JP2004083573A - 接触硬化歯科用ポストセメント及び歯科用ポストを配置する方法 - Google Patents

接触硬化歯科用ポストセメント及び歯科用ポストを配置する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】準備された歯の歯科用ポストホールにポストを、または、準備された歯にクラウンまたはブリッジを留める方法、およびそれらの接着剤の提供。
【解決手段】非混合2構成要素自己硬化セメントを使用し、第1の構成要素はマイクロサイズアプリケータで添加されて、ポストホール、クラウンまたはブリッジの内側表面を塗布し、第2の構成要素はその後、塗布されたポストホールに、または、クラウンまたはブリッジを受け取る歯の表面に入れられ、それによって、ポスト、クラウンまたはブリッジは準備された歯に嵌合する。構成要素の一方は第3芳香族アミンも含み、構成要素の他方は有機過酸化物を含む。構成要素の少なくとも一方または両方が、メタクリル酸ヒドロキシエチルまたはメタクリル酸ヒドロキシプロピルまたは他の親水性モノマーを含んでもよい。増粘剤、増量剤、フッ化物塩及び重合阻害剤等の他の添加剤も含まれてもよい。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、準備された歯に歯科用ポストまたはクラウンを固定するための接触硬化セメント、及び、準備された歯に歯科用ポストまたはクラウンを留める方法、に関する。より具体的には、「非混合」2部分自己硬化歯科用セメント及び準備された歯に歯科用ポストまたはクラウンを即座に簡単に配置する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
セメントは、歯科では、クラウン及びブリッジ等の歯科補綴物、ポスト、及び、歯への他の様々な器具を取り付けることを含む様々な目的のために長い間、使用されてきている。主に歯のエナメル部分にセメントづけされるかまたは結合される歯列矯正用バンド、ブレスまたはブラケット等の歯列矯正器具とは異なり、クラウン、ブリッジ及び歯科用ポストは、主に歯の象牙質部分にセメントづけされる必要がある。象牙質部分への結合またはセメントづけは、歯のエナメルへ結合またはセメントづけするのとは異なる問題を呈する。修復されるべき歯に形成されたポストホールに歯科用ポストをセメントづけするのに関しては、そのようなポストホールは一般に拡大した根管であるため、問題はさらに悪化する。
【0003】
セメントづけされたポストは、比較的大きな力に耐える必要がある。ポストホールを準備するための公知の手順は、機械的インターロックによってポスト保持を増大するのに利用可能な選択肢を制限する。したがって、ポスト保持は、主に、摩擦及び/または接着力によって達成されなければならない。
【0004】
従来、適切な先行技術のセメント選択は、添加する直前に混合する必要がある自己硬化2部分セメントに厳しく制限されていた。2部分自己硬化セメントを使用するのにかかわる問題は、定着する前に材料を配置するための作業時間の量を制限する2つの構成要素の完全な混合を必要とした。さらに、歯科医は、硬化したセメントの定着特徴及び特性の適切な再現性を確実にするために、混合されるべき2つの構成要素の間の比率を正確に決定しなければならず、それは、達成するのが困難であることが多い。混合物を形成する構成要素の一方または両方が少なすぎるかまたは多すぎると、硬化時間、化学特性及び/または硬化したセメントの強度に悪影響を与えることがある。公知の光硬化セメントまたは材料は、事実上制限のない作業時間という便宜を与えるが、修復された歯に与えられる比較的大きな力に抵抗するのに十分強いポストまたはクラウン保持を達成するのに必要な硬化必要条件である光透過及び関連深さが不十分であるため、歯科用ポストをポストホールにセメントづけするには、またはクラウンを歯に入れるのには、適切ではない。
【0005】
歯冠構造物の交換または再建を行うために歯科用ポストを配置するための先行技術の公知の方法は、一般に、歯にポストホールを準備した後に自己硬化セメントの2つの構成要素を混合する必要があった。2つの構成要素を混合した後に、混合物は、何らかの手段によって歯に加えられなければならなかった。混合されたセメントの性質によって、ポストをポストホールに挿入する前に、ポストホール及び/またはポストに手で入れるかまたはシリンジ注入することができる。セメントは、混合後に自己硬化したため、ポストをポストホールに入れセメントが定着する前に過剰分を除去する時間が最重要であった。自己硬化樹脂セメントの場合には大半が、自己硬化セメント構成要素が混合され入れられる前に、エッチングし、且つ/または、結合剤をポストホール内に添加する追加ステップを必要とした。したがって、エッチングし、且つ/または、調整品の壁を適切な結合剤で覆う追加ステップが必要であった。バンド、ブラケット及びブレス等の歯列矯正器具を歯のエナメル部分にセメントづけするかまたは結合するのに使用される従来の樹脂セメントは、歯科用ポストを歯の象牙質部分にセメントづけするのにもっとも適しているわけではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、接触すると定着し、使用する前に2つの構成要素の部分を予め混合する必要がない2部分自己硬化歯科用セメントを提供することである。
【0007】
別の目的は、簡単で都合が良く効率的なやり方で歯科用ポストを歯のポストホールに配置する方法を提供することである。
【0008】
別の目的は、エッチング及び/または特別な結合剤が必要ではない2部分自己硬化歯科用セメントを提供することである。
【0009】
別の目的は、修復された歯にかかる力に抵抗するためにポストがしっかり定着した結果、最短時間で歯科用ポストを歯のポストホールに入れる方法を提供することである。
【0010】
別の目的は、セメント構成要素の少なくとも一方が、空隙の形成を最小限にするためにシリンジ注入技術によってその構成要素を入れるために、予め満たされたカプセルまたはシリンジで供給されてもよいことを提供することである。
【0011】
別の目的は、接触時にセメントが全体重合するのを確実にする処方を有する歯科用自己硬化セメントを提供することである。
【0012】
別の目的は、オペレータのミスの可能性を事実上排除し、硬化時間及び保持強度の一貫性を確実にする歯科用自己硬化セメントを提供することである。
【0013】
別の目的は、湿分耐性のある歯科用自己硬化セメントを提供することである。
【0014】
別の目的は、変位した過剰分がより緩徐な速度で硬化するためセメントの過剰分がより容易に動くことができる歯科用自己硬化セメントを提供することである。
【0015】
別の目的は、優良な接着または保持特徴を有する非混合2構成要素自己硬化セメントを提供することである。
【0016】
別の目的は、クラウン及びブリッジをセメントづけするために非混合2構成要素自己硬化セメントを使用することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
前述の目的、特徴及び利点は、容易に明らかになるが、歯科用ポスト、ブリッジまたはクラウンまたは他の歯科補綴物を修復すべき歯構造物に取り付ける改良された方法によって得られる。この方法は、補綴物、たとえば、歯科用ポスト、クラウンまたはブリッジを通常のやり方で受け取るために歯を準備するステップを含む。所望により、ポストホールがドリル開けされるかまたは歯が慣例のやり方で準備された後に、リン酸の溶液を使用して準備された歯を状態調整してもよく、これは次いで洗浄され乾燥されてもよい。クエン酸、酒石酸、ポリアクリル酸、タンニン酸、ETDTA及びその塩、次亜塩素酸ナトリウム等の他の象牙質状態調整剤を使用してもよいことが理解される。
【0018】
本発明にしたがって、2部分セメントの第1の構成要素、すなわち、液体の形態である親水性下塗り剤が、ポストホールの内側表面に塗布される。下塗り剤は任意にポスト自体の表面に塗布されてもよい。自己硬化セメントの第2の構成要素は、ペーストの形態であり、好ましくはシリンジ注入技術によって、ポストホール内に注入される。ポストは次いでポストホール内に挿入され、それによって、ペーストが液体セメント構成要素にしっかり接触する結果として、ポストが適所にセメントづけされる。およそ数分の間に、たとえば1〜5分間に、ポストはしっかり保持され、そのためポストをホールから捩ったり引き抜いたりすることはできない。いずれの余剰セメントは、構成要素がしっかり接触するときよりもかなり緩徐な速度で硬化する傾向があるため、容易に除去することができる。
【0019】
この方法を実践するための好適な自己硬化セメントは、物理的形態及び化学組成が異なってもよい非混合2構成要素セメントである。両方の構成要素は、好ましくは、中程度に粘性のある粘度であり、中程度に粘性のある液体または軽く充填されたペーストの物理的形態であるべきである。それぞれの構成要素の配合物は、20〜98重量%の、好ましくは40〜95重量%のオーダーのメタクリル酸樹脂を含むべきである。構成要素の一方は、1〜12重量%の、好ましくは1.8〜8重量%の範囲の第3芳香族アミンも含むべきであり、一方、他方の構成要素は0.3〜5重量%の有機過酸化物、もっとも好ましくは過酸化ベンゾイルを含むべきである。
【0020】
任意に、それぞれの構成要素は、樹脂母材に溶解可能な有機増粘剤、無機または有機の増量剤、及び、ポスト保持または、歯の構造物の強化または保護を高めるか、且つ/または、取扱特徴を高めるように機能する他の添加剤を含んでもよい。構成要素の少なくとも一方の配合物は、少なくとも1〜25重量%の親水性モノマー、たとえばメタクリル酸ヒドロキシエチルまたはヒドロキシプロピルを含むべきであり、これは、良好な残余湿分耐性及び改良された接着品質を確実にするために望ましい。
【0021】
配合物は、いずれかの構成要素に、歯の健康にまたは配合物の安定性に有益な効果を与える他の添加剤、たとえば、虫歯への抵抗を高めるための様々なフッ化化合物を含んでもよい。また、劣悪な保管状態に対するセメントの抵抗を高める重合阻害剤等の他の種類の添加剤が組み込まれてもよい。
【0022】
他の特徴及び利点は、下記の詳細な説明から容易に明らかになる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図面を参照すると、本発明にしたがって歯科用ポストを準備された歯に配置する方法を実践する様々なステップが例示される。図1は、中にポストホール11を形成した歯10の断面図を例示する。ポストホール11は、従来の方法で準備されるかまたは形成されることが理解される。一般に、これは単に、歯の象牙質部分を通って延在する歯の根管の拡大部を具備してもよい。ポストホール11がドリル開けされるかまたは形成された後に、いずれの自由な残滓を除去するために適切な状態調製剤できれいにされ、これは次いで水で洗い流され乾燥される。そのようなクリーニング剤は、リン酸の溶液、EDTA、アルコールまたは他の適切な象牙質クリーニング剤を含んでもよい。
【0024】
ポストホール11の内側表面は、次いで親水性下塗り剤12が塗布され、これは、後述されるように、セメントの第1の構成要素を具備する。親水性下塗り剤12は、中程度に粘性のある液体の形態であるため、参照によって本願に組み込まれる米国特許第6,186,792号B1及び第6,049,934号に開示された種類のマイクロブラシ14によって、または、下塗り剤12をポストホール11に入れることができる他のいずれのマイクロサイズのアプリケータによって、下塗り剤12が添加されることが好ましい。同様に、他の方法を使用して、ポストホールの内側表面を塗布してもよい。
【0025】
図3に示されるように、歯科用ポスト13の外側表面にも、マイクロブラシ14によって親水性下塗り剤構成要素12の層が塗布されてもよい。
【0026】
図2に示されるように、親水性下塗り剤12をポストホール11の内側表面に入れるとすぐに、セメントの第2の構成要素15がポストホール11に入れられる。図4に最良に示されるように、セメントの第2の構成要素15は、米国特許第5,052,927号に開示された種類の針先端カプセル17を使用して、米国特許第3,581,399号、第4,198,756号及び第5,083,921号に開示された種類のセントリックス型シリンジ16によってポストホールに入れられることが好ましく、これらのすべての特許は、参照によって本願に組み込まれる。セメントの第2の構成要素15をポストホール11内に注入するために他のいずれの適切な装置を使用してもよいことが理解される。ポストホール内へシリンジ注入される第2の構成要素15の量は、ポスト13の挿入時に変位されるときには、ポスト13とポストホール11の内壁との間のいずれの残りの空間を占有するように、十分でなければならない。
【0027】
第1及び第2の構成要素12及び15がポストホール11内にそのように入れられると、ポスト13は次いで、図5に見られるように、セメントの構成要素が定着することができる前に、ポストホール内に即座に設定される。ポスト13を配置するや否や、構成要素12及び15は、即座に何分かで定着する。たとえば、1〜5分内に、ポスト13はしっかりセメントづけされ、適所に固定される。
【0028】
あるいは、準備された歯のポストホール11にポスト13を配置する方法は、ポスト13の表面に構成要素の一方を塗布し、ポストホール11を他方の構成要素で塗布することによって、実行することができる。塗布されたポスト13を塗布されたポストホール内に挿入するや否や、それぞれの構成要素は、接触するとすぐに定着し、ポスト13をポストホール11内にしっかり保持するかまたは留める。
【0029】
本発明によると、使用前に2つの構成要素12及び15を予め混合する必要がないことが注記される。結果として、ポスト13は最短時間で最小努力で配置され定着することができる。下記に述べられるように、セメント配合物は、親水性モノマーを含み、これは、その残留湿分耐性及び象牙質に対する改良された接着特性のため、セメントを特に望ましくする。
【0030】
所望の方法を実践するための好適なセメントは、使用前に予め混合する必要がない2つの構成要素を含む。この2つの構成要素は、その物理的形態及び基本的化学組成が異なる。両方の構成要素は、好ましくは中程度に粘性のある粘度であり、中程度に粘性のある液体または軽く充填されたペーストの物理的形態であるべきである。
【0031】
一般に、セメント配合物は、20〜98重量%の、好ましくは40〜95重量%の、メタクリル酸樹脂を含み、1〜12重量%の、好ましくは2.5〜8重量%の、第3芳香族アミンが構成要素の一方に組み込まれ、他方の構成要素は0.3〜5重量%の有機過酸化物、好ましくは過酸化ベンゾイルを含む。任意に、セメント配合物は、樹脂母材に溶解可能な有機増粘剤、無機または有機の増量剤、及び、向上したポストの保持、歯の強度または保護、及び/または、向上した取扱特徴を提供するように機能する他の添加剤も含んでもよい。
【0032】
本発明のセメントの配合物に使用される適切な樹脂の例として、ジメタクリル酸ビスフェノールAのジグリシジルエーテル(業界では一般にビスGMAとして知られている);ジメタクリル酸アルキレングリコール、たとえば、トリメタクリル酸エチレン、ジエチレン、トリエチレン及びポリエチレングリコール、トリメタクリル酸トリメチロロプロパン;メタクリル酸ヒドロキシエチル;メタクリル酸ヒドロキシプロピル;メタクリル酸テトラヒドロフルフリル;ジメタクリル酸ビスフェノールA;ジメタクリル酸7、7、9−トリメチロー4、13ジオクソ−3、4−ジオクサ−5ジアザヘキサデカン−1、6ジオール(業界ではジメタクリル酸ジウレタンとして知られている)、ジメタクリル酸ヘキサンジオール及びジメタクリル酸シクロヘキサンジオールが挙げられる。
【0033】
第3芳香族アミンは、重合活性剤として作用し、N、Nビス(2−ヒドロキシエチロ)−p−トルイジン;N、Nビス(2−ヒドロキシプロピロ)、−pトルイジン;N、Nジメチロ−p−トルイジン;N、N−ジエチロ−p−トルイジン及び類似化合物を含む。
【0034】
本発明のセメントの配合物は好ましくは、親水性モノマー、たとえばメタクリル酸ヒドロキシエチルまたはヒドロキシプロピルを、1〜25重量%の範囲、好ましくは少なくとも10重量%含む。これらのモノマーは、その残留湿分耐性及び接着特徴のため特に望ましい。
【0035】
本発明のセメントのセメント配合物に使用される望ましい増粘剤は、分子量約200、000のポリアクリル酸、及び、メタクリル酸ポリブテン及びメタクリル酸ポリC1−C3アルキル等のポリアルキレンを含む。
【0036】
本発明のセメントのいずれかの構成要素に使用するのに適切な増量剤は、様々な種類のガラス、石英、酸化ジルコニウム、シリカ、酸化アルミニウム、ポリエチレン、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、酸化チタン、リン酸カルシウム、ケイ酸カルシウム(ウォラストナイト)、珪藻土、及び、ベントナイトを含んでもよい。増量剤の粒子サイズは、0.05ミクロン〜70ミクロンの範囲でなければならない。
【0037】
本発明のセメントは、その部分のいずれかに、歯の健康にまたは配合物の安定性に有益な効果を与えることができる添加剤を含んでもよい。そのような添加剤として、虫歯に抵抗するように機能するフッ化塩たとえばフッ化ナトリウム、フッ化第一スズ、モノフルオロリン酸ナトリウム、または、ヘキサフルオロケイ酸亜鉛が挙げられる。他の種類の添加剤として、劣悪な保管状態に対するセメントの抵抗を高めるように機能する重合阻害剤、たとえば、第3ブチロヒドロイトルエン(BHT)、ヒドロキノン(HQ)及びメチルヒドロキノン(MEHQ)が挙げられる。
【0038】
下記の実施例は、本発明の好適な形態のいくつかを例示し、本発明が例示される実施態様に限定されるべきではないことが理解される。
【0039】
(実施例1)
成分 第1の構成要素                  重量%
ビスGMA                      50
ジメタクリル酸トリエチレングリコール         38
N、Nビス(2−ヒドロキシエチロ)−p−トルイジン  1.8
シリカ                        3.2
メタクリル酸ヒドロキシエチル             7
成分 第2の構成要素                  重量%
ビスGMA                      34
ジメタクリル酸トリエチレングリコール         20
粉末石英                       40
過酸化ベンゾイル                   1.0
メタクリル酸ヒドロキシエチル             5
【0040】
各構成要素は別個に包装され、そのため、上述のように、第1の構成要素は最初に、適切に準備されたポストホールの内壁に塗布され、第2の構成要素は次いで、ポストホール内に好ましくはシリンジによって注入され、そのため、2つの構成要素を混合する要がないことが理解される。ポストは、次いで即座に、セメントが定着する前に、ポストホール内に挿入される。セメントは、接触すると何分かで自己硬化し、ポストはしっかりと留められ、そのため、捩れたり、ポストホールから引かれたりすることはできない。
【0041】
(実施例2)
セメントは下記のように配合された。
【0042】
成分 第1の構成要素                 重量%
エトキシ化ジメタクリル酸ビスフェノールA      20
メタクリル酸テトラヒドロフルフリル         6.5
ジメタクリル酸エチレングリコール          20
メタクリル酸ヒドロキシプロピル           19
メタクリル酸ポリエチル               30
ジメチロ−p−トルイジン              2.5
シリカ                       2.0
成分 第2の構成要素                 重量%
(実施例1と同一)
【0043】
実施例2の配合物を添加する技術は、上述のものと同一であるが、ポストホールをセメントづけする前に、アルコールとエチルエーテルとの混合物を使用して徹底的に乾燥したことが異なる。
【0044】
(実施例3)
セメントは下記のように配合された。
【0045】
成分 第1の構成要素                 重量%
ジメタクリル酸ポリアルキレングリコール       42
ジメタクリル酸ビスフェノールAの          8.0
ジグリシジルエーテル(ビスGMA)
メタクリル酸エチル/メチルポリマー         28
N、Nビス(2−ヒドロキシエチロ)−p−トルイジン 2.0
メタクリル酸ヒドロキシエチル            20
成分 第2の構成要素                 重量%
ジメタクリル酸ポリアルキレングリコール       12
ジメタクリル酸ビスフェノールAの
ジグリシジルエーテル(ビスGMA)         16
粉末ガラス                     68
シリカ                       3.3
過酸化ベンゾイル                  0.7
【0046】
実施例3の配合物を添加する薦められる技術は、実施例1の配合物に関連して記載されたものと同一である。
【0047】
本発明の配合物は、剥離可能なフッ化物を含んでもよいと理解される。剥離可能なフッ化物は、0.1〜0.5重量%のフッ化ナトリウムを中に組み込むことによって上記配合物内に含まれてもよく、これは、ペーストまたは第2の構成要素に加えられることが好ましい。
【0048】
本願に注記されるように、セメントを使用して、クラウンまたはブリッジを設定してもよい。歯がクラウンまたはブリッジを受け取るように適切に準備された後に、準備された歯に構成要素の一方を加え、準備された歯を受け取るクラウンまたはブリッジの下側表面に他方の構成要素を加えることによって、クラウンまたはブリッジは準備された歯に留められる。クラウンまたはブリッジが準備された歯上の構成要素のコーティングにしっかり接触するときに、クラウンまたはブリッジの下側表面上の構成要素のコーティングは、歯の準備された表面上の構成要素のコーティングにしっかり接触し、それぞれの構成要素は、接触し押圧時に反応し、即座に定着してクラウンまたはブリッジを歯の適所に固定する。過剰材料は、しっかり接触していないときにはより緩徐な速度で定着または硬化する傾向があるため、クラウンまたはブリッジの周囲を越えて押し出るいずれの過剰セメントは容易に除去することが可能である。したがって、過剰セメント材料は、簡単且つ即座に、容易に除去することができる。
【0049】
図6及び7は、クラウンまたはブリッジを準備された歯に固定する手順または方法を例示する。図6に示されるように、歯10Aは、クラウンまたはブリッジ20を受け取るように準備されているかまたは形状づけられている。歯10Aの外側表面10Bは、前述のように、下塗り剤または第1の構成要素12が塗布されることが好ましい。また、クラウンまたはブリッジ20の下側表面20Aも、下塗り剤または本願に記載されたセメント配合物の第1の構成要素が塗布されることが好ましい。
【0050】
第2の構成要素15は、本願に記載されるように、クラウンまたはブリッジの下側表面の下塗り層12の頂部か、または、準備された歯10Aの表面10Bの下塗り層12の頂部かのいずれかに、重ね合わされてもよい。記載したように、クラウンまたはブリッジ20が塗布されると、クラウンまたはブリッジ20は単に、準備された歯の塗布された部分10Bにしっかり押圧され、それによって、それぞれの構成要素と加えられた圧力との相互作用が、配合物をしてクラウンまたはブリッジ20を準備された歯にしっかり留めさせる。クラウンまたはブリッジ20の周囲を越えて押し出る記載された配合物いずれの過剰は、押し出された材料が、クラウンまたはブリッジ20の塗布された下側表面20Aと準備された歯10Aの外側表面10Bとの間でしっかり接触した構成要素層12及び15よりも、より緩徐な速度で定着するため、容易に除去することができる。
【0051】
図7は、図6に類似した図であるが、クラウンまたはブリッジ20’を受け取るように準備されたコア形成部分10Dを有する準備された歯10Cを例示している。他のすべての点で、コア形成部分10Dを有する歯10Cにクラウンまたはブリッジ20’を留める手順または方法は、図6に関連して上述されたものに類似する。
【0052】
図6及び7のクラウンまたはブリッジは、単に、クラウンまたはブリッジの下側表面に記載された構成要素の一方を塗布し準備された歯の外側表面に記載された構成要素の他方を塗布することによって、準備された歯10Aまたは10Cへ申し分なく留めることができる。この簡略化した方法において、そのように塗布されたクラウンまたはブリッジ20または20’は、単に、クラウンまたはブリッジを塗布された歯に接触させることによって、それぞれ準備された歯10Aまたは10Cの塗布された表面へしっかり留めることができる。
【0053】
図7は、定着位置のクラウンまたはブリッジを例示し、一方、図6は、例示目的のために、準備された歯に接触するように配置されようとしているクラウンまたはブリッジ20Aを例示する。
【0054】
本願に記載されたセメントの配合物は、既に公知の歯科用ポストセメントよりも優秀な接着または保持特徴を呈する。テキサス大学によって行われた当初検査によって、引っ張り検査において、先行技術の2構成要素自己硬化ポストセメントでは22kgであったのに比較して、本願に記載されたセメントに定着した歯科用ポストを抽出するには46kgの力がかかったことが提示された。検査は、ポストホールに定着された鋼パラポストを使用して行われた。ガラスファイバのファイバコアポストを使用する類似の検査では、ポストホールから引き抜くことができる前に、ポスト自体が壊れた。
【0055】
前述の記載から、歯科用ポスト、クラウンまたはブリッジを配置する方法は、使用前に予め混合する必要がなく、且つ、準備された歯にいずれの結合剤を予め添加する必要がない2部分自己硬化セメント配合物を使用して行われる。記載された方法によって、簡単且つ即座に最短時間且つ少ない努力で、歯科用ポスト、クラウンまたはブリッジを準備された歯に配置することができる。
【0056】
開示は、歯科用ポストを準備された歯に配置し、且つ/または、クラウン及びブリッジをそれに固定する好適な方法、及び、これを達成するための様々なセメント配合物に関するが、本発明の精神または範囲から逸脱することなく、変形及び修正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は歯科用ポストを受け取るためのポストホールが形成された準備された歯の断面図である。
【図2】図2は図1に類似した断面図であり、下塗り剤または記載された発明の2部分セメントの第1の構成要素でポストホールの内側を覆うのを例示する。
【図3】図3は下塗り剤または記載された発明の2部分セメントの第1の構成要素で歯科用ポストを塗布する任意のステップを例示する。
【図4】図4は図2の図に類似した断面図であり、2部分セメントの第2の構成要素を準備されたポストホールに入れるステップを例示する。
【図5】図5は図4に類似した断面図であり、歯科用ポストはポストホールにしっかり留められている。
【図6】図6は本発明にしたがって、準備された歯へ留められているクラウンまたはブリッジの部分断面図である。
【図7】図7は図6に類似した図であり、本発明にしたがって、コア形成部分を有する歯に留められたクラウンまたはブリッジを例示する。
【符号の説明】
10 歯
10A 歯
10B 外側表面
11 ポストホール
12 親水性下塗り剤、第1の構成要素
13 歯科用ポスト
14 マイクロブラシ
15 第2の構成要素
16 シリンジ
17 針先端カプセル
20 クラウンまたはブリッジ
20A 下側表面

Claims (32)

  1. 歯科用ポストを歯に配置する方法であって、
    修復すべき歯にポストホールを形成するステップと、
    前記ポストホールの内部表面に非混合2構成要素自己硬化セメントの第1の構成要素を塗布するステップと、
    非混合2構成要素自己硬化セメントの第2の構成要素を前記塗布されたポストホール内に入れるステップと、
    前記セメント構成要素が定着する前に前記ポストホールに歯科用ポストを挿入し、それによって、前記第1及び第2の構成要素が定着して前記歯科用ポストを前記ポストホール内にしっかりと留めるステップと、
    を含む方法。
  2. 前記ポストホールの前記内部表面を塗布するステップの前に、前記ポストホールをリン酸で状態調整し、その後、前記ポストホールを洗浄し乾燥するステップを含む請求項1記載の方法。
  3. 前記第1の構成要素を前記ポストホールの前記内部表面にマイクロブラシアプリケータで塗布するステップを含む請求項1記載の方法。
  4. 前記第2の構成要素を前記塗布されたポストホール内にシリンジ注入するステップを含む請求項1記載の方法。
  5. 非混合2構成要素自己硬化歯科用セメントであって、
    第1及び第2の構成要素を具備し、
    前記構成要素の各々はメタクリル酸樹脂を含み、
    前記構成要素の一方は第3芳香族アミンを含み、
    前記構成要素の他方は有機過酸化物を含む非混合2構成要素自己硬化歯科用セメント。
  6. 前記有機過酸化物は過酸化ベンゾイルを含む請求項5記載の非混合2構成要素自己硬化歯科用セメント。
  7. 前記構成要素の少なくとも一方は親水性モノマーを含む請求項5記載の非混合2構成要素自己硬化歯科用セメント。
  8. 前記構成要素の両方が親水性モノマーを含む請求項5記載の非混合2構成要素自己硬化歯科用セメント。
  9. 前記親水性モノマーは、メタクリル酸ヒドロキシエチル及びメタクリル酸ヒドロキシプロピルからなる群から選択される請求項7記載の非混合2構成要素自己硬化歯科用セメント。
  10. 前記構成要素の各々は増量剤を含む請求項5記載の非混合2構成要素自己硬化歯科用セメント。
  11. 前記増量剤は、ガラス、石英、酸化ジルコニウム、シリカ、酸化アルミニウム、ポリエチレン、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、酸化チタン、リン酸カルシウム、ケイ酸カルシウム(ウォラストナイト)、珪藻土、及び、ベントナイトからなる群から選択される請求項10記載の非混合2構成要素自己硬化歯科用セメント。
  12. 前記増量剤は、0.05ミクロン〜70ミクロンの範囲の粒子サイズを有する請求項11記載の非混合2構成要素自己硬化歯科用セメント。
  13. 前記構成要素の少なくとも一方は、フッ化ナトリウム、フッ化第一スズ、モノフルオロリン酸ナトリウム、及び、ヘキサフルオロケイ酸亜鉛からなる群から選択されるフッ化塩を含む請求項5記載の非混合2構成要素自己硬化歯科用セメント。
  14. 前記構成要素の少なくとも一方は、重合阻害剤を含む請求項5記載の非混合2構成要素自己硬化歯科用セメント。
  15. 前記重合阻害剤は、第3ブチロヒドロイトルエン(BHT)、ヒドロキノン(HQ)及びメチルヒドロキノン(MEHQ)からなる群から選択される請求項14記載の非混合2構成要素自己硬化歯科用セメント。
  16. 前記メタクリル酸樹脂は、ジメタクリル酸ビスフェノールAのジグリシジルエーテル(業界では一般にビスGMAとして知られている);ジメタクリル酸アルキレングリコール、たとえば、エチレン、ジエチレン、トリエチレン及びポリエチレングリコール、トリメタクリル酸トリメチロロプロパン;メタクリル酸ヒドロキシエチル;メタクリル酸ヒドロキシプロピル;メタクリル酸テトラヒドロフルフリル;ジメタクリル酸ビスフェノールA;ジメタクリル酸7、7、9−トリメチロー4、13ジオクソ−3、4−ジオクサ−5ジアザヘキサデカン−1、6ジオール(業界ではジメタクリル酸ジウレタンとして知られている)、ジメタクリル酸ヘキサンジオール及びジメタクリル酸シクロヘキサンジオールからなる群から選択される請求項5記載の非混合2構成要素自己硬化歯科用セメント。
  17. 前記メタクリル酸樹脂は、前記歯科用セメントの20〜98重量%を含む請求項16記載の非混合2構成要素自己硬化歯科用セメント。
  18. 前記第3芳香族アミンは、N、Nビス(2−ヒドロキシエチロ)−p−トルイジン;N、Nビス(2−ヒドロキシプロピロ)、−pトルイジン;N、Nジメチロ−p−トルイジン;N、N−ジエチロ−p−トルイジンからなる群から選択される請求項5記載の非混合2構成要素自己硬化歯科用セメント。
  19. 増粘剤を含む請求項5記載の非混合2構成要素自己硬化歯科用セメント。
  20. 前記増粘剤は、分子量約200、000のポリアクリル酸、及び、メタクリル酸ポリブテン及びメタクリル酸ポリC1−C3アルキル等のポリアルキレンからなる群から選択される請求項19記載の非混合2構成要素自己硬化歯科用セメント。
  21. 準備された歯に形成されたポストホールに歯科用ポストを設定する方法であって、
    2構成要素非混合自己硬化セメントを使用するステップであって、前記構成要素の各々は、重合可能なメタクリル酸樹脂母材を含み、
    前記構成要素の一方は第3芳香族アミンを含み、
    前記構成要素の他方は有機過酸化物を含むステップと、
    歯科用ポストの表面に前記構成要素の一方を塗布し、前記ポストホールに前記構成要素の他方を入れるステップと、
    前記構成要素の前記他方を含む前記ポストホール内に前記塗布された歯科用ポストを挿入し、それによって、前記それぞれの構成要素が定着して前記歯科用ポストを前記ポストホール内にしっかりと留めるステップと、
    を含む方法。
  22. 前記樹脂混合物はビスGMAを70%まで含む請求項21記載の方法。
  23. 前記樹脂混合物は、メタクリル酸ヒドロキシエチル及びメタクリル酸ヒドロキシプロピルからなる群から選択されるメタクリル酸ヒドロキシアルキルを40%まで含む請求項21記載の方法。
  24. 歯科補綴物を歯に配置する方法であって、
    修復すべき歯を準備するステップと、
    前記準備された歯に留めるべき補綴物を準備するステップと、
    前記準備された歯を受け取る前記補綴物の表面に、2構成要素非混合自己硬化セメントの一方の構成要素を塗布するステップと、
    前記補綴物を受け取るために準備された歯の表面に、2構成要素非混合自己硬化セメントの他方の構成要素を塗布するステップと、
    前記補綴物の前記塗布された部分を前記準備された歯の前記コーティング部分にしっかり接触させ、それによって、接触した前記第1及び第2の構成要素の相互作用が前記構成要素を定着させ、前記補綴物を前記準備された歯にしっかり留めるステップと、
    を含む方法。
  25. 前記構成要素の各々はメタクリル酸樹脂を含み、
    前記構成要素の一方は第3芳香族アミンを含み、
    前記構成要素の他方は有機過酸化物を含む請求項24記載の方法。
  26. 前記構成要素の少なくとも一方は親水性モノマーを含む請求項24記載の方法。
  27. 前記構成要素の一方は中程度の粘性の液体を含み、前記構成要素の他方は軽く充填されたペーストを具備する請求項24記載の方法。
  28. 前記構成要素の各々は20〜98重量%の範囲のメタクリル酸樹脂を含み、
    前記構成要素の一方は1〜12重量%の第3芳香族アミンを含み、
    前記構成要素の他方は0.3〜5重量%の有機過酸化物を含む請求項27記載の方法。
  29. 前記構成要素の少なくとも一方は少なくとも1〜25重量%の親水性モノマーを含む請求項28記載の方法。
  30. 前記構成要素の少なくとも一方は0.1〜0.5重量%の剥離可能なフッ化物を含む請求項28記載の方法。
  31. 前記剥離可能なフッ化物はフッ化ナトリウムを含み、
    前記フッ化ナトリウムは前記軽く充填されたペースト構成要素内に組み込まれる請求項30記載の方法。
  32. 歯科補綴物を準備された歯に留める方法であって、
    前記歯科補綴物と前記準備された歯との接触表面に、2構成要素非混合自己硬化セメントの一方の構成要素を塗布するステップと、
    前記塗布された接触表面の一方に他方の構成要素の層を配置するステップと、前記補綴物の前記塗布された接触表面を、前記歯の前記塗布された接触表面にしっかり接触させるステップと、
    を含む方法。
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