JP2004111548A - 半導体受光素子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】短波長光のみを選択的に吸収する第1半導体層107と、当該第1半導体層107で発光再結合した光を吸収する第2半導体層108と、第1半導体層107及び第2半導体層108で発生したキャリアを発光させて消滅させるための第3半導体層109とを組合せた光フィルタ103を形成している。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体受光素子に関し、特に1μm帯域の光通信用の半導体受光素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光通信システムにおいて、波長が1.3μm、1.55μmなどの光信号が用いられており、受光素子には、1.3μm光のみを選択的に受光するもの、1.55μm光のみを選択的に受光するものが要求される。
【0003】
長波長(例えば1.55μm)光を受光せず、短波長(例えば1.3μm)光を選択的に受光するためには、受光層のバンドギャップ波長(λg)を長波長光と短波長光の間(例えば、λg=1.4μm)にすれば容易に実現する。
【0004】
短波長(例えば1.3μm)光は受光せず、長波長(例えば1.55μm)光のみを選択的に受光するのは比較的困難で、これを実現可能にした受光素子として、特開2000−252511号や特開2000−036615号に開示されるものがある。
【0005】
上記公報では共に、光の入射方向に対して、光フィルタ層と受光層を順次形成し、前記光フィルタ層では、前記受光層(例えば、InGaAs層)よりもバンドギャップ波長を短く(例えば、InGaAsP層に)している。
【0006】
前記InGaAs受光層と、前記InGaAsP光フィルタ層とを組合せると、1.3μmの光(1次光)は光フィルタ層で吸収されキャリアを発生させる。光フィルタ層に電圧が掛かっていない場合は、キャリアが留まり、発光再結合し、InGaAsP光フィルタ層のバンドギャップ波長とほぼ等しい波長の光(2次光)を放出することになる。この2次光は前記InGaAs受光層によって吸収されるため、あたかも1.3μmの光をInGaAs受光層で受光したかのような振舞いをすることになる。よって、1.55μmの光の選択比は低下する。
【0007】
上記の対策として、上記公報では共に、前記2次光が全方向に放出される特性を活かし、光フィルタ層と受光層との距離を伸ばして、受光領域(PD:Photo Diode)に入射する2次光の立体角を小さくし、1.55μmの光の選択比を向上させている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開2000−252511号公報においては、2素子を貼り合せるため、貼り合せ精度が悪いと受光できなくなること、2素子必要となるため2倍の製造コストがかかること、実装コストも通常の受光素子よりも高くなることなどの問題があった。
【0009】
また、上記特開2000−252511号公報において、発光再結合(2次光の発生)を防ぐためにInGaAsP光フィルタ層に電圧を掛けてキャリアを強制的に排除しようとすると、通常の受光素子では電極がp、nの2つであるのに対し、電極を3つ以上設ける必要があり、モジュール設計に大きな負担をかけるという問題があった。
【0010】
上記特開2000−036615号公報においては、エピタキシャル成長(エピ成長)したウェハ(エピウェハ)の裏面にエピ成長するのは困難で、受光素子の良品歩留りが極めて低下してしまうこと、通常の受光素子ではエピウェハの裏面を研磨して素子厚を150μm程度にしているが、裏面にエピ成長しているために裏面研磨ができずダイシングが困難になること、また、素子厚を薄くするために裏面研磨してからエピ成長しようとすると、エピ成長時の高温によりp+−InP(選択拡散領域)の拡散が進みデバイス特性が劣化することなどの問題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために、本願の第1の発明からなる半導体受光素子は、第1光(短波長)と第2光(長波長)とが入射する場合において、光の入射方向に対して光フィルタ層と受光層を形成し、前記光フィルタ層はバンドギャップ波長が前記第1光の波長と前記第2光の波長の間にある第1半導体層と、前記第1半導体層よりもバンドギャップ波長が長い第2半導体層と、前記第2光の波長よりもバンドギャップ波長が長い第3半導体層とから成り、前記受光層は前記第3半導体層よりもバンドギャップ波長が短い第4半導体層から成り、前記第1光を前記光フィルタ層で吸収させ、前記第3半導体層において発光再結合させて前記受光層で受光しない光に変換し、更に、前記第1半導体層において発光再結合してしまった光を前記第2半導体層において吸収させ、前記第3半導体層において発光再結合させて前記受光層で受光しない光に変換し、前記光フィルタ層を透過した前記第2光のみを前記受光層において選択的に受光することを特徴とする。
【0012】
本願の第2の発明からなる半導体受光素子は、前記第2半導体層が、前記第1半導体層のバンドギャップ波長と前記第3半導体層のバンドギャップ波長の間になるようなバンドギャップ波長を持った複数の層から形成され、前記第3半導体層から順に光の進行方向に対してバンドギャップ波長が短くなっていき、且つ前記光フィルタ層に第1導電型若しくは第2導電型のドーパントを含有させてビルトインポテンシャルを大きし、光フィルタ層内で発生したキャリアを無電界でも効率的に前記第3半導体層に運ぶことが可能で、前記第3半導体層と前記受光層との距離を伸ばすことで受光領域(PD)との立体角を小さくすることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施例1)図1は本発明の第1の実施形態の受光素子断面及びエネルギーバンド図であり、本発明では波長が1.3μmと1.55μmの光信号が素子裏面から入射し、1.55μmの光のみを選択的に受光する場合である。
【0014】
n+型InP基板101上にn+型InPバッファ層102、n型光フィルタ層103、n型InPバリア層104、n−型InGaAs受光層105(バンドギャップ波長(λg):λga=1.65μm)、n−型InPキャップ層106が順次形成されている。
【0015】
n型光フィルタ層103は、InGaAsP第1半導体層107(1.3μm<λg1<1.55μm:λg1=1.40μm)と、InGaAsP第2半導体層108(λg2>λg1:λg2=1.45μm)と、InGaAs第3半導体層109(λg3>λga:λg3=1.70μm)とから形成されている。
【0016】
n+型InPバッファ層102は、n型光フィルタ層103を構成しているInGaAsP第1半導体層107とn+型InP基板101とを格子整合させるための緩衝(バッファ)層として機能しており、n型InPバリア層104は、n型光フィルタ層103で発生した正孔がn−型InGaAs受光層105に流出するのを阻止する機能を果たしている。
【0017】
n−型InPキャップ層106内の受光領域には選択拡散法により、p+型InPコンタクト層110が形成されている。
【0018】
p+型InPコンタクト層110上にp電極111が形成され、n+型InP基板101上にn電極112が形成されている。
【0019】
p電極111以外のp+型InPコンタクト層110上とn−型InPキャップ層106上にはパシベーション膜としてシリコン窒化膜(SiN膜)113が形成されている。
【0020】
n電極112以外のn+型InP基板101上、すなわち光の入射面には1.55μm用の反射防止膜(ARコート膜)114が形成されている。
【0021】
次に、図2を用いて、第1の実施形態の受光素子の動作について説明する。
【0022】
図2は、図1の素子のp電極111及びn電極112を通して逆方向印加電圧が掛けられている図である。
【0023】
素子裏面から入射した波長1.3μmと1.55μmの光は、n+型InP基板101、n+型InPバッファ層102を透過し、n型光フィルタ層103に入射する。
【0024】
1.3μmの光はn型光フィルタ層103内のInGaAsP第1半導体層107で吸収されキャリアを発生させる(図2(a))。
【0025】
1.3μmの光のうち、InGaAsP第1半導体層107で吸収されきらなかった光は、次のInGaAsP第2半導体層108で吸収されキャリアを発生させる(図2(a))。
【0026】
1.3μmの光のうち、InGaAsP第2半導体層108でも吸収されきらなかった光は、次のInGaAs第3半導体層109で吸収されキャリアを発生させる(図2(a))。
【0027】
1.3μmの光のうち、InGaAs第3半導体層109でも吸収されきらなかった光は、n−型InGaAs受光層105で受光される(図2(a))。
【0028】
1.55μmの光は、n型光フィルタ層103内のInGaAsP第1半導体層107、InGaAsP第2半導体層108ではほとんど吸収されず、InGaAs第3半導体層109では、層厚を十分薄く設定すれば若干吸収されるのみで、大半の光がn−型InGaAs受光層105で受光される(図2(b))。
【0029】
n型光フィルタ層103内のInGaAsP第1半導体層107で発生したキャリアのうち電子201はn+型InPバッファ層102にドリフトされ、正孔202はInGaAsP第2半導体層108にドリフトする(図2(c))。
【0030】
InGaAsP第2半導体層108で発生した電子201はInGaAsP第1半導体層107にドリフトし、正孔202はInGaAs第3半導体層109にドリフトする(図2(c))。
【0031】
n−型InGaAs受光層105で発生した正孔202はそのまま電気信号としてp電極111に到達し、発生した電子201はn型InPバリア層104を通ってInGaAs第3半導体層109にドリフトする(図2(c))。
【0032】
InGaAs第3半導体層109で発生した正孔及びInGaAs第3半導体層109に移動してきた正孔202は、価電子帯115のギャップが大きいために移動することができずに留まることになるため、InGaAs第3半導体層109にて発光再結合し、キャリアは消滅する(図2(d))。
【0033】
InGaAs第3半導体層109にて発光再結合した光の波長は、n−型InGaAs受光層105のバンドギャップ波長よりも長いため、n−型InGaAs受光層105で受光されることはない(図2(d))。
【0034】
また、1.55μm光の選択比を向上させるためにInGaAsP第1半導体層107を厚くした場合、発生もしくは移動してきたキャリアがドリフトしきる前に発光再結合してしまうが、放出された光はInGaAsP第2半導体層108で吸収され、キャリアを発生させ、上記同様ドリフトすることになる(図2(e))。
【0035】
また、InGaAsP第2半導体層108で発光再結合して放出された光は、InGaAs第3半導体層109にて吸収される。
【0036】
以下、図3、図6、図7、図9において、本発明の第1の実施形態をより具現化した実施例を紹介し、図4、図5、図8を用いてこれを説明する。
【0037】
図3は、本発明の第1の実施形態である図1の受光素子において、前記光フィルタ層103を形成している各層の層厚を薄くし、各層から組を形成し、当該複数組で前記光フィルタ層103を形成することで、更に効率的に1.55μm光の選択比を向上させることができる受光素子のエネルギーバンド図である。
【0038】
図3(a)は、前記InGaAsP第1半導体層107と前記InGaAsP第2半導体層108と前記InGaAs第3半導体層109とで組を形成し、当該組が前記n型光フィルタ層103内に3組形成されている。
【0039】
図3(a)記載の受光素子は、図1に比べ、前記光フィルタ層103内の各層厚を薄くすることが可能になるため、前記第1半導体層107や前記第2半導体層108でのキャリアのドリフト中の発光再結合確率を下げ、結果的に1.55μm光の選択比を向上させることができる。
【0040】
図3(b)は、前記InGaAsP第1半導体層107と前記InGaAsP第2半導体層108とで組を形成し、当該組が3組と前記InGaAs第3半導体層109とが前記n型光フィルタ層103内に形成されている。
【0041】
図3(b)記載の受光素子は、図1に比べ、前記光フィルタ層103内の前記第3半導体層109のトータル層厚を薄でき、1.55μm光の前記光フィルタ層103中での吸収損失を低減することが可能となるため、結果的に1.55μm光の選択比を向上させることができる。
【0042】
図3(c)は、前記InGaAsP第1半導体層107と前記InGaAsP第2半導体層108と前記InGaAs第3半導体層109とで組を形成し、当該組を光の進行方向に対して反転させて組合せ、前記n型光フィルタ層103を形成している。
【0043】
図3(c)記載の受光素子は、前記光フィルタ層103内で発生したキャリアを電界によるドリフトと、キャリア自身の拡散によって、前記第3半導体層109に移動させて、発光再結合させている。
【0044】
図3(c)記載の受光素子では、前記光フィルタ層103内に発生キャリアをドリフトさせるだけの十分な電界が掛かっていなかった場合でも、第3半導体層109以外での発光再結合を低く抑えることが可能になる。
【0045】
ここで、前記第2半導体層108の効果を説明するために、図4において、前記第2半導体層108を除いて、前記第1半導体層107と前記第3半導体層109とで組を形成し、前記光フィルタ層103内に3組形成した場合の図を示した。
【0046】
図5は、図3(a)と図4の受光素子の1.55μm光の選択比を計算し、比較したグラフである。
【0047】
ここで、1.3μm光によって前記光フィルタ層103内で発生したキャリアが前記第3半導体層109以外で発光再結合することにより発生した2次光と、前記光フィルタ層103で吸収されきらなかった1.3μm光とに対する、前記光フィルタ層103を透過した1.55μm光の選択比をR(=10*Log(1.3μm光起因の受光感度/1.55μm光の受光感度))とした。
【0048】
第3半導体層109の厚みをXとし、図3(a)では、第1半導体層107の厚みを20X、第2半導体層108の厚みを10Xとし、図4では、第1半導体層107の厚みを30Xとして光フィルタ層103の厚みを等しくした。また、図3(a)、図4において光フィルタ層103内の組が3組の場合を示したが、ここではそれぞれ5組とし、受光層105の厚みはそれぞれ2.0μmとして計算した。
【0049】
図5から、第3半導体層109の厚みを500Åとした時、第1半導体層107及び第2半導体層108の発光再結合確率が0%の場合、図3(a)ではR=−27.90dB、図4ではR=−26.85dBとなり大差はないが、前記発光再結合確率が10%の場合、図3(a)ではR=−15.00dB、図4ではR=−12.11dBとなり、第2半導体層108が効果的に1.55μmの選択比を向上させていることが分かる。
【0050】
図6は、本発明の第1の実施形態を具現化した実施例図3(a)の前記第2半導体層108を複数層にし、前記第3半導体層109以外での発光再結合をより低減させた受光素子のエネルギーバンド図である。
【0051】
図5からも分かるように前記光フィルタ層103内の前記第3半導体層109以外での発光再結合が1.55μm光の選択比を劣化させてしまうため、図6のように第2半導体層108を複数層にし、且つ各層を薄くすることで、前記第3半導体層109以外での発光再結合確率を低減することができ、1.55μm光の選択比はより向上することになる。
【0052】
図7は、本発明の第1の実施形態を具現化した実施例図3(a)の第1半導体層107及び第2半導体層108での発光再結合確率を低減し、第3半導体層109での発光再結合確率を向上させている受光素子のエネルギーバンド図である。
【0053】
図7及び図3(a)の受光素子は、第1半導体層107及び第2半導体層108及び第3半導体層109とで組を形成し、光フィルタ層103内に3組形成されている。
【0054】
図3(a)では、光フィルタ層103内の各層の厚みは等しく、図7では光の進行方向に対して各層の厚みが徐々に厚くなっており、光フィルタ層103内の各組での1.3μm光の吸収率をおおよそ等しくしてある。
【0055】
図8において、図3(a)及び図7の受光素子の動作を説明する。
【0056】
1.55μm光の選択比を議論する上で、1.3μm光起因の2次光の発生が最も重要なので、ここでは1.3μm光が入射した場合のみを考察する。
【0057】
図8(a)、(b)は、図3(a)の受光素子に1.3μm光を素子裏面から入射した場合であり、図8(c)、(d)は、図7の受光素子に1.3μm光を素子裏面から入射した場合である。
【0058】
図8(a)において、1.3μm光は、光フィルタ層103内でも光の進行方向に対して最前の第1組801で大半が吸収され、大量のキャリアが発生する。
【0059】
第1半導体層107の厚みがそれぞれ1.2μm、第2半導体層108の厚みがそれぞれ1.0μm、第3半導体層109の厚みがそれぞれ500Åとすると、入射した1.3μm光は、第1組801で86%、第2組802で12%、第3組803で2%が吸収される。
【0060】
図8(b)において、発生したキャリアのうち、電子201はInP基板101側にドリフトし、正孔202は受光層105側にドリフトするから、第1組801の第3半導体層109には、発生した正孔202のうち86%が入り込み、発生した電子201のうち12%が入り込む。
【0061】
つまり、第1組801の第3半導体層109では、発生したキャリアのうちの12%程度しか発光再結合せず、残りの74%の正孔202が第2組802側に漏れ出す可能性がある。
【0062】
第2組802側に漏れ出した正孔202の全てが第2組802中の第3半導体層109に留まれば問題はないが、ドリフト中の第1半導体層107、第2半導体層108で発光再結合する恐れがある。
【0063】
図8(c)において、1.3μm光は、光フィルタ層103内各組でほぼ均等に吸収され、発生するキャリア数は各組でほぼ同数になっている。
【0064】
第1組801の第1半導体層107の厚みが0.21μm、第2半導体層108では0.18μm、第2組802の第1半導体層107では0.34μm、第2半導体層108では0.30μm、第3組803の第1半導体層107では3.05μm、第2半導体層108では2.52μmとし、各組の第3半導体層109の厚みを500Å共通とした時、各組での1.3μm光の吸収率はほぼ33%程度になる。
【0065】
図8(d)で、前記同様にキャリアがドリフトする場合、各組で発生したキャリアの数がほぼ等しいため、各組の第3半導体層109での発光再結合確率もほぼ等しくなり、隣の組にドリフトする正孔202の数は激減し、第3半導体層109以外での発光再結合確率は極端に低くなる。
【0066】
図9は、本発明の第1の実施形態を具現化した実施例図3(a)(又は図8(a))の第1組801で大量発生したキャリアを第3半導体層109で効率良く発光再結合させる受光素子のエネルギーバンド図である。
【0067】
図9では、第1組801の第3半導体層109にドナーを高濃度ドープして、メジャリティキャリアである電子を伝導帯116中にあらかじめ多くしてある。
【0068】
これにより、大量発生した正孔を第3半導体層109において効率的に発光再結合することが可能となる。
【0069】
ちなみに、図9ではドナーをドープしたが、p型n型が反転した構造においてはアクセプタをドープすることになる。
【0070】
以上の本発明の第1の実施形態の受光素子(図1、図3、図6、図7、図9)では、素子の表裏面でpn電極を形成しているが、光フィルタ層内でのキャリアの拡散を利用すれば、素子表面にてpn電極を形成しても良い。また、エッチングにより前記n型InPバリア層104を露出させ、n電極を形成しても良い。
【0071】
また、以上の本発明の第1の実施形態の受光素子では、構造が複雑なものほどエピウェハコストが高くなってしまうため、顧客から要求される特性とコストとのバランスを考え、最適と思われる構造を採用することが望ましい。
【0072】
(実施例2)図10は本発明の第2の実施形態の半導体受光素子の断面及びエネルギーバンドの模式図であり、本発明では波長が1.3μmと1.55μmの光信号が素子裏面から入射し、1.55μm光のみを選択的に受光する場合である。
【0073】
半絶縁性InP基板1001上にInPバッファ層1002、光フィルタ層1003、n+型InPコンタクト層1004、n−型InGaAs受光層105(バンドギャップ波長(λg):λga=1.65μm)、n−型InPキャップ層106が順次形成されている。
【0074】
ここでInP基板に半絶縁性を使用したのは、n型に比べて1.55μm光の透過率が高いため、1.55μm光の受光感度の上昇が期待できるからである。
【0075】
光フィルタ層1003は、InGaAs第3半導体層109(λg3>λga:λg3=1.70μm)とInGaAsP第2半導体層108(λg2>λg1:λg2=1.45μm)とInGaAsP第1半導体層107(1.3μm<λg1<1.55μm:λg1=1.40μm)とから形成されている。
【0076】
n−型InPキャップ層106内の受光領域には選択拡散法により、p+型InPコンタクト層110が形成されている。
【0077】
n−型InPキャップ層106とn−型InGaAs受光層105とはエッチングによりメサ形状が形成されている。
【0078】
p+型InPコンタクト層110上にp電極111が形成され、n+型InPコンタクト層1004上にn電極112が形成されている。
【0079】
p電極111以外のp+型InPコンタクト層110表面とn−型InPキャップ層106表面及び側面、n−型InGaAs受光層105側面、n電極112以外のn+型InPコンタクト層1004表面にはパシベーション膜としてSiN膜113が形成されている。
【0080】
半絶縁性InP基板1001上、すなわち光の入射面には1.55μm用のARコート膜114が形成されている。
【0081】
次に、図11を用いて、第2の実施形態の受光素子の動作について説明する。
【0082】
図11は、図10の素子のp電極111及びn電極112を通して逆方向印加電圧が掛けられている図である。
【0083】
素子裏面から入射した波長1.3μmと1.55μmの光は、半絶縁性InP基板1001、InPバッファ層1002を透過し、光フィルタ層1003に入射する。
【0084】
1.3μm光は光フィルタ層1003内で吸収されキャリアを発生させ、1.55μm光は光フィルタ層1003ではほとんど吸収されず、大半がn−型InGaAs受光層105で受光される(図11(a))。
【0085】
n−型InGaAs受光層105で発生した正孔202はそのまま電気信号としてp電極111に到達し、発生した電子201はn電極112に到達する(図11(b))。
【0086】
光フィルタ層1003内で発生したキャリアは、拡散によりInGaAs第3半導体層109に移動し、発光再結合する(図11(b))。
【0087】
本素子の場合、発光再結合するInGaAs第3半導体層109がn−型InGaAs受光層105から離れているため、受光領域に入射する立体角が小さくなり、1.55μmの選択比が向上する。
【0088】
ここで、立体角の説明として、図12に点光源から全方向に放出される光が受光領域に入り込む場合を示す。
【0089】
点光源1201から受光領域1202までの距離L1とL2はL1<L2であるとし、受光領域1202の面積をSとする。
【0090】
距離L1での受光領域1202に入射する光の割合はS/4πL12、距離L2での受光領域1202に入射する光の割合はS/4πL22となり、受光領域に入射する光の割合は発光再結合位置と受光領域の距離の二乗に反比例していることが分かる。
【0091】
すなわち、発光再結合位置と受光領域との距離を2倍にすると、受光領域に入射する光の割合は1/4に減少する。
【0092】
図13は、本発明の第2の実施形態を更に効率的に1.55μm光の選択比を向上させることができる受光素子のエネルギーバンド図である。
【0093】
図13では、InGaAsP第2半導体層108を複数層にし、且つバンドギャップ波長を光の進行方向に対して徐々に短くしている。
【0094】
本受光素子では、エピウェハのコストが高くなるが、各層厚を薄くできることから、発光再結合確率を低下させることが可能になる上、キャリアの拡散をスムーズにすることが可能になる。
【0095】
図14は、本発明の第2の実施形態を具現化した実施例であり、無電界時でもキャリアが前記第3半導体層109にドリフトするようにした時のエネルギーバンド図である。
【0096】
図14(a)は前記n型光フィルタ層103、図14(b)は前記光フィルタ層1003の各層にドーパントを含有させている。
【0097】
ビルトインポテンシャルはヘテロ接合のバンドギャップエネルギーとキャリア濃度によって決まるため、各層に適当な量のドーパントを含有させて、ビルトインポテンシャルを大きくし、無電界時でもキャリアが前記第3半導体層109にドリフトできるように、特に正孔の易動度は遅いので正孔がドリフトしやすくなるように設計する。
【0098】
これにより、pn接合が最低2箇所できるため寄生容量が発生し、応答速度が低下しかねないが、光フィルタ層内に電界が掛かっていない場合でもキャリアは発光再結合されないため選択比は向上し、且つ光フィルタ層とPDとが電気的に分離されているため電気的なノイズも減り、更に選択比の向上が見込める。
【0099】
以上、本発明の第1及び第2の実施形態の受光素子では、受光領域にPINフォトダイオード型の受光素子を例示したが、アバランシェ型やフォトトランジスタ型などの受光領域を設けても同様の選択比が得られる。
【0100】
【発明の効果】
本願の第1の発明からなる半導体受光素子では、光フィルタ層において短波長光を吸収させ、発生したキャリアを光フィルタ層内の第3半導体層にて発光再結合させて受光層で受光しない波長の光に変換し、また、受光層で受光し得る波長の光が光フィルタ層内で発生した場合のために第2半導体層を設けて短波長光起因の2次光を低減させ、且つ光フィルタ層内の各層厚を薄くすることで第3半導体層以外の光フィルタ層内での発光再結合確率を低減することが可能となるため、結果的に長波長光を選択的に受光する半導体受光素子が実現できる。
【0101】
本願の第2の発明からなる半導体受光素子では、光フィルタ層内で短波長光を吸収させ、光フィルタ層内の第3半導体層が受光領域から離れた位置にあるために立体角が小さくなり、短波長起因の2次光が受光領域に入射する割合が低減し、且つ光フィルタ層とPDとが電気的に分離されているために電気的なノイズが低減し、結果的に長波長光を選択的に受光する半導体素子が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の半導体受光素子の断面図及びエネルギーバンド図
【図2】図1の受光素子の動作説明図
【図3】本発明の第1の実施形態を更に効率的に1.55μm光の選択比を向上できる受光素子のエネルギーバンド図
【図4】第2半導体層を除いて、第1半導体層と第3半導体層とで光フィルタ層を構成している場合のエネルギーバンド図
【図5】図3(a)と図4の受光素子の1.55μm光の選択比の計算結果
【図6】本発明の第1の実施形態の半導体受光素子の第2半導体層を複数層にした場合のエネルギーバンド図
【図7】図3(a)の各組の各層厚が光の進行方向に対して徐々に厚くなっている受光素子のエネルギーバンド図
【図8】図3(a)及び図7の受光素子の動作説明図
【図9】図8(a)の第1組801内の第3半導体層109にドナーを高濃度ドープした受光素子のエネルギーバンド図
【図10】本発明の第2の実施形態の半導体受光素子の断面図及びエネルギーバンド図
【図11】図10の受光素子の動作説明図
【図12】点光源から全方向に放出される光が受光領域に入り込む場合を示す模式図
【図13】本発明の第2の実施形態を更に効率的に1.55μm光の選択比を向上できる受光素子のエネルギーバンド図
【図14】光フィルタ層の各層にドーパントを含有させた時のエネルギーバンド模式図
【符号の説明】
101 n+型InP基板
102 n+型InPバッファ層
103 n型光フィルタ層
104 n型InPバリア層
105 n−型InGaAs受光層
106 n−型InPキャップ層
107 InGaAsP第1半導体層
108 InGaAsP第2半導体層
109 InGaAs第3半導体層
110 p+型InPコンタクト層
111 p電極
112 n電極
113 シリコン窒化膜
114 1.55μm用反射防止膜
115 価電子帯
116 伝導帯
201 電子
202 正孔
203 発光再結合で消滅した電子
204 発光再結合で消滅した正孔
501 図3(a)の構造で発光再結合確率0%
502 図4の構造で発光再結合確率0%
503 図3(a)の構造で発光再結合確率10%
504 図4の構造で発光再結合確率10%
801 第1組
802 第2組
803 第3組
1001 半絶縁性InP基板
1002 InPバッファ層
1003 光フィルタ層
1004 n+型InPコンタクト層
1201 点光源
1202 受光領域
Claims (8)
- 第1光(短波長)と第2光(長波長)とが入射する場合において、光の入射方向に対して光フィルタ層と受光層を形成し、前記光フィルタ層はバンドギャップ波長が前記第1光の波長と前記第2光の波長の間にある第1半導体層と、前記第1半導体層よりもバンドギャップ波長が長い第2半導体層と、前記第2光の波長よりもバンドギャップ波長が長い第3半導体層とから成り、前記受光層は前記第3半導体層よりもバンドギャップ波長が短い第4半導体層から成り、前記第1光を前記光フィルタ層で吸収させ、前記第3半導体層において発光再結合させて前記受光層で受光しない光に変換し、更に、前記第1半導体層において発光再結合してしまった光を前記第2半導体層において吸収させ、前記第3半導体層において発光再結合させて前記受光層で受光しない光に変換し、前記光フィルタ層を透過した前記第2光のみを前記受光層において選択的に受光することを特徴とする半導体受光素子。
- 前記受光層と前記光フィルタ層とを第1導電型の半導体層と第2導電型の半導体層とで挟み、光フィルタ層内で発生したキャリアを効率的に前記第3半導体層に運ぶことを特徴とする請求項1記載の半導体受光素子。
- 前記第1半導体層と前記第2半導体層と前記第3半導体層、又は前記第1半導体層と前記第2半導体層、又は前記第2半導体層と前記第3半導体層、又は前記第1半導体層、前記第3半導体層とで1つの組を形成し、各層の配置順は光の進行方向には捕われず、これらの組の組合せによって前記光フィルタ層を形成していることを特徴とする請求項1記載の半導体受光素子。
- 前記第2半導体層が、前記第1半導体層のバンドギャップ波長と前記第3半導体層のバンドギャップ波長の間になるようなバンドギャップ波長を持った複数の層から形成されることを特徴とする請求項1又は請求項3記載の半導体受光素子。
- 前記第1半導体層と前記第2半導体層、又は前記第1半導体層若しくは前記第2半導体層のいずれかが、光の進行方向に対して徐々に厚くなっていくことを特徴とする請求項3記載の半導体受光素子。
- 前記組において、キャリアの発生率の高い組の前記第3半導体層に第1導電型若しくは第2導電型のドーパントを含有させ、前記第3半導体層での発光再結合を促すことを特徴とする請求項1又は請求項3記載の半導体受光素子。
- 第1光(短波長)と第2光(長波長)とが入射する場合において、光の入射方向に対して光フィルタ層と受光層を形成し、前記光フィルタ層において、光の進行方向に対して、前記第2光の波長よりもバンドギャップ波長が長い第3半導体層があり、前記第3半導体層よりもバンドギャップ波長の短い第2半導体層の単層若しくは、徐々にバンドギャップ波長が短くなる第2半導体層の複数層が存在し、バンドギャップ波長が前記第1光の波長と前記第2光の波長の間にある第1半導体層に至る構造を有し、前記受光層は前記第3半導体層よりもバンドギャップ波長が短い第4半導体層から成り、前記第1光を前記光フィルタ層で吸収させ、前記第3半導体層において発光再結合させて前記受光層で受光しない光に変換し、且つ前記第3半導体層を前記受光層から離しているために受光領域に入射する立体角を小さくでき、結果的に前記第2光の選択比を向上させることを特徴とする半導体受光素子。
- 前記光フィルタ層に第1導電型若しくは第2導電型のドーパントを含有させてビルトインポテンシャルを大きくし、光フィルタ層内で発生したキャリアを無電界でも効率的に前記第3半導体層に運ぶことを特徴とする請求項1又は請求項7記載の半導体受光素子。
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