JP6618435B2 - 小型油圧ショベル - Google Patents

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Description

本発明は、市街地等の狭い作業現場での掘削作業に好適に用いられる小型油圧ショベルに関し、特にフロアマットを備えた小型油圧ショベルに関する。
一般に、市街地等の狭い作業現場での掘削作業には、ミニショベルと呼ばれる小型油圧ショベルが好適に用いられる。この小型油圧ショベルは、建物の内部の解体作業、街路地等の狭い場所での掘削作業に用いられるため、例えば機械重量が0.8〜4トン程度までに抑えられている。
ここで、小型油圧ショベルは、下部走行体と、下部走行体上に旋回装置を介して旋回可能に搭載された上部旋回体と、上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられたフロント装置とを含んで構成され、狭い作業現場においても上部旋回体が円滑に旋回動作を行うことができる。この場合、後方小旋回型と呼ばれる小型油圧ショベルは、上部旋回体を旋回させたときに、上部旋回体(カウンタウエイト)の後端が下部走行体の車幅(左,右のクローラ間の幅寸法)内に収まるように構成されている。
一方、上部旋回体を旋回させたときに、上部旋回体とフロント装置とが、下部走行体の左,右方向の幅寸法(車幅)と前,後方向の長さ寸法内に収まるように構成された超小旋回型の小型油圧ショベルが知られている。超小旋回型の小型油圧ショベルは、通常、オフセットフロント装置を備え、このオフセットフロント装置は、ロアブームとアッパブームとを有し、アーム支持体を介してアッパブームに取付けられたアームが、ロアブームに対して左,右方向に平行移動する構成となっている。
オフセットフロント装置は、ロアブームを仰動させると共にアームをロアブーム側に折畳むことにより、超小旋回姿勢をとることができ、この状態で、上部旋回体を旋回させた場合には、上部旋回体とオフセットフロント装置とが、下部走行体の左,右方向の幅寸法(車幅)と前,後方向の長さ寸法内で全旋回することができる。従って、超小旋回型の小型油圧ショベルは、市街地等の狭い作業現場においても、上部旋回体とオフセットフロント装置とが円滑に旋回動作を行うことができ、オフセットフロント装置を用いて側溝掘り作業等を効率良く行うことができる。
ここで、超小旋回型の小型油圧ショベルにおいては、上部旋回体のベースとなる旋回フレームが、旋回装置の旋回輪が取付けられたセンタフレームと、上部旋回体の旋回中心よりも左,右方向の右側に片寄ってセンタフレーム上に立設された左,右の縦板とを有している。各縦板の前側は、オフセットフロント装置の基端側(ブームフート部)が取付けられるブラケットとなっている。旋回フレームの後側にはカウンタウエイトが設けられ、カウンタウエイトの前側には、油圧ポンプを駆動する原動機が左,右方向に延びる横置き状態で旋回フレームに搭載されている。
旋回フレームを構成する左縦板の左側には、原動機の上側を覆うように運転席台座が設けられ、この運転席台座によってオペレータの居住空間が設定されている。このように、超小旋回型の小型油圧ショベルは、可能な限り小さく形成された上部旋回体の中央部にオフセットフロント装置のブームフート部が配置され、オフセットフロント装置の左側にはオペレータの居住空間が形成され、オフセットフロント装置の右側には燃料タンク、作動油タンク等の貯油タンクが配置されている。従って、超小旋回式の小型油圧ショベルは、オペレータの居住空間が非常に小さく設定されている。
ここで、運転席台座の前側にはオペレータが足を乗せる足置き部材が設けられ、足置き部材の左側は、運転席への乗降口となっている。そして、足置き部材の上面側にはフロアマットが敷設され、オペレータの足(靴底)に付着した土砂、雨水、洗浄水等が、足置き部材側に侵入するのを防止している(特許文献1参照)。
特開2007−62598号公報
上述した従来技術による超小旋回型の油圧ショベルは、フロアマットの上面に左,右方向に延びる複数本の土手状の突起が前,後方向に間隔をもって突設され、各突起の間には左,右方向に延びる凹溝が形成されている。また、足置き部材のうち乗降口側となる左側面を覆うサイドカバーには、オペレータが足置き部材の乗降口から運転席に乗降するときに足(靴底)を掛けるステップ(滑止め部)が設けられている。このステップは、オペレータの足(靴底)を掛ける複数の凸部と、各凸部間に形成された複数の凹部とが前,後方向に鋸歯状に連続して形成され、フロアマットの左端に隣接して配置されている。
しかし、従来技術によるフロアマットに形成された各凹溝は、フロアマットの左端まで延在しておらず、各凹溝の左端とフロアマットの左端との間には凹凸がない平面部が設けられている。このため、従来技術では、フロアマット上に飛散した雨水、洗浄水、土砂等の汚れは、各凹溝の左端から平面部に導出された後、サイドカバーのステップによって堰止められてしまう。この結果、従来技術によるフロアマットは、水掃け性が悪く、各凹溝の左端とステップとの間の平面部に雨水、洗浄水、土砂等が滞留してしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、上部旋回体とオフセットフロント装置が車幅内に収まることにより、フロアマットが配置される範囲が制限されていたとしても、この制限された範囲内でフロアマット上に飛散した水の排水と、オペレータの足に付着した土砂を掻き落とすことの両立を図ることができるようにした小型油圧ショベルを提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、下部走行体と、前記下部走行体に旋回装置を介して支持された上部旋回体と、前記上部旋回体に俯仰動可能に設けられたフロント装置とからなり、前記上部旋回体は、センタフレーム上に前記上部旋回体の旋回中心よりも左,右方向の右側に片寄って左,右の縦板が立設された旋回フレームと、前記旋回フレームに搭載された原動機と、前記旋回フレームの前記左縦板の左側に位置して前記原動機の上側を覆うように前記旋回フレーム上に設けられ運転席が取付けられた運転席台座と、前記運転席台座の前側に位置して前記旋回フレームに設けられ左,右方向の左側が前記運転席への乗降口となった足置き部材と、前記足置き部材に敷設されたフロアマットと、前記足置き部材の左側に設けられオペレータが前記運転席に乗降するときに足を掛けるステップとを含んで構成された小型油圧ショベルに適用される。
そして、本発明が採用する構成の特徴は、前記フロアマットには、左,右方向に延在し左端が排水口となった複数本の排水溝と、該各排水溝の溝底面から上方に突出した複数本の突堤とが前,後方向に交互に設けられており、前記ステップは、前記フロアマットの左端に当接した状態で前記運転席台座に取付けられており、前記ステップには、オペレータの足掛かりとなる複数の凸部と該各凸部間に位置する複数の凹部とが前,後方向に交互に設けられており、前記ステップに設けられた前記各凸部の上端は、前記フロアマットの前記各突堤の上面よりも高い位置に配置されており、前記ステップに設けられた前記各凹部の下端は、前記フロアマットの前記各排水溝の溝底面よりも低い位置に配置されており、前記フロアマットの左端に位置する前記各排水溝の前記排水口が前記ステップの前記各凹部に連通していることにある。
本発明によれば、ステップに設けられた各凹部の下端は、フロアマットの各排水溝の溝底面よりも低い位置に配置され、フロアマットの左端がステップに当接した状態で、各排水溝の左端に位置する排水口は、ステップの各凹部に連通している。従って、フロアマット上に飛散した雨水、洗浄水、土砂等は、各排水溝の左端とステップとの間で滞留することなく、各排水溝の排水口からステップの各凹部を通じて直接外部に排出される。一方、ステップに設けられた各凸部の上端は、フロアマットの各突堤の上面から上方に突出するので、運転席への乗降時に、オペレータの足がステップの各凸部に引掛かることにより、フロアマット上でスリップするのを抑えることができる。
本発明の実施の形態に適用される超小旋回型の小型油圧ショベルを示す斜視図である。 小型油圧ショベルをオフセットフロント装置を超小旋回姿勢とした状態で示す側面図である。 キャノピの一部を省略した状態で小型油圧ショベルを上方から見た平面図である。 旋回フレーム単体を上方から見た平面図である。 旋回フレーム、運転席台座、フロア支持フレームを示す分解斜視図である。 旋回フレーム、運転席台座、足置き部材等を、ステップを取外した状態で示す分解斜視図である。 旋回フレーム、エンジン、運転席台座、運転席、足置き部材、ステップ等を右前側から見た斜視図である。 運転席台座、足置き部材、ステップ等を左前側から見た斜視図である。 図8中の足置き部材にフロアマットを敷設した状態を左前側から見た斜視図である。 フロアマットを単体で示す斜視図である。 ステップを単体で示す斜視図である。 フロアマットの左端がステップに当接した状態を示す斜視図である。 フロアマットの各突堤とステップの各凸部との高さ関係、およびフロアマットの各排水溝の溝底面とステップの各凹部との高さ関係を示す要部拡大図である。 足置き部材上に敷設されたフロアマットを上方から見た平面図である。 フロアマット等を図14中の矢示XV−XV方向からみた断面図である。 フロアマット等を図14中の矢示XVI−XVI方向からみた断面図である。 フロアマット等を図14中の矢示XVII−XVII方向からみた断面図である。 フロアマット等を図14中の矢示XVIII−XVIII方向からみた断面図である。
以下、本発明に係る小型油圧ショベルの実施の形態を、超小旋回型の小型油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図18を参照しつつ詳細に説明する。
図1において、超小旋回型の小型油圧ショベル1は、例えば市街地における道路脇の側溝掘り作業などの狭い場所での掘削作業に用いられるため、例えば機械重量が0.8〜4トン程度までに抑えられている。この小型油圧ショベル1は、左,右のクローラ2A,2Bを有する自走可能な下部走行体2と、下部走行体2上に旋回装置3を介して旋回可能に支持された上部旋回体4と、下部走行体2の前側に設けられた排土板5と、上部旋回体4の前側に俯仰動可能に設けられたオフセットフロント装置6とを含んで構成されている。
旋回装置3は、下部走行体2と上部旋回体4との間に設けられた旋回輪3Aと、上部旋回体4を旋回駆動する旋回モータ(図示せず)とにより構成されている。排土板5は、オフセットフロント装置6によって掘削した土砂を集積場所等に向けて排土するものである。
オフセットフロント装置6は、後述する旋回フレーム7の左,右の縦板7B,7Cにブームフート部6A1が俯仰動可能に取付けられたロアブーム6Aと、ロアブーム6Aの先端側に左,右方向に揺動可能に取付けられたアッパブーム6Bと、アッパブーム6Bの先端側に左,右方向に揺動可能に取付けられたアーム支持体6Cと、アーム支持体6Cの先端側に上,下方向に回動可能に取付けられたアーム6Dと、アーム6Dの先端側に上,下方向に回動可能に取付けられたバケット6Eと、ロアブーム6Aとアーム支持体6Cとの間を連結するリンク6Fと、これらを動作させるためのブームシリンダ6G、オフセットシリンダ6H、アームシリンダ6J、バケットシリンダ6Kとにより構成されている。
各シリンダ6G〜6Kは、それぞれ後述の制御弁装置21に油圧管路(図示せず)を介して接続され、油圧ポンプ(図示せず)から吐出した圧油は、制御弁装置21を介して各シリンダ6G〜6Kに適宜に供給される。オフセットフロント装置6は、オフセットシリンダ6Hが伸長、縮小することにより、アーム6Dをロアブーム6Aに対して左,右方向に平行移動させる。この状態でロアブーム6Aを俯仰動させつつアーム6D、バケット6Eを回動させることにより、側溝等の掘削作業を行うことができる。
ここで、図2に示すように、オフセットフロント装置6は、ロアブーム6Aの先端側を最も後方まで仰動させ、かつアーム6Dをロアブーム6A側に折畳むことにより、超小旋回姿勢をとることができる。オフセットフロント装置6を超小旋回姿勢とした状態(上方に立上げた状態)では、上部旋回体4を旋回させたときに、上部旋回体4とオフセットフロント装置6とが、下部走行体2の左,右方向の幅寸法(車幅)と前,後方向の長さ寸法内で全旋回することができる構成となっている。この場合、下部走行体2の車幅は、図3に示すように、左,右のクローラ2A,2B間の幅寸法Lによって設定されている。
上部旋回体4は、後述する旋回フレーム7、カウンタウエイト9、エンジン10、運転席台座11、足置き部材19、燃料タンク23、作動油タンク24、フロアマット25、ステップ30等を含んで構成されている。ここで、図3に示すように、上部旋回体4は、下部走行体2の車幅(左,右のクローラ2A,2B間の幅寸法L)とほぼ等しい左,右方向の幅寸法を有している。一方、カウンタウエイト9の外周面9Aは、上部旋回体4の旋回中心Oを中心とした旋回半径Rの仮想円C内に収まるように、上方から見てほぼ円形状に形成されている。これにより、小型油圧ショベル1は、オフセットフロント装置6を上方に立上げた超小旋回姿勢の状態で、上部旋回体4が下部走行体2上で旋回中心Oを中心として旋回したときに、上部旋回体4がオフセットフロント装置6と共にほぼ下部走行体2の左,右方向の幅寸法(車幅)と前,後方向の長さ寸法内に収まる超小旋回型の油圧ショベルとして構成されている。
旋回フレーム7は、上部旋回体4のベースとなるもので、強固な支持構造体を形成している。図4および図5に示すように、旋回フレーム7は、旋回装置3の旋回輪3Aが取付けられ底面を構成する平板状のセンタフレーム7Aと、センタフレーム7A上に左,右方向に一定の間隔を保った状態で前,後方向に延びて立設された左縦板7Bおよび右縦板7Cと、センタフレーム7Aの前,後方向の中間部を左,右方向に延びて立設された横板7Dと、横板7Dから後方に延びて立設された後縦板7Eと、後述するフロア支持フレーム8とを含んで構成されている。
左,右の縦板7B,7Cは、上部旋回体4の旋回中心Oよりも左,右方向の右側に片寄った位置に配置されている。左,右の縦板7B,7Cのうち旋回中心Oよりも前側となる部位は、センタフレーム7Aから上方に突出した山形のブラケット7B1,7C1となり、これらブラケット7B1,7C1には、ロアブーム6Aのブームフート部6A1が俯仰動可能に取付けられる。また、各縦板7B,7C間には、シリンダブラケット7Fが設けられ、このシリンダブラケット7Fにはブームシリンダ6Gが取付けられる。
一方、横板7Dは、旋回中心Oよりも後側に位置して左縦板7Bよりも左側に延び、センタフレーム7Aの左端から左方向に突出している。横板7Dは、後述するエンジン10と制御弁装置21との間を仕切ると共に、後述する運転席台座11の前側を支持するものである。
センタフレーム7Aの前端側には、左縦板7Bの左側に位置して前方に突出する左前ビーム7G、右前ビーム7Hが設けられている。センタフレーム7Aの左端側には、横板7Dの前側に位置して左方向に突出する左横ビーム7Jと、この左横ビーム7Jの前側に位置して左斜め前方に突出する左傾斜ビーム7Kとが設けられている。これら各ビーム7G,7H,7J,7Kは、後述するフロア支持フレーム8を支持するものである。
センタフレーム7Aの右端側には、センタフレーム7Aを右側に延ばすようにセンタフレーム7A、右縦板7Cおよび後縦板7Eから右方向に張出す板状の右張出し板7Lが設けられている。この右張出し板7Lは、後述する燃料タンク23、作動油タンク24等を支持するものである。
フロア支持フレーム8は、旋回フレーム7の左前側部分を構成するもので、センタフレーム7Aの左前側の角部(左縦板7Bと横板7Dとで仕切られた領域)に設けられた左前ビーム7G、右前ビーム7H、左横ビーム7J、左傾斜ビーム7Kに取付けられている。
フロア支持フレーム8は、左端側が前記仮想円Cに沿って円弧状に湾曲した略扇状の平板からなる下板8Aと、下板8Aの前側位置に立設された支柱8Bと、支柱8Bの上部に左,右方向に延びて設けられたレバー・ペダル取付板8Cとを含んで構成されている。フロア支持フレーム8の下板8Aは、センタフレーム7Aに設けられた各ビーム7G,7H,7J,7Kに取付けられ、下板8Aの上面側には、制御弁装置21が搭載される(図6参照)。
一方、フロア支持フレーム8のレバー・ペダル取付板8Cには、左,右方向の中央に位置する長方形の箱状のレバー取付台8Dと、レバー取付台8Dを挟んで左,右に配置されたペダル取付孔8E,8Fとが設けられている。レバー取付台8Dの左端側には、例えば裏面側にナット等を溶接してなる1個の雌ねじ孔8Gが、上,下方向に貫通して設けられている。
カウンタウエイト9は、オフセットフロント装置6との重量バランスをとるために旋回フレーム7の後側に取付けられている。カウンタウエイト9は、左,右方向の中央が後方に突出する円弧状の重量物として形成されている。これにより、カウンタウエイト9の外周面9Aは、前述した旋回半径Rの仮想円C内にほぼ収まる円弧面として形成されている。
原動機としてのエンジン10は、カウンタウエイト9の前側に位置して旋回フレーム7上に搭載されている。具体的には、エンジン10は、油圧ポンプ(図示せず)を駆動するもので、図7に示すように、旋回フレーム7の後縦板7E上に左,右方向に延在する横置き状態で搭載されている。エンジン10の前側は、後述の運転席台座11を構成する運転席取付部11Aの前面板11A1等によって覆われ、エンジン10の上側は、運転席取付部11Aの上面板11A2等によって覆われている。なお、原動機としては、電動モータ、あるいはエンジンと電動モータとを併用したハイブリッド式原動機を用いてもよい。
運転席台座11は、旋回フレーム7を構成する左縦板7Bの左側に位置し、エンジン10の上側を覆うように旋回フレーム7上に設けられている。この運転席台座11は、上部旋回体4の旋回中心Oを通る前,後方向の中心線をA−A(図3参照)としたときに、この中心線A−Aを越えて左縦板7Bまで達する領域を、オペレータの居住空間として設定している。このように、本実施の形態による小型油圧ショベル1は、上部旋回体4のうちオフセットフロント装置6の左側に形成される狭い領域を最大限に有効利用することにより、運転席台座11によって設定されるオペレータの居住空間を、可能な限り大きく確保することができる構成となっている。
ここで、運転席台座11は、左,右方向の中央に位置する運転席取付部11Aと、運転席取付部11Aの左側に配設された左フロント操作装置取付部11Bと、運転席取付部11Aの右側に配設された右フロント操作装置取付部11Cと、運転席取付部11Aおよび各フロント操作装置取付部11B,11Cの後部から立上った背板部11Dと、背板部11Dの上部からカウンタウエイト9の上部に向けて後側に延びた後取付板部11Eと、運転席取付部11Aと左,右のフロント操作装置取付部11B,11Cの前部下側に左,右方向に延びて設けられた前取付板部11Fとを一体的に組立てることにより形成されている。
運転席台座11は、例えば前取付板部11Fが旋回フレーム7の横板7Dの上部に取付けられ、後取付板部11Eがカウンタウエイト9の上部に取付けられている。これにより、運転席台座11は、旋回フレーム7上に固定的に取付けられ、エンジン10の前側と上側を覆う構成となっている。
運転席台座11の運転席取付部11Aは、エンジン10の前側を覆う前面板11A1と、エンジン10の上側を覆う上面板11A2とにより構成され、上面板11A2上には、後述の運転席13が取付けられている。
運転席台座11の左フロント操作装置取付部11Bは、例えば油圧ポンプ(図示せず)の前側を覆う前面板11B1と、油圧ポンプの上側を覆う上面板11B2により構成され、上面板11B2上には、後述の左フロント操作装置17が取付けられる。一方、前面板11B1の下側には、例えば裏面側にナット等を溶接してなる2個の雌ねじ孔11B3が、前,後方向に貫通して設けられている。
運転席台座11の右フロント操作装置取付部11Cは、エンジン10の前側を覆う隔壁板11C1と、エンジン10の上側を覆う上面板11C2とにより構成され、上面板11C2上には、後述の右フロント操作装置18が取付けられる。右フロント操作装置取付部11Cの左側には、運転席取付部11Aとの境界部に位置し隔壁板11C1から前方に突出する内側面板11C3が設けられ、右フロント操作装置取付部11Cの右側には、内側面板11C3と間隔をもって対面する外側面板11C4が設けられている。
これにより、右フロント操作装置取付部11Cの前側には、隔壁板11C1、内側面板11C3、外側面板11C4、および前取付板部11Fによって囲まれた排土板操作装置収容空間11Gが形成されている。この排土板操作装置収容空間11Gは、排土板5を操作するための排土板操作装置12(図7参照)を収容するもので、排土板操作装置収容空間11Gの前側は、後述する台座前カバー22によって覆われている。
運転席台座11の前取付板部11Fには、左,右方向に離間して2個の長溝孔11F1が設けられている。これら長溝孔11F1は、左,右方向に延びる長孔として形成され、後述する足置き部材19の各取付突起19Aが差込まれるものである。これにより、運転席台座11の前取付板部11Fは、足置き部材19の後部を支持する構成となっている。
運転席13は、運転席台座11を構成する運転席取付部11Aの上面板11A2に取付けられ、オペレータが着席するものである。図7に示すように、運転席13の前側にはフロア支持フレーム8のレバー・ペダル取付板8Cが配置され、レバー・ペダル取付板8Cのレバー取付台8Dには、左,右の走行操作レバー14が上方に延びて設けられている。各走行操作レバー14の左側には、レバー・ペダル取付板8Cのペダル取付孔8Eを介して操作ペダル15が配置され、各走行操作レバー14の右側には、レバー・ペダル取付板8Cのペダル取付孔8Fを介して他の操作ペダル16が配置されている。これら各操作ペダル15,16は、例えばオフセットフロント装置6のオフセット操作、オプションとして取付けられる付属機器の操作等を行うものである。
左フロント操作装置17は、運転席台座11を構成する左フロント操作装置取付部11Bの上面板11B2に取付けられ、運転席13の左側に配置されている。左フロント操作装置17は、オフセットフロント装置6等を操作するもので、ボックス状のコンソール17Aと、コンソール17Aの前側に回動操作可能に設けられたレバー部17Bとを含んで構成されている。レバー部17Bは、オペレータによって手動操作されるもので、コンソール17Aに内蔵された減圧弁型の油圧パイロット弁(図示せず)に接続されている。
右フロント操作装置18は、運転席台座11を構成する右フロント操作装置取付部11Cの上面板11C2に取付けられ、運転席13の右側に配置されている。右フロント操作装置18は、オフセットフロント装置6等を操作するもので、ボックス状のコンソール18Aと、コンソール18Aの前側に回動操作可能に設けられたレバー部18Bとを含んで構成されている。レバー部18Bは、コンソール18Aに内蔵された減圧弁型の油圧パイロット弁(図示せず)に接続されている。
ここで、走行操作レバー14、操作ペダル15,16、左,右のフロント操作装置17,18は、油圧パイロットホース等(図示せず)を介して制御弁装置21に接続されている。
足置き部材19は、運転席台座11の前側に位置して旋回フレーム7に設けられている。足置き部材19は、図6ないし図8に示すように、左,右方向に延びる長方形の平板によって形成され、その後端には、後方に突出する左,右の取付突起19Aが設けられている。これら左,右の取付突起19Aは、運転席台座11を構成する前取付板部11Fの各長溝孔11F1に差込まれ、足置き部材19の前端側は、フロア支持フレーム8のレバー・ペダル取付板8C上に載置されている。
これにより、足置き部材19は運転席台座11の前側に配置され、オペレータが運転席13に乗降するときの足場を形成する。足置き部材19の左側は、運転席13への乗降口20となっている。一方、足置き部材19の下側には、フロア支持フレーム8の下板8Aが配置され、この下板8A上には制御弁装置21が設けられている。この制御弁装置21は、複数個の制御弁を左,右方向に連ねることにより構成され、オフセットフロント装置6の各シリンダ6G〜6K、下部走行体2の走行モータ、旋回装置3の旋回モータ(いずれも図示せず)等の油圧アクチュエータを制御するものである。
このように、足置き部材19は、運転席台座11の前側で、かつ制御弁装置21の上側となる狭い領域内に設けられている。また、足置き部材19の中央部には作業孔19Bが設けられ、この作業孔19Bを利用して足置き部材19を取付け、取外しすることにより、制御弁装置21に対する点検作業を行うことができる。
台座前カバー22は、排土板操作装置収容空間11Gの前側を覆うように運転席台座11の右前側に設けられている(図8参照)。台座前カバー22は、前側に向けて先細りとなるボックス状に形成され、台座前カバー22の後端側は、運転席台座11の右フロント操作装置取付部11C等に取付けられている。台座前カバー22は、排土板操作装置収容空間11Gの前側を覆うことにより、排土板操作装置12、旋回フレーム7上に配置されるハーネス、油圧ホース等(いずれも図示せず)を覆い隠すものである。
燃料タンク23は、オフセットフロント装置6のブームフート部6A1の右側に位置して旋回フレーム7に搭載されている。燃料タンク23は、貯油タンクを構成するもので、旋回フレーム7の右張出し板7Lの前側に搭載され、エンジン10に供給される燃料を貯溜している。
作動油タンク24は、燃料タンク23と共に貯油タンクを構成するもので、オフセットフロント装置6のブームフート部6A1の右側に位置して旋回フレーム7に搭載されている。作動油タンク24は、燃料タンク23の後側に位置して旋回フレーム7の右張出し板7Lに搭載され、オフセットフロント装置6の各シリンダ6G〜6K、下部走行体2の走行モータ、旋回装置3の旋回モータ(いずれも図示せず)等の油圧アクチュエータに供給される作動油を貯溜している。
次に、本実施の形態に適用されるフロアマット25、ステップ30について、図8ないし図18を参照しつつ説明する。
フロアマット25は、足置き部材19上に敷設されている。図9および図10に示すように、フロアマット25は、雨水、洗浄水、オペレータの靴から落下した土砂等を受け、これら雨水、洗浄水、土砂等が、足置き部材19あるいは足置き部材19の下側に配置された制御弁装置21等に飛散するのを抑えるものである。
フロアマット25は、足置き部材19および後述するステップ30の取付板30Aを上側から覆う後マット部26と、後マット部26の前側に配置され、フロア支持フレーム8のレバー・ペダル取付板8Cを上側から覆う前マット部27と、後マット部26の後端に立設された後立上り壁部28と、後マット部26および前マット部27の右端に立設された右立上り壁部29とを含んで構成され、例えば弾性を有するゴム材料を用いて一体形成されている。足置き部材19の乗降口20側となるフロアマット25の左端25Aは、前記仮想円Cに対応して円弧状に湾曲し、後述のステップ30に当接している。
ここで、後マット部26の上面側には、左,右方向に延在する複数本の排水溝26Aと、これら各排水溝26A間に配置された複数の突堤26Bとが、前,後方向に交互に設けられている。
複数本の排水溝26Aは、前,後方向に緩やかに湾曲しつつフロアマット25の左,右方向のほぼ全域に亘って左,右方向に延在している。各排水溝26Aは、フロアマット25上に落下した雨水、洗浄水、泥等の汚れを、フロアマット25の外部へと案内する。各排水溝26Aの左端は、フロアマット25の左端25Aに開口する排水口26A1となり、各排水溝26A内に落下した雨水、洗浄水、土砂等の汚れは、排水口26A1を通じてフロアマット25の外部に排出される。図12に示すように、フロアマット25の左端25Aは、後述するステップ30に当接している。図13に示すように、各排水溝26Aの溝底面26A2は、ステップ30に設けられた後述する各凹部30Cの下端30C1よりも、高さ寸法H1だけ高い位置に配置されている。
複数本の突堤26Bは、前,後方向で隣合う2本の排水溝26A間に配置され、各排水溝26Aの溝底面26A2から上方に突出している。従って、各突堤26Bの上面26B1は、各排水溝26Aの溝底面26A2よりも高い位置に配置され、これにより、各排水溝26Aを流れる雨水等は、各突堤26Bによって排水口26A1まで案内される。図13に示すように、各突堤26Bの上面26B1は、ステップ30に設けられた後述する各凸部30Bの上端30B1よりも低い位置に配置されている。
一方、前マット部27の左,右方向の中央部には、左,右方向に長方形状に延びる中央開口部27Aが形成されている。中央開口部27Aは、レバー・ペダル取付板8Cに設けられたレバー取付台8Dが挿通されるものである。中央開口部27Aの周縁部は、前マット部27の上面27Bから上方に突出した土手27A1となり、この土手27A1は、雨水等が中央開口部27Aを通じて前マット部27の下方に流れるのを抑える。
中央開口部27Aの左側には左側開口部27Cが設けられ、この左側開口部27Cは、左側の操作ペダル15が挿通されるものである。左側開口部27Cの周縁部には、前マット部27の上面27Bから上方に突出した土手27C1が設けられている。また、中央開口部27Aの右側には右側開口部27Dが設けられ、この右側開口部27Dは、右側の操作ペダル16が挿通されるものである。右側開口部27Dの周縁部には、前マット部27の上面27Bから上方に突出した土手27D1が設けられている。
後立上り壁部28は、後マット部26の後端から上方に向けて立上っている。図17に示すように、後立上り壁部28の上端28Aは、後マット部26に設けられた各突堤26Bの上面26B1よりも上方まで突出している。これにより、フロアマット25上に落下した雨水等が、フロアマット25の後端から下方に流れるのを後立上り壁部28によって抑えることができる。後立上り壁部28は、運転席台座11を構成する運転席取付部11Aの前面板11A1と僅かな隙間をもって対面している。
右立上り壁部29は、後マット部26および前マット部27の右端から上方に向けて立上っている。図18に示すように、右立上り壁部29の上端29Aは、後マット部26に設けられた各突堤26Bの上面26B1よりも上方まで突出している。これにより、フロアマット25上に落下した雨水等が、フロアマット25の右端から下方に流れるのを右立上り壁部29によって抑えることができる。右立上り壁部29は、運転席台座11の右前側に設けられた台座前カバー22と僅かな隙間をもって対面している。
図9および図14に示すように、フロアマット25は、前マット部27の中央開口部27Aがレバー・ペダル取付板8Cのレバー取付台8Dに挿通され、左側開口部27Cが左側の操作ペダル15に挿通され、右側開口部27Dが右側の操作ペダル16に挿通された状態で、足置き部材19の上面側に敷設される。この状態で、フロアマット25の左端25Aは、後述するステップ30に当接し、後立上り壁部28は、運転席台座11の前面板11A1と僅かな隙間をもって対面し、右立上り壁部29は、台座前カバー22と僅かな隙間をもって対面している。
ステップ30は、足置き部材19の左側に設けられている。このステップ30は、オペレータが運転席13に乗降するときに足(靴底等)を掛けることにより、フロアマット25上でスリップするのを防止するものである。ステップ30は、図11等に示すように、上,下方向に立上がった状態で前,後方向に延びる略長方形の板体によって形成され、フロアマット25の左端25Aの形状に沿って円弧状に湾曲している。
ここで、フロアマット25側に位置するステップ30の内側面には、略三角形状をなす取付板30Aが溶接等の手段を用いて固着されている。取付板30Aの後端側は、下向きに折曲げられた折曲片30A1となり、この折曲片30A1は、運転席台座11を構成する左フロント操作装置取付部11Bの前面板11B1と前,後方向で対面している。また、折曲片30A1には、前面板11B1の各雌ねじ孔11B3に対応する2個のボルト挿通孔30A2が、前,後方向に貫通して設けられている。一方、取付板30Aの前端側には、フロア支持フレーム8を構成するレバー・ペダル取付板8Cの雌ねじ孔8Gに対応する1個のボルト挿通孔30A3が、上,下方向に貫通して設けられている。さらに、取付板30Aの右端側には、足置き部材19の左端側を支持するフロア支持片30A4が、前,後方向に延びて設けられている。
そして、図6に示すように、各ボルト挿通孔30A2に挿通されたボルト31は、前面板11B1の各雌ねじ孔11B3に螺着され、ボルト挿通孔30A3に挿通されたボルト32は、レバー・ペダル取付板8Cの雌ねじ孔8Gに螺着される。これにより、ステップ30の取付板30Aは、運転席台座11の左フロント操作装置取付部11Bとフロア支持フレーム8のレバー・ペダル取付板8Cとの間を連結する状態で両者に取付けられる。この状態で、取付板30Aに設けられたフロア支持片30A4は、足置き部材19の左端を下側から支持し、ステップ30の取付板30Aは、足置き部材19と同一平面を形成する。これにより、ステップ30は、取付板30Aに対してほぼ垂直に立上った状態で前,後方向に延在し、ステップ30の内側面は、フロアマット25の左端25Aに当接する。
ステップ30の上端縁には、オペレータの足掛かりとなる複数の凸部30Bと、各凸部30B間に位置する複数の凹部30Cとが、前,後方向(ステップ30の長さ方向)に交互に設けられている。ここで、図12および図13に示すように、ステップ30の各凹部30Cは、ステップ30がフロアマット25の左端25Aに当接した状態で、フロアマット25の各排水溝26Aの排水口26A1と連通する位置に設けられている。また、各凸部30Bの上端30B1には、2個の切り溝30Dが設けられ、オペレータがステップ30上で前,後方向にスリップするのを抑える構成となっている。
ここで、図12ないし図16に示すように、フロアマット25の左端25Aがステップ30に当接した状態で、フロアマット25の各排水溝26Aの左端に位置する排水口26A1は、ステップ30に設けられた各凹部30Cに連通する。また、各凹部30Cの下端30C1は、各排水溝26Aの溝底面26A2よりも、高さ寸法H1だけ低い位置に配置されている。従って、フロアマット25上に落下した雨水、洗浄水、土砂等は、各排水溝26Aに沿って排水口26A1へと流れた後、ステップ30によって堰止められることなく、排水口26A1からステップ30の各凹部30Cを通じて直接的に外部に排出される構成となっている。
一方、ステップ30に設けられた各凸部30Bの上端30B1は、フロアマット25に設けられた各突堤26Bの上面26B1よりも、高さ寸法H2だけ高い位置に配置されている。これにより、ステップ30の各凸部30Bは、フロアマット25の各突堤26Bの上面26B1から上方に突出するので、フロアマット25を踏込んで運転席13に乗降するオペレータは、ステップ30の各凸部30Bに確実に足を掛けることができ、フロアマット25上でのスリップを抑えることができる。また、ステップ30の各凸部30Bによって、オペレータの足(靴底)に付着した土砂を掻き落とすことができる。
一方、ステップ30は、フロアマット25の左端25Aの形状に沿った円弧状の湾曲形状を有している。従って、フロアマット25は、その左端25Aをステップ30に当接させることにより、足置き部材19に対して左,右方向に位置決めされている。
この場合、図17に示すように、フロアマット25(前マット部27)に設けられた中央開口部27Aの後端縁27A2は、フロア支持フレーム8のレバー取付台8Dに僅かな隙間をもって対向している。また、フロアマット25の後立上り壁部28は、運転席台座11(運転席取付部11A)の前面板11A1に僅かな隙間をもって対向している。さらに、図18に示すように、フロアマット25の右立上り壁部29は、台座前カバー22に僅かな隙間をもって対向している。このように、フロアマット25は、ステップ30、運転席台座11(運転席取付部11A)の前面板11A1、台座前カバー22等によって囲まれることにより、足置き部材19上の定位置に保持されている。
キャノピ33は、運転席13の上方と右側方を覆うように旋回フレーム7、カウンタウエイト9の上側に設けられている。このキャノピ33は、例えば3柱式のキャノピとして構成されている。
外装カバー34は、旋回フレーム7のフロア支持フレーム8の周囲を覆う左前カバー部34Aと、左前カバー部34Aとカウンタウエイト9との間を覆う左後カバー部34Bと燃料タンク23、作動油タンク24等を覆うタンクカバー部34Cと、エンジン10のメンテナンス用にカウンタウエイト9に開閉可能に設けられたエンジンカバー部34Dとを含んで構成されている。
本実施の形態による超小旋回型の小型油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
まず、オペレータは、フロアマット25が敷設された足置き部材19に乗降口20側から搭乗し、運転席13に着席する。運転席13に着席したオペレータが、走行操作レバー14を操作することにより、下部走行体2を走行させることができる。一方、オペレータが、左,右のフロント操作装置17,18のレバー部17B,18Bを操作することにより、上部旋回体4の旋回動作、オフセットフロント装置6による土砂の掘削作業等を行うことができる。
この場合、超小旋回型の小型油圧ショベル1は、オフセットフロント装置6を図2に示す超小旋回姿勢とすることにより、上部旋回体4とオフセットフロント装置6とを、下部走行体2の左,右方向の幅寸法(車幅)と前,後方向の長さ寸法内で全旋回させることができる。これにより、小型油圧ショベル1は、市街地等の狭い作業現場においても、オフセットフロント装置6を用いて側溝掘り作業等を円滑に行うことができる。
ここで、足置き部材19の上面側には、フロアマット25が敷設され、フロアマット25を構成する後マット部26には、フロアマット25の左端25A側が排水口26A1となった複数本の排水溝26Aと、各排水溝26Aの溝底面26A2から突出した複数本の突堤26Bとが、左,右方向に延びて設けられている。
一方、足置き部材19の左側(乗降口20側)にはステップ30が設けられ、このステップ30は、フロアマット25の左端25Aに当接している。ステップ30の上端側には、オペレータの足掛かりとなる複数の凸部30Bと、各凸部30B間に位置する複数の凹部30Cとが設けられている。ステップ30に設けられた各凹部30Cの下端30C1は、フロアマット25に設けられた各排水溝26Aの溝底面26A2よりも、高さ寸法H1だけ低い位置に配置されている。
これにより、フロアマット25の左端25Aがステップ30に当接した状態で、フロアマット25の各排水溝26Aの左端に位置する排水口26A1は、ステップ30に設けられた各凹部30Cに連通する。従って、フロアマット25上に落下した雨水、洗浄水、土砂等は、各排水溝26Aに沿って排水口26A1へと流れた後、ステップ30によって堰止められることなく、排水口26A1からステップ30の各凹部30Cを通じて直接外部に排出される。この結果、小さなフロアマット25を用いた場合でも、各排水溝26Aの左端とステップ30との間に水、土砂等が滞留するのを抑え、フロアマット25の水掃け性を高めることにより、フロアマット25上を清浄な状態に保つことができる。
一方、ステップ30に設けられた各凸部30Bの上端30B1は、フロアマット25の各突堤26Bの上面26B1よりも、高さ寸法H2だけ高い位置に配置されている。これにより、運転席13への乗降時にオペレータがフロアマット25を踏込んだときに、オペレータの足(靴底)を、ステップ30の各凸部30Bに確実に掛けることができる。この結果、フロアマット25上でのスリップ(横滑り)を抑えることができ、運転席13への乗降を迅速かつ安全に行うことができる。また、ステップ30の各凸部30Bによって、オペレータの足(靴底)に付着した土砂を掻き落とすことができる。
このように、本実施の形態によれば、超小旋回型の小型油圧ショベル1において、足置き部材19を覆うために小さなフロアマット25を用いた場合でも、後マット部26に設けられた複数本の排水溝26Aの左端が、フロアマット25の左端25Aまで延びて設けられている。これにより、各排水溝26Aの左端に位置する排水口26A1は、フロアマット25の左端25Aをステップ30に当接させた状態で、ステップ30に設けられた各凹部30Cに連通させることができる。
これにより、フロアマット25上に飛散した雨水、洗浄水等の水、土砂等の汚れを、各排水溝26Aからステップ30の各凹部30Cを通じて直接外部に排出することができる。従って、従来技術によるフロアマットのように、各凹溝の左端とステップとの間に形成された平面部に水、土砂等が滞留してしまうことがなく、フロアマット25上を清浄な状態に保つことができる。即ち、本実施の形態によれば、上部旋回体4とオフセットフロント装置6が下部走行体2の車幅内に収まる超小旋回型の小型油圧ショベル1において、フロアマット25が配置される範囲が、後方小旋回型の小型油圧ショベルよりも小さく制限されたとしても、この制限された範囲内で、フロアマット25上に飛散した水の排水と、ステップ30によるオペレータのスリップ防止および足(靴底)に付着した土砂を掻き落とすことの両立を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、前,後方向に延びるステップ30は、フロアマット25の左端25Aの形状に沿った円弧状の湾曲形状を有している。従って、フロアマット25の左端25Aをステップ30に当接させることにより、フロアマット25を、足置き部材19に対して左,右方向に位置決めすることができる。これにより、例えばフロアマット25を取外して洗浄した後に、このフロアマット25を再び足置き部材19上に敷設する場合に、フロアマット25を容易に定位置に配置することができる。
なお、実施の形態では、ステップ30の内側面に取付板30Aを固着して設け、この取付板30Aを、運転席台座11とフロア支持フレーム8とに取付けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばステップを直接的に運転席台座11等に取付ける構成としてもよい。
また、実施の形態では、運転席13の上方と右側方を覆うキャノピ33が設けられたキャノピ仕様の小型油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば運転席の上方と周囲を覆うキャブが設けられたキャブ仕様の小型油圧ショベルに適用してもよい。
2 下部走行体
3 旋回装置
3A 旋回輪
4 上部旋回体
6 オフセットフロント装置
6A1 ブームフート部
7 旋回フレーム
7A センタフレーム
7B 左縦板
7B1、7C1 ブラケット
7C 右縦板
9 カウンタウエイト
10 エンジン(原動機)
11 運転席台座
19 足置き部材
23 燃料タンク(貯油タンク)
24 作動油タンク(貯油タンク)
25 フロアマット
25A 左端
26A 排水溝
26A1 排水口
26A2 溝底面
26B 突堤
26B1 上面
30 ステップ
30B 凸部
30B1 上端
30C 凹部
30C1 下端
O 旋回中心
A−A 中心線

Claims (2)

  1. 下部走行体と、前記下部走行体に旋回装置を介して支持された上部旋回体と、前記上部旋回体に俯仰動可能に設けられたフロント装置とからなり、
    前記上部旋回体は、
    ンタフレーム上に前記上部旋回体の旋回中心よりも左,右方向の右側に片寄って左,右の縦板が立設された旋回フレームと、
    記旋回フレームに搭載された原動機と、
    前記旋回フレームの前記左縦板の左側に位置して前記原動機の上側を覆うように前記旋回フレーム上に設けられ運転席が取付けられた運転席台座と、
    前記運転席台座の前側に位置して前記旋回フレームに設けられ左,右方向の左側が前記運転席への乗降口となった足置き部材と、
    記足置き部材に敷設されたフロアマットと、
    前記足置き部材の左側に設けられオペレータが前記運転席に乗降するときに足を掛けるステップとを含んで構成された小型油圧ショベルにおいて、
    前記フロアマットには、左,右方向に延在し左端が排水口となった複数本の排水溝と、該各排水溝の溝底面から上方に突出した複数本の突堤とが前,後方向に交互に設けられており、
    前記ステップは、前記フロアマットの左端に当接した状態で前記運転席台座に取付けられており、
    前記ステップには、オペレータの足掛かりとなる複数の凸部と該各凸部間に位置する複数の凹部とが前,後方向に交互に設けられており、
    前記ステップに設けられた前記各凸部の上端は、前記フロアマットの前記各突堤の上面よりも高い位置に配置されており、
    前記ステップに設けられた前記各凹部の下端は、前記フロアマットの前記各排水溝の溝底面よりも低い位置に配置されており、
    前記フロアマットの左端に位置する前記各排水溝の前記排水口が前記ステップの前記各凹部に連通していることを特徴とする小型油圧ショベル。
  2. 前記ステップは、前記フロアマットの左端の形状に沿った湾曲形状を有し、前記フロアマットは、その左端が前記ステップに当接することにより前記足置き部材に対して左,右方向に位置決めされていることを特徴とする請求項1に記載の小型油圧ショベル。
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