JP2004105331A - 炊飯器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鍋11と、着脱自在に鍋11を収納する炊飯器本体12と、この炊飯器本体内12に鍋11収納時に鍋11と接する加熱手段13とを備え、前記加熱手段13は、基板14と、基板14の表面に形成した絶縁層15と、絶縁層15上に発熱体16とを有するものであり、加熱手段13が基板14を中心として形成されるので熱容量を小さくでき、熱応答性を向上するとともに効率のよい炊飯が行える。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、炊飯用の鍋を、直接、加熱手段に接した状態で収納し、炊飯を行う炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の炊飯器は、図6に示すような構成が一般的であった。すなわち、炊飯用の鍋1を、リング状にシーズヒータ2を鋳込んだアルミニウム製の炊飯ヒータ3の上に接触載置して炊飯を行うものである。炊飯制御は、温度センサ4の信号を得て、制御装置5で行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の炊飯器における加熱手段は、シーズヒータ2によって炊飯ヒータ3を加熱し、その加熱ヒータ3によって鍋1を加熱するため、炊飯ヒータ3の熱容量が大きく、熱応答性に欠け、効率のよい炊飯が行えるとは言えないものであった。
【0004】
本発明は、前記課題を解決するもので、加熱手段の熱容量を小さくして、熱応答性を向上させ、効率のよい炊飯が行える炊飯器を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の炊飯器は、加熱手段として、基板と、この基板の表面に形成した絶縁層と、この絶縁層上に形成した発熱体とを有するものとした。
【0006】
これにより、加熱手段が基板を中心として形成されるので熱容量を小さくでき、熱応答性を向上するとともに効率のよい炊飯が行える。
【0007】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、炊飯用の鍋と、この鍋を着脱自在に収納する炊飯器本体と、この炊飯器本体内への鍋収納時に鍋と接してこれを加熱する加熱手段とを備え、前記加熱手段は、基板と、この基板の表面に形成した絶縁層と、この絶縁層上に形成した発熱体とを有する炊飯器とすることにより、加熱手段が基板を中心として形成されるので熱容量を小さくでき、熱応答性を向上するとともに効率のよい炊飯が行える。
【0008】
請求項2に記載の発明は、基板を金属で構成した請求項1に記載の炊飯器とすることにより、加熱手段に対する衝撃等の信頼性が増すとともに製造加工が容易である。
【0009】
請求項3に記載の発明は、絶縁層と発熱体は基板に印刷形成した請求項1または2に記載の炊飯器とすることにより、加熱手段を容易に構成することができるとともに、薄型形成が可能となる。
【0010】
請求項4に記載の発明は、発熱体上に保護層を形成した請求項1〜3のいずれか1項に記載の炊飯器とすることにより、発熱体の腐食等の影響を抑制することが可能となり信頼性が向上する。
【0011】
請求項5に記載の発明は、保護層は絶縁層と同質材料で構成した請求項4に記載の炊飯器とすることにより、絶縁板と保護層の密着性が向上するとともに、熱膨張差による歪み等の影響が無いため信頼性が増す。
【0012】
請求項6記載の発明は、絶縁層あるいは保護層上に温度により抵抗が変化する抵抗体を形成し、この抵抗体によって鍋温度を検知する請求項1〜5のいずれか1項に記載の炊飯器とすることにより、より精度良く鍋温度(内容物の温度)を検知できるため、精度の良い炊飯制御ができるとともに安全性が向上する。
【0013】
請求項7に記載の発明は、発熱体はPt、Pd、Rh、Ni、Ag、Ruの群から選択される少なくとも1種の金属材料で構成した請求項1〜6のいずれか1項に記載の炊飯器とすることにより、発熱体自身の延性が優れるため絶縁層との密着性に優れるとともに、クラック等の発生がないため信頼性が向上する。
【0014】
請求項8に記載の発明は、絶縁層は結晶化ガラスで形成した請求項1〜7のいずれか1項に記載の炊飯器とすることにより、絶縁層の熱衝撃等に対する信頼性が向上する。
【0015】
請求項9に記載の発明は、絶縁層はほうろう質層で形成した請求項1〜7のいずれか1項に記載の炊飯器とすることにより、絶縁層の仕上がりが良く、耐久性、耐薬品性、摩耗性に富むため信頼性が向上する。
【0016】
【実施例】
以下、本説明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0017】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1における炊飯器を示すものである。
【0018】
図に示すように、炊飯器は、水と米を収容する炊飯用の鍋11と、この鍋11を着脱自在に収納する炊飯器本体12と、この炊飯器本体12内への鍋11収納時に鍋11の底面と接してこれを加熱する加熱手段13とを備えている。
【0019】
前記加熱手段13は、図2に示すように、鍋11の底面と接する基板14と、この基板14の表面に形成した絶縁層15と、この絶縁層15上に形成した発熱体16とを有する。本実施例においては、基板14は、SUS430系の板厚1.0mmを使用した。基板14に金属を使用することによって、加工性・形状自由度が増すとともに衝撃にも強くなり信頼性が向上する。
【0020】
さらに基板13上の絶縁層15は、絶縁性、耐熱性を有するものであれば特に限定はなく、セラミック等でも良いが、本実施例において絶縁層15は結晶化ガラスを使用することで熱衝撃性が増した。
【0021】
またこの結晶化ガラスはペースト状のものを基板14に印刷・焼成して形成した。印刷形成することで容易に絶縁層15を形成できるとともに薄型構造が可能となった。本実施例において絶縁層15の膜厚は80μmとした。
【0022】
また結晶化ガラスの代わりにほうろう質層を設けてもよい。ほうろうは仕上がりも良く、耐久性、耐薬品性、摩耗性に富むため信頼性が向上する。さらに基板14への形成もディップやスプレーによって容易に形成できるため、製造し易い。
【0023】
さらに絶縁層15の上の発熱体16は、本実施例においては、Ag・Pdによって構成された金属ペーストを印刷によって形成することで構成した。とくに発熱体16はPt、Pd、Rh、Ni、Agの群から選択される少なくとも1種の金属材料で構成することによって、材料自身の延性が優れるため、基板14との密着性に優れるとともに、クラック等の発生がないため信頼性が増す。
【0024】
さらに発熱体16の上に保護層17を形成することによって、腐食などの影響を抑制することが可能となり信頼性が向上する。さらに保護層17を絶縁層15と同質材料で構成することによって、熱膨張差によって生じるマイクロクラックなどの発生を抑制できるため、信頼性が増す。
【0025】
本実施例における加熱手段13は、その重量を約100gにまで抑えることが出来た。また加熱手段13の基板14を構成するステンレスの比熱は0.12cal/g・℃である。この結果、加熱手段13の熱容量は18cal/℃となり、約70%も熱容量が低減可能である(なお、図6に示す従来の炊飯ヒータ3の重量は約280g、アルミニウムの比熱は0.23cal/g・℃であり、熱容量は64cal/℃である)。よって、本実施例の炊飯器では、加熱手段13の熱容量を小さくすることができるため、熱応答性が向上できるとともに省エネが可能となる。
【0026】
図3は、加熱手段13への電力印加時の印加時間と温度の関係を示す。電力は490Wを測定5秒後に印加し、60秒間印加し続けた。この結果、本実施例の加熱手段13は電力印加と同時に温度が上昇し、初期21.5℃であったものが60秒後には346℃にまで上昇した。
【0027】
しかし、図6に示した従来の炊飯ヒータ3を使用した場合においては、初期21.5℃であったものが60秒間印加しても40℃までしか上昇しなかった。この結果からも、本実施例の加熱手段13の熱応答性がすぐれていることがわかる。また実際に3合の米を炊飯した場合、その消費電力は、従来の炊飯器と比較して約10Wh低減可能となった。
【0028】
さらに従来の炊飯器は温度センサ4を設けて温度検知し、マイコンによって炊飯ヒータの電力調整を行っているが、炊飯ヒータの熱応答性が悪いため、細かい温度調節や、温度の上げ下げができないが、本実施例の炊飯器は、熱応答性が良いため細かいマイコン制御が精度良くできるとともに、IH炊飯器並みに、瞬時に電力をお米に印加することが可能となる。この結果、おいしくご飯を炊きあげることが可能となった。
【0029】
なお、図1において、18は鍋11を炊飯器本体12に収納した際に鍋底と接する温度センサ、19は温度センサ18の信号を得て炊飯制御を行う制御装置、20は鍋11の開口部を開閉する炊飯蓋を示す。
【0030】
(実施例2)
図4は本発明の実施例2における炊飯器を示すものである。基本構成は実施例1と同じである。異なる点は、絶縁層15あるいは保護層17に温度によって抵抗値が変化する抵抗体21を形成し、鍋11の温度を検知している点である。つまり、温度センサ18に代えて抵抗体21を形成している。
【0031】
本実施例における抵抗体21としては、銀ペーストを印刷焼成することで絶縁層15あるいは保護層17上に形成した。図5に鍋11の温度と抵抗体21の抵抗値を示した。この結果から、抵抗体21の抵抗値と鍋11の温度とは相関があるため、精度良い検知が実現できる。
【0032】
さらに加熱手段13に抵抗体21を形成することで、加熱手段13の異常発熱も即座に検知可能となるので、安全性を向上することが可能となる。さらに従来の炊飯器のように温度センサを鍋に接する必要がないため小型化が実現できる。
【0033】
なお、本実施例において、抵抗体21として銀ペーストを使用したが、温度によって抵抗値が変化するものであればこれに限るものではない。さらに、本実施例においては新たに抵抗体21を形成したが、発熱体16自身が温度によって抵抗値が変化するものを選択することで、発熱体16と抵抗体21を兼ねることが可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上のように、本発明の炊飯器によれば、加熱手段が基板を中心として形成されるので熱容量を小さくでき、熱応答性を向上するとともに効率のよい炊飯が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における炊飯器の構成図
【図2】同炊飯器における加熱手段の拡大断面図
【図3】同炊飯器における加熱手段の電力印加時間と温度の関係を示す特性図
【図4】本発明の実施例2における炊飯器の構成図
【図5】同炊飯器における鍋の温度と抵抗値の関係を示す特性図
【図6】従来の炊飯器の部分断面図
【符号の説明】
11 鍋
12 炊飯器本体
13 加熱手段
14 基板
15 絶縁層
16 発熱体
17 保護層
18 温度センサ
21 抵抗体
Claims (9)
- 炊飯用の鍋と、この鍋を着脱自在に収納する炊飯器本体と、この炊飯器本体内への鍋収納時に鍋と接してこれを加熱する加熱手段とを備え、前記加熱手段は、基板と、この基板の表面に形成した絶縁層と、この絶縁層上に形成した発熱体とを有する炊飯器。
- 基板を金属で構成した請求項1に記載の炊飯器。
- 絶縁層と発熱体は基板に印刷形成した請求項1または2に記載の炊飯器。
- 発熱体上に保護層を形成した請求項1〜3のいずれか1項に記載の炊飯器。
- 保護層は絶縁層と同質材料で構成した請求項4に記載の炊飯器。
- 絶縁層あるいは保護層上に温度により抵抗が変化する抵抗体を形成し、この抵抗体によって鍋温度を検知する請求項1〜5のいずれか1項に記載の炊飯器。
- 発熱体はPt、Pd、Rh、Ni、Ag、Ruの群から選択される少なくとも1種の金属材料で構成した請求項1〜6のいずれか1項に記載の炊飯器。
- 絶縁層は結晶化ガラスで形成した請求項1〜7のいずれか1項に記載の炊飯器。
- 絶縁層はほうろう質層で形成した請求項1〜7のいずれか1項に記載の炊飯器。
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2002
- 2002-09-17 JP JP2002269553A patent/JP2004105331A/ja active Pending
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