JP2004092920A - 浴室暖房乾燥システム - Google Patents

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阿部 真千子
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Abstract

【課題】浴室暖房乾燥機の運転状態と給気調整手段との連動により、換気風量の増減に応じた給気量の確保することができる浴室暖房乾燥システムを提供すること。
【解決手段】浴室に設置された浴室暖房乾燥機と、浴室内への空気の流入を行うための給気口と、給気口に設けられた給気ルーバと、給気ルーバを作動制御するための制御手段108とを備えた浴室暖房乾燥システム。制御手段108は、浴室暖房乾燥機の乾燥運転の運転状態に応じて給気ルーバを制御し、これにより給気口を通して浴室内へ流入する空気量が調整される。この給気口の開度の調整は、浴室暖房乾燥機の換気ファンの回転数に応じて行われ、換気ファンの回転数が大きくなるにつれて、給気口を通して浴室内へ流入する空気量が増大する。
【選択図】   図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室暖房乾燥システム、特に、浴室に設置された浴室暖房乾燥機と、浴室内への空気の流入を行うための給気口と、この給気口に設けられた給気調整手段と、給気調整手段を作動制御するための制御手段とを備えた浴室暖房乾燥システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、冬場の入浴時、暖房された居室と寒い浴室との温度差によるヒートショックを防止するために、浴室暖房乾燥機が広く普及している。この浴室暖房乾燥機は、入浴前に浴室を暖房する暖房機能、浴室のカビを防ぐ他、天候や時間帯を気にせず洗濯物を乾かすことができる乾燥機能、夏場の入浴をさわやかにする、扇風機代わりの涼風機能等を備えており、四季を通じて使用されている。
【0003】
特に、浴室暖房乾燥機の乾燥機能を用いて浴室に干した衣類を乾燥させる場合においては、換気風量、循環風量及び温度の3つ要素のバランスが重要であるが、乾燥時間の短縮やランニングコストの低減のために、最も一般的な方法として、換気風量及び循環風量を制御する方法が用いられている。
【0004】
つまり、浴室暖房乾燥機の乾燥運転において、衣類からの水分蒸発を促進するには衣類に直接当てる温風量(循環風量)を大きくすると同時に、衣類周辺の空気の湿度を下げるようにし、このように浴室内の高湿度な空気を低湿度のフレッシュな外気と置換させて換気風量を上げることが効果的である。この場合、浴室の窓を開けて乾燥運転するとショートサーキットにより浴室内空気の置換は促進されないので、通常、浴室の窓は閉めて運転する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、通常、浴室において外気を吸い込むことができるのは浴室扉などに設けられている給気口だけであり、近年主流である気密性の高いユニットバスでは、換気風量をあげても給気口を通して流入する空気量はさほど増大せず、十分な換気風量が確保できず、衣類の乾燥を効率良く行うことができない。
【0006】
また、このような気密性の高いユニットバスでは、循環風量を上げても温風が届き難い浴室の奥などには高湿度の空気が滞留し、浴室暖房乾燥機の吹出し口に近い位置に干された衣類と吹出し口から離れた位置に干された衣類との乾燥速度が大幅に異なるといった乾燥ムラが生じ、衣類の干し位置の入れ替えや乾燥したものから取り入れるといった手間が生じる。
【0007】
本発明の目的は、浴室暖房乾燥機の運転状態と給気調整手段との連動により、換気風量の増減に応じた給気量を確保することにより、高湿度空気の滞留を解消し、乾燥ムラを抑え、干した衣類を効率良く乾燥することができる浴室暖房乾燥システムを提供することである。
【0008】
本発明の他の目的は、給気調整手段から供給される空気の流れ方向を浴室暖房乾燥機の運転状態に応じて変えることにより、干した衣類の乾燥と浴室の乾燥を効率良く行うことができる浴室暖房乾燥システムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の浴室暖房乾燥システムは、浴室に設置された浴室暖房乾燥機と、浴室内への空気の流入を行うための給気口と、前記給気口に設けられた給気調整手段と、前記給気調整手段を作動制御するための制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記浴室暖房乾燥機の乾燥運転の運転状態に応じて、前記給気口を通して前記浴室内へ流入する空気量が調整されるように、前記給気調整手段を作動制御することを特徴とするものである。
【0010】
この浴室暖房乾燥に従えば、浴室暖房乾燥機を乾燥運転させると、浴室内の空気が外部に排出され、この空気の換気に伴い給気口を通して浴室内に空気が流入する。給気口には給気調整手段が設けられ、この給気調整手段は、制御手段により浴室暖房乾燥機の乾燥運転の運転状態に応じて作動制御されて、浴室内への空気の流入量が調整される。例えば、浴室暖房乾燥機による換気風量が上げられると、空気調整手段を介しての空気流入量が増大する。従って、気密性の高いユニットバスにおいても、給気調整を行うことにより換気風量を上げることができ、衣類の乾燥を効率良く行い、その乾燥時間を短縮することができる。
【0011】
本発明の請求項2に記載の浴室暖房乾燥システムでは、前記浴室暖房乾燥機は浴室内の空気を外部に排出するための換気ファンを備え、前記制御手段は、前記換気ファンの回転数に応じて前記給気調整手段を作動制御し、前記換気ファンの回転数が大きくなるにつれて、前記給気口を通して前記浴室内へ流入する空気量が増大するように制御するものである。
【0012】
この浴室暖房乾燥機に従えば、浴室乾燥機の換気ファンの回転数に応じて給気調整手段が作動制御される。換気ファンの回転数が大きくなるほど、浴室から外部に排出される空気量が増えるが、この換気ファンの回転数、換言すると空気の換気量に応じて給気制御を行うことにより、給気口を通して浴室内へ流入する空気量が増大し、換気空気量に対応した最適な給気調整を行うことができる。また、空気調整手段による給気調整のパラメータとして換気ファンの回転数を用いることから、給気調整の制御が簡単なものとなる。この換気ファンの回転数の制御は、例えば連続的に又はステップ状に行われ、これに応じて給気調整手段による空気流入量も例えば連続的に又はステップ状に変化するように調整することができる。
【0013】
本発明の請求項3に記載の浴室暖房乾燥システムでは、前記制御手段は、前記浴室暖房乾燥機の乾燥運転開始からの時間に応じて前記給気調整手段を作動制御し、前記乾燥運転開始からの時間が長くなるにつれて、前記給気口を通して浴室内に流入する空気量が少なくなるように制御するものである。
【0014】
この浴室暖房乾燥システムに従えば、浴室暖房乾燥機の乾燥運転開始時からの運転時間に応じて給気調整手段が作動制御される。乾燥運転の運転開始時においては、干した衣類が濡れているので浴室内の湿度が高く、乾燥に大量の換気風量が必要な乾燥運転の前半は、給気口を通して浴室内へ流入する空気量を増大する。そして、乾燥運転開始からの時間が長くなると、衣類が乾燥してきて浴室内の湿度が低下するようになり、浴室内の湿度が低下するにつれ、必要な換気風量も少なくなり、給気口を通して浴室内へ流入する空気量を少なくする。このように乾燥運転開始からの時間に応じて給気制御手段を作動制御することで、適正な給気調整ができる。また、給気制御を乾燥運転時間に応じて行うため、制御の構成が簡単なものとなる。この浴室暖房乾燥機の運転時間に応じた制御は、例えば運転開始からの時間に応じて連続的に又はステップ状に行われ、これに応じて給気調整手段を通しての空気流入量も例えば連続的に又はステップ状に変化するように調整することができる。
【0015】
本発明の請求項4に記載の浴室暖房乾燥システムでは、前記給気口には、前記給気口を通して前記浴室内へ流入する空気の流入方向を調整するための給気方向調整手段が設けられ、前記浴室暖房乾燥機は、浴室内の湿度を検知するための湿度検知手段を備えており、前記制御手段は、前記湿度検知手段により検知された浴室内湿度に応じて前記給気方向調整手段を作動制御し、高湿度時は給気方向が上方向きになるように、また低湿度時は給気方向が下向きになるように制御するものである。
【0016】
この浴室暖房乾燥システムに従えば、給気口に給気方向調整手段が設けられ、浴室湿度に応じてこの給気方向調整手段により給気口を通して浴室内に流入する空気の流れ方向が調整される。浴室内の湿度が高い時には、衣類周りの高湿度な空気を速やかに排出できるよう給気の方向を衣類のある方向に、即ち上向けにし、湿度が下がってくると給気方向を下向きにし、このようにすることで、衣類周りの温度を下げないようにしながら、フレッシュな外気を浴室に供給することができる。また、浴室の床面にはいつまでも水分が残りやすいが、浴室内の湿度が下がるにつれて給気方向を下向きにすることで、床面にフレッシュな外気があたり、乾燥を促進することができる。従って、給気の方向をこのように制御することにより、最適な給気方向調整ができる。この給気方向調整手段による制御は、浴室湿度に応じて例えば連続的に又はステップ状に行うことができる。このような給気方向の制御は、給気調整手段による給気空気量の制御とともに行うことができる。
【0017】
本発明の請求項5に記載の浴室暖房乾燥システムでは、前記制御手段は、前記浴室暖房乾燥機の乾燥運転開始からの時間に応じて前記給気方向調整手段を作動制御し、前記乾燥運転開始からの時間が長くなるにつれて、下向きになるように制御するものである。
【0018】
この浴室暖房乾燥システムに従えば、浴室暖房乾燥機の乾燥運転開始からの時間に応じて給気方向調整手段が作動制御される。乾燥運転開始時には衣類が濡れているので浴室内の湿度は高く、乾燥運転前半の高湿度時は衣類周りの高湿度な空気を速やかに排出できるように、給気の方向が衣類のある方向、即ち上向きに向けられる。そして、乾燥運転開始からの時間が長くなると衣類が乾燥して浴室内の湿度が低下し、このように浴室内の湿度が低下してくると、給気の方向が浴室床面の方向、即ち下向きに向けられる。このようにして衣類周りの温度を下げないようにフレッシュな外気を浴室内に供給することができる。このものでは、給気の方向制御を乾燥運転時間に応じて行うため、その制御の構成が簡単なものとなる。この浴室暖房乾燥機の運転時間に応じた制御は、例えば運転開始からの時間に応じて連続的に又はステップ状に行うことができる。このような運転時間に応じた給気方向の制御も、給気調整手段による給気空気量の制御とともに行うことができる。
【0019】
本発明の請求項6に記載の浴室暖房乾燥システムでは、前記制御手段は、前記浴室暖房乾燥機の乾燥運転終了時において前記給気口を通して前記浴室内へ最低限の空気量が流入するように前記給気調整手段を制御するとともに、前記給気方向が下向きに維持されるように前記給気方向調整手段を制御するものである。
【0020】
この浴室暖房乾燥システムに従えば、乾燥運転終了時に給気調整手段が最低限の空気が流入するように、また給気方向調整手段が給気方向が下向きとなるように制御されるので、浴室床面、排水口など水気が残りやすい浴室下部にフレッシュな外気があたるようになり、乾燥運転終了後も浴室内の乾燥を促進することができる。
【0021】
本発明の請求項7に記載の浴室暖房乾燥システムでは、前記給気口の開度を検知するための開度検知手段と、前記開度検知手段により検知した開度情報を前記制御手段に伝送するための伝送手段とを備え、前記制御手段は、前記浴室暖房乾燥機の乾燥運転開始の操作時に前記開度検知手段により検知した前記給気口の開度情報を受け、前記浴室暖房乾燥機の乾燥運転状態と前記給気口の開度情報とが相違する場合に注意信号を生成して前記浴室暖房乾燥機のリモコンに送信するものである。
【0022】
この浴室暖房乾燥システムに従えば、乾燥運転の開始時に、開度検知センサにより給気口の開度、即ち例えば給気ルーバの角度位置のチェックが行われる。そして、開度検知センサの開度情報と浴室暖房乾燥機の乾燥運転状態とが相違する場合、制御手段は注意信号を生成し、この注意信号が制御手段から浴室暖房乾燥機のリモコンに送信される。リモコンには例えば給気チェックランプが設けられ、この注意信号に基づいて給気チェックランプを点灯するようにすることによって、使用者は給気調整手段に何らかの異常が発生していることを知ることができ、給気口を通しての給気不良を容易に知ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に従う浴室暖房乾燥システムの実施形態について説明する。図1は、浴室暖房乾燥システムの一実施形態を装備した浴室を示す簡略断面図であり、図2は、図1の浴室暖房乾燥システムにおける浴室暖房乾燥機を示す断面図であり、図3は、浴室の給気口に配設された給気ルーバの一部を示す斜視図であり、図4(a)及び(b)は、図3の給気ルーバの動きを説明するための簡略図であり、図5は、図2の浴室暖房乾燥機を運転するためのリモコンを示す正面図であり、図6は、図1の浴室暖房乾燥システムの制御系を簡略的に示すブロック図であり、図7は、換気ファンの回転数と給気ルーバの開度との関係を示す図であり、図8は、図1の浴室暖房乾燥システムの乾燥運転の流れを示すフローチャートであり、図9は、図1の浴室暖房乾燥システムにおける給気ルーバの異常検知の流れを示すフローチャートである。
【0024】
図1及び図2において、図示の浴室暖房乾燥システムは、例えばユニットバス2により形成される浴室4内を暖房、乾燥などするための浴室暖房乾燥機6と、この浴室4内に流入する空気量を調整するための給気調整手段8とを備えている。浴室暖房乾燥機6は装置ハウジング10を備え、この装置ハウジング10が浴室4の天井12に取り付けられている。この実施形態では、浴室4の入口側に浴室開閉扉14が開閉自在に設けられ、また浴室4の奥側(入口側と反対の側)に浴槽16が配設され、浴室開閉扉14を開放することによって、脱衣室18から浴室4に入ることができる。
【0025】
次に、主として図2を参照して浴室暖房乾燥機6について説明すると、図示の浴室暖房乾燥機6の装置ハウジング10内には循環流路20が設けられ、この循環流路20に循環ファン22が設けられている。循環ファン22は循環流路20に配設された羽根体24と、この羽根体24に駆動連結された循環ファンモータ26とを有し、羽根体24は循環ファンモータ26の作用によって矢印で示す方向に回転駆動される。循環流路20の一端側には吸入口28が設けられ、その他端側には吹出口30が設けられ、吹出口30には風向きを変えるためのルーバ32が揺動自在に設けられている。この循環流路20には、また、循環流路20を流れる空気を加熱するための熱交換器34が設けられている。この熱交換器34の流入側は温水供給管36を介して熱源機38に接続され、その流出側は温水戻り管40を介して熱源機38に接続され、温水供給管36には熱動弁42が配設されている。
【0026】
装置ハウジング10には、更に、浴室4内の空気を外部に排出するための換気流路44が設けられ、この換気流路44が排気ダクト46を介して大気に開放されている。換気流路44には換気ファン48が設けられ、換気ファン48は、換気流路44に設けられた羽根体50と、羽根体50に駆動連結された換気ファンモータ52とを有し、羽根体50は換気ファンモータ52によって回転駆動される。換気流路44の一端側は吸入口28に接続されている。
【0027】
この浴室暖房乾燥機6は、図5に示すリモコン56を操作することによって運転制御される。図5において、リモコン56はリモコン本体58を備え、このリモコン本体58の正面の操作パネル60に、運転スイッチ62、停止スイッチ64、設定スイッチ66、給気チェックランプ68(後述する)及び時間表示手段69が設けられている。運転スイッチ62は、乾燥運転スイッチ70、暖房運転スイッチ72、涼風運転スイッチ74及び換気運転スイッチ76から構成されている。乾燥運転スイッチ70を操作すると、後述する乾燥運転(暖房運転と換気運転とを組み合わせた運転)が行われる。また、暖房運転スイッチ72(又は涼風スイッチ74、換気スイッチ76)を操作すると、暖房運転(又は涼風運転、換気運転)が行われる。暖房運転においては、熱源機38が作動して温水が温水供給管36、熱交換器34及び温水戻り管40を通して循環するとともに、循環ファン22が作動して浴室4内の空気が吸入口28、循環流路20及び吹出口30を通して循環され、循環流路20を流れる空気が熱交換器34にて温水との間で熱交換され、温められた空気が吹出口30から浴室4内に噴き出す。涼風運転においては、循環ファン22及び換気ファン48が作動され、浴室4内の空気が循環流路20を通して循環されるとともに、この浴室4内の空気が換気流路44及び排気ダクト46を通して外部に排出される。また、換気運転においては、換気ファン48が作動され、浴室4内の空気が換気流路44及び排気ダクト46を通して外部に排出される。尚、涼風運転及び換気運転においては、熱源機38は作動せず、温水が温水供給管36、熱交換器34及び温水戻り管40を通して循環されることはない。
【0028】
運転停止スイッチ64は浴室暖房乾燥機6の運転を停止するためのスイッチである。また、設定スイッチ66は、アップスイッチ78、ダウンスイッチ80及び風向スイッチ82から構成され、アップスイッチ78を押圧することによって、運転時間が長くなるように設定することができ、ダウンスイッチ80を押圧することによって、運転時間が短くなるように設定することができ、また風向スイッチを押圧することによって、風向を設定することができる。更に、給気チェックランプ68は、後述する給気調整手段8に異常が発生したときに点灯し、使用者に故障などが発生したことを知らせる。更にまた、時間表示手段69は、通常時に現在時刻を表示するとともに、浴室暖房乾燥機6の運転時に残り運転時間を表示する。
【0029】
次に、主として図3及び図4を参照して給気調整手段8について説明すると、図示の給気調整手段8は給気ルーバ84から構成され、浴室開閉扉14の下方に設けられた給気口86に所定の範囲にわたって回動自在に設けられている。給気ルーバ84は、図4(a)に示す大量給気角度位置と図4(b)に示す小量給気角度位置との間を揺動自在であるルーバ本体88を備え、このルーバ本体88の両端部に設けられた軸部90(図3において一方のみ示す)が給気口86の開口部に回転自在に支持される。ルーバ本体88は上案内壁92及び下案内壁94を有し、これら上下案内壁92,94の両端部に端壁96(図3において一方のみ示す)が設けられ、一対の端壁96間に間隔をおいてプレート98が設けられている。ルーバ本体88には、また、これを回動させるためのルーバモータ100が設けられている。
【0030】
この実施形態では、後に説明するように、ルーバ本体88は図4(a)に示す大量給気角度位置と、図4(b)で示す小量給気角度位置と、上記大量給気角度位置と小量給気角度位置との間の中量給気角度位置とに、浴室暖房乾燥機6の換気ファン48の回転数に応じて位置付けられるように構成されている。大量給気角度位置においては、ルーバ本体88により給気口86が大きく開放され、給気口86を通して多量の空気の流入が許容され、小量給気角度位置においては、ルーバ本体88により給気口86の大部分が閉塞されて小さく開口し、給気口86を通して少量の空気の流入が許容され、また中量給気角度位置においては、ルーバ本体88は給気口86を中程度に開放し、給気口86を通しての中量の空気の流入が許容される。
【0031】
この実施形態では、また、給気ルーバ84は給気方向調整手段としても機能し、給気口86を通して流入する空気の流入方向がこの給気ルーバ84によって調整される。即ち、ルーバ本体88が上記大量給気角度位置にあるときには、図4(a)に示すように、矢印102で示すように流入する空気は、ルーバ本体88の上下案内壁92,94間を流れる間に、矢印104で示す上向きの流れとなり、上向きの流れとなって浴室4内に流入する。ルーバ本体88が上記小量給気角度位置にあるときには、図4(b)に示すように、矢印102で示すように流入する空気は、ルーバ本体88の上下案内壁92,94間を流れる間に、矢印106で示す下向きの流れとなり、下向きの流れとなって浴室4内に流入する。また、ルーバ本体88が上記中量給気角度位置にあるときには、給気口86を通して流入する空気は、ルーバ本体88の上下案内壁92,94間をストレートに流れて浴室4内に流入する。
【0032】
この浴室暖房乾燥システムでは、浴室暖房乾燥機6及び給気調整手段8等を含むシステムを制御するための制御手段108が設けられ、この制御手段108は例えばマイクロコンピュータから構成される。図6をも参照して、この実施形態では、浴室4の湿度を検知するための湿度センサ110及び浴室4の温度を検知するための温度センサ112が設けられ、これらセンサ110,112が浴室暖房乾燥機6の吸入口28付近に設けられている。また、換気ファン48には、その回転数を検知するためのファン回転数検知センサ114が設けられている。更に、給気口86にはその開度を検知する、換言すると給気ルーバ84の給気角度位置を検知するための給気口開度検知センサ116が設けられている。これらセンサ110,112,114,116からの検知信号は、伝送手段(例えば、通信線118(図1参照)などの伝送ライン)を介して制御手段108に送給される。この制御手段108には通信手段120が接続され、また上述したリモコン56には通信手段122が内蔵され、これら通信手段120,122を介して制御手段108とリモコン56との間で各種信号の伝送が行われる。
【0033】
図示の制御手段108は、作動制御手段124、回転数設定手段126、給気開度設定手段128及び注意信号生成手段130を含んでいる。作動制御手段124は換気ファンモータ52、循環ファンモータ26、ルーバモータ100、熱源機38及び熱動弁42を作動制御し、回転数設定手段126は後述する如くして換気ファン22の回転数を設定し、給気開度設定手段128は後述する如くして給気ルーバ84の開度を設定し、注意信号生成手段130は後述する如くして注意信号を生成する。
【0034】
制御手段108は、更に、メモリ132を含んでいる。このメモリ132には、浴室4内の湿度と換気ファン48の回転数との関係が記憶されているとともに、換気ファン48の回転数と給気口86の開度(即ち、給気ルーバ84による開度)との関係が記憶されている。この実施形態では、浴室4内の湿度(湿度センサ110の検知湿度)が例えば70%以上のときには換気ファン48の回転数が例えば1600rpmに、その湿度が例えば40〜70%のときには換気ファン48の回転数が例えば1400rpmに、またその湿度が例えば40%以下のときには換気ファン48の回転数が例えば1000rpmになるように記憶されており、回転数設定手段126は、この関係を利用して浴室4内の湿度に応じて換気ファン48の回転数を設定する。また、換気ファン48の回転数と給気口86の開度との関係については、図7に示すマップが記憶され、換気ファン48の回転数が例えば1500rpm以上のときには給気口86の開度が「大」に、その回転数が例えば1100〜1500rpmのときには給気口86の開度が「中」に、またその回転数が例えば1100rpm以下のときには給気口86の開度が「小」になるように記憶され、給気開度設定手段128は図7のマップを利用して換気ファン48の回転数に応じて給気口86の開度を設定する。
【0035】
制御手段108に関連してタイマ134が設けられ、このタイマ134はリモコン56により設定された時間を計時し、リモコン56により設定された時間の間浴室暖房乾燥機6の運転(乾燥運転、暖房運転など)が行われる。
【0036】
次に、主として図2、図4、及び図8を参照して、上述した浴室暖房乾燥機6の乾燥運転について説明する。洗濯した衣類などを浴室4内に干して乾かす場合、リモコン56の乾燥スイッチ70(図5参照)を押圧して浴室暖房乾燥機6を乾燥運転すればよい(ステップS1)。乾燥スイッチ70を押圧すると、熱源機38及び熱動弁42が作動し(ステップS2)、熱源機38からの温水が温水供給管36、熱交換器34及び温水戻り管40を通して循環される。また、循環ファン22が作動し、浴室4内の空気が循環流路20を通して循環され、循環通路20を流れる間に熱交換器34における温水との熱交換でもって加熱され、温められた空気が吹出口30から浴室4内に吹き出し、このようにして浴室4内が温められる。また、換気ファン48が作動し(ステップS3)、浴室4内の空気が換気流路44を通して外部に排出される。このように乾燥運転では、浴室4内を温めながら換気が行なわれ、このようにして浴室4内の乾燥、即ち干した衣類の乾燥が行われる。このように乾燥運転が始まると、タイマ134が作動される(ステップS4)。
【0037】
乾燥運転が開始すると、湿度センサ110により浴室4内の湿度の検知が行われ(ステップS5)、この湿度センサ110の検知湿度に応じて換気ファン48の回転数が設定される(ステップS6)。即ち、回転数設定手段126は、湿度センサ110の検知湿度が70%以上のときには1600rpmに、その検知湿度が40〜70%のときには1400rpmに、またその検知湿度が40%以下のときには1000rpmに設定し、作動制御手段124は、回転数設定手段126により設定された回転数となるように換気ファン48を作動制御する。そして、換気ファン48の回転数に応じて、換言すると換気空気量に応じて給気口86の開度が設定され、これにより給気口86を流れる空気の向きも設定される。即ち、ファン回転数検知センサ114の検知回転数に応じて給気開度設定手段128が給気口86の開度及びそこを流れる空気の風向きを設定する。回転数検知センサ114の検知回転数が1500rpm以上のときには、ステップS7からステップS8に進み、給気開度設定手段128は給気口86の開度を「大」に、浴室4に流れる風向きを「上向き」に設定し、作動制御手段124は給気ルーバ84を図4(a)に示す大量給気角度位置に位置付ける。この検知回転数が1100〜1500rpmのときには、ステップS7からステップS8を経てステップS10に移り、給気開度設定手段128は給気口86の開度を「中」に、浴室4に流れる風向きを「ストレート」に設定し、作動制御手段124は給気ルーバ84を上記中量給気角度位置に位置付ける。また、この検知回転数が1100rpm以下のときには、ステップS7及びステップS9を経てステップS11に進み、給気開度設定手段128は給気口86の開度を「小」に、浴室4に流れる風向きを「下向き」に設定し、作動制御手段124は給気ルーバ84を図4(b)に示す小量給気角度位置に位置付ける。
【0038】
浴室4内の湿度に応じて給気ルーバ84がこのように位置付けられるので、干した衣類が濡れていて浴室4内の湿度が高いときには、給気口86の開度が大きく、従って給気口86を通して大量の空気の流入が許容されるとともに、空気は上向きに干した衣類に向けて流れるので、衣類を効率良く短時間で乾燥させることができる。そして、衣類の乾燥が進んで浴室4内の湿度が下がってくると、給気口86の開度が中程度になるとともに、空気の流れがストレートになり、更に浴室内4の湿度が下がると、給気口86の開度が小さくなるとともに、空気の流れは下向けに浴室4の床面に向けて流れるようになり、乾燥運転の後半においては、浴室4の床面をも乾燥させることができる。
【0039】
このようにして乾燥運転が設定時間(例えば120分程度に設定される)行われると、タイマ134がタイムアップし、ステップS12からステップS13に進み、浴室暖房乾燥機6の乾燥運転が終了する。かくすると、熱源機38の作動が停止し(ステップS14)、熱交換器34を通しての温水の循環が終了する。また、換気ファン48の作動が停止し(ステップS15)、浴室4内の空気の換気が終了する。その後、ルーバ開度設定手段128は、給気口86の開度を「小」に、空気の流れを「下向き」に設定し、給気ルーバ84が小量給気角度位置に保持される。このように小量給気角度位置に保持することによって、浴室4内への空気の流れが許容され、またその流れは下向きに浴室4の床面に向けて流れるので、床面の濡れを効果的に乾燥させ、浴室4内を乾燥した状態に保つことができる。
【0040】
この実施形態では、浴室暖房乾燥機6の乾燥運転中、給気口86の開度が適正であるか否かのチェックが行われるように構成されている。主として図4、図6及び図9を参照して説明すると、乾燥運転を行うために乾燥スイッチ70を押圧する(ステップS21)と、上述したように浴室暖房乾燥機6の乾燥運転が開始し(ステップS22)、給気口86の開度のチェックが行われる。即ち、給気ルーバ84に設けられた給気口開度検知センサ116(図4、図6参照)がその角度位置を検知し、この角度位置に基づいて給気口86の開度状態を検知し(ステップS23)、この開度検知センサ116からの検知信号が通信線118を介して制御手段108に伝送される。制御手段108は浴室暖房乾燥機6の乾燥運転の運転状態、この実施形態では換気ファン48の回転数と給気口86の開度状態とが適正であるかをチェックし、換気ファン48の回転数が1500rpm以上のとき給気ルーバ48が大量給気角度位置に、換気ファン48の回転数が1100〜1500rpmのときに給気ルーバ84が中量給気角度位置に、また換気ファン48の回転数が1100rpm以下のとき給気ルーバ84が小量給気角度位置にあると適正と判定し、給気ルーバ84はその状態に保持される。一方、浴室暖房乾燥機6の乾燥運転状態と給気口86の開度状態とが適正でない、例えば換気ファン48の回転数が1500rpm以上のとき給気ルーバ84が中量給気角度位置にあると、ステップS24からステップS25に進み、作動制御手段124は、ルーバモータ100を作動させて給気ルーバ84を乾燥運転状態に対応した適正な角度位置に修正し、この角度位置の修正が適正に行われたときには、給気ルーバ84はその修正角度位置に保持される。これに対して、給気ルーバ84の角度位置の修正が適正に行われないと、ステップS26からステップS27に進み、注意信号生成手段130は注意信号を生成する。この注意信号は、通信手段120,122を介して制御手段108からリモコン56に送信され(ステップS28)、注意信号に基づいて給気チェックランプ68(図5参照)が点灯し(ステップS29)、使用者はこの給気チェックランプ68の点灯でもって給気ルーバ84の開度が適正でないことを容易に知ることができる。
【0041】
設定時間が経過すると、タイマ134がタイムアップし(ステップS30)、浴室暖房乾燥機6の乾燥運転が終了し(ステップS31)、これによって上述したチェックも終了する。
【0042】
上述した実施形態では、浴室暖房乾燥機6の乾燥運転中を通して、給気口86の開度が適正であるかをチェックしているが、乾燥運転中を通して行う必要はなく、乾燥運転開始時にのみ上述したチェックを行うようにしてもよい。
【0043】
上述した実施形態では、浴室暖房乾燥機6の乾燥運転状態、即ち換気ファン48の回転数に応じて給気口86の開度を変えているが、このような構成に代えて、浴室暖房乾燥機6の乾燥運転開始からの時間に応じて給気口86の開度を変えるようにしてもよい。図10は、このような構成における乾燥運転の流れを示すフローチャートであり、このように構成する場合、浴室暖房乾燥機6などの基本的構成は、上述した構成と実質上同一でよい。
【0044】
主として図2、図4及び図6とともに図10を参照して、乾燥運転開始からの時間に応じて給気口86の開度を変える変形形態において、乾燥スイッチ70を押圧する(ステップS41)と、タイマ134が作動し(ステップS42)、計時を開始する。また、熱源機38が作動し(ステップS43)、熱源機38からの温水が熱交換器34を通して循環され、また循環ファン24が作動し、浴室4内の空気が循環流路20を通して循環され、浴室4内の空気が温められる。
【0045】
この変形形態では、回転数設定手段126は乾燥運転開始からの時間に応じて換気ファン48の回転数を設定し、運転開始時は例えば1600rpmに設定し、換気ファン48は1600rpmで回転するように作動制御される(ステップS44)。そして、給気口86の開度が「大」で、空気の流れが「上向き」である、即ち給気ルーバ84が大量給気角度位置に位置付けられているときには、給気ルーバ84はそのままの状態に保持される。
【0046】
一方、給気ルーバ84の開度が「大」でなく、空気の流れが「上向き」でないときには、ステップS45からステップS46に進み、給気口86の開度の修正が行われ、作動制御手段124はルーバモータ100を作動制御して給気ルーバ84を回動し、給気口86の開度が「大」に、空気の流れが「上向き」となるように、給気ルーバ84を大量給気角度位置に位置付ける。
【0047】
このような状態での浴室暖房乾燥機6の乾燥運転が設定時間、例えば60分間行われると、ステップS47からステップS48に進み、回転数設定手段126は換気ファン48の回転数を例えば1400rpmに設定し、換気ファン48は1400rpmで回転するように作動制御される(ステップS48)。そして、換気ファン48の回転数を下げる(即ち、換気風量を少なくする)ことに対応して、給気開度設定手段128は給気口86の開度を「中」に、空気の流れを「ストレート」に設定し、作動制御手段124はルーバモータ100を作動制御して給気ルーバ84を中量給気角度位置に位置付ける(ステップS49)。このように干した衣類がある程度乾燥した乾燥運転の後半においては、換気ファン48の回転数が下がり、これに伴って給気口86の開度も小さくなり、これにより無駄なく衣類を乾燥することができる。
【0048】
上述した乾燥運転が設定時間行われると、タイマ134がタイムアップし、ステップS50からステップS51に進み、浴室暖房乾燥機6の乾燥運転が終了し、熱源機38の作動が停止し(ステップS52)、また換気ファン48の作動が停止する(ステップS53)。その後、ステップS54に進み、給気開度設定手段128は給気口86の開度を「小」に、空気の流れを「下向き」に設定し、作動制御手段124はルーバモータ100を作動制御して給気ルーバ84を小量給気角度位置に位置付ける。このように干した衣類が乾燥した後においては、換気ファン48の回転数が更に下がり、これに伴って給気口86の開度も最小となり、最低限の空気が給気口86を通して浴室4内に下向きに流れるので、少ない空気量でもって濡れやすい浴室4の床面を乾燥させ、浴室4内を乾燥状態に保つことができる。
【0049】
上述した実施形態では、浴室暖房乾燥機6の乾燥運転中、換気ファン48の回転数を1600rpmと1400rpmの2段階に切り換え、これに伴って給気口86の開度も「大」と「中」の2段階に切り換えているが、このような構成に限定されず、例えば図11に示すように乾燥運転中に3段階に切り換えるようにしてもよい。図11において、浴室暖房乾燥機6の乾燥運転の開始から第1所定時間(例えば60分)の間、給気口86の開度を「大」に設定し(大量給気角度位置に保持する)、第1所定時間経過後の第2所定時間(例えば30分)の間、給気口86の開度を「中」に設定し(中量給気角度位置に保持する)、第1及び第2所定時間経過以降の換気運転の間、給気口86の開度を「小」に設定する(小量給気角度位置に保持する)ようにしてもよい。また、この乾燥運転の開始からの時間に応じて給気口86の開度を調整する際に、上述したように乾燥運転開始時を基準に行うようにしてもよいが、乾燥運転終了時を基準にして行うようにしてもよく、この場合、乾燥運転の残り時間により換気ファン48の回転数及び給気口86の開度が調整さる。
【0050】
以上、本発明に従う浴室暖房乾燥システムの実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変更乃至修正が可能である。
【0051】
例えば、上述した実施形態では、浴室4内の湿度(又は乾燥運転開始からの時間)に応じて換気ファン48の回転数をステップ状に変化させ、これに伴って給気口86の開度もステップ状に変化させているが、このような構成に代えて、図12に示すように、浴室4内の湿度(又は乾燥運転開始からの時間)に応じて換気ファン48の回転数を連続的に変化させ、これに伴って給気口86の開度も連続的に変化するようにしてもよく、この場合においても、図12に示すように、換気ファン48の回転数が低下するにつれて給気口86の開度が小さくなるように、給気ルーバ84の角度位置が調整される(これにより、給気口86を流れる空気の向きが回転数の低下につれて上向きから下向きに連続的に変化する)。
【0052】
また、例えば、上述した実施形態では、給気ルーバ84を回動させて給気口86の開度と空気の流れの向きを変えているが、このような構成に代えて、例えば図13に示すように構成するようにしてもよい。図13において、この変形形態では、給気ルーバ84に代えてシャッタ部材152が設けられ、このシャッタ部材152が上下方向に移動することによって給気口86の開度が調整される。即ち、シャッタモータ154を作動させてこのシャッタ部材152を実線で示す上昇位置(即ち、大量給気位置)に位置付けると、給気口86が大きく開放されて給気口86を通しての大量の空気の流入が許容され、またシャッタモータ154によってシャッタ部材152を二点鎖線で示す下降位置(即ち、小量給気位置)に位置付けると、給気口86の開度が小さくなって小量の空気の流入が許容される。
【0053】
このようなシャッタ部材152を用いた場合、給気口86から流入する空気の流入量を調整することができ、従って、このシャッタ部材152は空気調整手段として機能するが、給気口86から流入する空気の流れの向きを変えることはできず、給気方向調整手段としては機能しない。
【0054】
【発明の効果】
本発明の請求項1の浴室暖房乾燥システムによれば、給気口に給気調整手段が設けられ、この給気調整手段は浴室暖房乾燥機の乾燥運転の運転状態に応じて浴室内への空気の流入量を調整するので、気密性の高いユニットバスにおいても、給気調整を行ない、衣類の乾燥を効率良く行うことができ、その乾燥時間を短縮することができる。
【0055】
本発明の請求項2の浴室暖房乾燥システムによれば、浴室乾燥機の換気ファンの回転数に応じて給気調整手段が作動制御され、換気ファンの回転数が大きくなるほど給気口を通して浴室内へ流入する空気量が増大するように給気調整手段が調整されるので、換気空気量に対応した最適な給気調整を行うことができる。また、空気調整手段による給気調整のパラメータとして換気ファンの回転数を用いることから、給気調整の制御が簡単なものとなる。
【0056】
本発明の請求項3の浴室暖房乾燥システムによれば、浴室暖房乾燥機の乾燥運転開始時からの運転時間に応じて給気調整手段が作動制御され、乾燥運転開始からの時間が長くなるほど給気口を通して浴室内へ流入する空気量が少なくなるように給気調整手段が調整されるので、浴室内を適正に給気調整することができる。
【0057】
本発明の請求項4の浴室暖房乾燥システムによれば、浴室湿度に応じてこの給気方向調整手段により給気口を通して浴室内に流入する空気の流れ方向が調整され、浴室内の湿度が高い時には給気の方向を上向けに、また湿度が下がってくると給気方向を下向きにするので、衣類周りの温度を下げないようにしながら、フレッシュな外気を浴室に、乾燥初期においては衣類に向けて、乾燥終期においては浴室床面に向けて供給することができ、乾燥運転中最適な給気方向調整ができる。
【0058】
本発明の請求項5の浴室暖房乾燥システムによれば、浴室暖房乾燥機の乾燥運転開始からの時間に応じて給気方向調整手段が作動制御され、乾燥運転前半においては給気の方向を上向きに、乾燥運転開始からの時間が長くなると給気の方向を下向きに向けるので、このように構成しても衣類周りの温度を下げないようにフレッシュな外気を浴室内に供給することができる。
【0059】
本発明の請求項6の浴室暖房乾燥システムによれば、乾燥運転終了時に給気調整手段が最低限の空気が流入するように、また給気方向調整手段が給気方向が下向きとなるように制御されるので、浴室床面、排水口など水気が残りやすい浴室下部にフレッシュな外気があたるようになり、乾燥運転終了後も浴室内の乾燥を促進することができる。
【0060】
本発明の請求項7の浴室暖房乾燥システムによれば、乾燥運転の開始時に、開度検知センサにより給気口の開度、即ちルータの開度のチェックが行われ、開度検知センサの開度情報と浴室暖房乾燥機の乾燥運転状態とが相違する場合、制御手段は注意信号を生成し、この注意信号により給気チェックランプが点灯するので、使用者は給気調整手段に何らかの異常が発生していることを容易に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う浴室暖房乾燥システムの一実施形態を装備した浴室を示す簡略断面図である。
【図2】図1の浴室暖房乾燥システムにおける浴室暖房乾燥機を示す断面図である。
【図3】浴室の給気口に配設された給気ルーバの一部を示す斜視図である。
【図4】図4(a)及び(b)は、それぞれ、図3の給気ルーバの動きを説明するための簡略図である。
【図5】図2の浴室暖房乾燥機を運転するためのリモコンを示す正面図である。
【図6】図1の浴室暖房乾燥システムの制御系を簡略的に示すブロック図である。
【図7】換気ファンの回転数と給気口の開度との関係を示す図である。
【図8】図1の浴室暖房乾燥システムの乾燥運転の流れを示すフローチャートである。
【図9】図1の浴室暖房乾燥システムにおける給気ルーバの異常検知の流れを示すフローチャートである。
【図10】浴室暖房乾燥システムの乾燥運転の他の例の流れを示すフローチャートである。
【図11】乾燥運転時間と給気口の開度との関係を示す図である。
【図12】換気ファンの回転数と給気口の開度との関係を示す図である。
【図13】給気調整手段の他の形態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
2 ユニットバス
4 浴室
6 浴室暖房乾燥機
8 空気調整手段
14 浴室開閉扉
22 循環ファン
34 熱交換器
38 熱源機
48 換気ファン
56 リモコン
68 給気チェックランプ
84 給気ルーバ
86 給気口
108 制御手段
110 湿度センサ
114 ファン回転数検知センサ
116 給気口開度検知センサ
126 回転数設定手段
128 ルーバ開度設定手段
130 注意信号生成手段

Claims (7)

  1. 浴室に設置された浴室暖房乾燥機と、浴室内への空気の流入を行うための給気口と、前記給気口に設けられた給気調整手段と、前記給気調整手段を作動制御するための制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記浴室暖房乾燥機の乾燥運転の運転状態に応じて、前記給気口を通して前記浴室内へ流入する空気量が調整されるように、前記給気調整手段を作動制御することを特徴とする浴室暖房乾燥システム。
  2. 前記浴室暖房乾燥機は、浴室内の空気を外部に排出するための換気ファンを備え、前記制御手段は、前記換気ファンの回転数に応じて前記給気調整手段を作動制御し、前記換気ファンの回転数が大きくなるにつれて、前記給気口を通して前記浴室内へ流入する空気量が増大するように制御する請求項1に記載の浴室暖房乾燥システム。
  3. 前記制御手段は、前記浴室暖房乾燥機の乾燥運転開始からの時間に応じて前記給気調整手段を作動制御し、前記乾燥運転開始からの時間が長くなるにつれて、前記給気口を通して浴室内に流入する空気量が少なくなるように制御する請求項1又は2に記載の浴室暖房乾燥システム。
  4. 前記給気口には、前記給気口を通して前記浴室内へ流入する空気の流入方向を調整するための給気方向調整手段が設けられ、前記浴室暖房乾燥機は、浴室内の湿度を検知するための湿度検知手段を備えており、前記制御手段は、前記湿度検知手段により検知された浴室内湿度に応じて前記給気方向調整手段を作動制御し、高湿度時は給気方向が上方向きになるように、また低湿度時は給気方向が下向きになるように制御する請求項1〜3のいずれかに記載の浴室暖房乾燥システム。
  5. 前記制御手段は、前記浴室暖房乾燥機の乾燥運転開始からの時間に応じて前記給気方向調整手段を作動制御し、前記乾燥運転開始からの時間が長くなるにつれて、下向きになるように制御する請求項4に記載の浴室暖房乾燥システム。
  6. 前記制御手段は、前記浴室暖房乾燥機の乾燥運転終了時において前記給気口を通して前記浴室内へ最低限の空気量が流入するように前記給気調整手段を制御するとともに、前記給気方向が下向きに維持されるように前記給気方向調整手段を制御する請求項4又は5に記載の浴室暖房乾燥システム。
  7. 前記給気口の開度を検知するための開度検知手段と、前記開度検知手段により検知した開度情報を前記制御手段に伝送するための伝送手段とを備え、前記制御手段は、前記浴室暖房乾燥機の乾燥運転開始の操作時に前記開度検知手段により検知した前記給気口の開度情報を受け、前記浴室暖房乾燥機の乾燥運転状態と前記給気口の開度情報とが相違する場合に注意信号を生成して前記浴室暖房乾燥機のリモコンに送信する請求項1〜6のいずれかに記載の浴室暖房乾燥システム。
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