JP2004099254A - 搬送装置 - Google Patents

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JP2004099254A JP2002264606A JP2002264606A JP2004099254A JP 2004099254 A JP2004099254 A JP 2004099254A JP 2002264606 A JP2002264606 A JP 2002264606A JP 2002264606 A JP2002264606 A JP 2002264606A JP 2004099254 A JP2004099254 A JP 2004099254A
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Tadashi Sugino
杉野 正
Kenichi Fukada
深田 健一
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Abstract

【課題】簡易な構成で閉ループの搬送経路を構築でき、さらに搬送パレット間の空きスペースの問題を解消し得る搬送装置を提供する。
【解決手段】走行ローラ2cと、底部に形成される搬送基板とを有する搬送パレット2と、走行ローラ2cを走行させる搬送レール3を有する搬送経路(実パレット搬送レーンS1及び空パレット搬送レーンS4)と、搬送基板を支持するローラコンベア15を有する搬送経路(実パレット待機ストレージS2及び空パレット待機ストレージS3)と、コーナー部において設けられ、搬送基板を支持するベアリングコンベア23とを有する構成とした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送パレットを搬送する搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
搬送パレットを搬送する搬送装置としては、閉ループの略長方形状の搬送経路の各辺に敷設された4本のシリンダ装置を備え、各シリンダ装置に配設された移動片と、パレットの裏面に形成した突片とを係合させることによりパレットを搬送経路の各辺の基端側から終端側に搬送する装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、他の従来技術として、前後の搬送パレットを連結し、連結した搬送パレットを閉ループのフリーフローコンベアに沿って搬送する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。当該技術は、各作業セクションの終端で連結された搬送パレットを後続の搬送パレットと分離し、各作業セクションの基端側に配設した搬送パレット連結用の押し込み装置により搬送パレットを前方の搬送パレットと連結しつつ、搬送パレットプッシャにより搬送する構成となっている。
【0004】
さらに、他の従来技術として、各搬送パレットの係合ピンと搬送装置の移送シリンダに配設され、連結杆によって連結された複数の腕部における係合凹部を係脱自在として搬送パレットを搬送する構成が開示されている。(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−105229号公報(第2頁及び第3頁、図1、図5)
【特許文献2】
実公平7−38254号公報(第3頁ないし第5頁、第2図ないし第12図)
【特許文献3】
特開平10−147414号公報(第2頁及び第3頁、図3、図4)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示された技術によれば、一辺の搬送経路が長大となった場合、一辺の長さに等しいシリンダが必要となったり、或いは一辺に複数のシリンダを配設する必要が生じる。前者の場合、コストが嵩み、搬送経路上に搬送パレットの在籍数が少ない際には、シリンダの伸縮動作に要する時間が長くなるという問題がある。また、後者の場合もシリンダを複数配設するため、コストが嵩み、またシリンダ間のトラッキング制御が必要となるため、制御系が複雑になるという問題がある。
【0007】
また、特許文献2に開示された技術によれば、搬送パレットは必ず連結状態となることが条件であり、そのため例えば前工程の作業でのトラブル等によって搬送パレットに空きが生じた場合、結果として後工程の搬送、つまりフリーフローコンベア自体が停止するという問題がある。また、フリーフローコンベアの駆動系としてチェーンコンベアを使用しているため、装置が大型化し、構成が複雑になるという問題もある。さらに、搬送パレットが連結された状態で搬送されるため、フリーフローコンベアのコーナー部の曲率半径が大きくなり、搬送装置の占有面積が大きくなるという問題もある。
【0008】
また、特許文献3に開示された技術によれば、駆動機構部の構成が複雑となり装置が大型化するという問題がある。さらに、例えば前工程の作業でのトラブル等により搬送パレット間に空きスペースが生じた場合、搬送経路はピッチ搬送として構成されていることからこの空きスペースを吸収できず、基端側で発生した空きスペースがそのまま終端側まで維持されてしまう。そのため、次工程での作業が待機状態として停止してしまうという問題がある。
【0009】
本発明は以上のような問題を解決するために創作されたものであり、簡易な構成で閉ループの搬送経路を構築でき、さらに搬送パレット間の空きスペースの問題を解消し得る搬送装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記課題を解決するため、搬送パレットの搬送装置であって、走行ローラと、底部に形成される搬送基板とを有する搬送パレットと、前記走行ローラを走行させる搬送レールを有する搬送経路と、前記搬送基板を支持するローラコンベアを有する搬送経路と、コーナー部において設けられ、前記搬送基板を支持するベアリングコンベアとを有する構成とした。当該構成によれば、簡易な構成で閉ループの搬送経路を構築でき、低コストの搬送装置となる。また、コーナー部にベアリングコンベアを配することにより、従来のフリーフローコンベアのように曲率半径を考慮しなくて済むため、省スペースの搬送装置となる。
【0011】
また、前記搬送パレットを移動させる駆動手段として、シリンダと、このシリンダの伸縮作用に連動して搬送パレットの搬送方向に沿って移動し、且つ起立・倒伏自在に構成され、起立時に搬送パレットに係止して搬送パレットを移動させるドッグと、を備える構成とした。当該構成により、機構及び制御系が簡易となり、組み付けが容易で経済的な搬送装置となる
【0012】
さらに、前記搬送経路の少なくとも一部を、搬送パレットが自走可能となるように、搬送方向に向かって下り勾配に形成した。当該構成により、搬送パレットが自走することで、搬送パレット間の空きスペースを解消できる。
【0013】
また、コーナー部に位置する搬送パレットが、後続の搬送パレットにガイドされて搬送される構成とした。当該構成により、コーナー部における搬送パレットの搬送を安定した姿勢で行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明に係る搬送装置の平面レイアウト図、図2は図1におけるA−A矢視図、図3は図1におけるB−B矢視図、図4は図1におけるC−C矢視図、図5は図1におけるD−D矢視図、図6は図1におけるE−E矢視図、図7は図1におけるF−F矢視図、図8は図1におけるG−G矢視図、図9は図1におけるH−H矢視図である。
【0015】
先ず図1に示す搬送装置1において、符号A1は、ワークWを搭載した搬送パレット2の搬送レーン(以降、これを実パレット搬送レーンS1という)の基端(上流端)側に配設されたワーク積載部を、符号B1は、実パレット搬送レーンS1の終端(下流端)側であって、且つ、実パレット搬送レーンS1の搬送方向と異なる搬送経路(以降、これを実パレット待機ストレージS2という)の基端(上流端)側に配設された第1のパレット搬送方向切り替え部(以降、単に第1切り替え部という)を示す。
【0016】
また、符号B2は、前記実パレット待機ストレージS2の終端(下流端)側に配設された第2のパレット搬送方向切り替え部(以降、単に第2切り替え部という)を、符号C1は、第2切り替え部B2に隣接されたワーク取り出し部を示す。さらに、符号B3は、ワーク取り出し部C1を基端(上流端)側として形成される空パレット用の搬送経路(以降、これを空パレット待機ストレージS3という)の終端(下流端)側であって、且つ、空パレット待機ストレージS3の搬送方向と異なる搬送経路(以降、これを空パレット搬送レーンS4という)の基端(上流端)側に配設された第3のパレット搬送方向切り替え部(以降、単に第3切り替え部という)を、符号B4は、前記空パレット搬送レーンS4の終端(下流端)側に配設され、前記ワーク積載部A1に隣接する第4のパレット搬送方向切り替え部(以降、単に第4切り替え部という)を示す。
【0017】
以上の構成により、ワーク積載部A1においてワークWが積載された搬送パレット2は、「ワーク積載部A1→実パレット搬送レーンS1→第1切り替え部B1→実パレット待機ストレージS2→第2切り替え部B2→ワーク取り出し部C1」の経路を経て搬送され、ワーク取り出し部C1において搬送パレット2からワークWが取り出される。ワークWが取り出された空の搬送パレット2は、「ワーク取り出し部C1→空パレット待機ストレージS3→第3切り替え部B3→空パレット搬送レーンS4→第4切り替え部B4→ワーク積載部A1」の経路を経て搬送され、再びワーク積載部A1に戻る。なお、図1では、搬送パレット2を、実パレット搬送レーンS1と空パレット搬送レーンS4にそれぞれ1台ずつのみ位置させた状態として示しているが、実際には多数の搬送パレット2が互いに隣接するかたちで搬送される。
【0018】
図に示したレイアウトは、長距離の実パレット搬送レーンS1に対して短距離の実パレット待機ストレージS2を、両者の搬送方向が互いに直交するように設けており、さらに、空パレット待機ストレージS3を実パレット待機ストレージS2に近接させて平行に、また、空パレット搬送レーンS4を実パレット搬送レーンS1に近接させて平行に設けた態様としてある。これにより、搬送装置全体のレイアウトは、長辺状の実パレット搬送レーンS1及び空パレット搬送レーンS4と、短辺状の実パレット待機ストレージS2及び空パレット待機ストレージS3と、からなる平面視略L字形状を呈した閉ループの搬送経路を有した構成となる。
【0019】
図10を中心に、搬送パレット2の一実施形態について説明すると、搬送パレット2は、平面視して略ロの字形状を呈した基枠2aを有する。この基枠2aにおいて搬送方向に対する両側の枠部の下面には、それぞれ基枠2aの前端部位から後端部位にわたるように長尺状のローラ支持部材2bが固設されており、各ローラ支持部材2bには、搬送方向に関して一対の走行ローラ2cが、水平方向を回転軸として軸装されている。また、両ローラ支持部材2b間には搬送基板2dが掛け渡されるかたちで、搬送方向に関して一対として固設されている。搬送基板2dの底面の高さ位置は走行ローラ2cの接地部よりも上方に位置する。
【0020】
前記基枠2aの上面において、その四隅部には、鉛直方向を回転軸としてカムフォロア2eが軸装されており、さらに、カムフォロア2eの各内側となる四隅部には、それぞれ鉛直状に支柱2fが立設されている。そして、4本の支柱2fの上端には、ワークWを載置させる平面視矩形状のワーク載置部2gが形成される。ワーク載置部2gに載置されるワークWとしては特に限定されるものでないが、図に示したものは、自動車のミッションアッシーを載置する搬送パレットとなっている。また、符号2hは、ワーク載置部2gの枠組みとなる平面視ロの字形状に形成されたガードレールを示す。
【0021】
以下、各搬送経路について説明する。図1及び図6を参照して、実パレット搬送レーンS1は、搬送方向に関して左右一対に配設され、搬送パレット2の走行ローラ2cを支持する搬送レール3及びカムフォロア2eを外側からガイド規制する規制板4と、実パレット搬送レーンS1の基端側において一対の前記搬送レール3間に配設され、ワーク積載部A1上に位置した搬送パレット2を実パレット搬送レーンS1に移動させる第1移動機構部5及びこの第1移動機構部5の駆動源となるエアシリンダAS1と、実パレット搬送レーンS1の終端側において一対の前記搬送レール3間に配設され、実パレット搬送レーンS1上にある搬送パレット2を移動させる第2移動機構部6及びこの第2移動機構部6の駆動源となるエアシリンダAS2と、を備えた構成からなる。
【0022】
図4を参照して第1移動機構部5について説明すると、エアシリンダAS1のロッドRの先端にはブロック片状の押圧部材7が取り付けられ、押圧部材7の上部には、ドッグ8が実パレット搬送レーンS1の幅方向を軸として回動自在に取り付けられている。ドッグ8は図示しない弾性部材により常時起立するように回動付勢されている。図4(a)はエアシリンダAS1のロッドRが伸長し、ドッグ8が起立して搬送パレット2の搬送基板2dの後縁に係止した状態を示す。なおドッグ8は図示しないストッパにより、この起立状態から図における時計回りへ回動しないように回動規制がなされている。
【0023】
図4(a)の状態から図4(b)に示すようにロッドRが収縮することで、ドッグ8によって係止された搬送パレット2がワーク積載部A1から実パレット搬送レーンS1に引き込まれる。つまり、ロッドRの収縮時には、ドッグ8は起立状態を維持している。搬送パレット2は、実パレット搬送レーンS1において、カムフォロア2eを介し規制板4によりガイドされつつ、走行ローラ2cを介し搬送レール3上を移動する。なお、本実施形態においては、実パレット搬送レーンS1の最上流に位置する搬送パレット2(図4(a)における左の一部破断にて示される搬送パレット2)が1ストローク分、下流側に搬送される場合は、このワーク積載部A1から実パレット搬送レーンS1に移動する搬送パレット2ののガードレール2hに押圧されることで移動する態様となっている。
【0024】
そして、ロッドRの収縮ストロークが完了し、図4(c)に示すようにロッドRが伸長する過程においては、ドッグ8が、移動させた搬送パレット2及びワーク積載部A1に位置する後続の搬送パレット2(つまり、第4切り替え部B4から移動してきた搬送パレット2を指す)の各搬送基板2dの底面に押圧されることにより、前記図示しない弾性部材の付勢力に抗して反時計回りに倒伏回動しながら移動し、ロッドRが伸長し終えた際には、図4(a)の場合と同様、起立状態となって後続の搬送パレット2における搬送基板2dの後縁に係止する。以上のドッグ8の起立・倒伏動作は、例えば、電磁ソレノイド等を利用することも可能であるが、本実施形態のように弾性部材を利用する態様とすることで簡易な機構となり、制御系も不要となる。
【0025】
次いで第2移動機構部6について説明すると、図9に示すように、エアシリンダAS2のロッドRの先端にはブラケット9が取り付けられており、ブラケット9の上部には、実パレット搬送レーンS1の搬送方向に沿って連結ロッド10が取り付けられている。連結ロッド10上には、図5にも示すように、前記第1移動機構部6の場合と同一構成からなる押圧部材7及びドッグ8が、実パレット搬送レーンS1上に存する搬送パレット2の個数分に対応して(本実施形態においては、実パレット搬送レーンS1上に存し得る最大の搬送パレット2の個数分よりも1つ少ない数)取り付けられている。勿論、各押圧部材7及びドッグ8の取り付けピッチは互いに等しく、エアシリンダAS2の伸縮ストローク、つまり搬送パレット2の移動ストロークと同一である。
【0026】
第2移動機構部6の作用は第1移動機構部5の場合と基本的に同一であり、エアシリンダAS2のロッドRが収縮すると、連結ロッド10を介し、起立状態の各ドッグ8によって係止された各搬送パレット2がロッドRのストローク分だけ実パレット搬送レーンS1上を同期して移動する。ロッドRが伸長する過程においては、各ドッグ8がそれぞれ後続の搬送パレット2の各搬送基板2dの底面に押圧されて倒伏回動しながら移動し、ロッドRが伸長し終えた際には、起立状態となってそれぞれ後続の搬送パレット2における搬送基板2dの後縁に係止する。また、実パレット搬送レーンS1上における最下流に位置していた搬送パレット2は第1切り替え部B1に搬入される。
【0027】
次いで、図1において、空パレット搬送レーンS4の構成は基本的に実パレット搬送レーンS1の構成と同様である。すなわち、空パレット搬送レーンS4は、搬送方向に関して左右一対に配設され、搬送パレット2の走行ローラ2cを支持する搬送レール3及びカムフォロア2eを外側からガイド規制する規制板4と、空パレット搬送レーンS4の基端側において一対の前記搬送レール3間に配設され、第3切り替え部B3上に位置した搬送パレット2を空パレット搬送レーンS4に移動させる第3移動機構部12及びこの第3移動機構部12の駆動源となるエアシリンダAS6と、空パレット搬送レーンS4の終端側において一対の前記搬送レール3間に配設され、空パレット搬送レーンS4上にある搬送パレット2を移動させる第4移動機構部13及びこの第4移動機構部13の駆動源となるエアシリンダAS7と、を備えた構成からなる。
【0028】
第3移動機構部12及び第4移動機構部13はそれぞれ実パレット搬送レーンS1における第1移動機構部5及び第2移動機構部6と同一の構成であり、それぞれエアシリンダAS6,AS7のロッドの伸縮作用により、ドッグ8を介して空の搬送パレット2が搬送される。ドッグ8の作用については実パレット搬送レーンS1の場合と重複するため、ここではその説明を省略する。
【0029】
次いで、実パレット待機ストレージS2について説明する。実パレット待機ストレージS2は、実パレット待機ストレージS2の幅方向を軸として回転自在に軸装され、搬送パレット2の搬送基板2dの底面を支持する支持ローラ14を搬送方向に複数配設した、いわゆるローラコンベア15を備える。各支持ローラ14は、後記する第5移動機構部16及び第6移動機構部17におけるドッグ8が中央部に位置するため、搬送方向に関して左右一対として配設されている。なお、図1及び図7に示す符号18は支持ローラ14を軸支する支持部材である。
【0030】
図7に示すように、実パレット待機ストレージS2は、実パレット待機ストレージS2の基端側において左右一対の前記支持ローラ14間に配設され、第1切り替え部B1上に位置した搬送パレット2を実パレット待機ストレージS2に移動させる第5移動機構部16及びこの第5移動機構部16の駆動源となるエアシリンダAS3aと、実パレット待機ストレージS2の終端側において左右一対の前記支持ローラ14間に配設され、実パレット待機ストレージS2上にある搬送パレット2を移動させる第6移動機構部17及びこの第6移動機構部17の駆動源となるエアシリンダAS3bと、を備えている。
【0031】
第5移動機構部16の構成は、基本的に前記した第1移動機構部5や第3移動機構部12と同一の構成であり、エアシリンダAS3aのロッドRの伸縮作用により、ドッグ8を介して搬送パレット2が第1切り替え部B1から実パレット待機ストレージS2に移動する。搬送パレット2は、図8に示すように前記した走行ローラ2cが空中に浮いた状態となり、搬送基板2dが支持ローラ14に載置された状態となって搬送される。なお、図7において、実パレット待機ストレージS2の最上流に位置する搬送パレット2(図7における中央の搬送パレット2として示される)が1ストローク分、下流側に搬送される場合は、第1切り替え部B1から実パレット待機ストレージS2に移動する後続の搬送パレット2のワーク載置部2g(具体的にはガードレール2h)に押圧されることで移動する態様となっている。
【0032】
また、第6移動機構部17の構成も、基本的に前記した第2移動機構部6や第4移動機構部13と同一の構成であり、ブラケット9及び連結ロッド19を介して複数のドッグ8により、各搬送パレット2を実パレット待機ストレージS2上において搬送する。また、実パレット待機ストレージS2上における最下流に位置していた搬送パレット2は第2切り替え部B2に搬入される。第5移動機構部16及び第6移動機構部17におけるドッグ8の作用については実パレット搬送レーンS1の場合と重複するため、ここではその説明を省略する。
【0033】
次いで、図1に示される空パレット待機ストレージS3について説明する。空パレット待機ストレージS3は、前記実パレット待機ストレージS2と同様のローラコンベア、すなわち、空パレット待機ストレージS3の幅方向を軸として回転自在に軸装され、搬送パレット2の搬送基板2dの底面を支持する支持ローラ14を搬送方向に複数配設したローラコンベア15を備える。各支持ローラ14は搬送方向に関して左右一対として配設されている。
【0034】
また、空パレット待機ストレージS3は、空パレット待機ストレージS3の基端側において左右一対の前記支持ローラ14間に配設され、ワーク取り出し部C1上に位置した空の搬送パレット2を空パレット待機ストレージS3に移動させる第7移動機構部20及びこの第7移動機構部20の駆動源となるエアシリンダAS5を備えている。
【0035】
第7移動機構部20の構成は、基本的に前記した第1移動機構部5や第3移動機構部12と同一の構成であり、エアシリンダAS5のロッドの伸縮作用により、ドッグ8を介して搬送パレット2がワーク取り出し部C1から空パレット待機ストレージS3に移動する。搬送パレット2は、前記した走行ローラ2cが空中に浮いた状態となり、搬送基板2dがローラコンベア15に載置された状態となって搬送される。
【0036】
空パレット待機ストレージS3が、その構成において、実パレット搬送レーンS1や空パレット搬送レーンS4,実パレット待機ストレージS2と異なる点として、エアシリンダが1台のみであることが挙げられる。つまり、ワーク取り出し部C1から空パレット待機ストレージS3に移動する搬送パレット2が、空パレット待機ストレージS3上の全ての搬送パレット2を押圧して搬送する態様となっている。これは、空パレット待機ストレージS3の搬送距離が比較的短く、空パレット待機ストレージS3上の搬送パレットの数が少ないこと、及び搬送される搬送パレット2が空の状態であることから、総重量が軽くなることによる。これにより、負荷が軽減されてエアシリンダAS5の1台のみで足り、また搬送パレット2の移動機構部も簡易となるため、経済的な搬送装置となる。
【0037】
次いで、第4切り替え部B4及びワーク積載部A1は、図2や図3に示されるように、基板21に複数のボール形状のフリーベアリング22を敷設したベアリングコンベア23を備える。搬送パレット2は、その搬送基板2dの底面がフリーベアリング22に当接することで搬送される。なお、基板21は、後記する第8移動機構部24のドッグ8を貫通させるべく搬送パレット2の搬送方向に関し左右に分割構成されている。場合によっては単体の基板21の中央部に開口部を設ける構成としても良い。また、ワーク積載部A1における基板21は、前記した第1移動機構部5におけるドッグ8を貫通させるべく間隙部が設けられている。
【0038】
第4切り替え部B4及びワーク積載部A1の下方には、図3に示すように、搬送パレット2を第4切り替え部B4からワーク積載部A1に移動させる第8移動機構部24及びその駆動源となるエアシリンダAS8が配設される。第8移動機構部24及びエアシリンダAS8の構成は、基本的に前記した第1移動機構部5や第3移動機構部12と同一の構成であり、エアシリンダAS8のロッドRの伸縮作用により、ドッグ8を介して搬送パレット2が第4切り替え部B4からワーク積載部A1に搬送される。ドッグ8の作用については実パレット搬送レーンS1等の場合と重複するため、ここではその説明を省略する。
【0039】
次いで、図1において、第2切り替え部B2及びワーク取り出し部C1に関する構成は、基本的に前記した第4切り替え部B4及びワーク積載部A1の構成と同一であり、基板21に複数のボール形状のフリーベアリング22を敷設したベアリングコンベア23を備える。基板21は、第9移動機構部25のドッグ8を貫通させるべく搬送パレット2の搬送方向に関し左右に分割構成されている。また、ワーク取り出し部C1における基板21は、前記した第7移動機構部20におけるドッグ8を貫通させるべく間隙部が設けられている。
【0040】
第2切り替え部B2及びワーク取り出し部C1の下方には、搬送パレット2を第2切り替え部B2からワーク取り出し部C1に移動させる第9移動機構部25及びその駆動源となるエアシリンダAS4が配設される。第9移動機構部25の構成は、基本的に前記した第8移動機構部24と同一の構成であり、エアシリンダAS4のロッドの伸縮作用により、ドッグ8を介して搬送パレット2が第2切り替え部B2からワーク取り出し部C1に搬送される。
【0041】
次に、第1切り替え部B1及び第3切り替え部B3は互いに同一の構成を成しており、それぞれ、図9に示すように、基板21に複数のボール形状のフリーベアリング22を敷設したベアリングコンベア23を備える。第1切り替え部B1における基板21には、第5移動機構部16のドッグ8を貫通させるべく間隙部が設けられ、第3切り替え部B3における基板21には、第3移動機構部12のドッグ8を貫通させるべく間隙部が設けられている。搬送パレット2は、その搬送基板2dの底面がフリーベアリング22に当接することで搬送される。
【0042】
本発明に係る搬送装置1は以上のように、搬送パレット2の走行ローラ2c及びこの走行ローラ2cに対応する搬送レール3と、搬送パレット2の搬送基板2d及びこの搬送基板2dにそれぞれ対応するフリーベアリング22(ベアリングコンベア23)、支持ローラ14(ローラコンベア15)と、を備えることで閉ループ状に構成される。
【0043】
搬送パレット2は、図1のX方向の搬送、つまり実パレット搬送レーンS1及び空パレット搬送レーンS4における搬送においては、走行ローラ2cが搬送レール3上を走行し、これら両レーンの搬送方向と異なる搬送方向を持つ搬送経路(本実施形態では直交する方向の搬送(Y方向の搬送))、つまり実パレット待機ストレージS2及び空パレット待機ストレージS3における搬送においては、搬送基板2dが支持ローラ14(ローラコンベア15)に支持されることで搬送される。そして、搬送方向の切り替え部位となる各コーナー部のワーク積載部A1、第1〜第4切り替え部B1〜B4及びワーク取り出し部C1においては、搬送基板2dがフリーベアリング22(ベアリングコンベア23)に支持されることで、搬送パレット2はそれ自体の向きが転換されることなく、搬送方向がX方向からY方向へ、或いはY方向からX方向へと切り替えられる。
【0044】
このように、走行ローラ2cと、底部に形成される搬送基板2dとを有する搬送パレット2と、走行ローラ2cを走行させる搬送レール3を有する搬送経路と、搬送基板2dを支持するローラコンベア15を有する搬送経路と、コーナー部において設けられ、搬送基板2dを支持するベアリングコンベア23とを備える搬送装置1とすることにより、簡易な構成で閉ループの搬送経路を構築でき、低コストの搬送装置となる。また、コーナー部にベアリングコンベア23を配することにより、従来のフリーフローコンベアのように曲率半径を考慮しなくて済むため、省スペースの搬送装置となる。
【0045】
また、搬送パレット2を移動させる駆動手段として、シリンダ(エアシリンダAS1〜AS8)と、このシリンダの伸縮作用に連動して搬送パレット2の搬送方向に沿って移動し、且つ起立・倒伏自在に構成され、起立時に搬送パレット2に係止して搬送パレット2を移動させるドッグ8とを備える構成とすることにより、機構及び制御系が簡易となり、組み付けが容易で経済的な搬送装置となる。特に、長距離となる搬送経路においては、前記したように連結ロッド10を介してドッグ8を複数設けることで、簡単な機構が実現されるものである。
【0046】
さらに本実施形態では、実パレット搬送レーンS1及び空パレット搬送レーンS4はそれぞれ搬送方向に向けて下り勾配(例えば1°〜2°程度)として形成されている。当該構成によれば、実パレット搬送レーンS1又は空パレット搬送レーンS4上において、搬送パレット2同士が密に隣接せずに空きスペースが生じている場合であっても、実パレット搬送レーンS1におけるエアシリンダAS1,エアシリンダAS2,空パレット搬送レーンS4におけるエアシリンダAS6,エアシリンダAS7の駆動によって前進する搬送パレット2が前記下り勾配によって自走することにより、搬送パレット2の空きスペースを解消する。このとき、ドッグ8は搬送パレット2の押圧を受けて搬送方向側に向けて倒伏回動自在に構成されているため、搬送パレット2はスムースに自走できる。
【0047】
したがって、例えば、ワーク積載部A1やワーク取り出し部C1には待機状態が掛かることなく、常に搬送パレット2が送られてくることとなるため、ワークの搬入や搬出の作業効率が向上し、ワーク取り出し部C1においては、次工程の待機状態の発生を防止できる。
【0048】
また本実施形態においては、第4切り替え部B4からワーク積載部A1へ搬送される搬送パレット2、第1切り替え部B1から実パレット待機ストレージS2へ搬送される搬送パレット2、第2切り替え部B2からワーク取り出し部C1へ搬送される搬送パレット2、第3切り替え部B3から空パレット搬送レーンS4へ搬送される搬送パレット2は、それぞれ後続の搬送パレット2にガイドされて搬送される構成となっている。
【0049】
具体的に説明すると、例えば図2において、第4切り替え部B4に位置している搬送パレット2(本図における右側の搬送パレット2)がワーク積載部A1(紙面奥側)に搬送される際には、そのガードレール2hの搬送方向左側面部が、後続の搬送パレット2(本図における左側の一部破断で示される搬送パレット2)におけるガードレール2hの搬送方向正面部に当接し、面接触にてガイドされながら搬送されるようになっている。
【0050】
このように、コーナー部に位置する搬送パレット2が、後続の搬送パレット2にガイドされて搬送される構成とすれば、コーナー部において、水平方向360°にわたり自由度を有したベアリングコンベア23によって支持されている場合であっても、搬送パレット2は安定した姿勢でスムースに搬送されることとなる。別途にガイド部材を設けることなく、後続の搬送パレット2を利用する構成であることから、部品点数が少なくなり、経済的な搬送装置となる。
【0051】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、各構成要素のレイアウトや形状、個数等は、図面に記載したものに限定されず、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で適宜に設計変更が可能である。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、簡易な構成で閉ループの搬送経路を構築でき、低コストで、省スペースの搬送装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る搬送装置の平面レイアウト図である。
【図2】図1におけるA−A矢視図である。
【図3】図1におけるB−B矢視図である。
【図4】図1におけるC−C矢視図である。
【図5】図1におけるD−D矢視図である。
【図6】図1におけるE−E矢視図である。
【図7】図1におけるF−F矢視図である。
【図8】図1におけるG−G矢視図である。
【図9】図1におけるH−H矢視図である。
【図10】実パレット搬送レーン又は空パレット搬送レーン上における搬送パレットの外観斜視図である。
【符号の説明】
AS1〜AS8 エアシリンダ
S1   実パレット搬送レーン
S2   実パレット待機ストレージ
S3   空パレット待機ストレージ
S4   空パレット搬送レーン
1   搬送装置
2   搬送パレット
2c  走行ローラ
2d  搬送基板
2g  ワーク載置部
2h  ガードレール
3   搬送レール
8   ドッグ
14   支持ローラ
15   ローラコンベア
22   フリーベアリング
23   ベアリングコンベア

Claims (4)

  1. 搬送パレットの搬送装置であって、
    走行ローラと、底部に形成される搬送基板とを有する搬送パレットと、
    前記走行ローラを走行させる搬送レールを有する搬送経路と、
    前記搬送基板を支持するローラコンベアを有する搬送経路と、
    コーナー部において設けられ、前記搬送基板を支持するベアリングコンベアとを有することを特徴とする搬送装置。
  2. 前記搬送パレットを移動させる駆動手段は、シリンダと、このシリンダの伸縮作用に連動して搬送パレットの搬送方向に沿って移動し、且つ起立・倒伏自在に構成され、起立時に搬送パレットに係止して搬送パレットを移動させるドッグと、を備えることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記搬送経路の少なくとも一部は、搬送パレットが自走可能となるように、搬送方向に向かって下り勾配に形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の搬送装置。
  4. コーナー部に位置する搬送パレットは、後続の搬送パレットにガイドされて搬送される構成としたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の搬送装置。
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