JP2004122901A - フロアマット - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄水が床板側に漏れるのを抑え、キャブ内に装備された電装品等を水に濡らすことなくフロアマットの洗浄作業を行う。
【解決手段】フロアマット21を、底面部22と、運転席10への乗降側となる左端縁部22Cを除いて底面部22の周囲から上方に立上がる立上り壁部27と、底面部22の傾斜面部22Bから上方に立上がる筒状のブーツ部29とにより構成し、キャブ9の床板9A上に立設された舵取り装置13のコラム14をブーツ部29によって取囲む。これにより、フロアマット21に吹付けられた洗浄水が、舵取り装置13のコラム14の周囲から床板9A側へと漏れるのを、ブーツ部29によって抑えることができ、キャブ9内に装備された電装品を洗浄水によって濡らすことなく、フロアマット21の洗浄作業を円滑に行うことができる。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械に好適に用いられるフロアマットに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、油圧ショベル等の建設機械は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、該上部旋回体の前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより大略構成されている。
【0003】
そして、上部旋回体の前部左側には運転室を画成するキャブが搭載され、該キャブは、前面部、後面部、左,右の側面部、上面部によって囲まれたキャブボックスと、該キャブボックスの下部側に設けられた床板とにより構成されている。また、キャブの内部にはオペレータが着席する運転席等が設けられ、キャブボックスの左側面部には乗降口が設けられている。
【0004】
一方、運転席に着席したオペレータの足場の周囲となる床板上には、オペレータが運転席に乗降するときのスリップを防止すると共に、運転席に着席したオペレータの靴から落ちる泥等がキャブの床板に付着するのを防止するフロアマットが敷設されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−17690号公報
【特許文献2】
特開2000−186346号公報
【0006】
ところで、下部走行体として左,右の前輪と左,右の後輪とを備えたホイール式油圧ショベルにおいては、油圧ショベルの走行時に左,右の前輪を転舵するための舵取り装置が運転席の前側に立設されている。
【0007】
そして、この舵取り装置は、床板に取付けられ上,下方向に延びるコラムと、該コラムの上端側に支持されたステアリングホイールと、床板の下面側に設けられた舵取り操作弁とにより大略構成され、オペレータがステアリングホイールを操舵すると、舵取り操作弁から左,右の前輪を転舵させる油圧アクチュエータに圧油が供給され、ステアリングホイールの操舵に応じて前輪が左,右に転舵されることにより、油圧ショベルの走行方向が制御される構成となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、従来技術によるホイール式の油圧ショベルは、通常、運転席の前側に配置されるフロアマットの底面部に、舵取り装置のコラムを挿通するための大きな開口部が設けられている。
【0009】
従って、オペレータの靴からフロアマット上に落下した泥等を除去するため、フロアマットをキャブの床板に敷設したままの状態で水洗作業を行うと、舵取り装置のコラムが挿通されたフロアマットの開口部を通じて洗浄水が床板側に漏れ、該床板を水浸しにしてしまう虞れがある。これにより、キャブ内に装備された空調装置、操作モニタ等の電装品が水に濡れてしまい、これらの電装品の故障を招くという問題がある。
【0010】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、洗浄水が床板側に漏れるのを抑えることができ、キャブ内に装備された電装品等を水に濡らすことなく泥等の洗浄作業を行うことができるようにしたフロアマットを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、請求項1の発明に係るフロアマットは、運転席に着席したオペレータの足場の周囲と運転席の前側に立設されたコラムを有する舵取り装置の周囲とに亘って床板上に配置される底面部と、運転席への乗降側を除いて該底面部の周囲から上向きに立上った立上り壁部と、前記底面部に設けられ舵取り装置のコラムを取囲んで上向きに立上る筒状のブーツ部とにより構成してなる。
【0012】
このように構成したことにより、オペレータの靴からフロアマット上に落下した泥等を除去するため、該フロアマットを洗浄水によって洗浄したとしても、舵取り装置のコラムは底面部から立上がるブーツ部によって取囲まれているので、コラムの周囲から床板側に洗浄水が漏れるのを阻止することができる。従って、キャブ内に装備された電装品等を水に濡らすことなく、フロアマットに付着した泥等を容易に洗浄することができる。
【0013】
請求項2の発明は、ブーツ部の上端部は、立上り壁部の上端部よりも上方に突出する構成としたことにある。このように構成したことにより、フロアマットに付着した泥等に洗浄水を吹付けたときに、この洗浄水がブーツ部を乗り越えて該ブーツ部の内側に漏れるのを抑えることができる。
【0014】
請求項3の発明は、底面部は、オペレータの足場の周囲をほぼ水平方向に延びる水平面部と、該水平面部の前側に位置して斜め上向きに延びる傾斜面部とにより形成し、ブーツ部は前記傾斜面部に設ける構成としたことにある。
【0015】
このように構成したことにより、フロアマットに吹付けられた洗浄水は、底面部の傾斜面部に沿って水平面部側へと流れるので、傾斜面部に設けられたブーツ部内に洗浄水が浸入するのを抑えることができる。
【0016】
請求項4の発明は、ブーツ部の上端部は、コラムを取囲んで上,下方向に延びる筒状のコラムカバーの外周面を取囲む構成としたことにある。このように構成したことにより、フロアマットに洗浄水を吹付けたときに、この洗浄水がブーツ部を乗り越えたとしても、該ブーツ部の上端部はコラムカバーの外周面を取囲んでいるので、洗浄水がブーツ部の上端部から床板側に漏れるのを確実に抑えることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態によるフロアマットを、ホイール式の油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図4を参照しつつ詳細に説明する。
【0018】
図中、1はホイール式の油圧ショベルを示し、該油圧ショベル1は、ホイール式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、該上部旋回体3の前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置4とにより構成されている。
【0019】
ここで、下部走行体2は、トラックフレーム5と、該トラックフレーム5に回転可能に設けられた左,右の前輪6及び左,右の後輪7とにより大略構成され、左,右の前輪6を後述の舵取り装置13によって転舵することにより、油圧ショベル1の走行方向を制御することができる構成となっている。
【0020】
一方、上部旋回体3は、トラックフレーム5上に旋回可能に設けられた旋回フレーム8を備え、該旋回フレーム8の前部左側には後述のキャブ9が設けられている。
【0021】
また、作業装置4は、旋回フレーム8の前部側にピン結合されたロアブーム4Aと、該ロアブーム4Aの先端側にピン結合されたアッパブーム4Bと、該アッパブーム4Bの先端側にピン結合されたアーム4Cと、該アーム4Cの先端側にピン結合されたバケット4Dと、ロアブーム4Aを俯仰動させるロアブームシリンダ4Eと、アッパブーム4Bを俯仰動させるアッパブームシリンダ4Fと、アーム4Cを俯仰動させるアームシリンダ4Gと、バケット4Dを回動させるバケットシリンダ4Hとにより構成されている。
【0022】
9は旋回フレーム8の前部左側に設けられたキャブで、該キャブ9は、図2に示すように、旋回フレーム8上に配設された床板9Aと、該床板9A上に設けられ運転室を画成するキャブボックス9Bとにより構成され、キャブボックス9Bの左側面には、キャブ9内への乗降口を開,閉するドア9Cが設けられている。
【0023】
10はキャブ9内に設けられた運転席で、該運転席10は、図2及び図3に示すように、高さ方向及び前,後方向の位置調整機構10Aを介して床板9A上に配設され、オペレータが着席するものである。
【0024】
11,11は運転席10を挟んで左,右に配置された左,右のコンソールボックスで、これら左,右のコンソールボックス11の前端側には、上部旋回体3の旋回動作、及び作業装置4の動作を制御する操作レバー11A,11Aが斜め上向きに突出して設けられている。また、運転席10の左側にはゲートロックレバー12が上方に突出して設けられている。
【0025】
13は運転席10の前側に立設された舵取り装置で、該舵取り装置13は、図3に示すように、運転席10の左,右方向のほぼ中央、即ち運転席10に着席したオペレータの正面となる位置に配置されている。ここで、舵取り装置13は、床板9Aに取付けられ上,下方向に延びるコラム14と、該コラム14の上端側に支持されたステアリングホイール15と、床板9Aの下面側に設けられた舵取り操作弁16と、コラム14を取囲んで上,下方向に延びる筒状のコラムカバー17とにより大略構成されている。
【0026】
そして、運転席10に着席したオペレータがステアリングホイール15を操舵すると、舵取り操作弁16から左,右の前輪6を転舵させる油圧アクチュエータ(図示せず)に圧油が供給され、ステアリングホイール15の操舵に応じて前輪6が左,右に転舵されることにより、油圧ショベル1の走行方向が制御される構成となっている。
【0027】
18は舵取り装置13の左側に設けられた操作ペダルで、該操作ペダル18は、運転席10に着席したオペレータが前,後方向に踏込み操作することにより、作業装置4を構成するロアブームシリンダ4Eを伸,縮させるものである。19は舵取り装置13の右側に設けられた走行ペダルで、該走行ペダル19は、オペレータが前,後方向に踏込み操作することにより、下部走行体2の前輪6と後輪7を前進側,後進側に回転させるものである。20は舵取り装置13と走行ペダル19との間に設けられたブレーキペダルで、該ブレーキペダル20は、オペレータが踏込み操作することにより、走行する油圧ショベル1に制動力を付与するものである。
【0028】
21は運転席10に着席したオペレータの足場の周囲と舵取り装置13の周囲とに亘って床板9A上に敷設されたフロアマットで、該フロアマット21は、図3及び図4に示すように、後述の底面部22、立上り壁部27、ブーツ部29等により構成され、例えばゴム材料を用いて一体成形されている。そして、フロアマット21は、オペレータが運転席10に乗降するときのスリップを防止すると共に、運転席10に着席したオペレータの靴から落ちる泥等がキャブ9の床板9Aに付着するのを防止するものである。
【0029】
22は運転席10に着席したオペレータの足場の周囲と舵取り装置13の周囲とに亘って配置された底面部で、該底面部22は、オペレータの足場の周囲に位置し床板9Aに沿ってほぼ水平方向に延びる水平面部22Aと、該水平面部22Aの前側に位置して斜め上向きに延びる傾斜面部22Bとにより形成されている。
【0030】
ここで、水平面部22Aは、例えば底面部22全体の前,後方向の長さ寸法に対し後側の60%〜70%程度の範囲を占め、傾斜面部22Bは、例えば底面部22全体の前,後方向の長さ寸法に対し前側の30%〜40%程度の範囲を占めている。そして、傾斜面部22Bは、運転席10に着席したオペレータが足を置いたときに、当該オペレータのつま先を自然に上向きとし、上述した操作ペダル18、走行ペダル19、ブレーキペダル20に対する踏込み操作を円滑に行わせるものである。
【0031】
また、水平面部22Aのうち運転席10への乗降側となる左端縁部22Cは、キャブボックス9Bの乗降口に連なる構成となっている。さらに、水平面部22Aの上面側には、左,右方向に直線状に延びる複数の凹溝22Dが前,後方向に間隔をもって凹設され、該各凹溝22Dの端部は左端縁部22Cまで延びている。これにより、洗浄時にフロアマット21に吹付けられた洗浄水は、底面部22(水平面部22A)の各凹溝22Dに沿って左端縁部22Cへと案内され、該左端縁部22Cからキャブボックス9Bの乗降口を通じて外部に排出される構成となっている。
【0032】
ここで、底面部22を構成する水平面部22Aの後部左側には、上述したゲートロックレバー12が挿通される長穴状の開口部23が形成され、該開口部23の周縁部には、洗浄水の浸入を阻止するための筒状の突起23Aが突設されている。
【0033】
一方、底面部22を構成する傾斜面部22Bには、上述した操作ペダル18が挿通される矩形の開口部24と、走行ペダル19が挿通される矩形の開口部25と、ブレーキペダル20が挿通される矩形の開口部26とが形成されると共に、後述のブーツ部29が突設されている。
【0034】
27は運転席10への乗降側となる左端縁部22Cを除いて底面部22の周囲から上向きに立上った立上り壁部で、該立上り壁部27は、底面部22(傾斜面部22B)の前端側からほぼ鉛直上向きに立上る前側立上り壁部27Aと、底面部22の右端側からほぼ鉛直上向きに立上る右側立上り壁部27Bと、底面部22の後端側からほぼ鉛直上向きに立上る左後側立上り壁部27C、及び右後側立上り壁部27Dとにより構成されている。
【0035】
そして、これら前側立上り壁部27A、右側立上り壁部27B、左後側立上り壁部27C、右後側立上り壁部27Dは、フロアマット21に吹付けられた洗浄水が底面部22の周囲に飛散するのを抑えるもので、各立上り壁部27A〜27Dの上端部は、底面部22の水平面部22Aからほぼ等しい高さ位置にある。この場合、前側立上り壁部27Aは、底面部22を構成する傾斜面部22Bの前端側に設けられている分、その高さ寸法が右側立上り壁部27B等の高さ寸法よりも小さく設定されている。
【0036】
また、左後側立上り壁部27Cと右後側立上り壁部27Dとの間には、運転席10の下側に設けられた位置調整機構10Aと対応する部位に、左,右方向に延びる矩形の切欠部28が形成されている。これにより、運転席10の後方から前方へと流れる空調装置(図示せず)からの調和空気が、切欠部28を通じて運転席10に着席したオペレータの足元に円滑に供給される構成となっている。
【0037】
29は底面部22の傾斜面部22Bに設けられたブーツ部で、該ブーツ部29は、傾斜面部22Bに形成された開口部24,26間に配置され、床板9Aに立設された舵取り装置13のコラム14を取囲んで上向きに立上る筒状に形成されている。
【0038】
ここで、ブーツ部29は、底面部22の傾斜面部22Bに設けられているので、フロアマット21に洗浄水を吹付けたときに、当該洗浄水を傾斜面部22Bに沿って水平面部22A側へと流すことができ、ブーツ部29内に洗浄水が浸入するのを抑えることができる。
【0039】
また、ブーツ部29の上端部29Aは、立上り壁部27の上端部よりも上方に突出している。これにより、フロアマット21に洗浄水を吹付けたときに、この洗浄水がブーツ部29を乗り越えてコラム14の周囲から床板9A側へと漏れるのを抑えることができる構成となっている。
【0040】
さらに、ブーツ部29の上端部29Aは、舵取り装置13のコラム14を取囲むコラムカバー17の外周面を取囲み、該コラムカバー17の外周面に液密に嵌合している。これにより、洗浄水がブーツ部29の上端部29Aから該ブーツ部29の内側に浸入するのを確実に抑えることができ、かつ、ブーツ部29と舵取り装置13のコラムカバー17とが連続して上,下方向に延びることにより、舵取り装置13周囲の外観美を高めることができる構成となっている。
【0041】
一方、ブーツ部29の前面側には、その上端部29Aから前側立上り壁部27Aにかけて直線状の切れ目29Bが設けられ、ブーツ部29は、切れ目29Bを境として左,右に開,閉する構成となっている。これにより、舵取り装置13が取付けられた床板9A上にフロアマット21を敷設する場合に、切れ目29Bによってブーツ部29を左,右に開くことにより、この左,右に開いたブーツ部29によって舵取り装置13のコラムカバー17を外周側から容易に取囲むことができる。
【0042】
本実施の形態によるフロアマット21は上述の如き構成を有するもので、オペレータがキャブ9内の運転席10に乗降するときには、床板9Aに敷設したフロアマット21によってオペレータのスリップ等を防止することができ、乗降時の安全性を確保することができる。
【0043】
そして、運転席10に着席したオペレータが、走行ペダル19を踏込み操作しつつ舵取り装置13のステアリングホイール15を操舵することにより、油圧ショベル1を所望の作業場所まで自走させた後、運転席10の左,右に配置された操作レバー11A等を操作することにより、作業装置4を用いて土砂等の掘削作業を行うことができる。
【0044】
ここで、床板9A上に敷設されたフロアマット21は、運転席10に着席したオペレータの足場となり、オペレータの靴から落下した泥等によって早期に汚損されるため、以下の如き洗浄作業を定期的に行う必要がある。
【0045】
まず、フロアマット21に付着した泥等を洗浄するときにはキャブボックス9Bのドア9Cを開扉した状態で、ホース(図示せず)からの水を、フロアマット21に吹付ける。
【0046】
この場合、フロアマット21の底面部22の周囲には、運転席10への乗降側となる左端縁部22Cを除いて、前側立上り壁部27A、右側立上り壁部27B、左後側立上り壁部27C、右後側立上り壁部27Dからなる立上り壁部27が設けられ、左端縁部22Cはキャブボックス9Bの乗降口に連なっている。
【0047】
このため、フロアマット21に吹付けた洗浄水を、底面部22の周囲に飛散させることなく、立上り壁部27によって底面部22の水平面部22Aに集めることができ、水平面部22Aに集められた洗浄水を、該水平面部22Aに凹設された各凹溝22Dに沿って左端縁部22Cへと案内することにより、該左端縁部22Cからキャブボックス9Bの乗降口を通じて外部に排出することができる。
【0048】
ここで、床板9Aには舵取り装置13のコラム14が立設されているが、該コラム14は、底面部22の傾斜面部22Bに設けた筒状のブーツ部29によって取囲まれ、該ブーツ部29の上端部29Aは、立上り壁部27の上端部よりも上方に突出している。
【0049】
これにより、フロアマット21に洗浄水を吹付けたときに、この洗浄水を、底面部22の傾斜面部22Bに沿って水平面部22A側へと流すことができる上に、洗浄水がブーツ部29を乗り越えてコラム14の周囲から床板9A側へと漏れるのを抑えることができる。
【0050】
しかも、ブーツ部29の上端部29Aは、舵取り装置13のコラム14を取囲むコラムカバー17の外周面を取囲み、該コラムカバー17の外周面に液密に嵌合しているので、洗浄水がブーツ部29の上端部29Aから該ブーツ部29内に浸入するのを確実に抑えることができる。
【0051】
また、フロアマット21の底面部22を、床板9Aに沿ってほぼ水平方向に延びる水平面部22Aと、該水平面部22Aの前側に位置して斜め上向きに延びる傾斜面部22Bとにより形成したので、運転席10に着席したオペレータが底面部22に足を置いたときに、当該オペレータのつま先を傾斜面部22Bによって自然に上向きとすることができ、操作ペダル18、走行ペダル19、ブレーキペダル20に対する踏込み操作を円滑に行うことができる。
【0052】
また、底面部22を構成する傾斜面部22Bに、操作ペダル18が挿通される開口部24、走行ペダル19が挿通される開口部25、ブレーキペダル20が挿通される開口部26をそれぞれ形成している。このため、フロアマット21に吹付けた洗浄水を、傾斜面部22Bに沿って水平面部22A側へと流すことにより、当該洗浄水が各開口部24〜26を通じて床板9A側に漏れるのを抑えることができる。
【0053】
かくして、本実施の形態によるフロアマット21によれば、このフロアマット21の洗浄作業時に、洗浄水が舵取り装置13の周囲から床板9A側に漏れるのをブーツ部29によって確実に抑えることができるので、キャブ9内に装備された空調装置、操作モニタ等の電装品を洗浄水によって濡らすことなく、フロアマット21の洗浄作業を円滑に行うことができる。
【0054】
なお、上述した実施の形態では、フロアマット21の立上り壁部27を構成する左後側立上り壁27Cと右後側立上り壁部27Dとの間に、空調装置からの調和空気をオペレータの足元に供給するための切欠部28を設けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば運転席10の下側を調和空気が流れない場合には、切欠部28を不要として左後側立上り壁27Cと右後側立上り壁部27Dとをつなげることにより、左,右方向に連続する後側立上り壁を設ける構成としてもよい。
【0055】
また、上述した実施の形態では、運転席10の左,右に配置されたコンソールボックス11に操作レバー11Aを設け、舵取り装置13が、床板9A上に立設されたコラム14と、該コラム14に支持されたステアリングホイール15とを備えたホイール式油圧ショベルを例に挙げている。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば特開2002−227249号公報等に記載された、レバースタンドに走行レバー、操作レバーを一体に取付けたクローラ式油圧ショベルにも適用することができる。
【0056】
即ち、例えば図5に示す変形例のように、運転席10の前側に配設された舵取り装置31を、床板9A上に立設されたコラムとしてのレバースタンド32と、該レバースタンド32上に設けられた左,右の走行レバー33と、該各走行レバー33の近傍に位置してレバースタンド32上に設けられた左,右の操作レバー34とにより構成し、この舵取り装置31のレバースタンド32をフロアマット21のブーツ部29によって取囲む構成としてもよい。
【0057】
また、上述した実施の形態では、運転席10の周囲をキャブ9によって覆ったキャブ式の油圧ショベルにフロアマット21を適用した場合を例に挙げている。しかし、本発明はこれに限らず、例えば運転席10の上方を覆うキャノピを備えたキャノピ式の油圧ショベルにも適用することができる。
【0058】
さらに、上述した実施の形態では、フロアマット21が適用される建設機械としてホイール式の油圧ショベルを例に挙げたが、本発明はこれに限らず、例えばホイールローダ、ロードローラ、ホイール式油圧クレーン等の他の建設機械にも広く適用することができる。
【0059】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、フロアマットを、運転席に着席したオペレータの足場の周囲と舵取り装置の周囲とに亘って配置される底面部と、運転席への乗降側を除いて該底面部の周囲から上向きに立上った立上り壁部と、舵取り装置のコラムを取囲んで上向きに立上る筒状のブーツ部とにより構成している。これにより、フロアマットを洗浄水によって洗浄したときに、コラムの周囲から床板側に洗浄水が漏れるのを、該コラムを取囲むブーツ部によって阻止することができる。従って、キャブ内に装備された電装品等を水に濡らすことなく、フロアマットに付着した泥等を容易に洗浄することができる。
【0060】
また、請求項2の発明によれば、ブーツ部の上端部が、立上り壁部の上端部よりも上方に突出する構成としたので、フロアマットに付着した泥等に洗浄水を吹付けたときに、この洗浄水がブーツ部を乗り越えて該ブーツ部の内側に漏れるのを抑えることができる。
【0061】
また、請求項3の発明によれば、フロアマットの底面部を、オペレータの足場の周囲をほぼ水平方向に延びる水平面部と、該水平面部の前側に位置して斜め上向きに延びる傾斜面部とにより形成し、ブーツ部は傾斜面部に設ける構成としている。これにより、フロアマットに吹付けられた洗浄水を、底面部の傾斜面部に沿って水平面部側へと流すことができ、傾斜面部に設けられたブーツ部内に洗浄水が浸入するのを抑えることができる。
【0062】
さらに、請求項4の発明は、ブーツ部の上端部は、コラムを取囲んで上,下方向に延びる筒状のコラムカバーの外周面を取囲む構成としている。これにより、フロアマットに洗浄水を吹付けたときに、この洗浄水がブーツ部を乗り越えたとしても、該ブーツ部の上端部はコラムカバーの外周面を取囲んでいるので、洗浄水がブーツ部の上端部から床板側に漏れるのを確実に抑えることができる。しかも、フロアマットのブーツ部と舵取り装置のコラムカバーとが連続して上,下方向に延びるので、舵取り装置の周囲の外観美を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態によるフロアマットが適用されるホイール式の油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】図1中のキャブ内に設けられた運転席、舵取り装置、フロアマット等を拡大して示す一部破断の拡大正面図である。
【図3】運転席、舵取り装置、フロアマット等を示す斜視図である。
【図4】フロアマットを単体で示す斜視図である。
【図5】舵取り装置の変形例を示す図2と同様の一部破断の拡大正面図である。
【符号の説明】
9 キャブ
9A 床板
10 運転席
13,31 舵取り装置
14 コラム
15 ステアリングホイール
17 コラムカバー
21 フロアマット
22 底面部
22A 水平面部
22B 傾斜面部
22C 左端縁部(乗降側)
27 立上り壁部
27A 前側立上り壁部
27B 右側立上り壁部
27C 左後側立上り壁部
27D 右後側立上り壁部
29 ブーツ部
29A 上端部
32 レバースタンド(コラム)

Claims (4)

  1. 運転席に着席したオペレータの足場の周囲と前記運転席の前側に立設されたコラムを有する舵取り装置の周囲とに亘って床板上に配置される底面部と、前記運転席への乗降側を除いて該底面部の周囲から上向きに立上った立上り壁部と、前記底面部に設けられ前記舵取り装置のコラムを取囲んで上向きに立上る筒状のブーツ部とにより構成してなるフロアマット。
  2. 前記ブーツ部の上端部は、前記立上り壁部の上端部よりも上方に突出する構成としてなる請求項1に記載のフロアマット。
  3. 前記底面部は、前記オペレータの足場の周囲をほぼ水平方向に延びる水平面部と、該水平面部の前側に位置して斜め上向きに延びる傾斜面部とにより形成し、前記ブーツ部は前記傾斜面部に設ける構成としてなる請求項1または2に記載のフロアマット。
  4. 前記ブーツ部の上端部は、前記コラムを取囲んで上,下方向に延びる筒状のコラムカバーの外周面を取囲む構成としてなる請求項1,2または3に記載のフロアマット。
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