JP2004122401A - リボンカセット - Google Patents

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宝代 将人
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Abstract

【課題】本発明は、リボンカセットの特長である、リボン交換の優れた操作性を維持しつつ、安価で且つ、リボン巻取りローラに巻き取られるリボンの直径の変化に左右されない印字品質を保つリボンカセットを提供すること。
【解決手段】リボンカセットをリボン収納部と回動部で構成し、リボン収納部には、インクリボンを収納すると共に、印字位置とリボン巻取りローラの間のリボン搬送経路にリボン送りローラを設け、前記回動部は、前記リボン収納部に具備されている回転軸を支点に開閉し、前記回動部が閉じた状態では、前記ピンチローラが圧縮ばねにより、インクリボンを介して前記リボン送りローラに対向して押し付けられるとともに、前記リボン送りローラは、プリンタ本体からの駆動を伝達する動力伝達手段を有し、プリンタ本体からの着脱操作で前記動力伝達部も連結、解除されるような構成とした。
【選択図】  図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷情報に基づいてサーマルヘッドの複数の発熱素子を選択的に発熱させることにより、インクリボンのインクを記録用紙に転写して印刷を行なう熱転写プリンタ装置の中で使用されるリボンカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】
ラインタイプのサーマルヘッドを用いた熱転写プリンタにおけるリボン送り機構は、印字と共にバックテンションと呼ばれる回転負荷を付けたリボンの供給軸からリボン巻き取り軸にリボンを巻き取る際、プラテンローラとサーマルヘッドの圧接部、すなわち印字部と、リボン巻き取り軸によってリボンの巻取り力が発生してリボンを巻き取る。このとき、リボン巻き取り軸は必要量以上に巻き取る分回転駆動され、余剰分はリボン巻取り軸と駆動軸間に連結された摩擦クラッチが滑り吸収される。
【0003】
一方、リボン供給軸とリボン巻き取り軸は、プリンタ本体のフレームに固定されて着脱不可の場合と、着脱可能なリボンカセットに取り付けられている場合がある。
【0004】
リボン巻き取り軸のリボンの巻き取り量と、プラテンローラとヘッドの圧接部すなわち印字位置でのリボンの送り量の関係は、リボンの弛みをなくすため、リボン巻き取り軸のリボン巻き取り量をリボンの送り量より大きく設定する必要がある。リボン巻き取り軸に巻き取られるリボンの直径は、リボンの巻き取り始めは小さく、リボンを巻き取っていくに従い、大きくなっていく。そして、リボン巻き取り軸に巻き取られるリボンの直径が大きくなると、直径が小さい時よりもリボン巻き取り量が増える。このとき、リボン巻き取り量が増えた分は、リボン巻き取り軸と駆動軸間に連結された摩擦クラッチが滑り吸収される。一方、摩擦クラッチの伝達力はトルクが一定であり、リボン巻き取り軸がリボンを巻き取る力は、リボン巻き取り軸に巻き取られるリボンの直径が小さい時には大きく、リボン巻き取り軸に巻き取られるリボンの直径が大きくなるに従って小さくなる。リボン巻き取り軸の直径と、リボン巻き取り量、リボン巻き取り力の関係は、
Figure 2004122401
となる。
リボン巻き取り量は、リボン巻き取り軸に巻き取られるリボンの直径が「小」の時にも適正値以上に設定してあるので、リボン巻き取り軸に巻き取られるリボンの直径が「大」の時は、さらに巻き取り量が増える。また、リボン巻き取り力はリボン巻き取り軸に巻き取られるリボンの直径が「大」の時にも適正値以上の設定してあるので、「小」の時はさらに巻き取り力が大きくなる。そのため、印字品質を一定に保つために、リボン巻き取り量とリボン巻き取り力を適正値の範囲に設定することが難しかった。さらに、印字部で送り出されたリボンをリボン巻き取り軸の力だけで巻き取るため、リボン巻き取り軸と駆動軸間に連結された摩擦クラッチにかかる負荷が大きく、摩擦クラッチの消耗が早くなるという問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これを防止する手段として、リボン巻き取り軸がプリンタ本体に固定されている場合に、印字部とリボン巻き取り軸のリボン搬送経路の中間にリボン送りローラを設け、リボン巻取り取り軸に巻き取られるリボンの直径の変化による影響を無くすようにする場合がある。しかしながら、リボンカセットを使用する場合には、前記リボン送りローラを設けた構成のものは、無かった。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、リボンカセットの特長である、リボン交換の優れた操作性を維持しつつ、安価で且つ、リボン巻取りローラに巻き取られるリボンの直径の変化に左右されない印字品質を保つリボンカセットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための解決手段として、本発明のリボンカセットは、リボンカセットをリボン収納部と回動部で構成し、リボン収納部には、インクリボンを収納すると共に、印字位置とリボン巻取りローラの間のリボン搬送経路にリボン送りローラを設け、前記回動部は、前記リボン収納部に具備されている回転軸を支点に開閉し、前記回動部が閉じた状態では、前記ピンチローラが圧縮ばねにより、インクリボンを介して前記リボン送りローラに対向して押し付けられるとともに、前記リボン送りローラは、プリンタ本体からの駆動を伝達する動力伝達手段を有し、プリンタ本体からの着脱操作で前記動力伝達部も連結、解除されるようにした。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
【0009】
図1は、本発明に係るリボンカセット装置の適用される熱転写プリンタの外観斜視図である。図2は、印字部カバーを外した外観図である。図3は、カード型用紙移送機構の概略構成図である。図4は、プリンタ本体からリボンカセットを外した状態の外観図である。次に、上記熱転写プリンタの印字動作の概要について図1乃至図4に基づいて説明する。
【0010】
まず、図示していないインターフェースを介して接続されているコンピュータからプリンタ1に印字指令と共に印字データが転送されると、プリンタ1内の電子回路制御部4によって、カード型用紙繰り出し機構6が駆動され、ホッパ部2に積層されたカード型用紙5の下部にある移送爪7が図2中矢印B方向に移動し、ホッパ部に積層されたカード型用紙5の最下部の一枚だけが、ゲート部の上ゲート11と下ゲート12の隙間を1枚通り、カード型用紙移送用ベルト16と図示していないバネで押されたピンチローラ13との間に挟持される。
【0011】
このとき、フロントセンサ18がカード型用紙の先端を検出し、カード型用紙は、移送爪7による移動から、カード型用紙移送用ベルト16による移動に変わり、ホッパ部2から引き出され、カード型用紙移送機構8により、印字部への移送動作を開始する。
【0012】
次に、カード型用紙移送機構8の動作について説明する。まず、カード型用紙移送モータ軸20に取り付けられているプーリ21に巻回された歯付きベルト17が、カード型用紙移送モータに19より駆動され、もう一端の図示していないプーリにより、フレーム23に支持されているシャフト22が回転し、シャフト22に取り付けられた4つのカード型用紙移送用ベルト駆動用プーリ14が回転する。カード型用紙移送用ベルト駆動用プーリ14には、それぞれ、カード型用紙移送用ベルト16が巻回されており、カード型用紙移送用ベルト16のもう一端は、フレーム23に支持された従動シャフト24に取り付けられた4つの従動プーリ15に巻回されている。そして、フレーム23は、シャフト22を中心として回転可能に本体に取り付けられた支持部材25に支持されるとともに、ベルト退避用スプリング26により、カード型用紙移送用ベルト16の先端が下方向すなわち図4中矢印C‘方向に下がる力を受けている。一方、フレーム23には、レバー27が固定されており、レバー27はリンク28を介し、ソレノイド29のプランジャ30に連結されている。リンク28近傍にはベルト位置センサ31があり、ソレノイド29が励磁され、プランジャ30が図4中矢印D‘方向に吸引された時に、ベルト位置センサ31はリンク28により遮蔽される。ソレノイド29の励磁がOFFになり、プランジャ30がベルト退避用スプリング26の力により図4中矢印D方向に引き出された時、ベルト位置センサ31は透過状態になる。このベルト位置センサ31により、カード型用紙移送用ベルト16が上がった移送状態にあるか、又は、下がった退避状態であるかを検出している。カード型用紙の繰り出し時と移送時にはソレノイド29を励磁し、プランジャ30が図4中矢印D‘方向吸引されて、カード型用紙移送用ベルト16が上すなわち図4中矢印C方向に上がった移送状態になっている。カード型用紙の先端がフロントセンサ19の光軸まで達すると、フロントセンサ19の状態が透過から遮蔽に変わり、カード型用紙を検出する。次にカード型用紙は、下側はカード型用紙移送用ベルト16で、上側は用紙押さえスプリング33で引っ張られた押さえ板34に挟まれて移動する。その後、カード型用紙はストッパ35に突き当たり、曲がっていた場合にも、ストッパ35により姿勢をまっすぐに矯正される。このとき、ストッパ35に取り付けられた用紙センサ32がカード型用紙の先端を検出し、カード型用紙移送モータ19を止める。ストッパ35は、用紙の中心に対して画像の中心が同じになるように、用紙サイズに対応して移動するカード型用紙繰り出し機構6の調整量に対して1/2だけ連動して移動する。次に、ソレノイド29の励磁を切り、カード型用紙移送用ベルト16を退避位置方向に下げて、カード型用紙移送用ベルトが印字搬送の邪魔にならないようにする。
【0013】
そして、印字部が作動され、サーマルヘッド36がリボンカセット10にセットされたインクリボン9を介してカード型用紙に押圧される。次いで、プラテンローラ37が回転駆動され、カード型用紙はプリンタの前後方向の前方側(図1中矢印A方向)に移送される。この移送に伴って、電子回路制御部4によって展開された1ライン分の印字データに基づいて、サーマルヘッド36の発熱素子を選択的に動作させると同時にカセット駆動機構38を作動させインクリボン9を巻き取りながら、インクリボン9に塗布されたインクをカード型用紙に転写して所定の印字をおこなう。1枚分の印字が終了すると、サーマルヘッド36の保持機構が作動され、インクリボン9を介してカード型用紙に押圧されていたサーマルヘッド36の圧接を解除して、圧接解除位置まで離間させる。そして、カード型用紙を排出部に排出されるように構成されている。
【0014】
次に、本発明の要部であるリボンカセットについて、図4と図5乃至図9に基づいて説明する。図5(a)は、リボンが収納されたリボンカセットが閉じた状態の外観図、図5(b)は、リボンが収納されたリボンカセットが開いた状態の外観図、図6は、リボンカセットに脱着可能なリボン供給軸とリボン巻取り軸である。図7は、摩擦クラッチ機構の断面図である。図8は、リボン送りローラ駆動用ピンとディスクの関係図である。図9は、リボン送りローラの駆動説明図である。
【0015】
図5に示すように、リボンカセット10は、リボン収納部41と回動部42で構成される。リボン収納部41は、リボン収納部41に着脱自在に取り付けられてロール上に巻回された供給側インクリボン9aを保持するリボン供給軸43と、リボン収納部41に着脱自在に取り付けられて前記リボン供給軸43のインクリボン43を巻き取るリボン巻き取り軸44、印字位置とリボン巻取り軸44の間のリボン搬送経路に設けられたリボン送りローラ45、回動部42を開閉する際支点となる回転軸46と回動部42を閉じた状態で固定するロック機構部47a、47bによって構成されている。
【0016】
前記回動部42は、前記リボン収納部41に具備されている回転軸46を支点に開閉し、前記回動部42の先端部にはピンチローラ48が備えられている。ピンチローラ48は、回動部42が閉じた状態で、圧縮ばね49により、リボン9を介して前記リボン送りローラ45に対向して押し付けられるように取り付けられている。
【0017】
次に、プリンタ1とリボンカセット10との連結と解除の動作について説明する。プリンタ1とリボンカセット10との連結は、以下の3箇所で行なわれる。
【0018】
まず、1箇所目は、図4と図6に示すように、プリンタ側のリボン供給用フック50とリボン供給軸43に取り付けられたリボン供給用ピン52である。リボン供給用フック50は、図示していないバックテンション機構部に取り付けられている。前記バックテンション機構部は、リボン供給用ピン52を介して連結されたリボン供給軸43の回転を規制する機能があり、特開平7―256967号公報記載の発明などで知られているような機構によって構成されている。
【0019】
次に、2箇所目は、プリンタ1側のリボン巻取り用フック51とリボン巻取り軸44に取り付けられたリボン巻取り用ピン53である。リボン巻取り用フック51は、摩擦クラッチ機構に取り付けられている。摩擦クラッチ機構は、図7に示すように、プリンタ本体フレーム54に取り付けられた巻取り伝達軸55に動力伝達部と動力伝達受け部を有している。動力伝達部は、歯車A56に滑り円板A57が接合され軸受A58を介して巻取り伝達軸55に取り付けられている。動力伝達受け部は、巻取り伝達軸55に軸受B59を介して取り付けられた押さえ円板60と滑り円板B61の間に取り付けられた圧縮ばね62の付勢力により、滑り円板B61が滑り円板A57を押さえて連結されている。また、押さえ円板60には、リボン巻取り用フック51も取り付けられている。
【0020】
そして、3箇所目は、プリンタ1側の駆動軸63(図9参照)に取り付けられた図8に示すリボン送りローラ駆動用ピン64とリボン送りローラ45に取り付けられた複数の穴が開いたディスク65である。リボン送りローラ駆動用ピン64は、前記ディスク65の穴のいずれかに入り、駆動軸63にリボン送りローラ45が係合されるが、前記ディスク65の穴とピン64の位相があっていない場合は、一旦ピン64が前記ディスク65に押されて引っ込み、駆動軸63が回転した際、前記ディスク65の穴と位相が合った位置でピン64が出て来て、前記ディスク65の穴に入り連結する。
【0021】
また、リボンカセット10は、図4に示すように、2個の筒状係合部40と筒状係合部を兼ねた回転軸46を有している。そして、プリンタ1には、前記筒状係合部40と回転軸46のそれぞれに対応してカセット係合軸39が取り付けられており、カセット係合軸39に沿ってリボンカセット10をプリンタ1に脱着することができる。プリンタ1へのリボンカセット10装着を固定するには、プリンタ1にその下端を回動できるように取り付けられたカセット保持片66でリボンカセット10を押さえた状態でプリンタ1の印字部に回転可能に取り付けられたヘッドロックレバー67を回転させてカセット保持片を押さえつけることによって行なわれる。
【0022】
なお、ヘッドロックレバー67は、リボンカセット10の装着を固定する機能とは別に、図示していないヘッド圧接機構により、リボンカセット10をプリンタ1に固定していないときには、サーマルヘッド36とプラテンローラ37との隙間を大きくして、リボンカセット10を装着する際、サーマルヘッド36とプラテンローラ37間にインクリボン9を通し易くし、リボンカセット10装着固定の際は、サーマルヘッド36とプラテンローラ37との隙間を小さくして、サーマルヘッド36の圧接解除動作を早くする機能も有している。
【0023】
次に、印字動作時のリボン巻取り動作を説明する。図9に示すように、印字済みリボンの巻取りは、リボン巻取りモータ68によって、矢印Aの方向に行なわれる。まず、リボン巻取りモータ軸69に取り付けられたプーリA70に巻回されたタイミングベルト71の一端部がリボン送りローラ駆動用ピン64が取り付けられている駆動軸63に取り付けられたプーリB72にも巻回されており、リボン巻取りモータ69の回転駆動力は、ローラ駆動用ピン64に連結されたディスク65に伝達され、リボン送りローラ45が回転する。リボン送りローラ45によるリボンの送り量は、プラテンローラ36の送り量に比べてわずか大きい量に設定する。このとき、リボン送りローラ45の送り量、送り力は一定である。さらにローラ駆動用ピン64が取り付けられている駆動軸63には歯車A56も取り付けらている。また、リボン巻取り軸44と連結されている巻取り伝達軸55にも歯車B73が取り付けられ、歯車A56と歯車B73は、噛み合っており、リボン巻取りモータ69の回転駆動力は、リボン巻取り軸44にも伝達されて、リボン送りローラ45で送り出されたリボンを巻き取ることができる。歯車A56と歯車B73のギア比は、リボン巻き取り量を、リボン巻き取り軸44に巻き取られる巻取り側インクリボン9bの直径が「小」の時にも弛まないように設定されている。例えば、リボン送りローラ45の直径が10mmで、巻取り側インクリボン9bの直径が「小」のときの巻取り側インクリボン9bの直径を30mmとすると、両方の直径の比率は、1:3であり、これより小さい比率の1:2程度に歯車A56と歯車B73のギア比を設定する。リボン巻き取り量が増えた分は、図7に示したように、リボン巻き取り軸44と駆動軸63間に連結された滑り円板A57と滑り円板B61が摩擦クラッチとして機能して、滑り吸収される。歯車A56と歯車B73のギア比を上記設定のギア比すなわち、1:2とすると、巻取り側インクリボン9bの直径が「小」のとき、一定時間tあたりの巻取り量は、巻取り側インクリボン9bが、リボン送りローラ45より1/6t分多くなり、この1/6t分が滑り円板A57と滑り円板B61が滑り、吸収される。
【0024】
次にリボンカセット10におけるリボン供給部に対する回動部42の開閉動作について、図5によって説明する。回動部42は、リボン交換時にリボン巻き取り軸の着脱を行うために、リボン供給部の回転軸を支点に開いた状態と、リボン供給部のロック機構部により、閉じた状態がある。通常は、閉じた状態で、回動部42に取り付けられたピンチローラ48は、圧縮ばね49によりインクリボン9を介して送りリボン送りローラ45に押し付けられロックされた状態にあり、リボン送りローラ45の駆動力をインクリボン9に伝えて、インクリボン9を矢印B方向に圧接されたサーマルヘッド37方向から引っ張る。このとき、リボン送りローラ45がリボン巻取りの駆動源となり、ピンチローラ48の押付け力によるリボン送りローラ45とリボン間の摩擦力を、滑り円板A57と滑り円板B61間の摩擦力より大きくするような圧縮ばね49のバネ定数を設定することにより、サーマルヘッド36部に対する負荷変動無しに、巻取り側インクリボン9bにおける巻取り量とリボン送りローラ45における巻取り量の差を、全て滑り円板A57と滑り円板B61間の滑りで吸収させることができる。リボン交換時には、リボンカセット10の両側板の外側からロック機構部を押しながらピンチローラ48を上に上げることにより、リボン送りローラ45への押付けが開放され、回動部42と共に開き、図示されていないストッパに回動部42が当たった位置で止まる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、リボン交換時にプリンタ本体からリボンカセットを外し、リボンカセット単体の状態でリボン交換が出来るので、リボン交換作業が簡単に出来る。また、回動部に具備されているピンチローラは、回動部と共にリボン交換時に大きく開くことが出来るので、ピンチローラがリボン交換作業の邪魔にならない。そして、印字部とリボン巻取り軸のリボン搬送経路の間にピンチローラとリボン送りローラを設けたことで、リボン巻取り軸の引張り力を小さくすることが出来る。その為、摩擦クラッチの伝達力を小さく出来るので、摩擦クラッチの性能が安定し、寿命も長くなる。さらに、リボン送りローラにより、リボン送り量、リボン巻き取り力共に一定になり、サーマルヘッドとプラテンローラの圧接部、すなわち印字部に対するリボンの引張力の変化が少なくなり、安定した印字品質の熱転写プリンタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるプリンタの外観図である。
【図2】本発明の一実施形態によるプリンタの印字部カバーを外した外観図である。
【図3】本発明の一実施形態によるプリンタのカード型用紙移送機構の概略構成図である。
【図4】本発明の一実施形態によるプリンタのリボンカセットを本体から外した状態の外観図である。
【図5】本発明の一実施形態によるプリンタのリボンカセットの回動部を閉じた状態(a)と開いた状態(b)の外観図。
【図6】本発明の一実施形態によるプリンタのリボンカセットに脱着可能なリボン供給軸とリボン巻取り軸である。
【図7】本発明の一実施形態によるプリンタの摩擦クラッチ機構の断面図である。
【図8】本発明の一実施形態によるリボン送りローラ駆動用ピンとディスクの関係図である。
【図9】本発明の一実施形態による、リボン送りローラの駆動説明図である。
【符号の説明】
1 プリンタ
2 ホッパ
3 印字部カバー
4 電子回路制御部
5 積層されたカード型用紙
6 カード型用紙繰り出し機構
7a、7b 移送爪
8 カード型用紙移送機構
9  インクリボン
9a 供給側インクリボン
9b 巻取り側インクリボン
10 リボンカセット
11 上ゲート
12 下ゲート
13 ピンチローラ
14 カード型用紙移送用ベルト駆動用プーリ
15 従動プーリ
16 カード型用紙移送用ベルト
17 歯付きベルト
18 フロントセンサ
19 カード型用紙移送モータ
20 カード型用紙移送モータ軸
21 プーリ
22 シャフト
23 フレーム
24 従動シャフト
25 支持部材
26 ベルト退避用スプリング
27 レバー
28 リンク
29 ソレノイド
30 プランジャ
31 ベルト位置センサ
32 用紙センサ
33 用紙押さえスプリング
34 押さえ板
35 ストッパ
36 サーマルヘッド
37 プラテンローラ
38 カセット駆動機構
39 カセット係合軸
40 筒状係合部
41 リボン収納部
42 回動部
43 リボン供給軸
44 リボン巻き取り軸
45 リボン送りローラ
46 回転軸
47a、47b ロック機構部
48 ピンチローラ
49 圧縮ばね
50 リボン供給用フック
51 リボン巻取り用フック
52 リボン供給用ピン
53 リボン巻取り用ピン
54 本体フレーム
55 伝達軸
56 歯車A
57 滑り円板A
58 軸受A
59 軸受B
60 押さえ円板
61 滑り円板B
62 圧縮ばね
63 駆動軸
64 リボン送りローラ駆動用ピン
65 ディスク
66 カセット保持片
67 ヘッドロックレバー
68 リボン巻取りモータ
69 リボン巻取りモータ軸
70 プーリA
71 タイミングベルト
72 プーリB
73 歯車B

Claims (1)

  1. リボン供給軸とリボン巻取り軸とを有し、前記リボン供給軸と前記リボン巻取り軸との間を架け渡すようにリボンが収納されるリボン収納部と、
    前記リボン収納部に回動自在に設けられ、前記リボン収納部を覆うための回動部とを有し、
    前記リボン収納部は、リボン送りローラを有し、
    前記回動部は、所定の付勢力が加えられたピンチローラを有し、
    前記回動部が前記リボン収納部を覆ったときに、前記リボン送りローラと前記ピンチローラが前記リボンを前記所定の付勢力で挟んで当接することを特徴とするリボンカセット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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