JP4657745B2 - 印刷システムおよび印刷方法 - Google Patents

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Description

本発明は、連続的に送られる基板にノズルにより印刷材料を付着するインクジェット式の印刷システムおよび印刷方法に関し、とりわけ基板に対する印刷材料の付着の位置合わせ精度を大幅に向上させることができる印刷システムおよび印刷方法に関する。
従来より、連続的に送られる紙等の基板に対してノズルからトナー等の印刷材料を噴出して付着させるインクジェット式の印刷システムが知られている。このような従来のインクジェット式の印刷システムについて図18を用いて説明する。
図18に示すように、従来のインクジェット式の印刷システムは、連続的に送られる基板60を受ける受け台61と、受け台61の上方に設けられ、印刷材料62を基板60に噴出して付着させる複数のノズル63a、63b、63cとを備えており、各ノズル63a、63b、63cは、受け台61の上方に設けられたノズル固定部材64に並列に取り付けられている。ノズル固定部材64はその位置が変化しないよう受け台61から一定距離だけ離間した場所に固定されている。このため、各ノズル63a、63b、63cはその位置が固定されており、移動することができないようになっている。
また、基板60に対して各ノズル63a、63b、63cにより印刷材料62が付着されるときの位置合わせ精度を向上させる方法としては、例えば特許文献1に示す方法が知られている。
特開2004−181874号公報
ところで、現在、有機/高分子材料、ナノ粒子、カーボンナノチューブなど、新しい材料(機能的材料)による半導体素子の研究が活発に行われている。具体的には、広告、本、紙幣など、従来では紙が使用されていた媒体において、表示装置や記憶回路などの新しい機能を付加したデバイスの実現が目指されている。
すなわち、従来の広告や本などのメディアは、主に印刷技術による大量生産に適した媒体として期待されているのに対し、上述の研究では自由度の高い情報システムの実現が目指されている。将来的な目標としては、例えば家庭のパソコン上でシステム手帳をデザインし、ボタンや表示装置、太陽電池などを書き込んで印刷するだけで、自由に持ち運んで使うことができる情報システムの実現が挙げられている。
このような情報システムの実現を図るためには、例えば金属素子等の導体素子や、有機トランジスタ素子や有機EL素子等の半導体素子などの、径が非常に小さな素子(ナノ粒子)を含む材料を多層状態となるよう基板に付着させる必要がある。
また、絶縁材料を塗布することにより基板上に高純度・高品質の酸化シリコン(SiO)絶縁膜を形成する場合もある。
ここで、導体素子または半導体素子を含む材料あるいは絶縁材料を多層状態となるよう基板に付着させる方法として前述の図18に示すようなインクジェット式の印刷システムを使用することが考えられている。
しかしながら、紙にトナー等を付着させて印刷を行う印刷システムにおいては、紙に対するトナー等の付着の位置合わせ精度は20μm程度の誤差が許容されるが、導体素子、半導体素子または絶縁素子を含む液体材料(印刷材料)を何度も同じ基板に付着させて多層状態を形成することにより前述の情報システムを実現するためには、基板に対する印刷材料の付着の位置合わせ精度を大幅に向上させてこの位置合わせ精度の誤差を数μmまで下げなければならないという問題がある。
また、図18に示す印刷システムは、相互の位置関係が固定された複数のノズル63a、63b、63cから基板60に印刷材料62を同時に付着させるようになっているので、印刷システムに送られる基板60が縮んだり変形したりした場合には各ノズル63a、63b、63cに対応する基板60の部分間の距離が変化してしまい位置合わせ精度が悪化してしまうという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、基板に対する印刷材料の付着の位置合わせ精度を大幅に向上させることができ、基板が縮んだり変形したりした場合であっても各ノズルが基板の所望の位置に印刷材料を付着させることができる印刷システムおよび印刷方法を提供することを目的とする。
本発明は、連続的に送られるとともに検知マークが付された基板に印刷材料を付着する印刷システムにおいて、前記基板の上方または下方に設けられ、当該基板上の検知マークを撮像する撮像装置と、前記基板の上方に設けられ、印刷材料を下方に噴出する1次ノズルと、前記基板と前記1次ノズルとの間に設けられ、当該1次ノズルから噴出された印刷材料を受け、この印刷材料を前記基板に噴出して付着させる複数の移動自在の2次ノズルと、前記各2次ノズルに対応して設けられ、当該2次ノズルをそれぞれ移動させる複数の駆動装置と、前記撮像装置により撮像された検知マークの画像に基づいて、前記基板の位置を計測し、この基板の位置に基づいて各々の駆動装置を制御して各々の2次ノズルの位置を調整するノズル位置制御装置と、を備えたことを特徴とする印刷システムである。
また、本発明は、連続的に送られるとともに検知マークが付された基板に、複数の移動自在の2次ノズルから印刷材料を付着する印刷方法において、撮像装置により、基板上の検知マークを撮像する工程と、1次ノズルから印刷材料を2次ノズルに送る工程と、ノズル位置制御装置により、前記撮像装置により撮像された検知マークの画像に基づいて前記基板の位置を計測し、この基板の位置に基づいて各々の駆動装置をそれぞれ制御して各々の2次ノズルの位置を調整する工程と、各2次ノズルから印刷材料を基板に噴出して付着させる工程と、を備えたことを特徴とする印刷方法である。
このような印刷システムおよび印刷方法によれば、各2次ノズルの位置が対応する駆動装置によりそれぞれ独立して調整されるので基板に対する印刷材料の付着の位置合わせ精度を大幅に向上させることができ、基板が縮んだり変形したりした場合であっても各2次ノズルは基板の所望の位置に印刷材料を付着させることができる。更に、基板に印刷材料を付着させるノズルは1次ノズルおよび2次ノズルからなる2段階のものとなっているので、各2次ノズルにおける印刷材料の貯留容量を小さくすることができる。このことにより、各2次ノズルを小型のものとすることができ、これらの2次ノズルを敏速に移動させることができる。
本発明の印刷システムにおいては、前記各駆動装置は、基板の送り方向に対する垂直面に沿って前記各2次ノズルをそれぞれ移動させることが好ましい。
このような印刷システムによれば、各2次ノズルと基板との間の離間距離を調整することができ、これらの各2次ノズルを基板に接近させることにより印刷材料の付着の位置合わせ精度を更に向上させることができる。また、基板の幅方向のずれに対して各2次ノズルの位置合わせを確実に行うことができる。
本発明の印刷システムにおいては、前記基板と各2次ノズルとの間のそれぞれの離間距離を測定する測定センサを更に備え、前記ノズル位置制御装置は、前記基板の位置に加えて前記測定センサにより測定された離間距離に基づいて各々の駆動装置を制御して各々の2次ノズルの位置を調整することが好ましい。
このような印刷システムによれば、測定センサにより測定された離間距離が小さくなるよう各2次ノズルを基板に接近させることによって、基板に対する印刷材料の付着の位置合わせ精度を更に向上させることができる。
本発明の印刷システムにおいては、前記各駆動装置は、前記測定センサにより測定された離間距離が10μm以下となるよう各々の2次ノズルをそれぞれ移動させることが好ましい。
このような印刷システムによれば、各2次ノズルと基板との離間距離が10μm以下となる状態でこれらの2次ノズルから基板に印刷材料を噴出させることができるので、基板に対する印刷材料の付着の位置合わせ精度を更に向上させることができる。
本発明の印刷システムにおいては、前記各駆動装置は、前記基板と前記各2次ノズルとが接触するよう各々の2次ノズルをそれぞれ移動させることが好ましい。
このような印刷システムによれば、基板と各2次ノズルとが接触した状態で各々の2次ノズルから基板に印刷材料が噴出されるので、基板に対する印刷材料の付着の位置合わせ精度を更に向上させることができる。
本発明の印刷システムにおいては、各々の2次ノズルに対して1次ノズルが複数設けられていることが好ましい。
このような印刷システムによれば、複数の種類の印刷材料を同時に一つの2次ノズルから基板に噴出させる場合には、これらの複数の種類の印刷材料をそれぞれの1次ノズルに種類ごとに分けて貯留することができる。
本発明の印刷システムにおいては、前記各駆動装置は、各2次ノズルが、この2次ノズルに対応する複数の1次ノズルから印刷材料を受けるよう各2次ノズルをそれぞれ移動させることが好ましい。
このような印刷システムによれば、複数の1次ノズルから一つの2次ノズルに確実に印刷材料を送ることができる。
本発明は、連続的に送られるとともに検知マークが付された基板に印刷材料を付着する印刷システムにおいて、前記基板の上方または下方に設けられ、当該基板上の検知マークを撮像する撮像装置と、前記基板の上方に設けられ、印刷材料を下方に噴出する1次ノズルと、前記基板と前記1次ノズルとの間に設けられ、当該1次ノズルから噴出された印刷材料を受け、この印刷材料を前記基板に噴出して付着させる複数の2次ノズルと、前記各2次ノズルの噴出口と前記基板との間に設けられ、前記2次ノズルから噴出される印刷材料の噴出方向を変化させる噴出方向変化装置と、前記撮像装置により撮像された検知マークの画像に基づいて、前記基板の位置を計測し、この基板の位置に基づいて各々の噴出方向変化装置を制御して各々の2次ノズルから噴出される印刷材料の噴出方向を調整するノズル噴出方向制御装置と、を備えたことを特徴とする印刷システムである。
また、本発明は、連続的に送られるとともに検知マークが付された基板に、複数の2次ノズルから印刷材料を付着する印刷方法において、撮像装置により、基板上の検知マークを撮像する工程と、1次ノズルから印刷材料を2次ノズルに送る工程と、ノズル噴出方向制御装置により、前記撮像装置により撮像された検知マークの画像に基づいて前記基板の位置を計測し、この基板の位置に基づいて各々の噴出方向変化装置をそれぞれ制御して各々の2次ノズルから噴出される印刷材料の噴出方向を調整する工程と、各2次ノズルから印刷材料を基板に噴出して付着させる工程と、を備えたことを特徴とする印刷方法である。
このような印刷システムおよび印刷方法によれば、各2次ノズルから噴出される印刷材料の噴出方向が、対応する噴出方向変化装置によりそれぞれ独立して調整されるので基板に対する印刷材料の付着の位置合わせ精度を大幅に向上させることができ、基板が縮んだり変形したりした場合であっても各2次ノズルは基板の所望の位置に印刷材料を付着させることができる。更に、基板に印刷材料を付着させるノズルは1次ノズルおよび2次ノズルからなる2段階のものとなっているので、各2次ノズルにおける印刷材料の貯留容量を小さくすることができる。このことにより、各2次ノズルを小型のものとすることができる。
本発明の印刷システムにおいては、前記2次ノズルの上方に、当該2次ノズルの洗浄を行う洗浄液を貯留する洗浄ノズルを更に設けたことが好ましい。
このような印刷システムによれば、洗浄ノズルから2次ノズルに洗浄液を送ることにより2次ノズルの洗浄を容易に行うことができ、2次ノズルの噴出口の目詰まりを防止することができる。
本発明は、連続的に送られるとともに検知マークが付された基板に印刷材料を付着する印刷システムにおいて、前記基板の上方または下方に設けられ、当該基板上の検知マークを撮像する撮像装置と、前記基板の上方に設けられ、印刷材料を下方に噴出する1次ノズルと、前記基板と前記1次ノズルとの間に設けられ、当該1次ノズルから噴出された印刷材料を受け、この印刷材料を前記基板に噴出して付着させる移動自在の2次ノズルと、前記2次ノズルに対応して設けられ、当該2次ノズルを移動させる駆動装置と、前記撮像装置により撮像された検知マークの画像に基づいて、前記基板の位置を計測し、この基板の位置に基づいて駆動装置を制御して2次ノズルの位置を調整するノズル位置制御装置と、を備えたことを特徴とする印刷システムである。
このような印刷システムによれば、基板に印刷材料を付着させるノズルは1次ノズルおよび2次ノズルからなる2段階のものとなっているので、2次ノズルにおける印刷材料の貯留容量を小さくすることができる。このことにより、2次ノズルを小型のものとすることができ、この2次ノズルを敏速に移動させることができる。
本発明は、連続的に送られるとともに検知マークが付された基板に印刷材料を付着する印刷システムにおいて、前記基板の上方または下方に設けられ、当該基板上の検知マークを撮像する撮像装置と、前記基板の上方に設けられ、印刷材料を下方に噴出する1次ノズルと、前記基板と前記1次ノズルとの間に設けられ、当該1次ノズルから噴出された印刷材料を受け、この印刷材料を前記基板に噴出して付着させる2次ノズルと、前記2次ノズルの噴出口近傍に設けられ、前記2次ノズルから噴出される印刷材料の噴出方向を変化させる噴出方向変化装置と、前記撮像装置により撮像された検知マークの画像に基づいて、前記基板の位置を計測し、この基板の位置に基づいて噴出方向変化装置を制御して2次ノズルから噴出される印刷材料の噴出方向を調整するノズル噴出方向制御装置と、を備えたことを特徴とする印刷システムである。
このような印刷システムによれば、基板に印刷材料を付着させるノズルは1次ノズルおよび2次ノズルからなる2段階のものとなっているので、2次ノズルにおける印刷材料の貯留容量を小さくすることができる。このことにより、2次ノズルを小型のものとすることができる。
上述の印刷システムにおいては、印刷材料は、導体素子、半導体素子または絶縁素子を含む液体材料であることが好ましい。
印刷材料に含まれる粒子がトナー等の絶縁性粒子のような大きな粒子である場合に比べて、印刷材料が導体素子、半導体素子または絶縁素子のような非常に微細な素子(ナノ粒子)を含む液体材料である場合には、基板に対する印刷材料の付着において要求される位置合わせ精度が非常に高くなる。このため、上述の印刷システムを用いて基板に対する印刷材料の付着の位置合わせ精度を高めることにより、印刷材料が導体素子、半導体素子または絶縁素子のような非常に微細な素子を含む液体材料であっても所望の印刷済基板を得ることができる。
本発明の印刷システムおよび印刷方法によれば、各ノズルの位置が対応する駆動装置によりそれぞれ独立して調整されるので基板に対する印刷材料の付着の位置合わせ精度を大幅に向上させることができ、基板が縮んだり変形したりした場合であっても各ノズルは基板の所望の位置に印刷材料を付着させることができる。
また、本発明の他の印刷システムおよび印刷方法によれば、各ノズルから噴出される印刷材料の噴出方向が、対応する噴出方向変化装置によりそれぞれ独立して調整されるので基板に対する印刷材料の付着の位置合わせ精度を大幅に向上させることができ、基板が縮んだり変形したりした場合であっても各ノズルは基板の所望の位置に印刷材料を付着させることができる。
第1の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。図1乃至図3は、本発明による印刷システムおよび印刷方法の第1の実施の形態を示す図である。
このうち図1は、本実施の形態の印刷システムの全体の構成を示す斜視図であり、図2は、図1の印刷システムの側断面図であり、図3は、図1の印刷システムにおけるノズルの上面図である。
本実施の形態の印刷システムは、連続的に送られるとともに検知マーク11が付された基板10に印刷材料12を付着するインクジェット式のものである。
図1に示すように、この印刷システムは、基板10を受ける受け台15と、受け台15の上方に設けられ、基板10上の検知マーク11を撮像する複数の撮像装置20と、受け台15の上方に設けられ、印刷材料12を基板10に噴出して付着させる複数の移動自在のノズル30a、30b、30cとを備えている。また、各ノズル30a、30b、30cに対応して、これらのノズル30a、30b、30cをそれぞれ移動させる複数の駆動装置40a、40b、40cが設けられており、更に、各々の駆動装置40a、40b、40cを制御して各々のノズル30a、30b、30cの位置を調整するノズル位置制御装置50が設置されている。
このような印刷システムの各構成要素について以下に詳述する。
図1に示すように、印刷システムに連続的に送られる基板10の表面には複数の検知マーク11が予め付されている。この検知マーク11は、基板10が印刷システムに送られる前に予め検知マーク付着システム(図示せず)により付されたものであってもよく、また、図1に示す印刷システムの前段に設けられた他の印刷システム(図示せず)により付着された印刷材料そのものであってもよい。
複数の検知マーク11は、基板10の送り方向に対して並列に点在するよう当該基板10に付されている。
受け台15の上方には複数の撮像装置20が基板10の送り方向に対して並列に設置されている。これらの撮像装置20は、図1に示すように各検知マーク11に対応して設けられている。
各撮像装置20の垂直方向下方にはマイクロレンズ21がそれぞれ設けられており、撮像装置20はマイクロレンズ21を介して結像された基板10上の検知マーク11を撮像するようになっている。
具体的には、撮像装置20は、基板10上の検知マーク11の撮像を行う撮像センサ22と、この撮像センサ22を基板10に対して垂直方向(図2の矢印方向)に移動させる焦点調節器23とを備えている。焦点調節器23により、撮像センサ22が検知マーク11の撮像を行う際にこの検知マーク11の像の焦点を合わせるようになっている。
ここで、複数のマイクロレンズ21を用いることにより、それぞれの検知マーク11に対して個別に焦点合わせを行うことができる。このため、一つのマイクロレンズ21により基板10上の全ての検知マーク11の焦点合わせを行う場合と比較して、マイクロレンズ21を小型のものとすることができる。更に、マイクロレンズ21の小型化を行うことによりその焦点が短くなるので、撮像装置20をマイクロレンズ21の近くに設置することができるようになり、印刷システム全体をコンパクトなものとすることができる。
また、受け台15の上方には複数のテーパ形状のノズル30a、30b、30cが基板10の送り方向に対して並列に設置されている。各ノズル30a、30b、30cは、これらのノズル30a、30b、30cに貯留された印刷材料12を下方に噴出して受け台15上の基板10に付着させるようになっている。ノズル30a、30b、30cのテーパ形状(上方に大きく開口しており基板10側に向かって徐々に小さくなる形状)は、シリコンの異方性エッチングにより製作することができる。
ここで、各ノズル30a、30b、30cから基板10に噴出される印刷材料12は、例えば金属素子等の導体素子や、有機トランジスタ素子や有機EL素子等の半導体素子、あるいは酸化シリコン(SiO)絶縁膜を形成する絶縁素子等の、径が非常に小さな素子(ナノ粒子)を含む液体材料が用いられる。
図3に示すように、各ノズル30a、30b、30cには、チューブ31を介して外部から印刷材料12が補給されるようになっている。
各ノズル30a、30b、30cには、これらのノズル30a、30b、30cをそれぞれ移動させる複数の駆動装置40a、40b、40cが設けられている。
ここで、ノズル30aに対応して設けられ、このノズル30aを移動させる駆動装置40aを一例として説明する。
この駆動装置40aは、図2および図3に示すように、ノズル30aにアーム42aを介して取り付けられたアクチュエータ43aと、このアーム42aに対してそれぞれ水平方向外方に離間して設けられた一対の静電アクチュエータ44a、44aとを有している。
アクチュエータ43aは、図2の矢印Aに示すようにアーム42aを基板10に対して垂直方向に移動させ、このことによりノズル30aを基板10に対して垂直方向に自在に移動させるようになっている。
静電アクチュエータ44a、44aは、アーム42aのノズル30a側の端部からそれぞれ水平方向外方に離間して設けられている。ここで、各静電アクチュエータ44aのアーム42a側の側面は、当該アーム42aに係合するくし歯状のものとなっている。各静電アクチュエータ44aは、この静電アクチュエータ44aに対向するアーム42aを静電気力により誘引し、このことにより図3の矢印Bに示すようにノズル30aを基板10の幅方向に移動させるようになっている。
このように、駆動装置40aは、アクチュエータ43aおよび一対の静電アクチュエータ44a、44aを有することにより、ノズル30aを基板10の送り方向に対する垂直面に沿って移動させることができるようになっている。
同様に、駆動装置40b、40cは、前述の駆動装置40aと略同一の構成を有するようになっている。
各撮像装置20および各駆動装置40a、40b、40cにノズル位置制御装置50が電気的に接続されている。
このノズル位置制御装置50は、それぞれの検知マーク11毎に、対応する撮像装置20により撮像された検知マーク11の画像に基づいて、基板10における各ノズル30a、30b、30cに対応する部分10a、10b、10cの受け台15に対する位置を計測する。そして、ノズル位置制御装置50は、この基板10における各ノズル30a、30b、30cに対応する部分10a、10b、10cの位置に基づいて、各々の駆動措置40a、40b、40cを制御して、各々のノズル30a、30b、30cの位置を調整するようになっている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず、図1に示す印刷システムに基板10が送られる前に、複数の検知マーク11をこの基板10に付しておく。この際に、複数の検知マーク11が基板10の送り方向に対して並列に点在するよう、すなわち各検知マーク11が基板10の送り方向に対して垂直方向に沿って点在するよう、各検知マーク11を基板10に付しておく。この検知マーク11は、前述のように他の印刷システムにより既に基板10上に付された他の種類の印刷材料であってもよい。
次に、基板10が印刷システムの受け台15上に送られると、各撮像装置20が基板10上の対応する各検知マーク11の撮像をそれぞれ行う。この際に、基板10上の各検知マーク11はマイクロレンズ21により結像され、各撮像装置20は結像された各検知マーク11を撮像している。
各撮像装置20により撮像された各検知マーク11の画像はノズル位置制御装置50にそれぞれ送られる。ここで、各撮像装置20は、得られた画像をビデオ信号(シーケンシャルな信号)に変換せずに直接情報処理を行い、この画像の信号をノズル位置制御装置50に送っている。このことにより、各撮像装置20により得られた画像を迅速にノズル位置制御装置50に送ることができる。
ノズル位置制御装置50は、それぞれの検知マーク11毎に、この送られた画像に基づいて基板10における各ノズル30a、30b、30cに対応する部分10a、10b、10cの受け台15に対する位置を計測する。
そして、例えばノズル30aに対応する基板10の部分10aの位置が所望の位置からずれていることが計測された場合には、ノズル位置制御装置50は駆動装置40aを制御してこのノズル30aを基板10に対する垂直方向(図1、図2の矢印A参照)または基板10の幅方向(図1、3の矢印B参照)に移動させ、印刷材料12が付されるべき基板10上の所望の位置の真上にノズル30aが位置するようにする。
以上のように本実施の形態の印刷システムおよび印刷方法によれば、基板10の上方に複数の移動自在のノズル30a、30b、30cが設けられ、各ノズル30a、30b、30cをそれぞれ移動させる複数の駆動装置40a、40b、40cが各ノズル30a、30b、30cに対応して設けられている。更に、ノズル位置制御装置50は、撮像装置20により撮像された検知マーク11の画像に基づいて基板10の位置を計測し、この基板10の位置に基づいて各々の駆動装置40a、40b、40cを制御して各々のノズル30a、30b、30cの位置を調整している。
このように、各ノズル30a、30b、30cの位置が対応する駆動装置40a、40b、40cによりそれぞれ独立して調整されるので基板10に対する印刷材料12の付着の位置合わせ精度を大幅に向上させることができ、基板10が縮んだり変形したりした場合であっても各ノズル30a、30b、30は基板10の所望の位置に印刷材料12を付着させることができる。
また、各駆動装置40a、40b、40cは、基板10の送り方向に対する垂直面に沿って各ノズル30a、30b、30cをそれぞれ移動させるようになっている。このため、各ノズル30a、30b、30cと基板10との間の離間距離を調整することができるので、これらの各ノズル30a、30b、30cを基板10に接近させることにより印刷材料12の付着の位置合わせ精度を更に向上させることができる。また、基板10の幅方向のずれに対して各ノズル30a、30b、30cの位置合わせを確実に行うことができる。
また、基板10には各ノズル30a、30b、30cに対応する複数の検知マーク11が付されており、各検知マーク11に対応して複数の撮像装置20が設けられており、ノズル位置制御装置50は、各撮像装置20により撮像されたそれぞれの検知マーク11の画像に基づいて、基板10における各ノズル30a、30b、30cに対応する部分10a、10b、10cの位置を計測する。そして、ノズル位置制御装置50は、この基板10の各ノズル30a、30b、30cに対応する部分10a、10b、10cの位置に基づいて各々の駆動装置40a、40b、40cを制御して各々のノズル30a、30b、30cの位置を調整している。
このため、各ノズル30a、30b、30cの位置が、各々のノズル30a、30b、30cに対応する基板10の部分10a、10b、10cの位置のずれに応じて個別に調整されるので、基板10に対する印刷材料12の付着の位置合わせ精度を更に向上させることができる。
また、基板10と撮像装置20との間にマイクロレンズ21を設け、撮像装置20はマイクロレンズ21を介して結像された基板10上の検知マーク11を撮像している。このため、撮像装置20は基板10上の検知マーク11のより鮮明な画像を得ることができ、ノズル位置制御装置50は、この結像された検知マーク11の画像に基づいて各々のノズル30a、30b、30cの位置の調整をより的確に行うことができる。
また、印刷材料12は導体素子、半導体素子または絶縁素子を含む液体材料である。ここで、印刷材料12に含まれる粒子がトナー等の絶縁性粒子のような大きな粒子である場合に比べて、印刷材料12が導体素子、半導体素子または絶縁素子のような非常に微細な素子(ナノ粒子)を含む液体材料である場合には、基板10に対する印刷材料12の付着において要求される位置合わせ精度が非常に高くなる。このため、上述の印刷システムを用いて印刷材料12の付着における位置合わせ精度を高めることにより、印刷材料12が導体素子、半導体素子または絶縁素子を含む液体材料であっても所望の印刷済基板を得ることができる。
本実施の形態による印刷システムは、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
次に本実施の形態による印刷システムの変形例につき、図4により説明する。図4において、図1乃至図3に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図4に示すように、基板10と各ノズル30a、30b、30cとの間のそれぞれの離間距離を測定する測定センサ16が各ノズル30a、30b、30cに対応して複数設けられていてもよい。
各々の測定センサ16は、ノズル30a、30b、30cの上流側における受け台15の近傍に設けられたカンチレバー16aからなり、このカンチレバー16aは先端部分が基板10の流れ方向下方に延びている。
図4に示すカンチレバー16aが受け台15に送られた基板10の表面に接触したときに、このカンチレバー16aのたわみの大きさ(変形量)が例えば当該カンチレバー16a内を流れる電流の大きさに基づいて測定される(ピエゾ方式)。ここで、カンチレバー16aのたわみの大きさ(変形量)が光てこ方式により計測されるようになっていてもよい。そして、各々のカンチレバー16aのたわみの大きさ(変形量)に基づいて基板10と各ノズル30a、30b、30cとの間の離間距離が測定される。
ここで、基板10と各ノズル30a、30b、30cとの間のそれぞれの離間距離を測定する測定センサ16は図4に示すようなカンチレバー16aからなるものに限定されず、例えば光学センサ、超音波センサ等の他のセンサを用いることもできる。
そして、ノズル位置制御装置50は、前述の受け台15に対する基板10の各部分10a、10b、10cの位置に加えてこの測定センサ16により測定された離間距離に基づいて各々の駆動装置40a、40b、40cを制御して各々のノズル30a、30b、30cの位置を調整するようになっている。
このような印刷システムによれば、基板10と各ノズル30a、30b、30cとの間のそれぞれの離間距離を測定する測定センサ16を更に備え、ノズル位置制御装置50は、基板10の位置に加えて測定センサ16により測定された離間距離に基づいて各々の駆動装置40a、40b、40cを制御して各々のノズル30a、30b、30cの位置を調整しているので、測定センサ16により測定された離間距離が小さくなるよう各ノズル30a、30b、30cを基板10に接近させることによって、印刷材料12の付着の位置合わせ精度を更に向上させることができる。
他の変形例としては、図5に示すように、撮像装置20を受け台15の上方に設ける代わりに下方に設置してもよい。
このような変形例においては、受け台15は透明プラスチック等の透過性を有する材料から構成されており、また基板10の表面ではなく裏面に各検知マーク11が付されるようになっている。
また、図5に示すように、各撮像装置20は、ノズル30a、30b、30cにより基板10に印刷材料12が付着される箇所の真下(基板10に対してノズル30a、30b、30cと反対側)にそれぞれ設置されている。
このような印刷システムによれば、基板10の表面ではなく裏面に検知マーク11を付すことができるので、検知マーク11が基板10の表面に付される場合に比べて検知マーク11の存在を目立たなくすることができる。また、ノズル30a、30b、30cにより基板10に印刷材料12が付着される箇所の真下に各撮像装置20が設置されるので、撮像装置20により基板10上の検知マーク11を検出した直後にノズル30a、30b、30cから基板10に印刷材料12を付着させることができるので、印刷材料12の基板10に対する付着の位置合わせ精度を更に向上させることができる。
更に他の変形例としては、図6に示すように、受け台15を設置する代わりに印刷システムの上流側および下流側にそれぞれ基板10の供給ロール18aおよび巻取ロール18bを設置してもよい。このような印刷システムにおいては、供給ロール18aから基板10がノズル30a、30b、30cの真下に送られ、これらのノズル30a、30b、30cにより印刷材料12が付着された基板10は巻取ロール18bに巻き取られるようになる。
また、このような変形例においては、図6に示すような構成の代わりに、ノズル30a、30b、30cにより基板10に印刷材料12が付着される箇所の真下(基板10に対してノズル30a、30b、30cと反対側)に各撮像装置20がそれぞれ設置されていてもよい(図示せず)。この場合には、基板10の表面ではなく裏面に検知マーク11が付されるようになっている。
第2の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。図7は、本実施の形態の印刷システムの全体の構成を示す斜視図であり、図8は、図7の印刷システムの縦断面図である。
図7および図8に示す印刷システムは、各ノズルをそれぞれ移動させる複数の駆動装置を設ける代わりに、これらのノズルの位置を固定し、各々のノズルから噴出される印刷材料の噴出方向を変化させる噴出方向変化装置をノズル毎に設けた点が異なるのみであり、他は実質的に図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同様の構成を有している。
図7および図8に示す本実施の形態において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図7に示すように、本実施の形態の印刷システムは、基板10を受ける受け台15と、受け台15の上方に設けられ、基板10上の検知マーク11を撮像する複数の撮像装置20と、受け台15の上方に設けられ、印刷材料12を基板10に噴出して付着させる複数の固定されたノズル30a、30b、30cとを備えている。また、各ノズル30a、30b、30cの噴出口近傍には、これらの各ノズル30a、30b、30cから噴出される印刷材料12の噴出方向を変化させる複数の噴出方向変化装置45a、45b、45cが設けられており、更に、各々の噴出方向変化装置45a、45b、45cを制御して各々のノズル30a、30b、30cから噴出される印刷材料12の噴出方向を調整するノズル噴出方向制御装置55が設置されている。
このような印刷システムの各構成要素について以下に詳述するが、第1の実施の形態と同一部分の詳細な説明は省略する。
図7に示すように、複数のノズル30a、30b、30cは、受け台15の上方に設けられたノズル固定部材32に取り付けられており、このノズル固定部材32はその位置が変化しないよう受け台15から一定距離だけ離間した場所に固定されている。このため、各ノズル30a、30b、30cはその位置が固定されており、移動することができないようになっている。
各ノズル30a、30b、30cの噴出口近傍には、これらのノズル30a、30b、30cから噴出される印刷材料12の噴出方向を変化させる噴出方向変化装置45a、45b、45cがそれぞれ設けられている。
具体的には、図7および図8に示すように、各噴出方向変化装置45a、45b、45cは、各ノズル30a、30b、30cの下方に設けられた一対の電極47a、47bをそれぞれ有している。一対の電極47a、47bは、図7および図8に示すように、各ノズル30a、30b、30cから真下に延びるような基板10に対する垂線を介して対向し、かつ基板10の送り方向と平行に延びる直線に対して対向するよう設置されている。一対の電極47a、47bは、これらの電極間に発生する電磁場により各ノズル30a、30b、30cから基板10に向かって噴出される印刷材料12の噴出方向を図8の鎖線矢印に示すように変化させるようになっている。
各撮像装置20および各噴出方向変化装置45a、45b、45cにノズル噴出方向制御装置55が電気的に接続されている。
このノズル噴出方向制御装置55は、それぞれの検知マーク11毎に、対応する撮像装置20により撮像された検知マーク11の画像に基づいて、基板10における各ノズル30a、30b、30cに対応する部分10a、10b、10cの受け台15に対する位置を計測する。そして、ノズル噴出方向制御装置55は、この基板10における各ノズル30a、30b、30cに対応する部分10a、10b、10cの位置に基づいて、各々の噴出方向変化装置45a、45b、45cを制御して、各々のノズル30a、30b、30cから噴出される印刷材料12の噴出方向を調整するようになっている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
各撮像装置20により撮像された各検知マーク11の画像はノズル噴出方向制御装置55にそれぞれ送られる。ノズル噴出方向制御装置55は、それぞれの検知マーク11毎に、この送られた画像に基づいて基板10における各ノズル30a、30b、30cに対応する部分10a、10b、10cの受け台15に対する位置を計測する。
そして、例えばノズル30aに対応する基板10の部分10aの位置が所望の位置からずれていることが計測された場合には、ノズル噴出方向制御装置55は噴出方向変化装置45aを制御してこのノズル30aから噴出される印刷材料12の噴出方向を変化させ、基板10上の所望の位置に印刷材料12が噴出されるようにする。具体的には、図8に示すように、噴出方向変化装置45aの一方の電極47aに、基板10の部分10aの計測された位置の設定位置に対するずれの大きさに応じた強さの電圧を印加し、電極47a、47b間に所望の強さの電磁場を発生させ、この電磁場を用いてノズル30aから真下に噴出される印刷材料12の噴出方向を変化させる。
以上のように本実施の形態の印刷システムおよび印刷方法によれば、各ノズル30a、30b、30cから噴出される印刷材料12の噴出方向を変化させる複数の噴出方向変化装置45a、45b、45cが各ノズル30a、30b、30cの噴出口近傍に設けられ、更に、ノズル噴出方向制御装置55は、撮像装置20により撮像された検知マーク11の画像に基づいて基板10の位置を計測し、この基板10の位置に基づいて各々の噴出方向変化装置45a、45b、45cを制御して各々のノズル30a、30b、30cから噴出される印刷材料12の噴出方向を調整している。
このように、各ノズル30a、30b、30cから噴出される印刷材料12の噴出方向が、対応する噴出方向変化装置45a、45b、45cによりそれぞれ独立して調整されるので基板10に対する印刷材料12の付着の位置合わせ精度を大幅に向上させることができ、基板10が縮んだり変形したりした場合であっても各ノズル30a、30b、30cは基板10の所望の位置に印刷材料12を付着させることができる。
また、基板10には各ノズル30a、30b、30cに対応する複数の検知マーク11が付されており、各検知マーク11に対応して複数の撮像装置20が設けられており、ノズル噴出方向制御装置55は、各撮像装置20により撮像されたそれぞれの検知マーク11の画像に基づいて、基板10における各ノズル30a、30b、30cに対応する部分10a、10b、10cの位置を計測する。そして、ノズル噴出方向制御装置55は、この基板10の各ノズル30a、30b、30cに対応する部分10a、10b、10cの位置に基づいて各々の噴出方向変化装置45a、45b、45cを制御して各々のノズル30a、30b、30cから噴出される印刷材料12の噴出方向を調整している。
このため、各ノズル30a、30b、30cから噴出される印刷材料12の噴出方向が、各々のノズル30a、30b、30cに対応する基板10の部分10a、10b、10cの位置のずれに応じて個別に調整されるので、基板10に対する印刷材料12の付着の位置合わせ精度を更に向上させることができる。
第3の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の第3の実施の形態について説明する。図9は、本実施の形態の印刷システムの全体の構成を示す斜視図であり、図10は、図9の印刷システムの側断面図である。
図9および図10に示す印刷システムは、基板に印刷材料を付着させるノズルとして1段階のものを設ける代わりに1次ノズルおよび2次ノズルからなる2段階のものを設けた点が異なるのみであり、他は実質的に図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同様の構成を有している。
図9および図10に示す本実施の形態において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図9に示すように、本実施の形態の印刷システムは、基板10を受ける受け台15と、受け台15の上方に設けられ、基板10上の検知マーク11を撮像する複数の撮像装置20と、受け台15の上方に設けられた複数のテーパ形状の1次ノズル35a、35b、35cと、受け台15と1次ノズル35a、35b、35cとの間に設けられた複数の移動自在のテーパ形状の2次ノズル36a、36b、36cとを備えている。また、各2次ノズル36a、36b、36cをそれぞれ移動させる複数の駆動装置41a、41b、41cが設けられており、更に各々の駆動装置41a、41b、41cを制御して各々の2次ノズル36a、36b、36cの位置を調整するノズル位置制御装置51が設置されている。
このような印刷システムの各構成要素について以下に詳述するが、第1の実施の形態と同一部分の詳細な説明は省略する。
図9に示すように、複数の1次ノズル35a、35b、35cは、受け台15の上方に設けられた1次ノズル固定部材33aに取り付けられており、この1次ノズル固定部材33aはその位置が変化しないよう受け台15から一定距離だけ離間した場所に固定されている。このため、各1次ノズル35a、35b、35cはその位置が固定されており、移動することができないようになっている。図9に示すように、各1次ノズル35a、35b、35cは、基板10に送り方向に対して並列に設置されており、各々印刷材料12を貯留するとともに、この貯留された印刷材料12を下方の各2次ノズル36a、36b、36cに向かって噴出させるようになっている。
図10に示すように、1次ノズル固定部材33aにはピエゾアクチュエータ34が取り付けられている。このピエゾアクチュエータ34は1次ノズル固定部材33aを振動させるようになっており、この1次ノズル固定部材33aの振動により各1次ノズル35a、35b、35cから印刷材料12が下方に向かってより円滑に噴出するようになる。
また、各1次ノズル35a、35b、35cに下方かつ受け台15の上方には複数の2次ノズル36a、36b、36cが基板10の送り方向に対して並列に設置されている。各2次ノズル36a、36b、36cは、各々1次ノズル35a、35b、35cからそれぞれ送られた印刷材料12を更に下方に噴出して受け台15の基板10に付着させるようになっている。
ここで、各2次ノズル36a、36b、36cには各1次ノズル35a、35b、35cからそれぞれ印刷材料12が送られるようになっているので、これらの2次ノズル36a、36b、36cにおける印刷材料12の貯留容量を小さくすることができる。このことにより、各2次ノズル36a、36b、36cを小型のものとすることができる。
各2次ノズル36a、36b、36cには、これらの2次ノズル36a、36b、36cをそれぞれ移動させる複数の駆動装置41a、41b、41cが設けられている。
各駆動装置41a、41b、41cは、第1の実施の形態における駆動装置40a、40b、40cと略同一の構成を有するようになっている。
図10に示すように、各2次ノズル36a、36b、36cはアースに接続されている。また、各1次ノズル35a、35b、35cと各2次ノズル36a、36b、36cとの間、および各2次ノズル36a、36b、36cと基板10との間にはそれぞれ電圧V1、V2(V1、V2>0)が印加されるようになっており、各1次ノズル35a、35b、35cの電位の大きさはV1、各2次ノズル36a、36b、36cの電位の大きさは0、基板10の電位の大きさは−V2となる。
各撮像装置20および各駆動装置41a、41b、41cにノズル位置制御装置51が電気的に接続されている。
このノズル位置制御装置51は、それぞれの検知マーク11毎に、対応する撮像装置20により撮像された検知マーク11の画像に基づいて、基板10における各2次ノズル36a、36b、36cに対応する部分10a、10b、10cの受け台15に対する位置を計測する。そして、ノズル位置制御装置51は、この基板10における各2次ノズル36a、36b、36cに対応する部分10a、10b、10cの位置に基づいて、各々の駆動装置41a、41b、41cを制御して、各々の2次ノズル36a、36b、36cの位置を調整するようになっている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず、図9および図10に示す印刷システムに基板10が送られる際に、予め各1次ノズル35a、35b、35cに印刷材料12が貯留されている。そして、印刷システムの受け台15上に基板10が送られた際に、ピエゾアクチュエータ34が1次ノズル固定部材33aを振動させるとともに、各1次ノズル35a、35b、35cと各2次ノズル36a、36b、36cとの間に電圧V1が印加され、このことにより各1次ノズル35a、35b、35cから各2次ノズル36a、36b、36cに印刷材料12がそれぞれ噴出される。
また、基板10が印刷システムの受け台15上に送られると、各撮像装置20が基板10上の対応する各検知マーク11の撮像を行い、各撮像装置20により撮像された各検知マーク11の画像はノズル位置制御装置51にそれぞれ送られる。ノズル位置制御装置51は、それぞれの検知マーク11毎に、この送られた画像に基づいて基板10における各2次ノズル36a、36b、36cに対応する部分10a、10b、10cの受け台15に対する位置を計測する。
そして、例えば2次ノズル36aに対応する基板10の部分10aの位置が所望の位置からずれていることが計測された場合には、ノズル位置制御装置51は例えば駆動装置41aを制御してこの2次ノズル36aを基板10に対する垂直方向(図9および図10の矢印A参照)または基板10の幅方向(図9の矢印B参照)に移動させ、印刷材料12が付されるべき基板10上の所望の位置の真上に2次ノズル36aが位置するようにする。
ここで、各2次ノズル36a、36b、36cと基板10との間に電圧V2が印加されることにより、この2次ノズル36a、36b、36cから基板10に印刷材料12が円滑に噴出される。
以上のように本実施の形態の印刷システムおよび印刷方法によれば、基板10の上方に印刷材料12を貯留する1次ノズル35a、35b、35cが設けられるとともに、1次ノズル35a、35b、35cの下方に複数の移動自在の2次ノズル36a、36b、36cが設けられ、各2次ノズル36a、36b、36cをそれぞれ移動させる複数の駆動装置41a、41b、41cが各2次ノズル36a、36b、36cに対応して設けられている。更に、ノズル位置制御装置51は、撮像装置20により撮像された検知マーク11の画像に基づいて基板10の位置を計測し、この基板10の位置に基づいて各々の駆動装置41a、41b、41cを制御して各々の2次ノズル36a、36b、36cの位置を調整している。
このように、各2次ノズル36a、36b、36cの位置が対応する駆動装置41a、41b、41cによりそれぞれ独立して調整されるので基板10に対する印刷材料12の付着の位置合わせ精度を大幅に向上させることができ、基板10が縮んだり変形したりした場合であっても各2次ノズル36a、36b、36cは基板10の所望の位置に印刷材料12を付着させることができる。更に、基板10に印刷材料12を付着させるノズルは1次ノズル35a、35b、35cおよび2次ノズル36a、36b、36cからなる2段階のものとなっているので、各2次ノズル36a、36b、36cにおける印刷材料12の貯留容量を小さくすることができる。このことにより、各2次ノズル36a、36b、36cを小型のものとすることができ、これらの2次ノズル36a、36b、36cを敏速に移動させることができる。
また、各駆動装置41a、41b、41cは、基板10の送り方向に対する垂直面に沿って各2次ノズル36a、36b、36cをそれぞれ移動させるようになっている。このため、各2次ノズル36a、36b、36cと基板10との間の離間距離を調整することができ、これらの各2次ノズル36a、36b、36cを基板10に接近させることにより印刷材料12の付着の位置合わせ精度を更に向上させることができる。また、基板10の幅方向のずれに対して各2次ノズル36a、36b、36cの位置合わせを確実に行うことができる。
本実施の形態による印刷システムは、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
次に本実施の形態による印刷システムの変形例につき、図11により説明する。図11において、図9および図10に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図11に示すように、基板10と各2次ノズル36a、36b、36cとの間のそれぞれの離間距離を測定する測定センサ17が各2次ノズル36a、36b、36cに対応して複数設けられていてもよい。
各測定センサ17は、第1の実施の形態における測定センサ16と略同一の構成を有するようになっている。
ノズル位置制御装置51は、前述の受け台15に対する基板10の各部分10a、10b、10cの位置に加えてこの測定センサ17により測定された離間距離に基づいて各々の駆動装置41a、41b、41cを制御して各々の2次ノズル36a、36b、36cの位置を調整するようになっている。
このような印刷システムによれば、基板10と各2次ノズル36a、36b、36cとの間のそれぞれの離間距離を測定する測定センサ17を更に備え、ノズル位置制御装置51は、基板10の位置に加えて測定センサ17により測定された離間距離に基づいて各々の駆動装置41a、41b、41cを制御して各々の2次ノズル36a、36b、36cの位置を調整しているので、測定センサ17により測定された離間距離が小さくなるよう各2次ノズル36a、36b、36cを基板10に接近させることによって、基板10に対する印刷材料12の付着の位置合わせ精度を更に向上させることができる。
また、上述の変形例による印刷システムにおいて、各測定センサ17により測定された離間距離が10μm以下となるよう各駆動装置41a、41b、41cが各々の2次ノズル36a、36b、36cを移動させることが好ましい。
このような印刷システムによれば、各2次ノズル36a、36b、36cと基板10との離間距離が10μm以下となる状態でこれらの2次ノズル36a、36b、36cから基板10に印刷材料12を噴出させることができるので、基板10に対する印刷材料12の付着の位置合わせ精度を更に向上させることができる。
他の変形例としては、図12に示すように、各2次ノズル36a、36b、36cと基板10との離間距離を測定する測定センサとして当該2次ノズル36a、36b、36cの各駆動装置41a、41b、41cと一体化されたものを用いてもよい。
このような印刷システムについて図12を用いて説明する。
図12に示す印刷システムにおいて、各駆動装置41a、41b、41cは、基板10と各2次ノズル36a、36b、36cとが接触するよう各々の2次ノズル36a、36b、36cをそれぞれ移動させるようになっている。
ここで、各駆動装置41a、41b、41cの詳細について、2次ノズル36aを移動させる駆動装置41aを一例として説明する。
駆動装置41aは、図2および図3に示すような第1の実施の形態の駆動装置40aと略同一の構成を有するが、2次ノズル36aとアクチュエータ43aとの間に設けられたアーム42aが図4に示すカンチレバー16aとしての機能をも兼ね備えている。
すなわち、2次ノズル36aが受け台15に送られた基板10の表面に接触したときに、アーム42aのたわみの大きさが例えばこのアーム42a内を流れる電流の大きさに基づいて測定される。そして、アーム42aのたわみの大きさが一定範囲内となるよう、アクチュエータ43aがアーム42aを基板10に対して垂直方向に移動させる。
同様に、駆動装置41b、41cは、前述の駆動装置41aと略同一の構成を有するようになっている。
このようにして、各駆動装置41a、41b、41cは、アーム42aが過度にたわむことを防止しながら、基板10と各2次ノズル36a、36b、36cとが接触するよう各々の2次ノズル36a、36b、36cをそれぞれ移動させることができる。
このような印刷システムによれば、基板10と各2次ノズル36a、36b、36cとが接触した状態で各々の2次ノズル36a、36b、36cから基板10に印刷材料12が噴出されるので、基板10に対する印刷材料12の付着の位置合わせ精度を更に向上させることができる。
他の変形例としては、図13に示すように、各々の2次ノズル36a(36b、36c)に対して複数の1次ノズル35a、35a、35aが設けられているものであってもよい。
この場合、複数の1次ノズル35a、35a、35aの内部には互いに異なる種類の印刷材料12がそれぞれ貯留されており、各駆動装置41a(41b、41c)は、各2次ノズル36a(36b、36c)が、対応する複数の1次ノズル35a、35a、35aから複数の種類の印刷材料12を受けるよう各2次ノズル36a(36b、36c)を移動させるようになっている。具体的には、図13において2次ノズル36a(36b、36c)は、駆動装置41a(41b、41c)により基板10の送り方向にも自在に移動することができるようになっている。
更に、各2次ノズル36a(36b、36c)の上方に、この2次ノズル36aの洗浄を行う洗浄液を貯留する洗浄ノズル37aを更に設け、各駆動装置41a(41b、41c)は、各2次ノズル36a(36b、36c)が洗浄ノズル37aから洗浄液を受けるようこれらの各2次ノズル36a(36b、36c)を移動させるようになっている。
このような印刷システムによれば、各々の2次ノズル36a(36b、36c)に対して複数の1次ノズル35a、35a、35aが設けられているので、複数の種類の印刷材料12を同時に一つの2次ノズル36a(36b、36c)から基板10に噴出させる場合には、これらの複数の種類の印刷材料12をそれぞれの1次ノズル35a、35a、35aに種類ごとに分けて貯留することができる。
また、各駆動装置41a(41b、41c)は、各2次ノズル36a(36b、36c)が、対応する複数の1次ノズル35a、35a、35aから印刷材料12を受けるよう各2次ノズル36a(36b、36c)を移動させるようになっているので、複数の1次ノズル35a、35a、35aから一つの2次ノズル36a(36b、36c)に確実に印刷材料12を送ることができる。
さらに、2次ノズル36a(36b、36c)の上方に、この2次ノズル36aの洗浄を行う洗浄液を貯留する洗浄ノズル37aを更に設けたので、洗浄ノズル37aから2次ノズル36aに洗浄液を送ることにより2次ノズル36aの洗浄を容易に行うことができ、2次ノズル36aの噴出口における目詰まりを防止することができる。
更に他の変形例としては、上述の印刷システムは、1次ノズルおよび2次ノズルの個数が複数となっているもの(図9および図10参照)に限られず、1次ノズルおよび2次ノズルの個数がそれぞれ1つのみとなっていてもよい。このような場合には、この変形例における印刷システムに送られる基板には1つの検知マークのみが付されており、当該検知マークを撮像する撮像装置およびマイクロレンズの個数も1つとなっている。また、2次ノズルに対応する駆動装置の個数も1つとなっている。
このような印刷システムによれば、基板に印刷材料を付着させるノズルは1次ノズルおよび2次ノズルからなる2段階のものとなっているので、2次ノズルにおける印刷材料の貯留容量を小さくすることができる。このことにより、2次ノズルを小型のものとすることができ、この2次ノズルを敏速に移動させることができる。
第4の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の第4の実施の形態について説明する。図14は、本実施の形態の印刷システムの全体の構成を示す斜視図であり、図15は、図14の印刷システムの縦断面図である。
図14および図15に示す印刷システムは、各2次ノズルをそれぞれ移動させる複数の駆動装置を設ける代わりに、これらの各2次ノズル間の位置関係を固定し、各々の2次ノズルから噴出される印刷材料の噴出方向を変化させる噴出方向変化装置を2次ノズル毎にそれぞれ設けた点が異なるのみであり、他は実質的に図9および図10に示す第3の実施の形態と同様の構成を有している。
図14および図15に示す本実施の形態において、図9および図10に示す第3の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図14に示すように、本実施の形態の印刷システムは、基板10を受ける受け台15と、受け台15の上方に設けられ、基板10上の検知マーク11を撮像する複数の撮像装置20と、受け台15の上方に設けられた複数の1次ノズル35a、35b、35cと、受け台15と1次ノズル35a、35b、35cとの間に設けられた複数の2次ノズル36a、36b、36cとを備えている。また、各2次ノズル36a、36b、36cの噴出口近傍には、これらの各2次ノズル36a、36b、36cから噴出される印刷材料12の噴出方向を変化させる複数の噴出方向変化装置46a、46b、46cが設けられており、更に、各々の噴出方向変化装置46a、46b、46cを制御して各々の2次ノズル36a、36b、36cから噴出される印刷材料12の噴出方向を調整するノズル噴出方向制御装置56が設置されている。
このような印刷システムの各構成要素について以下に詳述するが、第3の実施の形態と同一部分の詳細な説明は省略する。
図14に示すように、複数の1次ノズル35a、35b、35cが受け台15の上方に設けられた1次ノズル固定部材33aに取り付けられるとともに、複数の2次ノズル36a、36b、36cが受け台15と1次ノズル固定部材33aとの間に設けられた2次ノズル固定部材33bに取り付けられ、これらの2次ノズル36a、36b、36c間の位置関係が固定されている。
ここで、2次ノズル固定部材33bは受け台15や1次ノズル固定部材33aに対して若干移動することができるようになっている。すなわち、2次ノズル固定部材33bは、例えば各2次ノズル36a、36b、36cが各1次ノズル35a、35b、35cからそれぞれ印刷材料12を受けるために所望の位置に移動したり、撮像装置20により撮像された検知マーク11の画像に基づいて各2次ノズル36a、36b、36cの粗い位置合わせを行ったりすることができるようになっている。
各2次ノズル36a、36b、36cの噴出口近傍には、これらの2次ノズル36a、36b、36cから噴出される印刷材料12の噴出方向を変化させる各噴出方向変化装置46a、46b、46cが設けられている。
各噴出方向変化装置46a、46b、46cは、第2の実施の形態における噴出方向変化装置45a、45b、45cと略同一の構成を有するようになっている。
このような噴出方向変化装置46a、46b、46cにより、図15に示すように、各2次ノズル36a、36b、36cから基板10に向かって噴出される印刷材料12の噴出方向を図15の鎖線矢印に示すように変化させるようになっている。
各撮像装置20および各噴出方向変化装置46a、46b、46cにノズル噴出方向制御装置56が電気的に接続されている。
このノズル噴出方向制御装置56は、それぞれの検知マーク11毎に、対応する撮像装置20により撮像された検知マーク11の画像に基づいて、基板10における各2次ノズル36a、36b、36cに対応する部分10a、10b、10cの受け台15に対する位置を計測する。そして、ノズル噴出方向制御装置56は、この基板10における各2次ノズル36a、36b、36cに対応する部分10a、10b、10cの位置に基づいて、各々の噴出方向変化装置46a、46b、46cを制御して、各々の2次ノズル36a、36b、36cから噴出される印刷材料12の噴出方向を調整するようになっている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
各撮像装置20により撮像された各検知マーク11の画像はノズル噴出方向制御装置56にそれぞれ送られる。ノズル噴出方向制御装置56は、それぞれの検知マーク11毎に、この送られた画像に基づいて基板10における各2次ノズル36a、36b、36cに対応する部分10a、10b、10cの受け台15に対する位置を計測する。
そして、例えば2次ノズル36aに対応する基板10の部分10aの位置が所望の位置からずれていることが計測された場合には、ノズル噴出方向制御装置56は噴出方向変化装置46aを制御してこの2次ノズル36aから噴出される印刷材料12の噴出方向を変化させ、基板10上の所望の位置に印刷材料12が噴出されるようにする。
以上のように本実施の形態の印刷システムおよび印刷方法によれば、基板10の上方に印刷材料12を貯留する1次ノズル35a、35b、35cが設けられるとともに、1次ノズル35a、35b、35cの下方に複数の2次ノズル36a、36b、36cが設けられ、各2次ノズル36a、36b、36cから噴出される印刷材料12の噴出方向を変化させる複数の噴出方向変化装置46a、46b、46cが各2次ノズル36a、36b、36cの噴出口近傍にそれぞれ設けられている。更に、ノズル噴出方向制御装置56は、撮像装置20により撮像された検知マーク11の画像に基づいて基板10の位置を計測し、この基板10の位置に基づいて各々の噴出方向変化装置46a、46b、46cを制御して各々の2次ノズル36a、36b、36cから噴出される印刷材料12の噴出方向を調整している。
このように、各2次ノズル36a、36b、36cから噴出される印刷材料12の噴出方向が、対応する噴出方向変化装置45a、45b、45cによりそれぞれ独立して調整されるので基板10に対する印刷材料12の付着の位置合わせ精度を大幅に向上させることができ、基板10が縮んだり変形したりした場合であっても各2次ノズル36a、36b、36cは基板10の所望の位置に印刷材料12を付着させることができる。更に、基板10に印刷材料12を付着させるノズルは1次ノズル35a、35b、35cおよび2次ノズル36a、36b、36cからなる2段階のものとなっているので、各2次ノズル36a、36b、36cにおける印刷材料12の貯留容量を小さくすることができる。このことにより、各2次ノズル36a、36b、36cを小型のものとすることができる。
また、各2次ノズル36a、36b、36cが取り付けられる2次ノズル固定部材33bは受け台15や1次ノズル固定部材33aに対して若干移動することができるようになっている。このため、この2次ノズル固定部材33は、例えば各2次ノズル36a、36b、36cが各1次ノズル35a、35b、35cからそれぞれ印刷材料12を受けるために所望の位置に移動したり、撮像装置20により撮像された検知マーク11の画像に基づいて各2次ノズル36a、36b、36cの粗い位置合わせを行ったりすることができる。
本実施の形態による印刷システムは、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
次に本実施の形態による印刷システムの変形例について説明する。
上述の印刷システムは、1次ノズルおよび2次ノズルの個数が複数となっているもの(図14および図15参照)に限られず、1次ノズルおよび2次ノズルの個数がそれぞれ1つのみとなっていてもよい。このような場合には、この変形例における印刷システムに送られる基板には1つの検知マークが付されており、この検知マークを撮像する撮像装置およびマイクロレンズの個数も1つとなっている。また、2次ノズルに対応する噴出方向変化装置の個数も1つとなっている。
このような印刷システムによれば、基板に印刷材料を付着させるノズルは1次ノズルおよび2次ノズルからなる2段階のものとなっているので、2次ノズルにおける印刷材料の貯留容量を小さくすることができる。このことにより、2次ノズルを小型のものとすることができる。
〔参考例〕
本発明の印刷システムを用いた参考例について説明する。
1.イントロダクション
最近、有機半導体(「Nature materials,vol.3,pp.171−176,2004」参照)、CNTs(「Applied Physics Letters,vol.82,No.5,pp.811−813,2003」参照)等の材料や金属半導体のナノ粒子(「Journal of Microelectromechanical systems,vol.11,No.1,pp.54−59,2004」参照)などの多くの研究において印刷基板のパターニングが用いられている。印刷技術は、いわゆる紙のような柔軟性のある、あるいは面積が大きな基板に材料をパターニングさせるのに適しているので、この印刷技術の重要度が高まってきている。インクジェットの適合材料は、電気的装置(「Science,vol.267,pp.1479−1481,1996」参照)のみならずMEMS構造(「proceedings of MEMS2004,pp.49−53,2004」や「proceedings of MEMS2002,pp.487−490,2002」参照)の分野においても注目されている。一方、商業上利用されているインクジェット印刷機のヘッドによるパターニング精度は、一般的には約20μmでありリソグラフィ技術と比較して劣っている。インクジェット式の印刷の位置合わせ精度の改善は、機能的材料の多くの積層からなる一体化された装置における課題の一つのポイントである。なぜならば、多くの印刷技術は柔軟性のあるフィルム上に材料をパターニングするのに用いられ、印刷ヘッドには、基板の変形や収縮に対しても能動的に位置合わせを行うような機能が必要とされるからである。
本参考例においては、第3の実施の形態に示すような、移動する複数のノズルおよび撮像センサを用いたインクジェットの並列位置合わせ制御に関する試験を行った。各ノズルはアクチュエータ、マイクロレンズおよび撮像センサに結合され、このことにより噴出される材料の正確な位置合わせを行っている。機械的に移動するプローブにノズルが結合していることにより、インクの着地位置の正確の制御を行うことができる。
また、本参考例の印刷システムにおいては、視覚制御システムの処理速度も重要である。従来のCCDビデオシステムでは、処理速度がビデオ信号のフレーム率(画面書換速度)により制限されていたので、実際の印刷に必要とされる処理速度を得ることができなかった。これに対して、「Proceeding ICRA96,pp.2309−2314,1996」の論文に記載された、あるいは特開2001−174218号公報に開示されるCMOS画像センサを用いることが好ましい。なぜならば、このようなセンサは、並列処理回路を含んだ単一のチップと容易に一体化させることができるからである。前述の論文において、更なるセンサの設計に必要とされる基本的な光学特性を得るような光ダイオードを使用した。
2.設計および組立
本参考例の印刷システムの構成は図9に示す第3の実施の形態の印刷システムの構成と略同一のものとなっている。本参考例の印刷システムは毛管部分、駆動部分および視覚センサ部分から構成されている。作動原理を示す前述の3つの主要部分の構成を、図10を用いて説明する。本参考例の印刷システムにおいて、インクが電磁場により搬送される(「proceedings of MEMS2001,pp.389−392」参照)。毛管部分はインクジェットの1次ノズルとして機能する開口を有している。開口の直径は10〜40μmの範囲内の大きさとなっている。毛管および開口は、頂部側から底部側までシリコンウエハにより各々パターニングされている。毛管はパイレックス(登録商標)グラスの陽極結合によりシールされている。毛管に貯留されたインキは電磁場により1次ノズルから噴出され、このインキは駆動部分に形成された2次ノズルに搬送される。2次ノズルに送られたインキは基板に噴出される。2次ノズルはアースに電気的に接続しており、基板にはマイナスの電圧が印加されている。ノズル部分および駆動部分は図3に示す構成と略同一のものとなっている。エッチング液による異方性エッチングにより、50μmの厚さのSOIからなる静電アクチュエータの本体に2次ノズルを形成した。この2次ノズルの位置をアクチュエータにより制御し、基板上のインクの着地位置を変化させるようになっている。
毛管部分のウエハ上で、各々のノズルに結合するマイクロレンズの配置を行った。このマイクロレンズの直径は200μmであった。マイクロレンズを形成するウエハを介してエッチングされた穴に紫外線硬化樹脂を注入した。マイクロレンズは、基板上の位置合わせマークの焦点を、毛管部分のウエハの上方に配置される各撮像センサに合わせた。
3.試験
3.1 光学部分
マイクロレンズにより拡大された位置合わせマークのテストパターンについて図16(a)(b)を用いて説明する。位置合わせマークのパターンは基板から投影され、このマークの正立の画像がレンズを介して撮像された。このことは、基板面がマイクロレンズの焦点距離の範囲内に配置されていることを意味している。光学システムの解像度は、マイクロレンズによる結像面に配置される4つの光ダイオードに焦点が合わせられたレーザースポットを用いることにより評価が行われた。2μmよりも精細な解像度を示す、良好な線形性が観察された。図16(a)(b)は、レーザースポットを検知することにより光学システムの解像度の評価が行われた結果を示している。
3.2 ノズル部分
図17(a)(b)に示すように、本参考例の印刷システムの移動する2次ノズルの性能と、電磁場により移動するインクジェットを直接駆動する一対の電極の性能との比較を行った。この試験では、1次ノズルとして5μmの開口を有するガラス管を用いた。インクとしては蛍光塗料が混合したブチルカルビトルを用い、その粘度は6.5mPa・sであった。結果を図17(a)(b)に示す。1次ノズルから送られたインクが基板に付着する前に2次ノズルに送られることが観察された。1次ノズルおよび2次ノズルの間の電磁場は、インクが2次ノズルから溢れ出ないようにその大きさを調整する必要がある。2次ノズルと基板との間の距離は500μmであり、両者の間には1500Vの電圧が印加された。
図17(a)(b)に示すように、一対の電極を用いたケースの方が、位置ずれが大きくなりがちであった。なぜならば、インクジェットの位置ではなく電磁場によってインクジェットの向きが変化するからである。位置ずれの大きさは、ノズルと基板との間の距離に比例して増大する。本参考例の機械的に移動するノズルを用いたときには、精度の良い位置合わせを行うことができた。なぜならば、インクの着地位置は主に2次ノズルの位置により決まるからである。ここで、移動するノズルのケースにおいても、インクの位置ずれの大きさはアクチュエータそのものによる位置ずれに比べて大きくなる。アクチュエータを移動させる静電磁場が噴出されたインクに対して何らかの影響を与えてしまうからである。このことは、くし歯状の電極の位置を変化させることにより、あるいはノズルと基板との間の距離を減少させることにより避けることができる。ノズルを機械的に制御する手法としては、AFMカンチレバーのように、マイクロマシンの分野で十分に研究された技術を用いることができる。また、ディップペン・リソグラフィ(「proceedings of MEMS2003,pp.4−7」参照)のプローブのような基板と2次ノズルとの接触により、所望の設定を行うことができる。
ブチルカルビトルに含まれる蛍光色素(FITC)のパターニングのラインにおいて、色素は488nmの光により励起され、512nmの発光が得られる。ここで、基板として導電性のステージ上に配置される一片の紙が用いられている。直線的に移動するステージにより基板が送られたときに、移動するインクジェットは波形パターンを描写した。本参考例のインク駆動方法は最近報告されている様々な機能的材料のパターニングに適合することがこの試験により明らかとなった。
第1の実施の形態の印刷システムの全体の構成を示す斜視図である。 図1の印刷システムの側断面図である。 図1の印刷システムにおけるノズルの上面図である。 第1の実施の形態の他の印刷システムの側断面図である。 第1の実施の形態の更に他の印刷システムの側断面図である。 第1の実施の形態の更に他の印刷システムの構成を示す斜視図である。 第2の実施の形態の印刷システムの全体の構成を示す斜視図である。 図7の印刷システムの縦断面図である。 第3の実施の形態の印刷システムの全体の構成を示す斜視図である。 図9の印刷システムの側断面図である。 第3の実施の形態の他の印刷システムの側断面図である。 第3の実施の形態の更に他の印刷システムの側断面図である。 第3の実施の形態の更に他の印刷システムの側断面図である。 第4の実施の形態の印刷システムの斜視図である。 図14の印刷システムの縦断面図である。 本発明の印刷システムの参考例の光学部分を示す説明図である。 本発明の印刷システムの参考例のノズル部分を示す説明図である。 従来の印刷システムの全体の構成を示す斜視図である。
符号の説明
10 基板
10a、10b、10c 基板の部分
11 検知マーク
12 印刷材料
15 受け台
16 測定センサ
16a カンチレバー
17 測定センサ
18a 供給ロール
18b 巻取ロール
20 撮像装置
21 マイクロレンズ
22 撮像センサ
23 焦点調整器
30a、30b、30c ノズル
31 チューブ
32 ノズル固定部材
33a 1次ノズル固定部材
33b 2次ノズル固定部材
34 ピエゾアクチュエータ
35a、35b、35c 1次ノズル
36a、36b、36c 2次ノズル
37a 洗浄ノズル
40a、40b、40c 駆動装置
41a、41b、41c 駆動装置
42a アーム
43a アクチュエータ
44a、44a 一対の静電アクチュエータ
45a、45b、45c 噴出方向変換装置
46a、46b、46c 噴出方向変換装置
47a、47b 一対の電極
50 ノズル位置制御装置
51 ノズル位置制御装置
55 ノズル噴出方向制御装置
56 ノズル噴出方向制御装置
60 基板
61 受け台
62 印刷材料
63a、63b、63c ノズル
64 ノズル固定部材

Claims (14)

  1. 連続的に送られるとともに検知マークが付された基板に印刷材料を付着する印刷システムにおいて、
    前記基板の上方または下方に設けられ、当該基板上の検知マークを撮像する撮像装置と、
    前記基板の上方に設けられ、印刷材料を下方に噴出する1次ノズルと、
    前記基板と前記1次ノズルとの間に設けられ、当該1次ノズルから噴出された印刷材料を受け、この印刷材料を前記基板に噴出して付着させる複数の移動自在の2次ノズルと、
    前記各2次ノズルに対応して設けられ、当該2次ノズルをそれぞれ移動させる複数の駆動装置と、
    前記撮像装置により撮像された検知マークの画像に基づいて、前記基板の位置を計測し、この基板の位置に基づいて各々の駆動装置を制御して各々の2次ノズルの位置を調整するノズル位置制御装置と、
    を備えたことを特徴とする印刷システム。
  2. 前記各駆動装置は、基板の送り方向に対する垂直面に沿って前記各2次ノズルをそれぞれ移動させることを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
  3. 前記基板と各2次ノズルとの間のそれぞれの離間距離を測定する測定センサを更に備え、
    前記ノズル位置制御装置は、前記基板の位置に加えて前記測定センサにより測定された離間距離に基づいて各々の駆動装置を制御して各々の2次ノズルの位置を調整することを特徴とする請求項1または2記載の印刷システム。
  4. 前記各駆動装置は、前記測定センサにより測定された離間距離が10μm以下となるよう各々の2次ノズルをそれぞれ移動させることを特徴とする請求項3記載の印刷システム。
  5. 前記各駆動装置は、前記基板と前記各2次ノズルとが接触するよう各々の2次ノズルをそれぞれ移動させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の印刷システム。
  6. 各々の2次ノズルに対して1次ノズルが複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の印刷システム。
  7. 前記各駆動装置は、各2次ノズルが、この2次ノズルに対応する複数の1次ノズルから印刷材料を受けるよう各2次ノズルをそれぞれ移動させることを特徴とする請求項6記載の印刷システム。
  8. 連続的に送られるとともに検知マークが付された基板に印刷材料を付着する印刷システムにおいて、
    前記基板の上方または下方に設けられ、当該基板上の検知マークを撮像する撮像装置と、
    前記基板の上方に設けられ、印刷材料を下方に噴出する1次ノズルと、
    前記基板と前記1次ノズルとの間に設けられ、当該1次ノズルから噴出された印刷材料を受け、この印刷材料を前記基板に噴出して付着させる複数の2次ノズルと、
    前記各2次ノズルの噴出口と前記基板との間に設けられ、前記2次ノズルから噴出される印刷材料の噴出方向を変化させる噴出方向変化装置と、
    前記撮像装置により撮像された検知マークの画像に基づいて、前記基板の位置を計測し、この基板の位置に基づいて各々の噴出方向変化装置を制御して各々の2次ノズルから噴出される印刷材料の噴出方向を調整するノズル噴出方向制御装置と、
    を備えたことを特徴とする印刷システム。
  9. 前記2次ノズルの上方に、当該2次ノズルの洗浄を行う洗浄液を貯留する洗浄ノズルを更に設けたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の印刷システム。
  10. 連続的に送られるとともに検知マークが付された基板に印刷材料を付着する印刷システムにおいて、
    前記基板の上方または下方に設けられ、当該基板上の検知マークを撮像する撮像装置と、
    前記基板の上方に設けられ、印刷材料を下方に噴出する1次ノズルと、
    前記基板と前記1次ノズルとの間に設けられ、当該1次ノズルから噴出された印刷材料を受け、この印刷材料を前記基板に噴出して付着させる移動自在の2次ノズルと、
    前記2次ノズルに対応して設けられ、当該2次ノズルを移動させる駆動装置と、
    前記撮像装置により撮像された検知マークの画像に基づいて、前記基板の位置を計測し、この基板の位置に基づいて駆動装置を制御して2次ノズルの位置を調整するノズル位置制御装置と、
    を備えたことを特徴とする印刷システム。
  11. 連続的に送られるとともに検知マークが付された基板に印刷材料を付着する印刷システムにおいて、
    前記基板の上方または下方に設けられ、当該基板上の検知マークを撮像する撮像装置と、
    前記基板の上方に設けられ、印刷材料を下方に噴出する1次ノズルと、
    前記基板と前記1次ノズルとの間に設けられ、当該1次ノズルから噴出された印刷材料を受け、この印刷材料を前記基板に噴出して付着させる2次ノズルと、
    前記2次ノズルの噴出口近傍に設けられ、前記2次ノズルから噴出される印刷材料の噴出方向を変化させる噴出方向変化装置と、
    前記撮像装置により撮像された検知マークの画像に基づいて、前記基板の位置を計測し、この基板の位置に基づいて噴出方向変化装置を制御して2次ノズルから噴出される印刷材料の噴出方向を調整するノズル噴出方向制御装置と、
    を備えたことを特徴とする印刷システム。
  12. 印刷材料は、導体素子、半導体素子または絶縁素子を含む液体材料であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の印刷システム。
  13. 連続的に送られるとともに検知マークが付された基板に、複数の移動自在の2次ノズルから印刷材料を付着する印刷方法において、
    撮像装置により、基板上の検知マークを撮像する工程と、
    1次ノズルから印刷材料を2次ノズルに送る工程と、
    ノズル位置制御装置により、前記撮像装置により撮像された検知マークの画像に基づいて前記基板の位置を計測し、この基板の位置に基づいて各々の駆動装置をそれぞれ制御して各々の2次ノズルの位置を調整する工程と、
    各2次ノズルから印刷材料を基板に噴出して付着させる工程と、
    を備えたことを特徴とする印刷方法。
  14. 連続的に送られるとともに検知マークが付された基板に、複数の2次ノズルから印刷材料を付着する印刷方法において、
    撮像装置により、基板上の検知マークを撮像する工程と、
    1次ノズルから印刷材料を2次ノズルに送る工程と、
    ノズル噴出方向制御装置により、前記撮像装置により撮像された検知マークの画像に基づいて前記基板の位置を計測し、この基板の位置に基づいて各々の噴出方向変化装置をそれぞれ制御して各々の2次ノズルから噴出される印刷材料の噴出方向を調整する工程と、
    各2次ノズルから印刷材料を基板に噴出して付着させる工程と、
    を備えたことを特徴とする印刷方法。
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