JP2004185295A - カード処理装置及びカード処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】係員の負担を軽減することができ、しかも、カード媒体の処理効率を向上することが可能なカード処理装置及びカード処理方法を提供することを目的とする。
【解決手段】カード製造ユニット100は、搬送路に沿って搬送されたカード媒体に対して磁気処理を施す磁気処理部120と、カード媒体への磁気処理異常を検知するベリファイヘッド124と、カード媒体の搬送異常を検知するセンサSと、異常を検知したのに基づいて操作ユニットの表示部にカード媒体が存在する搬送路上の位置をカード媒体の処理状態に対応した所定の色で表示させるCPU200と、を備えている。
【選択図】 図3
【解決手段】カード製造ユニット100は、搬送路に沿って搬送されたカード媒体に対して磁気処理を施す磁気処理部120と、カード媒体への磁気処理異常を検知するベリファイヘッド124と、カード媒体の搬送異常を検知するセンサSと、異常を検知したのに基づいて操作ユニットの表示部にカード媒体が存在する搬送路上の位置をカード媒体の処理状態に対応した所定の色で表示させるCPU200と、を備えている。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、カード処理装置及びカード処理方法に係り、特に、処理途中において異常を発生したカード媒体の再利用処理に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、乗車券や各種カード媒体を発券する発券機を備えた券類処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このような装置においては、供給部から供給されたカード媒体に対してすべての処理を施して集積部に集積したタイミングで供給部から次のカード媒体が供給される。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−334285号公報
【発明が解決しようとする課題】
上述したような装置において、単位時間当たりの処理枚数を増やそうとした場合、先に供給されたカード媒体が集積部に集積される前のタイミングで次のカード媒体を供給する必要がある。つまり、供給部から集積部の間の搬送路上には、少なくとも2枚のカード媒体が存在することになる。
【0004】
このような状態で、搬送路の途中でのジャム(すなわち搬送路中にカード媒体が滞留することによるカード詰まり)や、磁気処理部においてのエンコードミスなどの各種異常が発生した場合、どのカード媒体がどのような異常を発生したのか対応付けが複雑となる。
【0005】
また、係員が操作する操作ユニット側では、表示部に異常を発生した旨が表示されるのみである。したがって、異常発生から復帰するための処理に多大な時間を要する。係員は、カード媒体の搬送状態を考慮して、エンコードの有無や印刷処理の有無などの処理状態を判断し、適切な後処理を行う必要がある。すなわち、このような異常を発生した場合、カード媒体の処理効率が低下するばかりでなく、係員に大きな負担がかかることになる。
【0006】
この発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、係員の負担を軽減することができ、しかも、カード媒体の処理効率を向上することが可能なカード処理装置及びカード処理方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の第1の様態によるカード処理装置は、
搬送路に沿って搬送されたカード媒体に対して磁気処理を施す磁気処理手段と、
カード媒体の異常を検知する異常検知手段と、
前記異常検知手段により異常を検知したのに基づいて、カード媒体が存在する搬送路上の位置をカード媒体の処理状態に対応した所定の色で表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
この発明の第2の様態によるカード処理方法は、
カード媒体を搬送路に沿って搬送し、
搬送されたカード媒体に対して磁気処理を施し、
カード媒体の異常を検知したのに基づいて、カード媒体が存在する搬送路上の位置をカード媒体の処理状態に対応した所定の色で表示する、
ことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態に係るカード処理装置及びカード処理方法について図面を参照して説明する。なお、ここで説明するカード処理装置は、交通機関などで流通しているカード媒体を処理するものであり、例えばストアードフェアカード、ストアードライドカード、各種企画カード、金額券カードなどを処理するものである。
【0010】
図1に示すように、カード処理装置の一実施の形態に係るカード処理システム1は、操作ユニット10と、カード製造ユニット100とを備えている。すなわち、操作ユニット10は、システム全体を制御する制御部11を備えている。この制御部11には、メモリ部12、入力部13、表示手段として機能する表示部14、通信制御部15などが接続されている。
【0011】
メモリ部12は、システム全体を制御するために必要な所定データを記憶している。入力部13は、必要な所定情報の入力を受け付ける。表示部14は、システム全体の動作状態、入力部13を介して入力された所定情報などを表示する。また、この表示部14は、カード製造ユニット100において、カード媒体が存在する搬送路上の位置をカード媒体の処理状態に対応した所定の色で表示可能に構成されている。通信制御部15は、通信回線を介して接続されたカード製造ユニット100などとの間でデータの送受信を行う。
【0012】
図2に示すように、カード製造ユニット100は、4つのセクション、すなわち供給手段として機能する供給部110、磁気処理手段として機能する磁気処理部120、印刷手段として機能する印刷処理部130、及び、集積部140を備えて構成されている。
【0013】
また、このカード製造ユニット100は、各セクションを接続するように設けられた搬送手段として機能する搬送機構150を備えている。すなわち、この搬送機構150は、供給部100から集積部140までの間を結ぶ搬送路に沿って設けられ、これらの間でカード媒体を搬送する。搬送路は、複数の搬送ベルト及び搬送ローラによって規定されている。
【0014】
供給部110は、2つのホッパすなわち上部ホッパ111及び下部ホッパ112を備えている。これらのホッパ111及び112は、磁気処理及び印刷処理ともになされていないカード媒体を所定枚数スタックすることが可能であり、例えば最大で1000枚のカード媒体を搭載可能である。各ホッパ111及び112は、カード媒体を1枚ずつ取り出して搬送機構150に供給する。
【0015】
また、供給部110は、手差し部113を備えている。この手差し部113は、1枚ずつセットされたカード媒体を取り出して搬送機構150に供給する。この手差し部113から供給されるカード媒体は、いずれかのセクションにおいて処理途中に異常を発生した再供給媒体であり、磁気処理前、磁気処理途中、印刷処理前などのカード媒体に対応する。
【0016】
磁気処理部120は、バーコードリーダ部121、読取ヘッド122、書込手段として機能する書込ヘッド123、確認手段及び異常検知手段として機能するベリファイヘッド124などを備えている。バーコードリーダ部121は、カード媒体に予め印刷されたバーコードを読み取る。
【0017】
読取ヘッド122は、カード媒体の磁気バーコード及びその他の磁気トラックに予め記録された磁気情報を読み取る。また、この読取ヘッド122は、再供給媒体に記録されたカード媒体固有の識別情報などの磁気情報を読み取る。書込ヘッド123は、カード媒体の磁気バーコード及びその他の磁気トラックに識別情報などの磁気情報を書き込む。ベリファイヘッド124は、書込ヘッド123によって書き込まれた所定の磁気情報を読み取る。
【0018】
印刷処理部130は、カード媒体の表面に所定情報を印刷する第1印刷ヘッド131、カード媒体の裏面に所定情報を印刷する第2印刷ヘッド132などを備えいている。また、この印刷処理部130は、必要に応じて、カード媒体にパンチ処理を施すパンチ処理部、カード媒体のパンチ穴を検知する検知部などを備えても良い。
【0019】
集積部140は、磁気処理及び印刷処理が施されたカード媒体を集積するスタッカ部141、印刷処理途中などの不良カード媒体を回収する回収部142などを備えている。
【0020】
各セクションは、搬送路に沿って複数の検知手段及び異常検知手段として機能するセンサSを備えている。これらのセンサSは、例えば透過型センサによって構成され、カード媒体の有無に対応した検知信号を出力する。
【0021】
すなわち、供給部110においては、上部ホッパ111から取り出されるカード媒体の有無を検知するためのセンサS11、下部ホッパ112から取り出されるカード媒体の有無を検知するためのセンサS12、手差し部113から取り出されるカード媒体の有無を検知するためのセンサS13、上部ホッパ111から供給されたカード媒体を検知するためのセンサS14、下部ホッパ112から供給されたカード媒体を検知するためのセンサS15などが設けられている。
【0022】
磁気処理部120においては、供給部110から磁気処理部120に搬送されたカード媒体を検知するためのセンサS21、バーコードリーダ部121を通過したカード媒体を検知するためのセンサS22、書込ヘッド123に向かって搬送されたカード媒体を検知するためのセンサS23、ベリファイヘッド124を通過したカード媒体を検知するためのセンサS24などが設けられている。
【0023】
印刷処理部130においては、磁気処理部120から印刷処理部130に搬送されたカード媒体を検知するためのセンサS31などが設けられている。集積部14においては、印刷処理部130から集積部140に搬送されたカード媒体を検知するためのセンサS41、スタッカ部141に向けて搬送されたカード媒体を検知するためのセンサS42、回収部142に向けて搬送されたカード媒体を検知するためのセンサS43、スタッカ部141にスタックされたカード媒体を検知するためのセンサS44などが設けられている。
【0024】
図3に示すように、カード製造ユニット100は、制御手段として機能するCPU200を備えている。このCPU200は、カード製造ユニット100全体を制御する。このCPU200には、メモリ部201、供給制御部202、読取制御部203、磁気処理制御部204、印刷制御部205、集積制御部206、搬送制御部207、信号制御部208、通信制御部209などが接続されている。
【0025】
メモリ部201は、カード製造ユニット100を制御するための必要な所定データを記憶している。また、このメモリ部201は、各カード媒体に対応して、磁気記録するべき磁気情報及び印刷するべき印刷情報を関連付けて記憶している。
【0026】
供給制御部202は、供給部110の上部ホッパ111、下部ホッパ112、及び、手差し部113の駆動を制御する。読取制御部203は、バーコードリーダ部121の駆動を制御する。
【0027】
磁気処理制御部204は、読取ヘッド122、書込ヘッド123、及び、ベリファイヘッド124の駆動を制御する。CPU200は、磁気処理制御部204を制御して、ベリファイヘッド124によって読み取った磁気情報に基づいて磁気処理部120におけるエンコードミスを検知する。つまり、ベリファイヘッド124は、CPU200の制御に基づいてカード媒体に対して施した磁気処理の異常を検知する異常検知手段として機能する。
【0028】
印刷制御部205は、第1印刷ヘッド131、及び、第2印刷ヘッド132の駆動を制御する。集積制御部206は、スタッカ部141、及び、回収部142の駆動を制御する。搬送制御部207は、搬送機構150を構成する搬送ローラ及び搬送ベルトの駆動を制御する。CPU200は、エンコードミスやジャムなどの異常発生時には、搬送制御部207を制御して搬送機構150の駆動を停止する。
【0029】
信号制御部208は、各セクションに設けられた複数のセンサSからの検知信号を検知する。CPU200は、信号制御部208を制御して、各センサSからの検知信号に基づいて搬送路中に滞留しているカード媒体の位置を検知するとともに、ジャムの有無及びジャムの発生位置を検知する。つまり、各センサSは、CPU200の制御に基づいて搬送路に存在するカード媒体の位置を検知する検知手段として機能するとともに、カード媒体を搬送する途中で発生した搬送異常を検知する異常検知手段として機能する。通信制御部209は、通信回線を介して接続された操作ユニット10などとの間で所定データの送受信を行う。
【0030】
CPU200は、カード媒体に対して施した処理の異常を検知した際、例えばベリファイヘッド124からの出力信号に基づいてカード媒体に対して施した磁気処理の異常を検知した場合あるいはセンサSからの検知信号に基づいてカード媒体を搬送する途中で発生した搬送異常を検知した場合に、搬送機構150の駆動を停止する。
【0031】
このとき、CPU200は、センサSからの検知信号に基づいて、搬送路上に存在するカード媒体の位置を検知するとともに、各カード媒体の処理状態を検知する。ここで検知される処理状態は、「磁気処理前」、「磁気処理途中(磁気処理異常を含む)」、「磁気処理済」、「印刷処理前」、「印刷処理途中」、「印刷処理済」などのカテゴリに分類される。
【0032】
すなわち、異常発生時において、CPU200は、センサS14またはS15によって検知された後であってセンサS23によって検知される前のカード媒体に対して「磁気処理前」のカテゴリを付与する。また、CPU200は、センサS23によって検知された後であってセンサS24によって検知される前のカード媒体、もしくは、センサS23及びセンサS24にて検知された状態で停止したカード媒体に対して「磁気処理途中(または磁気処理異常)」のカテゴリを付与する。
【0033】
また、CPU200は、センサS24によって検知された後であってセンサS31によって検知される前のカード媒体に対して「磁気処理済」または「印刷処理前」のカテゴリを付与する。また、CPU200は、センサS31によって検知された後であってセンサS41によって検知される前のカード媒体、もしくは、センサS31及びセンサS41にて検知された状態で停止したカード媒体に対して「印刷処理途中」のカテゴリを付与する。さらに、CPU200は、センサS41によって通過が検知された後のカード媒体に対して「印刷処理済」のカテゴリを付与する。
【0034】
次に、第1実施形態に係る一連のカード媒体処理業務について、図4に示したフローチャートを参照して説明する。なお、この第1実施形態では、カード媒体に対して磁気処理のみを行い、印刷処理は行わないものとする。
【0035】
すなわち、CPU200は、通信制御部209を制御して、操作ユニット10の入力部13を介してスタートキーが押下されたか否かを検知する(ST11)。続いて、CPU200は、スタートキーが押下されたと判断したのに基づいて(ST11、Y)、搬送制御部207を制御して搬送機構150を駆動するとともに、供給制御部202を制御して上部ホッパ111または下部ホッパ112から1枚のカード媒体を供給する(ST12)。
【0036】
続いて、CPU200は、読取制御部203を制御して、バーコードリーダ部121を駆動し、カード媒体に予め印刷されたバーコードを光学的に読み取る(ST13)。続いて、CPU200は、磁気処理部204を制御して、読取ヘッド122を駆動し、磁気バーコード及びその他の磁気トラックに予め記録された磁気情報を読み取る(ST14)。これにより、供給されたカード媒体の妥当性が判断される。
【0037】
続いて、CPU200は、磁気処理部204を制御して、書込ヘッド123を駆動し、カード媒体の磁気バーコード及びその他の磁気トラックに、固有の識別情報を書き込むとともに、メモリ部201に記憶された識別情報に対応する所定の磁気情報を書き込む(ST15)。
【0038】
そして、CPU200は、磁気処理部204を制御して、ベリファイヘッド124を駆動して磁気バーコード及びその他の磁気トラックに記録された磁気情報を読み取り、書込ヘッド123によって書き込まれた所定の磁気情報と一致するか否かを確認する(ST16)。
【0039】
CPU200は、書込ヘッド123を介して書き込んだ磁気情報と、ベリファイヘッド124を介して読み取った磁気情報とが一致しないもしくはベリファイヘッド124を介して磁気情報が読み取れない場合には、エンコードミスが発生したと判断する。
【0040】
なお、CPU200は、ステップST16において、カード媒体に対して正常なエンコードが完了したと判断したのに基づいて、供給制御部202を制御して、上部ホッパ111または下部ホッパ112から次に処理すべきカード媒体を供給する。これにより、供給部110から集積部140までの搬送路上には、2枚のカード媒体が存在することになり、これらのカード媒体に対して並行して処理がなされる。
【0041】
続いて、CPU200は、集積制御部206を制御して、スタッカ部141を駆動し、磁気処理が施されたカード媒体を集積する(ST17)。これにより、1枚のカード媒体に対する一連のカード処理動作を終了する。
【0042】
次に、第1実施形態に係る異常発生時の処理について、図5に示したフローチャートを参照して説明する。なお、ここでは、エンコードミス及び搬送異常(ジャムを含む)を異常として扱うが、その他の異常が発生した場合でも同様の処理を適用できることは言うまでもない。
【0043】
すなわち、CPU200は、磁気処理部204を制御してベリファイヘッド124からの出力信号に基づいてエンコードミスを検知した場合(ST21、Y)、あるいは、信号処理部208を制御して搬送異常の発生を検知した場合には(ST21、N;ST22、Y)、異常が発生したと判断して、搬送制御部207を制御して搬送機構150の駆動を停止する(ST23)。
【0044】
続いて、CPU200は、信号処理部208を制御して、各センサSからの検知信号に基づいて搬送路中に滞留しているカード媒体の位置を検知する(ST24)。そして、CPU200は、搬送路中に滞留している各カード媒体の処理状態を検知する(ST25)。この第1実施形態では、上述した各センサSからの出力信号に基づいて、「磁気処理前」、「磁気処理途中(磁気処理異常を含む)」、「磁気処理済」のいずれかのカテゴリが付与される。
【0045】
続いて、CPU200は、操作ユニット10の表示部14に、カード媒体が存在する搬送路上の位置をカード媒体の処理状態すなわちカテゴリ別に所定の色で表示させる(ST26)。
【0046】
すなわち、CPU200は、通信制御部209を介して操作ユニット10の制御部11と通信し、カード製造ユニット100において異常が発生した旨の情報、搬送路上に停止したカード媒体の位置に対応した情報、それぞれの位置のカード媒体のカテゴリに対応した情報などを送信する。そして、制御部11は、カード製造ユニット100から受信した情報に基づいて、表示部14にカード媒体の位置をカテゴリに対応した所定の色で表示する。
【0047】
第1実施形態では、例えば「磁気処理前」のカテゴリを有するカード媒体の位置は白色で表示し、「磁気処理途中(磁気処理異常を含む)」のカテゴリを有するカード媒体の位置は黒色で表示し、「磁気処理済」のカテゴリを有するカード媒体の位置は青色で表示する。
【0048】
したがって、搬送路上に2枚のカード媒体が存在する場合、図6に示すような条件にしたがった色の組み合わせによってそれぞれのカードの位置が表示される。ここで、カード媒体1は、先に供給されたカード媒体であり、カード媒体2は、カード媒体1がベリファイヘッド124を通過したタイミングで後から供給されたカード媒体である。
【0049】
図7は、異常発生時に表示部14に表示される表示画面の一例を示すものである。この例では、先に供給されたカード媒体1の位置が青色で表示され、後から供給されたカード媒体2が白色で表示されている。
【0050】
つまり、カード媒体1は、ベリファイヘッド124を通過した際に、磁気処理が正常になされたと判断されて「磁気処理済」のカテゴリを付与され、ベリファイヘッド124の先で停止していることを示している。また、カード媒体2は、「磁気処理前」のカテゴリを付与され、磁気処理部120の入口付近に停止していることを示している。
【0051】
したがって、係員は、異常が発生した際に、表示部14の表示画面にしたがって、カード媒体の停止位置及びそれぞれのカード媒体の処理状態を視覚的に確認することができる。したがって、複数のカード媒体が搬送路中に存在する場合であっても、それぞれのカード媒体に対応する処理状態を容易に対応付けすることが可能となる。
【0052】
例えば、青色表示されたカード媒体は、既に処理が完了しているため、そのままスタッカ部141に載置すれば良いし、白色もしくは黒色に表示されたカード異媒体は、再度供給部110から供給することで再利用可能である。なお、再供給可能なカード媒体は、目視によって破損がないと確認できたものに限られる。このようにカード媒体を再利用することで、カード媒体の浪費を抑制することができる。
【0053】
このように、係員は、表示部14に表示された表示画面にしたがって搬送停止しているカード媒体を速やかに回収することができ、表示色にしたがって処理状態を把握してスタッカ部141に載置するか、供給部110から再供給するか、あるいは回収するか(破損カード媒体)などどのように後処理すればよいかを容易に判断できる。
【0054】
このため、係員の負担を軽減することができるとともに、復帰処理を迅速化することができ、カード媒体の処理効率を向上することができる。
【0055】
次に、第2実施形態に係るカード媒体処理業務について説明する。なお、この第2実施形態では、カード媒体に対して磁気処理及び印刷処理を行うものとする。
【0056】
すなわち、一連のカード媒体処理業務は、図4を参照して先に説明した第1実施形態とほぼ同様である。この第2実施形態では、ステップST16における磁気情報比較処理とステップST17における集積処理との間に印刷処理が追加される。
【0057】
つまり、CPU200は、磁気処理部204を制御して、書込ヘッド123を介して書き込んだ磁気情報と、ベリファイヘッド124を介して読み取った磁気情報とが一致すると判断したのに基づいて、印刷制御部205を制御してカード媒体に対して印刷処理を行う。すなわち、CPU200は、メモリ部201に記憶された所定の印刷情報に基づいて印刷制御部205を制御して、第1印刷ヘッド131及び第2印刷ヘッド132を駆動して、カード媒体の表面及び裏面に所定情報を印刷する。
【0058】
その後、CPU200は、集積制御部206を制御して、スタッカ部141を駆動し、磁気処理が施されたカード媒体を集積する(ST17)。これにより、1枚のカード媒体に対する一連のカード処理動作を終了する。
【0059】
次に、第2実施形態に係る異常発生時の処理について説明する。なお、ここでは、第1実施形態と同様に、エンコードミス及び搬送異常(ジャムを含む)を異常として扱うが、その他の異常が発生した場合でも同様の処理を適用できることは言うまでもない。
【0060】
すなわち、CPU200は、磁気処理部204を制御してベリファイヘッド124からの出力信号に基づいてエンコードミスを検知した場合(ST21、Y)、あるいは、信号処理部208を制御して搬送異常の発生を検知した場合には(ST21、N;ST22、Y)、異常が発生したと判断して、搬送制御部207を制御して搬送機構150の駆動を停止する(ST23)。
【0061】
続いて、CPU200は、信号処理部208を制御して、各センサSからの検知信号に基づいて搬送路中に滞留しているカード媒体の位置を検知する(ST24)。そして、CPU200は、搬送路中に滞留している各カード媒体の処理状態を検知する(ST25)。この第2実施形態では、上述した各センサSからの出力信号に基づいて、「磁気処理前」、「磁気処理途中(磁気処理異常を含む)」、「磁気処理済」、「印刷処理途中」、「印刷処理済」のいずれかのカテゴリが付与される。
【0062】
続いて、CPU200は、操作ユニット10の表示部14に、カード媒体が存在する搬送路上の位置をカード媒体の処理状態すなわちカテゴリ別に所定の色で表示させる(ST26)。
【0063】
すなわち、CPU200は、通信制御部209を介して操作ユニット10の制御部11と通信し、カード製造ユニット100において異常が発生した旨の情報、搬送路上に停止したカード媒体の位置に対応した情報、それぞれの位置のカード媒体のカテゴリに対応した情報などを送信する。そして、制御部11は、カード製造ユニット100から受信した情報に基づいて、表示部14にカード媒体の位置をカテゴリに対応した所定の色で表示する。
【0064】
第2実施形態では、例えば「磁気処理前」のカテゴリを有するカード媒体の位置は白色で表示し、「磁気処理途中(磁気処理異常を含む)」のカテゴリを有するカード媒体の位置は黒色で表示し、「磁気処理済」のカテゴリを有するカード媒体の位置は黄色で表示し、「印刷処理途中」のカテゴリを有するカード媒体の位置は赤色で表示し、「印刷処理済」のカテゴリを有するカード媒体の位置は青色で表示する。
【0065】
したがって、搬送路上に2枚のカード媒体が存在する場合、図8に示すような条件にしたがった色の組み合わせによってそれぞれのカードの位置が表示される。ここで、カード媒体1は、先に供給されたカード媒体であり、カード媒体2は、カード媒体1がベリファイヘッド124を通過したタイミングで後から供給されたカード媒体である。
【0066】
図9は、異常発生時に表示部14に表示される表示画面の一例を示すものである。この例では、先に供給されたカード媒体1の位置が青色で表示され、後から供給されたカード媒体2が黒色で表示されている。
【0067】
つまり、カード媒体1は、磁気処理が正常になされた後に印刷処理を完了したと判断されて「印刷処理済」のカテゴリを付与され、集積部14の入口付近で停止していることを示している。また、カード媒体2は、「磁気処理途中」のカテゴリを付与され、磁気処理部120における書込ヘッド付近に停止していることを示している。
【0068】
したがって、係員は、異常が発生した際に、表示部14の表示画面にしたがって、カード媒体の停止位置及びそれぞれのカード媒体の処理状態を視覚的に確認することができる。したがって、複数のカード媒体が搬送路中に存在する場合であっても、それぞれのカード媒体に対応する処理状態を容易に対応付けすることが可能となる。
【0069】
例えば、青色表示されたカード媒体は、既に処理が完了しているため、そのままスタッカ部141に載置すれば良いし、白色、黒色、もしくは黄色に表示されたカード異媒体は、再度供給部110から供給することで再利用可能である。なお、再供給可能なカード媒体は、目視によって破損がないと確認できたものに限られる。さらに、赤色表示されたカード媒体は、印刷途中であるため、再利用不可能であって、回収部142に回収される。
【0070】
このように、係員は、表示部14に表示された表示画面にしたがって搬送停止しているカード媒体を速やかに回収することができ、表示色にしたがって処理状態を把握してスタッカ部141に載置するか、供給部110から再供給するか、あるいは回収するか(印刷途中カード媒体及び破損カード媒体)などどのように後処理すればよいかを容易に判断できる。
【0071】
このため、係員の負担を軽減することができるとともに、復帰処理を迅速化することができ、カード媒体の処理効率を向上することができる。
【0072】
また、上述した第1実施形態及び第2実施形態において、すべての処理を完了したカード媒体に対しては特定の色例えば青色で表示するように統一することにより、係員は、青色のカード媒体は正常に処理されたと視覚的に判断することができる。各処理状態に対応して割り振る色は、例えば交通信号のイメージに対応させることにより、状態をイメージしやすくすることが望ましい。
【0073】
このような異常発生時において、係員が表示画面上に青色表示された位置のカード媒体を回収し、印刷状態に問題が無いと判断した場合には、スタッカ部141に載置する。このとき、係員は、操作ユニット10の入力部13を介して正常処理されたカード媒体をスタッカ部141に載置した旨を入力することで、スタッカ部141に集積されたカード媒体の枚数がカウントアップされる。
【0074】
なお、上述した実施の形態では、先に供給されたカード媒体のベリファイ完了のタイミングで次のカード媒体を供給したが、この例に限定されるものではなく、他のタイミングで次のカード媒体を供給しても良いし、2枚以上のカード媒体を同時に搬送路上に繰り出して並行処理を行っても良い。
【0075】
また、上述した第1実施形態では磁気処理のみを施す場合、第2実施形態では磁気処理及び印刷処理を施す場合についてそれぞれ説明したが、この例に限定されるものではなく、印刷処理のみを施す場合や、磁気処理や印刷処理以外の処理が加わる場合でも、この発明を適用することができる。
【0076】
さらに、上述した実施の形態では、搬送路上に存在するカード媒体を5個のカテゴリに分類したが、より多くのカテゴリに分類しても良いし、すべての処理済/処理未完了の2つのカテゴリに分類しても良いし、さらには、すべての処理済/処理未完了(再供給することで再利用可能)/廃棄(再供給不可能)の3つのカテゴリに分類しても良い。
【0077】
なお、この発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々な変形・変更が可能である。また、各実施の形態は可能な限り適宜組み合わせて実施されてもよく、その場合組み合わせによる効果が得られる。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、係員の負担を軽減することができ、しかも、カード媒体の処理効率を向上することが可能なカード処理装置及びカード処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施の形態に係るカード処理システムの構成を概略的に示す図である。
【図2】図2は、図1に示したカード製造ユニットにおける各セクションの構成を概略的に示す図である。
【図3】図3は、図2に示したカード製造ユニットの制御系の構成を概略的に示すブロック図である。
【図4】図4は、一連のカード媒体処理業務を説明するためのフローチャートである。
【図5】図5は、異常発生時におけるカード媒体に対する処理方法を説明するためのフローチャートである。
【図6】図6は、第1実施形態に係る2枚のカード媒体についてのカテゴリ別の表示色の組み合わせを示す図である。
【図7】図7は、第1実施形態に係る表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。
【図8】図8は、第2実施形態に係る2枚のカード媒体についてのカテゴリ別の表示色の組み合わせを示す図である。
【図9】図9は、第2実施形態に係る表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…カード処理システム
10…操作ユニット
14…表示部(表示手段)
100…カード製造ユニット100
120…磁気処理部(磁気処理手段)
123…書込ヘッド(書込手段)
124…ベリファイヘッド(確認手段、異常検知手段)
130…印刷処理部(印刷手段)
150…搬送機構(搬送手段)
200…CPU(制御手段)
S…センサ(検知手段、異常検知手段)
【発明の属する技術分野】
この発明は、カード処理装置及びカード処理方法に係り、特に、処理途中において異常を発生したカード媒体の再利用処理に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、乗車券や各種カード媒体を発券する発券機を備えた券類処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このような装置においては、供給部から供給されたカード媒体に対してすべての処理を施して集積部に集積したタイミングで供給部から次のカード媒体が供給される。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−334285号公報
【発明が解決しようとする課題】
上述したような装置において、単位時間当たりの処理枚数を増やそうとした場合、先に供給されたカード媒体が集積部に集積される前のタイミングで次のカード媒体を供給する必要がある。つまり、供給部から集積部の間の搬送路上には、少なくとも2枚のカード媒体が存在することになる。
【0004】
このような状態で、搬送路の途中でのジャム(すなわち搬送路中にカード媒体が滞留することによるカード詰まり)や、磁気処理部においてのエンコードミスなどの各種異常が発生した場合、どのカード媒体がどのような異常を発生したのか対応付けが複雑となる。
【0005】
また、係員が操作する操作ユニット側では、表示部に異常を発生した旨が表示されるのみである。したがって、異常発生から復帰するための処理に多大な時間を要する。係員は、カード媒体の搬送状態を考慮して、エンコードの有無や印刷処理の有無などの処理状態を判断し、適切な後処理を行う必要がある。すなわち、このような異常を発生した場合、カード媒体の処理効率が低下するばかりでなく、係員に大きな負担がかかることになる。
【0006】
この発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、係員の負担を軽減することができ、しかも、カード媒体の処理効率を向上することが可能なカード処理装置及びカード処理方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の第1の様態によるカード処理装置は、
搬送路に沿って搬送されたカード媒体に対して磁気処理を施す磁気処理手段と、
カード媒体の異常を検知する異常検知手段と、
前記異常検知手段により異常を検知したのに基づいて、カード媒体が存在する搬送路上の位置をカード媒体の処理状態に対応した所定の色で表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
この発明の第2の様態によるカード処理方法は、
カード媒体を搬送路に沿って搬送し、
搬送されたカード媒体に対して磁気処理を施し、
カード媒体の異常を検知したのに基づいて、カード媒体が存在する搬送路上の位置をカード媒体の処理状態に対応した所定の色で表示する、
ことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態に係るカード処理装置及びカード処理方法について図面を参照して説明する。なお、ここで説明するカード処理装置は、交通機関などで流通しているカード媒体を処理するものであり、例えばストアードフェアカード、ストアードライドカード、各種企画カード、金額券カードなどを処理するものである。
【0010】
図1に示すように、カード処理装置の一実施の形態に係るカード処理システム1は、操作ユニット10と、カード製造ユニット100とを備えている。すなわち、操作ユニット10は、システム全体を制御する制御部11を備えている。この制御部11には、メモリ部12、入力部13、表示手段として機能する表示部14、通信制御部15などが接続されている。
【0011】
メモリ部12は、システム全体を制御するために必要な所定データを記憶している。入力部13は、必要な所定情報の入力を受け付ける。表示部14は、システム全体の動作状態、入力部13を介して入力された所定情報などを表示する。また、この表示部14は、カード製造ユニット100において、カード媒体が存在する搬送路上の位置をカード媒体の処理状態に対応した所定の色で表示可能に構成されている。通信制御部15は、通信回線を介して接続されたカード製造ユニット100などとの間でデータの送受信を行う。
【0012】
図2に示すように、カード製造ユニット100は、4つのセクション、すなわち供給手段として機能する供給部110、磁気処理手段として機能する磁気処理部120、印刷手段として機能する印刷処理部130、及び、集積部140を備えて構成されている。
【0013】
また、このカード製造ユニット100は、各セクションを接続するように設けられた搬送手段として機能する搬送機構150を備えている。すなわち、この搬送機構150は、供給部100から集積部140までの間を結ぶ搬送路に沿って設けられ、これらの間でカード媒体を搬送する。搬送路は、複数の搬送ベルト及び搬送ローラによって規定されている。
【0014】
供給部110は、2つのホッパすなわち上部ホッパ111及び下部ホッパ112を備えている。これらのホッパ111及び112は、磁気処理及び印刷処理ともになされていないカード媒体を所定枚数スタックすることが可能であり、例えば最大で1000枚のカード媒体を搭載可能である。各ホッパ111及び112は、カード媒体を1枚ずつ取り出して搬送機構150に供給する。
【0015】
また、供給部110は、手差し部113を備えている。この手差し部113は、1枚ずつセットされたカード媒体を取り出して搬送機構150に供給する。この手差し部113から供給されるカード媒体は、いずれかのセクションにおいて処理途中に異常を発生した再供給媒体であり、磁気処理前、磁気処理途中、印刷処理前などのカード媒体に対応する。
【0016】
磁気処理部120は、バーコードリーダ部121、読取ヘッド122、書込手段として機能する書込ヘッド123、確認手段及び異常検知手段として機能するベリファイヘッド124などを備えている。バーコードリーダ部121は、カード媒体に予め印刷されたバーコードを読み取る。
【0017】
読取ヘッド122は、カード媒体の磁気バーコード及びその他の磁気トラックに予め記録された磁気情報を読み取る。また、この読取ヘッド122は、再供給媒体に記録されたカード媒体固有の識別情報などの磁気情報を読み取る。書込ヘッド123は、カード媒体の磁気バーコード及びその他の磁気トラックに識別情報などの磁気情報を書き込む。ベリファイヘッド124は、書込ヘッド123によって書き込まれた所定の磁気情報を読み取る。
【0018】
印刷処理部130は、カード媒体の表面に所定情報を印刷する第1印刷ヘッド131、カード媒体の裏面に所定情報を印刷する第2印刷ヘッド132などを備えいている。また、この印刷処理部130は、必要に応じて、カード媒体にパンチ処理を施すパンチ処理部、カード媒体のパンチ穴を検知する検知部などを備えても良い。
【0019】
集積部140は、磁気処理及び印刷処理が施されたカード媒体を集積するスタッカ部141、印刷処理途中などの不良カード媒体を回収する回収部142などを備えている。
【0020】
各セクションは、搬送路に沿って複数の検知手段及び異常検知手段として機能するセンサSを備えている。これらのセンサSは、例えば透過型センサによって構成され、カード媒体の有無に対応した検知信号を出力する。
【0021】
すなわち、供給部110においては、上部ホッパ111から取り出されるカード媒体の有無を検知するためのセンサS11、下部ホッパ112から取り出されるカード媒体の有無を検知するためのセンサS12、手差し部113から取り出されるカード媒体の有無を検知するためのセンサS13、上部ホッパ111から供給されたカード媒体を検知するためのセンサS14、下部ホッパ112から供給されたカード媒体を検知するためのセンサS15などが設けられている。
【0022】
磁気処理部120においては、供給部110から磁気処理部120に搬送されたカード媒体を検知するためのセンサS21、バーコードリーダ部121を通過したカード媒体を検知するためのセンサS22、書込ヘッド123に向かって搬送されたカード媒体を検知するためのセンサS23、ベリファイヘッド124を通過したカード媒体を検知するためのセンサS24などが設けられている。
【0023】
印刷処理部130においては、磁気処理部120から印刷処理部130に搬送されたカード媒体を検知するためのセンサS31などが設けられている。集積部14においては、印刷処理部130から集積部140に搬送されたカード媒体を検知するためのセンサS41、スタッカ部141に向けて搬送されたカード媒体を検知するためのセンサS42、回収部142に向けて搬送されたカード媒体を検知するためのセンサS43、スタッカ部141にスタックされたカード媒体を検知するためのセンサS44などが設けられている。
【0024】
図3に示すように、カード製造ユニット100は、制御手段として機能するCPU200を備えている。このCPU200は、カード製造ユニット100全体を制御する。このCPU200には、メモリ部201、供給制御部202、読取制御部203、磁気処理制御部204、印刷制御部205、集積制御部206、搬送制御部207、信号制御部208、通信制御部209などが接続されている。
【0025】
メモリ部201は、カード製造ユニット100を制御するための必要な所定データを記憶している。また、このメモリ部201は、各カード媒体に対応して、磁気記録するべき磁気情報及び印刷するべき印刷情報を関連付けて記憶している。
【0026】
供給制御部202は、供給部110の上部ホッパ111、下部ホッパ112、及び、手差し部113の駆動を制御する。読取制御部203は、バーコードリーダ部121の駆動を制御する。
【0027】
磁気処理制御部204は、読取ヘッド122、書込ヘッド123、及び、ベリファイヘッド124の駆動を制御する。CPU200は、磁気処理制御部204を制御して、ベリファイヘッド124によって読み取った磁気情報に基づいて磁気処理部120におけるエンコードミスを検知する。つまり、ベリファイヘッド124は、CPU200の制御に基づいてカード媒体に対して施した磁気処理の異常を検知する異常検知手段として機能する。
【0028】
印刷制御部205は、第1印刷ヘッド131、及び、第2印刷ヘッド132の駆動を制御する。集積制御部206は、スタッカ部141、及び、回収部142の駆動を制御する。搬送制御部207は、搬送機構150を構成する搬送ローラ及び搬送ベルトの駆動を制御する。CPU200は、エンコードミスやジャムなどの異常発生時には、搬送制御部207を制御して搬送機構150の駆動を停止する。
【0029】
信号制御部208は、各セクションに設けられた複数のセンサSからの検知信号を検知する。CPU200は、信号制御部208を制御して、各センサSからの検知信号に基づいて搬送路中に滞留しているカード媒体の位置を検知するとともに、ジャムの有無及びジャムの発生位置を検知する。つまり、各センサSは、CPU200の制御に基づいて搬送路に存在するカード媒体の位置を検知する検知手段として機能するとともに、カード媒体を搬送する途中で発生した搬送異常を検知する異常検知手段として機能する。通信制御部209は、通信回線を介して接続された操作ユニット10などとの間で所定データの送受信を行う。
【0030】
CPU200は、カード媒体に対して施した処理の異常を検知した際、例えばベリファイヘッド124からの出力信号に基づいてカード媒体に対して施した磁気処理の異常を検知した場合あるいはセンサSからの検知信号に基づいてカード媒体を搬送する途中で発生した搬送異常を検知した場合に、搬送機構150の駆動を停止する。
【0031】
このとき、CPU200は、センサSからの検知信号に基づいて、搬送路上に存在するカード媒体の位置を検知するとともに、各カード媒体の処理状態を検知する。ここで検知される処理状態は、「磁気処理前」、「磁気処理途中(磁気処理異常を含む)」、「磁気処理済」、「印刷処理前」、「印刷処理途中」、「印刷処理済」などのカテゴリに分類される。
【0032】
すなわち、異常発生時において、CPU200は、センサS14またはS15によって検知された後であってセンサS23によって検知される前のカード媒体に対して「磁気処理前」のカテゴリを付与する。また、CPU200は、センサS23によって検知された後であってセンサS24によって検知される前のカード媒体、もしくは、センサS23及びセンサS24にて検知された状態で停止したカード媒体に対して「磁気処理途中(または磁気処理異常)」のカテゴリを付与する。
【0033】
また、CPU200は、センサS24によって検知された後であってセンサS31によって検知される前のカード媒体に対して「磁気処理済」または「印刷処理前」のカテゴリを付与する。また、CPU200は、センサS31によって検知された後であってセンサS41によって検知される前のカード媒体、もしくは、センサS31及びセンサS41にて検知された状態で停止したカード媒体に対して「印刷処理途中」のカテゴリを付与する。さらに、CPU200は、センサS41によって通過が検知された後のカード媒体に対して「印刷処理済」のカテゴリを付与する。
【0034】
次に、第1実施形態に係る一連のカード媒体処理業務について、図4に示したフローチャートを参照して説明する。なお、この第1実施形態では、カード媒体に対して磁気処理のみを行い、印刷処理は行わないものとする。
【0035】
すなわち、CPU200は、通信制御部209を制御して、操作ユニット10の入力部13を介してスタートキーが押下されたか否かを検知する(ST11)。続いて、CPU200は、スタートキーが押下されたと判断したのに基づいて(ST11、Y)、搬送制御部207を制御して搬送機構150を駆動するとともに、供給制御部202を制御して上部ホッパ111または下部ホッパ112から1枚のカード媒体を供給する(ST12)。
【0036】
続いて、CPU200は、読取制御部203を制御して、バーコードリーダ部121を駆動し、カード媒体に予め印刷されたバーコードを光学的に読み取る(ST13)。続いて、CPU200は、磁気処理部204を制御して、読取ヘッド122を駆動し、磁気バーコード及びその他の磁気トラックに予め記録された磁気情報を読み取る(ST14)。これにより、供給されたカード媒体の妥当性が判断される。
【0037】
続いて、CPU200は、磁気処理部204を制御して、書込ヘッド123を駆動し、カード媒体の磁気バーコード及びその他の磁気トラックに、固有の識別情報を書き込むとともに、メモリ部201に記憶された識別情報に対応する所定の磁気情報を書き込む(ST15)。
【0038】
そして、CPU200は、磁気処理部204を制御して、ベリファイヘッド124を駆動して磁気バーコード及びその他の磁気トラックに記録された磁気情報を読み取り、書込ヘッド123によって書き込まれた所定の磁気情報と一致するか否かを確認する(ST16)。
【0039】
CPU200は、書込ヘッド123を介して書き込んだ磁気情報と、ベリファイヘッド124を介して読み取った磁気情報とが一致しないもしくはベリファイヘッド124を介して磁気情報が読み取れない場合には、エンコードミスが発生したと判断する。
【0040】
なお、CPU200は、ステップST16において、カード媒体に対して正常なエンコードが完了したと判断したのに基づいて、供給制御部202を制御して、上部ホッパ111または下部ホッパ112から次に処理すべきカード媒体を供給する。これにより、供給部110から集積部140までの搬送路上には、2枚のカード媒体が存在することになり、これらのカード媒体に対して並行して処理がなされる。
【0041】
続いて、CPU200は、集積制御部206を制御して、スタッカ部141を駆動し、磁気処理が施されたカード媒体を集積する(ST17)。これにより、1枚のカード媒体に対する一連のカード処理動作を終了する。
【0042】
次に、第1実施形態に係る異常発生時の処理について、図5に示したフローチャートを参照して説明する。なお、ここでは、エンコードミス及び搬送異常(ジャムを含む)を異常として扱うが、その他の異常が発生した場合でも同様の処理を適用できることは言うまでもない。
【0043】
すなわち、CPU200は、磁気処理部204を制御してベリファイヘッド124からの出力信号に基づいてエンコードミスを検知した場合(ST21、Y)、あるいは、信号処理部208を制御して搬送異常の発生を検知した場合には(ST21、N;ST22、Y)、異常が発生したと判断して、搬送制御部207を制御して搬送機構150の駆動を停止する(ST23)。
【0044】
続いて、CPU200は、信号処理部208を制御して、各センサSからの検知信号に基づいて搬送路中に滞留しているカード媒体の位置を検知する(ST24)。そして、CPU200は、搬送路中に滞留している各カード媒体の処理状態を検知する(ST25)。この第1実施形態では、上述した各センサSからの出力信号に基づいて、「磁気処理前」、「磁気処理途中(磁気処理異常を含む)」、「磁気処理済」のいずれかのカテゴリが付与される。
【0045】
続いて、CPU200は、操作ユニット10の表示部14に、カード媒体が存在する搬送路上の位置をカード媒体の処理状態すなわちカテゴリ別に所定の色で表示させる(ST26)。
【0046】
すなわち、CPU200は、通信制御部209を介して操作ユニット10の制御部11と通信し、カード製造ユニット100において異常が発生した旨の情報、搬送路上に停止したカード媒体の位置に対応した情報、それぞれの位置のカード媒体のカテゴリに対応した情報などを送信する。そして、制御部11は、カード製造ユニット100から受信した情報に基づいて、表示部14にカード媒体の位置をカテゴリに対応した所定の色で表示する。
【0047】
第1実施形態では、例えば「磁気処理前」のカテゴリを有するカード媒体の位置は白色で表示し、「磁気処理途中(磁気処理異常を含む)」のカテゴリを有するカード媒体の位置は黒色で表示し、「磁気処理済」のカテゴリを有するカード媒体の位置は青色で表示する。
【0048】
したがって、搬送路上に2枚のカード媒体が存在する場合、図6に示すような条件にしたがった色の組み合わせによってそれぞれのカードの位置が表示される。ここで、カード媒体1は、先に供給されたカード媒体であり、カード媒体2は、カード媒体1がベリファイヘッド124を通過したタイミングで後から供給されたカード媒体である。
【0049】
図7は、異常発生時に表示部14に表示される表示画面の一例を示すものである。この例では、先に供給されたカード媒体1の位置が青色で表示され、後から供給されたカード媒体2が白色で表示されている。
【0050】
つまり、カード媒体1は、ベリファイヘッド124を通過した際に、磁気処理が正常になされたと判断されて「磁気処理済」のカテゴリを付与され、ベリファイヘッド124の先で停止していることを示している。また、カード媒体2は、「磁気処理前」のカテゴリを付与され、磁気処理部120の入口付近に停止していることを示している。
【0051】
したがって、係員は、異常が発生した際に、表示部14の表示画面にしたがって、カード媒体の停止位置及びそれぞれのカード媒体の処理状態を視覚的に確認することができる。したがって、複数のカード媒体が搬送路中に存在する場合であっても、それぞれのカード媒体に対応する処理状態を容易に対応付けすることが可能となる。
【0052】
例えば、青色表示されたカード媒体は、既に処理が完了しているため、そのままスタッカ部141に載置すれば良いし、白色もしくは黒色に表示されたカード異媒体は、再度供給部110から供給することで再利用可能である。なお、再供給可能なカード媒体は、目視によって破損がないと確認できたものに限られる。このようにカード媒体を再利用することで、カード媒体の浪費を抑制することができる。
【0053】
このように、係員は、表示部14に表示された表示画面にしたがって搬送停止しているカード媒体を速やかに回収することができ、表示色にしたがって処理状態を把握してスタッカ部141に載置するか、供給部110から再供給するか、あるいは回収するか(破損カード媒体)などどのように後処理すればよいかを容易に判断できる。
【0054】
このため、係員の負担を軽減することができるとともに、復帰処理を迅速化することができ、カード媒体の処理効率を向上することができる。
【0055】
次に、第2実施形態に係るカード媒体処理業務について説明する。なお、この第2実施形態では、カード媒体に対して磁気処理及び印刷処理を行うものとする。
【0056】
すなわち、一連のカード媒体処理業務は、図4を参照して先に説明した第1実施形態とほぼ同様である。この第2実施形態では、ステップST16における磁気情報比較処理とステップST17における集積処理との間に印刷処理が追加される。
【0057】
つまり、CPU200は、磁気処理部204を制御して、書込ヘッド123を介して書き込んだ磁気情報と、ベリファイヘッド124を介して読み取った磁気情報とが一致すると判断したのに基づいて、印刷制御部205を制御してカード媒体に対して印刷処理を行う。すなわち、CPU200は、メモリ部201に記憶された所定の印刷情報に基づいて印刷制御部205を制御して、第1印刷ヘッド131及び第2印刷ヘッド132を駆動して、カード媒体の表面及び裏面に所定情報を印刷する。
【0058】
その後、CPU200は、集積制御部206を制御して、スタッカ部141を駆動し、磁気処理が施されたカード媒体を集積する(ST17)。これにより、1枚のカード媒体に対する一連のカード処理動作を終了する。
【0059】
次に、第2実施形態に係る異常発生時の処理について説明する。なお、ここでは、第1実施形態と同様に、エンコードミス及び搬送異常(ジャムを含む)を異常として扱うが、その他の異常が発生した場合でも同様の処理を適用できることは言うまでもない。
【0060】
すなわち、CPU200は、磁気処理部204を制御してベリファイヘッド124からの出力信号に基づいてエンコードミスを検知した場合(ST21、Y)、あるいは、信号処理部208を制御して搬送異常の発生を検知した場合には(ST21、N;ST22、Y)、異常が発生したと判断して、搬送制御部207を制御して搬送機構150の駆動を停止する(ST23)。
【0061】
続いて、CPU200は、信号処理部208を制御して、各センサSからの検知信号に基づいて搬送路中に滞留しているカード媒体の位置を検知する(ST24)。そして、CPU200は、搬送路中に滞留している各カード媒体の処理状態を検知する(ST25)。この第2実施形態では、上述した各センサSからの出力信号に基づいて、「磁気処理前」、「磁気処理途中(磁気処理異常を含む)」、「磁気処理済」、「印刷処理途中」、「印刷処理済」のいずれかのカテゴリが付与される。
【0062】
続いて、CPU200は、操作ユニット10の表示部14に、カード媒体が存在する搬送路上の位置をカード媒体の処理状態すなわちカテゴリ別に所定の色で表示させる(ST26)。
【0063】
すなわち、CPU200は、通信制御部209を介して操作ユニット10の制御部11と通信し、カード製造ユニット100において異常が発生した旨の情報、搬送路上に停止したカード媒体の位置に対応した情報、それぞれの位置のカード媒体のカテゴリに対応した情報などを送信する。そして、制御部11は、カード製造ユニット100から受信した情報に基づいて、表示部14にカード媒体の位置をカテゴリに対応した所定の色で表示する。
【0064】
第2実施形態では、例えば「磁気処理前」のカテゴリを有するカード媒体の位置は白色で表示し、「磁気処理途中(磁気処理異常を含む)」のカテゴリを有するカード媒体の位置は黒色で表示し、「磁気処理済」のカテゴリを有するカード媒体の位置は黄色で表示し、「印刷処理途中」のカテゴリを有するカード媒体の位置は赤色で表示し、「印刷処理済」のカテゴリを有するカード媒体の位置は青色で表示する。
【0065】
したがって、搬送路上に2枚のカード媒体が存在する場合、図8に示すような条件にしたがった色の組み合わせによってそれぞれのカードの位置が表示される。ここで、カード媒体1は、先に供給されたカード媒体であり、カード媒体2は、カード媒体1がベリファイヘッド124を通過したタイミングで後から供給されたカード媒体である。
【0066】
図9は、異常発生時に表示部14に表示される表示画面の一例を示すものである。この例では、先に供給されたカード媒体1の位置が青色で表示され、後から供給されたカード媒体2が黒色で表示されている。
【0067】
つまり、カード媒体1は、磁気処理が正常になされた後に印刷処理を完了したと判断されて「印刷処理済」のカテゴリを付与され、集積部14の入口付近で停止していることを示している。また、カード媒体2は、「磁気処理途中」のカテゴリを付与され、磁気処理部120における書込ヘッド付近に停止していることを示している。
【0068】
したがって、係員は、異常が発生した際に、表示部14の表示画面にしたがって、カード媒体の停止位置及びそれぞれのカード媒体の処理状態を視覚的に確認することができる。したがって、複数のカード媒体が搬送路中に存在する場合であっても、それぞれのカード媒体に対応する処理状態を容易に対応付けすることが可能となる。
【0069】
例えば、青色表示されたカード媒体は、既に処理が完了しているため、そのままスタッカ部141に載置すれば良いし、白色、黒色、もしくは黄色に表示されたカード異媒体は、再度供給部110から供給することで再利用可能である。なお、再供給可能なカード媒体は、目視によって破損がないと確認できたものに限られる。さらに、赤色表示されたカード媒体は、印刷途中であるため、再利用不可能であって、回収部142に回収される。
【0070】
このように、係員は、表示部14に表示された表示画面にしたがって搬送停止しているカード媒体を速やかに回収することができ、表示色にしたがって処理状態を把握してスタッカ部141に載置するか、供給部110から再供給するか、あるいは回収するか(印刷途中カード媒体及び破損カード媒体)などどのように後処理すればよいかを容易に判断できる。
【0071】
このため、係員の負担を軽減することができるとともに、復帰処理を迅速化することができ、カード媒体の処理効率を向上することができる。
【0072】
また、上述した第1実施形態及び第2実施形態において、すべての処理を完了したカード媒体に対しては特定の色例えば青色で表示するように統一することにより、係員は、青色のカード媒体は正常に処理されたと視覚的に判断することができる。各処理状態に対応して割り振る色は、例えば交通信号のイメージに対応させることにより、状態をイメージしやすくすることが望ましい。
【0073】
このような異常発生時において、係員が表示画面上に青色表示された位置のカード媒体を回収し、印刷状態に問題が無いと判断した場合には、スタッカ部141に載置する。このとき、係員は、操作ユニット10の入力部13を介して正常処理されたカード媒体をスタッカ部141に載置した旨を入力することで、スタッカ部141に集積されたカード媒体の枚数がカウントアップされる。
【0074】
なお、上述した実施の形態では、先に供給されたカード媒体のベリファイ完了のタイミングで次のカード媒体を供給したが、この例に限定されるものではなく、他のタイミングで次のカード媒体を供給しても良いし、2枚以上のカード媒体を同時に搬送路上に繰り出して並行処理を行っても良い。
【0075】
また、上述した第1実施形態では磁気処理のみを施す場合、第2実施形態では磁気処理及び印刷処理を施す場合についてそれぞれ説明したが、この例に限定されるものではなく、印刷処理のみを施す場合や、磁気処理や印刷処理以外の処理が加わる場合でも、この発明を適用することができる。
【0076】
さらに、上述した実施の形態では、搬送路上に存在するカード媒体を5個のカテゴリに分類したが、より多くのカテゴリに分類しても良いし、すべての処理済/処理未完了の2つのカテゴリに分類しても良いし、さらには、すべての処理済/処理未完了(再供給することで再利用可能)/廃棄(再供給不可能)の3つのカテゴリに分類しても良い。
【0077】
なお、この発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々な変形・変更が可能である。また、各実施の形態は可能な限り適宜組み合わせて実施されてもよく、その場合組み合わせによる効果が得られる。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、係員の負担を軽減することができ、しかも、カード媒体の処理効率を向上することが可能なカード処理装置及びカード処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施の形態に係るカード処理システムの構成を概略的に示す図である。
【図2】図2は、図1に示したカード製造ユニットにおける各セクションの構成を概略的に示す図である。
【図3】図3は、図2に示したカード製造ユニットの制御系の構成を概略的に示すブロック図である。
【図4】図4は、一連のカード媒体処理業務を説明するためのフローチャートである。
【図5】図5は、異常発生時におけるカード媒体に対する処理方法を説明するためのフローチャートである。
【図6】図6は、第1実施形態に係る2枚のカード媒体についてのカテゴリ別の表示色の組み合わせを示す図である。
【図7】図7は、第1実施形態に係る表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。
【図8】図8は、第2実施形態に係る2枚のカード媒体についてのカテゴリ別の表示色の組み合わせを示す図である。
【図9】図9は、第2実施形態に係る表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…カード処理システム
10…操作ユニット
14…表示部(表示手段)
100…カード製造ユニット100
120…磁気処理部(磁気処理手段)
123…書込ヘッド(書込手段)
124…ベリファイヘッド(確認手段、異常検知手段)
130…印刷処理部(印刷手段)
150…搬送機構(搬送手段)
200…CPU(制御手段)
S…センサ(検知手段、異常検知手段)
Claims (14)
- 搬送路に沿って搬送されたカード媒体に対して磁気処理を施す磁気処理手段と、
カード媒体の異常を検知する異常検知手段と、
前記異常検知手段により異常を検知したのに基づいて、カード媒体が存在する搬送路上の位置をカード媒体の処理状態に対応した所定の色で表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とするカード処理装置。 - カード媒体を搬送路に沿って搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送されたカード媒体に対して磁気処理を施す磁気処理手段と、
カード媒体に対して施した処理の異常を検知する異常検知手段と、
カード媒体の搬送路上における位置を表示するとともに、第1処理状態のカード媒体を第1色で表示し、第2処理状態のカード媒体を第2色で表示する表示手段と、
前記異常検知手段により異常を検知したのに基づいて、前記搬送手段によるカード媒体の搬送を停止するとともに、前記表示手段により搬送路上に停止したカード媒体の位置をカード媒体の処理状態に対応した色で表示させる制御手段と、
を備えたことを特徴とするカード処理装置。 - カード媒体を搬送路に沿って搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送されたカード媒体に対して磁気処理を施す磁気処理手段と、
カード媒体を搬送する途中で発生した搬送異常及びカード媒体に対して施した磁気処理の異常を検知する異常検知手段と、
カード媒体の搬送路上における位置を表示するとともに、正常に磁気処理を完了したカード媒体を第1色で表示し、磁気処理を正常に完了しなかったカード媒体を第2色で表示する表示手段と、
前記異常検知手段により異常を検知したのに基づいて、前記搬送手段によるカード媒体の搬送を停止するとともに、前記表示手段により搬送路上に停止したカード媒体の位置をカード媒体の処理状態に対応した色で表示させる制御手段と、
を備えたことを特徴とするカード処理装置。 - 搬送路に沿って搬送されたカード媒体に対して磁気処理を施す磁気処理手段と、
搬送路に沿って搬送されたカード媒体に対して印刷処理を施す印刷手段と、
カード媒体の異常を検知する異常検知手段と、
前記異常検知手段により異常を検知したのに基づいて、カード媒体が存在する搬送路上の位置をカード媒体の処理状態に対応した所定の色で表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とするカード処理装置。 - カード媒体を搬送路に沿って搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送されたカード媒体に対して磁気処理を施す磁気処理手段と、
前記搬送手段により搬送されたカード媒体に対して印刷処理を施す印刷手段と、
カード媒体に対して施した処理の異常を検知する異常検知手段と、
カード媒体の搬送路上における位置を表示するとともに、第1処理状態のカード媒体を第1色で表示し、第2処理状態のカード媒体を第2色で表示する表示手段と、
前記異常検知手段により異常を検知したのに基づいて、前記搬送手段によるカード媒体の搬送を停止するとともに、前記表示手段により搬送路上に停止したカード媒体の位置をカード媒体の処理状態に対応した色で表示させる制御手段と、を備えたことを特徴とするカード処理装置。 - カード媒体を搬送路に沿って搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送されたカード媒体に対して磁気処理を施す磁気処理手段と、
前記搬送手段により搬送されたカード媒体に対して印刷処理を施す印刷手段と、
カード媒体を搬送する途中で発生した搬送異常及びカード媒体に対して施した磁気処理の異常を検知する異常検知手段と、
カード媒体の搬送路上における位置を表示するとともに、正常に磁気処理及び印刷処理を完了したカード媒体を第1色で表示し、印刷処理前のカード媒体を第2色で表示し、印刷処理途中のカード媒体を第3色で表示する表示手段と、
前記異常検知手段により異常を検知したのに基づいて、前記搬送手段によるカード媒体の搬送を停止するとともに、前記表示手段により搬送路上に停止したカード媒体の位置をカード媒体の処理状態に対応した色で表示させる制御手段と、
を備えたことを特徴とするカード処理装置。 - 前記磁気処理手段は、カード媒体に磁気情報を書き込む書込手段と、カード媒体に書き込まれた磁気情報を確認する確認手段と、を備え、
前記確認手段は、カード媒体に対して施した磁気処理の異常を検知することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のカード処理装置。 - 前記搬送路に存在するカード媒体の位置を検知する検知手段を備え、
前記検知手段は、カード媒体を搬送する途中で発生した搬送異常を検知することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のカード処理装置。 - カード媒体を搬送路に沿って搬送し、
搬送されたカード媒体に対して磁気処理を施し、
カード媒体の異常を検知したのに基づいて、カード媒体が存在する搬送路上の位置をカード媒体の処理状態に対応した所定の色で表示する、
ことを特徴とするカード処理方法。 - カード媒体を搬送路に沿って搬送し、
搬送されたカード媒体に対して磁気処理を施し、
カード媒体に対して施した処理の異常を検知したのに基づいて、カード媒体の搬送を停止し、
搬送路上に停止したカード媒体の位置を、第1処理状態のカード媒体に対しては第1色で表示し、第2処理状態のカード媒体に対しては第2色で表示する、
ことを特徴とするカード処理方法。 - カード媒体を搬送路に沿って搬送し、
搬送されたカード媒体に対して磁気処理を施し、
カード媒体を搬送する途中で発生した搬送異常及びカード媒体に対して施した磁気処理の異常を検知したのに基づいて、カード媒体の搬送を停止し、
搬送路上に停止したカード媒体の位置を、正常に磁気処理を完了したカード媒体に対しては第1色で表示し、磁気処理を正常に完了しなかったカード媒体に対しては第2色で表示する、
ことを特徴とするカード処理方法。 - カード媒体を搬送路に沿って搬送し、
搬送されたカード媒体に対して磁気処理を施し、
搬送されたカード媒体に対して印刷処理を施し、
カード媒体の異常を検知したのに基づいて、カード媒体が存在する搬送路上の位置をカード媒体の処理状態に対応した所定の色で表示する、
ことを特徴とするカード処理方法。 - カード媒体を搬送路に沿って搬送し、
搬送されたカード媒体に対して磁気処理を施し、
搬送されたカード媒体に対して印刷処理を施し、
カード媒体に対して施した処理の異常を検知したのに基づいて、カード媒体の搬送を停止し、
搬送路上に停止したカード媒体の位置を、第1処理状態のカード媒体に対しては第1色で表示し、第2処理状態のカード媒体に対しては第2色で表示する、
ことを特徴とするカード処理方法。 - カード媒体を搬送路に沿って搬送し、
搬送されたカード媒体に対して磁気処理を施し、
搬送されたカード媒体に対して印刷処理を施し、
カード媒体を搬送する途中で発生した搬送異常及びカード媒体に対して施した磁気処理の異常を検知したのに基づいて、カード媒体の搬送を停止し、
搬送路上に停止したカード媒体の位置を、正常に磁気処理及び印刷処理を完了したカード媒体に対しては第1色で表示し、印刷処理前のカード媒体に対しては第2色で表示し、印刷処理途中のカード媒体に対しては第3色で表示する、
ことを特徴とするカード処理方法。
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JP2002351335A JP2004185295A (ja) | 2002-12-03 | 2002-12-03 | カード処理装置及びカード処理方法 |
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JP2002351335A JP2004185295A (ja) | 2002-12-03 | 2002-12-03 | カード処理装置及びカード処理方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017211692A (ja) * | 2016-05-23 | 2017-11-30 | 凸版印刷株式会社 | カードプリンタ |
-
2002
- 2002-12-03 JP JP2002351335A patent/JP2004185295A/ja active Pending
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