JP2003048363A - 印刷制御装置、プリンタ装置及び印刷制御システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易操作で使い勝手性を向上させ、かつ低コス
トな状態で広告印刷ができるようにすること。 【解決手段】印刷制御装置として、印刷可能な広告情報
を取り込んで記憶する手段と、広告情報の取り込み・記
憶と読み出しとを制御する手段と、印刷用紙に広告情報
を印刷可能な非印刷スペースがあるか否かを検知する手
段と、を備え、印刷用紙に広告情報を印刷可能なスペー
スがあることが検知されたとき、印刷する広告情報を読
み出し、プリンタ装置側に出力する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は広告情報を印刷する
技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来技術としては、例えば、特開２００
０−３４７５３３号公報に記載されたものがある。同公
報には、画像形成装置（プリンタ装置と解される）によ
る広告印刷の料金の課金において、該装置による原稿画
像の印刷生産性に応じ、ユーザ及び広告主への課金変更
が可能な技術の提供を目的に、画像形成装置の構成とし
て、用紙の表裏反転による両面印刷する構成、複数の広
告画像を予め記憶するメモリ、広告印刷した枚数をカウ
ントするカウンタ、広告印刷した枚数や広告主に対する
課金を記憶するメモリ、印刷の生産性を判別する判別
部、印刷可能な広告一覧等を表示する表示部、広告を印
刷するか否かを設定するキーや、余白広告、合紙広告あ
るいは裏面広告のいずれの形態で広告を印刷するかを選
択するキー、ユーザが複数の広告画像から所望の広告を
選択するキー、が配置された広告機能選択部等につき記
載されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、広
告機能選択部のキー操作により、広告印刷の実行の有無
の選択と広告形態の選択と所望の広告の選択とを行う。
つまり、印刷用紙に広告情報を印刷できるスペースがあ
ることを前提に、広告印刷の実行の「有り」がキーによ
り選択される。このため、広告スペースがあることが予
めユーザに認識されている必要がある。さらに、そのス
ペースは、ユーザが所望する広告を印刷できるスペース
であることも予め認識されている必要がある。これら
は、ユーザの操作上の負担となり、操作の簡易化と使い
勝手性の向上を阻害する要因となるおそれがある。ま
た、従来、例えば連続紙（ロール紙や折りたたみ紙な
ど）に両面印刷ができる構成のプリンタでは、用紙の表
面にしか印刷しない場合であっても、用紙搬送部や印刷
機構部などでは用紙の表裏双方に印刷する場合と同様の
動作を行い、表面印刷機構部と裏面印刷用の機構部の両
機構部を通過させる。従って、印刷に要する時間は片面
印刷でも両面印刷でも変わらない。つまり、表裏双方に
印刷を行う場合と、表面にだけ印刷を行う場合の差は、
印刷に伴うトナーやインクを消費しているかいないかだ
けである。このため、プリンタの印刷機構部は印刷して
いる場合と同等の消耗、磨耗等をするので、印刷データ
がなく何も印刷を行わない裏面でさえ、印刷コストがか
かる問題がある。また、連続紙の場合は、一般に、印刷
するデータが片面にしか印刷をしないことを想定して作
られているものが多い。そのため、両面印刷が可能なプ
リンタに片面しか印刷しないデータを流すことになる。
本発明の課題点は、上記従来技術の状況に鑑み、ユーザ
の操作上の負担とならず、簡易操作で使い勝手性を向上
させ、かつ低コストな状態で広告印刷ができるようにす
ることである。本発明の目的は、かかる課題点を解決で
きる技術の提供にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題点を解決するた
めに、本発明では、印刷可能な広告情報を取り込んで記
憶する手段と、該広告情報の取り込み・記憶と読み出し
とを制御する手段と、印刷用紙に広告情報を印刷可能な
非印刷スペースがあるか否かを検知する手段と、を備
え、予め表面の印刷データ中に上記広告情報を印刷して
もよい旨の許可指示があり、印刷用紙に上記広告情報を
印刷可能なスペースがあることが自動的に検知されたと
き、該スペースに印刷する広告情報が読み出され、プリ
ンタ装置側に出力されるようにする。また、広告料金を
計算する手段と、を備え、印刷用紙に広告情報を印刷可
能なスペースがあることが自動的に検知されたとき、該
スペースに印刷する広告情報が読み出され、上記プリン
タ装置側に出力されるとともに、広告情報印刷量に対応
した広告料金が計算され、該広告料金情報が表示、記憶
または該プリンタ装置側に出力されるようにする。具体
的には、解決手段としては、 （１）上位装置から受信した印刷データを処理し両面印
刷が可能なプリンタ装置に入力して印刷を行わせる印刷
制御装置として、印刷可能な広告情報を取り込んで記憶
する記憶手段と、該広告情報の取り込み・記憶と読み出
しとを制御する制御手段と、印刷用紙に広告情報を印刷
可能な非印刷スペースがあるか否かを検知する検知手段
と、を備え、上記検知手段により、印刷用紙に上記広告
情報を印刷可能な非印刷スペースがあることが検知され
たとき、該スペースに印刷する広告情報が上記制御手段
により上記記憶手段から所定のタイミングで読み出さ
れ、上記プリンタ装置側に出力される構成を備えたもの
とする。 （２）上記（１）において、上記制御手段を、印刷用紙
の裏面側に非印刷スペースがあるときに、該スペースに
印刷するための広告情報を、所定のタイミングで上記記
憶手段から読み出し、上記プリンタ装置側に出力させる
構成とする。 （３）上記（１）において、上記記憶手段が、印刷する
広告情報の用紙サイズを記憶する手段を備える。 （４）上記（１）において、上記制御手段が、裏面に広
告情報を印刷したページ数と１ページ毎のカウント数を
上記記憶手段に記憶させる構成を備える。 （５）上位装置から受信した印刷データを処理し両面印
刷が可能なプリンタ装置に入力して印刷を行わせる印刷
制御装置として、印刷可能な広告情報を取り込んで記憶
する記憶手段と、該広告情報の取り込み・記憶と読み出
しとを制御する制御手段と、プリンタ装置側に出力され
る広告情報量または上記プリンタ装置で印刷した広告情
報量に基づき広告料金を計算する課金手段と、印刷用紙
に広告情報を印刷可能な非印刷スペースがあるか否かを
検知する検知手段と、を備え、上記検知手段により、印
刷用紙に上記広告情報を印刷可能な非印刷スペースがあ
ることが検知されたとき、該スペースに印刷する広告情
報が上記制御手段により上記記憶手段から所定のタイミ
ングで読み出され、上記プリンタ装置側に出力されると
ともに、上記課金手段により該広告情報に対応した広告
料金が計算され、該広告料金情報が表示、記憶または該
プリンタ装置側に出力される構成を備えたものとする。 （６）上記（５）において、上記記憶手段が、用紙裏面
に印刷するための広告情報の広告料金単価と広告情報量
とを記憶する構成を備え、上記課金手段が、上記単価と
上記広告情報量とに基づき、広告料金を計算する構成を
備える。 （７）上記（１）から（６）のいずれかにおいて、上記
制御手段は、印刷するための広告情報をグループ別に分
け、特定のグループの広告情報を選択可能な構成を備え
る。 （８）上記（７）において、上記制御手段は、グループ
別に分けた広告情報のうち表面印刷の用紙サイズに適す
る広告を選択可能な構成を備える。 （９）上記（８）において、上記制御手段は、選択した
広告情報のうちから実印刷ページ数が少ないものを優先
的に特定する構成を備える。 （１０）上記（１）から（９）のいずれかにおいて、上
記制御手段は、印刷用紙の表面の印刷形態に対応して裏
面印刷の向きを制御して広告情報を印刷可能にする構成
を備える。 （１１）プリンタ装置として、上記（１）から（１０）
のいずれかに記載の印刷制御装置を一部に備えた構成と
する。 （１２）印刷制御システムとして、上記（１）から（１
０）のいずれかに記載の印刷制御装置と、該印刷制御装
置の出力に基づき印刷を行うプリンタ装置とを備えたも
のとする。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例につき、図
面を用いて説明する。図１は本発明の実施例による印刷
制御システムの構成例を示す図である。本構成例では、
印刷用紙として連続紙を用いる。図１において、１０１
は用紙をプリンタ装置に供給する用紙給紙装置、１０２
は用紙の表面側に印刷を行う表面印刷用プリンタ、１０
３は用紙の裏面側に印刷を行う裏面印刷用プリンタ、１
０４は、表面印刷用プリンタ１０２内における印刷機構
部である表面印刷機構部、１０５は用紙の表裏を反転さ
せる用紙反転機構、１０６は、裏面印刷用プリンタ１０
３内における印刷機構部である裏面印刷機構部、１０７
は、連続紙をシート状の紙葉に切断するシートカット装
置、１０８は、サーバやホストコンピュータなどの上位
装置からの印刷データを、印刷制御装置に伝送するイン
タフェース線ａ、１０９は、上位装置からの印刷データ
を受信し、印刷可能なデータに処理してプリンタ装置側
に制御出力する印刷制御装置、１１０は、印刷制御装置
１０９と、表面印刷用プリンタ１０２及び裏面印刷用プ
リンタ１０３を接続するインタフェース線ｂ、１１１は
連続紙、１１２はディスプレイである。用紙給紙装置１
０１には連続紙１１１を巻いたロール紙をセットしてお
き、用紙給紙装置１０１から表面印刷用プリンタ１０２
と裏面印刷用プリンタ１０３に対して給紙する。まず、
印刷に先立ち、連続紙１１１は、表面印刷用プリンタ１
０２の表面印刷機構部１０４を通し、裏面印刷を行うた
めに用紙反転機構１０５を通す。さらに裏面印刷用プリ
ンタ１０３の裏面印刷機構部１０６を通して、シートカ
ット装置１０７に入るようにセットしておく。印刷デー
タは、サーバやホストコンピュータなどの上位装置から
インタフェース線ａ１０８により印刷制御装置１０９に
入力される。印刷制御装置１０９では、印刷データを解
析し、表面印刷用データ、裏面印刷用データに分け、各
々可視化するためのデータを、表面印刷用プリンタ１０
２と裏面印刷用１０３とにインタフェース線ｂ１１０を
通して送る。表面印刷機構部１０４、裏面印刷機構部１
０６を通り表面と裏面に印刷された連続紙１１１は、シ
ートカット装置１０７で決められた長さに切断され、カ
ット紙として出力される。カット紙は、その出力のと
き、表面が下向きになり、裏面が上向きになって順次積
載されるので、積み重なった用紙を取り出して、その全
部を上下反転すると、上からページの早い順に用紙が並
んで積載される。なお、図１に示すプリンタ装置（表面
印刷用プリンタ１０２、裏面印刷用プリンタ１０３）で
両面印刷を行う場合は、表面印刷用プリンタ１０２で表
面を印刷した後、それに対する裏面への印刷を裏面印刷
用プリンタ１０３で行う。この時、表面印刷機構部１０
４と裏面印刷機構部１０６との用紙経路長における距離
間隔分、表面に対し裏面の印刷開始指示を遅らせる制御
をする。この制御方式についての説明は省略する。

【０００６】図２は、サーバやホストコンピュータなど
の上位装置から印刷制御装置に送られてくるデータ形式
の例を示す。データには、プリンタの動作や印刷位置を
制御する制御コマンド２０１と、印刷データ２０２とが
ある。制御コマンド２０１は、印刷する１ページ毎のデ
ータの先頭に配されてプリンタ装置側へ送られ、印刷デ
ータ２０２は制御コマンド２０１に続いてプリンタ装置
側へ送られる。なお、印刷データ２０２には、文字コー
ド列や図形画像データなどがあるが、本実施例では文字
コード列を用いた例で説明する。制御コマンド２０１に
は、印刷の形態を指定する指示情報が定義されていて、
この中には、両面印刷か片面印刷かを行う指示情報や１
ページのデータを回転させる指示情報などがある。

【０００７】図３は、本発明の実施例としての印刷制御
装置１０９の構成例を示す。図３において、１２０は上
位装置５０からの印刷データが入力されるデータ入力
部、１２１はＨＤＤ（Hard Disk Drive）、１２２はＦ
ＤＤ（Floppy Disk Drive）、１２３は、印刷制御装置
の制御手段としてのＣＰＵ（Central ProcessingUni
t）、３０６はフォントメモリ、１２４は、印刷用紙に
広告類の情報（広告情報）を印刷可能なスペースがある
か否かを検知する広告印刷スペース検知手段、１２５は
広告類の掲載料金を計算する課金部、１２６は該計算し
た課金額を記憶しておく課金メモリ、３０７は、印刷す
るデータを印刷可能な状態に展開処理して記憶するフル
ドットメモリ、３０８は、ＨＤ（Hard Disk）、ＦＤ（F
loppyDisk）などの記録媒体や、サーバ、ホストコンピ
ュータなどの上位装置５０から取込んだ広告情報として
の広告類データを記憶・登録しておくための広告データ
メモリ、３０９は、広告データメモリ３０８から読み出
されたデータを所定の表示内容に編集する表示制御回
路、１１２は該表示内容を表示するディスプレイ等の表
示部、１２７はプリンタ装置への出力を制御するプリン
タ制御部である。かかる構成において、上記ＣＰＵによ
って、広告印刷の指定の有無、印刷する広告情報（広告
データ）の指定の有無、等が判定される。該判定の結
果、それぞれの指定が「有」とされた場合であって、上
記広告印刷スペース検知手段１２４により、印刷用紙の
裏面に、広告情報を印刷可能な非印刷スペースがあるこ
とが検知されたとき、該スペースに印刷される広告情報
が、上記ＣＰＵによって上記広告データメモリ３０８か
ら読み出される。該読み出しにあたっては、例えば、用
紙サイズ情報に基づき、用紙表面の印刷サイズに合う広
告情報を抽出するようにする。該読み出した広告情報
は、上記フルドットメモリ３０７に、プリンタ装置で印
刷可能なデータ状態に展開されて記憶され、プリンタ装
置の印刷動作に対応したタイミング等所定のタイミング
で読み出され、プリンタ装置側に出力される。課金部１
２５は、広告データメモリ３０８に記憶されている広告
掲載料金の単価データと、印刷したページ数またはプリ
ンタ装置側に出力したページ数情報等に基づき、広告掲
載料金を計算する。計算された料金情報データは、課金
メモリ１２６に蓄積され、一定の期間分がまとめてプリ
ンタ装置側に出力され、印刷される。また、表示部１１
２へ表示することも可能である。なお、上記広告印刷ス
ペース検知手段１２４は、印刷データが印刷されたペー
ジ内における空きスペースも検知可能であり、該スペー
スに、指定された広告情報が印刷できるか否かを判断で
きるようになっている。また、上位装置５０からの制御
コマンド２０１中に、両面印刷か片面印刷かを行う指示
情報がない場合であっても、印刷情報に基づき空きスペ
ースを検知し、該検知した空きスペースに指定された広
告情報が印刷可能かどうか、を判断できるようになって
いる。

【０００８】図４は、印刷制御装置１０９における内部
処理についての説明図である。図４において、実線矢印
（３０１など）は印刷データ２０２の流れを示し、破線
矢印（３０２など）は制御コマンド２０１の流れを示
す。上位装置からインタフェース線ａ１０８を通して送
られてきた印刷データは、受信バッファ３０３に入り、
制御コマンド２０１と印刷データ２０２に分けられて別
々に処理される。まず、制御コマンド２０１が処理さ
れ、印刷形態を決定する。これにより、印刷内容がビッ
トマップイメージで展開されるフルドットメモリ３０７
へ書き込む文字データの位置が決まる。次に、印刷デー
タ２０２が処理される。受信バッファ３０３に入った印
刷データ２０２中の文字コードは、文字変換テーブル３
０４でフォントメモリアドレスに変換され、１ページ毎
のデータとしてページバッファ３０５に蓄えられる。ペ
ージバッファ３０５に1ページ分のデータが蓄えられる
と、フォントメモリ３０６から、文字コードに対応する
フォントのドットパターンが引き出され、フルドットメ
モリ３０７の制御コマンド２０１で指示された位置へ展
開される。

【０００９】図５は、予め登録してある印刷データを用
紙の裏面に印刷する場合のフローチャートを示す。図５
において、 （１）上位装置５０から印刷データが送られてくると、
制御コマンド２０１に両面印刷の指示があるかどうかを
判定する（ステップ５０１）。本実施例では、制御コマ
ンド２０１に「片面／両面＝片面」と記載されていると
する（制御コマンド２０１中の「片面／両面＝片面」な
どの指示情報は、実際には、数値化（２進数など）され
た情報とされている。）。このため、上位装置５０から
送られる印刷データは片面印刷のデータであると認識さ
れる。従来、通常は、連続紙印刷といえば片面印刷のこ
とであり、制御コマンドには、印刷データが片面印刷で
あることを意味する指示情報は書かれてはいない。従っ
て、制御コマンド２０１に「片面／両面＝」の指示情報
が入っていなければ、無条件に片面印刷と判定される。
もしも、ここで、制御コマンドにより「片面／両面＝両
面」と指示情報があれば、連続紙の裏面には広告印刷は
実施せずに処理を終了し、上位装置５０から送られてき
た本来の裏面データ（原稿情報）を印刷する。

【００１０】次に、（２）裏面広告印刷が許可されてい
るかを判定する（ステップ５０２）。制御コマンド２０
１に「裏面広告＝許可」の指示情報が入っているため、
裏面広告印刷が許可されていると判定する。裏面広告印
刷が許可されていなければ、裏面印刷は実施せずに処理
を終了する。

【００１１】さらに、（３）印刷許可グループの指定が
なされているかを判定する（ステップ５０３）。ここ
で、印刷許可グループの使い方について説明する。裏面
に広告を印刷する場合、表面の印刷内容によっては、裏
面の広告内容が、広告を見てもらう相手側にとって適当
な内容のものでなかったり、広告を載せたくない内容の
ものなどがある。例えば、表面が企業向けの金融関係報
告書であったときに裏面の印刷内容が幼児向け商品の案
内である場合や、裏面の印刷内容が競争関係にある同業
他社の宣伝広告である場合などは、表面の印刷内容に対
し、裏面広告内容が適しているとは言えない。裏面広告
の掲載内容については、表面印刷データを作成した側
に、裏面に広告を載せるか否かの判断と裏面広告の掲載
内容の選択をする権限を持たせ、載せてもよい広告を予
め設定できるようにしておく。図６は広告データメモリ
３０８の格納イメージを示す。図６では印刷データメモ
リのグループが、グループＡ６０２、グループＢ６０
３、グループＣ６０４の３つある場合で、かつ、それぞ
れに印刷データメモリが４種、２種、３種ある場合を示
す。なお、図６に記す広告データメモリ３０８はあくま
でも一例であり、グループの数、印刷データメモリの数
に制限を設けてもよいしまたは設けなくてもよい。印刷
データメモリ個々は、印刷データメモリに登録してある
内容を用いて実際に印刷を行ったページ数をカウントし
ておく印刷ページカウンタを備えている。図６では、印
刷データメモリＡａ６０５用に印刷ページカウンタ６０
７があることを記し、その他の印刷データメモリも、同
様に印刷ページカウンタを備えている。

【００１２】（４）印刷許可グループの指定があるか否
かの判定（ステップ５０３）がされた時、印刷制御コマ
ンド２０１に「許可グループ＝＜Ａ，Ｂ＞」と指示情報
の記載があると、許可された印刷グループが選択される
（ステップ５０４）。該指示情報は、用紙裏面に、広告
データメモリ３０８に登録してあるグループＡ６０２と
グループＢ６０３の中のデータを印刷してもよいことを
示す。さらに、（５）許可された印刷グループの中で、
表面印刷の用紙サイズに合う印刷データメモリを抽出す
る（ステップ５０５）。用紙サイズ情報は、印刷ページ
カウンタ同様、印刷データメモリ個々に付随した状態で
管理している。表面印刷データの１ページの大きさは上
位装置５０から送られてきた印刷データにより把握され
るので、その情報から許可されたグループ内の印刷デー
タメモリのうち、表面印刷と同じ大きさのもの、もしく
は、小さい大きさのものでないと、表面印刷に対し、裏
面印刷の内容がはみ出してしまうことになる。表面印刷
の大きさと、選択した裏面広告印刷の大きさが同じ場合
は何ら問題はないが、表面印刷の大きさよりも、選択し
た裏面広告印刷の方が小さい場合は、見栄えなどの点か
ら、裏面１ページの中央部に印刷したり、左右どちらか
の側に寄せて印刷するなどして、印刷位置を変えて設定
することは可能である。表面印刷の用紙サイズは、制御
コマンド２０１で定義してプリンタ装置に送られてくる
情報により用紙サイズがわかる場合や、１ページの印刷
行数で定義した用紙長とプリンタにセットしてある用紙
幅の２つで１ページの用紙サイズがわかる場合がある。
本実施例では、前者の制御コマンド内で定義されている
用紙サイズ情報を見て用紙サイズを把握する方法により
説明する。図２の制御コマンド２０１に「用紙サイズ＝
Ａ４」という指示情報が記述されているので、表面印刷
データはＡ４サイズであることが判る。今、図６で示す
広告データメモリ３０８のグループＡ６０２、グループ
Ｂ６０３を選択しているので、その中で用紙サイズがＡ
４サイズに合うものを選択すると、印刷データメモリＡ
ａ６０５、印刷データメモリＡｂ６０８、印刷データメ
モリＢａ６０９が用紙サイズＡ４に適したデータとして
抽出できる。

【００１３】次に、（６）抽出した印刷データの中で印
刷ページ数の少ないものを選ぶ（ステップ５０６）。印
刷ページ数の少ない印刷データメモリを選択するのは、
裏面広告を印刷するページ数に偏りがないように均一に
印刷を行い、広告主に対し平等に印刷の機会を与える効
果がある。印刷ページ数が少ないものを選択したとき、
印刷ページ数が同一の印刷データが複数存在する場合が
ある。このような場合は、優先順位をつけて選択するよ
うに処理したり、抽出した順に選択して処理したりす
る。実施例では、印刷データメモリＡａ６０５の印刷ペ
ージカウンタ６０７が、印刷データメモリＡｂ６０８、
印刷データメモリＢａ６０９の印刷ページカウンタ値よ
りも小さいので、裏面に印刷するデータは、印刷データ
メモリＡａ６０５の内容に決定される。続いて、該裏面
に印刷することを決定した印刷データメモリＡａ６０５
のデータを、フルドットメモリ３０７に展開する準備を
行う。この時、制御コマンド２０１のページ回転制御に
関する指示情報と綴じ位置の指示情報を確認する。ペー
ジ回転制御とは印刷向きの制御のことである。印刷時の
用紙送り方向に対して正立の場合、ページ回転は０°と
定義する。図７の表面印刷結果ａ７０１のような向きで
あれば印刷向きは正立でありページ回転は０°である。
表面印刷結果ｂ７０２であれば用紙送り方向に対し右方
向に９０°回転しているためページ回転は９０°と定義
する。順次時計回りに９０°回転する毎に１８０°回
転、２７０°回転と回転向きを定義する。また、ページ
回転制御の指示情報が何も書かれていない場合、ページ
回転は０°と判断する。綴じ位置指定とは、出力した用
紙を紐などで用紙を綴じる位置を指定することである。
例えば、制御コマンド２０１に「ページ回転＝０°」と
指定され、「綴じ位置＝左綴じ」の場合、表面印刷の向
きは、表面印刷結果ａ７０１のように正立で裏面印刷の
向きも裏面印刷結果ａ７０３のように正立となる。とこ
ろが、「ページ回転＝０°」でも、綴じ位置指定が「綴
じ位置＝上綴じ」になると、表面用紙の上側を綴じた状
態で裏面を見た時、それが正立に見えるような印刷向き
にするため、裏面印刷結果ｂ７０４のように倒立で印刷
を行う。その他、裏面印刷を実施する時の印刷向きは、
表面の印刷向きの指定と綴じ代位置指定から、用紙送り
方向とは関係なしに、表面に対し裏面も正立になるよう
制御を行う。

【００１４】上記（１）から（６）の手順により、裏面
広告の印刷内容、印刷の向きが決定した裏面広告データ
はビットマップ情報としてフルドットメモリ３０７に展
開される。その後、図１の印刷制御装置１０９は、前記
フルドットメモリ３０７に展開している内容を表面印刷
データは図１の表面印刷機構部１０４に送り、裏面印刷
データは裏面印刷機構部１０６に転送し各々の印刷デー
タを印刷する（ステップ５０７）。

【００１５】さらに、（７）印刷中に用紙ジャムやプリ
ンタの何らかの障害が発生せずに印刷が完了したこと
を、図１の裏面印刷用プリンタ１０３からインタフェー
ス線ｂ１１０を通して印刷制御装置１０９が報告を受け
ると、印刷ページカウンタの値を１加算する（ステップ
５０８）。以上、ステップ５０１からステップ５０８
が、印刷用紙の裏面に広告印刷を行う時の一連の処理手
順である。これら処理は表面データを受け取る毎に行わ
れる。

【００１６】また、裏面広告を印刷制御装置１０９内の
広告データメモリ３０８に登録する方法は以下のように
なる。まず、裏面広告の内容は予め印刷制御装置１０９
へ入力可能なデータ形式で作成しておく。該作成された
裏面広告内容は、フロッピディスク（ＦＤ）などの記録
媒体に記録したものを入力手段で取込んで広告データメ
モリ３０８に登録してもよいし、または、インタフェー
ス線ａ１０８を通じサーバやホストコンピュータから取
込んで広告データメモリ３０８に登録してもよい。広告
データメモリ３０８に登録する裏面広告データとして
は、メモリ登録番号、広告データ名称、広告内容、広告
内容を印刷する用紙サイズ情報、広告データメモリ３０
８内のどのグループに所属させるかの情報、広告掲載料
金の単価などを有する。なお、新規登録の場合は、印刷
ページカウンタは０となる。

【００１７】図８は、登録した広告情報の確認のための
表示例を示す。本実施例の印刷制御装置１０９では、登
録した裏面広告の確認は、該登録した裏面広告を該印刷
制御装置１０９内のディスプレイ１１２に可視画像とし
て表示することで行得るようにする。この場合、広告デ
ータメモリ３０８から読み出されたデータは、表示制御
回路３０９で編集された後、ディスプレイ１１２に図８
のようなフォーマットで表示される。本表示例では、グ
ループ毎に広告データ名称、用紙サイズ、印刷ページ
数、広告掲載単価、広告掲載金額合計を一覧表にしてい
る。また、これらの表示内容は、フルドットメモリへ展
開すれば、プリンタで用紙に出力することも可能であ
る。

【００１８】上記実施例によれば、表面印刷に適した内
容と大きさの広告類を用紙裏面に印刷することができ、
さらに裏面印刷を何ページ行ったかをカウントできる。
また、用紙裏面の非印刷スペースを自動的に検出し、該
スペースに合ったサイズで広告類を印刷することができ
る。このため、印刷制御装置やプリンタ装置の操作も簡
易化され、機能を含む使い勝手性を向上させることがで
きる。用紙裏面の非印刷スペースの利用度も高められ、
印刷用紙の利用率を向上できる。また、プリンタ装置の
印刷機構部においては、印刷に寄与しない場合でも印刷
材の劣化や機構部の磨耗等が発生していたが、該印刷材
や機構部の動作を無駄にすることなく、印刷生産性を高
めることが可能になる。また、表面印刷依頼主等に課金
する料金を広告類の掲載料金により割引きすることもで
き、この点からも印刷コストの低減が可能である。ま
た、上記実施例構成では、制御コマンド情報に対し、例
えば、裏面印刷を許可するか否かの指示情報と印刷デー
タメモリの印刷許可メモリグループを指定する指示情報
を追加定義することで上記実施例で説明した処理を行う
ことができる。このため、既存の印刷データは修正する
ことなく使用することができる。

【００１９】なお、上記実施例では、裏面に広告情報を
印刷する場合につき説明したが、広告情報に限らず、そ
の他、例えば各種案内などを印刷するようにしてもよ
い。また、本実施例では２台のプリンタ（表面印刷用プ
リンタ１０２及び裏面印刷用プリンタ１０３）を用いた
構成としたが、両面の印刷が可能であれば、１台のプリ
ンタ構成であってもよい。また、印刷制御装置は、プリ
ンタ装置内にその一部として含まれる構成としてもよ
い。

【００２０】

【発明の効果】本発明によれば、印刷制御装置及びプリ
ンタ装置の操作の簡易化及び使い勝手性向上が可能とな
る。特に、用紙裏面等の非印刷スペースの利用度を高め
た状態で広告類の印刷が容易に可能となるため、印刷生
産性を高められ、かつ、印刷用紙の利用率も向上化で
き、低コストな印刷が可能となる。広告類の掲載料金を
印刷料金の割引きにもあてることができ、この点からも
印刷コストの低減が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例による印刷制御システムの構成
例を示す図である。

【図２】上位装置から印刷制御装置に送られてくるデー
タ形式の例を示す図である。

【図３】本発明の実施例としての印刷制御装置の構成例
を示す図である。

【図４】印刷制御装置における内部処理の説明図であ
る。

【図５】広告情報を印刷するときのフローチャート例で
ある。

【図６】広告印刷データメモリの構成例を示す図であ
る。

【図７】連続紙への印刷結果例を示す図である。

【図８】印刷制御装置の表示部における広告情報の表示
例を示す図である。

【符号の説明】

５０…上位装置、 １０１…用紙給紙装置、 １０２…
表面印刷用プリンタ、１０３…裏面印刷用プリンタ、
１０４…表面印刷機構部、 １０５…用紙反転機構、
１０６…裏面印刷機構部、 １０７…シートカット装
置、 １０９…印刷制御装置、 １１１…連続紙、 １
１２…表示部、 １２１…ＨＤＤ、 １２２…ＦＤＤ、
１２３…ＣＰＵ、 １２４…広告印刷スペース検知手
段、 １２５…課金部、 １２６…課金メモリ、 ２０
１…制御コマンド、 ２０２…印刷データ、 ３０３…
受信バッファ、 ３０６…フォントメモリ、 ３０７…
フルドットメモリ、 ３０８…広告データメモリ、 ３
０９…表示制御回路。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０６Ｆ 17/60 １２４ Ｇ０６Ｆ 17/60 １２４ ３２６ ３２６ ３３２ ３３２

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】上位装置から受信した印刷データを処理し
   両面印刷が可能なプリンタ装置に入力して印刷を行わせ
   る印刷制御装置であって、 印刷可能な広告情報を取り込んで記憶する記憶手段と、 少なくとも該広告情報の取り込み・記憶と読み出しとを
   制御する制御手段と、 印刷用紙に広告情報を印刷可能な非印刷スペースがある
   か否かを検知する検知手段と、 を備え、 上記検知手段により、印刷用紙に上記広告情報を印刷可
   能な非印刷スペースがあることが検知されたとき、該ス
   ペースに印刷する広告情報が上記制御手段により上記記
   憶手段から所定のタイミングで読み出され、上記プリン
   タ装置側に出力される構成を備えたことを特徴とする印
   刷制御装置。
2. 【請求項２】上記制御手段は、印刷用紙の裏面側に非印
   刷スペースがあるときに、該スペースに印刷するための
   広告情報を、所定のタイミングで上記記憶手段から読み
   出し、上記プリンタ装置側に出力させる構成である請求
   項１に記載印刷制御装置。
3. 【請求項３】上記記憶手段は、印刷する広告情報の用紙
   サイズを記憶する手段を備えた構成である請求項１に記
   載の印刷制御装置。
4. 【請求項４】上記制御手段は、裏面に広告情報を印刷し
   たページ数と１ページ毎のカウント数を上記記憶手段に
   記憶させる構成を備える請求項１に記載の印刷制御装
   置。
5. 【請求項５】上位装置から受信した印刷データを処理し
   両面印刷が可能なプリンタ装置に入力して印刷を行わせ
   る印刷制御装置であって、 印刷可能な広告情報を取り込んで記憶する記憶手段と、 少なくとも該広告情報の取り込み・記憶と読み出しとを
   制御する制御手段と、 プリンタ装置側に出力される広告情報量または上記プリ
   ンタ装置で印刷した広告情報量に基づき広告料金を計算
   する課金手段と、 印刷用紙に広告情報を印刷可能な非印刷スペースがある
   か否かを検知する検知手段と、 を備え、 上記検知手段により、印刷用紙に上記広告情報を印刷可
   能な非印刷スペースがあることが検知されたとき、該ス
   ペースに印刷する広告情報が上記制御手段により上記記
   憶手段から所定のタイミングで読み出され、上記プリン
   タ装置側に出力されるとともに、上記課金手段により該
   広告情報に対応した広告料金が計算され、該広告料金情
   報が表示、記憶または該プリンタ装置側に出力される構
   成を備えたことを特徴とする印刷制御装置。
6. 【請求項６】上記記憶手段は、用紙裏面に印刷するため
   の広告情報の広告料金単価と広告情報量とを記憶する構
   成を備え、 上記課金手段は、上記単価と上記広告情報量とに基づ
   き、広告料金を計算する構成である請求項５に記載の印
   刷制御装置。
7. 【請求項７】上記制御手段は、印刷するための広告情報
   をグループ別に分け、特定のグループの広告情報を選択
   可能な構成を備える請求項１から６のいずれかに記載の
   印刷制御装置。
8. 【請求項８】上記制御手段は、グループ別に分けた広告
   情報のうち表面印刷の用紙サイズに適する広告を選択可
   能な構成を備える請求項７に記載の印刷制御装置。
9. 【請求項９】上記制御手段は、選択した広告情報のうち
   から実印刷ページ数が少ないものを優先的に特定する構
   成を備える請求項８に記載の印刷制御装置。
10. 【請求項１０】上記制御手段は、印刷用紙の表面の印刷
    形態に対応して裏面印刷の向きを制御して広告情報を印
    刷可能にする構成を備える請求項１から９のいずれかに
    記載の印刷制御装置。
11. 【請求項１１】請求項１から１０のいずれかに記載の印
    刷制御装置を一部に備えた構成を特徴とするプリンタ装
    置。
12. 【請求項１２】請求項１から１０のいずれかに記載の印
    刷制御装置と、該印刷制御装置の出力に基づき印刷を行
    うプリンタ装置と、を備えたことを特徴とする印刷制御
    システム。