JP2004095238A - 電線搬送用チャック及びこれを備えた電線加工装置並びにこれを用いた電線加工方法 - Google Patents

電線搬送用チャック及びこれを備えた電線加工装置並びにこれを用いた電線加工方法 Download PDF

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Shoji Katayama
片山 庄司
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Furukawa Electric Co Ltd
Furukawa Automotive Parts Inc
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Abstract

【課題】電線の線癖を除去し圧着した端子の倒れを防止した電線搬送用チャック及びこれを備えた電線加工装置並びにこれらを用いた電線加工方法を提供する。
【解決手段】開閉可能な一対のチャック爪12,13を備え、当該チャック爪によって電線を搬送する電線搬送用チャック10に、電線をねじり方向に拘束することなく挟持するローラRをチャック爪のそれぞれに少なくとも1つづつ備えることで、電線を挟持するローラが回転して電線搬送中に電線癖を逃がすようにし、端子圧着までに電線癖をなくし端子Tの倒れを防止する。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、電線を把持して所定位置まで搬送する電線搬送用チャック及びこれを用いた電線加工装置並びに電線加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電線を把持して所定位置まで搬送する電線搬送用チャックの従来例としては、特開2001−045622号公報の図4に示されるチャックがある。このチャックは、チャックを構成する一方のブロックの電線把持部が略V字型の谷底に形成され、他方のブロックの電線把持部が前記谷型に対応した山形の山頂稜線部分に形成されている。そして、前記谷底部分と山頂稜線部分とで電線をしっかりと把持して所定位置まで搬送するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
また、従来から電線端部の絶縁部をストリップしてこの部分に端子を圧着する電線加工装置が知られている。ここで、従来技術のチャックを前記電線加工装置などの自動サブアッシー機に適用した場合、チャックが電線を把持して搬送し、端子を圧着した後コネクタに当該端子を挿入する前に電線が時計廻りに捩れ、圧着した端子が傾倒することがある。これは端子圧着後の電線に線癖が残っていることに起因する。
【0004】
具体的には、電線を所定の長さに切断した後この電線をなんら拘束していないと、電線内に残留したねじり応力や曲げ応力が解放されるように電線がねじれる傾向がある。しかしながら、従来技術のチャックで電線を拘束しながらストリップ工程や端子圧着工程に搬送すると上述の応力解放が生じる機会がなく、端子圧着後に上述の現象が生じて図9(a)から図9(b)に示すように端子T圧着後に電線Wがねじれて端子自体も倒れてしまう(図9(b)の矢印参照)。
【0005】
圧着した端子が倒れると、コネクタへの挿入工程において端子をコネクタに挿入することができず、不良品の発生により歩留まりが低下したり、電線加工装置の一時停止が頻繁に発生したりして生産効率が低下する。
【0006】
本発明の目的は、電線の線癖を除去し圧着した端子の倒れを防止した電線搬送用チャック及びこれを備えた電線加工装置並びにこれを用いた電線加工方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の電線搬送用チャックは、開閉可能な一対のチャック爪を備え、当該チャック爪で電線を挟持して電線搬送を行う電線搬送用チャックであって、電線をねじり方向に拘束することなく挟持するローラをチャック爪に備えたことを特徴としている。
【0008】
電線を挟持するローラが回転することで電線搬送中に電線癖を逃がすことができるので、端子圧着までに電線癖をなくし、端子圧着後に電線癖が逃げて端子部が倒れるのを防止する。
【0009】
また、本発明の請求項2に記載の電線加工装置は、電線の端部をストリップする電線ストリップ部と、ストリップされた電線に端子を圧着する端子圧着部と、ストリップ部に電線を搬送する第1の電線搬送部と、端子圧着部に電線を搬送する第2の電線搬送部とを有した電線加工装置において、請求項1に記載の電線搬送用チャックを第1の電線搬送部か第2の電線搬送部の少なくともいずれか一方に備えたことを特徴としている。
【0010】
また、本発明の請求項3に記載の電線製造方法は、請求項2に記載の電線加工装置を用いた電線製造方法である。
【0011】
かかる電線加工装置を用いた電線加工方法によって端子圧着部の倒れを防止することができ、電線サブアッシーの不良品低減や電線加工装置の一時停止低減を図ることが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態にかかる電線搬送用チャックを備えた電線加工装置並びにこれらを用いた電線加工方法を図面に基づいて説明する。
【0013】
本発明の一実施形態にかかる電線加工装置は、図1に示すように電線供給、計尺、切断、皮剥ぎ(ストリップ)、端子圧着、コネクタヘの挿入、サブアッシー排出の工程からなる加工ステーションを備えている。ここで、電線切断工程から皮剥ぎ工程、皮剥ぎ工程から端子圧着工程、端子圧着工程からコネクタヘの挿入工程においては搬送のため電線が工程の下流側に移動するようになっており、本実施形態では電線皮剥ぎ工程から端子圧着工程への電線搬送の過程で本発明にかかる電線搬送用チャックが使用される。
【0014】
続いて、かかる電線搬送に使用される電線搬送用チャックについて説明する。
【0015】
電線搬送用チャック10は、図2及び図3に示すように、チャック本体11と、チャック本体11に備わった開閉可能な一対のチャック爪12,13と、チャック爪12,13にそれぞれ回動自在に備わったローラユニット20〜50を有している。なお、これらの構成要素は全て鉄製であるが、材質は必ずしもこれに限定されない。従って、ローラ自体を硬質樹脂で作っても良い。
【0016】
チャック本体11にはその下部に高さ調整用のブロック14が設けられると共にチャック爪開閉用のエアシリンダ(図示せず)が備わっている。そして、外部から供給されるエアA(図2参照)の圧力によってチャック爪12,13が開閉するようになっている。また、チャック本体11の一側(図中手前側)には電線垂下防止用プレート15が固定されている。
【0017】
チャック爪12,13のそれぞれには一定距離離間して対向配置された電線保持プレート12a,12b,13a,13bが備わっている。この電線保持プレート12a,12b,13a,13bは、上端部が幅広V字状に形成されており、チャック爪12,13を閉じたときに一方のチャック爪の電線保持プレート12a,12bと他方のチャック爪の電線保持プレート13a,13bがそれぞれ入れ違いになって側面視で一部重なり合うようになっている(図4参照)。従って、チャック爪12,13を閉じたときに一方の電線保持プレート12a,12bと他方の電線保持プレート13a,13bとが協働して、電線を保持する保持部(保持孔)Bを形成するようになっている。なお、この保持孔Bはチャック爪12,13から電線Wが逸脱するのを防止するが、電線自体のねじり方向の動きを拘束しない程度の大きさを有している。
【0018】
また、対向する電線保持プレート間には一対のローラユニット20〜50が回動自在に取り付けられている。かかるローラユニット20〜50は、電線保持プレート12a,12b,13a,13bに固定されたシャフトSと、シャフトSにそれぞれ回動自在に取り付けられた3つの円板状ローラRとを備えている。なお、ローラ間にはスペーサPが介挿され、隣接するローラ同士が一定の間隔を保つようになっている。
【0019】
そして、一方のチャック爪に備わった一対のローラユニット20,30には各ローラRが千鳥状に配置されている。同様に他方のチャック爪に備わった一対のローラユニット40,50にも各ローラRが千鳥状に配置されている(図2、図3参照)。これによって、チャック爪12,13が閉じたときに電線Wは各ローラユニット20〜50に付き3箇所づつ合計12箇所で各ローラRの外周部によって挟持されるようになっている。
【0020】
なお、図5は電線Wがローラユニット20〜50で挟持された状態を上方から見た図(図中ではローラユニット20と40のみ図示)、図6は電線挟持状態における下側のローラユニット30,50を示した概略断面図である。
【0021】
続いて、かかる電線搬送用チャック1の作用について説明する。
【0022】
まず電線加工装置の電線切断装置によって電線を所定長さに切断してこれを搬送し、電線端部の絶縁部を皮剥ぎする。そして、電線両端部近傍を固定チャック101,111で把持する(図7(a))。続いて、この状態で移動チャック102のチャック爪を閉じることで電線Wを把持し(図7(b))、固定チャック101,111を開放して移動チャック102のみで電線Wを把持する(図7(c))。そして、この状態で次工程である電線端部への端子圧着工程に電線Wを搬送する(図8(d))。
【0023】
次いで、電線両端部近傍を端子圧着工程の固定チャック111,121で把持する(図8(e))。そして、移動チャック102を開放して固定チャック111,121のみで電線を把持し(図8(f))、電線端部に端子を圧着する。
【0024】
従来、この工程において電線を搬送する移動チャックはV型形状で電線搬送中に電線をねじり方向にも拘束していたので、電線に線癖があると端子圧着後にこの電線癖の逃げが生じ、電線が時計回りにねじれ圧着された端子が傾いてしまった(図8(b)参照)。
【0025】
しかし、本発明の上述の実施形態では移動チャック爪内のローラRが回転することにより端子圧着前の電線搬送中に線癖を積極的に逃す。これによって、端子圧着後の端子Tの倒れを防止することができ、不良品の低減や設備停止の低減を図ることができる。
【0026】
なお、上述の実施形態では、各チャック爪に円板状のローラRを3個づつ有した一対のローラユニット20〜50が備わっていたが、必ずしもこれに限定することはなく、各チャック爪に円板状のローラを2個づつ又は4個以上有した一対のローラユニットを備えていても良い。
【0027】
また、上述の実施形態にかかる電線搬送用チャックは、電線皮剥ぎ工程から端子圧着工程への電線搬送に使用されるものであった。特に電線切断工程と電線皮剥ぎ工程を同一のステーションで行うときはこのような使用方法で良いが、これに限定されることはなく、電線切断工程から電線皮剥ぎ工程への電線搬送に使用される電線搬送用チャックに適用しても良い。また、搬送チャックを搬送チェーンに取り付けて同一の搬送チャックが各工程を上流から下流に連続的に流れてくるような設備ではこれらの工程の双方に使用することができる。
【0028】
また、上述の実施形態における電線保持プレート12a,12b,13a,13bの上端は必ずしも幅広V字状である必要はない。さらに、電線垂下防止用プレート15は必ずしも必要としない。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に記載の電線搬送用チャックは、電線を挟持するローラが回転することで電線搬送中に電線癖を逃がすことができるので、端子圧着までに電線癖をなくし、端子圧着後に電線癖が逃げて端子部が倒れるのを防止することが可能となる。
【0030】
また、本発明の請求項2に記載の電線加工装置及びこれを用いた請求項3に記載の電線加工方法によると、端子圧着部の倒れを防止することができ、電線サブアッシーの不良品低減や電線加工装置の一時停止低減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる電線加工装置による各加工工程を説明するための図。
【図2】本発明の一実施形態にかかる電線搬送用チャックを示す斜視図。
【図3】図1の電線搬送用チャックを部分的に拡大して示す斜視図。
【図4】図1の電線搬送用チャックが電線を把持した状態を電線と垂直方向に沿って示した概略断面図。
【図5】図1の電線搬送用チャックが電線を把持した状態を示す斜視図。
【図6】図1の電線搬送用チャックが電線を把持した状態をローラユニットの長手方向に沿って示した概略断面図。
【図7】図1の電線加工装置を用いて電線を搬送する工程を説明する図。
【図8】図7に続く電線搬送工程を説明する図。
【図9】従来の電線加工装置における端子の倒れを説明する図。
【符号の説明】
10  電線搬送用チャック
11  チャック本体
12,13  チャック爪
12a,12b  電線保持プレート
13a,13b  電線保持プレート
20,30,40,50  ローラユニット
101  固定チャック
102  移動チャック
111,121  固定チャック
B  保持孔
P  スペーサ
R  ローラ
S  シャフト
T  端子
W  電線

Claims (3)

  1. 開閉可能な一対のチャック爪を備え、当該チャック爪で電線を挟持して電線搬送を行う電線搬送用チャックにおいて、
    前記電線をねじり方向に拘束することなく挟持するローラを前記チャック爪に備えたことを特徴とする電線搬送用チャック。
  2. 電線端部の絶縁部をストリップする電線ストリップ部と、ストリップされた電線に端子を圧着する端子圧着部と、ストリップ部に電線を搬送する第1の電線搬送部と、端子圧着部に電線を搬送する第2の電線搬送部とを有した電線加工装置において、
    請求項1に記載の電線搬送用チャックを前記第1の電線搬送部か前記第2の電線搬送部の少なくともいずれか一方に備えたことを特徴とする電線加工装置。
  3. 電線端部の絶縁部をストリップする電線ストリップ工程と、ストリップされた電線に端子を圧着する端子圧着工程と、ストリップ工程に電線を搬送する第1の電線搬送工程と、端子圧着工程に電線を搬送する第2の電線搬送工程とを有した電線加工方法において、
    請求項1に記載の電線搬送用チャックを前記第1の電線搬送工程か前記第2の電線搬送工程の少なくともいずれか一方の工程で用いることを特徴とする電線加工方法。
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