JP4482386B2 - 通信装置及び機能制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、機能キーを有する通信装置及び機能制御方法に関し、特に、制御したい機能のキーを用いて、容易に機能をカスタマイズする通信装置及び機能制御方法に関する。
従来、機能キーを有する通信装置及び機能制御方法としては、次のものがある。
(1)特許文献1に、予め登録した特定コマンドに対応する特定の機能を実行させることができるコマンド受付手段を備えた技術が開示されている。
(2)特許文献2に、電話において、機能の一部を不動作状態とするチャイルドロック機能を備えた技術が開示されている。
特開2003−169109号公報 特開平7−74819号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術では、予め登録した特定機能のみが実行可能なため、臨機応変に容易に特定機能だけを第三者に使用させることが出来ず、不便である。また、特許文献2記載の技術では、チャイルドロック中は着信とチャイルドロック解除/一時解除操作以外の機能の操作はすべて無効になるため、特定の機能だけを第三者に使わせることができず、不便である。
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、予め登録することなしに、特定機能に対応した機能キーを操作することにより、少ない操作手順で簡単に操作制御、機能をカスタマイズする通信装置及び機能制御方法を提供することを目的とする。また意図しない機能を利用不可能にすることで、プライバシーを保護するとともに、第三者には意図する特定機能のみ使用許可することで、利便性が向上する通信装置及び機能制御方法を提供することを目的とする。
本発明の態様の一つに係る通信装置は、所定の機能がそれぞれ割り当てられた複数の機能キーと、前記複数の機能キーのいずれか1つの機能キーに対して所定の切替操作が行われた場合、前記1つの機能キーに割り当てられた機能の実行を許可し、かつ、前記1つの機能キーとは異なる他の機能キーに割り当てられた機能の実行を禁止するモードである機能制御モードにモード状態を切り替える機能制御切替手段と、前記モード状態が前記機能制御モードである場合に、前記複数の機能キーのいずれかに対して当該機能キーに割り当てられた機能の実行を指示する操作が行われると、その操作が行われた機能キーが前記1つの機能キーであるか否かに応じて、その操作が行われた機能キーに割り当てられた機能の実行の可否を判定する機能制御判定手段とを備える構成を採る。
本発明の好適な実施の形態によれば、特定機能に対応した機能キーを操作することにより、少ない操作手順で簡単に機能の操作を制御する通信装置及び機能制御方法を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る(通信装置の一例として、)携帯電話100の概略構成の一例を示すブロック図である。
携帯電話100は、無線部101と、表示部102と、メインメモリ103と、CPU(Central Processing Unit)104と、入力部105と、機能制御部106から主に構成される。機能制御部106は、機能制御切替部107と、機能制御判定部108と、タイマ109と、機能制御メモリ110から構成される。
無線部101は、無線信号を送受信し、表示部102は、文字・画像情報を表示し、メインメモリ103は、記録領域であり、CPU104は、通信装置全体の機能を制御し実行させる。入力部105は、ユーザが機能キーを操作することによって入力される入力信号を検出する。なお、入力部105は、機能キーに限られずその他の入力手段(プッシュボタン等)からの入力信号を受けつけることもできる。機能制御切替部107は、機能モードの切り替えに関する機能を実現する。具体的には、動作の説明で述べる。
機能制御メモリ110は、モード状態と、機能制限情報と、制御中の機能情報とを記憶する記憶領域を有する。モード状態は、機能キーに対応づけられた機能の実行を制御する機能制御モードであるか、前記機能の実行を制御しない通常モードであるかを示す。また、機能制御情報は、機能制御モードの場合に、機能キーに対応づけられている実行可能な機能を記憶する。また、実施の形態1では、少なくとも一つの機能キーに対応する機能制御情報を格納する。制御中の機能情報は、制御機能モードの場合に、制御している機能の情報を格納する。例えば、本実施の形態では、機能キーとして通話開始キーを用いる場合、「通話開始機能使用可」を格納する。なお、以下の説明において、「機能制御モード」と「制御機能モード」は、同じものとする。
機能制御切替部107は、入力部105が検出した入力信号に基づいて、前記機能制御モードと前記通常モードとを切り替え、前記モード状態を前記機能制御メモリ110へ更新する。
機能制御判定部108は、機能制御メモリ110に記憶されたモード状態が機能制御モードである場合に、前記機能キーに対応づけられた機能の実行の可否を判定する。また、判定した結果に基づいて、機能の実行を制御する。
タイマ109は、所定の時間をカウントする。例えば、入力信号が入力された時間の長さ(連続入力時間)を計測する。タイマは、「タイマー」ともいう。
次いで、上記構成を有する携帯電話100の動作について、図2,図3,図4のフローチャート図を用いて説明する。以下の説明では、「機能キー」を単に「キー」と記すこともある。また、本実施の形態では、機能キーとして通話開始キーを一例として説明する。機能制御メモリ110へは、通話開始キーに対応する機能制御情報として、ダイヤルキーと通話発信キーおよび機能制御解除キーの入力を可能とする情報を保持し、機能制御判定部108は、前記機能キー入力を受け付け、操作の実行を可能とする制御を行う場合を一例として説明する。
図2は、通常動作(通常モード)時に機能キー入力があった場合の機能制御開始判定の動作フローチャート図の一例である。
入力部105は通話開始キーの入力信号のオン、オフを検出する。入力信号がオフからオンに変わるタイミングで検出信号(検出した入力信号)の信号レベルが「0」から「1」に立ち上がり、タイマ109は連続入力時間をカウントする(S01)。
機能制御判定部108は、機能制御メモリ110に記憶するモード状態を用いて、通常モードか機能制御モードかを判定する(S02)。通常モードの場合は、どの機能キーの入力があったか判定する(S03)。S03において通話開始キーの入力があったと判定された場合は、機能制御モードの場合は機能制御動作を行う(S04)。機能制御切替部107で一定時間Tより長い連続した入力(機能キーの操作による入力信号の入力)があるか判定する(S05)。一定時間Tより長い時間連続した入力があったと判定された場合、機能制御切替部107は、機能制御モードをオンにし(S06)、機能制御メモリ110の制御中の機能情報に通話開始機能使用可を記憶する(S08)。通話開始機能使用可は、通話開始キー(機能キーの一例)に対応づけられる通話開始の機能が使用可能なことを意味する。また一定時間Tより長い時間入力がない場合は、通常の動作モード、本実施例では通話モードに移る(S07)。
機能制御モード中、入力部105へ入力信号が入力された場合、機能制御判定部108が、入力信号(入力信号の連続入力時間等を含む)と機能制御メモリ110に記憶されている機能制御情報から、操作可能入力か操作不可能入力かを判定し、入力信号が操作可能入力の場合は、操作を許可する。本実施の形態では、通話開始機能が可能となるが、この場合は、ダイヤルキーと通話発信キーおよび機能制御解除キーの入力のみキー入力を受け付け、操作を行うことができる。
なお、本実施の形態ではキーを押した時間を判定し機能制御することを例に挙げたが、キーを連続で押した回数、キーの押すリズムその他の方法で機能制御を開始してもよい。
また、制御機能として機能キー入力が通話機能の場合を挙げたが、本発明はこれに限ったものではなく、メール起動キーによりメール機能、カメラ起動キーによりカメラ機能、メニュー起動キーによりメニュー機能、電話帳キーにより電話帳機能、マナーモードキーによりマナー機能等、その他のキー入力で機能制御してもよい。
図3は、機能制御モード時にキー入力があった場合の動作フローチャート図の一例である。入力部105は通話開始キーの入力信号のオン、オフを検出する。機能制御判定部108は、機能制御メモリ110のモード状態を参照して、通常モードか機能制御モードかを判定する(S11)。機能制御モードの場合、機能制御切替部107は、制御機能解除(機能制御解除)かを判定する(S12)。具体的には、機能制御切替部107は、ユーザによって操作されたキーの入力の状態が所定の条件を満たす場合に機能制御を解除する。
機能制御解除する場合は、機能制御を解除し(S13)、通常モードに戻る(S14)。機能制御を継続する場合は、機能制御メモリ110より制御中の機能を読み出し(S15)、入力キーが機能制御メモリ内に記憶されている機能と同じか判定し(S16)、同じ通話機能が入力されたと判定された場合は、通話機能ONをCPU104に伝え(S17)、通話機能を利用することができる。入力が異なる機能のキー入力の場合は、入力操作を受け付けない。
図4は、機能制御解除動作フローチャート図の一例である。入力部105は、通話開始キー(機能キーの一例)の入力信号のオン、オフを検出する。入力信号がオフからオンに変わるタイミングで検出信号の信号レベルが「0」から「1」に立ち上がり、タイマ109は、連続入力時間をカウントする(S21)。タイマ109は、入力信号がオフになるまで、入力時間をカウントする。
次に、機能制御判定部108は、機能制御メモリ110を参照してモード状態が機能制御モードであり機能制御を解除する要求か否かを判定する(S22)。機能制御モードの場合、機能制御切替部107は、機能制御メモリ110から記憶されている制御中の機能情報を読み出す(S23)。機能制御メモリ110内の制御中の機能情報と入力された機能キーが一致するか照合する(S24)。機能キーが一致し、タイマ109でカウントした時間が一定時間Tより長い時間だった場合(S25)、機能制御を解除する(S26)。入力キーが一致し、タイマ109でカウントした時間が一定時間T未満だった場合、制御機能を起動する。本実施例の場合は、通話機能を起動する。入力キーが一致しなかった場合、機能制御モードに移行する(S27)。
なお、本実施の形態では操作可能に機能制御する場合について説明したが、これに限ったものではなく、操作不可に機能制御する通信装置でもよい。
このように、本実施の形態によれば、特定コマンドの事前登録をすることなく、機能キー(通話開始キーは、一例)を一定時間継続して押し続けることで、機能キーに対応づけられている機能のみ(ここでは、通話機能のみ)を動作可能にできる。このように、ある一つの機能を一つのキー操作で容易にかつ即座にカスタマイズすることが可能で、プライバシーを保護、eコマース、非接触ICカード(例えば、Felica)機能等の意図しない機能の使用を防ぐ利便性のよい通信装置を提供できる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係る携帯電話200の概略構成の一例を示すブロック図である。なお、図5において図1と同一符号を付けたものは、同一名称、同様の機能を有するため説明を省略する。本実施の形態においても、通信装置の一例として携帯電話200を用いて説明する。本実施の形態は、通信装置の機能制御(機能キーに対応する機能制御)を1つだけ制御するのではなく、複数の機能を制御する点が、実施の形態1とは相違している。
携帯電話200は前記実施の形態1の携帯電話100に加え、機能制御部206は、機能制御メモリ111への入力に対してタイマ210を備えている。
タイマ210は、タイマ109と同様に、入力信号が入力された時間の長さ(連続入力時間)を計測する。
機能制御メモリ111は、実施の形態1で説明した記憶領域に加え、制御中の機能情報を複数格納する記憶領域を有する。また、複数の機能キーに対応する機能制御情報を格納する記憶領域を有する。
次いで、上記構成を有する携帯電話200の動作について、図6を用いて説明する。
図6は、本実施の形態に係る機能制御開始判定の動作フローチャート図の一例である。以下は、実施の形態1と異なるフローについてのみ説明する。
入力信号がオフからオンに変わるタイミングで検出信号の信号レベルが「0」から「1」に立ち上がり、タイマ109とともにタイマ210で連続入力時間をカウントする(S01)。機能制御モードをオンにし(S06)、機能制御メモリ111に通話開始機能使用可を記憶する(S08)。タイマ210は、一定時間Tが経過するまでカウントを継続する(S101)。一定時間Tが経過するまで、他の機能キーの入力を待つ。一定時間T経過まで入力がない場合は、通話開始キーのみ機能制御する。
タイマ210で一定時間T経過するまで、その他の機能キーの入力があった場合は、入力された全ての機能をONにし(S102)、機能制御メモリ111の制御中の機能情報に通話開始機能使用可と一定時間T経過までに入力された機能を記憶する(S103)。記憶された機能が実行可能な機能となる。
このように、本実施の形態によれば、特定コマンドの事前登録をすることなく、複数個の機能制御をその場で即座に選択、設定することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3では、実施の形態1で示した携帯電話100を用いて説明する。このため、携帯電話100の構成の説明は省略する。
本実施の形態は、通信装置の機能制御において、機能選択途中または後に操作可能/操作不可を選択する点が、実施の形態1とは相違している。機能制限モードに設定した後、機能制限ONと機能制限OFFとが選択できるようにしている。機能制限ONとは、機能制限モードを設定する際に選択した機能に対応づけられた機能に限って実施可能にする。機能制限OFFとは、機能制限モードを設定する際に選択した機能キーに対応づけられた機能のうち特定の機能に限って実施ができないようにし、その他の機能については実施可能とする。
例えば、通話開始ボタン(機能キー)を操作することによって、通話機能を選択して機能制限モードの設定を実施した場合について説明する。通話機能には、通話開始、電話帳参照、電話番号入力、終話、四つの機能がある。また、比較のため、別の機能キーで機能制限するカメラ、メールの機能についてもあわせて説明する。
(1)機能制限ONでは、前記四つの機能は実施可能である。カメラ、メールは実施不可能である。
(2)機能制限OFFでは、通話開始のみ実施不可能であり、その他の機能(カメラ、メールを含む)については、実施可能である。
また、メールの機能キーで、メール機能を選択して機能制限モードにした場合、機能制限ONでは、メールのみ実施可能であり、その他の機能(通話機能の四つの機能およびカメラの機能)は実施不可能となる。
次いで、本実施の形態における携帯電話100の動作について、図7を用いて説明する。図7は、本実施の形態に係る機能制御開始判定の動作フローチャート図の一例である。なお、図7において図2と同一符号(ステップ番号)を付けたものは、同一名称、同様の動作であるため説明を省略する。
以下は、実施の形態1と異なる動作についてのみ説明する。一定時間以上の連続した入力があったと判定された場合、機能制御モードをオンにし(S06)、機能キーに対応する機能を選択された制御機能とし、機能制御メモリ110に選択された制御機能を一時記憶する(S31)。例えば、通話機能、メール機能などの機能が選択した制限機能として一時記憶されることになる。選択した制御機能の機能制御をONにするかOFFにするかの選択を促す画面を表示部102に表示する(S32)。
入力部105へ機能制御をONにするという入力があった場合(S33)、機能制御切替部107は、機能制御メモリ110に選択された制御機能の機能制御ONを記憶する(S34)。機能制御をOFFにするという入力があった場合、機能制御切替部107は、機能制御メモリ110に選択された制御機能の機能制御OFFを記憶する(S35)。このようにして、機能キーの操作によって機能制御モードへの指示があった場合に、機能制御モード状態にしたあと、制御機能のON/OFFの確認/変更が可能となる。したがって、利用者が機能制限ONにしたい機能をよりきめ細やかに選択することが簡単な操作で容易に実施できる。
上記の説明では、機能制限ON/OFFの場合に実施可能/不可能の機能が予め設定されていたが、機能キーに対応づけられた機能として、複数の機能がある場合には、画面上に各機能(例えば、通話機能の場合は、上記で説明した四つの機能)を表示し、利用者に機能のON/OFFを選択させることによって機能毎にON/OFFを選択することも可能となる。例えば、通話機能の機能キーが操作され機能制御モードになった場合、通話機能には、通話開始、電話帳参照、電話番号入力、の複数の機能があった場合、通話開始を機能制限ONにし、他の機能を機能制限OFFにすると、通話開始はできなくとも、電話帳の参照は可能となる。
なお、機能制限ON/OFFを選択する画面は所定のキー操作によって表示できるように設定しておく。あるいは、機能キーの操作によって表示するようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、ユーザへ確認入力を要求する場合を説明したが、予め取り決めたパスワードを入力させ、パスワードを照合することによって、モード状態の変更をしてもよい。パスワードは、機能制御メモリ110へ格納し、機能制御切替部107が機能制御メモリ110を参照して、入力されたパスワードを照合する構成も可能である。
このように、本実施の形態によれば、特定コマンドの事前登録をすることなく、選択した機能について、ある機能の操作が可能になる機能制御ONモード(使用可能機能制御モード)にするかあるいは機能の操作が不可能になる機能制御OFFモード(使用不可機能制御モード)にするかを選択することができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4では、実施の形態1で示した携帯電話100を用いて説明するため、携帯電話100の構成の説明は省略する。本実施の形態は、通信装置の機能制御において、操作不可または可能にする機能制御する手段は、操作可能または不可にするキー操作制御に1つまたはそれ以上のいくつかの操作を加えた操作で操作不可または操作可能の切り替えをする点が、実施の形態3とは相違している。
機能制御メモリ110は、機能キーによる操作が可能か否かの操作情報を記憶する。操作情報は、操作可(ON)/操作不可(OFF)のいずれかが書き込まれている。
次いで、本実施の形態における携帯電話100の動作について、図8を用いて説明する。図8は、本実施の形態に係る機能制御開始判定の動作フローチャート図の一例である。なお、図8において図2と同一符号(ステップ番号)を付けたものは、同一名称、同様の動作であるため説明を省略する。
以下は、実施の形態1と異なるフローについてのみ説明する。入力部105で逆動作入力、例えばクリアキーの入力を検出する(S41)。逆動作入力は、機能の実行に逆行する動作、入力の取り消し等の動作をいう。クリアキーの入力を検出した後、一定時間以内に入力部105で新規の機能キーが入力されるか検出する(S42)。
新規の機能キーの入力に伴う入力信号を検出した場合、機能制御メモリ110の操作情報に操作不可(OFF)を書き込む(S43)。新規入力信号が機能制御切替部107で一定時間Tより長い時間連続してあった場合、機能制御メモリ110から操作情報(操作可(ON)/操作不可(OFF))を読み出す(S44)。読み出した操作情報(ここでは、S43より操作不可(OFF)が書き込まれている)と新規入力信号の機能とから、本実施の形態の場合、通新規入力信号が通話開始機能から、機能制御メモリ110に通話開始機能使用不可を記憶する(S45)。
なお、1つの操作の違いのみで操作可/操作不可に機能制御する例を挙げたが、本発明はこれに限ったものではなく、1つまたはその他の操作の組み合わせで、容易に切り替え操作を行うことができる。
このように、本実施の形態によれば、特定コマンドの事前登録をすることなく、制御機能の不可または可能を、1つの操作の違いのみ、またはその他の操作の組み合わせで、容易に切り替え操作を行うことができる。
(実施の形態5)
図9は、本発明の実施の形態5に係る携帯電話500の概略構成ブロック図の一例である。なお、図9において図1と同一符号を付けたものは、同一名称、同様の機能を有するため説明を省略する。本実施の形態は、通信装置の機能制御解除判定を、機能制御開始判定と同じ動作で行っているのではなく、パスワードを用いて機能制御解除判定を行っている点が、実施の形態1とは相違している。
携帯電話500の機能制御部506は、図1の携帯電話100に加え、機能制御切替判定部550と、機能制御解除判定部551と、機能制御解除メモリ552とを備えている。
機能制御切替判定部550は、図1の機能制御切替部107と同様の機能を有するが、機能制御モードから通常モードへ切り替える動作を実行する機能は除かれる。また、機能制御解除判定部551が機能制御を解除し、通常モードへ変更した場合に、通知を受け(図示していない)、機能制御メモリ111のモード状態を更新する。
機能制御解除判定部551は、パスワードの入力を検出し、機能制御を解除するか否かを判定する。判定にあたっては、モード状態の確認とパスワードの確認とを行う。
機能制御解除メモリ552は、機能制限の解除を要求する機能制限解除パスワードを記憶する。機能制限解除パスワードは、機能キー毎に異なっていてもよく、また、一つの機能キーについて複数の機能制限解除パスワードを有し、他段階に機能制限解除パスワードを照合するようにしてもよい。
次いで、上記構成を有する携帯電話の動作について、図10に示すフローチャートを用いて説明する。図10は、本実施の形態の機能制御解除動作の一例を示すフローチャート図である。
まず、入力部105がパスワードの入力を検出すると、機能制御解除判定部551へ通知する。機能制御解除判定部551は、機能制御メモリ111のモード状態を参照し、現在、機能制御モードであり、機能制御を解除することを要求しているか(機能制御解除)を確認する(S51)。機能制御モードが解除された場合、機能制御解除判定部551は、機能制御解除メモリ552へ格納されている機能制御解除パスワードを読み出し(S52)、入力されたパスワードと照合(一致しているかを判断)する(S53)。入力されたパスワードが機能制御解除パスワードと一致した場合は機能制御を解除し(S54)、一致しない場合は、機能制御モードを継続する(S55)。
このように、本実施の形態によれば、ユーザ本人以外が機能制御解除することをより不可能にすることができる。
なお、上記各実施の形態では通信装置として携帯電話を挙げたが、本発明はこれに限ったものではなく、PHS(Personal Handyphone System)(登録商標)、PDA(Personal Digital Assistants)等のその他の通信装置でもよい。また、通信装置は、必ずしも携帯できる機器に限られることはない。さらに、通信装置は、無線・有線のいずれの通信方式であっても、機能キーを有する通信装置であれば含まれる。
本発明の好適な実施の形態は、ユーザ本人が意図しない使われ方がしないように、通信装置を簡単な操作で容易にカスタマイズすることで、第三者に貸与しても、プライバシーを保護し、eコマース、非接触型ICカード(例えば、Felica)機能等の意図しない機能の使用を防ぐ利便性のよい通信装置及び機能制限方法を提供することに適する。
本発明の実施の形態1に係る通信装置の概略構成の一例を示すブロック図 上記実施の形態に係る通常動作(通常モード)時に機能キー入力があった場合の機能制御開始判定の動作フローチャート図 上記実施の形態に係る機能制御モード時にキー入力があった場合の動作フローチャート図 上記実施の形態に係る機能制御解除動作フローチャート図 本発明の実施の形態2に係る携帯電話の概略構成の一例を示すブロック図 上記実施の形態に係る機能制御開始判定の動作フローチャート図 本発明の実施の形態3に係る機能制御開始判定の動作フローチャート図 本発明の実施の形態4に係る機能制御開始判定の動作フローチャート図 本発明の実施の形態5に係る携帯電話の概略構成の一例を示すブロック図 上記実施の形態に係る機能制御解除動作の一例を示すフローチャート図
符号の説明
100,200,500 携帯電話
101 無線部
102 表示部
103 メインメモリ
104 CPU
105 入力部
106,206,506 機能制御部
107 機能制御切替部
108 機能制御判定部
109,210 タイマ
110,111 機能制御メモリ
550 機能制御切替判定部
551 機能制御解除判定部
552 機能制御解除メモリ

Claims (7)

  1. モード状態が通常モードである場合に実行可能な機能である通常機能がそれぞれ割り当てられた複数の機能キーと、
    前記複数の機能キーのいずれか1つの機能キーについて前記1つの機能キーに対する操作である所定の切替操作が行われた場合、前記1つの機能キーに割り当てられた通常機能の実行および前記モード状態を前記通常モードへ切り替える機能の実行を許可し、かつ、前記1つの機能キーとは異なる他の機能キーに割り当てられた通常機能の実行を禁止するモードである機能制御モードに前記モード状態を切り替える機能制御切替手段と、
    前記モード状態が前記機能制御モードである場合、前記1つの機能キーに割り当てられた通常機能に係る、当該1つの機能キーを含む1以上のキーに対する操作、および、前記モード状態を前記通常モード状態へ切り替える操作を受け付け、前記他の機能キーに割り当てられた通常機能に係る操作を受け付けないよう制御する機能制御判定手段と、
    を備える通信装置。
  2. 前記機能制御切替手段は、前記複数の機能キーのいずれかに対する操作によって入力される入力信号の連続入力時間の長さと入力回数との少なくともいずれかに基づいて、前記操作が前記切替操作であるか否かを判定する請求項1記載の通信装置。
  3. 前記機能制御判定手段は、前記モード状態が前記機能制御モードの場合に前記複数の機能キーそれぞれについて実行可能な機能を特定する機能制御情報に基づいて、機能の実行の可否を判定する請求項1記載の通信装置。
  4. 前記機能制御切替手段は、前記モード状態を前記機能制御モードへ切り替えてから所定の時間内に前記の機能キーのいずれかに対する操作が行われた場合、その操作が行われた機能キーに割り当てられた通常機能を許可し、
    前記機能制御判定手段は、前記モード状態が前記機能制御モードである場合、さらに、前記所定の時間内に操作が行われた機能キーに割り当てられた通常機能に係る、当該所定の時間内に操作が行われた機能キーを含む1以上のキーに対する操作を許可する請求項1記載の通信装置。
  5. 前記機能制御切替手段は、前記機能制御モードへ切り替えることを確認する確認入力がなされた場合に、前記モード状態を前記機能制御モードへ切り替える請求項1記載の通信装置。
  6. 前記モード状態を前記通常モード状態へ切り替える操作はパスワードの入力であり、
    前記パスワードが入力された場合に、前記機能制御モードを解除するか否かを判定し、判定した結果に基づいて前記機能制御モードを解除する機能制御解除判定手段、をさらに備える、
    請求項1記載の通信装置。
  7. モード状態が通常モードである場合に実行可能な機能である通常機能がそれぞれ割り当てられた複数の機能キーのいずれか1つの機能キーについて前記1つの機能キーに対する操作である所定の切替操作が行われた場合、前記1つの機能キーに割り当てられた通常機能の実行および前記モード状態を前記通常モードへ切り替える機能の実行を許可し、かつ、前記1つの機能キーとは異なる他の機能キーに割り当てられた通常機能の実行を禁止するモードである機能制御モードに前記モード状態を切り替える機能制御切替工程と、
    前記モード状態が前記機能制御モードである場合、前記1つの機能キーに割り当てられた通常機能に係る、当該1つの機能キーを含む1以上のキーに対する操作、および、前記モード状態を前記通常モード状態へ切り替える操作を受け付け、前記他の機能キーに割り当てられた通常機能に係る操作を受け付けないよう制御する機能制御判定工程と、
    を備える機能制御方法。
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