JP2004116036A - 高耐力の壁、床、屋根パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】壁構造の中間部に配置する縦枠材に、ブレース材の座屈補剛作用を期待でき、理想的な耐震性能を有する高耐力壁を提供することを目的とする。
【解決手段】壁パネルを構成する平面に沿って形鋼製のブレース11を配置し、当該ブレース11の両端部に、壁パネルの両側縁に沿うように断面略Ω形の形鋼からなる両側縦枠材12の開口部12aを挟み込んで配置すると共に、ブレース11の両側面に断面略ハット形鋼からなる中間縦枠材13を凹部13gを向かい合わせ配置して、その当接部をファスナー15で接合し、両側縦枠材12と中間縦枠材13の外側フラット面12b、13bに壁面板を当接し、その当接部をファスナー15で接合した建物の高耐力壁パネル。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄板軽量形鋼造等の建物において、木質合板あるいは石膏ボード等の構造用面板と形鋼製の枠材を組合わせて構成する高耐力壁、床および屋根パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建物の壁構造物は、枠材からなる壁枠パネルにより、または枠材にシートブレース(薄板面材)を組合わせた壁パネルで構成される。この壁構造物を分類すると、(a)一般的な鋼構造と、(b)薄板構造に大分類される。(a)、(b)はさらに4つに中分類され、これを(a)−(1)、(b)−(2)、(b)−(3)、(b)−(4)とする。
【0003】
(a)−(1)は、基本的な従来技術1(鋼構造ブレース構造)で、これはブレース構造(X形、K形)があり、さらに(イ)一般ブレース、(ロ)座屈補剛ブレース(アンボンドブレース)の2つに分かれる。(イ)一般ブレースの特徴は、圧縮側のブレースは座屈するので、載荷履歴はスリップ性状を示す(特徴▲1▼とする)。(ロ)座屈補剛ブレースの特徴は、圧縮側のブレースの座屈が補剛されるので、載荷履歴はエネルギー吸収性能が高い紡錘形となり、ブレースとしての構造性能は高い(特徴▲2▼とする)。
【0004】
(b)−(2)は、基本的な従来技術2(枠組壁工法、つまりツーバイフォー工法)であって、これは、ドリルねじ接合部の力学性状が壁全体の耐震性能を支配し、載荷履歴はスリップ性状を示す。スチールハウス及び木造ツーバイフォー構造では、一般的な耐震壁の構造である(特徴▲3▼とする)。
【0005】
(b)−(3)は、その他の従来技術1(スチールハウス構造)、薄板ブレース構造(X形、K形)であって、これは、一般ブレースの考え方をスチールハウス構造に取り入れた構造で、壁の面材の下地に板厚0.8〜1.6mm程度の薄板鋼板をドリルねじで接合してX形ブレースを構成する構造である。これは面材の耐荷性能に併せて薄板鋼板の性能が加えられるため、(b)−(2)よりも耐荷性能は高い。しかし、施工上、納まり上の問題が残されていて、国内ではあまり使用されていない。載荷履歴はスリップ性状になる(特徴▲4▼とする)。
【0006】
(b)−(4)は、その他の従来技術2(スチールハウス構造)、(薄板シートブレース構造)であって、これは、板厚0.4〜0.8mm程度の鋼板シートを、面材の下部一面に接合する構造で、(b)−(3)の特徴よりも耐荷性能は高い。しかし、(b)−(3)と同様の理由で国内ではあまり使用されていない。施工上・納まり上の問題を解決するための案であるサンドイッチ面材は本出願人が特許出願済みである。何れも載荷履歴はスリップ性状になる(特徴▲5▼とする)。
【0007】
前記の各従来技術において、(a)−(1)、(ロ)、(特徴▲2▼)が、座屈補剛ブレースとしての構造性能が高く、高耐力壁として望ましいが、これは一般的な鋼構造における壁構造であり、薄板軽量形鋼造には適用されない。
本発明は、前記(a)−(1)、(ロ)の座屈補剛ブレースのような特徴をもつブレース構造を、薄板軽量形鋼造で適用される、(b)薄板構造において実現すること、これが本発明の目的とする点である。
【0008】
前記の点をふまえて、(b)薄板構造における従来技術の問題点を整理すると次のとおりである。
【0009】
(1)薄板で構成するブレースは、X形・K形ブレースがあり、例えば、図10(A)で説明すると、壁パネル1は、薄鋼板製溝形鋼からなる複数の縦枠材2の上下端を、薄鋼板製溝形鋼からなる上枠材3と下枠材4とで結合し、さらに帯状薄鋼板製のブレース5をX形に配置し、その交差部をドリルねじなどのファスナー6で結合すると共に、その上下端を上枠材3と下枠材4のフランジ3a、4aにファスナー6で結合している。しかし、X形・K形ブレースの何れにおいても、薄鋼板製のブレースは板厚が薄いために圧縮時に座屈部位するのは必至である。座屈させないためには、座屈し難い断面形状を有するブレース材を用いた上に、適切な座屈補剛を施す必要がある。
【0010】
(2)枠組壁工法(ツーバイフォー工法)であるスチールハウス構造では、壁の枠組が壁体内に配置されるため、座屈し難い形状を有するブレースを配置するのは困難である。何故ならば、枠組材とブレース材の干渉を避けられないためである。枠組材とブレース材の干渉を避けるための策として、縦枠材に部分的に孔を設けることも考えられるが、鉛直荷重に抵抗する縦枠材に孔をあけることは構造上問題であるうえ、施工上にも問題がある。この理由のために、薄板ブレースが使用されてきた経緯がある。
【0011】
面材薄板ブレースの一例は、図10(B)に示されており、壁パネル1は、薄鋼板製溝形鋼からなる複数の縦枠材2の上下端を、薄鋼板製溝形鋼からなる上枠材3と下枠材4とで結合し、前記各枠材に合板等の面材薄板ブレース7を組合わせ、周辺部を上枠材3と下枠材4のフランジ3a、4aにファスナー6で結合している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、図10(A)、(B)に示す何れの従来例とも異なる、構造的に新規な壁枠を提供することで、従来技術の問題点の解消を図るものであって、その課題は、▲1▼薄板帯鋼のかわりに、溝形鋼・角形鋼等の形鋼をブレースとして用いること、▲2▼壁体内部に溝形鋼・角形鋼等のブレースを配置できるような断面形を有する縦枠材を用いて壁枠を構成することであり、これにより、壁構造の中間部に配置する縦枠材に、ブレース材の座屈補剛作用を期待でき、理想的な耐震性能を有する高耐力壁を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するため、本発明は次のように構成する。
【0014】
請求項1記載の発明は、建物の高耐力壁パネルであって、壁構面に沿ってK形あるいはX形に配置される耐震抵抗要素であるブレース材の両側面に、断面が方形あるいは略ハット形の中間縦枠材を前記ブレース材に当接するように配置して構成される矩形壁枠体の両側壁構面に、石膏ボードあるいは木質面材等の壁面板を配置し、両端縦枠材と中間縦枠材との当接部をファスナーで接合したことを特徴とする。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、断面略溝形又は角形の形鋼からなる前記ブレース材を、断面略Ω形の形鋼からなる前記両端縦枠材の開口部に挟み込んで、その当接部をボルト接合することを特徴とする。
【0016】
請求項1記載のK形あるいはX形のブレース材に代えて、当該ブレースを構造用合板又は鋼板からなるシートブレースで構成したことを特徴とする。
【0017】
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3に記載の発明を用いて構成するする高耐力床パネルおよび高耐力屋根パネルとする。
【0018】
【作用】
本発明では、壁体内部に空間を設けられるように形鋼を配置して壁枠を構成することにより、溝形鋼・角形鋼等の形鋼製のブレースを壁体内部に配設することを可能とした。
【0019】
前記の構成により形鋼製のブレース自体が強固であり、この点で壁枠パネルの強度が向上すると共に、これに加えて、壁枠パネルの中間部に配置する前記の縦枠材によって、前記ブレースの座屈補剛効果があり、両者の構成が相俟って理想的な耐震性能を有する高耐力壁パネルが実現される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図を参照して説明する。
【0021】
図1、図2は実施形態1を示し、図3〜図6は実施形態2を示し、図1(A)、(B)、(C)は、実施形態1に係る高耐力壁パネルの横断平面図、一部破断正面図、一部破断右側面図、図2は、実施形態1における縦枠材の平面拡大図である。図3(A)、(B)、(C)は、実施形態2に係る高耐力壁パネルの平面図、一部破断正面図、一部破断右側面図、図4〜図6は、実施形態2における縦枠材のバリエーション(変形例)1〜3の平面拡大図である。
【0022】
図1、図2を参照して実施形態1を説明すると、壁パネル10を構成する平面に沿って、溝形鋼、カシメ角形鋼製の2本のブレース11が、正面から見て略横V状に配置されている。そして、2本のブレース11の互いに接近する側の端部と、互いに離間する側の端部に壁パネル10の両側縁に沿うように断面略Ω形の形鋼からなる両側縦枠材12の幅(d)の開口部12aを挟み込んで配置し、その当接部をボルト14で接合している。また、ブレース11の中間部において、当該ブレース11の両側面に断面略ハット形鋼からなる中間縦枠材13の凹部13gを向かい合わせ配置して、その当接部をドリルねじなどのファスナー15で接合している。
【0023】
前記のようにして、ブレース11を中間に挟んだ態様で所定長の中間縦枠材13と両側縦枠材12が所定の間隔をあけて平行に当該ブレース11に固定され、両側縦枠材12と向い合う各中間縦枠材13の上下両端に、当該両縦枠材12、13の左右の外側フラット面12b、13bを挟み込むように薄鋼板製溝形鋼からなる下枠材16と上枠材17を配設し、その当接部にドリルねじなどのファスナー15を打設して、両部材を接合している。
【0024】
前記のようにして、ブレース11と両側縦枠材12と中間縦枠材13と下枠材16と上枠材17とで壁枠組みが構成され、下枠材16と上枠材17のそれぞれの両フランジ16a、17aと、両側縦枠材12の左右の外側フラット面12bと、向い合う各中間縦枠材13の外側フラット面13bとで所定の壁厚み幅(W)を有して面材配置平面(壁枠組み)が構成され、建物の内壁側となる一方の面材配置平面に構造用合板からなる約9mm厚の内側面材18を当てがい、建物の外壁側となる他方の面材配置平面に石膏ボード等からなる約12.5mm厚の外側壁面材19を当てがい、それぞれの当接部にドリルねじなどのファスナー15を打設して、壁枠組みに内側壁面材18と外側壁面材19を接合している。前記構成により、建物の高耐力壁パネル10が構成される。
【0025】
ブレース11の端部に取付ける断面略Ω形の薄鋼板製形鋼からなる両側縦枠材12の詳細構造は、図2に示すとおりである。すなわち、所定の壁厚み幅(W)を形成する壁パネル厚み方向外側フラット面12cと、その先端の外側フラット面12bと、壁パネル厚み方向内側フラット面12dと、幅(d)の開口部12aを形成する内側フラット面12eと、内端折曲げ部12fとから断面略Ω形にロールフォーミングで曲げ形成されている。
【0026】
ブレース11の中間部に取付ける中間部縦枠材13は、断面略ハット形の薄鋼板製形鋼からなり、対をなして構成されるこの中間縦枠材13の詳細構造は、同じく図2に示すとおりである。すなわち、所定の壁厚み幅(W)を形成する壁パネル厚み方向両フラット面13cと、その先端の外側フラット面13bと、対向する枠材間で幅(d)の開口部13aを形成する内側フラット面13eと、内端折曲げ部13fとから凹部13gを有する断面略ハット形にロールフォーミングで曲げ形成されている。
【0027】
前記のようにして、左右一対の両側縦枠材12と、凹部13gが対向して一対をなす中間縦枠材13の幅(d)の開口部12a、13aで、溝形鋼、角形鋼のブレース11を挟み、これら各枠材12、13の外側フラット面12c、13cで形成される両側の面材配置平面に内側壁面材18と外側壁面材19を当てがい、のファスナー15を打設して、所定の壁厚み幅(W)を形成する高耐力壁パネル10が構成できる。
【0028】
前述のように構成された高耐力壁パネル10は、壁体内部にブレースを配置可能な断面形を有する略ハット形鋼及び略Ω形鋼からなる縦枠材12、13を用いて壁枠を構成し、それにより溝形鋼・角形鋼等の形鋼製のブレースを壁体内部に配設することが可能となった。よって、前記構成の高耐力壁パネル10は、形鋼製のブレース11自体が強固であり、この点で壁枠パネル10の強度が向上すると共に、これに加えて、壁枠パネル10の中間部に配置する前記の縦枠材12、13によって、前記ブレース11の座屈補剛効果があり、両者の構成が相俟って理想的な耐震性能を有する高耐力壁パネル10が実現された。
【0029】
次に、図3〜図6を参照して、実施形態2を説明する。この実施形態2では、図3に示すように、実施形態1の形鋼製のブレース11に代えて構造用合板、鋼板、真鍮板等からなっていて、シートブレース21の両側縁に沿って断面略Ω形の形鋼からなる両側縦枠材12の幅(d)の開口部12aを挟み込んで配置し、その当接部をファスナー15で接合している。また、シートブレース21の中間部において、当該シートブレース21の両側面に断面略ハット形鋼からなる中間縦枠材13の凹部13gを向かい合わせ配置して、その当接部をドリルねじなどのファスナー15で接合している。
【0030】
前記において、実施形態1の形鋼製のブレース11に代えてシートブレース21を用いた構成以外は、実施形態1、2は同じ構成であるので、両実施形態の共通要素には共通の符号を付して説明した。なお、高耐力壁パネル10の幅(W)は、実施形態1、2共に1820mm、であり、他方、実施形態1の形鋼製のブレース11の厚み(つまり縦枠材12、13の開口部の幅)が25mmに対し、実施形態2のシートブレース21が構造用合板の場合、その厚み(つまり縦枠材12、13の開口部の幅)が9mmであり、シートブレース21が鋼板の場合、その厚み(つまり縦枠材12、13の開口部の幅)が6mmであるので、図4、図5に示すように、その差分だけ、実施形態1よりも実施形態2の縦枠材12、13の開口部12a、13aの幅(d)が狭く設けられている。
【0031】
図4はバリエーション1として、構造用合板製のシートブレース21に組合わせる両側縦枠材12と中間縦枠材13の例を示し、図5はさらにバリエーション2として、鋼板製のシートブレース21に組合わせる両側縦枠材12と中間縦枠材13の例を示す。
【0032】
次に、図6は、バリエーション3として、シートブレース21に組合わせる両側縦枠材12と中間縦枠材13の例を示す。このバリエーション3では、薄鋼板のロールフォミング成形により、両側縦枠材12と、凹部13gが対向して対をなす一方の中間部縦枠材13が一体成形されていて、この一体成形縦枠材22と対をなす他方の中間部縦枠材13とで全体の縦枠材が構成されている。このバリエーション3における縦枠材12、13の作用効果は、バリエーション3における縦枠材12、13のそれと同じである。
【0033】
なお、実施形態1、2において、両側縦枠材12を比喩的に略Ω形状と表現し、中間部縦枠材13を比喩的にハット形と表現したが、両側縦枠材12、中間部縦枠材13が機能的に本発明の所期の機能を発揮するのであれば図示の形状に限定されない。また、凹部13gが対向して対をなす中間部縦枠材13は、構成する高耐力壁パネル10に応じて、適宜の間隔で複数本設けられる。
【0034】
次に、図7、図8、図9は実施形態3、4、5を示し、各図(A)、(B)、(C)は、各実施形態に係る高耐力壁パネルの横断平面図、一部破断正面図、一部破断右側面図である。この実施形態3〜5において、実施形態1、2と共通要素には共通の符号を付して簡単に説明する。
【0035】
図7の実施形態3では、両側縦枠材12が互いに開口を向かい合わせた溝形鋼で構成され、中間縦枠材13が角形鋼で構成され、中間縦枠材13の両側面に沿わせて配置の2本のブレース11が、正面から見て略横V状に配置されていて、その互いに接近する側の端部の縦枠材12とで正面K形をなしており、ブレース11と両側縦枠材12とは溶接接合されている。他の構成は実施と同じである。
【0036】
図8の実施形態4では、ブレース11の配置形状を正面千鳥に配置することで、該ブレース11を増加配置したもので、他の構成は実施形態7と同じである。
【0037】
図9の実施形態5では、中間縦枠材13をリップ付き溝形鋼で構成すると共に、ブレース11の配置形状を正面X状に配置した例を示し、他の構成は実施形態7、8と同じである。
【0038】
【発明の効果】
本発明によると、断面が方形、溝形、略ハット形、或いは略Ω形鋼等からなる縦枠材を用いて壁体内部にブレースを配置可能な壁枠を構成し、それにより耐震抵抗要素である溝形鋼・角形鋼等の形鋼製のブレースを壁体内部に配設したので、前記形鋼製のブレース自体が強固であり、この点で壁枠パネルの強度が向上すると共に、これに加えて、壁枠パネルの中間部に配置する前記の縦枠材によって、前記ブレースの座屈補剛効果があり、両者の構成が相俟って理想的な耐震性能を有する高耐力壁パネルが実現された。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)、(C)は、実施形態1に係る高耐力壁パネルの横断平面図、一部破断正面図、一部破断右側面図である。
【図2】実施形態1における縦枠材の平面拡大図である。
【図3】(A)、(B)、(C)は、実施形態2に係る高耐力壁パネルの横断平面図、一部破断正面図、一部破断右側面図である。
【図4】実施形態2における縦枠材のバリエーション(変形例)1の平面拡大図である。
【図5】実施形態2における縦枠材のバリエーション(変形例)2の平面拡大図である。
【図6】実施形態2における縦枠材のバリエーション(変形例)3の平面拡大図である。
【図7】(A)、(B)、(C)は、実施形態3に係る高耐力壁パネルの横断平面図、一部破断正面図、一部破断右側面図である。
【図8】(A)、(B)、(C)は、実施形態4に係る高耐力壁パネルの横断平面図、一部破断正面図、一部破断右側面図である。
【図9】(A)、(B)、(C)は、実施形態5に係る高耐力壁パネルの横断平面図、一部破断正面図、一部破断右側面図である。
【図10】(A)は、従来例に係る薄鋼板製ブレースを用いた壁パネルの斜視図、(B)は、従来例に係る薄鋼板製シートブレースを用いた壁パネルの斜視図である。
【符号の説明】
1 壁パネル
2 縦枠材
3 上枠材
4 下枠材
5 ブレース
6 ファスナー
7 面材薄板ブレース
10 高耐力壁パネル
11 ブレース
12 両側縦枠材
12a 開口部
12b 外側フラット面
12c 壁パネル厚み方向外側フラット面
12d 壁パネル厚み方向内側フラット面
12e 内側フラット面
12f 内端折曲げ部
13 中間部縦枠材
13a 開口部
13b 外側フラット面
13c 壁パネル厚み方向両フラット面
13e 内側フラット面
13f 内端折曲げ部
13g 凹部
14 ボルト
15 ファスナー
16 下枠材
17 上枠材
18 面材
19 面材
20 壁パネル厚み方向フラット部
21 シートブレース
22 一体成形縦枠材

Claims (4)

  1. 壁構面に沿ってK形あるいはX形に配置される耐震抵抗要素であるブレース材の両側面に、断面が方形あるいは略ハット形の中間縦枠材を前記ブレース材に当接するように配置して構成される矩形壁枠体の両側壁構面に、石膏ボードあるいは木質面材等の壁面板を配置し、両端縦枠材と中間縦枠材との当接部をファスナーで接合したことを特徴とする建物の高耐力壁パネル。
  2. 断面略溝形又は角形の形鋼からなる前記ブレース材を、断面略Ω形の形鋼からなる前記両端縦枠材の開口部に挟み込んで、その当接部をボルト接合することを特徴とする請求項1記載の建物の高耐力壁パネル。
  3. 請求項1記載のK形あるいはX形のブレース材に代えて、当該ブレースを構造用合板又は鋼板からなるシートブレースで構成したことを特徴とする建物の高耐力壁パネル。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載する構造を有するパネル材を用いて構成した高耐力床パネルおよび高耐力屋根パネル。
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