JP2004095192A - 電子顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】選択された絞り孔を正確に所定の位置に位置決めすることができる電子顕微鏡を実現する。
【解決手段】異なった孔径の絞り孔を選択する場合には、図4の表に示すように、現在選択されている絞り孔と次に選択する絞り孔ごとにマトリックス状に座標値をあらかじめ設定しておき、新たな絞り孔の選択を行う場合には、現在と次に選択される絞り孔ごとに設定された個別の絞りの座標位置に基づいて、絞りを移動させる。このように座標値を事前に求めておき、その座標値に基づいて絞りの移動を行うようにしたので、前記した絞りの送り機構および絞り位置検出機構のいずれにも誤差が含まれていても、絞りを正しい位置に移動させることができる。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一次電子ビームを試料に照射し、試料を透過した電子、試料表面から反射した電子、試料の2次励起により発生した電子に基づいて試料像を得るようにした電子顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子顕微鏡では、電子銃から発生し加速された電子ビームを、コンデンサレンズ、対物レンズにより試料上に細く集束している。この試料を透過、散乱した電子を中間レンズと投影レンズにより結像し、結像位置に蛍光板を配置し蛍光板上に拡大投影された像を観察している。また、蛍光板に代え、結像位置にCCDカメラのごときTVカメラを配置し、TVカメラのスクリーンに投影された像を映像信号に変換し、この映像信号を陰極線管などの表示装置に供給し、表示装置によって像を観察することも行われている。
【0003】
また、別のタイプの電子顕微鏡、すなわち、走査透過電子顕微鏡では、電子銃から発生し加速された電子ビームを、コンデンサレンズ、対物レンズにより試料上に細く集束すると共に、試料上の所定範囲を電子ビームで走査するようにしている。試料に電子ビームを照射することによってこの試料を透過した電子を検出し、この検出信号を一次電子ビームの走査に応じてディスプレイに供給し、試料の走査透過電子顕微鏡像を表示するようにしている。
【0004】
更に、走査透過電子顕微鏡においては、試料の走査2次電子像や反射電子像を得ることができる。この場合、電子銃から発生し加速された電子ビームを、コンデンサレンズ、対物レンズにより試料上に細く集束すると共に、試料上の所定範囲を電子ビームで走査するようにしている。この試料に一次電子ビームを照射することによって生じた2次励起により、試料から発生した2次電子を検出し、この検出信号を一次電子ビームの走査に応じてディスプレイに供給すれば、試料の走査2次電子像を表示することができる。また、試料から反射された反射電子を検出し、この検出信号を一次電子ビームの走査に応じてディスプレイに供給すれば、試料の走査反射電子像を表示することができる。
【0005】
このような走査透過電子顕微鏡では、主に3つの絞りが使用される。この絞りは、基本的に観察目的に沿った電子のみを通過させ、観察目的にとって悪影響を与える電子の信号を阻止するために配置される。この3つの絞りの種類について、電子光学系の上段から配置される絞りから簡単に説明する。
【0006】
まず、コンデンサレンズと試料との間に、コンデンサレンズ絞りが配置される。このコンデンサレンズ絞りは、電子銃から発生した電子のうち、大きな開き角をもって試料に入射する電子を制限する。
【0007】
次に、通常、対物レンズ内で試料と対物レンズポールピース下極内の間に対物レンズ絞りが配置される。この対物レンズ絞りは、明視野像、暗視野像の観察を行うため、試料を透過した電子の内、特定の散乱角を有した電子のみを選択的に通過させるために設けられている。
【0008】
次に、通常、対物レンズと中間レンズとの間に制限視野絞りが配置される。この制限視野絞りは、試料の任意の領域からの回折図形を得るために用いられている。
【0009】
これらの各絞りには、それぞれ大きさの異なった複数の円形の絞り孔が設けられ、走査透過電子顕微鏡の観察モードやそれぞれの観察モードにおける取得像の倍率等によって、異なった径の絞り孔を選択して、選択した絞り孔を所定の位置に配置する必要がある。
【0010】
この各絞りにおいて、これから行なうべき観察モードや倍率などに応じて、適切な絞り孔を選択することになるが、この絞り孔の選択(絞り位置の移動)は、多くの場合、オペレータによるマニュアル操作によって行われている。ただし、近年、絞り孔の選択、位置決めを電動モータによって行う装置も開発されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記した各絞りにおいて、電子ビームの試料への照射条件、倍率、観察視野など、観察条件を変えるごとに、適切な絞り孔を選択し、選択された絞り孔を定められた位置に正確に配置させなければならない。そのため、各絞りを頻繁に動かすことが多く、電子顕微鏡の操作を煩雑にする一つの要因となっている。
【0012】
特に高い分解能が必要な場合や、高い精度で情報を得る必要があるときには、絞りを正確に位置決めしなければならない。電子顕微鏡の操作に習熟していないオペレータにとっては、この位置決め作業は難しい操作の一つとなっている。絞りの位置を大きくずらし、選択した径の絞り孔が光軸から大きく外れてしまうと、再びその絞り孔を探すことが大変困難な作業となる。
【0013】
前述したように、絞り孔の選択・位置決めのための絞りの移動を電動モータによって行う装置も開発されている。このような絞りの移動を電動モータによって行う場合、選択した絞り孔を必要とする位置の近くまで移動させることはできるが、正確な設定位置に絞り孔の中心を配置することはできず、モータによる絞りの移動の後に、手動で絞りの位置決め作業が必要となる。
【0014】
電動モータによる絞りの移動には、できる限り正確な移動量を得るために、ポテンショメータによって絞りの位置検出を行い、ポテンショメータにより得られた移動量に応じて電動モータによる絞りの移動を制御することも試みられている。しかしながら、絞り移動機構に使用されている移動送りねじのバックラッシュ、歯車のバックラッシュなどがあり、μmオーダーでの絞り孔の位置決めは困難となっている。
【0015】
また、絞り位置の現在値を読み出す機構について、実際の移動量を直接読み取ることができず、モータや絞り送り機構上の機械要素の移動量や回転量で絞りの移動量を推測することになり、このような構成では、絞りの移動量や絞り位置を正確に検出できることは困難である。
【0016】
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、その目的は、選択された絞り孔を正確に所定の位置に位置決めすることができる電子顕微鏡を実現するにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明に基づく電子顕微鏡は、一次電子ビームを試料に照射し、試料を透過した電子、あるいは、試料表面から発生する電子などに基づいて試料像を観察する電子顕微鏡であって、その電子光学系の一部に複数の異なった径の絞り孔を有した絞りが配置されている電子顕微鏡において、所定の位置に配置された各絞り孔ごとに、各絞り孔のそれぞれから他の絞り孔を所定の位置に配置する際の絞りの座標値が求められ記憶されており、所望の径の絞り孔を所定の位置にセットする際、記憶されている座標値から現在セットされている絞り孔から該所望の径の絞り孔を選択して所定の位置にセットするための絞りの座標値を読み出し、該読み出した座標値に基づいて絞りの移動を行うようにしたことを特徴としている。
【0018】
請求項1に基づく発明では、絞りに設けられた複数の絞り孔ごとに、他の絞り孔を選択して所定の位置にセットするため、マトリックス状に絞りの座標値を記憶しておき、絞り孔を交換する際には、マトリックス状に記憶された座標値から、旧の絞り孔から新の絞り孔に交換するときに適用される座標値を読み出し、この座標値に基づいて絞りの移動を行い、新たな絞り孔を光軸上などの所定の位置に配置する。
【0019】
請求項2に基づく発明では、絞り位置の座標値に誤差が生じた場合、特定の絞り孔についてズレ量を求め、求められたズレ量によりその他の絞り位置座標を補正するようにした。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に基づく走査透過電子顕微鏡の一例を示したもので、この顕微鏡では、電子ビームを試料上で走査し、試料表面からの2次電子に基づく走査電子顕微鏡像と、同じく電子ビームを試料上で走査し、試料を透過した電子に基づく走査透過電子顕微鏡像と、電子ビームを走査せず、試料を透過した電子に基づく透過電子顕微鏡像の複数の像を選択的に観察ができるように構成されている。
【0021】
図において、電子顕微鏡カラム1の上部に配置された電子銃2から発生した電子ビームEBは、加速管3によって加速される。加速管3によって例えば50kVに加速された電子ビームは、第1のコンデンサレンズ4と第2のコンデンサレンズ5によって集束される。
【0022】
コンデンサレンズ4、5によって集束された電子ビームの中心部分は、コンデンサレンズ絞り6の開口を通り、電子ビームの外側の収差の大きい部分を絞り5によって遮蔽するようにしている。なお、コンデンサレンズ絞り6には、複数の径の異なった開口が設けられており、顕微鏡の各種モードに応じていずれかの適切な径の開口が光軸上に配置されるように構成されている。加速管3とコンデンサレンズ4との間には、電子銃2から発生し、加速管3によって加速された電子ビームの軸ずれを補正するための一対のアライメントコイル7,8が配置されている。
【0023】
コンデンサレンズアパチャー6の開口を通過した電子ビームは、コンデンサミニレンズ9によって電子ビームのフォーカスの微調整がなされた後、対物レンズ10の磁場中に配置された試料11に照射される。コンデンサレンズ絞り6と試料11との間には、コンデンサレンズの非点収差を補正するための非点収差補正レンズ13、コンデンサレンズ4、5によって集束された電子ビームの軸ずれを補正するためのアライメントコイル14、15が配置されている。なお、アライメントコイル14、15は、走査像観察モードの際には、電子ビームの2次元走査用のコイルとしても動作する。
【0024】
対物レンズ10による試料11の前方磁場は、電子ビームのフォーカスに寄与し、試料11の後方磁場は、後段の中間レンズ16、17、18と投影レンズ19とによって結像レンズ系を構成する。なお、対物レンズ10の前方には、対物レンズ絞り20が配置されており、電子ビームの外側の収差の大きい部分を絞り20によって遮蔽するようにしている。
【0025】
なお、対物レンズ絞り20には、複数の径の異なった開口が設けられており、顕微鏡の各種モードに応じていずれかの適切な径の開口が光軸上に配置されるように構成されている。また、対物レンズ10と視野制限絞り21との間には、対物レンズ10の磁場の微調整をするための対物ミニレンズ22が配置されている。
【0026】
更に、対物レンズ絞り20の下部には、対物レンズ10の非点収差を補正するための非点収差補正レンズ23、イメージシフトコイル24、25が設けられている。また、投影レンズ19の後段には、電子ビームの軸合わせ用のアライメントコイル26が配置されている。
【0027】
試料11の上部には、2次電子検出器27が設けられている。この2次電子検出器は、走査電子顕微鏡像観察モードの際に動作させられるもので、例えば、シンチレータと光電子増倍管より構成される検出器が用いられ、試料からの2次電子を加速してシンチレータに導くようにされている。
【0028】
また、結像レンズ系の後段には、上から順番に、CCDカメラのごとき第1のTVカメラ28、暗視野像観察用検出器29、明視野像観察用検出器30、CCDカメラのごとき第2のTVカメラ31が配置されている。第1のTVカメラ28は、駆動機構32によって光軸上に挿脱可能に構成されている。また、暗視野像観察用検出器29、明視野像観察用検出器30は、それぞれ駆動機構33、34によって光軸上に挿脱可能に構成されている。更に、第2のTVカメラ31は、駆動機構35によって光軸上に挿脱可能に構成されている。
【0029】
カラム1内のレンズ、すなわち、コンデンサレンズ4、5、コンデンサレンズミニレンズ9、対物レンズ10、対物レンズミニレンズ22、中間レンズ16、17、18、投影レンズ19および非点収差補正レンズ13、23には、レンズ電源36から励磁電流が供給される。また、前記電子銃2と加速管3には、高電圧電源37から所望の高電圧が印加される。
【0030】
更に、電子銃アライメントコイル7、8、コンデンサレンズアライメントコイル14、15、イメージシフトコイル24、25、投影レンズアライメントコイル26には、アライメント電源38からそれぞれ所望の電流が流され、それに伴って各コイルにより発生した磁場により電子ビームは適宜軸ズレが補正され、また像の位置が移動させられる。
【0031】
また、2次電子検出器27の駆動機構32、第1のTVカメラ28の駆動機構33a、暗視野像観察用検出器29の駆動機構34、明視野像観察用検出器30の駆動機構35、第2のTVカメラ31の駆動機構33bは、検出器駆動電源39からの駆動電圧により、選択的に駆動され、特定の検出器のみが光軸に配置されるか、光軸に接近させられるように構成されている。
【0032】
また、第1のTVカメラ28および第2のTVカメラ31からの透過電子顕微鏡像信号取得のためのTV電源40が備えられており、また、2次電子検出器27、暗視野像観察用検出器29、明視野像観察用検出器30からの走査像信号は、増幅器41に供給される。
【0033】
また、カラム1内の光軸に沿って配置される絞り6、20、21は、絞り駆動電源42によって駆動され、光軸上の各絞りの開口の大きさは最適なものに選択される。
【0034】
前記レンズ電源36、高電圧電源37、アライメント電源38、検出器位置駆動電源39、TVカメラ用電源40、検出器信号増幅器41、絞り駆動電源42は、インターフェース43を介してコンピュータ44に接続されている。この結果、レンズ電源36、高電圧電源37、アライメント電源38、検出器駆動電源39、TVカメラ用電源40、信号増幅器41、絞り駆動電源42は、コンピュータ44によって制御されることになる。
【0035】
コンピュータ44には、メモリー45が接続されているが、このメモリー45には、各レンズ強度、検出器の選択、絞りの開口の選択などが、電子顕微鏡の観察モード、電子銃の加速電圧や倍率に応じてテーブルの形式で記憶されている。
【0036】
例えば、電子銃の加速電圧を変化させた場合には、選択された加速電圧で電子ビームが最適に試料11にフォーカスされ、試料を透過した電子像が例えば指定された倍率となるように、第1のTVカメラ28のスクリーン上に最適に投影されるような各レンズ強度があらかじめ記憶されている。
【0037】
コンピュータ44には、キーボード46、マウス47、コントロールパネル48、ディスプレイ49が接続されており、キーボード46、マウス47によってコンピュータ44への指令や各種の条件設定を行なうことができるように構成されている。また、ディスプレイ49の画面には、像表示領域50、装置の制御のためのGUI(グラフィックユーザーインターフェイス)51、マウス47やキーボード46によって画面上を移動するポインター52が表示されている。また、当然のことながら、コンピュータ44内には、電子顕微鏡の各種構成要素を指定されたモードや条件に応じてコントロールするためのソフトウェア53が備えられている。このような構成の動作を次に説明する。
【0038】
さて、図1に示した走査透過電子顕微鏡は、透過電子顕微鏡(TEM)像の観察と、走査電子顕微鏡像の観察と、透過走査電子顕微鏡像の観察とを行なうことができる。透過電子顕微鏡像を観察する場合、キーボード46やマウス47を用いて、ディスプレイ49に表示されているGUI51中の例えば、TEMの表示がされている領域にポインター52を位置させ、マウス47をクリックするなどして、TEMモードを選択する。
【0039】
TEMモードが選択されると、コンピュータ44は検出器駆動電源39を制御し、駆動機構32により2次電子検出器27を光軸から遠くに退避させ、駆動機構34により暗視野像検出器29を、駆動機構35により明視野像検出器30を光軸上から退避させる。そして、駆動機構33aと33bによって、第1のTVカメラ28か第2のTVカメラ31のいずれか一方を光軸上に配置し、他方を光軸から退避させる。
【0040】
この第1のTVカメラ28は広視野観察用に比較的低い倍率の像を観察する際に主として用いられるもので、投影レンズ19に近い位置に配置される。また、第2のTVカメラ31は、高分解能のTVカメラが用いられ、比較的高い倍率で像の観察を行う際に用いられる。この2種のTVカメラのいずれを用いるかは、コンピュータ44のディスプレイ49のGUI51によって選択することができる。
【0041】
例えば、広視野の電子顕微鏡像を観察する場合には、第1のTVカメラ28が光軸上に配置され、第2のTVカメラ31は光軸から退避させられる。この状態で、コンピュータ44はコンデンサレンズ4、5、対物レンズ10の励磁電流を制御し、比較的太い径(1nm)のプローブが試料11に照射されるように制御する。また、中間レンズ16〜18と投影レンズ19の励磁電流を制御し、試料11を透過した電子による像が第1のTVカメラ28のスクリーン上に結像されるように制御する。
【0042】
このように各レンズを制御して電子銃2からの電子ビームを試料11に照射すれば、第1のTVカメラ28のスクリーン上には試料の特定広視野の透過電子顕微鏡像が投影される。TVカメラ28のスクリーン上に投影された像は映像信号として読み出され、透過電子顕微鏡像取得のためのTV電源40を介してコンピュータ44に送られる。コンピュータ44に供給された映像信号は、ディスプレイ49に供給され、ディスプレイ49の画面の像表示領域50上には、広領域の倍率の比較的低い透過電子顕微鏡像が表示される。
【0043】
なお、比較的倍率の高い高分解能の透過電子顕微鏡像を観察する場合には、駆動機構33aによって第1のTVカメラ28が光軸上から退避させられ、駆動機構33bによって第2のTVカメラ31が光軸上に配置される。その際には、中間レンズ16〜18、投影レンズ19のレンズ強度が調整され、電子像がカラム1の下部に配置された第2のTVカメラ31のスクリーン上に結像されるように制御される。
【0044】
TVカメラ31のスクリーン上に投影された像は映像信号として読み出され、透過電子顕微鏡像取得のためのTV電源40を介してコンピュータ44に送られる。コンピュータ44に供給された映像信号は、ディスプレイ49に供給され、ディスプレイ49の画面の像表示領域50上には、倍率の高い高分解能の透過電子顕微鏡像が表示される。なお、第1のTVカメラ28を用いて得られた像は試料の視野探しのために用いられ、第2のTVカメラ31を用いて得られた像は視野探しの結果得られた試料の所望領域の高分解能の像となる。
【0045】
次に、走査2次電子顕微鏡(SEM)像と透過走査電子顕微鏡(SEM)像を観察する際の操作について説明する。走査電子顕微鏡像あるいは走査透過電子顕微鏡像を観察する場合、キーボード46やマウス47を用いて、ディスプレイ49に表示されているGUI51中の例えば、SEMあるいはSTEMの表示がされている領域にポインター52を位置させ、マウス47をクリックするなどして、SEMあるいはSTEMモードを選択する。
【0046】
このSEMモードが選択されると、コンピュータ44は検出器駆動電源39を制御し、駆動機構32によって2次電子検出器27を光軸に近い位置に移動させ、暗視野像検出器29、明視野像検出器30を光軸上から退避させる。そして、第1のTVカメラ28と第2のTVカメラ31も光軸から退避させる。
【0047】
この状態で、コンピュータ44はコンデンサレンズ4、5、対物レンズ10の励磁電流を制御し、比較的細い径(0.2nm程度)のプローブが試料11に照射されるように制御する。このように各レンズを制御して電子銃2からの電子ビームを試料11に照射すると共に、コンデンサレンズアライメントコイル14、15に電子ビームの2次元走査信号を供給すれば、試料11の所定領域で電子ビームが2次元的に走査される。
【0048】
試料上の電子ビームの2次元走査に基づいて試料11の表面から発生した2次電子は、2次電子検出器27に導かれて検出される。検出された2次電子信号は、映像信号として増幅器41を介してコンピュータ44に供給される。コンピュータ44に供給された映像信号は、ディスプレイ49に供給され、その結果、像表示領域50には、走査電子顕微鏡像が表示されることになる。
【0049】
次に、STEMモードが選択されると、コンピュータ44は検出器駆動電源39を制御し、駆動機構32によって2次電子検出器27を光軸から遠くに離し、駆動機構33a、33bを駆動して、暗視野像検出器29、明視野像検出器30のいずれか一方を光軸上に配置し、他方を光軸上から退避させる。そして、第1のTVカメラ28と第2のTVカメラ31も光軸から退避させる。
【0050】
この状態で、コンピュータ44はコンデンサレンズ4、5、対物レンズ10の励磁電流を制御し、比較的細い径(0.2nm程度)のプローブが試料11に照射されるように制御する。このように各レンズを制御して電子銃2からの電子ビームを試料11に照射すると共に、コンデンサレンズアライメントコイル14、15に電子ビームの2次元走査信号を供給すれば、試料11の所定領域で電子ビームが2次元的に走査される。
【0051】
試料上の電子ビームの2次元走査に基づいて試料11を透過した電子は、光軸上に配置された暗視野像用検出器29か明視野像用検出器30のいずれかによって検出される。検出された透過電子信号は、映像信号として増幅器41を介してコンピュータ44に供給される。コンピュータ44に供給された映像信号は、ディスプレイ49に供給され、その結果、像表示領域50には、明視野か暗視野の走査透過電子顕微鏡像が表示されることになる。
【0052】
図2にTEMモードとSEMおよびSTEMモードの時の各レンズ強度と光路を参考として示している。図2において実線がTEMモードの時のレンズ強度と光路を示しており、点線がSEMおよびSTEMモードの時のレンズ強度と光路を示している。図中CLはコンデンサレンズであり、図1の装置の2段のコンデンサレンズを1段で示している。また、OLpreは対物レンズ10による試料の前方磁場を示しており、OLpostは、対物レンズ10による試料の後方磁場を示している。
【0053】
更に、IL1は中間レンズで、図1に示した装置の2段の中間レンズを1段で示している。IL2+PLは、図1における3段目の中間レンズと投影レンズの合成レンズを示している。この図から明らかなように、SEM・STEMモードでは、TEMモードに比べて対物レンズ10のレンズ強度が強くされ、中間レンズ系のレンズ強度は弱くされている。
【0054】
以上説明したように、図1の装置では、透過電子顕微鏡像、走査電子顕微鏡像、走査透過電子顕微鏡像の観察が可能である。図3は図1に用いられている各絞り6,20,21の構造と絞り孔の選択の機構の具体例を示している。各絞りおよび絞り孔の選択機構はほぼ同一の構成とされており、図3にはコンデンサレンズ絞り6の構造を代表して示してある。
【0055】
絞り6は絞り支持棒60の先端に取りつけられており、絞り6には、複数の絞り孔6a,6b,6cが穿たれている。複数の絞り孔はそれぞれ孔の径が異なっており、孔の中心はX方向に整列されている。61は絞り支持棒60を介して絞り6をX方向に移動させるためのX駆動機構であり、歯車62をピニオン63を介して回転させるモータ64、歯車62の回転に伴って回転するX駆動軸65、歯車62の回転によって回転するピニオン66、ピニオン66の回転量に応じた信号を発生するポテンショメータ67、X駆動軸65と螺合する固定部材68より構成されている。
【0056】
このようなX駆動機構61において、絞り駆動電源42からのX方向の駆動信号に基づいてモータ64を駆動させると、ピニオン63を介して歯車62が回転させられる。歯車62の回転により、X駆動軸65が回転する。X駆動軸65の表面はねじ切られており、X駆動軸65が貫通している固定部材68の穿たれた開口(図示せず)の内側には、X駆動軸65の外側のネジと噛み合わされたネジが設けられている。
【0057】
これにより、モータ64によってピニオン62を回転させ、X駆動軸65を回転させれば、X駆動軸65はX方向に移動され、その結果、X駆動軸65の先端に接触して設けられている絞り支持棒60はX駆動軸65の移動に応じて移動させられ、支持棒60の先端に設けられた絞り6もX方向に移動する。なお、図示していないが、絞り支持棒60はX駆動棒65の向きに力がかけられており、X駆動軸65を図中左方向に移動させれば、絞り6も左方向に移動し、より小さな径の絞り孔が選択され、光軸上に配置される。
【0058】
その一方、モータ64を逆方向に回転させ、X駆動軸65を図中右方向に移動させれば、絞り6も右方向に移動し、より大きな径の絞り孔が選択され、光軸上に配置される。このように、制御ソフトウェア53から絞り孔の選択の支持がなされた場合には、選択された絞り孔が光軸上に配置されるように、絞りX移動信号が絞り駆動電源42に供給され、モータ64が駆動される。
【0059】
モータ64の回転によって絞り支持棒60はX方向に移動させられるが、この絞り指示棒の移動量は、ポテンショメータ67によって検出され、その検出信号は制御ソフトウェア53に供給される。制御ソフトウェア53は、指示した絞り移動量と、実際に移動した量とを比較し、両者に差が生じていた場合には、さらにX駆動軸65を回転させ、絞り支持棒60の位置を微調整する。
【0060】
なお、歯車62の幅は、その軸方向の移動によってもピニオン63,66から外れないように選ばれている。
71は絞り支持棒60を介して絞り6をY方向に移動させるためのY駆動機構であり、ピニオン72を介して歯車73を回転させるモータ74、歯車73の回転に伴って回転するY駆動軸75、ピニオン72に噛合し歯車73と同期して回転するピニオン76、ピニオン76の回転量に応じた信号を発生するポテンショメータ77、Y駆動軸75と螺合するとともに回転規制されたY位置制御体78より構成されている。
【0061】
このような絞りY駆動機構71において、絞り駆動電源42からのY方向の駆動信号に基づいてモータ74を駆動させると、ピニオン72を介してピニオン73が回転させられる。歯車73の回転により、Y駆動軸75が回転する。Y駆動軸75の表面はねじ切られており、Y駆動軸75が貫通しているY位置制御体78の穿たれた開口(図示せず)の内側には、Y駆動軸75の外側のネジと噛み合わされたネジが設けられている。
【0062】
これにより、モータ74によって歯車73を回転させ、Y駆動軸75を回転させれば、Y位置制御体78はY方向に移動される。Y移動軸75の先端は、絞り支持棒60の所定の位置で接触しており、その結果、Y位置制御体78を移動させれば、絞り支持棒60も同方向に移動する。
【0063】
したがって、Y絞り支持棒60の先端に設けられた絞り6もY方向に移動する。なお、図示していないが、絞り6は図中下方に力がかけられており、Y位置制御体78を図中下方向に移動させれば、絞り6も下方向に移動し、選択された絞り孔のY方向の位置調整が行なわれる。歯車73の幅についても、その軸方向の移動によりピニオン72から外れないように選ばれている。
【0064】
このように、制御ソフトウェア53から絞り孔の選択の支持がなされた場合には、選択された絞り孔が光軸上に配置されるように、絞りX移動信号が絞り駆動電源42に供給され、モータ64が駆動される。モータ64の回転によって絞り指示棒60はX,Y方向に移動させられるが、この絞り指示棒のY方向位置は、ポテンショメータ77によって検出され、その検出信号は制御ソフトウェア53に供給される。制御ソフトウェア53は、指示した絞り孔のY方向位置と、実際にポテンショメーター77によって測定されたY方向位置とを比較し、両者に差が生じていた場合には、さらにY駆動軸75を回転させ、絞り支持棒60の位置を微調整する。
【0065】
上記した絞りの制御機構は、コンデンサレンズ絞り6を例に説明したが、対物レンズ絞り20、視野制限絞り21も同様な機構となっている。ここで、所望のモードの顕微鏡観察を行う場合、キーボード46、マウス47、GUI51により、観察モードに適した絞りの種類、およびその絞りに穿たれた異なった径の絞り孔の選択が行なわれる。
【0066】
この場合、選択された絞り6について、現在光軸上にセットされている絞り孔の番号を絞り駆動電源42、インターフェース43を介して、制御ソフトウェア53が読みに行く。この選択された絞りの種類、絞り孔径(絞りに設けられた複数の絞り孔の番号)の情報が制御ソフトウェア53に読み取られる。第3図の例では、絞り6に4つの互いに異なった孔径の絞り孔A1,A2,A3,A4が穿たれており、例えば、制御ソフトウェア53は、現在光軸上にセットされている絞り孔はA1であることを読み取る。
【0067】
一方、メモリー45には、図4に示すように、縦軸が現在セットされている絞り孔の番号とされ、横軸が次にセットすべき絞り孔の番号とされて、現在セットされている絞り孔から次にセットすべき絞り孔に絞りを移動させるための座標値が記憶されている。
【0068】
例えば、現在光軸上にセットされている絞り孔がA1であり、絞り孔A3を光軸上に移動させる場合には、制御ソフトウェア53は、メモリー45に記憶されている図4の表の座標値を読み出す。例えば、縦軸がA1であり、横軸がA3である位置に記憶されている座標値(X13,Y13)を読み出す。この読み出された座標値に基づき制御ソフトウェア53は、インターフェース43を介して絞り駆動電源42を制御し、絞り6を座標値(X13,Y13)に移動させる。
【0069】
この座標値への絞り6の移動は、図3に示したモータ64、74を駆動し、ラック・ピニオン機構を用いてX軸駆動軸65をX方向に移動させ、また、Y方向への移動は、Y位置制御体78をY方向に移動させることによってすることによって行なわれる。この絞り6の移動量(X,Y方向の座標値)は、ポテンショメータ67、77によって計測され、絞り6は正確に座標値(X13,Y13)に移動させられ、絞り孔A3が光軸上に正確にセットされる。なお、この座標値は、ポテンショメータなどの測定器から読み取った絶対座標値である。
【0070】
なお、現在セットされている絞り孔がA2であり、新たに絞り孔A3を選択しい場合、前記した現在セットされている絞り孔A1から新たな絞り孔A3を選択する場合に用いた移動座標値(X13,Y13)を用いることはできない。その原因としては、図3に示した移動機構に含まれる送りネジや歯車のバックラッシュなどによる、入力値に対する出力値の誤差があるためである。
【0071】
また、現在値を読み出す機構について、移動量の情報として、欲しい部分を直接読み取ることができず、モータや送り機構上の機械要素の移動量や回転量で送り量を読み取ることで対応しなければならない場合も多く、この要因による位置検出の誤差が生じる。そのため、絞り孔A2が光軸上にセットされている状態から、絞り孔A3を選択して光軸上にセットする場合には、絞り孔A1からA3を選択する場合の移動座標値(X13,Y13)を用いることはできない。
【0072】
そのため、絞り孔A2が光軸上にセットされている状態から、絞り孔A3を選択して光軸上にセットする場合には、図4に示した表の絞りの現在番号A2と、新たにセットする行き先の絞り孔の番号A3とが交わった部分の座標(X23,Y23)を読み出し、絞り6をこの座標値に移動させる。
【0073】
このように、異なった孔径の絞り孔を選択する場合には、現在選択されている絞り孔と次に選択する絞り孔ごとにマトリックス状に座標値をあらかじめ設定しておき、新たな絞り孔の選択を行う場合には、現在と次に選択される絞り孔ごとに設定された個別の絞りの座標位置に基づいて、絞りを移動させる。このように座標値を事前に求めておき、その座標値に基づいて絞りの移動を行うようにしたので、前記した絞りの送り機構および絞り位置検出機構のいずれにも誤差が含まれていても、絞りを正しい位置に移動させることができる。
【0074】
図3の実施の形態では、ポテンショメータの読みを座標に変換している例を示したが、ポテンショメータそのものの読みでも可能である。また、リニアゲージなど測定する位置や方法が異なっていても、移動先の座標値そのものの読みをセットすることにより、他の計測機器を使用することは可能である。
【0075】
ところで、セットされている絞りの位置にズレが生じた場合には、走査電子顕微鏡像や透過電子顕微鏡像などの試料像の観察画面を見ながら、GUI51、マウス47、キーボード46、制御パネル48等によって絞り位置の移動操作を行って、絞りの位置ずれを補正する。この絞り位置の位置ズレの補正は、現在セットされている絞り孔によって行なうことになるが、絞りの移動操作が終了すると、直ちに補正された座標位置情報がメモリー45に送られ、図4の表の各座標値が書き換えられる。
【0076】
なお、図4の表に示す座標値は、全ての場合において最初に1度だけ設定すれば良い。周囲の環境変化により、図4の表に示した座標に誤差が生ずる場合がある。その場合における主な誤差の成分は、絞りを移動させるために押されている棒の部分の伸縮である。
【0077】
そのため、それぞれの絞り孔の座標について、ほぼ同一方向に同一量たけ位置ズレを生じさせる。そのときのズレ量をΔX、ΔYとすると、それぞれの座標値に全てこの値を加えれば良い。例えば、絞り孔をA2からA4に移動させるときには、A2とA4が交わった部分の座標値は(X24+ΔX,Y24+ΔY)となる。
【0078】
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されず幾多の変形が可能である。例えば、透過電子顕微鏡のコンデンサレンズ絞りの制御について説明したが、他の絞り、例えば、対物レンズ絞りや視野制限絞りの操作にも本発明を適用することができる。
【0079】
【発明の効果】
請求項1に基づく発明では、絞りに設けられた複数の絞り孔ごとに、他の絞り孔を選択して所定の位置にセットするため、マトリックス状に絞りの座標値を記憶しておき、絞り孔を交換する際には、マトリックス状に記憶された座標値から、旧の絞り孔から新の絞り孔に交換するときに適用される座標値を読み出し、この座標値に基づいて絞りの移動を行い、新たな絞り孔を光軸上などの所定の位置に配置するように構成した。その結果、絞りの送り(絞り孔の選択)を座標で管理することができ、電子ビームの試料への照射条件、倍率、観察視野など、観察条件を変えるごとに、適切な絞り孔を選択し、選択された絞り孔を定められた位置に正確に配置させることができる。
【0080】
また、各絞りを頻繁に動かす必要がなくなり、電子顕微鏡の操作を煩雑にする一つの要因であった絞り孔の選択を簡単に行なうことができる。特に高い分解能が必要な場合や、高い精度で情報を得る必要があるときには、絞りを正確に位置決めしなければならないが、電子顕微鏡の操作に習熟していないオペレータにとっては、この位置決め作業は難しい操作の一つとなっていたが、この操作を誰もが簡単に行なうことができることになる。
【0081】
請求項2に基づく発明では、絞り位置の座標値に誤差が生じた場合、特定の絞り孔についてズレ量を求め、求められたズレ量によりその他の絞り位置座標を補正するようにしたので、座標値の補正作業を簡単化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく方法を実施する電子顕微鏡の一例として走査透過電子顕微鏡を示す図である。
【図2】SEMモードとTEMモードのレンズ強度と光路を示す図である。
【図3】絞り駆動機構の一例を示す図である。
【図4】メモリーに記憶される絞り孔の座標値を示す表である。
【符号の説明】
1 カラム
2 電子銃
3 加速管
6、20、21 絞り
7、8 電子銃アライメントコイル
10 対物レンズ
11 試料
13、23 非点補正レンズ
14、15 コンデンサレンズアライメントコイル
16、17、18 中間レンズ
19 投影レンズ
24、25 イメージシフトコイル
26 投影レンズアライメントコイル
27、29、30 検出器
28、31 TVカメラ
32a、32b TVカメラ駆動機構
33、34、35 検出器駆動機構
36 レンズ電源
37 高電圧電源
38 アライメントコイル用電源
39 検出器駆動電源
40 TEM像のためのTV電源
41 走査像用信号増幅器
42 絞り駆動電源
43 インターフェース
44 コンピュータ
45 メモリー
46 キーボード
47 マウス
48 コントロールパネル
49 ディスプレイ
50 像表示領域
51 GUI
52 ポインター
60 絞り支持棒
61 X駆動機構
71 Y駆動機構

Claims (2)

  1. 一次電子ビームを試料に照射し、試料を透過した電子、あるいは、試料表面から発生する電子などに基づいて試料像を観察する電子顕微鏡であって、その電子光学系の一部に複数の異なった径の絞り孔を有した絞りが配置されている電子顕微鏡において、所定の位置に配置された各絞り孔ごとに、各絞り孔のそれぞれから他の絞り孔を所定の位置に配置する際の絞りの座標値が記憶手段に記憶されており、所望の径の絞り孔を所定の位置にセットする際、現在セットされている絞り孔と所望の径の絞りから、該所望の径の絞り孔を選択して所定の位置にセットするための絞りの座標値を前記記憶手段から読み出し、該読み出した座標値に基づいて絞りの移動を行うようにした電子顕微鏡。
  2. 絞り位置の座標値に誤差が生じた場合、特定の絞り孔についてズレ量を求め、求められたズレ量によりその他の絞り位置座標を補正するようにした請求項1記載の電子顕微鏡。
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