JP2004125971A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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JP2004125971A JP2002287044A JP2002287044A JP2004125971A JP 2004125971 A JP2004125971 A JP 2004125971A JP 2002287044 A JP2002287044 A JP 2002287044A JP 2002287044 A JP2002287044 A JP 2002287044A JP 2004125971 A JP2004125971 A JP 2004125971A
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lens barrel
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JP2002287044A
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Mitsufumi Misawa
三沢 充史
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

【課題】移動筒に外部から与えられた衝撃でカムピンがカム溝から外れることを防ぐ。
【解決手段】移動筒3は、直進ガイド溝4が形成された中間筒5の内側に嵌め込まれ、中間筒5の外側には、カム溝6が設けられたカム筒7が嵌め込まれている。移動筒3は、レンズを保持するための筒本体10と支持板11とからなる。支持板11は、ヒンジ溝12を介して筒本体10と一体である。支持板11上にはカムピン2が保持されている。移動筒3が中間筒5から突出した状態で、移動筒3の前方から衝撃が与えられても、カムピン2が倒される力によってヒンジ溝12を介して支持板11が屈曲しカムピン2がカム溝6に圧接されるので、カムピン2はカム溝6から外れにくくなる。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズの繰り出し動作を可能にするカム機構を備えたレンズ鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ズームレンズには、モータの駆動や回転操作により変倍用レンズを光軸に沿って移動させるカム機構が内蔵されている。変倍用レンズはカムピンを有する移動筒内に保持され、移動筒はカム溝が形成されたカム筒に嵌め込まれている。カムピンがカム筒の回転によってカム溝内を摺動すると、移動筒は直進ガイドによって光軸方向に移動して変倍用レンズを前方に繰り出させる。
【0003】
移動筒はスムーズな動作を行わせる必要があるため、カムピンとカム溝との間の摩擦力を小さくする工夫が従来よりなされており、例えば、カムピンとカム溝との間に寸法上の余裕をもたせて僅かなガタを生じさせ、カムピンとカム溝の接触面積を小さくすることが知られている。また、カム溝の片方の側面にカムピンを摺動させ、他方の側面に輪形バネを摺動させることで、ガタを抑えつつカムピンとカム溝との接触面積を小さくしているものもある(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−194555号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、移動筒をスムーズに動作させる目的でカムピンとカム溝の接触面積を小さくすると、突出した状態の移動筒に落下などによる衝撃が加えられた場合に、衝撃によって移動筒が押し込まれるとカムピンがカム溝から外れ、動作不良や故障を起こしてしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点を考慮してなされたもので、カムピンとカム溝の接触面積を小さくしながらも、カムの脱落が起きにくいレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、カム溝を有し光軸を中心に回転されるカム筒と、前記カム溝に係合するカムフォロワを有し、カム筒の回転に伴うカム溝の変位によりカムフォロワとともに光軸方向に進退する移動筒とを備えたレンズ鏡筒において、前記移動筒に、カムフォロワを保持しカム筒に向かって可動な支持部を設け、移動筒に光軸方向への押し込み力が加わったときに前記支持部の移動によりカムフォロワがカム溝に入り込むようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項2記載のレンズ鏡筒は、前記支持部を、一端側が移動筒に一体に連設され、他端側にカムフォロワが設けられた舌片状の支持板から構成し、この支持板を前記一端側に形成された凹溝で屈曲自在とし、カム筒に向かって移動させるものである。
【0009】
請求項3記載のレンズ鏡筒は、前記支持部を、一端側が移動筒に軸着され他端側にカムフォロワが設けられた揺動自在な支持板から構成したものである。
【0010】
請求項4記載のレンズ鏡筒は、前記支持部を、カムフォロワが設けられた支持板と、この支持板と移動筒との間に設けられた弾性変形手段とから構成したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1において、レンズ鏡筒1は、カムピン2が設けられた移動筒3と、直進ガイド溝4が設けられた中間筒5と、有底のカム溝6が設けられたカム筒7とから構成される。移動筒3にはレンズ8が保持されている。移動筒3は中間筒5の内側で保持され、カム筒7は中間筒5の外側で保持される。
【0012】
移動筒3の外周面上に突設されたカムピン2は、120度ごとに計3本設けられている。カムピン2は、移動筒3が中間筒5に嵌め込まれた際に直進ガイド溝4を貫通する。中間筒5にはカム筒7を抜け止めするフランジ9が設けられている。中間筒5は固定され、カム筒7は中間筒5の外周面上で回転する。カム溝6はカム筒7の内面に設けられ、中間筒5を通してカムピン2に係合する。カムピン2はカム筒7の回転によってカム溝6内を摺動する。カムピン2はカム溝6を摺動するときに、レンズ8の光軸と平行な直進ガイド溝4によって移動方向が規制され、移動筒3が直進ガイド溝4に沿って移動する。
【0013】
図2において、移動筒3は、カム筒7の回転によって中間筒5の内側に潜り込む位置(図2(A))と、中間筒5の外側に繰り出される位置(図2(B))との間を自在に移動する。移動筒3は、レンズ8を保持した筒本体10と、カムピン2が取り付けられた支持板11とからなる。支持板11は、その一端に形成されたヒンジ溝12を介して筒本体10に連設されており、他端が自由端となっている。
【0014】
図3において、カムピン2は、その先端が面取りされ、平坦な頂面14とテーパー面15とを有する。カム溝6は、カムピン2の頂面14が摺動する底面16と、テーパー状にされた側面17とを有し、カム溝6の幅はカムピン2の直径よりも大きく形成されている。カムピン2は、頂面14の付近のみでカム溝6に摺接し、カム溝6との間で生じる摩擦が小さくされている。
【0015】
次に本発明の作用について説明する。移動筒3が突出した状態にあるとき、落下等によりレンズ鏡筒1の前方から衝撃が与えられると、移動筒3が押し込まれる。移動筒3に与えられた衝撃により、カムピン2のテーパー面15がカム溝6の側面17に押し付けられる。このとき、図3(B)に示すように、カム溝6がカムピン2の先端側を支えようとする力と、カムピン2の根元側が移動筒3に引きずられる力とが働き、カムピン2は、その先端がレンズ鏡筒1の前方を向くように倒される。カムピン2の倒れにより、支持板11はヒンジ溝12の薄肉部分で弾性変形し、自由端側が持ち上げられて屈曲する。
【0016】
支持板11が持ち上げられてカム溝6に向かって移動すると、カムピン2は倒れた状態でカム溝6に押し付けられ、カムピン2の頂面14がカム溝6の底面16に圧接する。これにより、カムピン2はカム溝6から抜けにくくなる。
【0017】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図4において、移動筒21には、ヒンジ22を介して揺動自在な支持板23が取り付けられている。ヒンジ22は支持板23の一端に設けられ、自由端である支持板23の他端にカムピン2が保持されている。支持板23が取り付けられた移動筒21の後端は支持板23の厚み分だけ薄く形成されており、支持板23のカム取付け面24と移動筒21の外周面とがほぼ同一面上に位置している。
【0018】
レンズが繰り出され、突出した状態の移動筒21に前方から衝撃が加わると、カムピン2の先端がカム溝6に押し付けられ、カムピン2は移動筒21の前方側にその先端を向けて倒される。カムピン2が倒れると、支持板23がヒンジ22でカム溝6に向かって揺動し、カムピン2を保持した支持板23の他端が持ち上げられる。その結果、カムピン2がカム溝6に圧接し、カムピン2がカム溝6から外れにくくなる。
【0019】
次に、第3の実施形態について説明する。図5において、支持部27は、移動筒28の後端に設けられており、カムピン2を保持した支持板29と、移動筒28上で支持板29を前後でそれぞれ支える一対の弾性脚30,31とからなる。支持板29は、斜めに傾いた状態で互いに平行とされた弾性脚30,31に支えられている。
【0020】
突出した状態の移動筒21に前方から衝撃が加わり、カムピン2の先端がカム溝6に押し付けられると、支持板29が移動筒28に対して相対的に左方向にずれると同時に平行リンクの作用によって支持板29がカム筒7の外周方向へ押し上げられる。その結果、カムピン2がカム溝6に押し付けられる。また、弾性脚30,31は、変形するときに移動筒28に加えられた衝撃の一部を吸収する緩衝材として作用する。カムピン2の先端がカム溝6に向かって圧接されることで、カムピン2はカム溝6から外れにくくなる。
【0021】
なお、本発明においては、カムフォロワとしてカムピンのみならず、ピン先端にローラを備えたローラタイプのものでもよく、カム溝に摺動するカムフォロワの形態に限定されない。また、上記実施形態では、カム筒の内側に移動筒を配置しているが、カム筒を移動筒の内側に配置したレンズ鏡筒にも同様に本発明を適用することができる。
【0022】
【発明の効果】
以上のように、本発明のレンズ鏡筒では、移動筒のスムーズな動作に必要なカム溝とカムピンの間のガタを保ちながらも、突出した状態の移動筒に前方から衝撃が加えられた場合に、移動筒に設けられた支持部がカム溝に向かって移動し、カムフォロワがカム溝に圧接するように構成したので、カムフォロワの脱落を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ鏡筒の分解斜視図である。
【図2】レンズ鏡筒の断面図である。
【図3】カムピンとカム溝の拡大図である。
【図4】第2実施形態におけるカムピンとカム溝の拡大図である。
【図5】第3実施形態におけるカムピンとカム溝の拡大図である。
【符号の説明】
1 レンズ鏡筒
2 カムピン
3 移動筒
6 カム溝
7 カム筒
8 レンズ
11,23,29 支持板

Claims (4)

  1. カム溝を有し光軸を中心に回転されるカム筒と、前記カム溝に係合するカムフォロワを有し、カム筒の回転に伴うカム溝の変位によりカムフォロワとともに光軸方向に進退する移動筒とを備えたレンズ鏡筒において、
    前記移動筒に、カムフォロワを保持しカム筒に向かって可動な支持部を設け、移動筒に外力が加わったときに前記支持部の移動によりカムフォロワがカム溝に入り込むようにしたことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記支持部は、一端側が移動筒に一体に連設され、他端側にカムフォロワが設けられた舌片状の支持板からなり、この支持板は前記一端側に形成された凹溝で屈曲してカム筒に向かって移動することを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記支持部は、一端側が移動筒に軸着され他端側にカムフォロワが設けられた揺動自在な支持板からなることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記支持部は、カムフォロワが設けられた支持板と、この支持板と移動筒との間に設けられた弾性変形手段とからなることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
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