JP2004083457A - 光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類の製造法およびその中間体 - Google Patents
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Abstract
(式中、R1は、低級アルコキシ基等を表わし、*は不斉炭素原子を表わす。)で示される光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類を、工業的に有利に製造する方法を提供すること。
【解決手段】一般式(1)
(式中、R1は上記と同一の意味を表わす。)
で示される2−アミノ−2−フェニルエタノール類と一般式(2)
(式中、R2は、フェニル基等を表わし、*は、不斉炭素原子を表わす。)
で示される光学活性N−スルホニルプロリン類を溶媒中で反応させて、光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類と光学活性N−スルホニルプロリン類とのジアステレオマー塩を形成させ、該ジアステレオマー塩のうちの一方のジアステレオマー塩を、他方のジアステレオマー塩と分離した後、分離したジアステレオマー塩をアルカリ処理する。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類の製造法およびその中間体に関する。
【0002】
【従来の技術】
光学活性2−アミノ−2−(2−メトキシフェニル)エタノールに代表される一般式(3)
(式中、R1は、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基またはトリフルオロメチルチオ基を表わす。*は、不斉炭素原子を表わす。)
で示される光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類は、例えば医薬や不斉合成触媒等の合成中間体として有用な化合物である(例えば国際公開第01/09125号パンフレット、J.Chem.Soc.,Perkin Trans.1,2519(2002)等)。
【0003】
かかる一般式(3)で示される光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類の製造法としては、J.Chem.Soc.,Perkin Trans.1,2519(2002)に、不斉合成による方法が記載されているが、取扱いに注意を要する試剤や高価な試剤を用いている点、さらに異性体である光学活性2−アミノ−1−フェニルエタノール類が副生するため、煩雑なクロマト分離操作が必要である点等の問題があり、工業的に有利な方法とは言えなかった。
【0004】
一方、2−フェニルグリシン類を還元することにより、容易に一般式(1)
(式中、R1は上記と同一の意味を表わす。)
で示される2−アミノ−2−フェニルエタノール類を製造することができるため、一般式(1)で示される2−アミノ−2−フェニルエタノール類を効率よく光学分割する方法は、一般式(3)で示される光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類の工業的に有利な方法となり得ると考えられるが、これまで、一般式(1)で示される2−アミノ−2−フェニルエタノール類を光学分割し、一般式(3)で示される光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類を製造する方法は知られていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような状況のもと、本発明者らは、工業的に有利な一般式(3)で示される光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類の製造法について検討したところ、一般式(1)で示される2−アミノ−2−フェニルエタノール類を、ベンゼンスルホニルクロリド等のスルホニルクロリド類と光学活性プロリンとから容易に得ることができる光学活性N−スルホニルプロリン類で光学分割することにより、収率よく、また光学純度よく光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類を得ることができることを見出し、本発明に至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、一般式(1)
(式中、R1は、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基またはトリフルオロメチルチオ基を表わす。)
で示される2−アミノ−2−フェニルエタノール類と一般式(2)
(式中、R2は、フェニル基、p−トリル基または2−ナフチル基を表わす。*は、不斉炭素原子を表わす。)
で示される光学活性N−スルホニルプロリン類を溶媒中で反応させて、一般式(3)
(式中、R1は上記と同一の意味を表わし、*は、不斉炭素原子を表わす。)
で示される光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類と一般式(2)で示される光学活性N−スルホニルプロリン類とのジアステレオマー塩を形成させ、該ジアステレオマー塩のうちの一方のジアステレオマー塩を、他方のジアステレオマー塩と分離した後、分離したジアステレオマー塩をアルカリ処理することを特徴とする光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類の製造法およびその中間体を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
一般式(1)
で示される2−アミノ−2−フェニルエタノール類(以下、2−アミノ−2−フェニルエタノール類(1)と略記する。)の式中、R1は、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基またはトリフルオロメチルチオ基を表わす。
【0008】
ハロゲン原子としては、例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等の直鎖状もしくは分枝鎖状の炭素数1〜4の低級アルキル基が挙げられる。低級アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、tert−ブトキシ基等の直鎖状もしくは分枝鎖状の炭素数1〜4の低級アルコキシ基が挙げられる。
【0009】
低級アルキルチオ基としては、前記低級アルコキシ基の酸素原子が硫黄原子に代わった、例えばメチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、n−ブチルチオ基、イソブチルチオ基、sec−ブチルチオ基、tert−ブチルチオ基等の直鎖状もしくは分枝鎖状の炭素数1〜4の低級アルキルチオ基が挙げられる。
【0010】
ハロアルキル基としては、例えば前記低級アルキル基を構成する一つまたは二つ以上の水素原子が、前記ハロゲン原子に代わった、例えばクロロメチル基、トリフルオロメチル基等が挙げられる。ハロアルコキシ基としては、例えば前記低級アルコキシ基を構成する一つまたは二つ以上の水素原子が、前記ハロゲン原子に代わった、例えばジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、クロロメトキシ基、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ基、2−クロロエトキシ基、2−ブロモエトキシ基、3−フルオロプロポキシ基等が挙げられる。
【0011】
本発明に用いられる2−アミノ−2−フェニルエタノール類(1)は、通常ラセミ体であるが、いずれか一方の光学異性体が他方よりもやや過剰な光学純度の低い光学異性体の混合物であってもよい。
【0012】
2−アミノ−2−フェニルエタノール類(1)は、例えば対応する2−フェニルグリシン類を、水素化リチウムアルミニウム等の還元剤と反応させることにより、容易に製造することができる。フェニルグリシン類は、市販されているものを用いてもよいし、例えばベンズアルデヒド類とシアン化ナトリウム等のシアノ化合物と炭酸アンモニウムとを反応させ、次いで水酸化カリウム等のアルカリで処理する方法(例えば日本化学会編 実験化学講座 第四版 22巻 195頁等)により製造したものを用いてもよい。
【0013】
かかる2−アミノ−2−フェニルエタノール類(1)としては、例えば2−アミノ−2−(2−フルオロフェニル)エタノール、2−アミノ−2−(2−クロロフェニル)エタノール、2−アミノ−2−(2−ブロモフェニル)エタノール、2−アミノ−2−(2−ヨードフェニル)エタノール、2−アミノ−2−(2−メチルフェニル)エタノール、2−アミノ−2−(2−エチルフェニル)エタノール、2−アミノ−2−(2−メトキシフェニル)エタノール、2−アミノ−2−(2−エトキシフェニル)エタノール、2−アミノ−2−(2−n−プロポキシフェニル)エタノール、2−アミノ−2−(2−イソプロポキシフェニル)エタノール、2−アミノ−2−(2−n−ブトキシフェニル)エタノール、2−アミノ−2−(2−tert−ブトキシフェニル)エタノール、
【0014】
2−アミノ−2−[2−(メチルチオ)フェニル]エタノール、2−アミノ−2−[2−(tert−ブチルチオ)フェニル]エタノール、2−アミノ−2−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]エタノール、2−アミノ−2−[2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]エタノール、2−アミノ−2−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エタノール、2−アミノ−2−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]エタノール、2−アミノ−2−[2−(トリフルオロメチルチオ)フェニル]エタノール等が挙げられる。
【0015】
一般式(2)
で示される光学活性N−スルホニルプロリン類(以下、光学活性N−スルホニルプロリン類(2)と略記する。)の式中、R2は、フェニル基、p−トリル基または2−ナフチル基を表わし、*は、不斉炭素原子を表わす。
【0016】
かかる光学活性N−スルホニルプロリン類(2)としては、光学活性N−(ベンゼンスルホニル)プロリン、光学活性N−(p−トルエンスルホニル)プロリンおよび光学活性N−(2−ナフチル)プロリンが挙げられる。
【0017】
かかる光学活性N−スルホニルプロリン類(2)には、D体とL体の二種類の光学異性体が存在し、本発明には、そのいずれを用いてもよく、目的とする光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類に応じて、適宜選択すればよい。
【0018】
光学活性N−スルホニルプロリン類(2)の使用量は、2−アミノ−2−フェニルエタノール類(1)に対して、通常0.1〜1モル倍である。
【0019】
2−アミノ−2−フェニルエタノール類(1)と光学活性N−スルホニルプロリン類(2)の反応は、溶媒中で行われる。溶媒としては、例えばトルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素系溶媒、例えばジエチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン等のエーテル系溶媒、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール系溶媒、例えば酢酸エチル等のエステル系溶媒、例えばアセトニトリル等のニトリル系溶媒、水等の単独または混合溶媒が挙げられる。かかる溶媒のなかでも、芳香族炭化水素系溶媒、アルコール系溶媒およびこれらと水との混合溶媒が好ましい。
【0020】
かかる溶媒の使用量は、2−アミノ−2−フェニルエタノール類(1)に対して、通常0.5〜100重量倍、好ましくは1〜50重量倍である。溶媒は、予め2−アミノ−2−フェニルエタノール類(1)もしくは光学活性N−スルホニルプロリン類(2)に加えておいてもよい。
【0021】
2−アミノ−2−フェニルエタノール類(1)と光学活性N−スルホニルプロリン類(2)の反応は、通常2−アミノ−2−フェニルエタノール類(1)を溶媒に溶解させた溶液と、光学活性N−スルホニルプロリン類(2)を混合することにより実施される。その混合順序は特に制限されないが、通常は、2−アミノ−2−フェニルエタノール類(1)の溶媒溶液に、光学活性N−スルホニルプロリン類(2)が加えられる。光学活性N−スルホニルプロリン類(2)は、連続的に加えてもよいし、間欠的に加えてもよい。また、光学活性N−スルホニルプロリン類(2)は、そのまま用いてもよいし、溶媒溶液として用いてもよい。
【0022】
反応温度は、通常0℃以上、反応混合物の還流温度以下の範囲であればよい。
【0023】
反応終了後、一般式(3)
(式中、R1は、上記と同一の意味を表わし、*は不斉炭素原子を表わす。)
で示される光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類(以下、光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類(3)と略記する。)は、光学活性N−スルホニルプロリン類(2)とジアステレオマー塩を形成しており、該ジアステレオマー塩のうちの一方のジアステレオマー塩を、他方のジアステレオマー塩と分離し、分離したジアステレオマー塩をアルカリ処理することにより、光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類を得ることができる。
【0024】
一方のジアステレオマー塩を、他方のジアステレオマー塩と分離する手段としては、多くの場合、一方のジアステレオマー塩の一部が結晶として反応マス中に析出しているため、これを濾過処理する方法が挙げられる。一方のジアステレオマー塩の一部が結晶として析出している反応マスをそのまま濾過処理してもよいが、該反応マスを冷却するか、あるいは、濃縮することにより、さらに多くの該ジアステレオマー塩を晶出させて取り出すことが好ましい。条件によっては、該ジアステレオマー塩が反応マス中に完溶していることもあり、この場合には、反応マスを冷却するか、あるいは、濃縮することにより、一方のジアステレオマー塩を晶出させて取り出すことができる。
【0025】
かくして得られる光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類(3)と光学活性N−スルホニルプロリン類(2)とのジアステレオマー塩としては、例えば光学活性2−アミノ−2−(2−フルオロフェニル)エタノールと光学活性N−(ベンゼンスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−(2−クロロフェニル)エタノールと光学活性N−(ベンゼンスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−(2−ブロモフェニル)エタノールと光学活性N−(ベンゼンスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−(2−ヨードフェニル)エタノールと光学活性N−(ベンゼンスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−(2−メチルフェニル)エタノールと光学活性N−(ベンゼンスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−(2−エチルフェニル)エタノールと光学活性N−(ベンゼンスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、
【0026】
光学活性2−アミノ−2−(2−メトキシフェニル)エタノールと光学活性N−(ベンゼンスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−(2−エトキシフェニル)エタノールと光学活性N−(ベンゼンスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−(2−n−プロポキシフェニル)エタノールと光学活性N−(ベンゼンスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−(2−イソプロポキシフェニル)エタノールと光学活性N−(ベンゼンスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−(2−n−ブトキシフェニル)エタノールと光学活性N−(ベンゼンスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−(2−tert−ブトキシフェニル)エタノールと光学活性N−(ベンゼンスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、
【0027】
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【0029】
光学活性2−アミノ−2−(2−メトキシフェニル)エタノールと光学活性N−(p−トルエンスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−(2−エトキシフェニル)エタノールと光学活性N−(p−トルエンスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−(2−n−プロポキシフェニル)エタノールと光学活性N−(p−トルエンスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−(2−イソプロポキシフェニル)エタノールと光学活性N−(p−トルエンスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−(2−n−ブトキシフェニル)エタノールと光学活性N−(p−トルエンスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−(2−tert−ブトキシフェニル)エタノールと光学活性N−(p−トルエンスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、
【0030】
光学活性2−アミノ−2−[2−(メチルチオ)フェニル]エタノールと光学活性N−(p−トルエンスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−[2−(tert−ブチルチオ)フェニル]エタノールと光学活性N−(p−トルエンスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]エタノールと光学活性N−(p−トルエンスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−[2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]エタノールと光学活性N−(p−トルエンスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エタノールと光学活性N−(p−トルエンスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]エタノールと光学活性N−(p−トルエンスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−[2−(トリフルオロメチルチオ)フェニル]エタノールと光学活性N−(p−トルエンスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、
【0031】
光学活性2−アミノ−2−(2−フルオロフェニル)エタノールと光学活性N−(2−ナフチルスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−(2−クロロフェニル)エタノールと光学活性N−(2−ナフチルスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−(2−ブロモフェニル)エタノールと光学活性N−(2−ナフチルスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−(2−ヨードフェニル)エタノールと光学活性N−(2−ナフチルスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−(2−メチルフェニル)エタノールと光学活性N−(2−ナフチルスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−(2−エチルフェニル)エタノールと光学活性N−(2−ナフチルスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、
【0032】
光学活性2−アミノ−2−(2−メトキシフェニル)エタノールと光学活性N−(2−ナフチルスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−(2−エトキシフェニル)エタノールと光学活性N−(2−ナフチルスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−(2−n−プロポキシフェニル)エタノールと光学活性N−(2−ナフチルスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−(2−イソプロポキシフェニル)エタノールと光学活性N−(2−ナフチルスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−(2−n−ブトキシフェニル)エタノールと光学活性N−(2−ナフチルスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−(2−tert−ブトキシフェニル)エタノールと光学活性N−(2−ナフチルスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、
【0033】
光学活性2−アミノ−2−[2−(メチルチオ)フェニル]エタノールと光学活性N−(2−ナフチルスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−[2−(tert−ブチルチオ)フェニル]エタノールと光学活性N−(2−ナフチルスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]エタノールと光学活性N−(2−ナフチルスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−[2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]エタノールと光学活性N−(2−ナフチルスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エタノールと光学活性N−(2−ナフチルスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]エタノールと光学活性N−(2−ナフチルスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩、光学活性2−アミノ−2−[2−(トリフルオロメチルチオ)フェニル]エタノールと光学活性N−(2−ナフチルスルホニル)プロリンとのジアステレオマー塩等が挙げられる。
【0034】
分離した光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類(3)と光学活性N−スルホニルプロリン類(2)とのジアステレオマー塩は、目的に応じて、その両方をそれぞれアルカリ処理してもよいし、いずれか一方のジアステレオマー塩のみをアルカリ処理してもよい。また必要に応じて精製処理をおこなった後、アルカリ処理してもよい。一方のジアステレオマー塩を結晶として析出させ、他方のジアステレオマー塩と分離した場合には、該結晶を再結晶処理した後、アルカリ処理することが、光学純度のさらなる向上という点で、好ましい。一方のジアステレオマー塩を結晶化させて、濾過処理により、他方のジアステレオマー塩と分離した場合には、濾液中に他方のジアステレオマー塩が含まれているが、かかる濾液を、そのままアルカリ処理してもよいし、例えば濃縮処理等により、他方のジアステレオマー塩を取り出した後、アルカリ処理してもよい。
【0035】
アルカリ処理は、通常ジアステレオマー塩とアルカリを混合することにより行なわれ、混合温度は、通常0〜100℃の範囲である。用いられるアルカリとしては、例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物が挙げられ、通常水溶液が用いられる。アルカリの水溶液を用いる場合のアルカリ濃度は、通常1〜50重量%、好ましくは3〜20重量%の範囲である。アルカリの使用量は、ジアステレオマー塩に対して、通常1〜5モル倍程度である。
【0036】
ジアステレオマー塩をアルカリ処理すると、通常光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類(3)は、該アルカリ処理マスから油層として分液あるいは固体として析出しており、これをそのまま分離して取り出してもよいし、また、該アルカリ処理マスに水に不溶の有機溶媒を加えて抽出処理して、得られた有機層から有機溶媒を留去して、光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類(3)を取り出してもよい。水に不溶の有機溶媒としては、例えばジエチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル系溶媒、例えば酢酸エチル等のエステル系溶媒、例えばトルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素系溶媒、例えばジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒等が挙げられ、その使用量は、用いたジアステレオマー塩に対して、通常0.5〜50重量倍の範囲である。かかる水に不溶の有機溶媒は、ジアステレオマー塩をアルカリ処理する際に予め加えておいても何ら問題ない。
【0037】
また、ジアステレオマー塩を予め酸処理した後、アルカリ処理することにより、光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類(3)を取り出すこともできる。ジアステレオマー塩を予め酸処理すると、光学活性N−スルホニルプロリン類(2)が遊離するため、遊離した光学活性N−スルホニルプロリン類(2)を分離した後にアルカリ処理することが好ましい。
【0038】
酸処理は、通常ジアステレオマー塩と酸の水溶液を混合することにより行われ、混合温度は通常0〜100℃である。
【0039】
用いられる酸としては、通常塩酸、硫酸、リン酸等の鉱酸の水溶液が挙げられ、その濃度は、通常1〜50重量%、好ましくは5〜40重量%である。また、かかる酸は、処理マスのpHが通常2.5以下、好ましくは2以下となる量が用いられる。
【0040】
遊離した光学活性N−スルホニルプロリン類(2)の分離方法としては、例えばジアステレオマー塩を予め酸処理したマスに、水に不溶の有機溶媒を加えて抽出処理する方法等が挙げられる。水に不溶の有機溶媒としては、前記したものと同様のものが挙げられ、その使用量は、用いたジアステレオマー塩に対して、通常0.5〜50重量倍である。かかる水に不溶の有機溶媒は、ジアステレオマー塩を酸処理する際に予め加えておいても何ら問題ない。
【0041】
また、遊離した光学活性N−スルホニルプロリン類(2)の結晶の一部もしくは全部が酸処理マス中に析出している場合には、これをそのまま、あるいは、必要に応じてさらに冷却した後、濾過処理することにより、遊離した光学活性N−スルホニルプロリン類(2)を分離することもできる。
【0042】
酸処理に次いで行なうアルカリ処理では、通常水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物の水溶液が用いられ、その濃度は、通常1〜50重量%、好ましくは5〜20重量%である。かかるアルカリは、通常処理マスのpHの値が10以上となる量が用いられる。また、処理温度は通常0〜100℃である。
【0043】
ジアステレオマー塩を予め酸処理した後に、アルカリ処理すると、通常光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類(3)は、該アルカリ処理マスから油層として分液あるいは固体として析出しており、該油層あるいは該固体をそのまま分離して取り出してもよい。また、該アルカリ処理マスに水に不溶の有機溶媒を加え抽出処理し、得られる有機層から有機溶媒を留去して、光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類(3)を取り出してもよい。水に不溶の有機溶媒としては、前記したものと同様のものが挙げられ、その使用量は、処理に用いたジアステレオマー塩に対して通常0.5〜70重量倍の範囲である。かかる水に不溶の有機溶媒は、アルカリ処理を行なう際に予め加えておいても何ら問題ない。
【0044】
このようにしてジアステレオマー塩を、アルカリ処理、あるいは、予め酸処理した後、アルカリ処理することにより、光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類(3)を取り出すことができる。
【0045】
また、用いた光学活性N−スルホニルプロリン類(2)は、例えば次のような操作により容易に回収でき、回収した光学活性N−スルホニルプロリン類(2)は、2−アミノ−2−フェニルエタノール類(1)と光学活性N−スルホニルプロリン類(2)との反応に再利用できる。
【0046】
ジアステレオマー塩を予め酸処理することなく、アルカリ処理した場合には、光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類(3)を取り出した後の処理マスを酸処理することにより、光学活性N−スルホニルプロリン類(2)を回収することができる。
【0047】
光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類(3)を取り出した後の処理マスの酸処理には、通常塩酸、硫酸、リン酸等の鉱酸水溶液が用いられ、その濃度は、通常1〜50重量%、好ましくは5〜40重量%である。かかる酸は、処理マスのpHが通常2.5以下、好ましくは2以下となる量が用いられる。
【0048】
光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類(3)を取り出した後の処理マスを酸処理すると、通常光学活性N−スルホニルプロリン類(2)の一部もしくは全部が該酸処理マス中に晶出しており、該酸処理マスをそのまま、あるいは、必要に応じてさらに冷却した後、濾過処理することにより、光学活性N−スルホニルプロリン類(2)を回収することができる。また、該酸処理マスに水に不溶の有機溶媒を加え抽出処理して、得られる有機層から有機溶媒を留去して、光学活性N−スルホニルプロリン類(2)を回収することもできる。水に不溶の有機溶媒としては、前記したものと同様のものが挙げられ、かかる水に不溶の有機溶媒は、酸処理の際に予め加えておいてもよい。水に不溶の有機溶媒として、2−アミノ−2−フェニルエタノール類(1)と光学活性N−スルホニルプロリン類(2)との反応に用いられる溶媒を用いた場合には、抽出処理により得られる光学活性N−スルホニルプロリン類(2)を含む有機層をそのまま2−アミノ−2−フェニルエタノール類(1)と光学活性N−スルホニルプロリン類(2)との反応に再使用することができる。
【0049】
ジアステレオマー塩を予め酸処理した後にアルカリ処理した場合には、通常酸処理して得られる酸処理マス中に、光学活性N−スルホニルプロリン類(2)の一部もしくは全部が晶出しており、該酸処理マスをそのまま、あるいは、必要に応じてさらに冷却した後、濾過処理することにより、光学活性N−スルホニルプロリン類(2)を回収することができる。また、該酸処理マスに水に不溶の有機溶媒を加えて抽出処理して、得られる有機層から有機溶媒を留去して、光学活性N−スルホニルプロリン類(2)を回収することもできる。水に不溶の有機溶媒としては、前記したものと同様のものが挙げられ、かかる水に不溶の有機溶媒は、酸処理の際に予め加えておいてもよい。水に不溶の有機溶媒として、2−アミノ−2−フェニルエタノール類(1)と光学活性N−スルホニルプロリン類(2)との反応に用いられる溶媒を用いた場合には、抽出処理により得られる光学活性N−スルホニルプロリン類(2)を含む有機層をそのまま2−アミノ−2−フェニルエタノール類(1)と光学活性N−スルホニルプロリン類(2)との反応に再使用することができる。
【0050】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。なお、得られた光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類の光学純度は、光学活性カラムを用いる高速液体クロマトグラフ分析法によって求めた。
【0051】
実施例1
2−アミノ−2−(2−メトキシフェニル)エタノール(ラセミ体)11.2gをトルエン120mLに溶解し、内温90〜100℃に昇温した。これに、(S)−N−(2−ナフチルスルホニル)−L−プロリン8.6gをトルエン150mLに溶解させた溶液を加えた。その後、室温で一晩静置し、析出した光学活性2−アミノ−2−(2−メトキシフェニル)エタノールと(S)−N−(2−ナフチルスルホニル)−L−プロリンとのジアステレオマー塩を濾取し、氷水で冷やしたトルエン50mLで洗浄した。得られたジアステレオマー塩に、イソプロパノール/水混合液(イソプロパノール/水体積比=9/1)160mLを加え、還流するまで昇温し、ジアステレオマー塩を溶解させた。その後、室温まで冷却し、析出したジアステレオマー塩を濾取し、氷水で冷やしたイソプロパノール/水混合液(イソプロパノール/水体積比=9/1)20mLで洗浄した。上記再結晶操作をもう一度繰り返し、白色粉末状のジアステレオマー塩7.7gを得た。
【0052】
融点 171〜172℃
元素分析値 C:60.7%、H:6.0%、N:5.9%(理論値 C:61.0%、H:6.0%、N:5.9%)
【0053】
上記で得た白色粉末状のジアステレオマー塩7.5gに、水50mLを加え、35重量%塩酸水を加えて、pH1.5に調整した後、クロロホルム50mLを加え、室温で抽出処理し、(S)−N−(2−ナフチルスルホニル)−L−プロリンを含むクロロホルム層と水層に分離した。水層を、クロロホルム50mLで、再度抽出処理し、得られた水層に、15重量%水酸化ナトリウム水溶液を加え、pH12.6に調整し、さらにクロロホルム50mLを加え、室温で抽出処理し、有機層と水層に分離した。水層は、クロロホルム50mLを加え、抽出処理し、得られたクロロホルム層を、先に得た有機層と混合し、水で洗浄した後、クロロホルムを留去して、(R)−2−アミノ−2−(2−メトキシフェニル)エタノール2.5gを得た。収率:22%、光学純度:R体比=99.97%。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、2−アミノ−2−フェニルエタノール類を光学活性N−スルホニルプロリン類で光学分割することにより、光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類を収率よく、また光学純度よく得ることができ、しかも用いた光学分割剤である光学活性N−スルホニルプロリン類も容易に回収、再使用できるため、工業的に有利である。
Claims (8)
- 一般式(1)
(式中、R1は、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基またはトリフルオロメチルチオ基を表わす。)
で示される2−アミノ−2−フェニルエタノール類と一般式(2)
(式中、R2は、フェニル基、p−トリル基または2−ナフチル基を表わす。*は、不斉炭素原子を表わす。)
で示される光学活性N−スルホニルプロリン類を溶媒中で反応させて、一般式(3)
(式中、R1は上記と同一の意味を表わし、*は、不斉炭素原子を表わす。)
で示される光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類と一般式(2)で示される光学活性N−スルホニルプロリン類とのジアステレオマー塩を形成させ、該ジアステレオマー塩のうちの一方のジアステレオマー塩を、他方のジアステレオマー塩と分離した後、分離したジアステレオマー塩をアルカリ処理することを特徴とする光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類の製造法。 - 一般式(3)で示される光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類と一般式(2)で示される光学活性N−スルホニルプロリン類とのジアステレオマー塩のうちの一方のジアステレオマー塩を晶析する請求項1に記載の光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類の製造法。
- 晶析した一方の一般式(3)で示される光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類と一般式(2)で示されるN−スルホニルプロリン類とのジアステレオマー塩を、再結晶処理した後、アルカリ処理する請求項2に記載の光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類の製造法。
- 分離した一般式(3)で示される光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類と一般式(2)で示される光学活性N−スルホニルプロリン類とのジアステレオマー塩を予め酸処理した後、アルカリ処理する請求項1に記載の光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類の製造法。
- 光学活性N−スルホニルプロリン類の使用量が、一般式(1)で示される2−アミノ−2−フェニルエタノール類に対して、0.1〜1モル倍である請求項1に記載の光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類の製造法。
- 溶媒が、芳香族炭化水素系溶媒、エーテル系溶媒、アルコール系溶媒、エステル系溶媒、ニトリル系溶媒、水またはこれらの混合溶媒である請求項1に記載の光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類の製造法。
- 一般式(1)
(式中、R1は、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基またはトリフルオロメチルチオ基を表わす。)
で示される2−アミノ−2−フェニルエタノール類と一般式(2)
(式中、R2は、フェニル基、p−トリル基または2−ナフチル基を表わす。*は、不斉炭素原子を表わす。)
で示される光学活性N−スルホニルプロリン類を、溶媒中で反応させることを特徴とする一般式(3)
(式中、R1は上記と同一の意味を表わし、*は、不斉炭素原子を表わす。)
で示される光学活性2−アミノ−2−フェニルエタノール類と一般式(2)で示される光学活性N−スルホニルプロリン類とのジアステレオマー塩の製造法。
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