JP2004109842A - 電子辞書装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】習熟度に応じたマーキングが自動生成され、これを用いた単語テストが可能な電子辞書を提供する。
【解決手段】電子辞書装置10は、辞書データと、この辞書データを構成する見出し25a、語意データ25bの少なくともいずれかに付されたマーキングとを対応付けて記憶するマーキング情報メモリ25と、表示部29に表示された辞書データに対して入力部21からのマーキング入力がある場合に、当該辞書データを構成する見出し25aおよび語意データ25bと入力されたマーキング情報とを関連付けて一覧データとしてマーキング情報メモリ25に格納するマーキング制御部22cと、マーキング情報メモリ25に格納された見出し25a又は語意データ25bについて一覧データに含まれるマーキングに基づいて単語テストを作成して表示部29に表示させるとともに入力部21からの解答入力を処理して解答結果を得る単語テスト実行部22dと、を備える。
【選択図】 図2
【解決手段】電子辞書装置10は、辞書データと、この辞書データを構成する見出し25a、語意データ25bの少なくともいずれかに付されたマーキングとを対応付けて記憶するマーキング情報メモリ25と、表示部29に表示された辞書データに対して入力部21からのマーキング入力がある場合に、当該辞書データを構成する見出し25aおよび語意データ25bと入力されたマーキング情報とを関連付けて一覧データとしてマーキング情報メモリ25に格納するマーキング制御部22cと、マーキング情報メモリ25に格納された見出し25a又は語意データ25bについて一覧データに含まれるマーキングに基づいて単語テストを作成して表示部29に表示させるとともに入力部21からの解答入力を処理して解答結果を得る単語テスト実行部22dと、を備える。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、文字列を入力して辞書データを検索した後、検索結果を表示する電子辞書装置に関し、さらに詳細には辞書データなどにマーキングすることができる機能を備えた電子辞書装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、英和や和英など複数辞書のデータ内容をデータベースとしてメモリに蓄積し、入力文字列をキーとしてデータベースを検索する電子辞書装置が多く開発されている。これらの電子辞書装置では、一般に単語に係わる文字列を入力手段としてのキーボードからキー入力し、電子辞書装置内の対応する辞書データを検索し、検索結果を表示部に表示させる方式が採用されている。
このような電子辞書装置を暗記学習用に使用する場合、使用者が既に暗記した辞書データと、まだ暗記しておらず今後も注意を促すようにしたい辞書データとを区別できるようにしたいという要望がある。
【0003】
この要望に答える従来例として、日本語などの第1の情報および英語などの第2の情報に対応してカラーフラグを設け、そのカラーフラグの状態に応じて、第1または第2の情報を異なる色で表示する表示手段を具備した電子辞書装置を提案しているものがある(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】
実開平2‐14160号公報
【0004】
また、辞書データを表示する際にあらかじめ登録されていた個所を反転表示するなど、通常と異なる表示を行う機能を有する電子辞書装置を提案しているものがある(例えば特許文献2参照)。これらにより、使用者が辞書データを参照する際、暗記したい重要な単語などについて特に注意を促す表示が可能となった。
【特許文献2】
特開平3‐237561号公報
【0005】
一方、学習用電子辞書装置としては、紙面等に記載された文字情報をイメージデータとして取り込み、入力された文字情報の中から使用者が任意の文字情報を消去することで、使用者の能力や理解度に応じた出題内容を構築できる自己テスト学習システムを提案しているものがある(例えば特許文献3参照)。
【特許文献3】
特開平8‐83039号公報
【0006】
また、過去のテスト結果に基づき単語をランダムに所定数だけ選び出し、それによりテストを行う英単語学習装置を提案しているものがある(例えば特許文献4参照)。これらにより、使用者が重視したい内容に絞って学習できる学習システムが実現される。
【特許文献4】
特開平8‐179683号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
単語などの暗記学習のような場合、学習が進むにつれて電子辞書装置使用者の学習の習熟度が変化することになる。例えば、ある単語を繰り返し学習した結果既に暗記してしまった場合、当該単語に対しては、今までのように注意を喚起する表示は不要になる。そして、既に暗記したことがわかるような表示をすることが求められる。
そのような場合上記の従来例のような電子辞書装置では、使用者が暗記できた単語を覚えておき、対象となる辞書データを検索し、表示色などの表示方法に関する登録内容を個々に変更することで表示方法を更新するという非常に煩雑な手作業を行う必要があった。
【0008】
また上記従来例の学習システムで開示されているような単語テストを実施した場合、単に解答結果を表示するだけでなく表示方法を変更するようにして、学習効果の把握を容易にし、また学習意欲を向上させるようにすることが望ましい。
【0009】
また、単語テストの問題を作る場合に、使用者の習熟度にあった適切な問題を簡単に作成できることが望ましい。
また、単語テストの結果、暗記できた単語とそうでない単語とをはっきりと把握できるようにするのが望ましい。
【0010】
そこで本発明は、辞書データなどにマーキング情報を付加することができる機能を有する電子辞書装置において、習熟度に応じた的確なマーキング情報を生成することができ、これを用いることにより学習の習熟度に応じた適切な単語テストを行うことができ、さらに単語テスト結果に応じてさらに的確なマーキング情報に更新することができる電子辞書装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた本発明の電子辞書装置は、文字入力、マーキング入力を含む各種入力を行う入力部と、電子辞書として表示を行う各種データが表示される表示部と、見出し語と見出し語に対する語意データとを関連付けた辞書データを格納する辞書データベースと、入力部から入力された検索文字列について辞書データベースを検索する検索部と、検索部による検索で得られた辞書データを表示部に表示する表示制御部とを備えた電子辞書装置であって、前記電子辞書装置は、辞書データと、この辞書データを構成する見出し語、語意データの少なくともいずれかに付されたマーキング情報とを対応付けて記憶するマーキング情報メモリと、表示部に表示された辞書データに対して入力部からのマーキング入力がある場合に、当該辞書データを構成する見出し語および語意データと入力されたマーキング情報とを関連付けて一覧データとしてマーキング情報メモリに格納するマーキング制御部と、マーキング情報メモリに格納された見出し語又は語意データについて一覧データに含まれるマーキング情報に基づいて単語テストを作成して表示部に表示させるとともに入力部からの解答入力を処理して解答結果を得る単語テスト実行部と、を備えている。
この電子辞書装置では、辞書引きにより検索結果が表示されたときに注意を喚起したい辞書データの見出し語又は語意データに対してマーキングを行うと、当該辞書データとマーキング情報とが関連付けられた一覧データが自動生成されてマーキング情報メモリに格納される。そして、単語テスト実行部はマーキング情報メモリに格納された一覧データに含まれるマーキング情報に基づいて単語テストを作成する。
これにより、習熟度に応じた的確なマーキング情報を生成することができ、これを用いることにより学習の習熟度に応じた適切な単語テストを行うことができる。
【0012】
マーキング制御部は、一つの辞書データに含まれる見出し語および語意データに対して複数のマーキング入力がなされた場合に、各マーキング入力は独立のものとしてそれぞれ辞書データと入力されたマーキング情報とを関連付けてマーキング情報メモリに格納するようにしてもよい。
これにより、一つの辞書データに対して各マーキング情報ごとに単語テストを実施することができる。たとえば一つの見出し語に複数の語意データが対応付けられている単語については、語意データごとに単語テストを実施することができ、より的確な単語テストを作成することが可能になる。
【0013】
単語テストの際に、単語テスト実行部はマーキングされた見出し語又は語意データの部分を非表示にして当該マーキングされた見出し語又は当該マーキングされた語意データごとに解答させる単語テストを作成するようにしてもよい。
これにより、非表示部分について解答させることができる。
【0014】
電子辞書装置は、単語テストの解答結果に対応させてマーキングの色を定義する色テーブルと、単語テストの解答結果を記憶する解答結果メモリとをさらに備え、マーキング制御部は解答結果記憶部の解答結果に応じて色テーブルを参照して解答結果に対応する見出し語又は語意データに付されたマーキングの色を変化させるようにしてもよい。
これにより、単語テストの結果に応じてマーキング色を変えることができ、習熟の度合いを的確に表示することができる。
【0015】
電子辞書装置は、実施した単語テストの正誤回数差を記憶する正答回数記憶部をさらに備え、マーキング制御部は正誤回数差が所定回数に達すると該当する見出し語と語意データとマーキング情報とをマーキング情報メモリから削除するようにしてもよい。
これにより、十分に理解できた辞書データのマーキング情報をマーキング情報メモリから的確に削除することができる。
【0016】
電子辞書装置は、単語テストの解答結果を記憶する解答結果メモリと、正答した設問、誤答した設問、未実施の設問のうちの少なくとも1つの選択肢を含む選択を促す画面を表示部に表示させる出題範囲選択制御部をさらに備え、前記単語テスト実行部は入力部より入力された選択結果により解答結果メモリを参照して設問を作成するようにしてもよい。
これにより、暗記ができたもの、暗記ができていないものなど、状況に応じた出題傾向で単語テストを実施することができる。
【0017】
表示部は複数の色表示が可能に構成され、単語テスト実行部は単語テストの際に解答すべき文字について文字表示色と同色の背景表示を行うことで、任意の文字列を非表示にするようにしてもよい。
これにより、マーキング情報に基づいて見出し語や語意データを簡単に非表示化することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電子辞書装置の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実施形態である電子辞書装置の外観構成を示す図である。この電子辞書装置10の正面パネルには、LCD11(液晶ディスプレイ)、ファンクションキー12、アルファベット/かなキー群13、電源スイッチ14、決定キー15、スクロールキー16が設けられている。
【0019】
LCD11は入力された文字や、その文字により表される単語などの検索結果および単語テストなどが表示できるように構成されている。ファンクションキー12は、例えば英和キー、和英キー、マークキー、単語テストキー(訳、語)などの各種機能がそれぞれに割り付けられた複数のキーで構成され、電子辞書装置の各種の動作モードを選択する際に操作される。アルファベット/かなキー群13は、アルファベットやかななどを入力するときに操作される。
【0020】
電源スイッチ14は、電子辞書装置10の電源をオン/オフするときに操作される。決定キー15は、所定の入力および選択を決定(確定)する際に操作される。スクロールキー16は、上キー、下キー、左キー、右キーおよびページ送りキー、ページ戻りキーなどで構成され、LCD11に表示されたカーソルを選択したスクロールキーに割り付けられた操作方向に移動したりジャンプしたりするときにLCD11の表示をスクロールさせる際に操作される。
【0021】
次に、本発明の電子辞書装置の特徴を説明する。図2は本発明の一実施形態である電子辞書装置の構成を説明するブロック図である。
図中、21は検索対象文字列や単語テスト実施の際の文字入力、マーキング入力など各種操作入力をするキーボードなどからなる入力部である。
入力部21は、図1のファンクションキー12、アルファベット/かなキー群13、決定キー15、スクロールキー16などがこれに相当する。
【0022】
22は電子辞書の制御を行う制御部であり、CPUで構成される。この制御部22で実行される制御内容を便宜上機能ごとに分類すると、検索部22a、表示制御部22b、マーキング制御部22c、単語テスト実行部22d、出題範囲選択制御部22eに分けることができる。
【0023】
検索部22aは、電子辞書としての基本的な機能である辞書検索を行う。
表示制御部22bは、検索結果をはじめ、制御部22の各部で処理されたデータを後述する表示部29に表示するときの表示制御を行う。
マーキング制御部22cは、後述するマーキング情報メモリ25に見出し語とこの見出し語に対応する語意データとからなる辞書データ、辞書データ中の見出し語または語意データのいずれかに付されたマーキング情報、を関連付け、これを一覧データとして出力できるように格納する制御を行う。さらには、後述する単語テスト実行部22dにより実行された単語テストの結果に基づいて、既に記憶されている辞書データ、マーキング情報を更新する制御を行う。
単語テスト実行部22dは、マーキング情報メモリ25に記憶された一覧データ(見出し語、語意データ、マーキング情報を含むデータ)に基づいて単語テストを作成し、これによる単語テストを実行する制御を行う。
出題範囲選択制御部22eは、使用者の選択により、単語テストの作成の際に、出題範囲を選択する画面を作成して表示させる制御を行う。
【0024】
また、23は各種のデータを記憶する記憶部であり、ROM、RAMなどのメモリ素子で構成される。記憶部23は、英和、和英というような見出し語と見出し語に対する語意データとを対応付けた辞書データを電子化して記憶してある辞書データベース24、マーキング情報が付された辞書データの見出し語25aと語意データ25bとマーキング情報とを関連付けて一覧データとして記憶しておくマーキング情報メモリ25、データの状況(たとえば単語テスト結果が正答であるか誤答であるかの状況)により、表示色を変化するときの色を定義する色テーブル26とが含まれる。
【0025】
さらに、マーキング情報メモリ25にはここに記憶されたデータを用いて実行された単語テストの結果である解答結果25cが記憶されるメモリ領域、複数回の単語テストの結果得られた各設問の正答回数と誤答回数との差である正誤回数差25dが記憶されるメモリ領域とを有し、これら解答結果や正誤回数差も一覧データに含めることができるようになっている。
【0026】
29は表示部であり、図1のLCD11がこれに相当する。LCD に代えてCRTなどの他の表示装置を用いてもよい。表示部29としては、カラー表示できるものが好ましい。
【0027】
次に上述した電子辞書装置の動作について説明する。ここでは英和辞書を用いる場合を例にして説明するが和英であっても同様である。また、他の言語間の辞書であっても同様である。
【0028】
マーキング情報一覧自動生成
まず、辞書データとマーキング情報とを関連付けた一覧データの自動生成機能について説明する。
使用者が単語の検索を行う場合、まず英和または和英のいずれの電子辞書を用いるかファンクションキー12を操作することで選択する。今、英和の辞書が選択されたとすると、次に使用者はアルファベット/かなキー群13を操作することで検索対象の文字列を入力する。
【0029】
入力された文字列はLCD11に表示される。使用者はLCD11の表示を参照し、入力が正しいことを確認した後、決定キー15を操作する。これにより電子辞書が本来有する機能として検索部22aは、入力された文字列について辞書データベース24を検索し、検索結果である語意データが見出し語とともにLCD11に表示される。
【0030】
次に、上述のようにして表示された語意データに対し、使用者が任意の個所にマーキングを施すことができる。すなわち、表示された語意データにおいて使用者が重要であると考えた個所について、カーソルキー16を操作し、そのような文言や用例の先頭へカーソルを移動させ、マークキーを操作する。このとき使用者がさらにカーソルキーを操作すると、その移動方向にマーキングが施される。
そして次回からその見出し語または語意データを参照した際には,あらかじめ登録されていた個所にマーキングが施されて表示されるようになる。
【0031】
ここで、マーキングを施した際には、マーキング制御部22cがマーキングされた語意データおよびそれに対応する見出し語(単語)を関連付けた一覧データを自動的に生成し、マーキング情報メモリ25に記憶する。例えば、「go」に対応する英和辞書のデータにマーキングを行う場合、使用者がアルファベット/かなキー13を操作し、文字列「go」を入力すると、対象の語意データを検索し、さらに検索した語意データに対応するマーキング情報を読み出し、すでに登録されたマーキング情報が存在した場合には、その情報に基づきマーキング表示の処理を施し、LCD11で表示する。
【0032】
図3(A)はその表示例を示している。使用者が表示されている辞書データのマーキングを施したい個所についてスクロールキー16により指定範囲を入力すると、マーキング個所と辞書データの対応付けが行われ、格納されていたマーキング情報が更新され、更新されたマーキング情報に基づいてLCD11で再表示を行う。
【0033】
図3(B)は、上記図3(A)の表示に対し、「〜しに行く」の部分にマーキングを施した場合の表示例を示す。このときマーキング制御部22cがマーキング情報の更新の処理を行うとともに、見出し語25aと語意データ25bとマーキング情報(マーキング位置(今の場合「〜しに行く」、マーキング色)を対応付けた一覧を作成、または更新しマーキング情報メモリ25に格納する。
【0034】
図4(A)は見出し語とマーキング個所の対応付け一覧の一例を示している。なお、マーキング情報メモリ25に記憶される一覧の右端欄には、後述する単語テストの解答結果が格納される解答結果25cが付加されている(ただし、現時点では単語テストが行われていないのでデータが記憶されていないため「?」としてある)。
【0035】
また図3(A)において、見出し語である「go」の部分にマーキングを施すことも可能である(図3(C))。この場合、マーキングされた見出し語に対応する辞書データとして「go」の第一義もしくは使用者が入力部11からあらためて指定した個所が一覧として記憶される(図4(B))。
【0036】
図3(B)または図3(C)において、使用者は新たなマーキング登録を行う手順を繰り返してもかまわない。図3(D)は一つの辞書データに対してマーキング登録を繰り返した場合の表示例である。
【0037】
すなわち、図に示すように見出し語と、語意データとのそれぞれに独立してマーキングを行うこともできる。
また、複数の語意データが記されているときは、異なる語意データごとにマーキング登録を繰り返すこともできる。
これらの場合には、それぞれが独立して一覧データとして記憶される。
【0038】
図10は、図3(A)(B)および図4(A)に示してあるマーキングされた語意データとその見出し語データとを対応付ける一覧データを自動的に生成する動作手順を示したフローチャートである。ここでは「go」という単語を例にして説明する。
【0039】
ステップ101で、入力部21から検索対象文字列である「go」を入力する。
つづいてステップ102で、入力文字列に対応する見出し語の辞書データを辞書データベース23から検索する。
つづいてステップ103で、検索の結果、入力文字列に対応する情報がない場合には終了し、対応情報がある場合にはステップ104へ進む。
【0040】
ステップ104では、検索対象文字列に対応する見出し語と語意データとの辞書データを制御部22(表示制御部22bやマーキング制御部22c)に渡す。
ステップ105では、表示制御部22bがこの辞書データを表示部25に表示する。
【0041】
ステップ106では、マーキング制御部22cが、読み出した「go」に関するマーキング情報が既にマーキング情報メモリ25に登録されているかを調査する。
ステップ107では、もしマーキング情報メモリ25内に「go」に関するマーキング情報がなければ(すなわち表示例図3(A)の場合)、ステップ109へ進み、マーキング情報があった場合にはステップ108へ進む。
ステップ108では、マーキング情報に基づきマーキング処理を行った後、ステップ109へ進む。
【0042】
ステップ109では、表示されている辞書データに対し使用者により新たなマーキング登録が行なわれたかを確認し、行われなかった場合は終了し、行われた場合はステップ110に進む。
ステップ110では、入力部21からマーキング範囲指定が入力され、マーキング制御部22cが入力された範囲の辞書データにマーキング処理を施し、表示制御部22bが表示部25に表示する(図3(B)の状態)。
【0043】
ステップ111では、マーキング制御部22cがマーキング情報をマーキング情報メモリ25に格納する。
ステップ112では、マーキング制御部22cがマーキング情報メモリ25に格納されている見出し語とマーキング個所の対応一覧(図4(A))を更新し、マーキング情報メモリ25に再格納し、ステップ109へ進む。
以下、ステップ109で使用者が新たにマーキングを行ったが確認され、以降の動作が繰り返される。ステップ109で終了に進むまで同様の動作が繰り返される。
【0044】
単語テスト
次に、上記の図4(C)に示すマーキングされた語意データおよびそれに対応する見出し語データの一覧を用いて単語テストを実施する機能について説明する。
【0045】
見出し語−語意データテスト
マーキング情報メモリ25において登録された見出し語に対応するマーキングを施した語意を確認する単語テストを実施する場合、使用者がファンクションキー12の単語テスト(訳)キーを操作すると、単語テスト実行部22dはマーキング情報メモリ25に格納されている見出し語25aと語意データ25bの一覧(図4(C))を基に単語テストを作成し、表示制御部22bは作成された単語テストをLCD11に表示する。図6(A)はその表示例を示している。
【0046】
なお、単語テストを作成する際に、マーキングされた語意データの部分を非表示にするが、この非表示を行う動作については別途後述する(「非表示動作機能」の説明を参照)。
【0047】
使用者が図6(A)の各見出し語に対する語意データの答を思考し、その解答結果をアルファベット/かなキー群13を操作して入力し、ファンクションキー12の解答キーを操作すると、単語テスト実行部22bは入力された解答結果が語意データ25bと一致するかを基に正答、誤答の情報をマーキング情報メモリ25の解答結果25cに付加し(図4(D))、記憶部23に格納されているマーキング情報を更新するとともに、答である語意データ内容を解答結果に応じて表示色を変えLCD11に表示する。
【0048】
その際、記憶部23に表示方法を定めた色テーブル26(図5参照)が用意されており、それを基に表示方法を変えLCD11に表示する。図6(B)はその表示例を示している。すなわち、図6(B)でのマーキングは、解答の正誤により語意データのマーキング表示色を変えて表示される。
【0049】
図11は図4(C)に示したマーキングされた語意データとその見出し語の一覧データに基づき、見出し語に対応する語意データを解答する単語テストを実施する動作手順を示したフローチャートである。
【0050】
ステップ201では、使用者が単語テスト(訳)の開始を入力部21から入力する。
ステップ202では、マーキング情報メモリ25からマーキングされた語意データとその見出し語とを対応させた一覧データを読み出し、もしマーキング情報メモリ25に格納されていなければ処理を終了し、格納されていた場合ステップ203に進む。
【0051】
ステップ203では、一覧データ(図4(C))を制御部22(表示制御部22bやマーキング制御部22c)に渡す。
ステップ204では、単語テスト実行部22dが一覧データのうちマーキングされた語意データの部分を抽出して非表示にした単語テストを作成し、表示制御部22bがこれを表示部25に表示する(図6(A))。
【0052】
ステップ205では、使用者が各見出し語に対する答を思案、解答し、解答終了キーを押すのを待つ。解答終了キーが入力された場合にステップ207へ進み、入力キーが押されていない場合や未解答の見出し語があるため解答終了キーを入力しても受け付けなかった場合(単語テスト実行部22dが全問の解答が入力済みかを確認する)はステップ206へ進む。
【0053】
ステップ206では、使用者が入力部21から解答結果を入力し、ステップ205へ進む。使用者が各見出し語に対する答を思案し、解答の入力を行う間ステップ205、206の処理を繰り返す。
ステップ207では、単語テスト実行部22dが入力された解答結果を全て採点し終えた場合に終了し、採点が終わってない場合はステップ208へ進む。
【0054】
ステップ208では、単語テスト実行部22dは使用者が単語テスト(訳)で正答あるいは誤答したという情報についてマーキング情報メモリ25に格納されているマーキング情報(図4(D))を更新する。
ステップ209では、使用者が解答した見出し語に対する答となる語意データを単語テスト実行部22dがマーキング情報メモリ25から読み出し、正答、誤答時それぞれの場合におけるマーキング処理を施し、表示部25で表示(図6(B))した後、ステップ207に進む。
単語テスト実行部22dが入力された解答結果を採点し、答を表示する間ステップ207から209の処理を繰り返す。
【0055】
語意データ−見出し語テスト
次に、図4(C)に示す語意データに対応する見出し語について単語テストを実施する場合について説明する。
語意データに対してその見出し語を確認する単語テストを実施する場合、使用者がファンクションキー12の単語テスト(語)キーを操作すると、単語テスト実行部22dはマーキング情報メモリ25に記憶されている見出し語と語意データとが対応付けられた一覧データ(図4(C))を基に単語テストを作成し、LCD11に表示する。図7(A)はその表示例を示している。
【0056】
なお、単語テストを作成する際に、マーキングされた見出し語の部分を非表示にするが、この非表示を行う動作については別途後述する(「非表示動作機能」の説明を参照)。
【0057】
使用者が図7(A)の各語意データに対する見出し語の答を思考し、その解答結果をアルファベット/かなキー群13を操作して入力し、ファンクションキー12の解答キーを操作すると、単語テスト実行部22dは、入力された解答結果が見出し語データ25aと一致するかを基に正答、誤答の情報をマーキング情報メモリ25の解答結果25cに付加し(図4(D))、記憶部23に格納されているマーキング情報を更新するとともに、答である見出し語データ内容を解答結果に応じて表示色を変えLCD11に表示する。
【0058】
その際、記憶部23に表示方法を定めた色テーブル26(図5参照)が用意されており、それを基に表示方法を変えLCD11に表示する。図6(B)はその表示例を示している。すなわち、図6(B)でのマーキングは、解答の正誤により語意データのマーキング表示色が変えられて表示される。
【0059】
図12は図4(C)に示した一覧データに基づき、語意データに対応する見出し語を解答する単語テストを実施する動作手順を示したフローチャートである。
【0060】
ステップ301では、使用者が単語テスト(語)の開始を入力部21から入力する。
ステップ302では、マーキング情報メモリ25から語意データとその見出し語との一覧データを読み出し、もしマーキング情報メモリ25に格納されていなければ処理を終了し、格納されていた場合ステップ303に進む。
【0061】
ステップ303では、一覧データ(図4(C))を制御部22(表示制御部22bやマーキング制御部22c)に渡す。
ステップ304では、単語テスト実行部22dが一覧データのうち見出し語の部分を非表示にした単語テストを作成し、表示制御部22bはこれを表示部25に表示する(図7(A))。
【0062】
ステップ305では、使用者が語意データに対する答を思案、解答し、解答終了キーを入力した場合ステップ307へ進み、入力キーが押されていない場合や未解答の見出し語があるため解答終了キーを入力しても受け付けなかった場合(単語テスト実行部22dが全問の解答が入力済みかを確認する)はステップ306へ進む。
ステップ306では、使用者が入力部21から解答結果を入力し、ステップ305へ進む。使用者が各設問に対する答を思案し、解答の入力を行う間ステップ305、306の処理を繰り返す。
【0063】
ステップ307では、単語テスト実行部22dが入力された解答結果を全て採点し終えた場合に終了し、採点が終わってない場合はステップ308へ進む。
ステップ308では、単語テスト実行部22dは使用者が単語テスト(語)で正答あるいは誤答したという情報についてマーキング情報メモリ25に格納されているマーキング情報(図4(D))を更新する。
【0064】
ステップ309では、使用者が解答した語意データに対する答となる見出し語データを単語テスト実行部22dがマーキング情報メモリ25から読み出し、正答、誤答時それぞれの場合におけるマーキング処理を施し、表示部25で表示(図7(B))した後、ステップ307に進む。
単語テスト実行部22dが入力された解答結果を採点し、答を表示する間ステップ307から309の処理を繰り返す。
【0065】
表示色自動変化機能
次に、上述したような単語テストの解答結果によって、マーキング表示色を自動的に変化させる機能について説明する。例えば、単語テスト(訳)を実施した際に「go」という見出し語についての解答で、「行く、進む、向かう、出かける」を正答し、「〜しに行く」を誤答した場合、マーキング情報メモリ25の解答結果25cにその結果が記憶されている(図4(D))。
【0066】
使用者がアルファベット/かなキー群13を操作し「go」という見出し語を入力すると、電子辞書が本来有する機能として検索部22が辞書データベース23内から「go」に対応する辞書データを検索する。
【0067】
つづいて、マーキング制御部22cのマーキング情報メモリ25から「go」に関するマーキング情報を読み出し、登録されていたマーキング情報(図4(D))に基づき、以前に実施した単語テストでの解答の正誤がわかるよう色テーブル26(図5)を基にマーキング表示を施す。そして表示制御部22bがマーキング処理後の辞書データをLCD11で表示する。図8はその表示例であり、たとえば正答の場合に青色で表示され、誤答の場合に赤色で表示される。
【0068】
図13は実施した単語テストの解答結果からマーキング表示色を自動的に変える処理について、例えば図4(D)に示した一覧データに基づき動作する手順を示したフローチャートである。
【0069】
ステップ401では、入力部21から検索対象文字列の「go」を入力する。
ステップ402では、入力文字列に対応する辞書データを辞書データベース24から検索する。
ステップ403では、もし検索の結果、文字列に対応する情報がない場合には終了し、ある場合にはステップ404へ進む。
【0070】
ステップ404では、検索対象文字列に対応する見出し語と語意データとの辞書データを制御部22(表示制御部22bやマーキング制御部22c)に渡す。
ステップ405では、表示制御部22bが辞書データを表示部25に表示する。
ステップ406では、マーキング制御部22bが、読み出した「go」に関してマーキング情報が既にマーキング情報メモリ25に登録されているかを調査する。
ステップ407では、もしマーキング情報メモリ25内の一覧データ(図4(D))に「go」に関する情報がなければ図10のステップ109へ進み、あった場合にはステップ408に進む。
【0071】
ステップ408では、マーキング制御部22bがマーキング情報メモリ25の一覧データから「go」に関する単語テストの解答結果25cを読み出し(図4(D))、以前の解答結果が正答であればステップ409へ、誤答であればステップ410へ進む。
ステップ409では、マーキング制御部22が正答の場合の表示色を色テーブル26(図5)より参照しマーキング処理を施す。そして表示制御部22bがマーキング個所を表示部29に表示した後、図10のステップ109へ進む。
【0072】
ステップ410では、マーキング制御部22が誤答の場合の表示色を色テーブル26(図5)より参照しマーキング処理を施す。そして表示制御部22bは登録されたマーキング個所を表示部25に表示した後、図10のステップ109へ進む。
なお、ステップ109に進んだ後は、図10のフローに従う。
【0073】
正答マーキング削除機能
次に、同一の設問について実施した複数回の単語テストの結果、正誤回数差が予め初期設定あるいは入力操作により設定してある特定回数に達すると、マーキング情報メモリ25の一覧データから当該項目を削除する機能について説明する。
【0074】
この場合は、マーキング情報メモリ25の一覧データには、図4(E)のように「解答結果」を記憶する代わりにあるいはこれとともに「正誤回数差」を記憶する。すなわち、マーキング情報メモリ25には単語テストを行うごとに「正誤回数差」25dが更新される。
【0075】
単語テストの各設問に対し、単語テスト実行部22dは、(図4(E))の正誤回数差25dに記憶された「正誤回数差」の現在数値に対し、今回の単語テスト結果が正答であった場合には1を増し、誤答であった場合には1を減じるようにして正誤回数差の累積値を記憶する。
【0076】
そして「正誤回数差」がある特定回数に達した場合、使用者が十分理解したと判断して単語テスト実行部22dがマーキング制御部22cにその項目(見出し語と語意データとが関連付けられたデータをマーキング情報メモリ25の一覧データから削除するようにする。
【0077】
例えば、「正誤回数差」が5回に達したときに一覧から削除されるというように設定された場合、図4(E)の一覧を基に単語テストを実施し「go − 行く、進む、向かう、出かける」について正答すると、正誤回数差が5回に達し、マーキング制御部22cにより当該項目が一覧データから削除される(図4(F))。
【0078】
図14は、以前実施した単語テストの各設問について正誤回数差が特定回数に達するとマーキング情報メモリ25の一覧データから当該項目を削除する処理について示したフローチャートである。
【0079】
ステップ501では、単語テスト実行部22dによる単語テストが実施された際に、その解答結果によりマーキング情報メモリ25の正誤回数差25dの値を更新する。
ステップ502では、正誤回数差が特定回数に達したかを判定し、特定回数に達した場合ステップ503へ進み、達していない場合は終了する。
【0080】
ステップ503では、上記判定で正誤回数差が特定回数に達したとみなされた見出し語と語意データとの項目を一覧データから削除、すなわちマーキング情報メモリ25から削除し終了する。
なお、この図14の処理は、図11または図12のステップ208やステップに308で行われるようにするのが好ましい。
【0081】
出題範囲選択機能
次に、単語テストの出題範囲の選択機能について説明する。まず、以前に実施した単語テストで正答した設問のみを抽出して単語テストを実施する場合について説明する。
【0082】
例えば見出し語から語意データを解答させる単語テスト(訳)を実施する場合、使用者がファンクションキー12の単語テスト(訳)キーを操作すると、出題範囲選択制御部22eが図9に示すような「すべて(の設問)」「正答した設問」「誤答した設問」「未実施の設問」の選択肢が記載された出題範囲の選択画面を作成し、表示制御部22bがこの画面をLCD11に表示する。
【0083】
ここで入力部21であるスクロールキー16を操作して「正答した設問」を選び決定キー15を操作すると、単語テスト実行部22dはマーキング情報メモリ25の一覧データ(図4(D))から以前に正答したものだけを抽出し、抽出された項目により単語テストを作成する。そして表示制御部22bは単語テスト画面をLCD11に表示する。
【0084】
同様に、スクロールキー16を走査して出題範囲を「すべて」「誤答した設問」「未実施の設問」のいずれかを選択するとそれぞれに対応した出題範囲を選択し単語テスト実行部22dにより単語テストが実施される。
【0085】
図15は、以前に実施した単語テストの結果より出題範囲を選択する処理について示したフローチャートである。
ステップ601では、使用者は表示された出題範囲選択画面内から所望の出題範囲を選択する。
【0086】
ステップ602〜604では、使用者が選択した出題範囲を出題範囲選択制御部22eが判定する。使用者が登録された設問のうち「すべて」を選択した場合ステップ605へ、「正答した設問」を選択した場合ステップ606へ、「誤答した設問」を選択した場合607へ進み、上記のいずれでもない(「未実施の設問」)であった場合ステップ608へ進む。
【0087】
ステップ605〜608にて、選択された出題範囲に応じてマーキング情報メモリ25の一覧データから選択された出題範囲に該当する設問を抽出する。
なお、図15の処理は図11または図12のステップ203、ステップ303にて実行されることになる。
【0088】
非表示動作機能
次に、単語テストで見出し語や語意データを非表示にする動作について説明する。ここでは複数の色表示が可能な表示部29を有し、文字表示と同色の背景表示を行うことで、任意の文字列を非表示にするようにする。表示部25はカラーLCDのような複数の色表示が可能であることを想定している。
【0089】
単語テスト(訳)を実施する場合、使用者が単語テスト(訳)を開始する操作を行うと、単語テスト実行部22dは、マーキング制御部22cはマーキング情報メモリ25に格納されている見出し語25aと語意データ25bとの一覧データを基に単語テストを作成する。このときマーキング制御部22bは、マーキング情報メモリ25に格納されているマーキング情報および色テーブル26の情報から使用者の解答すべき文字列の範囲とその表示色を読み出し、マーキング処理を施す。ここでは解答すべき文字列の背景部分を文字と同色で表示する処理を施す。
その結果、図6(A)のように使用者が解答すべき文字列にはマーキング処理が施される。表示制御部22bは、文字列の背景部分と文字色とを同色に処理した画面を表示部に表示することにより、文字列が非表示として表示される。
【0090】
【発明の効果】
本発明の電子辞書装置によれば、マーキング情報メモリに辞書データ(見出し語とこれに対応する語意データ)と辞書データに付されるマーキング情報(マーキング位置情報やマーキング色情報)と関連付けて一覧データとして記憶できるようにし、この一覧データは表示部に表示された辞書データをマーキングすることにより簡単に自動生成できるようにし、さらにこの一覧データを用いて単語テスト問題を作成して単語テストを実施するようにしたので、使用者は検索の際に暗記していない見出し語や語意データをその場で登録するだけで、単語テストの対象とすることができる。それゆえ、習熟度にあった適切な単語テストの問題を簡単に作成することができる。
【0091】
また、一つの辞書データに複数のマーキング情報を付すことができるようにしれば、例えばひとつの見出し語に複数の語意データがあるときにそれぞれの語意データごとに一覧データに記憶できるので、細かい語意データごとに単語テストを行うことができる。
【0092】
また、単語テストの結果に応じてマーキング色を変化させるようにすれば理解度をわかりやすく表示することができる。
また、正誤回数差によりマーキング情報メモリから削除するかを判断することにより、理解度が進んだ単語についてのテストをする必要がなくなり、習熟度に沿ったテストをすることが可能になる。
【0093】
また、マーキング情報メモリに格納されている一覧データから正答、誤答などに応じて出題範囲を選択できるようにすることで、状況に応じた単語テストを実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子辞書装置の一実施例を示す概観図。
【図2】本発明の電子辞書装置の一実施例を示すブロック図。
【図3】入力文字列である見出し語から語意データを参照した表示画面の一例および辞書データにマーキング表示を施し表示した画面の一例を示す図。
【図4】マーキング情報メモリに記憶されたマーキングされた語意データ、見出し語、単語テストの解答結果、正答回数についての一覧データの例を示す図。
【図5】色テーブルに記憶されたマーキング処理を施す際の表示色情報の一例を示す図。
【図6】見出し語を設問とし語意データの訳を解答する単語テストの表示例を示す図。
【図7】語意データを設問とし、見出し語を解答する単語テストの表示例を示す図。
【図8】単語テストの解答結果に基づいて自動的に異なるマーキング処理を施したときの表示例を示す図。
【図9】単語テストの出題範囲を選択する画面の表示例を示す図。
【図10】マーキングされた語意データと見出し語との一覧データを自動的に生成し記憶する動作手順を示すフローチャート。
【図11】見出し語から語意データを解答させる単語テストを実施する動作手順を示すフローチャート。
【図12】語意データから見出し語を解答させる単語テストを実施する動作手順を示すフローチャート。
【図13】単語テストの解答結果でマーキング色を自動変化する動作手順を示すフローチャート。
【図14】単語テストの正誤回数差によりマーキング情報を削除する動作手順を示すフローチャート。
【図15】選択画面から出題範囲を選択する動作手順について示したフローチャート。
【符号の説明】
10:電子辞書装置
11:LCD
12:ファンクションキー
13:アルファベット/かなキー群
14:電源スイッチ
15:決定キー
16:スクロールキー
21:入力部
22:制御部
22a:検索部
22b:表示制御部
22c:マーキング制御部
22d:単語テスト実行部
22e:出題範囲選択制御部
23:記憶部
24:辞書データベース
25:マーキング情報メモリ
25a:見出し語メモリ
25b:語意データメモリ
25c:解答結果メモリ
25d:正誤回数差メモリ
26:色テーブル
29:表示部
【発明の属する技術分野】
本発明は、文字列を入力して辞書データを検索した後、検索結果を表示する電子辞書装置に関し、さらに詳細には辞書データなどにマーキングすることができる機能を備えた電子辞書装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、英和や和英など複数辞書のデータ内容をデータベースとしてメモリに蓄積し、入力文字列をキーとしてデータベースを検索する電子辞書装置が多く開発されている。これらの電子辞書装置では、一般に単語に係わる文字列を入力手段としてのキーボードからキー入力し、電子辞書装置内の対応する辞書データを検索し、検索結果を表示部に表示させる方式が採用されている。
このような電子辞書装置を暗記学習用に使用する場合、使用者が既に暗記した辞書データと、まだ暗記しておらず今後も注意を促すようにしたい辞書データとを区別できるようにしたいという要望がある。
【0003】
この要望に答える従来例として、日本語などの第1の情報および英語などの第2の情報に対応してカラーフラグを設け、そのカラーフラグの状態に応じて、第1または第2の情報を異なる色で表示する表示手段を具備した電子辞書装置を提案しているものがある(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】
実開平2‐14160号公報
【0004】
また、辞書データを表示する際にあらかじめ登録されていた個所を反転表示するなど、通常と異なる表示を行う機能を有する電子辞書装置を提案しているものがある(例えば特許文献2参照)。これらにより、使用者が辞書データを参照する際、暗記したい重要な単語などについて特に注意を促す表示が可能となった。
【特許文献2】
特開平3‐237561号公報
【0005】
一方、学習用電子辞書装置としては、紙面等に記載された文字情報をイメージデータとして取り込み、入力された文字情報の中から使用者が任意の文字情報を消去することで、使用者の能力や理解度に応じた出題内容を構築できる自己テスト学習システムを提案しているものがある(例えば特許文献3参照)。
【特許文献3】
特開平8‐83039号公報
【0006】
また、過去のテスト結果に基づき単語をランダムに所定数だけ選び出し、それによりテストを行う英単語学習装置を提案しているものがある(例えば特許文献4参照)。これらにより、使用者が重視したい内容に絞って学習できる学習システムが実現される。
【特許文献4】
特開平8‐179683号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
単語などの暗記学習のような場合、学習が進むにつれて電子辞書装置使用者の学習の習熟度が変化することになる。例えば、ある単語を繰り返し学習した結果既に暗記してしまった場合、当該単語に対しては、今までのように注意を喚起する表示は不要になる。そして、既に暗記したことがわかるような表示をすることが求められる。
そのような場合上記の従来例のような電子辞書装置では、使用者が暗記できた単語を覚えておき、対象となる辞書データを検索し、表示色などの表示方法に関する登録内容を個々に変更することで表示方法を更新するという非常に煩雑な手作業を行う必要があった。
【0008】
また上記従来例の学習システムで開示されているような単語テストを実施した場合、単に解答結果を表示するだけでなく表示方法を変更するようにして、学習効果の把握を容易にし、また学習意欲を向上させるようにすることが望ましい。
【0009】
また、単語テストの問題を作る場合に、使用者の習熟度にあった適切な問題を簡単に作成できることが望ましい。
また、単語テストの結果、暗記できた単語とそうでない単語とをはっきりと把握できるようにするのが望ましい。
【0010】
そこで本発明は、辞書データなどにマーキング情報を付加することができる機能を有する電子辞書装置において、習熟度に応じた的確なマーキング情報を生成することができ、これを用いることにより学習の習熟度に応じた適切な単語テストを行うことができ、さらに単語テスト結果に応じてさらに的確なマーキング情報に更新することができる電子辞書装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた本発明の電子辞書装置は、文字入力、マーキング入力を含む各種入力を行う入力部と、電子辞書として表示を行う各種データが表示される表示部と、見出し語と見出し語に対する語意データとを関連付けた辞書データを格納する辞書データベースと、入力部から入力された検索文字列について辞書データベースを検索する検索部と、検索部による検索で得られた辞書データを表示部に表示する表示制御部とを備えた電子辞書装置であって、前記電子辞書装置は、辞書データと、この辞書データを構成する見出し語、語意データの少なくともいずれかに付されたマーキング情報とを対応付けて記憶するマーキング情報メモリと、表示部に表示された辞書データに対して入力部からのマーキング入力がある場合に、当該辞書データを構成する見出し語および語意データと入力されたマーキング情報とを関連付けて一覧データとしてマーキング情報メモリに格納するマーキング制御部と、マーキング情報メモリに格納された見出し語又は語意データについて一覧データに含まれるマーキング情報に基づいて単語テストを作成して表示部に表示させるとともに入力部からの解答入力を処理して解答結果を得る単語テスト実行部と、を備えている。
この電子辞書装置では、辞書引きにより検索結果が表示されたときに注意を喚起したい辞書データの見出し語又は語意データに対してマーキングを行うと、当該辞書データとマーキング情報とが関連付けられた一覧データが自動生成されてマーキング情報メモリに格納される。そして、単語テスト実行部はマーキング情報メモリに格納された一覧データに含まれるマーキング情報に基づいて単語テストを作成する。
これにより、習熟度に応じた的確なマーキング情報を生成することができ、これを用いることにより学習の習熟度に応じた適切な単語テストを行うことができる。
【0012】
マーキング制御部は、一つの辞書データに含まれる見出し語および語意データに対して複数のマーキング入力がなされた場合に、各マーキング入力は独立のものとしてそれぞれ辞書データと入力されたマーキング情報とを関連付けてマーキング情報メモリに格納するようにしてもよい。
これにより、一つの辞書データに対して各マーキング情報ごとに単語テストを実施することができる。たとえば一つの見出し語に複数の語意データが対応付けられている単語については、語意データごとに単語テストを実施することができ、より的確な単語テストを作成することが可能になる。
【0013】
単語テストの際に、単語テスト実行部はマーキングされた見出し語又は語意データの部分を非表示にして当該マーキングされた見出し語又は当該マーキングされた語意データごとに解答させる単語テストを作成するようにしてもよい。
これにより、非表示部分について解答させることができる。
【0014】
電子辞書装置は、単語テストの解答結果に対応させてマーキングの色を定義する色テーブルと、単語テストの解答結果を記憶する解答結果メモリとをさらに備え、マーキング制御部は解答結果記憶部の解答結果に応じて色テーブルを参照して解答結果に対応する見出し語又は語意データに付されたマーキングの色を変化させるようにしてもよい。
これにより、単語テストの結果に応じてマーキング色を変えることができ、習熟の度合いを的確に表示することができる。
【0015】
電子辞書装置は、実施した単語テストの正誤回数差を記憶する正答回数記憶部をさらに備え、マーキング制御部は正誤回数差が所定回数に達すると該当する見出し語と語意データとマーキング情報とをマーキング情報メモリから削除するようにしてもよい。
これにより、十分に理解できた辞書データのマーキング情報をマーキング情報メモリから的確に削除することができる。
【0016】
電子辞書装置は、単語テストの解答結果を記憶する解答結果メモリと、正答した設問、誤答した設問、未実施の設問のうちの少なくとも1つの選択肢を含む選択を促す画面を表示部に表示させる出題範囲選択制御部をさらに備え、前記単語テスト実行部は入力部より入力された選択結果により解答結果メモリを参照して設問を作成するようにしてもよい。
これにより、暗記ができたもの、暗記ができていないものなど、状況に応じた出題傾向で単語テストを実施することができる。
【0017】
表示部は複数の色表示が可能に構成され、単語テスト実行部は単語テストの際に解答すべき文字について文字表示色と同色の背景表示を行うことで、任意の文字列を非表示にするようにしてもよい。
これにより、マーキング情報に基づいて見出し語や語意データを簡単に非表示化することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電子辞書装置の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実施形態である電子辞書装置の外観構成を示す図である。この電子辞書装置10の正面パネルには、LCD11(液晶ディスプレイ)、ファンクションキー12、アルファベット/かなキー群13、電源スイッチ14、決定キー15、スクロールキー16が設けられている。
【0019】
LCD11は入力された文字や、その文字により表される単語などの検索結果および単語テストなどが表示できるように構成されている。ファンクションキー12は、例えば英和キー、和英キー、マークキー、単語テストキー(訳、語)などの各種機能がそれぞれに割り付けられた複数のキーで構成され、電子辞書装置の各種の動作モードを選択する際に操作される。アルファベット/かなキー群13は、アルファベットやかななどを入力するときに操作される。
【0020】
電源スイッチ14は、電子辞書装置10の電源をオン/オフするときに操作される。決定キー15は、所定の入力および選択を決定(確定)する際に操作される。スクロールキー16は、上キー、下キー、左キー、右キーおよびページ送りキー、ページ戻りキーなどで構成され、LCD11に表示されたカーソルを選択したスクロールキーに割り付けられた操作方向に移動したりジャンプしたりするときにLCD11の表示をスクロールさせる際に操作される。
【0021】
次に、本発明の電子辞書装置の特徴を説明する。図2は本発明の一実施形態である電子辞書装置の構成を説明するブロック図である。
図中、21は検索対象文字列や単語テスト実施の際の文字入力、マーキング入力など各種操作入力をするキーボードなどからなる入力部である。
入力部21は、図1のファンクションキー12、アルファベット/かなキー群13、決定キー15、スクロールキー16などがこれに相当する。
【0022】
22は電子辞書の制御を行う制御部であり、CPUで構成される。この制御部22で実行される制御内容を便宜上機能ごとに分類すると、検索部22a、表示制御部22b、マーキング制御部22c、単語テスト実行部22d、出題範囲選択制御部22eに分けることができる。
【0023】
検索部22aは、電子辞書としての基本的な機能である辞書検索を行う。
表示制御部22bは、検索結果をはじめ、制御部22の各部で処理されたデータを後述する表示部29に表示するときの表示制御を行う。
マーキング制御部22cは、後述するマーキング情報メモリ25に見出し語とこの見出し語に対応する語意データとからなる辞書データ、辞書データ中の見出し語または語意データのいずれかに付されたマーキング情報、を関連付け、これを一覧データとして出力できるように格納する制御を行う。さらには、後述する単語テスト実行部22dにより実行された単語テストの結果に基づいて、既に記憶されている辞書データ、マーキング情報を更新する制御を行う。
単語テスト実行部22dは、マーキング情報メモリ25に記憶された一覧データ(見出し語、語意データ、マーキング情報を含むデータ)に基づいて単語テストを作成し、これによる単語テストを実行する制御を行う。
出題範囲選択制御部22eは、使用者の選択により、単語テストの作成の際に、出題範囲を選択する画面を作成して表示させる制御を行う。
【0024】
また、23は各種のデータを記憶する記憶部であり、ROM、RAMなどのメモリ素子で構成される。記憶部23は、英和、和英というような見出し語と見出し語に対する語意データとを対応付けた辞書データを電子化して記憶してある辞書データベース24、マーキング情報が付された辞書データの見出し語25aと語意データ25bとマーキング情報とを関連付けて一覧データとして記憶しておくマーキング情報メモリ25、データの状況(たとえば単語テスト結果が正答であるか誤答であるかの状況)により、表示色を変化するときの色を定義する色テーブル26とが含まれる。
【0025】
さらに、マーキング情報メモリ25にはここに記憶されたデータを用いて実行された単語テストの結果である解答結果25cが記憶されるメモリ領域、複数回の単語テストの結果得られた各設問の正答回数と誤答回数との差である正誤回数差25dが記憶されるメモリ領域とを有し、これら解答結果や正誤回数差も一覧データに含めることができるようになっている。
【0026】
29は表示部であり、図1のLCD11がこれに相当する。LCD に代えてCRTなどの他の表示装置を用いてもよい。表示部29としては、カラー表示できるものが好ましい。
【0027】
次に上述した電子辞書装置の動作について説明する。ここでは英和辞書を用いる場合を例にして説明するが和英であっても同様である。また、他の言語間の辞書であっても同様である。
【0028】
マーキング情報一覧自動生成
まず、辞書データとマーキング情報とを関連付けた一覧データの自動生成機能について説明する。
使用者が単語の検索を行う場合、まず英和または和英のいずれの電子辞書を用いるかファンクションキー12を操作することで選択する。今、英和の辞書が選択されたとすると、次に使用者はアルファベット/かなキー群13を操作することで検索対象の文字列を入力する。
【0029】
入力された文字列はLCD11に表示される。使用者はLCD11の表示を参照し、入力が正しいことを確認した後、決定キー15を操作する。これにより電子辞書が本来有する機能として検索部22aは、入力された文字列について辞書データベース24を検索し、検索結果である語意データが見出し語とともにLCD11に表示される。
【0030】
次に、上述のようにして表示された語意データに対し、使用者が任意の個所にマーキングを施すことができる。すなわち、表示された語意データにおいて使用者が重要であると考えた個所について、カーソルキー16を操作し、そのような文言や用例の先頭へカーソルを移動させ、マークキーを操作する。このとき使用者がさらにカーソルキーを操作すると、その移動方向にマーキングが施される。
そして次回からその見出し語または語意データを参照した際には,あらかじめ登録されていた個所にマーキングが施されて表示されるようになる。
【0031】
ここで、マーキングを施した際には、マーキング制御部22cがマーキングされた語意データおよびそれに対応する見出し語(単語)を関連付けた一覧データを自動的に生成し、マーキング情報メモリ25に記憶する。例えば、「go」に対応する英和辞書のデータにマーキングを行う場合、使用者がアルファベット/かなキー13を操作し、文字列「go」を入力すると、対象の語意データを検索し、さらに検索した語意データに対応するマーキング情報を読み出し、すでに登録されたマーキング情報が存在した場合には、その情報に基づきマーキング表示の処理を施し、LCD11で表示する。
【0032】
図3(A)はその表示例を示している。使用者が表示されている辞書データのマーキングを施したい個所についてスクロールキー16により指定範囲を入力すると、マーキング個所と辞書データの対応付けが行われ、格納されていたマーキング情報が更新され、更新されたマーキング情報に基づいてLCD11で再表示を行う。
【0033】
図3(B)は、上記図3(A)の表示に対し、「〜しに行く」の部分にマーキングを施した場合の表示例を示す。このときマーキング制御部22cがマーキング情報の更新の処理を行うとともに、見出し語25aと語意データ25bとマーキング情報(マーキング位置(今の場合「〜しに行く」、マーキング色)を対応付けた一覧を作成、または更新しマーキング情報メモリ25に格納する。
【0034】
図4(A)は見出し語とマーキング個所の対応付け一覧の一例を示している。なお、マーキング情報メモリ25に記憶される一覧の右端欄には、後述する単語テストの解答結果が格納される解答結果25cが付加されている(ただし、現時点では単語テストが行われていないのでデータが記憶されていないため「?」としてある)。
【0035】
また図3(A)において、見出し語である「go」の部分にマーキングを施すことも可能である(図3(C))。この場合、マーキングされた見出し語に対応する辞書データとして「go」の第一義もしくは使用者が入力部11からあらためて指定した個所が一覧として記憶される(図4(B))。
【0036】
図3(B)または図3(C)において、使用者は新たなマーキング登録を行う手順を繰り返してもかまわない。図3(D)は一つの辞書データに対してマーキング登録を繰り返した場合の表示例である。
【0037】
すなわち、図に示すように見出し語と、語意データとのそれぞれに独立してマーキングを行うこともできる。
また、複数の語意データが記されているときは、異なる語意データごとにマーキング登録を繰り返すこともできる。
これらの場合には、それぞれが独立して一覧データとして記憶される。
【0038】
図10は、図3(A)(B)および図4(A)に示してあるマーキングされた語意データとその見出し語データとを対応付ける一覧データを自動的に生成する動作手順を示したフローチャートである。ここでは「go」という単語を例にして説明する。
【0039】
ステップ101で、入力部21から検索対象文字列である「go」を入力する。
つづいてステップ102で、入力文字列に対応する見出し語の辞書データを辞書データベース23から検索する。
つづいてステップ103で、検索の結果、入力文字列に対応する情報がない場合には終了し、対応情報がある場合にはステップ104へ進む。
【0040】
ステップ104では、検索対象文字列に対応する見出し語と語意データとの辞書データを制御部22(表示制御部22bやマーキング制御部22c)に渡す。
ステップ105では、表示制御部22bがこの辞書データを表示部25に表示する。
【0041】
ステップ106では、マーキング制御部22cが、読み出した「go」に関するマーキング情報が既にマーキング情報メモリ25に登録されているかを調査する。
ステップ107では、もしマーキング情報メモリ25内に「go」に関するマーキング情報がなければ(すなわち表示例図3(A)の場合)、ステップ109へ進み、マーキング情報があった場合にはステップ108へ進む。
ステップ108では、マーキング情報に基づきマーキング処理を行った後、ステップ109へ進む。
【0042】
ステップ109では、表示されている辞書データに対し使用者により新たなマーキング登録が行なわれたかを確認し、行われなかった場合は終了し、行われた場合はステップ110に進む。
ステップ110では、入力部21からマーキング範囲指定が入力され、マーキング制御部22cが入力された範囲の辞書データにマーキング処理を施し、表示制御部22bが表示部25に表示する(図3(B)の状態)。
【0043】
ステップ111では、マーキング制御部22cがマーキング情報をマーキング情報メモリ25に格納する。
ステップ112では、マーキング制御部22cがマーキング情報メモリ25に格納されている見出し語とマーキング個所の対応一覧(図4(A))を更新し、マーキング情報メモリ25に再格納し、ステップ109へ進む。
以下、ステップ109で使用者が新たにマーキングを行ったが確認され、以降の動作が繰り返される。ステップ109で終了に進むまで同様の動作が繰り返される。
【0044】
単語テスト
次に、上記の図4(C)に示すマーキングされた語意データおよびそれに対応する見出し語データの一覧を用いて単語テストを実施する機能について説明する。
【0045】
見出し語−語意データテスト
マーキング情報メモリ25において登録された見出し語に対応するマーキングを施した語意を確認する単語テストを実施する場合、使用者がファンクションキー12の単語テスト(訳)キーを操作すると、単語テスト実行部22dはマーキング情報メモリ25に格納されている見出し語25aと語意データ25bの一覧(図4(C))を基に単語テストを作成し、表示制御部22bは作成された単語テストをLCD11に表示する。図6(A)はその表示例を示している。
【0046】
なお、単語テストを作成する際に、マーキングされた語意データの部分を非表示にするが、この非表示を行う動作については別途後述する(「非表示動作機能」の説明を参照)。
【0047】
使用者が図6(A)の各見出し語に対する語意データの答を思考し、その解答結果をアルファベット/かなキー群13を操作して入力し、ファンクションキー12の解答キーを操作すると、単語テスト実行部22bは入力された解答結果が語意データ25bと一致するかを基に正答、誤答の情報をマーキング情報メモリ25の解答結果25cに付加し(図4(D))、記憶部23に格納されているマーキング情報を更新するとともに、答である語意データ内容を解答結果に応じて表示色を変えLCD11に表示する。
【0048】
その際、記憶部23に表示方法を定めた色テーブル26(図5参照)が用意されており、それを基に表示方法を変えLCD11に表示する。図6(B)はその表示例を示している。すなわち、図6(B)でのマーキングは、解答の正誤により語意データのマーキング表示色を変えて表示される。
【0049】
図11は図4(C)に示したマーキングされた語意データとその見出し語の一覧データに基づき、見出し語に対応する語意データを解答する単語テストを実施する動作手順を示したフローチャートである。
【0050】
ステップ201では、使用者が単語テスト(訳)の開始を入力部21から入力する。
ステップ202では、マーキング情報メモリ25からマーキングされた語意データとその見出し語とを対応させた一覧データを読み出し、もしマーキング情報メモリ25に格納されていなければ処理を終了し、格納されていた場合ステップ203に進む。
【0051】
ステップ203では、一覧データ(図4(C))を制御部22(表示制御部22bやマーキング制御部22c)に渡す。
ステップ204では、単語テスト実行部22dが一覧データのうちマーキングされた語意データの部分を抽出して非表示にした単語テストを作成し、表示制御部22bがこれを表示部25に表示する(図6(A))。
【0052】
ステップ205では、使用者が各見出し語に対する答を思案、解答し、解答終了キーを押すのを待つ。解答終了キーが入力された場合にステップ207へ進み、入力キーが押されていない場合や未解答の見出し語があるため解答終了キーを入力しても受け付けなかった場合(単語テスト実行部22dが全問の解答が入力済みかを確認する)はステップ206へ進む。
【0053】
ステップ206では、使用者が入力部21から解答結果を入力し、ステップ205へ進む。使用者が各見出し語に対する答を思案し、解答の入力を行う間ステップ205、206の処理を繰り返す。
ステップ207では、単語テスト実行部22dが入力された解答結果を全て採点し終えた場合に終了し、採点が終わってない場合はステップ208へ進む。
【0054】
ステップ208では、単語テスト実行部22dは使用者が単語テスト(訳)で正答あるいは誤答したという情報についてマーキング情報メモリ25に格納されているマーキング情報(図4(D))を更新する。
ステップ209では、使用者が解答した見出し語に対する答となる語意データを単語テスト実行部22dがマーキング情報メモリ25から読み出し、正答、誤答時それぞれの場合におけるマーキング処理を施し、表示部25で表示(図6(B))した後、ステップ207に進む。
単語テスト実行部22dが入力された解答結果を採点し、答を表示する間ステップ207から209の処理を繰り返す。
【0055】
語意データ−見出し語テスト
次に、図4(C)に示す語意データに対応する見出し語について単語テストを実施する場合について説明する。
語意データに対してその見出し語を確認する単語テストを実施する場合、使用者がファンクションキー12の単語テスト(語)キーを操作すると、単語テスト実行部22dはマーキング情報メモリ25に記憶されている見出し語と語意データとが対応付けられた一覧データ(図4(C))を基に単語テストを作成し、LCD11に表示する。図7(A)はその表示例を示している。
【0056】
なお、単語テストを作成する際に、マーキングされた見出し語の部分を非表示にするが、この非表示を行う動作については別途後述する(「非表示動作機能」の説明を参照)。
【0057】
使用者が図7(A)の各語意データに対する見出し語の答を思考し、その解答結果をアルファベット/かなキー群13を操作して入力し、ファンクションキー12の解答キーを操作すると、単語テスト実行部22dは、入力された解答結果が見出し語データ25aと一致するかを基に正答、誤答の情報をマーキング情報メモリ25の解答結果25cに付加し(図4(D))、記憶部23に格納されているマーキング情報を更新するとともに、答である見出し語データ内容を解答結果に応じて表示色を変えLCD11に表示する。
【0058】
その際、記憶部23に表示方法を定めた色テーブル26(図5参照)が用意されており、それを基に表示方法を変えLCD11に表示する。図6(B)はその表示例を示している。すなわち、図6(B)でのマーキングは、解答の正誤により語意データのマーキング表示色が変えられて表示される。
【0059】
図12は図4(C)に示した一覧データに基づき、語意データに対応する見出し語を解答する単語テストを実施する動作手順を示したフローチャートである。
【0060】
ステップ301では、使用者が単語テスト(語)の開始を入力部21から入力する。
ステップ302では、マーキング情報メモリ25から語意データとその見出し語との一覧データを読み出し、もしマーキング情報メモリ25に格納されていなければ処理を終了し、格納されていた場合ステップ303に進む。
【0061】
ステップ303では、一覧データ(図4(C))を制御部22(表示制御部22bやマーキング制御部22c)に渡す。
ステップ304では、単語テスト実行部22dが一覧データのうち見出し語の部分を非表示にした単語テストを作成し、表示制御部22bはこれを表示部25に表示する(図7(A))。
【0062】
ステップ305では、使用者が語意データに対する答を思案、解答し、解答終了キーを入力した場合ステップ307へ進み、入力キーが押されていない場合や未解答の見出し語があるため解答終了キーを入力しても受け付けなかった場合(単語テスト実行部22dが全問の解答が入力済みかを確認する)はステップ306へ進む。
ステップ306では、使用者が入力部21から解答結果を入力し、ステップ305へ進む。使用者が各設問に対する答を思案し、解答の入力を行う間ステップ305、306の処理を繰り返す。
【0063】
ステップ307では、単語テスト実行部22dが入力された解答結果を全て採点し終えた場合に終了し、採点が終わってない場合はステップ308へ進む。
ステップ308では、単語テスト実行部22dは使用者が単語テスト(語)で正答あるいは誤答したという情報についてマーキング情報メモリ25に格納されているマーキング情報(図4(D))を更新する。
【0064】
ステップ309では、使用者が解答した語意データに対する答となる見出し語データを単語テスト実行部22dがマーキング情報メモリ25から読み出し、正答、誤答時それぞれの場合におけるマーキング処理を施し、表示部25で表示(図7(B))した後、ステップ307に進む。
単語テスト実行部22dが入力された解答結果を採点し、答を表示する間ステップ307から309の処理を繰り返す。
【0065】
表示色自動変化機能
次に、上述したような単語テストの解答結果によって、マーキング表示色を自動的に変化させる機能について説明する。例えば、単語テスト(訳)を実施した際に「go」という見出し語についての解答で、「行く、進む、向かう、出かける」を正答し、「〜しに行く」を誤答した場合、マーキング情報メモリ25の解答結果25cにその結果が記憶されている(図4(D))。
【0066】
使用者がアルファベット/かなキー群13を操作し「go」という見出し語を入力すると、電子辞書が本来有する機能として検索部22が辞書データベース23内から「go」に対応する辞書データを検索する。
【0067】
つづいて、マーキング制御部22cのマーキング情報メモリ25から「go」に関するマーキング情報を読み出し、登録されていたマーキング情報(図4(D))に基づき、以前に実施した単語テストでの解答の正誤がわかるよう色テーブル26(図5)を基にマーキング表示を施す。そして表示制御部22bがマーキング処理後の辞書データをLCD11で表示する。図8はその表示例であり、たとえば正答の場合に青色で表示され、誤答の場合に赤色で表示される。
【0068】
図13は実施した単語テストの解答結果からマーキング表示色を自動的に変える処理について、例えば図4(D)に示した一覧データに基づき動作する手順を示したフローチャートである。
【0069】
ステップ401では、入力部21から検索対象文字列の「go」を入力する。
ステップ402では、入力文字列に対応する辞書データを辞書データベース24から検索する。
ステップ403では、もし検索の結果、文字列に対応する情報がない場合には終了し、ある場合にはステップ404へ進む。
【0070】
ステップ404では、検索対象文字列に対応する見出し語と語意データとの辞書データを制御部22(表示制御部22bやマーキング制御部22c)に渡す。
ステップ405では、表示制御部22bが辞書データを表示部25に表示する。
ステップ406では、マーキング制御部22bが、読み出した「go」に関してマーキング情報が既にマーキング情報メモリ25に登録されているかを調査する。
ステップ407では、もしマーキング情報メモリ25内の一覧データ(図4(D))に「go」に関する情報がなければ図10のステップ109へ進み、あった場合にはステップ408に進む。
【0071】
ステップ408では、マーキング制御部22bがマーキング情報メモリ25の一覧データから「go」に関する単語テストの解答結果25cを読み出し(図4(D))、以前の解答結果が正答であればステップ409へ、誤答であればステップ410へ進む。
ステップ409では、マーキング制御部22が正答の場合の表示色を色テーブル26(図5)より参照しマーキング処理を施す。そして表示制御部22bがマーキング個所を表示部29に表示した後、図10のステップ109へ進む。
【0072】
ステップ410では、マーキング制御部22が誤答の場合の表示色を色テーブル26(図5)より参照しマーキング処理を施す。そして表示制御部22bは登録されたマーキング個所を表示部25に表示した後、図10のステップ109へ進む。
なお、ステップ109に進んだ後は、図10のフローに従う。
【0073】
正答マーキング削除機能
次に、同一の設問について実施した複数回の単語テストの結果、正誤回数差が予め初期設定あるいは入力操作により設定してある特定回数に達すると、マーキング情報メモリ25の一覧データから当該項目を削除する機能について説明する。
【0074】
この場合は、マーキング情報メモリ25の一覧データには、図4(E)のように「解答結果」を記憶する代わりにあるいはこれとともに「正誤回数差」を記憶する。すなわち、マーキング情報メモリ25には単語テストを行うごとに「正誤回数差」25dが更新される。
【0075】
単語テストの各設問に対し、単語テスト実行部22dは、(図4(E))の正誤回数差25dに記憶された「正誤回数差」の現在数値に対し、今回の単語テスト結果が正答であった場合には1を増し、誤答であった場合には1を減じるようにして正誤回数差の累積値を記憶する。
【0076】
そして「正誤回数差」がある特定回数に達した場合、使用者が十分理解したと判断して単語テスト実行部22dがマーキング制御部22cにその項目(見出し語と語意データとが関連付けられたデータをマーキング情報メモリ25の一覧データから削除するようにする。
【0077】
例えば、「正誤回数差」が5回に達したときに一覧から削除されるというように設定された場合、図4(E)の一覧を基に単語テストを実施し「go − 行く、進む、向かう、出かける」について正答すると、正誤回数差が5回に達し、マーキング制御部22cにより当該項目が一覧データから削除される(図4(F))。
【0078】
図14は、以前実施した単語テストの各設問について正誤回数差が特定回数に達するとマーキング情報メモリ25の一覧データから当該項目を削除する処理について示したフローチャートである。
【0079】
ステップ501では、単語テスト実行部22dによる単語テストが実施された際に、その解答結果によりマーキング情報メモリ25の正誤回数差25dの値を更新する。
ステップ502では、正誤回数差が特定回数に達したかを判定し、特定回数に達した場合ステップ503へ進み、達していない場合は終了する。
【0080】
ステップ503では、上記判定で正誤回数差が特定回数に達したとみなされた見出し語と語意データとの項目を一覧データから削除、すなわちマーキング情報メモリ25から削除し終了する。
なお、この図14の処理は、図11または図12のステップ208やステップに308で行われるようにするのが好ましい。
【0081】
出題範囲選択機能
次に、単語テストの出題範囲の選択機能について説明する。まず、以前に実施した単語テストで正答した設問のみを抽出して単語テストを実施する場合について説明する。
【0082】
例えば見出し語から語意データを解答させる単語テスト(訳)を実施する場合、使用者がファンクションキー12の単語テスト(訳)キーを操作すると、出題範囲選択制御部22eが図9に示すような「すべて(の設問)」「正答した設問」「誤答した設問」「未実施の設問」の選択肢が記載された出題範囲の選択画面を作成し、表示制御部22bがこの画面をLCD11に表示する。
【0083】
ここで入力部21であるスクロールキー16を操作して「正答した設問」を選び決定キー15を操作すると、単語テスト実行部22dはマーキング情報メモリ25の一覧データ(図4(D))から以前に正答したものだけを抽出し、抽出された項目により単語テストを作成する。そして表示制御部22bは単語テスト画面をLCD11に表示する。
【0084】
同様に、スクロールキー16を走査して出題範囲を「すべて」「誤答した設問」「未実施の設問」のいずれかを選択するとそれぞれに対応した出題範囲を選択し単語テスト実行部22dにより単語テストが実施される。
【0085】
図15は、以前に実施した単語テストの結果より出題範囲を選択する処理について示したフローチャートである。
ステップ601では、使用者は表示された出題範囲選択画面内から所望の出題範囲を選択する。
【0086】
ステップ602〜604では、使用者が選択した出題範囲を出題範囲選択制御部22eが判定する。使用者が登録された設問のうち「すべて」を選択した場合ステップ605へ、「正答した設問」を選択した場合ステップ606へ、「誤答した設問」を選択した場合607へ進み、上記のいずれでもない(「未実施の設問」)であった場合ステップ608へ進む。
【0087】
ステップ605〜608にて、選択された出題範囲に応じてマーキング情報メモリ25の一覧データから選択された出題範囲に該当する設問を抽出する。
なお、図15の処理は図11または図12のステップ203、ステップ303にて実行されることになる。
【0088】
非表示動作機能
次に、単語テストで見出し語や語意データを非表示にする動作について説明する。ここでは複数の色表示が可能な表示部29を有し、文字表示と同色の背景表示を行うことで、任意の文字列を非表示にするようにする。表示部25はカラーLCDのような複数の色表示が可能であることを想定している。
【0089】
単語テスト(訳)を実施する場合、使用者が単語テスト(訳)を開始する操作を行うと、単語テスト実行部22dは、マーキング制御部22cはマーキング情報メモリ25に格納されている見出し語25aと語意データ25bとの一覧データを基に単語テストを作成する。このときマーキング制御部22bは、マーキング情報メモリ25に格納されているマーキング情報および色テーブル26の情報から使用者の解答すべき文字列の範囲とその表示色を読み出し、マーキング処理を施す。ここでは解答すべき文字列の背景部分を文字と同色で表示する処理を施す。
その結果、図6(A)のように使用者が解答すべき文字列にはマーキング処理が施される。表示制御部22bは、文字列の背景部分と文字色とを同色に処理した画面を表示部に表示することにより、文字列が非表示として表示される。
【0090】
【発明の効果】
本発明の電子辞書装置によれば、マーキング情報メモリに辞書データ(見出し語とこれに対応する語意データ)と辞書データに付されるマーキング情報(マーキング位置情報やマーキング色情報)と関連付けて一覧データとして記憶できるようにし、この一覧データは表示部に表示された辞書データをマーキングすることにより簡単に自動生成できるようにし、さらにこの一覧データを用いて単語テスト問題を作成して単語テストを実施するようにしたので、使用者は検索の際に暗記していない見出し語や語意データをその場で登録するだけで、単語テストの対象とすることができる。それゆえ、習熟度にあった適切な単語テストの問題を簡単に作成することができる。
【0091】
また、一つの辞書データに複数のマーキング情報を付すことができるようにしれば、例えばひとつの見出し語に複数の語意データがあるときにそれぞれの語意データごとに一覧データに記憶できるので、細かい語意データごとに単語テストを行うことができる。
【0092】
また、単語テストの結果に応じてマーキング色を変化させるようにすれば理解度をわかりやすく表示することができる。
また、正誤回数差によりマーキング情報メモリから削除するかを判断することにより、理解度が進んだ単語についてのテストをする必要がなくなり、習熟度に沿ったテストをすることが可能になる。
【0093】
また、マーキング情報メモリに格納されている一覧データから正答、誤答などに応じて出題範囲を選択できるようにすることで、状況に応じた単語テストを実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子辞書装置の一実施例を示す概観図。
【図2】本発明の電子辞書装置の一実施例を示すブロック図。
【図3】入力文字列である見出し語から語意データを参照した表示画面の一例および辞書データにマーキング表示を施し表示した画面の一例を示す図。
【図4】マーキング情報メモリに記憶されたマーキングされた語意データ、見出し語、単語テストの解答結果、正答回数についての一覧データの例を示す図。
【図5】色テーブルに記憶されたマーキング処理を施す際の表示色情報の一例を示す図。
【図6】見出し語を設問とし語意データの訳を解答する単語テストの表示例を示す図。
【図7】語意データを設問とし、見出し語を解答する単語テストの表示例を示す図。
【図8】単語テストの解答結果に基づいて自動的に異なるマーキング処理を施したときの表示例を示す図。
【図9】単語テストの出題範囲を選択する画面の表示例を示す図。
【図10】マーキングされた語意データと見出し語との一覧データを自動的に生成し記憶する動作手順を示すフローチャート。
【図11】見出し語から語意データを解答させる単語テストを実施する動作手順を示すフローチャート。
【図12】語意データから見出し語を解答させる単語テストを実施する動作手順を示すフローチャート。
【図13】単語テストの解答結果でマーキング色を自動変化する動作手順を示すフローチャート。
【図14】単語テストの正誤回数差によりマーキング情報を削除する動作手順を示すフローチャート。
【図15】選択画面から出題範囲を選択する動作手順について示したフローチャート。
【符号の説明】
10:電子辞書装置
11:LCD
12:ファンクションキー
13:アルファベット/かなキー群
14:電源スイッチ
15:決定キー
16:スクロールキー
21:入力部
22:制御部
22a:検索部
22b:表示制御部
22c:マーキング制御部
22d:単語テスト実行部
22e:出題範囲選択制御部
23:記憶部
24:辞書データベース
25:マーキング情報メモリ
25a:見出し語メモリ
25b:語意データメモリ
25c:解答結果メモリ
25d:正誤回数差メモリ
26:色テーブル
29:表示部
Claims (7)
- 文字入力、マーキング入力を含む各種入力を行う入力部と、電子辞書として表示を行う各種データが表示される表示部と、見出し語と見出し語に対する語意データとを関連付けた辞書データを格納する辞書データベースと、入力部から入力された検索文字列について辞書データベースを検索する検索部と、検索部による検索で得られた辞書データを表示部に表示する表示制御部とを備えた電子辞書装置であって、
前記電子辞書装置は、辞書データと、この辞書データを構成する見出し語、語意データの少なくともいずれかに付されたマーキング情報とを対応付けて記憶するマーキング情報メモリと、
表示部に表示された辞書データに対して入力部からのマーキング入力がある場合に、当該辞書データを構成する見出し語および語意データと入力されたマーキング情報とを関連付けて一覧データとしてマーキング情報メモリに格納するマーキング制御部と、
マーキング情報メモリに格納された見出し語又は語意データについて一覧データに含まれるマーキング情報に基づいて単語テストを作成して表示部に表示させるとともに入力部からの解答入力を処理して解答結果を得る単語テスト実行部と、を備えたことを特徴とする電子辞書装置。 - マーキング制御部は、一つの辞書データに含まれる見出し語および語意データに対して複数のマーキング入力がなされた場合に、各マーキング入力は独立のものとしてそれぞれ辞書データと入力されたマーキング情報とを関連付けてマーキング情報メモリに格納することを特徴とする請求項1に記載の電子辞書装置。
- 単語テストの際に、単語テスト実行部はマーキングされた見出し語又は語意データの部分を非表示にして当該マーキングされた見出し語又は当該マーキングされた語意データごとに解答させる単語テストを作成することを特徴とする請求項1に記載の電子辞書装置。
- 電子辞書装置は、単語テストの解答結果に対応させてマーキングの色を定義する色テーブルと、単語テストの解答結果を記憶する解答結果メモリとをさらに備え、マーキング制御部は解答結果記憶部の解答結果に応じて色テーブルを参照して解答結果に対応する見出し語又は語意データに付されたマーキングの色を変化させることを特徴とする請求項1に記載の電子辞書装置。
- 電子辞書装置は、実施した単語テストの正誤回数差を記憶する正答回数記憶部をさらに備え、マーキング制御部は正誤回数差が所定回数に達すると該当する見出し語と語意データとマーキング情報とをマーキング情報メモリから削除することを特徴とする請求項1に記載の電子辞書装置。
- 電子辞書装置は、単語テストの解答結果を記憶する解答結果メモリと、正答した設問、誤答した設問、未実施の設問のうちの少なくとも1つの選択肢を含む選択を促す画面を表示部に表示させる出題範囲選択制御部をさらに備え、前記単語テスト実行部は入力部より入力された選択結果により解答結果メモリを参照して設問を作成することを特徴とする請求項1に記載の電子辞書装置。
- 表示部は複数の色表示が可能に構成され、単語テスト実行部は単語テストの際に解答すべき文字について文字表示色と同色の背景表示を行うことで、任意の文字列を非表示にすることを特徴とする請求項3に記載の電子辞書装置。
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