JP2004122940A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転席乗員に対するガスの吹きかかりを防止すること。
【解決手段】ステアリングホイールの略中央部にセンター部材30が取付固定される。袋状に展開可能なエアバッグ本体部44の外周部の一側部にセンター部材30を挿通孔44hが形成され、該挿通孔44hからエアバッグ本体部44内に向けて筒状部46が延出する。折畳み形態では、筒状部46がセンター部材30周りにたぐり寄せられるようにして、エアバッグ40が折畳まれる。展開形態では、センター部材30の先端部がセンター部材30側に取付されたままの状態で、該筒状部46がセンター部材30から延出するようにして、エアバッグ40が膨張展開する。展開状態では、挿通孔44hが運転席乗員に指向しない方向に向けて開口している。
【選択図】    図15

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、運転席用のエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の運転席用のエアバッグ装置として、ステアリング装置のステアリングシャフト延長上部分に装飾部材等のセンター部材を固定し、当該センター部材周りで、エアバッグを折畳んで収納すると共に当該エアバッグをエアバッグカバーで覆ったものがある(例えば、特許文献1,特許文献2参照。)。
【0003】
このエアバッグ装置では、車両衝突時等の非常時には、エアバッグが前記センター部材周りで、ドーナツ状に展開するようになっている。
【0004】
かかるエアバッグ装置では、エアバッグの展開時において、センター部材をステアリングシャフト延長上部分に残ったままにすることができるため、当該センター部材の飛散等を防止できるという利点がある。
【0005】
【特許文献1】
米国特許出願公開第US20001/0042978号明細書
【特許文献1】
独国実用新案第20110175号明細書
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のエアバッグ装置では、展開形態において、乗員側に指向して開口が形成されてしまうため、当該開口からインフレータのガスが漏れた場合には乗員に吹きかかってしまう恐れがあった。
【0007】
そこで、この発明の課題は、運転席乗員に対するガスの吹きかかりを防止することができるエアバッグ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、請求項1記載のエアバッグ装置は、エアバッグとこのエアバッグを展開させるためのガス発生装置とが取付けられる支持部材とを備えたエアバッグ装置であって、前記支持部材に直接的又は間接的に取付固定されたセンター部材と、前記センター部材を外部に臨ませるための開口孔部が形成され、前記センター部材の周囲で前記エアバッグを覆うエアバッグカバーと、を備え、前記エアバッグは、展開状態で運転席の乗員に指向しない位置に前記センター部材を挿通可能な挿通孔が形成されたエアバッグ本体部と、前記挿通孔から前記エアバッグ本体部内に向けて延びる筒状部とを有し、折畳み形態では、前記筒状部を前記センター部材周りにたぐり寄せるようにして前記エアバッグが折畳まれると共に、前記センター部材が前記筒状部から前記開口孔部を通ってエアバッグカバーの表面側に露出する一方、展開形態では、前記筒状部の先端部が前記センター部材側に取付けられた状態で、前記筒状部が前記エアバッグ本体部内で前記センター部材から延出するようにして、前記エアバッグが膨張展開するものである。
【0009】
なお、請求項2記載のように、前記エアバッグは、外周縁部の一部に筒形成布部が延設された一対の基布により構成され、いずれか一方の筒形成布部の延設先端側に挿通孔が形成されると共に、前記一対の基布の基布縁部を縫い合せることで前記エアバッグ本体部及び前記挿通孔から前記本体部内に向けて延びる前記筒状部が形成されていてもよい。
【0010】
または、請求項3記載のように、前記エアバッグは、袋形成布部の外周縁部の一部に筒形成布部が延設された一対の基布により構成され、前記両基布の外周縁部のうち前記筒形成布部が延設された部分を除く部分同士を縫い合せることにより前記エアバッグ本体部が形成されると共に、その非縫い合せ部分に前記センター部材を挿通可能な挿通孔が形成され、前記両筒形成布部の両側縁部同士を縫い合せることにより、前記挿通孔から前記エアバッグ本体部内に向けて延びる筒状部が形成されたものであってもよい。
【0011】
また、請求項4記載のように、前記センター部材は外方に張出す抜止係止部を有し、前記筒状部のうち先端側開口部を除く部分は前記センター部材を挿入可能に形成されると共に前記筒状部の先端側開口部は前記センター部材の抜止係止部に抜止め状に係止可能に形成され、前記展開形態では、前記筒状部の先端部が前記センター部材に抜止め状に係止することで、前記センター部材に取付けられる、ものであってもよい。
【0012】
さらに、請求項5記載のように、前記筒状部は、前記エアバッグ本体部が膨張展開した状態で、前記挿通孔と前記センター部材とを結ぶ距離よりも大きい長さ寸法を有していてもよい。
【0013】
また、請求項6記載のように、前記センター部材は、ホーンスイッチ機構部を有していてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態に係る運転席用のエアバッグ装置について説明する。
【0015】
図1はエアバッグ装置を示す斜視図であり、図2はエアバッグ装置を示す要部破断側面図であり、図3はエアバッグカバー及びエアバッグを除いた状態におけるエアバッグ装置を示す斜視図である。
【0016】
このエアバッグ装置は、車両のステアリング装置に組込まれるエアバッグ装置であり、支持部材20とセンター部材30とエアバッグ40とエアバッグカバー50とを備えている。
【0017】
支持部材20は、ステアリングシャフト12の端部側に固設されてステアリングホイール10の略中央部に配設される部材であり、本実施の形態では、ベースプレート16とブラケット体22とを備えている。
【0018】
ベースプレート16は、平板状に形成されており、その中央部にインフレータ18を収容配置可能な穴部16hが形成されると共に、その裏面側に取付片17が延設形成されてなる。なお、本明細書において運転席側を表側、この反対側を裏側という。
【0019】
そして、ステアリングシャフト12の端部に固着されたボスプレート14に、取付片17を介して本ベースプレート16がネジ止固定されている。
【0020】
ブラケット体22は、前記穴部16hの外周囲でベースプレート16の表面側に当接可能な枠部24と、前記枠部24内でインフレータ18にその表面側から当接可能な円板部26と、この円板部26と枠部24との間に設けられ、円板部26をベースプレート16からその表面側に離隔させた位置で支持する複数の支持脚部28とを備えている。
【0021】
そして、穴部16hの外周囲で、ブラケット体22の枠部24をベースプレート16にリベット締或はネジ止等することにより、本ブラケット体22がベースプレート16に取付固定される。
【0022】
インフレータ18は、厚円板状に形成されており、所定の衝撃検知時にガスを噴射可能なように構成されている。このインフレータ18は、上記穴部16h内で、円板部26の裏面側に密接させるようにして、ベースプレート16にネジ止等により固定されている。すなわち、インフレータ18がベースプレート16の表側に突出配置された状態で固定されており、該インフレータ18からの噴射ガスが、ベースプレート16の表側で噴出されるようになっている。
【0023】
また、円板部26の略中央部は、下方を若干浮き上げるように打出し加工されて、表側に向け若干上向きに指向する取付面部26aに形成されている。センター部材30を取付けるための取付ボルト27が、取付面部26aにその表面側に延出するように挿通支持されている。
【0024】
センター部材30は、支持部材20に取付固定されて、ステアリングホイール10の略中央部、即ち、ステアリングシャフト12の軸方向延長上に配設される。
【0025】
本実施の形態において、センター部材30は、エアバッグ40の展開方向に向けて順次拡径するテーパ状周面を有する円錐台形状の全体外観形状を有している。より具体的には、センター部材30は、概略円錐台形状のセンター本体部32と、該センター本体部32に取付けられるホーンスイッチ機構部34とを備えている。なお、センター部材30は、ホーンスイッチ機構部34を備える代りに或は加えて、例えば、自動車のエンブレム形状等の装飾形状を有していてもよい。
【0026】
センター本体部32は、中空に形成されており、その大径側が開口している。また、センター本体部32の小径側の面32aには、上記取付ボルト27を挿通可能な挿通孔32ahが形成されている。そして、取付ボルト27を挿通孔32ahに挿通させて、小径側の面32aの裏面を取付面部26aの表面に密着させるように配置した状態で、取付ボルト27にナット25を螺合させることで、センター本体部32が支持部材20に取付固定される。
【0027】
ホーンスイッチ機構部34は、センター本体部32の大径側開口部を閉塞する操作部34aや、該操作部を表面側に付勢するバネ等の付勢部34b、ホーンに電線を通じて電気的に接続され操作部34aの押動操作に応じて開閉する接点部を備えており、センター本体部32内に組込まれる。そして、ステアリングホイールの略中央部に配設されることとなる操作部34aを押動操作することで、接点部の接点が閉じて、音を発生させるようになっている。
【0028】
このセンター部材30のうちの大径側の外周部が、外方に張出して、後述する筒状部の先端側開口部に抜止め状に係止可能な抜止係止部30aである。
【0029】
図4はエアバッグ40を示す断面図であり、図5(a)及び図5(b)はエアバッグ40の製作手順を示す説明図である。
【0030】
図2、図4、図5(a)及び図5(b)に示すように、このエアバッグ40は、2枚の基布41A,41Bを縫い合せることにより構成されるものであり、袋状に膨張展開可能なエアバッグ本体部44と、エアバッグ本体部44の内部に向けて延びる筒状部46とを備えている。
【0031】
エアバッグ本体部44は、扁平な球状(略楕円体状)に展開可能な袋状に形成されている。また、このエアバッグ本体部44の外周部に上記センター部材30を挿通可能な挿通孔44hが形成されている。エアバッグ本体部44の裏側の略中央部には、エアバッグ取付孔42haが形成されると共に、そのエアバッグ取付孔42haの周囲にネジ止用の小孔42hbが形成されている。
【0032】
そして、エアバッグ取付孔42haの周縁部を、ベースプレート16の穴部16hの周縁部とブラケット体22の枠部24との間に挟持するようにして、エアバッグ40が支持部材20に取付けられる。この状態では、インフレータ18のガス噴出部分(インフレータの表側部分)がエアバッグ40内に配設され、該インフレータ18からの噴出ガスがエアバッグ40内に導入されて、エアバッグ本体部44がステアリング装置から運転席に向けて展開可能な構成となっている。
【0033】
筒状部46は、上記挿通孔44hからエアバッグ本体部44内に向けて延びる略筒状に形成されている。
【0034】
筒状部46の先端側開口部46aは、上記センター部材30の抜止係止部30aに抜止め状に係止可能に形成されている(図15参照)。具体的には、筒状部46の先端側開口部46aの開口径は、センター部材30の最大外径部分である抜止係止部30aの外径よりも小さくなっている。
【0035】
また、筒状部46のうち先端側開口部46aを除く周胴部46bは、センター部材30を挿入可能に形成されている。より具体的には、当該周胴部46bの内径は、センター部材30の最大外径部分である抜止係止部30aの外径よりも大きくなっている。そして、筒状部46の先端側開口部46aがセンター部材30の抜止係止部30aと支持部材20との間に配設された状態で、筒状部46の周胴部46bがセンター部材30周りにたぐり寄せられるように折畳み可能となっている。
【0036】
すなわち、エアバッグ40を折畳んだ形態では、筒状部46がセンター部材30周りにたぐり寄せされるように折畳まれると共に、その周囲にエアバッグ本体部44が折畳まれる。この状態で、センター部材30は、筒状部46内から挿通孔44hを通ってエアバッグ40の表側に露出するようになっている。
【0037】
このエアバッグ40は、下記のようにして2枚の基布41A,41Bを縫い合せることにより製作される。
【0038】
まず、図5(a)に示すように2枚の基布を準備する。基布41A,41Bは、袋形成布部42A,42Bの外周部の一部に筒形成布部43A,43Bが延設されてなる。本実施の形態では、袋形成布部42A,42Bは、略円形状に形成されているが、必ずしも略円形状である必要はなく例えば略方形状であってもよい。筒形成布部43A,43Bは、略帯状に形成されており、袋形成布部の外周部の一部からその径方向外側に向けて延設されている。各筒形成布部43A,43Bの先端部はやや幅狭に形成されている。なお、一方側の袋形成布部42Aの略中心部には、エアバッグ取付孔42haが形成されると共に、そのエアバッグ取付孔42haの周囲にネジ止用の小孔42hbが形成されている。
【0039】
そして、両基布41A,41Bの外周縁部のうち筒形成布部43A,43Bが延設された部分を除く部分同士を縫い合せると共に、両筒形成布部43A,43Bの両側縁部同士を縫い合せる(図5(b)参照)。
【0040】
最後に、エアバッグ取付孔42haから袋形成布部42A,42Bを引出すようにして、両袋形成布部42A,42Bにより構成される袋状部分を裏返しにする。
【0041】
上述のように、上記両袋形成布部42A,42Bの外周縁部同士を縫い合せることによって、袋状のエアバッグ本体部44が形成されることとなる。また、両袋形成布部42A,42Bの外周縁部のうち筒形成布部43A,43Bが延設された部分は非縫い合せ部分とされており、ここに上記センター部材30を挿通可能な挿通孔44hが形成される。さらに、上記両筒形成布部43A,43Bの両側縁部同士を縫い合せることによって、挿通孔44hからエアバッグ本体部44内に向けて延びる筒状部46が形成されることとなる。
【0042】
なお、筒状部46の長さ寸法は、本エアバッグ40を支持部材20に取付けて、エアバッグ本体部44を何ら制約なく自然に膨張展開させた状態で、センター部材30と挿通孔44hとを結ぶ距離よりも大きい長さ寸法を有していることが好ましい。
【0043】
図6(a)及び図6(b)は、変形例に係るエアバッグの製作工程を示す説明図である。
【0044】
この変形例に係るエアバッグは、2枚の基布141A,141Bにより構成されている。各基布141A,141Bは、袋形成布部142A,142Bの外周部の一部に筒形成布部143A,143Bが延設されてなる。本実施の形態では、袋形成布部142A,142Bは略円形状に形成され、筒形成布部143A,143Bは略帯状に形成されている。そして、袋形成布部142A,142Bの外周部の接線方向に沿って筒形成布部143A,143Bが延出している。また、一方側の袋形成布部142Aにエアバッグ取付孔142haが形成されている。さらに、一方側の筒形成布部143Aに、係止用の挿通孔143Ahが形成されている。この挿通孔143Ahは、センター部材30の最大外径部分である抜止係止部30aの外径よりも小さな開口径を有しており、センター部材30の抜止係止部30aに係止可能に形成されている。この挿通孔143Ahは、筒形成布部143B側に形成されていてもよい。
【0045】
そして、両基布141A,141Bの外周の縁部を全体に亘って縫い合せる(図6(b)参照)。
【0046】
最後に、エアバッグ取付孔142haから袋形成布部142A,142Bを引出すようにして、両袋形成布部142A,142Bにより構成される袋状部分を裏返しにすると、変形例に係るエアバッグが製作される。
【0047】
このようなエアバッグについても、エアバッグ40と同様に用いることができる。
【0048】
図7は、エアバッグカバー50を示す背面図である。
【0049】
図1、図2及び図7に示すように、エアバッグカバー50は、樹脂により概略椀状に形成されている。
【0050】
エアバッグカバー50のうち上記センター部材30に対応する略中央部には、センター部材30を外部に臨ませるための略円孔形状の開口孔部51hが形成されている。
【0051】
そして、このエアバッグカバー50が、ネジ止等の固定手段によって支持部材20に固定されると、センター部材30周りに折畳まれたエアバッグ40を覆うようになっている。また、この状態で、センター部材30が開口孔部51hを通じて該エアバッグカバー50の表面側に露出する。ちなみに、この状態では、センター部材30の操作部34aの表面は、エアバッグカバー50の表面と略面一状態となる。
【0052】
また、このエアバッグカバー50の裏面には、エアバッグ40の膨張展開に際して割れ可能な溝状のティアラインLが形成されている。そして、エアバッグ40が膨張展開すると、エアバッグカバー50がセンター部材30周りのティアラインL部分で押し割られ、エアバッグ40がその前方に展開可能となる。
【0053】
次に、このエアバッグ装置の組立手順について説明する。
【0054】
まず、図8に示すように、エアバッグ取付孔42haの周縁部を、ベースプレート16の穴部16hの周縁部とブラケット体22の枠部24との間に挟持するようにして、エアバッグ40を支持部材20に取付ける。また、筒状部46をエアバッグ本体部44内に導いた状態で、筒状部46の基端部側から当該筒状部46内にセンター部材30のセンター本体部32を挿入する。なお、挿通孔44hが上方の他、側方又は下方に指向するように、エアバッグ40を取付けてもよい。
【0055】
次に、センター本体部32をブラケット体22の表側に対向配置した後、図9に示すように、取付ボルト27をセンター本体部32の挿通孔32ahに挿通させるようにして、センター本体部32をブラケット体22に仮取付する。
【0056】
この後、図10に示すように、筒状部46の先端側開口部46aをセンター部材30の抜止係止部30aと支持部材20との間に配設した状態で、筒状部46の周胴部46bをセンター部材30周りにたぐり寄せるようにして、筒状部46を折畳む。続いて、図11及び図12に示すように、センター部材30周りにエアバッグ本体部44を折畳む。これにより、エアバッグ40が支持部材20のベースプレート16の表面側であってセンター部材30周りにコンパクトに折畳んだ形態で配設される。なお、本実施の形態では、展開形態において挿通孔44hを上方に指向させるようにしているので、エアバッグ本体部44のうちの大部分がセンター部材30の下方に偏在した状態で折畳まれる。
【0057】
そして、図13に示すように、センター本体部32の抜止係止部30aを開口孔部51h内に配設すると共に、センター本体部32周りのエアバッグ40を覆うようにして、エアバッグカバー50を支持部材20にネジ止等して取付固定する。
【0058】
最後に、センター本体部32内に、ホーンスイッチ機構部34を組付けると、図1及び図2に示す、エアバッグ装置の組立が完了する。
【0059】
このエアバッグ装置の展開動作について説明する。
【0060】
まず、車両衝突時等による衝撃検知により、インフレータ18が点火されて該インフレータ18でガスが生成され、このガスがエアバッグ40内に導入される。この際、エアバッグ40の挿通孔44hからその内部に向けて筒状部46が延設され、該筒状部46はセンター部材30周りにたぐりよせるようにして折畳まれているため、エアバッグ40の膨張に支障を来す程度のガス漏れは防止されている。そして、エアバッグ40が膨張し始めると、エアバッグ本体部44が膨張する力を受けて、エアバッグカバー50がティアラインLに沿って割れる。
【0061】
エアバッグカバー50が割れた後、エアバッグ本体部44が膨張し始める初期段階では、図14に示すように、インフレータ18周りを中心にしてエアバッグ本体部44が膨張し、筒状部46がエアバッグ本体部44内でセンター部材30の表側延長上に延出する。
【0062】
そして、エアバッグ本体部44がある程度膨張した後は、エアバッグ本体部44のうちセンター部材30の下方に偏在していた部分、即ち、エアバッグ本体部44のうち筒状部46よりも下方部分が主として膨張を継続継続し、図15に示すように、エアバッグ本体部44の挿通孔44hを形成した部分を上方に押しのけるように、エアバッグ本体部44が自然な膨張形状である扁平な球状に膨張展開する。
【0063】
以上のように構成されたエアバッグ装置によると、展開形態において、エアバッグ本体部44の外周部で、すなわち、運転席の乗員に指向しない位置で挿通孔44hが開口しているため、仮にガスが挿通孔44hから漏れても、乗員に吹きかかり難い。なお、本実施の形態では、挿通孔44hが上方を指向しているが、側方や下方、斜め側方を指向していてもよい。要するに、展開形態において挿通孔44hが運転席乗員に指向しない位置に形成されていればよい。
【0064】
また、従来では、エアバッグをドーナツ状に膨張展開させるため、より多数の布を縫い合せて所望の膨張曲面形状となるように形作っていたが、本エアバッグ装置では、2枚の基布41A,41Bを縫い合せることによってエアバッグ40を縫製することができるため、エアバッグ40をより簡易に製造することができる。
【0065】
また、エアバッグ40の展開形態時に、筒状部46の先端部がセンター部材30に抜止め状に係止するため、エアバッグ40の組込段階では、筒状部46の先端部をセンター部材30側に取付固定する必要がない。従って、比較的簡易な構成でかつ容易にエアバッグ40の組込作業を行える。
【0066】
しかも、センター部材30は、エアバッグ40の展開方向に向けて順次拡径するテーパ状周面を有しているため、エアバッグ40の展開に際して、筒状部46の先端側開口部46aがセンター部材30のテーパ状周面に沿って順次押し広げられつつエアバッグ40の展開方向に移動し、センター部材30の大径部分である抜止係止部30aに抜止め係止する。従って、筒状部46の先端側開口部46aが安定して確実に抜止係止部30aに抜止め係止するという利点もある。
【0067】
もっとも、必ずしもセンター部材30を、テーパ状周面を有する円錐台形状に形成する必要はなく、鍔状に張出す部分を形成し、その鍔状部分で筒状部46の先端側開口部46aを抜止め係止するようにしてもよい。また、エアバッグ40の組込段階において、筒状部46の先端側開口周縁部をセンター部材30側に取付固定しておいてもよい。例えば、筒状部46の先端側開口周縁部をセンター部材30とブラケット体22との間に挟持状に取付固定してもよい。
【0068】
さらに、筒状部46は、エアバッグ本体部44が自然に膨張展開した状態で、挿通孔44hとセンター部材30とを結ぶ距離よりも大きい長さ寸法を有しているため、エアバッグ40の膨張展開時に、筒状部46に膨張による大きな力が加わらないため、筒状部46とセンター部材30との取付部分等に強固な補強が必要なく、比較的安価にエアバッグ装置を製造できる。
【0069】
また、例えば、エアバッグカバー全体をホーンスイッチとして使用した場合には、エアバッグカバーのステアリング装置に対する位置合わせ固定が煩雑となり、或は、エアバッグカバー周囲のスポークに左右一対のホーンスイッチを組込んだ場合には、2つのスイッチが必要となるが、このエアバッグ装置では、センター部材30に、一つのホーンスイッチ機構部34を組込んでいるため、低コスト化が可能となる。
【0070】
【発明の効果】
以上のように、この発明の請求項1記載のエアバッグ装置によると、展開形態において、運転席の乗員に指向しない位置に挿通孔が形成されているため、仮にガスが挿通孔から漏れても、乗員に吹きかかり難い。
【0071】
また、請求項2や請求項3記載の発明によると、2枚の基布を縫い合せることによってエアバッグを縫製することができるため、エアバッグをより簡易に製造することができる。
【0072】
また、請求項4記載の発明によれば、エアバッグの展開形態時に、前記筒状部の先端部が前記センター部材に抜止め状に係止するため、エアバッグの組込段階では、筒状部の先端部をセンター部材側に取付固定する必要がない。従って、比較的簡易な構成でかつ容易にエアバッグの組込作業を行える。
【0073】
さらに、請求項5記載の発明によれば、エアバッグの膨張展開時に、筒状部に膨張による大きな力が加わらないため、筒状部とセンター部材との取付部分等に強固な補強が必要なく、比較的安価にエアバッグ装置を製造できる。
【0074】
また、請求項6記載の発明によれば、センター部材にホーンスイッチ機構部を設けているので、低コスト化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るエアバッグ装置を示す斜視図である。
【図2】同上のエアバッグ装置を示す一部断面側面図である。
【図3】同上のエアバッグ装置の支持部材及びセンター本体部を示す斜視図である。
【図4】エアバッグを示す断面図である。
【図5】図5(a)及び図5(b)はエアバッグの製作工程を示す説明図である。
【図6】図6(a)及び図6(b)は変形例に係るエアバッグの製作工程を示す説明図である。
【図7】エアバッグカバーを示す背面図である。
【図8】エアバッグを支持部材に取付けた状態を示す一部断面側面図である。
【図9】センター本体部を支持部材に取付けた状態を示す一部断面側面図である。
【図10】筒状部を折畳んだ状態を示す一部断面側面図である。
【図11】エアバッグを折畳んだ状態を示す一部断面側面図である。
【図12】エアバッグを折畳んだ状態を示す斜視図である。
【図13】エアバッグカバーを取付けた状態を示す斜視図である。
【図14】エアバッグ装置の展開形態の途中状態を示す一部断面側面図である。
【図15】エアバッグ装置の展開形態を示す一部断面側面図である。
【符号の説明】
10 ステアリングホイール
12 ステアリングシャフト
16 ベースプレート
18 インフレータ
20 支持部材
22 ブラケット体
30 センター部材
30a 抜止係止部
32 センター本体部
34 ホーンスイッチ機構部
40 エアバッグ
41A,41B 基布
42A,42B 袋形成布部
43A,43B 筒形成布部
44 エアバッグ本体部
44h 挿通孔
46 筒状部
46a 筒状部の先端側開口部
50 エアバッグカバー
51h 開口孔部

Claims (6)

  1. エアバッグとこのエアバッグを展開させるためのガス発生装置とが取付けられる支持部材とを備えたエアバッグ装置であって、
    前記支持部材に直接的又は間接的に取付固定されたセンター部材と、
    前記センター部材を外部に臨ませるための開口孔部が形成され、前記センター部材の周囲で前記エアバッグを覆うエアバッグカバーと、
    を備え、
    前記エアバッグは、展開状態で運転席の乗員に指向しない位置に前記センター部材を挿通可能な挿通孔が形成されたエアバッグ本体部と、前記挿通孔から前記エアバッグ本体部内に向けて延びる筒状部とを有し、
    折畳み形態では、前記筒状部を前記センター部材周りにたぐり寄せるようにして前記エアバッグが折畳まれると共に、前記センター部材が前記筒状部から前記開口孔部を通ってエアバッグカバーの表面側に露出する一方、
    展開形態では、前記筒状部の先端部が前記センター部材側に取付けられた状態で、前記筒状部が前記エアバッグ本体部内で前記センター部材から延出するようにして、前記エアバッグが膨張展開する、エアバッグ装置。
  2. 請求項1記載のエアバッグ装置であって、
    前記エアバッグは、外周縁部の一部に筒形成布部が延設された一対の基布により構成され、
    いずれか一方の筒形成布部の延設先端側に挿通孔が形成されると共に、前記一対の基布の基布縁部を縫い合せることで前記エアバッグ本体部及び前記挿通孔から前記本体部内に向けて延びる前記筒状部が形成されたエアバッグ装置。
  3. 請求項1記載のエアバッグ装置であって、
    前記エアバッグは、
    袋形成布部の外周縁部の一部に筒形成布部が延設された一対の基布により構成され、前記両基布の外周縁部のうち前記筒形成布部が延設された部分を除く部分同士を縫い合せることにより前記エアバッグ本体部が形成されると共に、その非縫い合せ部分に前記センター部材を挿通可能な挿通孔が形成され、前記両筒形成布部の両側縁部同士を縫い合せることにより、前記挿通孔から前記エアバッグ本体部内に向けて延びる筒状部が形成された、エアバッグ装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のエアバッグ装置であって、
    前記センター部材は外方に張出す抜止係止部を有し、
    前記筒状部のうち先端側開口部を除く部分は前記センター部材を挿入可能に形成されると共に前記筒状部の先端側開口部は前記センター部材の抜止係止部に抜止め状に係止可能に形成され、
    前記展開形態では、前記筒状部の先端部が前記センター部材に抜止め状に係止することで、前記センター部材に取付けられる、エアバッグ装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のエアバッグ装置であって、
    前記筒状部は、前記エアバッグ本体部が膨張展開した状態で、前記挿通孔と前記センター部材とを結ぶ距離よりも大きい長さ寸法を有する、エアバッグ装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載のエアバッグ装置であって、
    前記センター部材は、ホーンスイッチ機構部を有している、エアバッグ装置。
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