JP2004105999A - プレス成形装置 - Google Patents

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Hisayoshi Kato
加藤 久佳
Yoshinori Suzuki
鈴木 義則
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Abstract

【課題】ポンチの進行方向前方の縦壁部の内側の間隔が小さい、ハット形断面のような部材の縦壁面に穴抜きとバーリング加工とを同時に行わせて皿穴加工を施す場合に好適なプレス成形装置を提供すること。
【解決手段】ハット形断面のような二つの縦壁部が接近するプレス品80の縦壁部82に穴抜きとバーリング加工を同時に行わせるために、両縦壁部82に略合致する突起部を有するベース20に縦方向に貫通する縦穴23を設け、一側面にダイス機能を有する嵌合部42を設けた略菱形のダイ40を、該ダイ40の上下の傾斜面45、46に当接する上下のカム面54、55を有するインナカム50により包含するように縦穴23に摺動可能に収納し、インナカム50の上下の摺動によりダイ40を左右に移動させて、子カムに設けたポンチ71により縦壁部82を押圧して穴抜きとバーリング加工を同時に行わせるようにした。
【選択図】      図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレス成形装置に関し、特に、穴抜きとバーリング加工とを同時に行うプレス型に適用するカム機構を有するプレス成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プレス品の構造部材に部品を取り付けるために該プレス品にウエルドナットを取り付けて、該ウエルドナットに部品をネジ止めすることが行われるが、部品点数の削減、コスト低減のためにプレス品に穴抜きとバーリング加工とを施して皿穴を形成し、この皿穴にネジを切ってウエルドナットの代用とすることが行われる。
そして、このプレス品の縦壁部に穴抜きとバーリング加工とを同時に施して皿穴を成形する技術として、図7(特許文献1の第1図)に示すように、1つの寄せカムaによって、ダイスbを取り付けた第2受動カムcと、ポンチdを取り付けた第3受動カムeとの、両方を移動させるようにしたダブルカム機構がある。
ところが、このダブルカム機構は構造が複雑で、広い面積を必要とし、例えば自動車のドア内板のような断面の大きなプレス品の縦壁部に穴抜きとバーリング加工とを同時に行うような場合、すなわちポンチdの進行方向前方の縦壁部の内側が大きく開かれたプレス品を大型の受動カムcに被せて加工するような場合に適用できるものである。
【0003】
ところで、ポンチの進行方向前方の縦壁部の内側が制限された断面のプレス品、例えば自動車の床裏面に取り付けられるハット形断面のメンバ部材のようなプレス品880の縦壁部に穴抜きとバーリング加工とを同時に行う場合に、上記従来のダブルカム機構では、図8に示すように、上型875に取り付けられた寄せカム876により、第3受動カム870を動かし、該カム870に取り付けたポンチ871と第2受動カム840に取り付けたダイス部842により穴抜きとバーリング加工とを同時に行わせ、成形終了後、ダイス部842からプレス品880を取り出す際に、プレス品880をバーリング部の高さ分だけ横方向にずらす必要があるため、ダイス部842の厚さを薄くしなければならず、プレス型としての強度が低下するという問題がある。
【0004】
一方、上記従来のダブルカム機構の構造が複雑で、広い面積を必要とし、また、カム接触時の騒音が大きく、制作費やメンテナンス費用が高価である等の問題を対策するものとして、特許文献1に記載の「皿穴加工における寄せカム機構」が提案されている。
この寄せカム機構の技術は、図7に示したような、それまでの1つの寄せカムによってダイスを取り付けた第2受動カムと、ポンチを取り付けた第3受動カムとの両方を移動させるようにしたダブルカム機構であるため構造が複雑で大型となっていた寄せカム機構を、ダイスを取り付けた第2受動カムとポンチを取り付けた第3受動カムとを個別のシングルカム機構とし、バーリング部の高さ分の寸法を逃がすためのシングルカム機構と皿穴加工のためのシングルカム機構とを組み合わせたものである。
【0005】
すなわち、図9(特許文献1の第4図)に示すように、この寄せカム機構は、上型975に取り付けられたピン960により、第1受動カム950を押し下げ、ダイス942を取り付けた第2受動カム940を図示右方に移動させ、パネル980に密着させる。
一方、固定カム976により、ポンチ971を取り付けた第3受動カム970を左方に動かし、該第3受動カム970に取り付けたポンチ971と前記第2受動カム940に取り付けたダイス942によりプレス品980の縦壁部に皿穴加工を施すものである。
【0006】
【特許文献1】
実開昭58−116119号公報(第3頁から第5頁、第1図、第4図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この従来の寄せカム機構は、図9からも明らかなように、例えば自動車のドア内板のような断面の大きなプレス品980、すなわちポンチ971の進行方向前方の縦壁部の内側が大きく開かれたプレス品980の縦壁部に皿穴加工を施すような場合に、大型の第1受動カム950や第2受動カム940を移動できるようにベース977に取り付けたものであり、メンバ部材のようなハット形断面のプレス品には適用が困難であるという問題が生じていた。
【0008】
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、ポンチの進行方向前方の縦壁部の内側の間隔が小さい、ハット形断面のような部材の縦壁面に穴抜きとバーリング加工とを同時に行わせて皿穴加工を施す場合に好適なプレス成形装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る請求項1に記載のプレス成形装置は、底部と、該底部の左右に立設された縦壁部とを備える断面がコ字形状のプレス品の、前記縦壁部に穴抜きとバーリング加工とを同時に行うためのプレス成形装置であって、上型に設けられた駆動カムと、下型に設けられ、前記プレス品が前記底部の外面を上方へ向けて配置されている状態で前記両縦壁部の間に挿入され、前記両縦壁部の各々の内面に当接する一対の当接部を備え、該当接部の、前記プレス品の加工部に対応する部位に貫通孔が形成されたベースと、前記ベース内に設けられ、前記貫通孔を通って前記加工部に当接する加工位置と、前記加工部から離間した待機位置との間で移動可能なダイと、前記ベース内に設けられ、前記両当接部の内面に摺接しつつ上下方向へ移動可能で、一方向への移動により前記ダイを前記加工位置へ移動させるインナカムと、下型に設けられ、前記プレス品の外側に位置し、前記加工部に加工を施す加工位置と、前記加工部から離間した待機位置との間で移動可能なポンチと、下型に設けられ、上型が下降した際前記駆動カムにより作動させられ、前記インナカムを介して前記ダイを加工位置へ移動させるとともに、前記ポンチを加工位置へ移動させる受動カム機構と、を備えることを特徴とする。
よって、ハット形断面のようなポンチの進行方向前方の縦壁部の内側の間隔が小さいプレス品の両縦壁部内にダイを挿入し、この両縦壁部内でダイを加工位置と待機位置に移動可能にしたので、縦壁部の内側の間隔が小さいプレス品の縦壁面に穴抜きとバーリング加工とを同時に行うことができ、該プレス品の部品点数の削減とプレス成形装置の小型化、設備費低減ができる。
【0010】
また、本発明に係る請求項2に記載のプレス成形装置は、前記インナカムには、前記当接部の内面に当接する面に、略水平方向に貫通する嵌合穴が設けられ、前記受動カム機構には、上型が下降した際前記駆動カムにより略水平方向に移動させられる押圧杆が設けられ、前記ダイの加工位置への移動は、前記嵌合穴に前記押圧杆を挿通し、該押圧杆の移動により前記インナカムを上下方向へ移動させることにより行われることを特徴とする。
よって、ダイを加工位置と待機位置とに移動させるインナカムの上下動を略水平方向に移動させられる押圧杆により行うようにしたので、前記プレス品の底部にインナカム押圧用の不要な穴を設ける必要が無くなり、プレス品の設計の自由度を増加させることができる。
【0011】
また、本発明に係る請求項3に記載のプレス成形装置は、前記インナカムに設けられた前記嵌合穴の下面は、奥に行くほど上に向かうように傾斜しており、前記押圧杆の先端は下面が削られていることを特徴とする。
よって、インナカムの移動のタイミングや精度を、インナカムの嵌合穴や押圧杆に設ける傾斜により設定できる。
【0012】
また、本発明に係る請求項4に記載のプレス成形装置は、前記インナカムに設けられた前記嵌合穴の上面は、奥から押圧杆の挿入方向と反対方向に向かって下向きの傾斜面が形成されており、前記押圧杆の、下面が削られている先端よりも後方の上面が削られていることを特徴とする。
よって、インナカムを積極的に上下動させることができ、インナカムにより駆動させられるダイを待機位置へ積極的に移動させることができるため、バーリング部がダイに噛み込んでも容易にプレス品を外すことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るプレス成形装置の一の実施の形態について図面を参照して以下に説明する。本実施の形態のプレス成形装置は、底部よりも開口部が僅かに広くなったハット形断面のメンバ部材の縦壁部に穴抜きとバーリング加工とを同時に行う場合(以下、「皿穴加工」ともいう。)に適用されたものである。
ここで、図1は、プレス成形装置の断面図であり、図2は、プレス成形装置のダイス側の断面図である。図3は、プレス成形装置のダイス側の斜視図であり、図4は、プレス成形装置のダイス側の主要部品の分解斜視図である。
【0014】
(構成)
本実施の形態のプレス成形装置の構成について説明する。
プレス成形装置10は、図1に示すように、ハット形断面のプレス品80がその開口部を下方に向けて被せられてプレス品80の加工部を押えるダイス群100と、該ダイス群100を駆動するドライバ群200と、プレス品80の縦壁部に穴抜きとバーリング加工とを施すポンチ71を有するポンチ群300とから構成されている。
本発明の主要部は、上記プレス成形装置10の内のダイス群100およびドライバ群200にあるので、このダイス群100およびドライバ群200を重点に説明する。
【0015】
ダイス群100は、図2乃至図4に示すように、下端の基部21の左右方向中央の前後上部に、ハット形断面のプレス品80がその開口部を下方に向けて被せられるように上部が僅かに幅狭の凸字状に形成された突起部22を形成したベース20と、該ベース20の前後方向(図2の紙面に直角の方向)の所要位置にベース20の上端から下端まで連通する平面断面で長方形の縦穴23を設け、該縦穴23内に収納され、後述するドライバ群200により上下に移動させられ、下方からは弾発部材57により上方に押圧されて上下に摺動可能なインナカム50と、該インナカム50の上下動により左右に移動するダイ40と、該ダイ40を前記ベース20に支持する左右一対のプレート31、32(請求項の「当接部」に相当)とからなる。
【0016】
ベース20は、図4に示すように、正面視凸字状、側面視凹字状のもので、前後の突起部22間内の左右の所要位置に後述するプレート31、32を収納可能なプレート嵌入凹部24R、24Lを設け、このプレート嵌入凹部24R、24Lの間に前記プレート31、32の取付代を残してベース20の上端から下端まで連通する平面断面で長方形の縦穴23を設けたものである。
縦穴23は、ベース20の上端からプレート嵌入凹部24R、24Lの下端縁までの上部が、平面断面で凸状の突端が互いに対向する形状の切欠きとなり、プレート嵌入凹部24R、24Lの下端縁からベース20の下端までの下部は平面断面が四角形の縦穴となる。
プレート嵌入凹部24R、24Lは、側面視凹字状で平面視で互いに対向するL字状に形成された前後の縦辺と、両縦辺の下端を連結する下辺とからなる空間であり、左側のプレート嵌入凹部24Lの下辺が右側のプレート嵌入凹部24Rの下辺より低い位置に形成されている。
【0017】
一方、ベース20の下部の基部21には、左右方向で貫通する側面視凸状の凹部25が設けられ、その中央部の嵌合溝251は前記縦穴23の前後方向の長さより小さい幅で縦穴23の中央を通り基部21を貫通する態様で設けられている。
嵌合溝251には後述する押圧杆61の進入部612が進退自在に嵌合される。凹部25の嵌合溝251より下部の凹部には、縦穴23の左右の幅だけ間隔を空けて2枚の係合蓋211が取り付けられている。
【0018】
縦穴23の内部には、後述するプレート31、32に設けた貫通孔33、34に左右方向で移動自在に嵌合する円筒形の嵌合部42、44を有するダイ40が設けられている。
該ダイ40は、上縦面41と、該上縦面41と平行で斜め下方に位置する下縦面43と、この両縦面41、43の上端同士および下端同士でそれぞれ連結する平行な傾斜面45、46とを有する正面視略菱形形状のブロック48と、前記上縦面41から右方向に突出する円筒形の上嵌合部42と、前記下縦面43から左方向に突出する下嵌合部44とからなるものである。円筒形の上嵌合部42の中心軸はプレス品80の縦壁部82に直交し、下嵌合部44の中心軸は上嵌合部42の中心軸と平行に設定してある。
そして、皿穴加工時にプレス品80の縦壁部82の加工部の内面と接触する前記上嵌合部42の先端面と前記下縦面43との厚さ寸法は、皿穴加工終了時にダイ40が左方の待機位置に移動して下縦面43が前記下プレート32の内面に当接したときに、前記上嵌合部42の先端面が縦壁部82の内面から離れて、バーリング部84の高さより大きな間隙が生じるように設定される。
【0019】
前記上嵌合部42には、その中心軸に沿って皿穴加工のためのダイスとしての加工穴47があけられ、一方、ブロック48には、下傾斜面46側から上方に向かうスクラップ落とし穴49が垂直にあけられ、これらの加工穴47とスクラップ落とし穴49はダイ40の内部で連通している。
【0020】
次に、ダイ40を前後方向から挟持して、該ダイ40をベース20の縦穴23内に保持するインナカム50は、図4に示すように、ダイ40に対して前側の前ピース501と後側の後ピース502とからなり、この両ピース501、502を前後方向からダイ40を抱き包むように合わせ、縦穴23に上下方向に摺動可能に収納する。
両ピース501、502は殆ど前後で対称な形状であるため、代表として後ピース502でその構造を説明する。
後ピース502は平面の基本断面が四角形で、その大きさは左右幅が前記縦穴23の左右方向と同一であり、前後長は縦穴23の2分の1である。すなわち、前ピース501と後ピース502とを合わせるとその前後長は縦穴23の前後方向の長さと同一となる。
【0021】
後ピース502の前ピース501と対向する側には、前記ダイ40の半身が収納される凹部が設けられており、該凹部の上面には、ダイ40の上傾斜面45に接触する上カム面54が設けられ、凹部の下面には、同じくダイ40の下傾斜面46に接触する下カム面55が設けられ、これら上カム面54と下カム面55とは上傾斜面45と下傾斜面46と同じく平行な傾斜面となっている。
上カム面54と下カム面55のそれぞれの上端は後ピース502の右壁52を切り欠くように開放し、上カム面54と下カム面55のそれぞれの下端は後ピース502の左壁53を切り欠くように開放し、これらの開放部からそれぞれダイ40の左右に設けた上嵌合部42と下嵌合部44が突出可能となっている。
【0022】
後ピース502の下端から僅かに上部には、前記ベース20の嵌合溝251と略同一高さの切欠き511が左右壁52、53を連通するように設けられ、該切欠き511の下辺512の左半分は左壁53から中央部に向かって行くほど上に向かう傾斜面513が形成されて、前後のピース501、502が組み合わされたときに両切欠き511により嵌合穴56が形成されるようになっている。
また、図4には現れていないが、切欠き511の上面と該切欠き511の縦壁との角部の右半分には、該切欠き511の右壁52から左壁53に向かって下向きの傾斜面で構成された突起516が設けられている。(図2、図5参照)
【0023】
なお、後ピース502には下カム面55から下端までつながる縦溝が設けられ、前ピース501と組み合わされたときに前述したダイ40に設けたスクラップ落し穴49に連通するスクラップ落し穴59を形成するようになっている。
また、インナカム50の下面は、該インナカム50を上方に押圧する弾発部材57に当接している。
【0024】
つぎに、ダイ40を左右に摺動可能に保持するプレート31、32は、ベース20の左右のプレート嵌入凹部24R、24Lに嵌入されたときに、その内面がインナカム50の右壁52、左壁53に当接し、外面がプレス品80の縦壁部82に当接するように僅かに傾斜した板状のものであり、該プレート31、32の各々の前後方向の略中央部には前記ダイ40の上下嵌合部42、44が嵌合する上下貫通孔33、34が設けられている。上貫通孔33はプレス品80の加工部に対応する部位に設けられている。
上下貫通孔33、34の高さ方向の位置は、ダイ40の上下嵌合部42、44に合わせて、プレート31の上貫通穴33は上嵌合部42に合わせて上部に、プレート32の下貫通穴34は下嵌合部44に合わせて下部にそれぞれ設けられている。
【0025】
そして、バーリング加工を施す側のプレート31の、プレス品80の縦壁部82の内側面に当接する面には、上貫通穴33から上端まで、バーリング加工されたバーリング部84が通過可能な縦溝310を設けて、バーリング加工終了後、プレス品80をダイス群100から取り出すときにバーリング部84が通過できるようにしてある。
なお、このプレート31、32の四隅にはプレート31、32をプレート嵌入凹部24R、24Lに固定するためのネジ穴が設けられている。
【0026】
つぎに、ダイス群100を駆動する受動カム機構としてのドライバ群200は、プレス機械に取り付けられた上型65に支持された駆動カム66と、該駆動カム66により駆動させられる子カム60と、子カム60の駆動方向先端に取り付けられた押圧杆61と、該押圧杆61を常に子カム60側に押圧するように付勢するバネ62と、子カム60を常に駆動カム66側に押圧するように付勢するバネ63と、子カム60を略水平方向にスライド可能に支持するベース67とからなる。
押圧杆61は、子カム60により押圧されるブロック状の押圧部611と、この押圧部611の子カム60により押圧される面と反対側の下部から押圧方向前方に延びる進入部612とから一体的に形成されている。
進入部612は、ベース20の基部21の下面に設けた嵌合溝251内に摺動可能に挿入される細長い舌状のものである。進入部612の上面6121は略一平面であるが下面6122は先端部手前で削られ下傾斜面6124となって上方に変位し、それより上方に位置する先端部下面6123に接続されて二平面となっている。下面6122と先端部下面6123との高さの差は、インナカム50を下方に押し下げる際のストロークとなる。
押圧杆61は子カム60の押圧方向と対向する方向に付勢されたバネ62により、常に進入部612が嵌合穴56より退出する方向に付勢されている。
【0027】
そして、進入部612には、さらに上面6121と先端部下面6123との厚さを一定に保つように下傾斜面6124と平行に上面6121の両角部が削られて上傾斜面6125が形成され、さらに上傾斜面6125から連続して下面6122との上記厚さを保つように角溝6126が形成されている。
この角溝6126には、進入部612が前ピース501と後ピース502とが組み合わされて形成される嵌合穴56に挿入されたときに、前述の嵌合穴56の上角部に設けられた突起516が嵌入するようになっている。
また、この進入部612の先端部には、両側の角溝6126に挟まれるように上面6121から下面6122および先端部下面6123に貫通するスクラップ落とし穴6129が設けられている。
【0028】
また、ベース20に載置されたプレス品80を上方から押えるものとして、図1に示すように、パッド90がプレス機械に取り付けられた固定ピン91、91に対して上下方向で摺動可能に吊り下げられている。パッド90とプレス機械の間には押圧バネ92が挿入され、押圧バネ92によりパッド90は常に下方に押圧されている。
【0029】
つぎに、ポンチ71をプレス品80の加工部に押圧してバーリング加工を行うもう一つの受動カム機構としてのポンチ群300は、図1に示すように、プレス機械に取り付けられた上型75に支持された駆動カム76と、該駆動カム76により駆動させられる子カム70と、子カム70の駆動方向先端に取り付けられたポンチ71と、子カム70を常に駆動カム76側に押圧するように付勢するバネ73と、子カム70をプレス品80の縦壁部82にと直交方向にスライド可能に支持するベース77とからなる。
ポンチ71は、ダイ40の上嵌合部41に設けられた加工穴47に、同軸上で進入可能に子カム70の前壁に取り付けられている。
ポンチ71は子カム70の押圧方向と対向する方向に付勢されたバネ73により、常に加工穴47から退出する方向に付勢されている。
【0030】
(作用)
次に、以上のように構成されたプレス成形装置10の動作について説明する。
まず、図5に示すように、プレス機械が上昇して、パッド90がダイス群100から上方に離れ、同時に、上型65と駆動カム66が上昇していて子カム60がバネ63により押圧されてベース67上を左方向に摺動して待機し、押圧杆61もバネ62により押圧されて左方に待機した状態、ならびに上型75と駆動カム76が上昇して子カム70がバネ73により押圧されてベース77上を右方向に摺動してポンチ71が右方向に待機した状態で、ハット形断面のプレス品80をその開口部を下方に向けてベース20に被せる。
この状態では、インナカム50は、その下部に設けられた嵌合穴56に押圧杆61の進入部612の先端の上面6121と先端部下面6123とによる厚さの薄い部分が挿入され、かつ、弾発部材57により上方に押圧されているので、嵌合穴56の下辺512が先端部下面6123に当接するまで上昇している。
【0031】
また、このとき、インナカム50の突起516は、押圧杆61の進入部612の先端の上面6121と接触し、したがって、これによってもインナカム50は上昇させられている。
インナカム50の上昇により下カム面55に接触しているダイ40の下傾斜面46が上方に押圧され、ダイ40は上下の嵌合部42、44が左右のプレート31、32にそれぞれ設けられた貫通孔33、34に摺動可能に嵌合しているため、くさびの原理により、左方に移動して待機位置にとどまっている。
【0032】
次に、プレス機械を作動させてパッド90、駆動カム66、76を徐々に下降させると、パッド90の下面がプレス品80のハット形断面の底部外面に当接してプレス品80をベース20に押圧保持するとともに、押圧杆61が子カム60を介してプレス方向と直交する方向の前方(図示右方)に移動させられ、押圧杆61の進入部612がインナカム50の嵌合穴56内を前進する。
押圧杆61が前進すると、その先端下面に設けた下傾斜面6124が徐々に嵌合穴56の傾斜面513に当接し、さらに押圧杆61が前進すると、その下面6122が傾斜面513上に乗り上がる。
押圧杆61はベース20の嵌合溝251により上下移動不可に規制されているので、押圧杆61の前進に伴い、インナカム50が下方に押圧されて、弾発部材57の上方への押圧力に抗してインナカム50は下方に移動する。
この時、同時に、嵌合穴56の上角部に設けられた突起516が進入部612の上面6121に接触しつつ角溝6126に嵌合してインナカム50の下降を補助する。
【0033】
インナカム50が下方に移動すると、インナカム50の上カム面54がダイ40の上傾斜面45を下方に押圧し、くさびの原理によりダイ40が右方向の加工位置に移動する。
そして、ダイ40の上嵌合部42の先端面がプレート31の貫通孔33から該プレート31の外面と同一面となる加工位置に達し、プレス品80の右側の縦壁部82の内面に当接する。
その後、さらにプレス機械を下降させることにより、パッド90はプレス品80をベース20に押圧した状態で、弾発部材92が圧縮され、ピン91がパッド90内を摺動してパッド90の押圧状態を保持するとともに、押圧杆61はさらに前進を続けるが、この位置では進入部612の厚さが一定のためインナカム50を介してダイ40は加工位置に固定された状態を保持する。
【0034】
一方、子カム70は駆動カム76を介してベース20に向かって加工位置に前進するので、子カム70の先端に取り付けたポンチ71がプレス品80の右側の縦壁部82を押圧し、該縦壁部82に抜き穴83をあけつつダイ40に設けた加工穴47に進入する。
加工穴47はポンチ71の外径にプレス品80の板厚の略2倍を加えた直径を有するため、さらにポンチ71が押圧されると、ポンチ71は抜き穴83の周囲の鋼材を加工穴47内に押し込みつつ加工穴47内に進入し、抜き穴83の周囲にバーリング部84を形成し、皿穴加工が行われる。(図2の状態)
なお、縦壁部82に抜き穴83をあけたときに生じたスクラップは、加工穴47を通りスクラップ落し穴49、59、6129を通って装置外へ排出される。
【0035】
皿穴加工が行われた後、プレス機械を上昇させると、パッド90はそのまましばらく押圧状態を保ちつつ、駆動カム66、76が上昇し、それに伴い子カム60、70がバネ63、73の押圧力により、ベース20から離れる方向にベース67、77上を移動し、したがってポンチ71がバーリング部84から抜き取られ、当初の待機位置に戻るとともに、押圧杆61もその進入部612の一般部が嵌合穴56から退去し、厚さの薄い先端部が嵌合穴56内に残った状態で停止する。
するとインナカム50は弾発部材57の上方への押圧力と角溝6126に嵌入していた突起516が傾斜面6125を経由して進入部612の先端部の上面6121上に乗り上がることとにより上昇させられ、下カム面55が下傾斜面46を押圧して、ダイ40を左方の待機位置に移動させる。
したがって、ダイ40の加工穴47からプレス品80のバーリング部84が脱出せず、所謂噛み込み状態が発生することはない。
【0036】
上記によりインナカム50を、弾発部材57の上方への押圧力と押圧杆61による強制的な上昇により上方に移動させると、ダイ40が左方に移動し、それによりその上嵌合部42に設けられている加工穴47に挿入されているバーリング部84が加工穴47から脱出し、上嵌合部42の先端面とプレス品80の縦壁部82内面との間に間隙が生じ、プレス品80をベース20から外すことができるようになる。
そして、プレス品80を上方に持ち上げることによりベース20から取り外して皿穴加工を終了する。
プレス品80を上方に持ち上げる際には、前記バーリング部84は、上プレート31に設けた縦溝310内を通過することができ、プレス品80をベース20から容易に取り出すことができる。
【0037】
このように、ハット形断面のような二つの縦壁部が接近するプレス品80の縦壁部82に穴抜きとバーリング加工とを同時に行わせるために、両縦壁部82に略合致する突起部22を有するベース20に上下方向に貫通する縦穴23を設け、一側面にダイス機能を有する嵌合部42を設けた略菱形のダイ40を、該ダイ40の上下の傾斜面45、46に当接する上下のカム面54、55を有するインナカム50により包含して縦穴23に摺動可能に収納し、子カム60を介した押圧杆61の移動によるインナカム50の上下摺動によりダイ40を左右に移動させて、子カム70に設けたポンチ71により縦壁部82を押圧して穴抜きとバーリング加工とを同時に行わせるようにしたので、二つの縦壁部が接近する断面のプレス品にも穴抜きとバーリング加工とを同時に行うことができ、かつプレス成形装置が小型化でき、装置のコスト低減が可能となった。
【0038】
なお、本発明は前記実施の形態のものに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施の形態では、インナカム50を移動させる押圧杆61を駆動する駆動カム66や子カム60と、ポンチ71を移動させる駆動カム76や子カム70を、ダイス群100の左右に配置して別個のものとしたが、図6に示すように、ダイス群110として押圧杆161を駆動する子カムをポンチ71を移動させる子カム701と共用とし、この子カム701を1個の駆動カム761とバネ162によりベース771上を摺動するように駆動すれば、装置の左右の幅が短縮でき、小型のプレス機械に設置することができ、段取り替え等の作業が容易に行える。
なお、この場合は、インナカム50に設けた嵌合穴56の傾斜面513および突起516の形成方向が反対となるのは当然である。
また、前記実施の形態では、縦穴23は平面断面で角穴のものとしたが、これに限られず、丸穴とし、インナカム50の外形も円筒形とすることが可能である。
また、前記実施の形態では、穴抜きとバーリング加工とをダイ40の上方の嵌合部42で行うもので説明したが、下方の嵌合部44に加工穴47を設けてこの位置で穴抜きとバーリング加工を行うものであってもよい。
また、上記のインナカム50の上方移動を、弾発部材57で行うか突起516により行うかは、いずれか一方を選択しても両者を併用してもよい。
【0039】
【発明の効果】
本発明により、プレス成形装置を小型化でき、ハット形断面のような二つの縦壁部が接近するプレス品の縦壁部に穴抜きとバーリング加工とを同時に行うことが可能となり、さらに子カムに押圧されて移動し、前記インナカムを引き下げる押圧杆を設けたので、ハット形断面の底部にインナカムを押圧するための加工用穴を設ける必要がなく、プレス品の設計要件を緩和することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態に係るプレス成形装置の断面図である。
【図2】本発明の一の実施の形態に係るプレス成形装置のダイス群の断面図である。
【図3】本発明の一の実施の形態に係るプレス成形装置のダイス群の斜視図である。
【図4】本発明の一の実施の形態に係るプレス成形装置のダイス群の主要部品の分解斜視図である。
【図5】本発明の一の実施の形態に係るプレス成形装置のダイス群のプレス前の断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係るプレス成形装置の断面図である。
【図7】従来の寄せカム機構の断面図である。
【図8】従来の寄せカム機構をハット形断面のプレス品に適用する場合の断面図である。
【図9】従来の他の寄せカム機構の断面図である。
【符号の説明】
10      プレス成形装置
100、110 ダイス群
200     ドライバ群
300     ポンチ群
20      ベース
31、32   プレート(当接部)
40      ダイ
50      インナカム
56      嵌合穴
60、70   子カム
61      押圧杆
65、75   上型
66、76   駆動カム
71      ポンチ
80      プレス品
81      底部
82      縦壁部
90      パッド

Claims (4)

  1. 底部と、該底部の左右に立設された縦壁部とを備える断面がコ字形状のプレス品の、前記縦壁部に穴抜きとバーリング加工とを同時に行うためのプレス成形装置であって、
    上型に設けられた駆動カムと、
    下型に設けられ、前記プレス品が前記底部の外面を上方へ向けて配置されている状態で前記両縦壁部の間に挿入され、前記両縦壁部の各々の内面に当接する一対の当接部を備え、該当接部の、前記プレス品の加工部に対応する部位に貫通孔が形成されたベースと、
    前記ベース内に設けられ、前記貫通孔を通って前記加工部に当接する加工位置と、前記加工部から離間した待機位置との間で移動可能なダイと、
    前記ベース内に設けられ、前記両当接部の内面に摺接しつつ上下方向へ移動可能で、一方向への移動により前記ダイを前記加工位置へ移動させるインナカムと、
    下型に設けられ、前記プレス品の外側に位置し、前記加工部に加工を施す加工位置と、前記加工部から離間した待機位置との間で移動可能なポンチと、
    下型に設けられ、上型が下降した際前記駆動カムにより作動させられ、前記インナカムを介して前記ダイを加工位置へ移動させるとともに、前記ポンチを加工位置へ移動させる受動カム機構と、
    を備えることを特徴とするプレス成形装置。
  2. 請求項1に記載のプレス成形装置において、
    前記インナカムには、前記当接部の内面に当接する面に、略水平方向に貫通する嵌合穴が設けられ、
    前記受動カム機構には、上型が下降した際前記駆動カムにより略水平方向に移動させられる押圧杆が設けられ、
    前記ダイの加工位置への移動は、前記嵌合穴に前記押圧杆を挿通し、該押圧杆の移動により前記インナカムを上下方向へ移動させることにより行われることを特徴とするプレス成形装置。
  3. 請求項2に記載のプレス成形装置において、
    前記インナカムに設けられた前記嵌合穴の下面は、奥に行くほど上に向かうように傾斜しており、前記押圧杆の先端は、下面が削られていることを特徴とするプレス成形装置。
  4. 請求項3に記載のプレス成形装置において、
    前記インナカムに設けられた前記嵌合穴の上面は、奥から押圧杆の挿入方向と反対方向に向かって下向きの傾斜面が形成されており、前記押圧杆の、下面が削られている先端よりも後方の上面が削られていることを特徴とするプレス成形装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011039730A1 (en) * 2009-10-02 2011-04-07 Euromac Spa Embossing apparatus with a moveable, cammed - actuated forming die
CN105195620A (zh) * 2015-10-23 2015-12-30 无锡微研精密冲压件股份有限公司 侧面贴合双边翻孔模
KR102180542B1 (ko) * 2019-11-13 2020-11-19 킨더스 주식회사 펀칭기
CN113231528A (zh) * 2021-05-18 2021-08-10 贵州振华群英电器有限公司(国营第八九一厂) 一种to-5微型继电器支架切异形脚模具

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