JP2004123245A - シート折り用ローラ - Google Patents

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Abstract

【課題】シートにシワを生じさせないとともに,必要なセンサや制御を簡略化でき,製造が容易なシート折り用ローラを提供する。
【解決手段】対向配置された2つのシート折り用ローラ42の間にシートを2つ折りして挟み,シートに折り目をつけるシート折り用ローラ42において,外径が軸方向の中央部から両外側方向に向かってそれぞれ2段階又は3段階に小さくなるよう形成する。外径を3段階の段差とする場合,軸方向中央部においてシート通過領域全体Wの15%以上40%未満を占める中央領域W1,軸方向両端部において35%以上60%未満を占める両端領域W3,残りの領域を占める中間領域W2の各外径がそれぞれ異なり,軸方向においてその中央部に対して両側が対称となるよう形成する。両端領域W3及び中間領域W2の各外径は,中央領域W1の外径に対してそれぞれ95%以上98%以下,98%以上99%以下に形成する。
【選択図】図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,ローラ対の間にシートを2つ折りして挟むことによりシートに折り目をつけるシート折り用ローラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在,画像形成装置により画像形成されたシートにステイプル処理や穴開け(パンチ)処理,2つ折り(中折り)処理等の処理を施すシート処理装置(画像形成装置の後処理装置)が普及している。一般に,このようなシート処理装置では,シートに中折り処理を施す場合,対向配置された2つのシート折り用ローラの間にシートを2つ折りして挟むことによってシートに折り目をつけるよう構成されている。このシート折り用ローラは,通常,円柱状の芯金の表層に,ゴム層(CRゴム等の層)を設けたローラである。
ここで,シート折り用ローラとして,その外径が軸方向に均一な通常の円柱形状のローラ(ゴム層厚が全周面で均一なローラ)を用いると,ローラのたわみ等により,2つのローラそれぞれに押圧力(シートに圧接させるための押圧力)が加えられるローラの軸方向両端部側に近い部分におけるシート圧接力の方が軸方向中央部付近におけるシート圧接力よりも強くなる。このため,ローラ間を通過するシートに対してその幅方向(シート折り用ローラの軸方向)の外側から内側に向かう力が加わり,シートにシワが生じるという問題点がある。
この問題を解決するため,従来のシート折り用ローラは特殊な形状に形成されている。図5は,特許文献1に示される従来のシート折り用ローラ(ローラ対)の一例を示すものである。
図5(a)の斜視図に示すように,従来のシート折り用ローラ42’は,その軸方向中方部の所定領域(中央部領域42c’)の両外側に,その周面(ゴム層)の周方向の約半分に渡って凹部42a’が形成されている。また,前記中央部領域42c’のみをゴム層とし,その両外側(軸方向外側)の外周面42b’の部分を樹脂(ポリアセタール等)で構成する場合もある。
シートの中折り処理においては,ローラ間を通過するシートSに対し,シートSの折りしろ部分にさえローラによる強い圧接力が加われば,あとはシートSを搬送するだけの力が加わればよい。そこで,従来のシート折り用ローラ42’を用いた中折り処理では,図5(b)に示すように,対向配置された2つのシート折り用ローラ42’を回転させた場合に,それらの前記凹部42a’同士及びその他の外周面42b’同士がそれぞれ合致するように配置し(即ち,2つのシート折り用ローラ42’が軸方向から見て対称となるように対向配置し),前記外周面42b’同士が合致(対向)したタイミングに合わせてシートSを折りしろ部分で2つ折りしながらローラ間に突入させるよう構成されている。
これにより,前記外週面42b’がシートに圧接することによってシートSの折しろ部分に折り目が形成される一方,シート折り用ローラ42’それぞれが約半回転するごとに前記凹部42a’同士が合致(対向)することによってシートSに加わる圧接力が解放され,シートSに対してその幅方向外側から内側に向かう力が継続しないので,シートSにシワが発生しない。さらに,シート折り用ローラ42’の前記中央部領域42c’の圧接力により,シートSの通過中は常にシートSに搬送力が加わる(伝わる)のでシートSは連続的に搬送される。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−335234号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,従来のシート折り用ローラ42’を用いてシートの中折り処理を行う場合,以下のような問題点があった。
まず,装置組み立て時に2つのシート折り用ローラがその軸方向から見て対称な配置となるようにその周方向の位置合わせを行わなければならず,組立作業に手間がかかるという問題点があった。
さらに,シート折り用ローラの周方向の位置を検出し,該検出結果に基づくシート突入のタイミング制御を行わなければならず,センサの増加や制御の複雑化を招くという問題点もあった。
また,ローラのゴム層への前記凹部42a’の形成は,一般的な旋盤加工では行えないため,加工に手間とコストを要するという問題点があった。また,ローラ表層部に樹脂を用いる場合,比較的容積の大きな樹脂を成形することになるため,正確な形状に成形することが難しいという問題点もあった。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,シートの折り処理において,シートにシワを生じさせないとともに,必要なセンサや制御を簡略化でき,製造が容易なシート折り用ローラを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は,対向配置された2つの当該シート折り用ローラの間にシートを2つ折りして挟むことにより該シートに折り目をつけるシート折り用ローラにおいて,外径が軸方向の中央部から両外側方向に向かって段階的に小さくなるよう形成されてなることを特徴とするシート折り用ローラとして構成されるものである。
シート折り用ローラをこのような形状とすることにより,ローラのたわみ等によって生じるローラ軸方向のシート圧接力の分布をなくす(均一化させる),或いはローラ軸方向中央部付近の方がその両外側よりもシート圧接力が強い分布となるよう矯正することができ,シートにシワが発生することを防止できる。
また,本シート折り用ローラの形状は周方向においては均一であるため,装置の組み立ての際に2つのシート折り用ローラの周方向の位置合わせを行う手間が生じず,ローラの周方向の位置検出結果に基づくシートの突入タイミング制御を行う必要もないので,必要なセンサや制御を簡略化できる。
さらに,ローラの製造(加工)も容易となる。即ち,円柱状の芯金の表層に均一なゴム層を形成したローラの表面を,通常の旋盤加工によって削る(ローラを回転させながら表面を所定深さだけ削る)だけで,特殊な加工を行うことなく製造することが可能である。
【0006】
ここで,当該シート折り用ローラの外径を何段階に段差付けするかについては,段差数が多いほどローラ軸方向におけるシートの圧接力分布は均一或いは滑らかとなるが,段差数が多いと加工手間が増える。従って,外径が軸方向の中央部から両外側方向に向かってそれぞれ2段階又は3段階に小さくなるよう形成することが実用的である。
そして,当該シート折り用ローラの外径を3段階の段差とする場合,軸方向中央部において当該シート折り用ローラの軸方向のシート通過領域全体の15%以上40%未満を占める中央領域と,軸方向両端部において前記シート通過領域全体の35%以上60%未満を占める両端領域と,前記シート通過領域全体の残りの領域を占める中間領域と,の3つの領域の外径がそれぞれ異なり,軸方向においてその中央部に対して両側が対称となるよう形成することが好適である。
また,2段階の段差とする場合は,軸方向中央部において当該シート折り用ローラの軸方向のシート通過領域全体の15%以上40%未満を占める中央領域と,その両外側の残りの領域を占める両端領域と,2つの領域の外径がそれぞれ異なり,軸方向においてその中央部に対して両側が対称となるよう形成することが好適である。
さらに,前記両端領域の外径が前記中央領域の外径の95%以上98%以下に形成されたものが好適である。
また,前記中間領域の外径が前記中央領域の外径の98%以上99%以下に形成されたものが好適である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態及び実施例について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係るシート処理装置Xの概略断面図,図2は本発明の実施の形態に係るシート処理装置Xを構成する中間処理ユニットの受け側ユニットの正面図,図3は本発明の実施の形態に係るシート処理装置Xを構成する中間処理ユニットの断面図,図4は本発明の実施の形態に係るシート処理装置Xが具備する中折り用ローラ(シート折り用ローラ)の一部断面正面図と側面図,図5は従来のシート折り用ローラを表す斜視図及び側面図である。
【0008】
本発明の実施の形態に係るシート処理装置Xは,図1に示すような断面を有し,図示の右側側面において画像形成装置と連結される。従って,本シート処理装置Xの図1に向かって右側の側面には,画像形成装置から排出される画像形成されたシートを受け入れるシート入口11が設けられている。また,前記シート入口11に続けて設けられたシートの搬送路r1の途中には,シートに穴開け処理を施すパンチ手段70が設けられており画像形成装置からの所定の制御指令に従って,シートに穴開け処理がなされる。
前記搬送路r1は,シートを上向きに導く搬送路r2と下向きに導く搬送路r3とに分岐しており,いずれの搬送路にシートを導くかは,揺動可能に設けられた可動ガイドg1のにより切り替えられるよう構成されている。
シートを上向きに導く前記搬送路r2は,さらに,搬送中のシートを大型の退避ドラム21の周面に沿う方向へ導いた後に下側へ向かう前記搬送路r3へ導く搬送路r22に繋がっている。
そして,前記搬送路22へ搬送されたシートは,前記退避ドラム21の周面に沿った状態で一時退避した後,前記退避ドラム21の回転によって前記搬送路r3へ送り出される。
また,下側へ向かう前記搬送路r3へ導かれたシートは,前記可動ガイドg1の下方(本シート処理装置の中央部)に設けられた中間処理ユニット30に導かれる。
【0009】
前記中間処理ユニット30は,斜めに傾けて設けられた中間トレイ31,該中間トレイ31の上下方向中央付近の所定位置に揺動可能に設けられた第1のシート端部受け部32,前記中間トレイ31に沿って上下に移動可能に設けられた第2のシート端部受け部33,前記中間トレイ31の上下方向中央付近に設けられシートにステイプル処理を施す第1及び第2のステイプル手段34,35とを具備している。前記第2のシート端部受け部33は,無端ベルト37aに取付けられており,該無端ベルト37aの正転/逆転によって上下に移動するよう構成されている。
また,前記中間処理ユニット30は,前記中間トレイ31や前記第1及び第2のシート端部受け部32,33,前記第1及び第2のステイプル手段34,35等が設けられている受け側ユニット30aと前記第1のステイプル手段34に対向する第1のステイプル受け部34’等が設けられているカバーユニット30bとに区分されており,前記カバーユニット30bが前記受け側ユニット30aに対して離接可能に構成されている。
図3は,前記カバーユニット30bが前記受け側ユニット30aに対して離間及び近接する状態を表す断面図である。図3に示すように,前記カバーユニット30bは前記受け側ユニット30aに回動可能に支持されており,該回動により前記カバーユニット30bが前記受け側ユニット30aに対して近接(図3の(a)の位置)又は離間(図3の(b)の位置)する位置に移動させることができるよう構成されている。前記中間処理ユニット30は,本シート処理装置Xの本体から図1に向かって手前方向に引き出し可能に構成されており,前記中間処理ユニット30を引き出した後,前記カバーユニット30bを前記受け側ユニット30aから離間させることにより,前記中間処理ユニット30のジャム処理やメンテナンス作業等を容易に行うことができる。
図2は,前記中間処理ユニット30の前記受け側ユニット30aを前記シート入口11側からみた正面図である。
前記第1のステイプル手段34は,シートの幅方向(シートの搬送方向(図2では上下方向)に直角の方向)に所定間隔で並べて対に配置されたものであり,シートの端部付近の幅方向中央部へのステイプル処理,及びシートの搬送方向中央部へのステイプル処理(いわゆる中綴じ)を行う場合に用いられる。また,前記第2のステイプル手段35は,シートの幅方向の一方の端部付近に斜め方向に配置されたものであり,シートのコーナー部へのステイプル処理を行う場合に用いられる。前記第1のステイプル受け部34’は,前記第1のステイプル手段34に対向する位置において前記カバーユニット30bに設けられている。
【0010】
図1に示す前記搬送路r3に導かれたシートは,前記中間処理ユニット30の上方に設けられた搬送ローラRo1により下側へ搬送され,前記搬送ローラRo1から外れて落下する。この落下してくるシートは,その一方の面(図1に向かって左側の面)が前記中間トレイ31により受けられ,その先端部(下側端部)が前記第1又は第2のシート端部受け部32,33のいずれかにより受けられる。これにより,前記中間トレイ31上にシートが複数重ねて溜められ(集積され),溜められたシートに前記第1又は第2のステイプル手段34,35によってステイプル処理が施される。
前記第1及び第2のシート端部受け部32,33のいずれによってシートの先端部を受けるかは,前記第1のシート端部受け部32の揺動動作によって切り替えられる。即ち,前記第1のシート端部受け部32が前記中間トレイ31に沿う位置(近接する位置,以下,使用位置という)にある場合は,シートの先端部は前記第1のシート端部受け部32により受けられ,前記第1のシート端部受け部32がその揺動動作により前記中間トレイ31から離間した退避位置にある場合は,前記搬送ローラRo1により搬送されてきたシートの先端部は前記第1のシート端部受け部32を通り過ぎて前記第1のシート端部受け部32よりも下方に移動して待っている前記第2のシート端部受け部33により受けられるよう構成されている。また,小サイズのシートを受ける場合は,前記第2のシート端部受け部33を前記第1のシート端部受け部32よりも上側へ移動させてシートを受けることも可能である。この場合,前記第1のシート端部受け部32は前記使用位置にあっても前記退避位置にあってもかまわない。
例えば,シートの端部付近の所定位置にステイプル処理(いわゆる端部綴じ)を行いたい場合等は,前記第1のシート端部受け部32にシートを積載した状態で前記第1又は第2のステイプル手段34,35によりステイプル処理がなされる。また,シートの搬送方向中央部付近にステイプル処理(いわゆる中綴じ)を行いたい場合等は,前記第2のシート端部受け部33をシートを積載した状態でシートサイズに応じた位置に移動させ,前記第1のステイプル手段34によりステイプル処理がなされる。また,シートのサイズによっては(前記第1のシート端部受け部32で直接受けるべきサイズよりも大きい又は小さいサイズ),前記搬送ローラRo1により搬送されてくるシートを,一旦,前記第2のシート端部受け部33により受けて重積させた後,前記第1のシート端部受け部33に積み替えることも行われる。この場合,まず,搬送されてくるシートを,そのシートのサイズに応じた位置(前記第1のシート端部受け部33の位置よりも下側又は上側)に移動させた前記第2のシート端部受け部33により受け,シートを積載した前記第2のシート端部受け部33を前記第1のシート端部受け部32よりも若干上側の位置(例えば,2mm程度上側)まで移動させた後(この間,前記第1のシート端部受け部32は前記退避位置にある),前記第1のシート端部受け部32を前記使用位置に揺動させ,さらに,前記第2のシート端部受け部33を前記第1のシート端部受け部32よりも下側に移動させることにより,前記第2のシート端部受け部33に積載されたシートを前記第1のシート端部受け部32に積み替える。ここで,前記第1のシート端部受け部32は,本シート処理装置Xにおいて多用されるサイズのシート(例えば,A4Y/LTYサイズ)が搬送されてきたときにそのシートを直接受けるのに適した位置に配置されており,それよりも大きいサイズのシートが搬送されてくる場合であって,そのシートを前記第1のシート端部受け部32に積載した状態でステイプル処理を施したい場合(即ち,端部綴じを行いたい場合)には,前述した積み替えが行われる。これにより,多用されるサイズのシートについては,前記第1のシート端部受け部32によりシートを直接受けることができるので,前記第2のシート端部受け部33の移動による位置合わせを行う必要が無く,迅速なステイプル処理が行える。さらに,シート端部付近の所定位置にステイプル処理(端部綴じ)を施す場合,ステイプル処理を行う位置に高い精度が要求され,前記第2のシート端部受け部33の移動による位置合わせでは十分な位置決め精度を確保することが難しい場合があるが,このような場合でも,移動しない前記第1のシート端部受け部32と移動しない前記第1及び第2のステイプル手段34,35との位置関係は予め精度高く設定することが可能であるので,十分な位置精度でステイプル処理を施すことが可能となる。
【0011】
前記中間処理ユニット30においてステイプル処理が施されたシート(シート束)は,さらに2つ折り処理(以下,中折り処理という)を施す場合には前記中間処理ユニット30内からその下側に設けられた中折りユニット40内の搬送路r5へ送り出され,前記中折り処理を施さない場合には上側の搬送路r4へ送り出される。
前記シートの前記搬送路r5への送り出しは,前記中間処理ユニット30の下部に揺動可能に支持された搬送ローラRo2により行われる。前記搬送ローラRo2は,通常は,前記搬送ローラRo2に対向して配置された従動ローラRo2’と離間する位置に退避しており,シートを前記搬送路r5へ送り出す際に,前記従動ローラRo2’に近接する位置に揺動して前記従動ローラRo2’との間にシートを挟み,前記搬送ローラRo2の回転力により前記搬送路r5へシートを送り出す(搬送する)。
前記中折りユニット40内の前記搬送路r5に導かれたシート(シート束)は,前記中折りユニット40内の搬送ローラRo3によってさらに搬送されて所定位置に停止させられる。そして,シートの搬送方向中央部に押し型41が押し当てられ,シートが前記押し型41の押し当て面と反対側において対向配置されて回転する2つの中折り用ローラ42の間に2つ折りされながら挟まれる。2つの前記中折り用ローラ42は,互いに対向する方向に付勢されており,この付勢力(シートへの圧接力)によってシートに折り目がつけられる。このようにして中折り処理がなされたシートは,前記中折り用ローラ42の回転力によってその折り部が先頭となる方向に搬送され,前記中折り用ローラ42上方の搬送路r6を経て,前記中折りユニット40内の排出ローラRo4によって,前記シート入口11の反対側の側面に設けられた下段シート出口14からその外側に設けられた中折りシート排出トレイ60上に排出される。このとき,前記下段シート出口14の上方に回動自在に設けられたシート抑え部材61により,中折り処理されたシートが抑えられて整合される。
【0012】
一方,前記中間処理ユニット30上側の前記搬送路r4へのシートの送り出しは,前記中間トレイ31に沿って上下に移動可能に設けられた断面T字形状のシート送り出し部材36によって行われる。前記シート送り出し部材36は,無端ベルト37bに取付けられており,該無端ベルト37bの正転/逆転によって上下に移動するよう構成されており,前記中間トレイ31の裏面側(下側)へ退避させることも可能である。また,前記シート送り出し部材36と前記第2のシート端部受け部33との上下動の範囲は一部で重複しており,前記シート送り出し部材36を最下端へ移動させた位置の方が,前記第2のシート端部受け部33を最上端へ移動させた位置よりも下側となるよう構成されている。
このように構成された前記シート送り出し部材36により,以下のようにしてシートが上側の前記搬送路4へ送り出される。
まず,前記シート送り出し部材36を裏面側へ退避させた状態で,シートを積載した前記第2のシート端部受け部33を最上端まで移動させる。次に,前記シート送り出し部材36を最下端からおもて面側へ移動させ,さらに前記第2のシート端部受け部33よりも上側へ移動させることにより前記第2のシート端部受け部33に積載されたシートを前記シート送り出し部材36上に積み替えられる。そして,さらに前記シート送り出し部材36を上側へ移動させることにより,積み替えられたシートが前記搬送路r4へ送り出される。
このようにして前記搬送路r4に搬送されてきたシート(シート束)は,シート排出手段80により搬送が引き継がれて,該シート排出手段80の具備する排出ローラRo6の回転力により中段シート出口13からその外側に複数設けられた可動トレイ50のいずれかに排出される。該可動トレイ50は,それぞれシートの排出方向に向かって上向くように傾斜して設けられている。さらに,前記可動トレイ50は上下方向に移動可能に構成され,その停止位置によって前記中段シート出口13から排出されるシートをいずれの前記可動トレイ50で受けるかが切り替えられる。
【0013】
次に,図4を用いて,本シート処理装置Xの具備する前記中折り用ローラ42(前記シート折り用ローラの一例)の形状について説明する。
図4(a),(b)は,それぞれ前記中折り用ローラ42の一部(上側半分)断面正面図,側面図を表す。
図4に示すように,前記中折り用ローラ42は,円柱状の芯金421の周面にRCゴム等からなるゴム層422が設けられたローラである。前記中折り用ローラ42の特徴は,外径が軸方向の中央部から両外側方向に向かってそれぞれ3段階に小さくなるよう形成されている点である。以下,前記中折り用ローラ42の軸方向のシート通過領域全体W(ここでは,A3サイズのシートの幅(短辺側)+α(余裕分)の幅の通過領域)のうち,外径が異なる領域それぞれについて,軸方向中央部の所定領域を中央領域W1,軸方向両端部で所定範囲を占める領域それぞれを合わせて両端領域W3,前記シート通過領域全体Wの残りの領域を中間領域W2という。
このようなローラ形状とすることにより,前記中折り用ローラのたわみ等によって生じるローラ軸方向のシート圧接力の分布をなくす(均一化させる),或いはローラ軸方向中央部付近の方がその両外側よりもシート圧接力が強い分布となるよう矯正することができ,シートにシワが発生することを防止できる。
そして,前記中折り用ローラ42において,前記各領域W1,W2,W3の占める割合(比率)や前記各領域W1,W2,W3の外径を変化させて,折り性能(シートの幅方向全体に渡って適切に均一な折り目が形成されていること)及びシワの発生状況を評価した結果,以下に示す形状(寸法)が好適であることがわかった。
即ち,前記シート通過領域全体Wに対する前記各領域W1,W2,W3の占める割合としては,前記中央領域W1を15%以上・40%未満とし,前記両端領域W3を35%以上・60%未満とし,残りの領域を前記中間領域W2とすれば良好な結果が得られる。ここで,前記中折り用ローラ42は,軸方向においてその中央部に対して両側が対称な形状(図4(a)において前記シート通過領域全体Wが左右対称)とする。
また,前記中央領域W1の外径を100%としたときの前記両端領域W3の外径は,95%以上・98%以下とすれば良好な結果が得られる。
同様に,前記中央領域W1の外径を100%としたときの前記中間領域W2の外径は,98%以上・99%以下とすれば良好な結果が得られる。
例えば,前記シート通過領域全体Wの軸方向長さが322mmであるときに,前記中央領域W1,前記中間領域W2,及び前記両端領域W3の各長さ(W2,W3については分離した両側を合わせた長さ)をそれぞれ80mm,120mm,122mmとし,前記中央領域W1,前記中間領域W2,及び前記両端領域W3の各外径をそれぞれ40.0mm,39.4mm,38.8mmとした場合に良好な結果が得られる。
同様に,前記中央領域W1,前記中間領域W2,及び前記両端領域W3の各長さをそれぞれ50mm,94mm,178mmとし,前記中央領域W1,前記中間領域W2,及び前記両端領域W3の各外径をそれぞれ40.0mm,39.4mm,38.8mmとした場合にも良好な結果が得られる。
【0014】
【実施例】
前記中折り用ローラ42は,その外径が軸方向の中央部から両外側方向に向かってそれぞれ3段階に小さくなるよう形成されたものであったが,同2段階に小さくなるよう形成されたものも考えられる。即ち,図4に示した前記中折り用ローラ42における前記中間領域W2をなくした形状(前記中央領域W1とその両側の残りの前記両端領域W3とを有する形状)のローラである。
この場合,例えば,前記シート通過領域全体Wに対する前記中央領域W1及び前記両端領域W3それぞれの占める割合としては,前記中央領域W1を15%以上・40%未満とすれば良好な結果が得られる。この中折り用ローラについても,軸方向においてその中央部に対して両側が対称な形状とすればよい。
また,前記中央領域W1の外径を100%としたときの前記両端領域W3の外径は,95%以上・98%以下とすれば良好な結果が得られる。
例えば,前記シート通過領域全体Wの軸方向長さが322mmであるときに,前記中央領域W1及び前記両端領域W3の各長さ(分離した両側を合わせた長さ)をそれぞれ80mm,242mmとし,前記中央領域W1及び前記両端領域W3の各外径をそれぞれ40.0mm,38.6mmとした場合に良好な結果が得られる。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,シート折り用ローラの外径が軸方向の中央部から両外側方向に向かって段階的に小さくなるよう形成されるので,ローラのたわみ等によって生じるローラ軸方向のシート圧接力の分布をなくす(均一化させる),或いはローラ軸方向中央部付近の方がその両外側よりもシート圧接力が強い分布となるよう矯正することができ,シートにシワが発生することを防止できる。
また,本発明に係るシート折り用ローラの形状は周方向においては均一であるため,装置の組み立ての際に2つのローラの周方向の位置合わせを行う手間が生じず,ローラの周方向の位置検出結果に基づくシートの突入タイミング制御を行う必要もないので,従来よりも必要なセンサや制御を簡略化できる。
さらに,ローラの製造(加工)も容易となる。即ち,ローラ表面を通常の旋盤加工によって削る(ローラを回転させながら表面を所定深さだけ削る)だけで,特殊な加工を行うことなく製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシート処理装置Xの概略断面図。
【図2】本発明の実施の形態に係るシート処理装置Xを構成する中間処理ユニットの受け側ユニットの正面図。
【図3】本発明の実施の形態に係るシート処理装置Xを構成する中間処理ユニットの断面図。
【図4】本発明の実施の形態に係るシート処理装置Xが具備する中折り用ローラ(シート折り用ローラ)の一部断面正面図と側面図。
【図5】従来のシート折り用ローラを表す斜視図及び側面図。
【符号の説明】
11…シート入り口
13…中段シート出口
14…下段シート出口
21…退避ドラム
30…中間処理ユニット
31…中間トレイ
32…第1のシート端部受け部
33…第2のシート端部受け部
34,35…ステイプル手段
34’,35’…ステイプル受け部
36…シート送り出し部材
37a,37b…無端ベルト
37c…ベルト軸
40…中折りユニット
41…押し型
42…中折り用ローラ(シート折り用ローラ)
421…芯金
422…ゴム層
W1…中央領域
W2…中間領域
W3…両端領域
50…可動トレイ
60…中折シート排出トレイ
61…シート抑え部材
80…シート排出手段
Ro1,Ro2,Ro3…搬送ローラ
Ro4,Ro6…排出ローラ
r1,r2,r22,r3,r4,r5,r6…シートの搬送路

Claims (6)

  1. 対向配置された2つの当該シート折り用ローラの間にシートを2つ折りして挟むことにより該シートに折り目をつけるシート折り用ローラにおいて,
    外径が軸方向の中央部から両外側方向に向かって段階的に小さくなるよう形成されてなることを特徴とするシート折り用ローラ。
  2. 外径が軸方向の中央部から両外側方向に向かってそれぞれ2段階又は3段階に小さくなるよう形成されてなる請求項1に記載のシート折り用ローラ。
  3. 軸方向中央部において当該シート折り用ローラ軸方向のシート通過領域全体の15%以上40%未満を占める中央領域と,軸方向両端部において前記シート通過領域全体の35%以上60%未満を占める両端領域と,前記シート通過領域全体の残りの領域を占める中間領域と,の3つの領域の外径がそれぞれ異なり,軸方向においてその中央部に対して両側が対称となるよう形成されてなる請求項2に記載のシート折り用ローラ。
  4. 軸方向中央部において当該シート折り用ローラの軸方向のシート通過領域全体の15%以上40%未満を占める中央領域と,その両外側の残りの領域を占める両端領域と,2つの領域の外径がそれぞれ異なり,軸方向においてその中央部に対して両側が対称となるよう形成されてなる請求項2に記載のシート折り用ローラ。
  5. 前記両端領域の外径が前記中央領域の外径の95%以上98%以下に形成されてなる請求項3又は4のいずれかに記載のシート折り用ローラ。
  6. 前記中間領域の外径が前記中央領域の外径の98%以上99%以下に形成されてなる請求項3に記載のシート折り用ローラ。
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