JP2004095771A - 半導体ウエーハ研削盤 - Google Patents

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Shiro Murai
村井 史朗
Tomoyuki Kawazu
河津 知之
Tetsuo Okuyama
奥山 哲雄
Kunihiro Saida
斎田 国広
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Abstract

【課題】半導体ウエーハを吸着する吸着面を清浄維持するように、研削加工に伴って発生する切粉などの削り屑や砥粒を吸着面の平坦面形状を崩すことなく、清浄・除去する。
【解決手段】半導体ウエーハ研削盤において、半導体ウエーハ(10)を取り除いて露出した状態の吸着面(2)に対して洗浄効果を付与し得る噴射圧で洗浄媒体となる流体を噴出する噴射ノズル(45)と、前記砥石(30)に対面していない領域の前記半導体ウエーハ(10)の研削面(11)を覆う開閉自在の防塵カバー(70),(80)と、を備えた。また、噴射ノズル(45)を防塵カバー(90)に取付けた。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、極薄円盤状の半導体ウエーハを片面研削する半導体ウエーハ研削盤において、半導体ウエーハを吸着保持するための吸着面を洗浄する機構を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体ウエーハ研削盤の洗浄装置として砥石を高圧水で洗浄するために高圧水噴射用の噴射ノズルを備えた装置(例えば、特許文献1を参照)があった。
図6は、従来の半導体ウエーハ研削盤において、クーラント42と共に削り屑6が飛び散る様子の説明図である。
【0003】
図7(a)は従来の半導体ウエーハ研削盤において、飛び散った削り屑6などを含む汚濁水49が筐体60の天井61から研削面11に滴下した様子を示す説明図であり、図7(b)は、吸着パッド1の吸着面2に落下した削り屑6などが付着したまま、新しい半導体ウエーハ10を吸着パッド1に載置した様子の模式図である。
【0004】
図6に示すように、半導体ウエーハ研削盤に、クーラント供給装置40が付設され、クーラント供給装置40は液送管41を介してクーラント42を研削面11に滴下している。半導体ウエーハ10が、ロータリーテーブル20上の吸着パッド1に載置され、真空吸着により保持され、矢印J方向に毎分約100回転で回転している。
【0005】
ロータリーテーブル20の回転軸から、回転半径の長さ位離れた位置に垂直に配設された別の砥石軸Zに軸支されたホルダ32に取付けられて砥石を構成するカップ状の砥石30が、ロータリーテーブル20に対して、互いの円盤面を部分的に面接触させるため、部分的に砥石30が覆い被さるような位置関係に配設されている。
【0006】
そして、半導体ウエーハ10の研削面11の一部に、砥石30の下側の砥石面31が、その一部を摺接し、図示せぬモータに軸直結されるか、または前記モータからベルトを介して矢印K方向に回転する。
【0007】
また、研削面11と砥石面31を適宜に摺接させるため、また半導体ウエーハ10がロータリーテーブル20上で研削工程に合わせて間欠的に載置・吸着・保持・離脱されるように、砥石30には、そのZ軸方向に昇降可能な昇降機構(図示せず)がある。
【0008】
すなわちロータリーテーブル20のテーブル面と砥石面31の間隔を大きく広げて、前記テーブル面上に、半導体ウエーハ10を挿入するようにセットし、隙間を閉じてから、所定の切り込みにより研削加工する。なお、ロータリーテーブル20と砥石30のそれぞれの回転制御も適宜になされる。
【0009】
ここで、図6および図7に示すように、研削面11や吸着面2に落下する塵埃や削り屑6などにはシリコンの切粉の他、例えば300〜350番の荒さに相当するダイヤモンドの粒が砥石面31から脱落した破片などがある。これらを含めた削り屑6が粉塵として空中に飛散して室内を汚し、さらにはクーラント42に混じった汚濁水49が当該装置の筐体60の天井61から滴下する。なお、筐体60は説明の便宜上、透明な立方体を仮想したに過ぎない。
【0010】
このとき、図7(b)に示すように、筐体60内に搬入された半導体ウエーハ10が、ロータリーテーブル20上に載置され、矢印Vに示す真空吸引により吸着面2に吸着保持される際に、吸着パッド1の吸着面2に落下した塵埃や削り屑6などが付着したまま、削り屑6を噛み込んで新しい半導体ウエーハ10を吸着パッド1に載置した場合は、盤面平坦度(Total Thickness Variation;以下「TTV」と略す)を悪化させ、ウエーハ割れ、または傷付きの原因になる。
【0011】
そこで、前記片面研削においては、ロータリーテーブル20の吸着パッド1の吸着面2に付着した塵埃や削り屑6などは、TTVを悪化させ、傷付きおよびウエーハ割れの原因になるので、この原因を除去するためにオイルストーンまたはブラシを用いて、吸着面2に付着した塵埃や削り屑6などを払い落としていた。
【0012】
【特許文献1】
特開2002−178258号公報(第11頁、第5〜6図)
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかし、前記オイルストーンを用いて、吸着面2に付着した塵埃や削り屑6などを払い落とした場合は、ポーラス(通気性多孔質)セラミックで構成された吸着パッド1の吸着面2を磨耗して、平坦面の形状を崩し、TTVを悪化させる危険性があった。
【0014】
また、前記ブラシを用いて、吸着面2に付着した塵埃や削り屑6などを払い落とそうとした場合は、ブラシがけ作業により清浄にするつもりのところが、逆に前記ブラシの汚れを吸着面2に付着させる危険性もあった。
【0015】
近年の半導体メモリー、ICチップ、大容量メモリを備えた高速処理可能なパソコンなどに内蔵される超小型ICになる30〜50μmの極薄円盤状の半導体ウエーハを研削加工する研削盤には、品質管理上、三つの課題がある。第1に清浄、第2にTTV、第3に冷却である。これら、三つの課題は半導体ウエーハの極薄化が進む程に高度に厳密な管理を要求される。
【0016】
一般的に半導体ウエーハの最終用途である電子機器などに対する要求が、軽く、薄く、短く、小さく、しかも高性能であることを追求されて止まない以上、前述した三つの課題を解決する必要がある。なお、これら三つの課題である第1に清浄、第2にTTV、第3に冷却に関し、それぞれが技術概念としては異なっても、解決手段としては同一または類似の技術によることがある。
【0017】
本発明は、精密かつ安定品質を要求される半導体ウエーハ研削盤において、特に半導体ウエーハ10の交換時の吸着パッド1の吸着面2を清浄維持するように、塵埃や研削加工に伴って発生する切粉などの削り屑6や砥粒を吸着面2の平坦面形状を崩すことなく、洗浄・除去することによって、吸着した半導体ウエーハ10への仕上げ品質を維持できるようにした半導体ウエーハ研削盤を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、ロータリーテーブル(20)上で半導体ウエーハ(10)を吸着して保持する吸着面(2)と、前記吸着面(2)に吸着保持された半導体ウエーハ(10)の研削面(11)に対して砥石面(31)が対面して回転自在に軸支された砥石(30)と、を備えた半導体ウエーハ研削盤において、 半導体ウエーハ(10)が取り除かれ露出した状態の、前記吸着面(2)に対して洗浄効果を付与し得る噴射圧で洗浄媒体となる流体を噴出する噴射ノズル(45)を備えたことを特徴とする。
【0019】
このようにしたので、前記研削面(11)に発生する削り屑(6)その他の塵埃等が、例えばポーラスセラミックスでなる前記吸着面(2)の微小な孔の中に詰まって除去され難くなっていても、前記噴射ノズル(45)から洗浄効果を付与し得る噴射圧で洗浄媒体となる流体を噴出するので、効率良く洗浄除去し、半導体ウエーハ(10)が直接に載置される前記吸着面(2)のTTVも所定範囲に維持しながら清浄維持できる。
【0020】
また、請求項2に係る発明は、前記洗浄媒体となる流体は高圧水であるため、高圧水を発生させる既成の設備および技術を流用して、効率良い供給システムが構築できる。
【0021】
また、請求項3に係る発明は、前記噴射ノズル(45)は吸着面(2)の中心部から外縁部までの間に対向させて1個または複数個設けられ、前記ロータリーテーブル(20)の回転により前記吸着面(2)を回転させながら前記噴射ノズル(45)から流体を噴射することを特徴とする。
【0022】
このようにしたので、少ないノズル数で、前記吸着面(2)全体を均一に効率良く洗浄できる。
【0023】
また、請求項4に係る発明は、前記砥石(30)の外周に沿って円弧状の切欠部(72),(82)が設けられ、前記切欠部(72),(82)を通して前記砥石(30)が前記研削面(11)に対面摺接可能とし、前記半導体ウエーハ(10)の研削面(11)の露出部分を覆う開閉自在の防塵カバー(70),(80)を備えたことを特徴とする。
【0024】
このようにしたので、研削加工中の前記研削面(11)に発生する削り屑(6)を空中に巻き上げず、しかも工場内に漂う塵埃等が前記研削面(11)の上に落下しても付着させないように、前記防塵カバー(70),(80)で遮蔽できる。
【0025】
そして、防塵カバー(70),(80)を開放して、半導体ウエーハ(10)を吸着面(2)から取り外した後、天井からの汚れの落下が無く、吸着面(2)を汚すことも無くなる。
【0026】
また、請求項5に係る発明は、前記防塵カバー(70),(80)には、前記半導体ウエーハ(10)に対峙する面に前記噴射ノズル(45)を備えたので、半導体ウエーハ(10)が取り出された後、直ちに前記防塵カバー(70),(80)を閉じることで、前記噴射ノズル(45)が前記吸着面(2)に対峙され、閉蓋された室内で前記吸着面(2)の洗浄が行われ、しかも高圧噴射により、室内も同時に洗浄される。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明による実施の一形態について説明する。なお、各図にわたり、同一効果の物には同一符号を付けて説明の重複を避けているが、同一効果の部位でも断面の切り口などによっては違った形に図示していることがある。
【0028】
図1は本発明の実施の一形態を示す半導体ウエーハ研削盤において、吸着面2に対し、高圧水をジェット噴射する要部説明図である。ただし、図1からは、図6および図7に示した砥石30およびホルダ32の記載を省略している。
【0029】
図1に示すように、高圧水の供給管44が、吸着面2に対峙するように配設され、この供給管44は先端部を吸着面2の中心部に位置させて半径方向に延設され、吸着面2の中心部から外縁部までの間に対向するように複数個の噴射ノズル45が取付けられている。また、各噴射ノズル45は、吸着パッド1の吸着面2に付着した削り屑6を効率良く洗浄して徐去するように、吸着面2に対し斜め上から高圧水のジェット噴射を浴びせ掛ける噴射角度で配設されている。噴射角度は90度に近い角度でも洗浄効果が発揮できる。
このとき、吸着面2を回転させることで、吸着面2全体が洗浄される。
【0030】
このようにしたので、研削面11に発生する削り屑6その他の塵埃等が、ポーラスセラミックスでなる吸着面2の微小な孔の中に詰まって除去され難くなっていても、噴射ノズル44から洗浄効果を付与し得る噴射圧で洗浄媒体となる流体を噴出するので、効率良く洗浄除去し、半導体ウエーハ10が直接に載置される吸着面2のTTVも所定範囲に維持できて、清浄維持および/または冷却ができる。
【0031】
また、筐体60の天井61から滴下しようとする汚濁水49を吹き飛ばすように、天井61近くに配設されたブロワ管50から矢印51方向へ空気を吹き流すことにより、前述した高圧水のジェット噴射による洗浄効果を補完している。
【0032】
なお、特許請求の範囲でいう「洗浄媒体となる流体」は液体でも気体でも構わないが、本実施形態では純水を洗浄媒体に用いている。
【0033】
図2は本発明の実施の他の形態を示す半導体ウエーハ研削室の縦断面図であり、(a)は防塵カバーとして備えたヒンジドア70とスライドカバー80を閉じた状態、(b)は防塵カバーとして備えたヒンジドア70とスライドカバー80を開けた状態を示す。
【0034】
筐体60の側壁には半導体ウエーハ10を搬出入するための搬送アーム7が挿入可能な搬入口62が開口され、ベース65には枠体63が一体に立渡されている。筐体60内部には、防塵カバーとして備えた開閉自在のヒンジドア70とスライドカバー80が設けられ、閉じた状態において、吸着面2、砥石30を覆う研削室100が形成されている。
【0035】
図3は図1の筐体60内部において、防塵カバーとして備えたヒンジドア70とスライドカバー80が、それぞれ矢印M,N方向に開いた状態の半導体ウエーハ研削盤を示す要部斜視図である。これらの、防塵カバーには、吸着面2に半導体ウエーハ10を着脱交換可能とする開口面積を有して研削面11を露出するヒンジ開閉式またはスライド式の開閉機構を備えている。
【0036】
図4は、図3に示すヒンジドア70とスライドカバー80を矢印S,T方向に閉じた状態を示す要部斜視図である。
図2ないし図4に示すように、ヒンジドア70はヒンジ71により筐体60と一体の枠体63に回動自在に枢着され、スライドカバー80はロータリーテーブル20に対し水平方向を摺動自在にガイド81で支承されている。
そして、それぞれシリンダ76,86により開閉駆動される。
【0037】
ヒンジドア70のドア端の一部には、ほぼ半月形の切欠部72を設け、切欠部72の端面73には、砥石30の外周面33との間に僅かな隙間を空けて、閉塞時に嵌合する。この隙間は、ヒンジドア70の開閉時および閉塞時に外周面33と端面73が接触しない最小限でよい。
【0038】
一方、スライドカバー80の突き合わせ部の一部は、ほぼ半月形の切欠部82を設け、切欠部82の端面83は、砥石30の外周面33との間が接触しない程度に僅かな隙間を空けて、閉塞時に嵌合する。
そして、複数の噴射ノズル45を備えた高圧水供給管44がヒンジドア70に配設されている。図5に示すように、供給管44はヒンジドア70の上面に取付けられ、各噴射ノズル45がヒンジドア70に開口形成されたノズル挿入孔74を介して下面側に突出するように供給管44の噴出口に取り付けられている。各噴射ノズル45の配置は図1で示すと同様にヒンジドア70が閉じた状態で、吸着面2の中心部から周縁部にかけて、所定間隔に設けられている。
【0039】
この噴射ノズル45は、吸着面2に対して洗浄効果を付与し得る噴射圧で、高圧水を噴射する。この噴射圧として、望ましくは3MPa〜10MPa程度であり、さらには7MPa程度が良い。また、流量は5〜20リットル/min程度で洗浄可能となる。これも、実際に高圧水を噴射するのは図2(a),図4に示すように、半導体ウエーハ10が取り除かれ、吸着面2が露出した状態でヒンジドア70およびスライドカバー80を閉じてからである。さらに、砥石30をヒンジドア70およびスライドカバー80の高さに合わせて研削室100を閉蓋する。
【0040】
ここで動作について説明する。
図2(b),図3に示すように、ヒンジドア70とスライドカバー80を開けてから、半導体ウエーハ10をロータリーテーブル20上に着脱交換のハンドリングを行う。これら、ヒンジドア70とスライドカバー80の開閉動作は、シリンダ76,86により行われる。また、ハンドリングは、吸着パッド1aを有する搬送アーム7により行う。なお、砥石30およびホルダ32は、その軸方向に昇降可能な昇降機構(図示せず)により適宜に昇降がされる。
【0041】
また、図2(a),図4に示すように、ロータリーテーブル20上に一点破線で示すように載置された半導体ウエーハ10の研削面11の露出部分をヒンジドア70とスライドカバー80で覆い隠してから研削を開始する。その後、研削を終了すれば、ヒンジドア70とスライドカバー80を開き、覆い隠していた研削面11を露出させる。それから、再び半導体ウエーハ10をロータリーテーブル20上に着脱交換するハンドリング等の一連の操作を繰り返すことにより、大量生産に対応する。
【0042】
次に、半導体ウエーハ10が取り出されて吸着面2が露出した状態で、吸着面2の洗浄を行う場合、図2(a)に示すように、ヒンジドア70とスライドカバー80を閉じた状態でしかも、砥石30をヒンジドア70とスライドカバー80の高さに合わせて降ろしてから研削室100を閉蓋する。ロータリーテーブル20にて吸着面2に回転を与えながら、矢印P方向から供給される高圧水を噴射ノズル45が、斜め上から下方の吸着面2に向けて噴射するので、吸着面2に付着した削り屑6や汚濁水を効率良く洗浄して徐去する。
なお、吸着面2の汚れ具合によっては、噴射するノズル45を選択したり、高圧水をジェット噴射する角度および水圧等の勢いを加減する。
【0043】
また、図2ないし図4に示す噴射ノズル45は、ヒンジドア70が図示せぬ厚肉の構造であれば、その内部に埋め込まれた配管等によりヒンジドア70と一体構造にしてもよい。
【0044】
なお、本発明は、その技術思想の範囲内で種々の改良が可能であり、前述した実施の一形態の他にも多様な実施形態が考えられる。それらにおいて、噴射ノズル45が、高圧水をジェット噴射することにより、吸着面2を洗浄し、その洗浄効果と合わせて周囲に削り屑6を飛散させないヒンジドア70、スライドカバー80に類する覆いを設けた場合は、全て本願発明に属することは当然である。
【0045】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成したので、これにより、吸着・保持した半導体ウエーハの鏡面仕上げの品質を維持できるようにした半導体ウエーハ研削盤を提供できる。
【0046】
請求項1に係る発明によれば、研削面に発生する削り屑その他の塵埃等が、例えばポーラスセラミックスでなる吸着面の微小な孔の中に詰まって除去され難くなっていても、噴射ノズルから洗浄効果を付与し得る噴射圧で洗浄媒体となる流体を噴出するので、効率良く洗浄除去し、半導体ウエーハが直接に載置される前記吸着面の平坦面形状を崩すことなく、TTVも所定範囲に維持しながら清浄維持できる。
【0047】
また、請求項2に係る発明によれば、高圧水を発生させる既成の設備および技術を流用して、効率良い供給システムが構築できる。
【0048】
また、請求項3に係る発明によれば、少ないノズル数で、吸着面全体を均一に効率良く洗浄できる。
【0049】
また、請求項4に係る発明によれば、研削加工中の研削面に発生する削り屑を空中に巻き上げず、しかも工場内に漂う塵埃等が研削面の上に落下しても付着させないように、防塵カバーで遮蔽できる。
【0050】
そして、防塵カバーを開放して、半導体ウエーハを吸着面から取り外した後、天井からの汚れの落下が無く、吸着面を汚すことも無くなる。
【0051】
また、請求項5に係る発明によれば、防塵カバーには、半導体ウエーハに対峙する面に噴射ノズルを備えたので、半導体ウエーハが取り出された後、直ちに防塵カバーを閉じることで、噴射ノズルが吸着面に対峙され、閉蓋された室内で吸着面の洗浄が行われ、しかも高圧噴射により、室内も同時に洗浄される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す半導体ウエーハ研削盤において、高圧水をジェット噴射する要部説明図であり、一部を縦断面にしている。
【図2】本発明の実施の他の形態を示す半導体ウエーハ研削盤の縦断面図であり、(a)は防塵カバーを閉じて吸着面を洗浄する状態を示し、(b)は防塵カバーを開いた状態を示す。
【図3】図2の半導体ウエーハ研削盤において、防塵カバーを開いた状態を示す要部斜視図である。
【図4】図3のものにおいて、防塵カバーを閉じた状態を示す斜視図である。
【図5】図2ないし図4に示す噴射ノズルの取付け構造を示す要部斜視図である。
【図6】従来の半導体ウエーハ研削盤においてクーラントと共に削り屑などが飛び散る様子の説明図である。
【図7】(a)は従来の半導体ウエーハ研削盤において、飛び散った削り屑などを含む汚濁水が研削面に滴下した様子を示す説明図であり、(b)は、吸着パッドの吸着面に落下した削り屑などが付着したまま、新しい半導体ウエーハを吸着パッドに載置した様子の模式図である。
【符号の説明】
1,1a 吸着パッド
2 吸着面
6 削り屑
7 搬送アーム
10 半導体ウエーハ
11 研削面
20 ロータリーテーブル
30 砥石
31 砥石面
32 ホルダ
33 外周面
40 クーラント供給装置
41 液送管
42 クーラント
44 供給管
45 噴射ノズル
46,J,K,M,N,S,T,V 矢印
49 汚濁水
50 ブロア管
60 筐体
61 天井
62 搬入口
70 ヒンジドア
71 ヒンジ
74 ノズル挿入口
72,82 切欠部
73,83 端面
76,86 シリンダ
80 スライドカバー
81 ガイド
100 研削室

Claims (5)

  1. ロータリーテーブル(20)上で半導体ウエーハ(10)を吸着して保持する吸着面(2)と、
    前記吸着面(2)に吸着保持された半導体ウエーハ(10)の研削面(11)に対して砥石面(31)が対面して回転自在に軸支された砥石(30)と、を備えた半導体ウエーハ研削盤において、
    半導体ウエーハ(10)が取り除かれ露出した状態の、前記吸着面(2)に対して洗浄効果を付与し得る噴射圧で洗浄媒体となる流体を噴出する噴射ノズル(45)を備えたことを特徴とする半導体ウエーハ研削盤。
  2. 前記洗浄媒体となる流体は高圧水であることを特徴とする請求項1に記載の半導体ウエーハ研削盤。
  3. 前記噴射ノズル(45)は吸着面(2)の中心部から外縁部までの間に対向させて1個または複数個設けられ、前記ロータリーテーブル(20)の回転により前記吸着面(2)を回転させながら前記噴射ノズル(45)から流体を噴射することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体ウエーハ研削盤。
  4. 前記砥石(30)の外周に沿って円弧状の切欠部(72),(82)が設けられ、
    前記切欠部(72),(82)を通して前記砥石(30)が前記研削面(11)に対面摺接可能とし、前記半導体ウエーハ(10)の研削面(11)の露出部分を覆う開閉自在の防塵カバー(70),(80)を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の半導体ウエーハ研削盤。
  5. 前記防塵カバー(70),(80)には、前記吸着面(2)に対峙する面に前記噴射ノズル(45)を備えたことを特徴とする請求項4に記載の半導体ウエーハ研削盤。
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JP2017533834A (ja) * 2014-11-12 2017-11-16 イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド 平面研削盤
JP2018001374A (ja) * 2016-07-06 2018-01-11 株式会社荏原製作所 基板処理装置
CN108214158A (zh) * 2018-01-24 2018-06-29 吉安市满坤科技有限公司 一种可除尘的多层电路板磨边机
CN114472429A (zh) * 2021-12-13 2022-05-13 中建五局安装工程有限公司 一种移动防尘加工平台

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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