JP2004110704A - 設計支援システム - Google Patents
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Abstract
【課題】製品の設計を行う際、設計を支援して短時間にしかも精度よく設計を行うことができるようにする。
【解決手段】このシステムは製品の設計(船舶等の大型構造物:例えば、船舶の艤装設計)を行う際に支援を行い、支援データベース13には製品毎にその設計手順が格納されており、支援装置11は設計作業選択メニューで選択された選択製品に応じた設計手順を支援データベースから選択設計手順として読みだして、選択設計手順に応じた設計フローに基づいて少なくとも選択製品に係る図面の作成を支援する。
【選択図】 図1
【解決手段】このシステムは製品の設計(船舶等の大型構造物:例えば、船舶の艤装設計)を行う際に支援を行い、支援データベース13には製品毎にその設計手順が格納されており、支援装置11は設計作業選択メニューで選択された選択製品に応じた設計手順を支援データベースから選択設計手順として読みだして、選択設計手順に応じた設計フローに基づいて少なくとも選択製品に係る図面の作成を支援する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、製品等の設計を支援するためのシステムに関し、特に、プラント又は船舶等の大型構造物の設計を支援する設計支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
プラント又は船舶等の大型構造物を設計・製作する際には、極めて膨大な数の図面を作成する必要があり、そして、図面を作成する際には、設計資料を参照して図面を作成することが多い(現在、図面を作成する際には、CAD(Computer Aided Design)を用いて図面を作成することが多い)。さらに、設計に当たっては、専門的な計算及び検討を加える必要もある。
【0003】
ここで、船舶の艤装設計を例にあげて説明すると、設計作業毎のガイダンスに応じて作業フロー及び艤装部品に関する図面を作成する。そして、設計作業毎に予め規定されたチェック項目に基づいて作成された図面を検図する。検図の結果問題がないとなると、所謂出図が行われて、例えば、艤装部品に関する図面が出図済であるか否かを管理する作業日程管理表に出図済であることが記入される。
【0004】
ところで、艤装部品の設計に当たっては、過去の設計事例及び失敗事例等を参照することも多く、特に、類似の艤装部品を作成する際に、過去の設計事例及び失敗事例等を参照すれば、類似の艤装部品の設計を容易に行えるばかりでなく、失敗(不適合)することも少なくなる。
【0005】
いずれにしても、船舶等の大型構造物を設計する際には、膨大な設計資料を参照して、図面作成を行い、この作図の際には、各種専門的な計算を行わなければならないこともある。そして、図面を作成した後には、チェック項目に応じてチェックを行い、検図の結果問題がなければ、出図される。出図の際には、出図を作業日程管理に反映させる必要がある。このように、大型構造物を設計する過程においては、種々の作業を行う必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、大型建造物等を設計する際には、膨大な作業が伴うにもかかわらず、設計者毎に単にCAD等を用いて設計しているにすぎず、各種設計資料を参照したいと思っても、設計者の手元に該当する設計資料が存在しないことも多い。特に、過去の類似の設計事例を参照したいと思っても、このような設計事例を検索することは難しく、このため、設計時間が長くなってしまうという課題がある。
【0007】
同様に、失敗事例(不適合事例)を参照すれば、設計を再度やり直すという事態を回避することができるにもかかわらず、不適合事例を参照できないため、設計を再度やり直すことになる場合もある。
【0008】
さらに、検図を行う際におけるチェック項目が設計者によってまちまちとなることも多く、検図の段階でチェック項目が増えることも多い。このように、チェック項目が変動すると、図面の精度にばらつきが生じてしまうことになる。
【0009】
いずれにしても、従来、大型構造物を設計する際には、設計に長時間かかり、しかも設計者によってその精度にばらつきが存在する。このため、短時間にしかも精度よく設計を行うことが難しく、結果的に製造物を統一的に(画一的に)高品質とするが難しいという課題がある。つまり、設計者によって設計にばらつきが存在する結果、設計毎にその品質が異なることもある。
【0010】
本発明の目的は、製品の設計を短時間にしかも精度よく行うことのできる設計支援システムを提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は各種設計使資料を簡単に参照して設計に利用することのできる設計支援システムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、製品の設計を行う際に用いられる設計支援システムであって、前記製品毎にその設計手順が格納されてデータベースと、設計作業選択メニューで選択された選択製品に応じた設計手順を前記データベースから選択設計手順として読みだして該選択設計手順に応じた設計フローに基づいて前記選択製品に係る少なくとも図面の作成を支援する設計フロー支援手段とを有することを特徴とする設計支援システムが得られる。
【0013】
このようにして、設計作業選択メニューで選択された選択製品に応じた設計手順をデータベースから選択設計手順として読みだして、選択設計手順に応じた設計フローに基づいて少なくとも選択製品に係る図面の作成を支援するようにすれば、製品の設計を短時間にしかも精度よく行うことができることになる。
【0014】
本発明では、前記設計フロー支援手段は前記設計フローに応じて前記選択製品に係る設計概要を示すガイダンスを表示するとともに前記選択製品の特性を演算する特性計算モジュールを実行して特性演算結果を得ており、さらに、前記特性演算結果が予め規定された設計許容条件に適合するか否かを判定する設計許容条件判定手段を有している。
【0015】
このようにすれば、非熟練者でも容易に設計概要を掴むことができ、しかも重要な特性計算を支援することができる。さらに、図面作成前において製品が設計許容条件に適合しているか直ちに分かる。
【0016】
また、前記製品の各々に類似する類似製品に係る設計事例が格納された設計事例データベースと、前記選択製品に類似する類似製品の設計事例を類似設計事例として前記設計事例データベースから読みだして表示する類似事例選択手段とを備えるようにしてもよく、製品設計に当たって不適合となった設計事例を不適合設計事例として格納する不適合事例データベースを備えて、前記類似事例選択手段が前記選択製品に類似する製品の係る不適合事例を前記不適合事例データベースから読みだして表示するようにしてもよい。
【0017】
このようにすれば、各種設計使資料を簡単に参照して設計に利用することができ、さらに、図面作成の際、不適合事例(失敗事例)を参照でき、その結果、設計ミスを低減できる。
【0018】
本発明において、前記設計フロー支援手段は前記設計作業選択メニューで選択された選択製品について当該選択製品に係る複数の図面をそれぞれ図面属性情報で特定して図面リストとして表示する図面リスト表示手段と、前記図面リストにおいて図面属性情報を特定してガイダンス欄が選択されると前記特定された図面属性情報に対応する図面作成に関するガイダンスを表示するガイダンス手段と、前記図面リストにおいて図面属性情報を特定して作成欄が選択されると前記特定された図面属性情報に対応する図面を作成するための図面作成画面を表示する図面作成手段と、前記図面リストにおいて図面属性情報を特定して計算欄が選択されると前記特定された図面属性情報に対応する図面に係る製品の特性を演算する特性計算モジュールを実行するための特性計算実行画面を表示する特性計算実行手段と、前記図面リストにおいて図面属性情報を特定してチェックリスト欄が選択されると前記特定された図面属性情報に対応する図面に係るチェックリスト画面を表示するチェックリスト手段とを有している。
【0019】
例えば、前記チェックリスト画面において登録ボタンが操作されると、前記チェックリスト手段は当該チェックリスト画面に対応する図面をチェック完了して、チェック済フラグを当該図面に付与し、前記チェックリスト画面において承認ボタンが操作されると、前記チェックリスト手段は当該チェックリスト画面に対応する図面を承認済として、図面管理表にその旨表示する。また、前記チェックリスト手段はチェック項目修正更新データに応じて前記チェックリストに記載されたチェック項目を更新する。
【0020】
このようにすれば、図面リスト上でチェックが完了したか否かが容易に分かり、さらに、出図できるか否かが直ちに分かるようになって、作業効率を向上させることができる。また、常に最新のチェックリストによる図面チェックが可能となる。
【0021】
本発明では、前記設計事例データベース及び前記不適合事例データベースは予めカテゴリー分類されるとともに各設計事例及び各不適合事例にはキーワードが付加されており、前記カテゴリー分類及びキーワードに基づいて前記前記設計事例データベース及び前記不適合事例データベースを検索する検索手段を有している。このようにすれば、ユーザは必要に応じて設計資料の閲覧を行えることになる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下本発明について図面を参照して説明する。なお、図示の例における構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0023】
図1を参照して、図示の設計支援システムは、例えば、大型構造物である船舶の艤装設計の支援に用いられる。この設計支援システムは支援サーバ(支援装置)11を備えており、この支援サーバ11には複数のユーザインターフェース装置(例えば、パソコン)12がネットワーク(例えば、LAN)によって接続されている(図1に示す例では、説明の便宜上、一つのユーザインターフェース装置のみが示されている:以下単にユーザ装置と呼ぶ))。支援サーバ11には支援データベース(以下単にDBという)13が接続されており、支援サーバ11はユーザ装置12からアクセスに応じて後述するように、内蔵する演算装置21によってDB13を参照して各種演算を実行して、ユーザ装置12に演算結果として送出する。さらに、演算装置21は後述する各種検索を行って検索結果をユーザ装置12に送る。
【0024】
図1に示すように、演算装置21には、設計フロー演算部(設計フロー支援部)21a、設計許容条件判定部21b、類似事例選択部21c、出図/手配日程部21d、チェックリスト作成部21e、及び情報検索機能部21fを有している(これら演算装置21の機能については後述する)。
【0025】
また、DB13には、各種特性計算モジュール群(計算プログラム群)13a、設計許容条件モジュール群(設計許容条件プログラム群)13b、設計事例DB部13c、不適合事例DB部13d、作業履歴情報DB13e、及びチェックリストDB部13fが備えられており(なお、DB13には他のDB部も備えられているが、図1には示されていない)、各種特性計算モジュール群13aは艤装設計に当たって艤装部品の特性を計算する際に用いられる。例えば、各種特性計算モジュール群13aには、船殻強度計算モジュール、要目計算モジュール、多成分貨物の沸点計算モジュール、及び配管圧損計算モジュール等がある。
【0026】
設計許容条件モジュール群13bは艤装設計に当たってその設計が許容条件に適合するか否かを判定する際に用いられる。設計事例DB部13cには過去の設計事例全てがコメント等各種設計情報を含めて図面とともに格納されており、不適合事例DB部13dには過去の艤装設計に当たって不適合とされた事例全てがコメント等各種設計情報を含めて図面とともに格納されている。作業履歴情報DB部13eには各船種及びチーム(担当部署)毎に進行又は計画中の図面に関する情報が図面管理情報として格納されるとともに、進行又は計画中の船舶艤装に関する作業日程を示す作業履歴情報が格納されている。チェックリストDB部13fには、艤装設計にあって行うチェック項目に関するリストがチェックリストとして格納されている。
【0027】
図2及び図3も参照して、いま、ユーザ装置12から支援サーバ11へアクセスすると、トップ画面が現れる(ステップS1)。このトップ画面には、ユーザID等の識別符号を入力するためのID入力欄があり、このID入力欄に予め付与されたIDを入力してログインする。支援サーバ11では、このIDが登録されたIDでないと、ログインを受け付けない。
【0028】
ログインを受け付けると(ステップS2)、支援サーバ11に図4に示すメイン画面をユーザ装置12に表示する(ステップS3)。このメニュー画面には、船種及びチームを選択する船種・チーム選択欄31、設計作業選択メニュー欄32、作業日程管理欄33、及び設計情報検索欄34が設けられている。いま、ユーザ(例えば、設計者)が、LNG船の艤装設計を行うとする際には、前述の船種・チーム選択欄31からLNG船を選択するとともに当該設計者が属するチーム(例えば、所属部署)を選択する(ステップS4)。この船種・チーム選択が選択製品に該当することになる。
【0029】
設計作業選択メニュー欄32は、例えば、基本計画、基本図作成、資材手配、及び詳細図作成等のメニュー項目があり、例えば、基本図作成をクリックすると、ガイダンス、基本図作成、及び計算書作成等のサブメニュー項目が現れる。同様に、詳細図作成をクリックすると、ガイダンス、製作図作成、メーカー図作成、及びその他の図面作成等のサブメニュー項目が現れる。
【0030】
なお、ここでは、設計図面を作成する際の設計支援について述べることにし、他の機能について説明を省略するが、例えば、基本図作成のサブメニュー項目でガイダンスをクリックすると、支援装置11(設計フロー演算部21a)では、基本図作成全般に係る作業手順及び注意事項等のガイダンス(基本図作成ガイダンス)をユーザ装置12に表示する。これによって、設計者は基本図作成に関するガイダンスを見て、基本図作成全般に係る作業手順を閲覧することができる。
【0031】
いま、設計者がサブメニュー項目の基本図作成をクリックすると(ステップS5)、設計フロー演算部21aは、作業履歴情報DB部13eを検索して、当該船種・チームに係る図面を検索して、そのリストを図面リスト画面としてユーザ装置12に表示する(ステップS6)。
【0032】
図5を参照して、この図面リスト画面には船種・チーム35が表示されており、この船種・チーム35の下には図面リスト36が表示される。図面リスト36には、図番、図面名称、ガイダンス、作成、チェックリスト、印刷、及びツールの各欄がある(図番及び、図面名称は図面を特定するための図面属性情報である)。
【0033】
ここで、例えば、設計者が図5に示す図面リスト画面において、図番及び/又は図面名称”○○○”に該当するガイダンス欄をクリックすると(ステップS7)、設計フロー演算部21aは図番及び/又は図面名称”○○○”に該当するガイダンス画面をユーザ装置12に表示する(ステップS8)。このガイダンス画面は図番及び/又は図面名称”○○○”の図面を作成するに当たっての作業説明(作業手順:作業フロー)及び注意事項が表示される。この結果、設計者は当該図面作成に当たっての一般的な作業概要等を知ることができる。
【0034】
一方、図番及び/又は図面名称”○○○”に該当する作成欄をクリックすると(ステップS9)、設計フロー演算部21aは図番及び/又は図面名称”○○○”に該当する作成画面をユーザ装置12に表示する(ステップS10)。作成画面(図6参照)には、マスター(新規作成)、自船、及び他船の欄があり、いま、マスターをチェックすると(ステップS11)、設計フロー演算部21aではユーザ装置12に図面編集画面(マスター編集画面)を表示する(ステップS12)。この際、マスター編集画面には、例えば、図番及び/又は図面名称”○○○”の元となる図面(マスター図面)が表示される。そして、設計者はマスター図面に応じて図面をCADによって作成することになる。
【0035】
図面作成途中で当該図面を保存する際には、マスター編集画面上で保存をクリックすると、当該作成途中の図面はDB13に保存される。この際、設計フロー演算部21aは図番及び/又は図面名称”○○○”に対して”作成中”を示すフラグを付加する。この結果、図5に示す図面リスト画面には、当該図面が作成中であれば、”作成中”と表示されることになる。
【0036】
図番及び/又は図面名称”○○○”が作成中である際には、設計者は図面作成画面において、自船をチェックすることになる(ステップS13)。これによって、設計フロー演算部21aではユーザ装置12に図面編集画面(作成中編集画面)を表示する(ステップS14)。この際、設計フロー演算部21aは図番及び/又は図面名称”○○○”に係る作成中画面を作成中編集画面に表示することになる。
【0037】
一方、設計者が図番及び/又は図面名称”○○○”の図面を作成するに当たって、類似する図面を参照したい場合には、図面作成画面において、他船をチェックして、類似船の類似図面を選択する(ステップS15)。これによって、類似事例選択部21cでは、設計事例DB部13cを検索して、類似する設計図面を編集画面(類似編集画面)に表示する。そして、設計者は類似設計図面を参照しつつ(S15’)、図面を作成することになる。
【0038】
上述のようにして、設計者は、設計フロー演算部21aによって表示される設計フロー(作業手順)を参照しつつ、必要に応じて設計事例を参照して、図面を作成することができる結果、図面作成時間を短縮できるばかりでなく、図面品質を均一化することができる。
【0039】
ところで、艤装設計に当たっては、各種特性を計算する必要がある。この際には、図面リスト画面において、例えば、図番及び/又は図面名称”○○○”についてツール欄をクリックすると(ステップS16)、設計許容条件判定部21bでは、計算ツール画面をユーザ装置12に表示する(ステップS17)。そして、設計者は計算ツール画面から所望の計算ツールを選択して、特性計算を実行する。特性計算の実行に当たっては、設計許容条件判定部21bでは、各種特性計算モジュール群13aを用いて特性計算を行うことになる。
【0040】
上述の特性計算によって得られた特性は図面番号及び図面名称と関連づけてDB13に格納される。この際、特性計算の中断、再開を容易にするため、各種特性計算モジュール群13aはマクロ化されている。
【0041】
上述の特性計算において、設計許容条件判定部21bでは、特性計算の結果得られた特性(算出特性)が予め設定された許容値(許容値パラメータ)を満たすか否かを判定する(ステップS18)。つまり、算出特性が許容値パラメータを満たさないと、設計許容条件判定部21bでは、その旨計算ツール画面に表示する(ステップS19)。これによって、設計者は特性計算を再度やり直すことになる。一方、算出特性が許容値パラメータを満たすと、設計許容条件判定部21bでは、合格(許容値クリア)としてその旨計算ツール画面に表示する(ステップS20)。
【0042】
ところで、チェックリストを作成する際には、チェックリスト作成部21eが起動され、ユーザ装置12にチェックリスト作成画面が表示される。つまり、ユーザ装置12からチェックリスト作成コマンドが与えられると、チェックリスト作成部21eはユーザ装置12にチェックリスト作成画面を表示する。チェックリストDB13fには艤装設計に当たって設計項目毎に予めチェックリストが格納されており、チェックリスト作成に当たっては、チェックリスト作成部21eは当該設計図面に係るチェックリストをチェックリストDB13fから読み出し、該当チェックリストとして画面上に表示する。
【0043】
そして、設計者は当該設計図面についてこのチェックリストとチェック項目の漏れはないか否かを確認して、漏れがあれば、チェック項目を追加又は修正する。その後、登録ボタンをクリックすると、修正後のチェックリストがチェックリストDB部13fに格納され、チェックリストDB部13fが更新される。
【0044】
なお、新規にチェックリストを作成する際には、設計者は新規設計項目をチェックリスト画面で設定して、チェック項目を記載することになる。そして、この新規チェックリストは新規設計項目に係るチェックリストとしてチェックリストDB部13fに格納される。また、チェックリストを更新する際には、設計者は設計事例DB部13c及び不適合事例DB部13dを参照するようにしてもよい。この際には、類似事例選択部21cが起動され、該当する設計項目に関する設計事例及び不適合事例がユーザ装置12に表示される。
【0045】
上述のようにして、図面(基本図面)が作成されると(ステップS21)、設計フロー演算部21aでは当該図番及び図面名称に対して”作成済”を付与する(ステップS22)。その後、作成済とされた図面はチェックリストに基づいてチェックされることになる。いま、図番及び/又は図面名称”△△△”が”作成済”であるとすると、図面リスト画面上で、チェックリスト欄をクリックし(ステップS23)、チェックリスト作成部21eでは、図番及び/又は図面名称”△△△”の設計項目に該当するチェックリストをチェックリストDB部13fから読みだして、ユーザ装置上に表示する(ステップS24:図7参照)。
【0046】
設計者はこのチェックリストによって図面をチェックして、チェックが済めば、登録ボタンをクリックする(ステップS25)。これによって、チェックリスト作成部21eでは、当該図面のチェックが終了したと判定して、この図番及び/又は図面名称”△△△”にチェック済フラグを付与する(ステップS26)。この結果、図面リスト画面にはおいては、チェックリスト欄にチェック済と表示される。
【0047】
その後、チェック済図面は承認に回されることになるが、承認を行う際には、ユーザ装置11上に表示された図面リスト画面でチェックリスト欄をクリックして、図番及び/又は図面名称”△△△”に関するチェックリストを呼び出す。そして、承認ボタン(図7参照)をクリックすると(ステップS27)、チェックリスト作成部21eでは、当該図面のチェックが承認された判定して、この図番及び/又は図面名称”△△△”に承認済フラグを付与する(ステップS28)。
【0048】
この結果、図面リスト画面にはおいては、チェックリスト欄に承認済と表示される。この際、出図/手配日程部21dが起動されて、出図/手配日程部21dでは、作業履歴情報DB部13e内作業日程を示す作業履歴情報を更新する(ステップS29)。つまり、作業日程管理表において該当する図面(ここでは、図番及び/又は図面名称”△△△”)について承認された日付が付与される。
【0049】
また、チェックリスト画面において、印刷ボタンをクリックすると(ステップS30)、該当する図面が印刷に回されることになり(ステップS31)、出図/手配日程部21dが起動されて、出図/手配日程部21dでは、作業履歴情報DB部13e内作業日程を示す作業履歴情報を更新する(ステップS32)。つまり、作業日程管理表において該当する図面(ここでは、図番及び/又は図面名称”△△△”)について出図された旨のフラグが付与される。なお、印刷は図面リスト画面中の印刷欄をクリックしても行うことができる。
【0050】
このようにして、支援装置11は艤装設計に当たって、作業フロー、図面作成・編集、各種特性計算、図面チェック、及び承認にわたって、設計を支援することになり、設計者個人に関係なく容易に図面作成を行うことができることになる。
【0051】
なお、上述の説明から明なかように、DB13には製品毎にその設計手順が格納されており、設計作業選択メニューで選択された選択製品に応じた設計手順を、データベースから選択設計手順として読みだして、選択設計手順に応じた設計フローに基づいて選択製品に係る図面の作成を支援することになる。
【0052】
ユーザ装置11からは、適宜過去の設計事例及び不適合事例を参照することができる。設計事例を参照する際には、類似事例選択部21cが起動され、設計事例DB部13cを検索して設計項目に係る類似の設計事例をユーザ装置12上に表示する。
【0053】
同様にして、不適合事例を参照する際には、類似事例選択部21cが起動され、不適合事例DB部13dを検索して設計項目に類似する設計項目の不適合事例をユーザ装置12上に表示する。これら設計事例DB部13c及び不適合事例DB部13dは番船及びチーム毎に事例が管理されており、検索カテゴリー情報及び検索キーワードが付加されている。そして、後述する情報検索機能によって検索することができる。
【0054】
なお、上述の例では、基本図作成について説明したが、他の図面を作成する際においても同様に処理されるので、ここでは、説明を省略する。
【0055】
再び図2を参照して、いま、メイン画面で、作業日程管理欄33をクリックすると、DB13から作業日程管理表(図8参照)読みだされ、ユーザ装置12に表示される。この作業日程管理表は番船及びチームの図面に係る作業日程が表示されており、例えば、区分(基本図か否か)、図番、名称、基本予定、チェック済か否か、出図予定、出図済か否か等が表示される。そして、日付欄において出図予定日に○が付され、出図済には●が付される。このような作業日程管理表を参照すれば、当該番船・チームに係る作業日程を容易に把握することができる。
【0056】
一方、メイン画面で、設計情報検索欄34をクリックすると、支援装置11は設計情報検索画面をユーザ装置12に表示する。この設計情報検索画面には、番船・チームを入力する番線・チーム入力欄、区分欄(例えば、基本図作成か詳細図作成か)、キーワード入力欄、カテゴリー入力欄(例えば、設計項目毎の設計事例、トラブル事例(不適合事例)等)等があり、これら各欄に選択的に必要事項を入力して、検索ボタンをクリックすると、情報検索機能部21fは入力された検索事項に基づいてDB13を検索して、検索結果一覧として画面上に表示する。この際、船種、図番、番船、チーム等によって絞り込み検索を行うことができる。
【0057】
上述の説明では、艤装設計を行う際の設計支援について説明したが、艤装設計に限らず、大型構造物等他の製品を設計する際にも本発明を適用できる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、設計作業選択メニューで選択された選択製品に応じた設計手順をデータベースから選択設計手順として読みだして、選択設計手順に応じた設計フローに基づいて少なくとも選択製品に係る図面の作成を支援するようにしたから、製品の設計を短時間にしかも精度よく行うことができるという効果がある。
【0059】
本発明では、設計フローに応じて選択製品に係る設計概要を示すガイダンスを表示するとともに選択製品の特性を演算する特性計算モジュールを実行して特性演算結果を得るようにしたので、未熟練者でも容易に設計概要を掴むことができ、しかも重要な特性計算を支援することができるという効果がある。
【0060】
本発明では、特性演算結果が予め規定された設計許容条件に適合するか否かを判定するようにしたから、図面作成前において製品が設計許容条件に適合しているか直ちに分かるという効果がある。
【0061】
本発明では、製品の各々に類似する類似製品に係る設計事例が格納された設計事例データベースを備えて、選択製品に類似する類似製品の設計事例を類似設計事例として表示するようにしたから、図面の作成に当たって過去の類似品の図面を参照することができる。つまり、各種設計使資料を簡単に参照して設計に利用することができるという効果がある。
【0062】
本発明では、製品設計に当たって不適合となった設計事例を不適合設計事例として格納する不適合事例データベースを備えて、選択製品に類似する製品の係る不適合事例を表示するようにしたので、図面作成の際、不適合事例(失敗事例)を参照でき、その結果、設計ミスを低減できるという効果がある。
【0063】
本発明では、チェックリスト画面において登録ボタンが操作されると、チェックリスト手段は当該チェックリスト画面に対応する図面をチェック完了して、チェック済フラグを当該図面に付与するようにしたので、図面リスト上でチェックが完了したか否かが容易に分かるという効果がある。
【0064】
本発明では、チェックリスト画面において承認ボタンが操作されると、当該チェックリスト画面に対応する図面を承認済として、図面管理表にその旨表示するようにしたので、出図できるか否かが直ちに分かり、作業効率を向上させることができるという効果がある。
【0065】
本発明では、チェック項目修正更新データに応じてチェックリストに記載されたチェック項目を更新するようにしたので、常に最新のチェックリストによって図面チェックが行えるという効果がある。
【0066】
本発明では、カテゴリー分類及びキーワードに基づいて設計事例データベース及び不適合事例データベースを検索するようにしたので、ユーザは必要に応じて設計資料の閲覧を行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による設計支援システムの一例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す設計支援システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】図1に示す設計支援システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1に示す設計支援システムにおいてユーザ装置に表示されるメイン画面の一例を示す図である。
【図5】図1に示す設計支援システムにおいてユーザ装置に表示される図面リスト画面の一例を示す図である。
【図6】図1に示す設計支援システムにおいてユーザ装置に表示される図面作成画面の一例を示す図である。
【図7】図1に示す設計支援システムにおいてユーザ装置に表示されるチェックリストの一例を示す図である。
【図8】図1に示す設計支援システムにおいてユーザ装置に表示される作業日程管理画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
11 支援サーバ(支援装置)
12 ユーザインターフェース装置(ユーザ装置)
13 支援データベース
13a 各種特性計算モジュール群
13b 設計許容条件モジュール群
13c 設計事例DB部
13d 不適合事例DB部
13e 作業履歴情報DB部
13f チェックリストDB部
21 演算装置
21a 設計フロー演算部(設計フロー支援部)
21b 設計許容条件判定部
21c 類似事例選択部
21d 出図/手配日程部
21e チェックリスト作成部
21f 情報検索機能部
【発明の属する技術分野】
この発明は、製品等の設計を支援するためのシステムに関し、特に、プラント又は船舶等の大型構造物の設計を支援する設計支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
プラント又は船舶等の大型構造物を設計・製作する際には、極めて膨大な数の図面を作成する必要があり、そして、図面を作成する際には、設計資料を参照して図面を作成することが多い(現在、図面を作成する際には、CAD(Computer Aided Design)を用いて図面を作成することが多い)。さらに、設計に当たっては、専門的な計算及び検討を加える必要もある。
【0003】
ここで、船舶の艤装設計を例にあげて説明すると、設計作業毎のガイダンスに応じて作業フロー及び艤装部品に関する図面を作成する。そして、設計作業毎に予め規定されたチェック項目に基づいて作成された図面を検図する。検図の結果問題がないとなると、所謂出図が行われて、例えば、艤装部品に関する図面が出図済であるか否かを管理する作業日程管理表に出図済であることが記入される。
【0004】
ところで、艤装部品の設計に当たっては、過去の設計事例及び失敗事例等を参照することも多く、特に、類似の艤装部品を作成する際に、過去の設計事例及び失敗事例等を参照すれば、類似の艤装部品の設計を容易に行えるばかりでなく、失敗(不適合)することも少なくなる。
【0005】
いずれにしても、船舶等の大型構造物を設計する際には、膨大な設計資料を参照して、図面作成を行い、この作図の際には、各種専門的な計算を行わなければならないこともある。そして、図面を作成した後には、チェック項目に応じてチェックを行い、検図の結果問題がなければ、出図される。出図の際には、出図を作業日程管理に反映させる必要がある。このように、大型構造物を設計する過程においては、種々の作業を行う必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、大型建造物等を設計する際には、膨大な作業が伴うにもかかわらず、設計者毎に単にCAD等を用いて設計しているにすぎず、各種設計資料を参照したいと思っても、設計者の手元に該当する設計資料が存在しないことも多い。特に、過去の類似の設計事例を参照したいと思っても、このような設計事例を検索することは難しく、このため、設計時間が長くなってしまうという課題がある。
【0007】
同様に、失敗事例(不適合事例)を参照すれば、設計を再度やり直すという事態を回避することができるにもかかわらず、不適合事例を参照できないため、設計を再度やり直すことになる場合もある。
【0008】
さらに、検図を行う際におけるチェック項目が設計者によってまちまちとなることも多く、検図の段階でチェック項目が増えることも多い。このように、チェック項目が変動すると、図面の精度にばらつきが生じてしまうことになる。
【0009】
いずれにしても、従来、大型構造物を設計する際には、設計に長時間かかり、しかも設計者によってその精度にばらつきが存在する。このため、短時間にしかも精度よく設計を行うことが難しく、結果的に製造物を統一的に(画一的に)高品質とするが難しいという課題がある。つまり、設計者によって設計にばらつきが存在する結果、設計毎にその品質が異なることもある。
【0010】
本発明の目的は、製品の設計を短時間にしかも精度よく行うことのできる設計支援システムを提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は各種設計使資料を簡単に参照して設計に利用することのできる設計支援システムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、製品の設計を行う際に用いられる設計支援システムであって、前記製品毎にその設計手順が格納されてデータベースと、設計作業選択メニューで選択された選択製品に応じた設計手順を前記データベースから選択設計手順として読みだして該選択設計手順に応じた設計フローに基づいて前記選択製品に係る少なくとも図面の作成を支援する設計フロー支援手段とを有することを特徴とする設計支援システムが得られる。
【0013】
このようにして、設計作業選択メニューで選択された選択製品に応じた設計手順をデータベースから選択設計手順として読みだして、選択設計手順に応じた設計フローに基づいて少なくとも選択製品に係る図面の作成を支援するようにすれば、製品の設計を短時間にしかも精度よく行うことができることになる。
【0014】
本発明では、前記設計フロー支援手段は前記設計フローに応じて前記選択製品に係る設計概要を示すガイダンスを表示するとともに前記選択製品の特性を演算する特性計算モジュールを実行して特性演算結果を得ており、さらに、前記特性演算結果が予め規定された設計許容条件に適合するか否かを判定する設計許容条件判定手段を有している。
【0015】
このようにすれば、非熟練者でも容易に設計概要を掴むことができ、しかも重要な特性計算を支援することができる。さらに、図面作成前において製品が設計許容条件に適合しているか直ちに分かる。
【0016】
また、前記製品の各々に類似する類似製品に係る設計事例が格納された設計事例データベースと、前記選択製品に類似する類似製品の設計事例を類似設計事例として前記設計事例データベースから読みだして表示する類似事例選択手段とを備えるようにしてもよく、製品設計に当たって不適合となった設計事例を不適合設計事例として格納する不適合事例データベースを備えて、前記類似事例選択手段が前記選択製品に類似する製品の係る不適合事例を前記不適合事例データベースから読みだして表示するようにしてもよい。
【0017】
このようにすれば、各種設計使資料を簡単に参照して設計に利用することができ、さらに、図面作成の際、不適合事例(失敗事例)を参照でき、その結果、設計ミスを低減できる。
【0018】
本発明において、前記設計フロー支援手段は前記設計作業選択メニューで選択された選択製品について当該選択製品に係る複数の図面をそれぞれ図面属性情報で特定して図面リストとして表示する図面リスト表示手段と、前記図面リストにおいて図面属性情報を特定してガイダンス欄が選択されると前記特定された図面属性情報に対応する図面作成に関するガイダンスを表示するガイダンス手段と、前記図面リストにおいて図面属性情報を特定して作成欄が選択されると前記特定された図面属性情報に対応する図面を作成するための図面作成画面を表示する図面作成手段と、前記図面リストにおいて図面属性情報を特定して計算欄が選択されると前記特定された図面属性情報に対応する図面に係る製品の特性を演算する特性計算モジュールを実行するための特性計算実行画面を表示する特性計算実行手段と、前記図面リストにおいて図面属性情報を特定してチェックリスト欄が選択されると前記特定された図面属性情報に対応する図面に係るチェックリスト画面を表示するチェックリスト手段とを有している。
【0019】
例えば、前記チェックリスト画面において登録ボタンが操作されると、前記チェックリスト手段は当該チェックリスト画面に対応する図面をチェック完了して、チェック済フラグを当該図面に付与し、前記チェックリスト画面において承認ボタンが操作されると、前記チェックリスト手段は当該チェックリスト画面に対応する図面を承認済として、図面管理表にその旨表示する。また、前記チェックリスト手段はチェック項目修正更新データに応じて前記チェックリストに記載されたチェック項目を更新する。
【0020】
このようにすれば、図面リスト上でチェックが完了したか否かが容易に分かり、さらに、出図できるか否かが直ちに分かるようになって、作業効率を向上させることができる。また、常に最新のチェックリストによる図面チェックが可能となる。
【0021】
本発明では、前記設計事例データベース及び前記不適合事例データベースは予めカテゴリー分類されるとともに各設計事例及び各不適合事例にはキーワードが付加されており、前記カテゴリー分類及びキーワードに基づいて前記前記設計事例データベース及び前記不適合事例データベースを検索する検索手段を有している。このようにすれば、ユーザは必要に応じて設計資料の閲覧を行えることになる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下本発明について図面を参照して説明する。なお、図示の例における構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0023】
図1を参照して、図示の設計支援システムは、例えば、大型構造物である船舶の艤装設計の支援に用いられる。この設計支援システムは支援サーバ(支援装置)11を備えており、この支援サーバ11には複数のユーザインターフェース装置(例えば、パソコン)12がネットワーク(例えば、LAN)によって接続されている(図1に示す例では、説明の便宜上、一つのユーザインターフェース装置のみが示されている:以下単にユーザ装置と呼ぶ))。支援サーバ11には支援データベース(以下単にDBという)13が接続されており、支援サーバ11はユーザ装置12からアクセスに応じて後述するように、内蔵する演算装置21によってDB13を参照して各種演算を実行して、ユーザ装置12に演算結果として送出する。さらに、演算装置21は後述する各種検索を行って検索結果をユーザ装置12に送る。
【0024】
図1に示すように、演算装置21には、設計フロー演算部(設計フロー支援部)21a、設計許容条件判定部21b、類似事例選択部21c、出図/手配日程部21d、チェックリスト作成部21e、及び情報検索機能部21fを有している(これら演算装置21の機能については後述する)。
【0025】
また、DB13には、各種特性計算モジュール群(計算プログラム群)13a、設計許容条件モジュール群(設計許容条件プログラム群)13b、設計事例DB部13c、不適合事例DB部13d、作業履歴情報DB13e、及びチェックリストDB部13fが備えられており(なお、DB13には他のDB部も備えられているが、図1には示されていない)、各種特性計算モジュール群13aは艤装設計に当たって艤装部品の特性を計算する際に用いられる。例えば、各種特性計算モジュール群13aには、船殻強度計算モジュール、要目計算モジュール、多成分貨物の沸点計算モジュール、及び配管圧損計算モジュール等がある。
【0026】
設計許容条件モジュール群13bは艤装設計に当たってその設計が許容条件に適合するか否かを判定する際に用いられる。設計事例DB部13cには過去の設計事例全てがコメント等各種設計情報を含めて図面とともに格納されており、不適合事例DB部13dには過去の艤装設計に当たって不適合とされた事例全てがコメント等各種設計情報を含めて図面とともに格納されている。作業履歴情報DB部13eには各船種及びチーム(担当部署)毎に進行又は計画中の図面に関する情報が図面管理情報として格納されるとともに、進行又は計画中の船舶艤装に関する作業日程を示す作業履歴情報が格納されている。チェックリストDB部13fには、艤装設計にあって行うチェック項目に関するリストがチェックリストとして格納されている。
【0027】
図2及び図3も参照して、いま、ユーザ装置12から支援サーバ11へアクセスすると、トップ画面が現れる(ステップS1)。このトップ画面には、ユーザID等の識別符号を入力するためのID入力欄があり、このID入力欄に予め付与されたIDを入力してログインする。支援サーバ11では、このIDが登録されたIDでないと、ログインを受け付けない。
【0028】
ログインを受け付けると(ステップS2)、支援サーバ11に図4に示すメイン画面をユーザ装置12に表示する(ステップS3)。このメニュー画面には、船種及びチームを選択する船種・チーム選択欄31、設計作業選択メニュー欄32、作業日程管理欄33、及び設計情報検索欄34が設けられている。いま、ユーザ(例えば、設計者)が、LNG船の艤装設計を行うとする際には、前述の船種・チーム選択欄31からLNG船を選択するとともに当該設計者が属するチーム(例えば、所属部署)を選択する(ステップS4)。この船種・チーム選択が選択製品に該当することになる。
【0029】
設計作業選択メニュー欄32は、例えば、基本計画、基本図作成、資材手配、及び詳細図作成等のメニュー項目があり、例えば、基本図作成をクリックすると、ガイダンス、基本図作成、及び計算書作成等のサブメニュー項目が現れる。同様に、詳細図作成をクリックすると、ガイダンス、製作図作成、メーカー図作成、及びその他の図面作成等のサブメニュー項目が現れる。
【0030】
なお、ここでは、設計図面を作成する際の設計支援について述べることにし、他の機能について説明を省略するが、例えば、基本図作成のサブメニュー項目でガイダンスをクリックすると、支援装置11(設計フロー演算部21a)では、基本図作成全般に係る作業手順及び注意事項等のガイダンス(基本図作成ガイダンス)をユーザ装置12に表示する。これによって、設計者は基本図作成に関するガイダンスを見て、基本図作成全般に係る作業手順を閲覧することができる。
【0031】
いま、設計者がサブメニュー項目の基本図作成をクリックすると(ステップS5)、設計フロー演算部21aは、作業履歴情報DB部13eを検索して、当該船種・チームに係る図面を検索して、そのリストを図面リスト画面としてユーザ装置12に表示する(ステップS6)。
【0032】
図5を参照して、この図面リスト画面には船種・チーム35が表示されており、この船種・チーム35の下には図面リスト36が表示される。図面リスト36には、図番、図面名称、ガイダンス、作成、チェックリスト、印刷、及びツールの各欄がある(図番及び、図面名称は図面を特定するための図面属性情報である)。
【0033】
ここで、例えば、設計者が図5に示す図面リスト画面において、図番及び/又は図面名称”○○○”に該当するガイダンス欄をクリックすると(ステップS7)、設計フロー演算部21aは図番及び/又は図面名称”○○○”に該当するガイダンス画面をユーザ装置12に表示する(ステップS8)。このガイダンス画面は図番及び/又は図面名称”○○○”の図面を作成するに当たっての作業説明(作業手順:作業フロー)及び注意事項が表示される。この結果、設計者は当該図面作成に当たっての一般的な作業概要等を知ることができる。
【0034】
一方、図番及び/又は図面名称”○○○”に該当する作成欄をクリックすると(ステップS9)、設計フロー演算部21aは図番及び/又は図面名称”○○○”に該当する作成画面をユーザ装置12に表示する(ステップS10)。作成画面(図6参照)には、マスター(新規作成)、自船、及び他船の欄があり、いま、マスターをチェックすると(ステップS11)、設計フロー演算部21aではユーザ装置12に図面編集画面(マスター編集画面)を表示する(ステップS12)。この際、マスター編集画面には、例えば、図番及び/又は図面名称”○○○”の元となる図面(マスター図面)が表示される。そして、設計者はマスター図面に応じて図面をCADによって作成することになる。
【0035】
図面作成途中で当該図面を保存する際には、マスター編集画面上で保存をクリックすると、当該作成途中の図面はDB13に保存される。この際、設計フロー演算部21aは図番及び/又は図面名称”○○○”に対して”作成中”を示すフラグを付加する。この結果、図5に示す図面リスト画面には、当該図面が作成中であれば、”作成中”と表示されることになる。
【0036】
図番及び/又は図面名称”○○○”が作成中である際には、設計者は図面作成画面において、自船をチェックすることになる(ステップS13)。これによって、設計フロー演算部21aではユーザ装置12に図面編集画面(作成中編集画面)を表示する(ステップS14)。この際、設計フロー演算部21aは図番及び/又は図面名称”○○○”に係る作成中画面を作成中編集画面に表示することになる。
【0037】
一方、設計者が図番及び/又は図面名称”○○○”の図面を作成するに当たって、類似する図面を参照したい場合には、図面作成画面において、他船をチェックして、類似船の類似図面を選択する(ステップS15)。これによって、類似事例選択部21cでは、設計事例DB部13cを検索して、類似する設計図面を編集画面(類似編集画面)に表示する。そして、設計者は類似設計図面を参照しつつ(S15’)、図面を作成することになる。
【0038】
上述のようにして、設計者は、設計フロー演算部21aによって表示される設計フロー(作業手順)を参照しつつ、必要に応じて設計事例を参照して、図面を作成することができる結果、図面作成時間を短縮できるばかりでなく、図面品質を均一化することができる。
【0039】
ところで、艤装設計に当たっては、各種特性を計算する必要がある。この際には、図面リスト画面において、例えば、図番及び/又は図面名称”○○○”についてツール欄をクリックすると(ステップS16)、設計許容条件判定部21bでは、計算ツール画面をユーザ装置12に表示する(ステップS17)。そして、設計者は計算ツール画面から所望の計算ツールを選択して、特性計算を実行する。特性計算の実行に当たっては、設計許容条件判定部21bでは、各種特性計算モジュール群13aを用いて特性計算を行うことになる。
【0040】
上述の特性計算によって得られた特性は図面番号及び図面名称と関連づけてDB13に格納される。この際、特性計算の中断、再開を容易にするため、各種特性計算モジュール群13aはマクロ化されている。
【0041】
上述の特性計算において、設計許容条件判定部21bでは、特性計算の結果得られた特性(算出特性)が予め設定された許容値(許容値パラメータ)を満たすか否かを判定する(ステップS18)。つまり、算出特性が許容値パラメータを満たさないと、設計許容条件判定部21bでは、その旨計算ツール画面に表示する(ステップS19)。これによって、設計者は特性計算を再度やり直すことになる。一方、算出特性が許容値パラメータを満たすと、設計許容条件判定部21bでは、合格(許容値クリア)としてその旨計算ツール画面に表示する(ステップS20)。
【0042】
ところで、チェックリストを作成する際には、チェックリスト作成部21eが起動され、ユーザ装置12にチェックリスト作成画面が表示される。つまり、ユーザ装置12からチェックリスト作成コマンドが与えられると、チェックリスト作成部21eはユーザ装置12にチェックリスト作成画面を表示する。チェックリストDB13fには艤装設計に当たって設計項目毎に予めチェックリストが格納されており、チェックリスト作成に当たっては、チェックリスト作成部21eは当該設計図面に係るチェックリストをチェックリストDB13fから読み出し、該当チェックリストとして画面上に表示する。
【0043】
そして、設計者は当該設計図面についてこのチェックリストとチェック項目の漏れはないか否かを確認して、漏れがあれば、チェック項目を追加又は修正する。その後、登録ボタンをクリックすると、修正後のチェックリストがチェックリストDB部13fに格納され、チェックリストDB部13fが更新される。
【0044】
なお、新規にチェックリストを作成する際には、設計者は新規設計項目をチェックリスト画面で設定して、チェック項目を記載することになる。そして、この新規チェックリストは新規設計項目に係るチェックリストとしてチェックリストDB部13fに格納される。また、チェックリストを更新する際には、設計者は設計事例DB部13c及び不適合事例DB部13dを参照するようにしてもよい。この際には、類似事例選択部21cが起動され、該当する設計項目に関する設計事例及び不適合事例がユーザ装置12に表示される。
【0045】
上述のようにして、図面(基本図面)が作成されると(ステップS21)、設計フロー演算部21aでは当該図番及び図面名称に対して”作成済”を付与する(ステップS22)。その後、作成済とされた図面はチェックリストに基づいてチェックされることになる。いま、図番及び/又は図面名称”△△△”が”作成済”であるとすると、図面リスト画面上で、チェックリスト欄をクリックし(ステップS23)、チェックリスト作成部21eでは、図番及び/又は図面名称”△△△”の設計項目に該当するチェックリストをチェックリストDB部13fから読みだして、ユーザ装置上に表示する(ステップS24:図7参照)。
【0046】
設計者はこのチェックリストによって図面をチェックして、チェックが済めば、登録ボタンをクリックする(ステップS25)。これによって、チェックリスト作成部21eでは、当該図面のチェックが終了したと判定して、この図番及び/又は図面名称”△△△”にチェック済フラグを付与する(ステップS26)。この結果、図面リスト画面にはおいては、チェックリスト欄にチェック済と表示される。
【0047】
その後、チェック済図面は承認に回されることになるが、承認を行う際には、ユーザ装置11上に表示された図面リスト画面でチェックリスト欄をクリックして、図番及び/又は図面名称”△△△”に関するチェックリストを呼び出す。そして、承認ボタン(図7参照)をクリックすると(ステップS27)、チェックリスト作成部21eでは、当該図面のチェックが承認された判定して、この図番及び/又は図面名称”△△△”に承認済フラグを付与する(ステップS28)。
【0048】
この結果、図面リスト画面にはおいては、チェックリスト欄に承認済と表示される。この際、出図/手配日程部21dが起動されて、出図/手配日程部21dでは、作業履歴情報DB部13e内作業日程を示す作業履歴情報を更新する(ステップS29)。つまり、作業日程管理表において該当する図面(ここでは、図番及び/又は図面名称”△△△”)について承認された日付が付与される。
【0049】
また、チェックリスト画面において、印刷ボタンをクリックすると(ステップS30)、該当する図面が印刷に回されることになり(ステップS31)、出図/手配日程部21dが起動されて、出図/手配日程部21dでは、作業履歴情報DB部13e内作業日程を示す作業履歴情報を更新する(ステップS32)。つまり、作業日程管理表において該当する図面(ここでは、図番及び/又は図面名称”△△△”)について出図された旨のフラグが付与される。なお、印刷は図面リスト画面中の印刷欄をクリックしても行うことができる。
【0050】
このようにして、支援装置11は艤装設計に当たって、作業フロー、図面作成・編集、各種特性計算、図面チェック、及び承認にわたって、設計を支援することになり、設計者個人に関係なく容易に図面作成を行うことができることになる。
【0051】
なお、上述の説明から明なかように、DB13には製品毎にその設計手順が格納されており、設計作業選択メニューで選択された選択製品に応じた設計手順を、データベースから選択設計手順として読みだして、選択設計手順に応じた設計フローに基づいて選択製品に係る図面の作成を支援することになる。
【0052】
ユーザ装置11からは、適宜過去の設計事例及び不適合事例を参照することができる。設計事例を参照する際には、類似事例選択部21cが起動され、設計事例DB部13cを検索して設計項目に係る類似の設計事例をユーザ装置12上に表示する。
【0053】
同様にして、不適合事例を参照する際には、類似事例選択部21cが起動され、不適合事例DB部13dを検索して設計項目に類似する設計項目の不適合事例をユーザ装置12上に表示する。これら設計事例DB部13c及び不適合事例DB部13dは番船及びチーム毎に事例が管理されており、検索カテゴリー情報及び検索キーワードが付加されている。そして、後述する情報検索機能によって検索することができる。
【0054】
なお、上述の例では、基本図作成について説明したが、他の図面を作成する際においても同様に処理されるので、ここでは、説明を省略する。
【0055】
再び図2を参照して、いま、メイン画面で、作業日程管理欄33をクリックすると、DB13から作業日程管理表(図8参照)読みだされ、ユーザ装置12に表示される。この作業日程管理表は番船及びチームの図面に係る作業日程が表示されており、例えば、区分(基本図か否か)、図番、名称、基本予定、チェック済か否か、出図予定、出図済か否か等が表示される。そして、日付欄において出図予定日に○が付され、出図済には●が付される。このような作業日程管理表を参照すれば、当該番船・チームに係る作業日程を容易に把握することができる。
【0056】
一方、メイン画面で、設計情報検索欄34をクリックすると、支援装置11は設計情報検索画面をユーザ装置12に表示する。この設計情報検索画面には、番船・チームを入力する番線・チーム入力欄、区分欄(例えば、基本図作成か詳細図作成か)、キーワード入力欄、カテゴリー入力欄(例えば、設計項目毎の設計事例、トラブル事例(不適合事例)等)等があり、これら各欄に選択的に必要事項を入力して、検索ボタンをクリックすると、情報検索機能部21fは入力された検索事項に基づいてDB13を検索して、検索結果一覧として画面上に表示する。この際、船種、図番、番船、チーム等によって絞り込み検索を行うことができる。
【0057】
上述の説明では、艤装設計を行う際の設計支援について説明したが、艤装設計に限らず、大型構造物等他の製品を設計する際にも本発明を適用できる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、設計作業選択メニューで選択された選択製品に応じた設計手順をデータベースから選択設計手順として読みだして、選択設計手順に応じた設計フローに基づいて少なくとも選択製品に係る図面の作成を支援するようにしたから、製品の設計を短時間にしかも精度よく行うことができるという効果がある。
【0059】
本発明では、設計フローに応じて選択製品に係る設計概要を示すガイダンスを表示するとともに選択製品の特性を演算する特性計算モジュールを実行して特性演算結果を得るようにしたので、未熟練者でも容易に設計概要を掴むことができ、しかも重要な特性計算を支援することができるという効果がある。
【0060】
本発明では、特性演算結果が予め規定された設計許容条件に適合するか否かを判定するようにしたから、図面作成前において製品が設計許容条件に適合しているか直ちに分かるという効果がある。
【0061】
本発明では、製品の各々に類似する類似製品に係る設計事例が格納された設計事例データベースを備えて、選択製品に類似する類似製品の設計事例を類似設計事例として表示するようにしたから、図面の作成に当たって過去の類似品の図面を参照することができる。つまり、各種設計使資料を簡単に参照して設計に利用することができるという効果がある。
【0062】
本発明では、製品設計に当たって不適合となった設計事例を不適合設計事例として格納する不適合事例データベースを備えて、選択製品に類似する製品の係る不適合事例を表示するようにしたので、図面作成の際、不適合事例(失敗事例)を参照でき、その結果、設計ミスを低減できるという効果がある。
【0063】
本発明では、チェックリスト画面において登録ボタンが操作されると、チェックリスト手段は当該チェックリスト画面に対応する図面をチェック完了して、チェック済フラグを当該図面に付与するようにしたので、図面リスト上でチェックが完了したか否かが容易に分かるという効果がある。
【0064】
本発明では、チェックリスト画面において承認ボタンが操作されると、当該チェックリスト画面に対応する図面を承認済として、図面管理表にその旨表示するようにしたので、出図できるか否かが直ちに分かり、作業効率を向上させることができるという効果がある。
【0065】
本発明では、チェック項目修正更新データに応じてチェックリストに記載されたチェック項目を更新するようにしたので、常に最新のチェックリストによって図面チェックが行えるという効果がある。
【0066】
本発明では、カテゴリー分類及びキーワードに基づいて設計事例データベース及び不適合事例データベースを検索するようにしたので、ユーザは必要に応じて設計資料の閲覧を行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による設計支援システムの一例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す設計支援システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】図1に示す設計支援システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1に示す設計支援システムにおいてユーザ装置に表示されるメイン画面の一例を示す図である。
【図5】図1に示す設計支援システムにおいてユーザ装置に表示される図面リスト画面の一例を示す図である。
【図6】図1に示す設計支援システムにおいてユーザ装置に表示される図面作成画面の一例を示す図である。
【図7】図1に示す設計支援システムにおいてユーザ装置に表示されるチェックリストの一例を示す図である。
【図8】図1に示す設計支援システムにおいてユーザ装置に表示される作業日程管理画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
11 支援サーバ(支援装置)
12 ユーザインターフェース装置(ユーザ装置)
13 支援データベース
13a 各種特性計算モジュール群
13b 設計許容条件モジュール群
13c 設計事例DB部
13d 不適合事例DB部
13e 作業履歴情報DB部
13f チェックリストDB部
21 演算装置
21a 設計フロー演算部(設計フロー支援部)
21b 設計許容条件判定部
21c 類似事例選択部
21d 出図/手配日程部
21e チェックリスト作成部
21f 情報検索機能部
Claims (10)
- 製品の設計を行う際に用いられる設計支援システムであって、前記製品毎にその設計手順が格納されたデータベースと、設計作業選択メニューで選択された選択製品に応じた設計手順を前記データベースから選択設計手順として読みだして該選択設計手順に応じた設計フローに基づいて前記選択製品に係る少なくとも図面の作成を支援する設計フロー支援手段とを有することを特徴とする設計支援システム。
- 前記設計フロー支援手段は前記設計フローに応じて前記選択製品に係る設計概要を示すガイダンスを表示するとともに前記選択製品の特性を演算する特性計算モジュールを実行して特性演算結果を得るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の設計支援システム。
- さらに、前記特性演算結果が予め規定された設計許容条件に適合するか否かを判定する設計許容条件判定手段を有することを特徴とする請求項2に記載の設計支援システム。
- さらに、前記製品の各々に類似する類似製品に係る設計事例が格納された設計事例データベースと、前記選択製品に類似する類似製品の設計事例を類似設計事例として前記設計事例データベースから読みだして表示する類似事例選択手段とを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載された設計支援システム。
- さらに、製品設計に当たって不適合となった設計事例を不適合設計事例として格納する不適合事例データベースが備えられ、前記類似事例選択手段は前記選択製品に類似する製品の係る不適合事例を前記不適合事例データベースから読みだして表示するようにしたことを特徴とする請求項4に記載の設計支援システム。
- 前記設計フロー支援手段は前記設計作業選択メニューで選択された選択製品について当該選択製品に係る複数の図面をそれぞれ図面属性情報で特定して図面リストとして表示する図面リスト表示手段と、前記図面リストにおいて図面属性情報を特定してガイダンス欄が選択されると前記特定された図面属性情報に対応する図面作成に関するガイダンスを表示するガイダンス手段と、前記図面リストにおいて図面属性情報を特定して作成欄が選択されると前記特定された図面属性情報に対応する図面を作成するための図面作成画面を表示する図面作成手段と、前記図面リストにおいて図面属性情報を特定して計算欄が選択されると前記特定された図面属性情報に対応する図面に係る製品の特性を演算する特性計算モジュールを実行するための特性計算実行画面を表示する特性計算実行手段と、前記図面リストにおいて図面属性情報を特定してチェックリスト欄が選択されると前記特定された図面属性情報に対応する図面に係るチェックリスト画面を表示するチェックリスト手段とを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の設計支援システム。
- 前記チェックリスト画面において登録ボタンが操作されると、前記チェックリスト手段は当該チェックリスト画面に対応する図面をチェック完了して、チェック済フラグを当該図面に付与することを特徴とする請求項6に記載の設計支援システム。
- 前記チェックリスト画面において確認入力手段が操作されると、前記チェックリスト手段は当該チェックリスト画面に対応する図面を承認済として、図面管理表にその旨表示するようにしたことを特徴とする請求項7に記載の設計支援システム。
- 前記チェックリスト手段はチェック項目修正更新データに応じて前記チェックリストに記載されたチェック項目を更新するようにしたことを特徴とする請求項7又は8に記載の設計支援システム。
- 前記設計事例データベース及び前記不適合事例データベースは予めカテゴリー分類されるとともに各設計事例及び各不適合事例にはキーワードが付加されており、前記カテゴリー分類及びキーワードに基づいて前記前記設計事例データベース及び前記不適合事例データベースを検索する検索手段を有することを特徴とする請求項5に記載の設計支援システム。
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