JP2004124237A - ニッケルコロイド溶液及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ニッケルのコロイド粒子、非極性高分子顔料分散剤及び有機溶媒を含有するニッケルコロイド溶液。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ニッケルコロイド溶液及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子材料の分野において、抵抗、コンデンサ、ICパッケージ等の部品を製造するために、導体ペーストや抵抗ペースト等の厚膜ペーストが使用されている。これは、金属、合金、金属酸化物等の導電性粉末を、必要に応じてガラス質結合剤やその他の添加剤とともに有機ビヒクル中に均一に混合分散させてペースト状としたものであり、基板上に適用した後、高温で焼成することによって導電被膜や抵抗体被膜を形成する。
【0003】
積層セラミックコンデンサー等のセラミック積層電子部品やセラミック多層基板は、一般的に、誘電体、磁性体等の未焼成セラミックグリーンシートと内部導体層とを交互に複数層積層し、高温で同時焼成することにより製造される。内部導体としては、従来、パラジウム、白金等の貴金属を用いるのが主流であったが近年、省資源等の問題からニッケル等の卑金属材料が注目されている。
【0004】
ニッケルを内部電極材料とする積層セラミックコンデンサーは、100〜1000nmのニッケル粒子から得られるニッケル電極膜と高誘電体膜とが交互に積層された構造を有している。ニッケル電極膜を薄膜化することができれば、製品の厚さ自体を変えることなく積層枚数を増加させ、性能を向上させることができる。このため、現在のニッケル粒子より小さいナノスケールのニッケルナノ粒子が求められている。
【0005】
ニッケルのコロイド水溶液を非水媒体と混合してW/O型エマルジョンとし、このエマルジョンから水を蒸発させて、金属コロイド粒子をゲル化して、0.1〜15μmの均一な粒径を有する微細な金属ニッケル粒子が得られることが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
しかしながら、この製造方法は、W/O型エマルジョンから、例えば、減圧下で吸引乾燥する等により水を蒸発させ、金属をゲル化させ、金属ゲルを油中乾燥するものであるため、水に比べて高沸点の非水媒体を使用する必要があり、また、工程数が多いものでもある。しかも、この製造方法では、ナノスケールの粒子径を有するニッケル粒子を得ることはできない。
【0007】
また、非極性高分子顔料分散剤を保護コロイドとした金属コロイドの製造方法も開示されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、この方法は、貴金属や銅等の酸化されにくい金属を対象としたものであるため、ニッケルのコロイド溶液を得ることはできなかった。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−89803号公報(第2頁)
【特許文献2】
特開平11−319538号公報(第2頁)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記現状に鑑み、積層セラミックコンデンサーの内部電極の製造に好適に使用することができるナノスケールの粒子径を有するニッケル粒子を含有するコロイド溶液、及び、このようなニッケルコロイド溶液を安定的に効率良く製造する方法を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ニッケルのコロイド粒子、非極性高分子顔料分散剤及び有機溶媒を含有することを特徴とするニッケルコロイド溶液である。
上記有機溶媒の含水率が5質量%以下であることが好ましい。
【0011】
本発明は、ニッケルイオン溶液を非極性高分子顔料分散剤存在下で還元剤によって還元するニッケルコロイド溶液の製造方法であって、上記還元は、弱塩基性条件下で行われるものであることを特徴とするニッケルコロイド溶液の製造方法である。
上記弱塩基性条件は、アミン化合物の添加によって得られるものであることが好ましい。
【0012】
本発明はまた、上記ニッケルコロイド溶液の製造方法によって得られたニッケルコロイド溶液でもある。
以下に、本発明を詳細に説明する。
【0013】
本発明のニッケルコロイド溶液は、ニッケルのコロイド粒子、非極性高分子顔料分散剤及び有機溶媒を含有するものである。上記ニッケルコロイド溶液は、有機溶媒中において、ニッケルのコロイド粒子が非極性高分子顔料分散剤により分散化されているものである。即ち、有機溶媒中でニッケルコロイド粒子が存在するものであるため、耐酸化性に優れ、安定に金属ニッケルとして存在することができるものである。
【0014】
上記ニッケルのコロイド粒子は、上記ニッケルコロイド溶液中で安定に分散するコロイド粒子であり、電子顕微鏡写真から平均粒子径20〜40nm、数nmの一次粒子の凝集体であると推察される。このような粒子径を有していることから、積層セラミックコンデンサーにおけるニッケル電極膜を薄膜化することができるようになり、製品の性能を向上させることができる。
【0015】
上記非極性高分子顔料分散剤は、上記ニッケルのコロイド粒子と共存しており、上記ニッケルのコロイド粒子が有機溶媒中で分散するのを安定化する働きをしていると考えられる。
【0016】
上記非極性高分子顔料分散剤は、高分子量の重合体に顔料表面に対する親和性の高い官能基が導入されているとともに、溶媒和部分を含む構造を有する両親媒性の共重合体であり、通常は顔料ペーストの製造時に顔料分散剤として使用されているものである。
【0017】
上記非極性高分子顔料分散剤は、ニッケル含有化合物の還元によるニッケルのコロイド粒子の生成及び生成後の有機溶媒中での分散をそれぞれ安定化する働きをしていると考えられる。
【0018】
上記非極性高分子顔料分散剤の数平均分子量は、1000〜100万であることが好ましい。1000未満であると、分散安定性が充分ではないことがあり、100万を超えると、粘度が高すぎて取り扱いが困難となる場合がある。より好ましくは、2000〜50万であり、更に好ましくは、4000〜50万である。
【0019】
上記非極性高分子顔料分散剤は、水への親和性が低い、非極性のものである。上記ニッケルコロイド溶液が有機溶媒中にニッケルのコロイド粒子が分散しているものであるため、上記非極性高分子顔料分散剤は非極性のものを使用する。
【0020】
上記非極性高分子顔料分散剤としては上述の性質を有するものであれば特に限定されず、例えば、特開平11−80647号公報に例示したものを挙げることができる。上記非極性高分子顔料分散剤としては、種々のものが利用できるが、市販されているものを使用することもできる。
【0021】
上記非極性高分子顔料分散剤の市販されているものとして、ディスパービック110、ディスパービックLP−6347、ディスパービック170、ディスパービック171、ディスパービック174、ディスパービック161、ディスパービック166、ディスパービック182、ディスパービック183、ディスパービック185、ディスパービック2000、ディスパービック2001、ディスパービック2050、ディスパービック2150、ディスパービック2070(以上ビックケミー社製)、ソルスパース24000、ソルスパース28000、ソルスパース32500、ソルスパース32550、ソルスパース31845、ソルスパース26000、ソルスパース36600、ソルスパース38500(以上アビシア社製)、EFKA−46、EFKA−47、EFKA−48、EFKA−4050、EFKA−4055、EFKA−4009、EFKA−4010、EFKA−400、EFKA−401、EFKA−402、EFKA−403(以上エフカケミカルズ社製)、フローレンDOPA−15B、フローレンDOPA−17、フローレンDOPA−22(以上共栄社製)、ディスパロン2150、ディスパロン1210(楠本化成製)等を挙げることができる。
【0022】
上記有機溶媒は、ニッケルのコロイド粒子の分散媒である。本発明のニッケルコロイド溶液は、卑金属であるニッケルが貴金属に比べて耐酸化性に劣るため、コロイド溶液の溶媒として有機溶媒を用いるものである。
【0023】
上記有機溶媒としては、上記非極性高分子顔料分散剤が溶媒中で解きほぐされるような状態になるものが用いられる。このようなものとしては、水と混和しない有機溶剤である、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族系炭化水素系、ヘキサン、ヘプタン、デカン、オクタン、ヘプタン等の脂肪族系炭化水素系、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系、α−テルピネオールやブチルカルビトール等の長鎖アルコールや長鎖アルコールとカルボン酸とのエステル等の他に、一部のものが水と混和するものである、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系も利用できる。
【0024】
なお、有機溶媒であっても、炭素数3以下の親水性の高いアルコールは、そのもの単独で使用すると、上記非極性高分子顔料分散剤が凝集してしまうので好ましくはないが、先に挙げたものと混合して、凝集が起らない程度に極性を下げて使用することは可能である。そのような混合系では、上記炭素数3以下の親水性の高いアルコールは有機溶媒中の50質量%以下であることが好ましい。
【0025】
また、上記有機溶媒が水と混和するものを含有する場合、上記有機溶媒中に含まれる水が5質量%以下であることが好ましい。5質量%を超えると、上記非極性高分子顔料分散剤が凝集し、結果として、ニッケルのコロイド粒子が凝集するおそれがある。
【0026】
上記ニッケルコロイド溶液において、上記ニッケルのコロイド粒子と上記非極性高分子顔料分散剤とからなる固形分は、ニッケルコロイド溶液中で3〜90質量%であることが好ましい。更に好ましい下限値は10質量%であり、更に好ましい上限値は80質量%である。上記範囲外では、ニッケルのコロイド粒子が凝集して沈降するおそれがある。また、上記ニッケルのコロイド粒子と上記非極性高分子顔料分散剤との量比は、質量比で5/95〜80/20であることが好ましい。5/95未満であると、ニッケルの含有量が少なく効率的でなく、80/20を超えると、ニッケルのコロイド粒子が凝集して沈降するおそれがある。
【0027】
本発明のニッケルコロイド溶液の製造方法は、ニッケルイオン溶液を非極性高分子顔料分散剤存在下で還元剤によって還元するものである。
【0028】
上記ニッケルイオン溶液は、水系の溶媒にニッケルイオンの供給源となる化合物を溶解した溶液である。
上記ニッケルイオンの供給源となる化合物としては、水系の溶媒に溶解し、還元することによってコロイド状のニッケル金属を供給することができるニッケルを含有する化合物であれば特に限定されず、例えば、塩化ニッケル(II)、塩化ニッケル(II)六水和物、臭化ニッケル(II)、フッ化ニッケル(II)四水和物、ヨウ化ニッケル(II)n水和物等のハロゲン化物;硝酸ニッケル(II)六水和物、過塩素酸ニッケル(II)六水和物、硫酸ニッケル(II)六水和物、リン酸ニッケル(II)n水和物、塩基性炭酸ニッケル(II)等の鉱酸化合物;水酸化ニッケル(II)、酸化ニッケル(II)、酸化ニッケル(III)等のニッケル無機化合物;酢酸ニッケル(II)四水和物、乳酸ニッケル(II)、シュウ酸ニッケル(II)二水和物、酒石酸ニッケル(II)三水和物、クエン酸ニッケル(II)n水和物等のニッケル有機酸化合物等を挙げることができる。上記ニッケル有機酸化合物は、例えば、塩基性炭酸ニッケルと有機酸から調製することができる。なかでも、溶解性の高い酢酸ニッケル(II)四水和物、塩化ニッケル(II)六水和物、硝酸ニッケル(II)六水和物が好ましい。
【0029】
上記水系の溶媒とは、水、水と任意の割合で混和する低級アルコール、水と低級アルコールとの混合物、及び、これらに更に別の極性溶媒が含まれているものを意味する。
【0030】
上記水系の溶媒としては、例えば、水、メタノール、エタノール、エチレングリコール、n−プロパノール、イソプロパノール、及びこれらの混合物が挙げられ、更に、原料成分の溶解性を阻害しない限り、その他の有機溶媒を含んでいてもよい。後述する還元剤の溶解性を考慮すると、水が含まれていることが好ましい。また、ニッケル含有化合物の溶解性からは、メタノール及びエタノールが含まれていることが好ましい。ニッケル金属に対する酸化抑制能を有するエタノールを含んでいることが特に好ましい。
【0031】
本発明のニッケルコロイド溶液の製造方法で使用する還元剤は、弱塩基性条件下で、ニッケルイオンをニッケルに還元することができるものであれば特に限定されず、例えば、アミン化合物よりも強い還元力を有するものであることが好ましい。
【0032】
上記アミン化合物よりも還元力が強い還元剤としては、例えば、亜二チオン酸、亜二チオン酸の誘導体であるホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム(ロンガリットと称される)、ホルムアルデヒドスルホキシル酸亜鉛、二酸化チオ尿素、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化アルミニウムナトリウム、ジメチルアミンボラン、ヒドラジン、炭酸ヒドラジン、次亜リン酸、ハイドロサルファイトを挙げることができる。また、比較的温和な還元剤であるクエン酸、酒石酸、アスコルビン酸、リンゴ酸を用いる場合には、硫酸鉄(II)、塩化スズ(II)、塩化チタン(III)を併用することにより還元能を向上させることができ、好適に用いることができる。なかでも、安全性と反応効率の観点から、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム(ロンガリット)、炭酸ヒドラジンが好ましい。
【0033】
上記還元剤の添加量は、上記ニッケル含有化合物中のニッケルを還元するのに必要な量以上であることが好ましい。この量未満であると、還元が不充分となるおそれがある。また、上限は特に限定されないが、上記ニッケル含有化合物中のニッケルを還元するのに必要な量の30倍以下であることが好ましく、10倍以下であることがより好ましい。
【0034】
上記還元剤としてホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウムを使用する場合には、上記ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウムの添加量は、上記ニッケル含有化合物1モルに対して、1〜20モルが好ましい。1モル未満であると、還元が充分に行われず、20モルを超えると、生成したコロイド粒子の凝集安定性が低下する。1.5〜10モルであることがより好ましい。また、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウムを使用する場合には、硫酸鉄(II)を併用してもよい。
【0035】
本発明のニッケルコロイド溶液の製造方法において、還元反応は、弱塩基性条件下で行われる。弱塩基性条件下で還元することにより、還元反応によって発生した酸が中和され、生成したコロイド粒子のイオン化が防止される。強塩基性条件下では、ニッケルの水酸化物が生じるおそれがあり好ましくない。
【0036】
上記ニッケルコロイド溶液の製造方法において、反応溶液を弱塩基条件とするためには、アミン化合物を添加することが好ましい。
上記アミン化合物としては特に限定されず、例えば、プロピルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジメチルエチルアミン、ジエチルメチルアミン、トリエチルアミン、エチレンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン、1,3−ジアミノプロパン、N,N,N′,N′−テトラメチル−1,3−ジアミノプロパン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン等の脂肪族アミン;ピペリジン、N−メチルピペリジン、ピペラジン、N,N′−ジメチルピペラジン、ピロリジン、N−メチルピロリジン、モルホリン等の脂環式アミン;アニリン、N−メチルアニリン、N,N−ジメチルアニリン、トルイジン、アニシジン、フェネチジン等の芳香族アミン; ベンジルアミン、N−メチルベンジルアミン、N,N−ジメチルベンジルアミン、フェネチルアミン、キシリレンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチルキシリレンジアミン等のアラルキルアミン等を挙げることができる。また、上記アミンとして、例えば、メチルアミノエタノール、ジメチルアミノエタノール、トリエタノールアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、プロパノールアミン、2−(3−アミノプロピルアミノ)エタノール、ブタノールアミン、ヘキサノールアミン、ジメチルアミノプロパノール等のアルカノールアミンも挙げることができる。これらのうち、アルカノールアミンが好ましい。
【0037】
上記アミン化合物の添加量は、還元反応によって発生する酸を中和できる量以上であることが好ましい。ただし、上記酸は、反応溶液中で完全に電離して水素イオンを解離するとは限らないので、上記アミン化合物の添加量は、通常ニッケル含有化合物の1.5〜10倍モル量である。好ましくは、2〜5倍モル量である。
【0038】
本発明のニッケルコロイド溶液の製造方法は、還元反応を非極性高分子顔料分散剤存在下で行うものである。上記非極性高分子顔料分散剤によって、ニッケルイオンの還元によるニッケルのコロイド粒子の生成を安定化しているものと考えられる。
【0039】
上記非極性高分子顔料分散剤としては、先に説明したものを使用することができ、製造しようとするニッケルコロイド溶液の溶媒に応じて適したものを適宜選択することができる。
まず、上記ニッケルイオン溶液を調整する。このとき用いられるニッケル含有化合物の量は特に規定されず、例えば、0.1〜3モル/lとすることができる。なお、このとき湯浴等で40℃程度に加温することで効率よくニッケル含有化合物を溶解することができる。
【0040】
次に、得られたニッケルイオン溶液に非極性高分子顔料分散剤を加える。上記非極性高分子顔料分散剤は上述した有機溶媒を含んでいてもよい。このとき、非極性高分子顔料分散剤がニッケルイオン溶液と分離しなければ、混合液は濁っていてもよい。また、水と混和性のある有機溶媒を用いて混合状態を改善することもできる。
【0041】
上記非極性高分子顔料分散剤の量は、上記ニッケル含有化合物のニッケル金属100質量部に対して、10〜2000質量部であることが好ましい。10質量部未満であると、ニッケルコロイド溶液の安定性に問題が生じるおそれがあり、2000質量部を超えると、ニッケルのコロイド粒子に対する非極性高分子顔料分散剤の量が多くなるため、物性に影響を与えるおそれがある。上記非極性高分子顔料分散剤の量は、20〜500質量部であることがより好ましい。
【0042】
上記ニッケルイオン溶液と非極性高分子顔料分散剤との混合液に、還元剤とアミン化合物との混合液を加えて還元反応を進行させる。還元剤がホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウムの場合、その添加は室温で行うことができる。
上記の混合方法は一例であり、非極性高分子顔料分散剤、還元剤及びアミン化合物を混合したものに、ニッケルイオン溶液を加えてもよい。なお、還元剤が存在しない状態でニッケルイオン溶液に直接アミン化合物を加えると、ニッケルの水酸化物が生成してくるおそれがあるため好ましくない。
【0043】
反応が進行すると、非極性高分子顔料分散剤とニッケルのコロイド粒子とからなると思われる黒色油状物が析出してくる。デカンテーションにより無色透明の上澄み液を除き、更に水を加えて洗浄を行うことにより、雑イオンや還元剤の除去を行うことができる。
【0044】
このようにして得られた油状物は、水等の反応に用いた溶媒を含んでいるので、水への溶解性が高く、揮発性の高いメタノール及びエタノールや、水と共沸しうるトルエンを加えた後、乾燥することにより、一旦、ゾル状のコロイド粒子及び非極性高分子顔料分散剤をまず得る。次いで、これに上述した有機溶媒を加えて溶解させることにより、ニッケルコロイド溶液を得ることができる。ニッケル金属自体は酸化しやすいため、非水溶媒溶液としてニッケルコロイド溶液を得る必要があるが、ニッケル供給源の化合物及び還元剤が非水溶媒溶液よりも水に溶解しやすい。本発明の製造方法はこれらの特徴をともに考慮したものであり、効率的にニッケルコロイド溶液を製造することができる。
【0045】
このようにして得られる非極性高分子顔料分散剤を含むニッケルコロイド溶液には、平均粒子径20〜40nmのニッケルのコロイド粒子が含まれており、このニッケルのコロイド粒子は、電子顕微鏡写真から数nmの一次粒子の凝集体であると推察される。また、ニッケルのコロイド粒子は、電子顕微鏡写真から、球状であると推察される。
【0046】
このようにして得られたニッケルコロイド溶液に対して、ニッケルのコロイド粒子の酸化を防止するため、酸化防止剤を加えて安定化することができる。酸化防止剤としては、種々のものが利用できるが、イミダゾールやトリアゾール等の金属表面に吸着するタイプのものを用いることが好ましい。
【0047】
上記方法によって製造されたニッケルコロイド溶液は、TG−DTAやXRFによってニッケル含有量を測定することができ、TEM分析によって粒子径や粒子形状を観測することができる。
【0048】
本発明のコロイド粒子溶液は、ニッケルのコロイド粒子、非極性高分子顔料分散剤及び有機溶媒を含有するものであって、ニッケルのコロイド粒子の安定性が高く、平均粒子径20〜40nmのニッケルのコロイド粒子を含有するものである。従って、上記ニッケルコロイド溶液は、平均粒子径が極めて小さいものであるため、積層セラミックコンデンサーの薄膜化した内部電極材料として好適に用いることができるものである。また、このコロイド溶液を表面に塗布し、加熱乾燥することにより、ニッケルめっきを行うことができる。この他、ニッケルの比表面積が非常に大きいことから、有機合成等の触媒としても好適に用いることができるものである。更に、室温下での強磁性の保持ができることから、磁性流体や磁性薄膜材料の形成に用いることも期待できる。
【0049】
【実施例】
以下本発明について実施例を掲げて更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。また実施例中、「部」は特に断りのない限り「質量部」を意味する。
【0050】
実施例1 ニッケルコロイド・トルエン溶液(非極性有機溶媒溶液)の製造
1lコルベンに酢酸ニッケル(II)・四水和物76.3g、及び脱イオン水300.0gを入れ、湯浴中で加熱しながら攪拌し、酢酸ニッケル(II)・四水和物を溶解した緑色の水溶液を得た。これにソルスパース32550(有効成分50%の酢酸ブチル溶液・アビシア社製)54.0gとエタノール54.0gとを混合、攪拌して得られた溶液を、上記の酢酸ニッケル(II)・四水和物水溶液の入ったコルベンに攪拌しながら加えると緑白色に濁った溶液が得られた。これをよく攪拌しながら更に湯浴中で70℃まで加熱した。
【0051】
次に上記コルベンとは別に、ロンガリット(ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム二水和物)94.6g及び脱イオン水170.4gを50℃の湯浴中にて攪拌、溶解した。このロンガリット水溶液に2−ジメチルアミノエタノール54.7gを加えて攪拌し相溶させた。ロンガリットと2−ジメチルアミノエタノールの混合水溶液を、上記コルベンに攪拌しながら、瞬時に加えた。液は速やかに黒変した。そのまま液温を70℃に保つように湯浴中で加熱しながら1時間攪拌を続けた。その結果非極性の高分子顔料分散剤とニッケル・コロイド粒子とからなる黒色油状物の析出が認められた。
【0052】
次に、黒色油状物と無色透明の上澄みとからなる生成物のうち、上澄み液をデカンテーションによって取り除いた。これに脱イオン水800gを加え攪拌した。静置して黒色油状物と上澄み液とが2層に分離した後に、この上澄みの水をデカンテーションにより取り除いた。更に同様な洗浄操作を、上澄み液の伝導度が30μS/cm以下になるまで行った。
【0053】
続いて、上澄みを取り去った黒色油状物にメタノール400gを加えて攪拌し、静置した後、上澄みのメタノールを取り除いた。この操作を5回程度繰り返した後に放置、風乾した。メタノールがほぼ除去された後に、トルエンを400g加えて黒色油状物を溶解した。
【0054】
更にこのトルエンを加えたビスマスコロイド溶液を風乾させた。ニッケルのコロイド溶液が120g以下となったら、更にトルエン80gを加えて風乾を続けた。この操作を2回繰り返し、残存メタノール及び水を除去し、固形分29質量%のニッケルコロイドのトルエン溶液120gを得た。透過型電子顕微鏡観察の結果、この溶液中のコロイド状ニッケル金属は、平均粒子径は5nm以下の粒子が30nmの球状に凝集した形態をなしていた。また得られた溶液を示差熱天秤「TG−DTA」(セイコーインスツルメンツ社)で測定したところ、ニッケルの含有量が14.6%、ソルスパース32550が14.4%、トルエン71.0質量%であった。
【0055】
実施例2 ニッケルコロイド・トルエン溶液(非極性有機溶媒溶液)の製造
ソルパース32550(有効成分50%の酢酸ブチル溶液・アビシア社製)54.0g、エタノール54.0gの代わりにソルスパース32500(有効成分40%の酢酸ブチル溶液・アビシア社製)67.5g、エタノール40.0gを用いる以外は実施例1にしたがって反応を行い、非極性の高分子顔料分散剤とニッケル・コロイド粒子とからなる黒色油状物を得た。更に実施例1にしたがって水及びメタノールを用いて洗浄操作を行った。メタノールをデカンテーションして風乾させてほぼメタノールを除去した後、実施例1にしたがってトルエンを用いて風乾操作を行い、固形分28.5質量%のニッケルコロイド・トルエン溶液120gを得た。透過型電子顕微鏡観察の結果、この溶液中のコロイド状ニッケル金属は、平均粒子径は5nm以下の粒子が30nmの球状に凝集した形態をなしていた。また得られた溶液を示差熱天秤「TG−DTA」(セイコーインスツルメンツ社)で測定したところ、ニッケルの含有量が14.5%、ソルスパース32500が14.0%、トルエン71.5質量%であった。
【0056】
実施例3 ニッケルコロイド・トルエン溶液(非極性有機溶媒溶液)の製造
ソルパース32550(有効成分50%の酢酸ブチル溶液・アビシア社製)54.0g、エタノール54.0gの代わりにソルスパース28000(有効成分100%・アビシア社製)42.0g、イソプロパノール84.0gを用いる以外は実施例1にしたがって反応を行い、非極性の高分子顔料分散剤とニッケル・コロイド粒子とからなる黒色油状物を得た。更に実施例1にしたがって水及びメタノールを用いて洗浄操作を行った。メタノールをデカンテーションして風乾させてほぼメタノールを除去した後、実施例1にしたがってトルエンを用いて風乾操作を行い、固形分35.3質量%のニッケルコロイド・トルエン溶液120gを得た。透過型電子顕微鏡観察の結果、この溶液中のコロイド状ニッケル金属は、平均粒子径は5nm以下の粒子が40nmの球状に凝集した形態をなしていた。また得られた溶液を示差熱天秤「TG−DTA」(セイコーインスツルメンツ社)で測定したところ、ニッケルの含有量が14.2%、ソルスパース28000が21.1%、トルエン64.7質量%であった。
【0057】
実施例4 ニッケルコロイド・トルエン溶液(非極性有機溶媒溶液)の製造
酢酸ニッケル(II)四水和物76.3gの代わりに塩化ニッケル(II)六水和物72.9gを用いる以外は実施例1にしたがって反応を行い、非極性の高分子顔料分散剤とニッケル・コロイド粒子とからなる黒色油状物を得た。更に実施例1にしたがって水及びメタノールを用いて洗浄操作を行った。メタノールをデカンテーションして風乾させてほぼメタノールを除去した後、実施例1にしたがってトルエンを用いて風乾操作を行い、固形分28.4質量%のニッケルコロイド・トルエン溶液120gを得た。透過型電子顕微鏡観察の結果、この溶液中のコロイド状ニッケル金属は、平均粒子径は5nm以下の粒子が30nmの球状に凝集した形態をなしていた。また得られた溶液を示差熱天秤「TG−DTA」(セイコーインスツルメンツ社)で測定したところ、ニッケルの含有量が14.4%、ソルスパース32550が14.0%、トルエン71.6質量%であった。
【0058】
実施例5 ニッケルコロイド・酢酸エチル溶液(極性有機溶媒溶液)の製造
実施例2にしたがって反応を行い、非極性の高分子顔料分散剤とニッケル・コロイド粒子とからなる黒色油状物を得た。更に実施例2にしたがって水及びメタノールを用いて洗浄操作を行った。メタノールをデカンテーションして風乾させてほぼメタノールを除去した後、トルエンの代わりに酢酸エチル300gを加えた。この酢酸エチルを加えたビスマスコロイド溶液を実施例1と同様な風乾操作を行って固形分28.6質量%のニッケルコロイド120gを得た。透過型電子顕徴鏡観察の結果、この溶液中のコロイド状ニッケル金属は、平均粒子径は5nm以下の粒子が25nmの球状に凝集した形態をなしていた。また得られた溶液を示差熱天秤「TG−DTA」(セイコーインスツルメンツ社)で測定したところ、ニッケルの含有量が14.5%、ソルスパース32500が14.1%、トルエン71.4質量%であった。
【0059】
比較例1
実施例1において、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム二水和物を用いず、還元を行ったが、還元が起こらずニッケルのコロイド粒子は、生成しなかった。
【0060】
実施例1〜4では、以上の方法によって、安定なニッケルコロイド溶液を得ることができた。得られたニッケルコロイド溶液は、それぞれ安定性に優れたものであった。
【0061】
【発明の効果】
本発明のニッケルコロイド溶液は、上述した構成よりなるので、積層セラミックコンデンサーの内部電極材料として好適に使用することができるものである。上記ニッケルコロイド溶液におけるニッケルのコロイド粒子の粒子径が極めて小さいものであることから、特に薄膜化した内部電極材料としても好適に用いることができる。また、ニッケルコロイド溶液を表面に塗布し、加熱乾燥することにより、ニッケルめっきを行うことができる。この他、ニッケルの比表面積が非常に大きいことから、有機合成等の触媒としても好適に用いることができ、更に、室温下での強磁性の保持ができることから、磁性流体や磁性薄膜材料の形成に用いることも期待できるものである。
Claims (5)
- ニッケルのコロイド粒子、非極性高分子顔料分散剤及び有機溶媒を含有することを特徴とするニッケルコロイド溶液。
- 有機溶媒の含水率が5質量%以下である請求項1記載のニッケルコロイド溶液
- ニッケルイオン溶液を非極性高分子顔料分散剤存在下で還元剤によって還元するニッケルコロイド溶液の製造方法であって、
前記還元は、弱塩基性条件下で行われるものである
ことを特徴とするニッケルコロイド溶液の製造方法。 - 弱塩基性条件は、アミン化合物の添加によって得られるものである請求項3記載のニッケルコロイド溶液の製造方法。
- 請求項3又は4記載のニッケルコロイド溶液の製造方法によって得られたニッケルコロイド溶液。
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