JP2004097290A - 棒状化粧料容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属製のスリーブの代替部品として用いることができ、かつ、ごみの分別収集に対応できる棒状化粧料容器を提供する。
【解決手段】棒状化粧料保持用の中皿1と、この中皿1が繰出自在に収容される内筒2と、この内筒2に相対回動自在に外嵌されるスリーブ3とを備え、中皿1の外周面に、外周面にらせん溝10を刻設したガイド突部11を突設し、内筒2の周壁に縦穴2aを穿設し、スリーブ3を、腰があって割れない合成樹脂材料で作製し、スリーブ3の周壁の内周面に、その上端部を除いた状態で、らせん溝21を刻設するとともに、このらせん溝21より下側の部分に絞り部分16を形成し、この絞り部分16に対応する上記内筒2の周壁の外周面の部分に、上記絞り部分16に相対回動自在に嵌合する上側環状凹溝14を設けている。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、口紅,リップクリーム,チーク等の棒状化粧料を容器から繰り出して使用する棒状化粧料容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、口紅等の棒状化粧料の繰出容器として、図5および図6に示す構造の棒状化粧料容器が多く出回っている。この棒状化粧料容器は、棒状化粧料30の下端部を保持する繰出筒31と、この繰出筒31を上下摺動自在に収容する内筒32と、この内筒32に相対回動自在に外嵌し内周面にらせん溝33aを刻設したスリーブ33(図7参照)と、上記内筒32の下端部に固定したハカマ筒34と、このハカマ筒34に冠着するキャップ35とを備えており、上記繰出筒31の外周面から突設した2個のガイド突部31aを、上記内筒32に穿設した2本の縦穴32aに挿通して横側方に突出させることにより、上記両ガイド突部31aの外周面に形成したらせん溝31bをスリーブ33のらせん溝33aにら合させている。また、上記スリーブ33の内周面の上端部にその全周にわたって形成された環状凹溝(アンダーカット)36に、上記内筒32の外周面の上端部にその全周にわたって形成された突条37を相対回動自在に、かつ上下摺動不能に嵌合させている。図6において、32bは上記両縦穴32aの上端部および下端部に周方向に切欠き形成された横穴で、32cは上記両縦穴32aのうち、一方の縦穴32aの上端部から内筒32の上端開口に達する拡径用の隙間である。
【0003】
このような棒状化粧料容器を使用する場合には、キャップ35を取り外した状態で、スリーブ33とハカマ筒34とを相対回動させることにより、ハカマ筒34に固定した内筒32とスリーブ33とを相対回動させ、この相対回動に伴い、繰出筒31を昇降させることを行う。これにより、内筒32の上端開口部から棒状化粧料30を繰り出したり、繰り下げたりすることができる。
【0004】
上記の棒状化粧料容器では、通常、繰出筒31,内筒32,ハカマ筒34等がABS樹脂等の合成樹脂製であり、スリーブ33がアルミ等の金属製である。一方、年々増加するごみの排出量抑制と資源リサイクル促進のため、ごみの種類により分別収集を行うことが求められている。ところが、上記の棒状化粧料容器では、内筒32,ハカマ筒34とスリーブ33とを簡単に取り外すことができないために、使用しなくなった棒状化粧料容器を廃棄する際に、合成樹脂廃棄物である内筒32,ハカマ筒34と金属廃棄物であるスリーブ33とに分離して廃棄することが行われておらず、ごみの分別収集に対応することができていないのが実情である。そこで、スリーブ33を合成樹脂材料で作製することが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、スリーブ33には、その内周面の上端部に環状凹溝36が形成されているうえ、上記内周面にらせん溝33aを刻設する必要もあるため、合成樹脂材料で射出成形により作製する場合には、金型構造上困難である。したがって、特開平10−329147号公報で提案したような、複雑な金型(図示せず)を用いる必要があるが、コストが高くなる傾向にある。また、金属製のスリーブ33の代替部品として用いるために、合成樹脂製のスリーブ33を、射出成形により金属製のスリーブ33と同じ厚みに作製しようとすると、射出成形時に、上記環状凹溝36の底部に対応する金型のキャビティの部分やこの部分の先側に溶融合成樹脂材料が回りにくく、充填性や成形性が悪くなる傾向にある。また、繰出筒31をスムーズに昇降させるためには、スリーブ33の勾配を略0°にする必要があるが、金型の抜き勾配を略0°に設定しておくと、離型時に非常に抜きにくくなる傾向にある。また、射出成形により作製できた場合にも、合成樹脂製のスリーブ33の環状凹溝36の強度が弱く、金属製のスリーブ33と同じ厚みの物を実用化することが難しい傾向にある。
【0006】
また、合成樹脂製のスリーブ33の環状凹溝36の底部を厚肉にすると、全体的に肉厚になる。したがって、合成樹脂製のスリーブ33の外径寸法や内径寸法が金属製のスリーブ33と異なったものになり、金属製のスリーブ33を用いた棒状化粧料容器の内装部材や外装部材等(繰出筒31,内筒32,ハカマ筒34,キャップ35等)との互換性がなくなり、金属製のスリーブ33の代替部品として用いることができない。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、金属製のスリーブの代替部品として用いることができ、かつ、ごみの分別収集に対応することのできる棒状化粧料容器の提供をその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の棒状化粧料容器は、棒状化粧料保持用の繰出筒と、この繰出筒が繰出自在に収容される内筒と、この内筒に相対回動自在に外嵌される外筒とを備え、上記繰出筒の外周面にガイド突部を突設し、このガイド突部の外周面に第1らせん溝を刻設し、上記内筒の周壁に、上記ガイド突部が挿通状に係合して外部に突出する縦穴を穿設し、上記外筒を合成樹脂材料で作製し、上記外筒の周壁の内周面に、その上端部を除いた状態で、上記第1らせん溝にら合する第2らせん溝を刻設するとともに、この第2らせん溝より下側の部分に上記内周面の全周にわたって環状突部を上記内周面の周方向に形成し、この環状突部に対応する上記内筒の周壁の外周面の部分に、上記環状突部に相対回動自在でかつ繰出筒の繰出方向に対し摺動不能に嵌合する環状凹部を設けたという構成をとる。
【0009】
すなわち、本発明の棒状化粧料容器は、棒状化粧料保持用の繰出筒と、この繰出筒が繰出自在に収容される内筒と、この内筒に相対回動自在に外嵌される外筒とを備えている。そして、上記繰出筒の外周面にガイド突部を突設し、このガイド突部の外周面に第1らせん溝を刻設し、上記内筒の周壁に、上記ガイド突部が挿通状に係合して外部に突出する縦穴を穿設している。また、上記外筒を合成樹脂材料で作製し、上記外筒の周壁の内周面に、その上端部を除いた状態で、上記第1らせん溝にら合する第2らせん溝を刻設するとともに、この第2らせん溝より下側の部分に上記内周面の全周にわたって環状突部を上記内周面の周方向に形成し、この環状突部に対応する上記内筒の周壁の外周面の部分に、上記環状突部に相対回動自在でかつ繰出筒の繰出方向に対し摺動不能に嵌合する環状凹部を設けている。このように、本発明では、上記外筒を合成樹脂材料で作製し、かつ、上記外筒の周壁の内周面に形成した環状突部と、上記内筒の周壁の外周面に形成した環状凹部とを相対回動自在でかつ繰出筒の繰出方向に対し摺動不能に嵌合している。このため、上記外筒の周壁の内周面の上端部に、従来例のような環状凹溝36を設ける必要がなく、環状凹溝36の底部のような薄肉部分がなくなり、合成樹脂材料で射出成形により作製する場合にも、金型構造が容易で、コストが安価になる。また、金属製のスリーブと同じ厚みの外筒を合成樹脂材料で射出成形により作製する場合にも、射出成形時における溶融合成樹脂材料の充填性や成形性が良くなるうえ、金型の抜き勾配を略0°に設定しておいても、離型性が良くなる。しかも、強度的に強い。したがって、本発明では、上記外筒を合成樹脂材料で作製しながらも、金属製のスリーブと同じ厚みの外筒を作製することができ、金属製のスリーブを用いた棒状化粧料容器の内装部材や外装部材等との互換性がある。このため、金属製のスリーブの代替部品として用いることができ、金属製のスリーブを用いた棒状化粧料容器と合成樹脂製のスリーブを用いた棒状化粧料容器との部品の標準化が可能になる。また、ごみの分別収集に対応することができる。しかも、本発明の棒状化粧料容器を床上等に落し、上記外筒の内周面の第2らせん溝と、上記繰出筒のガイド突部の外周面の第1らせん溝とのら合部分に衝撃力が作用した場合にも、上記外筒を合成樹脂材料で作製しているため、合成樹脂材料からなる第2らせん溝で上記衝撃力を吸収することができ、上記外筒や繰出筒等が破損等することが殆どない。しかも、上記外筒を合成樹脂材料で作製しているため、表面加飾が多様化する。例えば、パール調等にすることができるうえ、ホットスタンプ,蒸着,印刷等がしやすくなる。しかも、上記外筒を透明にすることもでき、かつ、安価で、軽量になる。なお、本発明において、「合成樹脂材料」としては、ポリカーボネート(PC),ナイロン(PA),ポリエチレンテレフタレート(PET)等があげられる。これらのなかでも、PCを用いると、アルミ等の金属と同様の手触り感,使用感があるうえ、略0.3mmの厚みの外筒(もちろん、従来例における、環状凹溝36の底部のような薄肉部分がない外筒)を射出成形により作製できる。また、このものは、略0.3mmの厚みであるため、後述する絞り加工が可能である。
【0010】
本発明において、上記外筒の成形後に、上記外筒の周壁を外周部から内方に絞り加工することにより、上記環状突部を形成した場合には、成形後の外筒を内筒に外嵌し、その状態で、上記外筒の周壁の所定部分を外周部から内方に絞り加工することにより、上記外筒の周壁に環状突部を形成するとともに、上記内筒の周壁の外周面に環状凹部を形成し、この環状凹部に上記環状突部を相対回動自在でかつ繰出筒の繰出方向に対し摺動不能に嵌合させることができる。
【0011】
本発明において、上記外筒の周壁の、絞り加工する部分の厚みを0.2mm〜0.5mmに設定した場合には、合成樹脂材料で作製した外筒の周壁に対し、これを破損等させることなく、絞り加工を行うことができる。
【0012】
本発明において、上記外筒の成形時に、上記環状突部を形成した場合には、上記外筒の成形と同時に環状突部を形成することができ、製造工程を簡素化することができる。
【0013】
本発明において、上記らせん溝の相対峙する両側面の傾斜角度を、上記らせん溝の底面に対し105°〜120°に設定した場合には、通常のらせん溝の傾斜角度が100°程度であるのに比べ、本発明のらせん溝の傾斜角度が大きく、離型性がよくなる。なお、上記傾斜角度は、上記らせん溝の底面に対し105°〜120°に設定されることが好ましく、好適には、上記らせん溝の底面に対し105°〜110°に設定される。
【0014】
本発明において、上記外筒の周壁の、第2らせん溝より上側の部分の厚みを0.5mm以上に設定し、上下方向の長さを2mm以上に設定した場合には、上記外筒全体を薄肉化しても、その強度を強くすることができる。
【0015】
本発明において、上記外筒の周壁の、第2らせん溝が刻設された部分の上下方向の長さを45mm以下に設定した場合には、射出成形後の離型時に、金型が抜きやすくなる。なお、上記上下方向の長さは、45mm以下に設定されることが好ましく、好適には、40mm以下に設定される。
【0016】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。
【0017】
図1は本発明の棒状化粧料容器の一実施の形態を示している。この実施の形態では、上記棒状化粧料容器は、棒状化粧料4が保持される透明なABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体)製の中皿(繰出筒)1と、この中皿1が繰り出し自在に収容されるABS製の内筒2と、この内筒2に相対回動自在に外嵌されるPC製のスリーブ(外筒)3と、このスリーブ3に相対回動自在に外嵌され上記内筒2の下端部に固定されるABS製のハカマ筒(図示せず。図5のハカマ筒34参照)と、このハカマ筒に冠着されるABS製のキャップ(図示せず。図5のキャップ35参照)とからなる。
【0018】
より詳しく説明すると、上記中皿1は円筒形状に形成されており、その外周面の相対峙する位置に、薄肉湾曲板体からなる2個一対のガイド突部11が突設されている。これら両ガイド突部11には、その表面(外周面)にらせん溝(第1らせん溝)10が刻設されており、それぞれ、後述するスリーブ3のらせん溝(第2らせん溝)21にら合するらせん形状に形成されている。また、上記中皿1には、その下部に、棒状化粧料4を支受する仕切り板12が設けられており、上記中皿1の内周面のうち、上記仕切り板12より上側部分が、棒状化粧料4の回り止め用として、多面体形状に形成されている。図1において、12aは上記仕切り板12に穿設された貫通孔である。
【0019】
上記内筒2は円筒形状に形成されている。この内筒2には、上記スリーブ3のらせん溝21に対応する上記内筒2の周壁の部分において、この内筒2の周壁の相対峙する位置に、その上端部から下方に向かって垂直に延びる2本一対の縦穴2aが形成されており、これら両縦穴2aの上端部および下端部に横穴(図5の横穴32b参照)が周方向に切欠き形成されている。また、上記両縦穴2aのうち、一方の縦穴2aには、その上端部から上端開口に達する拡径用の隙間(図5の隙間32c参照)が垂直に切欠き形成されている。
【0020】
また、上記内筒2の周壁の外周面には、上記両縦穴2aの下端部より下側部分において、上記内筒2の周壁の周方向に沿うようにして上下2つの環状凹溝14,15が上記内筒2の周壁の全周にわたって形成されている。そして、上側環状凹溝14に、後述するスリーブ3の絞り部分16が嵌合されており、下側環状凹溝15に、スリーブ3の内周面に摺接するOリング17が嵌合されている。図1において、18は上記内筒2の内部に形成された中皿1受け止め用の支受板である。
【0021】
上記スリーブ3は円筒状に形成されており、図2に示すように、その周壁の内周面の上端部が円筒面に形成されている。また、上記スリーブ3の周壁(厚みtは略0.3mm)の内周面には、上記円筒面の下側に、上記両ガイド突部11のらせん溝10にら合するらせん溝21(厚みTは略0.7mm)が刻設されている(図3参照)。このらせん溝21は、スリーブ3の周壁の内周面に刻設された36条の右ねじで構成されている。また、このらせん溝21の相対峙する両側面21aの傾斜角度αが、上記らせん溝21の底面21bに対し105°〜110°に設定されている(図3参照)。また、上記スリーブ3の周壁の内周面には、上記らせん溝21の下側部分に絞り部分16が形成されている。
【0022】
上記のスリーブ3を作製する場合には、まず、PC材料を用い、射出成形により、図4に示す射出成形品5(図3に示すスリーブ3において、絞り部分16がないもの。すなわち、図2に示すスリーブ3において、上記らせん溝21の下側部分が円筒形状であるもの)を作製する。この射出成形は、スリーブ3の周壁の厚みが略0.3mmであるため、可能である。つぎに、中皿1,内筒2,射出成形品5をセットし、その状態で、内筒2の上側環状凹溝14に対応する射出成形品5の周壁の部分を外周部から絞り加工を行い、この絞り部分16を上記内筒2の周壁の上側環状凹溝14に嵌合させることを行う。この絞り加工も、スリーブ3の周壁が略0.3mmの厚みであるため、可能である。そののち、スリーブ3の上方からハカマ筒を挿通させ、外嵌状に装着するとともに、ハカマ筒の下端部を内筒2に固定し、ハカマ筒にキャップを冠着する。
【0023】
また、中皿1,内筒2,スリーブ3をセットする場合には、まず、内筒2の上端開口部の上方に中皿1を配置し、内筒2の両縦穴2aに中皿1の両ガイド突部11を位置決めし、その状態で、中皿1を内筒2側に押し込む。これにより、両ガイド突部11の一方が内筒2の上端部を拡径しながら内筒2の隙間を通り、内筒2の縦穴2aに係合する。ついで、内筒2の上方からスリーブ3を挿通させることを行う。これにより、ガイド突部11のらせん溝10とスリーブ3のらせん溝21がら合する。
【0024】
このようにして組み立てられた棒状化粧料容器は、ハカマ筒およびこのハカマ筒に固定した内筒2がスリーブ3に対して相対回動自在になっており、ハカマ筒とスリーブ3を相対回動させると、この相対回動に伴い内筒2がスリーブ3に対して相対回動し、この内筒2の回動により連れ回りする中皿1が縦穴2a内を上下移動する。これにより、中皿1が内筒2内を昇降する。
【0025】
このように、上記実施の形態では、PC製のスリーブ3を用いながらも、金属製のスリーブと同じ厚みに作製できるため、金属製のスリーブを用いた棒状化粧料容器の内装部材や外装部材等との互換性があり、また、ごみの分別収集に対応することができる。しかも、らせん溝21の傾斜角度αが105°〜110°に設定されているため、射出成形時の離型性がよくなる。
【0026】
なお、上記実施の形態では、スリーブ3を作製したのち、絞り加工を行って絞り部分16を形成しているが、各種の金型を用い、金型によるスリーブ3の成型時に絞り部分16を形成してもよい。
【0027】
【発明の効果】
以上のように、本発明の棒状化粧料容器によれば、外筒を合成樹脂材料で作製しながらも、金属製のスリーブと同じ厚みの外筒を作製することができ、金属製のスリーブを用いた棒状化粧料容器の内装部材や外装部材等との互換性がある。このため、金属製のスリーブの代替部品として用いることができ、金属製のスリーブを用いた棒状化粧料容器と合成樹脂製のスリーブを用いた棒状化粧料容器との部品の標準化が可能になる。また、ごみの分別収集に対応することができる。しかも、本発明の棒状化粧料容器を床上等に落し、上記外筒の内周面の第2らせん溝と、上記繰出筒のガイド突部の外周面の第1らせん溝とのら合部分に衝撃力が作用した場合にも、上記外筒を合成樹脂材料で作製しているため、合成樹脂材料からなる第2らせん溝で上記衝撃力を吸収することができ、上記外筒や繰出筒等が破損等することが殆どない。しかも、上記外筒を合成樹脂材料で作製しているため、表面加飾が多様化する。例えば、パール調等にすることができるうえ、ホットスタンプ,蒸着,印刷等がしやすくなる。しかも、上記外筒を透明にすることもでき、かつ、安価で、軽量になる。
【0028】
本発明において、上記外筒の成形後に、上記外筒の周壁を外周部から内方に絞り加工することにより、上記環状突部を形成した場合には、成形後の外筒を内筒に外嵌し、その状態で、上記外筒の周壁の所定部分を外周部から内方に絞り加工することにより、上記外筒の周壁に環状突部を形成するとともに、上記内筒の周壁の外周面に環状凹部を形成し、この環状凹部に上記環状突部を相対回動自在でかつ繰出筒の繰出方向に対し摺動不能に嵌合させることができる。
【0029】
本発明において、上記外筒の周壁の、絞り加工する部分の厚みを0.2mm〜0.5mmに設定した場合には、合成樹脂材料で作製した外筒の周壁に対し、これを破損等させることなく、絞り加工を行うことができる。
【0030】
本発明において、上記外筒の成形時に、上記環状突部を形成した場合には、上記外筒の成形と同時に環状突部を形成することができ、製造工程を簡素化することができる。
【0031】
本発明において、上記らせん溝の相対峙する両側面の傾斜角度が、上記らせん溝の底面に対し105°〜120°に設定した場合には、通常のらせん溝の傾斜角度が100°程度であるのに比べ、本発明のらせん溝の傾斜角度が大きく、離型性がよくなる。なお、上記傾斜角度は、上記らせん溝の底面に対し105°〜120°に設定されることが好ましく、好適には、上記らせん溝の底面に対し105°〜110°に設定される。
【0032】
本発明において、上記外筒の周壁の、第2らせん溝より上側の部分の厚みを0.5mm以上に設定し、上下方向の長さを2mm以上に設定した場合には、上記外筒全体を薄肉化しても、その強度を強くすることができる。
【0033】
本発明において、上記外筒の周壁の、第2らせん溝が刻設された部分の上下方向の長さを45mm以下に設定した場合には、射出成形後の離型時に、金型が抜きやすくなる。なお、上記上下方向の長さは、45mm以下に設定されることが好ましく、好適には、40mm以下に設定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の棒状化粧料容器の一実施の形態を示す断面図である。
【図2】スリーブの断面図である。
【図3】上記スリーブの射出成形品の断面図である。
【図4】射出成形品を示す断面図である。
【図5】従来例の分解斜視図である。
【図6】従来例を示す断面図である。
【図7】従来例のスリーブの断面図である。
【符号の説明】
1 中皿
2 内筒
2a 縦穴
3 スリーブ
10 らせん溝
11 ガイド突部
14 上側環状凹溝
16 絞り部分
21 らせん溝

Claims (8)

  1. 棒状化粧料保持用の繰出筒と、この繰出筒が繰出自在に収容される内筒と、この内筒に相対回動自在に外嵌される外筒とを備え、上記繰出筒の外周面にガイド突部を突設し、このガイド突部の外周面に第1らせん溝を刻設し、上記内筒の周壁に、上記ガイド突部が挿通状に係合して外部に突出する縦穴を穿設し、上記外筒を合成樹脂材料で作製し、上記外筒の周壁の内周面に、その上端部を除いた状態で、上記第1らせん溝にら合する第2らせん溝を刻設するとともに、この第2らせん溝より下側の部分に上記内周面の全周にわたって環状突部を上記内周面の周方向に形成し、この環状突部に対応する上記内筒の周壁の外周面の部分に、上記環状突部に相対回動自在でかつ繰出筒の繰出方向に対し摺動不能に嵌合する環状凹部を設けたことを特徴とする棒状化粧料容器。
  2. 上記合成樹脂材料が、ポリカーボネート,ナイロン,ポリエチレンテレフタレートの少なくとも一種からなる請求項1記載の棒状化粧料容器。
  3. 上記外筒の成形後に、上記外筒の周壁を外周部から内方に絞り加工することにより、上記環状突部を形成した請求項1または2記載の棒状化粧料容器。
  4. 上記外筒の周壁の、絞り加工する部分の厚みを0.2mm〜0.5mmに設定した請求項3記載の棒状化粧料容器。
  5. 上記外筒の成形時に、上記環状突部を形成した請求項1または2記載の棒状化粧料容器。
  6. 上記らせん溝の相対峙する両側面の傾斜角度を、上記らせん溝の底面に対し105°〜120°に設定した請求項1〜5のいずれか一項に記載の棒状化粧料容器。
  7. 上記外筒の周壁の、第2らせん溝より上側の部分の厚みを0.5mm以上に設定し、上下方向の長さを2mm以上に設定した請求項1〜6のいずれか一項に記載の棒状化粧料容器。
  8. 上記外筒の周壁の、第2らせん溝が刻設された部分の上下方向の長さを45mm以下に設定した請求項1〜7のいずれか一項に記載の棒状化粧料容器。
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JP2006218060A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Takeuchi Kogyo Kk 棒状化粧品収納容器
WO2009082867A1 (fr) * 2007-12-28 2009-07-09 Weixiong Li Conteneur de cosmétique

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