JP2004098499A - 発券プリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】係員による確認を必要とせず、無人立上げを可能とする発券プリンタを提供することを目的とする。また、異常箇所を早期摘出し業務中に装置異常となる確立を下げること、定期点検の巡回頻度を下げることを可能とする発券プリンタを提供することを目的とする。
【解決手段】装置立上げ時に印刷する試刷券の媒体表面をスキャナ部14で読取り、この情報をもとに判断部23で印刷状態を自己診断し、印刷状態が良であるならば発券プリンタ10の運用を可とし発券プリンタ10の無人立上げを可能とする。同時に、磁気読込み部16により読込んだ情報や、長さ検知部、媒体通過時間を計測する計測手段により得られた情報からも、判断部23により磁気書込み部15、磁気読込み部16、繰出し部11、カット部12、搬送路21の状態を自己診断し発券プリンタ10の運用の可否を決定する。
【選択図】 図2
【解決手段】装置立上げ時に印刷する試刷券の媒体表面をスキャナ部14で読取り、この情報をもとに判断部23で印刷状態を自己診断し、印刷状態が良であるならば発券プリンタ10の運用を可とし発券プリンタ10の無人立上げを可能とする。同時に、磁気読込み部16により読込んだ情報や、長さ検知部、媒体通過時間を計測する計測手段により得られた情報からも、判断部23により磁気書込み部15、磁気読込み部16、繰出し部11、カット部12、搬送路21の状態を自己診断し発券プリンタ10の運用の可否を決定する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駅構内等に設置し、利用者の操作により、媒体に印刷、磁気情報の書込み等を行い、乗車券等を自動発行する自動券売機に関し、特に装置状態の良否を自己診断、自動補正を行う発券プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
発券プリンタは経年変化や使用する媒体(ロール紙)の差異等により、印刷状態、磁気情報の書込み状態、ロール紙のカット(切断)長さ等が変化する。例えば磁気情報を読書きする磁気ヘッドに関しては、媒体を磁気ヘッドに摺動させながら磁気情報の読書きを行うため磁気ヘッドが摩耗し、磁気ヘッドとこれに対向するローラとの隙間が大きくなり、磁気情報の読書きに悪影響を及ぼす。この為、発券プリンタは定期的に保守を行い異常箇所の摘出、調整を行う必要があった。
【0003】
これに対し、特許文献1では装置立上げ時に発券する試刷券を用い磁気情報の書込み状態の良否を判断し自動調整する事により、保守員が定期点検に巡回する頻度を抑える事が可能な方法について述べられている。
【0004】
しかしながら、発券プリンタに関し装置状態の良否を確認する項目として、印刷状態の良否が有り、これに関しては装置立上げ時に発券する試刷券の印刷状態を係員が目視にて印刷にカスレ、にじみ、抜けがないかを確認しており、発券プリンタの無人立上げが不可能となっていた。
【0005】
また、サーマルプリンタにおいて、最適な発色状態を得るために、操作員の指示により調整モードが開始し、サーマルヘッドに印加される電圧または電圧印加時間を自動調節する方法が特許文献2に開示されているが、装置立ち上げ時に発券する試刷券の印刷状態を自動的に確認及び調整するものではない。
【0006】
【特許文献1】
「特開2001−92997号公報」
【特許文献2】
「特開平8−336997号公報」
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、発券プリンタ自身が印刷状態の良否を判断し、同時に、磁気情報の書込み状態、媒体のカット長さ(切断長さ)等も自己診断、自動補正を行い、係員による確認を必要とせず、無人立上げを可能とする発券プリンタを提供することを目的とする。
【0008】
また、自己診断結果により異常箇所を早期摘出し業務中に装置異常となる確立を下げること、自動補正により定期点検の巡回頻度を下げることを可能とする発券プリンタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明では、乗車券等を発券する発券プリンタにおいて、装置立上げ時に印刷する試刷券の媒体表面をスキャナ部で読取り、この情報をもとに判断部で印刷状態を自己診断し、印刷状態が良であるならば発券プリンタの運用を可とし発券プリンタの無人立上げを可能とする。同時に、磁気読込み部により読込んだ情報や、長さ検知部、媒体通過時間を計測する計測手段により得られた情報からも、判断部により磁気書込み部、磁気読込み部、繰出し部、カット部、搬送路の状態を自己診断し発券プリンタの運用の可否を決定する。
【0010】
判断部により発券プリンタの状態が悪いと判断した場合でも、例えば印刷部の電圧や、磁気情報の書込み位置のように補正値により調整が可能な機能に関しては自動補正を行い、再度試刷券等の発券を行い発券プリンタの状態を自己診断し運用の可否を決定する。この自動補正により、定期点検の巡回頻度を下げることが可能となる。
【0011】
上記自動補正により調整が不可能であった場合や、印刷部の故障により印刷抜けが発生している場合などは、障害情報を表示し、係員や保守員による迅速な復旧作業を促す。
【0012】
また、実運用中の自己診断や、保守員の操作によりテスト券を発券して行う自己診断より、装置が規格値内ではあるが障害になる可能性があるという状態の箇所を早期摘出し、保守員による保守を促し、装置を運用中に障害が発生しにくい状態とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1に自動券売機の概略構成を示す。駅構内等に設置され鉄道等の利用者により操作され乗車券等を発行する自動券売機1は発券プリンタ10、表示部・顧客操作部3、紙幣ユニット4、硬貨ユニット5等と、これらを制御し上位システムと通信を行う自動券売機制御部2で構成されている。自動券売機1では、利用者が表示部・顧客操作部3にて目的地や利用列車などの指定を行い、これに応じて運賃の計算・料金の受領等を行い、乗車券の発行部である発券プリンタ10により乗車券等を発行する。
【0014】
本発明の一実施例による発券プリンタの構成を図2に示す。本発券プリンタ10は、乗車券の原紙であるロール紙を繰出す繰出し部11、任意の長さで原紙をカットするカット部(切断部)12、切断された媒体表面に印刷を行う印刷部13、印刷状態の読込みを行うスキャナ部14、媒体裏面に磁気情報を書込む磁気書込み部15、磁気情報を読込む磁気読込み部16、乗車券等を排出・挿入する挿入・排出部17、回収券を回収する回収箱18、各部位をつなぐ搬送路21、媒体を搬送する搬送ローラ/搬送ベルト(図示せず)、媒体の通過を検知する通過センサ22、各部位を制御する制御部20により構成されている。
【0015】
制御部20はプロセッサと記憶部と記憶部に格納されたマイクロプログラムより構成されるが、図2においては機能を理解し易すくするために機能ブロックとして表示してある。制御部20の機能としては、各部位の状態の良否を判断する判断部23、基準値や補正値を記憶する記憶部24、各機構部の動作を補正する補正手段25、補正値の再設定を行う補正値設定手段26が含まれている。また、表示部の機能は、情報を上位装置である自動券売機1に送信することにより、自動券売機1に搭載のタッチパネル等の表示部3に表示することにより代用する。
【0016】
前記印刷部13の印刷方式としては、媒体自体に感熱処理を施し赤黒の2色発色もしくは黒単色発色する感熱紙を用い、印刷部内のサーマルヘッドに電流を流すことによりサーマルヘッドの素子を発熱させ、媒体の所定部位を赤黒2色もしくは黒単色に発色させ印刷を行う直接サーマル方式を採用している。
【0017】
しかし、サーマルヘッドの素子が故障していたり、媒体とサーマルヘッドの接触が不完全であったり、サーマルヘッドに加えるエネルギが不適性であると印刷不良が発生する。一般によく使われる熱転写方式では、使用済みのインクリボンに、印刷した媒体の印刷状態が記録として残るが、直接サーマル方式では熱転写方式と違いリボンを使用しないため、記録として残るものが無い。この為、スキャナ部14にて媒体表面の印刷状態を読込み印刷部13の良否を判断すると共に印刷の記録として残している。
【0018】
次に、図3を用いて自動券売機1の動作を説明する。自動券売機1の電源がオンになると(ステップ38)、まず日付、時刻の自動確認が行われ(ステップ39)、続いて営業試験が行われる(ステップ40)。発券プリンタ10には毎日の運用開始前に、自動券売機1内の制御部2から、印字確認用の試刷券の情報が送信されてくるので、印刷部13の印刷状態の良否を自己診断する(ステップ41)。つまり、係員による確認を必要とせず、発券プリンタ自身により運用を開始できるか否かを決定することとなる。印刷部13の印刷状態の良否判断に併せて、磁気書込み部15、磁気読込み部16、繰出し部11、カット部12、搬送路21の良否の判断を行うことにより、発券プリンタ10の状態が良ければ運用開始とする(ステップ42)。運用を開始できる場合は試刷券を発券プリンタ内の回収箱18に回収する。
【0019】
これにより係員の目視による印刷状態の良否の判断を必要とせず、自動券売機1の自動立上げが可能となる。また、運用を開始できないと判断され、補正値により調整可能な状態ならば、発券プリンタ10の印刷部13(またはカット部12、磁気書込み部15)の調整を行い(ステップ43)、再度試刷券の発行を行い印刷状態他の確認を行う(ステップ41)。これにより、印刷部13等の不良による発券プリンタ10が運用不可となる頻度を低下させることが可能となる。調整が不可能の場合は、自動券売機1の制御部2に情報を送信し、自動券売機1のタッチパネルなどの表示部3に運用開始不可とその内容の表示をする(ステップ44)。これにより、係員や保守員による作業を促し、迅速な対応を可能とする。
【0020】
以下図2を用いて本実施例による発券プリンタの動作を詳細に説明する。
【0021】
印刷部13、スキャナ部14
発券プリンタ10は上位装置である自動券売機1の制御部2の指示に従いロール紙をカット部12によりカットし印刷部13に搬送する。印刷部13でも同様に上位装置より指示された印刷データに基づき媒体表面に印刷を行う。次に、確実に印刷されたことを確認するため、印刷された媒体表面をスキャナ部14により読込み、媒体が乗車券等として流通可能か否か判断部23により印刷状態の良否を判断する。印刷状態が良い場合には続きの発行処理を継続し、印刷状態が悪い場合は廃券処理を施し回収箱18に回収する。
【0022】
この時同時に印刷面にサーマルヘッドの故障によるライン抜け、調整不良による媒体とサーマルヘッドの接触状態の不良やサーマルヘッドに加えるエネルギの不適性による、カスレやにじみが無いか等、印刷部自体の状態の良否を判断する。
【0023】
判断にはまず、図4に示すように、スキャナ部14により読込まれた画像を印刷方向に沿って領域を分割し、その領域ごとの黒ドット数を計測する。サーマルヘッドの故障によるライン抜けは、図5(a)に示すように、特定の領域の黒ドット数が記憶部24に記憶されている基準ドット数下限より少ないか否かにより判断が可能である。また、調整不良によるカスレ・にじみも同様に、図5(b)、図5(c)に示すように黒ドット数の基準ドット数の領域に対し、多い少ないで判断が可能である。
【0024】
判断部23がサーマルヘッドの故障や調整不良が有ると判断した場合には、上位装置の自動券売機1の制御部2に発券プリンタ10の印刷部13が不良である旨の情報を送信し、自動券売機1のタッチパネルなどの表示部3に表示する。これにより、保守員による保守を促し迅速な対応を可能とする。
【0025】
磁気書込み部15、磁気読込み部16
判断部23により印刷状態が正常と判断した媒体は磁気書込み部15に搬送し磁気情報を媒体裏面に書込む。次に媒体に書込まれた磁気情報を磁気読込み部16で読込み、再生出力やビット間隔が規格を満たしているか、書込み情報と読込み情報が一致しているか、などにより媒体が乗車券として流通可能か否か判断部23により判断する。磁気書込み状態が良いと判断した場合は引き続き発行処理を継続し、磁気書込み状態が悪いと判断した場合は、廃券処理を施し回収箱18に回収する。
【0026】
このとき、同時に磁気書込み部15、読込み部16の磁気ヘッドの故障や磁気ヘッドと磁気ヘッドに対向するローラの隙間の調整不良が無いか判断する。磁気情報は複数のトラックに書込んでいる。磁気ヘッドの故障ならば特定のトラックもしくは全てのトラックに対して全く情報が読込めなくなることより判断する。
【0027】
図6には磁気ヘッドとローラを示しているが、この隙間は媒体の厚さよりは狭く、但し互いに接触しない様に調整されている。この磁気ヘッドとローラの隙間が調整不良の場合は、図7に示す再生出力のレベルや、図8に示すビット間隔の乱れが、記憶部24に記憶されている基準値以内であるか否かにより判断する。
【0028】
判断部23が磁気ヘッドの故障や調整不良と判断した場合には、上位装置の自動券売機1の制御部2に発券プリンタ10の磁気書込み部15あるいは読込み部16が不良である旨の情報を送信し、自動券売機1のタッチパネルなどの表示部3に表示する。これにより、前記同様、係員や保守員による作業を促し、迅速な対応を可能とする。
【0029】
媒体繰出し部11、カット部12(切断部)
本発券プリンタ10では、上位装置の指示に従いロール紙をカット部12にて所定の長さにカットし、印刷部13に搬送している。この時、媒体が確実に搬送されているか否かを判断するために媒体の通過センサ22が図2に示すように設けられている。
【0030】
通過センサ22は、センサの光軸が搬送路を貫くように設置してあり、通過センサ22の部位を媒体が搬送されている時、つまり媒体が通過センサ22の光軸を遮っている時は、通過センサ22はダーク状態になり、媒体が通過センサ22の部位にない時は通過センサ22はライト状態になる。媒体は、ベルトを介してステップモータより駆動力を得るゴムローラにより搬送される。
【0031】
この時、媒体の搬送速度は、モータの回転速度・減速比・ローラ径により決まる。この搬送速度から、実際にロール紙を所定の長さにカットして搬送した時に、通過センサ22を通過する時間(通過センサ22がライト状態からダーク状態に切り替わった瞬間から、再びライトに切り替わるまでの時間)を計測する事により、実際にカットされた媒体の長さを計測する事が可能である。
【0032】
この計測された媒体の長さと、記憶部24に記憶されている媒体長さの規格値から、媒体が乗車券等として流通可能か否かを判断する。同時に繰出し部11とカット部12がロール紙を所定の長さにカットできる状態か否かを判断部23により判断する。判断部23が繰出し部11、カット部12の状態が悪いと判断した場合には、上位装置の自動券売機1の制御部2に発券プリンタの繰出し部11、カット部12が不良である旨の情報を送信し、自動券売機1のタッチパネルなどの表示部3に表示する。これにより、前記同様、係員や保守員による作業を促し、迅速な対応を可能とする。
【0033】
搬送路21
発券プリンタ等の紙葉類を搬送する装置では所定の部位に媒体を搬送するため、図9に示すようにフレーム30や搬送ガイド31、搬送元・搬送先を切り変えるためのゲート32等により搬送路21という一種の囲われた領域を形成している。しかし、部品公差や組立公差、ゲートの切り変わり不良、紙片などの搬送路内の異物などにより、搬送路21が狭められたり、媒体の先端が突っかかり易くなる部位ができたりする。この場合は、媒体の搬送速度の低下や、媒体が搬送できなくなるジャム等が発生する。
【0034】
さて、本発券プリンタ10では図2で示すように媒体の通過を検知する通過センサ22が多数配置されている。個々の通過センサ間はそれぞれ一定距離であり、また、媒体を搬送する速度はそれぞれのセンサ間で決められているため、隣り合う通過センサ間を媒体が通過する時間を計算により求めることができる。求められた時間をこの区間の基準時間とし記憶部24に記憶する。
【0035】
通常は、実際に発券プリンタ10で媒体を搬送し印刷、磁気情報の書込みなどを行う際に、ある通過センサ22を通過してから、その区間の基準時間にマージンを加えた時間(例えば基準時間の2倍、基準時間の3倍など)までに、次の通過センサ22を通過しない場合は、搬送ジャムとして運用中止となり係員等によりジャム媒体の除去をして復旧処理をすることとなる。
【0036】
これに対し、搬送ジャムとならない場合も、ある通過センサ22を媒体が通過してから、次の通過センサ22を媒体が通過するまでの時間を、一部もしくは全ての区間に対して計測する。計測した区間において、計測時間が記憶部24に記憶されている基準時間に対して遅い場合(例えば、計測時間が基準時間の1.2倍以上になっている等)は、その区間の搬送路21に異常が有ると判断部23により判断する。
【0037】
搬送路21に異常が有ると判断部23が判断した場合には、上位装置の自動券売機1の制御部2に、計測時間が遅くなった区間の搬送路21に異常がある旨の情報を送信し、自動券売機1のタッチパネルなどの表示部3に表示する。これにより、保守員により、該当する部位の搬送路21の保守を促し搬送ジャム等が起こる確率を下げ、信頼性を高めることができる。
【0038】
媒体カット長さの補正
本発券プリンタ10では例えばロール紙のカット寸法を補正値による補正を行っている。これは繰出し部11、カット部12を構成する部品の公差や、各部を組み立てる際の組立公差により、補正を行わずに設計上の寸法どおりにロール紙をカットすることは困難であるため、装置ごとにロール紙の繰出し量を補正し所定の長さでカットするように補正手段25を設け、補正値を記憶部24に記憶している。ここで、例えば補正値のテーブルが図10に示すように補正値の1の増減によりカット寸法が0.1mmの増減になると設定されているとする。また、媒体の寸法が基準寸法より0.3mm長くカットされたとすると、記憶部24に設定されている補正値を3小さく設定し直せば基準どおりの長さでカットされることになる。
【0039】
本発券プリンタ10では、前述の通り通過センサ22の出力からカットされた媒体の寸法を計測することができる。そこで、媒体をカットし搬送する際に、カットされた媒体の長さを長さ検知部により計測する。計測されたカット長さをもとに、記憶部24に記憶されている補正値を補正値設定手段26により再設定する。例えばカット長さが0.2mm長いと計測された場合は、補正値設定手段26により記憶部24の補正値を2小さくして再設定する。これにより、次発行の媒体より、媒体のカット時には再度設定された補正値によりカットされる。
【0040】
また、媒体のカット寸法は通常バラツキが有るものなので、補正値を変化させるための寸法計測は1枚よりも複数枚の平均である方が有利であることは当然である。さらに、補正値を変化させた後に再度ロール紙のカット、寸法計測を行い寸法の確認、補正値の再設定の繰り返しを行う方が寸法精度を高める上で確実なことも当然である。この様にしてカット寸法の自動補正を実現することが可能である。
【0041】
磁気書込み条件、印刷条件の補正
また、図3のステップ43に示されるように、磁気書込みを行う際の電流値、磁気情報の書込み位置、サーマルヘッドの電流値、印刷位置なども、これらを補正する補正手段25と、補正値を記憶する記憶部24と、補正値を適切な値に再設定する補正値設定手段26と、判断部23とにより、カット寸法と同様に自動補正が可能となる。この自動補正によりロール紙の製造メーカや製造ロットの違いにより感熱紙であるロール紙の発色状態の差異も自動的に補整する事が可能となる。
【0042】
以上により軽度の調整不良は発券プリンタ自身により調整可能となり保守員による保守の手間を軽減する事が可能となる。
【0043】
定期点検時や障害時の自己診断、自己補正
発券プリンタ10は定期点検時や障害の発生時に、保守員による保守が行われる。この際、保守員が自動券売機1のタッチパネルの操作や、発券プリンタ10の入力部の操作により、発券プリンタ10にテスト券の発券指示を行う。この指示に従い発券プリンタ10はテスト券の発行を行い、前述のような自己診断、自己補正を行い、この結果を表示部3に表示する。
【0044】
保守員は表示に従い発券プリンタ10の異常箇所の保守を行うことができ、不具合箇所の迅速な摘出、対応が可能となる。また、試刷券や実際の乗車券等を発行する際はフォーマットが決められており、図4に示すように印刷が行われない領域が存在するが、テスト券は印刷範囲の全面に印刷を施す事が可能である。故にテスト券の印刷パターンを、図11に示すように各領域すべてに印刷を施し、スキャナ部14による読込み画像を領域に分割した際に、領域ごとに基準黒ドット数の差がなく、かつカスレやにじみが発生しやすくする斜線と、保守員が確認しやすいブロックのパターンを併用することにより、より容易にライン抜け・カスレ・にじみを検出することが可能となる。
【0045】
また、前記確認事項の判定基準を図12に示すように実際に乗車券等を発行する運用レベルよりも厳しい保守レベルにすることにより、装置不具合が発生する確立が高くなっている箇所を早期に摘出することが可能となり、実運用中に装置に障害が発生する頻度や、保守員の定期点検の巡回頻度を低減することが可能となる。
【0046】
運用中の自己診断、自己補正
発券プリンタ10の状態を確認する際は、より多くの試刷券やテスト券を発行し、判断する方が確実である。しかしながら媒体の節約の面からは反することとなる。そこで、実運用中に発行する乗車券等に対し、前述した発券プリンタ10の自己診断を図12に示す保守レベルにて行う。ただし、媒体自体は従来どおり、媒体自体が運用レベルにて乗車券等として流通可か否かにより判定する。発券プリンタ10の自己診断の結果は、統計データとして記憶部24に記憶する。これにより、より多くの媒体に対し発券プリンタ10の状態を確認でき、これを元に前述した内容により、発券プリンタ自身により実運用中に運用を中止すること無く各部の自己補正が可能となる。
【0047】
また、保守員による点検時に、この統計データを保守員に示すことにより、より多くのサンプルにより確認された発券プリンタ10の状態を保守員に示すことが可能となり、より確実に装置不具合が発生する確立が高くなっている箇所を早期に摘出する事が可能となる。
【0048】
以上により媒体を節約しつつ、実運用中に装置に障害が発生する頻度や、保守員の定期点検の巡回頻度を低減する事が可能となる。
【0049】
以上の実施例によれば、駅構内等に設置される自動券売機に内臓の発券プリンタにおいて、スキャナ部により印刷面を読取り、磁気読取り部により磁気情報を読取り、通過センサにより媒体のカット長さを検出し、搬送路各区間の搬送時間の検出を行い、これらの情報をもとに判断部により装置各部の状態の良否を判断し、発券プリンタ自身による発券プリンタの自己診断、自己補正、補正不可の場合は上位装置への通知を行う。これにより自動券売機の自動立上げ、運用中の障害発生頻度の低減、保守員による定期点検の巡回頻度の低減、不具合箇所の摘出の容易化を実現する発券プリンタを提供することが可能となる。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、発券プリンタ自身が印刷状態の良否を判断し、係員による確認を必要とせず、無人立上げを可能とすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発券プリンタが適用される自動券売機の概略構成図である。
【図2】本発明の一実施例による発券プリンタの概略構成図である。
【図3】本発明が適用される自動券売機の運用方法を示すフローチャートである。
【図4】乗車券の印刷領域を示す平面図である。
【図5】印刷部の印刷状態の良否判定の方法を示す図。
【図6】磁気書込み部と読込み部の磁気ヘッドとローラの関係を示す構成図である。
【図7】磁気読込み部の再生出力レベルの判定基準を示す図である。
【図8】磁気書込み情報の隣接ビット間隔の判定基準を示す図である。
【図9】媒体搬送路の概略構成図である。
【図10】媒体カット長さの補正値テーブルを示す図である。
【図11】テスト券の印字パターンを示す平面図である。
【図12】印刷状態の保守レベルの範囲を示す図である。
【符号の説明】
1:自動券売機 2:自動券売機の制御部
3:表示部・顧客操作部 10:発券プリンタ
11:繰出し部 12:カット部
13:印刷部 14:スキャナ部
15:磁気書込み部 16:磁気読込み部
17:挿入・排出部 18:回収箱
19:一時スタック部 20:発券プリンタの制御部
21:搬送路 22:通過センサ
23:判断部 24:記憶部
25:補正手段 26:補正値設定手段
41:自己診断ステップ 42:運用開始ステップ
43:自己補正ステップ 44:表示、保守作業ステップ
【発明の属する技術分野】
本発明は、駅構内等に設置し、利用者の操作により、媒体に印刷、磁気情報の書込み等を行い、乗車券等を自動発行する自動券売機に関し、特に装置状態の良否を自己診断、自動補正を行う発券プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
発券プリンタは経年変化や使用する媒体(ロール紙)の差異等により、印刷状態、磁気情報の書込み状態、ロール紙のカット(切断)長さ等が変化する。例えば磁気情報を読書きする磁気ヘッドに関しては、媒体を磁気ヘッドに摺動させながら磁気情報の読書きを行うため磁気ヘッドが摩耗し、磁気ヘッドとこれに対向するローラとの隙間が大きくなり、磁気情報の読書きに悪影響を及ぼす。この為、発券プリンタは定期的に保守を行い異常箇所の摘出、調整を行う必要があった。
【0003】
これに対し、特許文献1では装置立上げ時に発券する試刷券を用い磁気情報の書込み状態の良否を判断し自動調整する事により、保守員が定期点検に巡回する頻度を抑える事が可能な方法について述べられている。
【0004】
しかしながら、発券プリンタに関し装置状態の良否を確認する項目として、印刷状態の良否が有り、これに関しては装置立上げ時に発券する試刷券の印刷状態を係員が目視にて印刷にカスレ、にじみ、抜けがないかを確認しており、発券プリンタの無人立上げが不可能となっていた。
【0005】
また、サーマルプリンタにおいて、最適な発色状態を得るために、操作員の指示により調整モードが開始し、サーマルヘッドに印加される電圧または電圧印加時間を自動調節する方法が特許文献2に開示されているが、装置立ち上げ時に発券する試刷券の印刷状態を自動的に確認及び調整するものではない。
【0006】
【特許文献1】
「特開2001−92997号公報」
【特許文献2】
「特開平8−336997号公報」
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、発券プリンタ自身が印刷状態の良否を判断し、同時に、磁気情報の書込み状態、媒体のカット長さ(切断長さ)等も自己診断、自動補正を行い、係員による確認を必要とせず、無人立上げを可能とする発券プリンタを提供することを目的とする。
【0008】
また、自己診断結果により異常箇所を早期摘出し業務中に装置異常となる確立を下げること、自動補正により定期点検の巡回頻度を下げることを可能とする発券プリンタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明では、乗車券等を発券する発券プリンタにおいて、装置立上げ時に印刷する試刷券の媒体表面をスキャナ部で読取り、この情報をもとに判断部で印刷状態を自己診断し、印刷状態が良であるならば発券プリンタの運用を可とし発券プリンタの無人立上げを可能とする。同時に、磁気読込み部により読込んだ情報や、長さ検知部、媒体通過時間を計測する計測手段により得られた情報からも、判断部により磁気書込み部、磁気読込み部、繰出し部、カット部、搬送路の状態を自己診断し発券プリンタの運用の可否を決定する。
【0010】
判断部により発券プリンタの状態が悪いと判断した場合でも、例えば印刷部の電圧や、磁気情報の書込み位置のように補正値により調整が可能な機能に関しては自動補正を行い、再度試刷券等の発券を行い発券プリンタの状態を自己診断し運用の可否を決定する。この自動補正により、定期点検の巡回頻度を下げることが可能となる。
【0011】
上記自動補正により調整が不可能であった場合や、印刷部の故障により印刷抜けが発生している場合などは、障害情報を表示し、係員や保守員による迅速な復旧作業を促す。
【0012】
また、実運用中の自己診断や、保守員の操作によりテスト券を発券して行う自己診断より、装置が規格値内ではあるが障害になる可能性があるという状態の箇所を早期摘出し、保守員による保守を促し、装置を運用中に障害が発生しにくい状態とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1に自動券売機の概略構成を示す。駅構内等に設置され鉄道等の利用者により操作され乗車券等を発行する自動券売機1は発券プリンタ10、表示部・顧客操作部3、紙幣ユニット4、硬貨ユニット5等と、これらを制御し上位システムと通信を行う自動券売機制御部2で構成されている。自動券売機1では、利用者が表示部・顧客操作部3にて目的地や利用列車などの指定を行い、これに応じて運賃の計算・料金の受領等を行い、乗車券の発行部である発券プリンタ10により乗車券等を発行する。
【0014】
本発明の一実施例による発券プリンタの構成を図2に示す。本発券プリンタ10は、乗車券の原紙であるロール紙を繰出す繰出し部11、任意の長さで原紙をカットするカット部(切断部)12、切断された媒体表面に印刷を行う印刷部13、印刷状態の読込みを行うスキャナ部14、媒体裏面に磁気情報を書込む磁気書込み部15、磁気情報を読込む磁気読込み部16、乗車券等を排出・挿入する挿入・排出部17、回収券を回収する回収箱18、各部位をつなぐ搬送路21、媒体を搬送する搬送ローラ/搬送ベルト(図示せず)、媒体の通過を検知する通過センサ22、各部位を制御する制御部20により構成されている。
【0015】
制御部20はプロセッサと記憶部と記憶部に格納されたマイクロプログラムより構成されるが、図2においては機能を理解し易すくするために機能ブロックとして表示してある。制御部20の機能としては、各部位の状態の良否を判断する判断部23、基準値や補正値を記憶する記憶部24、各機構部の動作を補正する補正手段25、補正値の再設定を行う補正値設定手段26が含まれている。また、表示部の機能は、情報を上位装置である自動券売機1に送信することにより、自動券売機1に搭載のタッチパネル等の表示部3に表示することにより代用する。
【0016】
前記印刷部13の印刷方式としては、媒体自体に感熱処理を施し赤黒の2色発色もしくは黒単色発色する感熱紙を用い、印刷部内のサーマルヘッドに電流を流すことによりサーマルヘッドの素子を発熱させ、媒体の所定部位を赤黒2色もしくは黒単色に発色させ印刷を行う直接サーマル方式を採用している。
【0017】
しかし、サーマルヘッドの素子が故障していたり、媒体とサーマルヘッドの接触が不完全であったり、サーマルヘッドに加えるエネルギが不適性であると印刷不良が発生する。一般によく使われる熱転写方式では、使用済みのインクリボンに、印刷した媒体の印刷状態が記録として残るが、直接サーマル方式では熱転写方式と違いリボンを使用しないため、記録として残るものが無い。この為、スキャナ部14にて媒体表面の印刷状態を読込み印刷部13の良否を判断すると共に印刷の記録として残している。
【0018】
次に、図3を用いて自動券売機1の動作を説明する。自動券売機1の電源がオンになると(ステップ38)、まず日付、時刻の自動確認が行われ(ステップ39)、続いて営業試験が行われる(ステップ40)。発券プリンタ10には毎日の運用開始前に、自動券売機1内の制御部2から、印字確認用の試刷券の情報が送信されてくるので、印刷部13の印刷状態の良否を自己診断する(ステップ41)。つまり、係員による確認を必要とせず、発券プリンタ自身により運用を開始できるか否かを決定することとなる。印刷部13の印刷状態の良否判断に併せて、磁気書込み部15、磁気読込み部16、繰出し部11、カット部12、搬送路21の良否の判断を行うことにより、発券プリンタ10の状態が良ければ運用開始とする(ステップ42)。運用を開始できる場合は試刷券を発券プリンタ内の回収箱18に回収する。
【0019】
これにより係員の目視による印刷状態の良否の判断を必要とせず、自動券売機1の自動立上げが可能となる。また、運用を開始できないと判断され、補正値により調整可能な状態ならば、発券プリンタ10の印刷部13(またはカット部12、磁気書込み部15)の調整を行い(ステップ43)、再度試刷券の発行を行い印刷状態他の確認を行う(ステップ41)。これにより、印刷部13等の不良による発券プリンタ10が運用不可となる頻度を低下させることが可能となる。調整が不可能の場合は、自動券売機1の制御部2に情報を送信し、自動券売機1のタッチパネルなどの表示部3に運用開始不可とその内容の表示をする(ステップ44)。これにより、係員や保守員による作業を促し、迅速な対応を可能とする。
【0020】
以下図2を用いて本実施例による発券プリンタの動作を詳細に説明する。
【0021】
印刷部13、スキャナ部14
発券プリンタ10は上位装置である自動券売機1の制御部2の指示に従いロール紙をカット部12によりカットし印刷部13に搬送する。印刷部13でも同様に上位装置より指示された印刷データに基づき媒体表面に印刷を行う。次に、確実に印刷されたことを確認するため、印刷された媒体表面をスキャナ部14により読込み、媒体が乗車券等として流通可能か否か判断部23により印刷状態の良否を判断する。印刷状態が良い場合には続きの発行処理を継続し、印刷状態が悪い場合は廃券処理を施し回収箱18に回収する。
【0022】
この時同時に印刷面にサーマルヘッドの故障によるライン抜け、調整不良による媒体とサーマルヘッドの接触状態の不良やサーマルヘッドに加えるエネルギの不適性による、カスレやにじみが無いか等、印刷部自体の状態の良否を判断する。
【0023】
判断にはまず、図4に示すように、スキャナ部14により読込まれた画像を印刷方向に沿って領域を分割し、その領域ごとの黒ドット数を計測する。サーマルヘッドの故障によるライン抜けは、図5(a)に示すように、特定の領域の黒ドット数が記憶部24に記憶されている基準ドット数下限より少ないか否かにより判断が可能である。また、調整不良によるカスレ・にじみも同様に、図5(b)、図5(c)に示すように黒ドット数の基準ドット数の領域に対し、多い少ないで判断が可能である。
【0024】
判断部23がサーマルヘッドの故障や調整不良が有ると判断した場合には、上位装置の自動券売機1の制御部2に発券プリンタ10の印刷部13が不良である旨の情報を送信し、自動券売機1のタッチパネルなどの表示部3に表示する。これにより、保守員による保守を促し迅速な対応を可能とする。
【0025】
磁気書込み部15、磁気読込み部16
判断部23により印刷状態が正常と判断した媒体は磁気書込み部15に搬送し磁気情報を媒体裏面に書込む。次に媒体に書込まれた磁気情報を磁気読込み部16で読込み、再生出力やビット間隔が規格を満たしているか、書込み情報と読込み情報が一致しているか、などにより媒体が乗車券として流通可能か否か判断部23により判断する。磁気書込み状態が良いと判断した場合は引き続き発行処理を継続し、磁気書込み状態が悪いと判断した場合は、廃券処理を施し回収箱18に回収する。
【0026】
このとき、同時に磁気書込み部15、読込み部16の磁気ヘッドの故障や磁気ヘッドと磁気ヘッドに対向するローラの隙間の調整不良が無いか判断する。磁気情報は複数のトラックに書込んでいる。磁気ヘッドの故障ならば特定のトラックもしくは全てのトラックに対して全く情報が読込めなくなることより判断する。
【0027】
図6には磁気ヘッドとローラを示しているが、この隙間は媒体の厚さよりは狭く、但し互いに接触しない様に調整されている。この磁気ヘッドとローラの隙間が調整不良の場合は、図7に示す再生出力のレベルや、図8に示すビット間隔の乱れが、記憶部24に記憶されている基準値以内であるか否かにより判断する。
【0028】
判断部23が磁気ヘッドの故障や調整不良と判断した場合には、上位装置の自動券売機1の制御部2に発券プリンタ10の磁気書込み部15あるいは読込み部16が不良である旨の情報を送信し、自動券売機1のタッチパネルなどの表示部3に表示する。これにより、前記同様、係員や保守員による作業を促し、迅速な対応を可能とする。
【0029】
媒体繰出し部11、カット部12(切断部)
本発券プリンタ10では、上位装置の指示に従いロール紙をカット部12にて所定の長さにカットし、印刷部13に搬送している。この時、媒体が確実に搬送されているか否かを判断するために媒体の通過センサ22が図2に示すように設けられている。
【0030】
通過センサ22は、センサの光軸が搬送路を貫くように設置してあり、通過センサ22の部位を媒体が搬送されている時、つまり媒体が通過センサ22の光軸を遮っている時は、通過センサ22はダーク状態になり、媒体が通過センサ22の部位にない時は通過センサ22はライト状態になる。媒体は、ベルトを介してステップモータより駆動力を得るゴムローラにより搬送される。
【0031】
この時、媒体の搬送速度は、モータの回転速度・減速比・ローラ径により決まる。この搬送速度から、実際にロール紙を所定の長さにカットして搬送した時に、通過センサ22を通過する時間(通過センサ22がライト状態からダーク状態に切り替わった瞬間から、再びライトに切り替わるまでの時間)を計測する事により、実際にカットされた媒体の長さを計測する事が可能である。
【0032】
この計測された媒体の長さと、記憶部24に記憶されている媒体長さの規格値から、媒体が乗車券等として流通可能か否かを判断する。同時に繰出し部11とカット部12がロール紙を所定の長さにカットできる状態か否かを判断部23により判断する。判断部23が繰出し部11、カット部12の状態が悪いと判断した場合には、上位装置の自動券売機1の制御部2に発券プリンタの繰出し部11、カット部12が不良である旨の情報を送信し、自動券売機1のタッチパネルなどの表示部3に表示する。これにより、前記同様、係員や保守員による作業を促し、迅速な対応を可能とする。
【0033】
搬送路21
発券プリンタ等の紙葉類を搬送する装置では所定の部位に媒体を搬送するため、図9に示すようにフレーム30や搬送ガイド31、搬送元・搬送先を切り変えるためのゲート32等により搬送路21という一種の囲われた領域を形成している。しかし、部品公差や組立公差、ゲートの切り変わり不良、紙片などの搬送路内の異物などにより、搬送路21が狭められたり、媒体の先端が突っかかり易くなる部位ができたりする。この場合は、媒体の搬送速度の低下や、媒体が搬送できなくなるジャム等が発生する。
【0034】
さて、本発券プリンタ10では図2で示すように媒体の通過を検知する通過センサ22が多数配置されている。個々の通過センサ間はそれぞれ一定距離であり、また、媒体を搬送する速度はそれぞれのセンサ間で決められているため、隣り合う通過センサ間を媒体が通過する時間を計算により求めることができる。求められた時間をこの区間の基準時間とし記憶部24に記憶する。
【0035】
通常は、実際に発券プリンタ10で媒体を搬送し印刷、磁気情報の書込みなどを行う際に、ある通過センサ22を通過してから、その区間の基準時間にマージンを加えた時間(例えば基準時間の2倍、基準時間の3倍など)までに、次の通過センサ22を通過しない場合は、搬送ジャムとして運用中止となり係員等によりジャム媒体の除去をして復旧処理をすることとなる。
【0036】
これに対し、搬送ジャムとならない場合も、ある通過センサ22を媒体が通過してから、次の通過センサ22を媒体が通過するまでの時間を、一部もしくは全ての区間に対して計測する。計測した区間において、計測時間が記憶部24に記憶されている基準時間に対して遅い場合(例えば、計測時間が基準時間の1.2倍以上になっている等)は、その区間の搬送路21に異常が有ると判断部23により判断する。
【0037】
搬送路21に異常が有ると判断部23が判断した場合には、上位装置の自動券売機1の制御部2に、計測時間が遅くなった区間の搬送路21に異常がある旨の情報を送信し、自動券売機1のタッチパネルなどの表示部3に表示する。これにより、保守員により、該当する部位の搬送路21の保守を促し搬送ジャム等が起こる確率を下げ、信頼性を高めることができる。
【0038】
媒体カット長さの補正
本発券プリンタ10では例えばロール紙のカット寸法を補正値による補正を行っている。これは繰出し部11、カット部12を構成する部品の公差や、各部を組み立てる際の組立公差により、補正を行わずに設計上の寸法どおりにロール紙をカットすることは困難であるため、装置ごとにロール紙の繰出し量を補正し所定の長さでカットするように補正手段25を設け、補正値を記憶部24に記憶している。ここで、例えば補正値のテーブルが図10に示すように補正値の1の増減によりカット寸法が0.1mmの増減になると設定されているとする。また、媒体の寸法が基準寸法より0.3mm長くカットされたとすると、記憶部24に設定されている補正値を3小さく設定し直せば基準どおりの長さでカットされることになる。
【0039】
本発券プリンタ10では、前述の通り通過センサ22の出力からカットされた媒体の寸法を計測することができる。そこで、媒体をカットし搬送する際に、カットされた媒体の長さを長さ検知部により計測する。計測されたカット長さをもとに、記憶部24に記憶されている補正値を補正値設定手段26により再設定する。例えばカット長さが0.2mm長いと計測された場合は、補正値設定手段26により記憶部24の補正値を2小さくして再設定する。これにより、次発行の媒体より、媒体のカット時には再度設定された補正値によりカットされる。
【0040】
また、媒体のカット寸法は通常バラツキが有るものなので、補正値を変化させるための寸法計測は1枚よりも複数枚の平均である方が有利であることは当然である。さらに、補正値を変化させた後に再度ロール紙のカット、寸法計測を行い寸法の確認、補正値の再設定の繰り返しを行う方が寸法精度を高める上で確実なことも当然である。この様にしてカット寸法の自動補正を実現することが可能である。
【0041】
磁気書込み条件、印刷条件の補正
また、図3のステップ43に示されるように、磁気書込みを行う際の電流値、磁気情報の書込み位置、サーマルヘッドの電流値、印刷位置なども、これらを補正する補正手段25と、補正値を記憶する記憶部24と、補正値を適切な値に再設定する補正値設定手段26と、判断部23とにより、カット寸法と同様に自動補正が可能となる。この自動補正によりロール紙の製造メーカや製造ロットの違いにより感熱紙であるロール紙の発色状態の差異も自動的に補整する事が可能となる。
【0042】
以上により軽度の調整不良は発券プリンタ自身により調整可能となり保守員による保守の手間を軽減する事が可能となる。
【0043】
定期点検時や障害時の自己診断、自己補正
発券プリンタ10は定期点検時や障害の発生時に、保守員による保守が行われる。この際、保守員が自動券売機1のタッチパネルの操作や、発券プリンタ10の入力部の操作により、発券プリンタ10にテスト券の発券指示を行う。この指示に従い発券プリンタ10はテスト券の発行を行い、前述のような自己診断、自己補正を行い、この結果を表示部3に表示する。
【0044】
保守員は表示に従い発券プリンタ10の異常箇所の保守を行うことができ、不具合箇所の迅速な摘出、対応が可能となる。また、試刷券や実際の乗車券等を発行する際はフォーマットが決められており、図4に示すように印刷が行われない領域が存在するが、テスト券は印刷範囲の全面に印刷を施す事が可能である。故にテスト券の印刷パターンを、図11に示すように各領域すべてに印刷を施し、スキャナ部14による読込み画像を領域に分割した際に、領域ごとに基準黒ドット数の差がなく、かつカスレやにじみが発生しやすくする斜線と、保守員が確認しやすいブロックのパターンを併用することにより、より容易にライン抜け・カスレ・にじみを検出することが可能となる。
【0045】
また、前記確認事項の判定基準を図12に示すように実際に乗車券等を発行する運用レベルよりも厳しい保守レベルにすることにより、装置不具合が発生する確立が高くなっている箇所を早期に摘出することが可能となり、実運用中に装置に障害が発生する頻度や、保守員の定期点検の巡回頻度を低減することが可能となる。
【0046】
運用中の自己診断、自己補正
発券プリンタ10の状態を確認する際は、より多くの試刷券やテスト券を発行し、判断する方が確実である。しかしながら媒体の節約の面からは反することとなる。そこで、実運用中に発行する乗車券等に対し、前述した発券プリンタ10の自己診断を図12に示す保守レベルにて行う。ただし、媒体自体は従来どおり、媒体自体が運用レベルにて乗車券等として流通可か否かにより判定する。発券プリンタ10の自己診断の結果は、統計データとして記憶部24に記憶する。これにより、より多くの媒体に対し発券プリンタ10の状態を確認でき、これを元に前述した内容により、発券プリンタ自身により実運用中に運用を中止すること無く各部の自己補正が可能となる。
【0047】
また、保守員による点検時に、この統計データを保守員に示すことにより、より多くのサンプルにより確認された発券プリンタ10の状態を保守員に示すことが可能となり、より確実に装置不具合が発生する確立が高くなっている箇所を早期に摘出する事が可能となる。
【0048】
以上により媒体を節約しつつ、実運用中に装置に障害が発生する頻度や、保守員の定期点検の巡回頻度を低減する事が可能となる。
【0049】
以上の実施例によれば、駅構内等に設置される自動券売機に内臓の発券プリンタにおいて、スキャナ部により印刷面を読取り、磁気読取り部により磁気情報を読取り、通過センサにより媒体のカット長さを検出し、搬送路各区間の搬送時間の検出を行い、これらの情報をもとに判断部により装置各部の状態の良否を判断し、発券プリンタ自身による発券プリンタの自己診断、自己補正、補正不可の場合は上位装置への通知を行う。これにより自動券売機の自動立上げ、運用中の障害発生頻度の低減、保守員による定期点検の巡回頻度の低減、不具合箇所の摘出の容易化を実現する発券プリンタを提供することが可能となる。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、発券プリンタ自身が印刷状態の良否を判断し、係員による確認を必要とせず、無人立上げを可能とすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発券プリンタが適用される自動券売機の概略構成図である。
【図2】本発明の一実施例による発券プリンタの概略構成図である。
【図3】本発明が適用される自動券売機の運用方法を示すフローチャートである。
【図4】乗車券の印刷領域を示す平面図である。
【図5】印刷部の印刷状態の良否判定の方法を示す図。
【図6】磁気書込み部と読込み部の磁気ヘッドとローラの関係を示す構成図である。
【図7】磁気読込み部の再生出力レベルの判定基準を示す図である。
【図8】磁気書込み情報の隣接ビット間隔の判定基準を示す図である。
【図9】媒体搬送路の概略構成図である。
【図10】媒体カット長さの補正値テーブルを示す図である。
【図11】テスト券の印字パターンを示す平面図である。
【図12】印刷状態の保守レベルの範囲を示す図である。
【符号の説明】
1:自動券売機 2:自動券売機の制御部
3:表示部・顧客操作部 10:発券プリンタ
11:繰出し部 12:カット部
13:印刷部 14:スキャナ部
15:磁気書込み部 16:磁気読込み部
17:挿入・排出部 18:回収箱
19:一時スタック部 20:発券プリンタの制御部
21:搬送路 22:通過センサ
23:判断部 24:記憶部
25:補正手段 26:補正値設定手段
41:自己診断ステップ 42:運用開始ステップ
43:自己補正ステップ 44:表示、保守作業ステップ
Claims (6)
- 媒体を繰出す繰出し部と、該媒体に印刷を行う印刷部と、該媒体の表面を読取るスキャナ部と、該スキャナ部より得た印刷状態に関する情報を基に前記印刷部の良否を判断する判断部とを有し、該判断部が前記印刷部が正常と判断した場合は前記媒体の発行を継続し、不良と判断した場合はその旨を上位装置に通知することを特徴とする発券プリンタ。
- 媒体を繰出す繰出し部と、該媒体に印刷を行う印刷部と、該媒体の表面を読取るスキャナ部と、該媒体に磁気情報を書込む磁気書込み部と、該媒体から磁気情報を読込む磁気読込み部と、前記スキャナ部より得た印刷状態に関する情報を基に前記印刷部の良否を判断し、前記磁気読込み部から得た磁気書込み状態に関する情報を基に前記磁気書込み部の良否を判断する判断部とを有し、該判断部が前記印刷部が正常と判断し、前記磁気書込み部も正常と判断した場合は前記媒体の発行を継続し、いずれかが不良と判断した場合はその旨を上位装置に通知することを特徴とする発券プリンタ。
- 媒体を繰出す繰出し部と、該媒体を所定長さに切断する切断部と、該媒体の長さを検知する長さ検知部と、該媒体に印刷を行う印刷部と、該媒体の表面を読取るスキャナ部と、前記媒体の切断長さの規格値を記憶する記憶部と、前記長さ検知部の出力と前記記憶部に記憶されている規格値を比較することにより前記切断部の良否を判断し、前記スキャナ部より得た印刷状態に関する情報を基に前記印刷部の良否を判断する判断部とを有し、該判断部が前記切断部が正常と判断し、前記印刷部も正常と判断した場合は前記媒体の発行を継続し、いずれかが不良と判断した場合はその旨を上位装置に通知することを特徴とする発券プリンタ。
- 媒体を繰出す繰出し部と、該媒体を所定長さに切断する切断部と、該媒体の長さを検知する長さ検知部と、該媒体に印刷を行う印刷部と、該媒体の表面を読取るスキャナ部と、該媒体に磁気情報を書込む磁気書込み部と、該媒体から磁気情報を読込む磁気読込み部と、該媒体の切断長さの規格値を記憶する記憶部と、前記長さ検知部の出力と前記記憶部に記憶されている規格値を比較することにより前記切断部の良否を判断し、前記スキャナ部より得た印刷状態に関する情報を基に前記印刷部の良否を判断し、前記磁気読込み部から得た磁気書込み状態に関する情報を基に前記磁気書込み部の良否を判断する判断部とを有し、該判断部が前記切断部及び前記印刷部が正常と判断し、前記磁気書込み部も正常と判断した場合は前記媒体の発行を継続し、いずれかが不良と判断した場合はその旨を上位装置に通知することを特徴とする発券プリンタ。
- 媒体を繰出す繰出し部と、該媒体に印刷を行う印刷部と、該媒体の表面を読取るスキャナ部と、該媒体が搬送路の各区間を通過する時間を計測する計測手段と、前記搬送路の各区間の基準時間を記憶する記憶部と、前記スキャナ部より得た印刷状態に関する情報を基に前記印刷部の良否を判断し、前記計測手段の計測時間と前記記憶部に記憶されている基準時間とを比較することにより前記搬送路の良否を判断する判断部とを有し、該判断部が前記印刷部が正常と判断し、前記搬送路も正常と判断した場合は前記媒体の発行を継続し、いずれかが不良と判断した場合はその旨を上位装置に通知することを特徴とする発券プリンタ。
- 前記記憶部は前記媒体の切断長さの補正値と、印刷条件の補正値と、磁気書込み条件の補正値とを記憶しており、前記判断部が前記切断部、印刷部及び磁気書込み部のいずれかが不良と判断した場合、前記記憶部に記憶されている補正値を用いて前記切断部の切断長さ、印刷部の印刷条件あるいは磁気書込み部の書込み条件を調整することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の発券プリンタ。
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