JP2004114899A - 空気通路開閉装置 - Google Patents

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Yukio Kamimura
上村 幸男
Hirohide Shindo
進藤 寛英
Yoshihiko Okumura
奥村 佳彦
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Abstract

【課題】可撓性を有する膜状部材からなるスライドドアを用いた空気通路開閉装置において、膜状部材の自励振動に起因する異音の発生を抑制する。
【解決手段】空気通路の開口部15b、16a、19〜21を形成するケース11と、ケース11内において開口部15b、16a、19〜21の風上側に移動可能に配置されたスライドドア14、22とを備え、スライドドア14、22は可撓性を有する膜状部材141、221を有しており、膜状部材141、221の移動により開口部15b、16a、19〜21を開閉する空気通路開閉装置において、開口部15b、16a、19〜21に膜状部材141、221の移動方向と直交する方向の直交格子42を備える。
【選択図】    図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、膜状部材を有するスライドドアにより空気通路を開閉する空気通路開閉装置に関するもので、車両用空調装置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用空調装置では、膜状部材の移動によって空気通路の切替を行う空気通路開閉装置が種々提案されている。本出願人においては、膜状部材の巻き取り機構を不要にして、構成を簡素化した空気通路開閉装置を提案している(特許文献1参照)。この従来技術では、空気通路を形成するケース内にガイド溝を設け、このガイド溝にて膜状部材の幅方向の両端部をガイドするとともに、膜状部材に駆動軸の駆動ギヤを噛み合わせている。
【0003】
これにより、駆動軸の回転により膜状部材をガイド溝に沿って往復動させ、膜状部材の移動によりケースの空気通路を開閉するようにしている。具体的には、膜状部材に空気流通用の開口部を設け、膜状部材の移動により膜状部材の開口部とケース側の空気通路開口部との連通面積が変化して空気通路を開閉するようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−79819号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記特許文献1の従来技術を実際に試作検討してみると、膜状部材の自励振動に起因する異音(ビビリ音)の発生が問題となることが分かった。
【0006】
この異音の発生原因について以下具体的に説明すると、図13は本発明者による試作品のケース側の空気通路開口形状を示す平面図であり、図14は図13の開口部風上側に膜状部材が位置している状態における要部断面図である。空気通路を形成するケース11は、結合面(型割面)11aにて第1分割ケース11bと第2分割ケース11cとに2分割され、この第1、第2分割ケース11b、11cを金属ばねクリック、ねじ等の締結手段により一体に締結する構成になっている。
【0007】
そして、この第1、第2分割ケース11b、11cの両方にわたって、ケース内部の空気通路の開口部19が矩形状に開口している。19aはこの開口部19の開口端面である。この開口部19は例えば、乗員の上半身側へ空気を吹き出すためのフェイス開口部として用いられる。図13、14において、矢印bは膜状部材221の移動方向(ドア移動方向)であり、膜状部材221は結合面11aと平行な方向(図13の左右方向)bに移動するようになっている。
【0008】
ここで、膜状部材221の幅方向(移動方向bと直交方向)の両端部をケース側のガイド溝23内に嵌入することにより、膜状部材221の幅方向両端部がガイド溝23によりガイドされて、膜状部材221がガイド溝23の形状に沿ってb方向に移動する。
【0009】
また、膜状部材221を開口部19の風上側に配置することにより、空調風の風圧を利用して、膜状部材221を開口部周縁のシール面40(図14)上に圧着させるようにしている。開口部19には膜状部材221の移動方向bと平行な平行格子41を配置して、膜状部材221を開口部19内の領域でも平行格子41により支持して、膜状部材221が風圧により開口部19の風下側へ大きく湾曲(膨出)することを防止している。
【0010】
ところで、図14は第1、第2分割ケース11b、11cの開口部周縁のシール面40と膜状部材221との間に隙間Hが生じた状態を示している。この隙間Hは膜状部材221の曲げ癖や結合面11a付近におけるシール面40の凹形状、段差等が原因となって発生する。
【0011】
ここで、膜状部材221は、例えば、100〜200μm程度の微小板厚の樹脂フィルム材により構成されているので、膜状部材221が長期間放置されると、ガイド溝23の曲げ形状に沿った曲げ癖が膜状部材221に生じる。特に、夏期のような高温下において長期間放置されると、高温による熱変形が膜状部材221に加わるので、曲げ癖の発生が一層助長される。
【0012】
なお、膜状部材221の幅方向両端部はガイド溝23により拘束されるので、曲げ癖が発生してもガイド溝23の壁面(ケース面)に押し付けられ、隙間Hが発生しないが、膜状部材221の幅方向の中央部(結合面11a付近)にはガイド溝23による拘束が及ばないので、曲げ癖の発生により膜状部材221が丸まろうとして隙間Hが発生する。
【0013】
また、第1、第2分割ケース11b、11cを樹脂により型成形する際に、型抜きのための抜き勾配を設定するのであるが、この抜き勾配の設定に伴って、シール面40のうち結合面11a付近が膜状部材221から離れる方向(風下側)に傾斜するので、結合面11a付近が凹形状となる。更に、第1、第2分割ケース11b、11cの締結時のガタにより結合面11a付近にシール面40の段差が形成される場合もある。これらの凹形状や段差が両ケース11b、11cのシール面40に形成されることにより隙間Hが一層拡大する。
【0014】
以上のようにして、膜状部材221とケース側の開口部周縁のシール面40との間に隙間Hが発生すると、膜状部材221の表面側を矢印Kのように空気が流れると同時に、膜状部材221の裏面側にも空気が隙間Hを通過して矢印I、I’のように流れる。この表裏両面の空気流れの影響を受けて膜状部材221の表裏両面の圧力が変動する。この圧力変動が原因となって、膜状部材221が自励振動を起こし、異音(ビビリ音)を発生することが分かった。
【0015】
本発明は上記点に鑑みて、可撓性を有する膜状部材からなるスライドドアを用いた空気通路開閉装置において、膜状部材の自励振動に起因する異音の発生を抑制することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、空気通路の開口部(15b、16a、19〜21)を形成するケース(11)と、ケース(11)内において開口部(15b、16a、19〜21)の風上側に移動可能に配置されたスライドドア(14、22)とを備え、スライドドア(14、22)は可撓性を有する膜状部材(141、221)を有しており、膜状部材(141、221)の移動により開口部(15b、16a、19〜21)を開閉する空気通路開閉装置において、
開口部(15b、16a、19〜21)に膜状部材(141、221)の移動方向と直交する方向の直交格子(42)を備えることを特徴とする。
【0017】
ところで、膜状部材(141、221)の曲げ癖等が原因となって、膜状部材(141、221)とケース側の開口部周縁のシール面(40)との間に隙間Hが発生すると、膜状部材(141、221)の風下側(裏面側)にも空気が流れようとする。
【0018】
この際、請求項1によると、膜状部材風下側に流れ込んだ空気を直交格子(42)によって開口部(15b、16a、19〜21)の風下方向、すなわち、膜状部材から離れる方向(図10の矢印J参照)に方向転換させることができる。
【0019】
このため、隙間(H)からの空気が、膜状部材(141、221)の風下側の面(裏面)の広範囲にわたって流れることを防止できる。その結果、膜状部材(141、221)の表裏両面に空気が流れることに起因する圧力変動、ひいては膜状部材(141、221)の自励振動を防止して、異音(ビビリ音)の発生を抑制できる。
【0020】
請求項2に記載の発明では、請求項1において、開口部(15b、16a、19〜21)に膜状部材(141、221)の移動方向と平行に延びる平行格子(41)を備え、直交格子(42)および平行格子(41)をケース(11)に一体成形したことを特徴とする。
【0021】
これにより、直交格子(42)を平行格子(41)とともに一体成形によりケース(11)に簡単に構成できる。
【0022】
また、平行格子(41)は膜状部材(141、221)が開口部(15b、16a、19〜21)の風下側へ大きく湾曲することを防止する効果を発揮できる。しかも、直交格子(42)の配置によって平行格子(41)の補強効果を発揮することもできる。
【0023】
請求項3に記載の発明では、請求項1または2において、直交格子(42)を開口部(15b、16a、19〜21)の幅寸法全長にわたって配置することを特徴とする。
【0024】
ここで、開口部(15b、16a、19〜21)の幅寸法とは膜状部材(141、221)の移動方向と直交する方向の幅寸法である。従って、請求項3によると、膜状部材(141、221)の移動方向と直交する方向の全域にわたって直交格子(42)を配置することになるから、隙間(H)から膜状部材(141、221)の風下側に流れ込む空気流れの全部を開口部(15b、16a、19〜21)の風下側へ方向転換できる。従って、膜状部材(141、221)の自励振動防止効果、ひいては異音の抑制効果を高めることができる。
【0025】
請求項4に記載の発明のように、請求項1または2において、直交格子(42)を開口部(15b、16a、19〜21)の幅寸法のうち、中央部の所定範囲のみに部分的に成形してもよい。つまり、隙間(H)は開口部(15b、16a、19〜21)の幅寸法の全域に一律に発生せず、幅寸法の中央部で大きくなるから、中央部の所定範囲のみに直交格子(42)を部分的に配置してもよい。
【0026】
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つにおいて、ケース(11)は、複数の分割ケース(11b、11c)を一体に締結する構成になっており、複数の分割ケース(11b、11c)の結合面(11a)が、開口部(15b、16a、19〜21)の幅寸法の範囲内にて膜状部材(141、221)の移動方向と平行に延びることを特徴とする。
【0027】
このように、ケース(11)を複数の分割ケース(11b、11c)に分割することはケース成形上の理由、ケース内への機器の組付上の理由等から採用されるが、複数の分割ケース(11b、11c)の結合面(11a)を、開口部(15b、16a、19〜21)の幅寸法の範囲内にて膜状部材(141、221)の移動方向と平行に延びる構成にしているから、分割ケース締結時のガタにより結合面(11a)付近に段差が形成されても、この段差が膜状部材移動方向と平行に延びるから、膜状部材(141、221)の移動が段差により阻害されないという利点がある。
【0028】
また、上記段差の他に、分割ケースの抜き勾配により結合面(11a)付近が凹形状になることがあり、これらの段差や凹形状の形成により隙間(H)が一層拡大し、異音抑制の必要性がより一層高まるのであるが、本発明では、隙間(H)からの空気流れを直交格子(42)により確実に風下側へ方向転換できるので、隙間(H)の発生に基づく異音を確実に抑制できる。
【0029】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0030】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態を適用した車両用空調装置における室内ユニット部のうち、熱交換器部を収容している空調ユニット10を示す。この空調ユニット10は車室内前部の計器盤(図示せず)内側において、車両左右(幅)方向の略中央部に配置される。図1の上下前後の矢印は車両搭載状態における方向を示す。車両用空調装置の室内ユニット部は、上記略中央部の空調ユニット10と、計器盤内側において助手席側にオフセット配置される図示しない送風機ユニットとに大別される。
【0031】
送風機ユニットは、外気(車室外空気)または内気(車室内空気)を切替導入する内外気切替箱と、この内外気切替箱に導入された空気を送風する遠心式送風機とを備えている。この送風機ユニットの送風空気は、空調ユニット10のケース11内のうち、最下部の空気流入空間12に流入するようになっている。
【0032】
ケース11は、ポリプロピレンのような弾性を有し、機械的強度も高い樹脂にて成形されている。ケース11は、成形上の型抜きの都合、ケース内への空調機器の組付上の理由等から具体的には複数の分割ケース11b、11c(後述の図9参照)に分割して成形した後に、この複数の分割ケース11b、11cを一体に締結する構成になっている。
【0033】
空調ユニット10のケース11内において空気流入空間12の上方には冷房用熱交換器をなす蒸発器13が小さな傾斜角度でもって略水平方向に配置されている。従って、送風機ユニットの送風空気は空気流入空間12に流入した後、この空間12から蒸発器13を下方から上方へと通過する。蒸発器13は周知のように車両空調用冷凍サイクルの膨張弁等の減圧装置により減圧された低圧冷媒が流入し、この低圧冷媒が送風空気から吸熱して蒸発するようになっている。
【0034】
そして、蒸発器13の上方(空気流れ下流側)には膜状部材を有するエアミックス用スライドドア14が配置され、さらに、このエアミックス用スライドドア14の上方(空気流れ下流側)に温水式ヒータコア15が配置されている。このヒータコア15は周知のように車両エンジンの温水(冷却水)を熱源として空気を加熱する暖房用熱交換器である。
【0035】
このヒータコア15も略水平方向に配置されているが、ヒータコア15はケース11内の通路断面積より小さくして、ケース11内のうち車両前方側に偏って配置してある。これにより、ヒータコア15の車両後方側(乗員座席寄りの部位)に、ヒータコア15をバイパスして空気が流れるバイパス通路16を形成している。
【0036】
エアミックス用スライドドア14は、蒸発器13とヒータコア15との間にて車両前後方向aに移動(往復動)して、ヒータコア15の通風路(温風通路)15aの開口部15bとバイパス通路16の開口部16aを開閉する。これにより、ヒータコア通風路15aを通過する温風とバイパス通路16を通過する冷風との風量割合を調整して、車室内への吹出空気温度を調整することができる。従って、エアミックス用スライドドア14により車室内への吹出空気の温度調整手段が構成される。
【0037】
ヒータコア15を通過した温風は温風ガイド壁17により車両後方側へガイドされて空気混合部18に向かう。この空気混合部18にてバイパス通路16からの冷風とヒータコア通過後の温風が混合して所望温度となる。
【0038】
ケース11の上面部(空気下流端部)には、車両後方側から車両前方側へ向かって、複数の吹出開口部、すなわち、フェイス開口部19、デフロスタ開口部20、およびフット開口部21が順次開口している。フェイス開口部19は空気混合部18からの空調空気を乗員の上半身に向けて吹き出すためのもので、デフロスタ開口部20は空気混合部18からの空調空気を車両フロントガラス内面に向けて吹き出すためのもので、フット開口部21は空気混合部18からの空調空気を乗員の足元部に向けて吹き出すためのものである。これらの複数の吹出開口部19、20、21は、1枚の膜状部材からなる吹出モード用スライドドア22が車両前後方向bに移動(往復動)して開閉される。
【0039】
ところで、上記したエアミックス用スライドドア14および吹出モード用スライドドア22はいずれも図1に示すようにケース11内の曲折した経路を往復動するので、この曲折した経路に沿って変形し得るように可撓性を有する膜状部材(樹脂製フィルム材)141、221を用いて構成されている。この膜状部材141、221の具体的材質としては可撓性を有し、かつ、摩擦抵抗が小さい樹脂材料であるPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムが好適である。
【0040】
なお、膜状部材141、221の板厚は例えば、100〜250μm程度の微小寸法である。このような範囲にフィルムの板厚を設定することにより、スライドドア14、22の送り出しに必要な剛性を確保しつつ、往復動経路の曲げ部ではその曲げ形状に沿ってフィルムが容易に変形して、曲げ力による著しい操作力の増大を抑制する。
【0041】
次に、エアミックス用スライドドア14について詳述する。図2はエアミックス用スライドドア14単体の具体的構成を例示するものであり、ドア14の移動方向aの中央部領域に空気が流通可能な枠体状の形状からなる支持部材143を配置し、この支持部材143のドア移動方向aへの前後両側の端部にそれぞれ膜状部材141、141を結合している。
【0042】
支持部材143はポリプロピレン等の樹脂成形品からなる剛体であり、ドア移動方向aと直交方向に延びる枠部143a、143bが所定間隔で平行に配置され、この枠部143a、143bの長手方向の両端部付近をドア移動方向aに円弧状に延びる枠部143c、143dにより結合している。従って、これらの枠部143a〜143dにより長方形の枠体形状を構成している。
【0043】
また、ドア移動方向a前後の枠部143a、143bの長手方向の中間部位にはドア移動方向aに延びる2本の補強リブ143e、143fを配置している。これらの枠部143a〜143dおよび補強リブ143e、143fは樹脂により一体成形されている。
【0044】
上記枠部143a〜143dの内側は空気が流通可能な開口部144であり、この開口部144は補強リブ143e、143fにより3つの部分に分割形成されている。ドア移動方向aに延びる枠部143c、143dの下面部にはそれぞれギヤ149a、149bが形成してある。このギヤ149a、149bは枠部143c、143dの円弧形状に沿って円弧形状に延びるよう形成されている。
【0045】
ドア移動方向aと直交方向に延びる枠部143a、143bにおいて長手方向の両端部に円柱状のガイドピン148を形成している。このガイドピン148は支持部材143からドア移動方向aと直交方向に突出してケース側のガイド溝23(図1、図5)内に摺動可能に嵌合する。
【0046】
また、枠部143a、143bにはその長手方向に沿って複数(図2の例では6個)の係止ピン143gが所定間隔にて一体成形されている。この係止ピン143gは枠部143a、143bにおいて開口部144に面する部位に配置されている。そして、この係止ピン143gは図3に示すように、円柱状の軸部143hを有し、この軸部143hの先端部に茸状に拡大された拡大頭部143iを一体成形した形状である。
【0047】
一方、膜状部材141、141の端部付近には図4に示すように長穴形状の係止穴部141cを形成している。この係止穴部141cの長穴形状の長軸方向は、膜状部材141、141の組付状態において上下方向、すなわち、空気流れ方向に向いている。また、この係止穴部141cから長穴形状の左右両側(短軸方向)へ延びるスリット141dが形成してある。
【0048】
係止穴部141cの長穴形状の長軸方向の径寸法は係止ピン143gの拡大頭部143iの径寸法より大きくしてあるが、係止穴部141cの長穴形状の短軸方向の径寸法は係止ピン143gの拡大頭部143iの径寸法より小さく、かつ、係止ピン143gの軸部143hの径寸法と同等以上に設計してある。
【0049】
これにより、膜状部材141、141の係止穴部141cを係止ピン143gに嵌め込むときは、スリット141dを広げることにより係止ピン143gの拡大頭部143iを係止穴部141cに挿入できる。そして、拡大頭部143iが係止穴部141cを通過すると、スリット141dが膜状部材の弾性復元力により閉じるので、拡大頭部143iを係止穴部141cに確実に係止でき、枠体形状の支持部材143に膜状部材141、141を結合できる。
【0050】
なお、図3に示すように支持部材143の枠部143aに弾性部材143jの支持面143kを一体に成形し、この支持面143k上に弾性部材143jを接着等により固定している。この弾性部材143jは自身の弾性反力により膜状部材141をケース11側のシール面に押圧して、膜状部材141のシール効果を向上させるものである。なお、図3では枠部143a側の構成のみを示しているが、他の枠部143b側においても同様に、支持面143kおよび弾性部材143jを設けている。
【0051】
ここで、上記したガイド溝23を図5により説明すると、図5は図1のC−C断面図であり、ガイド溝23は、空調ユニット10のケース11において、ヒータコア15の通風路(温風通路)15aの開口部15bおよびバイパス通路16の開口部16aよりも下方、換言すると、空気流れ上流側に設けられる。より具体的には、ガイド溝23はケース11の内側へ向かって開口する凹状空間を形成するものであって、ケース11の内壁面において車両左右方向の両側の壁面部にドア移動方向aと平行に延びるように一体に設けられる。
【0052】
なお、図5では車両左側のガイド溝23のみ図示している。また、図1のC−C断面位置には枠体形状の支持部材143のみが位置し、膜状部材141、弾性部材143j等は位置しないが、説明の便宜上、これらの部材も図5に簡略的に図示している。
【0053】
左右両側のガイド溝23内にそれぞれガイドピン148を摺動可能に嵌入する。また、膜状部材141の幅方向の両端部も左右両側のガイド溝23内に摺動可能に嵌入する。これにより、膜状部材141と支持部材143とを含むスライドドア14全体はガイド溝23により車両前後方向aに摺動可能な状態で保持される。そのため、可撓性を有する膜状部材221がガイド溝23によりガイドされてケース11内の曲折した経路を往復動できる。
【0054】
支持部材143はスライドドア14の剛性増加手段としての役割を果たす他に、膜状部材141に対して操作力(駆動力)を伝達する役割も兼ねるものである。そのため、図1に示すように、ケース11内において、スライドドア14の直ぐ下方の部位で、ヒータコア15の通風路15aとバイパス通路16との中間部位(ケース11内部の車両前後方向の中間部位)にドア駆動軸25がドア移動方向aと直交する方向(車両左右方向)に配置されている。
【0055】
この駆動軸25の軸方向の両端部はケース11の左右両側の壁面の軸受け穴(図示せず)により回転自在に支持されている。この駆動軸25のうち、上記支持部材143のギヤ149a、149bと対応する部位(軸方向の両側部位)にそれぞれ円形駆動ギヤ(ピニオン)26を樹脂により一体成形で設けて、この駆動ギヤ26を、支持部材143の枠部143c、143dの下面部に形成されたギヤ149a、149bとかみ合わせるようになっている。
【0056】
また、駆動軸25の軸方向の一端部はケース11の外部へ突出し、この駆動軸25の突出端部をドア駆動装置を構成するサーボモータ(図示せず)の出力軸に適宜の連結機構を介して連結している。これにより、サーボモータの回転が駆動軸25に伝達され、さらに、駆動軸25の回転は、駆動ギヤ26とギヤ149a、149bとのかみ合いによりスライドドア14の往復動運動に変換される。
【0057】
一方、スライドドア14がケース11内に組付られた状態においては、図5に示すように支持部材143が風上側に位置し、そして、膜状部材141が風下側に位置する。膜状部材141の端部付近に設けた係止穴部141cの長穴形状の長軸方向を前述のように空気流れ方向に向けているから、係止穴部141cの長軸方向の寸法範囲内にて、膜状部材141が支持部材143の係止ピン143gに変位可能となっている。
【0058】
そのため、膜状部材141が風圧を受けると、風下側に移動して、膜状部材141の面がケース11に形成されたシール面40に圧着するようになっている。つまり、膜状部材141は支持部材143とケース側のシール面40との間で微小寸法だけ変位可能に保持されている。
【0059】
次に、吹出モード用スライドドア22の具体例を図6により説明すると、吹出モード用スライドドア22は支持部材143に相当する部材を持たずに膜状部材221のみで構成されている。この膜状部材221は長方形の形状であり、その材質、板厚等は上述の膜状部材141と同様でよい。
【0060】
膜状部材221の移動方向bの中央部に空気流通用の開口部222が複数に分割して開口している。この開口部222の形成により膜状部材221の中央部の剛性(強度)が低下するので、膜状部材221の中央部に開口部222と同一形状の開口部を有する補強膜状部材(図示せず)を一体に貼り付ける等の対策をとってもよい。
【0061】
膜状部材221の幅方向(移動方向bと直交する方向)の両端部近傍には、ギヤかみ合い用の穴部225、226が貫通するように設けてある。一方、ケース11の上面部に位置するフェイス開口部19とデフロスタ開口部20との中間部位で、かつ、吹出モード用スライドドア22の上方部に駆動軸30がドア移動方向bと直交する方向(車両左右方向)に配置されている。
【0062】
この駆動軸30の軸方向の両端部は、図7に示すようにケース11の壁面の軸受け穴33により回転自在に支持されている。この駆動軸30のうち、上記穴部225、226と対応する部位(軸方向の両側部位)にそれぞれ駆動ギヤ31を樹脂により一体成形で設けている。この駆動ギヤ30の歯が膜状部材221の穴部225、226にかみ合うようになっている。
【0063】
また、駆動軸30の軸方向の一端部はケース11の外部へ突出し、この駆動軸30の突出端部をドア駆動装置を構成するサーボモータ(図示せず)の出力軸に適宜の連結機構を介して連結している。これにより、サーボモータの回転が駆動軸30に伝達され、さらに、駆動軸30の回転は、駆動ギヤ31と穴部225、226とのかみ合いによりスライドドア22の往復動運動に変換される。
【0064】
可撓性を有する膜状部材221をケース11内の曲折した経路に沿って往復動させるために、ケース11の内壁面にガイド溝32を一体成形している。このガイド溝32はケース11の上面部に開口する3つの吹出開口部19〜21よりも下方側、換言すると、空気流れ上流側に設けられる。より具体的には、ガイド溝32は図8に示すようにケース11の内側へ向かって開口する凹状空間を形成するものであって、ケース11の内壁面において車両左右方向の両側の壁面部にドア移動方向bと平行に延びるように一体に設けられる。なお、図8では車両左側のガイド溝32のみ図示している。
【0065】
左右両側のガイド溝32の溝空間内に膜状部材221の幅方向の両端部を挿入してガイドするようにしてある。ガイド溝32は、駆動軸30の配置部位を除いて、スライドドア22(膜状部材221)の往復動経路の全長にわたって形成してある。
【0066】
スライドドア22を図1のようにケース11内に組み付けた状態においては、図8に示すように膜状部材221の幅方向両端部のギヤかみ合い用の穴部225、226の周辺部はガイド溝32の溝空間内に位置して、ガイド溝32の風下側のガイド壁面部に密着するので、穴部225、226からの風洩れは生じない。
【0067】
次に、本実施形態における開口部格子構造を図9、図10により説明する。図9は図1のF矢視図であり、フェイス開口部19の平面開口形状を示し、図10は図1のG部の拡大断面図である。
【0068】
図9に示すようにケース11は、結合面(型割面)11aにて第1分割ケース11bと第2分割ケース11cとに2分割されている。より具体的には、結合面11aは車両前後方向に向いているので、ケース11は結合面11aにて車両左右方向に2分割されることになる。従って、第1分割ケース11bは左側ケースを構成し、第2分割ケース11cは右側ケースを構成する。
【0069】
この第1、第2分割ケース11b、11cをそれぞれ樹脂にて型成形した後に、この第1、第2分割ケース11b、11cの互いの結合面11aを嵌合して、金属ばねクリック、ねじ等の締結手段により互いの結合面11aの嵌合部を一体に締結する構成になっている。
【0070】
そして、この第1、第2分割ケース11b、11cの両方にわたってフェイス開口部19が矩形状に開口している。19aはこのフェイス開口部19の開口端面である。図9、図10において、矢印bはスライドドア22の膜状部材221の移動方向であり、膜状部材221はガイド溝23によりガイドされて結合面11aと平行な方向(車両前後方向)bに移動するようになっている。
【0071】
ここで、膜状部材221をフェイス開口部19の風上側に配置することにより、空調風の風圧を利用して、膜状部材221をフェイス開口部19周縁のケース側シール面40(図10)上に圧着させるようにしている。
【0072】
フェイス開口部19内に膜状部材221の移動方向(車両前後方向)bと平行な平行格子41を複数本(図示の例では2本)配置して、膜状部材221をフェイス開口部19内の領域でも平行格子41により支持して、膜状部材221が風圧によりフェイス開口部19の風下側へ大きく湾曲(膨出)することを防止している。
【0073】
更に、膜状部材221の移動方向bと直交する方向(車両左右方向)の直交格子42をフェイス開口部19内に配置している。この直交格子42は、フェイス開口部19の膜状部材移動方向bの開口端面19aに近接して配置され、また、直交格子42は、フェイス開口部19の膜状部材移動方向bと直交する方向の幅寸法Wの全域にわたって配置される。ここで、膜状部材移動方向bの開口端面19aと直交格子42との間隔Lは2〜20mm程度の微小間隔である。
【0074】
なお、平行格子41および直交格子42は第1、第2分割ケース11b、11cの成形時に第1、第2分割ケース11b、11cに一体成形される。従って、直交格子42は、第1分割ケース11b側の部分と第2分割ケース11c側の部分とを突き合わせて構成される。
【0075】
図9、10は、2つのスライドドア14、22により開閉される複数の開口部のうち、代表例としてフェイス開口部19を取り上げて開口部格子構造を説明したが、他の開口部、すなわち、デフロスタ開口部20、フット開口部21、温風通路15aの開口部15b、およびバイパス通路(冷風通路)16の開口部16aにおいても平行格子41および直交格子42を同様に設ける。なお、図5に示すバイパス通路16の開口部16aおよび図8に示すフェイス開口部19にはそれぞれ平行格子41が図示してある。
【0076】
次に、第1実施形態の作動を説明すると、エアミックス用スライドドア14が車両前後方向aに往復動することにより、スライドドア14の支持部材143の開口部144と、ヒータコア15の通風路15aの開口部15bおよびバイパス通路16の開口部16aとの連通面積が変化して、バイパス通路16を通過する冷風とヒータコア15を通過した温風とを所定の風量割合で混合して所望の吹出温度を得ることができる。
【0077】
また、最大冷房状態では、エアミックス用スライドドア14の膜状部材141がヒータコア15の通風路15aの開口部15bを全閉し、スライドドア14の支持部材143の開口部144がバイパス通路16の開口部16aを全開する。また、最大暖房状態では、エアミックス用スライドドア14の支持部材143の開口部144がヒータコア15の通風路15aの開口部15bを全開し、スライドドア14の膜状部材141がバイパス通路16の開口部16aを全閉する。
【0078】
一方、吹出モード用スライドドア22においても、膜状部材221が車両前後方向bに往復動することにより、フェイス開口部19、デフロスタ開口部20、およびフット開口部21を切替開閉し、これにより、周知の複数の吹出モード、すなわち、フェイスモード、バイレベルモード、フットモード、フットデフロスタモード、デフロスタモード等を切り替えることができる。
【0079】
一方、図1に示すように、ケース11内において、エアミックス用、吹出モード用の両スライドドア14、22の移動方向(車両前後方向)a、bの1箇所のみに駆動軸25、30を配置し、この駆動軸25、30の駆動ギヤ26、31から伝達される駆動力により両スライドドア14、22が往復動する。その結果、スライドドア14の膜状部材141およびスライドドア22の膜状部材221の移動方向a、bの両端部は自由端となっている。
【0080】
このような駆動方式であるため、両スライドドア14、22の膜状部材141、221のうち、駆動軸25、30よりも移動方向a、bの後方側部位では駆動軸25、30からの引っ張り力が作用し、移動方向a、bの前方側部位では駆動軸25、30からの押し出し力が作用して膜状部材141、221が移動することになる。それ故、膜状部材141、221の移動方向先端の自由端部分はガイド溝23またはガイド溝32によりガイドされて移動する。
【0081】
ところで、「発明が解決しようとする課題」の欄において詳述したように、膜状部材221(141)の曲げ癖や結合面11a付近におけるシール面40の凹形状、段差等が原因となって、第1、第2分割ケース11b、11cの開口部周縁のケース側シール面40と膜状部材221(141)との間には図10に示す隙間Hが発生する。この隙間Hが発生すると、風上側(下方側)からの空気流れの一部が図10の矢印Iのように隙間Hを通過して、膜状部材221の風下側の面(裏面)にも流れようとする。
【0082】
しかし、本実施形態によると、フェイス開口部19の膜状部材移動方向bの開口端面19aに近接して、膜状部材221の移動方向bと直交する方向(車両左右方向)の直交格子42をフェイス開口部19内に配置しているため、膜状部材221の風下側に流れ込んだ空気流れはその流れ込み直後に直交格子42により図10の矢印Jのようにフェイス開口部19の下流方向、すなわち、膜状部材裏面から離れる方向に方向転換できる。
【0083】
このため、隙間Hからの空気が、膜状部材221の風下側の面(裏面)の広範囲にわたって流れることを防止できる。その結果、膜状部材221の表裏両面に空気が流れることに起因する膜状部材221の自励振動を防止して、異音(ビビリ音)の発生を抑制できる。
【0084】
特に、本実施形態では直交格子42を、フェイス開口部19の膜状部材移動方向bと直交する方向の幅寸法Wの全域にわたって配置しているから、隙間Hから膜状部材221の風下側に流れ込む空気流れの全部をフェイス開口部19の下流側へ方向転換できる。従って、膜状部材221の自励振動防止効果、ひいては異音の抑制効果を高めることができる。
【0085】
また、直交格子42の配置によって平行格子41の補強効果を発揮することができる。
【0086】
なお、フェイス開口部19以外の開口部20、21、15b、16aにおいても、直交格子42の作用により同様に膜状部材221、141の自励振動防止効果を発揮することができる。
【0087】
(第2実施形態)
第1実施形態では、直交格子42を、フェイス開口部19の膜状部材移動方向bと直交する方向の幅寸法Wの全域にわたって配置しているが、第2実施形態では図11に示すように、フェイス開口部19の膜状部材移動方向bと直交する方向の幅寸法Wのうち、中央部のみに直交格子42を配置している。
【0088】
フェイス開口部19の膜状部材移動方向bと直交する方向の幅寸法Wのうち、中央部は、膜状部材221の曲げ癖に加えて、結合面11a付近におけるシール面40の凹形状、段差等も発生するので、隙間Hが最も大きくなる領域である。従って、幅寸法Wのうち、中央部のみに直交格子42を部分的に配置しても、膜状部材221、141の自励振動防止効果を有効に発揮できる。
【0089】
(第3実施形態)
第1実施形態では、直交格子42を、フェイス開口部19の膜状部材移動方向bの前後両側の開口端面19aに近接して直交格子42を配置しているが、第3実施形態では図12に示すように、フェイス開口部19の膜状部材移動方向bの前後両側の開口端面19aのうち、片側の開口端面19aのみに近接して直交格子42を配置している。
【0090】
図12(a)は、図9における直交格子42を、前後両側の開口端面19aのうち、車両後方側の開口端面19aのみに近接して配置している。図12(b)は、図10における直交格子42を、前後両側の開口端面19aのうち、車両後方側の開口端面19aのみに近接して配置している。
【0091】
このように前後両側の開口端面19aのうち、片側の開口端面19aのみに近接して直交格子42を配置する形態は、次の理由から、エアミックス用スライドドア14により開閉される開口部15b、16aの格子構造に適用すると有効である。
【0092】
すなわち、エアミックス用スライドドア14は、図2に示すように枠体状の支持部材143と膜状部材141とを組み合わせた構成となっており、そして、膜状部材141のうち支持部材143と結合される端部近傍の部位を弾性部材143j(図3、図5)の弾性反発力によりケース側シール面40に押し付けることができる。従って、この弾性部材143jの配置部位では元々、隙間Hが発生しにくいようになっている。
【0093】
その結果、図1において、エアミックス用スライドドア14の膜状部材141が圧着するケース側シール面40のうち、中央部▲1▼のケース側シール面40に対しては膜状部材141を弾性部材143jの弾性反発力により押し付けることができる。従って、中央部▲1▼のケース側シール面40に近接する側では直交格子42を廃止することができる。
【0094】
これに対し、前後両端▲2▼、▲3▼のケース側シール面40には膜状部材141の先端の自由端部が風圧のみで圧着する場合があるので、隙間Hが発生しやすい。従って、前後両端▲2▼、▲3▼のケース側シール面40に近接する側には直交格子42を配置して、膜状部材141の自励振動を防止するのがよい。
【0095】
(他の実施形態)
なお、第1〜第3実施形態では、エアミックス用スライドドア14を、空気が流通可能な枠体状の形状からなる剛体の支持部材143と、この支持部材143の端部に結合される膜状部材141、141とにより構成しているが、吹出モード用スライドドア22を、エアミックス用スライドドア14と同様の支持部材143と膜状部材141、141とにより構成してもよい。
【0096】
また、適用対象の空気通路開閉装置の形態の変化により、前後両側の2個の膜状部材141、141の大きさを変えたり、あるいは支持部材143のドア移動方向aへの前後両側のうち、いずれか片側のみに膜状部材141、141を結合するようにしてもよい。
【0097】
また、本発明は、車両用空調装置における空気通路の開閉に限らず、種々な用途の空気通路の開閉に対して広く適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す空調ユニット部の断面図である。
【図2】第1実施形態で用いるエアミックス用スライドドアの斜視図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図3のB矢視図である。
【図5】図1のC−C断面図である。
【図6】第1実施形態で用いる吹出モード用スライドドアの正面図である。
【図7】図1のD−D断面図である。
【図8】図1のE−E断面図である。
【図9】図1のF矢視図である。
【図10】図1のG部拡大断面図である。
【図11】第2実施形態による開口部格子形状を示す開口部平面図で、図1のF矢視図に相当する。
【図12】第3実施形態による開口部格子形状を示す開口部平面図で、図1のF矢視図に相当する。
【図13】本発明案出の前提となった試作品における開口部格子形状を示す開口部平面図である。
【図14】図13の試作品における要部拡大断面図である。
【符号の説明】
11…ケース、14…エアミックス用スライドドア、
22…吹出モード用スライドドア、15b…ヒータコア通風路の開口部、
16a…バイパス通路の開口部、19〜21…吹出開口部、
41…平行格子、42…直交格子、141、221…膜状部材。

Claims (5)

  1. 空気通路の開口部(15b、16a、19〜21)を形成するケース(11)と、
    前記ケース(11)内において前記開口部(15b、16a、19〜21)の風上側に移動可能に配置されたスライドドア(14、22)とを備え、
    前記スライドドア(14、22)は可撓性を有する膜状部材(141、221)を有しており、前記膜状部材(141、221)の移動により前記開口部(15b、16a、19〜21)を開閉する空気通路開閉装置において、
    前記開口部(15b、16a、19〜21)に前記膜状部材(141、221)の移動方向と直交する方向の直交格子(42)を備えることを特徴とする空気通路開閉装置。
  2. 前記開口部(15b、16a、19〜21)に前記膜状部材(141、221)の移動方向と平行に延びる平行格子(41)を備え、
    前記直交格子(42)および前記平行格子(41)を前記ケース(11)に一体成形したことを特徴とする請求項1に記載の空気通路開閉装置。
  3. 前記直交格子(42)を前記開口部(15b、16a、19〜21)の幅寸法全長にわたって配置することを特徴とする請求項1または2に記載の空気通路開閉装置。
  4. 前記直交格子(42)を前記開口部(15b、16a、19〜21)の幅寸法のうち、中央部の所定範囲のみに部分的に配置することを特徴とする請求項1または2に記載の空気通路開閉装置。
  5. 前記ケース(11)は、複数の分割ケース(11b、11c)を一体に締結する構成になっており、
    前記複数の分割ケース(11b、11c)の結合面(11a)が、前記開口部(15b、16a、19〜21)の幅寸法の範囲内にて前記膜状部材(141、221)の移動方向と平行に延びることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の空気通路開閉装置。
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