JP2023154693A - ボード定着用筆記シート - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、マーカー等の筆記具で筆記可能で、被貼着体への貼着剥離を繰り返し行うことができ、他の場所に移動させての使用が可能であり、更に、シート自体が汚れてしまった場合でも、その都度新商品に買い替える必要がないボード定着用筆記シートを提供することを課題とする。【解決手段】マーカーによる筆記が可能な透明フィルム製であって、表面又は裏面の全面に亘り又は部分的に罫線4が薄く印刷されていて、ホワイトボードその他のボード2や壁面に着脱可能であり、筆記状態のままボード2や壁面から取り外して別の場所に移しての継続使用が可能である。【選択図】図1
Description
本発明は、ボード定着用筆記シートに関するものであり、より詳細には、マーカーによる筆記が可能で、ボードや壁等に繰り返し貼着・剥離可能なボード定着用筆記シートに関するものである。
一般的なホワイトボードや黒板は無地であるため、筆記する場合、文字が曲がったり、文字の大きさが異なってしまう可能性があり、きれいに見た目よく筆記することが難しく、見る側からも見づらいという問題がある。また、スケジュール確認専用のボード等、消去不可能な罫線が当初から筆記シート自体に印刷されているものもあるが、後に筆記事項の変更に伴って、罫線の体裁を変えることができないという問題がある。また、言うまでもないことであるが、その筆記面をそのまま他所に移動して利用することはできない。
このような問題に鑑み、罫線が印刷されたシートをホワイトボード等に貼着して使用することができるようにしたボードシートの提案がある(実用新案登録第3144528号公報)。この考案に係るボードシートは、それ以前のボードシートの場合は外枠があるために、複数連結して使用する際に連続性に欠けるという問題があったことに鑑み、外枠を表示しないようにしたものである。そのようにすることにより、複数のボードシートを、罫線を合わせて縦横につなげていくことができるようになり、以て、筆記面を拡大することができるというもので、それ以上の種々の使用形態等を提案するものではない。もちろん、その筆記面をそのまま他所に移動して利用することは想定されていない。
上述したように、従来、罫線が印刷されたシートをボードに貼着して使用することについての提案はあるが、それらは単にホワイトボードと同様に、マーカーによる書き消しが可能であり、あるいは、つなげて筆記面を拡大することができるといったもので、それ以上のものではない。そこで本発明は、マーカー等の筆記具で筆記可能で、被貼着体への貼着剥離を繰り返し行うことができ、他の場所に移動させての使用が可能であり、更に、シート自体が汚れてしまった場合でも、その都度新商品に買い替える必要がないボード定着用筆記シートを提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、マーカーによる筆記が可能な透明フィルム製であって、表面又は裏面の全面に亘り又は部分的に罫線が薄く印刷されていて、ホワイトボードその他のボードや壁面に着脱可能であり、筆記状態のまま前記ボードや壁面から取り外して別の場所に移しての継続使用が可能であることを特徴とするボード定着用筆記シートである。
一実施形態においては、前記罫線は薄い青色であり、また、前記罫線は、ドット、十字その他の記号を縦横等間隔に配したものを含む。
一実施形態においては、裏面にマーカーあるいはテープにより所望の表等の区画線を表現し、表面側から視認可能にされる。
一実施形態においては、複数枚積層されていて、1枚ずつ剥離しての使用が可能である。
本発明に係るボード定着用筆記シートは上述したとおりであって、裏面に中粘着の糊引き加工が施されていることからボードに反復的に貼着・剥離可能であり、印刷されている罫線を利用して文字を整然と同じ大きさで見栄えよく書くことができ、折曲・丸めが可能であるため容易に持ち運ぶことができ、筆記したまま別の箇所に移動させての継続使用が可能という効果があり、請求項5に記載の発明にあっては、更に、最上層の筆記シートから使用を始め、汚れたり傷んだりしたら、次層の新しい筆記シートを使用することができるという効果がある。
本発明に係るボード定着用筆記シートにつき、添付図面に依拠して説明する。図1は、本発明に係るボード定着用筆記シート1(以下単に「筆記シート1」とする。)の一実施例を示す図であり、筆記シート1は、ホワイトボード、黒板、壁面、あるいは、テーブル等(以下「ボード2」とする。)に定着して、筆記の用に供するものである。
筆記シート1は、マーカーによる書き消しが可能な透明フィルム3の表面又は裏面(好ましくは裏面)の全面に亘り、あるいは、部分的に罫線4を薄く印刷したものであり、裏面に、例えば、中粘着の糊引き加工が施される。このように裏面に中粘着の糊引き部5を設けることで、筆記シート1は、ボード2に対して貼着、剥離の反復が可能となる。あるいは、裏面にマグネットシートを貼り付けることで、磁着可能にすることもできる。
透明フィルム3は、マーカーによる書き消しが可能で、丸めたり折り畳んだりすることができるような、比較的薄手で柔らかな素材製とされる(例えば、厚さ100μのポリエチレンフィルム製)。サイズ、形状(通例、長方形)は任意であるが、大サイズに形成し、ボード2に合わせてカッター等で切断するようにしてもよい。
透明フィルム3に印刷される罫線4は、通例、図示したような格子状であるが、これに限らず、単なる横線であってもよく、また、ドット、十字等の記号を縦横に等間隔に配置する態様であってもよい。罫線4は、近づかないと視認できない薄色に表現することが好ましく、特に、スマホやカメラで撮影したり、コピーをしたりした場合に写りにくい薄青色とすることが推奨されるが、他の色であってもよい。いずれにしても薄色に表現されるため、例えば、議事録代わりに記載面をスマホやカメラで撮影したり、コピーをしたりしても、罫線4が目立って見づらくなることはない。なお、分かりやすくするため、図面中の罫線4は濃く表現してある。
透明フィルム3には、罫線4の他に、その周辺に枠線を印刷してもよい。枠線を印刷した場合は、使用者は筆記シート1の大きさや幅を確認することが容易となり、また、絵やデザインを描く際に、フレーム(額縁)として機能させることができる。枠線は、罫線4と同じ色あるいは異なる色にし、罫線4よりも濃く表現して差し支えない。
本発明に係る筆記シート1は、後述するように、一旦ボード2に定着した後、剥がして別の場所に移動させることが想定されている。その際の剥離操作を容易にするために、角部に剥離用シール6を配備することもある。あるいは、この剥離用シール6を配備する代わりに、糊未塗工部を設けることとしてもよい。
一実施形態においては、裏面にマーカーあるいはテープにより所望の表等の区画線7を表現し、表面側から視認可能にされる(図3参照)。この実施形態は、従来、スケジュール確認専用のボード等、消去不可能な罫線(表)が当初から筆記シート自体に印刷されているものがあったが、その場合は、後に筆記事項の変更に伴って、表の体裁を変えることができないという問題があったことに鑑みて創案されたものである。この実施形態の場合は、裏面にマーカーあるいはテープにより所望の表等の区画線7を自由に作成して表面側から視認可能にした状態で、ボード2に定着することで、表面側からその区画線7を利用して必要事項を記載していくことができる。
この場合、筆記事項は自由に書き消しできるが、裏面に表現された区画線7が消えることはない。また、区画線7は裏面に生成されるため、表面にテープ罫線が配置される場合のように、筆記の際にマーカーがテープに乗り上げて筆記が乱れたり、イレイサーでの消去の際にイレイサーがテープに乗り上げて消去しにくかったりすることがなく、また、消しカス等がテープの隙間に入り込んで汚れが蓄積することもない。
別の実施形態においては、筆記シート1が複数枚、剥離可能に積層された状態で製品化され、使用時においてもその積層した状態のままボード2に定着される(図4参照)。この実施形態の場合は、最上層の筆記シート1から使用し始め、表面にクリーナーで落とし切れない程のインク汚れが生じたり、傷付いたりした場合、その最上層の筆記シート1を剥離して、次層の新しい筆記シート1を用いるようにすることができる。
また、筆記シート1を別の場所に移して使用することがあるが、その移動の際に筆記部分がこすれ合って筆記事項が部分的に消えてしまうおそれがある。そこで、この実施形態においては、移動が予定されている場合は最初から消えない油性マーカーで筆記することがある。その場合においても、この実施形態におけるように積層仕様としておけば、消えない油性マーカーで筆記した筆記シート1を剥離した後は、次層の筆記シート1を使用することになるので、イレイサーで消したと同じこととなり、新しい筆記面として使用を継続することができる。
上記のとおり、本発明に係る筆記シート1は、その裏面に中粘着の糊引き部5が設けられているため、その部分をボード2に押し付けることにより貼着でき、また、中粘着であるために剥離することができ、その貼着・剥離を反復することができる。剥離用シール6が配備されている場合は、その剥離操作は容易である。筆記シート1には、ボード2に定着した状態で、マーカー等を用いて文字や図形等を書くことができるが、その際罫線4を利用することで、上下に傾いたりまばらになったりすることなく、キレイに体裁よく書くことができ、見る側にとっても見やすいものとなる。
図5は、筆記シート1の種々の使用形態を示すもので、そこには、一旦記載した事項を消去して次のテーマについて筆記を継続する基本的な使用法(A)の他に、必要事項を記載した筆記シート1を、筆記事項を残したままボード2から剥取し、それをボード2の横の壁に貼り替えて使用する方法(B)、あるいは、それを別の会議室に持ち運び、そこのボード2に貼り付けて使用する方法(C)、更には、それをテーブルやデスク上にマット代わりに敷いて、個別打合せに使用したり、追記したりする方法(D)が示されている。
筆記シート1は、薄手で軽量であって、丸めたり、畳んだりすることができるため、上記の他に、自宅においてプレゼンテーション用データ等を書き込み、会社等の出先まで丸めて持ち運び、そのまま活用することもできる。
本発明に係るボード定着用筆記シートは上述したとおりであって、裏面に中粘着の糊引き加工が施されていることからボードに反復的に貼着・剥離可能であり、印刷されている罫線を利用して文字を整然と同じ大きさで見栄えよく書くことができ、折曲・丸めが可能であるため容易に持ち運ぶことができ、筆記したまま別の箇所に移動させての継続使用等が可能という効果があり、また、最上層の筆記シートから使用を始め、汚れたり傷んだりしたら、次層の新しい筆記シートを使用することができるという効果があり、その産業上の利用可能性は大いにある。
1 筆記シート
2 ボード
3 透明フィルム
4 罫線
5 糊引き加工部
6 剥離用シール
7 区画線
2 ボード
3 透明フィルム
4 罫線
5 糊引き加工部
6 剥離用シール
7 区画線
Claims (5)
- マーカーによる筆記が可能な透明フィルム製であって、表面又は裏面の全面に亘り又は部分的に罫線が薄く印刷されていて、ホワイトボードその他のボードや壁面に着脱可能であり、筆記状態のまま前記ボードや壁面から取り外して別の場所に移しての継続使用が可能であることを特徴とするボード定着用筆記シート。
- 前記罫線は薄い青色である、請求項1に記載のボード定着用筆記シート。
- 前記罫線は、ドット、十字その他の記号を縦横等間隔に配したものを含む、請求項1又は2に記載のボード定着用筆記シート。
- 裏面にマーカーあるいはテープにより所望の表等の区画線を表現し、表面側から視認可能にした、請求項1乃至3のいずれかに記載のボード定着用筆記シート。
- 複数枚積層されていて、1枚ずつ剥離して使用可能である、請求項1乃至4のいずれかに記載のボード定着用筆記シート。
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Publication Number | Publication Date |
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JP2022064205A Pending JP2023154693A (ja) | 2022-04-08 | 2022-04-08 | ボード定着用筆記シート |
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2022
- 2022-04-08 JP JP2022064205A patent/JP2023154693A/ja active Pending
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