JP2004084111A - 織機の情報表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】製織関係者が必要な織機情報を表示装置で確認する際に、表示の切り換えに要する操作を可能な限り少なくすることにある。
【解決手段】情報表示装置は、少なくとも複数の織機情報を記憶していると共に、記憶している織機情報を出力可能のデータ制御手段と、データ制御手段から出力される織機情報を画面に表示する表示手段と、製織関係者の種別を識別して、識別結果を前記データ制御手段に出力する識別手段とを含み、データ制御手段に識別結果に対応する表示項目を予め設定しておき、識別結果に対応する表示項目に関する織機情報をデータ制御手段から表示手段に出力するようにしたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】情報表示装置は、少なくとも複数の織機情報を記憶していると共に、記憶している織機情報を出力可能のデータ制御手段と、データ制御手段から出力される織機情報を画面に表示する表示手段と、製織関係者の種別を識別して、識別結果を前記データ制御手段に出力する識別手段とを含み、データ制御手段に識別結果に対応する表示項目を予め設定しておき、識別結果に対応する表示項目に関する織機情報をデータ制御手段から表示手段に出力するようにしたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製織工場における、製織作業者、保全者、管理者等の製織関係者の種別に応じた織機情報を表示する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
製織向上においては、織機の稼働率、製織長などの織布生産量に関する情報、停台回数、トラブル発生状況、緯糸の飛走状態、経糸の張力状態などの実際の稼働状態を表す情報等、製織に関する各種の情報を織機に備えられた情報表示装置に目視可能に表示することが行われている。
【0003】
この種の情報表示装置の1つとして、表示項目を製織関係者の種別毎に予め定めておき、作業者が必要な織機情報を操作スイッチを利用して入力することにより、その操作スイッチに応じた織機情報を表示する技術がある(特開平6−81251号公報、特開平5−78954号公報)。
【0004】
【解決しようとする課題】
しかし、これらの従来技術では、製織関係者が必要とする織機情報を得るために、表示させるべき項目(表示項目)を指定しなければならないから、その入力操作が面倒であり、またこのような操作が、関係者の巡回のたびに行われるため、操作スイッチが短命になる。
【0005】
本発明の目的は、製織関係者が必要な織機情報を表示装置で確認する際に、表示の切り換えに要する操作を可能な限り少なくすることにある。
【0006】
【解決手段、作用、効果】
本発明に係る情報表示装置は、少なくとも複数の織機情報を記憶していると共に、記憶している織機情報を出力可能のデータ制御手段と、前記データ制御手段から出力される織機情報を画面に表示する表示手段と、製織関係者の種別を識別して、識別結果を前記データ制御手段に出力する識別手段とを含む。前記データ制御手段には前記識別結果に対応する表示項目が予め設定されており、前記データ制御手段は前記識別結果に対応する表示項目に関する織機情報を前記表示手段に出力する。
【0007】
製織関係者が織機に接近するか、製織関係者が所持するIDカードのような記録媒体が識別手段に差し込まれると、その製織関係者の種別を表す識別結果が識別手段から出力される。それにより、データ制御手段は識別結果に対応する表示項目に関する織機情報を出力するから、製織関係者の種別に対応する表示項目に対応する織機情報が表示手段に目視可能に表示される。
【0008】
上記の結果、本発明によれば、従来人手により行われていた表示の切り換え操作を行う必要がないから、その分省力化される。また、表示装置に対する操作回数が減少する分、操作スイッチ類が長命になる。
【0009】
なお、「織機情報」には、筬入れ装置や経糸張力制御装置などの織機装置に設定される設定値等の織機製織条件、織機運転中における緯糸飛走状況(緯糸到達タイミング)や経糸張力の状態(実張力値)、緯糸フィーラの緯糸検出状況(フィーラ信号の波形)などの実際のセンサの検出値や時間軸に対するその信号波形、さらには織機の稼働状態、例えば、単位期間当たりの織機の稼働率や停台回数や製織長(緯入れビック数)などの織機の稼働状況に関する数値、故障トラブルの発生内容やその日時などトラブル発生履歴に関する詳細情報、部品の注油や清掃の実施日などのメンテナンス作業実施状況に関する詳細情報など、各織機の稼働を管理する上で必要な情報で具体的な数値や文字やグラフなど認識可能な形で表現されるものを指す。
【0010】
これに対し、「表示項目」は、織機情報に対応する呼称を指す。具体的には、織機稼働率の例で、例えば過去1時間にわたって算出した稼働率の値が「織機情報」であり、この稼働率の値に対応する呼称である1時間当たりの稼働率が「表示項目」である。
【0011】
上記情報表示装置において、前記識別手段は、製織関係者が所持する被検出体であって所持者の種別を表す被検出体と、該被検出体を識別する識別部とを含むことができる。
【0012】
前記被検出体は所持者の種別を表す信号を発生する携帯発信器を含み、前記識別部は前記携帯発信器からの信号を受信する受信回路と、該受信回路の受信信号を基に前記携帯発信器の種別を判別する判別回路とを含むことができる。
【0013】
しかし、前記被検出体として前記種別が記録された記録媒体を用い、前記識別部において、前記記憶媒体から記憶情報を読み取り機により読み取り、読み取った記憶情報を基に判別回路で前記種別を判別してもよい。
【0014】
また、前記被検出体として製織関係者の服装、特に作業着や帽子などを利用し、前記識別部は製織関係者の服装の色を色センサで検出し、該色センサの検出結果を基に、製織関係者の種別を判別してもよい。
【0015】
上記情報表示装置において、製織関係者の種別に応じて複数の前記被検出体を用意しておき、前記識別部は前記被検出体の種別を判別するようにしてもよい。この場合、携帯発信器は各製織作業者が所持する。
【0016】
上記情報表示装置において、前記識別手段は前記製織関係者の、指紋、身長等、肉体的特徴を検出するセンサと、該センサの検出データを基に、予め登録されている登録データ群から製織関係者の種別を識別する識別回路とを含むことができる。
【0017】
本発明に係る他の情報表示装置は、少なくとも複数の織機情報に関する織機情報を記憶していると共に、記憶している織機情報を出力可能のデータ制御手段と、前記データ制御手段から出力される織機情報を画面に表示する表示手段と、表示項目が記憶され、表示項目を送信する送信手段であって製織関係者が所持可能に設けられる送信手段と、該送信手段からの送信信号を受けて、前記表示項目を判別する判別手段とを含む。前記データ制御手段は、前記判別手段による判別結果に対応する表示項目に関する織機情報を出力する。
【0018】
他の情報表示装置においては、送信手段を所持している製織関係者が織機に接近すると、その製織関係者の種別を表す識別結果が判別手段から出力される。それにより、データ制御手段は識別結果に対応する表示項目に関する織機情報を出力するから、製織関係者の種別に対応する表示項目に対応する織機情報が表示手段に目視可能に表示される。したがって、従来人手により行われていた表示の切り換え操作を行う必要がなく、その分省力化される。また、表示装置に対する操作回数が減少する分、操作スイッチ類が長命になる。
【0019】
前記送信手段には表示項目が複数記憶されており、前記送信手段は複数の表示項目のいずれかを選択的に出力可能であり、前記判別手段は前記受信信号から選択された表示項目を判別するようにしてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1〜図3を参照するに、織機の情報表示装置10は、それぞれが製織関係者の種別(職種)を表す信号S1を送信する複数の携帯発信器12と、携帯発信器12からの送信信号S1を基に製織関係者の種別を表す識別信号S2を出力する識別装置14と、識別装置14から出力される識別信号S2を基にその識別信号S2に対応する表示項目のデータを目視可能に表示する表示装置16とを含む。
【0021】
図示の例では、携帯発信器12は、識別装置14と共に、上記した識別手段を構成している。携帯発信器12は、例えば、実際に製織作業を行う製織作業者(織工)、保守、点検、補修等を行う保全者(保全工)、職場の管理者等の製織関係者の種別に個々に割り当てられており、また割り当てられた種別の製織関係者が所持する。これに対し、識別装置14と表示装置16とは織機側に備えられる。
【0022】
各携帯発信器12は、信号S1の出力レベルをレベル設定器18で設定すると共に、信号S1の電波周波数を周波数設定器20に設定し、設定された出力レベル及び周波数を有する信号を発信回路22で発生し、発生した信号を増幅器24で増幅した後、増幅した信号を電波信号である送信信号S1として送信アンテナ26から発信する。
【0023】
各携帯発信器12からの送信信号S1のレベルは、レベル設定器18を利用して、調整及び設定することができる。送信信号S1の周波数は、当該携帯発信器の所持者すなわち織機関係者の種別に割り当てられた値であり、周波数設定器20を利用して、所持者により調整及び設定することができる。
【0024】
図示の例では、送信信号S1は微弱な電波である。しかし、送信信号S1は音波や光等の他の形の信号であってもよい。
【0025】
識別装置14は、受信アンテナ28で受信した送信信号S1を受信回路30に受ける。受信回路30は、受信信号を増幅して、これを信号S3として判別回路32に出力する。
【0026】
判別回路32は、設定器34に設定されている各種の判別条件を基に、受信回路30からの入力信号S3により表される種別を識別し、識別した種別を表す識別信号S2を識別結果として表示装置16に出力する。
【0027】
判別回路32における識別は、例えば、入力信号S3のレベルが信号レベルの閾値内であるか否かを判別すると共に、入力信号S3の周波数が種別に割り当てられた複数の基準周波数であるか否かを判別し、それらの判別の結果、入力信号S3のレベルが閾値内であると共に、入力信号S3の周波数がいずれかの基準周波数であるとき、その種別を表す識別信号S2を出力するようにすればよい。
【0028】
詳しくは、信号レベルの閾値は、送信信号S1の受信レベル、携帯発信器12と識別装置14との距離、より詳しくは、隣り合う織機の距離、受信回路30内の増幅率等を考慮して設定することができる。例えば、信号レベルの閾値は、携帯発信器12の所持者が受信アンテナ28から数メートル以内に存在することを識別できるように設定することができる。
【0029】
判別回路32への入力信号S3の周波数が種別に割り当てられた複数の基準周波数であるか否かの判別は、入力信号S3の周波数をその周波数に応じた電圧に変換し、変換した電圧のレベルを互いに異なる基準周波数を表す複数の基準電圧レベルと比較して、変換した電圧レベルがいずれの基準電圧レベルに対応するかを判別することにより、行うことができる。
【0030】
それゆえに、信号レベルの閾値と、種別毎の基準周波数(基準電圧レベル)とが設定器34に設定されている。
【0031】
種別毎の基準周波数(基準電圧レベル)は、製織作業者はX1Hz(x1V)、保全工はX2Hz(x2V)、管理者はX3Hz(x3V)のように、種別毎に割り当てられた周波数に対応する電圧レベルとすることができる。
【0032】
表示装置16は、CPUなどで構成される制御器38と、制御器88が演算処理するためのソフトウエアプログラムやその演算結果である稼働情報などの織機情報を記憶する記憶器42と、製織条件などの織機を作動させるために必要な情報を入力するためのキーボード44と、制御器38の演算結果である織機情報を画面表示する表示器40とを有している。
【0033】
上記したデータ制御手段は、制御器38および記憶器42に、また上記した表示手段は、表示器40にそれぞれ対応している。
【0034】
より詳しくは、織機の稼働情報算出のために必要なデータを織機制御装置36から制御器38に受け、制御器38は、記憶ソフトウエアに従って上記受け取ったデータをもとに織機の稼働情報を演算し、これを表示項目に対応して記憶器42に記憶している。一方、記憶器42には、予めキーボード44などを介して設定された、識別信号S2毎(織布関係者の種別毎)に表示すべき織機情報の表示項目が、制御器38を介して入力され記憶されている。
【0035】
表示装置16は、識別信号S2が入力すると、入力した識別信号に対応する表示項目に関する織機情報を、記憶器42から読み出して、表示器40に目視可能に表示する。
【0036】
表示装置16は、また、キーボード44からの表示切替操作により、制御器38に入力される切換指令に応じて、切換指令に対応する表示項目に関する織機情報を、記憶器42から読み出して、表示器40に目視可能に表示することもできる。これにより、表示器40に表示する織機情報が切り換えられる。
【0037】
表示装置16は、織機制御装置36に対する製織条件等の制御データを対話入力可能に、かつ織機制御装置26との間でデータを送受可能に構成されている。よって、製織関係者は、必要な設定値をキーボード44を介して入力したり、設定値の内容を表示器40を介して目視確認したりすることができる。
【0038】
表示装置16は、さらに、糸切れ、緯入れミス等のイベントが織機に発生すると、それらのイベント情報を織機制御装置36から制御器38に受け、受けたイベント情報を直ちに表示器40に目視可能に表示する。これによっても、表示器40に表示する情報が切り換えられる。
【0039】
製織条件としては、緯入れノズルからの噴射タイミングの目標値及びその実際値のような緯入れ条件の目標値とその実際値、経糸張力の目標値及びその実際値のような経糸条件とその目標値、緯糸密度の目標値とその実際値、織り上がりまでの予測時間等をあげることができる。
【0040】
稼働情報としては、稼働率、製織長、単位期間毎の停台回数などの停台データ、トラブルの発生状況、織機の各種機械装置の実際の作業状態の信号、例えば、緯糸フィーラの糸検出状態を示すフィーラ信号波形等をあげることができる。
【0041】
表示装置16は、織機側制御装置36から送り込まれる信号やデータを基に、単位時間(又は、単位シフト)当たりの、稼働(製織)時間、停台回数、停台時間、製織長等の稼働情報を記憶器42に格納されたソフトウエアプログラムに従って算出し、算出した稼働情報を表示項目に対応させて記憶器42に記憶する。
【0042】
上記のような表示項目に関する織機情報のうち、稼働時間、単位期間当たりの停台回数、停台時間、製織長等、稼働情報は主として織布工程の管理者が織機の稼働状態を把握するために用いることができる。しかし、これらの稼働情報は、表示装置16側で算出する代わりに、織機制御装置36で算出して、制御器38に供給するようにしてもよい。
【0043】
緯入れノズルからの噴射タイミングの目標値及びその実際値のような緯入れ条件の目標値とその実際値、経糸張力の目標値及びその実際値のような経糸条件とその目標値、緯糸密度の目標値とその実際値、停台データ、トラブルの発生状況、フィーラ信号波形等の実際の詳細状況は、織機の調整などを担当する保全者が停台の修復や織機の保守管理のために用いることができる。
【0044】
製織関係者の種別は、職種であってもよいし、製織関係者が希望する表示項目自体を種別としてもよい。また、製織関係者の種別を、製織作業者、経糸切れや経止まりなどの停台原因を修復する保全者、管理者に分けるのみならず、布切り卸し工、機掛け工等にさらに分けてもよいし、製織関係者の個人単位としてもよい。逆に、製織作業者とそれ以外の関係者(すなわち、管理者や保全者を含む。)のように、単純化してもよい。織り上がりまでの予測時間は、機掛け工又は布切り卸し工が用いることができる。
【0045】
次に、図2及び図3を参照して、携帯発信器12を、製織作業者を除く製織関係者(保全者、管理者)の種別に個々に割り当てた場合の表示装置16(主として制御器38)による内部処理について説明する。
【0046】
図2を参照するに、電源がオンに(投入)されると、表示装置16は、初期画面を表示し(ステップ100)、定常処理ルーチン(A)へ移行する。その後、表示装置16は、電源がオフにされたか否かを判定する(ステップ101)。
【0047】
ステップ101における判定の結果、電源がオフにされていないと、表示装置16は、定常処理ルーチンAに戻る。しかし、電源がオフにされると、表示装置16は、演算データの記憶等の終了処理ルーチンを実行(ステップ102)した後、処理を終了する。
【0048】
ところで、携帯発信器12の所持者が識別装置14、特に受信アンテナ28から所定距離の範囲内に存在しないと、信号S3の信号レベルがその閾値レベルに達しないため、判別回路32は、識別信号S2を表示装置16に入力しない。
【0049】
しかし、携帯発信器12の所持者が識別装置14、特に受信アンテナ28から所定距離以内に存在すると、識別装置14が送信信号S1を受信して信号S3の信号レベルがその閾値レベルを超えるため、判別回路32は、その信号S1に対応する識別信号S2が表示装置16に出力する。
【0050】
図3を参照するに、制御器38で行われる定常処理ルーチンにおいて、表示装置16は、先ず識別信号S2が入力したか否かを判定する(ステップ104)。
【0051】
ステップ104における判定の結果、識別信号S2が入力すると、表示装置16は、識別信号S2により表示器40の表示画面を切り換え済みであることを示すフラグAがオンであるか否かを判定する(ステップ105)。
【0052】
ステップ105における判定の結果、そのフラグAがオンにされていないと、表示装置16は、識別信号S2に対応する画面の切り換えを行うと共に、フラグAをオンにする(ステップ106)。これにより、識別信号S2に対応する表示項目に関する織機情報が記憶器42から読み出されて、表示器40に目視可能に表示される。その後イベント処理ルーチンの開始ステップであるステップ108に移行する。
【0053】
ステップ105における判定の結果、そのフラグAがオンにされていると、識別信号S2に対応する表示項目に関する織機情報が表示器40に既に表示されているから、表示装置16は現在の表示をそのまま維持しつつイベント処理ルーチンの開始ステップであるステップ108に移行する。
【0054】
また、ステップ104における判定の結果、識別信号S2が入力されていないと、表示装置16は、フラグAをオフにする(ステップ107)。これにより、表示項目に対応する織機情報の表示が終了し、定常の画面表示に戻す。その後、表示装置16はイベント処理ルーチンに移行する。
【0055】
イベント処理ルーチンにおいて、表示装置16は、先ずキーボード44の画面切り換えキーが製織関係者により手動で操作されて、画面切換指令が入力されたか否かを判定する(ステップ108)。
【0056】
ステップ108における判定の結果、画面切換指令が入力していると、表示装置16は、表示器40の画面を操作された切り換えキー(切換指令)に対応する画面に切り換える(ステップ109)。これにより、切換指令に対応する画面が表示器40に表示される。その後、表示装置16は図2のステップ101に戻る。
【0057】
しかし、ステップ108における判定の結果、画面切換指令が入力していないと、表示装置16は、糸切れ、緯入れミス等のイベントが織機に発生したか否かを判定する(ステップ110)。
【0058】
ステップ110の判定は、イベントが織機に発生したことを織機制御装置36から制御器38に受けて、発生したイベントの種類や状況等を記憶器42に記憶しておき、そのようなイベントが記憶されているか否かを判定することにより行うことができる。
【0059】
ステップ110における判定の結果、イベントが発生していないと、表示装置16は、図2のステップ101に戻る。
【0060】
ステップ110における判定の結果、イベントが発生していると、表示装置16は、表示器40の画面を発生したイベントに対応する画面に切り換える(ステップ111)。これにより、発生したイベントの状況等が表示器40に表示される。その後、表示装置16は図2のステップ101に戻る。
【0061】
以上のようにして、表示装置16は、電源がオンされている間、ステップ104からステップ101間の処理を繰り返して実行することにより、識別信号の発生の有・無、キーボード44からの画面切換指令の有・無、及び織機イベントの発生の有・無のそれぞれに対応する表示画面に切り換えることができる。
【0062】
携帯発信器12を所持する製織関係者が織機に近づくと、識別装置14は携帯発信器12からの信号S1を受信して対応する識別信号S2を織機側の表示装置16に出力する。これを受けて表示装置16は、図3におけるステップ106を実行して識別信号(すなわち製織関係者の種別)に対応する表示項目の情報を表示器40に表示することにより、製織関係者は、表示装置16に対し、画面切換等の操作をすることなく所望の織機情報を見ることができる。
【0063】
例えば、管理者は、織機の稼働率、製織長等の織布生産量に関する情報を確認することにより、その織機の稼働状況を知ることができる。また、保全工は、織機の停台回数、トラブルの発生状況、緯糸の飛走状況、経糸の張力状況、緯糸フィーラの信号の状態等を確認することにより、その織機の稼働状況を知ることができる。
【0064】
また、糸切れや緯入れミスなどを修復する製織作業者は、対応して表示される停台原因表示を確認することにより、速やかに修復を行って織機を再運転することができる。これら製織作業者にも携帯発信器12を所持させることが望ましい。しかし、織機側の表示装置16が停台原因発生後自動的に停台原因を表示するようにプログラムされているならば、製織作業者に携帯発信器12を所持させる必要はない。
【0065】
仮に管理者が織布工場内を巡回する際、織機の稼働率が必要な情報である場合、表示器40は、例えば織機情報の呼称すなわち表示項目である「織機の稼働率」の横に、算出された稼働率の値すなわち織機情報である「88.5%」を並べて画面表示する。織機情報の表示について、数値を直接表示させるほか、視認性を高めたもの、例えば経時的な変化を捉えやすくするために時間軸に対して稼働率をグラフ表示することもできる。また、故障トラブル情報のように、具体的なトラブル内容である織機情報を文字、トラブルコード(数字)で表示し、好ましくはそのトラブルの発生日時を織機情報として並べて表示したり、時系列順に複数の故障トラブル情報を並べて表示したりすることもでき、織機情報の具体的な表現方法には限定されない。
【0066】
いずれの製織関係者も、必要に応じて、キーボード44を手動で操作して、表示画面の切換操作を行い、詳細な織機情報を記憶器42から読み出して表示器40に表示させることにより、他の表示項目に対応する織機情報を確認して、次の行動(例えば、作業)に移ることができる。
【0067】
上記の情報表示装置10によれば、製織関係者が複数の織機を巡回する際に、製織関係者が織機から所定の距離内に移動すると、識別装置14は携帯発信器12からの送信信号S1を識別し表示装置16に識別信号S2を出力するため、表示装置16に対し画面の切換操作をすることなく、その製織関係者が必要とする表示画面が自動的に表示されるから、表示画面を作業者の手動操作により切り換える場合に比べ、作業効率が著しく高い。
【0068】
上記の実施例では、信号を発する携帯発信器12を被検出体として用いているが、信号を発しないもの、例えば製織関係者の種別が記録されたIDカードのような記録媒体を被検出体として用い、識別回路において、記憶媒体から記憶情報を読み取り機により読み取り、読み取った記憶情報を基に種別を判別するようにしてもよい。
【0069】
また、製織関係者の服装、特に作業着を被検出体として利用し、識別回路において、製織関係者の服装の色を色センサで検出し、該色センサの検出結果を基に製織関係者の種別を判別するようにしてもよい。
【0070】
さらに、製織関係者の、指紋、身長等、肉体的特徴を被検出体として利用し、識別回路において、製織関係者の肉体的特徴をセンサで検出し、該センサの検出データを基に、予め登録されている登録データ群から製織関係者の種別を識別するようにしてもよい。
【0071】
図4を参照するに、情報表示装置50は、製織関係者が希望する表示項目を選択的に設定する表示項目選択器52と、この表示項目選択器52に設定された表示項目受けて選択された表示項目に対応する選択信号S4を発生する選択信号発生器54と、発信回路22の出力信号を選択信号S4で変調する変調回路56とを被検出体としての携帯発信器12に備えている。
【0072】
表示項目選択器52は、表示器40に表示可能の織機情報に個々に対応された複数の操作スイッチである。変調回路56は、発信回路22の出力信号を選択信号S4に対応して、振幅変調、周波数変調、又はパルス変調する。しかし、変調回路56は、選択信号S4を発信回路22の出力信号で変調してもよい。変調された信号が増幅器24で増幅された後、送信信号S1として送信アンテナ26から発信される。
【0073】
識別装置14は、受信回路30の出力信号S3を基に復調回路58において選択信号を復調し、復調した信号S5を基に判別回路32において製織関係者が希望する表示項目を識別する。識別された表示項目は、識別信号S2として制御器38に供給される。判別回路32は、信号S5の信号レベルにより携帯発信器12の所持者が織機の数メートル以内に存在することを識別する点について、前記図1の装置と同様である。
【0074】
情報表示装置50においては、製織関係者は、情報表示装置10と同じ作用効果を得ることができるのみならず、表示項目選択器52を利用して、希望する表示項目を適宜選択することにより、表示器に表示される織機情報を切り換えることができる。
【0075】
情報表示装置50において、製織関係者が希望する複数の表示項目を同時に設定するようにしてもよい。この場合、例えば、それぞれが選択信号により変調された複数の送信信号を携帯発信器12から同時に又は順次に送信し、識別回路において、各送信信号を基に、選択信号を復調して、それぞれが表示項目に対応する複数の識別信号を識別装置14から制御器38に同時に又は順次に供給し、さらに表示装置16において、識別信号に対応する織機情報を表示器40に同一画面上に表示させたり、予め定められた優先順位に従って順次に表示するようにしてもよい。
【0076】
上記実施例は、いずれも、識別装置14及び表示装置16を織機毎に配置しているが、受信アンテナ28、受信アンテナ28を含む受信回路30、又は識別装置14を複数の織機で共通に利用するようにしてもよい。
【0077】
図5を参照するに、製織工場(織布工場)60には、複数の織機62が設置されており、それぞれが受信アンテナ28を含む複数の受信回路30がそれらの織機62を取り囲むように配置されている。
【0078】
受信アンテナ28及び受信回路30を除く識別装置14の他の回路61(すなわち、前記した判別回路32や復調回路58などを含む。)は、複数機台毎に1つ設けられる。表示装置16は各織機毎に配置されている。判別回路32は、受信回路30の各出力信号S3を基に、製織関係者の種別を表す識別信号S2を発生するほか、製織関係者がいずれの織機に接近したかを識別してその織機に識別信号S2を出力する。
【0079】
製織関係者がいずれの織機に接近したかの識別は、例えば、携帯発信器12の所持者に近い織機ほど、受信回路30の出力信号S3のレベルが高いことを利用して、受信回路30の出力信号S3のレベルを基に行うことができる。
【0080】
しかし、受信アンテナ28に入力する信号の指向方向、製織関係者が存在する方向又は位置、携帯発信器12又は製織関係者から織機までの距離等を基に、製織関係者がいずれの織機に接近したかを識別するようにしてもよい。
【0081】
上記した携帯発信器12について、例えば常時送信信号を発信するように構成するが、さらに送信ボタンを設けこれを操作することにより電波信号を発信するように構成することも可能である。
【0082】
また、携帯発信器12を人数分用意する代わりに、1つの携帯発信器12を種別の異なる製織関係者が共用することも可能である。
【0083】
さらに、上記した記憶器42あるいは携帯発信器12に対する表示項目の設定について、ユーザー側製織関係者が適宜自由に設定することが望ましいが、織機メーカー側が最適な表示項目を設定し、ユーザー側はそのまま利用することも可能である。
【0084】
本発明は、上記実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない限り、種々変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の係る情報表示装置の一実施例を示す電気回路のブロック図である。
【図2】図1に示す情報表示装置の動作を説明するための図である。
【図3】図2に続く動作を説明するための図である。
【図4】本発明の係る他の情報表示装置の一実施例を示す電気回路のブロック図である。
【図5】本発明の係る情報表示装置の使用例を示す図である。
【符号の説明】
10,50 情報表示装置
12 携帯発信器
14 識別装置
16 表示装置
18 出力レベル設定器
20 周波数設定器
60 製織工場
62 織機
【発明の属する技術分野】
本発明は、製織工場における、製織作業者、保全者、管理者等の製織関係者の種別に応じた織機情報を表示する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
製織向上においては、織機の稼働率、製織長などの織布生産量に関する情報、停台回数、トラブル発生状況、緯糸の飛走状態、経糸の張力状態などの実際の稼働状態を表す情報等、製織に関する各種の情報を織機に備えられた情報表示装置に目視可能に表示することが行われている。
【0003】
この種の情報表示装置の1つとして、表示項目を製織関係者の種別毎に予め定めておき、作業者が必要な織機情報を操作スイッチを利用して入力することにより、その操作スイッチに応じた織機情報を表示する技術がある(特開平6−81251号公報、特開平5−78954号公報)。
【0004】
【解決しようとする課題】
しかし、これらの従来技術では、製織関係者が必要とする織機情報を得るために、表示させるべき項目(表示項目)を指定しなければならないから、その入力操作が面倒であり、またこのような操作が、関係者の巡回のたびに行われるため、操作スイッチが短命になる。
【0005】
本発明の目的は、製織関係者が必要な織機情報を表示装置で確認する際に、表示の切り換えに要する操作を可能な限り少なくすることにある。
【0006】
【解決手段、作用、効果】
本発明に係る情報表示装置は、少なくとも複数の織機情報を記憶していると共に、記憶している織機情報を出力可能のデータ制御手段と、前記データ制御手段から出力される織機情報を画面に表示する表示手段と、製織関係者の種別を識別して、識別結果を前記データ制御手段に出力する識別手段とを含む。前記データ制御手段には前記識別結果に対応する表示項目が予め設定されており、前記データ制御手段は前記識別結果に対応する表示項目に関する織機情報を前記表示手段に出力する。
【0007】
製織関係者が織機に接近するか、製織関係者が所持するIDカードのような記録媒体が識別手段に差し込まれると、その製織関係者の種別を表す識別結果が識別手段から出力される。それにより、データ制御手段は識別結果に対応する表示項目に関する織機情報を出力するから、製織関係者の種別に対応する表示項目に対応する織機情報が表示手段に目視可能に表示される。
【0008】
上記の結果、本発明によれば、従来人手により行われていた表示の切り換え操作を行う必要がないから、その分省力化される。また、表示装置に対する操作回数が減少する分、操作スイッチ類が長命になる。
【0009】
なお、「織機情報」には、筬入れ装置や経糸張力制御装置などの織機装置に設定される設定値等の織機製織条件、織機運転中における緯糸飛走状況(緯糸到達タイミング)や経糸張力の状態(実張力値)、緯糸フィーラの緯糸検出状況(フィーラ信号の波形)などの実際のセンサの検出値や時間軸に対するその信号波形、さらには織機の稼働状態、例えば、単位期間当たりの織機の稼働率や停台回数や製織長(緯入れビック数)などの織機の稼働状況に関する数値、故障トラブルの発生内容やその日時などトラブル発生履歴に関する詳細情報、部品の注油や清掃の実施日などのメンテナンス作業実施状況に関する詳細情報など、各織機の稼働を管理する上で必要な情報で具体的な数値や文字やグラフなど認識可能な形で表現されるものを指す。
【0010】
これに対し、「表示項目」は、織機情報に対応する呼称を指す。具体的には、織機稼働率の例で、例えば過去1時間にわたって算出した稼働率の値が「織機情報」であり、この稼働率の値に対応する呼称である1時間当たりの稼働率が「表示項目」である。
【0011】
上記情報表示装置において、前記識別手段は、製織関係者が所持する被検出体であって所持者の種別を表す被検出体と、該被検出体を識別する識別部とを含むことができる。
【0012】
前記被検出体は所持者の種別を表す信号を発生する携帯発信器を含み、前記識別部は前記携帯発信器からの信号を受信する受信回路と、該受信回路の受信信号を基に前記携帯発信器の種別を判別する判別回路とを含むことができる。
【0013】
しかし、前記被検出体として前記種別が記録された記録媒体を用い、前記識別部において、前記記憶媒体から記憶情報を読み取り機により読み取り、読み取った記憶情報を基に判別回路で前記種別を判別してもよい。
【0014】
また、前記被検出体として製織関係者の服装、特に作業着や帽子などを利用し、前記識別部は製織関係者の服装の色を色センサで検出し、該色センサの検出結果を基に、製織関係者の種別を判別してもよい。
【0015】
上記情報表示装置において、製織関係者の種別に応じて複数の前記被検出体を用意しておき、前記識別部は前記被検出体の種別を判別するようにしてもよい。この場合、携帯発信器は各製織作業者が所持する。
【0016】
上記情報表示装置において、前記識別手段は前記製織関係者の、指紋、身長等、肉体的特徴を検出するセンサと、該センサの検出データを基に、予め登録されている登録データ群から製織関係者の種別を識別する識別回路とを含むことができる。
【0017】
本発明に係る他の情報表示装置は、少なくとも複数の織機情報に関する織機情報を記憶していると共に、記憶している織機情報を出力可能のデータ制御手段と、前記データ制御手段から出力される織機情報を画面に表示する表示手段と、表示項目が記憶され、表示項目を送信する送信手段であって製織関係者が所持可能に設けられる送信手段と、該送信手段からの送信信号を受けて、前記表示項目を判別する判別手段とを含む。前記データ制御手段は、前記判別手段による判別結果に対応する表示項目に関する織機情報を出力する。
【0018】
他の情報表示装置においては、送信手段を所持している製織関係者が織機に接近すると、その製織関係者の種別を表す識別結果が判別手段から出力される。それにより、データ制御手段は識別結果に対応する表示項目に関する織機情報を出力するから、製織関係者の種別に対応する表示項目に対応する織機情報が表示手段に目視可能に表示される。したがって、従来人手により行われていた表示の切り換え操作を行う必要がなく、その分省力化される。また、表示装置に対する操作回数が減少する分、操作スイッチ類が長命になる。
【0019】
前記送信手段には表示項目が複数記憶されており、前記送信手段は複数の表示項目のいずれかを選択的に出力可能であり、前記判別手段は前記受信信号から選択された表示項目を判別するようにしてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1〜図3を参照するに、織機の情報表示装置10は、それぞれが製織関係者の種別(職種)を表す信号S1を送信する複数の携帯発信器12と、携帯発信器12からの送信信号S1を基に製織関係者の種別を表す識別信号S2を出力する識別装置14と、識別装置14から出力される識別信号S2を基にその識別信号S2に対応する表示項目のデータを目視可能に表示する表示装置16とを含む。
【0021】
図示の例では、携帯発信器12は、識別装置14と共に、上記した識別手段を構成している。携帯発信器12は、例えば、実際に製織作業を行う製織作業者(織工)、保守、点検、補修等を行う保全者(保全工)、職場の管理者等の製織関係者の種別に個々に割り当てられており、また割り当てられた種別の製織関係者が所持する。これに対し、識別装置14と表示装置16とは織機側に備えられる。
【0022】
各携帯発信器12は、信号S1の出力レベルをレベル設定器18で設定すると共に、信号S1の電波周波数を周波数設定器20に設定し、設定された出力レベル及び周波数を有する信号を発信回路22で発生し、発生した信号を増幅器24で増幅した後、増幅した信号を電波信号である送信信号S1として送信アンテナ26から発信する。
【0023】
各携帯発信器12からの送信信号S1のレベルは、レベル設定器18を利用して、調整及び設定することができる。送信信号S1の周波数は、当該携帯発信器の所持者すなわち織機関係者の種別に割り当てられた値であり、周波数設定器20を利用して、所持者により調整及び設定することができる。
【0024】
図示の例では、送信信号S1は微弱な電波である。しかし、送信信号S1は音波や光等の他の形の信号であってもよい。
【0025】
識別装置14は、受信アンテナ28で受信した送信信号S1を受信回路30に受ける。受信回路30は、受信信号を増幅して、これを信号S3として判別回路32に出力する。
【0026】
判別回路32は、設定器34に設定されている各種の判別条件を基に、受信回路30からの入力信号S3により表される種別を識別し、識別した種別を表す識別信号S2を識別結果として表示装置16に出力する。
【0027】
判別回路32における識別は、例えば、入力信号S3のレベルが信号レベルの閾値内であるか否かを判別すると共に、入力信号S3の周波数が種別に割り当てられた複数の基準周波数であるか否かを判別し、それらの判別の結果、入力信号S3のレベルが閾値内であると共に、入力信号S3の周波数がいずれかの基準周波数であるとき、その種別を表す識別信号S2を出力するようにすればよい。
【0028】
詳しくは、信号レベルの閾値は、送信信号S1の受信レベル、携帯発信器12と識別装置14との距離、より詳しくは、隣り合う織機の距離、受信回路30内の増幅率等を考慮して設定することができる。例えば、信号レベルの閾値は、携帯発信器12の所持者が受信アンテナ28から数メートル以内に存在することを識別できるように設定することができる。
【0029】
判別回路32への入力信号S3の周波数が種別に割り当てられた複数の基準周波数であるか否かの判別は、入力信号S3の周波数をその周波数に応じた電圧に変換し、変換した電圧のレベルを互いに異なる基準周波数を表す複数の基準電圧レベルと比較して、変換した電圧レベルがいずれの基準電圧レベルに対応するかを判別することにより、行うことができる。
【0030】
それゆえに、信号レベルの閾値と、種別毎の基準周波数(基準電圧レベル)とが設定器34に設定されている。
【0031】
種別毎の基準周波数(基準電圧レベル)は、製織作業者はX1Hz(x1V)、保全工はX2Hz(x2V)、管理者はX3Hz(x3V)のように、種別毎に割り当てられた周波数に対応する電圧レベルとすることができる。
【0032】
表示装置16は、CPUなどで構成される制御器38と、制御器88が演算処理するためのソフトウエアプログラムやその演算結果である稼働情報などの織機情報を記憶する記憶器42と、製織条件などの織機を作動させるために必要な情報を入力するためのキーボード44と、制御器38の演算結果である織機情報を画面表示する表示器40とを有している。
【0033】
上記したデータ制御手段は、制御器38および記憶器42に、また上記した表示手段は、表示器40にそれぞれ対応している。
【0034】
より詳しくは、織機の稼働情報算出のために必要なデータを織機制御装置36から制御器38に受け、制御器38は、記憶ソフトウエアに従って上記受け取ったデータをもとに織機の稼働情報を演算し、これを表示項目に対応して記憶器42に記憶している。一方、記憶器42には、予めキーボード44などを介して設定された、識別信号S2毎(織布関係者の種別毎)に表示すべき織機情報の表示項目が、制御器38を介して入力され記憶されている。
【0035】
表示装置16は、識別信号S2が入力すると、入力した識別信号に対応する表示項目に関する織機情報を、記憶器42から読み出して、表示器40に目視可能に表示する。
【0036】
表示装置16は、また、キーボード44からの表示切替操作により、制御器38に入力される切換指令に応じて、切換指令に対応する表示項目に関する織機情報を、記憶器42から読み出して、表示器40に目視可能に表示することもできる。これにより、表示器40に表示する織機情報が切り換えられる。
【0037】
表示装置16は、織機制御装置36に対する製織条件等の制御データを対話入力可能に、かつ織機制御装置26との間でデータを送受可能に構成されている。よって、製織関係者は、必要な設定値をキーボード44を介して入力したり、設定値の内容を表示器40を介して目視確認したりすることができる。
【0038】
表示装置16は、さらに、糸切れ、緯入れミス等のイベントが織機に発生すると、それらのイベント情報を織機制御装置36から制御器38に受け、受けたイベント情報を直ちに表示器40に目視可能に表示する。これによっても、表示器40に表示する情報が切り換えられる。
【0039】
製織条件としては、緯入れノズルからの噴射タイミングの目標値及びその実際値のような緯入れ条件の目標値とその実際値、経糸張力の目標値及びその実際値のような経糸条件とその目標値、緯糸密度の目標値とその実際値、織り上がりまでの予測時間等をあげることができる。
【0040】
稼働情報としては、稼働率、製織長、単位期間毎の停台回数などの停台データ、トラブルの発生状況、織機の各種機械装置の実際の作業状態の信号、例えば、緯糸フィーラの糸検出状態を示すフィーラ信号波形等をあげることができる。
【0041】
表示装置16は、織機側制御装置36から送り込まれる信号やデータを基に、単位時間(又は、単位シフト)当たりの、稼働(製織)時間、停台回数、停台時間、製織長等の稼働情報を記憶器42に格納されたソフトウエアプログラムに従って算出し、算出した稼働情報を表示項目に対応させて記憶器42に記憶する。
【0042】
上記のような表示項目に関する織機情報のうち、稼働時間、単位期間当たりの停台回数、停台時間、製織長等、稼働情報は主として織布工程の管理者が織機の稼働状態を把握するために用いることができる。しかし、これらの稼働情報は、表示装置16側で算出する代わりに、織機制御装置36で算出して、制御器38に供給するようにしてもよい。
【0043】
緯入れノズルからの噴射タイミングの目標値及びその実際値のような緯入れ条件の目標値とその実際値、経糸張力の目標値及びその実際値のような経糸条件とその目標値、緯糸密度の目標値とその実際値、停台データ、トラブルの発生状況、フィーラ信号波形等の実際の詳細状況は、織機の調整などを担当する保全者が停台の修復や織機の保守管理のために用いることができる。
【0044】
製織関係者の種別は、職種であってもよいし、製織関係者が希望する表示項目自体を種別としてもよい。また、製織関係者の種別を、製織作業者、経糸切れや経止まりなどの停台原因を修復する保全者、管理者に分けるのみならず、布切り卸し工、機掛け工等にさらに分けてもよいし、製織関係者の個人単位としてもよい。逆に、製織作業者とそれ以外の関係者(すなわち、管理者や保全者を含む。)のように、単純化してもよい。織り上がりまでの予測時間は、機掛け工又は布切り卸し工が用いることができる。
【0045】
次に、図2及び図3を参照して、携帯発信器12を、製織作業者を除く製織関係者(保全者、管理者)の種別に個々に割り当てた場合の表示装置16(主として制御器38)による内部処理について説明する。
【0046】
図2を参照するに、電源がオンに(投入)されると、表示装置16は、初期画面を表示し(ステップ100)、定常処理ルーチン(A)へ移行する。その後、表示装置16は、電源がオフにされたか否かを判定する(ステップ101)。
【0047】
ステップ101における判定の結果、電源がオフにされていないと、表示装置16は、定常処理ルーチンAに戻る。しかし、電源がオフにされると、表示装置16は、演算データの記憶等の終了処理ルーチンを実行(ステップ102)した後、処理を終了する。
【0048】
ところで、携帯発信器12の所持者が識別装置14、特に受信アンテナ28から所定距離の範囲内に存在しないと、信号S3の信号レベルがその閾値レベルに達しないため、判別回路32は、識別信号S2を表示装置16に入力しない。
【0049】
しかし、携帯発信器12の所持者が識別装置14、特に受信アンテナ28から所定距離以内に存在すると、識別装置14が送信信号S1を受信して信号S3の信号レベルがその閾値レベルを超えるため、判別回路32は、その信号S1に対応する識別信号S2が表示装置16に出力する。
【0050】
図3を参照するに、制御器38で行われる定常処理ルーチンにおいて、表示装置16は、先ず識別信号S2が入力したか否かを判定する(ステップ104)。
【0051】
ステップ104における判定の結果、識別信号S2が入力すると、表示装置16は、識別信号S2により表示器40の表示画面を切り換え済みであることを示すフラグAがオンであるか否かを判定する(ステップ105)。
【0052】
ステップ105における判定の結果、そのフラグAがオンにされていないと、表示装置16は、識別信号S2に対応する画面の切り換えを行うと共に、フラグAをオンにする(ステップ106)。これにより、識別信号S2に対応する表示項目に関する織機情報が記憶器42から読み出されて、表示器40に目視可能に表示される。その後イベント処理ルーチンの開始ステップであるステップ108に移行する。
【0053】
ステップ105における判定の結果、そのフラグAがオンにされていると、識別信号S2に対応する表示項目に関する織機情報が表示器40に既に表示されているから、表示装置16は現在の表示をそのまま維持しつつイベント処理ルーチンの開始ステップであるステップ108に移行する。
【0054】
また、ステップ104における判定の結果、識別信号S2が入力されていないと、表示装置16は、フラグAをオフにする(ステップ107)。これにより、表示項目に対応する織機情報の表示が終了し、定常の画面表示に戻す。その後、表示装置16はイベント処理ルーチンに移行する。
【0055】
イベント処理ルーチンにおいて、表示装置16は、先ずキーボード44の画面切り換えキーが製織関係者により手動で操作されて、画面切換指令が入力されたか否かを判定する(ステップ108)。
【0056】
ステップ108における判定の結果、画面切換指令が入力していると、表示装置16は、表示器40の画面を操作された切り換えキー(切換指令)に対応する画面に切り換える(ステップ109)。これにより、切換指令に対応する画面が表示器40に表示される。その後、表示装置16は図2のステップ101に戻る。
【0057】
しかし、ステップ108における判定の結果、画面切換指令が入力していないと、表示装置16は、糸切れ、緯入れミス等のイベントが織機に発生したか否かを判定する(ステップ110)。
【0058】
ステップ110の判定は、イベントが織機に発生したことを織機制御装置36から制御器38に受けて、発生したイベントの種類や状況等を記憶器42に記憶しておき、そのようなイベントが記憶されているか否かを判定することにより行うことができる。
【0059】
ステップ110における判定の結果、イベントが発生していないと、表示装置16は、図2のステップ101に戻る。
【0060】
ステップ110における判定の結果、イベントが発生していると、表示装置16は、表示器40の画面を発生したイベントに対応する画面に切り換える(ステップ111)。これにより、発生したイベントの状況等が表示器40に表示される。その後、表示装置16は図2のステップ101に戻る。
【0061】
以上のようにして、表示装置16は、電源がオンされている間、ステップ104からステップ101間の処理を繰り返して実行することにより、識別信号の発生の有・無、キーボード44からの画面切換指令の有・無、及び織機イベントの発生の有・無のそれぞれに対応する表示画面に切り換えることができる。
【0062】
携帯発信器12を所持する製織関係者が織機に近づくと、識別装置14は携帯発信器12からの信号S1を受信して対応する識別信号S2を織機側の表示装置16に出力する。これを受けて表示装置16は、図3におけるステップ106を実行して識別信号(すなわち製織関係者の種別)に対応する表示項目の情報を表示器40に表示することにより、製織関係者は、表示装置16に対し、画面切換等の操作をすることなく所望の織機情報を見ることができる。
【0063】
例えば、管理者は、織機の稼働率、製織長等の織布生産量に関する情報を確認することにより、その織機の稼働状況を知ることができる。また、保全工は、織機の停台回数、トラブルの発生状況、緯糸の飛走状況、経糸の張力状況、緯糸フィーラの信号の状態等を確認することにより、その織機の稼働状況を知ることができる。
【0064】
また、糸切れや緯入れミスなどを修復する製織作業者は、対応して表示される停台原因表示を確認することにより、速やかに修復を行って織機を再運転することができる。これら製織作業者にも携帯発信器12を所持させることが望ましい。しかし、織機側の表示装置16が停台原因発生後自動的に停台原因を表示するようにプログラムされているならば、製織作業者に携帯発信器12を所持させる必要はない。
【0065】
仮に管理者が織布工場内を巡回する際、織機の稼働率が必要な情報である場合、表示器40は、例えば織機情報の呼称すなわち表示項目である「織機の稼働率」の横に、算出された稼働率の値すなわち織機情報である「88.5%」を並べて画面表示する。織機情報の表示について、数値を直接表示させるほか、視認性を高めたもの、例えば経時的な変化を捉えやすくするために時間軸に対して稼働率をグラフ表示することもできる。また、故障トラブル情報のように、具体的なトラブル内容である織機情報を文字、トラブルコード(数字)で表示し、好ましくはそのトラブルの発生日時を織機情報として並べて表示したり、時系列順に複数の故障トラブル情報を並べて表示したりすることもでき、織機情報の具体的な表現方法には限定されない。
【0066】
いずれの製織関係者も、必要に応じて、キーボード44を手動で操作して、表示画面の切換操作を行い、詳細な織機情報を記憶器42から読み出して表示器40に表示させることにより、他の表示項目に対応する織機情報を確認して、次の行動(例えば、作業)に移ることができる。
【0067】
上記の情報表示装置10によれば、製織関係者が複数の織機を巡回する際に、製織関係者が織機から所定の距離内に移動すると、識別装置14は携帯発信器12からの送信信号S1を識別し表示装置16に識別信号S2を出力するため、表示装置16に対し画面の切換操作をすることなく、その製織関係者が必要とする表示画面が自動的に表示されるから、表示画面を作業者の手動操作により切り換える場合に比べ、作業効率が著しく高い。
【0068】
上記の実施例では、信号を発する携帯発信器12を被検出体として用いているが、信号を発しないもの、例えば製織関係者の種別が記録されたIDカードのような記録媒体を被検出体として用い、識別回路において、記憶媒体から記憶情報を読み取り機により読み取り、読み取った記憶情報を基に種別を判別するようにしてもよい。
【0069】
また、製織関係者の服装、特に作業着を被検出体として利用し、識別回路において、製織関係者の服装の色を色センサで検出し、該色センサの検出結果を基に製織関係者の種別を判別するようにしてもよい。
【0070】
さらに、製織関係者の、指紋、身長等、肉体的特徴を被検出体として利用し、識別回路において、製織関係者の肉体的特徴をセンサで検出し、該センサの検出データを基に、予め登録されている登録データ群から製織関係者の種別を識別するようにしてもよい。
【0071】
図4を参照するに、情報表示装置50は、製織関係者が希望する表示項目を選択的に設定する表示項目選択器52と、この表示項目選択器52に設定された表示項目受けて選択された表示項目に対応する選択信号S4を発生する選択信号発生器54と、発信回路22の出力信号を選択信号S4で変調する変調回路56とを被検出体としての携帯発信器12に備えている。
【0072】
表示項目選択器52は、表示器40に表示可能の織機情報に個々に対応された複数の操作スイッチである。変調回路56は、発信回路22の出力信号を選択信号S4に対応して、振幅変調、周波数変調、又はパルス変調する。しかし、変調回路56は、選択信号S4を発信回路22の出力信号で変調してもよい。変調された信号が増幅器24で増幅された後、送信信号S1として送信アンテナ26から発信される。
【0073】
識別装置14は、受信回路30の出力信号S3を基に復調回路58において選択信号を復調し、復調した信号S5を基に判別回路32において製織関係者が希望する表示項目を識別する。識別された表示項目は、識別信号S2として制御器38に供給される。判別回路32は、信号S5の信号レベルにより携帯発信器12の所持者が織機の数メートル以内に存在することを識別する点について、前記図1の装置と同様である。
【0074】
情報表示装置50においては、製織関係者は、情報表示装置10と同じ作用効果を得ることができるのみならず、表示項目選択器52を利用して、希望する表示項目を適宜選択することにより、表示器に表示される織機情報を切り換えることができる。
【0075】
情報表示装置50において、製織関係者が希望する複数の表示項目を同時に設定するようにしてもよい。この場合、例えば、それぞれが選択信号により変調された複数の送信信号を携帯発信器12から同時に又は順次に送信し、識別回路において、各送信信号を基に、選択信号を復調して、それぞれが表示項目に対応する複数の識別信号を識別装置14から制御器38に同時に又は順次に供給し、さらに表示装置16において、識別信号に対応する織機情報を表示器40に同一画面上に表示させたり、予め定められた優先順位に従って順次に表示するようにしてもよい。
【0076】
上記実施例は、いずれも、識別装置14及び表示装置16を織機毎に配置しているが、受信アンテナ28、受信アンテナ28を含む受信回路30、又は識別装置14を複数の織機で共通に利用するようにしてもよい。
【0077】
図5を参照するに、製織工場(織布工場)60には、複数の織機62が設置されており、それぞれが受信アンテナ28を含む複数の受信回路30がそれらの織機62を取り囲むように配置されている。
【0078】
受信アンテナ28及び受信回路30を除く識別装置14の他の回路61(すなわち、前記した判別回路32や復調回路58などを含む。)は、複数機台毎に1つ設けられる。表示装置16は各織機毎に配置されている。判別回路32は、受信回路30の各出力信号S3を基に、製織関係者の種別を表す識別信号S2を発生するほか、製織関係者がいずれの織機に接近したかを識別してその織機に識別信号S2を出力する。
【0079】
製織関係者がいずれの織機に接近したかの識別は、例えば、携帯発信器12の所持者に近い織機ほど、受信回路30の出力信号S3のレベルが高いことを利用して、受信回路30の出力信号S3のレベルを基に行うことができる。
【0080】
しかし、受信アンテナ28に入力する信号の指向方向、製織関係者が存在する方向又は位置、携帯発信器12又は製織関係者から織機までの距離等を基に、製織関係者がいずれの織機に接近したかを識別するようにしてもよい。
【0081】
上記した携帯発信器12について、例えば常時送信信号を発信するように構成するが、さらに送信ボタンを設けこれを操作することにより電波信号を発信するように構成することも可能である。
【0082】
また、携帯発信器12を人数分用意する代わりに、1つの携帯発信器12を種別の異なる製織関係者が共用することも可能である。
【0083】
さらに、上記した記憶器42あるいは携帯発信器12に対する表示項目の設定について、ユーザー側製織関係者が適宜自由に設定することが望ましいが、織機メーカー側が最適な表示項目を設定し、ユーザー側はそのまま利用することも可能である。
【0084】
本発明は、上記実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない限り、種々変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の係る情報表示装置の一実施例を示す電気回路のブロック図である。
【図2】図1に示す情報表示装置の動作を説明するための図である。
【図3】図2に続く動作を説明するための図である。
【図4】本発明の係る他の情報表示装置の一実施例を示す電気回路のブロック図である。
【図5】本発明の係る情報表示装置の使用例を示す図である。
【符号の説明】
10,50 情報表示装置
12 携帯発信器
14 識別装置
16 表示装置
18 出力レベル設定器
20 周波数設定器
60 製織工場
62 織機
Claims (7)
- 少なくとも複数の織機情報を記憶していると共に、記憶している織機情報を出力可能のデータ制御手段と、
前記データ制御手段から出力される織機情報を画面に表示する表示手段と、
製織関係者の種別を識別して、識別結果を前記データ制御手段に出力する識別手段とを含み、
前記データ制御手段には前記識別結果に対応する表示項目が予め設定されており、
前記データ制御手段は前記識別結果に対応する表示項目に関する織機情報を前記表示手段に出力する、織機の情報表示装置。 - 前記識別手段は、製織関係者が所持する被検出体であって所持者の種別を表す被検出体と、該被検出体を識別する識別部とを含む、請求項1に記載の情報表示装置。
- 前記被検出体は所持者の種別を表す信号を発生する携帯発信器を含み、前記識別部は前記携帯発信器からの信号を受信する受信回路と、該受信回路の受信信号を基に前記携帯発信器の種別を判別する判別回路とを含む、請求項2に記載の情報表示装置。
- 製織関係者の種別に応じて複数の前記被検出体が用意されており、前記識別部は前記被検出体の種別を判別する、請求項2又は3に記載の情報表示装置。
- 前記識別手段は、前記製織関係者の肉体的特徴を検出するセンサと、該センサの検出データを基に、予め登録されている登録データ群から製織関係者の種別を識別する識別回路とを含む、請求項1に記載の情報表示装置。
- 少なくとも複数の織機情報を記憶していると共に、記憶している織機情報を出力可能のデータ制御手段と、
前記データ制御手段から出力される織機情報を画面に表示する表示手段と、
少なくとも1つの表示項目が記憶され、表示項目を送信する送信手段であって製織関係者が所持可能に設けられている送信手段と、
該送信手段からの送信信号を受けて、前記表示項目を判別する判別手段とを含み、
前記データ制御手段は、前記判別手段による判別結果に対応する表示項目に関する織機情報を出力する、織機の情報表示装置。 - 前記送信手段には表示項目が複数記憶されており、前記送信手段は複数の表示項目のいずれかを選択的に送信可能であり、前記判別手段は前記送信信号を基に選択された表示項目を判別する、請求項6に記載の情報表示装置。
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