JP2004119273A - 照明装置および照明方法 - Google Patents

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JP2004119273A JP2002283480A JP2002283480A JP2004119273A JP 2004119273 A JP2004119273 A JP 2004119273A JP 2002283480 A JP2002283480 A JP 2002283480A JP 2002283480 A JP2002283480 A JP 2002283480A JP 2004119273 A JP2004119273 A JP 2004119273A
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辻 秀敏
Toshihiro Hata
秦 俊博
Tadatomo Inoue
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Abstract

【課題】トイレ内の絵や花や観葉植物などの装飾品や特定の場所に光を照射することによって、それらを引き立て、光による空間演出ができること、さらには夜間トイレへ行く場合等において、ランプを点けても眩しさを感じさせることがない照明装置、および照明装置が取付けられたトイレを提供することを目的とする。
【解決手段】トイレ内に設置された照明装置において、該照明装置から照射される光は、トイレ内全体を照らす全般照明とトイレ内の特定の物や場所を照らす局部照明の両者とを備え、前記局部照明が先に点灯するよう制御する制御手段を設けるようにした。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トイレ内に取付けて用いる照明装置および照明方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10は従来のトイレ用照明器具101で、ランプ41は60W白熱電球ホワイトで、ランプソケット(図示せず)を内蔵しカバー105を固定した本体44がトイレの天井100に取付けられ、ランプからの光はカバーを介して拡散光となり、トイレ内全体に照射されている。また、本体44の内部には調光制御部、照度センサーがあり(例えば特許文献1参照)、照度センサー受信部は本体表面に露出している(図示せず)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−7771号公報(4頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
トイレ空間は単なる用を足す場所という考え方から、近年くつろぎの空間として利用されるようになりつつあり、大半の家庭ではトイレ内に絵や花や観葉植物などの装飾品が飾られているのが現状である。住宅において、トイレ以外の空間、例えばリビング、玄関、廊下などの装飾品への演出照明はすでに一般的になっており、トイレでの光による演出も要求されるようになってきている。
しかしながら、トイレ内全体に照射された従来照明の拡散光では、折角の装飾品を引き立てることができないのが現状である。
【0005】
これに対して、従来のスポットライトをトイレに取付けて装飾品をライトアップすることが想定できるが、トイレは通常の部屋に比べ非常に狭い空間なので、通常の屋内照明のように多数の照明による方法では室内空間に対し、非効率的である。また利用者にとっても、照明が多数である場合、圧迫感があり窮屈な空間となってくつろげないといった問題があった。
【0006】
また、逆にスポットライトだけを連続して点灯すると装飾品の立体感が増す代わりに、空間としては不均一な照度分布となり、例えば大便などである程度長い時間トイレに滞在する場合には、不均一な空間であるがために落ち着かないといった問題があった。
また、トイレの掃除においても、大便器などの陰影により、掃除がし難いといった問題も想定される。
【0007】
さらに、例えば特許文献1にあるように、ランプを点けると眩しく、就寝後のトイレにおいては目からの刺激により覚醒し再度の就寝に就きにくいといった問題に対し、周囲の明るさに応じて点灯状態を制御して、眩しさを感じさせない点灯スイッチ装置が提唱されているが、夜間のトイレ照明に関する工夫であり、昼間覚醒状態の活動時における照明の工夫、配慮が何も施されておらず、そのまま昼間のトイレ空間の照明への適用には、無理がある。
【0008】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、トイレ内に取付けて用いる照明装置に関し、狭いトイレ空間においても、照明光による演出性が十分確保可能な照明装置および照明方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1の発明は、トイレ内に設置された照明装置において、該照明装置から照射される光は、トイレ内全体を照らす全般照明とトイレ内の特定の物や場所を照らす局部照明の両者とを備え、前記局部照明が先に点灯するよう制御する制御手段を設けた。
【0010】
これにより、トイレ内の絵や花や観葉植物などの装飾品や特定の場所を局部照明によって照射することで、それらを引き立て、光による空間演出ができる。ここでいう特定の場所とは、例えば床の隅であり、この場合はトイレ空間が広く感じられ、開放感が増すといった効果が得られる。また、局部照明を先に点灯したので、トイレ入室時に局部照明のみが際立ち、空間が引き締まるとともに、ドラマチックなトイレ空間が演出でき、個性的で話題性の高いトイレを提供することができる。
【0011】
本発明の請求項2の発明は、トイレ内に設置された照明装置において、該照明装置から照射される光は、トイレ内全体を照らす全般照明とトイレ内の特定の物や場所を照らす局部照明の両者とを備え、前記局部照明は照射していることが明確に判別できる程度の明るさで点灯し、前記全般照明は該局部照明を打消すことなく局部照明が照射していることが明確に判別できる程度の明るさで点灯するよう制御する制御手段を設けた。
【0012】
これにより、全般照明は局部照明を打消すことなく局部照明が照射していることが明確に判別できる程度の明るさで点灯したので、使用者に不安感を感じさせない程度のトイレ内全体の明るさ感を確保した上で、前述のようなドラマチックなトイレ空間を局部照明で演出できる。
【0013】
本発明の請求項3の発明は、請求項1または2記載の照明装置において、前記全般照明は、電源投入時の状態から、所定時間をかけて所定の明るさまで徐々に明るい状態に変化するよう制御する制御手段を設けた。
【0014】
これにより、トイレ入室時にドラマチックなトイレ空間を局部照明によって体感できる。また、入室後は、便器位置の認識、便の状態の確認、紙巻器の認識、洗浄ノブなどの設備機器操作部の認識、手洗い器の認識など様々な認識・確認のために光が必要であるが、局部照明だけでは認識できない可能性もあるため、全般照明を所定時間をかけて所定の明るさまで徐々に明るくすることで様々な認識・確認のための光として活用できる。
【0015】
本発明の請求項4の発明は、請求項1または2記載の照明装置において、前記局部照明は、電源投入時の状態から、所定時間をかけて所定の明るさまで徐々に暗い状態に変化させ、前記全般照明は、電源投入時の状態から、所定時間をかけて所定の明るさまで徐々に明るい状態に変化するよう制御する制御手段を設けた。
【0016】
これにより、トイレ入室時はドラマチックなトイレ空間を局部照明によって体感できる。入室後は、全般照明を所定時間をかけて所定の明るさまで徐々に明るくすることで様々な認識・確認のための光として活用できる。また、局部照明を電源投入後そのまま点灯していると、照射方向によってはグレアとなり不快な空間となってしまうことから、所定時間をかけて所定の明るさまで徐々に暗くすることでこの問題を回避できる。
【0017】
本発明の請求項5の発明は、請求項1または2記載の照明装置において、前記全般照明は所定操作により前記局部照明と独立してオンオフできる制御手段を設けた。
【0018】
例えば、トイレ内の壁面等に全般照明用のオンオフスイッチを局部照明と独立して設置すると、便座に座って読書する時に全般照明をオンでき、トイレ内全体が明るくなり快適に読書をすることができる。また、例えばこのスイッチをトイレ外側の入口付近の壁面等に設置すると、掃除など全般照明が必要な場合に、入室直前に予め全般照明をオンでき便利である。
【0019】
本発明の請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の照明装置において、前記全般照明は、間接照明とした。
【0020】
これにより、天井や壁の反射光によるやわらかい光でトイレ内を照らすことができ、目にやさしく、かつてない穏やかな雰囲気のトイレを実現できる。
【0021】
本発明の請求項7の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の照明装置において、前記局部照明は、反射板を用い配光角を狭くした。
【0022】
これにより、器具内で吸収されていた光や、拡散して照射されていた光を、反射板で集光させて特定の物や場所に向けることができるため、反射板を用いない場合と比較し、低光出力の光源もしくは少ない数量の光源で効率良く特定の物や場所を明るくすることができる。また、消費電力を抑えることができ、経済的である。
【0023】
本発明の請求項8の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の照明装置において、前記局部照明は、レンズを用い配光角を狭くした。
【0024】
これにより、他の場所に照射されていた光を有効利用し、レンズを用いない場合と比較し、低光出力の光源もしくは少ない数量の光源で効率良く特定の物や場所を明るくすることができる。また、消費電力を抑えることができ、経済的である。
【0025】
本発明の請求項9の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の照明装置において、前記局部照明は、反射板、およびレンズを用い配光角を狭くした。
【0026】
これにより、さらに光の利用効率が上がり、低光出力の光源もしくは少ない数量の光源で効率良く特定の物や場所を明るくすることができるばかりでなく、さらに消費電力を抑えることができるため、より経済的であることは言うまでもない。
【0027】
本発明の請求項10の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の照明装置において、前記局部照明の照射方向を可変とした。
【0028】
これにより、使用者の好みに応じ、トイレ内の絵や花や観葉植物などの装飾品や特定の場所に局部照明の光を照射することが可能となり、それらを引き立て、光による空間演出ができる。
【0029】
本発明の請求項11の発明は、請求項1乃至10の何れかに記載の照明装置において、予め設定された所定の時間帯に電源投入すると、前記全般照明および前記局部照明は請求項1乃至5の何れかに記載の制御を休止し、異なった動作を制御する制御手段を設けた。
【0030】
これにより、予め設定された所定の時間帯以外に電源投入すると、トイレ入室時はドラマチックなトイレ空間を局部照明によって体感できる。また、予め設定された所定の時間帯に電源投入すると、上記とは異なる照明動作を味わうことができる。上記と異なる照明動作の一例としては、昼間トイレ入口付近が明るい場合、トイレ入室時に局部照明のみ点灯すると、局部照明の照射方向や光量次第ではトイレ内外の明暗差を不快に感じる恐れがある。このようなケースにおいて、所定の時間帯を昼間とし、その時間帯に電源投入すると全般照明が定格電力で点灯するようにすると、トイレ内外の明暗差による不快感を回避することができる。したがって、時間帯によって照明動作を異ならせることで、快適なトイレ空間が実現できる。
【0031】
本発明の請求項12の発明は、請求項1乃至10の何れかに記載の照明装置において、該照明装置は明るさセンサを備えており、該明るさセンサの周辺が所定の明るさの範囲(所定の明るさ以上または未満)の時に電源投入すると、前記全般照明および前記局部照明は請求項1乃至5の何れかに記載の制御を休止し、異なった動作を制御する制御手段を設けた。
【0032】
これにより、明るさセンサの周辺が所定の明るさの範囲以外の時に電源投入すると、トイレ入室時はドラマチックなトイレ空間を局部照明によって体感できる。また、明るさセンサの周辺が所定の明るさの範囲の時に電源投入すると、上記とは異なる照明動作を味わうことができる。上記と異なる照明動作の一例としては、昼間トイレ入口付近が明るい場合、トイレ入室時に局部照明のみ点灯すると、局部照明の照射方向や光量次第ではトイレ内外の明暗差を不快に感じる恐れがある。このようなケースにおいて、所定の明るさの範囲を昼間のトイレ入口付近の明るさとし、その明るさの範囲内の時、即ち昼間に電源投入すると全般照明が定格電力で点灯するようにすると、トイレ内外の明暗差による不快感を回避することができる。したがって、明るさセンサ周辺の明るさによって照明動作を異ならせることで、快適なトイレ空間が実現できる。
【0033】
本発明の請求項13の発明は、請求項1乃至10の何れかに記載の照明装置において、請求項11に記載の予め設定された所定の時間帯、或いは請求項12に記載の前記明るさセンサの周辺が所定の明るさの範囲(所定の明るさ以上または未満)の時に電源投入すると、前記全般照明および前記局部照明は請求項1乃至5の何れかに記載の制御を休止し、該全般照明及び/または該局部照明を減光点灯する制御手段を設けた。
【0034】
これにより、予め設定された所定の時間帯以外、或いは明るさセンサの周辺が所定の明るさの範囲以外の時に電源投入すると、トイレ入室時はドラマチックなトイレ空間を局部照明によって体感できる。また、予め設定された所定の時間帯を夜間や深夜とし、或いは明るさセンサ周辺の所定の明るさの範囲を夜間や深夜の明るさとし、この時に電源投入すると、全般照明及び/または局部照明は減光点灯としたので、夜間や深夜に半覚醒状態でトイレに入室する際の眩しさや不快感を軽減できる。また、薄暗い中で瞑想したい場合などに適した従来にない幻想的な雰囲気を持つトイレ空間としても活用できる。
【0035】
本発明の請求項14の発明は、請求項1乃至10の何れかに記載の照明装置において、請求項11に記載の予め設定された所定の時間帯、或いは請求項12に記載の明るさセンサの周辺が所定の明るさの範囲(所定の明るさ以上または未満)の時に電源投入すると、前記全般照明および前記局部照明は請求項1乃至5の何れかに記載の制御を休止し、該全般照明及び/または該局部照明を所定の明るさまで徐々に明るくする制御手段を設けた。
【0036】
これにより、予め設定された所定の時間帯以外、或いは明るさセンサの周辺が所定の明るさの範囲以外の時に電源投入すると、トイレ入室時はドラマチックなトイレ空間を局部照明によって体感できる。また、予め設定された所定の時間帯を夜間や深夜とし、或いは明るさセンサ周辺の所定の明るさの範囲を夜間や深夜の明るさとし、この時に電源投入すると、全般照明及び/または局部照明は所定の明るさまで徐々に明るくしたので、夜間や深夜に半覚醒状態でトイレに入室する際の眩しさや不快感を軽減できる。例えば全般照明及び/または局部照明が10秒間かけて定格の明るさの20%で点灯するようにしておくと、夜間や深夜に半覚醒状態でトイレに入室する際、照明が瞬時に定格の明るさで点灯し周りが急に明るくなることにより使用者が感じる眩しさや不快感を軽減でき、再度の睡眠に就きにくいという問題を回避できる。また、使用者の目にかかる負担を軽減できる。
【0037】
本発明の請求項15の発明は、請求項1乃至14の何れかに記載の照明装置において、人体の接近を検知する人体検知手段を備え、人体が接近すると該人体検知手段から信号が発せられ、該信号によって前記全般照明及び/または前記局部照明の点灯状態を制御するようにした。
【0038】
これにより、人体の接近、すなわちトイレ入退室において、照明を自動的に点灯、消灯させることができ、壁などに設けた照明のスイッチの点灯・消灯操作を省略することができる。また、スイッチに手が届かない子供でも、スイッチ操作をすることなくトイレが利用できるようになり、また、夜間や深夜に半覚醒状態でトイレに入室する際、スイッチを探すといった煩わしさがなくなる。さらに、スイッチに直接手を触れる必要がないので衛生的である。
【0039】
本発明の請求項16の発明は、請求項1乃至15の何れかに記載の照明装置によって、トイレ空間を照射することを特徴とする照明方法である。
【0040】
これにより、トイレ内の絵や花や観葉植物などの装飾品や特定の場所に光が照射されることによって、それらを引き立て、光による空間演出ができる。或いは夜間トイレへ行く場合等において、ランプを点けても眩しさを感じさせることがない。即ち、覚醒状態においては、見て和める演出照明されたトイレ空間が実現できる照明方法であって、夜間や深夜は目にやさしい、特に高齢者に適した照明方法である。
【0041】
本発明の請求項17の発明は、請求項1乃至15の何れかに記載の照明装置において、該照明装置をトイレ内に備えた。
【0042】
これにより、使用者の嗜好により、選択されるユニットの一部として本発明の照明装置を配置できるようにすることで、ユニットトイレのサイズや壁の反射率などに最も適した照明装置、および点灯状態の制御ができ、快適なトイレ空間を提供できる。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を、添付図面により詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るトイレを示した図である。
【0044】
トイレ00は、左側が入口で、トイレ床に便器25、トイレ内壁に紙巻器26、絵27、天井には全般照明としての照明器具10と、局部照明としての照明器具11が取付いており、天井裏にはこれら照明器具の点灯状態を制御する制御ボックス19が置いてある。トイレ入口側のトイレ外の壁面にはトイレの照明スイッチ20が取付けられ、トイレ内の紙巻器26上方の壁面には全般照明である照明器具11専用のスイッチ21が取付いている。
【0045】
照明器具10は、本体12とランプ13で構成され、ランプ13は本体12の内部にあるランプソケット(図示せず)と接続され、電線12´から電源供給されている。ランプ13は60Wボール電球で、点灯するとトイレ内全体に拡散性の高い光14を発し、全般照明としての役割を果たすものである。照明器具11は、取付フランジ15と本体16、およびこれら両者を連結するアーム17で構成され、ランプ24は本体16の内部にあるランプソケット(図示せず)と接続され、電線11´から電源供給されている。ランプ24はビーム角20°のミラー付ハロゲン電球50Wで、点灯するとビーム角20°の集光性の高い光18を発し、絵27に向かって局部照明としての役割を果たすものである。本体16は水平方向に360°回転でき、鉛直方向には真下から真横までの範囲に可動できる構造(図示せず)なので、照射方向は自在に変更することができる。
【0046】
また、トイレの照明スイッチ20は、交流電源23と制御ボックス19との間に電線23´、20´でもって接続されており、このスイッチ20は制御ボックス19への通電を司るものである。照明器具11専用のスイッチ21は、電線21´にて制御ボックス19に接続されている。
【0047】
制御ボックス19内の制御回路ブロックを図2に示す。
【0048】
交流電源23にはトイレの照明スイッチ20からタイマー回路部・記憶回路部32を経て、照明部01a、照明部01bに各々接続されている。照明部01aは調光回路部30aとランプ13で構成され、調光回路部30aはタイマー回路部・記憶回路部32からの信号31aと照明器具11専用のスイッチ21、およびランプ13が接続されている。照明部01bは、調光回路部30bとランプ24で構成され、調光回路部30bはタイマー回路部・記憶回路部32からの信号31bとランプ24が接続されている。
調光回路部30aは、信号31aを受け、ランプ13に対し、所定の調光量で点灯でき、或いは所定の調光量まで徐々に明るくしたり(以降、フェードインと称する)できるようになっている。調光回路部30bは、信号31bを受け、ランプ24に対し、所定の調光量で点灯でき、或いは所定の調光量までフェードインしたり徐々に暗くしたり(以降、フェードアウトと称する)できるようになっている。
【0049】
また、タイマー回路部・記憶回路部32には、交流電源23が投入され時間計測するタイマー回路部と、ランプ13、ランプ24への信号31a、31bの発信タイミング、ランプ13、ランプ24の調光量、フェードイン・フェードアウトの要否が記憶された記憶回路部とから成り、且つ、変更できるようになっている。変更できる内容としては、各種設定つまみ(図示せず)を操作することによって、各信号の発信タイミングや、各ランプの調光量、或いはフェードイン、フェードアウトするかどうかの選択である。
また、照明部01a、01bは独立して各々を制御できるようにもなっている。
【0050】
次に、動作について説明する。
【0051】
使用者がトイレ入室時にトイレの照明スイッチ20をオンすると、タイマー回路部・記憶回路部32によって時間計測が開始され、予め設定されたタイミング、調光量或いはフェードイン・フェードアウトの要否の情報を記憶回路部から呼び出し、それらの情報を信号31a、31bによって調光回路部30a、30bに伝達し、調光回路部30a、30bはその情報に基づいてランプ13、24を点灯、或いはフェードインする。また、照明器具11専用のスイッチ21をオンすると、上記の設定された動作とは関係なく強制的にランプ13を定格の明るさで点灯できる。
【0052】
動作例を図5の(a)に示す。これは、使用者がトイレ入室時にトイレの照明スイッチ20をオンすると、ランプ24、すなわち局部照明が100%点灯、ランプ13、すなわち全般照明13が約25%で調光点灯する。その後t0時間経過後にt1時間をかけて全般照明は徐々に明るくなり100%になる。その後t2時間経過後にトイレの照明スイッチ20がオフされ消灯している。
【0053】
この動作による効果を以下に述べる。
トイレ入室時は、全般照明は約25%で点灯しているので、使用者に不安感を感じさせない程度のトイレ内全体の明るさ感が確保されている。また、全般照明は約25%、局部照明は100%で点灯しているので、全般照明によって局部照明が打消されることなく、局部照明は照射していることが明確に判別できるので、トイレ入室時に局部照明が際立ち、空間が引き締まるとともに、ドラマチックなトイレ空間が演出でき、個性的で話題性の高いトイレを提供できる。局部照明の照射先は、図1で示したような壁にかけた絵でも良いし、棚などに飾った観葉植物などの装飾品でも良い。この例においては全般照明を約25%で点灯したが、全く点灯せずに、局部照明のみの100%点灯にすると、より強烈なドラマチックな照明演出が実現できる。
【0054】
次に、トイレ入室後の動作、効果について説明する。
小便時は前述のドラマチックな演出照明で、大便時は明るい照明を好む場合は、例えばt0を2分、t1を1分に設定する。2分以内に用を足して退室すれば小便の間中、ドラマチックな演出照明を体感できる。また、大便時においては2分以上経過すると、t1、すなわち1分の時間をかけてゆっくりと全般照明が100%に点灯するので、急激な明るさの変化による不快感を生ずることなく、明るいトイレ空間に自然と変化する。その結果、全般照明で明るくなったトイレで、便の状態の確認、紙巻器の認識、洗浄ノブなどの設備機器操作部の認識、手洗い器の認識などが問題なく行える。また、ドラマチックな演出照明はトイレ入室時のみで良く、その後の小便、大便の用便開始時に確実にトイレを全体的に明るくしたのであれば、t0を10秒程度、t1を5秒程度の短い時間に設定するれば良い。なお、これらの時間設定は、前述の設定つまみの操作によって、使用者が設定できるので、個性的な照明シーンの演出が可能である。
【0055】
別の動作例を図5の(b)で説明する。図5の(b)と図5の(a)との違いは、図5の(b)は、t1時間をかけて局部照明を徐々に暗くしている点である。これは、局部照明を電源投入後そのまま点灯していると、照射方向によってはグレアとなり不快な空間となってしまう恐れもあり得るため、このようなケースにおいては有効な動作モードである。
なお、図5の(b)において、局部照明のフェードアウトと全般照明のフェードインを同時間t1で示したが、これに限らず、使用者の好みに応じて設定すれば良い。
【0056】
別の動作例を図6で説明する。
図5との違いは、全般照明を照明器具11専用スイッチ21でオンオフできる点で、照明スイッチ20オン操作のt3時間後に使用者によって専用スイッチ21がオン操作され、その後t4時間経過後にオフされ消灯している。これは、便座に座って読書する時など、トイレ内全体を明るくしたい場合にこのスイッチで全般照明をオンできるので、有効に活用することができる。
【0057】
なお、図6において、局部照明は照明スイッチ20による単なるオンオフ動作としたが、これに限らず、図5の(b)のようにt0後にフェードアウトにしても良い。
また、図6において、全般照明は照明スイッチ20オン時に消灯としたが、これに限らず、図5のような動作にしても良い。
【0058】
図3は、制御ボックス19内の制御回路に関し、別の実施の形態に係る制御回路ブロックである。
【0059】
図2との違いは、タイマー回路部・記憶回路部32がタイマー回路部・時計回路部・記憶回路部32qに置き換わっている点である。タイマー回路部・時計回路部・記憶回路部32qには、交流電源23が投入され時間計測するタイマー回路部と、複数の時間帯とその時間帯におけるランプ13、ランプ24への信号31a、31bの発信タイミング、ランプ13、ランプ24の調光量、フェードイン・フェードアウトの要否が記憶された時計回路部・記憶回路部とから成り、且つ、変更できるようになっている。変更できる内容としては、各種設定つまみ(図示せず)を操作することによって、各時間帯の開始時間と終了時間や、各信号の発信タイミングや、その時間帯における各ランプの調光量、或いはフェードイン、フェードアウトするかどうかの選択である。なお、時計自体の時刻合わせのためのつまみも備えている(図示せず)。また、照明部01a、01bは独立して各々を制御できるようにもなっている。
【0060】
次に、動作について説明する。
【0061】
使用者がトイレ入室時にトイレの照明スイッチ20をオンすると、タイマー回路部・時計回路部・記憶回路部32qによって現在の時間帯を判断し、予め設定された時間帯における各信号の発信タイミング、調光量或いはフェードイン・フェードアウトの要否の情報を記憶回路部から呼び出し、それらの情報を信号31a、31bによって調光回路部30a、30bに伝達し、調光回路部30a、30bはその情報に基づいてランプ13、24を点灯、或いはフェードインする。また、照明器具11専用のスイッチ21をオンすると、上記の設定された動作とは関係なく強制的にランプ13を定格の明るさで点灯できる。
【0062】
例えば、覚醒状態の時間帯(例えば6時〜18時)は、全般照明であるランプ13と局部照明であるランプ24ともに定格の明るさで瞬時に点灯し、夜間の時間帯(例えば18時〜23時)は、図5で示した動作に設定し、深夜の時間帯(例えば23時〜6時)は、局部照明は点灯せずに全般照明を定格の明るさの20%までフェードイン点灯するように設定しておくと、覚醒状態の時間帯は瞬時に定格の明るさで点灯するので快適に用を足すことができる。夜間は、ドラマチックな照明演出が体感できる。さらに、深夜に半覚醒状態でトイレに行った場合は、全般照明のみがほんのりと定格の明るさの20%まで徐々に明るくなるので、使用者が感じる眩しさや不快感を激減でき、また再度睡眠に就きにくいという問題を回避できる。
【0063】
なお、タイマー回路部・時計回路部・記憶回路部32qは時刻自体を表示しても良い。
【0064】
図4は、制御ボックス19内の制御回路に関し、別の実施の形態に係る制御回路ブロックである。
【0065】
図2との違いは、タイマー回路部・記憶回路部32がタイマー回路部・人体検知判定回路部・明るさ判定回路部・記憶回路部32rに置き換わっている点と、タイマー回路部・人体検知判定回路部・明るさ判定回路部・記憶回路部32rに明るさセンサ78と人体検知センサ79が接続されている点である。人体検知センサは、人体からの熱線(遠赤外線)を検出する焦電型赤外センサである。このタイマー回路部・人体検知判定回路部・明るさ判定回路部・記憶回路部32rには、人体検知判定のための閾値、明るさ判定のための閾値が記憶されている。明るさセンサ78の周辺の明るさ判定のための閾値は二つ設定されており、明るさセンサ78の周辺の明るさが一番小さい閾値以下の明るさの場合はモードA、二つの閾値間の明るさはモードB、一番大きい閾値以上の場合はモードCに設定されている。
【0066】
また、タイマー回路部・人体検知判定回路部・明るさ判定回路部・記憶回路部32rには、交流電源23が投入され時間計測するタイマー回路部と、上記各モードおけるランプ13、ランプ24への信号31a、31bの発信タイミング、ランプ13、ランプ24の調光量、フェードイン・フェードアウトの要否が記憶されている。
なお、人体検知判定のための閾値、明るさ判定のための閾値、各モードおけるランプ13、ランプ24への信号31a、31bの発信タイミング、ランプ13、ランプ24の調光量、フェードイン・フェードアウトの要否は、各種設定つまみ(図示せず)を操作することによって変更できるようになっている。
また、照明部01a、01bは独立して各々を制御できるようにもなっている。
【0067】
次に、動作について説明する。
【0068】
人体検知センサ79に使用者が近づくと、人体検知判定回路部で予め設定してある閾値と比較し人体かどうかを判定し人体と判定すれば、明るさセンサ79でその周辺の明るさを検知し、予め設定してある閾値と比較し、モードを判定する。そして、予め設定されたモード毎の各信号の発信タイミング、調光量或いはフェードイン・フェードアウトの要否の情報を記憶回路部から呼び出し、それらの情報を信号31a、31bによって調光回路部30a、30bに伝達し、調光回路部30a、30bはその情報に基づいてランプ13、24を点灯、或いはフェードインする。
【0069】
また、用便を済ませトイレから人が遠ざかると、人体検知判定回路部で予め設定してある閾値と比較し人体かどうかを判定し、人体ではないと判定すれば、消灯する。また、照明器具11専用のスイッチ21をオンすると、上記の設定された動作とは関係なく強制的にランプ13を定格の明るさで点灯できる。
【0070】
例えば、明るさセンサ判定のための閾値を、明るさセンサ79周辺が明るい昼間と、やや暗い夜間と、かなり暗い深夜とに設定しておくと、前記三種のモードが昼間、夜間、深夜に設定されることになる。そして、そのモードに応じて、好みの点灯状態や調光量、或いはフェードイン、フェードアウトの要否を予め設定しておくことで、自動的にお気に入りの光を得ることができる。すなわち、図3で説明した時間帯による明るさのコントロールと同様な光制御が可能である。
【0071】
また、季節によって昼、夜間、深夜の時間帯が変動することを気にすることなく、明るさセンサ79周辺の明るさによりコントロールができるといったメリットもある。さらに、人体検知センサによって、自動点灯・消灯できるため、消し忘れの防止ができ、非常に便利であると同時に省電力でもある。
【0072】
なお、実施例においてモードは三つとしたがこれに限らず、二つでも四つ以上でも構わない。また、制御ボックス19は、照明器具に内蔵しても良いし、天井裏などに別置きにしても良い。
【0073】
なお、照明の制御方法としては、本実施例以外でも良く、例えば、トイレの照明スイッチを続けて二回押して、二回のスイッチのオン間隔が所定時間以内であれば前記モードを切替える方法でも良い。
【0074】
また、モード切替スイッチを設け、そのスイッチをオンしてから所定時間は新たなモードに切替わり、その所定時間経過後は初期モードに戻る。さらには、翌日から毎日同時刻になると自動的にその新たなモードに切替わり、モードの切替えスイッチの操作がなければ、同じ運転を繰り返す。すなわち一回モード設定をすればそのモードの時間帯が記憶され、24時間サイクルでその設定が再現される方法でも良い。
【0075】
なお、光による不快感の緩和の方法としてフェードインや減光点灯を述べたが、これに限らず、明るさセンサをトイレ内外に各々設置し、トイレ内の明るさとトイレ外の明るさが略同一になるよう制御し、内外の照度差を緩和する方法もあり、これにより明順応や暗順応に時間がかかることによる使用者が感じる不快感を軽減できる。また、段差や物につまずいてけがすることなども防止することができる。
【0076】
以上から、使用者の好みに応じて、全般照明と局部照明の各々の光を制御することができ、今までにないトイレ照明によって快適なトイレ空間を実現することができるとともに、様々なニーズに応えることができる。ましてや、トイレやユニットトイレのサイズや壁の反射率などが予め判明している場合は、それに合わせてさらに好適な照明器具および点灯状態の制御ができることは言うまでもない。
【0077】
図7、図8は本発明の別の実施の形態に係る照明器具の正面図である。
【0078】
照明器具41b、41cは、照明部42b、42cと照明部43b、43cで構成されている。
【0079】
照明部42b、42cは、60W白熱電球41を用い、ランプソケット47に装着され、照明部43b、43cは40Wミニクリプトン電球43を用い、ランプソケット48に装着され、ランプソケット47、48は本体71に垂直に固定され、本体71はトイレの天井100に取付けられている。また、カバー46a、46bは乳白色で、60W白熱電球41を覆うような形状で、本体71に固定されている。照明部42b、42cでは、60W白熱電球41から発せられた光が乳白色のカバー46a、46bで拡散され、やわらかい光としてトイレ内を全体的に照射している。言わば、照明部42b、42cは全般照明である。
【0080】
照明部43bでは、40Wミニクリプトン電球43の上方に反射板82があり、反射板82の断面形状は倍率の高い楕円曲線となっている。このような反射板を取付けると、光はランプからの直接光だけでなく、反射板による反射光も加わり、比較的配光角の狭い集光した光(例えばビーム角20°程度)となり、特定の物や場所を明るくすることができる。さらに別の実施の形態として照明部43cでは、40Wミニクリプトン電球43の下方に集光レンズ42があり、これの断面形状は下方に凸のR形状となっている。このようなレンズを取付けると、比較的配光角の狭い集光した光となり、特定の物や場所を明るくすることができる。
以上から、照明部43b、43cは集光性のある光を照射しており、言わば、局部照明である。
【0081】
また、本体71には制御ボックス19が内蔵されており、制御ボックス19内は図2または図3、或いは図4で示した制御回路ブロックとなっている。この制御ボックス19によって、全体照明と局部照明が制御され、図5で示したような動作、例えばドラマチックな照明演出が実現できる。
【0082】
以上から、本実施例においては、反射板やレンズを用いて局部照明を作り出し、この局部照明が制御ボックス内の制御回路によって十分に活用されている。さらに、全般照明と局部照明を一体化し一つの照明器具としたので、全般照明の他にもう1台局部照明として器具を設置する必要がなく、別途新たな照明器具の購入、取付工事等にかかる費用が不要となり、経済的である。
なお、本実施例では、反射板の断面形状を楕円曲線としたが、放物曲線としても良い。反射板の材質は、アルミ鏡面材の他、金属や樹脂成形品に反射率の高い塗装や蒸着を施したもの、アルミフィルムを貼り付けたもの、白の樹脂フィルムを貼り付けたもの、或いは鏡面仕上げの白色の樹脂成形品でも良い。
また、レンズの断面形状を下方に凸のR形状としたが、上方のみ凸のR形状、或いは上下共凸のR形状、或いは上方が凹のR形状で下方が凸のR形状としても良い。
【0083】
図9は本発明の別の実施の形態に係る照明器具の正面図である。
【0084】
照明器具51fは全般照明52fと局部照明53fから構成されている。
【0085】
全般照明52fは、60W白熱電球41を用い、ランプソケット47に装着され、ランプソケット47は本体固定部52aに固定されている。本体固定部52aは器具取付ネジ51でトイレの天井100に固定されている。カバー58aは乳白色で、本体回転部52bにネジで接続されている。60W白熱電球41から発せられた光は、カバー58aによって拡散され、トイレ内に照射されている。
また、本体回転部固定部材52cは、本体固定部52aとネジによって接続されており、本体回転部52bから水平に延びた鍔部は、本体固定部52aの水平面と本体回転部固定部材52cの水平面との間に挟まれている。つまり、本体回転部52bから水平に延びた鍔部は、52aと52cとの間に挟まれているだけなので、本体回転部52bは、本体回転部固定部材52cのネジを少し緩めることで、水平方向に360°回転することができ、回転調整後はこのネジを締めることによって固定できる。
【0086】
従って、本体回転部52bは、全般照明52fの光源である60W白熱電球41を中心として水平方向に360°回転することができ、調整後は固定もできる。なお、局部照明53fへの給電のための配線(図示せず)は、本体回転部52bが360°回転しても問題ない程度の長さに予め設定してある。
【0087】
次に、局部照明53fは、40Wリフレクタ電球72で、ランプソケット48に装着され、ランプソケット48は透過性のないカバー58bに固定されている。カバー58bは、アーム61a、アーム61b、可動部60、アーム62a、アーム62bを介し、全般照明の本体回転部52bに接続されている。アーム61bは、アーム61aに組み込まれており、水平方向にスライドすることができ、本体回転部52bからの飛出し長さが調整可能である。アーム62bは、アーム62aに組み込まれており、上下方向にスライドすることができ、アーム62aと接続されたカバー58bの上下位置が調整可能である。
【0088】
また、可動部60は、ここを中心として反時計回りに0°から90°までの範囲に回転可能である。さらに、アーム固定ネジ62は、先に述べたアームのスライド長さ調整後に、このネジを締めることによって、固定・位置決めできるようになっている。すなわち、アーム61a、アーム61b、可動部60、アーム62a、アーム62bによって、局部照明53fは本体回転部52bに対して、水平方向、上下方向、さらには反時計回りに位置調整ができるとともに、アーム固定ネジ62によって、位置決めもできる構造になっている。
【0089】
また、先に述べたように、本体回転部52bは全般照明52fの光源である60W白熱電球41を中心として水平方向に360°回転することができるので、結果的には、局部照明53fは全般照明52fに対し、水平方向に360°回転でき、水平方向、上下方向に位置調整が、また反時計回りに0°から90°回転させ位置調整ができ、しかも位置決めもできる構造である。
【0090】
従って、トイレの壁面・床面など使用者の好みに応じた部分に、局部照明53fを自在に調整しながら照射できる。また、調整後は照射位置がずれないよう確実に位置固定できる。その結果、使用者の好みに応じ、トイレ内の絵や花や観葉植物などの装飾品や特定の場所に局部照明の光を照射することが可能となり、それらを引き立て、光による空間演出ができる。
【0091】
また、本体固定部52aの内側には制御ボックス19が内蔵されており、制御ボックス19内は図2または図3、或いは図4で示した制御回路ブロックとなっている。この制御ボックス19によって、全体照明と局部照明が制御され、図5で示したような動作、例えばドラマチックな照明演出が実現できる。
【0092】
以上の実施例において、局部照明は一つとは限らず、複数設けても良く、配光角は適宜選択すればよい。また、局部照明ではミニクリプトン電球やリフレクタ電球を用い、全般照明では白熱電球を用いたが、これに限らず、局部照明ではハロゲンランプや小型のメタルハライドランプなどを用いたり、全般照明では環形蛍光灯などの放電灯などを用いても良い。さらに、全般照明は直接光による照明としたがこれに限らず、間接照明にしても良い。間接照明にすると、天井や壁の反射光によるやわらかい光でトイレ内を照らすことができ、目にやさしく、穏やかな雰囲気のトイレとなる。
【0093】
また、トイレの出入口方向に向いた部分の全般照明カバーの光の透過率を、例えばその他のカバー部分より低透過率の部材をインサート成形する、もしくは、その他の部分より低透過率の樹脂フィルムを貼り付ける、その他の部分より板厚を厚くするなどして透過率を低くする工夫をすれば、トイレ入室の際に使用者の感じる眩しさや不快感を軽減することができる。ここで、低透過率部分は一部であり、その他の部分は適度な透過率で光を透過するため、トイレ内への明るさは十分確保することができる。また、局部照明が回転可能な場合は、トイレ入口方向に対しカバーがどの位置にくるか予測しにくいため、局部照明のカバーは不透過材にて形成することが望ましい。さらに、照明器具の取付位置は、トイレ内の天井面に限らず、壁面としても良い。
【0094】
なお、トイレとしては、色々なユニットを使用者の嗜好で選択できるユニットトイレにも好適に利用できる。ユニットトイレでは、ショールームなどで、予め、照明器具の配光の状態を確認することができるので、より使用者の嗜好にあったトイレ空間を設定できる。また、予めユニットトイレ内を適切に照明することができる位置に照明器具を取付ける、或いは取付面の部材に位置決めマーキングを行うことにより、現場での施工ミスを防ぐことができる。
【0095】
【発明の効果】
以上述べた通り、本発明によれば、トイレ内の絵や花や観葉植物などの装飾品や特定の場所に光を照射することによって、それらを引き立てる等、光による空間演出が可能な、照明装置、および照明装置が取付けられたトイレを提供することができる。さらには、夜間トイレへ行く場合等において、ランプを点けても眩しさを感じさせることがないトイレ用照明装置および照明装置が取付けられたトイレを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るトイレである。
【図2】本発明の一実施例に係る制御回路ブロック図である。
【図3】本発明の一実施例に係る制御回路ブロック図である。
【図4】本発明の一実施例に係る制御回路ブロック図である。
【図5】本発明の一実施例に係る動作例である。
【図6】本発明の一実施例に係る動作例である。
【図7】本発明の一実施例に係る照明器具の正面図である。
【図8】本発明の一実施例に係る照明器具の正面図である。
【図9】本発明の一実施例に係る照明器具の正面図である。
【図10】従来の照明器具の正面図である。
【符号の説明】
00…トイレ
01a,01b,42b,42c,43b,43c…照明部
11´,12´,20´,21´,23´…電線
10,11,41b,41c,51f…照明器具
12,16,71…本体
13,24…ランプ
14…拡散性の高い光
18…集光性の高い光
19…制御ボックス
20…トイレの照明スイッチ
21…照明器具11専用スイッチ
23…交流電源
25…便器
26…紙巻機
27…絵
30a,30b…調光回路部
31a,31b…信号
32…タイマー回路部・記憶回路部
32q…タイマー回路部・時計回路部・記憶回路部
32r…タイマー回路部・人体検知判定回路部・明るさ判定回路部・記憶回路部
41…60W白熱電球
42…集光レンズ
43…40Wミニクリプトン電球
46a,46b,58a,58b…カバー
47,48…ランプソケット
52a…本体固定部
52b…本体回転部
52c…本体回転部固定部材
52f…全般照明
53f…局部照明
60…可動部
61a,61b,62a,62b…アーム
62…アーム固定ネジ
72…40Wリフレクタ電球
78…明るさセンサ
79…人体検知センサ
82…反射板
90a…回転可能方向
100…トイレの天井

Claims (17)

  1. トイレ内に設置された照明装置において、該照明装置から照射される光は、トイレ内全体を照らす全般照明とトイレ内の特定の物や場所を照らす局部照明の両者とを備え、前記局部照明が先に点灯するよう制御する制御手段を設けたことを特徴とする照明装置。
  2. トイレ内に設置された照明装置において、該照明装置から照射される光は、トイレ内全体を照らす全般照明とトイレ内の特定の物や場所を照らす局部照明の両者とを備え、前記局部照明は照射していることが明確に判別できる程度の明るさで点灯し、前記全般照明は該局部照明を打消すことなく局部照明が照射していることが明確に判別できる程度の明るさで点灯するよう制御する制御手段を設けたことを特徴とする照明装置。
  3. 請求項1または2記載の照明装置において、前記全般照明は、電源投入時の状態から、所定時間をかけて所定の明るさまで徐々に明るい状態に変化するよう制御する制御手段を設けたことを特徴とする照明装置。
  4. 請求項1または2記載の照明装置において、前記局部照明は、電源投入時の状態から、所定時間をかけて所定の明るさまで徐々に暗い状態に変化させ、前記全般照明は、電源投入時の状態から、所定時間をかけて所定の明るさまで徐々に明るい状態に変化するよう制御する制御手段を設けたことを特徴とする照明装置。
  5. 請求項1または2記載の照明装置において、前記全般照明は所定操作により前記局部照明と独立してオンオフできる制御手段を設けたことを特徴とする照明装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の照明装置において、前記全般照明は、間接照明であることを特徴とする照明装置。
  7. 請求項1乃至5の何れかに記載の照明装置において、前記局部照明は、反射板を用い配光角を狭くしたことを特徴とする照明装置。
  8. 請求項1乃至5の何れかに記載の照明装置において、前記局部照明は、レンズを用い配光角を狭くしたことを特徴とする照明装置。
  9. 請求項1乃至5の何れかに記載の照明装置において、前記局部照明は、反射板、およびレンズを用い配光角を狭くしたことを特徴とする照明装置。
  10. 請求項1乃至5の何れかに記載の照明装置において、前記局部照明の照射方向を可変としたことを特徴とする照明装置。
  11. 請求項1乃至10の何れかに記載の照明装置において、予め設定された所定の時間帯に電源投入すると、前記全般照明および前記局部照明は請求項1乃至5の何れかに記載の制御を休止し、異なった動作を制御する制御手段を設けたことを特徴とする照明装置。
  12. 請求項1乃至10の何れかに記載の照明装置において、該照明装置は明るさセンサを備えており、該明るさセンサの周辺が所定の明るさの範囲(所定の明るさ以上または未満)の時に電源投入すると、前記全般照明および前記局部照明は請求項1乃至5の何れかに記載の制御を休止し、異なった動作を制御する制御手段を設けたことを特徴とする照明装置。
  13. 請求項1乃至10の何れかに記載の照明装置において、請求項11に記載の予め設定された所定の時間帯、或いは請求項12に記載の前記明るさセンサの周辺が所定の明るさの範囲(所定の明るさ以上または未満)の時に電源投入すると、前記全般照明および前記局部照明は請求項1乃至5の何れかに記載の制御を休止し、該全般照明及び/または該局部照明を減光点灯する制御手段を設けたことを特徴とする照明装置。
  14. 請求項1乃至10の何れかに記載の照明装置において、請求項11に記載の予め設定された所定の時間帯、或いは請求項12に記載の明るさセンサの周辺が所定の明るさの範囲(所定の明るさ以上または未満)の時に電源投入すると、前記全般照明および前記局部照明は請求項1乃至5の何れかに記載の制御を休止し、該全般照明及び/または該局部照明を所定の明るさまで徐々に明るくする制御手段を設けたことを特徴とする照明装置。
  15. 請求項1乃至14の何れかに記載の照明装置において、人体の接近を検知する人体検知手段を備え、人体が接近すると該人体検知手段から信号が発せられ、該信号によって前記全般照明及び/または前記局部照明の点灯状態を制御するようにしたことを特徴とする照明装置。
  16. 請求項1乃至15の何れかに記載の照明装置によって、トイレ空間を照射することを特徴とする照明方法。
  17. 請求項1乃至15の何れかに記載の照明装置を備えたことを特徴とするトイレ。
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