JP2004085747A - 表示用ラミネートボード及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】書換えを予定する可変事項の書込み、抹消、書換えを繰返しても、書換えを予定しない確定事項が抹消されない薄型・軽量・安価な表示用ボードを提供する。
【解決手段】互いに接合シールされたプラスチックフィルム間に、表示事項のうち書換えを予定しない確定事項のみを表示すると共に書込み・抹消・書換えを予定する可変事項を表示するための空欄部を設定した表示シートを封入した表示用ラミネートボード。好ましくは、表示用ラミネートボードにおける前記プラスチックフィルム間に、更に磁性を持つシート体を封入して、磁力による鉄製部材等への貼付性を付与する。
【選択図】      図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工事現場、工場、事務所、学校、研究室、家庭等において多種多様な利用目的を持つ表示用ラミネートボードと、この表示用ラミネートボードの有利な製造方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】
工事現場、工場、事務所、学校、研究室、家庭等において、例えば、任意の管理目的を持つ管理表、任意の教育目的を持つボード形式の教材、任意の掲示目的を持つ掲示板、書込み式カレンダー、任意の薬剤配合/化合物組成/調理献立を表示するレシピ等が利用されている。これらには、文字や記号を単に文章形式で表記したものや、箇条書き形式に整理したもの、あるいは視覚上効果的な表形式にまとめたもの等、種々の形式がある。
【0003】
そして、これらの表やボード等は、物品の形態として見た場合、おおむね二通りの形態に分類できる。一つの形態は、例えば事務用の黒板や掲示用ボード等の、厚みと重量のあるボード形態である。他の一つの形態は、例えば紙片やボール紙等の、薄くて軽量のシート形態である。
【0004】
一般的に、厚みと重量のあるボード形態は堅牢で耐久性があるが、特定の場所に固定的に設置せざるを得ない場合が多く、例えばカバンに収容して携帯したり、任意の壁面や器材の壁部等に手軽に取付けたりすることは困難である。反面、薄くて軽量のシート形態は、携帯や任意の壁面/器材等への取付け(貼付け、吊下げ等)が容易であるが、損傷し易く耐久性がないし、紙製の場合雨水等に対する耐水性もなく、更に一旦マジックインキ等で紙に書込んだ事項の抹消や書換えは難しい。
【0005】
近年、例えば、自動車免許証、図書館等の貸出しカード、各種団体の会員カード等のように、一定の事項を表示した紙片やプラスチック片をプラスチックフィルム間に封入して接合シールしたラミネートカードが汎用されている。これらのラミネートカードは、薄く軽量で携帯性がありながら、耐水性や物品としての耐久性を備えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記した任意の管理目的を持つ管理表、任意の掲示目的を持つ掲示板、書込み式カレンダー等においては、その表示事項中に、書換えを予定しない事項と、書換えを予定する事項とが含まれている。
【0007】
例えば工程管理表の場合、「工程管理表」と言うタイトル文字、表を構成する枠線フレーム、表中の製品種別を表す文字・記号、「○月○日期限」等の製品の完成期限表示部における「○」部以外の文字等は、書換えを予定せず、むしろ消去されると不都合である。これとは逆に、例えば上記の「○月○日期限」の表示における「○」部は予め空欄とすべきであり、その空欄に必要に応じて日付けを表す任意の数字を書込み、抹消し、更に書換えることを予定している。
【0008】
しかしながら、前記従来のラミネートカードにおいては、その表示事項のうち書換えを予定しない事項と書換えを予定する事項とを区別すると言う技術的思想や、その技術的思想を反映した技術的構成は認められない。即ち、従来のラミネートカードにおいては、表示すべき事項は全て封入した紙片やプラスチック片に印刷されており、ラミネートカードの製造後に表示事項の書込みや書換えはできないし、まして特定の表示事項のみを選択的に書換えることはできない。
【0009】
又、仮想的な技術として、一定の堅牢性を持つ薄手のプラスチック板に書換えを予定しない事項を表示し、その所定部に書換えを予定する事項のための空欄部を設定する、と言う表示ボードを想定した場合、マジックインキ等を用いて空欄部への書込み、抹消、書換えを容易に行うために滑らかな表面性状のプラスチック板を用いると、書換えを要しない事項まで簡単に抹消されてしまう、と言う二律背反を生じる。この問題を避けるためには、書換えを予定しない事項を、容易に抹消されないような高価な印刷手段、捺染手段、刻印手段等を用いて表示する必要があり、著しくコストアップする。
【0010】
更に、前記従来のラミネートカードにしろ、上記の仮想的なプラスチック板にしろ、その携帯性には問題がないが、任意の壁面や器材の壁部等に取付るためには、別途に貼付けのための接着手段や吊下げのための掛止手段を準備する必要があり、面倒である。
【0011】
そこで本発明は、上記諸問題を解決できる表示用ラミネートボードと、その有利な製造方法とを提供することを解決すべき課題とする。本願発明者は、表示用ボードをラミネートボード形式とすると共に、ラミネートフィルムの透視性を利用してボードのディスプレーを二層構造とすることにより、更には、かつラミネートボード中に磁気シートを封入することにより、上記課題を解決した。
【0012】
【課題を解決するための手段】
(第1発明の構成)
上記課題を解決するための本願第1発明(請求項1に記載の発明)の構成は、互いに接合シールされたプラスチックフィルム間に、表示事項のうち書換えを予定しない確定事項のみを表示すると共に書込み・抹消・書換えを予定する可変事項を表示するための空欄部を設定した表示シートを封入した、表示用ラミネートボードである。
【0013】
(第2発明の構成)
上記課題を解決するための本願第2発明(請求項2に記載の発明)の構成は、前記第1発明に係る表示シートを、その裏面の少なくとも一部に磁性シートを添わせた状態で、前記プラスチックフィルム間に封入した、表示用ラミネートボードである。
【0014】
(第3発明の構成)
上記課題を解決するための本願第3発明(請求項3に記載の発明)の構成は、前記第1発明又は第2発明に係る表示シートの表示事項が、前記確定事項の一部である枠線フレームによって構成された表形式により表示されている、表示用ラミネートボードである。
【0015】
(第4発明の構成)
上記課題を解決するための本願第4発明(請求項4に記載の発明)の構成は、前記第1発明〜第3発明に係る接合シールされたプラスチックフィルムのうち、少なくとも前記表示シートの表面側を構成するプラスチックフィルムが滑らかな表面性状を備えるプラスチックフィルムである、表示用ラミネートボードである。
【0016】
(第5発明の構成)
上記課題を解決するための本願第5発明(請求項5に記載の発明)の構成は、第1発明〜第4発明に係る表示用ラミネートボードが、任意の管理目的を持つ管理用ボード、任意の教育目的を持つ教材用ボード、任意の掲示目的を持つ掲示用ボード、任意の利用目的を持つ書込み式カレンダーボード、任意の配合/組成/献立を表示するレシピボードのいずれかである、表示用ラミネートボードである。
【0017】
(第6発明の構成)
上記課題を解決するための本願第6発明(請求項6に記載の発明)の構成は、表示事項のうち書換えを予定しない確定事項のみを表示すると共に書込み・抹消・書換えを予定する可変事項を表示するための空欄部を設定した表示シートについて、その裏面の少なくとも一部に両面接着テープによって磁性シートを貼付し、これらの表裏両面に前記表示シートより面積の大きい表側用及び裏側用の接合シール用プラスチックフィルムを重ねて接合シール加工に供する、表示用ラミネートボードの製造方法である。
【0018】
【発明の作用・効果】
(第1発明の作用・効果)
第1発明の表示用ラミネートボードは、表示シートをプラスチックフィルム間に封入して接合シールしている。そのため、薄くて軽量であり、カバン等に収容して簡単に携帯できるし、任意の壁面や器材の壁部等に手軽に取付けることもできると同時に、損傷し難く耐久性があり、雨水等に対する耐水性もあるため屋外に設置することもできる。
【0019】
表示シートは封入状態で保護されるので、表示シートの材料として別段に耐久性や耐水性のある高価な材料を用いる必要はなく、又、表示シートにおける文字・記号・枠線フレーム等の表示手段としても、通常のごく安価な印刷や複写を利用すれば十分である。
【0020】
又、表示シートには書換えを予定しない確定事項のみを表示すると共に、書込み・抹消・書換えを予定する可変事項を表示するための空欄部を設定している。従って、この空欄部に対してプラスチックフィルムの上から可変事項を任意に書込むことができる。表示用ラミネートボードを見る者にとって、プラスチックフィルムに透視性があるため、表示シートに表示された確定事項と、プラスチックフィルム上に表示された可変事項とは一体の表示事項として看取され、不自然さや不便を感じない。
【0021】
このように、書換えを予定しない確定事項と、書込み・抹消・書換えを予定する可変事項とが、ボード内部に封入された表示シートとボード表面を構成するプラスチックフィルムと言う二層構造に明確に区別して表示されているため、可変事項の書込み・抹消・書換えを何度も繰り返して簡単に行えると同時に、抹消すべきでない確定事項が消去されたり、その表示が薄れたりする恐れがない。
【0022】
(第2発明の作用・効果)
第2発明の表示用ラミネートボードにおいては、表示シートの裏面の少なくとも一部に磁性シートを添わせているため、鉄等の金属製の壁面や器材に対しては接着手段や掛止手段を準備することなくそのまま貼付けることができる。
【0023】
磁性シートも表示用ラミネートボードの内部に封入されているため、その磁力による貼着能力は耐久的に損傷されない。仮に、表示用ラミネートボードの他物体への取付け手段として接着剤の塗布を想定した場合、必要に応じて他物体への取付け、取外しを繰り返すことが困難であるし、携帯のためにボードをカバン等に収容する際には、他の書類等に付着してしまう。表示用ラミネートボードに別体の掛止用具等を取付けたりすると、取付け操作が面倒になるだけでなく、ボードが嵩張って薄厚・軽量と言う特徴が損なわれてしまう。
【0024】
(第3発明の作用・効果)
本願発明の表示用ラミネートボードは、例えば後述の実施例にも示すように、表示シートの表示事項が表形式である場合にとりわけ便利に利用できる。
【0025】
(第4発明の作用・効果)
表示用ラミネートボードの表面において可変事項の書込み・抹消・書換えを行うためには、表示シートの表面側に相当するプラスチックフィルムがマジックインキ等による書込み・抹消・書換えに適した滑らかな表面性状を備えることが、特に好ましい。
【0026】
(第5発明の作用・効果)
表示用ラミネートボードの用途は全く限定されないが、例えば、任意の管理目的を持つ管理用ボード、任意の教育目的を持つ教材用ボード、任意の掲示目的を持つ掲示用ボード、任意の利用目的を持つ書込み式カレンダーボード、任意の配合/組成/献立を表示するレシピボードのいずれかに利用することが、とりわけ好ましい。
【0027】
(第6発明の作用・効果)
1対のプラスチックフィルムの間に表示シートと磁性シートとを挟んで接合シールした表示用ラミネートボードの製造方法は限定されないが、第6発明の方法により製造することが特に有利である。
【0028】
即ち、1対のプラスチックフィルムの間に表示シートと磁性シートとを挟んで接合シール加工に供する際、表示シートや磁性シートを正確に位置決めして重ねた状態でシール加工することが望ましく、あるいはそうする必要がある。ところが、自動シール機(例えば、自動ヒートシール機)等に送り込んで加工する場合、送給加工中にこれらが位置ズレを起こして不良品となる可能性が高い。
【0029】
しかし、第6発明の方法によれば、両面接着テープの接着機能により、このような不具合を有効に防止できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
次に、第1発明〜第6発明の実施の形態について述べる。以下において、単に「本発明」と言う時は、第1発明〜第6発明を一括して指している。
【0031】
〔表示用ラミネートボード〕
本発明の表示用ラミネートボードは、互いに接合シールされたプラスチックフィルム間に表示シートを封入したものである。より好ましくは、上記プラスチックフィルム間に表示シートと磁性シートとを封入したものである。
【0032】
プラスチックフィルムの構成材料は限定されず、使用目的に応じて、熱可塑性又は熱硬化性の、比較的軟質又は比較的硬質のプラスチックフィルムを、任意に選択して用いることができる。又、表側用(表示シートの表面側に相当する)のプラスチックフィルムとしては、透明又は少なくとも半透明のプラスチックフィルムが好ましく、更には、マジックインキその他の任意の筆記具による文字、記号等の書込みや抹消が容易な滑らかな表面性状を備えるプラスチックフィルムであることが好ましい。裏側用のプラスチックフィルムとしては、その透明性や表面性状は限定されない。
【0033】
表示用ラミネートボードの平面形状、厚さ、平面サイズは任意に選択することができる。表示用ラミネートボードの平面形状としては、正方形、長方形、円形、楕円形、あるいはその他の任意の形状を選択でき、その平面サイズも自由であるが、例えばB5サイズ、A4サイズ等の書類に準じた平面形状及び平面サイズとすることもできる。表示用ラミネートボードの厚さも限定されないが、例えば5mm以下、より好ましくは2mm以下などとすることができる。表側と裏側とのプラスチックフィルムの接合シールの形態は、これらがシール性良好に接合されている限りにおいて限定されないが、好ましくは、ヒートシールとすることができる。
【0034】
表示用ラミネートボードは、後述する表示シートの表示事項に対応して、限定されない任意の用途に利用できる。例えば、工場における工程管理、事務室における事務管理、営業所における販売目標管理、工事現場等における使用機器や部品の交換時期管理等の様々な管理目的を持つ管理用ボードとして、利用できる。又、学校や各種の教室等で、任意の教育目的を持つ教材用ボードとしても利用できる。又、企業、役所、公民館等における任意の掲示目的を持つ掲示用ボードとしても利用できる。又、家庭や事務所等において任意の利用目的を持つ書込み式カレンダーボードとしても利用できる。化学や材料関係の研究室、あるいは食堂又は調理室等において、任意の材料配合/化学成分組成/料理献立等を表示するレシピボードとしても利用できる。
【0035】
〔表示シート〕
表示シートは、紙製、プラスチック製、金属製等の任意の材料からなる薄いシート材である。表示シートの表面側には、上記した表示用ラミネートボードの様々な利用目的に対応して、必要又は有益な任意の表示事項が表示される。但し、これらの表示事項のうち、変更がなく書換えを予定しない確定事項のみを印刷等によって表示し、書換えを予定する事項については、該当する部分に空欄を設定する点に特徴がある。
【0036】
確定事項とは、例えば前記「発明が解決しようとする課題」の項において工程管理表について例示したような事項である。あるいは、売上高管理の場合を例にとれば、「当月販売目標:○○ケース」及び「本日現在の達成率:○○%」との表示事項がある場合、「○○」の部分は空欄部として設定され、それ以外の文字部分が確定事項として表示される。
【0037】
表示シートの表示事項は、枠線フレームによって構成された表形式により表示されていることが、特に好ましい。この場合、表のフレームを構成する枠線は、通常は確定事項の一部として表示されている。そして枠線フレームの外側又は内側に表示される事項のうち確定事項のみが表示される。これらの表示事項は通常は文字・記号によって表現されるが、模様、絵柄等も用いることができる。
【0038】
〔磁性シート〕
磁性シートは、表示シートの裏面の少なくとも一部に添わせた、磁性を有するシート体である。「表示シートの裏面の少なくとも一部に」とは、鉄等の一定の金属面に対して表示用ラミネートボード全体が磁力によって有効に貼付できる程度に、表示シートの裏面の全面又は適宜に選択された一部の面に磁性シートを添わせることを言う。又、「添わせた」とは、単に表示シートの裏面に接触している状態であっても良く、表示シートの裏面に接着されていても良い。第6発明の製造により得られる表示用ラミネートボードにおいては、磁性シートは両面接着テープを介して表示シートの裏面に接着されている。
【0039】
磁性シートの構成は限定されないが、例えば、磁性の粉末を練込んだゴム又はエラストマーのシート状成形体を、適宜な形状及びサイズにカットして用いることができる。
【0040】
〔表示用ラミネートボードの製造方法〕
第6発明に係る表示用ラミネートボードの製造方法においては、上記の表示シートの裏面の少なくとも一部に両面接着テープによって磁性シートを貼付し、これらの表裏両面に前記表示シートより面積の大きい表側用及び裏側用の接合シール用プラスチックフィルムを重ねて接合シール加工に供する。
【0041】
接合シール加工の内容は、磁性シートを貼付した表示シートを挟み込んで裏側用及び表側用の接合シール用プラスチックフィルムを重ね状に密着させ接合シールさせ得る限りにおいて限定されない。表裏のプラスチックフィルムを、例えば接着剤を用いて接合シールさせても良いし、例えば中間に接合シール用の熱可塑性プラスチックフィルムを介在させてヒートシールしても良い。より好ましくは、裏側用及び表側用の接合シール用プラスチックフィルムとして熱可塑性のものを用い、両者を直接にヒートシールすることができる。これらの接合シール加工に用いるシール加工機の種類は、限定されない。
【0042】
第6発明に係る表示用ラミネートボードの製造方法において、表示シートの裏面の少なくとも一部に両面接着テープによって磁性シートを貼付する実施形態として、次のa)〜c)が考えられる。
【0043】
a)表示シートの裏面に両面接着テープの片側面を接着し、この両面接着テープの他の片側面全体を覆うようにして、両面接着テープよりもやや広い面積の磁性シートを貼付する。
b)表示シートの裏面に両面接着テープの片側面を接着し、この両面接着テープの他の片側面に、両面接着テープよりも狭い面積の磁性シートを貼付する。
c)表示シートの裏面に磁性シートを添わせ、その上から、磁性シート全体を覆うようにして、磁性シートよりもやや広い面積の両面接着テープを貼付する。
【0044】
以上のa)〜c)のいずれの実施形態においても、両面接着テープの機能によって、磁性シートは少なくとも表示シートに対して固定的に位置決めされる。又、通常の自動シール機においては、少なくとも表側用と裏側用の接合シール用プラスチックフィルム同士は位置ズレし難いように設計されている。従って、表示用ラミネートボードが平面サイズの大きいものであっても、接合シール加工中の表示シートと磁性シートの位置ズレによる不良品を発生しない。
【0045】
なお、上記a)の実施形態では、接合シール加工中における両面接着テープの接着剤の軟化又は熱劣化等を防止できると言う付加的な効果がある。上記b)又はc)の実施形態では、表示シートを裏側用の接合シール用プラスチックフィルムに対しても固定的に位置決めできると言う付加的な効果がある。
【0046】
【実施例】
次に、本発明に係る表示用ラミネートボードの一実施例を図1〜図3に基づいて説明する。
【0047】
図1に平面図を示す表示用ラミネートボード1は、工事現場等において使用する移動式クレーンに用いる各種ワイヤーロープの取替え時期を管理するための、ワイヤーロープ交換管理用のボードである。
【0048】
表示用ラミネートボード1は、図3の断面図に示すように、互いに接合シールされた表側のプラスチックフィルム2と裏側のプラスチックフィルム3との間に、表示シート4と磁性シート6とを封入したものである。表示シート4と磁性シート6との間には、磁性シート6よりも面積の小さい両面接着テープ5が介在して、両者を接着している。なお、図3においては、図示の便宜上、表示用ラミネートボード1を極端にぶ厚く示すが、実際は極めて薄手のボードである。
【0049】
その製造工程において、表示用ラミネートボード1は、まず表示シート4の裏面の一部に両面接着テープ5を介在させて磁性シート6を貼付した後、表示シート4の表面に表側のプラスチックフィルム2を、表示シート4の裏面に裏側のプラスチックフィルム3をそれぞれ重ねて、適宜な手段により接合シール加工したものである。
【0050】
図1に示すように、表示シート4の表面には、タイトル文字7と、管理表を構成する枠線フレーム8と、枠線フレーム8の内側に表示された「種別」、「主巻ワイヤー」、「年」、「月」、「会社名」等の文字からなる確定事項9が表示されている。又、枠線フレーム8の内側には日付け、機会番号、会社名等を書込むための空欄部10が適宜に設定されている。
【0051】
以上のような表示用ラミネートボード1を使用するに当たり、まず、表示用ラミネートボード1を、例えば移動式クレーンの鉄柱部等の目につき易い部分に、磁力によって貼付させる。表示用ラミネートボード1の適当な部分にパンチ孔を開けて任意の場所に設けた釘等に引掛けたり、適当な取付け手段を用いて任意の場所に取付けても構わない。
【0052】
そして、表側のプラスチックフィルム2の表面側から、上記の空欄部10に対して機会番号、会社名、ワイヤー種ごとの交換期限の日付けを表す数字等の可変事項11を書込み、これにより会社ごと、機会番号ごとの各種ワイヤーロープの取替え時期を管理するのである(図では、可変事項11として交換期限の日付けのみを書込んだ状態を示す)。
【0053】
そして図1に則して述べれば、例えば主巻ワイヤーを平成14年7月3日までに新品に取替えた場合、可変事項11である「14」、「7」、「3」の数字は抹消され、その空欄部に新品の主巻ワイヤーについての取替え時期を示す数字が新たに書換えられるのである。このような可変事項11の書込み・抹消・書換えは全てプラスチックフィルム2の表面で行われるので、その繰返しによって確定事項9の表示が消去されたり、次第に薄れたりする恐れはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、表示用ラミネートボードの一実施例を示す平面図である。
【図2】図2は、図1の表示用ラミネートボードの底面図である。
【図3】図3は、図2のX−X線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1      表示用ラミネートボード
2      表側のプラスチックフィルム
3      裏側のプラスチックフィルム
4      表示シート
5      両面接着テープ
6      磁性シート
9      確定事項
10     空欄部
11     可変事項

Claims (6)

  1. 互いに接合シールされたプラスチックフィルム間に、表示事項のうち書換えを予定しない確定事項のみを表示すると共に書込み・抹消・書換えを予定する可変事項を表示するための空欄部を設定した表示シートを封入したことを特徴とする表示用ラミネートボード。
  2. 前記表示シートを、その裏面の少なくとも一部に磁性シートを添わせた状態で、前記プラスチックフィルム間に封入したことを特徴とする請求項1に記載の表示用ラミネートボード。
  3. 前記表示シートの表示事項が、前記確定事項の一部である枠線フレームによって構成された表形式により表示されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表示用ラミネートボード。
  4. 前記接合シールされたプラスチックフィルムのうち、少なくとも前記表示シートの表面側を構成するプラスチックフィルムが滑らかな表面性状を備えるプラスチックフィルムであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の表示用ラミネートボード。
  5. 前記表示用ラミネートボードが、任意の管理目的を持つ管理用ボード、任意の教育目的を持つ教材用ボード、任意の掲示目的を持つ掲示用ボード、任意の利用目的を持つ書込み式カレンダーボード、任意の配合/組成/献立を表示するレシピボードのいずれかであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の表示用ラミネートボード。
  6. 表示事項のうち書換えを予定しない確定事項のみを表示すると共に書込み・抹消・書換えを予定する可変事項を表示するための空欄部を設定した表示シートについて、その裏面の少なくとも一部に両面接着テープによって磁性シートを貼付し、これらの表裏両面に前記表示シートより面積の大きい表側用及び裏側用の接合シール用プラスチックフィルムを重ねて接合シール加工に供することを特徴とする表示用ラミネートボードの製造方法。
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