JP2004082595A - 記録装置 - Google Patents

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佐藤 一
Hiroo Saito
斎藤 博夫
Taketo Suzuki
鈴木 健登
Mikio Nagai
永井 幹夫
Fumikatsu Tsuchiya
土屋 文勝
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NEC Corp
Tamura Electric Works Ltd
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NEC Corp
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Abstract

【課題】使用済みのインクリボンから個人情報等の秘密情報が漏れないようにする。
【解決手段】第1の印字ヘッド1−1と第2の印字ヘッド1−2を設ける。第1の印字ヘッド1−1に対して第1のインクリボン2−1を設ける。第2の印字ヘッド1−2に対して第2のインクリボン2−2を設ける。乱数発生器18を設ける。制御部7は、乱数発生器18が発生する乱数に基づいて、カード3に印字すべき印字情報を印字ヘッド1−1,1−2のどの印字ヘッドで印字させるかをデータ単位(例えば、1文字毎)で振り分ける。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、インクリボンに塗布されたインクを印字ヘッドを用いて印字媒体に転写する記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の記録装置として、ドットインパクトプリンタや熱転写プリンタなどがある。
ドットインパクトプリンタでは、印字ヘッドでインクリボンを叩いて、インクリボンに塗布されたインクを用紙に転写する。
熱転写プリンタでは、インクリボンをヘッドで加熱して、インクリボンに塗布されたインクを溶かして用紙に転写する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ドットインパクトプリンタの場合はインクリボンを繰り返して使うことが可能であるが、熱転写プリンタの場合は基本的に1回しか使うことができず、1回使用したインクリボンは使用済みのインクリボンとして廃棄する。
ここで、熱転写プリンタのインクリボンには、印字情報を用紙に転写する際に溶融転写したインクの跡が残っている。すなわち、インクリボン上に残されたインク(黒)を背景とし、転写したインクの跡(白)が浮き出るように残っている。このため、使用済みのインクリボンから用紙に転写した印字情報を難なく解析することが可能となり、この使用済みのインクリボンに個人情報等の秘密情報、例えば、「氏名」と「会員番号」、「氏名」と「住所」、「会員番号」と「住所」、「氏名」と「会員番号」と「住所」がそれぞれ関連づけられた状態で残っていたような場合、第三者によって悪用される虞れがある。
【0004】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、使用済みのインクリボンから個人情報等の秘密情報が漏れる虞れのない記録装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、第1発明(請求項1に係る発明)は、インクリボンとこのインクリボンに塗布されたインクを印字媒体に転写する印字ヘッドとを有する第1〜第N(N≧2)の印字部を備えた記録装置において、印字媒体に印字すべき印字情報を第1〜第Nの印字部のどの印字部で印字させるかをデータ単位で振り分けるデータ振分手段を設けたものである。
この発明によれば、印字媒体に印字情報を印字する際、第1〜第Nの印字部のどの印字部で印字させるかがデータ単位で振り分けられる。例えば、印字部を第1の印字部と第2の印字部の2つとした場合、第1の印字部と第2の印字部とを交互に切り替えて1文字ずつ印字させたり、選択テーブルの設定内容に従って第1の印字部と第2の印字部とをランダムに切り替えて1文字ずつ印字させたりする。
【0006】
第2発明(請求項2に係る発明)は、インクリボンとこのインクリボンに塗布されたインクを印字媒体に転写する印字ヘッドとを有し、印字ヘッドの印字媒体の移動方向に直交する方向を印字ラインとし、この印字ライン上の印字媒体の複数エリアに同時にデータを印字することの可能な第1〜第N(N≧2)の印字部を備えた記録装置において、第1〜第Nの印字部の印字ヘッドが印字を受け持つ印字ライン上の印字媒体のエリアを決定する印字エリア決定手段を設けたものである。
この発明によれば、印字媒体にデータを印字する際、第1〜第Nの印字部の印字ヘッドが印字を受け持つ印字ライン上の印字媒体のエリアが決定される。例えば、印字部を第1の印字部と第2の印字部の2つとし、印字ライン上の複数エリアを第1のエリアと第2のエリアの2つとした場合、第1の印字部の印字ヘッドに第1のエリアの印字を受け持たせたり、第2の印字部の印字ヘッドに第2のエリアの印字を受け持たせたり、あるいはその反対に、第1の印字部の印字ヘッドに第2のエリアの印字を受け持たせたり、第2の印字部の印字ヘッドに第1のエリアの印字を受け持たせたりする。また、その受け持ちを交互に変えたり、選択テーブルの設定内容に従ってランダムに変えたりする。
【0007】
第3発明(請求項3に係る発明)は、第1〜第N(N≧2)のインクリボンとこれらのインクリボンに塗布されたインクを印字媒体に転写する印字ヘッドとを有する記録装置において、印字媒体に印字すべき印字情報を第1〜第Nのインクリボンのどのインクリボンを用いて印字するかをデータ単位で決定するインクリボン決定手段を設けたものである。
この発明によれば、印字媒体に印字情報を印字する際、第1〜第Nのインクリボンのどのインクリボンを用いて印字するかがデータ単位で決定される。例えば、印字部を1つとし、インクリボンを第1のインクリボンと第2のインクリボンの2つとした場合、第1のインクリボンと第2のインクリボンとを交互に選択して1文字ずつ印字させたり、選択テーブルの設定内容に従って第1のインクリボンと第2のインクリボンとをランダムに選択して1文字ずつ印字させたりする。
【0008】
第4発明(請求項4に係る発明)は、第1発明において、乱数を発生する乱数発生手段を設け、乱数発生手段が発生する乱数に基づいて印字媒体に印字すべき印字情報を第1〜第Nの印字部のどの印字部で印字させるかをデータ単位で振り分けるようにしたものである。
この発明によれば、印字媒体に印字情報を印字する際、乱数発生手段が発生する乱数に基づいて、第1〜第Nの印字部のどの印字部で印字させるかがデータ単位で振り分けられる。例えば、印字部を第1の印字部と第2の印字部の2つとし、発生した乱数が偶数である場合には第1の印字部で印字させるものとし、発生した乱数が奇数である場合には第2の印字部で印字させるものとし、振り分けるデータ単位を1文字とした場合、乱数発生手段が発生した乱数が偶数であった場合には印字情報中の1文字が第1の印字部で印字されるデータとして振り分けられ、乱数発生手段が発生した乱数が奇数であった場合には印字情報中の1文字が第2の印字部で印字されるデータとして振り分けられる。
【0009】
第5発明(請求項5に係る発明)は、第2発明において、乱数を発生する乱数発生手段を設け、乱数発生手段が発生する乱数に基づいて第1〜第Nの印字部の印字ヘッドが印字を受け持つ印字ライン上の印字媒体のエリアを決定するようにしたものである。
この発明によれば、印字媒体にデータを印字する際、乱数発生手段が発生する乱数に基づいて、第1〜第Nの印字部の印字ヘッドが印字を受け持つ印字ライン上の印字媒体のエリアが決定される。例えば、印字部を第1の印字部と第2の印字部の2つとし、印字ライン上の複数エリアを第1のエリアと第2のエリアの2つとした場合、乱数発生手段が発生する乱数によって、第1の印字部の印字ヘッドが第1のエリアの印字を受け持つのか(第2の印字部の印字ヘッドが第2のエリアの印字を受け持つのか)、第2の印字部の印字ヘッドが第1のエリアの印字を受け持つのか(第1の印字部の印字ヘッドが第2のエリアの印字を受け持つのか)が決定される。
【0010】
第6発明(請求項6に係る発明)は、第3発明において、乱数を発生する乱数発生手段を設け、乱数発生手段が発生する乱数に基づいて印字媒体に印字すべき印字情報を第1〜第Nのインクリボンのどのインクリボンを用いて印字するかをデータ単位で決定するようにしたものである。
この発明によれば、印字媒体に印字情報を印字する際、乱数発生手段が発生する乱数に基づいて、印字媒体に印字すべき印字情報を第1〜第Nのインクリボンのどのインクリボンを用いて印字するかがデータ単位で決定される。例えば、印字部を1つとし、インクリボンを第1のインクリボンと第2のインクリボンの2つとし、データ単位を1文字とした場合、乱数発生手段が発生する乱数によって、第1のインクリボンを使用して印字するのか、第2のインクリボンを使用して印字するのかが1文字毎に決定される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
図1はこの発明に係る記録装置の一実施の形態を示す熱転写プリンタにおける印字部の構成図である。
同図において、1−1は第1の印字ヘッド、1−2は第2の印字ヘッド、2はプリンタ本体に対して着脱可能にセットされたリボンカセットである。リボンカセット2には第1のインクリボン2−1と第2のインクリボン2−2が収容されている。
【0012】
インクリボン2−1はリール2−3から巻き出され、リール2−4に巻き取られる。インクリボン2−2はリール2−5から巻き出され、リール2−6に巻き取られる。インクリボン2−1および2−2の幅、すなわち図1における紙面に垂直な方向への長さW1(図2参照)は、印字媒体3の幅W2とほゞ等しくされている。本実施の形態において、印字媒体3は、その1行目3−1に氏名、2行目3−2に会員番号、3行目3−3に住所が印字されるカード(紙)とされている。以下、印字媒体3をカードと呼ぶ。
【0013】
印字ヘッド1−1および1−2の長さW3も、インクリボン2−1および2−1の幅W1と同じく、カード3の幅W2ととほゞ等しくされている。印字ヘッド1−1と印字ヘッド1−2とは、その長さ方向をカード3の移動方向Mに直交させて、平行に配置されている。すなわち、印字ヘッド1−1と印字ヘッド1−2とは、カード3の移動方向Mに直交する方向を印字ラインとし、この印字ラインを平行にして配置されている。
【0014】
印字ヘッド1−1に対しては第1プラテンローラ4−1が設けられている。インクリボン2−1は印字ヘッド1−1と第1プラテンローラ4−1との間を走行する。印字ヘッド1−1とインクリボン2−1とを主要構成要素として第1の印字部5が構成されている。第1の印字部5では、インクリボン2−1と第1プラテンローラ4−1との間をカード3が移動し、インクリボン2−1を印字ヘッド1−1で加熱することによってカード3への印字が行われる。
【0015】
印字ヘッド1−2に対しては第2プラテンローラ4−2が設けられている。インクリボン2−2は印字ヘッド1−2と第2プラテンローラ4−2との間を走行する。印字ヘッド1−2とインクリボン2−2とを主要構成要素として第2の印字部6が構成されている。第2の印字部6では、インクリボン2−2と第2プラテンローラ4−2との間をカード3が移動し、インクリボン2−2を印字ヘッド1−2で加熱することによってカード3への印字が行われる。
【0016】
なお、この実施の形態1および後述する実施の形態2,3において、インクリボン2−1および2−2は黒色インクリボンとされ、厚さ4.5μmのPETフィルム上に熱溶融性黒色インク層が印字ヘッド1−1および1−2と接する面の反対側に設けられている。
また、2−7は、リール2−4や2−6に対する逆転防止機構であり、リール2−4および2−6の外周に形成された刻み部に噛合するラチットとされている。これにより、印字後のインクリボン2−1および2−2を引き出して見ることができないようにされている。また、リボンカセット2は、分解が困難なように、インクリボン2−1および2−2を収容する蓋が溶着されている。
【0017】
図3はこの熱転写プリンタにおける印字制御部のブロック図である。同図において、7は制御部、8はROM、9はRAM、10はインターフェイス、11はキャラクタジェネレータ、12は紙送り制御回路、13は紙送りパルスモータ、14はリボン制御回路、15は第1リボン巻き取りパルスモータ、16は第2リボン巻き取りパルスモータ、17は印字制御回路、18は1μs毎に乱数(例えば、16進法で0〜FF(10進数で0〜255)の間の任意の数値)を発生する乱数発生器(1μsフリーカウンタ)である。
【0018】
制御部7は、インターフェイス10を介して入力される印字情報(カード3への印字情報(氏名,会員番号,住所)や乱数発生器18から入力される乱数を得て、ROM8に格納されたプログラムに従って動作し、RAM9やキャラクタジェネレータ11にアクセスしながら、紙送り制御回路12やリボン制御回路14,印字制御回路17へ制御指令を送る。
【0019】
紙送り制御回路12は、制御部7からの制御指令に応じ、紙送りパルスモータ13を駆動し、第1プラテンローラ4−1や第2プラテンローラ4−2などのプラテンローラ群を介するカード3の移動を制御する。
リボン制御回路14は、制御部7からの制御指令に応じ、第1リボン巻き取りパルスモータ15や第2リボン巻き取りパルスモータ16を駆動し、インクリボン2−1やインクリボン2−2の走行を制御する。
印字制御回路17は、制御部7からの制御指令に応じ、印字ヘッド1−1や印字ヘッド1−2によるカード3への印字を制御する。
【0020】
〔印字処理動作例1〕
この熱転写プリンタにおける印字処理動作の一例(印字処理動作例1)を図4に示すフローチャートを用いて説明する。なお、この例では、制御部7へのカード3に対する印字情報として、図5に示すような印字情報が与えられるものとする。すなわち、カード3の1行目3−1への印字情報として「A」,「D」という文字データが、2行目3−2への印字情報として「B」,「E」という文字データが、3行目3−3への印字情報として「C」,「F」という文字データが与えられるものとする。なお、この印字情報において、その文字データの処理順序は「A」,「B」,「C」,「D」,「E」,「F」の順とする。
【0021】
制御部7は、カード3に対する印字情報を取得すると(ステップ401)、この印字情報の第1番目のデータである文字「A」について、出力ヘッドの算出を行う(ステップ402)。このステップ402での出力ヘッドの算出は次のようにして行う。
【0022】
制御部7は、乱数発生器18からの発生乱数をRとしてを取得し(図6に示すステップ601)、この発生乱数Rを2で割る(ステップ602)。発生乱数Rが2で割り切れれば、すなわち発生乱数Rが偶数であれば(ステップ603のYES)、出力ヘッドを印字ヘッド1−1(印字ヘッド▲1▼)とする(ステップ604)。発生乱数Rが2で割り切れなければ、すなわち発生乱数Rが奇数であれば(ステップ603のNO)、出力ヘッドを印字ヘッド1−2(印字ヘッド▲2▼)とする(ステップ605)。
【0023】
次に、制御部7は、ステップ402で算出された出力ヘッドが印字ヘッド▲1▼であるのか、印字ヘッド▲2▼であるのかをチェックする(ステップ403)。
ステップ402で算出された出力ヘッドが印字ヘッド▲1▼であれば、キャラクタジェネレータ11から文字データ「A」に応ずる文字フォントを取得し(ステップ404)、この取得した文字フォントを印字データとして印字ヘッド▲1▼に対して出力する(ステップ405)。そして、紙送り制御回路12を介してカード3を移動させ(ステップ406)、印字ヘッド▲1▼に文字「A」の印字位置を対向させる。そして、印字ヘッド▲1▼へ印字指令を送り、文字「A」をカード3に印字する(ステップ407)。
【0024】
ステップ402で算出された出力ヘッドが印字ヘッド▲2▼であれば、キャラクタジェネレータ11から文字データ「A」に応ずる文字フォントを取得し(ステップ408)、この取得した文字フォントを印字データとして印字ヘッド▲2▼に対して出力する(ステップ409)。そして、紙送り制御回路12を介してカード3を移動させ(ステップ410)、印字ヘッド▲2▼に文字「A」の印字位置を対向させる。そして、印字ヘッド▲2▼へ印字指令を送り、文字「A」をカード3に印字する(ステップ411)。
【0025】
そして、ステップ402へ戻り、印字情報中の文字データの全てが印字されるまで同様動作を繰り返す。これにより、印字情報中の2番目の文字データ「B」、3番目の文字データ「C」、4番目の文字データ「D」、5番目の文字データ「E」、6番目の文字データ「F」について、文字データ「A」と同様にして出力ヘッドが算出され、算出された出力ヘッドを用いて印字が行われる。
【0026】
図7を用いて図4のフローチャートに従った印字処理動作時のカード3の動きおよび文字の印字タイミングについて説明する。なお、この例では、ステップ402での出力ヘッドの算出により、文字データ「A」,「B」,「C」に対する出力ヘッドが印字ヘッド▲1▼、文字データ「D」,「E」,「F」に対する出力ヘッドが印字ヘッド▲2▼として決定されるものとする。
【0027】
カード3は、1番目の文字「A」の印字に際し、この文字「A」の印字位置が印字ヘッド▲1▼に対向するように移動される(図7(a)→図7(b))。この移動位置において、カード3への文字「A」の印字が、印字ヘッド▲1▼を用いて行われる。2番目の文字「B」は、文字「A」と同じく印字ヘッド▲1▼を使用するので、カード3を移動させずにそのままの状態で印字を行う。3番目の文字「C」も、文字「B」と同じく印字ヘッド▲1▼を使用するので、カード3を移動させずにそのままの状態で印字を行う。
【0028】
4番目の文字「D」は印字ヘッド▲2▼を使用するので、この文字「D」の印字位置が印字ヘッド▲2▼に対向するようにカード3を移動させて、印字を行う(図7(c))。5番目の文字「E」は、文字「D」と同じく印字ヘッド▲2▼を使用するので、カード3を移動させずにそのままの状態で印字を行う。6番目の文字「F」も、文字「E」と同じく印字ヘッド▲2▼を使用するので、カード3を移動させずにそのままの状態で印字を行う。
【0029】
この場合、カード3の1行目3−1においては、文字「A」の印字が印字ヘッド▲1▼を用いて行われ、文字「D」の印字が印字ヘッド▲2▼を用いて行われる。カード3の2行目3−2においては、文字「B」の印字が印字ヘッド▲1▼を用いて行われ、文字「E」の印字が印字ヘッド▲2▼を用いて行われる。カード3の3行目3−3においては、文字「C」の印字が印字ヘッド▲1▼を用いて行われ、文字「F」の印字が印字ヘッド▲2▼を用いて行われる。
【0030】
この結果、インクリボン2−1には「A」,「B」,「C」の文字の跡が残り、インクリボン2−2には「D」,「E」,「F」の文字の跡が残る。したがって、インクリボン2−1に残された文字の跡から、カード3に印字された氏名,会員番号,住所およびそれらの組合せ(「氏名+会員番号」、「氏名+住所」、「会員番号+住所」、「氏名+会員番号+住所」)を読み取ることはできない。同様に、インクリボン2−2に残された文字の跡からも、カード3に印字された氏名,会員番号,住所およびそれらの組合せを読み取ることはできない。
【0031】
〔印字処理動作例2〕
この熱転写プリンタにおける印字処理動作の他の例(印字処理動作例2)を図8に示すフローチャートを用いて説明する。なお、この例においても、制御部7へのカード3に対する印字情報として、図5に示した印字情報が与えられるものとする。また、この例では、RAM9に第1のバッファBF1(バッファ▲1▼)と、第2のバッファBF2(バッファ▲2▼)を確保する。
【0032】
制御部7は、先ず、バッファ▲1▼およびバッファ▲2▼を初期化する(ステップ801)。次に、制御部7は、カード3に対する印字情報を取得すると(ステップ802)、この印字情報中の第1番目の文字データ「A」について、出力ヘッドの算出を行う(ステップ803)。この出力ヘッドの算出は、印字処理動作例1と同様に、図6に示したフローチャートに従って行う。すなわち、乱数発生器18からの発生乱数が偶数であった場合には出力ヘッドを印字ヘッド▲1▼とし、奇数であった場合には出力ヘッドを印字ヘッド▲2▼とする。
【0033】
次に、制御部7は、ステップ803で算出された出力ヘッドが印字ヘッド▲1▼であるのか、印字ヘッド▲2▼であるのかをチェックする(ステップ804)。
ステップ803で算出された出力ヘッドが印字ヘッド▲1▼であれば、キャラクタジェネレータ11から文字データ「A」に応ずる文字フォントを取得し(ステップ805)、この取得した文字フォントを印字データとしてバッファ▲1▼に蓄積する(ステップ806)。
ステップ803で算出された出力ヘッドが印字ヘッド▲2▼であれば、キャラクタジェネレータ11から文字データ「A」に応ずる文字フォントを取得し(ステップ807)、この取得した文字フォントを印字データとしてバッファ▲2▼に蓄積する(ステップ808)。
【0034】
そして、ステップ803へ戻り、印字情報中の文字データの全てがバッファに蓄積されるまで同様動作を繰り返す。これにより、印字情報の2番目の文字データ「B」、3番目の文字データ「C」、4番目の文字データ「D」、5番目の文字データ「E」、6番目の文字データ「F」について、文字データ「A」と同様にして出力ヘッドが算出され、算出された出力ヘッドに対応するバッファにその印字データが蓄積される。
【0035】
そして、制御部7は、ステップ809のNOに応じてステップ810へ進み、バッファ▲1▼に蓄積されている印字データを印字ヘッド▲1▼を用いてカード3へ印字する。また、バッファ▲2▼に蓄積されている印字データを印字ヘッド▲2▼を用いてカード3へ印字する。
【0036】
図7を用いて図8のフローチャートに従った印字処理動作時のカード3の動きおよび文字の印字タイミングについて説明する。なお、この例では、ステップ803での出力ヘッドの算出により、文字データ「A」,「B」,「C」に対する出力ヘッドが印字ヘッド▲1▼、文字データ「D」,「E」,「F」に対する出力ヘッドが印字ヘッド▲2▼として決定され、バッファ▲1▼に「A」,「B」,「C」の印字データが、バッファ▲2▼に「D」,「E」,「F」の印字データが蓄積されているものとする。
【0037】
カード3は、バッファ▲1▼に蓄積されている印字データ群(「A」,「B」,「C」)の印字に際し、その印字位置が印字ヘッド▲1▼に対向するように移動される(図7(a)→図7(b))。この移動位置において、カード3への文字「A」,「B」,「C」の印字が、印字ヘッド▲1▼を用いて一度に行われる。
【0038】
次に、バッファ▲2▼に蓄積されている印字データ群(「D」,「E」,「F」)の印字に際し、その印字位置が印字ヘッド▲2▼に対向するように、カード3が移動される(図7(b)→図7(c))。この移動位置において、カード3への文字「D」,「E」,「F」の印字が、印字ヘッド▲2▼を用いて一度に行われる。
【0039】
この場合、カード3の1行目3−1においては、文字「A」の印字が印字ヘッド▲1▼を用いて行われ、文字「D」の印字が印字ヘッド▲2▼を用いて行われる。カード3の2行目3−2においては、文字「B」の印字が印字ヘッド▲1▼を用いて行われ、文字「E」の印字が印字ヘッド▲2▼を用いて行われる。カード3の3行目3−3においては、文字「C」の印字が印字ヘッド▲1▼を用いて行われ、文字「F」の印字が印字ヘッド▲2▼を用いて行われる。
【0040】
この結果、インクリボン2−1には「A」,「B」,「C」の文字の跡が残り、インクリボン2−2には「D」,「E」,「F」の文字の跡が残る。したがって、インクリボン2−1に残された文字の跡から、カード3に印字された氏名,会員番号,住所およびそれらの組合せ(「氏名+会員番号」、「氏名+住所」、「会員番号+住所」、「氏名+会員番号+住所」)を読み取ることはできない。同様に、インクリボン2−2に残された文字の跡からも、カード3に印字された氏名,会員番号,住所およびそれらの組合せを読み取ることはできない。
【0041】
なお、上述した印字処理動作例1や2では、ステップ402やステップ803での出力ヘッドの算出を図6に示したフローチャートに従って行うものとしたが、別の方式で出力ヘッドを算出するようにしてもよい。例えば、図9にそのフローチャートを示すように、取得した発生乱数をRとし(ステップ901)、印字ヘッドの数をH(この例では、H=2)とし(ステップ902)、発生乱数Rを印字ヘッドの数Hで除してその余りをC1として求め(ステップ903)、C1=0の場合には出力ヘッドを印字ヘッド▲1▼とし(ステップ905)、C1=1の場合には出力ヘッドを印字ヘッド▲2▼とする(ステップ906)。このような出力ヘッドの算出方式とすると、印字ヘッドの数HがH≧3の場合でも、発生乱数Rの値に応じて印字情報中の文字データをH個の出力ヘッドにランダムに振り分けることができる。
【0042】
〔印字処理動作例3〕
この熱転写プリンタにおける印字処理動作の別の例(印字処理動作例3)を図11および図12に分割して示すフローチャートを参照して説明する。なお、この例においては、制御部7へのカード3に対する印字情報として、図10に示すような印字情報が与えられるものとする。すなわち、カード3の1行目3−1への印字情報として「1」,「2」,「3」,「4」,「5」という文字データ列▲1▼が、2行目3−2への文字情報として「a」,「b」,「c」,「d」,「e」,「f」,「g」という文字データ列▲2▼が、3行目3−3への印字情報として「A」,「B」,「C」,「D」,「E」という文字データ列▲3▼が与えられるものとする。
【0043】
制御部7は、カード3に対する印字情報を取得すると(ステップ101)、この印字情報中からカード3の1行目3−1に印字する文字データ列▲1▼と、カード3の2行目3−2に印字する文字データ列▲2▼とを抽出する(ステップ102)。
【0044】
そして、ステップ103へ進み、出力ヘッドの算出を行う。このステップ103での出力ヘッドの算出は、例えば図6に示したフローチャートに従って行い、乱数発生器18からの乱数が偶数であれば出力ヘッドを印字ヘッド▲1▼とし、乱数発生器18からの発生乱数が奇数であれば出力ヘッドを印字ヘッド▲2▼とする。なお、ステップ103での出力ヘッドの算出は、図9に示したフローチャートに従って行うようにしてもよい。
【0045】
次に、制御部7は、ステップ103で算出された出力ヘッドが印字ヘッド▲1▼であるのか、印字ヘッド▲2▼であるのかをチェックする(ステップ104)。
ステップ103で算出された出力ヘッドが印字ヘッド▲1▼であれば、キャラクタジェネレータ11から文字データ列▲1▼の最初の文字データ「1」のフォントを取得し(ステップ105)、この取得した文字フォントを印字データとして印字ヘッド▲1▼に対して出力する(ステップ106)。そして、紙送り制御回路12を介してカード3を移動させ(ステップ107)、印字ヘッド▲1▼に文字「1」の印字位置を対向させる。そして、印字ヘッド▲1▼へ印字指令を送り、文字「1」をカード3の1行目3−1に印字する(ステップ108)。
【0046】
そして、ステップ105へ戻り、文字データ列▲1▼中の全ての文字データが印字されるまで同様動作を繰り返す。これにより、文字データ列▲1▼の2番目の文字データ「2」、3番目の文字データ「3」、4番目の文字データ「4」、5番目の文字データ「5」のカード3の1行目3−1への印字が印字ヘッド▲1▼を用いて行われる。
【0047】
文字データ列▲1▼のカード3への印字が終了すれば(ステップ109のNO)、キャラクタジェネレータ11から文字データ列▲2▼の最初の文字データ「a」のフォントを取得し(ステップ110)、この取得した文字フォントを印字データとして印字ヘッド▲2▼に対して出力する(ステップ111)。そして、紙送り制御回路12を介してカード3を移動させ(ステップ112)、印字ヘッド▲2▼に文字「a」の印字位置を対向させる。そして、印字ヘッド▲2▼へ印字指令を送り、文字「a」をカード3の2行目3−2に印字する(ステップ113)。
【0048】
そして、ステップ110へ戻り、文字データ列▲2▼中の全ての文字データが印字されるまで同様動作を繰り返す。これにより、文字データ列▲2▼の2番目の文字データ「b」、3番目の文字データ「c」、4番目の文字データ「d」、5番目の文字データ「e」、6番目の文字データ「f」、7番目の文字データ「g」のカード3の2行目3−2への印字が印字ヘッド▲2▼を用いて行われる。
【0049】
ステップ103で算出された出力ヘッドが印字ヘッド▲2▼であれば、ステップ115へ進み、ステップ115〜119の処理動作の繰り返しによって、印字ヘッド▲2▼を用いて文字データ列▲1▼のカード3の1行目3−1への印字が行われる。また、ステップ120〜124の処理動作の繰り返しによって、印字ヘッド▲1▼を用いて文字データ列▲2▼のカード3の2行目3−2への印字が行われる。
【0050】
以上の説明かわ分かるように、この処理動作例3では、ステップ103で算出された出力ヘッドが印字ヘッド▲1▼であった場合には、カード3における1行目3−1を印字ライン上の第1エリアとし、この第1エリアへの文字データ列▲1▼(氏名)の印字が印字ヘッド▲1▼によって行われ、カード3における2行目3−2を印字ライン上の第2エリアとし、この第2エリアへの文字データ列▲2▼(会員番号)の印字が印字ヘッド▲2▼によって行われる。
【0051】
また、ステップ103で算出された出力ヘッドが印字ヘッド▲2▼であった場合には、カード3における1行目3−1を印字ライン上の第1エリアとし、この第1エリアへの文字データ列▲1▼(氏名)の印字が印字ヘッド▲2▼によって行われ、カード3における2行目3−2を印字ライン上の第2エリアとし、この第2エリアへの文字データ列▲2▼(会員番号)の印字が印字ヘッド▲1▼によって行われる。
【0052】
これにより、カード3への氏名の印字と会員番号の印字が同一のインクリボンで行われることがなく、またカード3への氏名と会員番号とが2つのインクリボンにランダムに割り振られながら印字が行われるものとなる。したがって、インクリボン2−1,2−2のぞれぞれに氏名や会員番号を示す文字の跡が残っても、それは異なるカードの氏名や会員番号であって、インクリボン2−1,2−2に残された氏名や会員番号からカード3に印字された「氏名+会員番号」を読み取ることはできない。
【0053】
文字データ列▲1▼,▲2▼の印字後、制御部7は、ステップ101で取得した印字情報中から文字データ列▲3▼を抽出する(図12に示すステップ125)。そして、この文字データ列▲3▼中の文字データ毎に、印字処理動作例1で説明したと同様にして、出力ヘッドを算出し(ステップ126)、その算出した出力ヘッドを用いてカード3の3行目3−3への印字を行う(ステップ128〜131、ステップ132〜135)。
【0054】
例えば、ステップ126での出力ヘッドの算出により、文字データ列▲3▼の文字データ「A」,「B」,「D」に対する出力ヘッドが印字ヘッド▲1▼、文字「C」,「E」に対する出力ヘッドが印字ヘッド▲2▼として決定された場合には、文字「A」,「B」,「D」の印字を印字ヘッド▲1▼で行い、文字「C」,「E」の印字を印字ヘッド▲2▼で行う。
【0055】
この結果、インクリボン2−1には「A」,「B」,「D」の文字の跡が残り、インクリボン2−2には「C」,「E」の文字の跡が残る。したがって、インクリボン2−1に残された文字の跡から、カード3の3行目3−3に印字された住所を読み取ることはできない。同様に、インクリボン2−2に残された文字の跡からも、カード3の3行目3−3に印字された住所を読み取ることはできない。このように、印字処理動作例3では、インクリボン2−1や2−2からカード3に印字された住所を読み取ることができないので、氏名あるいは会員番号が読み取ることができても、個人情報(「氏名+会員番号」、「氏名+住所」、「会員番号+住所」、「氏名+会員番号+住所」)が漏れることはない。
【0056】
なお、上述した印字処理動作例1や2では、1文字毎に出力ヘッドを算出するようにしたが、すなわち1文字をデータ単位として出力ヘッドを算出するようにしたが、2文字毎、3文字毎など、その文字数を変えて出力ヘッドを算出するようにしてもよい。また、文字毎ではなく、項目毎に出力ヘッドを算出するようにしてもよい。また、印字情報をビットマップデータとし、このビットマップデータの最小単位毎に出力ヘッドを算出するようにしてもよい。
【0057】
また、上述した印字処理動作例3では、カード3への「氏名」を印字する印字ヘッドと「会員番号」を印字する印字ヘッドとをランダムに決定するようにしたが、「氏名」については印字ヘッド▲1▼、「会員番号」については印字ヘッド▲2▼というように固定させてもよい。
【0058】
〔実施の形態2〕
実施の形態1では、乱数発生器18から発生する乱数に基づいて出力ヘッドを算出するようにしたが、必ずしも乱数発生器18を使用しなくてもよく、出力ヘッドを交互に切り替えたり、選択テーブルの設定内容に従って出力ヘッドをランダムに切り替えたりするなどとしてもよい。
【0059】
図13に出力ヘッドを交互に切り替える場合のフローチャートを示す。このフローチャートは、図4に示した印字処理動作例1に対応するものであって、図4のフローチャートでは乱数を使用しているが、図13に示したフローチャートでは乱数は使用しない。
【0060】
制御部7は、印字情報を取得すると(ステップ301)、R=1とする(ステップ302)。そして、Rを2で割り(ステップ303)、割り切れたか否かをチェックする(ステップ304)。
【0061】
この場合、Rは2で割り切れないので、すなわちRが奇数であるので(ステップ304のNO)、ステップ309へ進む。ステップ309では、印字情報の1文字目の文字データに応ずる文字フォントをキャラクタジェネレータ11から取得する。そして、この取得した文字フォントを印字データとして印字ヘッド▲2▼に対して出力し(ステップ310)、カード3を移動させ(ステップ311)、印字ヘッド▲2▼にてカード3にその文字(1文字目)を印字する(ステップ312)。印字後、Rに1を加算して新たなRとし、印字文字がまだ有ることを確認のうえ(ステップ314のYES)、ステップ303に戻る。
【0062】
ステップ303では、新たなRを2で割る。この場合、Rは2で割り切れるので、すなわちRが偶数であるので(ステップ304のYES)、ステップ305へ進む。ステップ305では、印字情報の2文字目の文字データに応ずる文字フォントをキャラクタジェネレータ11から取得する。そして、この取得した文字フォントを印字データとして印字ヘッド▲1▼に対して出力し(ステップ306)、カード3を移動させ(ステップ307)、印字ヘッド▲1▼にてカード3にその文字(2文字目)を印字する(ステップ308)。印字後、Rに1を加算した新たなRとし、印字文字がまだ有ることを確認のうえ(ステップ314のYES)、ステップ303に戻る。
【0063】
以下、同様動作を繰り返すことによって、印字ヘッド▲1▼と印字ヘッド▲2▼とが交互に切り替えられて、印字情報の文字データが1文字ずつカード3に印字されて行く。この場合にも、インクリボン2−1および2−2に振り分けて文字が印字されるので、インクリボン2−1に残された文字の跡から、またインクリボン2−2に残された文字の跡から、カード3に印字された個人情報を読み取ることはできない。
【0064】
図14に選択テーブルの設定内容に従って出力ヘッドをランダムに切り替える場合のフローチャートを示す。なお、このフローチャートの実行にあたっては、図15に示すような印字ヘッド選択テーブルTB1を使用する。印字ヘッド選択テーブルTB1はROM8に予め格納させておく。
【0065】
制御部7は、印字情報を取得すると(ステップ401)、R=1とする(ステップ402)。そして、印字ヘッド選択テーブルTB1を参照し、R番目のヘッド情報を取得する。この場合、R=1であるので、印字ヘッド▲1▼を出力印字ヘッドとする。そして、出力印字ヘッドが▲1▼であるのか▲2▼であるのかをチェックし(ステップ404)、▲1▼であればステップ405へ進み、▲2▼であればステップ409へ進む。この場合、出力印字ヘッドは印字ヘッド▲1▼であるので、ステップ405へ進む。
【0066】
ステップ405〜408では、図13に示したステップ305〜308と同様にして、印字情報の1文字目のカード3への印字を印字ヘッド▲1▼を用いて行う。そして、Rに1を加算して新たなRとし(ステップ413)、印字文字がまだ有ることを確認のうえ(ステップ414のYES)、ステップ403に戻る。
【0067】
ステップ403では、印字ヘッド選択テーブルTB1を参照し、新たなR番目のヘッド情報を取得する。この場合、R=2であるので、印字ヘッド▲2▼を出力印字ヘッドとする。そして、ステップ404で出力印字ヘッドが▲2▼であることを確認し、ステップ409へ進む。ステップ409〜412では、図13に示したステップ309〜312と同様にして、印字情報の2文字目のカード3への印字を印字ヘッド▲2▼を用いて行う。そして、Rに1を加算して新たなRとし(ステップ413)、印字文字がまだ有ることを確認のうえ(ステップ414のYES)、ステップ403に戻る。
【0068】
以下、同様動作を繰り返すことによって、印字ヘッド▲1▼と印字ヘッド▲2▼とが印字ヘッド選択テーブルTB1の設定内容に従ってランダムに切り替えられて、印字情報の文字データが1文字ずつカード3に印字されて行く。この場合にも、インクリボン2−1および2−2に振り分けて文字が印字されるので、インクリボン2−1に残された文字の跡から、またインクリボン2−2に残された文字の跡から、カード3に印字された個人情報を読み取ることはできない。
【0069】
なお、この実施の形態2は、図4に示した印字処理動作例1に対応するものとして説明したが、図8に示した印字処理動作例2や図11,図12に示した印字処理動作例3に対しても同様にして適用することが可能である。
【0070】
〔実施の形態3〕
実施の形態1や2では、印字ヘッドを2つとし、この2つの印字ヘッドに対して印字情報を振り分けるようにしたが、印字ヘッドを1つとし、2つのインクリボンに対して印字情報を振り分けるようにしてもよい。
【0071】
図16にこの場合の構成例を示す。同図において、図1と同一符号は同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省略する。図1と図16を比較して分かるように、図16の構成では、符号1で印字ヘッドを示すように、印字ヘッドは1つしか設けられていない。
【0072】
この構成において、制御部7は、印字情報を取得すると(図17に示すステップ701)、この印字情報の1文字目の文字データについて、出力インクリボンの算出を行う(ステップ702)。このステップ702での出力インクリボンの算出は次のようにして行う。
【0073】
制御部7は、乱数発生器18からの発生乱数をRとしてを取得し(図18に示すステップ801)、インクリボンの数をH(この例では、H=2)とし(ステップ802)、発生乱数Rを印字ヘッドの数Hで除してその余りをC1として求め(ステップ803)、C1=0の場合には出力インクリボンをインクリボン▲1▼とし(ステップ805)、C1=1の場合には出力インクリボンをインクリボン▲2▼とする(ステップ806)。
【0074】
そして、出力インクリボンが▲1▼であるのか▲2▼であるのかをチェックし(ステップ703)、▲1▼であればステップ704へ進み、▲2▼であればステップ706へ進む。ここで、1文字目の文字データに対する出力インクリボンが▲1▼として算出されたとすると、ステップ704へ進み、印字情報の1文字目の文字データに応ずる文字フォントをキャラクタジェネレータ11から取得する。
【0075】
そして、印字ヘッド1を移動し、そのヘッド面をインクリボン2−1に対面させる。また、カード3を移動させ、印字ヘッド1を1文字目の文字データの印字位置に対向させる。そして、印字ヘッド1へ印字指令を送り、1文字目の文字データをカード3に印字する(ステップ705)。なお、図16に示された状態では、既に印字ヘッド1のヘッド面がインクリボン2−1に対面しているので、印字ヘッド1を移動させる必要はない。
【0076】
そして、印字文字がまだ有ることを確認のうえ(ステップ708のYES)、ステップ702に戻る。ステップ702では、上述と同様にして、2文字目の文字データに対する出力インクリボンを算出する。ここで、2文字目の文字データに対する出力インクリボンが▲2▼として算出されたとすると、ステップ706へ進み、印字情報の2文字目の文字データに応ずる文字フォントをキャラクタジェネレータ11から取得する。
【0077】
そして、印字ヘッド1を移動し、そのヘッド面をインクリボン2−2に対面させる。また、カード3を移動させ、印字ヘッド1を2文字目の文字データの印字位置に対向させる。そして、印字ヘッド1へ印字指令を送り、2文字目の文字データをカード3に印字する(ステップ707)。
【0078】
なお、この場合の印字ヘッド1の移動は、次のようにして行う。先ず、印字ヘッド1を少し持ち上げる。そして、印字ヘッド1を後方(紙面奥行き方向)へ移動させ、リボンカセット2から脱した地点で図示左方向へ移動させる。そして、印字ヘッド1を手前に移動させて、そのヘッド面をインクリボン2−2に対面させ、少し下げる。
【0079】
以下、同様動作を繰り返すことにより、インクリボン2−1とインクリボン2−2とをランダムに選択しながら、1文字ずつ1つの印字ヘッド1で印字を行って行く。この場合も、インクリボン2−1および2−2に振り分けて文字が印字されるので、インクリボン2−1に残された文字の跡から、またインクリボン2−2に残された文字の跡から、カード3に印字された個人情報を読み取ることはできない。
【0080】
この実施の形態3においても、実施の形態2と同様に、乱数発生器18を使用せず、出力インクリボンを交互に選択したり、選択テーブルの設定内容に従って出力インクリボンをランダムに選択するなどとしてもよい。図19に出力インクリボンを交互に選択する場合のフローチャートを示す。図20に選択テーブルの設定内容に従って出力インクリボンをランダムに選択する場合のフローチャートを示す。図20のフローチャートの実行に当たっては、図15に示した印字ヘッド選択テーブルTBに代えて、このテーブルと同様のインクリボン選択テーブルを使用する。
【0081】
なお、上述した実施の形態1,2では、印字部(印字ヘッド+インクリボン)を2つとした例で説明したが、さらに多くの印字部を設けてもよい。
また、上述した実施の形態3では、印字ヘッドを1つ、インクリボンを2つとした例で説明したが、インクリボンをさらに増やしてもよい。また、印字ヘッドを2つ、インクリボンを3つとするようにしてもよく、各種の変形が自在である。
また、上述した実施の形態1,2,3では、印字媒体をカード(紙)としたが、樹脂フィルムなどとしてもよい。
【0082】
また、上述した実施の形態1,2,3では、2つのインクリボンを1つのカセットに収容するようにしたが、別々のカセットに収容するようにしてもよい。
2つのインクリボンを1つのカセットに収容するタイプは、2つのインクリボンに対してカセットが1つでよいので、低コスト化を促進すことができる点で優れている。また、高齢者などのユーザにおいても使い易い。
【0083】
2つのインクリボンを別々のカセットに収容するタイプは、カセット1つを小型化することができるという利点がある。また、高価格とはなるが、セキュリティ性を上げることができる。すなわち、乱数や選択テーブルなどを用いた場合、インクリボン2−1とインクリボン2−2とが同時に使用済みとなることはない。したがって、インクリボン2−1とインクリボン2−2とを別々のカセットとした場合、インクリボン2−1と2−2とが同時に廃棄されることはなく、インクリボン2−1と2−2とを同時に入手することはできない。インクリボン2−1や2−2を単独で入手しても、インクリボン2−1や2−2には溶融転写されたインクの跡として印字データが不規則に分散しているので、これを解析してもカード3に印字された個人情報を得ることはできない。これによりセキュリティ性が高まる。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように本発明によれば、印字媒体に印字すべき印字情報が第1〜第N(N≧2)の印字部のどの印字部で印字させるかがデータ単位で振り分けられるものとなり、印字されたデータの跡が複数のインクリボンに分散するので、使用済みのインクリボンから個人情報等の秘密情報が漏れる虞れがない。
【0085】
また、本発明によれば、第1〜第N(N≧2)の印字部の印字ヘッドが印字を受け持つ印字ライン上の印字媒体のエリアが決定されるので、これらエリアへの印字が同一のインクリボンで行われることがなく、例えばカードに印字された「氏名」と「会員情報」とを関連づけてインクリボンから読み取ることができないようにして、個人情報等の秘密情報の漏洩を防止することができる。
【0086】
また、本発明によれば、印字媒体に印字すべき印字情報を第1〜第Nのインクリボンのどのインクリボンを用いて印字するかがデータ単位で決定されるものとなり、印字されたデータの跡が複数のインクリボンに分散するので、使用済みのインクリボンから個人情報等の秘密情報が漏れる虞れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の一実施の形態を示す熱転写プリンタにおける印字部の構成図(実施の形態1)である。
【図2】この熱転写プリンタにおける2つの印字ヘッドの配置状況および印字部に送り込まれるカードを示す平面図である。
【図3】この熱転写プリンタにおける印字制御部のブロック図である。
【図4】この熱転写プリンタにおける印字処理動作例1を説明するフローチャートである。
【図5】カードに対する印字情報を例示する図である。
【図6】出力ヘッドの算出処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】図4のフローチャートに従った印字処理動作時のカードの動きおよび文字の印字タイミングについて説明する図である。
【図8】この熱転写プリンタにおける印字処理動作例2を説明するフローチャートである。
【図9】出力ヘッドの算出処理の別の例を示すフローチャートである。
【図10】カードに対する印字情報を例示する図である。
【図11】この熱転写プリンタにおける印字処理動作例3を説明するフローチャートの前半を示す図である。
【図12】この熱転写プリンタにおける印字処理動作例3を説明するフローチャートの後半を示す図である。
【図13】出力ヘッドを交互に切り替える場合のフローチャートである。
【図14】選択テーブルの設定内容に従って出力ヘッドをランダムに切り替える場合のフローチャートである。
【図15】図14に示したフローチャートの実行にあたってROMに格納する印字ヘッド選択テーブルを示す図である。
【図16】印字ヘッドを1つとしインクリボンを2つとした場合の構成例(実施の形態3)を示す図である。
【図17】実施の形態3における印字処理動作を説明するフローチャートである。
【図18】実施の形態3における出力インクリボンの算出処理を示すフローチャートである。
【図19】実施の形態3において出力インクリボンを交互に選択す場合のフローチャートである。
【図20】実施の形態3において選択テーブルの設定内容に従って出力インクリボンをランダムに選択する場合のフローチャートである。
【符号の説明】
1…印字ヘッド、1−1…第1の印字ヘッド(印字ヘッド▲1▼)、1−2…第2の印字ヘッド(印字ヘッド▲2▼)、2…リボンカセット、2−1…第1のインクリボン、2−2…第2のインクリボン、2−3〜2−6…リール、2−7…ラチット、3…印字媒体(カード)、3−1…1行目、3−2…2行目、3−3…3行目、4−1…第1プラテンローラ、4−2…第2プラテンローラ、5…第1の印字部、6…第2の印字部、7…制御部、8…ROM、9…RAM、10…インターフェイス、11…キャラクタジェネレータ、12…紙送り制御回路、13…紙送りパルスモータ、14…リボン制御回路、15…第1リボン巻き取りパルスモータ、16…第2リボン巻き取りパルスモータ、17…印字制御回路、18…乱数発生器(1μsフリーカウンタ)、BF1…第1のバッファ(バッファ▲1▼)、BF2…第2のバッファ(バッファ▲2▼)、TB1…印字ヘッド選択テーブル。

Claims (6)

  1. インクリボンとこのインクリボンに塗布されたインクを印字媒体に転写する印字ヘッドとを有する第1〜第N(N≧2)の印字部を備えた記録装置において、
    前記印字媒体に印字すべき印字情報を前記第1〜第Nの印字部のどの印字部で印字させるかをデータ単位で振り分けるデータ振分手段
    を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. インクリボンとこのインクリボンに塗布されたインクを印字媒体に転写する印字ヘッドとを有し、前記印字ヘッドの前記印字媒体の移動方向に直交する方向を印字ラインとし、この印字ライン上の前記印字媒体の複数エリアに同時にデータを印字することの可能な第1〜第N(N≧2)の印字部を備えた記録装置において、
    前記第1〜第Nの印字部の印字ヘッドが印字を受け持つ前記印字ライン上の前記印字媒体のエリアを決定する印字エリア決定手段
    を備えたことを特徴とする記録装置。
  3. 第1〜第N(N≧2)のインクリボンとこれらのインクリボンに塗布されたインクを印字媒体に転写する印字ヘッドとを有する記録装置において、
    前記印字媒体に印字すべき印字情報を前記第1〜第Nのインクリボンのどのインクリボンを用いて印字するかをデータ単位で決定するインクリボン決定手段
    を備えたことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1に記載された記録装置において、
    乱数を発生する乱数発生手段を有し、
    前記データ振分手段は、前記乱数発生手段が発生する乱数に基づいて前記印字媒体に印字すべき印字情報を前記第1〜第Nの印字部のどの印字部で印字させるかをデータ単位で振り分ける
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項2に記載された記録装置において、
    乱数を発生する乱数発生手段を有し、
    前記印字エリア決定手段は、前記乱数発生手段が発生する乱数に基づいて前記第1〜第Nの印字部の印字ヘッドが印字を受け持つ前記印字ライン上の前記印字媒体のエリアを決定する
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項3に記載された記録装置において、
    乱数を発生する乱数発生手段を有し、
    前記インクリボン決定手段は、前記乱数発生手段が発生する乱数に基づいて前記印字媒体に印字すべき印字情報を前記第1〜第Nのインクリボンのどのインクリボンを用いて印字するかをデータ単位で決定する
    ことを特徴とする記録装置。
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