JP2004112353A - 通信装置、携帯電話機および電話機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】短縮ダイヤルあるいはワンタッチダイヤルを行うためのダイヤルキーおよびオフフックキーからなるキー入力部5と、キー入力部5のダイヤルキー操作と、次のオフフックキーのキー操作の間の時間を測定するキー操作間隔計測手段4を備える。CPU1は、キー操作間隔計測手段4の出力値が、予め設定された時間(Ts)以下の場合、あるいは時間(Tb)以上の場合には、発呼せず、誤操作等による発呼を防止できる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、携帯電話機やPHS、電話機および通信端末等の通信装置に関し、より詳しくは、キーの誤操作等による誤発呼を防止できる通信装置、携帯電話機および電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機やPHS、電話機には、ダイヤル番号をテンキーで直接入力することなく、それよりも少ないキー操作で所望のダイヤル番号を発呼する短縮ダイヤルや、ワンタッチダイヤル等の機能を有している。
【0003】
短縮ダイヤル機能は、短い番号の組み合わせ(例えば0,01等)と、オフフック(電話)キーの操作でその番号の組み合わせに予め登録してあるダイヤル番号を発呼する。
【0004】
ワンタッチダイヤル機能は、予めダイヤル番号を登録してあるワンタッチキーとオフフックキーの操作で発呼する。このように、少ないキー操作で発呼することができる場合、携帯電話機等をポケットや鞄の中に入れておくと、外からの外圧等により誤操作が起こり、誤って発呼してしまうという問題がある。これを防止すべく従来技術では、キーロック状態から復帰するキー以外のほとんどのキー操作を無効にするキーロック方式がある(例えば、特許文献1,2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−32098号公報
【特許文献2】
特許第2933512号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記方式ではキーロック状態にする操作が必要であり操作が面倒であった。またキーロック状態にしていると、電話をかける場合にはキーロック状態から復帰させるための操作が必要であり、すばやく電話をかけることができないという不具合がある。またキーロック状態にするためのキー操作や復帰するためのキー操作は、メーカ各社別に異なるため、操作を忘れたり操作できないという不具合もあった。
【0007】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、誤操作や無意識の操作による発呼を防止できる通信装置、携帯電話機および電話機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる通信装置は、短縮ダイヤルあるいはワンタッチダイヤルを行うためのダイヤルキーと、オフフックキーを備えた通信装置において、前記ダイヤルキーのキー操作と、次のオフフックキーのキー操作の間の時間を測定するキー操作間隔計測手段と、前記キー操作間隔計測手段の出力値が、予め設定された時間(Ts)以下の場合には発呼を規制する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項2の発明にかかる通信装置は、短縮ダイヤルを行うためのテンキーと、オフフックキーを備えた通信装置において、前記テンキーを複数回操作したときの該テンキーの操作時間と、最後のテンキーの操作後に前記オフフックキーが操作されるまでの操作時間を測定するキー操作間隔計測手段と、前記キー操作間隔計測手段の出力値が、予め設定された時間(Ts)以下の場合には発呼を規制する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
また、請求項3の発明にかかる通信装置は、短縮ダイヤルあるいはワンタッチダイヤルを行うためのダイヤルキーと、オフフックキーを備えた通信装置において、前記ダイヤルキーのキー操作と、次のオフフックキーのキー操作の間の時間を測定するキー操作間隔計測手段と、前記キー操作間隔計測手段の出力値が、予め設定された時間(Ts)以下の場合には発呼を規制する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項4の発明にかかる通信装置は、短縮ダイヤルあるいはワンタッチダイヤルを行うためのダイヤルキーと、オフフックキーを備えた通信装置において、前記ダイヤルキーのキー操作と、次のオフフックキーのキー操作の間の時間を測定するキー操作間隔計測手段と、前記キー操作間隔計測手段の出力値が、予め設定された時間(Ts)以下であり、かつ時間(Tb)以上の場合には発呼を規制する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
また、請求項5の発明にかかる通信装置は、請求項4に記載の発明において、前記時間(Ts,Tb)が任意に設定できることを特徴とする。
【0013】
また、請求項6の発明にかかる通信装置は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記ダイヤルキーおよびオフフックキーの操作をキーロックするキーロック手段を備え、前記キーロック手段は、前記制御手段が発呼を規制したとき前記キーをキーロック状態にすることを特徴とする。
【0014】
また、請求項7の発明にかかる通信装置は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記オフフックキーの操作をキーロックするキーロック手段を備え、前記キーロック手段は、前記制御手段が発呼を規制したとき前記キーをキーロック状態にすることを特徴とする。
【0015】
また、請求項8の発明にかかる通信装置は、請求項6または7に記載の発明において、前記キーロック手段は、前記キーをキーロック状態にした後、所定時間(Tf)経過後に該キーロック状態を解除することを特徴とする。
【0016】
また、請求項9の発明にかかる通信装置は、請求項8に記載の発明において、前記キーロック解除用の時間(Tf)が任意に設定できることを特徴とする。
【0017】
また、請求項10の発明にかかる携帯電話機は、請求項1〜9のいずれか一つに記載された通信装置の各手段を備えたことを特徴とする。
【0018】
また、請求項11の発明にかかる電話機は、請求項1〜9のいずれか一つに記載された通信装置の各手段を備えたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる通信装置、携帯電話機および電話機の好適な実施の形態を詳細に説明する。図1は、この発明の構成を示すブロック図である。電話機等には通話先を指定するためのワンタッチキーおよびテンキーからなるダイヤルキーと、通話開始用のオフフックキーが設けられる。
【0020】
図において、CPU(Central Prossesing Unit)1は、この装置あるいはシステム全体を制御する制御手段である。FROM2(書き換え可能な不揮発性メモリ)には、この装置あるいはシステム全体を制御するためのファームウェアが格納されており、CPU1はそのプログラムによって動作する。また、システムの制御上、記憶しておかなくてはならないデータもFROM2に記憶される。
【0021】
SRAM3(書き換え可能な揮発性メモリ)は、CPU1が動作する上で必要なワークエリアが形成され、CPU1によってデータの一時記憶装置として使用される。またFROM2への緩衝バッファとしての役割を果たす。
【0022】
1つのキー操作と、次の1つのキー操作の間の時間を測定するキー操作間隔計測手段4の1例として、キー入力部5に対する最初のキー入力をCPU1が検出すると時間計測用のタイマーを動作させ、次のキー入力を検出したときのタイマーの値をキー操作間隔計測手段4の出力値とする構成が考えられる。また、CPU1が直接介在しないで、キー入力のイベント間の時間がタイマー等によって計測されるようなハードウェアを使用してもよい。
【0023】
表示部6は、装置の動作内容や設定等を表示する。ここで、本発明は、キー操作間隔計測手段4の出力値が、予め設定されている時間Ts以下(時間Tsよりも小さい場合)、または、キー操作間隔計測手段4の出力値が、予め設定されている時間Tb以上(時間Tbよりも大きい場合)には発呼を行わない。
【0024】
予め設定されている時間Ts,Tbは、最初から設定されていて変更できない時間であってもよいし、装置の操作で任意に時間を設定できるようにしてもよい。
【0025】
例えば、1桁の数字とオフフックキーの組み合わせの短縮ダイヤルの場合、通常の使用では数字キー(テンキー)の押し下げからオフフックキーの押し下げまでの時間は0.5秒〜2秒と仮定して、Ts=0.3秒,Tb=5秒と設定する。このとき、Tsは複数のキーがほとんど同時(時間差はあるが)に押し下げられた場合を、Tbは最初のキー押し下げから次のキー押し下げまで時間がかかった場合を想定している。例えば鞄等の中で外圧によりキーを押し下げられた場合等を想定している。
【0026】
また、上記キーの誤入力が検出された場合には発呼動作を行わず、さらにキーロック状態へ移行させてもよい。この場合、以降はキーロック状態から復帰するキー操作以外のキー操作を無効にさせる。キーロック状態からの復帰は、予め決められたあるキー操作でもよいし、ある設定された時間後に復帰してもよい。これにより、知らない間にキーロック状態になっていて、復帰操作が必要になるという不具合を解消することができる。その復帰するまでの時間も設定できる。
【0027】
図2は、本発明による誤操作防止の動作を示すフローチャートである。図示の例は、一桁の番号とオフフックキーの組み合わせでダイヤルする短縮ダイヤル方式の場合を示している。
【0028】
まず、キー入力部5のテンキーが押されたか判断する(ステップS1)。押されるまでは待機するループ(ステップS1:No)となる。テンキーが押された後(ステップS1:Yes)、オフフックキーが押されたか判断する(ステップS2)。押されるまでは待機するループ(ステップS2:No)となる。オフフックキーが押されたとき(ステップS2:Yes)、時間TsとTbを検出する。
【0029】
まず、テンキーが押されてからオフフックキーが押されるまでの実際の時間が時間Ts以下であるか判断する(ステップS3)。実際の時間が時間Ts以下であれば(ステップS3:Yes)、発呼を行わず終了する。実際の時間が時間Tsを超えているとき(ステップS3:No)、次に時間Tbと比較する(ステップS4)。実際の時間が時間Tb以上であれば(ステップS4:Yes)、発呼を行わず終了する。実際の時間が時間Tb以下であるとき(ステップS4:No)、発呼を行い(ステップS5)、終了する。
【0030】
上記構成によれば、テンキーが押されてからオフフックキーが押されるまでの実際の時間が、時間Ts(例えば、0.3秒)以上であり、かつ時間Tb(例えば、5秒)以下である場合にのみ発呼が行われ、誤操作を防止することができる。
【0031】
実際には、電話番号を1つ1つテンキーの操作で発呼する場合と、短縮ダイヤル手段とを区別するために、オフフックキーが押された後の動作で、その前のテンキーによる数字の入力が何桁になっているかによって区別する。例えば、2桁の数字の組み合わせで短縮ダイヤル手段を構成する場合、番号入力が3桁以上でオフフックキーが押されると、通常の発呼になる。
【0032】
また、本発明の通信装置は、短縮ダイヤルキーおよびオフフックキーの操作をキーロックするキーロック手段を備えた構成にもできる。この場合、キーロック手段は、制御手段が発呼を規制したとき短縮ダイヤルキーをキーロック状態にする。また、キーロック手段は、短縮ダイヤルキーをキーロック状態にした後、所定時間(Tf)経過後に該キーロック状態を解除する構成にもできる。
【0033】
これにより、誤操作が行われ発呼を行わないときに、さらにキーロック状態にすることにより、より確実に誤操作を防ぐことができるようになる。誤操作が起こったということは、続けて誤操作が起こる可能性が高い状態にあるということであるため、このようなキーロックによる効果が得られるようになる。
【0034】
本発明の通信装置は、電話機、携帯電話機、PHS、通信機能付き携帯端末、ファクシミリ装置等に適用することができ、上記同様の処理を適用することができる。なお、携帯電話機はPHS、通信機能付き携帯端末を含み、電話はファクシミリ装置を含む。
【0035】
なお、本実施の形態で説明した誤操作防止にかかる方法は、予め用意されたプログラムを実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ダイヤルキーの操作時間とこの後のオフフックキーの操作時間を計測することにより、予め定めた時間以下あるいは時間以上のときには、誤操作であるとして発呼を行わないので、誤操作や不用意な状態での発呼を防止できるようになる。これにより、使用形態にとらわれず操作性や携帯性向上等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明による誤操作防止の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU
2 FROM
3 SRAM
4 キー操作間隔計測手段
5 キー入力部
6 表示部
Claims (11)
- 短縮ダイヤルあるいはワンタッチダイヤルを行うためのダイヤルキーと、オフフックキーを備えた通信装置において、
前記ダイヤルキーのキー操作と、次のオフフックキーのキー操作の間の時間を測定するキー操作間隔計測手段と、
前記キー操作間隔計測手段の出力値が、予め設定された時間(Ts)以下の場合には発呼を規制する制御手段と、
を備えたことを特徴とする通信装置。 - 短縮ダイヤルを行うためのテンキーと、オフフックキーを備えた通信装置において、
前記テンキーを複数回操作したときの該テンキーの操作時間と、最後のテンキーの操作後に前記オフフックキーが操作されるまでの操作時間を測定するキー操作間隔計測手段と、
前記キー操作間隔計測手段の出力値が、予め設定された時間(Ts)以下の場合には発呼を規制する制御手段と、
を備えたことを特徴とする通信装置。 - 短縮ダイヤルあるいはワンタッチダイヤルを行うためのダイヤルキーと、オフフックキーを備えた通信装置において、
前記ダイヤルキーのキー操作と、次のオフフックキーのキー操作の間の時間を測定するキー操作間隔計測手段と、
前記キー操作間隔計測手段の出力値が、予め設定された時間(Tb)以上の場合には発呼を規制する制御手段と、
を備えたことを特徴とする通信装置。 - 短縮ダイヤルあるいはワンタッチダイヤルを行うためのダイヤルキーと、オフフックキーを備えた通信装置において、
前記ダイヤルキーのキー操作と、次のオフフックキーのキー操作の間の時間を測定するキー操作間隔計測手段と、
前記キー操作間隔計測手段の出力値が、予め設定された時間(Ts)以下であり、かつ時間(Tb)以上の場合には発呼を規制する制御手段と、
を備えたことを特徴とする通信装置。 - 前記時間(Ts,Tb)が任意に設定できることを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
- 前記ダイヤルキーおよびオフフックキーの操作をキーロックするキーロック手段を備え、
前記キーロック手段は、前記制御手段が発呼を規制したとき前記キーをキーロック状態にすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の通信装置。 - 前記オフフックキーの操作をキーロックするキーロック手段を備え、
前記キーロック手段は、前記制御手段が発呼を規制したとき前記キーをキーロック状態にすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の通信装置。 - 前記キーロック手段は、前記キーをキーロック状態にした後、所定時間(Tf)経過後に該キーロック状態を解除することを特徴とする請求項6または7に記載の通信装置。
- 前記キーロック解除用の時間(Tf)が任意に設定できることを特徴とする請求項8の通信装置。
- 前記請求項1〜9のいずれか一つに記載の通信装置の各手段を備えたことを特徴とする携帯電話機。
- 前記請求項1〜9のいずれか一つに記載の通信装置の各手段を備えたことを特徴とする電話機。
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JP2013070214A (ja) * | 2011-09-22 | 2013-04-18 | Kyocera Corp | 携帯端末装置、プログラムおよび文書保存制御方法 |
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