JP2004100161A

JP2004100161A - プレハブ式建築物構築物等用の断熱不燃パネル

Info

Publication number: JP2004100161A
Application number: JP2002259934A
Authority: JP
Inventors: Masaaki Kamezaki; 亀崎　正明
Original assignee: BS DOOR KK
Current assignee: BS DOOR KK
Priority date: 2002-09-05
Filing date: 2002-09-05
Publication date: 2004-04-02

Abstract

【課題】プレハブ式建築物等に使用される、壁パネル、床パネル等の各種パネルとして断熱不燃性に優れたパネルを提供する。
【解決手段】フレーム３の枠材２に嵌着した溝形材に表裏面鋼板１ａ、１ｂの周縁部１ｃを２直角に折曲げ固着して張設し、フレーム３と表裏面鋼板１ａ、１ｂで形成した中空部内に充填７を充填し、隣接パネルＰ、Ｐの接続部間にパネル連結具１０の連結板９を挿入して鉤状突起８、８をフレーム３の鉤形突条２ｃ、２ｃに引掛け係合し、胴縁連結具１３の帯金１１を胴縁６の外周に掛け回し、相対したパネル連結具１０と胴縁連結具１３の各座板７、１２をボルト・ナット１４で緊締することにより両パネルＰ、Ｐと胴縁６を強固一体的に連結するよう連結ブラケットＢを設けた。
【選択図】図１

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、プレハブ式建築物構築物等、例えばプレハブ式の冷凍・冷蔵庫、冷凍・冷蔵倉庫、クリーンルーム、各種倉庫、作業場、その他に使用される、壁パネル、床パネル、天井パネル、扉、窓付パネル等の各種パネルとして、断熱不燃性に優れた断熱不燃パネルを開発、提供するものである。
【０００２】
【従来の課題】
従来の上記プレハブ式建築物構築物等用の各種パネルは、例えば、図９、図１０に示すパネル１００Ｐのように、アルミ（図示例）、硬質樹脂、若しくは木材等のフレーム材１０２ａで形成した長方形等のフレーム１０２の表裏両面に薄い鋼板（カラー鉄板等）１ａ、１ｂを張設し、フレーム１０２と表裏面の鋼板１ａ、１ｂで囲った中空部内に硬質発泡ポリウレタン等の充填材１１１を注入発泡硬化して設けたものであり、長年耐久性、耐外圧衝撃性、水気密性、遮音性、特に断熱性に優れているが、火災時に高熱が加わると鋼板から熱伝導してフレームのアルミ材が比較的低温で変形溶解し、樹脂、木材は燃焼し、充填材は溶融、膨張して外部へ洩出し或いは燃焼して猛烈な煙、ガスを発生し、更に鋼板が熱で反曲し、フレームから外れ剥がれはじける等で、パネルが損傷、破壊、燃焼する恐れがあるなど、断熱不燃性能に劣るため、断熱不燃性を要求される建築物構築物等用の断熱不燃建材として使用できないことが大きな課題とされてきた。
【０００３】
また、従来、上記プレハブ式建築物構築物等を構成するにつき、並列設置したパネルの内面側若しくは外面に沿って太い鋼管等の胴縁を設置し、該胴縁にパネルを連結してプレハブ式建築物構築物等の全体を強固一体的に構成することが行われているが、各パネルと胴縁の連結手段として簡単かつ強固に取付け取外しが出来る有効な手段が提供されていなかった。
【０００４】
【発明が解決した課題】
そこで、本発明は上記従来のパネルに代えて、断熱不燃性能の優れた断熱不燃パネルを提供するものであり、パネル表裏両面を覆う鋼板間にロックウール等の断熱不燃性の充填材を充填する一方、
従来パネルのように火災時等の高熱が鋼板からアルミ、プラスチック、木材等製のフレーム（材）に直接伝達して、変形、溶融、燃焼してしまわないように、フレームの枠材と表裏面鋼板の周縁部との間に溝形材を介在設置することによって、鋼板の熱が反対側に直接伝達するのを遮断するように備え、
更に、表裏面鋼板の４辺の周辺部をフレームの枠材に嵌着した溝形材に沿って２直角に折曲げ固着して、鋼板が高熱で反曲し、或いは充填材の膨張等で高内外圧が加わった場合等に容易に反曲しフレームから外れ剥がれはじける等のことがないように強固に固着して備えた構成にすることによって、優れた断熱不燃性能を有する断熱不燃パネルを開発、提供して、従来の課題を解決したものである。
【０００５】
また、本発明はプレハブ式建築物構築物等の建築構築時に、並列設置したパネルの内面側若しくは外面に沿って太い鋼管等の胴縁を設置し、該胴縁にパネルを連結してプレハブ式建築物構築物等の全体を強固一体的に構成するにつき、
上記の本発明連結ブラケットを開発し、該連結ブラケットにより簡単かつ強固に胴縁にパネルを連結して、プレハブ式建築物構築物等の全体を強固一体的に構成し得るようにして、従来の課題を解決したものである。
【０００６】
【課題を解決する手段】
即ち、本発明は、狭長板の片面の長手方向の両側辺に突条を突設し、該突条間に２本の突条を平行に突設すると共にその一方の突条を先端が鉤形の鉤形突条としたアルミ製の枠材をもって長方形等のフレームを設け、また、上記両側辺の突条の先端に嵌着する横断面略Ｕ形で不燃断熱性素材製の狭長な溝形材を設け、
【０００７】
上記フレームの表裏両面に鋼板を固着張設するにつき、フレームの枠材の両側辺の突条の先端に溝形材を嵌着すると共に、該溝形材の周面に沿って鋼板の４辺の周縁部を２直角に折り曲げて、該周縁部とフレームとの間に上記溝形材を介在した状態、即ち、鋼板とフレームを直接接触しない状態に固着張設し、
また、フレームと表裏両面の鋼板で囲った中空部内にロックウール等の充填材を充填して設けたものである、プレハブ式建築物構築物等用の断熱不燃パネル
によって課題を解決したものである。
【０００８】
【課題を解決する手段】
また、本発明は、隣接パネルが相互に接続した状態を支持するための太い鋼管等の胴縁に取付けて、パネルと胴縁を強固一体的に連結するに用いる連結ブラケットであり、
【０００９】
長方形の座板に、先端の左右に鉤状の突起を形成した連結板を直立した、横断面略Ｔ形のパネル連結具と、胴縁の周囲に掛け回す帯金の両端に座板を延設した胴縁連結具を設け、
【００１０】
隣接パネルの接続部間にパネル連結具の連結板を挿入して一方の鉤状突起を右（若しくは左）　側パネルのフレームの鉤形突条に、他方の鉤状突起を左　（若しくは右）　側パネルのフレームの鉤形突条に引掛け係合し、胴縁連結具の帯金を胴縁の外周に掛け回し、
【００１１】
相対したパネル連結具と胴縁連結具の各座板をボルト・ナットで緊締することによりパネル連結具の両鉤状突起で両パネルを胴縁方向へ強引に引付けると共に、両パネルと胴縁を強固一体的に連結するように備えたものである、プレハブ式建築物構築物等用の断熱不燃パネルの連結ブラケットによって課題を解決したものである。
【００１２】
【実施例】
次に、本発明の実施例を説明する。図１〜図５を参照。
狭長板の片面の長手方向の両側辺に突条を突設し、該両突条２ａ、２ｂ間に２本の突条を平行に突設すると共にその一方の突条を先端が鉤形の鉤形突条２ｃとしたアルミ製の枠材２をもって長方形等のフレーム３を設け、また、上記両側辺の突条２ａ、２ｂの先端に嵌着する横断面略Ｕ形で不燃断熱性素材製の狭長な溝形材４を設け、
【００１３】
上記フレーム３の表裏両面に鋼板１ａ、１ｂを固着張設するにつき、フレーム３の４辺枠材２の両側辺の突条２ａ、２ｂの先端に溝形材４を嵌着すると共に、該溝形材４の周面に沿って鋼板１ａ、１ｂの４辺の周縁部１ｃを２直角に折り曲げて、該４辺の周縁部１ｃとフレーム３との間に上記溝形材４を介在した状態、即ち、鋼板１ａ、１ｂとフレーム３を直接接触しない状態に固着張設し、
また、フレーム３と表裏両面の鋼板１ａ、１ｂで囲った中空部内にロックウール等の充填材５を充填して設けた、プレハブ式建築物構築物等用の断熱不燃パネルＰである。
【００１４】
【実施例】
請求項２に記載の発明の実施例（図６〜図８、及び図１〜図２を参照）。
隣接パネルＰ１、Ｐ２が相互に接続した状態を支持するための太い鋼管等の胴縁６に取付けて、各パネルＰと胴縁６を強固一体的に連結するに用いる連結ブラケットＢであり、
【００１５】
長方形の座板７に、先端の左右に鉤状の突起８、８を形成した連結板９を直立した、横断面略Ｔ形のパネル連結具１０と、胴縁６の周囲に掛け回す帯金１１の両端に座板１２を延設した胴縁連結具１３を設け、
【００１６】
隣接パネルＰ１、Ｐ２の接続部間にパネル連結具１０の連結板９を挿入して一方の鉤状突起８を左側パネルＰ１のフレーム３の鉤状突条２ｃに、他方の鉤状突起８を右側パネルＰ２のフレーム３の鉤状突条２ｃにそれぞれ引掛け係合し、胴縁連結具１３の帯金１１を胴縁６の外周に掛け回し、
【００１７】
相対したパネル連結具１０と胴縁連結具１３の各座板７、１２をボルト・ナット１４で緊締することによりパネル連結具１０の両鉤状突起８、８で両パネルＰ１、Ｐ２を胴縁６方向へ強引に引付けると共に、両パネルＰ１、Ｐ２と胴縁６を強固一体的に連結するように備えた、プレハブ式建築物構築物等用の断熱不燃パネルＰの連結ブラケットＢである。
【００１８】
必要に応じて、パネル相互の接続部の空間、隙間等にコーキング材、パッキング材等１５を充填し、また、隣接パネルが内外方向に外れないように連結する連結用溝形材１６を介挿する。
【００１９】
なお、説明及び図示を省くが、図示例は主として側壁用に使用する形状の断熱不燃パネルを示すが、床用、天井用、その他用途に応じた特殊形状の断熱不燃パネルの場合でも、本発明構成を備えたものは、本発明の技術的範囲に包含されるものである。
また、本発明は断熱不燃パネルとしての他、通常のパネルとしてそのまま使用でき、また、例えば、断熱不燃性の充填材に代えて通常のパネル用の充填材を充填して使用することができ、また、溝形材４の設置を省くことができるが、これらの場合も当然本発明の技術的範囲に包含されるものである。
【００２０】
【作用】
フレーム３の表裏面に鋼板１ａ、１ｂを枠材２に嵌着した溝形材４に沿って２直角に折曲げ固着して張設し、鋼板１ａ、１ｂとフレーム２ａ、２ｂの間に形成した中空部内にロックウール等の充填材７を充填して、プレハブ式建築物構築物等用の断熱不燃パネルＰを設ける。
【００２１】
また、隣接パネルＰ１、Ｐ２の接続部間に、連結ブラケットＢのパネル連結具１０の連結板９を挿入して一方の鉤状突起８を左側パネルＰ１（若しくは右側パネルＰ２）のフレーム３の鉤状突条２ｃに、他方の鉤状突起８を右側パネルＰ２（若しくは左側パネルＰ１）のフレーム３の鉤状突条２ｃにそれぞれ引掛け係合し、胴縁連結具１３の帯金１１を胴縁６の外周に掛け回し、
【００２２】
相対したパネル連結具１０と胴縁連結具１３の各座板７、１２をボルト・ナット１４で緊締することによりパネル連結具１０の両鉤状突起８、８で両パネルＰ１、Ｐ２を胴縁６方向へ強引に引付けると共に、両パネルＰ１、Ｐ２と胴縁６を強固一体的に連結する。
【００２３】
而して、上記のようにして設けた本発明構成の壁パネル、床パネル、天井パネル等のパネルＰを上記本発明連結ブラケットＢで連結して壁、床、天井等を構成することによって、断熱不燃性の各種建築物構築物等を設ける。
また、必要に応じて、連結した両パネルの隙間、空間等にコーキング材、パッキング等１５を充填し、また、隣接パネルＰ、Ｐが庫内外方向に外れないように連結する連結用溝形材１６を介挿するものである。
【００２４】
【効果】
パネル表裏両面を覆う鋼板とフレームで形成した中空部内にロックウール等の断熱不燃性の充填材を充填する一方、フレームの枠材に断熱不燃性の溝形材を嵌着することによって、表面（若しくは裏面）鋼板の熱が反対側に直接伝達するのを遮断するように備えたので、従来パネルのように火災時等の高熱が鋼板からアルミ、プラスチック、木材等製のフレーム（材）等に直接伝達して、変形、溶融、燃焼してしまうことがなく、断熱不燃性能の優れた断熱不燃パネルを提供し得る。
【００２５】
更に、表裏の面鋼板の４辺の周辺部をフレームの枠材に嵌着した溝形材に沿って２直角に折曲げ固着して強固に備えたので、鋼板が高熱で反曲し、或いは充填材の膨張等で高内外圧が加わった場合等に容易に反曲しフレームから外れ剥がれはじける等のことがなく、パネルの破損、破壊を有効に防止できる優れた効果がある。
【００２６】
また、本発明連結ブラケットのパネル連結具と胴縁連結具によって簡単かつ強固に胴縁にパネルを連結し得るようにしたので、プレハブ式建築物構築物等の建築構築時に、並列設置したパネルの内面若しくは外面に沿って太い鋼管等の胴縁を設置し、連結ブラケットで胴縁にパネルを連結してプレハブ式建築物構築物等の全体を強固一体的に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例断熱不燃パネルと胴縁を実施例連結ブラケットで連結した状態の一部拡大図で、図２のＣ−Ｃ線断面矢視図。
【図２】実施例断熱不燃パネルと胴縁を実施例連結ブラケットで連結した状態の一部拡大図で、図１のＡ−Ａ線断面矢視図。
【図３】実施例断熱不燃パネルのフレームの正面図、平面図、及び右側面図。
【図４】フレームを形成する枠材の正面図、及び右側面図。
【図５】溝形材の正面図、及び右側面図。
【図６】実施例連結ブラケットの正面図、及び平面図。
【図７】実施例連結ブラケットのパネル連結具の正面図、及び右側面図。
【図８】実施例連結ブラケットの胴縁連結具の正面図、平面図、及び右側面図。
【図９】従来パネルの１例の正面図。
【図１０】図１０のＤ−Ｄ線断面拡大図。
【符号の説明】
Ｐ　　　　本発明断熱不燃パネル
Ｂ　　　　連結ブラケット
１ａ　　　表面鋼板
１ｂ　　　裏面鋼板
１ｃ　　　周縁部
２　　　　枠材
２ａ　　　側縁の突条
２ｂ　　　側縁の突条
２ｃ　　　鉤形突条
３　　　　フレーム
４　　　　溝形材
５　　　　充填材
６　　　　胴縁
７　　　　座板（パネル連結具）
８　　　　鉤状突起
９　　　　連結板
１０　　　パネル連結具
１１　　　帯金
１２　　　座板（胴縁連結具）
１３　　　胴縁連結具
１４　　　ボルト・ナット
１５　　　コーキング材、パッキング材等
１６　　　連結用溝形材
以下従来例
１００Ｐ　従来パネル
１０１ａ　鋼板（表面）
１０１ｂ　鋼板（裏面）
１０１ｃ　周縁部
１０２　　フレーム
１０２ａ　フレーム材
１１１　　充填材

Claims

狭長板の片面の長手方向の両側辺に突条を突設し、該突条間に２本の突条を平行に突設すると共にその一方の突条を先端が鉤形の鉤形突条としたアルミ製の枠材をもって長方形等のフレームを設け、また、上記両側辺の突条の先端に嵌着する横断面略Ｕ形で不燃断熱性素材製の狭長な溝形材を設け、
上記フレームの表裏両面に鋼板を固着張設するにつき、フレームの枠材の両側辺の突条の先端に溝形材を嵌着すると共に、該溝形材の周面に沿って鋼板の４辺の周縁部を２直角に折り曲げて、該周縁部とフレームとの間に上記溝形材を介在した状態、即ち、鋼板とフレームを直接接触しない状態に固着張設し、
また、フレームと表裏両面の鋼板で囲った中空部内にロックウール等の充填材を充填して設けたものである、
プレハブ式建築物構築物等用の断熱不燃パネル。
隣接パネルが相互に接続した状態を支持するための太い鋼管等の胴縁に取付けて、パネルと胴縁を強固一体的に連結するに用いる連結ブラケットであり、
長方形の座板に、先端の左右に鉤状の突起を形成した連結板を直立した、横断面略Ｔ形のパネル連結具と、胴縁の周囲に掛け回す帯金の両端に座板を延設した胴縁連結具を設け、
隣接パネルの接続部間にパネル連結具の連結板を挿入して一方の鉤状突起を右（若しくは左）　側パネルのフレームの鉤形突条に、他方の鉤状突起を左　（若しくは右）　側パネルのフレームの鉤形突条に引掛け係合し、胴縁連結具の帯金を胴縁の外周に掛け回し、
相対したパネル連結具と胴縁連結具の各座板をボルト・ナットで緊締することによりパネル連結具の両鉤状突起で両パネルを胴縁方向へ強引に引付けると共に、両パネルと胴縁を強固一体的に連結するように備えたものである、
プレハブ式建築物構築物等用の断熱不燃パネルの連結ブラケット。