JP2004080601A - 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】原稿のオリジナルデータ部とそれに手書きで加えた手書きメモ部を区別して抽出することができ、また原稿のオリジナルデータ部のみ、または手書きメモ部のみ、あるいは原稿のオリジナルデータ部と手書きメモ部の双方を選択出力することができる画像入出力装置等を提供する。
【解決手段】原稿に付加されたコード情報を解読し、解読したコード情報に基づき、予め保存手段に保存された前記原稿のオリジナルデータを抽出する。抽出したオリジナルデータと画像読み取り手段によって読み取られた前記原稿の画像データとを比較してその差分をとり、前記原稿のオリジナル原稿部とそれ以外の追記部を判別する。そして、前記原稿のオリジナル原稿部と追記部の何れか一方または両方を選択して出力する。
【選択図】 図2
【解決手段】原稿に付加されたコード情報を解読し、解読したコード情報に基づき、予め保存手段に保存された前記原稿のオリジナルデータを抽出する。抽出したオリジナルデータと画像読み取り手段によって読み取られた前記原稿の画像データとを比較してその差分をとり、前記原稿のオリジナル原稿部とそれ以外の追記部を判別する。そして、前記原稿のオリジナル原稿部と追記部の何れか一方または両方を選択して出力する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークまたは公衆回線等の通信媒体に接続された画像入出力装置等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ネットワークまたは公衆回線に接続された画像入出力装置を備えた画像処理システム(マルチファンクションシステム)は、従来より一般的に知られている。かかるシステムの画像入出力装置においては、原稿から読み取った画像データを印刷出力したり、あるいは電子メールに添付して送信したりすることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】
しかしながら、上記従来の画像入出力装置では、原稿が大元の原稿に手書きでメモ書きをしたものである場合には、読み取った原稿画像データを印刷出力する際に、公にできないメモ書き部分も出力してしまう、またメモの上書きによってオリジナル原稿が解読できなくなる、といった問題があった。
【0004】
すなわち、従来の画像入出力装置では、原稿上の手書きメモ部とオリジナル原稿部を識別することができず、読み取った画像データから手書きメモ部を削除したり、オリジナル原稿とは別に保存あるいは印刷するといったことができない。
【0005】
本発明は上記従来の問題点に鑑み、原稿のオリジナルデータ部とそれに手書きで加えた手書きメモ部を区別して抽出することができ、また原稿のオリジナルデータ部のみ、または手書きメモ部のみ、あるいは原稿のオリジナルデータ部と手書きメモ部の双方を選択出力することができる画像入出力装置等を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置では、原稿を読み取って画像データを生成する画像読み取り手段と、前記原稿に付加された特定情報を解読する解読手段と、前記解読手段で解読した特定情報に基づき、予め保存手段に保存された前記原稿のオリジナルデータを抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出したオリジナルデータと前記画像読み取り手段によって読み取られた画像データとを比較してその差分をとり、前記原稿のオリジナル原稿部とそれ以外の追記部を判別する判別手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
本発明の画像処理装置では、原稿を読み取って画像データを生成する画像読み取り手段と、前記画像読み取り手段で読み取られた画像データを前記原稿のオリジナルデータとして保存手段に保存する保存制御手段と、前記オリジナルデータの所在あるいは作成者に関する情報を含む特定情報を付加して前記画像データをプリント出力するプリント手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明の画像処理装置では、外部装置から受信した原稿ファイルを当該原稿のオリジナルデータとして保存手段に保存する保存制御手段と、前記オリジナルデータの所在あるいは作成者に関する情報を含む特定情報を付加して前記原稿ファイルをプリント出力するプリント手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明の画像処理システムでは、原稿の画像データを入力しこの画像データに対して所定の出力処理を行う画像入出力装置と、前記画像入出力装置と通信媒体を介して接続されたサーバ装置とクライアント装置を備えた画像処理システムにおいて、前記画像入出力装置は、原稿を読み取って画像データを生成する画像読み取り手段と、前記原稿に付加された特定情報を解読する解読手段と、前記解読手段で解読した特定情報に基づき、予め前記サーバ装置に保存された前記原稿のオリジナルデータを抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出したオリジナルデータと前記画像読み取り手段によって読み取られた画像データとを比較してその差分をとり、前記原稿のオリジナル原稿部とそれ以外の追記部を判別する判別手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明の画像処理方法では、原稿のオリジナルデータを保存手段に保存すると共に、前記オリジナルデータの所在あるいは作成者に関する情報を含むコード情報を付加して前記オリジナルデータを予めプリント出力しておき、前記プリント出力された原稿を前記画像読み取り手段で読み取ると共に、該原稿に付加された前記コード情報を解読する解読行程と、前記解読行程で解読したコード情報に基づき、前記保存手段に保存された前記オリジナルデータを抽出する抽出行程と、前記抽出手段によって抽出したオリジナルデータと前記画像読み取り手段によって読み取られた画像データとを比較してその差分をとり、前記原稿のオリジナル原稿部とそれ以外の追記部を判別する判別行程とを実行することを特徴とする。
【0011】
本発明の制御プログラムでは、コンピュータで実行可能な制御プログラムであって、原稿を読み取って画像データを生成する画像読み取りステップと、前記原稿に付加された特定情報を解読する解読ステップと、前記解読ステップで解読した特定情報に基づき、予め保存手段に保存された前記原稿のオリジナルデータを抽出する抽出ステップと、前記抽出ステップによって抽出したオリジナルデータと前記画像読み取りステップによって読み取られた画像データとを比較してその差分をとり、前記原稿のオリジナル原稿部とそれ以外の追記部を判別する判別ステップとを備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
<画像入出力システムの全体構成>
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像入出力装置の全体構成を示すブロック図である。
【0014】
この画像入出力装置は、コントローラ部110、操作部180、リーダ部200、及びプリンタ部300で構成されている。
【0015】
リーダ部200は、原稿画像を光学的に読み取り、画像データに変換する装置であり、原稿を読み取るための機能を持つスキャナユニット210と、原稿を搬送するための機能を持つ原稿給紙ユニット250と、電子透かし情報やバーコードの情報を読み取るコード解読ユニット280とで構成される。
【0016】
プリンタ部300は、記録紙を搬送し、その上に画像データを可視画像として印字して装置外に排紙する装置であり、複数種類の記録紙カセットを持つ給紙ユニット310と、画像データを記録紙に転写、定着させる機能を持つマーキングユニット320と、印字された記録紙をソート、ステイプルして機外へ出力する機能を持つ排紙ユニット330とで構成される。
【0017】
コントローラ部110は、リーダ部200及びプリンタ部300に電気的に接続され、さらにネットワーク400を介して、クライアントPC401,402とサーバ410に接続されている。なお、サーバ410は、本画像入出力装置100内に設置される場合もある。
【0018】
コントローラ部110は、リーダ部200を制御して原稿の画像データを読み込み、プリンタ部300を制御して画像データを記録用紙に出力して複写機能を提供する。そして、この複写機能によって原稿を複写する際に、コントローラ部110は、原稿の画像データをサーバ410あるいはコントローラ部110内のDRAM122(後述する図5参照)に蓄積し、その原稿のオリジナルデータの所在及び作成者やアクセス権限等の情報をコード情報として、電子透かし技術あるいはバーコード等を用いて、出力される用紙に付加する機能を備えている。
【0019】
さらに、コントローラ部110は、リーダ部200から読み取った画像データをコードデータに変換し、ネットワーク400を介してクライアント401,402へ送信するスキャナ機能と、クライアント401,402からネットワーク400を介して受信したコードデータを画像データに変換し、プリンタ部300へ出力するプリンタ機能を提供する。そして、クライアント401,402からファイルをプリントアウトする際に、コントローラ部110は、原稿の画像データをサーバ410あるいはコントローラ部110内のDRAM122に蓄積し、その原稿のオリジナルデータの所在及び作成者やアクセス権限等の情報をコード情報として、電子透かし技術あるいはバーコード等を用いて、出力される用紙に付加する機能を備えている。
【0020】
また、コントローラ部110は、原稿の読み取り画像データに付加されたコード情報をコード解読ユニット280で読み取り、その情報に応じてサーバ410からオリジナルデータを読み出して、プリンタ部300あるいはクライアント401,402へ送信する機能を提供し、さらに、手書きメモ部識別モードの設定時には、サーバ410等から読み出したオリジナルデータとスキャナユニット210で読み取った画像信号を比較し差分をとって原稿のオリジナル原稿部と手書きメモ部を識別する機能も提供する。
【0021】
操作部180は、液晶タッチパネルで構成され、コントローラ部110に接続されて画像入出力装置100を操作するためのユーザI/Fを提供する。そして、前記手書きメモ部識別モードを選択設定する機能を有し、操作者による選択操作により、原稿のオリジナル原稿部及び手書きメモ部の何れか一方または両方をプリンタ部300でプリント出力するように設定することが可能である。
【0022】
なお、前記手書きメモ部識別モードの選択設定は、ネットワーク上のクライアント401,402からも可能である。
【0023】
<手書きメモ部識別処理>
次に、本実施形態の特徴的な動作について、図2のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、図2は、スキャナユニット210で読み込んだ画像データから、原稿に追記された手書きメモ部を識別するコントローラ部110の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートに従ったプログラムを、例えば後述するハードディスク132に格納し動作することにより、次の制御方法を実現させることが可能となる。
【0024】
まず、スキャナユニット210で読み取った画像原稿を複写する場合には、その原稿のオリジナルデータの所在あるいは作成者やアクセス権限等の情報がコード情報として、電子透かしあるいはバーコード等で追加されてプリント出力される。これと同時に、スキャナユニット210で読み取った画像データは、当該原稿のオリジナルデータとして予めサーバ410に蓄えられる。
【0025】
また、クライアント401または402からオリジナル原稿(ファイル)をLAN400を介してプリンタ部300でプリント出力する場合も、同様にして、その原稿のオリジナルデータの所在あるいは作成者やアクセス権限等の情報がコード情報として、電子透かしあるいはバーコード等で追加されてプリント出力される。
【0026】
そして、上記コード情報が付加されて出力された用紙に対して、原稿作成者等によって手書きメモ等の追記がなされた後、例えばこの手書きメモ部分を印刷する場合には、当該原稿を原稿給送ユニット250にセットし、操作部180において手書きメモ部識別モードを選択して、スタートする。
【0027】
前記手書きメモ部が追記された原稿は、スキャナユニット210で読み取られ(ステップS11)、読み取った原稿(図3(a)参照)の中から、バーコードあるいは電子透かし技術等によって付加されたコード情報をコード解読ユニット280で解読し(ステップS12,ステップS13)、そのコード情報を基にサーバ410から原稿のオリジナルデータ(図3(b)参照)を抽出する(ステップS14)。このオリジナルデータを、スキャナユニット210で読み込んだ手書きメモ部を有する画像データから差し引くことによって(ステップS15)、追記された手書きメモ部のデータ(図3(c)参照)を識別して、オリジナル原稿部とは別に例えばコントローラ部110のDRAM122(図5参照)に保存する(ステップS16)。
【0028】
その後は、操作部180から、上記識別した手書きメモ部の出力処理の形式を選択する。例えば、▲1▼図3(c)に示すような原稿の手書きメモ部のみを印刷するケース、▲2▼図3(b)に示すようなオリジナル原稿部のみを印刷するケース、▲3▼図3(a)に示すようなオリジナル原稿部に手書きメモ部を加えて印刷するケース、の3つケースの中から一つを選択可能である。
【0029】
なお、操作部180から出力処理の形式を選択するのではなく、例えばリーダ部200、またはドライバソフトで出力処理の形式を選択するようにしても良い。あるいは、原稿作成者が選択した出力処理の形式を、予めオリジナル原稿に情報として付加しておき、この情報を解読して自動的に出力処理の形式を選択するようにすることも可能である。
【0030】
このように本実施形態では、原稿のオリジナルデータ部とそれに手書きで加えた手書きメモ部とを区別して抽出することができ、さらには、原稿のオリジナルデータ部のみ、または手書きメモ部のみ、あるいは原稿のオリジナルデータ部と手書きメモ部の双方を選択して出力することも可能である。
【0031】
以下、図4〜図12を用いて、本実施形態の画像入出力装置100の構成を詳細に説明する。
【0032】
<リーダ部200及びプリンタ部300の断面構成>
図4は、リーダ部200及びプリンタ部300の断面概観図である。
【0033】
リーダ部の原稿給送ユニット250は原稿を先頭順に1枚ずつプラテンガラス211上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス211上の原稿を排出するものである。原稿がプラテンガラス211上に搬送されると、ランプ212を点灯し、そして光学ユニット213の移動を開始させて、原稿を露光走査する。この時の原稿からの反射光は、ミラー214、215、216及びレンズ217によってCCDイメージセンサ(以下CCDという)218へ導かれる。このように、走査された原稿の画像はCCD218によって読み取られる。
【0034】
222はリーダ画像処理回路部であり、CCD218から出力される画像データに所定の処理を施し、スキャナI/Fを介してコントローラ部110へと出力するところである。
【0035】
352はプリンタ画像処理回路部であり、プリンタI/F145を介してコントローラ部110から送られる画像信号をレーザドライバへと出力するところである。
【0036】
プリンタ部300のレーザドライバ317はレーザ発光部313〜316を駆動するものであり、プリンタ画像処理部352から出力された画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部313〜316を発光させる。このレーザ光はミラー340〜351によって感光ドラム325〜328に照射され、感光ドラム325、326、327、328にはレーザ光に応じた潜像が形成される。321、322、323、324は、それぞれブラック(Bk)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)のトナーによって、潜像を現像するための現像器であり、現像された各色のトナーは、用紙に転写されフルカラーのプリントアウトがなされる。
【0037】
用紙カセット360、361及び手差しトレイ362の何れかより、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで給紙された用紙は、レジストローラ333を経て、転写ベルト334上に吸着され、搬送される。そして、感光ドラム325、326、327、328に付着された現像剤を記録紙に転写する。現像剤の乗った記録紙は定着部335に搬送され、定着部335の熱と圧力により現像剤は記像紙に定着される。定着部335を通過した記録紙は排出ローラ336によって排出され、排紙ユニット370は排出された記録紙を束ねて記録紙の仕分けをしたり、仕分けされた記録紙のステイプルを行う。
【0038】
また、両面記録が設定されている場合は、排出ローラ336のところまで記録紙を搬送した後、排出ローラ336の回転方向を逆転させ、フラッパ337によって再給紙搬送路338へ導く。再給紙搬送路338へ導かれた記録紙は上述したタイミングで転写ベルト334へ給紙される。
【0039】
<リーダ画像処理部の構成>
図5は、図4に示したリーダ画像処理部222の詳細な構成を示すブロック図である。
【0040】
このリーダ画像処理部222では、プラテンガラス211上の原稿はCCD218に読み取られて電気信号に変換される(CCD218はカラーセンサの場合、RGBのカラーフィルタが1ラインCCD上にRGB順にインラインに乗ったものでも、3ラインCCDで、それぞれRフィルタ・Gフィルタ・BフィルタをそれぞれのCCD毎に並べたものでも構わないし、フィルタがオンチップ化または、フィルタがCCDと別構成になったものでも構わない)。そして、その電気信号(アナログ画像信号)は画像処理部222に入力され、クランプ&Amp.&S/H&A/D部401でサンプルホールド(S/H)され、アナログ画像信号のダークレベルを基準電位にクランプし、所定量に増幅され(上記処理順番は表記順とは限らない)、A/D変換されて、例えばRGB各8ビットのディジタル信号に変換される。そして、RGB信号はシェーディング部402で、シェーディング補正及び黒補正が施された後、コントローラ部110へと出力される。
【0041】
<コントローラ部110の構成>
図6は、コントローラ部110の構成を示すブロック図である。
【0042】
メインコントローラ111は、主にCPU112と、バスコントローラ113、各種I/Fコントローラ回路とから構成される。
【0043】
CPU112とバスコントローラ113はコントローラ部110全体の動作を制御するものであり、CPU112はROM120からROM I/F121を経由して読み込んだプログラムに基づいて動作する。また、クライアント401,402から受信したPDL(ページ記述言語)コードデータを解釈し、ラスターイメージデータに展開する動作も、このプログラムに記述されており、ソフトウェアによって処理される。バスコントローラ113は各I/Fから入出力されるデータ転送を制御するものであり、バス競合時の調停やDMAデータ転送の制御を行う。また、手書きメモ部識別モードをユーザにより選択されたときは、スキャナ画像処理部157で解読された原稿の付加情報を基に、ネットワーク上あるいは機内サーバ410から原稿のオリジナルデータを抽出する。
【0044】
DRAM122はDRAMI/F123によってメインコントローラ111と接続されており、CPU112が動作するためのワークエリアや、画像データを蓄積するためのエリアとして使用される。調歩同期シリアル通信コントローラ114はリーダ部200、プリンタ部300の各CPUとシリアルバス172,173を介して制御コマンドを送受信し、操作部180のタッチパネルやキー入力の通信を行う。
【0045】
NetworkContorller125はI/F127によってメインコントローラ111と接続され、コネクタ126によって外部ネットワークと接続される。ネットワークとしては一般的にLANやイーサネット(登録商標)が挙げられる。シリアルコネクタ124はメインコントローラ111と接続されて、外部機器との通信を行う。シリアルバスとしては一般的にUSBが挙げられる。
【0046】
FAN128はメインコントローラ111に接続され、コントローラ部110を冷却するのに用いる。温度監視IC142はシリアルバス143によってメインコントローラ111に接続されている。温度監視IC142はFAN128の制御や、リアルタイムクロックモジュール137の温度補正等に用いられる。汎用高速バス130には、拡張ボードを接続するための拡張コネクタ135とI/O制御部126、HDコントローラ131、Codec133とが接続される。汎用高速バスとしては、一般的にPCIバスが挙げられる。
【0047】
Codec133は、DRAM122に蓄積されたラスターイメージデータをMH/MR/MMR/JBIG/JPEG等の方式で圧縮し、また逆に圧縮され蓄積されたコードデータをラスターイメージデータに伸長する。SRAM134はCodec133の一時的なワーク領域として使用される。DRAM122との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
【0048】
HDコントローラ131は、外部記憶装置を接続するためのものである。本実施形態においては、このI/Fを介してハードディスクドライブ132を接続している。ハードディスク132はプログラムを格納したり、画像データを記憶するのに用いている。
【0049】
I/O制御部126は、データバス144の制御を行い、ポート145や割り込み146の制御を行う。パネルI/F141は、LCDコントローラ140に接続され、操作部180上の液晶画面に表示を行うためのI/Fと、ハードキーやタッチパネルキーの入力を行うためのキー入力I/F171とから構成される。
【0050】
操作部180は液晶表示部と液晶表示部上に張り付けられたタッチパネル入力装置と、複数個のハードキーを有する。タッチパネルまたはハードキーにより入力された信号は前述したパネルI/F171を介してCPU112に伝えられ、液晶表示部はパネルI/F141から送られてきた画像データを表示するものである。液晶表示部には、本画像形成装置の操作における機能表示や画像データ等を表示する。
【0051】
リアルタイムクロックモジュール137は、機器内で管理する日付と時刻を更新/保存するためのもので、バックアップ電池138によってバックアップされている。SRAM139はバックアップ電池138でバックアップされ、ユーザモードや各種設定情報や、ハードディスクドライブ132のファイル管理情報等を蓄積している。
【0052】
GraphicProcessor151は、DRAM122に蓄積された画像データに対して、画像回転、画像変倍、色空間変換、二値化、スキャナ画像入力、プリンタ画像出力の処理を行う。DRAM152はGraphicProcessor151の一時的なワーク領域として使用される。GraphicProcessor151はI/F150を介してメインコントローラ111と接続され、DRAM122との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
【0053】
コネクタ160と155は、それぞれリーダ部200とプリンタ部300とに接続され、同調歩同期シリアルI/F(173,172)とビデオI/F(163,162)とから構成される。スキャナ画像処理部157は、コネクタ160を介してリーダ部200と接続され、また、スキャナバス161によってGraphicProcessor151と接続されており、リーダ部200から受け取った画像に対して所定の処理を施す機能を有し、さらに、リーダ部200から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、スキャナバス161に出力する機能も有する。また、リーダ部200で読み込まれたコードを解読し、原稿の付加情報をメインコントローラへ出力する。
【0054】
FIFO158はスキャナ画像処理部157と接続され、リーダ部200から送られてくるビデオ信号のライン補正を行うのに用いられる。プリンタ画像処理部153は、コネクタ155を介してプリンタ部300と接続され、また、プリンタバス156によってGraphicProcessor151と接続されており、GraphicProcessor151から出力された画像データに所定の処理を施して、プリンタ部300へ出力する機能を有し、さらに、プリンタ部300から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、プリンタバス162に出力する機能も有する。また、原稿の情報をコード情報として付加してプリントする機能も有する。
【0055】
DRAM154はプリンタ画像処理部153に接続され、ビデオ信号を一定時間遅延させるのに用いられる。DRAM122上に展開されたラスターイメージデータのプリンタ部300への転送は、バスコントローラ113によって制御され、GraphicProcessor151、プリンタ画像処理部153、コネクタ155を経由して、プリンタ部300へDMA転送される。
【0056】
<スキャナ画像処理部の構成>
図7は、スキャナ画像処理部157の詳細な構成を示すブロック図である。
【0057】
リーダ部200からコネクタ160を介して送られる画像信号に対して、つなぎ&MTF補正部601で読取速度に応じてライン毎の遅延量を調整し、読取速度によって変化したMTFを補正する。CCD218が3ラインCCDの場合、つなぎ処理は3ラインの読取位置が同じになるように信号タイミングを補正する。FIFO158はライン遅延のバッファとして用いる。読取位置タイミングが補正されたディジタル信号は入力マスキング部602によって、CCD218の分光特性及びランプ212及びミラー214、215、216の分光特性を補正する。入力マスキング部602の出力はACSカウント部405及びGraphicProcessor151へと送られる。
【0058】
<ACSカウント部の構成>
図8は、ACS(オートカラーセレクト)カウント部の構成を示すブロック図である。
【0059】
オートカラーセレクト(以下ACS)は、原稿がカラーなのか白黒なのかを判断する。つまり画素毎の彩度を求めてある閾値以上の画素がどれだけ存在するかでカラー判定を行うものである。しかし、白黒原稿であっても、MTF等の影響により、ミクロ的に見るとエッジ周辺に色画素が多数存在し、単純に画素単位でACS判定を行うのは難しい。このACS手法はさまざまな方法が提供されているが、本実施形態ではACSの方法には拘らないため、一般的な手法で説明を行う。
【0060】
前記したように、白黒画像でもミクロ的に見ると色画素が多数存在するわけであるから、その画素が本当に色画素であるかどうかは、注目画素に対して周辺の色画素の情報で判定する必要がある。501はそのためのフィルタであり、注目画素に対して周辺画素を参照するためにFIFOの構造をとる。502はメインコントローラ111からセットされた507〜510のレジスタに設定された値と、リーダ部200から送られたビデオ制御信号512を基に、ACSをかける領域信号505を作成する回路である。503の色判定部は、ACSをかける領域信号505に基づき、注目画素に対してフィルタ501のメモリ内の周辺画素を参照し、注目画素が色画素か白黒画素かを決定するための色判定部である。504は503の色判定部が出力した色判定信号の個数を数えるカウンタである。
【0061】
メインコントローラ111は読み込み範囲に対してACSをかける領域を決定し、507〜510のレジスタに設定する(本実施形態では、原稿に対して独立で範囲を決める構成をとる)。また、メインコントローラ111はACSをかける領域内での色判定信号の個数を計数するカウンタの値を、所定の閾値と比較し、当該原稿がカラーなのか白黒なのかを判断する。
【0062】
507〜510のレジスタには、主走査方向、副走査方向それぞれについて、色判定部503が判定を開始する位置、判定を終了する位置を、リーダ部200から送られたビデオ制御信号512に基づいて設定しておく。本実施形態では、実際の原稿の大きさよりもそれぞれ10mm程度小さめに設定している。
【0063】
<プリンタ画像処理部の構成>
図9は、プリンタ画像処理部153の詳細な構成を示すブロック図である。
【0064】
GraphicProcessor151から、プリンタバス156を介して送られる画像信号は、まずLOG変換部701に入力される。LOG変換部701では、LOG変換でRGB信号からCMY信号に変換する。次にモアレ除去部702でモアレが除去される。703はUCR&マスキング部で、モアレ除去処理されたCMY信号はUCR処理でCMYK信号が生成され、マスキング処理部でプリンタの出力にあった信号に補正される。UCR&マスキング部703で処理された信号はγ補正部704で濃度調整された後フィルタ部705でスムージングまたはエッジ処理される。出力切り替え706で、感光ドラム325〜328のドラム間の距離dを補正するためにDRAM154にCMYK画像毎に一旦画像を蓄積し、ドラム間の距離を補正した画像をコネクタ155を介してプリンタ部300へ送る。
【0065】
<GraphicProcessorの構成>
図10は、GraphicProcessor151の詳細な構成を示すブロック図である。
【0066】
GraphicProcessor151は、画像回転、画像変倍、色空間変換、二値化、スキャナ画像入力、及びプリンタ画像出力の各処理をそれぞれ行うモジュールを有する。DRAM152はDRAMコントローラ808を介して各々のモジュールの一時的なワーク領域として使用される。各々のモジュールが用いるDRAM152のワーク領域が競合しないよう、予め各々のモジュール毎にワーク領域が静的に割り当てを行う。GraphicProcessor151はI/F150を介してメインコントローラ111と接続され、DRAM122との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
【0067】
バスコントローラ113は、GraphicProcessor151の各々のモジュールにモード等を設定する制御及び、各々のモジュールに画像データを転送するためのタイミング制御を行う。
【0068】
入力インターフェース810はI/F150から入力された画像データをCrossBerSwitch809に入力する。画像データ形式は2値ラスターイメージデータ、多値ラスターイメージデータ、JPEG等を扱い、JPEG画像の場合は入力インターフェース810にてラスターイメージデータに変換してCrossBerSwitch809にデータ出力する。
【0069】
出力インターフェース811はCrossBerSwitch809から入力された画像データをI/F150に出力する。CrossBerSwitch809から入力される画像データ形式はラスターイメージデータであるが、出力インターフェース811でJPEG圧縮を行ってI/F150にデータ出力することも行える。
【0070】
<画像回転部801の処理>
次に、図10に示したGraphicProcessor151中の画像回転部801の処理手順について、図11及び図12を参照して説明する。
【0071】
I/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113に画像回転制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113は画像回転部801に対して画像回転に必要な設定(例えば画像サイズや回転方向・角度等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM122もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。なお、ここでは回転を行う画像サイズを32画素×32ラインとし、また、画像バス2008上に画像データを転送させる際に24byte(RGB各々8bitで1画素分)を単位とする画像転送を行うものとする。
【0072】
上述のように、32画素×32ラインの画像を得るためには、上述の単位データ転送を32×32回行う必要があり、且つ不連続なアドレスから画像データを転送する必要がある(図11参照)。
【0073】
不連続アドレッシングにより転送された画像データは、読み出し時に所望の角度に回転されているように、SRAM136に書き込まれる。例えば、90度反時計方向回転であれば、転送される画像データを、図12のようにY方向に書き込んでいく。読み出し時にX方向に読み出すことで、画像が回転される。
【0074】
32画素×32ラインの画像回転(DRAM152への書き込み)が完了した後、画像回転部801はDRAM152から上述した読み出し方法で画像データを読み出し、バスコントローラ113に画像を転送する。
【0075】
回転処理された画像データを受け取ったバスコントローラ113は、連続アドレッシングを以て、DRAM122もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0076】
こうした一連の処理は、CPU112からの処理要求が無くなるまで(必要なページ数の処理が終わったとき)繰り返される。
【0077】
<画像変倍部802の処理>
次に、図10に示したGraphicProcessor151中の画像変倍部802における処理手順を説明する。
【0078】
I/F151を介して、CPU112からバスコントローラ113に画像変倍制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113は画像変倍部802に対して画像変倍に必要な設定(主走査方向の変倍率、副走査方向の変倍率、変倍後の画像サイズ等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM122もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0079】
画像変倍部802は、受け取った画像データを一時DRAM152に格納し、これを入力バッファとして用いて、格納したデータに対して主走査、副走査の変倍率に応じて必要な画素数、ライン数の分の補間処理を行って画像を拡大もしくは縮小することで、変倍処理とする。変倍後のデータは再度DRAM152へ書き戻し、これを出力バッファとして画像変倍部802はDRAM152から画像データを読み出し、バスコントローラ113に転送する。
【0080】
変倍処理された画像データを受け取ったバスコントローラ113は、DRAM122もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0081】
<色空間変換部803の処理>
次に、図10に示したGraphicProcessor151中の色空間変換部803における処理手順を説明する。
【0082】
I/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113に色空間変換制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113は色空間変換部803及びLUT(ルック・アップ・テーブル)804に対して色空間変換処理に必要な設定(後述のマトリックス演算の係数、LUT804のテーブル値等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM122もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0083】
色空間変換部803は、受け取った画像データ1画素毎に対して、まず図13に示す式で表される3×3のマトリックス演算を施す。
【0084】
この式において、R、G、Bが入力、X、Y、Zが出力、a11、a12、a13、a21、a22、a23、a31、a32、a33、b1、b2、b3、c1、c2、c3がそれぞれ係数である。
【0085】
上記演算によって、例えばRGB色空間からYuv色空間への変換など、各種の色空間変換を行うことができる。
【0086】
次に、マトリックス演算後のデータに対して、LUT804による変換を行う。これによって、非線形の変換をも行うことができる。当然、スルーのテーブルを設定することにより、実質的にLUT変換を行わないこともできる。
【0087】
その後、色空間変換部803は色空間変換処理された画像データをバスコントローラ113に転送する。
【0088】
色空間変換処理された画像データを受け取ったバスコントローラ113は、DRAM122もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0089】
<画像二値化部805の処理>
次に、図10に示したGraphicProcessor151中の画像二値化部805における処理手順を説明する。
【0090】
I/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113に二値化制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113は画像二値化部805に対して二値化処理に必要な設定(変換方法に応じた各種パラメータ等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM122もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0091】
画像二値化部805は、受け取った画像データに対して二値化処理を施す。本実施形態では、二値化の手法としては、画像データを所定の閾値と比較して単純に二値化するものとする。もちろん、ディザ法、誤差拡散法、誤差拡散法を改良したものなど、何れの手法によっても構わない。
【0092】
その後、画像二値化部805は二値化処理された画像データをバスコントローラ113に転送する。
【0093】
二値化処理された画像データを受け取ったバスコントローラ113は、DRAM122もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0094】
<スキャナ入力部806の処理>
次に、図10に示したGraphicProcessor151中のスキャナ入力部806における処理手順を説明する。
【0095】
I/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113にスキャナ入力制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113はスキャナ入力部806に対して必要な設定(入力処理に応じた各種パラメータ等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。その後、スキャナ画像処理部157から入力される同期信号に同期して画像データがスキャナ入力部806に入力される。スキャナ入力部806は受け取った画像データを入力バッファとして一旦DRAM152に格納する。その後スキャナ入力部はDRAM152に格納した画像をバスコントローラ113に転送する。スキャナ入力画像データを受け取ったバスコントローラ113は、DRAM122もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0096】
<プリンタ出力部807の処理>
次に、図10に示したGraphicProcessor151中のプリンタ出力部807における処理手順を説明する。
【0097】
I/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113にプリンタ出力制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113はプリンタ出力部807に対して必要な設定(出力処理に応じた各種パラメータ等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM122もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0098】
プリンタ出力部807は受け取った画像データを一旦DRAM152に格納する。その後プリンタ画像処理部153から入力される同期信号に応じてDRAM152に格納した画像をプリンタ画像処理部153に出力する。
【0099】
なお、本発明は、上述した実施形態の装置に限定されず、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、一つの機器から成る装置に適用しても良い。前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体をシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、完成されることは言うまでもない。
【0100】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMを用いることができる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0101】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、次のプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPUなどが処理を行って実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0102】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、原稿のオリジナル原稿部と、それに手書きで加えた手書きメモ部分などの追記部とを区別して抽出することができ、また原稿のオリジナル原稿部のみ、または追記部のみ、あるいは原稿のオリジナル原稿部と追記部の双方を選択して出力することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る画像入出力装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】手書きメモ部の識別処理を示すフローチャートである。
【図3】原稿のオリジナル原稿部と追記した手書きメモ部の判別例を示す図である。
【図4】リーダ部200及びプリンタ部300の断面概観図である。
【図5】図4に示したリーダ画像処理部222の詳細な構成を示すブロック図である。
【図6】コントローラ部110の構成を示すブロック図である。
【図7】スキャナ画像処理部157の詳細な構成を示すブロック図である。
【図8】ACS(オートカラーセレクト)カウント部の構成を示すブロック図である。
【図9】プリンタ画像処理部153の詳細な構成を示すブロック図である。
【図10】GraphicProcessor151の詳細な構成を示すブロック図である。
【図11】画像回転部の動作を説明する図である。
【図12】画像回転部の動作を説明する図である。
【図13】色空間変換部において実行されるマトリックス演算の演算式を表す図である。
【符号の説明】
100 画像入出力装置
110 コントローラ部
170 CD−ROM
180 操作部
200 リーダ部
210 スキャナユニット
250 原稿給紙ユニット
280 コード解読ユニット
300 プリンタ部
310 給紙ユニット
320 マーキングユニット
330 排紙ユニット
400 LAN
401,402 クライアントPC
410 サーバ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークまたは公衆回線等の通信媒体に接続された画像入出力装置等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ネットワークまたは公衆回線に接続された画像入出力装置を備えた画像処理システム(マルチファンクションシステム)は、従来より一般的に知られている。かかるシステムの画像入出力装置においては、原稿から読み取った画像データを印刷出力したり、あるいは電子メールに添付して送信したりすることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】
しかしながら、上記従来の画像入出力装置では、原稿が大元の原稿に手書きでメモ書きをしたものである場合には、読み取った原稿画像データを印刷出力する際に、公にできないメモ書き部分も出力してしまう、またメモの上書きによってオリジナル原稿が解読できなくなる、といった問題があった。
【0004】
すなわち、従来の画像入出力装置では、原稿上の手書きメモ部とオリジナル原稿部を識別することができず、読み取った画像データから手書きメモ部を削除したり、オリジナル原稿とは別に保存あるいは印刷するといったことができない。
【0005】
本発明は上記従来の問題点に鑑み、原稿のオリジナルデータ部とそれに手書きで加えた手書きメモ部を区別して抽出することができ、また原稿のオリジナルデータ部のみ、または手書きメモ部のみ、あるいは原稿のオリジナルデータ部と手書きメモ部の双方を選択出力することができる画像入出力装置等を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置では、原稿を読み取って画像データを生成する画像読み取り手段と、前記原稿に付加された特定情報を解読する解読手段と、前記解読手段で解読した特定情報に基づき、予め保存手段に保存された前記原稿のオリジナルデータを抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出したオリジナルデータと前記画像読み取り手段によって読み取られた画像データとを比較してその差分をとり、前記原稿のオリジナル原稿部とそれ以外の追記部を判別する判別手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
本発明の画像処理装置では、原稿を読み取って画像データを生成する画像読み取り手段と、前記画像読み取り手段で読み取られた画像データを前記原稿のオリジナルデータとして保存手段に保存する保存制御手段と、前記オリジナルデータの所在あるいは作成者に関する情報を含む特定情報を付加して前記画像データをプリント出力するプリント手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明の画像処理装置では、外部装置から受信した原稿ファイルを当該原稿のオリジナルデータとして保存手段に保存する保存制御手段と、前記オリジナルデータの所在あるいは作成者に関する情報を含む特定情報を付加して前記原稿ファイルをプリント出力するプリント手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明の画像処理システムでは、原稿の画像データを入力しこの画像データに対して所定の出力処理を行う画像入出力装置と、前記画像入出力装置と通信媒体を介して接続されたサーバ装置とクライアント装置を備えた画像処理システムにおいて、前記画像入出力装置は、原稿を読み取って画像データを生成する画像読み取り手段と、前記原稿に付加された特定情報を解読する解読手段と、前記解読手段で解読した特定情報に基づき、予め前記サーバ装置に保存された前記原稿のオリジナルデータを抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出したオリジナルデータと前記画像読み取り手段によって読み取られた画像データとを比較してその差分をとり、前記原稿のオリジナル原稿部とそれ以外の追記部を判別する判別手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明の画像処理方法では、原稿のオリジナルデータを保存手段に保存すると共に、前記オリジナルデータの所在あるいは作成者に関する情報を含むコード情報を付加して前記オリジナルデータを予めプリント出力しておき、前記プリント出力された原稿を前記画像読み取り手段で読み取ると共に、該原稿に付加された前記コード情報を解読する解読行程と、前記解読行程で解読したコード情報に基づき、前記保存手段に保存された前記オリジナルデータを抽出する抽出行程と、前記抽出手段によって抽出したオリジナルデータと前記画像読み取り手段によって読み取られた画像データとを比較してその差分をとり、前記原稿のオリジナル原稿部とそれ以外の追記部を判別する判別行程とを実行することを特徴とする。
【0011】
本発明の制御プログラムでは、コンピュータで実行可能な制御プログラムであって、原稿を読み取って画像データを生成する画像読み取りステップと、前記原稿に付加された特定情報を解読する解読ステップと、前記解読ステップで解読した特定情報に基づき、予め保存手段に保存された前記原稿のオリジナルデータを抽出する抽出ステップと、前記抽出ステップによって抽出したオリジナルデータと前記画像読み取りステップによって読み取られた画像データとを比較してその差分をとり、前記原稿のオリジナル原稿部とそれ以外の追記部を判別する判別ステップとを備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
<画像入出力システムの全体構成>
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像入出力装置の全体構成を示すブロック図である。
【0014】
この画像入出力装置は、コントローラ部110、操作部180、リーダ部200、及びプリンタ部300で構成されている。
【0015】
リーダ部200は、原稿画像を光学的に読み取り、画像データに変換する装置であり、原稿を読み取るための機能を持つスキャナユニット210と、原稿を搬送するための機能を持つ原稿給紙ユニット250と、電子透かし情報やバーコードの情報を読み取るコード解読ユニット280とで構成される。
【0016】
プリンタ部300は、記録紙を搬送し、その上に画像データを可視画像として印字して装置外に排紙する装置であり、複数種類の記録紙カセットを持つ給紙ユニット310と、画像データを記録紙に転写、定着させる機能を持つマーキングユニット320と、印字された記録紙をソート、ステイプルして機外へ出力する機能を持つ排紙ユニット330とで構成される。
【0017】
コントローラ部110は、リーダ部200及びプリンタ部300に電気的に接続され、さらにネットワーク400を介して、クライアントPC401,402とサーバ410に接続されている。なお、サーバ410は、本画像入出力装置100内に設置される場合もある。
【0018】
コントローラ部110は、リーダ部200を制御して原稿の画像データを読み込み、プリンタ部300を制御して画像データを記録用紙に出力して複写機能を提供する。そして、この複写機能によって原稿を複写する際に、コントローラ部110は、原稿の画像データをサーバ410あるいはコントローラ部110内のDRAM122(後述する図5参照)に蓄積し、その原稿のオリジナルデータの所在及び作成者やアクセス権限等の情報をコード情報として、電子透かし技術あるいはバーコード等を用いて、出力される用紙に付加する機能を備えている。
【0019】
さらに、コントローラ部110は、リーダ部200から読み取った画像データをコードデータに変換し、ネットワーク400を介してクライアント401,402へ送信するスキャナ機能と、クライアント401,402からネットワーク400を介して受信したコードデータを画像データに変換し、プリンタ部300へ出力するプリンタ機能を提供する。そして、クライアント401,402からファイルをプリントアウトする際に、コントローラ部110は、原稿の画像データをサーバ410あるいはコントローラ部110内のDRAM122に蓄積し、その原稿のオリジナルデータの所在及び作成者やアクセス権限等の情報をコード情報として、電子透かし技術あるいはバーコード等を用いて、出力される用紙に付加する機能を備えている。
【0020】
また、コントローラ部110は、原稿の読み取り画像データに付加されたコード情報をコード解読ユニット280で読み取り、その情報に応じてサーバ410からオリジナルデータを読み出して、プリンタ部300あるいはクライアント401,402へ送信する機能を提供し、さらに、手書きメモ部識別モードの設定時には、サーバ410等から読み出したオリジナルデータとスキャナユニット210で読み取った画像信号を比較し差分をとって原稿のオリジナル原稿部と手書きメモ部を識別する機能も提供する。
【0021】
操作部180は、液晶タッチパネルで構成され、コントローラ部110に接続されて画像入出力装置100を操作するためのユーザI/Fを提供する。そして、前記手書きメモ部識別モードを選択設定する機能を有し、操作者による選択操作により、原稿のオリジナル原稿部及び手書きメモ部の何れか一方または両方をプリンタ部300でプリント出力するように設定することが可能である。
【0022】
なお、前記手書きメモ部識別モードの選択設定は、ネットワーク上のクライアント401,402からも可能である。
【0023】
<手書きメモ部識別処理>
次に、本実施形態の特徴的な動作について、図2のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、図2は、スキャナユニット210で読み込んだ画像データから、原稿に追記された手書きメモ部を識別するコントローラ部110の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートに従ったプログラムを、例えば後述するハードディスク132に格納し動作することにより、次の制御方法を実現させることが可能となる。
【0024】
まず、スキャナユニット210で読み取った画像原稿を複写する場合には、その原稿のオリジナルデータの所在あるいは作成者やアクセス権限等の情報がコード情報として、電子透かしあるいはバーコード等で追加されてプリント出力される。これと同時に、スキャナユニット210で読み取った画像データは、当該原稿のオリジナルデータとして予めサーバ410に蓄えられる。
【0025】
また、クライアント401または402からオリジナル原稿(ファイル)をLAN400を介してプリンタ部300でプリント出力する場合も、同様にして、その原稿のオリジナルデータの所在あるいは作成者やアクセス権限等の情報がコード情報として、電子透かしあるいはバーコード等で追加されてプリント出力される。
【0026】
そして、上記コード情報が付加されて出力された用紙に対して、原稿作成者等によって手書きメモ等の追記がなされた後、例えばこの手書きメモ部分を印刷する場合には、当該原稿を原稿給送ユニット250にセットし、操作部180において手書きメモ部識別モードを選択して、スタートする。
【0027】
前記手書きメモ部が追記された原稿は、スキャナユニット210で読み取られ(ステップS11)、読み取った原稿(図3(a)参照)の中から、バーコードあるいは電子透かし技術等によって付加されたコード情報をコード解読ユニット280で解読し(ステップS12,ステップS13)、そのコード情報を基にサーバ410から原稿のオリジナルデータ(図3(b)参照)を抽出する(ステップS14)。このオリジナルデータを、スキャナユニット210で読み込んだ手書きメモ部を有する画像データから差し引くことによって(ステップS15)、追記された手書きメモ部のデータ(図3(c)参照)を識別して、オリジナル原稿部とは別に例えばコントローラ部110のDRAM122(図5参照)に保存する(ステップS16)。
【0028】
その後は、操作部180から、上記識別した手書きメモ部の出力処理の形式を選択する。例えば、▲1▼図3(c)に示すような原稿の手書きメモ部のみを印刷するケース、▲2▼図3(b)に示すようなオリジナル原稿部のみを印刷するケース、▲3▼図3(a)に示すようなオリジナル原稿部に手書きメモ部を加えて印刷するケース、の3つケースの中から一つを選択可能である。
【0029】
なお、操作部180から出力処理の形式を選択するのではなく、例えばリーダ部200、またはドライバソフトで出力処理の形式を選択するようにしても良い。あるいは、原稿作成者が選択した出力処理の形式を、予めオリジナル原稿に情報として付加しておき、この情報を解読して自動的に出力処理の形式を選択するようにすることも可能である。
【0030】
このように本実施形態では、原稿のオリジナルデータ部とそれに手書きで加えた手書きメモ部とを区別して抽出することができ、さらには、原稿のオリジナルデータ部のみ、または手書きメモ部のみ、あるいは原稿のオリジナルデータ部と手書きメモ部の双方を選択して出力することも可能である。
【0031】
以下、図4〜図12を用いて、本実施形態の画像入出力装置100の構成を詳細に説明する。
【0032】
<リーダ部200及びプリンタ部300の断面構成>
図4は、リーダ部200及びプリンタ部300の断面概観図である。
【0033】
リーダ部の原稿給送ユニット250は原稿を先頭順に1枚ずつプラテンガラス211上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス211上の原稿を排出するものである。原稿がプラテンガラス211上に搬送されると、ランプ212を点灯し、そして光学ユニット213の移動を開始させて、原稿を露光走査する。この時の原稿からの反射光は、ミラー214、215、216及びレンズ217によってCCDイメージセンサ(以下CCDという)218へ導かれる。このように、走査された原稿の画像はCCD218によって読み取られる。
【0034】
222はリーダ画像処理回路部であり、CCD218から出力される画像データに所定の処理を施し、スキャナI/Fを介してコントローラ部110へと出力するところである。
【0035】
352はプリンタ画像処理回路部であり、プリンタI/F145を介してコントローラ部110から送られる画像信号をレーザドライバへと出力するところである。
【0036】
プリンタ部300のレーザドライバ317はレーザ発光部313〜316を駆動するものであり、プリンタ画像処理部352から出力された画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部313〜316を発光させる。このレーザ光はミラー340〜351によって感光ドラム325〜328に照射され、感光ドラム325、326、327、328にはレーザ光に応じた潜像が形成される。321、322、323、324は、それぞれブラック(Bk)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)のトナーによって、潜像を現像するための現像器であり、現像された各色のトナーは、用紙に転写されフルカラーのプリントアウトがなされる。
【0037】
用紙カセット360、361及び手差しトレイ362の何れかより、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで給紙された用紙は、レジストローラ333を経て、転写ベルト334上に吸着され、搬送される。そして、感光ドラム325、326、327、328に付着された現像剤を記録紙に転写する。現像剤の乗った記録紙は定着部335に搬送され、定着部335の熱と圧力により現像剤は記像紙に定着される。定着部335を通過した記録紙は排出ローラ336によって排出され、排紙ユニット370は排出された記録紙を束ねて記録紙の仕分けをしたり、仕分けされた記録紙のステイプルを行う。
【0038】
また、両面記録が設定されている場合は、排出ローラ336のところまで記録紙を搬送した後、排出ローラ336の回転方向を逆転させ、フラッパ337によって再給紙搬送路338へ導く。再給紙搬送路338へ導かれた記録紙は上述したタイミングで転写ベルト334へ給紙される。
【0039】
<リーダ画像処理部の構成>
図5は、図4に示したリーダ画像処理部222の詳細な構成を示すブロック図である。
【0040】
このリーダ画像処理部222では、プラテンガラス211上の原稿はCCD218に読み取られて電気信号に変換される(CCD218はカラーセンサの場合、RGBのカラーフィルタが1ラインCCD上にRGB順にインラインに乗ったものでも、3ラインCCDで、それぞれRフィルタ・Gフィルタ・BフィルタをそれぞれのCCD毎に並べたものでも構わないし、フィルタがオンチップ化または、フィルタがCCDと別構成になったものでも構わない)。そして、その電気信号(アナログ画像信号)は画像処理部222に入力され、クランプ&Amp.&S/H&A/D部401でサンプルホールド(S/H)され、アナログ画像信号のダークレベルを基準電位にクランプし、所定量に増幅され(上記処理順番は表記順とは限らない)、A/D変換されて、例えばRGB各8ビットのディジタル信号に変換される。そして、RGB信号はシェーディング部402で、シェーディング補正及び黒補正が施された後、コントローラ部110へと出力される。
【0041】
<コントローラ部110の構成>
図6は、コントローラ部110の構成を示すブロック図である。
【0042】
メインコントローラ111は、主にCPU112と、バスコントローラ113、各種I/Fコントローラ回路とから構成される。
【0043】
CPU112とバスコントローラ113はコントローラ部110全体の動作を制御するものであり、CPU112はROM120からROM I/F121を経由して読み込んだプログラムに基づいて動作する。また、クライアント401,402から受信したPDL(ページ記述言語)コードデータを解釈し、ラスターイメージデータに展開する動作も、このプログラムに記述されており、ソフトウェアによって処理される。バスコントローラ113は各I/Fから入出力されるデータ転送を制御するものであり、バス競合時の調停やDMAデータ転送の制御を行う。また、手書きメモ部識別モードをユーザにより選択されたときは、スキャナ画像処理部157で解読された原稿の付加情報を基に、ネットワーク上あるいは機内サーバ410から原稿のオリジナルデータを抽出する。
【0044】
DRAM122はDRAMI/F123によってメインコントローラ111と接続されており、CPU112が動作するためのワークエリアや、画像データを蓄積するためのエリアとして使用される。調歩同期シリアル通信コントローラ114はリーダ部200、プリンタ部300の各CPUとシリアルバス172,173を介して制御コマンドを送受信し、操作部180のタッチパネルやキー入力の通信を行う。
【0045】
NetworkContorller125はI/F127によってメインコントローラ111と接続され、コネクタ126によって外部ネットワークと接続される。ネットワークとしては一般的にLANやイーサネット(登録商標)が挙げられる。シリアルコネクタ124はメインコントローラ111と接続されて、外部機器との通信を行う。シリアルバスとしては一般的にUSBが挙げられる。
【0046】
FAN128はメインコントローラ111に接続され、コントローラ部110を冷却するのに用いる。温度監視IC142はシリアルバス143によってメインコントローラ111に接続されている。温度監視IC142はFAN128の制御や、リアルタイムクロックモジュール137の温度補正等に用いられる。汎用高速バス130には、拡張ボードを接続するための拡張コネクタ135とI/O制御部126、HDコントローラ131、Codec133とが接続される。汎用高速バスとしては、一般的にPCIバスが挙げられる。
【0047】
Codec133は、DRAM122に蓄積されたラスターイメージデータをMH/MR/MMR/JBIG/JPEG等の方式で圧縮し、また逆に圧縮され蓄積されたコードデータをラスターイメージデータに伸長する。SRAM134はCodec133の一時的なワーク領域として使用される。DRAM122との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
【0048】
HDコントローラ131は、外部記憶装置を接続するためのものである。本実施形態においては、このI/Fを介してハードディスクドライブ132を接続している。ハードディスク132はプログラムを格納したり、画像データを記憶するのに用いている。
【0049】
I/O制御部126は、データバス144の制御を行い、ポート145や割り込み146の制御を行う。パネルI/F141は、LCDコントローラ140に接続され、操作部180上の液晶画面に表示を行うためのI/Fと、ハードキーやタッチパネルキーの入力を行うためのキー入力I/F171とから構成される。
【0050】
操作部180は液晶表示部と液晶表示部上に張り付けられたタッチパネル入力装置と、複数個のハードキーを有する。タッチパネルまたはハードキーにより入力された信号は前述したパネルI/F171を介してCPU112に伝えられ、液晶表示部はパネルI/F141から送られてきた画像データを表示するものである。液晶表示部には、本画像形成装置の操作における機能表示や画像データ等を表示する。
【0051】
リアルタイムクロックモジュール137は、機器内で管理する日付と時刻を更新/保存するためのもので、バックアップ電池138によってバックアップされている。SRAM139はバックアップ電池138でバックアップされ、ユーザモードや各種設定情報や、ハードディスクドライブ132のファイル管理情報等を蓄積している。
【0052】
GraphicProcessor151は、DRAM122に蓄積された画像データに対して、画像回転、画像変倍、色空間変換、二値化、スキャナ画像入力、プリンタ画像出力の処理を行う。DRAM152はGraphicProcessor151の一時的なワーク領域として使用される。GraphicProcessor151はI/F150を介してメインコントローラ111と接続され、DRAM122との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
【0053】
コネクタ160と155は、それぞれリーダ部200とプリンタ部300とに接続され、同調歩同期シリアルI/F(173,172)とビデオI/F(163,162)とから構成される。スキャナ画像処理部157は、コネクタ160を介してリーダ部200と接続され、また、スキャナバス161によってGraphicProcessor151と接続されており、リーダ部200から受け取った画像に対して所定の処理を施す機能を有し、さらに、リーダ部200から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、スキャナバス161に出力する機能も有する。また、リーダ部200で読み込まれたコードを解読し、原稿の付加情報をメインコントローラへ出力する。
【0054】
FIFO158はスキャナ画像処理部157と接続され、リーダ部200から送られてくるビデオ信号のライン補正を行うのに用いられる。プリンタ画像処理部153は、コネクタ155を介してプリンタ部300と接続され、また、プリンタバス156によってGraphicProcessor151と接続されており、GraphicProcessor151から出力された画像データに所定の処理を施して、プリンタ部300へ出力する機能を有し、さらに、プリンタ部300から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、プリンタバス162に出力する機能も有する。また、原稿の情報をコード情報として付加してプリントする機能も有する。
【0055】
DRAM154はプリンタ画像処理部153に接続され、ビデオ信号を一定時間遅延させるのに用いられる。DRAM122上に展開されたラスターイメージデータのプリンタ部300への転送は、バスコントローラ113によって制御され、GraphicProcessor151、プリンタ画像処理部153、コネクタ155を経由して、プリンタ部300へDMA転送される。
【0056】
<スキャナ画像処理部の構成>
図7は、スキャナ画像処理部157の詳細な構成を示すブロック図である。
【0057】
リーダ部200からコネクタ160を介して送られる画像信号に対して、つなぎ&MTF補正部601で読取速度に応じてライン毎の遅延量を調整し、読取速度によって変化したMTFを補正する。CCD218が3ラインCCDの場合、つなぎ処理は3ラインの読取位置が同じになるように信号タイミングを補正する。FIFO158はライン遅延のバッファとして用いる。読取位置タイミングが補正されたディジタル信号は入力マスキング部602によって、CCD218の分光特性及びランプ212及びミラー214、215、216の分光特性を補正する。入力マスキング部602の出力はACSカウント部405及びGraphicProcessor151へと送られる。
【0058】
<ACSカウント部の構成>
図8は、ACS(オートカラーセレクト)カウント部の構成を示すブロック図である。
【0059】
オートカラーセレクト(以下ACS)は、原稿がカラーなのか白黒なのかを判断する。つまり画素毎の彩度を求めてある閾値以上の画素がどれだけ存在するかでカラー判定を行うものである。しかし、白黒原稿であっても、MTF等の影響により、ミクロ的に見るとエッジ周辺に色画素が多数存在し、単純に画素単位でACS判定を行うのは難しい。このACS手法はさまざまな方法が提供されているが、本実施形態ではACSの方法には拘らないため、一般的な手法で説明を行う。
【0060】
前記したように、白黒画像でもミクロ的に見ると色画素が多数存在するわけであるから、その画素が本当に色画素であるかどうかは、注目画素に対して周辺の色画素の情報で判定する必要がある。501はそのためのフィルタであり、注目画素に対して周辺画素を参照するためにFIFOの構造をとる。502はメインコントローラ111からセットされた507〜510のレジスタに設定された値と、リーダ部200から送られたビデオ制御信号512を基に、ACSをかける領域信号505を作成する回路である。503の色判定部は、ACSをかける領域信号505に基づき、注目画素に対してフィルタ501のメモリ内の周辺画素を参照し、注目画素が色画素か白黒画素かを決定するための色判定部である。504は503の色判定部が出力した色判定信号の個数を数えるカウンタである。
【0061】
メインコントローラ111は読み込み範囲に対してACSをかける領域を決定し、507〜510のレジスタに設定する(本実施形態では、原稿に対して独立で範囲を決める構成をとる)。また、メインコントローラ111はACSをかける領域内での色判定信号の個数を計数するカウンタの値を、所定の閾値と比較し、当該原稿がカラーなのか白黒なのかを判断する。
【0062】
507〜510のレジスタには、主走査方向、副走査方向それぞれについて、色判定部503が判定を開始する位置、判定を終了する位置を、リーダ部200から送られたビデオ制御信号512に基づいて設定しておく。本実施形態では、実際の原稿の大きさよりもそれぞれ10mm程度小さめに設定している。
【0063】
<プリンタ画像処理部の構成>
図9は、プリンタ画像処理部153の詳細な構成を示すブロック図である。
【0064】
GraphicProcessor151から、プリンタバス156を介して送られる画像信号は、まずLOG変換部701に入力される。LOG変換部701では、LOG変換でRGB信号からCMY信号に変換する。次にモアレ除去部702でモアレが除去される。703はUCR&マスキング部で、モアレ除去処理されたCMY信号はUCR処理でCMYK信号が生成され、マスキング処理部でプリンタの出力にあった信号に補正される。UCR&マスキング部703で処理された信号はγ補正部704で濃度調整された後フィルタ部705でスムージングまたはエッジ処理される。出力切り替え706で、感光ドラム325〜328のドラム間の距離dを補正するためにDRAM154にCMYK画像毎に一旦画像を蓄積し、ドラム間の距離を補正した画像をコネクタ155を介してプリンタ部300へ送る。
【0065】
<GraphicProcessorの構成>
図10は、GraphicProcessor151の詳細な構成を示すブロック図である。
【0066】
GraphicProcessor151は、画像回転、画像変倍、色空間変換、二値化、スキャナ画像入力、及びプリンタ画像出力の各処理をそれぞれ行うモジュールを有する。DRAM152はDRAMコントローラ808を介して各々のモジュールの一時的なワーク領域として使用される。各々のモジュールが用いるDRAM152のワーク領域が競合しないよう、予め各々のモジュール毎にワーク領域が静的に割り当てを行う。GraphicProcessor151はI/F150を介してメインコントローラ111と接続され、DRAM122との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
【0067】
バスコントローラ113は、GraphicProcessor151の各々のモジュールにモード等を設定する制御及び、各々のモジュールに画像データを転送するためのタイミング制御を行う。
【0068】
入力インターフェース810はI/F150から入力された画像データをCrossBerSwitch809に入力する。画像データ形式は2値ラスターイメージデータ、多値ラスターイメージデータ、JPEG等を扱い、JPEG画像の場合は入力インターフェース810にてラスターイメージデータに変換してCrossBerSwitch809にデータ出力する。
【0069】
出力インターフェース811はCrossBerSwitch809から入力された画像データをI/F150に出力する。CrossBerSwitch809から入力される画像データ形式はラスターイメージデータであるが、出力インターフェース811でJPEG圧縮を行ってI/F150にデータ出力することも行える。
【0070】
<画像回転部801の処理>
次に、図10に示したGraphicProcessor151中の画像回転部801の処理手順について、図11及び図12を参照して説明する。
【0071】
I/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113に画像回転制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113は画像回転部801に対して画像回転に必要な設定(例えば画像サイズや回転方向・角度等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM122もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。なお、ここでは回転を行う画像サイズを32画素×32ラインとし、また、画像バス2008上に画像データを転送させる際に24byte(RGB各々8bitで1画素分)を単位とする画像転送を行うものとする。
【0072】
上述のように、32画素×32ラインの画像を得るためには、上述の単位データ転送を32×32回行う必要があり、且つ不連続なアドレスから画像データを転送する必要がある(図11参照)。
【0073】
不連続アドレッシングにより転送された画像データは、読み出し時に所望の角度に回転されているように、SRAM136に書き込まれる。例えば、90度反時計方向回転であれば、転送される画像データを、図12のようにY方向に書き込んでいく。読み出し時にX方向に読み出すことで、画像が回転される。
【0074】
32画素×32ラインの画像回転(DRAM152への書き込み)が完了した後、画像回転部801はDRAM152から上述した読み出し方法で画像データを読み出し、バスコントローラ113に画像を転送する。
【0075】
回転処理された画像データを受け取ったバスコントローラ113は、連続アドレッシングを以て、DRAM122もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0076】
こうした一連の処理は、CPU112からの処理要求が無くなるまで(必要なページ数の処理が終わったとき)繰り返される。
【0077】
<画像変倍部802の処理>
次に、図10に示したGraphicProcessor151中の画像変倍部802における処理手順を説明する。
【0078】
I/F151を介して、CPU112からバスコントローラ113に画像変倍制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113は画像変倍部802に対して画像変倍に必要な設定(主走査方向の変倍率、副走査方向の変倍率、変倍後の画像サイズ等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM122もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0079】
画像変倍部802は、受け取った画像データを一時DRAM152に格納し、これを入力バッファとして用いて、格納したデータに対して主走査、副走査の変倍率に応じて必要な画素数、ライン数の分の補間処理を行って画像を拡大もしくは縮小することで、変倍処理とする。変倍後のデータは再度DRAM152へ書き戻し、これを出力バッファとして画像変倍部802はDRAM152から画像データを読み出し、バスコントローラ113に転送する。
【0080】
変倍処理された画像データを受け取ったバスコントローラ113は、DRAM122もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0081】
<色空間変換部803の処理>
次に、図10に示したGraphicProcessor151中の色空間変換部803における処理手順を説明する。
【0082】
I/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113に色空間変換制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113は色空間変換部803及びLUT(ルック・アップ・テーブル)804に対して色空間変換処理に必要な設定(後述のマトリックス演算の係数、LUT804のテーブル値等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM122もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0083】
色空間変換部803は、受け取った画像データ1画素毎に対して、まず図13に示す式で表される3×3のマトリックス演算を施す。
【0084】
この式において、R、G、Bが入力、X、Y、Zが出力、a11、a12、a13、a21、a22、a23、a31、a32、a33、b1、b2、b3、c1、c2、c3がそれぞれ係数である。
【0085】
上記演算によって、例えばRGB色空間からYuv色空間への変換など、各種の色空間変換を行うことができる。
【0086】
次に、マトリックス演算後のデータに対して、LUT804による変換を行う。これによって、非線形の変換をも行うことができる。当然、スルーのテーブルを設定することにより、実質的にLUT変換を行わないこともできる。
【0087】
その後、色空間変換部803は色空間変換処理された画像データをバスコントローラ113に転送する。
【0088】
色空間変換処理された画像データを受け取ったバスコントローラ113は、DRAM122もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0089】
<画像二値化部805の処理>
次に、図10に示したGraphicProcessor151中の画像二値化部805における処理手順を説明する。
【0090】
I/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113に二値化制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113は画像二値化部805に対して二値化処理に必要な設定(変換方法に応じた各種パラメータ等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM122もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0091】
画像二値化部805は、受け取った画像データに対して二値化処理を施す。本実施形態では、二値化の手法としては、画像データを所定の閾値と比較して単純に二値化するものとする。もちろん、ディザ法、誤差拡散法、誤差拡散法を改良したものなど、何れの手法によっても構わない。
【0092】
その後、画像二値化部805は二値化処理された画像データをバスコントローラ113に転送する。
【0093】
二値化処理された画像データを受け取ったバスコントローラ113は、DRAM122もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0094】
<スキャナ入力部806の処理>
次に、図10に示したGraphicProcessor151中のスキャナ入力部806における処理手順を説明する。
【0095】
I/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113にスキャナ入力制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113はスキャナ入力部806に対して必要な設定(入力処理に応じた各種パラメータ等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。その後、スキャナ画像処理部157から入力される同期信号に同期して画像データがスキャナ入力部806に入力される。スキャナ入力部806は受け取った画像データを入力バッファとして一旦DRAM152に格納する。その後スキャナ入力部はDRAM152に格納した画像をバスコントローラ113に転送する。スキャナ入力画像データを受け取ったバスコントローラ113は、DRAM122もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0096】
<プリンタ出力部807の処理>
次に、図10に示したGraphicProcessor151中のプリンタ出力部807における処理手順を説明する。
【0097】
I/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113にプリンタ出力制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113はプリンタ出力部807に対して必要な設定(出力処理に応じた各種パラメータ等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM122もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0098】
プリンタ出力部807は受け取った画像データを一旦DRAM152に格納する。その後プリンタ画像処理部153から入力される同期信号に応じてDRAM152に格納した画像をプリンタ画像処理部153に出力する。
【0099】
なお、本発明は、上述した実施形態の装置に限定されず、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、一つの機器から成る装置に適用しても良い。前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体をシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、完成されることは言うまでもない。
【0100】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMを用いることができる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0101】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、次のプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPUなどが処理を行って実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0102】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、原稿のオリジナル原稿部と、それに手書きで加えた手書きメモ部分などの追記部とを区別して抽出することができ、また原稿のオリジナル原稿部のみ、または追記部のみ、あるいは原稿のオリジナル原稿部と追記部の双方を選択して出力することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る画像入出力装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】手書きメモ部の識別処理を示すフローチャートである。
【図3】原稿のオリジナル原稿部と追記した手書きメモ部の判別例を示す図である。
【図4】リーダ部200及びプリンタ部300の断面概観図である。
【図5】図4に示したリーダ画像処理部222の詳細な構成を示すブロック図である。
【図6】コントローラ部110の構成を示すブロック図である。
【図7】スキャナ画像処理部157の詳細な構成を示すブロック図である。
【図8】ACS(オートカラーセレクト)カウント部の構成を示すブロック図である。
【図9】プリンタ画像処理部153の詳細な構成を示すブロック図である。
【図10】GraphicProcessor151の詳細な構成を示すブロック図である。
【図11】画像回転部の動作を説明する図である。
【図12】画像回転部の動作を説明する図である。
【図13】色空間変換部において実行されるマトリックス演算の演算式を表す図である。
【符号の説明】
100 画像入出力装置
110 コントローラ部
170 CD−ROM
180 操作部
200 リーダ部
210 スキャナユニット
250 原稿給紙ユニット
280 コード解読ユニット
300 プリンタ部
310 給紙ユニット
320 マーキングユニット
330 排紙ユニット
400 LAN
401,402 クライアントPC
410 サーバ
Claims (13)
- 原稿を読み取って画像データを生成する画像読み取り手段と、
前記原稿に付加された特定情報を解読する解読手段と、
前記解読手段で解読した特定情報に基づき、予め保存手段に保存された前記原稿のオリジナルデータを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出したオリジナルデータと前記画像読み取り手段によって読み取られた画像データとを比較してその差分をとり、前記原稿のオリジナル原稿部とそれ以外の追記部を判別する判別手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 前記原稿のオリジナル原稿部と追記部の何れか一方または両方を選択して出力する手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記特定情報は、前記オリジナルデータの所在あるいは作成者に関する情報を含むコード情報であることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
- 前記画像読み取り手段で読み取られた原稿の読み取り画像データを当該原稿のオリジナルデータとして前記保存手段に保存する保存制御手段と、
前記コード情報を付加して前記読み取り画像データをプリント出力するプリント手段とを備えたことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。 - 原稿を読み取って画像データを生成する画像読み取り手段と、
前記画像読み取り手段で読み取られた画像データを前記原稿のオリジナルデータとして保存手段に保存する保存制御手段と、
前記オリジナルデータの所在あるいは作成者に関する情報を含む特定情報を付加して前記画像データをプリント出力するプリント手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 外部装置から受信した原稿ファイルを当該原稿のオリジナルデータとして保存手段に保存する保存制御手段と、
前記オリジナルデータの所在あるいは作成者に関する情報を含む特定情報を付加して前記原稿ファイルをプリント出力するプリント手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 原稿の画像データを入力しこの画像データに対して所定の出力処理を行う画像入出力装置と、前記画像入出力装置と通信媒体を介して接続されたサーバ装置とクライアント装置を備えた画像処理システムにおいて、
前記画像入出力装置は、
原稿を読み取って画像データを生成する画像読み取り手段と、
前記原稿に付加された特定情報を解読する解読手段と、
前記解読手段で解読した特定情報に基づき、予め前記サーバ装置に保存された前記原稿のオリジナルデータを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出したオリジナルデータと前記画像読み取り手段によって読み取られた画像データとを比較してその差分をとり、前記原稿のオリジナル原稿部とそれ以外の追記部を判別する判別手段とを備えたことを特徴とする画像処理システム。 - 前記画像入出力装置または前記クライアント装置に、前記原稿のオリジナル原稿部と追記部の何れか一方または両方を選択する手段を設け、その選択結果を前記画像入出力装置で出力処理することを特徴とする請求項7記載の画像処理システム。
- 前記特定情報は、前記オリジナルデータの所在あるいは作成者に関する情報を含むコード情報であることを特徴とする請求項7または8記載の画像処理システム。
- 前記画像入出力装置は、
前記画像読み取り手段で読み取られた原稿の読み取り画像データを当該原稿のオリジナルデータとして前記サーバ装置に保存する保存制御手段と、
前記コード情報を付加して前記読み取り画像データをプリント出力するプリント手段とを備えたことを特徴とする請求項9記載の画像処理システム。 - 前記画像入出力装置は、
前記クライアント装置から送信された原稿のファイルを当該原稿のオリジナルデータとして前記サーバ装置に保存する保存制御手段と、
前記コード情報を付加して前記原稿のファイルをプリント出力するプリント手段とを備えたことを特徴とする請求項9記載の画像処理システム。 - 原稿のオリジナルデータを保存手段に保存すると共に、前記オリジナルデータの所在あるいは作成者に関する情報を含むコード情報を付加して前記オリジナルデータを予めプリント出力しておき、
前記プリント出力された原稿を前記画像読み取り手段で読み取ると共に、該原稿に付加された前記コード情報を解読する解読行程と、
前記解読行程で解読したコード情報に基づき、前記保存手段に保存された前記オリジナルデータを抽出する抽出行程と、
前記抽出手段によって抽出したオリジナルデータと前記画像読み取り手段によって読み取られた画像データとを比較してその差分をとり、前記原稿のオリジナル原稿部とそれ以外の追記部を判別する判別行程とを実行することを特徴とする画像処理方法。 - コンピュータで実行可能な制御プログラムであって、
原稿を読み取って画像データを生成する画像読み取りステップと、
前記原稿に付加された特定情報を解読する解読ステップと、
前記解読ステップで解読した特定情報に基づき、予め保存手段に保存された前記原稿のオリジナルデータを抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップによって抽出したオリジナルデータと前記画像読み取りステップによって読み取られた画像データとを比較してその差分をとり、前記原稿のオリジナル原稿部とそれ以外の追記部を判別する判別ステップとを備えたことを特徴とする制御プログラム。
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