JP2014167472A - 基板重ね合わせ装置および位置検出装置 - Google Patents

基板重ね合わせ装置および位置検出装置 Download PDF

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修 山下
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覚 真田
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    • H01L31/02Details
    • H01L31/0232Optical elements or arrangements associated with the device

Abstract

【課題】第1対物光学系と第2対物光学系とを有しており、それらの光軸の位置ずれ補正して精度良い位置検出を行うことができる位置検出装置を提供する。
【解決手段】位置検出装置は、第1対物光学系11と第2対物光学系とに調整光ODを照射する調整光学系40を用いて、第1対物光学系の光軸OA1と第2対物光学系の光軸との位置ずれ量を算出し、これに基づいて相対的な位置ずれを調整する。調整光学系40は、第1対物光学系11と第1撮像部12との間に配置されているときに、調整光ODを、第1対物光学系11の方向と第1撮像部12の方向へ分割して反射する反射光学系17と、反射光学系17を、第1対物光学系11と第1撮像部12との間から退避させる退避機構とを備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、基板重ね合わせ装置などに用いられる精密な位置検出装置に関する。特に対物光学系を一対有する位置検出装置、これを備えた基板重ね合わせ装置に関する。なお、本出願は、下記の日本出願に関連する。文献の参照による組み込みが認められる指定国については、下記の出願に記載された内容を参照により本出願に組み込み、本出願の一部とする。
特願2008−127827 出願日 2008年05月15日
特願2009−061730 出願日 2009年03月13日
近年、携帯電話、ICカード等の電子機器の高機能化に伴い、その内部に実装される半導体デバイス(LSI、ICなど)の薄型化又は小型化が進んでいる。また、線幅を狭くすることなく記憶容量を増すために半導体ウエハを数層重ね合わせた三次元実装タイプの半導体デバイス、例えばSDカード又はMEMSなどが増えつつある。
半導体ウエハを重ね合わせするには、表裏の半導体ウエハの電極同士を合致させる必要があるので、サブミクロン単位で位置合わせする必要があり、その技術が半導体ウエハを重ね合わせる上で重要な技術となっている。
特許文献1のウエハ貼り合わせ装置の位置検出装置は、ウエハ貼り合わせ装置の上部に設置した基準顕微鏡及び測定用顕微鏡を用いている。特許文献1の位置検出装置は、あらかじめ基準顕微鏡を用いて、ウエハホルダのフィディシャルマーク及び半導体ウエハのアライメントマークを測定した後に、測定用顕微鏡を用いて測定することで、基準顕微鏡で計測した基準位置座標系における半導体ウエハのアライメントマークの位置座標を取得している。
特開2005−251972号公報
しかしながら、従来の位置検出装置は基準顕微鏡及び測定用顕微鏡が貼り合わせ装置の天井部に配置しているので、下部のステージにウエハホルダ及び半導体ウエハを載置して、フィディシャルマーク及びアライメントマークを計測した後に、計測済みウエハホルダ及び半導体ウエハを一旦取り外して、上部のステージへ固定して、裏面より再度上部ステージに固定したウエハホルダのフィディシャルマークの位置を検出していた。このため、ウエハホルダ及び半導体ウエハの位置検出には多くの時間と手間がかかっていた。
本発明の位置検出装置はこのような課題を解決するためになされたものであり、第1対物光学素子と第2対物光学素子とを有していても、それらの光軸の位置ずれ補正して精度良い位置検出を行うことができる。またこの位置検出装置を使用した処理能力の高い高精度なウエハ貼り合わせ装置を提供することができる。
第1の観点の位置検出装置は、 第1対物光学系と、第1対物光学系を通過した光束を受光する第1撮像部と、第1対物光学系に対向して配置された第2対物光学系と、第2対物光学系を通過した光束を受光する第2撮像部と、第1対物光学系と第2対物光学系とに調整光を照射する調整光学系と、第2撮像部に照射された調整光に基づいて、第1対物光学系の光軸と第2対物光学系の光軸との位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出部と、第1対物光学系の光軸と第2対物光学系の光軸との相対的な位置ずれを、位置ずれ量算出部で算出された位置ずれ量に基づいて調整する調整部とを備える位置検出装置であって、調整光学系は、第1対物光学系と第1撮像部との間に配置されているときに、調整光を、第1対物光学系の方向と第1撮像部の方向へ分割して反射する反射光学系と、反射光学系を、第1対物光学系と第1撮像部との間から退避させる退避機構とを備える。
第2の観点の位置検出装置は、第1対物光学系と、第1対物光学系を通過した光束を受光する第1撮像部と、第1対物光学系に対向して配置された第2対物光学系と、第2対物光学系を通過した光束を受光する第2撮像部と、第1対物光学系と第2対物光学系とに調整光を照射する調整光学系と、第2撮像部に照射された調整光に基づいて、第1対物光学系の光軸と第2対物光学系の光軸との位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出部と、第1対物光学系の光軸と第2対物光学系の光軸との相対的な位置ずれを、位置ずれ量算出部で算出された位置ずれ量に基づいて調整する調整部とを備える位置検出装置であって、調整光学系は、第1対物光学系と第1撮像部との間に配置され、第1対物光学系に調整光を反射させるハーフミラーである反射光学系を備える。
第3の観点の第1アライメントマークを有する第1基板と第2アライメントマークを有する第2基板とを重ね合わせる基板重ね合わせ装置は、第1アライメントマークを検出する第1対物光学系と、第1対物光学系を通過した光束を受光する第1撮像部と有する第1位置検出部と、第1対物光学系と対向して配置され第2アライメントマークを検出する第2対物光学系と、第2対物光学系を通過した光束を受光する第2撮像部と有する第2位置検出部と、第1対物光学系と第2対物光学系とに調整光を照射する調整光学系と、第2撮像部に照射された調整光に基づいて、第1位置検出部の光軸と第2位置検出部の光軸との位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出部と、第1対物光学系の光軸と第2対物光学系の光軸との相対的な位置ずれを、位置ずれ量算出部で算出された位置ずれ量に基づいて調整する調整部とを備え、調整光学系は、第1対物光学系と第1撮像部との間に配置されているときに、調整光を、第1対物光学系の方向と第1撮像部の方向へ分割して反射する反射光学系と、反射光学系を、第1対物光学系と第1撮像部との間から退避させる退避機構とを備える。
第4の観点の第1アライメントマークを有する第1基板と第2アライメントマークを有する第2基板とを重ね合わせる基板重ね合わせ装置は、第1アライメントマークを検出する第1対物光学系と、第1対物光学系を通過した光束を受光する第1撮像部と有する第1位置検出部と、第1対物光学系と対向して配置され第2アライメントマークを検出する第2対物光学系と、第2対物光学系を通過した光束を受光する第2撮像部と有する第2位置検出部と、第1対物光学系と第2対物光学系とに調整光を照射する調整光学系と、第2撮像部に照射された調整光に基づいて、第1位置検出部の光軸と第2位置検出部の光軸との位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出部と、第1対物光学系の光軸と第2対物光学系の光軸との相対的な位置ずれを、位置ずれ量算出部で算出された位置ずれ量に基づいて調整する調整部とを備え、調整光学系は、第1対物光学系と第1撮像部との間に配置され、第1対物光学系に調整光を反射させるハーフミラーである反射光学系を備える。
第5の観点の位置検出装置は、第1対物光学系と、第1対物光学系を通過した光束を受光する第1撮像部と、第1対物光学系に対向して配置された第2対物光学系と、第2対物光学系を通過した光束を受光する第2撮像部と、第1対物光学系と第2対物光学系とに調整光を照射する調整光学系と、第2撮像部に照射された調整光に基づいて、第1対物光学系の光軸と第2対物光学系の光軸との位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出部とを備える位置検出装置であって、調整光学系は、調整光を、第1撮像部の方向と第2撮像部の方向とへ分割して反射する反射光学系を備える。
第6の観点の位置検出装置は、第1対物光学系と、第1対物光学系を通過した光束を受光する第1撮像部と、第1対物光学系に対向して配置された第2対物光学系と、第2対物光学系を通過した光束を受光する第2撮像部と、第1対物光学系と第2対物光学系とに調整光を照射する調整光学系と、第2撮像部に照射された調整光に基づいて、第1対物光学系の光軸と第2対物光学系の光軸との位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出部とを備える位置検出装置であって、調整光学系は、第1対物光学系に調整光を反射させるハーフミラーである反射光学系を備える。
第7の観点の第1アライメントマークを有する第1基板と第2アライメントマークを有する第2基板とを重ね合わせる基板重ね合わせ装置は、第1アライメントマークを検出する第1対物光学系と、第1対物光学系を通過した光束を受光する第1撮像部と有する第1位置検出部と、第1対物光学系と対向して配置され第2アライメントマークを検出する第2対物光学系と、第2対物光学系を通過した光束を受光する第2撮像部と有する第2位置検出部と、第1対物光学系と第2対物光学系とに調整光を照射する調整光学系と、第2撮像部に照射された調整光に基づいて、第1位置検出部の光軸と第2位置検出部の光軸との位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出部とを備え、調整光学系は、調整光を、第1撮像部の方向と第2撮像部の方向とへ分割して反射する反射光学系を備える。
第8の観点の第1アライメントマークを有する第1基板と第2アライメントマークを有する第2基板とを重ね合わせる基板重ね合わせ装置は、第1アライメントマークを検出する第1対物光学系と、第1対物光学系を通過した光束を受光する第1撮像部と有する第1位置検出部と、第1対物光学系と対向して配置され第2アライメントマークを検出する第2対物光学系と、第2対物光学系を通過した光束を受光する第2撮像部と有する第2位置検出部と、第1対物光学系と第2対物光学系とに調整光を照射する調整光学系と、第2撮像部に照射された調整光に基づいて、第1位置検出部の光軸と第2位置検出部の光軸との位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出部とを備え、調整光学系は、第1対物光学系に調整光を反射させるハーフミラーである反射光学系を備える。
位置検出装置70の概略側面図である。 ずれ検出方法及びずれの補正方法のフローチャートである。 (a)は、視野絞り47にピンホールPを形成した図である。 (b)は、視野絞り47に十字状のスリットSを形成した図である。 (c)は、視野絞り47に4つの開口部HOを形成した図である。 ウエハ貼り合わせ装置100の上面概略図である。 半導体ウエハWの上面図である。 (a)は、ウエハホルダWHの上面図である。 (b)は、(a)のA−A断面図である。 アライナー150の側面の構成図である。 アライナー150の動作のフローチャートである。 第1位置検出装置10近傍の拡大概略側面図である。 ずれ検出方法及びずれの補正方法のフローチャートである。 第1位置検出装置10の第1ウエハW1側の先端の拡大斜視図である。 アライナー250の側面の構成図である。 アライナー350の側面の構成図である。
10 第1位置検出装置、11 第1対物光学部、12 第1撮像部、13 第1対物レンズ、14 第1結像レンズ、15 第1ハーフミラー、16 第2ハーフミラー、17 プリズム、19 ハーフミラーホルダ、20 第2位置検出装置、21 第2対物光学部、22 第2撮像部、23 第2対物レンズ、24 第2結像レンズ、25 第3ハーフミラー、40 調整光学系、41 光源、43 ファイバ、46 ウエハ用リフトピン、47 視野絞り、48 開口絞り、50 第1落射照明部、51 照明光源、42、44、52、53,57,58 レンズ、45 コリメータレンズ、55 第2落射照明部、56 照明光源、60 位置ずれ量算出部、65 反射ミラー、66 第4ハーフミラー、70 位置検出装置、100 ウエハ貼り合わせ装置、110 ウエハストッカー、120 ウエハプリアライメント装置、130 ウエハホルダストッカー、140 ウエハホルダプリアライメント装置、150 アライナー、151 第1レーザー光波干渉式測長器、152 第2レーザー光波干渉式測長器、154 第1テーブル、153 第2駆動装置、155 第1駆動装置、156 第2テーブル、160 アライナー制御部、170 加熱加圧装置、180 分離冷却ユニット、185 貼り合わせウエハ用ストッカー、190 主制御装置、250 アライナー、254 第1テーブル、256 第2テーブル、265 反射ミラー、350 アライナー、354 第1テーブル、356 第2テーブル、365 第5ハーフミラー、AM アライメントマーク、CH 半導体チップ領域、EL 印加電極、FM フィディシャルマーク、NC ノッチ、NT 切り欠け部、OA1、OA2、OA4 光軸、OD、OR1、OR2 光束、P ピンホール、SA 遮光領域、W 半導体ウエハ(W1 第1ウエハ、W2 第2ウエハ)、WH ウエハホルダ(WH1 第1ウエハホルダ、WH2 第2ウエハホルダ)、WL ウエハローダ、WHL ウエハホルダローダ
<<第1実施形態>>
<位置検出装置70>
図1は位置検出装置70の概略側面図である。位置検出装置70は図1に示すように、重ね合わせる2枚の第1ウエハW1及び第2ウエハW2を図面の中央に配置すると、第1ウエハW1及び第2ウエハW2の下部には第1位置検出装置10を備え、第1ウエハW1及び第2ウエハW2の上部には第2位置検出装置20を備えている。
第1位置検出装置10は第1対物光学部11と、調整光学系40と、第1落射照明部50と、第1撮像部12とから構成される。第2位置検出装置20は第2対物光学部21と、第2落射照明部55と、第2撮像部22とから構成される。第1撮像部12と第2撮像部22とには、コンピュータなどからなる位置ずれ量算出部60と接続されている。また位置ずれ量算出部60は、第2対物光学部21をXY平面で移動させる駆動部69に接続されている。
第1位置検出装置10の第1対物光学部11は、第1ウエハW1側の第1対物レンズ13と、第1撮像部12側の第1結像レンズ14とを有している。第1対物レンズ13と第1結像レンズ14との間には調整光学系40からの光を反射する第1ハーフミラー15と、第1落射照明部50からの光を反射する第2ハーフミラー16とが配置されている。なお、以下の実施形態において「レンズ」については、単レンズによって構成されていても、複数枚のレンズ群によって構成されていても、光学系を構成すればいずれであっても良い。
第1位置検出装置10の第1落射照明部50は照明光源51と、レンズ52と、レンズ53とから構成されている。照明光源51は可視光であり、レンズ52及びレンズ53を通過して平行光となり、第1対物光学部11内の第2ハーフミラー16に反射して第1ウエハW1方向に進む。視野絞りと開口絞りを描いていないが、第1落射照明部50は第1ウエハW1のアライメントマーク及びその周辺を可視光でケーラー照明している。
第1ウエハW1で反射された照明光は、第1対物レンズ13を通過して第1ハーフミラー15及び第2ハーフミラー16を透過し、第1結像レンズ14により、CCDカメラなどの第1撮像部12に結像する。このようにして、第1ウエハW1のアライメントマークなどの像が観察される。
第2位置検出装置20の第2対物光学部21は、第2ウエハW2側に第2対物レンズ23と、第2撮像部22側に第2結像レンズ24とを有している。第2対物レンズ23と第2結像レンズ24との間には、第2落射照明部55からの光を反射する第3ハーフミラー25が配置されている。
第2位置検出装置20の第2落射照明部55は、照明光源56と、レンズ57とレンズ58とから構成されている。照明光源56は可視光であり、レンズ57及びレンズ58を通過して平行光となり、第2対物光学部21内の第3ハーフミラー25に反射して第2ウエハW2方向に進み、第2ウエハW2のアライメントマーク及びその周辺を可視光で照明している。
第2ウエハW2で反射された照明光は、第2対物レンズ23を通過して第3ハーフミラー25を透過し、第2結像レンズ24により第2撮像部22に結像する。このようにして、第2ウエハW2のアライメントマークなどの像が観察される。
第1対物光学部11及び第2対物光学部21が、それぞれ第1ウエハW1のアライメントマーク及び第2ウエハW2のアライメントマークを観察するときに、第1対物光学部11の光軸OA1と第2対物光学部21の光軸OA2とが位置ずれ(XY方向)していると、正確に第1ウエハW1と第2ウエハW2との位置関係が判断できない。
このため、調整光学系40が射出する基準光を使って第1対物光学部11の光軸OA1と第2対物光学部21の光軸OA2と位置ずれ量(XY方向)を測定する。第1対物光学部11側に設けられた調整光学系40は、光源41とレンズ42と、ファイバ43と、レンズ44と、コリメータレンズ45と、ピンホールなどの視野絞り47と、開口絞り48とから構成されている。調整光学系40は第2対物光学部21側に設けられてもよい。光源41からの光は可視光又は可視光波長内の単波長の光である。
第1対物光学部11の光軸OA1と第2対物光学部21の光軸OA2との位置ずれ量は以下のようにして測定することができる。なお、以下の説明は調整光学系40の光軸OA4と第1対物光学部11の光軸OA1とが一致していることが前提となっている。
まず、第1対物光学部11の光軸OA1と第2対物光学部21との間の光路から、第1ウエハW1及び第2ウエハW2が取り外される。そして光源41が点灯し、光源41からの基準光はレンズ42により集光されてファイバ43に入射する。ファイバ43内を通過した可視光はレンズ44に向けて射出され、視野絞り47を通過した後コリメータレンズ45を通過して平行光となる。開口絞り48を通過した基準光は、第1対物光学部11内の第1ハーフミラー15で反射する。第1ハーフミラー15で反射した基準光は、第2ハーフミラー16を透過し、第1対物レンズ13を通過して第2対物レンズ23に進む。さらに基準光は、第2対物レンズ23を通過し、第3ハーフミラー25を透過して第2撮像部22に入射する。第2撮像部22における基準光の入射位置の画像信号は位置ずれ量算出部60に送られる。位置ずれ量算出部60は、基準光の画像信号から第2対物光学部21の光軸OA2がどれだけ位置ずれしているかを算出する。位置ずれ量算出部60はこの位置ずれ量を駆動部69に送り、駆動部69は第2対物光学部21をXY方向に移動させ、調整光学系40の光軸OA4と第2対物光学部21の光軸OA2との位置ずれ量を調整する。調整光学系40の光軸OA4と第1対物光学部11の光軸OA1とがすでに一致していることから、第1対物光学部11の光軸OA1と第2対物光学部21の光軸OA2とが調整されたことになる。
第1対物光学部11の光軸OA1と第2対物光学部21の光軸OA2とが、絶対基準のZ軸から倒れていた場合でも、例えば第1対物レンズ13及び第2対物レンズ23の集光位置が合っていれば、第1撮像部12及び第2撮像部22で測定される基準光のずれが生じないので、光軸の倒れに影響されずに光軸ずれが測定できる。
また、位置検出装置70は試料の厚さが厚い場合には、第1対物レンズ13と第2対物レンズ23との焦点面が光軸方向に離れることになるが、基準光が細いために焦点面の離れが影響しないで第1対物レンズ13から第2対物レンズ23へと基準光が通過する。つまり、試料の厚さが厚い場合においても位置検出装置70は光軸ずれを精密測定できる。
なお、上述においては、第1ハーフミラー15が第1対物光学部11内に配置されるものとして説明したが、例えば第1対物レンズ13と第2対物レンズ23の間であって、基準光を反射ミラー65側へ反射できる位置に配置されるように、調整光学系40を構成しても良い。
図2は、位置ずれ量を測定し、その位置ずれ量を補正するフローチャートである。以下はフローチャートを用いて説明する。
ステップS01からステップS06において、最初に調整光学系40の光軸OA4と第1対物光学部11の光軸OA1とが一致しているかを計測する。
ステップS01において、第1ウエハW1及び第2ウエハW2の代わりに反射ミラー65(図1参照)を挿入する。反射ミラー65の反射面は第1位置検出装置10の第1撮像部12側に向いている。なお、反射ミラー65は水平が保たれていれば良く、Z方向の位置に関して影響がない。
ステップS02において、位置ずれ量算出部60は調整光学系40の光源41を点灯させる。光源41を点灯させることで、視野絞り47を通過した基準光が第1ハーフミラー15に反射して、第2ハーフミラー16、第1対物レンズ13の順に通過して、挿入した反射ミラー65に投影される。反射ミラー65に投影された基準光は第1撮像部12側に反射して、第1対物レンズ13、第2ハーフミラー16、第1ハーフミラー15、第1結像レンズ14の順に通過して第1撮像部12側に入射する。
ステップS03において、位置ずれ量算出部60は第1撮像部12で検出した基準光から、第1対物光学部11の光軸OA1と調整光学系40の光軸OA4との位置ずれ量を算出する。基準光は細い光で形成されているので、距離及びレンズを通過しても、基準光による像の径があまり変化しない。また、径が拡大したとしても位置ずれ量算出部60は像の中心の位置を計測することで、正確に中心位置を計測することができ、第1撮像部12の中心位置と比較することができる。
ステップS04において、位置ずれ量算出部60は第1対物光学部11の光軸OA1と調整光学系40の光軸OA4との位置ずれが発生しているかを判断する。位置ずれが発生している場合であればステップS05へ進み位置ずれを修正する。位置ずれが発生していない場合はステップ06へ移る。
ステップS05において、位置ずれ量算出部60は第1対物光学部11の第1ハーフミラー15の角度を調整する。これにより、位置ずれ量算出部60は反射ミラー65に投影されたピンホール像の中心位置と第1撮像部12の中心位置とを合致させることができ、第1位置検出装置10の位置調整をすることができる。第1ハーフミラー15の角度を調整するのではなく、位置ずれ量算出部60は視野絞り47を光源41からの光路に交差する方向に移動させて調整することもできる。
ステップS06において、位置ずれ量算出部60はステップS01で挿入した反射ミラー65を退避させる。反射ミラー65を退避させることにより、基準光は第2位置検出装置20に入射する。
ステップS07において、位置ずれ量算出部60は第2位置検出装置20に入射した基準光から、第2対物光学部21の光軸OA2と調整光学系40の光軸OA4との位置ずれ量を算出する。基準光は第2対物光学部21の第2対物レンズ23、第3ハーフミラー25、第2結像レンズ24の順に通過し、その基準光の像を第2撮像部22で検出する。
ステップS08において、位置ずれ量算出部60は第2対物光学部21の光軸OA2と調整光学系40の光軸OA4との位置ずれが発生しているかを判断する。位置ずれが発生している場合はステップS09へ進み位置ずれを修正する。位置ずれが発生していない場合はステップ10へ移る。
ステップS09において、位置ずれ量算出部60は第2対物光学部21の光軸OA2と調整光学系40の光軸OA4とを一致させるように調整する。第2対物光学部21の調整は、駆動部69が第2対物光学部21をXY方向に移動させることで、光源41からの基準光の中心位置と第2撮像部22の中心位置とを合致させることができる。
ステップS10において、位置ずれ量算出部60は調整光学系40の光源41を消灯させる。第1対物光学部11の光軸OA1と第2対物光学部21の光軸OA2との位置調整が終了したので、必要のない光源41を消灯する。
以上より、位置検出装置70は第1位置検出装置10の計測値と第2位置検出装置20の計測値とがずれることなく正確な値で位置を検出することができる。このため、位置検出装置70は次に説明するウエハ貼り合せ装置において効果を発揮する。
なお、本実施形態では図2のフローチャートのステップS07からステップS10までのステップにより、第2対物光学部21の光軸OA2と調整光学系40の光軸OA4との位置ずれを、駆動部69で第2対物光学部21を移動させて修正した。しかし、駆動部69を第1対物光学部11に設けて第1対物光学部11を移動させて修正するように構成しても良い。また、駆動部69で第2対物光学部21を移動させることなく、ステップS07でピンホール像の中心位置と第2撮像部22の中心位置との位置ずれ量を計測して、位置ずれ量を補正値として、第2位置検出装置20または第1位置検出装置10の少なくとも一方の計測値に補正値を加える方法でもよい。この場合はステップS09において駆動部69で第2対物光学部21を移動させる必要がないので、処理工程が短くて済む。
図3は、基準光を形成する視野絞り47の例を示した図である。
図3(a)で示される視野絞り47は、遮光領域SAの中央にピンホールPを空けた視野絞り47である。遮光領域SAの中央にピンホールPを空けた視野絞り47は、第1撮像部12及び第2撮像部22において円形の像となって結像される。このため基準光の中心を求めるには、例えば円形の像の重心を計測すればよい。
図3(b)に示される視野絞り47は、遮光領域SAに十字状のスリットSを形成した視野絞り47である。この十字状のスリットSを形成した視野絞り47は、第1撮像部12及び第2撮像部22において十字状の像となって結像される。このため基準光の中心を求めるには、例えば十字状の像の中心が計測される。
図3(c)に示される視野絞り47は、遮光領域SAに4つの開口部HOを形成した視野絞り47である。この4つの開口部HOの中心が調整光学系40の光軸OA4の中心となっている。この4つの開口部HOを形成した視野絞り47は、第1撮像部12及び第2撮像部22において4つの点像となって結像される。このため基準光の中心を求めるには、例えば4つの点像の重心を計測すればよい。4つの開口部HOでなく、3以上の開口であれば調整光学系40の光軸OA4を求めることができる。
また、第1位置検出装置10の調整光学系40は視野絞り47を用いて細い基準光を形成したが、細い基準光を得るために可視光の指向性の高いレーザー光を用いても良い。この場合のレーザー光はビームエキスパンダを介して直接平行光束を第1対物光学部11内の第1ハーフミラー15に入射させる。
<<第2実施形態>>
<ウエハ貼り合わせ装置の全体構成>
図4はウエハ貼り合わせ装置100の上面概略図である。
ウエハ貼り合わせ装置100は、ウエハローダWL及びウエハホルダローダWHLを有している。ウエハローダWL及びウエハホルダローダWHLは、多関節ロボットであり六自由度方向(X,Y,Z,θX,θY,θZ)に移動できる。さらにウエハローダWLはレールRAに沿ってY方向に長い距離を移動でき、ウエハホルダローダWHLはレールRAに沿ってX方向に長い距離を移動できる。
ウエハ貼り合わせ装置100は、半導体ウエハWを複数枚収納するウエハストッカー110を有している。ウエハ貼り合わせ装置100は、第1ウエハW1と第2ウエハW2とを貼り合わせるので、第1ウエハW1を収納するウエハストッカー110−1と第2ウエハW2を収納するウエハストッカー110−2とが用意されている。また、ウエハストッカー110の近郊に半導体ウエハWをプリアライメントするウエハプリアライメント装置120が設けられている。ウエハローダWLによりウエハストッカー110から取り出された半導体ウエハWがウエハプリアライメント装置120に送られる。さらに、ウエハ貼り合わせ装置100は、ウエハホルダWHを複数枚収納するウエハホルダストッカー130と、ウエハホルダWHをプリアライメントするウエハホルダプリアライメント装置140と、2枚の半導体ウエハWを半導体チップの線幅精度で重ね合わせるアライナー150と、加熱加圧装置170と、分離冷却ユニット180と、主制御装置190とで構成されている。
半導体ウエハWは、図5で示すようにその周囲の一部に半導体ウエハWの結晶方向性を示すノッチNCが形成されている。また、貼り合わせられる半導体ウエハWには数十ショット〜数百ショット程度に半導体チップ領域CHが形成されている。半導体チップ領域CHの周辺には、フォトリソグラフィ工程にてアライメントマークAMが複数形成されている。アライメントマークAMは十字形状及び円形状で形成されている。
ウエハプリアライメント装置120は、図示しないアライメントカメラで2箇所以上のアライメントマークAMを観察し、半導体ウエハWがステージの所定位置からのX方向、Y方向及びθ方向のズレ量を計算し、半導体ウエハWをプリアライメントする。ウエハプリアライメント装置120は半導体ウエハWを設計基準値から10μmから50μmの範囲に位置決めされる。
なお、ウエハプリアライメント装置120は設計上のアライメントマークAMと、アライメントカメラによって観察された実際のアライメントマークAMとの関係において、その重ね合わせ誤差がどの半導体チップ領域CHに関しても平均的に小さくなるように、最小二乗法を用いて設計上の半導体チップ領域CH配列を補正して、実際の半導体チップ領域CHの位置を求めている。
再び図4に戻り、ウエハホルダストッカー130は、ウエハホルダWHを複数枚収納することができる。ウエハホルダWHは薄い半導体ウエハWを支持するためである。ウエハホルダWHは第1ウエハW1用の第1ウエハホルダWH1を有し、第2ウエハW2に対しても第2ウエハホルダWH2を有している。このため、ウエハ貼り合わせ装置100は第1ウエハホルダWH1用と、第2ウエハホルダWH2用とのウエハホルダストッカー130を収容するか、ウエハホルダストッカー130内部を分割するなどして第1ウエハホルダWH1と第2ウエハホルダWH2とを分ける。ウエハホルダWHを分けることはウエハホルダWHに固定機能を内蔵させる場合などに対応できる。
ウエハホルダWHは半導体ウエハWを吸着し、ウエハ同士を貼り合わすための支持体として利用され、繰り返し何度も使用される部品である。ウエハホルダWHは、アルミナ(Al2O3)又は窒化アルミニウム(AlN)などのセラミック材料から構成される。特に窒化アルミニウムは熱伝導率が高いので半導体ウエハWの加熱又は冷却に適している。
ウエハ貼り合わせ装置100は、ウエハホルダストッカー130の近郊にウエハホルダWHをプリアライメントするウエハホルダプリアライメント装置140が設けられている。ウエハホルダローダWHLによりウエハホルダストッカー130から取り出されたウエハホルダWHがウエハホルダプリアライメント装置140に送られる。
図6(a)はウエハホルダWHの上面図であり、図6(b)は図6(a)のA−A断面図である。図6(a)で示すように、ウエハホルダWHは円形で一部に切り欠け部NTが形成されて、周囲に2箇所のフィディシャルマークFMを有している。ウエハホルダWHのフィディシャルマークFMは、石英ガラスの母材にクロムなどで描かれている。すなわちフィディシャルマークFMはウエハホルダWHの表側及び裏側からでも観察することができる。また、フィディシャルマークFMはウエハホルダWHの中心を対称に一対設けられており、十字形状又は円形状のマークが形成されている。ウエハホルダWHは絶縁体であるアルミナセラミックで構成され、図6(b)で示すように、ウエハホルダWHの中央内部には、半導体ウエハWを静電吸着するための印加電極ELが内蔵されている。ウエハホルダWHの表面は研磨されており、その中央で半導体ウエハWを静電吸着する。
ウエハホルダプリアライメント装置140はアライメントカメラで2つのフィディシャルマークFMを観察し、ウエハホルダWHがステージの所定位置からX方向、Y方向及びθ方向のずれ量を修正する。これによりプリアライメントされたウエハホルダWHは、設計基準値から10μm以下から50μmの範囲に位置決めされる。
ウエハホルダWHは、正しい位置にプリアライメントされ、その位置で待機状態となる。ウエハホルダWHから3箇所のウエハ用リフトピン46が上昇し、そこにウエハプリアライメント装置120からのプリアライメントされた半導体ウエハWを所定の位置になるよう載置して、ウエハ用リフトピン46を下降し、ウエハホルダWHは印加電極ELに印加することによって半導体ウエハWを静電吸着する。
以上の動作により、プリアライメントされたウエハホルダWHにプリアライメントされた半導体ウエハWが精度良く載置される。つまり、ウエハホルダWHのフィディシャルマークFMに対して半導体ウエハWのアライメントマークAMを所定範囲内に位置決めすることができる。以上によりウエハホルダWH上の半導体ウエハWは、設計基準値から20μmから100μmの範囲に位置決めされる。このため、後述するアライナー150でフィディシャルマークFMを基準としてアライメントマークAMを検出するときに実施形態1で説明した位置検出装置70でさらに精度よく観察することができる。
アライナー150にはウエハホルダプリアライメント装置140から半導体ウエハWを載置したウエハホルダWHがウエハホルダローダWHLにより送られてくる。アライナー150は第1実施形態で示した位置検出装置70を設置することで、効率よく半導体チップの線幅精度で第1ウエハW1と第2ウエハW2とを重ね合わせることができる。線幅精度で第1ウエハW1と第2ウエハW2とを重ね合わせた後は、位置がずれないように予備加圧をかけて固定具で保持する。固定具で保持した第1ウエハホルダWH1と第2ウエハホルダWH2とはウエハホルダローダWHLにより加熱加圧装置170に送られる。なお、アライナー150の詳細な説明は後述する。
ウエハ貼り合わせ装置100の加熱加圧装置170では、真空雰囲気にしたあと加熱加圧することで第1ウエハW1と第2ウエハW2とを精度良く貼り合わせをすることができる。
ウエハ貼り合わせ装置100の分離冷却ユニット180は、貼り合わされた半導体ウエハWをウエハホルダWHから外すとともに、貼り合わされた半導体ウエハWを所定温度まで冷却する。冷却された半導体ウエハWはウエハローダWLにより分離冷却ユニット180から取り出され、貼り合わせウエハ用ストッカー185に送られる。冷却されたウエハホルダWHはウエハホルダローダWHLにより分離冷却ユニット180から取り出され、再びウエハホルダストッカー130に戻される。
ウエハ貼り合わせ装置100の主制御装置190は、ウエハローダWL、ウエハホルダローダWHL、ウエハプリアライメント装置120、及びウエハホルダプリアライメント装置140などの各装置を制御する制御装置と信号の受け渡しを行い全体の制御を行う。
<アライナー150の構成>
図7は、アライナー150を横から見た構成図である。アライナー150は、第1テーブル154と第2テーブル156とを有しており、第1テーブル154の上部に第1駆動装置155が設置され、第2テーブル156の下部に第2駆動装置153が設置されている。第1駆動装置155の横には第1レーザー光波干渉式測長器(以下、第1干渉計という)151が設置されており、第2駆動装置153の横には第2レーザー光波干渉式測長器(以下、第2干渉計という)152が設置されている。また、第1駆動装置155の横には天井に第2位置検出装置20が2箇所設置されており、第2駆動装置153の横には床に第1位置検出装置10が2箇所設置されている。アライナー150はアライナー制御部160を有していて、第1駆動装置155と第2駆動装置153とZ方向の移動手段との制御、第1干渉計151と、第2干渉計152と、第1位置検出装置10と第2位置検出装置20との制御をしている。
第1テーブル154のホルダ保持面と第2テーブル156のホルダ保持面とは互いに向かい合うようになっている。第1ウエハW1は第1ウエハホルダWH1に載置した状態で、第2ウエハW2は第2ウエハホルダWH2に載置した状態で、ウエハホルダローダWHLによってウエハホルダプリアライメント装置140からアライナー150に送られてくる。
第1ウエハホルダWH1は第1テーブル154に固定され、第2ウエハホルダWH2は第2テーブル156に固定される。つまり、第1ウエハW1と第2ウエハW2とは互いの重ね合わせ面が向かい合うようにセットされる。第1テーブル154は第1駆動装置155により少なくともX、Y方向に移動させられ、第1テーブル154の移動量は第1干渉計151により測定される。第2テーブル156は第2駆動装置153により少なくともX、Y方向に移動させられ、第2テーブル156の移動量は第2干渉計152により測定される。
第1位置検出装置10及び第2位置検出装置20とは天井及び床に固定されるので、移動しない。このため、第1実施形態で示した位置検出装置70の位置調整が行われると、ウエハホルダWHのフィディシャルマークFM及び半導体ウエハWのアライメントマークAMを正確に検出することができ、検出位置における第1干渉計151及び第2干渉計152の値が信用できる。
本実施形態では第1テーブル154及び第2テーブル156の両側にそれぞれ2個の位置検出装置70を天井及び床に配置されているので、テーブルの移動量はウエハの半径程度の移動量を持たせればよく、両側の位置検出装置70を用いて効率よくフィディシャルマークFM及びアライメントマークAMを計測していく。位置検出装置70は倍率が約40倍から100倍程度であり、倍率が高い分視野が狭くなっている。
複数のアライメントマークAM及びフィディシャルマークFMを精度よく計測した位置情報は、アライナー制御部160に送られ、第1ウエハW1と第2ウエハW2とが精度よく重なり合うよう配置させる。
半導体チップの線幅精度で第1ウエハW1と第2ウエハW2とが重なる位置に配置したアライナー150は、例えば、第1テーブル154をZ方向に下降させることで、第1ウエハW1と第2ウエハW2と近接させる。
近接した第1ウエハW1と第2ウエハW2とは固定具で保持され、次の工程の加熱加圧装置170に送られる。
本実施形態のウエハ貼り合わせ装置100はアライナー150において、第1実施形態の位置検出装置70を用いることで、ウエハごとに位置検出装置70の精度を調整することができるので、精密な貼り合わせを行うことができる。
図8はアライナー150の動作のフローチャートを示している。以下はフローチャートに基づいて動作の説明をする。
ステップS21において、アライナー制御部160は第1位置検出装置10と、第2位置検出装置20とを作動させ、位置精度を調整する。位置精度に問題がある場合は、第1実施形態の位置ずれ量算出部60により調整する。
ステップS22において、アライナー制御部160はウエハホルダローダWHLで搬送されてきた第1ウエハホルダWH1を第1テーブル154の所定位置に保持する。
ステップS23において、アライナー制御部160はウエハホルダローダWHLで搬送されてきた第2ウエハホルダWH2を第2テーブル156の所定位置に保持する。
ステップS24において、アライナー制御部160は第1ウエハホルダWH1のフィディシャルマークFM及び第1ウエハW1のアライメントマークAMを第1位置検出装置10で精密に計測する。フィディシャルマークFM及びアライメントマークAMの観察には第1テーブル154を動かし、第1位置検出装置10でフィディシャルマークFM及びアライメントマークAMを捉え、その位置を第1干渉計151で計測する。なお、第1位置検出装置10の視野を確保するために、第2テーブル156に保持した第2ウエハホルダWH2を移動させて、第1位置検出装置10の視野からはずす。例えば、アライナー制御部160は図7のY方向に第2ウエハホルダWH2を移動させることで、円形の第2ウエハホルダWH2が第1位置検出装置10の視野から外れる。
ステップS25において、アライナー制御部160は第2ウエハホルダWH2のフィディシャルマークFM及び第2ウエハW2のアライメントマークAMを第2位置検出装置20で精密に計測する。フィディシャルマークFM及びアライメントマークAMの観察には第2テーブル156を動かし、第2位置検出装置20でフィディシャルマークFM及びアライメントマークAMを捉え、その位置を第1干渉計151で計測する。なお、第2位置検出装置20の視野を確保するために、第1テーブル154に保持した第1ウエハホルダWH1を移動させて、第2位置検出装置20の視野からはずす。例えば、アライナー制御部160は図7のY方向に第1ウエハホルダWH1を移動させることで、円形の第1ウエハホルダWH1が第2位置検出装置20の視野から外れる。また、アライナー制御部160はウエハプリアライメント装置120でフィディシャルマークFM及びアライメントマークAMの位置情報を得ているので、視野の狭い第1位置検出装置10及び第2位置検出装置20でもすばやく検出視野に移動させることができる。
ステップS26において、アライナー制御部160は、第1ウエハW1上のアライメントマークAMと第2ウエハW2上のアライメントマークAMとの位置より半導体チップの線幅精度に重ね合わせ位置を調整する。このとき、アライナー制御部160は第1ウエハW1と第2ウエハW2とのアライメントマークAMの位置誤差が最小になるように最小自乗法で計算を行う。この結果に基づいて、第1位置検出装置10が第2ウエハホルダWH2のフィディシャルマークFMを観察しながら、また第2位置検出装置20が第1ウエハホルダWH1のフィディシャルマークFMを観察しながら、アライナー制御部160が第1テーブル154及び第2テーブル156を移動させる。
ステップS27において、アライナー制御部160は、第1ウエハW1と第2ウエハW2とを近接させる。第1ウエハW1と第2ウエハW2とを近接するには、テーブル位置を保持したまま第1テーブル154または第2テーブル156をZ方向に移動させる。この際も、第1位置検出装置10が第2ウエハホルダWH2のフィディシャルマークFMを観察している。また第2位置検出装置20が第1ウエハホルダWH1のフィディシャルマークFMを観察している。第1位置検出装置10と第2位置検出装置20との光軸が一致しているので、正確に第1ウエハホルダWH1と第2ウエハホルダWH2とを重ね合わせることができる。
ステップS28において、アライナー制御部160は、固定具で第1ウエハホルダWH1と第2ウエハホルダWH2とを保持してずれないように固定する。保持した第1ウエハホルダWH1と第2ウエハホルダWH2とは、ウエハホルダローダWHLによってアライナー150から加熱加圧装置170に送られる。
なお、第1実施形態の位置検出装置70を本実施形態のアライナー150に用いる場合には、第2対物光学部21を移動させる、または位置ずれ量を補正値として計測値に加える方法の他に、ステップS26において、第1テーブル154または第2テーブル156の少なくとも一方の、XY方向の移動目標量に、位置ずれ量を補正値として加えても良い。
<<第3実施形態>>
第3実施形態は、第1実施形態の変形例である。具体的には、図1を用いて説明した位置検出装置70のうち、第1位置検出装置10の構成が若干異なる。
図9は、第1位置検出装置10近傍の拡大概略側面図である。図1と共通の構成については、同一の符番を付してあるので、その説明を省略する。本実施形態における第1位置検出装置10は、図1で示した第1位置検出装置10と比較して、第1ハーフミラー15に替えて、光軸OA1に対して進退可能なプリズム17を備える点が異なる。プリズム17は、進退機構を備えており、第1対物光学部11の光軸OA1と第2対物光学部21の光軸OA2との位置調整を行うときに、光軸OA1中に挿入される。そして、位置調整が終われば光軸OA1から退避される。図では、実線で示すプリズム17が光軸OA1中に挿入された状態を表し、点線で示すプリズム17が退避された状態を表す。プリズム17の進退は、位置ずれ量算出部60によって制御される。なお、プリズム17は、ミラーを貼り合わせた三角ミラーであっても良い。
プリズム17が光軸OA1中に挿入されると、プリズム17は、調整光学系40の開口絞り48から射出した光束ODを、第1撮像部12側への光束OR1と、第2撮像部22側への光束OR2に、分割して反射する。このとき光束OR1と光束OR2の光軸が一致するように、プリズム17の反射面が形成されている。このように構成することで、調整光学系40の光軸OA4と第1対物光学部11の光軸OA1、及び第2対物光学部21の光軸OA2の相対的な位置ずれ量を、第1対物光学部11と第2対物光学部21を対向させた状態で調整することができる。なお、プリズム17は、例えば第1対物レンズ13と第2対物レンズ23の間に配置されるように、調整光学系40を構成することもできる。また、プリズム17に退避機構を設けるのではなく、第1対物光学部11及び第2対物光学部21に退避機構を設け、これを駆動することで、プリズム17を光軸外へ相対的に退避させてもよい。具体的な調整方法を以下に説明する。
図10は、プリズム17を利用した、ずれ検出方法及びずれの補正方法のフローチャートである。以下はフローチャートを用いて説明する。
ステップS31において、位置ずれ量算出部60はプリズム17を光軸OA1中に挿入する。このとき、反射された光束OR1の光軸が、概略光軸OA1と一致すると予測される位置にまで、プリズム17を侵入させる。プリズム17の挿入が完了すると、ステップS32において、位置ずれ量算出部60は調整光学系40の光源41を点灯させる。
光源41を点灯させることで、視野絞り47、開口絞り48を通過した基準光である光束ODの一部が、プリズム17で反射して光束OR1となり、第1結像レンズ14を通過して第1撮像部12に入射する。光束OR1は、第1撮像部12に入射する基準光である。同時に、光束ODの一部が、プリズム17で反射して光束OR2となり、第1対物レンズ13、第2対物レンズ23、第2結像レンズ24を通過して第2撮像部22に入射する。光束OR2は、第2撮像部22に入射する基準光である。
ここではまず、調整光学系40の光軸OA4と第1対物光学部11の光軸OA1とが一致しているかを計測する。第1対物光学部の光軸OA1は、第1撮像部12の中心位置と予め一致するように調整されているので、光軸OA4と第1撮像部12の中心位置とを比較すれば良い。ステップS34において、位置ずれ量算出部60は第1撮像部12で検出した基準光である光束OR1から、第1対物光学部11の光軸OA1と調整光学系40の光軸OA4との位置ずれ量を算出する。基準光は細い光で形成されているので、距離及びレンズを通過しても、基準光による像の径があまり変化しない。また、径が拡大したとしても位置ずれ量算出部60は像の中心の位置を計測することで、正確に中心位置を計測することができ、第1撮像部12の中心位置と比較することができる。
ステップS34において、位置ずれ量算出部60は第1対物光学部11の光軸OA1と調整光学系40の光軸OA4との位置ずれが発生しているかを判断する。位置ずれが発生している場合であればステップS35へ進み位置ずれを修正する。位置ずれが発生していない場合はステップS36へ移る。
ステップS35において、位置ずれ量算出部60は視野絞り47を光源41からの光路に交差する方向に移動させて調整する。これにより、位置ずれ量算出部60は光束OR1の中心位置と第1撮像部12の中心位置とを合致させることができ、第1位置検出装置10の位置調整をすることができる。
続いてステップS36において、位置ずれ量算出部60は第2位置検出装置20に入射した基準光である光束OR2から、第2対物光学部21の光軸OA2と調整光学系40の光軸OA4との位置ずれ量を算出する。この時点では、第1対物光学部11の光軸OA1と調整光学系40の光軸OA4との位置ずれは既に調整されている。また、光束OR1と光束OR2のそれぞれの光軸が一致するように、プリズム17の反射面が形成されている。さらに、第2対物光学部の光軸OA2は、第2撮像部22の中心位置と予め一致するように調整されている。したがって、基準光である光束OR2の像の中心位置と第2撮像部22の中心位置と比較すれば、第2対物光学部21の光軸OA2と調整光学系40の光軸OA4との位置ずれ量を算出することができ、結果として、光軸OA1との位置ずれ量を算出することができる。
ステップS37において、位置ずれ量算出部60は第2対物光学部21の光軸OA2と調整光学系40の光軸OA4との位置ずれが発生しているかを判断する。位置ずれが発生している場合はステップS38へ進み位置ずれを修正する。位置ずれが発生していない場合はステップS39へ移る。
ステップS38において、位置ずれ量算出部60は第2対物光学部21の光軸OA2と調整光学系40の光軸OA4とを一致させるように調整する。第2対物光学部21の調整は、駆動部69が第2対物光学部21をXY方向に移動させることで、光束OR2の像の中心位置と第2撮像部22の中心位置とを合致させることができる。
ステップS39において、位置ずれ量算出部60は調整光学系40の光源41を消灯させる。そして、ステップS40において、位置ずれ量算出部60はプリズム17を光軸OA1から退避させる。
以上より、位置検出装置70は第1位置検出装置10の計測値と第2位置検出装置20の計測値とがずれることなく正確な値で位置を検出することができる。このため、位置検出装置70は上述のウエハ貼り合せ装置において効果を発揮する。
なお、本実施形態では図10のフローチャートのステップS36からステップS40までのステップにより、第2対物光学部21の光軸OA2と調整光学系40の光軸OA4との位置ずれを、駆動部69で第2対物光学部21を移動させて修正した。しかし、駆動部69を第1対物光学部11に設けて第1対物光学部11を移動させて修正するように構成しても良い。また、駆動部69で第2対物光学部21を移動させることなく、ステップS36でピンホール像の中心位置と第2撮像部22の中心位置との位置ずれ量を計測して、位置ずれ量を補正値として、第2位置検出装置20または第1位置検出装置10の少なくとも一方の計測値に補正値を加える方法でもよい。この場合はステップS38において駆動部69で第2対物光学部21を移動させる必要がないので、処理工程が短くて済む。
また、本実施形態ではステップS35により、第1対物光学部11の光軸OA1と調整光学系40の光軸OA4との位置ずれを、視野絞り47を移動させて修正した。しかし、光束OR1と光束OR2のそれぞれの光軸は一致しているのであるから、視野絞り47を移動させることなく、光束OR1の像の中心位置と第1撮像部12の中心位置の相対関係が、光束OR2の像の中心位置と第2撮像部22の中心位置の相対関係と等しくなるように、駆動部69で第2対物光学部21を移動させて修正しても良い。この場合はステップS35において視野絞り47を移動させる必要がないので、処理工程が短くて済む。
さらには、光束OR1の像の中心位置と第1撮像部12の中心位置の相対関係、及び光束OR2の像の中心位置と第2撮像部22の中心位置の相対関係から、光束OR1の光軸と光束OR2の光軸の相対的なずれ量が算出できるので、これを補正値として、第2位置検出装置20または第1位置検出装置10の少なくとも一方の計測値に補正値を加える方法でもよい。この場合は、ステップS38において駆動部69で第2対物光学部21を移動させる必要がなく、かつ、ステップS35において視野絞り47を移動させる必要がないので、処理工程がより短くて済む。
<<第4実施形態>>
第4実施形態は、第1実施形態の変形例である。具体的には、反射ミラー65の代わりに、第1位置検出装置10の先端にハーフミラーを備える点が異なる。図1と共通の構成については、同一の符番を付してあるので、その説明を省略する。
図11は、第1位置検出装置10の第1ウエハW1側の先端の拡大斜視図である。図示するように、第1位置検出装置10の第1ウエハW1側の先端において、第1対物レンズ等を収容する鏡筒にハーフミラーホルダ19が備え付けられている。そして、ハーフミラーホルダ19は、第1ハーフミラー15によって反射された調整光学系40からの基準光が反射される位置であって、その表面が基準光の焦点面近傍となるように、第4ハーフミラー66を保持する。すなわち、第4ハーフミラー66は、光軸OA1に対しても固定されている。
このように構成すると、第1ハーフミラー15によって反射された基準光は、第2ハーフミラー16、第1対物レンズ13の順に通過して、第4ハーフミラー66に投影される。第4ハーフミラー66に投影された基準光はその一部が第1撮像部12側に反射して、第1対物レンズ13、第2ハーフミラー16、第1ハーフミラー15、第1結像レンズ14の順に通過して第1撮像部12側に入射する。同時に、第4ハーフミラー66に投影された基準光はその一部が第2撮像部22側に透過して、第2対物光学部21の第2対物レンズ23、第3ハーフミラー25、第2結像レンズ24の順に通過し、第2撮像部22側に入射する。
したがって、第1対物光学部11と調整光学系40との位置ずれの検出及び調整において、反射ミラー65の挿入及び退避のような駆動作業を伴うことなく、図2のフローチャートと同等の処理を行うことができる。具体的には、図2のフローチャートにおいて、ステップS01及びステップS06を省略することができる。
なお、第4ハーフミラー66の表面が基準光の焦点面近傍となるように第4ハーフミラー66を保持するが、観察する第1ウエハW1とは干渉しないように保持する。したがって、第1ウエハW1の表面と、第4ハーフミラー66の表面は、同一平面内になることはないが、第1撮像部12に備えられたオートフォーカス機構により、第1撮像部12はそれぞれの表面に焦点を調整することができる。
以上より、位置検出装置70は第1位置検出装置10の計測値と第2位置検出装置20の計測値とがずれることなく正確な値で位置を検出することができる。このため、位置検出装置70は上述のウエハ貼り合せ装置において効果を発揮する。
なお、上述においては、第1ハーフミラー15が第1対物光学部11内に配置されるものとして説明したが、例えば第1対物レンズ13と第2対物レンズ23の間であって、基準光を第4ハーフミラー66側へ反射できる位置に配置されるように、調整光学系40を構成しても良い。
<<第5実施形態>>
第5実施形態は、第2実施形態の変形例である。第2実施形態とは、図7を用いて説明したアライナー150の構成が若干異なる。
図12は、本実施形態におけるアライナー250の側面の構成図である。図7と共通の構成については、同一の符番を付してあるので、その説明を省略する。本実施形態においては、第1テーブル254と第2テーブル256が、第2実施形態の第1テーブル154と第2テーブル156に比べて大きく構成されている。そして、第1テーブル254上に、第2テーブル256に対向して第2位置検出装置20が設置されている。つまり、第2位置検出装置20は、第1テーブル254に対して、相対的に固定されている。同様に、第2テーブル256上に、第1テーブル254に対向して第1位置検出装置10が設置されている。つまり、第1位置検出装置10は、第2テーブル256に対して、相対的に固定されている。すなわち、第1位置検出装置10は、第2テーブル256の移動と共にX方向、Y方向、Z方向に移動し、第2位置検出装置20は、第1テーブル254の移動と共にX方向、Y方向、Z方向に移動する。
また、第1テーブル254上において、XY平面に投影したときに、第2位置検出装置20の第2対物レンズ23の光軸と第1ウエハW1の載置面の間に位置するように、反射ミラー265が設置されている。特に、反射ミラー265の反射面は、第1ウエハW1の表面と略同一平面内に位置するように調整されている。したがって、反射ミラー265は、Z方向に見た場合、第1対物レンズ13と第2対物レンズ23との間に配置されるが、第1対物レンズ13と第2対物レンズ23が略同軸上に対向した状態で、反射ミラー265がその間に挿入されることはない。なお、図示するように、反射ミラー265は、2個の第1位置検出装置10に対応して2個設置されている。
第1実施形態においては、第1対物光学部11と調整光学系40との位置ずれを検出するために、反射ミラー65を挿入し、第2対物光学部21と調整光学系40との位置ずれを検出するために、反射ミラー65を退避した。本実施形態においては、反射ミラー265を第1テーブル254に設置することで、第1テーブル254のX方向、Y方向への移動を利用して、反射ミラー265を第1対物光学部11及び第1対物レンズ13の光軸OA1内に対して挿入、退避する。このように構成することで、図2を用いて説明したずれ検出方法及びずれの補正方法のフローチャートに則った処理を、そのまま適用することができる。
このとき、第2対物光学部21と調整光学系40との位置ずれを検出した場合に、調整段階において第2対物光学部21を駆動して調整するのではなく、位置ずれ量を補正値として記憶するように構成しても良い。その場合、第1ウエハW1または第2ウエハW2の観察工程、位置合わせ工程において、第1テーブル254または第2テーブル256を駆動するときに、その駆動量に、記憶している補正値を加えて駆動すれば良い。
なお、上記の説明においては、第1位置検出装置10も第2テーブル256上に設置しているので、第1テーブル254により反射ミラー265を移動させるのではなく、第1位置検出装置10を移動させるようにしても良い。もしくは、反射ミラー265も第1位置検出装置10も共に移動させ、より早く両者を対向させる構成としても良い。または、第1位置検出装置10については、第2テーブル256上に設置するのではなく、第2実施形態と同様に床に固定して設置し、第2位置検出装置20のみを第1テーブル254上に設置するようにしても良い。
<<第6実施形態>>
第6実施形態は、第2実施形態の変形例である。第2実施形態とは、図7を用いて説明したアライナー150の構成が若干異なる。
図13は、本実施形態におけるアライナー350の側面の構成図である。図7と共通の構成については、同一の符番を付してあるので、その説明を省略する。本実施形態においては、第1テーブル354と第2テーブル356が、第2実施形態の第1テーブル154と第2テーブル156に比べて大きく構成されている。そして、第2テーブル356上に、第2位置検出装置20に対向して第1位置検出装置10が設置されている。つまり、第1位置検出装置10は、第2テーブル356に対して、相対的に固定されており、第2テーブル356の移動と共にX方向、Y方向、Z方向に移動する。なお、第2位置検出装置20は、第2実施形態と同様に、天井に固定されている。
また、第1テーブル354の端部に片持ちで支持されるように、第5ハーフミラー365が設置されている。第5ハーフミラー365の反射面は、第1ウエハW1の表面と略同一平面内に位置するように調整されている。なお、図示するように、第5ハーフミラー365は、2個の第1位置検出装置10に対応して2個設置されている。
第1実施形態においては、第1対物光学部11と調整光学系40との位置ずれを検出するために、反射ミラー65を挿入し、第2対物光学部21と調整光学系40との位置ずれを検出するために、反射ミラー65を退避した。本実施形態においては、第5ハーフミラー365を第1テーブル354に設置することで、第1テーブル354のX方向、Y方向への移動を利用して、第5ハーフミラー365を第1対物光学部11及び第1対物レンズ13の光軸OA1内に対して挿入、退避する。このように構成することで、図2を用いて説明したずれ検出方法及びずれの補正方法のフローチャートの処理において、反射ミラーの退避に相当する第5ハーフミラー365の退避を、光源41の消灯の直前もしくはその後に行うことができる。すると、第1対物光学部11と第2対物光学部を対向させた状態で位置ずれの調整を行うことができるので、より正確な調整を期待することができる。
第2対物光学部21と調整光学系40との位置ずれを検出した場合に、調整段階において第2対物光学部21を駆動して調整するのではなく、位置ずれ量を補正値として記憶するように構成しても良い。その場合、第1ウエハW1または第2ウエハW2の観察工程、位置合わせ工程において、第1テーブル354または第2テーブル356を駆動するときに、その駆動量に、記憶している補正値を加えて駆動すれば良い。
なお、上記の説明においては、第2テーブル356上に第1位置検出装置10が設置され、第1テーブル354に第5ハーフミラー365が設置されるように構成したが、この構成を逆にしても良い。すなわち、第1テーブル354上に第2位置検出装置20が設置され、第2テーブル356に第5ハーフミラー365が設置されるように構成しても良い。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。

Claims (13)

  1. 第1アライメントマークを有する第1基板と第2アライメントマークを有する第2基板とを重ね合わせる基板重ね合わせ装置において、
    前記第1アライメントマークを検出する第1対物光学系、および前記第1対物光学系を通過した光束を受光する第1撮像部を有する第1位置検出部と、
    前記第1対物光学系と対向して配置され前記第2アライメントマークを検出する第2対物光学系、および前記第2対物光学系を通過した光束を受光する第2撮像部を有する第2位置検出部と、
    前記第2撮像部へ照射される基準光を発する基準光学系と、
    前記基準光を前記第1撮像部へ反射させる反射部材と、
    前記反射部材によって前記第1撮像部へ反射された前記基準光と前記第1対物光学系の光軸の位置ずれ量と、前記第2撮像部へ照射された前記基準光と前記第2対物光学系の光軸の位置ずれ量とに基づき、前記第1対物光学系の光軸と前記第2対物光学系の光軸との相対位置を測定する測定部と
    を備え、
    前記反射部材は、前記第1基板を載置するステージに設置され、前記ステージが駆動されることにより、前記第1対物光学系の光軸上に配置される位置と前記第1対物光学系の光軸上から退避する位置との間で移動する基板重ね合わせ装置。
  2. 前記第2対物光学系と前記第2撮像部は、前記ステージに対して相対的に固定された請求項1に記載の基板重ね合わせ装置。
  3. 前記反射部材は、前記ステージ上において、前記第2対物光学系と前記第1基板の載置面との間に設置された請求項1または2に記載の基板重ね合わせ装置。
  4. 前記測定部は、前記反射部材が前記第1対物光学系の光軸上に配置されているときの前記基準光により、前記基準光と前記第1対物光学系との位置ずれ量を測定し、前記反射部材が前記第1対物光学系の光軸上から退避しているときの前記基準光により、前記基準光と前記第2対物光学系の光軸との位置ずれ量を測定する請求項1から3のいずれか1項に記載の基板重ね合わせ装置。
  5. 前記反射部材は、ハーフミラーである請求項1または2に記載の基板重ね合わせ装置。
  6. 前記反射部材は、前記ステージの端部に片持ちで支持された請求項5に記載の基板重ね合わせ装置。
  7. 前記測定部は、前記ハーフミラーにより反射された前記基準光により、前記基準光と前記第1対物光学系の光軸との位置ずれ量を測定し、前記ハーフミラーを透過した前記基準光により、前記基準光と前記第2対物光学系の光軸との位置ずれ量を測定する請求項5または6に記載の基板重ね合わせ装置。
  8. 前記基準光学系は、基準光源と、前記基準光源から照射された前記基準光の視野を絞る指標板とを有し、
    前記反射部材は、前記指標板を経た前記基準光を反射する請求項1から7のいずれか一項に記載の基板重ね合わせ装置。
  9. 前記指標板は、ピンホール孔又は二次元パターンの開口孔を有する請求項8に記載の基板重ね合わせ装置。
  10. 前記指標板により視野が絞られた前記基準光を更に絞る開口絞りを有する請求項8または9に記載の基板重ね合わせ装置。
  11. 前記測定部は、測定した前記位置ずれ量を補正値として記憶する記憶部を備える請求項1から10のいずれか一項に記載の基板重ね合わせ装置。
  12. 前記第1対物光学系および前記第2対物光学系による計測値の少なくとも一方に前記補正値を加える請求項11に記載の基板重ね合わせ装置。
  13. 前記第1対物光学系に照明光を照射する第1落射照明部と、
    前記第2対物光学系に照明光を照射する第2落射照明部と
    を備える請求項1から12のいずれか一項に記載の基板重ね合わせ装置。
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