JP2004097996A - 記録装置におけるアライメント機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録ヘッドと被記録物の相対的位置関係を把握するために、それぞれを観察するためのアライメントカメラの光軸を正確に一致させ、アライメントによる誤差を小さくする方法を提供する。
【解決手段】ヘッドホルダに固定されたヘッドの位置を測定し、ステージに固定された第1のアライメントカメラと、被記録部材の位置を測定し、装置本体に固定された第2のアライメントカメラと、アライメント動作を行なうための制御部を備えた記録装置において、少なくとも一方のカメラ系において、その光軸上にアライメントの基準となる光線を照射する構成としたことを特徴とするアライメント機構。光軸上に照射されたアライメントの基準となる光線の焦点の位置を、光軸上で可変にできるように構成したことを特徴とするアライメント機構。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録装置におけるアライメント機構に関し、さらに詳しくは液滴を吐出して被記録部材に記録を行なうインクジェット記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
被記録部材に記録を行なうひとつの方法として、ヘッドに設けられたノズルから液滴を吐出させて記録を行なうインクジェット方式がある。この方式を採用したものでは、カラー画像を紙に印刷するためのプリンタが最も良く知られている。しかしながら、インクジェット方式は、微小な液滴を所定の場所に着弾させることができるという利点から、プリンタだけでなく、カラーフィルタ製造装置・DNAチップ製造装置等の製造装置にも適用されている。これらの製造装置では、所定の液滴を所定の位置に精度良く着弾させる必要があるため、図9を一例とするような構成を取る。
【0003】
定盤89上にはY軸ステージ83およびガイドレール97・88が平行に固定されている。Y軸ステージ83およびガイドレール97・88の可動部分にはX軸ステージ84が取り付けられおり、X軸ステージ84はY軸方向に移動可能となっている。X軸ステージ84の可動部分にはチャックθステージ85が固定されており、さらにチャックθステージ85上面にはチャック86が固定されている。チャック86は図示しないポンプにチューブによってつながれており、ポンプが空気を吸引することで、被記録部材98はチャック86に吸着される。また、定盤89上に支柱95・96が固定されており、支柱95・96にはそれぞれブリッジ93・94が固定されている。ブリッジ93と94はステー92で固定されており、支柱95・96とブリッジ93・94の構造物の強度を保っている。このステー92にはCCDカメラ82が取り付けられている。さらに、ブリッジ93と94の間にはヘッドθステージ91が固定されており、ヘッドθステージ91にはヘッド90が固定されている。
【0004】
吐出液がなくなったり、吐出液の種類を変更したりする場合はヘッド90を交換する必要があり、被記録部材98は記録が終了する毎に交換する。その交換の際に、取り付ける位置に毎回誤差が生じてしまう。よって、ドットの着弾精度を保証するためには、アライメントを行なう必要がある。そこで、CCDカメラ82によるアライメントが行なわれる。具体的な方法としては、まず、被記録部材98の替わりとなるブランクに液滴を吐出して吐出データを形成し、その時のチャック86の位置座標を記録しておく。次に、吐出データをCCDカメラ82にて撮影し、その時のチャック86の位置座標を記録しておく。さらに、被記録部材98のアライメントマークをCCDカメラ82にて撮影し、その時のチャック86の位置座標を記録しておく。以上、3点の位置座標から、被記録部材98の着弾位置に液滴が吐出されるように、チャック86の位置を補正したり、ヘッド90の角度をヘッドθステージ91によって、被記録部材98の角度をチャックθステージ85によって調整したりする(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−286812号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、被記録部材に記録を行なう時のドットの着弾位置に係る最も大きな誤差要因は、ヘッド自体の吐出性能であり、1回毎の吐出でも着弾位置にバラツキが生じてしまう。よって、チャックの高精度位置決めが実現できるとしても、そのドットを基準にしては、チャックの位置やヘッドの回転を補正する際にヘッドの吐出性能による誤差が上積みされ、理想値からのズレが補正前よりも大きくなってしまう可能性がある。
【0007】
よって、ヘッドおよび被記録部材の位置を直接アライメントカメラで測定し、相対位置を算出する方がよい。この時、ヘッドを測定するアライメントカメラと被記録部材を測定するアライメントカメラの相対位置の情報を得る必要がある。そのためには、アライメントカメラの光軸が一致した位置を基準にすればよい。具体的な方法としては、同一のマークを上下から測定することが挙げられる。しかしながら、高精度のアライメントを必要とする以上、高倍率のカメラが必要であり、高倍率になればなるほど焦点深度も浅くなる。ヘッドの下面を測定するアライメントカメラとチャックまたは被記録部材の上面を測定するアライメントカメラでは焦点位置が異なるため、同一のマークを測定するということはできない。また、同一のマークを測定した後に、それぞれヘッドの下面・チャックまたは被記録部材の上面に焦点を合わせ直したとしても、カメラ全体を動かすことによってカメラによる測定位置がずれてしまうことが懸念される。
【0008】
本発明の目的は、以上のような問題点に鑑み、アライメントによる誤差を小さくし、記録装置の記録位置精度の向上を図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の発明は、被記録部材に記録を行なうためのヘッドのフェイス面を下向きにしてヘッドを固定するヘッドホルダと、前記被記録部材を固定するチャックと、前記チャックを搭載した平面内を移動可能なステージと、前記ヘッドホルダに固定されたヘッドの位置を測定し、ステージに固定された第1のアライメントカメラと、前記被記録部材の位置を測定し、装置本体に固定された第2のアライメントカメラと、アライメント動作を行なうための制御部を備えた記録装置において、少なくとも一方のアライメントカメラ系において、その光軸上にアライメントの基準となる光線を照射する構成としたことを特徴とする。
【0010】
上記構成において、一方のアライメントカメラ系から照射された光線をもう一方のアライメントカメラ系で捉えることにより、二つのアライメントカメラの光学系の光軸を一致させることができる。この位置を基準とすれば、第1のアライメントカメラでヘッドの位置を、第2のアライメントカメラで被記録部材の位置を測定した後に、ヘッドのノズルを着弾させたい位置に精度良く合わせることができる。
【0011】
本発明に係る第2の発明は、第1の発明のアライメント機構において、一方のアライメントカメラ系からその光軸上に照射されたアライメントの基準となる光線の焦点の位置を、光軸上で可変にできるように構成したことを特徴とする。
【0012】
上記構成において、一方のアライメントカメラ系からその光軸上に照射されたアライメントの基準となる光線の焦点の位置を、もう一方のアライメントカメラ系の焦点の位置に自由に合致させることができるので、被記録部材の厚さを変更するなどしてヘッドの下面と被記録部材の上面の距離を変化させた場合でも、どちらのアライメントカメラ本体を光軸方向に動かすことなく、二つのアライメントカメラの光学系の光軸を一致させることができる。この位置を基準とすれば、第1のアライメントカメラでヘッドの位置を、第2のアライメントカメラで被記録部材の位置を測定した後に、ヘッドのノズルを着弾させたい位置に精度良く合わせることができる。
【0013】
本発明に係る第3の発明は、第1または第2の発明のアライメント機構において、ヘッドホルダに固定されたヘッドには、第1のアライメントカメラの測定面にアライメントの基準となるアライメントマークがノズル列に対して平行または垂直に複数ついており、ヘッドは鉛直方向を中心軸とした回転方向に角度調整が可能である角度調整手段を有することを特徴とする。
【0014】
上記構成において、ステージを移動させながら、ヘッドのアライメントマークを測定し、ヘッドのノズル列をステージの走行方向に対して平行または垂直になるようにヘッドの角度を調整することで、ヘッド内全てのノズルに対して位置の保証をすることができる。
【0015】
本発明に係る第4の発明は、第1または第2の発明のアライメント機構において、チャックまたは被記録部材には、第2のアライメントカメラの測定面にアライメントの基準となるアライメントマークが複数ついており、チャックは鉛直方向を中心軸とした回転方向に角度調整が可能である角度調整手段を有することを特徴とする。
【0016】
上記構成において、チャックを移動させながら、チャックまたは被記録部材のアライメントマークを測定し、被記録部材をステージの走行方向に対して平行または垂直になるようにチャックの角度を調整することで、被記録部材全体に着弾される液滴の位置を保証することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。図1は本発明の一実施例のアライメント機構を適用した記録装置の斜視図であり、図2は本発明のアライメント機構の構成を示す断面図である。
【0018】
定盤9上にはY軸ステージ3およびガイドレール7・8が平行に固定されている。Y軸ステージ3およびガイドレール7・8の可動部分にはX軸ステージ4が取り付けられており、X軸ステージ4はY軸方向に移動可能となっている。X軸ステージ4の可動部分には第1の高さ調整機構31を備えた第1のアライメントカメラ1およびチャックθステージ5が固定されており、さらにチャックθステージ5上面にはチャック6が固定されている。チャック6は図示しないポンプにチューブによってつながれており、ポンプが空気を吸引することで、被記録部材18はチャック6に吸着される。また、定盤9上に支柱15・16が固定されており、支柱15・16にはそれぞれブリッジ13・14が固定されている。ブリッジ13と14はステー12で固定されており、ステー12には第2の高さ調整機構32を備えた第2のアライメントカメラ2が固定されている。さらに、ブリッジ13・14の間にはヘッドθステージ11が固定されており、ヘッドθステージ11にはヘッド10が固定されている。第1のアライメントカメラ1・第2のアライメントカメラ2・Y軸ステージ3・X軸ステージ4・チャックθステージ5・ヘッドθステージ11は制御部17と接続されており、アライメント動作時に制御される構成となっている。
【0019】
次に、アライメント機構の詳細部分について、まずは第2のアライメントカメラ2を例に取り、図3に基づいて説明する。第2のアライメントカメラ2は、対物レンズ33・鏡筒34・CCDカメラ35からなる。CCDカメラ35はカメラケーブル43で制御部17と接続されており、取り込んだ画像はモニター36によって確認することができる。また、光源38の光をライトガイドファイバー37によって鏡筒34取り入れ、鏡筒34内のビームスプリッター39によって被記録部材18に光を落射させることができる。対物レンズ33からCCDカメラ撮像部までの距離は、対物レンズ33・鏡筒34等の構成により決定し、構成を変更しない限り焦点距離も変化しない。そこで、第2のアライメントカメラ2には、固定位置の高さを調整できる第2の高さ調整機構32が備えられている。第2の高さ調整機構32は、固定部40・スライド部41・マイクロメータ42からなり、固定部40をステー12に固定し、スライド部41に第2アライメントカメラ2を取り付ける。マイクロメータ42は固定部40側に取り付けられており、マイクロメータ42を回すとマイクロメータ42の先端の位置が変化する。マイクロメータ42の先端がスライド部41の一部に突き当てられているので、マイクロメータ42を回すことでスライド部41の位置を調整できるようになっている。以上のような構成により、第2のアライメントカメラ2の高さを調整できる。第2のアライメントカメラ2の焦点を被記録部材18の上面に合わせるように、モニター36の画像を見ながらマイクロメータ42で第2のアライメントカメラ2の高さを調整する。第2のアライメントカメラ2の焦点が被記録部材18の上面に合ったところで、第2の高さ調整機構32に備えられた図示しないクランプねじを締め、第2のアライメントカメラ2が取り付けられたスライド部41の位置を固定する。以上が、第2のアライメントカメラ2の詳細であるが、第1のアライメントカメラ1についても同様の構成を取っている。
【0020】
次に、図4において、第1のアライメントカメラ1と第2のアライメントカメラ2の関係を説明する。ヘッド10によってチャック6上の被記録部材18に記録を行なうために、ヘッド10下面と被記録部材18上面には一定の空間が設けられている。第1の高さ調整機構31により第1のアライメントカメラ1の焦点はヘッド10の下面に、第2の高さ調整機構32により第2のアライメントカメラ2の焦点は被記録部材18の上面に、それぞれ合致する必要がある。よって、第1のアライメントカメラ1と第2のアライメントカメラ2の焦点位置はヘッド10の下面と被記録部材18の上面の間の距離だけ離れていることになり、第1のアライメントカメラ1と第2のアライメントカメラ2で同時に同一のターゲットを測定することはできない。
【0021】
図5は、第1のアライメントカメラの構成を表す図である。前述したように、第1のアライメントカメラ1は基本構成において第2のアライメントカメラ2と同様である。第1のアライメントカメラ1は、対物レンズ51・鏡筒52・CCDカメラ撮像部53からなる。CCDカメラ撮像部53は不図示のカメラケーブルで制御部17と接続されており、取り込んだ画像は不図示のモニターによって確認することができる。また、不図示の光源の光をライトガイドファイバー54によって鏡筒52に取り入れ、鏡筒52内の第1のビームスプリッター55によってヘッド10の下面に相当する面71に光を昇射させることができる。対物レンズ51からCCDカメラ撮像部53までの距離は、対物レンズ51・鏡筒52等の構成により決定し、構成を変更しない限り焦点距離も変化しない。
【0022】
第1のアライメントカメラ1についても、固定位置の高さを調整できる第1の高さ調整機構31が備えられていて、第1のアライメントカメラ1の高さを調整できる。第1のアライメントカメラ1の焦点をヘッド10の下面に合わせるように、不図示のモニターの画像を見ながら第1のアライメントカメラ1の高さを調整する。ヘッド10の下面に相当する面71から発した光は、細い実線で図示した光線58の経路を通って、CCDカメラ撮像部53に決像して画像として認識される。
【0023】
鏡筒52の側面には第2の鏡筒60が接続されており、第2の鏡筒60の内部にはピンホール光源ユニット61が配置されている。ピンホール光源ユニット61は、光源62、反射笠63、ピンホール板64によって構成されている。光源62から発射された光は反射笠63によってピンホール板64に設けられたピンホールに集中する構成になっている。ピンホール板64の材質はガラスであり表面にクロムが蒸着されている。蒸着されたクロムの層の1点に直径2μm程度の穴が施されていてこの穴がピンホールの働きをする。鏡筒52の内部には第2のビームスプリッター56が設けられていて、前記ピンホールの像を光軸57上に投影できるようになっている。ピンホール板64はそのピンホールの像が光軸57上に正確に投影されるように固定部材65によって、第2の鏡筒60に対して所定の位置に固定されている。対物レンズ51によるピンホールの投影像は縮小投影されるため、その直径は1μm以下と非常に小さくなっている。さらに、ピンホールの投影像は細い二点鎖線で図示した光線59の経路で、光軸57上であってかつヘッド10の下面に相当する面71よりも対物レンズ51に所定の距離δだけ近い面72に投影される。この距離δは、図4で説明したヘッド10下面と被記録部材18上面の距離と等しくなるように設定されている。
【0024】
図6は、第1のアライメントカメラ1と第2のアライメントカメラ2の光軸を一致させた状態を説明する図である。装置本体のステー12に固定された第2のアライメントカメラ2の下に、X軸ステージ4の可動部分に取り付けられた第1のアライメントカメラ1を移動させる。前述したように、第1のアライメントカメラ1からは、光軸57上であってかつヘッド10の下面に相当する面71よりも対物レンズ51に所定の距離δだけ近い面72にピンホールが投影されている。第2のアライメントカメラ2は、前述したように被記録部材18の上面すなわち面72に焦点が合わせられている。面72上に投影されたピンホールの像は、細い二点鎖線59で図示した経路を通ってCCDカメラ撮像部35に結像して画像として認識される。前述したモニター36上で、第2のアライメントカメラ2の光学的中央でピンホールの像を捉えた時に、第1のアライメントカメラ1と第2のアライメントカメラ2の光軸は完全に一致したことになり、制御部17によって相互の位置関係が認識される。
【0025】
次に、図7に基づいて、アライメント動作の詳細を述べる。
【0026】
まず、先に述べたように、調整部材19によって、第1のアライメントカメラ1と第2のアライメントカメラ2の光軸が一致し、第1のアライメントカメラ1の焦点がヘッド10下面に、第2のアライメントカメラ2の焦点が被記録部材18上面に合っている状態を図7(a)に示す。この状態でのX軸ステージ4およびY軸ステージ3の位置を(x,y)とする。
【0027】
次に、図7(b)に示すように、第1アライメントカメラ1をヘッド10の下まで移動させる。ヘッド10には、図示しないノズル列に対して垂直にアライメントマークが複数ついている。X軸ステージ4を移動させながらアライメントマークを測定し、第1アライメントカメラ1の画像の中心を全てのアライメントマークが通過するように、ヘッドθステージ11でヘッド10の角度を調整する。この動作は図2で示した制御部17によって制御される。この動作によって、ヘッド10のノズル列の方向がX軸ステージ4の走行方向に対して垂直となる。その上で、第1のアライメントカメラ1でヘッド10のアライメントマークのひとつを取り込む。例えば、ヘッド10の中心にアライメントマークがあるとして、そのアライメントマークが第1のアライメントカメラ1で取り込んだ画像の中心になるように、X軸ステージ4およびY軸ステージ3を移動させる。その時のX軸ステージ4およびY軸ステージ3の位置を(x,y)とする。
【0028】
さらに、図7(c)に示すように、被記録部材18を第2のアライメントカメラ2の下まで移動させる。被記録部材18には、図示しないアライメントマークが外形に対して平行に複数ついている。このアライメントマークが被記録部材18上に記録する際の基準位置となる。X軸ステージ4を移動させながらアライメントマークを測定し、第2アライメントカメラ2の画像の中心を全てのアライメントマークが通過するように、チャックθステージ5でチャック6および被記録部材18の角度を調整する。この動作は図2で示した制御部17によって制御される。この動作によって、被記録部材18上の記録の基準であるアライメントマーク列の方向がX軸ステージ4の走行方向と一致する。その上で、第2のアライメントカメラ2で被記録部材18のアライメントマークのひとつを取り込む。例えば、被記録部材18の中心にアライメントマークがあるとして、そのアライメントマークが第2のアライメントカメラ2で取り込んだ画像の中心になるように、X軸ステージ4およびY軸ステージ3を移動させる。その時のX軸ステージ4およびY軸ステージ3の位置を(x,y)とする。
【0029】
以上の動作により、ヘッド10と被記録部材18の相対位置関係を知ることができる。例えば、ヘッド10の中心に被記録部材18の中心を移動させたい時には、X軸ステージ4およびY軸ステージ3の位置を(x+x−x,y+y−y)にすればよい。よって、あらかじめヘッド10のアライメントマークとノズルの位置関係を測定しておくことで、被記録部材18の所定の位置に所定のノズルで吐出した液滴を精度良く着弾させることができる。
【0030】
(第2の実施例)
図8は、本発明の第2の実勢例における第1のアライメントカメラ1の構成を表す図である。基本的な構成は、第1の実施例で図5で説明したものと同じであるため、同じ符号を付けることで説明は省略する。ピンホール光源ユニット61は、微動ステージ機構66を介して、固定部材65によって、第2の鏡筒60に対して所定の位置に固定されている。微動ステージ機構66の動作でピンホール板64のピンホールは、光軸上を移動される。したがって、ピンホールの投影像は、ヘッド10の下面に相当する面71よりも対物レンズ51に任意の距離δだけ近い任意の面73に投影される。したがって、被記録部材18の厚さを変更するなどしてヘッド10の下面と被記録部材18の上面の距離を変化させた場合でも、どちらのアライメントカメラ本体も光軸方向に動かすことなく、二つのアライメントカメラの光学系の光軸を一致させることができる。この位置を基準とすれば、第1のアライメントカメラでヘッドの位置を、第2のアライメントカメラで被記録部材の位置を測定した後に、ヘッドのノズルを着弾させたい位置に精度良く合わせることができる。
【0031】
以上説明したように、本発明に係る第1の発明によれば、上記構成において、一方のアライメントカメラ系から照射された光線をもう一方のアライメントカメラ系で捉えることにより、二つのアライメントカメラの光学系の光軸を一致させることができる。この位置を基準とすれば、第1のアライメントカメラでヘッドの位置を、第2のアライメントカメラで被記録部材の位置を測定した後に、ヘッドのノズルを着弾させたい位置に精度良く合わせることができる。
【0032】
また、本発明に係る第2の発明によれば、上記構成において、一方のアライメントカメラ系からその光軸上に照射されたアライメントの基準となる光線の焦点の位置を、もう一方のアライメントカメラ系の焦点の位置に自由に合致させることができる。したがって、被記録部材の厚さを変更するなどしてヘッドの下面と被記録部材の上面の距離を変化させた場合でも、どちらのアライメントカメラ本体を光軸方向に動かすことなく、二つのアライメントカメラの光学系の光軸を一致させることができる。この位置を基準とすれば、第1のアライメントカメラでヘッドの位置を、第2のアライメントカメラで被記録部材の位置を測定した後に、ヘッドのノズルを着弾させたい位置に精度良く合わせることができる。
【0033】
さらに、本発明に係る第3の発明によれば、ステージを移動させながら、ヘッドのアライメントマークを測定し、ヘッドのノズル列をステージの走行方向に対して平行または垂直になるようにヘッドの角度を調整することで、ヘッド内全てのノズルに対して位置の保証をすることができる。
【0034】
さらに、本発明に係る第4の発明によれば、チャックを移動させながら、チャックまたは被記録部材のアライメントマークを測定し、被記録部材をステージの走行方向に対して平行または垂直になるようにチャックの角度を調整することで、被記録部材全体に着弾される液滴の位置を保証することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第1のアライメントカメラと第2のアライメントカメラの位置調整を精度良く行なうことができ、アライメントによる誤差を低減することで記録装置の記録位置精度の向上が図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のアライメント機構を適用した記録装置の斜視図
【図2】本発明の第1の実施例のアライメント機構を適用した記録装置の構成を示す断面図
【図3】本発明の第1の実施例のアライメント機構の詳細を説明する斜視図
【図4】本発明の第1の実施例のアライメント機構の調整原理の説明図
【図5】本発明の第1の実施例の第1のアライメントカメラの構成説明図
【図6】本発明の第1の実施例の第1のアライメントカメラと第2のアライメントカメラの光軸を一致させた状態の説明図
【図7】(a),(b),(c)本発明の第1の実施例のアライメント動作の説明図
【図8】本発明の第2の実施例の第1のアライメントカメラの構成説明図
【図9】従来例のアライメント機構を適用した記録装置の斜視図
【符号の説明】
1 第1アライメントカメラ
2 第2アライメントカメラ
3 Y軸ステージ
4 X軸ステージ
5 チャックθステージ
6 チャック
7 ガイドレール
8 ガイドレール
9 定盤
10 ヘッド
11 ヘッドθステージ
12 ステー
13 ブリッジ
14 ブリッジ
15 支柱
16 支柱
17 制御部
18 被記録部材
19 調整部材
20 基準ガラス
21 スライド部
22 固定部
25 基準マーク
26 調整ガラス
27 収納部
31 第1の高さ調整機構
32 第2の高さ調整機構
33 対物レンズ
34 鏡筒
35 CCDカメラ
36 モニター
37 ライトガイドファイバー
38 光源
39 ビームスプリッター
40 固定部
41 スライド部
42 マイクロメータ
43 カメラケーブル
51 対物レンズ
52 鏡筒
53 CCDカメラ撮像部
54 ライトガイドファイバー
55 第1のビームスプリッター
56 第2のビームスプリッター
57 光軸
58 光線
59 光線
60 第2の鏡筒
61 ピンホール光源ユニット
62 光源
63 反射笠
64 ピンホール板
65 固定台
66 微動ステージ機構

Claims (4)

  1. 被記録部材に記録を行なうためのヘッドのフェイス面を下向きにしてヘッドを固定するヘッドホルダと、前記被記録部材を固定するチャックと、前記チャックを搭載した平面内を移動可能なステージと、前記ヘッドホルダに固定されたヘッドの位置を測定し、ステージに固定された第1のアライメントカメラと、前記被記録部材の位置を測定し、装置本体に固定された第2のアライメントカメラと、アライメント動作を行なうための制御部を備えた記録装置において、少なくとも一方のカメラ系において、その光軸上にアライメントの基準となる光線を照射する構成としたことを特徴とする記録装置におけるアライメント機構。
  2. 光軸上に照射されたアライメントの基準となる光線の焦点の位置を、光軸上で可変にできるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の記録装置におけるアライメント機構。
  3. 前記ヘッドホルダに固定されたヘッドには、前記第1アライメントカメラの測定面にアライメントの基準となるアライメントマークがノズル列に対して平行または垂直に複数ついており、前記ヘッドは鉛直方向を中心軸とした回転方向に角度調整が可能である角度調整手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置におけるアライメント機構。
  4. 前記チャックまたは前記被記録部材には、第2のアライメントカメラの測定面にアライメントの基準となるアライメントマークが複数ついており、前記チャックは鉛直方向を中心軸とした回転方向に角度調整が可能である角度調整手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置におけるアライメント機構。
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