JP2004126881A - 印刷システム、印刷装置、料金計算装置、料金報知方法、プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents

印刷システム、印刷装置、料金計算装置、料金報知方法、プログラム、及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】Pull−Print利用者がコンテンツを印刷する前にプリント料金を知ることを可能とし、ネットワークのトラフィックの軽減、メモリ使用量の削減、プリント料金の計算時間の短縮を可能とする。
【解決手段】プリンタ100は、プリント情報ファイルの拡張子に変更されたURIデータを使用してインターネット300経由でコンテンツサーバ200にプリント対象のコンテンツのプリント情報ファイルの有無を問い合わせ、コンテンツサーバ200にプリント情報ファイルが存在した場合、プリント情報ファイルをインターネット300経由でコンテンツサーバ200から取得し、プリント情報ファイルと課金テーブルを照合することで計算部130によりプリント料金を計算し、プリントを行う前にプリント料金を表示部140に表示する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばプリントサービスを実施している店舗等で枚数が不明なドキュメントをPull−Print(プルプリント:ホストまたはデバイスからネットワーク上に存在するドキュメントデータをHTTPプロトコル、またはFTPプロトコルなどのインターネットプロトコルを用いることによりドキュメント保管場所からデータを取得し、デバイスにプリント出力させるもの)する場合、ドキュメントをデバイスでプリント出力させる前に利用者がプリント料金を知ることを可能とする印刷システム、印刷装置、料金計算装置、料金報知方法、プログラム、及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタの使用に対し課金する課金方式がある。従来の技術では、プリンタの課金方式は一枚プリントするごとに課金していく方式、または、プリントを完了した後にドキュメント枚数をカウントすることでプリント料金を決定する(課金する)といった方式となっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−324074号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の課金方式では、印刷が終了してプリント枚数が判明しない限り、プリント料金を認識することができない。印刷前に事前に枚数が判明しているようなケースにおいては、プリント料金がある程度予測可能な場合も考えられるが、ネットワーク上に存在するドキュメントをPull−Printする場合は、プリント枚数が不明なため事前にプリント料金を知ることはできない。つまり、Pull−Printを実行する場合はやはり印刷が終了するまでプリント料金を認識することができない。
【0005】
なお、ドキュメントをプリントする前に先ず全てのドキュメントデータを取得し、プリンタの保有するメモリにドキュメントデータを一時保管して印刷枚数を計算することにより、ドキュメントの枚数を調べることも可能である。しかし、この方式では、全てのドキュメントデータの取得に時間がかかり、ドキュメントデータを一時的に保管しなくてはならないため、プリンタのメモリ使用量も増加し、更にメモリサイズ以上の容量のドキュメントデータに対してはプリント料金の算出が不可能となるため現実的ではない。
【0006】
本発明は、上述した点に鑑みなされたものであり、Pull−Print利用者がドキュメントなどを印刷する前にプリント料金を知ることを可能とし、ネットワークのトラフィックの軽減、メモリ使用量の削減、プリント料金の計算時間の短縮を可能とした印刷システム、印刷装置、料金計算装置、料金報知方法、プログラム、及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、ネットワーク上に存在するデータを利用することでプリントを行うプリント機能を実行可能な印刷システムであって、前記ネットワークに接続された印刷装置で前記プリント機能によるプリントを行う際、前記印刷装置がプリント料金を計算すると共に前記プリントを行う前に前記プリント料金を報知することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の前記印刷装置は、印刷データのプリント情報ファイルを前記ネットワークを介して取得し、前記プリント情報ファイルと課金情報に基づき前記プリント料金を計算し、前記プリント料金を報知する。
【0009】
また、本発明の前記プリント情報ファイルは、該印刷データのプリントに必要な用紙枚数を示すプリント必要枚数を含み、前記課金情報は、少なくとも、カラー又はモノクロの印刷形態と用紙サイズに応じたプリント単価を含むことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の前記印刷システムにおいて、前記ネットワークに接続されたデータ保管装置を有し、前記データ保管装置は印刷データから前記プリント情報ファイルを作成し保管することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の前記データ保管装置は、前記プリント情報ファイルを各印刷データに対応付けて保管することを特徴とする。
【0012】
さらに、本発明は、ネットワーク上に存在するデータを利用することでプリントを行うプリント機能を実行可能な印刷システムであって、前記ネットワークに接続された印刷装置で前記プリント機能によるプリントを行う際、前記ネットワークに接続された料金計算装置がプリント料金を計算すると共に前記プリント料金を前記印刷装置に通知し、前記印刷装置が前記プリントを行う前に前記プリント料金を報知することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の前記印刷装置は、印刷データの位置情報と印刷装置情報を前記料金計算装置に送信し、前記料金計算装置は、前記位置情報に基づき前記印刷データのプリント情報ファイルを前記ネットワークを介して取得すると共に、前記プリント情報ファイルと前記印刷装置情報に基づき前記プリント料金を計算し、前記プリント料金を報知する。
【0014】
また、本発明の前記印刷システムにおいて、前記ネットワークに接続されたデータ保管装置を有し、前記データ保管装置は印刷データから前記プリント情報ファイルを作成し保管することを特徴とする。
【0015】
さらに、本発明の前記データ保管装置は、前記プリント情報ファイルを各印刷データに対応付けて保管することを特徴する。
【0016】
さらに、本発明の前記料金計算装置は、前記プリント情報ファイルを前記ネットワークに接続された前記データ保管装置から取得することを特徴とする。
【0017】
また、本発明の前記プリント情報ファイルは、該印刷データの用紙サイズ毎に該当データのプリントに必要な用紙枚数を示すプリント必要枚数を含み、前記印刷装置情報は、カラー又はモノクロの印刷形態と用紙サイズに応じたプリント単価を含むことを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、ネットワーク上に存在するデータを利用することでプリントを行うプリント機能を実行可能な印刷装置であって、前記プリント機能によるプリントを行う際、印刷データのプリント情報ファイルを前記ネットワークを介して取得し、前記プリント情報ファイルと前記印刷装置が有する課金情報に基づきプリント料金を計算し、前記プリントを行う前に前記プリント料金を報知することを特徴とする。
【0019】
また、本発明は、ネットワーク上に存在するデータを利用することでプリントを行うプリント機能を実行する印刷装置と通信可能な料金計算装置であって、前記印刷装置で前記プリント機能によるプリントを行う際、前記印刷装置から送信された位置情報に基づき、印刷データのプリント情報ファイルを前記ネットワークを介して取得すると共に、前記プリント情報ファイルと前記印刷装置から送信された印刷装置情報に基づきプリント料金を計算し、前記プリント料金を前記印刷装置に通知する。
【0020】
また、本発明は、ネットワーク上に存在するデータを利用することでプリントを行うプリント機能を用いたプリントの料金を報知する料金報知方法であって、前記ネットワークに接続された印刷装置で前記プリント機能によるプリントを行う際、前記印刷装置が印刷データのプリント情報ファイルを前記ネットワークを介して取得し、前記プリント情報ファイルと前記印刷装置が有する課金情報に基づきプリント料金を計算し、前記プリントを行う前に前記プリント料金を報知することを特徴とする。
【0021】
また、本発明は、ネットワーク上に存在するデータを利用することでプリントを行うプリント機能を用いたプリントの料金を報知する料金報知方法であって、前記ネットワークに接続された印刷装置で前記プリント機能によるプリントを行う際、前記ネットワークに接続された料金計算装置が前記印刷装置から送信された位置情報に基づき印刷データのプリント情報ファイルを前記ネットワークを介して取得すると共に、前記プリント情報ファイルと前記印刷装置から送信された印刷装置情報に基づきプリント料金を計算し、前記プリント料金を前記印刷装置に通知し、前記印刷装置が前記プリントを行う前に前記プリント料金を報知することを特徴とする。
【0022】
さらに、本発明は、ネットワーク上に存在するデータを利用することでプリントを行うプリント機能を実行可能な印刷システムに適用されるプログラムであって、前記ネットワークに接続された印刷装置で前記プリント機能によるプリントを行う際、前記印刷装置が印刷データのプリント情報ファイルを前記ネットワークを介して取得する機能と、前記印刷装置が前記プリント情報ファイルと課金情報に基づきプリント料金を計算する機能と、前記印刷装置が前記プリントを行う前に前記プリント料金を報知する機能を、コンピュータに実現させることを特徴とする。
【0023】
また、本発明は、ネットワーク上に存在するデータを利用することでプリントを行うプリント機能を実行可能な印刷システムに適用されるプログラムであって、前記ネットワークに接続された印刷装置で前記プリント機能によるプリントを行う際、前記ネットワークに接続された料金計算装置が前記印刷装置から送信された位置情報に基づき印刷データのプリント情報ファイルを前記ネットワークを介して取得する機能と、前記料金計算装置が前記プリント情報ファイルと前記印刷装置から送信された印刷装置情報に基づきプリント料金を計算する機能と、前記料金計算装置が前記プリント料金を前記印刷装置に通知する機能と、前記印刷装置が前記プリントを行う前に前記プリント料金を報知する機能を、コンピュータに実現させることを特徴とする。
【0024】
また、本発明は、ネットワーク上に存在するデータを利用することでプリントを行うプリント機能を用いたプリントの料金を報知する料金報知方法を実行するプログラムを記憶したコンピュータにより読み出し可能な記憶媒体であって、前記料金報知方法は、前記ネットワークに接続された印刷装置で前記プリント機能によるプリントを行う際、前記印刷装置が印刷データのプリント情報ファイルを前記ネットワークを介して取得するステップと、前記印刷装置が前記プリント情報ファイルと課金情報に基づきプリント料金を計算するステップと、前記印刷装置が前記プリントを行う前に前記プリント料金を報知するステップとを有することを特徴とする。
【0025】
また、本発明は、ネットワーク上に存在するデータを利用することでプリントを行うプリント機能を用いたプリントの料金を報知する料金報知方法を実行するプログラムを記憶したコンピュータにより読み出し可能な記憶媒体であって、前記料金報知方法は、前記ネットワークに接続された印刷装置で前記プリント機能によるプリントを行う際、前記ネットワークに接続された料金計算装置が前記印刷装置から送信された位置情報に基づき印刷データのプリント情報ファイルを前記ネットワークを介して取得するステップと、前記料金計算装置が前記プリント情報ファイルと前記印刷装置から送信された印刷装置情報に基づきプリント料金を計算するステップと、前記料金計算装置が前記プリント料金を前記印刷装置に通知するステップと、前記印刷装置が前記プリントを行う前に前記プリント料金を報知するステップとを有することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0027】
[第1の実施の形態]
(第1の実施の形態の概要)
先ず、本発明の第1の実施の形態の概要を説明する。第1の実施の形態では、プリンタとコンテンツサーバとをインターネットに接続しPull−Printの利用を可能とした印刷システムにおいて、プリンタが全てのドキュメントデータを取得することなく、コンテンツサーバからプリント情報ファイルを取得することによりドキュメントのプリント料金を算出し、Pull−Print利用者にプリント料金を提示することを特徴としたものである。また、Pull−Print利用者が料金面で不満に思った場合はキャンセルすることを可能としたものである。
【0028】
(プリント情報ファイルの作成)
コンテンツサーバにドキュメントが保存・登録された際、コンテンツサーバはドキュメントを解析し、課金に必要な情報(以下、プリント情報と称す)を抽出する。そして、ドキュメントが保存・登録されたのと同じ階層にドキュメントと同じファイル名かつプリント情報ファイル固有の拡張子でファイルを作成し、該ファイルに抽出したプリント情報を記入しておく。
【0029】
なお、本実施の形態では、プリント情報ファイルをドキュメントがコンテンツサーバ上に保管されたディレクトリと同階層に作成しているが、本発明はこれに限るものではない。
【0030】
(プリント料金の算出)
プリンタは、Pull−Print利用者からドキュメントのURI(Uniform ResourceIdentifier)を指定された後、URIで示されるドキュメントを取得する前にドキュメントと同じファイル名で拡張子がプリント情報ファイルとなっているファイルを読み出すことにより、コンテンツサーバからプリント情報を取得する。
【0031】
また、プリンタは、コンテンツサーバから受信したプリント情報ファイルとプリンタが保有する課金テーブルを使用することによりプリント料金を算出し、プリント料金をPull−Print利用者へ提示する。
【0032】
即ち、第1の実施の形態は、Pull−Print利用者が本ネットワーク印刷システムを利用しPull−Printする場合において、プリンタで実際にドキュメントをプリントする前にプリント料金を利用者に報知可能としたシステムであり、例えばプリントサービスを実施している店舗等に適用可能である。
【0033】
(第1の実施の形態の詳細な説明)
図1は第1の実施の形態に係るネットワークシステムの構成例を示す概念図である。本ネットワークシステムは、プリンタ100、コンテンツサーバ200、インターネット300から構成されている。
【0034】
プリンタ100及びコンテンツサーバ200はインターネット300に接続されている。プリンタ100は、用紙に画像を形成するプリント動作を行うと共に、コンテンツサーバ200からインターネット300経由でプリント情報ファイルを取得し、プリント料金を計算するなどの処理を行う。コンテンツサーバ200は、プリント時のコンテンツの枚数情報などが記入されたプリント情報ファイル(図3参照)を格納することが可能である。
【0035】
図2はプリンタ100の内部構成を示すブロック図である。プリンタ100は、接続部110、記憶部120、計算部130、表示部(ディスプレイ)140、制御部150を備えている。
【0036】
接続部110は、インターネット300とプリンタ100を接続する。記憶部120は、管理者によって変更可能な課金テーブル(図4参照)を記憶し、また、コンテンツサーバ200から取得してきたプリント情報ファイルを一時的に保管する。計算部130は、記憶部120に記憶されている課金テーブルとプリント情報ファイルを照合することでプリント料金を計算する。表示部140は、印刷情報やプリント料金等を表示する。制御部150は、プログラムに基づき図5(第1の実施の形態)と図9(第2の実施の形態)のフローチャートに示す処理を実行するなど、プリンタ各部を制御するものである。
【0037】
図3はコンテンツサーバ200におけるファイル構成及びプリント情報ファイルの例を示す図である。図中210〜240はコンテンツサーバ200のディレクトリ、250、260はプリント情報ファイルの例である。ここで、例えばプリント情報ファイル250における「A3:16枚」(用紙サイズ毎のプリント必要枚数)は、該当ドキュメントデータをA3用紙でプリントした場合に用紙16枚分に相当することを示している。コンテンツサーバ200には様々なドキュメントが保管されており、コンテンツサーバ200にある全てのドキュメントには、図3の220、230、240で示すように、ドキュメントとファイル名が同じで拡張子がプリント情報ファイルとなるファイルをそれぞれ同じ階層に保有している。本例ではプリント情報ファイルの拡張子を[.info]とする。
【0038】
なお、プリンタ情報ファイルは記録された情報が用紙サイズごとのプリント枚数など、プリント料金算出に必要な情報のみであるため、ドキュメントデータよりもデータ容量は少なくて済む。
【0039】
図4はプリンタ100が記憶部120に格納している課金テーブルの例を示す図である。図示例は、用紙サイズ(A3、A4、B4)と印刷形態(画質:カラー/モノクロ)の区別に応じた用紙1枚当たりのプリント料金(プリント単価)を設定した例である。
【0040】
次に、上記の如く構成された本ネットワークシステムの動作を図1〜図5を参照しながら詳細に説明する。
【0041】
<全体の処理の流れ>
(1)Pull−Print利用者がURI(ネットワーク上に存在する情報資源の場所を示す記述方式)データを、プリンタ100に入力またはPCなどからインターネット300経由でプリンタ100に送信することにより、プリンタ100はURIデータを取得する。
【0042】
(2)プリンタ100の制御部150は、Pull−Print利用者により指定されたURIデータで示されるコンテンツサーバ200に、図3の250、260で示すようなプリント時のコンテンツの枚数情報などが記入されたプリント情報ファイルが存在するか否かを調べ、コンテンツサーバ200にプリント情報ファイルが存在しているならば、コンテンツサーバ200からプリント情報ファイル260を取得する。
【0043】
(3)プリンタ100の制御部150は、コンテンツサーバ200から取得したプリント情報ファイル260と、Pull−Print利用者が希望する印刷色、プリントに使用する用紙、プリント時の拡大/縮小の有無などの情報を、記憶部120が保有している課金テーブル(図4参照)と照合することにより、計算部130でプリント料金を算出し、算出したプリント料金をプリンタ100が備える表示部140に表示することでPull−Print利用者へ提示する。尚、課金テーブルは管理者によって変更も可能とする。
【0044】
(4)Pull−Print利用者は、プリンタ100から提示されたプリント料金を確認し、その料金で実際にプリントをするかどうかを決定する。
【0045】
<プリンタ100の内部処理の流れ(図5)>
(1)ステップS100で、プリンタ100は、Pull−Print利用者からURIデータを入力されることにより本処理を開始する。
【0046】
(2)ステップS200で、プリンタ100の制御部150は、上記ステップS100で受信したURIデータで示されるファイルの拡張子をプリント情報ファイルの拡張子に変更する。プリント情報ファイルの拡張子の変更例を下記に示す。
(例)プリント情報ファイルの拡張子を「.info」とする
Pull−Print利用者から指定されたプリントドキュメントへのURI
http://www.xxx.co.jp/documents/text/BBB.txt
実際にプリンタ100が最初に取得するプリント情報ファイルのURI
http://www.xxx.co.jp/documents/text/BBB.info
(3)ステップS300で、プリンタ100の制御部150は、拡張子がプリント情報ファイルの拡張子(例:[.info])に変更されたURIデータを使用して、インターネット300経由でコンテンツサーバ200に該プリント情報ファイル260の有無を問い合わせる。問い合わせた結果、コンテンツサーバ200に該プリント情報ファイル260が存在していなかった場合は、ステップS650の処理へ進む。コンテンツサーバ200に該プリント情報ファイル260が存在している場合は、ステップS400の処理へ進む。
【0047】
(4)上記ステップS300でコンテンツサーバ200にプリント情報ファイル260が存在していなかった場合、ステップS650で、プリンタ100の制御部150は、プリンタ100が備える表示部140に「プリント料金が不明」の旨を表示することで、プリント料金が不明であることをPull−Print利用者に伝え、ステップS700へ進む。
【0048】
(5)上記ステップS300でコンテンツサーバ200にプリント情報ファイル260が存在している場合、ステップS400で、プリンタ100の制御部150は接続部110を制御し、コンテンツサーバ200にあるプリント情報ファイル260をインターネット300経由で取得する。取得されたプリント情報ファイル260は一時的に記憶部120に記憶される。
【0049】
(6)ステップS500で、プリンタ100は、上記ステップS400でコンテンツサーバ200から取得したプリント情報ファイル260と記憶部120に予め記憶されている課金テーブルを照合することで、計算部130によりプリント料金を計算する。プリント料金の計算例を下記に示す。
(例)今回、Pull−Print利用者が画質:モノクロ、用紙:A4、倍率:1.0でコンテンツ(BBB.txt)の印刷を希望していたとすると、プリンタ100が保有している課金テーブル(図4)とプリント情報ファイル260(図3)を参照することで、BBB.txtをA4でモノクロ印刷するには16枚必要で、かつA4一枚あたりの単価は10円であることが判明するので、16(枚)×10(円)=160の計算式によりプリント料金は160円であることが算出される。
【0050】
(7)ステップS600で、プリンタ100の制御部150は、上記ステップS500で計算したプリント料金をプリンタ100が備える表示部140に表示する。なお、プリント料金だけでなく、印刷枚数などを併せて表示しても好適である。
【0051】
(8)さらにステップS700で、Pull−Print利用者が所望するコンテンツをプリントするか否かの決定を促す画面を表示部140に表示し、プリント開始かプリント中止を選択させる。ここで、Pull−Print利用者がコンテンツのプリント中止を示す指示をプリンタ100に入力したならば、プリンタ100は、URIデータで示されるコンテンツ(BBB.txt)をコンテンツサーバ200から取得せずに本処理を終了する。他方、Pull−Print利用者がコンテンツのプリントを開始する指示をプリンタ100に入力したならば、ステップS800の処理へ進む。
【0052】
(9)ステップS800で、プリンタ100の制御部150は接続部110を介して、上記ステップS100にて受信したURIデータで示されるファイル(ドキュメントデータ(BBB.txt))をインターネット300経由でコンテンツサーバ200から取得し、所定の印刷処理を実行する。
【0053】
(10)そしてステップS900で、上記ステップS800にて取得したドキュメントデータが用紙にプリントされ、プリンタ100から排出される。
【0054】
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、Pull−Printを行う際に、プリンタ100がプリント対象のコンテンツのプリント情報ファイルをコンテンツサーバ200から取得し、該プリント情報ファイルと予め記憶された課金テーブルに基づきプリント料金を計算し、プリントを行う前にプリント料金を表示するので、従来のように実際にプリントが終了しないとプリント料金を知ることができないという不具合が解消され、Pull−Print利用者はプリンタ100でコンテンツをプリントする前にプリント料金を知ることが可能となる。これにより、利用者はその料金情報を元に印刷を行うか否かの判断をすることができ、不要なデータの印刷及びプリント料金の支払を行うことが無くなる。
【0055】
また、プリンタ100が、プリント料金計算時にプリント対象のコンテンツデータを取得するのではなく、プリント対象のコンテンツのプリント情報ファイルを取得するので、データ量の大きいコンテンツデータの不要な送受信を避けることができ、インターネット300のトラフィックを軽減することが可能となる。
【0056】
また、プリンタ100が、プリント対象のコンテンツデータを取得してそれを記憶部120(メモリ)に一時保管してからプリント料金を計算するのではなく、プリント対象のコンテンツのプリント情報ファイルを取得してプリント料金を計算するので、メモリ使用量を削減することが可能となる。
【0057】
また、プリンタ100が、プリント対象のコンテンツデータを取得してプリント料金を計算するのではなく、コンテンツデータよりもデータ容量の小さい、プリント対象のコンテンツのプリント情報ファイルを取得してプリント料金を計算するので、インターネット300を介してのデータ受信に必要とする時間はデータ容量の大きいコンテンツデータを受信する時間より相対的に短くて済むため、プリント料金の計算を短時間で行うことが可能となる。
【0058】
また、コンテンツサーバ200でプリント料金を計算するのではなく、コンテンツサーバ200とは別の印刷装置100でプリント料金を計算するので、コンテンツサーバ200の負荷を軽減することが可能となる。
【0059】
[第2の実施の形態]
(第2の実施の形態の概要)
先ず、本発明の第2の実施の形態の概要を説明する。第2の実施の形態では、プリンタとプリント料金計算サーバとコンテンツサーバとをインターネットに接続し、Pull−Printの利用を可能としたネットワーク印刷システムにおいて、プリンタがプリントを行う前にプリント料金計算サーバに対しプリント料金の算出を指示し、プリンタはプリント料金計算サーバからプリント料金の算出結果を受信し、Pull−Print利用者にプリント料金を提示することを特徴としたものである。また、Pull−Print利用者が料金面で不満に思った場合はキャンセルすることを可能としたものである。
【0060】
また、プリンタは、Pull−Print 利用者からPull−Printを指示された場合、プリント料金計算サーバに対しドキュメントの位置情報を示すURIデータ及びプリンタの機能や用紙枚数等を示すプリンタ情報を送信し、プリント料金計算サーバにプリント料金の算出を依頼する。
【0061】
また、プリント料金計算サーバは、算出したプリント料金を示すデータをプリンタに送信し、プリンタはプリント料金計算サーバで算出されたプリント料金をプリントする事前にPull−Print利用者へ提示する。
【0062】
即ち、第2の実施の形態は、Pull−Print利用者が本ネットワーク印刷システムを利用しPull−Printする場合において、プリンタで実際にドキュメントをプリントする事前にPull−Print利用者へプリント料金を知らせるシステムであり、例えばプリントサービスを実施している店舗等に適用可能である。
【0063】
なお、プリント情報ファイルに関しては、上述した第1の実施の形態で記載したものと同様であるので、説明を省略する。
【0064】
図6は第2の実施の形態に係るネットワーク印刷システムの構成例を示す概念図である。本ネットワーク印刷システムは、プリンタ1100、プリント料金計算サーバ1200、コンテンツサーバ1300、インターネット1400から構成されている。
【0065】
プリンタ1100、プリント料金計算サーバ1200、コンテンツサーバ1300はインターネット1400に接続されている。プリンタ1100は、用紙に画像を形成するプリント動作を行うと共に、プリント料金計算サーバ1200で算出されたプリント料金を示すデータをインターネット1400経由で取得し、プリント料金を表示するなどの処理を行う。プリント料金計算サーバ1200は、コンテンツサーバ1300から取得したプリント情報ファイルとプリンタ1100から取得したプリンタ情報を照合することで、プリント料金を計算する。コンテンツサーバ1300は、プリント時のコンテンツの枚数情報などが記入されたプリント情報ファイル(図8参照)を格納することが可能である。
【0066】
尚、第2の実施の形態のプリンタ1100の内部構成は第1の実施の形態と同様であり(図2参照)、説明を省略する。第2の実施の形態では、プリンタ1100の制御部がプログラムに基づき図10のフローチャートに示す処理を実行する。
【0067】
図7はプリント料金計算サーバ1200の内部構成を示すブロック図である。プリント料金計算サーバ1200は、接続部1210、記憶部1220、料金算出部1230、制御部1240を備えている。
【0068】
接続部1210は、インターネット1400とプリント料金計算サーバ1200を接続し、データの送受信を行う。記憶部1220は、プリンタ1100から取得したプリンタ情報、コンテンツサーバ1300から取得したプリント情報ファイルを一時的に保管する。料金算出部1230は、記憶部1220に保管されたプリンタ情報とプリント情報ファイルに基づきプリント料金を計算する。制御部1240は、プログラムに基づき図11のフローチャートに示す処理を実行するなど、プリント料金計算サーバ各部を制御する。
【0069】
図8はコンテンツサーバ1300におけるファイル構成及びプリント情報ファイルの例を示す図である。図中1310〜1340はコンテンツサーバ1300のディレクトリ、1350、1360はプリント情報ファイルの例である。ここで、例えばプリント情報ファイル1350における「A3:16枚」(用紙サイズ毎のプリント必要枚数)は、該当ドキュメントデータをA3用紙でプリントした場合に用紙16枚分に相当することを示している。コンテンツサーバ1300には様々なコンテンツデータが保管されており、コンテンツサーバ1300にある全てのコンテンツデータには、図8の1320、1330、1340で示すように、コンテンツとファイル名が同じで拡張子が異なるプリント情報ファイルをそれぞれ同じ階層に保有している。本例ではプリント情報ファイルの拡張子を[.info]とする。
【0070】
図9はプリンタ1100が保有しているプリンタ情報の例を示す図である。図示例は、用紙サイズ(A3、A4、B4、B5)別の印刷種類(カラー/モノクロ)の場合における用紙1枚当たりのプリント料金(プリント単価)と用紙の残量を示した例である。プリンタ情報はプリンタ毎に、料金計算サーバでプリント料金を計算する際に必要な情報を保持している。
【0071】
次に、上記の如く構成された本ネットワーク印刷システムの動作を図6〜図11を参照しながら詳細に説明する。
【0072】
<全体の処理の流れ(図6)>
(1)Pull−Print利用者がURIデータを、プリンタ1100に入力またはインターネットに接続可能なPCなどからインターネット1400経由でプリンタ1100に送信することにより、プリンタ1100はURIデータを取得する。
【0073】
(2)プリンタ1100の制御部150は、プリント料金計算サーバ1200に対し、プリンタ1100の記憶部120に登録されているプリンタ情報(図9参照)と、ドキュメントの存在場所を示すURIデータを送信する(F100)。プリント料金計算サーバ1200では、プリンタ1100から受信したURIデータで示されるコンテンツサーバ1300に、図8の1350、1360で示すようなプリント時のコンテンツの枚数情報などが記入されたプリント情報ファイルが存在するか否かを調べ(F200)、プリント情報ファイルが存在しているならば、コンテンツサーバ200からプリント情報ファイルを取得する(F300)。
【0074】
(3)プリント料金計算サーバ1200は、コンテンツサーバ1300にプリント情報ファイルが存在している場合は、コンテンツサーバ1300から取得したプリント情報ファイルとプリンタ1100から受信したプリンタ情報とを照合することによりプリント料金を算出し、算出したプリント料金をプリンタ1100に通知する(F400)。コンテンツサーバ1300にプリント情報ファイルが存在しなかった場合は、プリント料金不明としてその旨をプリンタ1100に通知する(F400)。
【0075】
(4)Pull−Print利用者は、プリンタ1100の表示部140に表示されたプリント料金を元に、実際に「プリントするか?」を決定し、また、プリントする場合「どのようなフォーマットでプリントするか?」を決定する。
【0076】
(5)Pull−Print利用者が「プリントする」ことをプリンタに指示した場合、プリンタ1100は、コンテンツサーバ1300に接続し(F500)、コンテンツサーバ1300からコンテンツを取得し(F600)、用紙にプリントを行う。
【0077】
<プリンタ1100の内部処理の流れ(図10)>
(1)ステップS1000で、プリンタ1100は、Pull−Print利用者からドキュメントの存在場所を示すURIデータを受信することにより本処理を開始する。
【0078】
(2)ステップS1100で、プリンタ1100は、プリンタ1100が保有するプリンタ情報(図9)及びPull−Print利用者から受信したURIデータをプリント料金計算サーバ1200に送信する。ここで、プリンタ1100の処理はプリント料金計算サーバ1200からプリント料金計算結果が返ってくるまで待ち状態となる。
【0079】
(3)ステップS1200で、プリンタ1100は、プリント料金計算サーバ1200でプリント料金を計算した結果を受信する。
【0080】
(4)ステップS1300で、プリンタ1100の制御部150は、プリント料金計算サーバ1200から受信したプリント料金計算結果を表示部140に表示することでPull−Print利用者へ提示する。
【0081】
(5)ステップS1400で、プリンタ1100は、Pull−Print利用者に対し、URIデータで示されるコンテンツをプリントするか否かの決定を促す画面を表示部140に表示し、プリント開始かプリント中止を選択させる。ここで、Pull−Print利用者がコンテンツのプリントを中止する指示をプリンタ1100に入力したならば、プリンタ1100は、URIデータで示されるコンテンツの取得をせずに本処理を終了とする。他方、Pull−Print利用者がコンテンツのプリントを開始する指示をプリンタ1100に入力したならば、プリンタ1100は、Pull−Print利用者に対しどのようなフォーマットでプリントするかの入力を促す画面を表示部140に表示する。Pull−Print利用者がフォーマットをプリンタ1100に入力したならば、ステップS1500の処理へ進む。
【0082】
なお、上記フォーマットとはファイルの印刷形式のことであり、例えばコンテンツデータをPDFとして印刷したり、Microsoft(R) Word形式で印刷したり、といったことを表すものである。もちろん、このような指定は必ずしも必要なものではない。
【0083】
(6)ステップS1500で、プリンタ1100は、上記ステップS1000で受信したURIデータで示されるドキュメントファイルをインターネット1400経由でコンテンツサーバ1300から取得する。
【0084】
(7)ステップS1600で、プリンタ1100は、上記ステップS1500で取得したドキュメントファイルを所定の印刷処理に従って用紙にプリントする。これでプリンタ1100の処理は終了となる。
【0085】
<プリント料金計算サーバ1200の内部処理の流れ(図11)>
(1)ステップS2000で、プリント料金計算サーバ1200は、プリンタ1100からプリンタ情報(図9)とURIデータを受信することにより本処理を開始する。
【0086】
(2)ステップS2100で、プリント料金計算サーバ1200の制御部1240は、上記ステップS2000にて受信したURIデータで示されるファイルの拡張子をプリント情報ファイルの拡張子に変更する。プリント情報ファイルの拡張子の変更例を下記に示す。
(例)プリント情報ファイルの拡張子を「.info」とする
プリンタ1100から受信したプリントドキュメントへのURI
http://www.xxx.co.jp/documents/text/BBB.txt
実際にプリント料金計算サーバ1200が取得するプリント情報ファイルのURI
http://www.xxx.co.jp/documents/text/BBB.info
(3)ステップS2200で、プリント料金計算サーバ1200は、拡張子がプリント情報ファイルの拡張子(例:「.info」)に変更されたURIデータを使用して、インターネット1400経由でコンテンツサーバ1300に該プリント情報ファイルの有無を問い合わせる。問い合わせた結果、コンテンツサーバ1300にプリント情報ファイルが存在していなかった場合、ステップS2600の処理へ進む。コンテンツサーバ1300にプリント情報ファイルが存在している場合は、ステップS2300の処理へ進む。
【0087】
(4)上記ステップS2200でコンテンツサーバ1300にプリント情報ファイルが存在していなかった場合、ステップS2600で、プリント料金計算サーバ1200は、プリント料金が不明である旨をプリンタ1100に送信し、本処理を終了する。
【0088】
(5)上記ステップS2200でコンテンツサーバ1300にプリント情報ファイルが存在している場合、ステップS2300で、プリント料金計算サーバ1200は、コンテンツサーバ1300にあるドキュメントのプリント情報ファイルをインターネット1400経由で取得する。
【0089】
(6)ステップS2400で、プリント料金計算サーバ1200は、コンテンツサーバ1300から取得したプリント情報ファイル及びプリンタ1100から送信されてきたプリンタ情報に基づき、料金算出部1230によりプリント可能なパターンのプリント料金を計算する。プリント料金の計算例を下記に示す。
(例)上記ステップS2000でプリンタ1100から受信したプリンタ情報が図9に示すような内容で、上記ステップS2300でコンテンツサーバから取得したドキュメントのプリント情報ファイルが図8の1360に示すような内容であるとすると、プリント料金計算サーバ1200は、プリンタ情報で示されているプリンタ1100の機能及びプリンタ1100が保有している用紙の枚数を参照することにより、プリント可能な用紙でのプリント料金を算出する。本例ではプリンタ1100が保有している用紙は、A3、A4、B4のみでカラーに対しては対応していないことがプリンタ情報から分かる。これにより実際にプリント料金を計算する。即ち、
A3(モノクロ):10(枚)×10(円)=100円
A4(モノクロ):16(枚)×10(円)=160円
B4(モノクロ):14(枚)×10(円)=140円
というプリント料金が算出される。
【0090】
なお、B4に関してはプリンタ1100には10枚しか用紙がないので、B4でのプリントに対しては用紙切れとなる可能性があるという警告も情報として付加することも可能である。
【0091】
(7)ステップS2500で、プリント料金計算サーバ1200は、上記ステップS2400で算出したプリント料金をプリンタ1100に通知する。これでプリント料金計算サーバ1200の処理は終了となる。
【0092】
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、Pull−Printを行う際に、プリント料金計算サーバ1200がプリンタ1100から送信されたURIデータに基づきプリント対象のコンテンツのプリント情報ファイルをコンテンツサーバ1300から取得し、プリンタ1100から送信されたプリンタ情報とコンテンツサーバ1300から取得したプリント情報ファイルに基づきプリント料金を計算すると共にプリンタ1100に通知し、プリンタ1100がプリントを行う前にプリント料金を表示するので、従来のように実際にプリントが終了しないとプリント料金を知ることができないという不具合が解消され、Pull−Print利用者はプリンタ1100でコンテンツをプリントする前にプリント料金を知ることが可能となる。
【0093】
また、プリント料金計算サーバ1200が、全てのプリント対象のコンテンツデータを取得するのではなく、プリント対象のコンテンツデータのプリント情報ファイルを取得するので、データ量の大きいコンテンツデータの不要な送受信を避けることができ、インターネット1400のトラフィックを軽減することが可能となる。
【0094】
また、プリント料金計算サーバ1200が、プリント対象のコンテンツデータを取得してそれを記憶部1220(メモリ)に一時保管してからプリント料金を計算するのではなく、プリント対象のコンテンツのプリント情報ファイルを取得してプリント料金を計算するので、メモリ使用量を削減することが可能となる。
【0095】
また、プリント料金計算サーバ1200が、プリント対象のコンテンツデータを取得してプリント料金を計算するのではなく、コンテンツデータよりもデータ容量の小さい、プリント対象のコンテンツのプリント情報ファイルを取得してプリント料金を計算するので、インターネット1400を介してのデータ受信に必要とする時間はデータ容量の大きいコンテンツデータを受信する時間より相対的に短くて済むため、プリント料金の計算を短時間で行うことが可能となる。
【0096】
また、コンテンツサーバ1300でプリント料金を計算するのではなく、コンテンツサーバ1300とは別のプリント料金計算サーバ1200でプリント料金を計算するので、コンテンツサーバ1300の負荷を軽減することが可能となる。
【0097】
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、本発明を例えばプリントサービスを実施している店舗等に設置されるプリンタに適用した場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、プリントサービスに使用するプリンタの設置形態は任意とすることが可能である。
【0098】
上記実施の形態では、プリント料金を表示することにより利用者に報知する構成を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、プリント料金を表示すると共に音声で報知する構成、プリント料金を音声のみで報知する構成など任意の報知方法をとることが可能である。
【0099】
上記実施の形態では、印刷形式についてはファイル形式にしか触れていないが、印刷装置が両面印刷やN−up印刷などの機能を有している場合は、プリント料金を計算する際にこれらの情報を踏まえて計算させることも可能である。例えば、上記第1の実施の形態において、Pull−Print利用者が画質:モノクロ、用紙:A4、倍率:1.0でコンテンツ(BBB.txt)の印刷を希望していた場合の料金算出について説明したが、これに「両面印刷」を併せて指定したとすると、プリンタ100が保有している課金テーブル(図4)とプリント情報ファイル260(図3)を参照することで、BBB.txtをA4両面でモノクロ印刷するには8枚必要で、かつA4一枚あたりの単価は10円であることが判明するので、8(枚)×10(円)=80の計算式によりプリント料金は80円であることが算出される。
【0100】
なお、ユーザの利便性をより高めるために、両面印刷機能を有する印刷装置からユーザがPull−Print操作を行った場合は、両面印刷機能の利用を予め指定しなくとも、自動的に両面印刷した場合の金額を算出し、表示部に片面印刷の場合と両面印刷の場合の金額をそれぞれ表示することでユーザに比較させ、ユーザがその上で両面印刷を実行するように構成することも可能である。
【0101】
上記実施の形態では、プリンタの印刷方式は特定の印刷方式に限定されるものではなく、電子写真方式、インクジェット方式など各種印刷方式に適用することが可能である。
【0102】
上記実施の形態では、印刷装置として上記図1及び図6に示す構成(プリンタ)を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、複合機にも適用することが可能である。
【0103】
また、本発明の目的は、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0104】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0105】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0106】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0107】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0108】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ネットワーク上に存在するデータを利用することでプリントを行うプリント機能によるプリントの際、プリント対象のデータのプリント情報ファイルをデータ保管装置から取得し、プリント情報ファイルと課金情報に基づきプリント料金を計算し、プリントを行う前にプリント料金をユーザに報知するので、従来のように実際にプリントが終了しないとプリント料金を知ることができないという不具合が解消され、利用者は印刷装置でデータをプリントする前にプリント料金を知ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るネットワーク印刷システムの構成例を示す概念図である。
【図2】ネットワーク印刷システムのプリンタの内部構成を示すブロック図である。
【図3】ネットワーク印刷システムのコンテンツサーバにおけるファイル構成及びプリント情報ファイルの例を示す図である。
【図4】プリンタが保有している課金テーブルの例を示す図である。
【図5】プリンタの内部処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るネットワーク印刷システムの構成例を示す概念図である。
【図7】ネットワーク印刷システムのプリント料金計算サーバの内部構成を示すブロック図である。
【図8】ネットワーク印刷システムのコンテンツサーバにおけるファイル構成及びプリント情報ファイルの例を示す図である。
【図9】ネットワーク印刷システムのプリンタが保有しているプリンタ情報の例を示す図である。
【図10】プリンタの内部処理を示すフローチャートである。
【図11】プリント料金計算サーバのプリント料金計算処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 プリンタ(印刷装置)
110 接続部
120 記憶部
130 計算部
140 表示部
200 コンテンツサーバ(データ保管装置)
210〜240 コンテンツサーバのディレクトリ
250〜260 プリント情報ファイル
300 インターネット(ネットワーク)
1100 プリンタ(印刷装置)
1200 プリント料金計算サーバ(料金計算装置)
1210 接続部
1220 記憶部
1230 料金算出部
1300 コンテンツサーバ(データ保管装置)
1310〜1340 コンテンツサーバのディレクトリ
1350〜1360 プリント情報ファイル
1400 インターネット(ネットワーク)

Claims (1)

  1. ネットワーク上に存在するデータを利用することでプリントを行うプリント機能を実行可能な印刷システムであって、
    前記ネットワークに接続された印刷装置で前記プリント機能によるプリントを行う際、前記印刷装置がプリント料金を計算すると共に前記プリントを行う前に前記プリント料金を報知することを特徴とする印刷システム。
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