以下、図面を参照して、本発明に係る電子機器を電子辞書に適用した場合の実施形態について詳細に説明する。
[外観構成]
図1は、電子辞書1の平面図である。
この図に示すように、電子辞書1は、メインディスプレイ10、サブディスプレイ11及びキー群2を備えている。
メインディスプレイ10及びサブディスプレイ11は、ユーザによるキー群2の操作に応じた文字や符号等、各種データを表示する部分であり、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescence Display)等によって構成されている。なお、本実施の形態におけるメインディスプレイ10及びサブディスプレイ11は、いわゆるタッチパネル110(図2参照)と一体的に形成されており、手書き入力等の操作を受け付け可能となっている。
キー群2は、ユーザから電子辞書1を操作するための操作を受ける各種キーを有している。具体的には、キー群2は、訳/決定キー2bと、文字キー2cと、辞書選択キー2dと、カーソルキー2eと、シフトキー2fと、戻るキー2gと等とを有している。
訳/決定キー2bは、検索の実行や、見出語の決定等に使用されるキーである。文字キー2cは、ユーザによる文字の入力等に使用されるキーであり、本実施の形態においては“A”〜“Z”キーを備えている。辞書選択キー2dは、後述の辞書データベース820,…(図2参照)の選択に使用されるキーである。
カーソルキー2eは、画面内の反転表示位置、つまりカーソル位置の移動等に使用されるキーであり、本実施の形態においては上下左右の方向を指定可能となっている。シフトキー2fは、日本語の単語を検索対象に設定するとき等に使用されるキーである。戻るキー2gは、前回表示した画面に戻るとき等に使用されるキーである。
[内部構成]
続いて、電子辞書1の内部構造について説明する。図2は、電子辞書1の内部構成を示すブロック図である。
この図に示すように、電子辞書1は、表示部40、入力部30、CPU(Central Processing Unit)20、フラッシュROM(Read Only Memory)80、RAM(Random Access Memory)90を備え、各部はバス100で相互にデータ通信可能に接続されて構成されている。
表示部40は、上述のメインディスプレイ10及びサブディスプレイ11を備えており、CPU20から入力される表示信号に基づいて各種情報をメインディスプレイ10やサブディスプレイ11に表示するようになっている。
入力部30は、上述のキー群2やタッチパネル110を備えており、押下されたキーやタッチパネル110の位置に対応する信号をCPU20に出力するようになっている。
CPU20は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、電子辞書1を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU20は、入力部30から入力される操作信号等に応じてフラッシュROM80に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU20は、処理結果をRAM90に保存するとともに、当該処理結果を表示部40に適宜出力させる。
フラッシュROM80は、電子辞書1の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するメモリである。本実施の形態においては、フラッシュROM80は、本発明に係る情報表示プログラム81と、辞書データベース群82と、手書き画像テーブル84と、暗記カードデータベース群83等とを記憶している。
情報表示プログラム81は、後述の暗記カード処理(図6〜図9参照)をCPU20に実行させるためのプログラムである。なお、本実施の形態における情報表示プログラムは、タッチパネル110から入力された手書き画像の文字認識処理をCPU20に実行させるようになっている。
辞書データベース群82は、複数の辞書データベース820,…を有しており、本実施の形態においては、英和辞典の辞書データベース820a等を有している。これら辞書データベース820,…には、例えば図3に1例を示すように、複数の見出語に対して、この見出語の意味内容からなる説明情報などが対応付けされて格納されている。
手書き画像テーブル84は、暗記カードにおける各面の内容としてタッチパネル110から入力された手書き画像を複数記憶するものであり、より詳細には、図4に示すように、各手書き画像を識別番号に対応付けて記憶するようになっている。
暗記カードデータベース群83は、暗記カードデータベース830を複数有しており、本実施の形態においては、言語別に英語,日本語,中国語の暗記カードデータベース830a〜830c等を有している。
これら暗記カードデータベース830においては、例えば図5に示すように、タッチパネル110から手書き入力されて文字認識された認識文字列(図中「key」の欄参照)と、暗記カードデータベース830内での当該認識文字列の識別番号(図中「ID」の欄参照)と、手書き画像テーブル84における認識元の手書き画像の識別番号(図中「画像ID」の欄参照)と、同じ暗記カードの反対側の面の内容として設定された他の認識文字列の言語(図中「リンクLANG」の欄参照)と、当該言語の暗記カードデータベース830における当該他の認識文字列の識別番号(図中「リンクID/正誤情報」の欄参照)と、が対応付けられて蓄積記憶されるようになっている。
ここで、この暗記カードデータベース830における認識文字列と、認識元の手書き画像の識別番号とは、当該認識文字列を認識元の手書き画像にリンクさせており、暗記カードの同一面の内容を示す同一面情報60として機能するようになっている。
また、暗記カードデータベース830における認識文字列と、当該認識文字列の識別番号と、他の認識文字列の言語と、当該他の認識文字列の識別番号とは、同じ暗記カードの両面の内容として入力された2つの手書き画像の認識文字列同士をリンクさせており、暗記カードの反対側の内容を示す反対面情報61として機能するようになっている。なお、本実施の形態においては、後述の暗記カード処理(図6〜図9参照)において暗記カードのテストモードが実行され、ユーザによる回答が正解であった場合に、そのテスト問題に関連する反対面情報61にその旨が付加されて記憶されるようになっている(図中「リンクID/正誤情報」の欄の「OK」を参照)。
RAM90は、CPU20が実行する各種プログラムや、これらプログラムの実行に係るデータ等を一時的に保持するメモリ領域を備えている。
[動作]
続いて、電子辞書1の動作について、図6〜図9を参照しつつ説明する。
図6〜図9は、CPU20が情報表示プログラム81を読み出して実行する暗記カード処理の流れを示すフローチャートである。
図6に示すように、暗記カード処理が実行されると、まずCPU20は、入力部30のユーザ操作によって「暗記カードの新規作成モード」か、「登録済み暗記カードの検索モード」が選択されるか否かを判定する(ステップS1)。なお、「暗記カードの新規作成モード」とは、電子辞書1内に暗記カードを新規に作成するモードであり、「登録済み暗記カードの検索モード」とは、作成済みの暗記カードの検索等を行うモードである。
このステップS1において「暗記カードの新規作成モード」または「登録済み暗記カードの検索モード」が選択されたと判定した場合(ステップS1;Yes)には、CPU20は、メインディスプレイ10に暗記カードの内容表示画面を表示させるとともに、ユーザによるタッチパネル110での手書き入力と、訳/決定キー2bの操作とを受け付けた後(ステップS2)、手書き画像を認識文字列として文字認識する(ステップS3)。
なお、本実施の形態においては、暗記カードの内容表示画面には、後述の図10等に示すように、暗記カードの各面の書き込み内容を示す2つのカード面表示枠70a,70bと、これらカード面表示枠70a,70bを便宜的に区別する「表」,「裏」の文字とが表示されるようになっている。また、一方のカード面の内容が共通し、他方のカード面の内容が異なる暗記カードが複数存在する場合、つまり一方のカード面の手書き画像に同一面情報60でリンクする認識文字列が反対面情報61で複数の認識文字列にリンクされている場合には、内容表示画面には、当該他方のカード面のカード面表示枠70a(または70b)近傍に、表示内容を切り替えるための矢印記号70cが表示されるようになっている。
次に、CPU20は、認識文字列と同じ文字列の同一面情報60が既に暗記カードデータベース830に記憶されているか否かを判定し(ステップS4)、記憶されていないと判定した場合(ステップS4;No)には、手書き画像を手書き画像テーブル84に記憶させるとともに、当該手書き画像の識別番号と、認識文字列とを対応付けて同一面情報60として暗記カードデータベース830に記憶させる(ステップS6)。また、このときCPU20は、手書き画像を一方のカード面表示枠70aに表示させる。ここで、このステップS6においては、認識文字列によって認識される言語の暗記カードデータベース830に同一面情報60を記憶させることとしても良いし、ユーザによって指定された言語の暗記カードデータベース830に同一面情報60を記憶させることとしても良い。また、上述のステップS1においてユーザにより「登録済み暗記カードの検索モード」が選択されていた場合には、CPU20は、上記ステップS4の後、該当する登録済みの暗記カードが存在しない旨を表示部40に表示させてから(ステップS5)、上記ステップS6の処理を行う。
次に、CPU20は、ユーザによるタッチパネル110での手書き入力と、訳/決定キー2bの操作とを受け付けた後(ステップS7)、手書き画像を認識文字列として文字認識する(ステップS8)。
次に、CPU20は、認識文字列と同じ文字列の同一面情報60が既に暗記カードデータベース830に記憶されているか否かを判定し(ステップS9)、記憶されていると判定した場合(ステップS9;Yes)には、この認識文字列,認識元の手書き画像を暗記カードデータベース830,手書き画像テーブル84に新たに記憶させず、後述のステップS11に移行する。
また、ステップS9において認識文字列と同じ文字列の同一面情報60が未だ記憶されていないと判定した場合(ステップS9;No)には、CPU20は、手書き画像を手書き画像テーブル84に記憶させるとともに、当該手書き画像の識別番号と、認識文字列とを対応付けて同一面情報60として暗記カードデータベース830に記憶させる(ステップS10)。ここで、このステップS10においては、上述のステップS6と同様に、認識文字列によって認識される言語の暗記カードデータベース830に同一面情報60を記憶させることとしても良いし、ユーザによって指定された言語の暗記カードデータベース830に同一面情報60を記憶させることとしても良い。
次に、CPU20は、ステップS3,S8において文字認識された認識文字列についての2つの同一面情報60を互いにリンクさせるように暗記カードデータベース830に反対面情報61を記憶させる(ステップS11)。具体的には、一方の認識文字列に対応付けて他方の認識文字列の言語及び識別番号を記憶させ、他方の認識文字列に対応付けて一方の認識文字列の言語及び識別番号を記憶させる。これにより、同じ暗記カードの両面の内容として入力された2つの手書き画像の認識文字列同士が、反対面情報61によってリンクされることとなる。また、このステップS11において、CPU20は、手書き画像を他方のカード面表示枠70bに表示させるとともに、暗記カードを新たに作成した旨を表示部40に表示させる。更に、このときCPU20は、カード面表示枠70bに表示された手書き画像に同一面情報60でリンクした認識文字列に対し反対面情報61でリンクする認識文字列を暗記カードデータベース830から検出し、検出された認識文字列が複数存在する場合には、反対側のカード面表示枠70aの近傍に矢印記号70cを表示させる。
次に、CPU20は、ユーザにより暗記カードの表裏何れかの面に内容を追加する等の操作、具体的には、暗記カードの内容表示画面内での「表」,「裏」の文字部分に対するタッチ操作や、カード面表示枠70a,70bの内部に対するタッチ操作、矢印記号70cに対するタッチ操作がされるか否かを判定し(ステップS12)、されないと判定した場合(ステップS12;No)には、暗記カード処理を終了する。
一方、このステップS12においてユーザによって追加操作がされたと判定した場合、(ステップS12;Yes)には、CPU20は、カード面追加処理を行う(ステップS13)。
具体的には、図7に示すように、まずCPU20は、メインディスプレイ10における暗記カードの内容表示画面内で「表」,「裏」の何れかの文字部分がタッチされたか否かを判定する(ステップS20)。なお、本実施の形態においては、「表」,「裏」の文字部分に対するタッチ操作は、文字部分のタッチされていないカード面(以下、非追加面とする)のカード面表示枠70a(または70b)での表示内容を変更せずに、タッチされたカード面(以下、追加面とする)のカード面表示枠70b(または70a)に新たな内容を書き込んで、暗記カードを新たに作成することを意味する。
このステップS20において「表」,「裏」の何れかの文字部分がタッチされたと判定した場合(ステップS20;Yes)には、CPU20は、追加面の内容についてユーザによるタッチパネル110での手書き入力と、訳/決定キー2bの操作とを受け付けた後(ステップS21)、手書き画像を認識文字列として文字認識する(ステップS22)。
次に、CPU20は、追加面の認識文字列が既に暗記カードデータベース830に記憶されており、かつ追加面及び非追加面の認識文字列が反対面情報61でリンクしているか否かを判定し(ステップS23)、記憶され、かつリンクしていると判定した場合(ステップS23;Yes)には、この追加面の認識文字列,認識元の手書き画像を暗記カードデータベース830,手書き画像テーブル84に新たに記憶させず、同じ暗記カードが作成済みである旨をメインディスプレイ10に表示させ、カード面追加処理及び暗記カード処理を終了する。
また、ステップS23において追加面の認識文字列が未だ暗記カードデータベース830に記憶されていないか、或いは記憶されていても追加面及び非追加面の認識文字列が反対面情報61でリンクしてないと判定した場合(ステップS23;No)には、CPU20は、手書き画像を手書き画像テーブル84に記憶させるとともに、当該手書き画像の識別番号と、認識文字列とを対応付けて同一面情報60として暗記カードデータベース830に記憶させ、この同一面情報60と、非追加面の同一面情報60とを互いにリンクさせるように暗記カードデータベース830に反対面情報61を記憶させる(ステップS24)。なお、同一面情報60同士を互いにリンクさせるように反対面情報61を記憶させるとは、具体的には、一方の同一面情報60の認識文字列に対応付けて他方の同一面情報60の認識文字列の言語及び識別番号を記憶させ、他方の同一面情報60の認識文字列に対応付けて一方の同一面情報60の認識文字列の言語及び識別番号を記憶させることを言う。また、ステップS23において追加面の認識文字列が記憶されており、追加面及び非追加面の認識文字列が反対面情報61でリンクしてないと判定した場合には、ステップS24においてCPU20は手書き画像を手書き画像テーブル84には記憶させず、かつ、同一面情報60を暗記カードデータベース830には記憶させずに、追加面についての記憶済みの同一面情報60と、非追加面の同一面情報60とを互いにリンクさせるように暗記カードデータベース830に反対面情報61を記憶させる。また、このステップS24においてCPU20は、追加面のカード面表示枠70a(または70b)の内容を新たな手書き画像に更新し、暗記カードを新たに作成した旨を表示部40に表示させるとともに、追加面のカード面表示枠70a(または70b)の近傍に矢印記号70cを表示させる。
次に、CPU20は、ユーザにより暗記カードの表裏何れかの面に内容を追加する等の操作がされるか否かを判定し(ステップS25)、追加操作がされないと判定した場合(ステップS25;No)にはカード面追加処理及び暗記カード処理を終了し、追加操作がされたと判定した場合(ステップS25;Yes)には上述のステップS20に移行する。
また、このステップS20において「表」,「裏」の何れの文字部分もタッチされていないと判定した場合(ステップS20;No)には、CPU20は、メインディスプレイ10における暗記カードの内容表示画面内でカード面表示枠70a,70bの内部がタッチされたか否かを判定する(ステップS30)。なお、本実施の形態においては、カード面表示枠70a,70bの内部に対するタッチ操作は、当該カード面表示枠70a(または70b)のカード面の内容を修正することを意味する。
このステップS30においてカード面表示枠70a,70bの内部がタッチされたと判定した場合(ステップS30;Yes)には、CPU20は、修正後の暗記カードの内容についてユーザによるタッチパネル110での手書き入力と、訳/決定キー2bの操作とを受け付けた後(ステップS31)、修正後の手書き画像を認識文字列として文字認識する(ステップS32)。
次に、CPU20は、ステップS31で入力された手書き画像、つまり修正後の手書き画像を手書き画像テーブル84に記憶させて、修正前の手書き画像を手書き画像テーブル84から削除させる。また、CPU20は、修正後の手書き画像の認識文字列を当該手書き画像にリンクさせ、同一面情報60として暗記カードデータベース830に記憶させるとともに、修正前の手書き画像の認識文字列についての反対面情報61をコピーして、修正後の手書き画像の認識文字列についての反対面情報61として記憶する。そして、CPU20は、修正前の手書き画像の認識文字列についての同一面情報60及び反対面情報61を暗記カードデータベース830から削除し(ステップS33)、上述のステップS25に移行する。また、このステップS33においてCPU20は、ステップS30でタッチされたカード面表示枠70a(または70b)の内部に表示されていた修正前の手書き画像を、修正後の手書き画像に更新する。
一方、上述のステップS30においてカード面表示枠70a,70bの内部がタッチされていないと判定した場合(ステップS30;No)には、CPU20は、内容表示画面の矢印記号70cがタッチされたか否かを判定する(ステップS40)。なお、本実施の形態においては、上述したように、一方の面の内容が共通し、他方の面の内容が異なる暗記カードが複数存在する場合に、当該他方の面のカード面表示枠70a(または70b)近傍に矢印記号70cが表示されるようになっており、この矢印記号70cに対するタッチ操作は、タッチされた矢印記号70c側のカード面(以下、切替面とする)のカード面表示枠70a(または70b)の手書き画像を切り替えることを意味する。
このステップS40において矢印記号70cがタッチされていないと判定した場合(ステップS40;No)には、CPU20は、カード面追加処理及び暗記カード処理を終了する。
一方、ステップS40において矢印記号70cがタッチされたと判定した場合(ステップS40;Yes)には、CPU20は、切替面のカード面表示枠70a(または70b)とは反対側のカード面(以下、非切替面とする)のカード面表示枠70b(または70a)における手書き画像に同一面情報60でリンクした認識文字列に対し反対面情報61でリンクする各認識文字列を、切替表示可能な認識文字列として暗記カードデータベース830から抽出する。次に、CPU20は、これら切替表示可能な認識文字列の何れかを表示対象の認識文字列として選択し、この表示対象の認識文字列に同一面情報60でリンクする手書き画像を、切替面のカード面表示枠70a(または70b)に表示させて表示内容を更新し(ステップS41)、上述のステップS25に移行する。なお、このステップS41においては、CPU20は、ステップS40の時点で切替面のカード面表示枠70a(または70b)に表示されている手書き画像の認識文字列とは別の認識文字列を、表示対象の認識文字列として選択するようになっている。また、本実施の形態においては、CPU20は、ステップS41の処理の後、上述のステップS25において更に矢印記号70cがタッチされたと判定した場合(ステップS25;Yes)には、切替表示可能な認識文字列の間で所定の順に表示対象の認識文字列を切り替えて選択するようになっている。
また、図6に示すように、上述のステップS4において認識文字列と同じ文字列の同一面情報60が既に暗記カードデータベース830に記憶されていると判定した場合(ステップS4;Yes)には、CPU20は、該当する登録済みの暗記カードが検出された旨を表示部40に表示させる(ステップS15)。
次に、CPU20は、ステップS4で記憶されていると判定した同一面情報60の識別番号に対応する手書き画像を一方のカード面表示枠70aに表示させるとともに、この同一面情報60の認識文字列に反対面情報61でリンクする他の認識文字列を検出して、当該他の認識文字列に同一面情報60でリンクする手書き画像を他方のカード面表示枠70bに表示させる(ステップS16)。また、このときCPU20は、各カード面表示枠70a,70bに表示された手書き画像に同一面情報60でリンクした認識文字列に対し反対面情報61でリンクする他の認識文字列が暗記カードデータベース830から複数検出された場合に、反対側のカード面のカード面表示枠70a(または70b)の近傍に矢印記号70cを表示させる。
次に、CPU20は、上記ステップS13と同様のカード面追加処理を行った後(ステップS17)、暗記カード処理を終了する。
また、上述のステップS1において「暗記カードの新規作成モード」も「登録済み暗記カードの検索モード」も選択されないと判定した場合(ステップS1;No)には、CPU20は、図8に示すように、入力部30のユーザ操作によって「暗記カード書き取りテストモード」が選択されるか否かを判定する(ステップT1)。なお、「暗記カード書き取りテストモード」とは、「暗記カード新規作成モード」によって作成した暗記カードを用いてユーザが書き取りテストを行うモードである。
このステップT1において「暗記カード書き取りテストモード」が選択されたと判定した場合(ステップT1;Yes)には、CPU20は、メインディスプレイ10に出題条件の設定画面を表示させ、ユーザに出題条件を選択,決定させる(ステップT2)。なお、本実施の形態においては、出題条件の設定画面には、後述の図15等に示すように、テスト問題の言語を選択するための言語選択枠72aと、回答の言語を選択するための言語選択枠72bと、既に正解したテスト問題を出題するか否かを選択する正解問題出題選択枠72cと、テスト問題の出題順序を選択するための順序選択枠72dとが表示されるようになっている。より詳細には、言語選択枠72a,72bでは、暗記カードデータベース830の言語が選択可能となっている。順序選択枠72dでは、暗記カードデータベース830における認識文字列の登録順にテスト問題を出題するか、或いは、ランダムにテスト問題を出題するかが選択可能となっている。
次に、CPU20は、メインディスプレイ10にテスト画面を表示させるとともに、ステップT2で言語選択枠72a,72bによって選択された言語に応じて、出題可能なテスト問題の認識文字列を暗記カードデータベース830から抽出する(ステップT3)。これにより、出題されるテスト問題が絞り込まれる。なお、本実施の形態においては、テスト画面には、後述の図15等に示すように、テスト問題の手書き画像を表示する問題表示枠74aと、テスト問題を切り替えるための矢印記号74bとが表示されるようになっている。
次に、CPU20は、ステップT2で正解問題出題選択枠72cによって選択された内容に応じて、正解済みのテスト問題以外から出題する旨の選択がされたか否かを判定し(ステップT4)、選択されていないと判定した場合(ステップT4;No)には、後述のステップT6に移行する。
また、ステップT4において正解済みのテスト問題以外から出題する旨の選択がされたと判定した場合(ステップT4;Yes)には、CPU20は、ステップT3で抽出した認識文字列のうち、テスト問題で正解済みである旨が反対面情報61に付加されていない認識文字列を抽出する(ステップT5)。
次に、CPU20は、ステップT2で順序選択枠72dによって認識文字列の登録順にテスト問題を出す旨の選択がされたか否かを判定する(ステップT6)。
このステップT6において登録順の旨が選択されたと判定した場合(ステップT6;Yes)には、CPU20は、既に絞り込まれている認識文字列のうち、暗記カードデータベース830に最先に登録された認識文字列を検出し、当該認識文字列に同一面情報60でリンクする手書き画像をテスト問題として問題表示枠74aに表示させる(ステップT7)。
次に、CPU20は、矢印記号74bに対するタッチ操作によって他の問題の表示が指示されるか否かを判定し(ステップT8)、指示されたと判定した場合(ステップT8;Yes)には、既に絞り込まれている認識文字列のうち、指示に応じた順番で暗記カードデータベース830に登録された認識文字列を検出し、当該認識文字列に同一面情報60でリンクする手書き画像を新たなテスト問題とし、問題表示枠74aの表示を更新した後(ステップT9)、上述のステップT8に移行する
一方、ステップT8において他の問題の表示が指示されないと判定した場合(ステップT8;No)には、CPU20は、回答についてユーザによるタッチパネル110での手書き入力と、訳/決定キー2bの操作とが行われるか否かを判定し(ステップT10)、行われないと判定した場合(ステップT10;No)には、上述のステップT8に移行する。
また、ステップT10においてユーザによるタッチパネル110での手書き入力と、訳/決定キー2bの操作とが行われたと判定した場合(ステップT10;Yes)には、CPU20は、テスト問題の認識文字列に反対面情報61でリンクする認識文字列をテスト問題の正答の認識文字列として検出する。また、CPU20は、入力された手書き画像を認識文字列として文字認識した後、この認識文字列と、正答の認識文字列とを比較し(ステップT11)、両者が一致するか否かを判定する(ステップT12)。
このステップT12において2つの認識文字列が一致すると判定した場合(ステップT12;Yes)には、CPU20は、回答が正解であった旨をメインディスプレイ10に表示させた後(ステップT13)、正答の認識文字列にテスト問題の認識文字列をリンクさせる反対面情報61に対し、テスト問題で正解済みである旨を付加して暗記カードデータベース830に記憶させ(ステップT14)、暗記カード処理を終了する。
また、ステップT12において2つの認識文字列が一致しないと判定した場合(ステップT12;No)には、CPU20は、回答が不正解であった旨をメインディスプレイ10に表示させた後(ステップT15)、復習モードを実行し(ステップT16)、暗記カード処理を終了する。ここで、ステップT16の復習モードにおいては、CPU20は、正答の認識文字列に同一面情報60でリンクする手書き画像をメインディスプレイ10に表示させるとともに、正答の認識文字列が文字認識されるような手書き入力をタッチパネル110から所定回数(本実施の形態においては6回)だけ受け付けた後、各手書き画像をメインディスプレイ10に表示させるようになっている。なお、この復習モードにおいては、CPU20は、入力された手書き画像の認識文字列が正答の認識文字列と一致しない場合には、その入力をカウントせずに、ユーザに改めて手書き入力を行わせることが好ましい。
また、上述のステップT6において順序選択枠72dにより認識文字列の登録順にテスト問題を出す旨の選択がされなかったと判定した場合(ステップT6;No)には、CPU20は、既に絞り込まれている認識文字列の何れかをランダムに検出し、検出された認識文字列に同一面情報60でリンクする手書き画像をテスト問題として問題表示枠74aに表示させる(ステップT20)。
次に、CPU20は、矢印記号74bに対するタッチ操作によって他の問題の表示が指示されるか否かを判定し(ステップT21)、指示されたと判定した場合(ステップT21;Yes)には、既に絞り込まれている認識文字列の何れかをランダムに検出し、検出された認識文字列に同一面情報60でリンクする手書き画像を新たなテスト問題とし、問題表示枠74aの表示を更新した後(ステップT22)、上述のステップT21に移行する。
一方、ステップT21において他の問題の表示が指示されないと判定した場合(ステップT21;No)には、CPU20は、回答についてユーザによるタッチパネル110での手書き入力と、訳/決定キー2bの操作とが行われるか否かを判定し(ステップT23)、行われないと判定した場合(ステップT23;No)には上述のステップT21に移行し、行われたと判定した場合(ステップT23;Yes)には、上述のステップT11に移行する。
また、上述のステップT1において「暗記カード書き取りテストモード」が選択されないと判定した場合(ステップT1;No)には、CPU20は、図9に示すように、入力部30のユーザ操作によって「暗記カード閲覧モード」が選択されるか否かを判定し(ステップU1)、選択されないと判定した場合(ステップU1;No)には、その他の処理へ移行する。なお、「暗記カード閲覧モード」とは、「暗記カード新規作成モード」によって作成した暗記カードをテスト形式で片面ずつ閲覧するモードである。
このステップU1において「暗記カード閲覧モード」が選択されたと判定した場合(ステップU1;Yes)には、CPU20は、メインディスプレイ10に閲覧条件の設定画面を表示させ、ユーザに閲覧条件を選択,決定させる(ステップU2)。なお、本実施の形態においては、出題条件の設定画面には、後述の図17に示すように、暗記カードの表示面の言語を選択するための言語選択枠76aと、「暗記カード書き取りテストモード」でのテスト問題に既に正解した暗記カードのカード面を表示するか否かを選択する正解面表示選択枠76bと、表示順序を選択するための順序選択枠76cとが表示されるようになっている。より詳細には、言語選択枠76aでは、暗記カードデータベース830の言語が選択可能となっており、順序選択枠76cでは、暗記カードデータベース830における認識文字列の登録順に手書き画像を表示するか、或いは、ランダムに表示するかが選択可能となっている。
次に、CPU20は、メインディスプレイ10にカード閲覧画面を表示させるとともに、ステップU2で言語選択枠76aによって選択された言語に応じて、表示可能な手書き画像の認識文字列を暗記カードデータベース830から抽出する(ステップU3)。これにより、表示される手書き画像が絞り込まれる。なお、本実施の形態においては、カード閲覧画面には、後述の図17に示すように、暗記カードの片面の手書き画像を表示するカード面表示枠77aと、表示される暗記カードを切り替えるための矢印記号77bとが表示されるようになっている。また、メインディスプレイ10にカード閲覧画面が表示されている状態では、図17に示すように、表示中の暗記カードの編集を指示する編集指示ボタン700がサブディスプレイ11に表示されるようになっており、また、表示中の暗記カードの反対面が訳/決定キー2bの操作によってカード面表示枠77aに表示されるようになっている。
次に、CPU20は、ステップU2で正解面表示選択枠76bによって選択された内容に応じて、テスト問題に既に正解した暗記カードの面以外を表示する旨の選択がされたか否かを判定し(ステップU4)、選択されていないと判定した場合(ステップU4;No)には、後述のステップU6に移行する。
また、ステップU4においてテスト問題に既に正解した暗記カードの面以外を表示する旨の選択がされたと判定した場合(ステップU4;Yes)には、CPU20は、ステップU3で抽出した認識文字列のうち、テスト問題で正解済みである旨が反対面情報61に付加されていない認識文字列を抽出する(ステップU5)。
次に、CPU20は、ステップU2で順序選択枠76cによって認識文字列の登録順に手書き画像を表示する旨の選択がされたか否かを判定する(ステップU6)。
このステップU6において登録順の旨が選択されたと判定した場合(ステップU6;Yes)には、CPU20は、既に絞り込まれている認識文字列のうち、暗記カードデータベース830に最先に登録された認識文字列を検出し、当該認識文字列に同一面情報60でリンクする手書き画像をカード面表示枠77aに表示させる(ステップU7)。
次に、CPU20は、矢印記号77bに対するタッチ操作によって他の暗記カードのカード面の表示が指示されるか否かを判定し(ステップU8)、指示されたと判定した場合(ステップU8;Yes)には、既に絞り込まれている認識文字列のうち、指示に応じた順番で暗記カードデータベース830に登録された認識文字列を検出し、当該認識文字列に同一面情報60でリンクする手書き画像をカード面表示枠77aに表示させた後(ステップU9)、上述のステップU8に移行する。
一方、ステップU8において他の暗記カードのカード面の表示が指示されないと判定した場合(ステップU8;No)には、CPU20は、ユーザによる訳/決定キー2bの操作が行われるか否かを判定し(ステップU10)、行われたと判定した場合(ステップU10;Yes)には、CPU20は、カード面表示枠77aの手書き画像に同一面情報60でリンクした認識文字列に対し反対面情報61でリンクする各認識文字列を、切替表示可能な認識文字列として暗記カードデータベース830から抽出する。次に、CPU20は、これら切替表示可能な認識文字列の何れかを表示対象の認識文字列として選択し、この表示対象の認識文字列に同一面情報60でリンクする手書き画像を、カード面表示枠77aに表示させて表示内容を更新し(ステップU11)、上述のステップU8に移行する。なお、このステップU11においては、CPU20は、ステップU10の時点でカード面表示枠77aに表示されている手書き画像の認識文字列とは別の認識文字列を、表示対象の認識文字列として選択するようになっている。また、本実施の形態においては、CPU20は、ステップU11の処理の後、上述のステップU10において更に矢印記号77bがタッチされたと判定した場合(ステップU10;Yes)には、この回数に応じた分だけ切替表示可能な認識文字列の間で所定の順に表示対象の認識文字列を切り替えて選択するようになっている。
また、上述のステップU10において訳/決定キー2bの操作が行われないと判定した場合(ステップU10;No)には、CPU20は、カード面表示枠77aに表示されている暗記カードの編集が編集指示ボタン700によって指示されるか否かを判定し(ステップU12)、指示されないと判定した場合(ステップU12;No)には、暗記カード処理を終了する。
また、このステップU12において暗記カードの編集が指示されたと判定した場合(ステップU12;Yes)には、CPU20は、修正後の暗記カードの内容についてユーザによるタッチパネル110での手書き入力と、訳/決定キー2bの操作とを受け付けた後、修正後の手書き画像を認識文字列として文字認識する。また、CPU20は、入力された手書き画像、つまり修正後の手書き画像を手書き画像テーブル84に記憶させて、修正前の手書き画像を手書き画像テーブル84から削除させる。また、CPU20は、修正後の手書き画像の認識文字列を当該手書き画像にリンクさせ、同一面情報60として暗記カードデータベース830に記憶させるとともに、修正前の手書き画像の認識文字列についての反対面情報61をコピーして、修正後の手書き画像の認識文字列についての反対面情報61として記憶する。そして、CPU20は、修正前の手書き画像の認識文字列についての同一面情報60及び反対面情報61を暗記カードデータベース830から削除し(ステップU13)、上述のステップU8に移行する。また、このステップU13においてCPU20は、カード面表示枠77aに表示されていた修正前の手書き画像を、修正後の手書き画像に更新する。
また、上述のステップU6において順序選択枠76cによって認識文字列の登録順に手書き画像を表示する旨の選択がされないと判定した場合(ステップU6;No)には、CPU20は、既に絞り込まれている認識文字列の何れかをランダムに検出し、検出された認識文字列に同一面情報60でリンクする手書き画像をカード面表示枠77aに表示させる(ステップU20)。
次に、CPU20は、矢印記号77bに対するタッチ操作によって他の暗記カードのカード面の表示が指示されるか否かを判定し(ステップU21)、指示されたと判定した場合(ステップU21;Yes)には、既に絞り込まれている認識文字列の何れかをランダムに検出し、検出された認識文字列に同一面情報60でリンクする手書き画像をカード面表示枠77aに表示させた後(ステップU22)、上述のステップU21に移行する。
一方、ステップU21において他の暗記カードのカード面の表示が指示されないと判定した場合(ステップU21;No)には、CPU20は、ユーザによる訳/決定キー2bの操作が行われるか否かを判定し(ステップU23)、行われたと判定した場合(ステップU23;Yes)には、CPU20は、カード面表示枠77aの手書き画像に同一面情報60でリンクした認識文字列に対し反対面情報61でリンクする各認識文字列を、切替表示可能な認識文字列として暗記カードデータベース830から抽出する。次に、CPU20は、これら切替表示可能な認識文字列の何れかを表示対象の認識文字列として選択し、この表示対象の認識文字列に同一面情報60でリンクする手書き画像を、カード面表示枠77aに表示させて表示内容を更新し(ステップU24)、上述のステップU21に移行する。なお、このステップU24においては、CPU20は、ステップU23の時点でカード面表示枠77aに表示されている手書き画像の認識文字列とは別の認識文字列を、表示対象の認識文字列として選択するようになっている。また、本実施の形態においては、CPU20は、ステップU24の処理の後、上述のステップU23において更に矢印記号77bがタッチされたと判定した場合(ステップU10;Yes)には、この回数に応じた分だけ切替表示可能な認識文字列の間で所定の順に表示対象の認識文字列を切り替えて選択するようになっている。
また、上述のステップU23において訳/決定キー2bの操作が行われないと判定した場合(ステップU23;No)には、CPU20は、カード面表示枠77aに表示されている暗記カードの編集が編集指示ボタン700によって指示されるか否かを判定し(ステップU25)、指示されないと判定した場合(ステップU25;No)には、暗記カード処理を終了する。
また、このステップU25において暗記カードの編集が指示されたと判定した場合(ステップU25;Yes)には、CPU20は、修正後の暗記カードの内容についてユーザによるタッチパネル110での手書き入力と、訳/決定キー2bの操作とを受け付けた後、修正後の手書き画像を認識文字列として文字認識する。また、CPU20は、入力された手書き画像、つまり修正後の手書き画像を手書き画像テーブル84に記憶させて、修正前の手書き画像を手書き画像テーブル84から削除させる。また、CPU20は、修正後の手書き画像の認識文字列を当該手書き画像にリンクさせ、同一面情報60として暗記カードデータベース830に記憶させるとともに、修正前の手書き画像の認識文字列についての反対面情報61をコピーして、修正後の手書き画像の認識文字列についての反対面情報61として記憶する。そして、CPU20は、修正前の手書き画像の認識文字列についての同一面情報60及び反対面情報61を暗記カードデータベース830から削除し(ステップU26)、上述のステップU21に移行する。また、このステップU26においてCPU20は、カード面表示枠77aに表示されていた修正前の手書き画像を、修正後の手書き画像に更新する。
(動作例)
続いて、図4,図5,図10〜図17を参照しつつ、上記のオリジナルリンク作成処理,オリジナルリンク操作処理を具体的に説明する。
<動作例1>
まず図10(a)に示すように、「暗記カードの新規作成モード」が選択された後(ステップS1;Yes)、ユーザが英語「attend」をサブディスプレイ11のタッチパネル110に手書き入力して訳/決定キー2bを操作すると(ステップS2)、手書き画像から認識文字列「attend」が文字認識される(ステップS3)。
次に、認識文字列「attend」と同じ文字列の同一面情報60が暗記カードデータベース830に未だ記憶されていないと判定されると(ステップS4;No)、図4に示すように、手書き画像「attend」が手書き画像テーブル84に記憶されるとともに(図中、ID「1」の欄参照)、図5(a)に示すように、当該手書き画像の識別番号「1」(図中、「画像ID」の欄参照)と、認識文字列「attend」とが対応付けられ、同一面情報60として英語の暗記カードデータベース830aに記憶される(ステップS6)。
また、図10(b)に示すように、手書き画像「attend」がカード面表示枠70aに表示される。
次に、ユーザが日本語「出席」をサブディスプレイ11のタッチパネル110に手書き入力して訳/決定キー2bを操作すると(ステップS7)、手書き画像から認識文字列「出席」が文字認識される(ステップS8)。
次に、認識文字列「出席」と同じ文字列の同一面情報60が暗記カードデータベース830に未だ記憶されていないと判定されると(ステップS9;No)、図4に示すように、手書き画像が手書き画像テーブル84に記憶されるとともに(図中、ID「2」の欄参照)、図5(b)に示すように、当該手書き画像の識別番号「2」(図中、「画像ID」の欄参照)と、認識文字列「出席」とが対応付けられ、同一面情報60として日本語の暗記カードデータベース830bに記憶される(ステップS10)。
次に、図5(a),(b)に示すように、文字認識された認識文字列「attend」の言語「英語」及び識別番号「1」が認識文字列「出席」に対応付けて記憶されるとともに、認識文字列「出席」の言語「日本語」及び識別番号「1」が認識文字列「attend」に対応付けて記憶され、2つの同一面情報60が互いにリンクされるように反対面情報61が記憶される(ステップS11)。
また、上述の図10(c)に示すように、手書き画像「出席」がカード面表示枠70bに表示されるとともに、暗記カードを新たに作成した旨がメインディスプレイ10に表示される。
次に、図10(c),(d)に示すように、暗記カードの内容表示画面でユーザが「裏」の文字部分をタッチして(ステップS20;Yes)、日本語「世話をする」をサブディスプレイ11のタッチパネル110に手書き入力して訳/決定キー2bを操作すると(ステップS21)、手書き画像から認識文字列「世話をする」が文字認識される(ステップS22)。
次に、認識文字列「世話をする」が未だ暗記カードデータベース830に記憶されていないと判定されると(ステップS23;No)、図4に示すように、手書き画像「世話をする」が手書き画像テーブル84に記憶されるとともに(図中、ID「3」の欄参照)、図5(b)に示すように、当該手書き画像の識別番号「3」(図中、「画像ID」の欄参照)と、認識文字列「世話をする」とが対応付けられ、同一面情報60として日本語の暗記カードデータベース830bに記憶される。また、この「世話をする」についての裏面の同一面情報60と、「attend」についての表面(非追加面)の同一面情報60とを互いにリンクさせるように暗記カードデータベース830に反対面情報61が記憶される(ステップS24)。
そして、図10(e)に示すように、手書き画像「世話をする」がカード面表示枠70bに表示されるとともに、当該カード面表示枠70bの近傍に矢印記号70cが表示される。また、また、暗記カードを新たに作成した旨がメインディスプレイ10に表示される。
<動作例2>
まず、図4に示すように、手書き画像「見る」,「sea」が手書き画像テーブル84に記憶され、図5(a),(b)に示すように、認識文字列「見る」,「sea」がリンクされて暗記カードデータベース830に記憶されている状態で、図11(a)に示すように、「暗記カードの新規作成モード」が選択された後(ステップS1;Yes)、ユーザが日本語「見る」をサブディスプレイ11のタッチパネル110に手書き入力して訳/決定キー2bを操作すると(ステップS2)、手書き画像から認識文字列「見る」が文字認識される(ステップS3)。
次に、認識文字列「見る」と同じ文字列の同一面情報60が暗記カードデータベース830に既に記憶されていると判定されると(ステップS4;Yes)、図11(b)に示すように、該当する登録済みの暗記カードが検出された旨がメインディスプレイ10に表示される(ステップS15)。
次に、認識文字列「見る」の同一面情報60の識別番号「4」に対応する手書き画像「見る」が一方のカード面表示枠70aに表示されるとともに、この同一面情報60の認識文字列「見る」に反対面情報61でリンクする他の認識文字列「sea」が検出されて、当該他の認識文字列に同一面情報60でリンクする手書き画像「sea」が他方のカード面表示枠70bに表示される(ステップS16)。
次に、図11(b),(c)に示すように、暗記カードの内容表示画面でユーザが「表」の文字部分をタッチして(ステップS20;Yes)、英語「look at」をサブディスプレイ11のタッチパネル110に手書き入力して訳/決定キー2bを操作すると(ステップS21)、手書き画像から認識文字列「look at」が文字認識される(ステップS22)。
次に、認識文字列「look at」が未だ暗記カードデータベース830に記憶されていないと判定されると(ステップS23;No)、図4に示すように、手書き画像「look at」が手書き画像テーブル84に記憶されるとともに(図中、ID「6」の欄参照)、図5(b)に示すように、当該手書き画像の識別番号「6」(図中、「画像ID」の欄参照)と、認識文字列「look at」とが対応付けられ、同一面情報60として英語の暗記カードデータベース830aに記憶される。また、この「look at」についての表面の同一面情報60と、「見る」についての裏面(非追加面)の同一面情報60とを互いにリンクさせるように暗記カードデータベース830に反対面情報61が記憶される(ステップS24)。
そして、図11(d)に示すように、手書き画像「look at」がカード面表示枠70aに表示されるとともに、当該カード面表示枠70aの近傍に矢印記号70cが表示される。また、暗記カードを新たに作成した旨がメインディスプレイ10に表示される。
次に、ユーザが矢印記号70cをタッチすると(ステップS40;Yes)、図11(e)に示すように、非切替面のカード面表示枠70bの認識文字列「見る」に反対面情報61でリンクする各認識文字列「sea」,「look at」が、切替表示可能な認識文字列として暗記カードデータベース830から抽出された後、表示中の認識文字列「look at」とは別の認識文字列「sea」が表示対象の認識文字列として選択され、この表示対象の認識文字列に同一面情報60でリンクする手書き画像「sea」が切替面のカード面表示枠70aに表示される(ステップS41)。
次に、ユーザがカード面表示枠70aの内部をタッチして(ステップS30;Yes)、修正後の暗記カードの内容についてタッチパネル110での手書き入力と、訳/決定キー2bの操作と行うと(ステップS31)、図11(f)に示すように、修正後の手書き画像「see」が認識文字列として文字認識される(ステップS32)。
次に、図4に示すように、修正後の手書き画像「see」が手書き画像テーブル84に記憶されて、修正前の手書き画像「sea」が手書き画像テーブル84から削除される。また、図5(a)に示すように、修正後の手書き画像の認識文字列「see」が当該手書き画像「see」にリンクされ、同一面情報60として暗記カードデータベース830に記憶されるとともに、修正前の手書き画像の認識文字列「sea」についての反対面情報61がコピーされて、修正後の手書き画像の認識文字列「see」についての反対面情報61として記憶される。そして、修正前の手書き画像の認識文字列「sea」についての同一面情報60及び反対面情報61が暗記カードデータベース830から削除される(ステップS33)。
そして、図11(g)に示すように、カード面表示枠70aの内部に表示されていた修正前の手書き画像「sea」が修正後の手書き画像「see」に更新される。
<動作例3>
まず上記の動作例1,2が行われた状態で、図12(a)に示すように、「登録済み暗記カードの検索作成モード」が選択された後(ステップS1;Yes)、ユーザが中国語「幇助」をサブディスプレイ11のタッチパネル110に手書き入力して訳/決定キー2bを操作すると(ステップS2)、手書き画像から認識文字列「幇助」が文字認識される(ステップS3)。
次に、図12(b)に示すように、認識文字列「幇助」と同じ文字列の同一面情報60が未だ既に暗記カードデータベース830に記憶されていないと判定されると(ステップS4;No)、該当する登録済みの暗記カードが存在しない旨がメインディスプレイ10に表示される(ステップS5)。
次に、図4に示すように、手書き画像「幇助」が手書き画像テーブル84に記憶されるとともに、図5(c)に示すように、当該手書き画像の識別番号「8」(図中、「画像ID」の欄参照)と、認識文字列「幇助」とが対応付けられ、同一面情報60として暗記カードデータベース830に記憶される(ステップS6)。
また、上述の図12(b)に示すように、手書き画像「幇助」がカード面表示枠70aに表示される。
次に、ユーザが日本語「世話をする」をサブディスプレイ11のタッチパネル110に手書き入力して訳/決定キー2bを操作すると(ステップS7)、手書き画像から認識文字列「世話をする」が文字認識される(ステップS8)。
次に、認識文字列「世話をする」と同じ文字列の同一面情報60が既に暗記カードデータベース830に記憶されていると判定されると(ステップS9;Yes)、この認識文字列,認識元の手書き画像を暗記カードデータベース830,手書き画像テーブル84に新たに記憶させず、図5(a),(b)に示すように、文字認識された認識文字列「世話をする」の言語「日本語」及び識別番号「2」が認識文字列「幇助」に対応付けて記憶されるとともに、認識文字列「幇助」の言語「中国語」及び識別番号「1」が認識文字列「世話をする」に対応付けて記憶され、2つの同一面情報60が互いにリンクされるように反対面情報61が記憶される(ステップS11)。
そして、図12(c)に示すように、手書き画像「世話をする」がカード面表示枠70bに表示されるとともに、暗記カードを新たに作成した旨がメインディスプレイ10に表示される。
<動作例4>
まず上記の動作例1〜3が行われた状態で、図13(a)に示すように、「登録済み暗記カードの検索作成モード」が選択された後(ステップS1;Yes)、ユーザが英語「look at」をサブディスプレイ11のタッチパネル110に手書き入力して訳/決定キー2bを操作すると(ステップS2)、手書き画像から認識文字列「look at」が文字認識される(ステップS3)。
次に、認識文字列「look at」と同じ文字列の同一面情報60が暗記カードデータベース830に既に記憶されていると判定されると(ステップS4;Yes)、図13(b)に示すように、該当する登録済みの暗記カードが検出された旨がメインディスプレイ10に表示される(ステップS15)。
次に、認識文字列「look at」の同一面情報60の識別番号「6」に対応する手書き画像「look at」が一方のカード面表示枠70aに表示されるとともに、この同一面情報60の認識文字列「look at」に反対面情報61でリンクする他の認識文字列「見る」が検出されて、当該他の認識文字列に同一面情報60でリンクする手書き画像「見る」が他方のカード面表示枠70bに表示される(ステップS16)。また、カード面表示枠70bに表示された手書き画像の認識文字列「見る」に対し、反対面情報61でリンクする他の認識文字列「see」,「look at」が暗記カードデータベース830から複数検出されて、反対側のカード面のカード面表示枠70a近傍に矢印記号70cが表示される。なお、このように他の認識文字列が複数検出された場合には、図13(e)に示すように、矢印記号70cが表示される代わりに、検出された複数の認識文字列「see」,「look at」が一覧表示されることとしても良い。
次に、図13(c)に示すように、暗記カードの内容表示画面でユーザが「裏」の文字部分をタッチして(ステップS20;Yes)、中国語「看」をサブディスプレイ11のタッチパネル110に手書き入力して訳/決定キー2bを操作すると(ステップS21)、手書き画像から認識文字列「看」が文字認識される(ステップS22)。
次に、認識文字列「看」が未だ暗記カードデータベース830に記憶されていないと判定されると(ステップS23;No)、図4に示すように、手書き画像「看」が手書き画像テーブル84に記憶されるとともに(図中、ID「9」の欄参照)、図5(c)に示すように、当該手書き画像の識別番号「9」(図中、「画像ID」の欄参照)と、認識文字列「看」とが対応付けられ、同一面情報60として中国語の暗記カードデータベース830cに記憶される。また、この「看」についての裏面の同一面情報60と、「look at」についての表面(非追加面)の同一面情報60とを互いにリンクさせるように暗記カードデータベース830に反対面情報61が記憶される(ステップS24)。
そして、図13(d)に示すように、手書き画像「看」がカード面表示枠70bに表示されるとともに、当該カード面表示枠70bの近傍に矢印記号70cが表示される。また、暗記カードを新たに作成した旨がメインディスプレイ10に表示される。
<動作例5>
まず、上記の動作例1〜4が行われた状態で、図14(a)に示すように、「暗記カードの新規作成モード」が選択された後(ステップS1;Yes)、ユーザが日本語「出席」をサブディスプレイ11のタッチパネル110に手書き入力して訳/決定キー2bを操作すると(ステップS2)、手書き画像から認識文字列「出席」が文字認識される(ステップS3)。
次に、認識文字列「出席」と同じ文字列の同一面情報60が暗記カードデータベース830に既に記憶されていると判定されると(ステップS4;Yes)、図14(b)に示すように、該当する登録済みの暗記カードが検出された旨がメインディスプレイ10に表示される(ステップS15)。
次に、認識文字列「出席」の同一面情報60の識別番号「2」に対応する手書き画像「出席」が一方のカード面表示枠70bに表示されるとともに、この同一面情報60の認識文字列「出席」に反対面情報61でリンクする他の認識文字列「attend」が検出され、当該他の認識文字列に同一面情報60でリンクする手書き画像「attend」が他方のカード面表示枠70aに表示される(ステップS16)。また、カード面表示枠70aに表示された手書き画像の認識文字列「attend」に対し、反対面情報61でリンクする他の認識文字列「出席」,「世話をする」が暗記カードデータベース830から複数検出され、反対側のカード面のカード面表示枠70bの近傍に矢印記号70cが表示される。
次に、図14(b),(c)に示すように、暗記カードの内容表示画面でユーザが「表」の文字部分をタッチして(ステップS20;Yes)、日本語「しゅっせき」をサブディスプレイ11のタッチパネル110に手書き入力して訳/決定キー2bを操作すると(ステップS21)、手書き画像から認識文字列「しゅっせき」が文字認識される(ステップS22)。
次に、認識文字列「しゅっせき」が未だ暗記カードデータベース830に記憶されていないと判定されると(ステップS23;No)、図4に示すように、手書き画像「しゅっせき」が手書き画像テーブル84に記憶されるとともに(図中、ID「10」の欄参照)、図5(b)に示すように、当該手書き画像の識別番号「10」(図中、「画像ID」の欄参照)と、認識文字列「しゅっせき」とが対応付けられ、同一面情報60として日本語の暗記カードデータベース830bに記憶される。また、この「しゅっせき」についての表面の同一面情報60と、「出席」についての裏面(非追加面)の同一面情報60とを互いにリンクさせるように暗記カードデータベース830に反対面情報61が記憶される(ステップS24)。
そして、図14(d)に示すように、手書き画像「しゅっせき」がカード面表示枠70aに表示されるとともに、当該カード面表示枠70aの近傍に矢印記号70cが表示される。また、暗記カードを新たに作成した旨がメインディスプレイ10に表示される。
<動作例6>
まず、上記の動作例1〜5が行われた状態で、図15(a)に示すように、「暗記カード書き取りテストモード」が選択されると(ステップT1;Yes)、メインディスプレイ10に出題条件の設定画面が表示される。
この設定画面で、テスト問題の言語を日本語、回答の言語を英語に選択し、既に正解したテスト問題を出題しない旨を選択し、認識文字列の登録順にテスト問題を出題する旨を選択すると(ステップT2)、反対面情報61で英語にリンクする認識文字列が日本語の暗記カードデータベース830bから抽出され(ステップT3)、更に、テスト問題で正解済みである旨が反対面情報61に付加されていない認識文字列が抽出される(ステップT5)。但し、本動作例6の時点では、テスト問題で正解済みである旨は、未だ何れの認識文字列にも付加されていない。
次に、図15(b)に示すように、既に絞り込まれている認識文字列のうち、暗記カードデータベース830bに最先に登録された認識文字列「出席」が検出され、この認識文字列の手書き画像「出席」が問題表示枠74aに表示されるとともに、テスト問題を切り替えるための矢印記号74bがメインディスプレイ10に表示される(ステップT7)。
次に、矢印記号74bに対するタッチ操作によって他の問題の表示が指示されると(ステップT8;Yes)、図15(c)に示すように、既に絞り込まれている認識文字列のうち、暗記カードデータベース830bに2番目に登録された認識文字列「世話をする」が検出され、この認識文字列の手書き画像「世話をする」が新たなテスト問題とされて問題表示枠74aに表示される(ステップT9)。
次に、図15(d),(e)に示すように、回答についてユーザによるタッチパネル110での手書き入力「extend」と、訳/決定キー2bの操作とが行われると(ステップT10;Yes)、テスト問題の認識文字列「世話をする」に反対面情報61でリンクする英語の認識文字列「attend」がテスト問題の正答の認識文字列として検出されるとともに、手書き画像「extend」が認識文字列として文字認識される。そして、この認識文字列「extend」と、正答の認識文字列「attend」とが一致しないと判定され(ステップT12;No)、不正解であった旨がメインディスプレイ10に表示される(ステップT15)。
次に、図16に示すように、復習モードが実行されて正答の手書き画像「attend」がメインディスプレイ10に表示され、正答の認識文字列「attend」が文字認識されるような手書き入力をユーザがタッチパネル110から6回入力すると、各手書き画像がメインディスプレイ10に表示される(ステップT16)。
<動作例7>
まず、上記の動作例1〜6が行われた状態で、図17の左上の図に示すように、「暗記カード閲覧モード」が選択されると(ステップU1;Yes)、メインディスプレイ10に閲覧条件の設定画面が表示される。
この設定画面で、暗記カードの表示面の言語を日本語に選択し、テスト問題に既に正解したカード面を表示しない旨を選択し、認識文字列の登録順に手書き画像を表示する旨を選択すると(ステップU2)、認識文字列が日本語の暗記カードデータベース830bから抽出され(ステップU3)、更に、テスト問題で正解済みである旨が反対面情報61に付加されていない認識文字列が抽出される(ステップU5)。但し、本動作例6の時点では、テスト問題で正解済みである旨は、未だ何れの認識文字列にも付加されていない。
次に、図17の左側中段の図に示すように、既に絞り込まれている認識文字列のうち、暗記カードデータベース830bに最先に登録された認識文字列「出席」が検出され、この認識文字列の手書き画像「出席」がカード面表示枠77aに表示されるとともに、暗記カードを切り替えるための矢印記号77bがメインディスプレイ10に表示される(ステップU7)。
次に、図17の右上の図に示すように、矢印記号77bに対するタッチ操作によって他の暗記カードの表示が指示されると(ステップU8;Yes)、図17(c)に示すように、既に絞り込まれている認識文字列のうち、暗記カードデータベース830bに2番目に登録された認識文字列「世話をする」が検出され、この認識文字列の手書き画像「世話をする」がカード面表示枠77aに表示される(ステップU9)。
そして、この状態から更に矢印記号77bに対するタッチ操作によって他の暗記カードの表示が指示されると(ステップU8;Yes)、図17の左側中段の図の状態に移行する。
次に、図17の左側中段の図の状態から、訳/決定キー2bの操作が行われると(ステップU10;Yes)、図17の左下の図に示すように、カード面表示枠77aの認識文字列「出席」に反対面情報61でリンクする各認識文字列「attend」,「しゅっせき」が切替表示可能な認識文字列として暗記カードデータベース830から抽出された後、認識文字列「attend」が表示対象の認識文字列として選択され、この表示対象の認識文字列に同一面情報60でリンクする手書き画像「attend」がカード面表示枠77aに表示される(ステップU11)。
次に、この状態から、更に訳/決定キー2bの操作が行われると(ステップU10;Yes)、図17の右下の図に示すように、カード面表示枠77aの認識文字列「attend」に反対面情報61でリンクする各認識文字列「しゅっせき」,「出席」が切替表示可能な認識文字列として暗記カードデータベース830から抽出された後、認識文字列「しゅっせき」が表示対象の認識文字列として選択され、この表示対象の認識文字列に同一面情報60でリンクする手書き画像「しゅっせき」がカード面表示枠77aに表示される(ステップU11)。
そして、この状態から更に訳/決定キー2bの操作が行われると(ステップU10;Yes)、図17の左側中段の図の状態に移行する。
以上の電子辞書1によれば、図4や図5、図9のステップU11、図17等に示したように、暗記カードにおける各面の内容として入力された手書き画像が複数記憶され、手書き画像を文字認識した認識文字列が認識元の手書き画像にリンクされて同一面情報60として暗記カードデータベース830に複数記憶され、同じ暗記カードの両面の内容として入力された2つの手書き画像の認識文字列同士をリンクさせた反対面情報61が暗記カードデータベース830記憶されるようになっており、ユーザ操作に応じて、任意の手書き画像がカードの第1面の内容として表示された後、第1面の手書き画像に同一面情報60でリンクする認識文字列に対し、反対面情報61でリンクする認識文字列が第2面の認識文字列として検出され、当該第2面の認識文字列に同一面情報60でリンクする手書き画像が暗記カードの第2面の内容として表示されるので、同じ暗記カードの両面の内容としてユーザに手書き入力された2つの手書き画像を表示させ、暗記カードとして用いることができる。従って、カード作成時に内容を書き込んで覚えるという通常の暗記カードの効果を得ることができるため、暗記カードを模した表記で辞書データベースの内容を表現するに過ぎない従来の場合と比較して、学習効果を高めることができる。
また、図6のステップS9〜S11や図12等に示したように、手書き入力手段により暗記カードの一方の面の内容として新たに入力された手書き画像の認識文字列が既に同一面情報に記憶されている場合に、この新たな手書き画像を記憶させず、この記憶済みの認識文字列と、同じ暗記カードの他方の面の内容として入力された手書き画像に同一面情報60でリンクする認識文字列とをリンクさせた反対面情報61を暗記カードデータベース830に記憶させるので、暗記カードの1つの面に複数の面を反対面として対応付けることができるとともに、共通する面の手書き画像の重複を防止して記憶容量を節約することができる。
また、図7のステップS23等に示したように、暗記カードの両面の内容として新たに入力された2つの手書き画像の2つの認識文字列がそれぞれ既に同一面情報に記憶されており、かつ、当該2つの認識文字列同士をリンクさせた反対面情報が既に記憶されている場合に、当該2つの新たな手書き画像を記憶させず、同じ暗記カードが作成済みである旨が表示されるので、同じ内容の暗記カードの作成を防止し、記憶容量を更に節約することができる。
また、図8のステップT7〜T13や図15等に示したように、テストモードの指示がされると、任意の手書き画像がテスト問題として表示され、テスト問題の手書き画像に同一面情報60でリンクする認識文字列に対し、反対面情報61でリンクする認識文字列がテスト問題の正答として検出され、テスト問題に対する回答が手書き入力されると、当該回答の手書き画像の認識文字列が前記正答の認識文字列と一致するか否かに基づいて回答の正誤が判定されて判定結果が表示されるので、カードの一方の面を問題として出題し、他方の面の内容を手書き入力して回答するというテストを行うことができる。従って、より学習効果を高めることができる。
また、図5や図8のステップT3、図15等に示したように、認識文字列が言語ごとに記憶され、記憶された認識文字列のうち、ユーザから選択された言語の認識文字列に同一面情報60でリンクする任意の手書き画像がテスト問題として表示されるので、ユーザがテスト問題の出題言語を指定することができる。従って、より学習効果を高めることができる。
また、図5や図8のステップT5,T14、図15等に示したように、テスト問題に対する回答が正解と判定された場合に、当該テスト問題の手書き画像に同一面情報60でリンクする認識文字列と、前記正答の認識文字列とをリンクさせた反対面情報61に対し、テスト問題に正解した旨が付加して記憶され、ユーザ操作に応じて、テスト問題に正解した旨が付加されていない反対面情報61を検出し、検出された反対面情報61の認識文字列に同一面情報60でリンクする手書き画像がテスト問題として表示されるので、未正解のテスト問題を出題させることができる。従って、より学習効果を高めることができる。
また、図15のステップT16や図16等に示したように、テスト問題に対する回答が不正解と判定された場合に、正答の認識文字列に同一面情報60でリンクする手書き画像が表示されるとともに、当該正答の認識文字列が文字認識されるような手書き入力が所定回数だけ受け付けられるので、間違ったテスト問題の復習を手書き入力によって行うことができる。従って、より学習効果を高めることができる。
また、図9のステップU11や図17等に示したように、任意の手書き画像がカードの第1面の内容として表示された後、第1面の手書き画像に同一面情報60でリンクする認識文字列に対し、反対面情報61でリンクする第2面の認識文字列が複数検出された場合に、これら複数の第2面の認識文字列のうち、何れか1つの認識文字列が表示対象の認識文字列として選択され、当該表示対象の認識文字列に同一面情報60でリンクする手書き画像が暗記カードの第2面として表示されるとともに、当該暗記カードの第2面として他の手書き画像が存在する旨が矢印記号77b等で表示され、ユーザ操作に応じて、前記複数の第2面の認識文字列の間で表示対象の認識文字列が順に切り替えられるので、暗記カードの1つの面に複数の面が反対面として対応付けられている場合に、対応付けられた各面を切り替えて確認することができる。従って、より学習効果を高めることができる。
また、図7のステップS33や図11等に示したように、ユーザから暗記カードの任意の面の内容について修正指示がされた場合に、修正後の内容として入力された手書き画像が記憶されるとともに、記憶されていた修正前の手書き画像が削除され、修正後の手書き画像の認識文字列が当該手書き画像にリンクされ、同一面情報60として記憶されるとともに、修正前の手書き画像の同一面情報60が削除され、修正前の手書き画像の認識文字列についての反対面情報61が修正後の手書き画像の認識文字列についての反対面情報61として記憶されるので、手書き入力や認識文字列の内容に誤りがある場合であっても、その内容を訂正することができる。
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本発明に係る電子機器を電子辞書1として説明したが、本発明が適用可能なものは、このような製品に限定されず、携帯電話、パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機などの電子機器全般に適用可能である。また、本発明に係る情報表示プログラム81は、電子辞書1に対して着脱可能なメモリカード、CD等に記憶されることとしてもよい。
また、暗記カードの内容表示画面には、2つのカード面表示枠70a,70bと、「表」,「裏」の文字等とが表示されることとして説明したが、入力部30のユーザ操作によって見出語検索が行われ、ユーザ任意の見出語と当該見出語に対応する説明情報とがメインディスプレイ10に表示された状態で暗記カード処理が実行された場合には、これら見出語及び説明情報がカード面表示枠70a,70b等とともに内容表示画面に表示されることとしても良い。この場合には、見出語及び説明情報が表示された状態で、ユーザによる手書き入力が受け付けられるため、辞書検索した内容を見ながら単語カードの作成を行うことができる。従って、より学習効果を高めることができる。