JP3077566B2 - 自動電線加工方法および自動電線加工装置 - Google Patents

自動電線加工方法および自動電線加工装置

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JP3077566B2
JP3077566B2 JP07180322A JP18032295A JP3077566B2 JP 3077566 B2 JP3077566 B2 JP 3077566B2 JP 07180322 A JP07180322 A JP 07180322A JP 18032295 A JP18032295 A JP 18032295A JP 3077566 B2 JP3077566 B2 JP 3077566B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動電線加工方法
および自動電線加工装置に関し、特に、自動車用の接地
線を自動加工するのに最適な自動電線加工方法および自
動電線加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にワイヤーハーネスを初めとする電
気配線システムを製造する際には、電線の両端部に端子
金具を圧着したり、場合によっては、圧着された端子金
具と電線の電気的接続部分をはんだ付けしたりする等の
加工工程が自動的に行われている。
【0003】例えば、実開昭63−200416号公報
に開示されている自動電線加工装置においては、同公報
の第1図に示されているように、電線の端部に加工を施
すために電線を搬送する電線搬送経路と、電線搬送経路
に電線を供給するための電線供給経路とを互いに交差す
る方向に設けているとともに、調尺された電線の両端部
を上記電線搬送経路沿いに並べた状態でクランプするこ
とにより、当該電線の途中部を略U字状に垂らし、クラ
ンプされた電線を上記電線搬送経路に沿って間欠的に搬
送することにより、電線の端部に所定の加工を施すよう
にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した電気配線シス
テムにおいては、例えば100mm〜200mm程度の
比較的短尺な電線の両端部に処理を施すことが要請され
る場合もある。しかし、上記従来の自動電線加工装置で
は、電線をU字状にクランプして搬送するものであるこ
とから、そのような短尺の電線の両端部を自動的に処理
することが困難であった。
【0005】すなわち、短尺の電線を加工する際には、
上述のような自動加工装置におけるように、電線をU字
状にクランプして両端部を同一方向に揃えることができ
ないため、電線が短尺に裁断される前に当該電線の一端
部に加工を施し、一端部への加工が終了した後、電線を
調尺して裁断することが好ましい。しかしながら、調尺
される前に電線の端部に加工を施す場合には、当該電線
の加工装置を電線搬送経路越しに上記電線供給経路と対
向させる必要があるため、加工が終了した電線を調尺す
るために繰り出すと、上記加工装置が邪魔になるという
不具合があった。そして、このことが、短尺の電線の両
端部に自動加工を施すことの障害となっていた。
【0006】本発明は上記不具合に鑑みてなされたもの
であり、短尺の電線の両端部を自動的に加工することの
できる自動電線加工方法および自動電線加工装置を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の構成は、長尺の電線が供給
される電線供給経路に対し交差する方向に電線搬送経路
を設け、供給された電線を調尺して裁断した後、裁断さ
れた電線をクランプにより上記電線搬送経路と交差する
略I字状の姿勢に保持して、上記電線搬送経路沿いに間
欠的に搬送することにより、電線の端部に加工を施す自
動電線加工方法であって、電線搬送経路越しに上記電線
供給経路と対向する電線加工ユニットに対し、調尺され
る前の電線の一端部を送給して加工を施し、一端部が加
工された電線を、上記電線加工ユニットから外れる方向
に繰り出すことにより、電線の調尺を行い、調尺された
電線を上記クランプによりクランプした後、裁断するこ
とを特徴とする自動電線加工方法である。
【0008】また、請求項2記載の構成は、長尺の電線
を電線供給経路に沿わせて供給する電線供給ユニット
と、上記電線供給経路に対し交差する方向に形成された
電線搬送経路に沿って配設されたクランプを含み、裁断
された電線を上記クランプにより上記電線搬送経路と交
差する略I字状の姿勢に保持して、上記電線搬送経路沿
いに間欠的に搬送する電線搬送ユニットと、供給された
電線を繰り出して調尺するとともに調尺された電線を裁
断する電線調尺裁断ユニットと、電線搬送経路越しに上
記電線供給経路と対向する電線加工ユニットと、電線調
尺裁断ユニットによって電線の調尺を行う際に、繰り出
された電線の先端部を上記電線加工ユニットから払い出
すガイドユニットとを備え、調尺される前の電線の端部
を電線加工ユニットに送給して加工を施した後、端部が
加工された電線を、上記電線加工ユニットから外れる方
向に繰り出すことにより、電線の調尺を行うとともに、
調尺された電線を上記クランプによりクランプした後、
裁断することを特徴とする自動電線加工装置である。
【0009】また、請求項3記載の構成は、請求項2記
載の自動電線加工装置において、上記ガイドユニット
は、電線加工ユニットの加工動作に連動して、加工され
るべき電線を上記電線加工ユニットに案内するガイド手
段を兼ねるものである。請求項1または2記載の構成で
は、短尺に裁断されていない電線の一端部に加工が施さ
れた後、加工後の電線が調尺され、クランプによって保
持された後、所定の長さに裁断される。ここで、電線が
調尺される際には、繰り出された電線が電線加工ユニッ
トから外れる方向に退避されるので、電線は、上記電線
加工ユニットに干渉することなく調尺される。
【0010】また、請求項3記載の構成では、同一のユ
ニットによって、電線加工ユニットへの電線の案内動作
と調尺時の電線の退避動作とが行われる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ、本
発明の好ましい実施の形態について詳述する。図1は、
本発明の実施の一形態における自動電線加工装置の要部
を示す断面略図であり、図2は、図1の自動電線加工装
置の外観斜視図であり、図3は、図1の自動電線加工装
置の平面略図である。
【0012】先ず、図2および図3を参照して、本実施
形態の自動電線加工装置1は、被覆された電線Wの両端
部にそれぞれ異なる種類の端子金具T1、T2を圧着
し、一方の端子金具T2には、はんだ付け加工を施すと
ともに曲げ加工を施した製品を自動生産するためのもの
である。図示の通り、本実施形態の自動電線加工装置1
は、互いに直交する水平方向に規定された電線搬送経路
PH1および電線供給経路PH2を区画している。
【0013】電線搬送経路PH1は、その上流端が上記
電線供給経路PH2の下流端と交差している。この電線
搬送経路PH1は、基台10の上に区画されているとと
もに、この基台10には、上記電線搬送経路PH1沿い
に裁断された電線Wを搬送する電線搬送装置20が配置
されているとともに、電線搬送装置20の一側方には、
上記搬送経路PHの上流側から順に、電線調尺裁断ステ
ーションS1、皮剥ぎステーションS2、端子圧着ステ
ーションS3、クリンプハイト測定ステーションS4、
はんだ用予熱ステーションS5、はんだ付けステーショ
ンS6、端子成形ステーションS7、および排出ステー
ションS8が区画されている。各ステーションS1〜S
7にはそれぞれ電線調尺裁断ユニット110、皮剥ぎユ
ニット120、端子圧着ユニット130、クリンプハイ
ト測定ユニット140、はんだ用予熱ユニット150、
はんだ付けユニット160、および端子成形用ユニット
170が配設されており、各ユニット110〜170に
よって、それぞれ対応する加工工程が行われるととも
に、排出ステーションS8にて加工工程を終えた電線W
がハンド180により、電線搬送装置20の他側方に配
置されて基台10に付設されいるトレー12に排出する
ようになっている。本実施形態において、皮剥ぎステー
ションS2、端子圧着ステーションS3、はんだ用予熱
ステーションS5、はんだ付けステーションS6、およ
び端子成形ステーションS7には、それぞれ、電線Wの
受渡しを行うハンドユニット100が配設されており、
各ステーションS2、S3、S5、S6、S7にてハン
ド100が対応するユニット120、130、150、
160、170に電線Wの端部を受け渡すようにしてい
るとともに、クリンプハイト測定ユニット140によっ
て不良と判定された電線Wについては、これをクリンプ
ハイト測定ステーションS4に続くはんだ用予熱ステー
ションS5のハンド100によって、上記トレー12に
排出可能に構成されている。
【0014】上記電線搬送装置20は、後述の通り裁断
された電線Wを電線供給経路PH2に沿う略I字状の姿
勢に保持して、上記電線搬送経路PH1沿いに搬送する
ためのものであり、基台10に形成されたレール11に
沿って回動される無端チェーン21と、無端チェーン2
1の上に所定の間隔を隔てて併設されたクランプ22
と、無端チェーン21を電線搬送経路PH1沿いに担持
する一対のスプロケットユニット23、24と、一方の
スプロケットユニット23に連結されたクラッチブレー
キユニット25と、クラッチブレーキユニット25を介
して無端チェーン21を回転駆動するモータ26とを有
しており、この無端チェーン21を間欠的に回転駆動す
ることにより、上記クランプ22を各ステーションS1
〜S8に順次間欠的に搬送するものである。
【0015】次に、図4および図5を参照して、本実施
形態のクランプ22について詳述する。図4および図5
は、それぞれ電線搬送装置20の要部を示す正面略図で
ある。上記クランプ22は、チェーン21を構成するピ
ン21Aによって、チェーン21に連結されているブロ
ック部22Aと、ブロック部22Aに対し、ピン22B
によって枢支されている爪部22Cとを備えている。ブ
ロック部22Aには、上向きに開く溝22Eが形成され
ている。この溝22Eは、電線搬送経路PH1に直交す
る水平方向に貫通しており、上記爪部22Cの一方の回
動端22Fは、上記溝22E内に入り込んで、当該溝2
2Eの、電線搬送経路PH1の上流側端面22Hに圧接
可能に構成されている。これとともに、爪部22Cの他
方の回動端22Gには、一端部27Aがブロック部22
Aに固定された引っ張りコイルばね27の他端部27B
が固定されており、この引っ張りコイルばね27の付勢
力によって、上記爪部22Cの一方の回動端22Fが上
記溝22Eを閉じて端面22Hに圧接するように構成さ
れている。そして、上記電線Wを溝22E内に導入し、
上記端面22Hと爪部22Cの一方の回動片22Fとで
挟持することにより、電線Wをクランプすることが可能
になる。
【0016】上記爪部22Cを操作するために、ステー
ションS1〜S8には、2本一組のシリンダ28、29
が設けられており、何れもロッド28A、29Aが上向
きになるように垂直に配置されている。一方のシリンダ
28は、クランプ22のブロック部22Aを位置決めす
るためのものであり、クランプ22の停止時に、上記レ
ール11に形成されたスリット11Aを介してブロック
部22Aの底部に形成された有底の挿入穴22Jにロッ
ド28Aが対向する位置に配置され、フレーム28Bを
介して基台10に固定されている。そして、クランプ2
2の停止時にロッド28Aを伸長させ、挿入穴22J内
にロッド22Aを挿入することにより、ブロック部22
Aの精緻な位置決めが図られている。なお、本実施形態
では、停止したブロック部22Aの上方に対向する押込
み用アクチュエータ210が各ステーションS1〜S8
毎に設けられている。このアクチュエータ210は、上
下に進退可能なロッド211と、ロッド211の下端に
固定された押圧板212とを備えており、上記ロッド2
11を下方に伸長させて押圧板212の自由端でブロッ
ク部22Aを下方に押圧することにより、上記シリンダ
28のロッド28Aと協働して、ブロック部22Aを挟
み込み、もって、クランプ22の上下方向におけるより
精緻な位置決めを行うようにしている。
【0017】他方のシリンダ29は、クランプ22の爪
部22Cを操作するためのものであり、クランプ22の
停止時に、爪部22Cの他方の回動端22Gの下面が対
向する位置に配置され、フレーム29Bを介して基台1
0に固定されている。そして、クランプ22の停止時に
ロッド29Aを伸長させ、爪部22Cの他方の回動端2
2Gを押し上げることにより、爪部22Cは、上記ピン
22B回りに図4において反時計回りに回動し、図5に
示すように、ブロック部22Aの溝22Eを開放するよ
うになっている。
【0018】次に、図1および図2を参照して、電線供
給経路PH2には、その上流端(図3の上側)から、ド
ラム31に巻回された長尺の電線Wを供給する電線供給
ユニット30と、供給された電線Wの癖取りを行う癖取
りユニット40と、癖取りされた電線Wを調尺するとと
もに、調尺された電線Wを裁断する電線調尺裁断ユニッ
ト110とがこの順序で配設されている。
【0019】電線供給ユニット30は、ドラム31を載
置させた状態でドラム31を回転駆動可能なドラム駆動
装置32と、駆動されたドラム31から繰り出された電
線をストックするストック装置33とを有している。癖
取りユニット40は、複数対のローラ41によって、電
線供給ユニット30のストック装置33から繰り出され
た電線Wの曲がりを矯正するためのものである。本実施
形態においては、上記端子圧着ステーションS3の端子
圧着ユニット130に端子金具T2を供給するための端
子金具フィーダ131が、電線供給経路PH2の上方に
配置されている関係上、電線Wは、この端子金具フィー
ダ131の下方を潜ってストック装置33から癖取りユ
ニット40に送給されている。
【0020】図1を参照して、上記電線調尺裁断ステー
ションS1に配置されている電線調尺裁断ユニット11
0は、調尺のために電線Wに張力を付与した状態で電線
Wを繰り出すローラ対111と、ローラ対111から繰
り出された電線Wを上記電線供給経路PH2に沿って、
その下流側に案内する電線ノズル112と、電線ノズル
112によって案内された電線Wを裁断するための一対
のカッタ113とを有している。上記ローラ対111
は、回転中心が垂直に延びており、互いに電線供給経路
PH2を挟んで対向している。そして、電線供給経路P
H2上にある電線Wを挟みつけた状態で回転することに
より、当該電線供給経路PH2の下流側にも上流側にも
選択的に繰り出せるように構成されている。上記カッタ
113は、図示しない駆動部材により、互いに電線供給
経路PH2を開閉する方向に駆動されることにより、当
該電線供給経路PH2上にある電線Wを裁断するための
ものである。本実施形態では、被覆された電線Wの両端
部を処理するために、上記一対のカッタ113と一体的
に駆動される一対の皮剥ぎ刃114が、上記電線供給経
路PH2の上流側に併設されている。そして、皮剥ぎ刃
114が電線供給経路PH2上にある電線Wを挟み込ん
だ状態で上記ローラ対111により電線Wを電線供給経
路PH2の上流側に繰り出すことにより、皮剥ぎ加工を
も行うことができるように構成されている。
【0021】次に、図1、図2および図6を参照して、
加工される電線Wの一端部に一方の端子金具T1を圧着
するための、電線加工装置としての端子圧着ユニット6
0について説明する。図6は、裁断される前の電線Wの
端部を加工するための機構を示す斜視図である。図1を
参照して、本実施形態に係る端子圧着ユニット60は、
アンビル61とクリンパー62との間で端子金具T1を
電線Wの端部に圧着するためのものであり、上記端子金
具T1は、周知の端子金具フィーダ63(図2参照)か
ら図示しない移送ユニットを介して上記アンビル61の
上に一つずつ移送される。周知の通り、端子金具T1
は、電線Wの芯線部分に圧着される芯線用バレルT11
と、被覆部分の端部に圧着される被覆用バレルT12と
を一体に備えている。上記アンビル61およびクリンパ
ー62は、それぞれ、各バレルT11、T12に対応し
て対をなしている。
【0022】本実施形態において、上記端子圧着ユニッ
ト60は、上記電線搬送経路PH1越しに上記電線供給
経路PH2の下流端と対向している。そして、この端子
圧着ユニット60に対し、調尺される前の電線Wの皮剥
ぎ端部を送給して圧着加工を施した後、調尺し、電線搬
送装置20のクランプ22によって電線Wを保持した
後、調尺された電線Wを裁断するようにしている。
【0023】上述した加工方法を実現するために、本実
施形態では、電線調尺裁断ステーションS1のところに
停止したクランプ22を介して上記電線調尺裁断ユニッ
ト110の電線ノズル112から繰り出された電線Wの
端部を、上記アンビル61上の端子金具T1に案内する
ガイドユニット70が採用されている。次に、図1、並
びに図6ないし図8を参照して、ガイドユニット70に
ついて説明する。図7および図8は、ガイドユニット7
0の斜視図である。
【0024】先ず、図7を参照して、このガイドユニッ
ト70は、互いに重合わせ面71A、72Aを区画する
ブロック状に形成された一対のガイド部材71、72
と、各ガイド部材71、72を重合わせ面71A、72
Aが一垂直平面上で重なり合うガイドポジション(図6
および図8に示すポジション)と一水平面上に沿って開
く開放ポジション(図7に示すポジション)とに変位可
能に駆動するアクチュエータ73と、アクチュエータ7
3の下面に取り付けられた担持プレート74とを有して
いる。
【0025】上記ガイド部材71、72の各重合わせ面
71A、72Aには、それらが重なり合うガイドポジシ
ョンにおいて、繰り出された電線Wを案内するため案内
経路を区画するガイド溝71B、72Bが形成されてい
る。各ガイド溝71B、72Bは、電線Wを挿入する側
に形成されるテーパ形状の導入部71C、72Cと、導
入部71C、72Cに連続する平行部71E、72E
と、平行部に連続して、電線Wを上記アンビル61の上
方へ案内するテーパ形状の絞り部71F、72Fとをそ
れぞれ備えている。ガイド溝71B、72Bは、何れも
半円形に形成されており、導入部71C、72Cと絞り
部71F、72Fは、何れも端子圧着ユニット60側が
細くなるように形成されている。
【0026】上記アクチュエータ73は、図示しない軸
支部材を介して、各ガイド部材71、72を回動変位可
能に保持している。アクチュエータ73には、アーム7
4Aおよびアーム74Aに固定されて垂直に延びる取付
け板74Bを介してシリンダ75が取りつけられてお
り、このシリンダ75のロッド75Aに固定された払出
し板76が、一方のガイド部材71に設けられた切欠7
1Gを通して上記ガイド溝71B、72Bに対向してい
る。
【0027】払出し板76は、ガイド部材71、72が
開放ポジションに変位しているときに、開放された電線
Wを一定量上記ガイド溝71B、72Bと直交する方向
(電線搬送経路PH1の上流側から下流側に沿う方向)
に押し出すことにより、電線調尺裁断ユニット110に
よって、調尺のために繰り出された電線Wを払出し、端
子圧着ユニット60に対し、電線Wの端部、すなわち、
圧着された端子金具T1が干渉するのを防止している。
【0028】上記切欠71Gは、ガイド部材71が払出
し板76と干渉するのを防止するためのものであり、払
出し板76を挿通するのに必要充分な幅を備えている。
また、両ガイド部材71、72の各重合わせ面71A、
72Aには、上記切欠71Gと連通するガイド溝71
H、72Hが形成されており、各ガイド部材71、72
が開放ポジションに変位している状態で上記シリンダ7
5がロッド75Aを伸長することによって、払出し板7
6が上記ガイド溝71B、72Bと交差する方向に変位
した際に、この払出し板76を案内できるようになって
いる。本実施形態においては、払い出された電線Wの端
部を受けるために、基台10に受台13が配置されてい
る(図2参照)。また、基台10には、受台13に端部
が受けられた電線Wの途中部分を受ける受け棒14が、
電線搬送経路PH1に沿って設けられている。
【0029】次に、図1および図6を参照して、ガイド
ユニット70の担持プレート74は、昇降機構77によ
って上下に昇降可能に担持されている。上記昇降機構7
7は、取付け板78を介して端子圧着ユニット50の前
面に取りつけられているとともに担持プレート74の下
面に対向する本体部77Aと、本体部77Aの下面に取
りつけられたシリンダ77Bとを備えており、シリンダ
77Bのロッド77Cを上記担持プレート74の下面に
固定することにより、担持プレート74を昇降するよう
にしている。担持プレート74の昇降動作をスムーズに
ガイドするために、シリンダ77Bの両側には、担持プ
レート74の下面に固定された一対のガイドバー77E
が垂下しており、本体部77Aの挿通孔77Fに摺動可
能に挿通している。また、各ガイドバー77Eの両外側
には、本体部77Aのねじ孔に螺合するボルト77Gが
立設されている。このボルト77Gは、ナット77Hに
よって本体部77Aに止定されており、このボルト77
Gによって、本体部77Aに対する担持プレート74の
最大接近量が規定されている。
【0030】図2を参照して、80は、コントローラで
あり、81は、コントローラ80の操作盤である。コン
トローラ80には、マイクロコンピュータその他の電装
品が含まれており、オペレータ82が操作盤81を操作
することにより、後述するように各ユニットの動作を制
御して、電線Wの両端部に自動加工を施すことができる
ようになっている。
【0031】次に、図1および図2並びに図9から図1
9を参照して、本実施形態において、電線Wの端部に端
子金具T1を圧着する工程について詳述する。図9およ
び図10、並びに図14ないし図19は、本実施形態の
端子金具圧着工程を示す平面略図であり、図11ないし
図13は、本実施形態の端子金具圧着工程を示す背面略
図である。
【0032】先ず、図2を参照して、オペレータ82が
制御盤81を操作すると、各ユニットが初期ポジション
に戻り、図1および図9に示す状態になる。この図1お
よび図9に示す初期状態において、電線搬送装置20の
クランプ22が電線調尺裁断ステーションS1に停止す
ると、図1に示す各シリンダ28、29およびアクチュ
エータ210が作動し、クランプ22を開放する(図5
参照)。
【0033】図10および図11に示すように、クラン
プ22が開放されると、電線調尺裁断ユニット110の
ローラ対111が回動し、電線Wを電線送給経路PH2
の下流側に送給する。これにより電線Wは、クランプ2
2の溝22Eを通り、さらにガイドユニット70のガイ
ド溝71B、72Bを通って、端子圧着ユニット60の
アンビル61とクリンパー62の間に搬送される。
【0034】電線Wの端部が搬送されると、図12に示
すように、昇降機構77のシリンダ77Bがロッド77
Cを縮長することにより、電線Wの端部が降下して、ア
ンビル61の上に供給された端子金具T1の上に載置さ
れる。その後、図13に示すように、クリンパー62を
降下させることにより、端子金具T1を電線Wの端部に
圧着することが可能になる。
【0035】次に、図14を参照して、端子金具T1が
圧着されると、ガイドユニット70の各ガイド部材7
1、72が開放ポジションに変位し、電線Wを開放する
とともに、電線調尺裁断ユニット110のローラ対11
1が回動し、電線Wを調尺するために、一旦、電線Wを
定位置に引き戻す。そして、図15に示すように、ガイ
ドユニット70のシリンダ75がロッド75Aを伸長す
ることにより、当該ロッド75Aに固定されている払出
し板76が電線Wを端子圧着ユニット60から外れる方
向(本実施形態では電線搬送経路PH1の下流側)に払
い出す。
【0036】その後、図16に示すように、ローラ対1
11を再度回動させて電線Wを繰り出し、調尺すること
により、電線Wは、正規の長さに調尺される。このと
き、電線Wは、払出し板76によって電線搬送経路PH
1の下流側に払い出されているので、電線Wの端部は、
それに圧着された端子金具T1とともに、上記受台13
に受け止められる。なお、この調尺工程と並行して、端
子圧着ユニット60のアンビル61には、端子フィーダ
63(図2参照)から図示しない移送ユニットを介して
端子金具T1が供給される。
【0037】次に、図17を参照して、電線Wが調尺さ
れると、先ずクランプ22が電線Wをクランプし、電線
Wが位置決めされる。この状態で電線調尺裁断ユニット
110のカッタ113および皮剥ぎ刃114が互いに電
線供給経路PH2を閉じる方向に駆動されることによ
り、電線Wが裁断されるとともに、裁断されて、電線供
給経路PH2の上流側にある電線Wの端部には、皮剥ぎ
のための切込みが入れられる。
【0038】この図17の状態で図18に示すように、
ローラ対111が電線Wを引き戻すことにより、皮剥ぎ
加工が施される。そして、図19に示すように、この裁
断皮剥ぎ加工の間に、電線搬送装置20の無端チェーン
21が駆動されることにより、クランプ22は、電線W
が裁断された直後に駆動され、電線Wを把持したクラン
プ22が下流側のステーションに順次搬送されるととも
に、このクランプ22に後続するクランプ22が、電線
調尺裁断ステーションS1の前に停止し、図9の状態に
戻る。そして、上記工程を繰り返すことにより、調尺さ
れる前の電線Wの端部に順次、皮剥ぎ加工および端子圧
着加工が施される。また、下流側のステーションに搬送
された電線Wの他端部側には、皮剥ぎ加工(ステーショ
ンS2)、端子圧着加工(ステーションS3)、クリン
プハイト測定検査(ステーションS4)、はんだ加工
(ステーションS5、S6)、端子曲げ加工(ステーシ
ョンS7)が順次施され(図2、図3参照)、合格品に
ついては排出ステーションS8にてトレー12に排出さ
れる。
【0039】以上説明したように、本実施形態の構成で
は、短尺に裁断されていない電線Wの一端部に加工を施
した後、裁断された電線Wを搬送することができるの
で、電線Wを略I字状に搬送することによって、電線W
の他端部をも加工することができる結果、短尺の電線W
の両端部を自動的に加工することができるという顕著な
効果を奏する。特に、本実施形態では、同一のガイドユ
ニット70によって、端子圧着ユニット60への電線W
の案内動作と調尺時の電線Wの退避動作とが行われるの
で、部品点数を低減し、廉価な製造装置を提供すること
ができるという利点がある。
【0040】上述した実施の形態は、本発明の好ましい
具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上記形態に限
定されない。例えば、本発明は、導電性の編組み線から
なる電線にも適用することが可能である。その場合に
は、皮剥ぎ加工を施すことなく端子金具T1、T2を両
端部に圧着することが可能であることから、電線調尺裁
断ユニット110の皮剥ぎ刃114や、他端部側の皮剥
ぎステーションS2(皮剥ぎユニット120)が省略さ
れることは容易に理解されよう。或いは、パーツフィー
ダ63、131に代えて、図2の二点鎖線64に例示す
るように、端子金具が連続している端子帯を用いて、端
子圧着ユニット60、130に端子金具を供給するよう
にしてもよい。また、電線Wの端部に加工を施すための
各ステーションS1〜S8の間のいずれかに予備のブラ
ンクステーションを設けてもよい。その他、種々の設計
変更が可能であることは云うまでもない。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
または2記載の構成では、短尺に裁断されていない電線
の一端部に加工を施した後、裁断された電線を搬送する
ことができるので、電線を略I字状に搬送することによ
って、電線の他端部をも加工することができる結果、短
尺の電線の両端部を自動的に加工することができるとい
う顕著な効果を奏する。
【0042】また、請求項3記載の構成では、同一のユ
ニットによって、電線加工ユニットへの電線の案内動作
と調尺時の電線の退避動作とが行われるので、部品点数
を低減し、廉価な製造装置を提供することができるとい
う利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における自動電線加工装
置の要部を示す断面略図である。
【図2】図1の自動電線加工装置の外観斜視図である。
【図3】図1の自動電線加工装置の平面略図である。
【図4】電線搬送装置の要部を示す正面略図である。
【図5】電線搬送装置の要部を示す正面略図である。
【図6】裁断される前の電線の端部を加工するための機
構を示す斜視図である。
【図7】ガイドユニットの斜視図である。
【図8】ガイドユニットの斜視図である。
【図9】本実施形態の端子金具圧着工程を示す平面略図
である。
【図10】本実施形態の端子金具圧着工程を示す平面略
図である。
【図11】本実施形態の端子金具圧着工程を示す背面略
図である。
【図12】本実施形態の端子金具圧着工程を示す背面略
図である。
【図13】本実施形態の端子金具圧着工程を示す背面略
図である。
【図14】本実施形態の端子金具圧着工程を示す平面略
図である。
【図15】本実施形態の端子金具圧着工程を示す平面略
図である。
【図16】本実施形態の端子金具圧着工程を示す平面略
図である。
【図17】本実施形態の端子金具圧着工程を示す平面略
図である。
【図18】本実施形態の端子金具圧着工程を示す平面略
図である。
【図19】本実施形態の端子金具圧着工程を示す平面略
図である。
【符号の説明】
1 自動電線加工装置 60 端子圧着ユニット(電線加工装置) 70 ガイドユニッ 71 ガイド部材 72 ガイド部材 76 払出し板 80 コントローラ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺の電線が供給される電線供給経路に対
    し交差する方向に電線搬送経路を設け、供給された電線
    を調尺して裁断した後、裁断された電線をクランプによ
    り上記電線搬送経路と交差する略I字状の姿勢に保持し
    て、上記電線搬送経路沿いに間欠的に搬送することによ
    り、電線の端部に加工を施す自動電線加工方法であっ
    て、 電線搬送経路越しに上記電線供給経路と対向する電線加
    工ユニットに対し、調尺される前の電線の一端部を送給
    して加工を施し、 一端部が加工された電線を、上記電線加工ユニットから
    外れる方向に繰り出すことにより、電線の調尺を行い、 調尺された電線を上記クランプによりクランプした後、
    裁断することを特徴とする自動電線加工方法。
  2. 【請求項2】長尺の電線を電線供給経路に沿わせて供給
    する電線供給ユニットと、 上記電線供給経路に対し交差する方向に形成された電線
    搬送経路に沿って配設されたクランプを含み、裁断され
    た電線を上記クランプにより上記電線搬送経路と交差す
    る略I字状の姿勢に保持して、上記電線搬送経路沿いに
    間欠的に搬送する電線搬送ユニットと、 供給された電線を繰り出して調尺するとともに調尺され
    た電線を裁断する電線調尺裁断ユニットと、 電線搬送経路越しに上記電線供給経路と対向する電線加
    工ユニットと、 電線調尺裁断ユニットによって電線の調尺を行う際に、
    繰り出された電線の先端部を上記電線加工ユニットから
    払い出すガイドユニットとを備え、調尺される前の電線
    の端部を電線加工ユニットに送給して加工を施した後、
    端部が加工された電線を、上記電線加工ユニットから外
    れる方向に繰り出すことにより、電線の調尺を行うとと
    もに、調尺された電線を上記クランプによりクランプし
    た後、裁断することを特徴とする自動電線加工装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の自動電線加工装置におい
    て、 上記ガイドユニットは、電線加工ユニットの加工動作に
    連動して、加工されるべき電線を上記電線加工ユニット
    に案内するガイド手段を兼ねるものであることを特徴と
    する自動電線加工装置
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