JP2004109932A - 放射線画像情報読取装置 - Google Patents

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JP2004109932A JP2002276068A JP2002276068A JP2004109932A JP 2004109932 A JP2004109932 A JP 2004109932A JP 2002276068 A JP2002276068 A JP 2002276068A JP 2002276068 A JP2002276068 A JP 2002276068A JP 2004109932 A JP2004109932 A JP 2004109932A
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Hidetaka Midorikawa
緑河 英孝
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Abstract

【課題】蓄積性蛍光体シートに対する処理状態の影響を受けることなく、読み取った放射線画像情報を無駄なく、しかも効率的に送信することが可能な放射線画像情報読取装置を提供する。
【解決手段】主制御部99は、放射線画像情報読取装置10全体を制御するとともに、各回路が出力するエラー信号を検出し、検出されたエラーに対応したエラー処理を実行する。画像制御部100には、読取部駆動回路114を介してフォトマルチプライヤ86が接続されるとともに、記憶部102が接続される。記憶部102は、1枚の蓄積性蛍光体シートに記録された放射線画像情報を記憶可能な複数のフレームメモリM1〜Mnを備える。送信制御部104には、記憶部102と送信回路120とが接続される。主制御部99および送信制御部104は、それぞれ独自にCPUを搭載し、互いに独立に動作する。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放射線画像情報が記録された蓄積性蛍光体シートを収容した複数のカセッテが装填可能であり、前記カセッテから取り出した前記蓄積性蛍光体シートに記録された放射線画像情報を読み取って送信する放射線画像情報読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、特許文献1に示すような放射線画像情報処理システムを提案している。この放射線画像情報処理システムは、人体等の被写体の放射線画像情報を読み取る画像情報読取装置と、放射線画像情報に対して適切な画像処理を施す画像情報処理装置と、放射線画像情報を写真フイルム等の写真感光材料に記録する画像情報記録装置と、放射線画像情報をCRT等の表示装置に表示し、閲覧を可能とする画像情報閲覧装置と、放射線画像情報を一定期間保存する画像情報保存装置と、患者情報や撮影情報を入力あるいは出力する患者情報入出力装置とをLAN、VAN、インターネット等のネットワークで接続して構成されている。
【0003】
また、本出願人は、特許文献2に示す画像情報読取装置を提案している。この画像情報読取装置は、カセッテ装填部に装填されたカセッテからシート体枚葉機構によって蓄積性蛍光体シートを取り出した後、取り出された蓄積性蛍光体シートを搬送機構によって読取部まで搬送して蓄積性蛍光体シートに蓄積記録されている放射線画像情報を読み取り、読み取りが終了した蓄積性蛍光体シートを消去部まで搬送して消去部で蓄積性蛍光体シートに残存する放射線画像情報を消去し、消去後の蓄積性蛍光体シートをカセッテまで搬送し、シート体枚葉機構によってカセッテに戻すように構成されている。
【0004】
この画像情報読取装置で読み取られた放射線画像情報は、ネットワークを介して前記画像情報処理装置に転送され、所望の画像処理が施される。
【0005】
ところで、前記画像情報読取装置で読み取った放射線画像情報を画像情報処理装置に転送する際、例えば、ネットワークが混雑したり、画像情報処理装置の処理速度が低下して放射線画像情報を送信できない状態になると、未送信の放射線画像情報が画像情報読取装置に蓄積されることになる。
【0006】
このような状態において、シート体枚葉機構における蓄積性蛍光体シートの取り出しエラーや、搬送機構における搬送エラー等が生じた場合、通常、画像情報読取装置では、例えば、蓄積性蛍光体シートの再取り出しや再搬送を試行し、それでも解消されない場合、装置の状態を初期状態にリセットした後、停止させている。このとき、放射線画像情報が画像情報処理装置に送信されることなく、画像情報読取装置に蓄積されていると、その情報が装置のリセットとともに消去されてしまう。
【0007】
なお、蓄積性蛍光体シートの場合、一旦画像情報の読み取りが行われると、蓄積されている情報の大半が消失してしまう。従って、消去された放射線画像情報を再び取得するためには、放射線撮影を始めからやり直す必要があり、患者等に大きな負担を強いるという問題がある。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−163633号公報(段落[0017]〜[0035]、図1)
【特許文献2】
特開2000−284388号公報(段落[0015]〜[0031]、図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、蓄積性蛍光体シートに対する処理状態の影響を受けることなく、読み取った放射線画像情報を無駄なく、しかも効率的に送信することが可能な放射線画像情報読取装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、本発明は、放射線画像情報が記録された蓄積性蛍光体シートを収容した1つまたは複数のカセッテが装填可能であり、前記カセッテから取り出した前記蓄積性蛍光体シートに記録された放射線画像情報を読み取って送信する放射線画像情報読取装置であって、
前記カセッテから前記蓄積性蛍光体シートを取り出す一方、前記蓄積性蛍光体シートを前記カセッテに戻すシート体枚葉機構と、
前記蓄積性蛍光体シートに記録された放射線画像情報を読み取る読取部と、
前記カセッテと前記読取部との間で前記蓄積性蛍光体シートを搬送する搬送機構と、
前記読取部で読み取られた放射線画像情報を記憶する記憶部と、
前記シート体枚葉機構による枚葉制御と、前記搬送機構による搬送制御と、前記読取部による読取制御と、前記読取部で読み取られた放射線画像情報の前記記憶部への書込制御と、前記各制御中のエラーチェックおよびエラー処理とを行う主制御部と、
前記主制御部からの画像送信指示に基づき、前記主制御部と独立に動作し、前記記憶部に記憶された放射線画像情報を読み出して送信する送信制御部と、
を備え、前記主制御部は、前記読取部が1枚の前記蓄積性蛍光体シートに記録された放射線画像情報の一部または全ての読み取りを完了するたびに、前記送信制御部に前記画像送信指示を行うことを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、送信制御部は、既に読み込まれた放射線画像情報、あるいは送信中の放射線画像情報を消失させることなく、主制御部による各機構の処理と独立に、記憶部に記憶した放射線画像情報を送信することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明に係る放射線画像情報読取装置について、好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0013】
図1は、本実施形態の放射線画像情報読取装置10を含む放射線画像情報処理システム11の概略構成を示すブロック図である。
【0014】
放射線画像情報処理システム11は、基本的には、放射線画像情報読取装置10と、画像情報処理装置12と、画像情報記録装置14と、画像情報閲覧装置16と、画像情報保存装置18と、患者情報入出力装置20とをLAN(Local Area Network)、VAN(Value Added Network)、あるいは、インターネット等のネットワーク22で接続して構成される。なお、図1では、各装置をネットワーク22にそれぞれ1つずつ接続した例を示すが、各装置は必要に応じて複数接続することも可能である。
【0015】
放射線画像情報読取装置10は、図示しないX線撮影装置などの撮影装置において患者の所定の部位が撮影された蓄積性蛍光体シートに励起光を照射して蓄積記録された患者の放射線画像情報を光電的に読み取り、読み取られた放射線画像情報をネットワーク22を介して画像情報処理装置12に転送する。放射線画像情報読取装置10の構成については、後述する。
【0016】
画像情報処理装置12は、患者情報(撮影情報も含む)を入力する機能、放射線画像情報読取装置10で読み取られた放射線画像情報を受信する機能、受信した放射線画像情報に適切な画像処理を施す機能、画像処理が施された放射線画像情報をネットワーク22を介して、画像情報記録装置14、画像情報閲覧装置16、画像情報保存装置18に配信する機能等を備えている。
【0017】
画像情報記録装置14は、レーザビームプリンタ、あるいは、サーマルヘッドプリンタ等の記録装置を備えて構成され、ネットワーク22を介して画像情報処理装置12から受信した放射線画像情報を患者情報と関連付けて、例えば、写真感光材料(感光フイルム)等に記録する。
【0018】
画像情報閲覧装置16は、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)、プラズマディスプレイ、EL(Electro Luminescent)パネル等の表示装置を備えて構成される。この場合、表示装置は、表示濃度ダイナミックレンジが広く取れるように、輝度が高く、高精細表示が可能であり、複数の医師や検査技師等を含む検者が同時に閲覧できるように、視野角が広いものが好ましい。画像情報閲覧装置16は、ネットワーク22を介して、画像情報処理装置12から受信した放射線画像情報を患者情報と関連付けて前記表示装置に表示する。
【0019】
画像情報保存装置18は、画像情報処理装置12からネットワーク22を介して受信した複数の放射線画像情報を患者情報と関連付けて保存し、放射線画像情報のデータベースを構築する。
【0020】
患者情報入出力装置20は、キーボード、マウス、モニタ等を備え、患者情報を入力したり、確認したりするための装置である。患者情報入出力装置20は、画像情報処理装置12が保持していない他の患者情報を入力してネットワーク22を介して画像情報処理装置12に送信したり、あるいは、画像情報処理装置12に登録されている患者情報を検索し、検索した患者情報をモニタに表示する。
【0021】
図2は、放射線画像情報読取装置10の構成を示す。装置本体30の前面上部には、操作部およびモニタの機能を有するタッチパネル32が設けられ、タッチパネル32の下方には、複数、例えば、4つのカセッテ34を着脱自在なカセッテ装填部36a〜36dが設けられる。
【0022】
カセッテ34は、蓄積性蛍光体シート38を収容する筐体40と、筐体40の開口部42を開閉自在とする蓋体44とを有している。
【0023】
蓄積性蛍光体シート38は、メトリック用、インチ用、マンモ用(24cm×30cm)等の多種類の異なるサイズを有しており、これら種々の蓄積性蛍光体シート38を収容するためのカセッテ34は、それぞれ異なる寸法に設定されている。
【0024】
カセッテ装填部36a〜36dには、カセッテ34を載置するための支持台46が設けられるとともに、装置本体30の内部を遮光するためのシャッター部材48が開閉自在に配置される。また、カセッテ装填部36a〜36dには、各種の寸法の異なるカセッテ34に対応してカセッテ34の位置を固定するカセッテ位置固定機構(図示せず)と、カセッテ34の蓋体44を開閉させる蓋体開閉機構(図示せず)とが組み込まれている。さらに、カセッテ装填部36a〜36dの内部には、カセッテ装填部36a〜36dの任意の1つに対応して配置され、任意のカセッテ34から蓄積性蛍光体シート38を取り出す一方、読み取り消去後の蓄積性蛍光体シート38をカセッテ34内に戻す昇降枚葉部50(シート体枚葉機構)が装着される。昇降枚葉部50は、蓄積性蛍光体シート38を枚葉するシート体枚葉機構52と、シート体枚葉機構52を上下方向(矢印A方向)に進退自在な昇降機構54とを備える。昇降枚葉部50と搬送系60との間には、蓄積性蛍光体シート38に記録されたバーコードを読み取る専用のバーコードリーダ(図示せず)が設けられている。
【0025】
昇降枚葉部50の下方には、搬送系60(搬送機構)を介して消去部62および読取部64が配設される。搬送系60は、互いに対をなす複数のローラ対66を備えており、このローラ対66により構成される鉛直搬送路の下端側に読取部64が配設される。
【0026】
読取部64は、蓄積性蛍光体シート38を副走査方向(矢印B方向)に搬送する副走査搬送機構70(搬送機構)と、副走査方向に搬送される蓄積性蛍光体シート38に主走査方向(副走査方向と略直交する方向)にレーザ光Lを照射する光学系72と、このレーザ光Lの照射によって蓄積性蛍光体シート38から生ずる輝尽発光光を光電的に読み取る集光系74とを備えている。
【0027】
副走査搬送機構70は、互いに同期して回転駆動される第1および第2ローラ対80、82を備え、この第1および第2ローラ対80、82はそれぞれ開閉自在である。集光系74は、蓄積性蛍光体シート38上のレーザ光Lの走査位置に主走査線に沿って配置される光ガイド84と、光ガイド84の上部に装着されるフォトマルチプライヤ86とを備える。
【0028】
読取部64の搬送方向前方側には、読み取り後の蓄積性蛍光体シート38を上方に搬送する搬送部90(搬送機構)が設けられ、この搬送部90を介して上方に搬送される蓄積性蛍光体シート38は、制御回路92の上方まで搬送された後、水平方向に案内される。
【0029】
制御回路92に近接して消去搬送部94(搬送機構)が設けられる。消去搬送部94は、制御回路92の上方に搬送された蓄積性蛍光体シート38を引き戻し、消去部62の下面に沿った水平方向(図2中、左側から右側方向)に向かって搬送する。消去搬送部94の搬送途上には、消去部62を構成する複数の消去用光源96が配置されている。消去搬送部94は、消去部62を通過した後に上方向に延在して搬送系60に連結されている。
【0030】
制御回路92は、放射線画像情報読取装置10全体を制御するものであり、ネットワーク22を介して画像情報処理装置12と接続されている。
【0031】
図3は、制御回路92の制御ブロック図を示す。制御回路92は、基本的には、主制御部99と、画像制御部100と、記憶部102と、送信制御部104とから構成される。
【0032】
主制御部99は、放射線画像情報読取装置10全体を制御するとともに、各回路が出力するエラー信号を検出し、検出されたエラー信号に対応したエラー処理を実行する。主制御部99には、カセッテ34の位置を固定する機構、カセッテ34の蓋体44を開閉する機構および昇降枚葉部50の各機構を駆動するシート枚葉機構駆動回路110と、搬送系60、副走査搬送機構70、搬送部90および消去搬送部94の各機構を駆動するシート搬送機構駆動回路112と、読取部64を駆動する読取部駆動回路114と、消去部62を駆動する消去部駆動回路116とが接続される。また、画像制御部100には、読取部駆動回路114を介してフォトマルチプライヤ86が接続されるとともに、記憶部102が接続される。
【0033】
記憶部102は、複数の蓄積性蛍光体シート38に記録された放射線画像情報を記憶可能な複数のフレームメモリM1〜Mnを備える。記憶部102は、DRAM、SRAM等の半導体素子で構成してもよいし、あるいは、ハードディスク装置(HDD)等で構成してもよい。
【0034】
送信制御部104には、記憶部102と送信回路120とが接続される。送信回路120は、ネットワーク22を介して画像情報処理装置12と接続されている。送信制御部104は、記憶部102から読み出した放射線画像情報を送信回路120に出力する。送信回路120は、入力した放射線画像情報を所定の通信フォーマットに変換し、所定の通信手順に従って、放射線画像情報を画像情報処理装置12に転送する。
【0035】
主制御部99および送信制御部104は、それぞれ独自にCPUを搭載し、互いに独立に動作する。すなわち、主制御部99は、シート枚葉機構駆動回路110、シート搬送機構駆動回路112、読取部駆動回路114、消去部駆動回路116、画像制御部100を制御し、送信制御部104は、主制御部99からの画像送信指示に従い、主制御部99の動作と独立して記憶部102から放射線画像情報を読み出し、送信回路120を介して画像情報処理装置12に送信する処理を実行する。
【0036】
本発明の実施形態に係る放射線画像情報読取装置10は、基本的には、以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
【0037】
図4は、主制御部99の処理動作を説明するフローチャートである。この処理は、送信制御部104と独立に実行される。先ず、図示しないX線撮影装置において患者の所定部位が撮影された蓄積性蛍光体シート38を収容したカセッテ34をカセッテ装填部36a〜36dに装填する(ステップS1)。カセッテ装填部36a〜36dに装填されたカセッテ34は、カセッテ34の位置を固定する機構によってその位置が固定される(ステップS2)。その後、カセッテ34の蓋体44が開かれ、昇降枚葉部50によって蓄積性蛍光体シート38がカセッテ34から枚葉されて、バーコードリーダに至る(ステップS3)。蓄積性蛍光体シート38に記録されたバーコードがバーコードリーダによって読み込まれた後(ステップS4)、蓄積性蛍光体シート38は、搬送系60に供給され搬送される(ステップS5)。その後、蓄積性蛍光体シート38は、搬送系60から副走査搬送機構70に受け渡され、読取部64によって蓄積性蛍光体シート38の放射線画像情報が読み取られる(ステップS6)。読み取られた放射線画像情報は、画像制御部100により記憶部102の所定のフレームメモリM1〜Mnに書き込まれる。この場合、画像制御部100は、1枚の蓄積性蛍光体シート38に記録された放射線画像情報の一部または全ての読み取りを完了するたびに主制御部99に対して読取終了信号を出力する。読取終了信号を受信した主制御部99は、送信制御部104に対して画像送信指示を行う。
【0038】
なお、放射線画像情報の一部とは、例えば、所定の画素数あるいはライン数等に分割されたパケット情報のことを意味し、このパケット情報のサイズは任意に設定することができる。
【0039】
読み取りが終了した蓄積性蛍光体シート38は、搬送部90によって消去部62の上方に搬送された後、消去搬送部94によって制御回路92の上方で水平状態となる位置まで搬送される。さらに、蓄積性蛍光体シート38は、消去搬送部94によって、消去部62の下面に沿って水平方向(図2中、左側から右側方向)に搬送されながら、消去部62によって残存する放射線画像情報が消去される(ステップS7)。消去後の蓄積性蛍光体シート38は、消去搬送部94から搬送系60へ受け渡され、搬送系60によって昇降枚葉部50まで搬送される。昇降枚葉部50は、受け渡された蓄積性蛍光体シート38をカセッテ34に戻す(ステップS8)。カセッテ34の蓋体44が閉塞された後、カセッテ34の位置固定が解除され(ステップS9)、作業者によって、カセッテ装填部36a〜36dから消去された蓄積性蛍光体シート38を収容したカセッテ34が取り外される(ステップS10)。
【0040】
次に、放射線画像情報読取装置10の動作中にエラーが発生した場合の処理につき、図5のフローチャートに従って説明する。
【0041】
主制御部99は、放射線画像情報読取装置10内で発生するエラー情報を常時チェックする(ステップS30)。検出されたエラーが電源異常や、画像情報処理装置12あるいはネットワーク22の故障等のようなシステムの致命的なエラーであるか否かを判定する(ステップS31)。致命的エラーが検出された場合、放射線画像情報読取装置10は、致命的エラーが発生したことを外部に報知し、ネットワーク22を介して保守要求(修理要求)をサービスセンターに発行する一方、放射線画像情報読取装置10をシャットダウンする等のシステム停止処理を実行する(ステップS32)。
【0042】
発生したエラーが致命的エラーではなく、読取部64による読取前の復旧可能なエラーと判定された場合(ステップS33)、例えば、蓄積性蛍光体シート38が搬送系60で搬送されている間に搬送位置ずれ等のエラーが発生した場合、次のようなリトライ処理が実行される。先ず、主制御部99は、シート搬送機構駆動回路112に指示を出し、搬送系60を逆方向に回転させて、蓄積性蛍光体シート38を昇降枚葉部50まで搬送し、次いで、シート枚葉機構駆動回路110に指示を出し、昇降枚葉部50を動作させて蓄積性蛍光体シートをカセッテ34に戻す(ステップS34)。この後、図4のステップS3の処理から再度実行し直し、蓄積性蛍光体シート38を読取部64まで再度搬送し、読み取りを行う(ステップS35)。なお、このリトライ処理の間に読取中の蓄積性蛍光体シート38があった場合、主制御部99は、その読取処理を継続させることができる。
【0043】
また、発生したエラーが致命的エラーではなく、読取部64による読取中あるいは読取後のエラーと判定された場合(ステップS36)、例えば、蓄積性蛍光体シート38が搬送部90によって搬送されている間にエラーが発生した場合、蓄積性蛍光体シート38の読み取りがすでに開始されているため、そのまま消去搬送部94、消去部62を介して蓄積性蛍光体シート38を搬送し、カセッテ34に収容する処理を実行する(ステップS37)。
【0044】
図6は、送信制御部104の処理動作を説明するフローチャートである。この処理は、主制御部99とは独立に実行される。送信制御部104は、1枚の蓄積性蛍光体シート38に対する放射線画像情報の一部または全ての読み取りが完了するたびに主制御部99から供給される画像送信指示に従い(ステップS20)、当該フレームメモリM1〜Mnに格納されている放射線画像情報を読み出し、送信回路120に出力する(ステップS21)。送信回路120は、放射線画像情報を所定の通信フォーマットに変換し、所定の通信手順に従って、放射線画像情報をネットワーク22を介して、画像情報処理装置12に送信する(ステップS22)。この場合、放射線画像情報の送信中において、主制御部99がエラーを検出したとき、主制御部99はエラー処理を開始するが、送信制御部104は、主制御部99と独立に放射線画像情報の送信処理を継続する。
【0045】
一方、画像情報処理装置12は、放射線画像情報読取装置10から受信した放射線画像情報に対して所定の画像処理を施す。画像処理が施された放射線画像情報は、画像情報記録装置14において、患者情報と関連付けられて、例えば、写真感光材料に記録され、画像情報閲覧装置16において、患者情報と関連付けられて表示されて閲覧に供され、あるいは、画像情報保存装置18に保存される。
【0046】
以上説明したように、本実施形態の放射線画像情報読取装置10によれば、記憶部102が放射線画像情報を記憶可能な複数のフレームメモリM1〜Mnを複数備えるため、画像情報処理装置12、あるいは、ネットワーク22により放射線画像情報を送信できない状態になったとしても、蓄積性蛍光体シート38を読み取る作業を継続することができる。
【0047】
また、送信制御部104は、主制御部99がエラー処理中であっても、既に読み取られた放射線画像情報を画像情報処理装置12に送信することができるため、既に読み込まれた放射線画像情報、あるいは送信中の放射線画像情報を消失させることがなく、従って、蓄積性蛍光体シート38の再読み取り、再撮影等の作業を不要とし、患者等の負担を軽減させることができる。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、蓄積性蛍光体シートの搬送読取処理およびエラー処理を行う主制御部と、読み取った放射線画像情報を送信する処理を行う送信制御部とを独立に動作させることにより、装置の状態によらず、既に読み取った放射線画像情報を消失することなく有効に送信することができる。この場合、蓄積性蛍光体シートの再読み取り、あるいは、再撮影等の作業を不要とし、患者等の負担を軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の放射線画像情報読取装置を含む放射線画像情報処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態の放射線画像情報読取装置の構成図である。
【図3】図1に示す放射線画像情報読取装置に組み込まれる制御回路の制御ブロック図である。
【図4】主制御部の処理動作を説明するフローチャートである。
【図5】主制御部によるエラー処理を説明するフローチャートである。
【図6】送信制御部の処理動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10…放射線画像情報読取装置   11…放射線画像情報処理システム
12…画像情報処理装置      22…ネットワーク
38…蓄積性蛍光体シート     50…昇降枚葉部
60…搬送系           62…消去部
64…読取部           70…副走査搬送機構
90…搬送部           92…制御回路
94…消去搬送部         99…主制御部
100…画像制御部        102…記憶部
104…送信制御部        110…シート枚葉機構駆動回路
112…シート搬送機構駆動回路  114…読取部駆動回路
116…消去部駆動回路

Claims (2)

  1. 放射線画像情報が記録された蓄積性蛍光体シートを収容した1つまたは複数のカセッテが装填可能であり、前記カセッテから取り出した前記蓄積性蛍光体シートに記録された放射線画像情報を読み取って送信する放射線画像情報読取装置であって、
    前記カセッテから前記蓄積性蛍光体シートを取り出す一方、前記蓄積性蛍光体シートを前記カセッテに戻すシート体枚葉機構と、
    前記蓄積性蛍光体シートに記録された放射線画像情報を読み取る読取部と、
    前記カセッテと前記読取部との間で前記蓄積性蛍光体シートを搬送する搬送機構と、
    前記読取部で読み取られた放射線画像情報を記憶する記憶部と、
    前記シート体枚葉機構による枚葉制御と、前記搬送機構による搬送制御と、前記読取部による読取制御と、前記読取部で読み取られた放射線画像情報の前記記憶部への書込制御と、前記各制御中のエラーチェックおよびエラー処理とを行う主制御部と、
    前記主制御部からの画像送信指示に基づき、前記主制御部と独立に動作し、前記記憶部に記憶された放射線画像情報を読み出して送信する送信制御部と、
    を備え、前記主制御部は、前記読取部が1枚の前記蓄積性蛍光体シートに記録された放射線画像情報の一部または全ての読み取りを完了するたびに、前記送信制御部に前記画像送信指示を行うことを特徴とする放射線画像情報読取装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記主制御部は、エラーを検出した場合、前記送信制御部による放射線画像情報の送信処理と独立に、可能な各制御を含むエラー処理を行うことを特徴とする放射線画像情報読取装置。
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