JP2004120174A - ナースコール廊下灯 - Google Patents
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Abstract
【課題】緊急度や重要度等、患者の状況に応じた必要かつ十分な情報を表示させ当該患者のプライバシーを確保するとともに、看護師や医師による迅速な対応を可能とする。
【解決手段】待受時には部屋の表徴表示、看護師や医師により携行されるPHS21a、21bが発した電波を受信した時には、これを検出したCPU68の制御により記憶部65から読み出された患者氏名の表示のように、表示部62の表示を切り替えることができる。また、患者氏名の表示は、タイマ64にて計時される所定時間がタイムアップとなると、これを検出したCPUの制御により部屋の表徴表示に戻すことができる。さらに、復旧ボタン63にて復旧操作を行うと、これを検出したCPUの制御により呼出ボタンが操作された患者からの呼出時において点滅/点灯される呼出表示灯61が消灯するとともに、表示部の表示を患者氏名の表示から部屋の表徴表示に戻すことができる。
【選択図】 図2
【解決手段】待受時には部屋の表徴表示、看護師や医師により携行されるPHS21a、21bが発した電波を受信した時には、これを検出したCPU68の制御により記憶部65から読み出された患者氏名の表示のように、表示部62の表示を切り替えることができる。また、患者氏名の表示は、タイマ64にて計時される所定時間がタイムアップとなると、これを検出したCPUの制御により部屋の表徴表示に戻すことができる。さらに、復旧ボタン63にて復旧操作を行うと、これを検出したCPUの制御により呼出ボタンが操作された患者からの呼出時において点滅/点灯される呼出表示灯61が消灯するとともに、表示部の表示を患者氏名の表示から部屋の表徴表示に戻すことができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各病室の出入口近傍に設置されるナースコール廊下灯に係り、特に、病室内の患者の私的情報を看護師や医師のみに知らせることができるナースコール廊下灯に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、各病室の出入口近傍に設置されるナースコール廊下灯として、ナースセンター(ナースステーション)側での遠隔操作により、病室内の患者の各種情報を表示できるナースコール廊下灯が提案されている。
【0003】
従来例のナースコール廊下灯によれば、ナースセンター側での遠隔操作により、病室内の患者の各種情報、例えば、患者氏名、救護区分等を容易に変更できるばかりでなく、各種情報の表示や患者からの呼び出しがある旨の呼出情報、例えば、呼出種別、呼出元の患者氏名、救護区分を文字や画像等で表示できる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平10−192349号公報(第3−4頁)
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例のナースコール廊下灯では、病室内の患者からの呼び出しがあると、呼出元の患者氏名が表示されるため、当該ナースコール廊下灯の設置場所の周囲近傍、すなわち、呼出元の患者が入院している病室の出入口近傍に居る人物に対して患者氏名を容易に知らせることになり、プライバシーが侵害される虞があるばかりでなく、この難点に起因して看護師や医師以外に知らせたくない情報、例えば、重度患者からの呼び出しの場合、患者氏名とともに緊急度や重要度等を併せて表示できず、表示内容が限定される難点があった。
【0005】
本発明は、上述の難点を解消するためになされたもので、緊急度や重要度等、患者の状況に応じた必要かつ十分な情報を表示させ当該患者のプライバシーを確保するとともに、看護師や医師による迅速な対応を可能としたナースコール廊下灯を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明のナースコール廊下灯は、病室内の患者が呼出ボタンを操作すると、看護師により携行されるPHSの鳴動と同時に点滅/点灯するための呼出表示灯と、看護師や医師により携行されるPHSが発する電波を受信するためのPHS電波受信部と、待受時には部屋の表徴表示がされ、PHSが発する電波を受信すると患者氏名の表示に切り替わる表示部と、表示部の表示を所定時間後に部屋の表徴表示に戻すためのタイマと、待受時に表示される部屋の表徴表示および電波を受信すると表示される患者氏名を予め記憶しておくための記憶部と、PHS電波受信部、タイマに接続され呼出表示灯、表示部、記憶部を制御するためのCPUとを備えている。
【0007】
このようなナースコール廊下灯によれば、待受時には部屋の表徴表示、看護師や医師により携行されるPHSが発した電波を受信した時には、これを検出したCPUの制御により記憶部から読み出された患者氏名の表示のように、表示部の表示を切り替えることができる。また、患者氏名の表示は、タイマにて計時される所定時間がタイムアップとなると、これを検出したCPUの制御により部屋の表徴表示に戻すことができる。
【0008】
また、本発明のナースコール廊下灯は、CPUに、復旧操作すると、呼出表示灯を消灯させ、表示部の表示を患者氏名の表示から部屋の表徴表示に戻すための復旧ボタンを接続したものである。
【0009】
このようなナースコール廊下灯によれば、復旧ボタンにて復旧操作を行うと、これを検出したCPUの制御により呼出ボタンが操作された患者からの呼出時において点滅/点灯される呼出表示灯が消灯するとともに、表示部の表示を患者氏名の表示から部屋の表徴表示に戻すことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のナースコール廊下灯を適用した好ましい形態の実施例について、図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施例によるナースコール廊下灯が備えられたナースコール装置を示す全体構成図である。
【0012】
図1の全体構成図に示すナースコール装置は、部屋番号が「101」、「102」、・・・のように予め割り当てられている病室内のベッド毎の所定の位置に設置されており、ベッド毎の患者がナースステーション内に居る看護師や後述するPHS21aを携行しながら病院内を巡回中の看護師に対して種別が異なる呼び出し、例えば、通常のナースコール呼び出し(以下、ナースコール呼び出しという。)、緊急を要する緊急呼び出し、トイレ介助呼出等を行うための呼出機能、患者が呼出相手先の看護師との間で通話を成立させるための通話機能を有するプレート子機、ここでは、病室毎、2台づつ設置されており、ベッド番号が「1」のナースコール子機1a、2a、・・・、ベッド番号が「2」のプレート子機1b、2b、・・・と、各病室の出入口近傍に設置されており、待受時には部屋の表徴表示がされ、病院内を巡回中の看護師や医師により携行される後述するPHS21a、21bから発せられた電波の受信時には病室内の全患者の患者氏名が表示されるとともに、子機接続ラインL1a、L1b、L2a、L2b、・・・を介して接続されたプレート子機1a、1b、2a、2b、・・・からの呼出時には呼出表示(後述する)がされる表示機能を有するナースコール廊下灯11、12、・・・と、ナースステーション内に設置されており、呼出機能が能動とされたプレート子機1a、1b、2a、2b、・・・からの呼び出しを報知するための呼出発報/表示機能、看護婦が呼出元の患者との間で通話を成立させるための通話機能を有するナースコール親機20と、病院内を巡回中の看護師により携行されており、呼出機能が能動とされたプレート子機1a、1b、2a、2b、・・・からの呼び出しを報知するための呼出発報/表示機能、看護師が呼出元の患者との間で通話を成立させるための通話機能、自端末の位置情報を後述する無線基地局22に通知するための電波を間欠送信する電波送信機能を有するPHS21aと、病院内を巡回中の看護師や医師により携行、ここでは、病院内を巡回中の医師により携行されており、自端末の位置情報を後述する無線基地局22に通知するための電波を間欠送信する電波送信機能を有するPHS21bと、PHS21a、21bをそれぞれ無線制御するための無線基地局22と、基地局接続ラインL10を介して接続された無線基地局22を制御するためのデジタル方式の交換機(以下、PBXという。)23と、ナースステーション内、または病院内の共用部に設置されており、廊下灯接続ラインL11を介して接続、例えば、渡り配線接続されたナースコール廊下灯11、12、・・・、親機接続ラインL12を介して接続されたナースコール親機20、交換機接続ラインL13を介して接続されたPBX23をそれぞれ制御するためのナースコール制御機24とで構成されている。
【0013】
図1の全体構成図において、プレート子機1a、1b、2a、2b、・・・はそれぞれ同様な構成であり、病室内の患者が呼出種別毎、異なるパターンで操作(以下、呼出操作という。)を行うための呼出ボタン50と、患者が呼出相手先の看護師との間で通話を成立させるために使用する子機マイク51および子機スピーカ52とを有する。
【0014】
図1の全体構成図において、ナースコール廊下灯11、12、・・・はそれぞれ同様な構成であり、病院内を巡回中の看護師や医師により携行されるPHS21a、21bから発せられた電波を受信するためのPHS電波受信部60と、プレート子機1a、1b、2a、2b、・・・の呼出ボタン50の呼出操作による病室内の患者からの呼び出しを、呼出種別毎、異なるパターンで点滅/点灯して呼出表示させるための呼出表示灯61と、待受時には部屋の表徴表示がされ、PHS電波受信部60にてPHS21a、21bから発せられた電波が受信された時には部屋の表徴表示から患者氏名の表示へ切り替わるLCD等で構成された表示部62と、呼出表示灯61を消灯させるとともに、表示部62の表示を患者氏名の表示から部屋の表徴表示に戻すために操作(以下、復旧操作という。)される復旧ボタン63とを有する。
【0015】
図2は、本発明の実施例によるナースコール廊下灯が備えられたナースコール装置において、ナースコール廊下灯11、12、・・・の具体的な構成を示すブロック図である。
【0016】
図2のブロック図において、ナースコール廊下灯11、12、・・・はそれぞれ同様な構成であり、図1の全体構成図に示すPHS電波受信部60、呼出表示灯61、表示部62、復旧ボタン63と、表示部62の表示を所定時間経過後において部屋の表徴表示に戻すための計時機能を有するタイマ64と、待受時に表示部62に表示させる部屋の表徴表示に関する情報およびPHS電波受信部60にてPHS21a、21bから発せられた電波が受信された電波受信時に表示部62に表示させる患者氏名の情報が予め記憶されている記憶部65と、子機接続ラインL1a、L1b、L2a、L2b、・・・を介して接続されたプレート子機1a、1b、2a、2b、・・・と後述するCPU68との間の各種データ伝送路を形成するためのインターフェース(以下、子機側I/Fという。)66と、廊下灯接続ラインL11を介して接続されたナースコール制御機24および自廊下灯を除く他の当該ナースコール廊下灯と後述するCPU68との間の各種データ伝送路を形成するためのインターフェース(以下、制御機側I/Fという。)67と、接続されたPHS電波受信部60、呼出表示灯61、表示部62、復旧ボタン63、タイマ64、記憶部65、子機側I/F66、制御機側I/F67をそれぞれ制御するためのCPU68とが備えられている。
【0017】
このように構成された本発明の実施例によるナースコール廊下灯が備えられたナースコール装置において、以下、具体的な動作について説明する。
【0018】
病室内の患者からナースステーション内に居る看護師、または図1の全体構成図に示すPHS21aを携行しながら病院内を巡回中の看護師への呼び出しがなく、ゆえに、通話も成立されていない待受状態において、各病室の出入口近傍に設置された同図および図2のブロック図に示すナースコール廊下灯11、12、・・・の表示部62には、CPU68の制御により記憶部65から読み出された部屋の表徴表示に関する情報、例えば、動物等のキャラクターがそれぞれイラスト表示されている。
【0019】
上述のような待受状態において、自端末の位置情報を図1の全体構成図に示す無線基地局22に通知するための電波を間欠送信しているPHS21a、21bのうち、ここでは、病院内を巡回中の医師により携行されるPHS21bを101号室の出入口近傍に設置されたナースコール廊下灯11に近づける、すなわち、PHS21bが発する電波を同図および図2のブロック図に示ナースコール廊下灯11のPHS電波受信部60にて受信できる所定の距離に近づけると、この電波S1は、ナースコール廊下灯11のPHS電波受信部60を介してCPU68に伝送される。
【0020】
図2のブロック図において、ナースコール廊下灯11のCPU68は、PHS21bからの電波S1を検出し、タイマ64を制御して所定時間の計時を開始させた後、この所定時間内において記憶部65に予め記憶されている101号室内の全患者の患者氏名を読み出して表示部62に出力することにより、同図および図1の全体構成図に示す表示部62は、部屋(101号室)の表徴表示から101号室内の全患者の患者氏名の表示に切り替わり、この患者氏名の表示は、タイマ64にて計時中の所定時間継続して行われることにより、PHS21bを携行した101号室の出入口近傍に居る医師は、101号室内の全患者の患者氏名を確認できる。
【0021】
また、図2のブロック図において、ナースコール廊下灯11のタイマ64にて計時されている所定時間のタイムアップを検出したCPU68、またはタイマ64にて計時中の所定時間内においてPHS21bを携行した101号室の出入口近傍に居る医師による復旧ボタン63の復旧操作を検出したCPU68は、記憶部65に予め記憶されている部屋(101号室)の表徴表示に関する情報を読み出して表示部62に出力することにより、同図および図1の全体構成図に示す表示部62は、101号室内の全患者の患者氏名の表示から待受状態の表示である部屋(101号室)の表徴表示に戻ることから、表示部62での患者氏名の継続的な表示を防止できる。
【0022】
なお、待受時において病室内の全患者の患者氏名を確認する動作は、上述のPHS21bを携行しながら病院内を巡回中の医師のみならず、PHS21aを携行しながら病院内を巡回中の看護婦でも同様に可能である。
【0023】
次に、上述のような待受状態において、病室内の患者、ここでは、101号室内でベッド番号が「1」のベッドの患者が、ナースステーション内に居る看護師、または図1の全体構成図に示すPHS21aを携行しながら病院内を巡回中の看護師に対する種別が異なる呼び出しのうち、ナースコール呼び出しに該当する操作をプレート子機1aの呼出ボタン50を操作して行うと、ナースコール呼び出しを示す呼出種別情報を含む呼出信号S2が出力される。この呼出信号S2は、子機接続ラインL1a、図2のブロック図に示すナースコール廊下灯11の子機側I/F66を介してCPU68に伝送される。
【0024】
図2のブロック図において、図1の全体構成図に示すプレート子機1aからの呼出信号S2が入力されたナースコール廊下灯11のCPU68は、呼出信号S2のデータ伝送路である子機接続ラインL1aに予め割り当てられているベッド番号「1」に該当するベッドの患者からのナースコール呼び出しがあることを検出し、呼出信号S2に部屋番号「101」およびベッド番号「1」を付加させた呼出信号S2aを出力する。この呼出信号S2aは、制御機側I/F67、廊下灯接続ラインL11を介して図1の全体構成図に示すナースコール制御機24に伝送される。また、ナースコール廊下灯11のCPU68は、呼出表示灯61の該当部を所定のパターンで点滅/点灯させてナースコール呼び出しがある旨の呼出表示を行うことにより、101号室に出入口近傍に居る人物は、101号室内でベッド番号が「1」のベッドの患者からのナースコール呼び出しがあることを確認できる。
【0025】
図1の全体構成図に示すナースコール制御機24は、ナースコール廊下灯11からの呼出信号S2aに含まれている部屋番号「101」、ベッド番号「1」、呼出種別情報をそれぞれ検出し、部屋番号「101」およびベッド番号「1」に該当したナースコール親機20の呼出表示灯(詳述せず)を制御するための制御データと呼出種別情報とを含む親機呼出制御信号S3を親機接続ラインL12に出力するとともに、病院内を巡回中の看護師や医師により携行されるPHS21a、21bのうち、PHS21aを呼び出すための選局アドレスとPHS21aの表示部(詳述せず)に表示させる部屋番号「101」、ベッド番号「1」、呼出種別情報に該当した表示データとを含むPHS呼出制御信号S4をPBX接続ラインL13に出力する。また、ナースコール制御機24からの親機呼出制御信号S3およびPHS呼出制御信号S4のうち、親機呼出制御信号S3は、親機接続ラインL12を介してナースコール親機20に伝送され、PHS呼出制御信号S4は、PBX接続ラインL13、PBX23、基地局接続ラインL10、無線基地局22を介してPHS21a、21bにそれぞれ伝送される。
【0026】
また、図1の全体構成図に示すナースコール親機20は、ナースコール制御機24からの親機呼出制御信号S3に含まれている制御データ、呼出種別情報をそれぞれ検出し、制御データに該当した呼出表示灯(詳述せず)をナースコール呼び出しを示すパターンで点滅/点灯させるとともに、この呼出種別に該当したパターンの呼出音を鳴動させることにより、ナースステーション内に居る看護師は、101号室内でベッド番号が「1」のベッドの患者からのナースコール呼び出しがあることを確認できる。
【0027】
さらに、図1の全体構成図に示すPHS21a、21bは、ナースコール制御機24からのPHS呼出制御信号S4に含まれている選局アドレス、表示データをそれぞれ検出し、選局アドレスと自端末に予め割り当てられいるアドレスとが一致した場合にのみ、表示データを有効として表示部(詳述せず)に表示させるとともに、呼出種別に該当したパターンの呼出音を鳴動させる、ここでは、PHS21aのみ当該アドレスが一致して上述の呼出報知(呼出表示/発報)が行われることにより、PHS21aを携行しながら病院内を巡回中の看護師は、101号室内でベッド番号が「1」のベッドの患者からのナースコール呼び出しがあることを確認できる。
【0028】
なお、図1の全体構成図において、PHS21aでの呼出発報、すなわち、呼出音の鳴動が開始されるタイミングと、同図および図2のブロック図に示すナースコール廊下灯11の呼出表示灯61の点滅/点灯が開始されるタイミングとは同時である。
【0029】
次に、ナースコール呼び出しを行った患者、すなわち、101号室内でベッド番号が「1」のベッドの患者が、例えば、重度患者ではなく通話を成立させることができる当該患者であった場合、上述の呼出報知(呼出表示/発報)によりナースコール呼び出しを確認したナースステーション内に居る看護師および図1の全体構成図に示すPHS21aを携行しながら病院内を巡回中の看護師のうち、最先に呼出応答した看護師は、呼出元の患者との間で通話を成立させることができ迅速な対応が可能となり、このとき、ナースコール親機20およびPHS21aでの呼出報知(呼出表示/発報)は停止されるとともに、図2のブロック図に示すナースコール廊下灯11のCPU68の制御により呼出表示灯61は消灯される。
【0030】
また、ナースコール呼び出しを行った患者、すなわち、101号室内でベッド番号が「1」のベッドの患者が、例えば、重度患者であり通話を成立させることが困難な当該患者であった場合、上述の呼出報知(呼出表示/発報)によりナースコール呼び出しを確認したナースステーション内に居る看護師および図1の全体構成図に示すPHS21aを携行しながら病院内を巡回中の看護師は、呼出応答せずに呼出元の患者のベッドまで赴いた後、ナースコール呼び出しの具体的な内容に対応する必要がある。
【0031】
ここで、ナースステーション内に居る看護師が対応にあたるには、101号室内の呼出元の患者のベッドまで赴いた後、ナースコール呼び出しの具体的な内容に対応するとともに、図2のブロック図に示すナースコール廊下灯11の復旧ボタン63を復旧操作すると、この復旧操作を検出したCPU68の制御により呼出表示灯61が消灯される。
【0032】
一方、図1の全体構成図に示すPHS21aを携行しながら病院内を巡回中の看護師が対応にあたるには、PHS21aを101号室の出入口近傍に設置されたナースコール廊下灯11に近づける、すなわち、PHS21aが発する電波を同図および図2のブロック図に示ナースコール廊下灯11のPHS電波受信部60にて受信できる所定の距離に近づけると、この電波S5は、ナースコール廊下灯11のPHS電波受信部60を介してCPU68に伝送される。
【0033】
図2のブロック図において、ナースコール廊下灯11のCPU68は、PHS21aからの電波S5を検出し、タイマ64を制御して所定時間の計時を開始させた後、この所定時間内において記憶部65に予め記憶されている101号室内の全患者の患者氏名を読み出して表示部62に出力することにより、同図および図1の全体構成図に示す表示部62は、部屋(101号室)の表徴表示から101号室内の全患者の患者氏名の表示に切り替わり、この患者氏名の表示は、タイマ64にて計時中の所定時間継続して行われることにより、PHS21aを携行した101号室の出入口近傍に居る看護師は、101号室内の全患者の患者氏名を確認できる。
【0034】
この後、PHS21aを携行した101号室の出入口近傍に居る看護師は、101号室内の呼出元の患者のベッドまで赴いた後、ナースコール呼び出しの具体的な内容に対応するとともに、図2のブロック図に示すナースコール廊下灯11のタイマ64にて計時中の所定時間内において復旧ボタン63を復旧操作すると、この復旧操作を検出したCPU68の制御により呼出表示灯61が消灯され、併せて、記憶部65に予め記憶されている部屋(101号室)の表徴表示に関する情報が読み出され表示部62に出力されることにより、同図および図1の全体構成図に示す表示部62は、101号室内の全患者の患者氏名の表示から待受状態の表示である部屋(101号室)の表徴表示に戻ることから、表示部62での患者氏名の継続的な表示を防止できる。
【0035】
なお、図2のブロック図において、ナースコール廊下灯11のタイマ64にて計時中の所定時間内に復旧ボタン63が復旧操作されず、タイムアップとなった場合でも、これを検出したCPU68は、記憶部65に予め記憶されている部屋(101号室)の表徴表示に関する情報を読み出して表示部62に出力することにより、同図および図1の全体構成図に示す表示部62は、101号室内の全患者の患者氏名の表示から待受状態の表示である部屋(101号室)の表徴表示に戻ることから、表示部62での患者氏名の継続的な表示を防止できる。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のナースコール廊下灯によれば、待受時には部屋の表徴表示、例えば、動物等のキャラクターのイラスト表示、看護師や医師により携行されるPHSが発した電波を受信した時には、これを検出したCPUの制御により記憶部から読み出された患者氏名の表示のように、表示部の表示を切り替えることができる。また、患者氏名の表示は、タイマにて計時される所定時間がタイムアップとなる、またはタイマにて計時中の所定時間にて復旧ボタンの復旧操作が行われると、これらを検出したCPUの制御により部屋の表徴表示に戻ることにより、表示部での患者氏名の継続的な表示を防止でき患者のプライバシーが保護される。さらに、タイマにて計時中の所定時間にて復旧ボタンの復旧操作を検出したCPUは、呼出ボタンが操作された患者からの呼出時において点滅/点灯される呼出表示灯を消灯させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるナースコール廊下灯を備えたナースコール装置を示す全体構成図である。
【図2】本発明の実施例によるナースコール廊下灯の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
21a、21b・・・・・PHS
50・・・・・呼出ボタン
60・・・・・PHS電波受信部
61・・・・・呼出表示灯
62・・・・・表示部
63・・・・・復旧ボタン
64・・・・・タイマ
65・・・・・記憶部
68・・・・・CPU
【発明の属する技術分野】
本発明は、各病室の出入口近傍に設置されるナースコール廊下灯に係り、特に、病室内の患者の私的情報を看護師や医師のみに知らせることができるナースコール廊下灯に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、各病室の出入口近傍に設置されるナースコール廊下灯として、ナースセンター(ナースステーション)側での遠隔操作により、病室内の患者の各種情報を表示できるナースコール廊下灯が提案されている。
【0003】
従来例のナースコール廊下灯によれば、ナースセンター側での遠隔操作により、病室内の患者の各種情報、例えば、患者氏名、救護区分等を容易に変更できるばかりでなく、各種情報の表示や患者からの呼び出しがある旨の呼出情報、例えば、呼出種別、呼出元の患者氏名、救護区分を文字や画像等で表示できる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平10−192349号公報(第3−4頁)
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例のナースコール廊下灯では、病室内の患者からの呼び出しがあると、呼出元の患者氏名が表示されるため、当該ナースコール廊下灯の設置場所の周囲近傍、すなわち、呼出元の患者が入院している病室の出入口近傍に居る人物に対して患者氏名を容易に知らせることになり、プライバシーが侵害される虞があるばかりでなく、この難点に起因して看護師や医師以外に知らせたくない情報、例えば、重度患者からの呼び出しの場合、患者氏名とともに緊急度や重要度等を併せて表示できず、表示内容が限定される難点があった。
【0005】
本発明は、上述の難点を解消するためになされたもので、緊急度や重要度等、患者の状況に応じた必要かつ十分な情報を表示させ当該患者のプライバシーを確保するとともに、看護師や医師による迅速な対応を可能としたナースコール廊下灯を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明のナースコール廊下灯は、病室内の患者が呼出ボタンを操作すると、看護師により携行されるPHSの鳴動と同時に点滅/点灯するための呼出表示灯と、看護師や医師により携行されるPHSが発する電波を受信するためのPHS電波受信部と、待受時には部屋の表徴表示がされ、PHSが発する電波を受信すると患者氏名の表示に切り替わる表示部と、表示部の表示を所定時間後に部屋の表徴表示に戻すためのタイマと、待受時に表示される部屋の表徴表示および電波を受信すると表示される患者氏名を予め記憶しておくための記憶部と、PHS電波受信部、タイマに接続され呼出表示灯、表示部、記憶部を制御するためのCPUとを備えている。
【0007】
このようなナースコール廊下灯によれば、待受時には部屋の表徴表示、看護師や医師により携行されるPHSが発した電波を受信した時には、これを検出したCPUの制御により記憶部から読み出された患者氏名の表示のように、表示部の表示を切り替えることができる。また、患者氏名の表示は、タイマにて計時される所定時間がタイムアップとなると、これを検出したCPUの制御により部屋の表徴表示に戻すことができる。
【0008】
また、本発明のナースコール廊下灯は、CPUに、復旧操作すると、呼出表示灯を消灯させ、表示部の表示を患者氏名の表示から部屋の表徴表示に戻すための復旧ボタンを接続したものである。
【0009】
このようなナースコール廊下灯によれば、復旧ボタンにて復旧操作を行うと、これを検出したCPUの制御により呼出ボタンが操作された患者からの呼出時において点滅/点灯される呼出表示灯が消灯するとともに、表示部の表示を患者氏名の表示から部屋の表徴表示に戻すことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のナースコール廊下灯を適用した好ましい形態の実施例について、図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施例によるナースコール廊下灯が備えられたナースコール装置を示す全体構成図である。
【0012】
図1の全体構成図に示すナースコール装置は、部屋番号が「101」、「102」、・・・のように予め割り当てられている病室内のベッド毎の所定の位置に設置されており、ベッド毎の患者がナースステーション内に居る看護師や後述するPHS21aを携行しながら病院内を巡回中の看護師に対して種別が異なる呼び出し、例えば、通常のナースコール呼び出し(以下、ナースコール呼び出しという。)、緊急を要する緊急呼び出し、トイレ介助呼出等を行うための呼出機能、患者が呼出相手先の看護師との間で通話を成立させるための通話機能を有するプレート子機、ここでは、病室毎、2台づつ設置されており、ベッド番号が「1」のナースコール子機1a、2a、・・・、ベッド番号が「2」のプレート子機1b、2b、・・・と、各病室の出入口近傍に設置されており、待受時には部屋の表徴表示がされ、病院内を巡回中の看護師や医師により携行される後述するPHS21a、21bから発せられた電波の受信時には病室内の全患者の患者氏名が表示されるとともに、子機接続ラインL1a、L1b、L2a、L2b、・・・を介して接続されたプレート子機1a、1b、2a、2b、・・・からの呼出時には呼出表示(後述する)がされる表示機能を有するナースコール廊下灯11、12、・・・と、ナースステーション内に設置されており、呼出機能が能動とされたプレート子機1a、1b、2a、2b、・・・からの呼び出しを報知するための呼出発報/表示機能、看護婦が呼出元の患者との間で通話を成立させるための通話機能を有するナースコール親機20と、病院内を巡回中の看護師により携行されており、呼出機能が能動とされたプレート子機1a、1b、2a、2b、・・・からの呼び出しを報知するための呼出発報/表示機能、看護師が呼出元の患者との間で通話を成立させるための通話機能、自端末の位置情報を後述する無線基地局22に通知するための電波を間欠送信する電波送信機能を有するPHS21aと、病院内を巡回中の看護師や医師により携行、ここでは、病院内を巡回中の医師により携行されており、自端末の位置情報を後述する無線基地局22に通知するための電波を間欠送信する電波送信機能を有するPHS21bと、PHS21a、21bをそれぞれ無線制御するための無線基地局22と、基地局接続ラインL10を介して接続された無線基地局22を制御するためのデジタル方式の交換機(以下、PBXという。)23と、ナースステーション内、または病院内の共用部に設置されており、廊下灯接続ラインL11を介して接続、例えば、渡り配線接続されたナースコール廊下灯11、12、・・・、親機接続ラインL12を介して接続されたナースコール親機20、交換機接続ラインL13を介して接続されたPBX23をそれぞれ制御するためのナースコール制御機24とで構成されている。
【0013】
図1の全体構成図において、プレート子機1a、1b、2a、2b、・・・はそれぞれ同様な構成であり、病室内の患者が呼出種別毎、異なるパターンで操作(以下、呼出操作という。)を行うための呼出ボタン50と、患者が呼出相手先の看護師との間で通話を成立させるために使用する子機マイク51および子機スピーカ52とを有する。
【0014】
図1の全体構成図において、ナースコール廊下灯11、12、・・・はそれぞれ同様な構成であり、病院内を巡回中の看護師や医師により携行されるPHS21a、21bから発せられた電波を受信するためのPHS電波受信部60と、プレート子機1a、1b、2a、2b、・・・の呼出ボタン50の呼出操作による病室内の患者からの呼び出しを、呼出種別毎、異なるパターンで点滅/点灯して呼出表示させるための呼出表示灯61と、待受時には部屋の表徴表示がされ、PHS電波受信部60にてPHS21a、21bから発せられた電波が受信された時には部屋の表徴表示から患者氏名の表示へ切り替わるLCD等で構成された表示部62と、呼出表示灯61を消灯させるとともに、表示部62の表示を患者氏名の表示から部屋の表徴表示に戻すために操作(以下、復旧操作という。)される復旧ボタン63とを有する。
【0015】
図2は、本発明の実施例によるナースコール廊下灯が備えられたナースコール装置において、ナースコール廊下灯11、12、・・・の具体的な構成を示すブロック図である。
【0016】
図2のブロック図において、ナースコール廊下灯11、12、・・・はそれぞれ同様な構成であり、図1の全体構成図に示すPHS電波受信部60、呼出表示灯61、表示部62、復旧ボタン63と、表示部62の表示を所定時間経過後において部屋の表徴表示に戻すための計時機能を有するタイマ64と、待受時に表示部62に表示させる部屋の表徴表示に関する情報およびPHS電波受信部60にてPHS21a、21bから発せられた電波が受信された電波受信時に表示部62に表示させる患者氏名の情報が予め記憶されている記憶部65と、子機接続ラインL1a、L1b、L2a、L2b、・・・を介して接続されたプレート子機1a、1b、2a、2b、・・・と後述するCPU68との間の各種データ伝送路を形成するためのインターフェース(以下、子機側I/Fという。)66と、廊下灯接続ラインL11を介して接続されたナースコール制御機24および自廊下灯を除く他の当該ナースコール廊下灯と後述するCPU68との間の各種データ伝送路を形成するためのインターフェース(以下、制御機側I/Fという。)67と、接続されたPHS電波受信部60、呼出表示灯61、表示部62、復旧ボタン63、タイマ64、記憶部65、子機側I/F66、制御機側I/F67をそれぞれ制御するためのCPU68とが備えられている。
【0017】
このように構成された本発明の実施例によるナースコール廊下灯が備えられたナースコール装置において、以下、具体的な動作について説明する。
【0018】
病室内の患者からナースステーション内に居る看護師、または図1の全体構成図に示すPHS21aを携行しながら病院内を巡回中の看護師への呼び出しがなく、ゆえに、通話も成立されていない待受状態において、各病室の出入口近傍に設置された同図および図2のブロック図に示すナースコール廊下灯11、12、・・・の表示部62には、CPU68の制御により記憶部65から読み出された部屋の表徴表示に関する情報、例えば、動物等のキャラクターがそれぞれイラスト表示されている。
【0019】
上述のような待受状態において、自端末の位置情報を図1の全体構成図に示す無線基地局22に通知するための電波を間欠送信しているPHS21a、21bのうち、ここでは、病院内を巡回中の医師により携行されるPHS21bを101号室の出入口近傍に設置されたナースコール廊下灯11に近づける、すなわち、PHS21bが発する電波を同図および図2のブロック図に示ナースコール廊下灯11のPHS電波受信部60にて受信できる所定の距離に近づけると、この電波S1は、ナースコール廊下灯11のPHS電波受信部60を介してCPU68に伝送される。
【0020】
図2のブロック図において、ナースコール廊下灯11のCPU68は、PHS21bからの電波S1を検出し、タイマ64を制御して所定時間の計時を開始させた後、この所定時間内において記憶部65に予め記憶されている101号室内の全患者の患者氏名を読み出して表示部62に出力することにより、同図および図1の全体構成図に示す表示部62は、部屋(101号室)の表徴表示から101号室内の全患者の患者氏名の表示に切り替わり、この患者氏名の表示は、タイマ64にて計時中の所定時間継続して行われることにより、PHS21bを携行した101号室の出入口近傍に居る医師は、101号室内の全患者の患者氏名を確認できる。
【0021】
また、図2のブロック図において、ナースコール廊下灯11のタイマ64にて計時されている所定時間のタイムアップを検出したCPU68、またはタイマ64にて計時中の所定時間内においてPHS21bを携行した101号室の出入口近傍に居る医師による復旧ボタン63の復旧操作を検出したCPU68は、記憶部65に予め記憶されている部屋(101号室)の表徴表示に関する情報を読み出して表示部62に出力することにより、同図および図1の全体構成図に示す表示部62は、101号室内の全患者の患者氏名の表示から待受状態の表示である部屋(101号室)の表徴表示に戻ることから、表示部62での患者氏名の継続的な表示を防止できる。
【0022】
なお、待受時において病室内の全患者の患者氏名を確認する動作は、上述のPHS21bを携行しながら病院内を巡回中の医師のみならず、PHS21aを携行しながら病院内を巡回中の看護婦でも同様に可能である。
【0023】
次に、上述のような待受状態において、病室内の患者、ここでは、101号室内でベッド番号が「1」のベッドの患者が、ナースステーション内に居る看護師、または図1の全体構成図に示すPHS21aを携行しながら病院内を巡回中の看護師に対する種別が異なる呼び出しのうち、ナースコール呼び出しに該当する操作をプレート子機1aの呼出ボタン50を操作して行うと、ナースコール呼び出しを示す呼出種別情報を含む呼出信号S2が出力される。この呼出信号S2は、子機接続ラインL1a、図2のブロック図に示すナースコール廊下灯11の子機側I/F66を介してCPU68に伝送される。
【0024】
図2のブロック図において、図1の全体構成図に示すプレート子機1aからの呼出信号S2が入力されたナースコール廊下灯11のCPU68は、呼出信号S2のデータ伝送路である子機接続ラインL1aに予め割り当てられているベッド番号「1」に該当するベッドの患者からのナースコール呼び出しがあることを検出し、呼出信号S2に部屋番号「101」およびベッド番号「1」を付加させた呼出信号S2aを出力する。この呼出信号S2aは、制御機側I/F67、廊下灯接続ラインL11を介して図1の全体構成図に示すナースコール制御機24に伝送される。また、ナースコール廊下灯11のCPU68は、呼出表示灯61の該当部を所定のパターンで点滅/点灯させてナースコール呼び出しがある旨の呼出表示を行うことにより、101号室に出入口近傍に居る人物は、101号室内でベッド番号が「1」のベッドの患者からのナースコール呼び出しがあることを確認できる。
【0025】
図1の全体構成図に示すナースコール制御機24は、ナースコール廊下灯11からの呼出信号S2aに含まれている部屋番号「101」、ベッド番号「1」、呼出種別情報をそれぞれ検出し、部屋番号「101」およびベッド番号「1」に該当したナースコール親機20の呼出表示灯(詳述せず)を制御するための制御データと呼出種別情報とを含む親機呼出制御信号S3を親機接続ラインL12に出力するとともに、病院内を巡回中の看護師や医師により携行されるPHS21a、21bのうち、PHS21aを呼び出すための選局アドレスとPHS21aの表示部(詳述せず)に表示させる部屋番号「101」、ベッド番号「1」、呼出種別情報に該当した表示データとを含むPHS呼出制御信号S4をPBX接続ラインL13に出力する。また、ナースコール制御機24からの親機呼出制御信号S3およびPHS呼出制御信号S4のうち、親機呼出制御信号S3は、親機接続ラインL12を介してナースコール親機20に伝送され、PHS呼出制御信号S4は、PBX接続ラインL13、PBX23、基地局接続ラインL10、無線基地局22を介してPHS21a、21bにそれぞれ伝送される。
【0026】
また、図1の全体構成図に示すナースコール親機20は、ナースコール制御機24からの親機呼出制御信号S3に含まれている制御データ、呼出種別情報をそれぞれ検出し、制御データに該当した呼出表示灯(詳述せず)をナースコール呼び出しを示すパターンで点滅/点灯させるとともに、この呼出種別に該当したパターンの呼出音を鳴動させることにより、ナースステーション内に居る看護師は、101号室内でベッド番号が「1」のベッドの患者からのナースコール呼び出しがあることを確認できる。
【0027】
さらに、図1の全体構成図に示すPHS21a、21bは、ナースコール制御機24からのPHS呼出制御信号S4に含まれている選局アドレス、表示データをそれぞれ検出し、選局アドレスと自端末に予め割り当てられいるアドレスとが一致した場合にのみ、表示データを有効として表示部(詳述せず)に表示させるとともに、呼出種別に該当したパターンの呼出音を鳴動させる、ここでは、PHS21aのみ当該アドレスが一致して上述の呼出報知(呼出表示/発報)が行われることにより、PHS21aを携行しながら病院内を巡回中の看護師は、101号室内でベッド番号が「1」のベッドの患者からのナースコール呼び出しがあることを確認できる。
【0028】
なお、図1の全体構成図において、PHS21aでの呼出発報、すなわち、呼出音の鳴動が開始されるタイミングと、同図および図2のブロック図に示すナースコール廊下灯11の呼出表示灯61の点滅/点灯が開始されるタイミングとは同時である。
【0029】
次に、ナースコール呼び出しを行った患者、すなわち、101号室内でベッド番号が「1」のベッドの患者が、例えば、重度患者ではなく通話を成立させることができる当該患者であった場合、上述の呼出報知(呼出表示/発報)によりナースコール呼び出しを確認したナースステーション内に居る看護師および図1の全体構成図に示すPHS21aを携行しながら病院内を巡回中の看護師のうち、最先に呼出応答した看護師は、呼出元の患者との間で通話を成立させることができ迅速な対応が可能となり、このとき、ナースコール親機20およびPHS21aでの呼出報知(呼出表示/発報)は停止されるとともに、図2のブロック図に示すナースコール廊下灯11のCPU68の制御により呼出表示灯61は消灯される。
【0030】
また、ナースコール呼び出しを行った患者、すなわち、101号室内でベッド番号が「1」のベッドの患者が、例えば、重度患者であり通話を成立させることが困難な当該患者であった場合、上述の呼出報知(呼出表示/発報)によりナースコール呼び出しを確認したナースステーション内に居る看護師および図1の全体構成図に示すPHS21aを携行しながら病院内を巡回中の看護師は、呼出応答せずに呼出元の患者のベッドまで赴いた後、ナースコール呼び出しの具体的な内容に対応する必要がある。
【0031】
ここで、ナースステーション内に居る看護師が対応にあたるには、101号室内の呼出元の患者のベッドまで赴いた後、ナースコール呼び出しの具体的な内容に対応するとともに、図2のブロック図に示すナースコール廊下灯11の復旧ボタン63を復旧操作すると、この復旧操作を検出したCPU68の制御により呼出表示灯61が消灯される。
【0032】
一方、図1の全体構成図に示すPHS21aを携行しながら病院内を巡回中の看護師が対応にあたるには、PHS21aを101号室の出入口近傍に設置されたナースコール廊下灯11に近づける、すなわち、PHS21aが発する電波を同図および図2のブロック図に示ナースコール廊下灯11のPHS電波受信部60にて受信できる所定の距離に近づけると、この電波S5は、ナースコール廊下灯11のPHS電波受信部60を介してCPU68に伝送される。
【0033】
図2のブロック図において、ナースコール廊下灯11のCPU68は、PHS21aからの電波S5を検出し、タイマ64を制御して所定時間の計時を開始させた後、この所定時間内において記憶部65に予め記憶されている101号室内の全患者の患者氏名を読み出して表示部62に出力することにより、同図および図1の全体構成図に示す表示部62は、部屋(101号室)の表徴表示から101号室内の全患者の患者氏名の表示に切り替わり、この患者氏名の表示は、タイマ64にて計時中の所定時間継続して行われることにより、PHS21aを携行した101号室の出入口近傍に居る看護師は、101号室内の全患者の患者氏名を確認できる。
【0034】
この後、PHS21aを携行した101号室の出入口近傍に居る看護師は、101号室内の呼出元の患者のベッドまで赴いた後、ナースコール呼び出しの具体的な内容に対応するとともに、図2のブロック図に示すナースコール廊下灯11のタイマ64にて計時中の所定時間内において復旧ボタン63を復旧操作すると、この復旧操作を検出したCPU68の制御により呼出表示灯61が消灯され、併せて、記憶部65に予め記憶されている部屋(101号室)の表徴表示に関する情報が読み出され表示部62に出力されることにより、同図および図1の全体構成図に示す表示部62は、101号室内の全患者の患者氏名の表示から待受状態の表示である部屋(101号室)の表徴表示に戻ることから、表示部62での患者氏名の継続的な表示を防止できる。
【0035】
なお、図2のブロック図において、ナースコール廊下灯11のタイマ64にて計時中の所定時間内に復旧ボタン63が復旧操作されず、タイムアップとなった場合でも、これを検出したCPU68は、記憶部65に予め記憶されている部屋(101号室)の表徴表示に関する情報を読み出して表示部62に出力することにより、同図および図1の全体構成図に示す表示部62は、101号室内の全患者の患者氏名の表示から待受状態の表示である部屋(101号室)の表徴表示に戻ることから、表示部62での患者氏名の継続的な表示を防止できる。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のナースコール廊下灯によれば、待受時には部屋の表徴表示、例えば、動物等のキャラクターのイラスト表示、看護師や医師により携行されるPHSが発した電波を受信した時には、これを検出したCPUの制御により記憶部から読み出された患者氏名の表示のように、表示部の表示を切り替えることができる。また、患者氏名の表示は、タイマにて計時される所定時間がタイムアップとなる、またはタイマにて計時中の所定時間にて復旧ボタンの復旧操作が行われると、これらを検出したCPUの制御により部屋の表徴表示に戻ることにより、表示部での患者氏名の継続的な表示を防止でき患者のプライバシーが保護される。さらに、タイマにて計時中の所定時間にて復旧ボタンの復旧操作を検出したCPUは、呼出ボタンが操作された患者からの呼出時において点滅/点灯される呼出表示灯を消灯させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるナースコール廊下灯を備えたナースコール装置を示す全体構成図である。
【図2】本発明の実施例によるナースコール廊下灯の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
21a、21b・・・・・PHS
50・・・・・呼出ボタン
60・・・・・PHS電波受信部
61・・・・・呼出表示灯
62・・・・・表示部
63・・・・・復旧ボタン
64・・・・・タイマ
65・・・・・記憶部
68・・・・・CPU
Claims (2)
- 病室内の患者が呼出ボタン(50)を操作すると、看護師により携行されるPHS(21)の鳴動と同時に点滅/点灯するための呼出表示灯(61)と、前記看護師や医師により携行されるPHS(21a、22b)が発する電波を受信するためのPHS電波受信部(60)と、待受時には部屋の表徴表示がされ、前記PHSが発する電波を受信すると患者氏名の表示に切り替わる表示部(62)と、前記表示部の表示を所定時間後に前記部屋の表徴表示に戻すためのタイマ(64)と、前記待受時に表示される前記部屋の表徴表示および前記電波を受信すると表示される前記患者氏名を予め記憶しておくための記憶部(65)と、前記PHS電波受信部、前記タイマに接続され前記呼出表示灯、前記表示部、前記記憶部を制御するためのCPU(68)とを備えたことを特徴とするナースコール廊下灯。
- 前記CPUに、復旧操作すると、前記呼出表示灯を消灯させ、前記表示部の表示を前記患者氏名の表示から前記部屋の表徴表示に戻すための復旧ボタン(63)を接続したことを特徴とする請求項1記載のナースコール廊下灯。
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- 2002-09-25 JP JP2002278821A patent/JP2004120174A/ja not_active Withdrawn
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