JP2004095027A - スタティック型半導体記憶装置およびその制御方法 - Google Patents

スタティック型半導体記憶装置およびその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】4TrSRAMのデータ保持特性の改善、読み出し速度の改善、誤書き込みの改善、スタンバイ電流の削減を実現するスタティック型半導体記憶装置およびその制御方法を提供する。
【解決手段】メモリセルMへのアクセス時と非アクセス時に応じてワードラインWLのハイレベルの電圧値を制御するための制御信号φと、メインデコーダ11が出力する選択信号WLDECとを基に、ワードライン制御部13は、ワードラインWLが非選択であることを示すハイレベルの電圧値をメモリセルMのアクセス時と非アクセス時に応じて制御する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スタティック型半導体記憶装置およびその制御方法に関し、特に一つのメモリセルが4つのトランジスタで構成されるスタティック型半導体記憶装置およびその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一つのメモリセルが4つのトランジスタで構成されるスタティック型半導体記憶装置としては、4Tr(トランジスタ)メモリセルのSRAM(スタティック・ランダム・アクセス・メモリ)がある(以下、4TrSRAMとする)。図6は、従来の4TrSRAMのメモリセルアレイの概略構成および読み出し動作時のリーク電流を示す図である。尚、図に示すメモリセルアレイは、4つのトランジスタで構成されるスタテッィク型メモリセルを行列状に配列したものである。
【0003】
図6に示すように、4TrSRAMのメモリセルMは、1対のビットラインBL、XBLに、256個(CELL0、CELL1、…、CELL255)接続されている(256ワードの場合)。また、各メモリセルMを選択するため、各メモリセルMに対応してワードラインWL0、WL1、…、WL255(以下、ワードラインWLとする)が接続されている。すなわち、メモリセルアレイの各列に対応して設けられた1対のビットラインBL、XBLと、メモリセルアレイの各行に対応して設けられたワードラインWLが各メモリセルMに接続されている。
【0004】
また、メモリセルMは、1対のp型MOS(Metal−Oxide Semiconductor)・FET(Field−Effect Transistor)であるトランスファトランジスタT1、T2と1対のn型MOS・FETであるドライバトランジスタT3、T4によって構成されている。また、ビットラインBL、XBLには、センスアンプSAが接続され、読み出し動作時にビットラインBL、XBLにメモリセルMから読み出されるデータの電位差を増幅してデータを読み出す。尚、ビットラインBL、XBLは、メモリセルMへアクセス時には相補的な関係であり、一方がハイレベルであれば他方はロウレベルとなる。また、メモリセルMへ非アクセス時には両方共にハイレベルにプリチャージされる。
【0005】
上述したドライバトランジスタT3、T4はゲート端子とドレイン端子間が交差接続されてフリップフロップを構成し、各ソース端子はグランドに接続される。また、ドライバトランジスタT3のドレイン端子とつながる交差接続点をノードA、ドライバトランジスタT4のドレイン端子とつながる交差接続点をノードBとする。また、ノードAは、トランスファトランジスタT1を介してビットラインBLと接続され、ノードBは、トランスファトランジスタT2を介してビットラインXBLと接続される。また、トランスファトランジスタT1、T2のゲート端子には、ワードラインWLが接続される。
【0006】
上述した構成のメモリセルMにおいて、上述したノードAまたはノードBにデータを保持するため、非選択のメモリセルMのワードラインWLはハイレベルになっている。この時、ノードAまたはノードBの電位(HレベルまたはLレベル)が、トランジスタT3、T4などを介してリークする第一のリーク電流により変化することを防ぐ為に、ビットラインBL、XBLに接続されているトランスファトランジスタT1、T2の第二のリーク電流を制御している。以下、上述した第一のリーク電流と第二のリーク電流の関係について説明する。
【0007】
例えば、メモリセルMのノードA、Bからの第一のリーク電流としては、ジャンクションリーク、トランジスタリーク、ゲートリーク等がある。また、第二のリーク電流は、トランスファトランジスタT1、T2のゲート電圧と、ビットラインBL、XBLとメモリセルMのノードA、Bの電位差によって生じる。また、近年のプロセスの微細化により上述した第一のリーク電流は増加する傾向にある。
【0008】
ここで、ノードA、Bのデータを保持する為には、第二のリーク電流が、第一のリーク電流より十分に大きくなるよう設定する必要がある。この設定方法として、第二のリーク電流は、量産性等を考慮してメモリセルMの第一のリーク電流に対して100倍程度の大きさとなるよう製造プロセスの調整を行う設定方法が行われていた。また、ノードA、Bにおけるデータの保持特性を改善する為に、非選択のメモリセルMにつながるワードラインWLに供給する電圧値をVDD−α(VDD:電源電圧値、α:電源電圧の10%程度の値)とし、トランスファトランジスタT1、T2の第二のリーク電流を増加させる設定方法も行われていた。
【0009】
次に、上述した4TrSRAMの動作について簡単に説明する。
1.読み出し動作
まず、メモリセルMへの非アクセス期間は、ビットラインBL、XBLは、プリチャージされてハイレベルになっている。次に、アクセス期間に選択したメモリセルMよりデータを読み出す場合、選択されたメモリセルMに接続されるワードラインWLをロウレベルにする。これにより、トランスファトランジスタT1、T2がオンして、メモリセルMが保持しているデータが、ビットラインBL、XBLへ出力される。また、非選択のメモリセルMに接続されるワードラインWLはハイレベルのままであり、トランスファトランジスタT1、T2はオフしたままである。また、非選択のメモリセルMのトランスファトランジスタT1、T2には、ハイレベルであるゲート端子の電位に応じて第二のリーク電流が流れる。
【0010】
2.書き込み動作
まず、メモリセルMへの非アクセス期間は、ビットラインBL、XBLは、プリチャージされてハイレベルになっている。次に、アクセス期間に選択したメモリセルMへデータを書き込む場合、選択されたメモリセルMに接続されるワードラインWLをロウレベルにする。これにより、トランスファトランジスタT1、T2がオンして、ビットラインBL、XBLとメモリセルMが接続され、ビットラインBL、XBLよりデータが書き込まれる。この時に、非選択セルであるメモリセルMのトランスファトランジスタT1、T2には、読み出し動作と同様にハイレベルであるゲート端子の電位に応じて第二のリーク電流が流れる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の設定方法ではメモリセルMのノードA、Bにおけるデータ保持の為にワードラインWLの電位をVDD−αとすることで、トランスファトランジスタT1、T2の第二のリーク電流を増加させていたが、その設定方法には以下に示すような3つの問題点がある。
【0012】
1.読み出し特性の悪化
図6に示すように、ビットラインBL、XBLには256個のメモリセルM(CELL0〜255)が接続されており、メモリセルM(CELL0)に“0”データ、メモリセルM(CELL1〜255)に“1”データが書きこまれている。この時メモリセルM(CELL0)のノードAはハイレベル(Hレベル)、メモリセルM(CELL1〜255)のノードAはロウレベル(Lレベル)である。(ノードBはノードAと逆の論理レベル)この状態で、メモリセルM(CELL0)よりデータを読み出す場合に以下の問題が生じる。尚、ビットラインBL、XBLは、アクセス開始時はプリチャージされてハイレベルになっている。
【0013】
例えば、ワードラインWL0をロウレベルにすることで選択されたメモリセルM(CELL0)に保持しているデータ(“0”データ)が、ビットラインBL、XBLへリード電流Ireadとして出力される。また、非選択のメモリセルM(CELL1〜255)におけるトランスファトランジスタT1、T2には、ソース・ドレイン間の電位差やゲート電位に応じて第二のリーク電流Ileakが流れる。
【0014】
ここで、ビットラインBLに流れる電流をIBL、ビットラインXBLに流れる電流をIXBLとすると、
IBL、IXBL=Iread+Ileak×255
となる。ここで、ビットラインBLに流れる電流IBLを求める。まず、メモリセルM(CELL0)からのディスチャージはないので、トランスファトランジスタT1を流れるリード電流Iread=0である。また、メモリセルM(CELL1〜255)においては、ビットラインBLから255個のメモリセルMへトランスファトランジスタT1を介してリーク電流Ileakが流れる。以上により、電流IBLは以下のように求まる。
IBL=Ileak×255
【0015】
同様に、ビットラインXBLにおいては、メモリセルM(CELL1〜255)のノードBは全てハイレベルであるため、トランスファトランジスタT2を挟んでビットラインXBL(プリチャージされている)とノードBともに電位がほぼVDD−αである。したがって、トランスファトランジスタT2を流れるリーク電流Ileak=0である。また、メモリセルM(CELL0)のノードBおよびドライバトランジスタT4を介してグランドに接続されるので、プリチャージされていた状態からディスチャージされてリード電流Ireadが流れる。以上より、ビットラインXBLに流れる電流IXBLは以下のように求まる。
IXBL=Iread
【0016】
ここで、メモリセルMのデータ保持特性を改善する為に、VDD−αを低めに制御して第二のリーク電流Ileakを第一のリーク電流よりも非常に大きな値にしたとする。これにより、Iread<Ileak×255となった場合、本来リード動作によってロウレベルに成るべきビットラインXBLよりも先にビットラインBLがロウレベルになり、読み出し動作が正常に行われないという問題がある。また、センスアンプSAの起動はビットラインBL、XBLの振幅が十分に大きくなってからする必要があるため、上述のように第二のリーク電流IleakによってビットラインBL、XBLの電位が不安定になっていると、センスアンプSAの起動タイミングを余裕持って設定する必要が生じるため、読み出し動作の高速化を妨げるという問題もある。
【0017】
2.誤書き込みの可能性の増加
図7は、従来の4TrSRAMのメモリセルアレイの概略構成および書き込み動作時のリーク電流を示す図である。
図7に示す4TrSRAMのメモリセルアレイの構成は、図6をより簡略化したものであり、同符号のものは同様の機能を有するので説明を省略する。ここで、図7に示すようにメモリセルM(CELL0)以外の任意のメモリセルM(CELLn)(nは1〜255のいずれかの数)に“1”データを書きこむ場合を考える。また、メモリセルM(CELL0)は、“0”データを保持しており、ノードAがハイレベル、ノードBがロウレベルである。
【0018】
まず、メモリセルM(CELLn)に“1”データを書き込む為にビットラインBLがロウレベルになる。この時に、非選択セルであるメモリセルM(CELL0)のトランスファトランジスタT1において、リーク電流が流れやすい状態である場合には、メモリセルM(CELL0)のノードAからビットラインBLに向かって第二のリーク電流Ileakが発生する。これにより、メモリセルM(CELL0)のノードAの電位(ハイレベル)が低下して保持すべきデータを消失してしまう可能性があるという問題がある。
【0019】
3.スタンバイ電流の増加
上述したアクセス期間(読み出し動作時、書き込み動作時)以外の非アクセス期間(スタンバイ期間)においては、データ保持のため、全てのメモリセルMに接続されるワードラインWLの信号レベルをVDD−αとして、ビットラインBL、XBL共にハイレベルとする。これにより、トランスファトランジスタT1またはT2においてリーク電流が流れデータ保持できるが、消費電力が増加していた。すなわち、スタンバイ電流が増加するという問題がある。
【0020】
本発明は、4TrSRAMのデータ保持特性の改善、読み出し速度の改善、誤書き込みの改善、スタンバイ電流の削減を実現するスタティック型半導体記憶装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上述した課題を解決すべくなされたもので、本発明によるスタティック型半導体記憶装置およびその制御方法においては一つのメモリセルが4つのトランジスタで構成され、メモリセルを特定するためのアドレスをデコードしてワードラインを選択する選択信号を出力するワードライン選択手段を具備するスタテッィク型半導体記憶装置において、メモリセルへのアクセス時と非アクセス時に応じてワードラインが非選択であることを示す電圧値を制御するための制御信号と、ワードライン選択手段が出力する選択信号とを基に、ワードラインの電位を制御することを特徴とする。
【0022】
これにより、本発明によるスタティック型半導体記憶装置およびその制御方法においては、4つのトランジスタからなるメモリセルに接続されるワードラインが非選択であることを示す電圧値をメモリセルのアクセス時と非アクセス時に応じて制御することで、メモリセルとビットライン間のリーク電流をアクセス時と非アクセス時に応じて調整可能としたため、データ保持特性の改善、読み出し速度の改善、誤書き込みの改善、スタンバイ電流の削減を実現することが出来る。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を説明する。
まず、本発明の一実施形態である4TrSRAM(スタティック・ランダム・アクセス・メモリ)のメモリセルアレイ周辺の回路の概略構成について図を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態である4TrSRAMのメモリセルアレイ周辺の概略構成を示すブロック図である。図1において、符号1は、4TrSRAMであり、後述する4つのトランジスタT1〜4からなるスタテッィク型のメモリセルMを行列状に配列したメモリセルアレイを具備する。また、4TrSRAM1は、アドレスにより指定されたメモリセルMに“1”または“0”データを格納する。
【0024】
尚、図1のメモリセルM、ワードラインWL、ビット線BL、XBL、センスアンプSAの構成は、図6に示したメモリセルM、ワードラインWL、ビット線BL、XBL、センスアンプSAの構成と同様であり、説明を省略する。また、4TrSRAM1のメモリセルアレイ周辺以外の回路は一般的な任意の回路を用いてよい。
【0025】
11は、メインデコーダであり、外部より入力されるアドレスをデコードして、特定のメモリセルMに接続されるワードラインWLを選択する選択信号WLDEC0、1、…、255(以下、選択信号WLDECとする)を出力する。この選択信号WLDECは、選択時にハイレベル、非選択時はロウレベルとなる信号である。すなわち、アクセス対象のメモリセルMを選択する選択信号WLDECn(nは0〜255のいずれかの数)はハイレベルに、アクセス対象外のメモリセルMを選択するための選択信号WLDEC(n以外の全て)はロウレベルのままである。
【0026】
12は、制御信号生成部であり、選択信号WLDECがロウレベル(非選択)の場合に、ワードラインWLのハイレベルの電圧値をVDD(第一の電圧値)とするかVDD−α(第二の電圧値)とするかを制御する信号である制御信号φを出力する。この制御信号φは、メモリセルMへ非アクセス時はロウレベル、アクセス時はハイレベルの信号である。尚、上述したように本実施形態においては、ワードラインWLが非選択であることを示す電圧値はハイレベルである。
【0027】
13は、ワードライン制御部であり、メインデコーダ11の出力線(選択信号WLDEC0〜255を伝達する信号線)とワードラインWL(WL0〜WL255)の間にそれぞれ挿入される。また、各ワードライン制御部13は、メインデコーダ11が出力する選択信号WLDECと制御信号生成部12が出力する制御信号φを基に、ワードラインWLの信号レベル(論理レベルおよび電圧値)を制御する。具体的には、ワードライン制御部13は、選択信号WLDECのロウレベル/ハイレベルに応じてワードラインWLをハイレベル/ロウレベルに制御する。すなわち、ワードライン制御部13は、特定のメモリセルMへアクセスするため選択されたワードラインWLのみをロウレベルにする。
【0028】
また、ワードライン制御部13は、ワードラインWLをハイレベルに制御する場合に、制御信号φのハイレベル/ロウレベルに応じて、ワードラインWLのハイレベルの電圧値をVDD/VDD−αに制御する。尚、上述したアクセス時においては、非選択のワードラインWLについてハイレベルの電圧値を制御し、非アクセス時は、全てのワードラインWLについてハイレベルの電圧値を制御する。
【0029】
ここで、実施例1として、制御信号φは、選択信号WLDECの変化に応じてアクセス時はハイレベル、非アクセス時はロウレベルに変化する場合についてワードライン制御部13の動作を説明する。ワードライン制御部13は、メモリセルMに対して非アクセス時はワードラインWLのハイレベルの電圧値をVDD−αとして、特定のメモリセルMに対してアクセス時(選択したワードラインWLをロウレベルにしている期間)は、非選択のワードラインWLにおけるハイレベルの電圧値をVDDとする。
【0030】
また、実施例2として、制御信号φは、アクセス時はロウレベル、非アクセス時は定期的に一定期間ハイレベルに変化する場合についてワードライン制御部13の動作を説明する。ワードライン制御部13は、制御信号φに応じてメモリセルMに対して非アクセス時は定期的に一定期間ワードラインWLのハイレベルの電圧値をVDDからVDD−αに変化させて、特定のメモリセルMに対してアクセス時(選択したワードラインWLをロウレベルにしている期間)は、非選択のワードラインWLにおけるハイレベルの電圧値をVDD固定とする。
【0031】
次に、上述した実施例1に対応するワードライン制御部13の回路例について図を用いて説明する。尚、上述した実施例2の詳細については後述する。
図2は、図1に示したワードライン制御部13であって、上述した実施例1に対応する回路例を示す図である。図2に示すように、ワードライン制御部13は、インバータ21、22、25と、NAND回路23、24と、n型MOS・FET26と、p型MOS・FET27、28とから構成される。選択信号WLDECを伝達する信号線は、インバータ21を介してインバータ22の入力端子と、NAND回路23の一方の入力端子とに接続される。また、制御信号φを伝達する信号線は、NAND回路23の他方の入力端子と、NAND回路24の一方の入力端子と、p型MOS・FET27のゲート端子に接続される。また、インバータ22の出力端子は、NAND回路24の他方の入力端子に接続される。
【0032】
また、NAND回路23の出力端子は、p型MOS・FET28のゲート端子に接続される。また、NAND回路24の出力端子は、インバータ25を介してn型MOS・FET26のゲート端子に接続される。また、p型MOS・FET27のソース端子は電源電圧VDD−αを供給する電源線に接続される。また、p型MOS・FET28のソース端子は電源電圧VDDを供給する電源線に接続される。また、p型MOS・FET27のドレイン端子は、n型MOS・FET26のドレイン端子と相互接続され、n型MOS・FET26のソース端子はグランドと接続される。また、p型MOS・FET27のドレイン端子とn型MOS・FET26のドレイン端子の相互接続点は、ワードラインWLと接続される。また、p型MOS・FET28のドレイン端子も、ワードラインWLと接続される。
【0033】
次に、上述した実施例1のワードライン制御部13を具備する4TrSRAM1の動作について説明する。
図3は、図1に示した実施例1のワードライン制御部13を具備する4TrSRAM1の動作を示す波形図である。以下に図3を用いて、図1のメモリセルM(CELL0)にアクセスした場合について説明する。図3に示すように、メインデコーダ11は、メモリセルM(CELL0)へアクセスする場合に、選択したワードラインWL0に繋がる信号線の選択信号WLDEC0をメモリセルM(CELL0)へのアクセス期間のみハイレベルとして、他のワードラインWL1〜255に繋がる信号線の選択信号WLDEC1〜255は、常時ロウレベルとする。また、制御信号生成回路12は、アクセス時にのみ制御信号φをハイレベルにする。
【0034】
この時の、ワードライン制御部13の動作について図2を用いて説明する。まず、非アクセス時(図3のt1以前またはt2以降)は、全ての選択信号WLDECがロウレベルなので、ワードライン制御部13において、インバータ21は、ハイレベルを出力し、インバータ22はロウレベルを出力する。ここで、制御信号φはロウレベルなので、NAND回路23は、ハイレベルを出力し、p型MOS・FET28はオフする。また、NAND回路24はハイレベルを出力し、インバータ25は、ロウレベルを出力するので、n型MOS・FET26はオフする。また、制御信号φが直接ゲート端子に入力されるp型MOS・FET27はオンする。これにより、ワードラインWLには、電源電圧VDD−αがハイレベルの信号として供給される。以上に示したように、非アクセス時は、全てのワードライン制御部13が全てのワードラインWLをハイレベル(VDD−α)に制御する。
【0035】
次に、アクセス時(図3のt1〜t2の期間)において、選択信号WLDEC0のみがハイレベルであり、ワードラインWL0に接続されるワードライン制御部13において、インバータ21は、ロウレベルを出力し、インバータ22はハイレベルを出力する。ここで、制御信号φもハイレベルに変化しているので、NAND回路23は、ハイレベルを出力し、p型MOS・FET28はオフする。また、NAND回路24はロウレベルを出力し、インバータ25は、ハイレベルを出力するので、n型MOS・FET26はオンする。また、制御信号φが直接ゲート端子に入力されるp型MOS・FET27はオフする。これにより、ワードラインWL0は、グランドと接続され0Vが供給される。
【0036】
また、アクセス時において、ワードラインWL0以外のワードラインWL1〜255に接続されたワードライン制御部13には、ロウレベルの選択信号WLDECとハイレベルの制御信号φが入力されている。これにより、ワードラインWL1〜255に接続されるワードライン制御部13において、インバータ21は、ハイレベルを出力し、インバータ22はロウレベルを出力する。ここで、制御信号φはハイレベルに変化しているので、NAND回路23は、ロウレベルを出力し、p型MOS・FET28はオンする。また、NAND回路24はハイレベルを出力し、インバータ25は、ロウレベルを出力するので、n型MOS・FET26はオフする。また、制御信号φが直接ゲート端子に入力されるp型MOS・FET27はオフする。これにより、ワードラインWL1〜255には、電源電圧VDDがハイレベルの信号として供給される。
【0037】
以上に示したように、アクセス時は、選択されたワードラインWL0に接続されるワードライン制御部13が当該ワードラインWL0をロウレベル(0V)に制御する。また、アクセス時は、非選択のワードラインWL1〜255に接続されるワードライン制御部13がそれらのワードラインWL1〜255をハイレベル(VDD)に制御する。これにより、アクセス期間における非選択のワードラインWL1〜255を電圧値VDDでハイレベルにすることで、メモリセルM(CELL1〜CELL255)のトランスファトランジスタT1、T2における第二のリーク電流を削減することができる(ワードラインWL1〜255のハイレベルの電圧値がVDD−αである場合に比べて)。すなわち、図6および図7を用いて説明した、アクセス期間における非選択のワードラインWLのハイレベルがVDD−αであることで第二のリーク電流が必要以上に大きくなる問題を解決することができる。
【0038】
次に、上述した実施例2に対応するワードライン制御部13の回路例について図を用いて説明する。尚、実施例2は、実施例1と比べて、メモリセルへの非アクセス期間において、ワードラインWLの電圧値(ハイレベル)を制御している点が異なる。これにより、実施例1ではできなかった、スタンバイ時のリーク電流の削減を実現する。
【0039】
図4は、図1に示したワードライン制御部13であって、上述した実施例2に対応する回路例を示す図である。図4に示すように、ワードライン制御部13は、NOR回路41と、インバータ42、43と、n型MOS・FET44と、p型MOS・FET45、46とから構成される。選択信号WLDECを伝達する信号線は、NOR回路41の一方の入力端子と、n型MOS・FET44のゲート端子とに接続される。また、制御信号φを伝達する信号線は、NOR回路41の他方の入力端子と、インバータ43を介してp型MOS・FET46のゲート端子とに接続される。また、NOR回路41の出力端子は、インバータ42を介してp型MOS・FET45のゲート端子に接続される。
【0040】
また、p型MOS・FET45のソース端子は電源電圧VDDを供給する電源線に接続される。また、p型MOS・FET45のドレイン端子は、n型MOS・FET44のドレイン端子と相互接続され、n型MOS・FET44のソース端子はグランドと接続される。また、p型MOS・FET45のドレイン端子とn型MOS・FET44のドレイン端子の相互接続点は、ワードラインWLと接続される。また、p型MOS・FET46のソース端子は電源電圧VDD−αを供給する電源線に接続される。また、p型MOS・FET46のドレイン端子も、ワードラインWLと接続される。
【0041】
次に、上述した実施例2のワードライン制御部13を具備する4TrSRAM1の動作について説明する。
図5は、図1に示した実施例2のワードライン制御部13を具備する4TrSRAM1の動作を示す波形図である。以下に図5を用いて、図1のメモリセルM(CELL0)にアクセスする場合について説明する。図5に示すように、メインデコーダ11は、メモリセルM(CELL0)へアクセスする場合に、選択したワードラインWL0に繋がる信号線の選択信号WLDEC0をメモリセルM(CELL0)へのアクセス期間のみハイレベルとして、他のワードラインWL1〜255に繋がる信号線の選択信号WLDEC1〜255は、常時ロウレベルとする。また、制御信号生成回路12は、非アクセス時にのみ定期的に一定期間、制御信号φをハイレベルにして、その一定期間以外およびアクセス時は制御信号φをロウレベルにする。
【0042】
この時の、ワードライン制御部13の動作について図4を用いて説明する。まず、非アクセス時(図5のt12以前またはt13以降)は、全ての選択信号WLDECがロウレベルなので、ワードライン制御部13において、n型MOS・FET44はオフする。また、制御信号φは通常はロウレベルであり、定期的に一定期間(図5のt10〜11とt14〜15)ハイレベルに変化する。ここで、非アクセス時で制御信号φがロウレベルの間(t10以前、t11〜12やt13〜14、t15以降)は、NOR回路41は、ハイレベルを出力し、インバータ42はロウレベルを出力するので、p型MOS・FET45はオンする。また、インバータ43は、ハイレベルを出力するので、p型MOS・FET46はオフする。これにより、全てのワードラインWLには、電源電圧VDDがハイレベルの信号として供給される。
【0043】
また、非アクセス時で制御信号φがハイレベルの間(t10〜11およびt14〜15)は、NOR回路41は、ロウレベルを出力し、インバータ42はハイレベルを出力するので、p型MOS・FET45はオフする。また、インバータ43は、ロウレベルを出力するので、p型MOS・FET46はオンする。これにより、ワードラインWLには、電源電圧VDD−αがハイレベルの信号として供給される。すなわち、制御信号φがハイレベルの間は、ワードラインWLのハイレベルの電圧値がVDDからVDD−αへ変化して、トランスファトランジスタT1およびT2の第二のリーク電流が増加し、ノードAまたはノードBにおけるデータ保持特性を向上させる。
【0044】
また、アクセス時において、ワードラインWL0以外のワードラインWL1〜255に接続されたワードライン制御部13には、ロウレベルの選択信号WLDECとロウレベルの制御信号φが入力されている。これにより、ワードラインWL1〜255に接続されるワードライン制御部13において、NOR回路41は、ハイレベルを出力し、インバータ42はロウレベルを出力するので、p型MOS・FET45はオンする。また、インバータ43は、ハイレベルを出力するので、p型MOS・FET46はオフする。これにより、ワードラインWL1〜255には、電源電圧VDDがハイレベルの信号として供給される。
【0045】
以上に示したように、アクセス時は、選択されたワードラインWL0に接続されるワードライン制御部13が当該ワードラインWL0をロウレベル(0V)に制御する。また、アクセス時は、非選択のワードラインWL1〜255に接続されるワードライン制御部13がそれらのワードラインWL1〜255をハイレベル(VDD)に制御する。これにより、アクセス期間における非選択のワードラインWL1〜255を電圧値VDDでハイレベルにすることで、メモリセルM(CELL1〜CELL255)のトランスファトランジスタT1、T2における第二のリーク電流を削減することができる(ワードラインWL1〜255のハイレベルの電圧値がVDD−αである場合に比べて)。すなわち、図6および図7を用いて説明した、アクセス期間における非選択のワードラインWLのハイレベルがVDD−αであることで第二のリーク電流が必要以上に大きくなる問題を解決することができる。また、非アクセス時においても、制御信号φのハイレベルの期間をデータ保持に最低限必要な期間とすることで、第二のリーク電流による消費電力の増加を防ぐことができる。
【0046】
以上に説明したように、ワードライン制御部13は、選択信号WLDECと制御信号φを基に、メモリセルMに対してアクセス時は選択されたワードラインWLのみをロウレベルにして、他のワードラインWLはハイレベル(VDD)にする。また、メモリセルMに対して非アクセス時は全ワードラインWLをハイレベル(VDD)にして、定期的に一定期間ハイレベルの電圧値をVDD−αにする。尚、非アクセス時のワードラインWLのハイレベルをVDD−αとする電圧値の変化タイミングは、上述した限りではなく、第二のリーク電流を任意の期間流すことでメモリセルMのデータ保持が可能であるならば、不定期的でもよく、任意の期間だけでもよい。また、全ワードラインではなく、任意のワードラインのグループ単位で制御してもよい。すなわち、制御信号生成部12は、制御信号φがハイレベルの期間を任意に設定すればよい。
【0047】
また、上述した実施形態においては、ワードラインWLのハイレベルとして制御信号φで制御される電圧値は、VDDおよびVDD−αの2値であったが、この限りではなく、多値の電圧値を1ビットまたは複数ビットの制御信号φにて制御してもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0048】
本発明の実施形態は、例えば以下に示すような種々の適用が可能である。
(付記1) 一つのメモリセルが4つのトランジスタで構成されるスタテッィク型半導体記憶装置であって、
前記メモリセルを行列状に配列したメモリセルアレイと、
前記メモリセルアレイの各行に対応して設けられたワードラインと、
前記メモリセルアレイの各列に対応して設けられた1対のビットラインと、
前記メモリセルを特定するためのアドレスをデコードして前記ワードラインを選択する選択信号を出力するワードライン選択手段と、
前記メモリセルへのアクセス時と非アクセス時に応じて前記ワードラインが非選択であることを示す電圧値を制御するための制御信号と、前記ワードライン選択手段が出力する前記選択信号とを基に、前記ワードラインの電位を制御するワードライン制御手段と
を具備することを特徴とするスタティック型半導体記憶装置。
【0049】
(付記2) 前記メモリセルへのアクセス時と非アクセス時に応じて前記ワードラインが非選択であることを示す電圧値を制御するための前記制御信号を生成する制御信号生成手段を更に具備することを特徴とする付記1に記載のスタティック型半導体記憶装置。
【0050】
(付記3) 前記ワードライン制御手段は、前記ワードライン選択手段が出力する前記選択信号の論理レベルに応じて前記ワードラインの論理レベルを制御し、前記制御信号の論理レベルに応じて、前記ワードラインの前記電圧値を制御することを特徴とする付記1に記載のスタティック型半導体記憶装置。
【0051】
(付記4) 前記ワードライン制御手段は、前記制御信号の論理レベルに応じて、前記ワードラインが非選択であることを示す電圧値を制御することを特徴とする付記1に記載のスタティック型半導体記憶装置。
【0052】
(付記5) 前記メモリセルは、前記ワードラインがゲート端子と接続された2つのトランスファトランジスタと、データを保持するためのラッチを構成する2つのドライバトランジスタとを具備し、前記ドライバトランジスタにおける第一のリーク電流と前記トランスファトランジスタにおける第二のリーク電流を調整することで前記データを保持し、
前記制御信号生成手段は、前記トランスファトランジスタにおける一定期間の前記第二のリーク電流量を制御することで前記メモリセルが前記データを保持可能になるように、前記メモリセルへのアクセス時と非アクセス時に応じて前記ワードラインが非選択であることを示す電圧値を制御する前記制御信号を生成することを特徴とする付記2に記載のスタティック型半導体記憶装置。
【0053】
(付記6) 前記ワードライン制御手段は、前記制御信号の論理レベルに応じて、前記ワードラインが非選択であることを示す電圧値を第一の電圧値と、前記第一の電圧値と異なる電圧値である第二の電圧値とのどちらかに制御することを特徴とする付記1に記載のスタティック型半導体記憶装置。
【0054】
(付記7) 前記ワードライン制御手段は、前記制御信号の論理レベルに応じて、前記アクセス時に前記ワードラインが非選択であることを示す電圧値を第一の電圧値として、前記非アクセス時に前記ワードラインが非選択であることを示す電圧値を前記第一の電圧値と異なる第二の電圧値とする制御を行うことを特徴とする付記1に記載のスタティック型半導体記憶装置。
【0055】
(付記8) 前記ワードライン制御手段は、前記制御信号の論理レベルに応じて、前記ワードラインが非選択であることを示す電圧値を、電源電圧と同じ電圧値である第一の電圧値と、前記第二のリーク電流を前記第一のリーク電流より大きくするための前記第一の電圧値より小さい電圧値である第二の電圧値とのどちらかに制御することを特徴とする付記1に記載のスタティック型半導体記憶装置。
【0056】
(付記9) 一つのメモリセルが4つのトランジスタで構成されるスタテッィク型半導体記憶装置の制御方法であって、
前記スタテッィク型半導体記憶装置は、前記メモリセルを行列状に配列したメモリセルアレイと、前記メモリセルアレイの各行に対応して設けられたワードラインと、前記メモリセルアレイの各列に対応して設けられた1対のビットラインと、前記メモリセルを特定するためのアドレスをデコードして前記ワードラインを選択する選択信号を出力するワードライン選択手段とを具備し、
前記メモリセルへのアクセス時と非アクセス時に応じて前記ワードラインが非選択であることを示す電圧値を制御するための制御信号と、前記ワードライン選択手段が出力する前記選択信号とを基に、前記ワードラインの電位を制御する制御ステップを有することを特徴とするスタティック型半導体記憶装置の制御方法。
【0057】
(付記10) 前記メモリセルへのアクセス時と非アクセス時に応じて前記ワードラインが非選択であることを示す電圧値を制御するための前記制御信号を生成する制御信号生成ステップを更に有することを特徴とする付記9に記載のスタティック型半導体記憶装置の制御方法。
【0058】
(付記11) 前記制御ステップは、前記ワードライン選択手段が出力する前記選択信号の論理レベルに応じて前記ワードラインの論理レベルを制御し、前記制御信号の論理レベルに応じて、前記ワードラインの前記電圧値を制御することを特徴とする付記9に記載のスタティック型半導体記憶装置の制御方法。
【0059】
(付記12) 前記制御ステップは、前記制御信号の論理レベルに応じて、前記ワードラインが非選択であることを示す電圧値を制御することを特徴とする付記9に記載のスタティック型半導体記憶装置の制御方法。
【0060】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によるスタティック型半導体記憶装置およびその制御方法においては一つのメモリセルが4つのトランジスタで構成され、メモリセルを特定するためのアドレスをデコードしてワードラインを選択する選択信号を出力するワードライン選択手段を具備するスタテッィク型半導体記憶装置において、メモリセルへのアクセス時と非アクセス時に応じてワードラインが非選択であることを示す電圧値を制御するための制御信号と、ワードライン選択手段が出力する選択信号とを基に、メモリセルに接続されるワードラインの電位を制御するので、メモリセルとビットライン間のリーク電流をアクセス時と非アクセス時に応じて調整することが出来る。
【0061】
すなわち、アクセス期間(書き込み処理時)において、ビットラインから非選択のメモリセルへ流れるリーク電流が微小になるよう制御することでデータ保持特性の改善することができる。また、アクセス期間(読み出し処理時)において、ビットラインから非選択のメモリセルへ流れるリーク電流が微小になるよう制御することで、非選択のメモリセルからのリーク電流がビットラインの電位へ与える影響を小さくして、データ読み出し時間を短縮することができる。また、アクセス期間(書き込み処理時)において、ビットラインから非選択のメモリセルへ流れるリーク電流が微小になるよう制御することで、ビットラインからメモリセルへ流れるリーク電流による誤書き込みの改善を行うことができる。また、非アクセス期間において、ビットラインから非選択のメモリセルへ流れるリーク電流が適度になるよう制御することでデータ保持特性を維持しながらスタンバイ電流を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である4TrSRAMのメモリセルアレイ周辺の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したワードライン制御部13であって、上述した実施例1に対応する回路例を示す図である。
【図3】図1に示した実施例1のワードライン制御部13を具備する4TrSRAM1の動作を示す波形図である。
【図4】図1に示したワードライン制御部13であって、上述した実施例2に対応する回路例を示す図である。
【図5】図1に示した実施例2のワードライン制御部13を具備する4TrSRAM1の動作を示す波形図である。
【図6】従来の4TrSRAMのメモリセルアレイの概略構成および読み出し動作時のリーク電流を示す図である。
【図7】従来の4TrSRAMのメモリセルアレイの概略構成および書き込み動作時のリーク電流を示す図である。
【符号の説明】
1   4TrSRAM(スタティック型半導体記憶装置)
11  メインデコーダ
12  制御信号生成部
13  ワードライン制御部
21、22、25、42、43 インバータ
23、24          NAND回路
26、44          n型MOS・FET
27、28、45、46    p型MOS・FET
41  NOR回路
M   メモリセル
BL、XBL ビットライン
WL0、…、WLn ワードライン
T1、T2 トランスファトランジスタ
T3、T4 ドライバトランジスタ
SA    センスアンプ

Claims (10)

  1. 一つのメモリセルが4つのトランジスタで構成されるスタテッィク型半導体記憶装置であって、
    前記メモリセルを行列状に配列したメモリセルアレイと、
    前記メモリセルアレイの各行に対応して設けられたワードラインと、
    前記メモリセルアレイの各列に対応して設けられた1対のビットラインと、
    前記メモリセルを特定するためのアドレスをデコードして前記ワードラインを選択する選択信号を出力するワードライン選択手段と、
    前記メモリセルへのアクセス時と非アクセス時に応じて前記ワードラインが非選択であることを示す電圧値を制御するための制御信号と、前記ワードライン選択手段が出力する前記選択信号とを基に、前記ワードラインの電位を制御するワードライン制御手段と
    を具備することを特徴とするスタティック型半導体記憶装置。
  2. 前記メモリセルへのアクセス時と非アクセス時に応じて前記ワードラインが非選択であることを示す電圧値を制御するための前記制御信号を生成する制御信号生成手段を更に具備することを特徴とする請求項1に記載のスタティック型半導体記憶装置。
  3. 前記ワードライン制御手段は、前記ワードライン選択手段が出力する前記選択信号の論理レベルに応じて前記ワードラインの論理レベルを制御し、前記制御信号の論理レベルに応じて、前記ワードラインの前記電圧値を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスタティック型半導体記憶装置。
  4. 前記ワードライン制御手段は、前記制御信号の論理レベルに応じて、前記ワードラインが非選択であることを示す電圧値を制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のスタティック型半導体記憶装置。
  5. 前記メモリセルは、前記ワードラインがゲート端子と接続された2つのトランスファトランジスタと、データを保持するためのラッチを構成する2つのドライバトランジスタとを具備し、前記ドライバトランジスタにおける第一のリーク電流と前記トランスファトランジスタにおける第二のリーク電流を調整することで前記データを保持し、
    前記制御信号生成手段は、前記トランスファトランジスタにおける一定期間の前記第二のリーク電流量を制御することで前記メモリセルが前記データを保持可能になるように、前記メモリセルへのアクセス時と非アクセス時に応じて前記ワードラインが非選択であることを示す電圧値を制御する前記制御信号を生成することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のスタティック型半導体記憶装置。
  6. 前記ワードライン制御手段は、前記制御信号の論理レベルに応じて、前記ワードラインが非選択であることを示す電圧値を、電源電圧と同じ電圧値である第一の電圧値と、前記第二のリーク電流を前記第一のリーク電流より大きくするための前記第一の電圧値より小さい電圧値である第二の電圧値とのどちらかに制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のスタティック型半導体記憶装置。
  7. 一つのメモリセルが4つのトランジスタで構成されるスタテッィク型半導体記憶装置の制御方法であって、
    前記スタテッィク型半導体記憶装置は、前記メモリセルを行列状に配列したメモリセルアレイと、前記メモリセルアレイの各行に対応して設けられたワードラインと、前記メモリセルアレイの各列に対応して設けられた1対のビットラインと、前記メモリセルを特定するためのアドレスをデコードして前記ワードラインを選択する選択信号を出力するワードライン選択手段とを具備し、
    前記メモリセルへのアクセス時と非アクセス時に応じて前記ワードラインが非選択であることを示す電圧値を制御するための制御信号と、前記ワードライン選択手段が出力する前記選択信号とを基に、前記ワードラインの電位を制御する制御ステップを有することを特徴とするスタティック型半導体記憶装置の制御方法。
  8. 前記メモリセルへのアクセス時と非アクセス時に応じて前記ワードラインが非選択であることを示す電圧値を制御するための前記制御信号を生成する制御信号生成ステップを更に有することを特徴とする請求項7に記載のスタティック型半導体記憶装置の制御方法。
  9. 前記制御ステップは、前記ワードライン選択手段が出力する前記選択信号の論理レベルに応じて前記ワードラインの論理レベルを制御し、前記制御信号の論理レベルに応じて、前記ワードラインの前記電圧値を制御することを特徴とする請求項7または請求項8に記載のスタティック型半導体記憶装置の制御方法。
  10. 前記制御ステップは、前記制御信号の論理レベルに応じて、前記ワードラインが非選択であることを示す電圧値を制御することを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか1項に記載のスタティック型半導体記憶装置の制御方法。
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