JP2004093157A - 車載ナビゲーション装置 - Google Patents

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JP2004093157A JP2002250808A JP2002250808A JP2004093157A JP 2004093157 A JP2004093157 A JP 2004093157A JP 2002250808 A JP2002250808 A JP 2002250808A JP 2002250808 A JP2002250808 A JP 2002250808A JP 2004093157 A JP2004093157 A JP 2004093157A
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Tsuneo Maehara
前原 恒男
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Abstract

【課題】乗員にとって案内音声の音量とオーディオ出力の音量とが最適なバランスで聞こえる合成音声を出力する車載ナビゲーション装置を提供する事。
【解決手段】車載ナビゲーション装置が出力する案内音声の音量と、オーディオ出力の音量とを、それぞれ第一音量設定部22aと第二音量設定部22bとによって独立して設定した後に、音声合成部21にて合成し、音声出力部5から出力する。これにより乗員にとって案内音声の音量とオーディオ出力の音量とが最適なバランスで聞こえる合成音声を出力する事が出来る。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声にて目的地までの経路を案内する車載ナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両には、カセットテープ、CDまたはMD等を再生する、またはテレビやラジオなどの放送を受信する、オーディオ装置のほか、目的地までの経路を音声によって案内する音声案内手段を備えた車載ナビゲーション装置が搭載されるようになり、これらの装置を同時に利用する事もよく行われている。このような場合は、車載ナビゲーション装置が備えるスピーカから案内音声とオーディオ音声とを出力する事で、オーディオ装置と車載ナビゲーション装置とが別々のスピーカを備えなくても良いようにしている。
【0003】
図1は共通のスピーカから案内音声とオーディオ音声とを出力する、従来の車載ナビゲーション装置110の内部の概略構成を示した構成図である。210は車載ナビゲーション装置110の制御部であり、51は音声出力部である。制御部210は、案内音声を生成する音声案内部214と、オーディオ装置から入力されるオーディオ音声信号に対しミュート制御をするミュート回路213と、案内音声信号とオーディオ音声信号とを合成する音声合成部212と、音声合成部212によって合成された合成音声信号の音量を決定する音量設定部211とを備える。
【0004】
音声出力部51は、制御部210の音量設定部211が音量を設定した合成音声信号のゲインや特性を調整する音声アンプ51bと、このアンプが調整した合成音声を音声として出力するスピーカ51aとからなる。
【0005】
上述した構成の車載ナビゲーション装置110においては、オーディオ装置(不図示)から入力されたオーディオ音声信号が制御部210を介して音声出力部51から音声として出力される。案内音声信号を出力していない時は、ミュート回路213はオーディオ音声信号に対し、何ら処理を施す事なく音声合成部212に伝達する。しかし音声案内部214が案内音声信号を出力するとミュート回路213はこれを検知し、オーディオ音声信号に対して、その音量を一定の音量レベルに低減する処理を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述したような構成では、合成音声信号に占めるオーディオ音声信号の音量レベルは、ミュート回路213が設定する一定の音量レベルによって決定され、乗員によってはミュート回路213が設定する一定の音量レベルでのオーディオ音声では、案内音声との間での音量のバランスが悪いと感じる事もある。
【0007】
例えば、合成音声の出力が終了し、再度オーディオ音声のみが出力された際、乗員は、合成音声が出力されているのに、案内音声のみが出力されており、オーディオ音声の出力は中断されているかのような聞き心地になると言う不具合があった。
【0008】
本発明は、上記の点を鑑みてなされたものである。すなわち乗員にとって案内音声の音量とオーディオ音声の音量とが最適なバランスで聞こえる合成音声を出力する車載ナビゲーション装置を提供する事を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の車載ナビゲーション装置は、音声出力手段から出力される音声にて目的地までの経路を案内する音声案内手段を備え、当該音声出力手段をオーディオ機器と共用する車載ナビゲーション装置において、前記音声案内手段にて生成される案内音声の音量を設定する第一の音量設定手段と、前記オーディオ機器のオーディオ出力の音量を設定する第二の音量設定手段と、前記第一及び第二の音量設定手段によってそれぞれ音量設定された案内音声とオーディオ出力とを合成する音声合成手段とを備え、前記音声合成手段によって合成された音声を前記音声出力手段から出力する事を特徴とする。
【0010】
請求項1に記載の車載ナビゲーション装置により、乗員は合成音声を構成する案内音声と、オーディオ出力とのどちらに対しても、音量を設定する事が出来、乗員にとって最も聞き取りやすい音量割合の合成音声を聞く事が出来る。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる車載ナビゲーション装置100の構成に関して図2ならびに図3を用いて説明する。
【0012】
図2は、車載ナビゲーション装置100の全体的な概略構成を示すブロック図である。また図3は本発明の要部を示すブロック図である。
【0013】
図2に示す本発明の車載ナビゲーション装置100は、道路地図データ部1、操作スイッチ群2、表示部3、VICS受信部4、音声出力部5、位置検出部10、そして制御部20等から構成されている。
【0014】
道路地図データ部1は、CD−ROMやDVD−ROM等の大容量の記憶媒体を備え、その記憶媒体には地図データが格納されている。地図データは、ノードデータ、リンクデータ、そして目印データからなる。このうちノードデータとリンクデータは、主に道路を描画する為のデータとして利用される。また目印データには交差点拡大図の為の絵柄データと、交差点名や方面名称等の文字データが格納されている。
【0015】
操作スイッチ群2は、各種のメカニカルなスイッチから構成する事が出来、車載ナビゲーション装置100の操作の他に、後述するメモリ22cに、案内音声信号とオーディオ音声信号との音量設定値を入力する為にも用いられる。また操作スイッチ群2の一部が、後述する表示装置3の画面と一体化されたタッチパネルから構成されるようになっていても良い。
【0016】
表示装置3は、周知の液晶表示装置や陰極線管(CRT)表示装置等から構成される。
【0017】
VICS受信部4は、VICS(Vehicle Information and Communication System)から提供される渋滞情報や規制情報を受信する通信装置である。受信した渋滞情報や規制情報は、前述の表示装置3が表示する地図上に重ねて表示する事が出来る。
【0018】
音声出力部5は、図3に示すようにスピーカ5aと音声アンプ5bとからなるユニットであり、請求項で示す音声出力手段に相当する。後述する制御部20が有する音声合成部21からの合成音声信号が伝達されると、これを音声アンプ5bで合成音声信号のゲインや特性を調整する。また、音声出力部5のスピーカ5aは、例えば表示装置3の一部に設けられる。
【0019】
位置検出部10は、車両の現在位置と進行方向を検出するために用いられる装置である。この位置検出部10は、地磁気センサ11、ジャイロスコープ12、距離センサ13、および衛星からの電波に基づいて、車両の位置を検出するGPS受信機14から構成される。
【0020】
地磁気センサ11は、車両の絶対方位を検出するためのものである。ジャイロスコープ12は、車両の相対方位を検出するためのものであり、振動ジャイロ、光ファイバジャイロ、ガスレートジャイロ、ステアリング切り角センサなどの周知のセンサを採用することができる。距離センサ13は、車両の移動距離を検出するものであり、車輪速センサや車速センサなどの周知のセンサを採用することができる。GPS受信機14は、周知のように衛星から送信されるGPS信号を受信し、その受信信号から車両の位置を求めるようになっている。
【0021】
制御部20は、周知のCPU、バスライン、ROM及びRAM等で構成されるECUである。この制御部20は、内部に備える入出力回路(不図示)を介して上記の道路地図データ部1、操作スイッチ群2、VICS受信部4、及び位置検出部10からの各種の信号を入力する。
【0022】
図3は制御部20と音声出力部5との内部構成を示した構成図である。制御部20は周知の音声による経路案内を行う音声案内部23を備える。この音声案内部23の処理内容は、位置検出部10が検出する自車位置が経路データ上の案内対象、例えば分岐点などから所定の距離の位置に到達した時に、案内音声を音声出力部5から出力すると言うものである。この音声案内部23は請求項で示す音声案内手段に相当する。
【0023】
本実施形態における車載ナビゲーション装置100は、図示しないTVチューナを内蔵しており、このTVチューナによって受信されたTV音声がオーディオ音声として制御部20に入力される。
【0024】
更に、制御部20は乗員が操作スイッチ群2などを操作する事によって、案内音声信号の音量を調節する第一音量設定部22aと、オーディオ信号の音量を調節する第二音量設定部22bと、案内音声信号とオーディオ信号とを合成する時の、それぞれの信号の音量設定値を保持するメモリ22cと、この2つの音量設定部22a、22bによって音量を設定した案内音声信号とオーディオ信号とを1つの音声信号に合成する音声合成部21とを備えている。
【0025】
これらの構成のうち、第一音量設定部22aは請求項で示す第一の音量設定手段、第二音量設定部22bは請求項で示す第二の音量設定手段に相当する。
【0026】
次に本発明に係る車載ナビゲーション装置100の制御フローを図4を用いて説明する。
【0027】
図4は、上述した構成の車載ナビゲーション装置100の特徴部分である、合成音声の出力に関する制御フローを示したフローチャートである。すなわち本フローは車載ナビゲーション装置100が内蔵するTVチューナからオーディオ音声信号が入力され、制御部20を介して音声出力部5から出力している間に、音声案内部23から案内音声信号が出力された場合の制御フローである。
【0028】
ステップS1で、音声案内部23が案内音声信号を生成したか否かを判定する。このステップで案内音声信号が生成されたと判定すると、ステップS2で第二音量設定部22bにおける現時点でのオーディオ信号の音量設定値を読み込み、メモリ22cに記憶する。ステップS3で第二音量設定部22bがメモリ22cから音声合成時のオーディオ信号用の音量設定値を読み出し、ステップS4で第一音量設定部22aがメモリ22cから音声合成時の案内音声信号用の音量設定値をそれぞれ読み出す。
【0029】
なお、これら音声合成時におけるオーディオ信号及び案内音声信号用の音量設定値は、予めユーザーが第一及び第二音量設定部22a、22bにて設定し、メモリ22cに格納されていたものである。また、ユーザーの設定前においては、予め用意されている音量設定初期値がメモリ22cに格納されている。
【0030】
そして、ステップS5で第二音量設定部22bはオーディオ信号を、メモリ22cから読み出したオーディオ信号用の音量設定値の音量に変更する。ステップS6で、第一音量設定部22aが案内音声信号をメモリ22cから読み出した案内音声信号用の音量設定値の音量に変更する処理を行う。
【0031】
ステップS7では、音声合成部21は音量の変更処理が行われた案内音声信号とオーディオ信号とを合成する処理を行い、ステップS8で合成した音声信号を音声出力部5に出力する。この結果、音声出力部5から、それぞれ音量調節された案内音声信号とオーディオ信号との合成音声信号が音声として出力される。
【0032】
ステップS9で音声出力部5からの合成音声の出力が終了したか否かを判定し、ステップS10で第二音量設定部22bはステップS2で記録したオーディオ信号の音量設定値をメモリ22cから読み出し、ステップS11にてオーディオ信号を、元の音量設定値の音量に再度変更する。そしてステップS12にてオーディオ信号を音声出力部5に出力し、オーディオ信号として車内に出力する。
【0033】
上述した構成と作用により、乗員にとって案内音声の音量とオーディオ信号の音量とが最適なバランスで聞こえる合成音声を出力する車載ナビゲーション装置を提供する事が出来る。
【0034】
なお、上述した実施例では、車載ナビゲーション装置100の表示装置3に設けたスピーカ5aを車載ナビゲーション装置100とTVチューナとで共用する例について説明した。しかしながら、TVチューナ以外のオーディオ装置ともスピーカ5aを共用したり、スピーカ5aを表示装置3とは別体に設けても良い。例えば車室内に設けたスピーカから、ナビ案内音声、TV音声もしくはオーディオ信号とを、それぞれ音量調節した上で合成して出力するようにしても良い。
【0035】
また、上述の実施形態では、ナビ案内音声との音声合成時にTV音声の音量を変更した。このようにすれば、案内音声とTV音声とをともに聞き取りやすく音声調節する事が容易になる。しかしながらTV音声の音量を乗員が設定した音量に維持しながら、第一音量設定部22aにて設定された音量で、案内音声をそのTV音声に合成しても良い。この場合でもTV音声の音量及びナビ案内音声の音量を乗員が任意に設定する事が出来るので、両音声が聞き取りやすいように音量調節をする事は可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、従来の合成音声を出力する車載ナビゲーション装置110の内部の概略構成を示した構成図である。
【図2】は、本発明に係わる車載ナビゲーション装置100の全体的な概略構成を示すブロック図である。
【図3】は、本発明に係わる車載ナビゲーション装置100の要部の構成を示すブロック図である。
【図4】は、本発明に係わる車載ナビゲーション装置100の合成音声の出力に関するフローチャートである。
【符号の説明】
5   音声出力部(音声出力手段)
20  制御部
21  音声合成部(音声合成手段)
22  音量設定部
22a 第一音量設定部(第一の音量設定手段)
22b 第二音量設定部(第二の音量設定手段)
22c メモリ

Claims (1)

  1. 音声出力手段から出力される音声にて目的地までの経路を案内する音声案内手段を備え、当該音声出力手段をオーディオ機器と共用する車載ナビゲーション装置において、
    前記音声案内手段にて生成される案内音声の音量を設定する第一の音量設定手段と、
    前記オーディオ機器のオーディオ出力の音量を設定する第二の音量設定手段と、
    前記第一及び第二の音量設定手段によってそれぞれ音量設定された案内音声とオーディオ出力とを合成する音声合成手段とを備え、
    前記音声合成手段によって合成された音声を前記音声出力手段から出力する事を特徴とする車載ナビゲーション装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006311128A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Denso Corp 音声出力装置

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