JP2004125268A - 吸着式冷凍機用吸着器 - Google Patents

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竹内 哲也
Hisao Nagashima
永島 久夫
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Abstract

【課題】体格や重量を大きくすることなくケーシングと熱交換器との干渉を防止することが可能な吸着式冷凍機用吸着器を提供すること。
【解決手段】ケーシング110の上面110aおよび下面110bには、剛性を向上するための突出部111b、112bが形成されている。突出部111b、112bはプレス加工等により厚さが略均一に形成されているのでケーシング110の重量が大きくなることはない。したがって、吸着器100の体格や重量を大きくすることなくケーシング110と熱交換器120、130とが干渉することを防止できる。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸着式冷凍機に適用される吸着器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、吸着剤が気相冷媒を吸着する作用を利用して冷媒を蒸発させ、その蒸発潜熱により冷凍能力を発揮する吸着式冷凍機に適用される吸着器が知られている。このような吸着器は、冷媒および吸着剤が封入されたケーシングと、このケーシング内に設けられた熱交換器(蒸発/凝縮コアおよび吸着コア)とを備えている。また、ケーシング内は、液状冷媒の蒸発を促すとともに、吸着剤の吸着能力の低下を防止するために、略真空状態に保持する必要がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−82831号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術の吸着器では、ケーシング内を略真空にすると、内外の圧力差によりケーシングが内側に変形して熱交換器と干渉する場合がある。このような場合には、熱交換器の信頼性が低下するという不具合が発生する。
【0005】
この不具合の対策として、ケーシングの構成部材を厚くして剛性を向上する方法や、ケーシングが変形しても熱交換器と干渉しないようにケーシングを大型化する方法があるが、いずれも、吸着器の体格や重量が大きくなるという問題がある。
【0006】
本発明は上記点に鑑みてなされたもので、体格や重量を大きくすることなくケーシングと熱交換器との干渉を防止することが可能な吸着式冷凍機用吸着器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
吸着剤が気相冷媒を吸着する作用を利用して冷媒を蒸発させ、その蒸発潜熱により冷凍能力を発揮する吸着式冷凍機に適用される吸着器(100)であって、
冷媒および吸着剤が封入されたケーシング(110)と、
ケーシング(110)内に設けられ、冷媒もしくは吸着剤と内部を流通する熱媒体とを熱交換する熱交換器(120、130)とを備え、
ケーシング(110)には、厚さが略均一な突出部(111b、112b)が形成されていることを特徴としている。
【0008】
これによると、突出部(111b、112b)によりケーシング(110)を大型化することなく剛性を向上することが可能である。また、突出部(111b、112b)は厚さが略均一に形成されているのでケーシング(110)の重量が大きくなることを防止することが可能である。したがって、吸着器(100)の体格や重量を大きくすることなくケーシング(110)と熱交換器(120、130)との干渉を防止することが可能である。
【0009】
また、請求項2に記載の発明では、ケーシング(110)には、ケーシング(110)内を略真空状態とすることに伴なう変形量を加味して、略真空状態とする前には、外側に向かって略球面状に膨出する膨出部(111a、112a)が形成されていることを特徴としている。
【0010】
これによると、ケーシング(110)内を略真空状態としたときには、変形量を加味した膨出部(111a、112a)が内側に変形する。したがって、吸着器(100)の体格や重量を大きくすることなくケーシング(110)と熱交換器(120、130)との干渉を確実に防止することが可能である。
【0011】
また、請求項3に記載の発明では、突出部(111b、112b)は、ケーシング(110)の下面(110b)に形成されており、下面(110b)の突出部(112b)は、ケーシング(110)の内側に突出していることを特徴としている。
【0012】
これによると、ケーシング(110)下面(110b)側において熱交換器(120)より下方側の空間を小さくすることが可能である。ケーシング(110)内下面(110b)側の熱交換器(120)より下方側の冷媒は、吸着器(100)の冷凍能力に寄与し難い。したがって、冷凍能力に寄与し難い冷媒量を低減することが可能である。
【0013】
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0015】
本実施形態は、本発明に係る吸着式冷凍機用吸着器を車両用の吸着式空調装置に適用したものであって、図1(a)は、吸着式冷凍機の模式図であり、図2(b)は、吸着式空調装置の空調部の模式図である。なお、図1(a)に示された吸着器100は模式的なものであり、実際の吸着器100は図2に示すような概略構造となっている。
【0016】
まず、図1に基づいて、吸着式冷凍機および吸着式空調装置について説明する。
【0017】
図1(a)中、100は本実施形態に係る吸着器であり、この吸着器100は少なくとも2個設けられており、以下、図1(a)中上側の吸着器100を第1吸着器100と表記し、図1(a)中下側の吸着器100を第2吸着器100と表記し、第1、2吸着器を総称するときは、単に吸着器100と表記する。なお、吸着器100の詳細は、後述する。
【0018】
200は吸着器100内を循環した熱媒体(本実施形態では、水にエチレングリコール系の不凍液を添加した流体でエンジン冷却水と同一なもの)と室外空気とを熱交換する室外熱交換器であり、300は吸着器100にて発生した冷凍能力により冷却された熱媒体と室内に吹き出す空気(以下、この空気を空調風と呼ぶ。)とを熱交換し、空調風を冷却する室内熱交換器である。
【0019】
ちなみに、室内熱交換器300は、図1(b)に示すように、空調風の通路を形成する空調ケーシング310内に配設されており、この空調ケーシング310の空気流れ上流側には、例えば遠心式送風機320が配設されている。
【0020】
なお、本実施形態では、水冷式エンジン(水冷式内燃機関)の冷却水(熱媒体と同じ流体)を吸着器100(後述する第2熱交換器130)内に循環させることにより吸着剤の再生を行っており、410、420、430、440は熱媒体の循環経路を切り換える切換弁(四方弁)である。
【0021】
次に、吸着器100について説明する。
【0022】
吸着器100は、図2に示すように、内部が略真空に保たれた状態で冷媒(本実施形態では、水)が封入されたステンレス(本実施形態では、SUS304)製のケーシング110、熱媒体とケーシング110内の冷媒(本実施形態では、水)との間で熱交換を行う第1熱交換器(蒸発/凝縮コア)120、吸着剤(本実施形態ではシリカゲル)を冷却又は加熱する第2熱交換器(吸着コア)130、および第2熱交換器130に形成された吸着剤に冷媒の液滴が付着することを防止する液滴捕集プレート140等から構成されている。両熱交換器120、130は、本実施形態における熱交換器である。
【0023】
ここで、両熱交換器120、130は、アルミニウム(本実施形態では、例えばA3000系のアルミニウム材にろう材が被覆されたもの)製のチューブおよびアルミニウム(本実施形態では、例えばA1000系又は3000系)製のフィン(後述するコア部121、131)、アルミニウム(本実施形態では、例えばA1000系又は3000系)製のタンク部122、132等からなるもので、第2熱交換器(吸着コア)130のチューブおよびフィン(後述するコア部131)の表面には、吸着剤が接着剤(本実施形態では、エポキシ樹脂)によって接着固定されている。
【0024】
ちなみに、チューブは、熱媒体が流通する扁平状の管であり、フィンは外表面積を増大させて熱交換効率を増大させる波状に形成されたものであり、これらはタンク部等とともにろう付けにより一体化され、両熱交換器120、130のコア部121、131を形成している。そして、両熱交換器120、130は、互いのコア部121、131の形成面が対向するようにケーシング110内に収納されている。
【0025】
第1熱交換器120の第2熱交換器130側(上側)には、コア部121を覆うように液滴捕集プレート140が形成されている。液滴捕集プレート140は開口部142を有する板状部材であり、開口部142にはルーバ部141が形成され、ケーシング110の下方側に貯留された液冷媒の液滴が上方側に通過し難くなっている。
【0026】
123、133は第1、第2熱交換器120、130に接合されてケーシング110内外側を貫通するアルミニウム(本実施形態では、例えばA1000系又は3000系)製の配管であり、この配管123、133は、ケーシング110外と両熱交換器120、130内との間に熱媒体を流通する流通配管である。配管123、133は、後述するサイドプレート114に形成された配管貫通孔(図示せず)に挿設されている。
【0027】
次に、本実施形態の要部であるケーシング110の構成について説明する。
【0028】
ケーシング110は、開口側を対向配置された断面形状が略コの字状の第1、第2ケーシング部材111、112と、両ケーシング部材111、112の図中左右両端側にそれぞれ形成されたサイドプレート113、114との4部材により構成されている。
【0029】
図2に示すように、下側に配置される第2ケーシング部材112の下面110b(すなわちケーシング110の下面110b)には、ケーシング110の内側(図中上側)に向かって突出した突出部112bが形成されている。ここで突出部112bの構成について説明する。
【0030】
図3(a)は、図2に示す吸着器100のA矢視図であり、図3(b)は、B部拡大断面図である。
【0031】
図3(a)に示すように、第2ケーシング部材112の下面110bには、ケーシング110の幅方向(図2の紙面表裏方向)に延びる略長円状の複数の突出部112bが形成されている。この突出部112bは、第2ケーシング部材112製造時に、プレス加工等によりほぼなめらかな曲面となるように形成しており、図3(b)に断面構造を示すように、厚さは全域に渡って略同等であり、突出部112b以外の部分ともほぼ同等の厚さ(本実施形態では約1mm)となっている。
【0032】
ちなみに、本実施形態では、突出部112bは、高さHが約5mm、幅Wが約25mm、ピッチPが約31mmとなるように形成されている。
【0033】
また、第2ケーシング部材112の下面110bの略全域には、図4に示すように、ケーシング110内が略真空状態となる前には、外側(下方側)に向かって略球面状に膨出する膨出部112aが形成されている。膨出部112aの膨出量は、ケーシング110内を略真空状態としたときに、これに伴なう変形量を加味して設定しており、本実施形態では、膨出部112aの最下部が周縁部より約3mm下方に位置するように膨出されている。
【0034】
一方、図4に示すように、第1ケーシング部材111の上面110a(すなわち、ケーシング110の上面110a)には、第2ケーシング部材112と同様に、膨出部111aおよび突出部111bが形成されている。ただし、膨出部111aはケーシング110外側(上方側)に向かって膨出し、突出部111bはケーシング110の外側(上側)に向かって突出するように形成されている。
【0035】
ここで、吸着器100の概略製造方法について簡単に説明する。
【0036】
吸着器100を製造するときには、まず、コア部131を構成するチューブおよびフィン、タンク部132、配管133等を嵌合、かしめ、治具固定等により組み付け一体ろう付けし、その後、チューブやフィンの表面に吸着剤を接着固定して、第2熱交換器130を形成する。第1熱交換器120についても吸着剤固定を除いてほぼ同一の方法により形成する。
【0037】
その一方で、プレス加工等により形成した第1、第2ケーシング部材111、112およびサイドプレート113を溶接して一体化し、一面が開口した有底筒状のケース体を形成する。
【0038】
次に、上記ケース体の開口側からケース体内に第1、第2熱交換器120、130を配設する。そして、図4に示すように、両熱交換器120、130の配管123、133に図示しないガスケット、サイドプレート114等を組み付け、ねじ部材170によりに螺着固定する。
【0039】
ねじ部材170による螺着固定が終了したら、前述のケース体の開口側端部(第1、第2ケーシング部材111、112の図中右方側端部)にサイドプレート114を溶接し、図4に示したような構造とする。そして最後に、サイドプレート113に形成されている注入口113aからケーシング110内を真空引きした後、ケーシング110内に所定量の冷媒(本実施形態では水)を注入して注入口113aを封止する。これにより、図2に示す吸着器100を得る。
【0040】
ケーシング110内を真空引きすると、両ケーシング部材111、112に形成された膨出部111a、112aが内外の圧力差により内側に変形し、ケーシング110の上面110aおよび下面110bは略フラットとなる。
【0041】
次に、空調装置の概略作動を述べる。
【0042】
まず、切換弁410〜440を図1の実線に示すように作動させて、第1吸着器100の第1熱交換器120と室内熱交換器300との間、第1吸着器100の第2熱交換器130と室外熱交換器200との間、ならびに第2吸着器100の第1熱交換器120と室外熱交換器200との間、第2吸着器100の第2熱交換器130とエンジンとの間に熱媒体を循環させる。
【0043】
これにより、第1吸着器100が吸着工程となり、第2吸着器100が脱離工程となるので、第1吸着器100で発生した冷凍能力により空調風が冷却され、第2吸着器100にて吸着剤の再生が行われる。
【0044】
つまり、この状態(以下、第1状態と呼ぶ。)では、第1吸着器100の第1熱交換器120は液相冷媒を蒸発させて冷凍能力を発生させる蒸発器として機能し、第1吸着器100の第2熱交換器130は吸着剤を冷却する冷却器として機能し、第2吸着器100の第1熱交換器120は吸着剤から脱離した水蒸気を冷却する凝縮器として機能し、第2吸着器100の第2熱交換器130は吸着剤を加熱する加熱器として機能する。
【0045】
そして、第1状態で所定時間(本実施形態では、60秒〜100秒)が経過したときに、切換弁410〜440を図1の破線に示すように作動させて、第2吸着器100の第1熱交換器120と室内熱交換器300との間、第2吸着器100の第2熱交換器130と室外熱交換器200との間、ならびに第1吸着器100の第1熱交換器120と室外熱交換器200との間、第1吸着器100の第2熱交換器130とエンジンとの間に熱媒体を循環させる。
【0046】
これにより、第2吸着器100が吸着工程となり、第1吸着器100が脱離工程となるので、第2吸着器100で発生した冷凍能力により空調風が冷却され、第1吸着器100にて吸着剤の再生が行われる。
【0047】
つまり、この状態(以下、第2状態と呼ぶ。)では、第2吸着器100の第1熱交換器120は液相冷媒を蒸発させて冷凍能力を発生させる蒸発器として機能し、第2吸着器100の第2熱交換器130は吸着剤を冷却する冷却器として機能し、第1吸着器100の第1熱交換器120は吸着剤から脱離した水蒸気を冷却する凝縮器として機能し、第1吸着器100の第2熱交換器130は吸着剤を加熱する加熱器として機能する。
【0048】
そして、第2状態で所定時間が経過したとき、切換弁410〜440作動させて再び第1状態とする。このように、第1状態および第2状態を所定時間毎に交互に繰り返して、空調装置を連続的に稼働させる。
【0049】
なお、所定時間は、ケーシング110内に存在する液相冷媒の残量や吸着剤の吸着能力等に基づいて適宜選定されるものである。
【0050】
上述の構成の吸着器100によれば、ケーシング110の上面110aおよび下面110bには、厚さが略均一な突出部111b、112bが形成されている。したがって、ケーシング110を厚くすることなく剛性を向上しているので、内部が真空引きされたときにもケーシング110は変形し難い。このようにして、吸着器100の体格や重量を大きくすることなくケーシング110が両熱交換器120、130に干渉することを防止できる。
【0051】
また、内部を真空引きする前のケーシング110の上面110aおよび下面110bには、真空引きに伴なう変形量を加味した膨出部111a、112aが形成されている。したがって、ケーシング110内を真空引きしたときには、膨出部111a、112aが内側に変形するものの略フラット状態となる。このようにして、ケーシング110と両熱交換器120、130との干渉をより確実に防止することができる。
【0052】
また、ケーシング110の下面110bでは、突出部112bは、ケーシング110の内側に突出している。したがって、ケーシング110内の第1熱交換器120より下方側の空間を小さくすることができる。第1熱交換器120のコア部131より下方側の液冷媒は蒸発し難いため、実質的には冷媒として機能し難く、吸着器100の冷凍能力に寄与し難い。ケーシング110内の第1熱交換器120より下方側の空間を小さくすることで、冷凍能力に寄与し難い冷媒量を低減することが可能であり、吸着器100の重量を低減することができる。
【0053】
本発明者らは、従来構造の吸着器ケーシング(各面が平面状であるケーシング)と本実施形態の吸着器ケーシング110とにおいて、変形量や冷媒量の比較評価を行っている。
【0054】
従来構造のケーシングでは、内部の真空引き(約−100kPa)によりケーシングの上下面(サイズ654mm×183mm)はフラット状態から中央部が15mm内側に変形し、下面は第1熱交換器に干渉した。これに対し、上記実施形態では、約3mm変形し、略フラット状態となることを確認した。
【0055】
また、従来構造の吸着器では、第1熱交換器のコア部により下方空間に充填される冷凍能力に寄与し難い冷媒は約790gであったが、本実施形態では約570gに低減できることを確認した。
【0056】
(他の実施形態)
上記一実施形態では、ケーシング110の上面110aおよび下面110bに略長円状の複数の突出部111b、112bを形成したが、突出部の形状および数は適宜設定可能である。例えば、図5(a)に平面図、図5(b)に側面図を示すように、ケーシング110の上下面に略楕円形状の突出部511b、512bを1つずつ形成するものであってもよい。
【0057】
また、上記一実施形態では、突出部111b、112bおよび膨出部111a、112aは、ケーシング110の上下面110a、110bにのみ形成したが、他の面に形成するものであってもよい。変形に伴なう不具合を防止したい面に形成すればよい。
【0058】
また、上記一実施形態では、膨出部111a、112aは、変形後フラット状となるように形成したが、熱交換器等に干渉しないのであれば、内側にまで(熱交換器等の近傍にまで)変形するように形成してもかまわない。
【0059】
また、上記一実施形態では、ケーシング110の上面110aの突出部111bは、上側(外側)に突出するように形成したが、下側(内側)に突出するように形成するものであってもよい。
【0060】
また、上記一実施形態では、ケーシング110の上下面110a、110bに膨出部111a、112aを形成したが、突出部の形成により剛性が充分に大きく、変形量を所望量以下とすることができるのであれば、膨出部は廃止してもかまわない。例えば、上記一実施形態において、第2熱交換器130への干渉がないのであれば、上面110aの膨出部111aは廃止することができる。
【0061】
また、上記一実施形態では、吸着器100を車両用の空調装置に適用するものであったが、これに限定されるものではない。例えば、業務用もしくは家庭用の定置式空調装置に適用するものであってもよい。また、携帯電話等の基地局等の冷却装置に適用するものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における車両用吸着式空調装置を示す図であり、(a)は、吸着式空調装置の吸着式冷凍機の模式図、(b)は、吸着式空調装置の空調部の模式図である。
【図2】本発明の一実施形態における吸着器100の概略構造図である。
【図3】(a)は、図2のA矢視図、(b)はB部拡大断面図である。
【図4】吸着器100の真空引き前の概略構造図である。
【図5】他の実施形態における吸着器の(a)は平面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
100 吸着器
110 ケーシング
110a 下面
111a、112a 膨出部
111b、112b 突出部
120 第1熱交換器(熱交換器)
130 第2熱交換器(熱交換器)

Claims (3)

  1. 吸着剤が気相冷媒を吸着する作用を利用して冷媒を蒸発させ、その蒸発潜熱により冷凍能力を発揮する吸着式冷凍機に適用される吸着器(100)であって、
    前記冷媒および前記吸着剤が封入されたケーシング(110)と、
    前記ケーシング(110)内に設けられ、前記冷媒もしくは前記吸着剤と内部を流通する熱媒体とを熱交換する熱交換器(120、130)とを備え、
    前記ケーシング(110)には、厚さが略均一な突出部(111b、112b)が形成されていることを特徴とする吸着式冷凍機用吸着器。
  2. 前記ケーシング(110)には、前記ケーシング(110)内を略真空状態とすることに伴なう変形量を加味して、前記略真空状態とする前には、外側に向かって略球面状に膨出する膨出部(111a、112a)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の吸着式冷凍機用吸着器。
  3. 前記突出部(111b、112b)は、前記ケーシング(110)の下面(110b)に形成されており、
    前記下面(110b)の前記突出部(112b)は、前記ケーシング(110)の内側に突出していることを特徴する請求項1または請求項2に記載の吸着式冷凍機用吸着器。
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