JP2003027705A - 金属サンドイッチパネルの連結固定構造 - Google Patents
金属サンドイッチパネルの連結固定構造Info
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- JP2003027705A JP2003027705A JP2001216892A JP2001216892A JP2003027705A JP 2003027705 A JP2003027705 A JP 2003027705A JP 2001216892 A JP2001216892 A JP 2001216892A JP 2001216892 A JP2001216892 A JP 2001216892A JP 2003027705 A JP2003027705 A JP 2003027705A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属サンドイッチパネルの連結部が炎や熱風
を受けても変形を生じ難く金属サンドイッチパネル間の
連結部からの炎や熱風の進入を防止できる金属サンドイ
ッチパネルの連結固定構造を提供する。 【解決手段】 金属サンドイッチパネルX,X同士を、
金属サンドイッチパネルXの幅方向の両側の長手方向と
平行な側端部に設けた第一係合部と第二係合部とを係合
させると共に、第一係合部と第二係合部の裏面側に設け
た突出し部を横断面が略H形状を成す補強材Yの両溝内
にそれぞれ挿入することによってその形状を保持させる
ことによって、炎や熱によって金属サンドイッチパネル
Xが熱膨脹した際にも連結部が変形せず炎や熱が裏面に
噴出しないようにする。
を受けても変形を生じ難く金属サンドイッチパネル間の
連結部からの炎や熱風の進入を防止できる金属サンドイ
ッチパネルの連結固定構造を提供する。 【解決手段】 金属サンドイッチパネルX,X同士を、
金属サンドイッチパネルXの幅方向の両側の長手方向と
平行な側端部に設けた第一係合部と第二係合部とを係合
させると共に、第一係合部と第二係合部の裏面側に設け
た突出し部を横断面が略H形状を成す補強材Yの両溝内
にそれぞれ挿入することによってその形状を保持させる
ことによって、炎や熱によって金属サンドイッチパネル
Xが熱膨脹した際にも連結部が変形せず炎や熱が裏面に
噴出しないようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属サンドイッチ
パネルの連結部が炎や熱風を受けても変形を生じ難く金
属サンドイッチパネル間の連結部からの炎や熱風の進入
を防止できる金属サンドイッチパネルの連結固定構造に
関するものである。
パネルの連結部が炎や熱風を受けても変形を生じ難く金
属サンドイッチパネル間の連結部からの炎や熱風の進入
を防止できる金属サンドイッチパネルの連結固定構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、建築物や構造物の外装材とし
て金属サンドイッチパネルが使用されているが、その多
くは図14の従来の金属サンドイッチパネルの構造を示
す断面説明図に示す如く長手方向に平行な両側の側端に
雄雌の係合部を形成している金属板製の表面外皮と裏面
外皮との間に発泡合成樹脂が充填されて一体化されてお
り、この係合部により図15の連結固定状態を示す断面
説明図の如く長手方向と直交する方向に順次連結固定で
きる構造のものであった。
て金属サンドイッチパネルが使用されているが、その多
くは図14の従来の金属サンドイッチパネルの構造を示
す断面説明図に示す如く長手方向に平行な両側の側端に
雄雌の係合部を形成している金属板製の表面外皮と裏面
外皮との間に発泡合成樹脂が充填されて一体化されてお
り、この係合部により図15の連結固定状態を示す断面
説明図の如く長手方向と直交する方向に順次連結固定で
きる構造のものであった。
【0003】このような金属サンドイッチパネルには、
防音効果や外観の意匠性に加え、防火性能が求められて
おり、例えば市街地のような住宅密集地における火災で
は延焼などによって被害を被る畏れがあるため、金属サ
ンドイッチパネルが屋外からの炎や熱に対して遮炎効果
及び遮熱効果を有していることが特に望まれている。
防音効果や外観の意匠性に加え、防火性能が求められて
おり、例えば市街地のような住宅密集地における火災で
は延焼などによって被害を被る畏れがあるため、金属サ
ンドイッチパネルが屋外からの炎や熱に対して遮炎効果
及び遮熱効果を有していることが特に望まれている。
【0004】外部からの炎や熱に対する遮炎効果及び遮
熱効果において最も問題となるのが金属サンドイッチパ
ネル間の連結部からの炎や熱風の進入である。そこで、
特許第3076751号公報及び特開平9−27324
4号公報には、連結部である金属サンドイッチパネルの
長手方向と平行な両側の側端に耐火性を有する部材を介
在させて炎や熱風の進入を防ぐ工夫が開示されている。
また、特開2000−64455号公報には、天井板や
壁板の各々の裏面に耐火性を有する金属板を貼り付け、
これらの金属板に跨るようにして耐火性能を有するジョ
イント材を取り付けてこのジョイント材を金属板と共に
下地材に固定することによって、炎や熱風を金属板によ
って遮断して直接下地材に到達しないようにする工夫が
開示されている。
熱効果において最も問題となるのが金属サンドイッチパ
ネル間の連結部からの炎や熱風の進入である。そこで、
特許第3076751号公報及び特開平9−27324
4号公報には、連結部である金属サンドイッチパネルの
長手方向と平行な両側の側端に耐火性を有する部材を介
在させて炎や熱風の進入を防ぐ工夫が開示されている。
また、特開2000−64455号公報には、天井板や
壁板の各々の裏面に耐火性を有する金属板を貼り付け、
これらの金属板に跨るようにして耐火性能を有するジョ
イント材を取り付けてこのジョイント材を金属板と共に
下地材に固定することによって、炎や熱風を金属板によ
って遮断して直接下地材に到達しないようにする工夫が
開示されている。
【0005】しかしながら、特許第3076751号に
開示されている発明では、金属サンドイッチパネル間の
連結部に挿入する無機ボードが比較的脆い部材であるた
め、取付強度が低くなるという問題があり、また特開平
9−273244号に開示されている発明では、無機ボ
ードを金属サンドイッチパネル間の連結部に挿入するの
ではなく、金属サンドイッチパネル内で芯材を発泡形成
する際に予め設けておいた凹部に無機材料を配置してお
いて芯材と一体成形しているため製造が容易でなく、ま
た取付具や目地カバーなどの付帯部品も多いため施工管
理が困難であるという問題点がある。更に、特開200
0−64455号公報に開示されている発明では、天井
板等の裏面側に炎や熱が到達することを前提として裏面
側に耐熱性の金属板を貼り付けているため、下地材が木
製である場合のように炎や熱が到達すると容易に燃焼す
る場合には利用できないばかりでなく、各天井板等に金
属板を貼り付けるため施工費用が高価となるなどの欠点
があった。
開示されている発明では、金属サンドイッチパネル間の
連結部に挿入する無機ボードが比較的脆い部材であるた
め、取付強度が低くなるという問題があり、また特開平
9−273244号に開示されている発明では、無機ボ
ードを金属サンドイッチパネル間の連結部に挿入するの
ではなく、金属サンドイッチパネル内で芯材を発泡形成
する際に予め設けておいた凹部に無機材料を配置してお
いて芯材と一体成形しているため製造が容易でなく、ま
た取付具や目地カバーなどの付帯部品も多いため施工管
理が困難であるという問題点がある。更に、特開200
0−64455号公報に開示されている発明では、天井
板等の裏面側に炎や熱が到達することを前提として裏面
側に耐熱性の金属板を貼り付けているため、下地材が木
製である場合のように炎や熱が到達すると容易に燃焼す
る場合には利用できないばかりでなく、各天井板等に金
属板を貼り付けるため施工費用が高価となるなどの欠点
があった。
【0006】また、実際には火災に直面した場合には金
属サンドイッチパネル自体が熱膨張し、両側端の連結部
が変形するため、特許第3076751号公報及び特開
平9−273244号公報に開示されている発明の如く
金属サンドイッチパネルの連結部間に耐熱性や断熱性部
材を介在させても充分に遮炎効果及び遮熱効果が得られ
ないという問題があるにも拘らず、これらの先行技術で
はいずれも連結部の変形や破壊について何ら考察されて
いないのである。
属サンドイッチパネル自体が熱膨張し、両側端の連結部
が変形するため、特許第3076751号公報及び特開
平9−273244号公報に開示されている発明の如く
金属サンドイッチパネルの連結部間に耐熱性や断熱性部
材を介在させても充分に遮炎効果及び遮熱効果が得られ
ないという問題があるにも拘らず、これらの先行技術で
はいずれも連結部の変形や破壊について何ら考察されて
いないのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の欠点を解消し、炎や熱風によって金属サンドイッチ
パネルが熱膨脹した場合にもその連結部が変形を生じ難
く遮炎効果あるいは遮熱効果を維持できる金属サンドイ
ッチパネルの連結固定構造を提供することを課題とす
る。
術の欠点を解消し、炎や熱風によって金属サンドイッチ
パネルが熱膨脹した場合にもその連結部が変形を生じ難
く遮炎効果あるいは遮熱効果を維持できる金属サンドイ
ッチパネルの連結固定構造を提供することを課題とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題を
解決すべく鋭意検討を重ねた結果、金属サンドイッチパ
ネルの連結部から炎や熱風が侵入してくる主な原因が、
建物外部で発生した火災によって金属表面外皮が熱膨張
すると共に表面金属外皮との重合部を介して裏面金属外
皮にも熱が伝わり裏面金属外皮も熱膨張するため金属サ
ンドイッチパネルの側端部が変形して連結部に隙間が生
じ、この隙間から炎や熱風が侵入することにあることを
解明した。そして、この対処法としては、従来技術の如
き側端部に断熱性能を備えた部材を設置しただけでは充
分とは言えず、金属サンドイッチパネルの側端部の形状
を保持し、炎や熱風が侵入可能な隙間を生じさせないこ
とこそが金属サンドイッチパネルの遮熱効果あるいは遮
熱効果を向上させる上で重要であることを究明して本発
明を完成したのである。
解決すべく鋭意検討を重ねた結果、金属サンドイッチパ
ネルの連結部から炎や熱風が侵入してくる主な原因が、
建物外部で発生した火災によって金属表面外皮が熱膨張
すると共に表面金属外皮との重合部を介して裏面金属外
皮にも熱が伝わり裏面金属外皮も熱膨張するため金属サ
ンドイッチパネルの側端部が変形して連結部に隙間が生
じ、この隙間から炎や熱風が侵入することにあることを
解明した。そして、この対処法としては、従来技術の如
き側端部に断熱性能を備えた部材を設置しただけでは充
分とは言えず、金属サンドイッチパネルの側端部の形状
を保持し、炎や熱風が侵入可能な隙間を生じさせないこ
とこそが金属サンドイッチパネルの遮熱効果あるいは遮
熱効果を向上させる上で重要であることを究明して本発
明を完成したのである。
【0009】即ち、本発明者等は、金属サンドイッチパ
ネルの両側端部に金属サンドイッチパネル同士を係合す
る係合部を設けると共に突出し部を設け、横断面が略H
形状を成す補強材の両溝内にそれぞれの突出し部を挿入
することによって突出し部の形状を保持させて金属サン
ドイッチパネルが熱膨脹しても少なくとも側端部の一部
に隙間を生じさせないようにすれば金属サンドイッチパ
ネル裏面側に炎や熱風が侵入することを防ぎ得ることを
究明したのである。そして、表面金属外皮及び裏面金属
外皮の長手方向と平行な端縁を補強材の溝内に位置させ
れば金属サンドイッチパネルが熱膨脹した際にも端縁を
補強材の溝内にとどめることができ、表面金属外皮及び
裏面金属外皮が捲れ上がるなどの変形を抑制することが
可能となり遮炎効果あるいは遮熱効果をより一層高めら
れることや、更に突出し部の底面に芯材が露出している
露出部を設けて表面金属外皮と裏面金属外皮とを断絶さ
せると共に少なくとも金属サンドイッチパネルに当接す
る補強材の表面に耐火性断熱材が被覆されていれば表面
金属外皮から裏面金属外皮に伝わる熱量を抑制できて遮
熱性能をより向上させることができることも究明したの
である。
ネルの両側端部に金属サンドイッチパネル同士を係合す
る係合部を設けると共に突出し部を設け、横断面が略H
形状を成す補強材の両溝内にそれぞれの突出し部を挿入
することによって突出し部の形状を保持させて金属サン
ドイッチパネルが熱膨脹しても少なくとも側端部の一部
に隙間を生じさせないようにすれば金属サンドイッチパ
ネル裏面側に炎や熱風が侵入することを防ぎ得ることを
究明したのである。そして、表面金属外皮及び裏面金属
外皮の長手方向と平行な端縁を補強材の溝内に位置させ
れば金属サンドイッチパネルが熱膨脹した際にも端縁を
補強材の溝内にとどめることができ、表面金属外皮及び
裏面金属外皮が捲れ上がるなどの変形を抑制することが
可能となり遮炎効果あるいは遮熱効果をより一層高めら
れることや、更に突出し部の底面に芯材が露出している
露出部を設けて表面金属外皮と裏面金属外皮とを断絶さ
せると共に少なくとも金属サンドイッチパネルに当接す
る補強材の表面に耐火性断熱材が被覆されていれば表面
金属外皮から裏面金属外皮に伝わる熱量を抑制できて遮
熱性能をより向上させることができることも究明したの
である。
【0010】即ち本発明は、芯材が表面金属外皮と裏面
金属外皮とによって覆われており幅方向の両側に長手方
向と平行な第一側端部と第二側端部とが形成されていて
第一側端部には表面側から順に第一係合部と釘打ち部を
有する第一突出し部とが設けられていると共に第二側端
部には表面側から順に第二係合部と第二突出し部とが設
けられており、該第一側端部は少なくとも該第一突出し
部の表面側の面までが該表面金属外皮によってまた少な
くとも該第一突出し部の裏面までが該裏面金属外皮によ
って覆われており、該第二側端部は少なくとも該第二突
出し部の表面側の面までが該表面金属外皮によってまた
少なくとも該第二突出し部の裏面までが該裏面金属外皮
によって覆われている金属サンドイッチパネル同士の幅
方向の連結固定構造であって、一方の金属サンドイッチ
パネルの第一係合部と隣接する他方の金属サンドイッチ
パネルの第二係合部とが係合されていると共に一方の金
属サンドイッチパネルの第一突出し部と隣接する他方の
金属サンドイッチパネルの第二突出し部とが両者間に介
在されている横断面が略H形状を成す補強材の両溝内に
挿入されており、且つ金属サンドイッチパネルがその釘
打ち部で固定具によって下地材に固定されていることを
特徴とする金属サンドイッチパネルの連結固定構造であ
る。
金属外皮とによって覆われており幅方向の両側に長手方
向と平行な第一側端部と第二側端部とが形成されていて
第一側端部には表面側から順に第一係合部と釘打ち部を
有する第一突出し部とが設けられていると共に第二側端
部には表面側から順に第二係合部と第二突出し部とが設
けられており、該第一側端部は少なくとも該第一突出し
部の表面側の面までが該表面金属外皮によってまた少な
くとも該第一突出し部の裏面までが該裏面金属外皮によ
って覆われており、該第二側端部は少なくとも該第二突
出し部の表面側の面までが該表面金属外皮によってまた
少なくとも該第二突出し部の裏面までが該裏面金属外皮
によって覆われている金属サンドイッチパネル同士の幅
方向の連結固定構造であって、一方の金属サンドイッチ
パネルの第一係合部と隣接する他方の金属サンドイッチ
パネルの第二係合部とが係合されていると共に一方の金
属サンドイッチパネルの第一突出し部と隣接する他方の
金属サンドイッチパネルの第二突出し部とが両者間に介
在されている横断面が略H形状を成す補強材の両溝内に
挿入されており、且つ金属サンドイッチパネルがその釘
打ち部で固定具によって下地材に固定されていることを
特徴とする金属サンドイッチパネルの連結固定構造であ
る。
【0011】そして、係合部の態様としては、金属サン
ドイッチパネルの第一係合部と第二係合部のうち一方
が、表面側から裏面側へ向けて折曲されて設けられてい
る第一段差の終点から幅方向へ向けて折曲されて形成さ
れている第一凸部及び該第一凸部と第一又は第二突出し
部とにより幅方向へ向けて形成されている第一凹部から
成る係合部であり、第一係合部と第二係合部のうち他方
が、表面側から裏面側へ向けて折曲されて設けられてい
て該第一段差と同じ高さを有する第二段差,該第二段差
の終点から幅方向へ向けて突設されていて隣接する金属
サンドイッチパネルの第一凹部に挿入される第二凸部及
び該第二凸部と第二又は第一突出し部とにより幅方向へ
向けて形成されている第二凹部から成る係合部である態
様や、金属サンドイッチパネルの第一係合部と第二係合
部のうち一方が、表面側から裏面側へ向けて折曲されて
設けられている第一段差の終点から幅方向へ向けて折曲
されて形成されている第一凸部,第一又は第二突出し部
の終点から表面側に向けて折曲されて設けられている第
三段差,該第三段差の終点から幅方向に向けて突設され
ている第三凸部及び該第一凸部と該第三凸部により幅方
向に向けて形成されている第一凹部から成る係合部であ
り、第一係合部と第二係合部のうち他方が、表面側から
裏面側へ向けて折曲されて設けられていて該第一段差と
同じ高さを有する第二段差,該第二段差の終点から幅方
向へ向けて突設されていて隣接する金属サンドイッチパ
ネルの第一凹部に挿入される第二凸部及び該第二凸部と
第二又は第一突出し部とにより幅方向へ向けて形成され
ていて隣接する金属サンドイッチパネルの第三凸部が挿
入される第二凹部から成る係合部である態様がある。
ドイッチパネルの第一係合部と第二係合部のうち一方
が、表面側から裏面側へ向けて折曲されて設けられてい
る第一段差の終点から幅方向へ向けて折曲されて形成さ
れている第一凸部及び該第一凸部と第一又は第二突出し
部とにより幅方向へ向けて形成されている第一凹部から
成る係合部であり、第一係合部と第二係合部のうち他方
が、表面側から裏面側へ向けて折曲されて設けられてい
て該第一段差と同じ高さを有する第二段差,該第二段差
の終点から幅方向へ向けて突設されていて隣接する金属
サンドイッチパネルの第一凹部に挿入される第二凸部及
び該第二凸部と第二又は第一突出し部とにより幅方向へ
向けて形成されている第二凹部から成る係合部である態
様や、金属サンドイッチパネルの第一係合部と第二係合
部のうち一方が、表面側から裏面側へ向けて折曲されて
設けられている第一段差の終点から幅方向へ向けて折曲
されて形成されている第一凸部,第一又は第二突出し部
の終点から表面側に向けて折曲されて設けられている第
三段差,該第三段差の終点から幅方向に向けて突設され
ている第三凸部及び該第一凸部と該第三凸部により幅方
向に向けて形成されている第一凹部から成る係合部であ
り、第一係合部と第二係合部のうち他方が、表面側から
裏面側へ向けて折曲されて設けられていて該第一段差と
同じ高さを有する第二段差,該第二段差の終点から幅方
向へ向けて突設されていて隣接する金属サンドイッチパ
ネルの第一凹部に挿入される第二凸部及び該第二凸部と
第二又は第一突出し部とにより幅方向へ向けて形成され
ていて隣接する金属サンドイッチパネルの第三凸部が挿
入される第二凹部から成る係合部である態様がある。
【0012】また、係合部の凹凸部の位置関係として
は、一方の金属サンドイッチパネルの第一凹部の底面と
他方の金属サンドイッチパネルの第二凸部の最も側方に
位置する面とが当接している態様や、一方の金属サンド
イッチパネルの第一凹部の底面と他方の金属サンドイッ
チパネルの第二凸部の最も側方に位置する面、及び/又
は一方の金属サンドイッチパネルの第三凸部の最も側方
に位置する面と他方の金属サンドイッチパネルの第二凹
部の底面とが当接している態様がある。
は、一方の金属サンドイッチパネルの第一凹部の底面と
他方の金属サンドイッチパネルの第二凸部の最も側方に
位置する面とが当接している態様や、一方の金属サンド
イッチパネルの第一凹部の底面と他方の金属サンドイッ
チパネルの第二凸部の最も側方に位置する面、及び/又
は一方の金属サンドイッチパネルの第三凸部の最も側方
に位置する面と他方の金属サンドイッチパネルの第二凹
部の底面とが当接している態様がある。
【0013】更に、遮炎性能の向上を目的として、一方
の金属サンドイッチパネルの第一係合部と他方の金属サ
ンドイッチパネルの第二係合部との係合部間に生じる隙
間の少なくとも一部がコーキング材によって埋められて
いる態様がある。
の金属サンドイッチパネルの第一係合部と他方の金属サ
ンドイッチパネルの第二係合部との係合部間に生じる隙
間の少なくとも一部がコーキング材によって埋められて
いる態様がある。
【0014】そして、遮熱性能の向上を目的として、金
属サンドイッチパネルの第一突出し部と第二突出し部の
最も側方に位置する側端面の少なくとも一部に芯材が露
出している露出部が設けられていると共に、少なくとも
金属サンドイッチパネルに当接する補強材の表面に耐火
性断熱材が被覆されている態様があり、金属サンドイッ
チパネルを下地材に固定する態様としては、釘打ち部と
裏面側に位置する補強材のフランジとを貫通した固定具
によって金属サンドイッチパネルが下地材に固定されて
いる態様があり、金属サンドイッチパネルの裏面側の形
状としては、補強材を構成する2つのフランジのうち裏
面側に位置するフランジの厚みに合わせて第一突出し部
の裏面と第二突出し部の裏面とに凹み部がそれぞれ形成
されている態様が存在するのである。
属サンドイッチパネルの第一突出し部と第二突出し部の
最も側方に位置する側端面の少なくとも一部に芯材が露
出している露出部が設けられていると共に、少なくとも
金属サンドイッチパネルに当接する補強材の表面に耐火
性断熱材が被覆されている態様があり、金属サンドイッ
チパネルを下地材に固定する態様としては、釘打ち部と
裏面側に位置する補強材のフランジとを貫通した固定具
によって金属サンドイッチパネルが下地材に固定されて
いる態様があり、金属サンドイッチパネルの裏面側の形
状としては、補強材を構成する2つのフランジのうち裏
面側に位置するフランジの厚みに合わせて第一突出し部
の裏面と第二突出し部の裏面とに凹み部がそれぞれ形成
されている態様が存在するのである。
【0015】
【発明の実施の態様】以下、図面により本発明に係る金
属サンドイッチパネルの連結固定構造について詳細に説
明する。図1は本発明に係る金属サンドイッチパネルの
連結固定構造の1実施例の断面説明図、図2は図1に示
す金属サンドイッチパネルの連結固定構造に使用される
金属サンドイッチパネルの断面説明図、図3は本発明に
係る金属サンドイッチパネルの連結固定構造の他の実施
例の断面説明図、図4は本発明に係る金属サンドイッチ
パネルの連結固定構造の更に他の実施例の断面説明図、
図5は図4に示す金属サンドイッチパネルの連結固定構
造に使用される金属サンドイッチパネルの断面説明図、
図6は本発明に係る金属サンドイッチパネルの連結固定
構造の更に他の実施例の断面説明図、図7は本発明に係
る金属サンドイッチパネルの連結固定構造の更に他の実
施例の断面説明図、図8は耐火試験における金属サンド
イッチパネルの設置状態を示す斜視説明図、図9は耐火
試験における各部材の配置状態を示す側面説明図、図1
0は炉内温度の測定結果を示す図、図11は隣接する金
属サンドイッチパネルの連結部の裏面の温度変化の測定
結果を示す図、図12は補強材の1実施例を示す正面
図、図13は耐火性断熱材が被覆されている補強材の1
実施例を示す正面図である。
属サンドイッチパネルの連結固定構造について詳細に説
明する。図1は本発明に係る金属サンドイッチパネルの
連結固定構造の1実施例の断面説明図、図2は図1に示
す金属サンドイッチパネルの連結固定構造に使用される
金属サンドイッチパネルの断面説明図、図3は本発明に
係る金属サンドイッチパネルの連結固定構造の他の実施
例の断面説明図、図4は本発明に係る金属サンドイッチ
パネルの連結固定構造の更に他の実施例の断面説明図、
図5は図4に示す金属サンドイッチパネルの連結固定構
造に使用される金属サンドイッチパネルの断面説明図、
図6は本発明に係る金属サンドイッチパネルの連結固定
構造の更に他の実施例の断面説明図、図7は本発明に係
る金属サンドイッチパネルの連結固定構造の更に他の実
施例の断面説明図、図8は耐火試験における金属サンド
イッチパネルの設置状態を示す斜視説明図、図9は耐火
試験における各部材の配置状態を示す側面説明図、図1
0は炉内温度の測定結果を示す図、図11は隣接する金
属サンドイッチパネルの連結部の裏面の温度変化の測定
結果を示す図、図12は補強材の1実施例を示す正面
図、図13は耐火性断熱材が被覆されている補強材の1
実施例を示す正面図である。
【0016】図面中、Xはフェノール樹脂のような熱硬
化性樹脂や好ましくは耐火性及び断熱性を有するロック
ウールや石膏ボードのような材料から形成されている芯
材3が表面金属外皮1と裏面金属外皮2とによって覆わ
れている金属サンドイッチパネルであり、表面金属外皮
1は表面側から少なくとも後述する第一側端部4の第一
突出し部4bの表面側の面4bdまで及び少なくとも後述す
る第二側端部5の第二突出し部5bの表面側の面5bdまで
を覆っており、裏面金属外皮2は少なくとも後述する第
一突出し部4bの裏面4bbまで及び少なくとも第二突出し
部5bの裏面5bbまでを覆っている。
化性樹脂や好ましくは耐火性及び断熱性を有するロック
ウールや石膏ボードのような材料から形成されている芯
材3が表面金属外皮1と裏面金属外皮2とによって覆わ
れている金属サンドイッチパネルであり、表面金属外皮
1は表面側から少なくとも後述する第一側端部4の第一
突出し部4bの表面側の面4bdまで及び少なくとも後述す
る第二側端部5の第二突出し部5bの表面側の面5bdまで
を覆っており、裏面金属外皮2は少なくとも後述する第
一突出し部4bの裏面4bbまで及び少なくとも第二突出し
部5bの裏面5bbまでを覆っている。
【0017】4及び5は金属サンドイッチパネルXの幅
方向の両側に長手方向と平行に形成されていてそれぞれ
表面側から順に第一係合部4aと釘打ち部4beを有する第
一突出し部4bとが設けられている第一側端部、及び表面
側から順に第二係合部5aと第二突出し部5bとが設けられ
ている第二側端部である。第一係合部4aと第二係合部5a
の形態としては、図1及び図3に示すように、いずれか
一方が表面側から裏面側へ向けて折曲されて設けられて
いる第一段差Aaaの終点から幅方向へ向けて折曲されて
形成されている第一凸部Aa及びこの第一凸部Aaと第一又
は第二突出し部4b又は5bとにより幅方向へ向けて形成さ
れる第一凹部Abから成る係合部Aであり、第一係合部4a
と第二係合部5aのうち他方が表面側から裏面側へ向けて
折曲されて設けられていて第一段差Aaaと同じ高さを有
する第二段差Ba,この第二段差Baの終点から幅方向へ向
けて突設されていて隣接する金属サンドイッチパネルX
の第一凹部Abに挿入される第二凸部Bb及びこの第二凸部
Bbと第二又は第一突出し部5b又は4bとにより幅方向へ向
けて形成されている第二凹部Bcから成る係合部Bである
態様や、図4及び図6に示すように、第一係合部4aと第
二係合部5aのうち一方が、表面側から裏面側へ向けて折
曲されて設けられている第一段差Aaaの終点から幅方向
へ向けて折曲されて形成されている第一凸部Aa,第一又
は第二突出し部4b又は5bの終点から表面側に向けて折曲
されて設けられている第三段差Ad,この第三段差Adの終
点から幅方向に向けて突設されている第三凸部Ac及び第
一凸部Aaと第三凸部Acとにより幅方向に向けて形成され
ている第一凹部Abとから成る係合部Aであり、第一係合
部4aと第二係合部5aのうち他方が、表面側から裏面側へ
向けて折曲されて設けられていて第一段差Aaaと同じ高
さを有する第二段差Ba,この第二段差Baの終点から幅方
向へ向けて突設されていて隣接する金属サンドイッチパ
ネルXの第一凹部Abに挿入される第二凸部Bb及びこの第
二凸部Bbと第二又は第一突出し部5b又は4bとにより幅方
向へ向けて形成されていて隣接する金属サンドイッチパ
ネルXの第三凸部Acが挿入される第二凹部Bcから成る係
合部Bである態様が存在するが、必ずしもこの限りでな
い。
方向の両側に長手方向と平行に形成されていてそれぞれ
表面側から順に第一係合部4aと釘打ち部4beを有する第
一突出し部4bとが設けられている第一側端部、及び表面
側から順に第二係合部5aと第二突出し部5bとが設けられ
ている第二側端部である。第一係合部4aと第二係合部5a
の形態としては、図1及び図3に示すように、いずれか
一方が表面側から裏面側へ向けて折曲されて設けられて
いる第一段差Aaaの終点から幅方向へ向けて折曲されて
形成されている第一凸部Aa及びこの第一凸部Aaと第一又
は第二突出し部4b又は5bとにより幅方向へ向けて形成さ
れる第一凹部Abから成る係合部Aであり、第一係合部4a
と第二係合部5aのうち他方が表面側から裏面側へ向けて
折曲されて設けられていて第一段差Aaaと同じ高さを有
する第二段差Ba,この第二段差Baの終点から幅方向へ向
けて突設されていて隣接する金属サンドイッチパネルX
の第一凹部Abに挿入される第二凸部Bb及びこの第二凸部
Bbと第二又は第一突出し部5b又は4bとにより幅方向へ向
けて形成されている第二凹部Bcから成る係合部Bである
態様や、図4及び図6に示すように、第一係合部4aと第
二係合部5aのうち一方が、表面側から裏面側へ向けて折
曲されて設けられている第一段差Aaaの終点から幅方向
へ向けて折曲されて形成されている第一凸部Aa,第一又
は第二突出し部4b又は5bの終点から表面側に向けて折曲
されて設けられている第三段差Ad,この第三段差Adの終
点から幅方向に向けて突設されている第三凸部Ac及び第
一凸部Aaと第三凸部Acとにより幅方向に向けて形成され
ている第一凹部Abとから成る係合部Aであり、第一係合
部4aと第二係合部5aのうち他方が、表面側から裏面側へ
向けて折曲されて設けられていて第一段差Aaaと同じ高
さを有する第二段差Ba,この第二段差Baの終点から幅方
向へ向けて突設されていて隣接する金属サンドイッチパ
ネルXの第一凹部Abに挿入される第二凸部Bb及びこの第
二凸部Bbと第二又は第一突出し部5b又は4bとにより幅方
向へ向けて形成されていて隣接する金属サンドイッチパ
ネルXの第三凸部Acが挿入される第二凹部Bcから成る係
合部Bである態様が存在するが、必ずしもこの限りでな
い。
【0018】また、隣接する金属サンドイッチパネル
X,X間の係合部間4a,5aの気密性を高めるため、図1
及び図3の如き係合部を有する金属サンドイッチパネル
においては、一方の金属サンドイッチパネルXの第一凹
部Abの底面Abaと他方の金属サンドイッチパネルXの第
二凸部Bbの最も側方に位置する面Bbaとが少なくとも当
接していると好ましく、図4及び図6の如き係合部を有
する金属サンドイッチパネルにおいては、一方の金属サ
ンドイッチパネルXの第一凹部Abの底面Abaと他方の金
属サンドイッチパネルXの第二凸部Bbの最も側方に位置
する面Bba、及び/又は一方の金属サンドイッチパネル
Xの第三凸部Acの最も側方に位置する面Acaと他方の金
属サンドイッチパネルXの第二凹部Bcの底面Bcaとが少
なくとも当接していると好ましい。
X,X間の係合部間4a,5aの気密性を高めるため、図1
及び図3の如き係合部を有する金属サンドイッチパネル
においては、一方の金属サンドイッチパネルXの第一凹
部Abの底面Abaと他方の金属サンドイッチパネルXの第
二凸部Bbの最も側方に位置する面Bbaとが少なくとも当
接していると好ましく、図4及び図6の如き係合部を有
する金属サンドイッチパネルにおいては、一方の金属サ
ンドイッチパネルXの第一凹部Abの底面Abaと他方の金
属サンドイッチパネルXの第二凸部Bbの最も側方に位置
する面Bba、及び/又は一方の金属サンドイッチパネル
Xの第三凸部Acの最も側方に位置する面Acaと他方の金
属サンドイッチパネルXの第二凹部Bcの底面Bcaとが少
なくとも当接していると好ましい。
【0019】そして、図1,図3,図4,図6,図7に
示すように金属サンドイッチパネルXの第一側端部4の
第一突出し部4bの裏面4bbと第二側端部5の第二突出し
部5bの裏面5bbとには、後述する補強材Yを構成する2
つのフランジ7,7のうち裏面側に位置するフランジ7
の厚みに合わせて凹み部4bc,5bcがそれぞれ形成されて
いることが好ましい。
示すように金属サンドイッチパネルXの第一側端部4の
第一突出し部4bの裏面4bbと第二側端部5の第二突出し
部5bの裏面5bbとには、後述する補強材Yを構成する2
つのフランジ7,7のうち裏面側に位置するフランジ7
の厚みに合わせて凹み部4bc,5bcがそれぞれ形成されて
いることが好ましい。
【0020】6は図3及び図6に示すように金属サンド
イッチパネルXの第一側端部4の第一突出し部4bと第二
側端部5の第二突出し部5bの最も側方に位置する側端面
4ba,5baの少なくとも一部に設けられていることがある
芯材3が露出している露出部であり、表面金属外皮1と
裏面金属外皮2とを断絶して表面金属外皮1からの熱が
裏面金属外皮2に伝わることを防止する役目をなすもの
である。
イッチパネルXの第一側端部4の第一突出し部4bと第二
側端部5の第二突出し部5bの最も側方に位置する側端面
4ba,5baの少なくとも一部に設けられていることがある
芯材3が露出している露出部であり、表面金属外皮1と
裏面金属外皮2とを断絶して表面金属外皮1からの熱が
裏面金属外皮2に伝わることを防止する役目をなすもの
である。
【0021】Yは図12に示す如く略H形の形状を有す
るように例えば高温に耐え得る鋼板を折曲して形成され
ている補強材であって、ウエブとその両側に設けられて
いる2つのフランジ7,7で構成されており、このウエ
ブと2つのフランジ7,7によってウエブの両側に溝
8,8が形成されている。一方の金属サンドイッチパネ
ルXの第一側端部4の第一係合部4aと隣接する他方の金
属サンドイッチパネルXの第二側端部5の第二係合部5a
とが係合された状態において、この溝8,8には一方の
金属サンドイッチパネルXの第一側端部4の第一突出し
部4bと隣接する他方の金属サンドイッチパネルXの第二
側端部5の第二突出し部5bとが挿入されるのである。そ
して、この補強材Yの少なくとも金属サンドイッチパネ
ルXに当接する表面にセラミックウールの如き素材から
成る耐火性断熱材9が被覆されていると、それぞれ露出
部6が設けられていて表面金属外皮1と裏面金属外皮2
とが断絶されている金属サンドイッチパネルXの場合に
は、表面金属外皮1の熱が裏面金属外皮2に伝わり難い
ので好ましい。
るように例えば高温に耐え得る鋼板を折曲して形成され
ている補強材であって、ウエブとその両側に設けられて
いる2つのフランジ7,7で構成されており、このウエ
ブと2つのフランジ7,7によってウエブの両側に溝
8,8が形成されている。一方の金属サンドイッチパネ
ルXの第一側端部4の第一係合部4aと隣接する他方の金
属サンドイッチパネルXの第二側端部5の第二係合部5a
とが係合された状態において、この溝8,8には一方の
金属サンドイッチパネルXの第一側端部4の第一突出し
部4bと隣接する他方の金属サンドイッチパネルXの第二
側端部5の第二突出し部5bとが挿入されるのである。そ
して、この補強材Yの少なくとも金属サンドイッチパネ
ルXに当接する表面にセラミックウールの如き素材から
成る耐火性断熱材9が被覆されていると、それぞれ露出
部6が設けられていて表面金属外皮1と裏面金属外皮2
とが断絶されている金属サンドイッチパネルXの場合に
は、表面金属外皮1の熱が裏面金属外皮2に伝わり難い
ので好ましい。
【0022】10は金属サンドイッチパネルXをその第
一側端部4の第一突出し部4bの釘打ち部4beで下地材1
1に固定する際に用いられる釘やタッピンビスの如き固
定具であり、釘打ち部4beと裏面側に位置する補強材Y
のフランジ7とを貫通した状態で金属サンドイッチパネ
ルXを下地材11に固定することが好ましい。
一側端部4の第一突出し部4bの釘打ち部4beで下地材1
1に固定する際に用いられる釘やタッピンビスの如き固
定具であり、釘打ち部4beと裏面側に位置する補強材Y
のフランジ7とを貫通した状態で金属サンドイッチパネ
ルXを下地材11に固定することが好ましい。
【0023】12は図7に示す如く一方の金属サンドイ
ッチパネルXの第一係合部4aと他方の金属サンドイッチ
パネルXの第二係合部5aとの係合部4a,5a間に生じる隙
間の少なくとも一部を埋めるコーキング材である。
ッチパネルXの第一係合部4aと他方の金属サンドイッチ
パネルXの第二係合部5aとの係合部4a,5a間に生じる隙
間の少なくとも一部を埋めるコーキング材である。
【0024】前述したような構造の金属サンドイッチパ
ネルXと補強材Yと固定具10とを用いて本発明に係る
金属サンドイッチパネルの連結固定構造を構成するに
は、先ず第一突出し部4bを補強材Yの一方の溝8内に挿
入した金属サンドイッチパネルXをスターター上に設置
し、その第一突出し部4bの釘打ち部4bdにて固定具10
を用いてその金属サンドイッチパネルXを好ましくは補
強材Yと共に下地材11に固定する。しかる後に、同じ
く第一突出し部4bを次の補強材Yの一方の溝8内に挿入
した隣接させる次の金属サンドイッチパネルXを、その
第二係合部5aを上記固定した金属サンドイッチパネルX
の第一係合部4aと係合させると共に第二突出し部5bを上
記固定した金属サンドイッチパネルXの第一突出し部4b
が挿入されている補強材Yの他方の溝8内に挿入し、そ
の隣接させる金属サンドイッチパネルXを第一突出し部
4bの釘打ち部4bdにて固定具10を用いて下地材11に
固定することを順次繰り返していくのである。
ネルXと補強材Yと固定具10とを用いて本発明に係る
金属サンドイッチパネルの連結固定構造を構成するに
は、先ず第一突出し部4bを補強材Yの一方の溝8内に挿
入した金属サンドイッチパネルXをスターター上に設置
し、その第一突出し部4bの釘打ち部4bdにて固定具10
を用いてその金属サンドイッチパネルXを好ましくは補
強材Yと共に下地材11に固定する。しかる後に、同じ
く第一突出し部4bを次の補強材Yの一方の溝8内に挿入
した隣接させる次の金属サンドイッチパネルXを、その
第二係合部5aを上記固定した金属サンドイッチパネルX
の第一係合部4aと係合させると共に第二突出し部5bを上
記固定した金属サンドイッチパネルXの第一突出し部4b
が挿入されている補強材Yの他方の溝8内に挿入し、そ
の隣接させる金属サンドイッチパネルXを第一突出し部
4bの釘打ち部4bdにて固定具10を用いて下地材11に
固定することを順次繰り返していくのである。
【0025】このようにして金属サンドイッチパネルの
連結固定構造が構成されると、補強材Yの両方の溝8,
8内には一方の金属サンドイッチパネルXの第一突出し
部4bと隣接された次の金属サンドイッチパネルXの第二
突出し部5bとが挿入されていて、且つ補強材Yは下地材
11に当接又は固定されているので、この補強材Yによ
り少なくとも隣接する金属サンドイッチパネルX,Xの
第一突出し部4bと第二突出し部5bとの変形が防止され且
つ補強材Yと金属サンドイッチパネルX,Xの第一突出
し部4b及び第二突出し部5bとの当接によって表面側から
炎や熱風が下地材11に到達することが防止されるので
ある。更に隣接する金属サンドイッチパネルX,X同士
は第一係合部4aと隣接される金属サンドイッチパネルX
の第二係合部5aとが次に示すように係合して炎や熱風を
その流路を長くしたり当接部分やコーキング材12で遮
断したりしているので、表面側から炎や熱風が下地材1
1に到達することが防止されるのである。
連結固定構造が構成されると、補強材Yの両方の溝8,
8内には一方の金属サンドイッチパネルXの第一突出し
部4bと隣接された次の金属サンドイッチパネルXの第二
突出し部5bとが挿入されていて、且つ補強材Yは下地材
11に当接又は固定されているので、この補強材Yによ
り少なくとも隣接する金属サンドイッチパネルX,Xの
第一突出し部4bと第二突出し部5bとの変形が防止され且
つ補強材Yと金属サンドイッチパネルX,Xの第一突出
し部4b及び第二突出し部5bとの当接によって表面側から
炎や熱風が下地材11に到達することが防止されるので
ある。更に隣接する金属サンドイッチパネルX,X同士
は第一係合部4aと隣接される金属サンドイッチパネルX
の第二係合部5aとが次に示すように係合して炎や熱風を
その流路を長くしたり当接部分やコーキング材12で遮
断したりしているので、表面側から炎や熱風が下地材1
1に到達することが防止されるのである。
【0026】即ち、図1及び図3に示した実施例におい
ては、少なくとも上記の如く固定した金属サンドイッチ
パネルXの第一凹部Abの底面Abaと隣接する金属サンド
イッチパネルXの第二凸部Bbの最も側方に位置する面Bb
aとが当接しており、固定した金属サンドイッチパネル
Xの第一係合部4aと隣接する金属サンドイッチパネルX
の第二係合部5aとが係合状態にあって炎や熱風が裏面側
に至るまでの流路を長くしているので、表面側から炎や
熱風が下地材11に到達することが防止されているので
ある。
ては、少なくとも上記の如く固定した金属サンドイッチ
パネルXの第一凹部Abの底面Abaと隣接する金属サンド
イッチパネルXの第二凸部Bbの最も側方に位置する面Bb
aとが当接しており、固定した金属サンドイッチパネル
Xの第一係合部4aと隣接する金属サンドイッチパネルX
の第二係合部5aとが係合状態にあって炎や熱風が裏面側
に至るまでの流路を長くしているので、表面側から炎や
熱風が下地材11に到達することが防止されているので
ある。
【0027】また、図4及び図6に示した実施例におい
ては、上記の如く一方の固定した金属サンドイッチパネ
ルXの第一凹部Abの底面Abaと隣接する金属サンドイッ
チパネルXの第二凸部Bbの最も側方に位置する面Bba、
及び固定した金属サンドイッチパネルXの第三凸部Acの
最も側方に位置する面Acaと隣接する金属サンドイッチ
パネルXの第二凹部Bcの底面Bcaが当接していると共
に、固定した金属サンドイッチパネルXの第一係合部4a
と隣接する金属サンドイッチパネルXの第二係合部5aと
が係合状態にあって炎や熱風が裏面側に至るまでの流路
を長くしているので、表面側から炎や熱風が下地材11
に到達することが防止されているのである。
ては、上記の如く一方の固定した金属サンドイッチパネ
ルXの第一凹部Abの底面Abaと隣接する金属サンドイッ
チパネルXの第二凸部Bbの最も側方に位置する面Bba、
及び固定した金属サンドイッチパネルXの第三凸部Acの
最も側方に位置する面Acaと隣接する金属サンドイッチ
パネルXの第二凹部Bcの底面Bcaが当接していると共
に、固定した金属サンドイッチパネルXの第一係合部4a
と隣接する金属サンドイッチパネルXの第二係合部5aと
が係合状態にあって炎や熱風が裏面側に至るまでの流路
を長くしているので、表面側から炎や熱風が下地材11
に到達することが防止されているのである。
【0028】また、図7に示した実施例においては、少
なくとも上記の如く固定した金属サンドイッチパネルX
の第一凹部Abの底面Abaと隣接する金属サンドイッチパ
ネルXの第二凸部Bbの最も側方に位置する面Bbaとが当
接しており、隣接する金属サンドイッチパネルXの第一
係合部4aと固定した金属サンドイッチパネルXの第二係
合部5aとの係合部4a,5a間に生じる隙間、即ち固定した
金属サンドイッチパネルXの第一凹部Abと隣接する金属
サンドイッチパネルXの第二凸部Bbとの間に生じる隙間
の一部がコーキング材12によって埋められており、固
定した金属サンドイッチパネルXの第一係合部4aと隣接
する金属サンドイッチパネルXの第二係合部5aとが係合
状態にあって炎や熱風が裏面側に至るまでの流路を長く
すると共にその流路を塞いでいるので、表面側から炎や
熱風が下地材11に到達することが防止されているので
ある。
なくとも上記の如く固定した金属サンドイッチパネルX
の第一凹部Abの底面Abaと隣接する金属サンドイッチパ
ネルXの第二凸部Bbの最も側方に位置する面Bbaとが当
接しており、隣接する金属サンドイッチパネルXの第一
係合部4aと固定した金属サンドイッチパネルXの第二係
合部5aとの係合部4a,5a間に生じる隙間、即ち固定した
金属サンドイッチパネルXの第一凹部Abと隣接する金属
サンドイッチパネルXの第二凸部Bbとの間に生じる隙間
の一部がコーキング材12によって埋められており、固
定した金属サンドイッチパネルXの第一係合部4aと隣接
する金属サンドイッチパネルXの第二係合部5aとが係合
状態にあって炎や熱風が裏面側に至るまでの流路を長く
すると共にその流路を塞いでいるので、表面側から炎や
熱風が下地材11に到達することが防止されているので
ある。
【0029】そして、図3及び図6に示した実施例にお
いては、補強材Yが図13に示すように裏面側に位置す
るフランジ7の裏面側の面を除いて耐火性断熱材9によ
り被覆されており、固定した金属サンドイッチパネルX
の第一突出し部4bの最も側方に位置する側端面4baと隣
接する金属サンドイッチパネルXの第二突出し部5bの最
も側方に位置する側端面5baの少なくとも一部に芯材3
が露出している露出部6が設けられているので、表面側
からの炎や熱風によって表面金属外皮1が加熱されても
その熱が裏面金属外皮2及び下地材11に直接伝達され
ることがないのである。
いては、補強材Yが図13に示すように裏面側に位置す
るフランジ7の裏面側の面を除いて耐火性断熱材9によ
り被覆されており、固定した金属サンドイッチパネルX
の第一突出し部4bの最も側方に位置する側端面4baと隣
接する金属サンドイッチパネルXの第二突出し部5bの最
も側方に位置する側端面5baの少なくとも一部に芯材3
が露出している露出部6が設けられているので、表面側
からの炎や熱風によって表面金属外皮1が加熱されても
その熱が裏面金属外皮2及び下地材11に直接伝達され
ることがないのである。
【0030】
【実施例】芯材がフェノール樹脂より成り、表面金属外
皮及び裏面金属外皮が0.5mmの鋼板であって連結部の
構造のみが異なる金属サンドイッチパネルを、図1,図
3,図4,図6及び図15に示すようにそれぞれ連結固
定した状態で表面金属外皮側からバーナーで加熱し、連
結部の裏面側から炎が噴出するか否かによって遮炎性能
を確認すると共に、連結部の裏面の温度を測定し比較す
ることによって遮熱性の優劣を確認する試験を行った。
即ち、長手方向の長さが1700mm、幅が910mm、厚
さが50mmの金属サンドイッチパネルの上下の両側端
に、側端部の一方のみを残して幅が395mmとなるよう
に長手方向に切断した同型の金属サンドイッチパネルを
上下方向に横張り連結し鋼製の型枠に固定して図8に示
す状態にしたものを、高さが1700mm、幅が1700
mmの炉の入口を表面金属外皮が塞ぐように図9に示す如
く設置し、炉内に上下方向に沿って並べられたバーナー
によって図10の如く経時的に炉内温度が上昇するよう
に加熱した。また、図3及び図6に示す連結固定構造の
場合の補強材の表面に被覆されている耐火性断熱材は厚
さ1mmのセラミックウールである。
皮及び裏面金属外皮が0.5mmの鋼板であって連結部の
構造のみが異なる金属サンドイッチパネルを、図1,図
3,図4,図6及び図15に示すようにそれぞれ連結固
定した状態で表面金属外皮側からバーナーで加熱し、連
結部の裏面側から炎が噴出するか否かによって遮炎性能
を確認すると共に、連結部の裏面の温度を測定し比較す
ることによって遮熱性の優劣を確認する試験を行った。
即ち、長手方向の長さが1700mm、幅が910mm、厚
さが50mmの金属サンドイッチパネルの上下の両側端
に、側端部の一方のみを残して幅が395mmとなるよう
に長手方向に切断した同型の金属サンドイッチパネルを
上下方向に横張り連結し鋼製の型枠に固定して図8に示
す状態にしたものを、高さが1700mm、幅が1700
mmの炉の入口を表面金属外皮が塞ぐように図9に示す如
く設置し、炉内に上下方向に沿って並べられたバーナー
によって図10の如く経時的に炉内温度が上昇するよう
に加熱した。また、図3及び図6に示す連結固定構造の
場合の補強材の表面に被覆されている耐火性断熱材は厚
さ1mmのセラミックウールである。
【0031】その結果、図15に示す従来の金属サンド
イッチパネルの連結固定構造の場合には凡そ25分経過
後に連結部から炎の噴出が見られ連結部も変形していた
のに対し、図1,図3,図4及び図6に示す第一係合部
と第二係合部とが係合しており且つ横断面が略H形状の
補強材の両溝内に第一突出し部と第二突出し部とが挿入
されている本発明に係る金属サンドイッチパネルの連結
固定構造の場合には、60分経過後も炎の噴出しは見ら
れず連結部の変形も殆ど認められず、高い遮炎性を有し
ていた。
イッチパネルの連結固定構造の場合には凡そ25分経過
後に連結部から炎の噴出が見られ連結部も変形していた
のに対し、図1,図3,図4及び図6に示す第一係合部
と第二係合部とが係合しており且つ横断面が略H形状の
補強材の両溝内に第一突出し部と第二突出し部とが挿入
されている本発明に係る金属サンドイッチパネルの連結
固定構造の場合には、60分経過後も炎の噴出しは見ら
れず連結部の変形も殆ど認められず、高い遮炎性を有し
ていた。
【0032】また、図11の連結部の裏面の温度の測定
結果を示す図から明らかな如く、図15に示す従来の金
属サンドイッチパネルの連結固定構造の場合には30分
経過後までに500℃に到達していたのに対し、図1,
図3,図4及び図6に示す第一係合部と第二係合部とが
係合しており且つ横断面が略H形状の補強材の両溝内に
第一突出し部と第二突出し部とが挿入されている本発明
に係る金属サンドイッチパネルの連結固定構造の場合に
は、30分経過後でも100〜200℃程度で高い遮熱
性を有していた。そして、第一係合部と第二係合部との
係合状態において、炎や熱風が裏面側に至るまでの流路
を長くしている方がより遮熱効果が高いことが判ると共
に、図1と図4の金属サンドイッチパネルの連結固定構
造の場合と図3と図6の金属サンドイッチパネルの連結
固定構造の場合とを比較すれば明らかなように、表面金
属外皮と裏面金属外皮とが断絶されていて芯材が露出し
ている露出部があり且つ補強材の表面が耐火性断熱材で
被覆されている方が、表面金属外皮からの熱が裏面金属
外皮に伝わることを防止されて30分経過後で連結部の
裏面の温度が70〜80℃低く抑えられて、大きな遮熱
効果が得られることが明らかとなった。
結果を示す図から明らかな如く、図15に示す従来の金
属サンドイッチパネルの連結固定構造の場合には30分
経過後までに500℃に到達していたのに対し、図1,
図3,図4及び図6に示す第一係合部と第二係合部とが
係合しており且つ横断面が略H形状の補強材の両溝内に
第一突出し部と第二突出し部とが挿入されている本発明
に係る金属サンドイッチパネルの連結固定構造の場合に
は、30分経過後でも100〜200℃程度で高い遮熱
性を有していた。そして、第一係合部と第二係合部との
係合状態において、炎や熱風が裏面側に至るまでの流路
を長くしている方がより遮熱効果が高いことが判ると共
に、図1と図4の金属サンドイッチパネルの連結固定構
造の場合と図3と図6の金属サンドイッチパネルの連結
固定構造の場合とを比較すれば明らかなように、表面金
属外皮と裏面金属外皮とが断絶されていて芯材が露出し
ている露出部があり且つ補強材の表面が耐火性断熱材で
被覆されている方が、表面金属外皮からの熱が裏面金属
外皮に伝わることを防止されて30分経過後で連結部の
裏面の温度が70〜80℃低く抑えられて、大きな遮熱
効果が得られることが明らかとなった。
【0033】
【発明の効果】以上に詳述した如く本発明に係る金属サ
ンドイッチパネルの連結固定構造は、芯材が表面金属外
皮と裏面金属外皮とによって覆われている金属サンドイ
ッチパネル同士が、一方の金属サンドイッチパネルの幅
方向の片側に設けられている長手方向と平行な第一係合
部と隣接する他方の金属サンドイッチパネルの幅方向の
片側に設けられている第二係合部とが係合され、且つ一
方の金属サンドイッチパネルの前記第一係合部の裏面側
に設けられている第一突出し部と隣接する他方の金属サ
ンドイッチパネルの前記第二係合部の裏面側に設けられ
ている第二突出し部とが両者間に介在されている横断面
が略H形状を成す補強材の両溝内に挿入されており、金
属サンドイッチパネルが前記第一突出し部の釘打ち部で
固定具によって下地材に固定されているので、従来技術
では考慮されていなかった金属サンドイッチパネルの熱
膨脹による側端部の変形によって連結部に生じる隙間を
補強材によって側端部の一部である突出し部の形状を保
持して抑止すると共に、一方の金属サンドイッチパネル
の第一係合部と隣接する他方の金属サンドイッチパネル
の第二係合部との係合によって炎や熱風の流路を長くし
たり遮断したりして炎や熱風が連結部から裏面側に到達
するのを防止しているため、遮炎効果や更には断熱効果
が著しく優れているのであり、また施工作業も単に補強
材を金属サンドイッチパネルの側端部に装着するだけの
追加であるため従来の施工作業と略同様であるので、金
属サンドイッチパネルの用途拡大も合わせて可能とする
もので、その工業的価値は非常に大きなものである。
ンドイッチパネルの連結固定構造は、芯材が表面金属外
皮と裏面金属外皮とによって覆われている金属サンドイ
ッチパネル同士が、一方の金属サンドイッチパネルの幅
方向の片側に設けられている長手方向と平行な第一係合
部と隣接する他方の金属サンドイッチパネルの幅方向の
片側に設けられている第二係合部とが係合され、且つ一
方の金属サンドイッチパネルの前記第一係合部の裏面側
に設けられている第一突出し部と隣接する他方の金属サ
ンドイッチパネルの前記第二係合部の裏面側に設けられ
ている第二突出し部とが両者間に介在されている横断面
が略H形状を成す補強材の両溝内に挿入されており、金
属サンドイッチパネルが前記第一突出し部の釘打ち部で
固定具によって下地材に固定されているので、従来技術
では考慮されていなかった金属サンドイッチパネルの熱
膨脹による側端部の変形によって連結部に生じる隙間を
補強材によって側端部の一部である突出し部の形状を保
持して抑止すると共に、一方の金属サンドイッチパネル
の第一係合部と隣接する他方の金属サンドイッチパネル
の第二係合部との係合によって炎や熱風の流路を長くし
たり遮断したりして炎や熱風が連結部から裏面側に到達
するのを防止しているため、遮炎効果や更には断熱効果
が著しく優れているのであり、また施工作業も単に補強
材を金属サンドイッチパネルの側端部に装着するだけの
追加であるため従来の施工作業と略同様であるので、金
属サンドイッチパネルの用途拡大も合わせて可能とする
もので、その工業的価値は非常に大きなものである。
【図1】本発明に係る金属サンドイッチパネルの連結固
定構造の1実施例の断面説明図である。
定構造の1実施例の断面説明図である。
【図2】図1に示す金属サンドイッチパネルの連結固定
構造に使用される金属サンドイッチパネルの断面説明図
である。
構造に使用される金属サンドイッチパネルの断面説明図
である。
【図3】本発明に係る金属サンドイッチパネルの連結固
定構造の他の実施例の断面説明図である。
定構造の他の実施例の断面説明図である。
【図4】本発明に係る金属サンドイッチパネルの連結固
定構造の更に他の実施例の断面説明図である。
定構造の更に他の実施例の断面説明図である。
【図5】図4に示す金属サンドイッチパネルの連結固定
構造に使用される金属サンドイッチパネルの断面説明図
である。
構造に使用される金属サンドイッチパネルの断面説明図
である。
【図6】本発明に係る金属サンドイッチパネルの連結固
定構造の更に他の実施例の断面説明図である。
定構造の更に他の実施例の断面説明図である。
【図7】本発明に係る金属サンドイッチパネルの連結固
定構造の更に他の実施例の断面説明図である。
定構造の更に他の実施例の断面説明図である。
【図8】耐火試験における金属サンドイッチパネルの設
置状態を示す斜視説明図である。
置状態を示す斜視説明図である。
【図9】耐火試験における各部材の配置状態を示す側面
説明図である。
説明図である。
【図10】炉内温度の測定結果を示す図である。
【図11】隣接する金属サンドイッチパネルの連結部の
裏面の温度変化の測定結果を示す図である。
裏面の温度変化の測定結果を示す図である。
【図12】補強材の1実施例を示す正面図である。
【図13】耐火性断熱材が被覆されている補強材の1実
施例を示す正面図である。
施例を示す正面図である。
【図14】従来の金属サンドイッチパネルの構造を示す
断面説明図である。
断面説明図である。
【図15】従来の金属サンドイッチパネルの連結固定状
態を示す断面説明図である。
態を示す断面説明図である。
X 金属サンドイッチパネル
1 表面金属外皮
2 裏面金属外皮
3 芯材
4 第一側端部
4a 第一係合部
4b 第一突出し部
4ba 第一突出し部の最も側方に位置する面
4bb 第一突出し部の裏面
4bc 第一突出し部の裏面の凹み部
4bd 第一突出し部の表面側の面
4bd 釘打ち部
5 第二側端部
5a 第二係合部
5b 第二突出し部
5ba 第二突出し部の最も側方に位置する面
5bb 第二突出し部の裏面
5bc 第二突出し部の裏面の凹み部
5bd 第二突出し部の表面側の面
A 係合部
Aa 第一凸部
Aaa 第一段差
Ab 第一凹部
Aba 第一凹部の底面
Ac 第三凸部
Aca 第三凸部の最も側方に位置する面
Ad 第三段差
B 係合部
Ba 第二段差
Bb 第二凸部
Bba 第二凸部の最も側方に位置する面
Bc 第二凹部
Bca 第二凹部の底面
6 露出部
Y 補強材
7 フランジ
8 溝
9 耐火性断熱材
10 固定具
11 下地材
12 コーキング材
フロントページの続き
(72)発明者 板橋 雅己
千葉県市川市高谷新町7番地の2 日新総
合建材株式会社内
(72)発明者 大室 彰男
千葉県市川市高谷新町7番地の2 日新総
合建材株式会社内
(72)発明者 松丸 信久
千葉県市川市高谷新町7番地の2 日新総
合建材株式会社内
Fターム(参考) 2E001 DE01 GA42 GA52 HA03 HA32
HB01 HB02 HD02 HD11 LA07
LA12 LA13
2E110 AA02 AA48 AB22 BA03 BD02
BD23 CC04 DA24 DB14 DB23
DC08 DC15 GA04Z GA33W
GA33X GA33Z GA42Z GB01W
GB01X GB02W GB02X GB12Z
GB16Z GB49Z
2E162 BA02 BB01 CA16 CA35 CB01
CD01 CD04 EA00
Claims (9)
- 【請求項1】 芯材(3)が表面金属外皮(1)と裏面金属
外皮(2)とによって覆われており幅方向の両側に長手方
向と平行な第一側端部(4)と第二側端部(5)とが形成さ
れていて第一側端部(4)には表面側から順に第一係合部
(4a)と釘打ち部(4be)を有する第一突出し部(4b)とが設
けられていると共に第二側端部(5)には表面側から順に
第二係合部(5a)と第二突出し部(5b)とが設けられてお
り、該第一側端部(4)は少なくとも該第一突出し部(4b)
の表面側の面(4bd)までが該表面金属外皮(1)によって
また少なくとも該第一突出し部(4b)の裏面(4bb)までが
該裏面金属外皮(2)によって覆われており、該第二側端
部(5)は少なくとも該第二突出し部(5b)の表面側の面(5
bd)までが該表面金属外皮(1)によってまた少なくとも
該第二突出し部(5b)の裏面(5bb)までが該裏面金属外皮
(2)によって覆われている金属サンドイッチパネル
(X,X)同士の幅方向の連結固定構造であって、 一方の金属サンドイッチパネル(X)の第一係合部(4a)と
隣接する他方の金属サンドイッチパネル(X)の第二係合
部(5a)とが係合されていると共に一方の金属サンドイッ
チパネル(X)の第一突出し部(4b)と隣接する他方の金属
サンドイッチパネル(X)の第二突出し部(5b)とが両者間
に介在されている横断面が略H形状を成す補強材(Y)の
両溝(8,8)内に挿入されており、且つ金属サンドイッ
チパネル(X)がその釘打ち部(4be)で固定具(10)によ
って下地材(11)に固定されていることを特徴とする金
属サンドイッチパネル(X)の連結固定構造。 - 【請求項2】 金属サンドイッチパネル(X)の第一係合
部(4a)と第二係合部(5a)のうち一方が、表面側から裏面
側へ向けて折曲されて設けられている第一段差(Aaa)の
終点から幅方向へ向けて折曲されて形成されている第一
凸部(Aa)及び該第一凸部(Aa)と第一又は第二突出し部(4
b又は5b)とにより幅方向へ向けて形成されている第一凹
部(Ab)から成る係合部(A)であり、第一係合部(4a)と第
二係合部(5a)のうち他方が、表面側から裏面側へ向けて
折曲されて設けられていて該第一段差(Aaa)と同じ高さ
を有する第二段差(Ba),該第二段差(Ba)の終点から幅方
向へ向けて突設されていて隣接する金属サンドイッチパ
ネル(X)の第一凹部(Ab)に挿入される第二凸部(Bb)及び
該第二凸部(Bb)と第二又は第一突出し部(5b又は4b)とに
より幅方向へ向けて形成されている第二凹部(Bc)から成
る係合部(B)である請求項1に記載の金属サンドイッチ
パネル(X)の連結固定構造。 - 【請求項3】 金属サンドイッチパネル(X)の第一係合
部(4a)と第二係合部(5a)のうち一方が、表面側から裏面
側へ向けて折曲されて設けられている第一段差(Aaa)の
終点から幅方向へ向けて折曲されて形成されている第一
凸部(Aa),第一又は第二突出し部(4b又は5b)の終点から
表面側に向けて折曲されて設けられている第三段差(A
d),該第三段差(Ad)の終点から幅方向に向けて突設され
ている第三凸部(Ac)及び該第一凸部(Aa)と該第三凸部(A
c)とにより幅方向に向けて形成されている第一凹部(Ab)
から成る係合部(A)であり、第一係合部(4a)と第二係合
部(5a)のうち他方が、表面側から裏面側へ向けて折曲さ
れて設けられていて該第一段差(Aaa)と同じ高さを有す
る第二段差(Ba),該第二段差(Ba)の終点から幅方向へ向
けて突設されていて隣接する金属サンドイッチパネル
(X)の第一凹部(Ab)に挿入される第二凸部(Bb)及び該第
二凸部(Bb)と第二又は第一突出し部(5b又は4b)とにより
幅方向へ向けて形成されていて隣接する金属サンドイッ
チパネル(X)の第三凸部(Ac)が挿入される第二凹部(Bc)
から成る係合部(B)である請求項1に記載の金属サンド
イッチパネル(X)の連結固定構造。 - 【請求項4】 一方の金属サンドイッチパネル(X)の第
一凹部(Ab)の底面(Aba)と他方の金属サンドイッチパネ
ル(X)の第二凸部(Bb)の最も側方に位置する面(Bba)と
が当接している請求項2に記載の金属サンドイッチパネ
ル(X)の連結固定構造。 - 【請求項5】 一方の金属サンドイッチパネル(X)の第
一凹部(Ab)の底面(Aba)と他方の金属サンドイッチパネ
ル(X)の第二凸部(Bb)の最も側方に位置する面(Bba)、
及び/又は一方の金属サンドイッチパネル(X)の第三凸
部(Ac)の最も側方に位置する面(Aca)と他方の金属サン
ドイッチパネル(X)の第二凹部(Bc)の底面(Bca)とが当
接している請求項3に記載の金属サンドイッチパネル
(X)の連結固定構造。 - 【請求項6】 一方の金属サンドイッチパネル(X)の第
一係合部(4a)と他方の金属サンドイッチパネル(X)の第
二係合部(5a)との係合部間(4a,5a)に生じる隙間の少な
くとも一部がコーキング材(12)によって埋められてい
る請求項1から5までのいずれか1項に記載の金属サン
イッチパネル(X)の連結固定構造。 - 【請求項7】 金属サンドイッチパネル(X)の第一突出
し部(4b)と第二突出し部(5b)との最も側方に位置する側
端面(4ba,5ba)の少なくとも一部に芯材(3)が露出して
いる露出部(6)が設けられていると共に、少なくとも該
金属サンドイッチパネル(X)に当接する補強材(Y)の表
面に耐火性断熱材(9)が被覆されている請求項1から6
までのいずれか1項に記載の金属サンドイッチパネル
(X)の連結固定構造。 - 【請求項8】 釘打ち部(4be)と裏面側に位置する補強
材(Y)のフランジ(7)とを貫通した固定具(10)によっ
て金属サンドイッチパネル(X)が下地材(11)に固定さ
れている請求項1から7までのいずれか1項に記載の金
属サンドイッチパネル(X)の連結固定構造。 - 【請求項9】 補強材(Y)を構成する2つのフランジ
(7,7)のうち裏面側に位置するフランジ(7)の厚みに
合わせて第一突出し部(4b)の裏面(4bb)と第二突出し部
(5b)の裏面(5bb)とに凹み部(4bc,5bc)がそれぞれ形成
されている請求項1から8までのいずれか1項に記載の
金属サンドイッチパネル(X)の連結固定構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001216892A JP2003027705A (ja) | 2001-07-17 | 2001-07-17 | 金属サンドイッチパネルの連結固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001216892A JP2003027705A (ja) | 2001-07-17 | 2001-07-17 | 金属サンドイッチパネルの連結固定構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003027705A true JP2003027705A (ja) | 2003-01-29 |
Family
ID=19051305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001216892A Withdrawn JP2003027705A (ja) | 2001-07-17 | 2001-07-17 | 金属サンドイッチパネルの連結固定構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003027705A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100825010B1 (ko) | 2008-02-05 | 2008-04-25 | 주식회사 유신건축종합건축사사무소 | 건축물 외벽의 우드 연결 구조 |
KR100825883B1 (ko) | 2008-02-26 | 2008-04-28 | (주)한국환경종합건축사사무소 | 건축물의 슬라이딩식 목재데크판 고정 구조 |
KR101529242B1 (ko) * | 2014-12-31 | 2015-06-16 | 김경수 | 건축용 외장패널 조립체 |
CN110397241A (zh) * | 2019-06-12 | 2019-11-01 | 广东乐尊铝业有限公司 | 一种新型复合板安装结构 |
CN113719058A (zh) * | 2021-08-09 | 2021-11-30 | 吴丽 | 一种绿色环保型室内装修装饰板 |
-
2001
- 2001-07-17 JP JP2001216892A patent/JP2003027705A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100825010B1 (ko) | 2008-02-05 | 2008-04-25 | 주식회사 유신건축종합건축사사무소 | 건축물 외벽의 우드 연결 구조 |
KR100825883B1 (ko) | 2008-02-26 | 2008-04-28 | (주)한국환경종합건축사사무소 | 건축물의 슬라이딩식 목재데크판 고정 구조 |
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CN110397241A (zh) * | 2019-06-12 | 2019-11-01 | 广东乐尊铝业有限公司 | 一种新型复合板安装结构 |
CN113719058A (zh) * | 2021-08-09 | 2021-11-30 | 吴丽 | 一种绿色环保型室内装修装饰板 |
CN113719058B (zh) * | 2021-08-09 | 2022-09-20 | 浙江武弘建筑设计有限公司 | 一种绿色环保型室内装修装饰板 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081007 |