JP2004091455A - ミクロフィブリル損傷修復剤及びこれを含有する毛髪化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】染色やパーマ等でダメージを受けた毛髪等のケラチン繊維中のミクロフィブリルの損傷を修復し、好ましい触感とうねり毛のない毛流れを回復させる毛髪化粧料を提供すること。
【解決手段】分子内にカルボキシル基及びフェノール性水酸基を有する成分を0.001〜10重量%と、アミノ酸、タンパク加水分解物、ケラチン加水分解物から選ばれる成分の1種又は2種以上を0.001〜10重量%含有することを特徴とするケラチン繊維ミクロフィブリル損傷修復剤及びそれを含有する毛髪化粧料。
【効果】本発明の毛髪化粧料は、ダメージを受けたケラチン繊維中のミクロフィブリルの損傷を修復し、損傷前の好ましいケラチン繊維の触感とうねり毛のないまとまった毛流れを取り戻すことができる。
【選択図】 なし
【解決手段】分子内にカルボキシル基及びフェノール性水酸基を有する成分を0.001〜10重量%と、アミノ酸、タンパク加水分解物、ケラチン加水分解物から選ばれる成分の1種又は2種以上を0.001〜10重量%含有することを特徴とするケラチン繊維ミクロフィブリル損傷修復剤及びそれを含有する毛髪化粧料。
【効果】本発明の毛髪化粧料は、ダメージを受けたケラチン繊維中のミクロフィブリルの損傷を修復し、損傷前の好ましいケラチン繊維の触感とうねり毛のないまとまった毛流れを取り戻すことができる。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケラチン繊維ミクロフィブリル損傷修復剤及びこれを含有する毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
染色やパーマ等のダメージにより、毛髪等ケラチン繊維中のミクロフィブリルが損傷を受け、うねり毛の発生や手触りの悪化が起こる。ケラチン繊維の感触向上剤としてはカチオン界面活性剤やシリコーン類が知られているが、ブリーチなどの激しいダメージでケラチン繊維内部のミクロフィブリルまで損傷を受けたケラチン繊維に対しては十分な効果があるとは言えない。また、ミクロフィブリルの損傷により発生したうねり毛をなくすには、ポリマー類や油脂類で毛髪同士を接着し、見かけ上うねり毛を抑えているが、指が通らなかったり、べたつくなどの不具合が生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、損傷したケラチン繊維中のミクロフィブリルを修復することにより、損傷前の好ましい触感とうねり毛のないまとまった毛流れを実現する優れた剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
上記課題を解決するため鋭意検討した結果、本発明者らは、分子内にカルボキシル基及びフェノール性水酸基を有する成分を0.001〜10重量%、アミノ酸、タンパク加水分解物、ケラチン加水分解物から選ばれる1種又は2種以上を0.001〜10重量%含有することを特徴とするケラチン繊維ミクロフィブリル損傷修復剤を用いることにより、損傷前の好ましい触感とうねり毛のないまとまった毛流れを実現できることを見出した。
【0005】
更に、界面活性剤、シリコーン類、抗酸化剤、金属イオン封鎖剤から選ばれる1種以上を含有するうねり毛修復用の毛髪化粧料とすることで、分子内にカルボキシル基及びフェノール性水酸基を有する成分がより有効に働き、触感やうねり毛改善効果は更に向上する。
【0006】
本発明における分子内にカルボキシル基及びフェノール性水酸基を有する成分としては、例えば、没食子酸類、タンニン酸類、ベンジル酸類、サリチル酸類、ロスマリン酸類、L−ドーパやチロシンなどの芳香族ヒドロキシアミノ酸類等及び/又はその塩及び/又はその誘導体及び/又は誘導体の塩等が挙げられ、これらの内、ロスマリン酸、モノグルコシル没食子酸、ジグルコシル没食子酸が特に好ましく、これらの1種以上を組み合わせて用いることができる。
【0007】
本発明におけるアミノ酸としては、グリシン、オルニチン、メチオニン、アラニン、アルギニン、グルタミン、システイン、システイン酸、シスチン、ロイシン、イソロイシン、アスパラギン酸、リシン、フェニルアラニンなどが挙げられる。また、タンパク加水分解物、ケラチン加水分解物としては動物性タンパク質由来のコラーゲン、ゼラチン、グロビン、絹タンパク質、ミルクタンパク質、卵黄・卵白タンパク質及びエラスチンなど、また、植物性タンパク質由来の大豆タンパク、納豆タンパク、小麦タンパクを酸、アルカリ、あるいはタンパク質分解酵素などを用いて加水分解することによって得ることができる。さらに、上記蛋白質と、カチオン化剤、例えばヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドとの反応により得られるカチオン化蛋白質誘導体ポリペプチドも使用することができる。また、シリル化剤、例えば3−グリシドキシプロピルメチルジヒドロキシシランとの反応により得られるシリル化蛋白質誘導体ポリペピチド等も使用することができる。
【0008】
本発明における界面活性剤としては、脂肪族アミン塩(一級、二級、三級アミン塩、四級アンモニウム塩、ヒドロキシアンモニウム塩、エーテルアンモニウム塩)、芳香族四級アンモニウム塩(ベンザルコニウム塩、ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩)等のカチオン性界面活性剤、アミンオキシド、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸モノトリエタノールアミン液、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム液、N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニントリエタノールアミン液等のアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノオレイン酸テトラグリセリル等の非イオン性界面活性剤、アミノ酸型、ベタイン型、硫酸エステル型、リン酸エステル型の両性界面活性剤が挙げられる。具体的には、アミノ酸型両性界面活性剤としては、N−ラウリル−β−アラニン、N−ステアリル−β−アラニン等が挙げられ、ベタイン型としては、N,N,N−トリメチルアミノプロピオン酸、N−ヒドロキシエチル−N,N−ジメチルアミノプロピオン酸、N−メチル−N,N−ジヒドロキシエチルアミノプロピオン酸、N,N,N−トリヒドロキシエチルアミノプロピオン酸、N−ラウリル−N,N−ジメチルアミノプロピオン酸、N−ミリスチル−N,N−ジメチルアミノプロピオン酸、N−パルミチル−N,N−ジメチルアミノプロピオン酸、N−ステアリル−N,N−ジメチルアミノプロピオン酸、N−ラウリル−N,N−ジヒドロキシエチルアミノ酢酸、N−ステアリル−N,N−ジヒドロキシエチルアミノ酢酸、N−ヘキシル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−オクチル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−デシル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−ウンデシル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−ラウリル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−ミリスチル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−パルミチル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−ステアリル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、1−(2−カルボキシエチル)ピリジニウムベタイン、1−(2−カルボキシエチル)−α−ピコリニウムベタイン等が挙げられ、硫酸エステル型としては、N−ラウリル−N,N−ジメチルアミノプロピル硫酸等が挙げられ、硫酸エステル型としては、N−デシル−N,N−ジメチルアミノプロピルスルホン酸、N−ラウリル−N,N−ジメチルアミノプロピルスルホン酸、N−パルミチル−N,N−ジメチルアミノプロピルスルホン酸、N−ラウリル−N,N−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシプロピルスルホン酸、N−ラウリル−N,N−ジn−プロピルアミノプロピルスルホン酸等が挙げられ、更にリン酸エステル型としてはP−ラウリル−P,P−ジメチルホスホプロピルスルホン酸等が挙げられる。
【0009】
本発明におけるシリコーン類としては、架橋型アルキルポリエーテル変性シリコーン、ジメチルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、環状シリコーン等のシリコーン類が挙げられる。
【0010】
本発明における金属封鎖剤としては特に限定されないが、ピロリン酸塩等のリン酸系キレート剤、エデト酸塩等のアミノカルボン酸系キレート剤、ヒドロキシエチリデンジホスホン酸等のホスホン酸系キレート剤などが挙げられる。
【0011】
本発明における抗酸化剤としては、亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸、トコフェロール、ブチルヒドロキシトルエンなどが挙げられる。
【0012】
本発明のミクロフィブリル損傷修復剤及びこれを含有するうねり毛修復用の毛髪化粧料は、所望により毛髪用化粧料や繊維処理組成物に一般に配合される成分、例えば、ポリオール類や油分類等の保湿剤、紫外線吸収剤、防腐剤、pH調整剤、酸化防止剤、色素、香料及び噴射剤等を含むことが出来る。
また、本発明のミクロフィブリル損傷修復剤及びこれを含有するうねり毛修復用の毛髪化粧料は、シャンプー、リンス、トリートメント、整髪料、繊維処理剤として適用できる。
【0013】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。なお、各例中の%はいずれも質量%である。
【0014】
〔実施例1〜4、比較例1〜4〕
表1に示す組成の組成物を調製し、下記の方法で評価した。その結果を表に示す。
評価方法
(1)手触り
染毛やパーマにより毛髪に損傷を受けたパネラー20名がそれぞれの毛髪化粧料を使用して、使用後の毛髪の手触りを使用前と比較し、下記評価基準に基づいて評価した。
◎:使用後の方が良好と解答したものが20名中16名以上
○:使用後の方が良好と解答したものが20名中10〜15名
△:使用後の方が良好と解答したものが20名中4〜9名
×:使用後の方が良好と解答したものが20名中3名以下
【0015】
(2)うねり毛修復効果
染毛やパーマにより毛髪に損傷を受けたパネラー20名がそれぞれの毛髪化粧料を使用して、使用後の毛髪のうねりのなさとまとまりの良さを使用前と比較し、下記評価基準に基づいて評価した。
◎:使用後の方が良好と解答したものが20名中16名以上
○:使用後の方が良好と解答したものが20名中10〜15名
△:使用後の方が良好と解答したものが20名中4〜9名
×:使用後の方が良好と解答したものが20名中3名以下
【0016】
【表1】
【0017】
〔実施例5〕
下記に示す処方のフォーム剤を常法に準じて調整し、ポリプロピレン製ポンプフォーム容器に充填した。
【0018】
〔実施例6〕
ヘアジェルを常法に準じて調整し、帯電防止剤及び紫外線吸収剤を練りこんだポリプロピレン製チューブ容器に充填した。
【0019】
〔実施例7〕
下記に示すヘアワックスを常法に準じて調整し、帯電防止剤及び紫外線吸収剤を練りこんだポリプロピレン製ジャータイプ容器に充填した。
【0020】
〔実施例8〕
下記に示す処方のヘアクリームを常法に準じて調整し、帯電防止剤及び紫外線吸収剤を練りこんだポリプロピレン製チューブに充填した。
【0021】
〔実施例9〕
下記に示す処方のヘアフォームを常法に準じて調整し、アルミ製耐圧エアゾール缶に充填した。
【0022】
〔実施例10〕
下記に示すヘアスプレーを常法に準じて調整し、アルミニウム製耐圧缶に充填した。
【0023】
〔実施例11〕
下記に示すヘアウォーターを常法に準じて調整した。
【0024】
〔実施例12〕
下記に示すシャンプーを常法に応じて調整し、帯電防止剤及び紫外線吸収剤を練りこんだポリプロピレン製ポンプ容器に充填した。
【0025】
〔実施例13〕
下記に示すリンス剤を常法に準じて調整し、帯電防止剤及び紫外線吸収剤を練りこんだポリプロピレン製ポンプ容器に充填した。
【0026】
上記実施例5〜12についても上記実施例1と同様に毛髪の手触り、うねりのなさ、まとまりの良さを評価したところ、いずれも毛髪の手触りが良好であり、髪のうねりやまとまり性が改善されるものであった。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケラチン繊維ミクロフィブリル損傷修復剤及びこれを含有する毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
染色やパーマ等のダメージにより、毛髪等ケラチン繊維中のミクロフィブリルが損傷を受け、うねり毛の発生や手触りの悪化が起こる。ケラチン繊維の感触向上剤としてはカチオン界面活性剤やシリコーン類が知られているが、ブリーチなどの激しいダメージでケラチン繊維内部のミクロフィブリルまで損傷を受けたケラチン繊維に対しては十分な効果があるとは言えない。また、ミクロフィブリルの損傷により発生したうねり毛をなくすには、ポリマー類や油脂類で毛髪同士を接着し、見かけ上うねり毛を抑えているが、指が通らなかったり、べたつくなどの不具合が生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、損傷したケラチン繊維中のミクロフィブリルを修復することにより、損傷前の好ましい触感とうねり毛のないまとまった毛流れを実現する優れた剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
上記課題を解決するため鋭意検討した結果、本発明者らは、分子内にカルボキシル基及びフェノール性水酸基を有する成分を0.001〜10重量%、アミノ酸、タンパク加水分解物、ケラチン加水分解物から選ばれる1種又は2種以上を0.001〜10重量%含有することを特徴とするケラチン繊維ミクロフィブリル損傷修復剤を用いることにより、損傷前の好ましい触感とうねり毛のないまとまった毛流れを実現できることを見出した。
【0005】
更に、界面活性剤、シリコーン類、抗酸化剤、金属イオン封鎖剤から選ばれる1種以上を含有するうねり毛修復用の毛髪化粧料とすることで、分子内にカルボキシル基及びフェノール性水酸基を有する成分がより有効に働き、触感やうねり毛改善効果は更に向上する。
【0006】
本発明における分子内にカルボキシル基及びフェノール性水酸基を有する成分としては、例えば、没食子酸類、タンニン酸類、ベンジル酸類、サリチル酸類、ロスマリン酸類、L−ドーパやチロシンなどの芳香族ヒドロキシアミノ酸類等及び/又はその塩及び/又はその誘導体及び/又は誘導体の塩等が挙げられ、これらの内、ロスマリン酸、モノグルコシル没食子酸、ジグルコシル没食子酸が特に好ましく、これらの1種以上を組み合わせて用いることができる。
【0007】
本発明におけるアミノ酸としては、グリシン、オルニチン、メチオニン、アラニン、アルギニン、グルタミン、システイン、システイン酸、シスチン、ロイシン、イソロイシン、アスパラギン酸、リシン、フェニルアラニンなどが挙げられる。また、タンパク加水分解物、ケラチン加水分解物としては動物性タンパク質由来のコラーゲン、ゼラチン、グロビン、絹タンパク質、ミルクタンパク質、卵黄・卵白タンパク質及びエラスチンなど、また、植物性タンパク質由来の大豆タンパク、納豆タンパク、小麦タンパクを酸、アルカリ、あるいはタンパク質分解酵素などを用いて加水分解することによって得ることができる。さらに、上記蛋白質と、カチオン化剤、例えばヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドとの反応により得られるカチオン化蛋白質誘導体ポリペプチドも使用することができる。また、シリル化剤、例えば3−グリシドキシプロピルメチルジヒドロキシシランとの反応により得られるシリル化蛋白質誘導体ポリペピチド等も使用することができる。
【0008】
本発明における界面活性剤としては、脂肪族アミン塩(一級、二級、三級アミン塩、四級アンモニウム塩、ヒドロキシアンモニウム塩、エーテルアンモニウム塩)、芳香族四級アンモニウム塩(ベンザルコニウム塩、ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩)等のカチオン性界面活性剤、アミンオキシド、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸モノトリエタノールアミン液、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム液、N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニントリエタノールアミン液等のアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノオレイン酸テトラグリセリル等の非イオン性界面活性剤、アミノ酸型、ベタイン型、硫酸エステル型、リン酸エステル型の両性界面活性剤が挙げられる。具体的には、アミノ酸型両性界面活性剤としては、N−ラウリル−β−アラニン、N−ステアリル−β−アラニン等が挙げられ、ベタイン型としては、N,N,N−トリメチルアミノプロピオン酸、N−ヒドロキシエチル−N,N−ジメチルアミノプロピオン酸、N−メチル−N,N−ジヒドロキシエチルアミノプロピオン酸、N,N,N−トリヒドロキシエチルアミノプロピオン酸、N−ラウリル−N,N−ジメチルアミノプロピオン酸、N−ミリスチル−N,N−ジメチルアミノプロピオン酸、N−パルミチル−N,N−ジメチルアミノプロピオン酸、N−ステアリル−N,N−ジメチルアミノプロピオン酸、N−ラウリル−N,N−ジヒドロキシエチルアミノ酢酸、N−ステアリル−N,N−ジヒドロキシエチルアミノ酢酸、N−ヘキシル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−オクチル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−デシル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−ウンデシル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−ラウリル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−ミリスチル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−パルミチル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、N−ステアリル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、1−(2−カルボキシエチル)ピリジニウムベタイン、1−(2−カルボキシエチル)−α−ピコリニウムベタイン等が挙げられ、硫酸エステル型としては、N−ラウリル−N,N−ジメチルアミノプロピル硫酸等が挙げられ、硫酸エステル型としては、N−デシル−N,N−ジメチルアミノプロピルスルホン酸、N−ラウリル−N,N−ジメチルアミノプロピルスルホン酸、N−パルミチル−N,N−ジメチルアミノプロピルスルホン酸、N−ラウリル−N,N−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシプロピルスルホン酸、N−ラウリル−N,N−ジn−プロピルアミノプロピルスルホン酸等が挙げられ、更にリン酸エステル型としてはP−ラウリル−P,P−ジメチルホスホプロピルスルホン酸等が挙げられる。
【0009】
本発明におけるシリコーン類としては、架橋型アルキルポリエーテル変性シリコーン、ジメチルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、環状シリコーン等のシリコーン類が挙げられる。
【0010】
本発明における金属封鎖剤としては特に限定されないが、ピロリン酸塩等のリン酸系キレート剤、エデト酸塩等のアミノカルボン酸系キレート剤、ヒドロキシエチリデンジホスホン酸等のホスホン酸系キレート剤などが挙げられる。
【0011】
本発明における抗酸化剤としては、亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸、トコフェロール、ブチルヒドロキシトルエンなどが挙げられる。
【0012】
本発明のミクロフィブリル損傷修復剤及びこれを含有するうねり毛修復用の毛髪化粧料は、所望により毛髪用化粧料や繊維処理組成物に一般に配合される成分、例えば、ポリオール類や油分類等の保湿剤、紫外線吸収剤、防腐剤、pH調整剤、酸化防止剤、色素、香料及び噴射剤等を含むことが出来る。
また、本発明のミクロフィブリル損傷修復剤及びこれを含有するうねり毛修復用の毛髪化粧料は、シャンプー、リンス、トリートメント、整髪料、繊維処理剤として適用できる。
【0013】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。なお、各例中の%はいずれも質量%である。
【0014】
〔実施例1〜4、比較例1〜4〕
表1に示す組成の組成物を調製し、下記の方法で評価した。その結果を表に示す。
評価方法
(1)手触り
染毛やパーマにより毛髪に損傷を受けたパネラー20名がそれぞれの毛髪化粧料を使用して、使用後の毛髪の手触りを使用前と比較し、下記評価基準に基づいて評価した。
◎:使用後の方が良好と解答したものが20名中16名以上
○:使用後の方が良好と解答したものが20名中10〜15名
△:使用後の方が良好と解答したものが20名中4〜9名
×:使用後の方が良好と解答したものが20名中3名以下
【0015】
(2)うねり毛修復効果
染毛やパーマにより毛髪に損傷を受けたパネラー20名がそれぞれの毛髪化粧料を使用して、使用後の毛髪のうねりのなさとまとまりの良さを使用前と比較し、下記評価基準に基づいて評価した。
◎:使用後の方が良好と解答したものが20名中16名以上
○:使用後の方が良好と解答したものが20名中10〜15名
△:使用後の方が良好と解答したものが20名中4〜9名
×:使用後の方が良好と解答したものが20名中3名以下
【0016】
【表1】
【0017】
〔実施例5〕
下記に示す処方のフォーム剤を常法に準じて調整し、ポリプロピレン製ポンプフォーム容器に充填した。
【0018】
〔実施例6〕
ヘアジェルを常法に準じて調整し、帯電防止剤及び紫外線吸収剤を練りこんだポリプロピレン製チューブ容器に充填した。
【0019】
〔実施例7〕
下記に示すヘアワックスを常法に準じて調整し、帯電防止剤及び紫外線吸収剤を練りこんだポリプロピレン製ジャータイプ容器に充填した。
【0020】
〔実施例8〕
下記に示す処方のヘアクリームを常法に準じて調整し、帯電防止剤及び紫外線吸収剤を練りこんだポリプロピレン製チューブに充填した。
【0021】
〔実施例9〕
下記に示す処方のヘアフォームを常法に準じて調整し、アルミ製耐圧エアゾール缶に充填した。
【0022】
〔実施例10〕
下記に示すヘアスプレーを常法に準じて調整し、アルミニウム製耐圧缶に充填した。
【0023】
〔実施例11〕
下記に示すヘアウォーターを常法に準じて調整した。
【0024】
〔実施例12〕
下記に示すシャンプーを常法に応じて調整し、帯電防止剤及び紫外線吸収剤を練りこんだポリプロピレン製ポンプ容器に充填した。
【0025】
〔実施例13〕
下記に示すリンス剤を常法に準じて調整し、帯電防止剤及び紫外線吸収剤を練りこんだポリプロピレン製ポンプ容器に充填した。
【0026】
上記実施例5〜12についても上記実施例1と同様に毛髪の手触り、うねりのなさ、まとまりの良さを評価したところ、いずれも毛髪の手触りが良好であり、髪のうねりやまとまり性が改善されるものであった。
Claims (3)
- 分子内にカルボキシル基及びフェノール性水酸基を有する成分を0.001〜10重量%と、アミノ酸、タンパク加水分解物、ケラチン加水分解物から選ばれる成分の1種又は2種以上を0.001〜10重量%含有することを特徴とするケラチン繊維ミクロフィブリル損傷修復剤。
- 請求項1記載のケラチン繊維ミクロフィブリル損傷修復剤を含有することを特徴とするうねり毛修復用の毛髪化粧料。
- 界面活性剤、シリコーン類、抗酸化剤、金属イオン封鎖剤から選ばれる1種以上を含有することを特徴とする請求項2記載のうねり毛修復用の毛髪化粧料。
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JP2002293023A JP2004091455A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | ミクロフィブリル損傷修復剤及びこれを含有する毛髪化粧料 |
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JP2002293023A JP2004091455A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | ミクロフィブリル損傷修復剤及びこれを含有する毛髪化粧料 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2004091455A true JP2004091455A (ja) | 2004-03-25 |
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JP2002293023A Pending JP2004091455A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | ミクロフィブリル損傷修復剤及びこれを含有する毛髪化粧料 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008093500A1 (ja) * | 2007-01-30 | 2008-08-07 | Kao Corporation | 毛髪うねり改善剤 |
JP2008308443A (ja) * | 2007-06-14 | 2008-12-25 | Hoyu Co Ltd | 毛髪処理用組成物 |
-
2002
- 2002-08-30 JP JP2002293023A patent/JP2004091455A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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