JP2004080417A - 画像合成機能付きデジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影現場で合成画像の確認ができ、手軽に合成画像を撮影することを可能とする。
【解決手段】撮像部2と、撮像部2で撮像される動画像と合成用動画像とを合成して表示する表示部22と、レリーズされたときに得られる前記動画像の構成静止画像と前記合成用動画像の構成静止画像とを関連付けて外部メモリに保存する保存手段1とを備える。合成用動画像は、例えばメモリカード25等に予め格納されており、ユーザはレリーズするだけで、合成画像を撮影可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】撮像部2と、撮像部2で撮像される動画像と合成用動画像とを合成して表示する表示部22と、レリーズされたときに得られる前記動画像の構成静止画像と前記合成用動画像の構成静止画像とを関連付けて外部メモリに保存する保存手段1とを備える。合成用動画像は、例えばメモリカード25等に予め格納されており、ユーザはレリーズするだけで、合成画像を撮影可能となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像部から得られる動画の撮像画像(以下、スルー画像ともいう。)にメモリ等から読み出した別の動画像を合成して保存することができる画像合成機能付きデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラで撮像した画像データに別の画像データを貼り付けて合成画像を生成する技術として、例えば、特開2002―84457号公報記載のものが知られている。この従来技術では、カメラで撮像した静止画像に、動画を構成する連続静止画を次々と合成し、様々なパターンの合成画像を生成する様になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術に係る画像合成技術は、カメラで撮像した画像データをカメラから取り出してパーソナルコンピュータに読み込ませ、画像合成アプリケーションソフトによって所望の別の画像データと合成するものであり、合成画像を得るのに手間がかかってしまうという問題がある。
【0004】
また、カメラで撮像した後に家などに帰ってからコンピュータ上で画像合成するため、どのような合成画像が得られるかを撮影現場で確認して撮影シーンを選ぶということができず、カメラ撮影の面白さに欠けるという問題もある。
【0005】
本発明の目的は、撮影現場で合成画像の確認ができ、手軽に合成画像を撮影することが可能な画像合成機能付きデジタルカメラを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する画像合成機能付きデジタルカメラは、撮像部と、前記撮像部で撮像される動画像と合成用動画像とを合成して表示する表示部と、レリーズされたときに得られる前記動画像の構成静止画像と前記合成用動画像の構成静止画像とを関連付けてメモリに保存する保存手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
この構成により、電子ファインダやファインダ代わりの表示部で合成画像のプレビュー画像を確認でき、ユーザはレリーズを押すだけで簡単に合成画像が撮影可能となる。
【0008】
好適には、前記合成用動画像は、装着自在の外部メモリカードに格納されていることを特徴とし、あるいは、前記合成用動画像は、前記撮像部で撮像された画像から切り出された画像であることを特徴とし、また、前記合成用動画像は、外部の画像配信サーバから無線送信されてくることを特徴とし、更に、外部の画像配信サーバからリアルタイムにストリーム動画として配信されてくることを特徴とする。この構成により、ユーザが予め自身で合成用動画像を用意する必要はなく、面倒な操作なく合成画像の動画を撮影可能となる。
【0009】
更に好適には、前記表示部に表示する前記合成用動画像は低解像度の画像とし、前記関連付けを行う前記合成用動画像は高解像度の画像とすることを特徴とする。この構成により、合成画像を表示部にプレビュー表示するときの処理負荷が軽減する。
【0010】
更に好適には、前記撮像部から得られる前記動画像の構成静止画像と該構成静止画像に対応する前記合成用動画像の構成静止画像とを1枚の静止画像に合成することで前記関連付けを行うことを特徴とする。この構成により、関連付けが単純となり、メモリに保存された合成画像の読み出しが容易となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像合成機能付きデジタルカメラのブロック構成図である。本実施形態に係る画像合成機能付きデジタルカメラは、静止画の他に動画も撮像可能に構成されており、この例では、撮像した動画に対し、外部メモリ等に予め格納されている別の動画を読み込んで合成し、合成動画像データをメモリ等に保存する様になっている。
【0013】
このデジタルカメラ30は、カメラ全体の制御を司るCPU1と、CCD等の固体撮像素子及びレンズ系でなる撮像部2と、撮像部2からの映像信号を受信して信号処理を行う信号処理部3と、信号処理された映像信号をデジタル信号に変換するA/D変換器4と、フラッシュ制御部5と、システムメモリ6と、制御プログラム等を格納した不揮発性メモリ7と、タイマ8と、時計9と、入出力インタフェース10と、撮像画像をJPEG等の圧縮画像にしたり圧縮画像を伸張する圧縮/伸張部11と、フレームメモリ12と、カードインタフェース13と、オンスクリーンディスプレイ制御部14と、動画再生エンジン15と、画像合成エンジン16と、これらを相互に接続するバス17とを備える。
【0014】
デジタルカメラ30は更に、フラッシュ制御部5によって点灯制御されるフラッシュ発光部21と、カメラ背面等に搭載されファインダ代わりとなる液晶表示部(LCD)22と、オンスクリーンディスプレイ制御部(OSD)14の制御信号によって制御されると共にフレームメモリ12に格納されている画像信号を取り込んで液晶表示部22に画像を表示制御するLCD制御部23と、入出力インタフェース10に接続されカメラ操作や情報表示を行うスイッチ,LED等24と、カードインタフェース13に接続され外部メモリカード25を装着するメモリカードスロット26と、上述した各デバイスに電力供給を行うバッテリ27とを備える。
【0015】
動画再生エンジン15は、撮像部2から取り込まれたスルー画像、例えば1秒30フレームの静止画を動画像として再生し、フレームメモリ12に書き込んで液晶表示部22にプレビュー表示する。また、動画再生エンジン15は、メモリカード25内に格納されている合成用動画像データを読み込んで動画像として再生し、フレームメモリ12に書き込み液晶表示部22に表示する。
【0016】
画像合成エンジン16は、スイッチ24から合成指示入力があったとき、この例では、スルー画像の動画に、合成用動画像データを重ねて合成し、液晶表示部22にプレビュー表示する。
【0017】
合成用動画像データとして複数種類の動画像データが用意されており、その中からスルー画像に適した動画像データをユーザが選択し、デジタルカメラ30のレリーズボタン24が本押しされて撮影が開始されたときは、スルー画像に、選択された動画像データが合成された状態で、あるいは両者間で関連付けが行われた状態で、メモリカード25、あるいは別のメモリカードに格納される。
【0018】
尚、合成画像を液晶表示部22にプレビュー表示するときの合成用動画像データは、プレビュー用として用意された低解像度画像データを用い、レリーズし高解像度で撮影する場合には高解像度の画像データを用いる構成としてもよい。
【0019】
メモリカード25に格納された合成用動画像データは、例えば、人気のあるキャラクタの動画データであり、このメモリカード25は、例えばテーマパーク側が入場者に貸与し、入場者だけが入場中にそのキャラクタの動画と合成した動画を現場で撮影することができるものとする。
【0020】
図2は、メモリカード25に格納された合成用動画像データの一例を示す図であり、実動画データ(図2(a))と、この実動画データと対をなすマスク動画データ(図2(b))と、動画データに関する付加情報(画像サイズ,フレームレート,フレーム数など)と、画像合成に関する付加情報(合成位置指定情報,合成レイヤ指定情報など)とから構成される。
【0021】
図3は、撮像部2を通して得られたスルー画像の一例である。テーマパークのお城を背景に肩車した親子の実動画像を撮像した画像であるが、これだけでは面白みが欠ける。そこで、画像合成エンジン16は、スルー画像に、ユーザ指定の図2(b)のマスク動画データを重ねて取り込み、このマスク動画データの部分に図2(a)の実動画データを填め込むことで、図4に示す様に、架空のキャラクタ画像が重ね合わされた動画像を撮像可能となる。
【0022】
また、どの様なキャラクタを選択したときどの様に映るのかを事前にユーザが知ることができる様に、液晶表示部22に図4の動画像をプレビュー表示させ、ユーザの参考にする。
【0023】
図5は、メモリカード25内のファイル構造図である。画像記録用のDCFフォーマットに加え、合成用動画データファイルを格納する特定のフォルダ(図示する例では、「CLIP」)が用意され、そのフォルダ内に、合成用のマスク動画データ付きの動画ファイル(実動画データや付加情報など)「DSCF001.MCP」が格納されている。
【0024】
図6は、本実施形態に係るデジタルカメラの動作手順を示すフローチャートである。先ず、ユーザのスイッチ24から指定入力に基づいてデジタルカメラ30を動画合成モードとする(ステップS1)。これにより、CPU1はメモリカード25を検索して合成用動画データ(/CLIP/*.MCF)があるか否かを判定する(ステップS2)。合成用動画データがメモリカード25内に存在し無い場合にはエラー表示(ステップS3)した後、動画合成モードを終了する。
【0025】
ステップS2で合成用動画データがメモリカード25内に存在する場合にはステップS4に進み、撮像部2から得られたスルー画像(図3参照)と、メモリカード25内の動画データ(図2参照)とを、動画データの各コマと関連付けられたマスクパターンを利用して低解像度(サムネイルサイズ)で合成し、液晶表示部22にプレビュー表示(図4参照)する。
【0026】
プレビュー画像の合成を行う場合、動画データファイル内に合成位置の指定があるときはスルー画像と合成用動画との合成位置は指定に従う。合成レイヤ指定情報として合成用動画を主要被写体の背後に配置する指定がある場合には、スルー画像から所定閾値以上にピントの合った輪郭部分を求めて主要被写体領域を切り出し、マスクパターンと主要被写体領域との排他的論理和領域や論理積領域から新たなマスクパターンを求め、この新たなマスクパターンを利用して画像合成を行う。
【0027】
次のステップS5でデジタルカメラ30のレリーズ釦が押下されると、レリーズ時のスルー画像の動画の各コマと合成用動画の各コマとを予め設定された解像度で再合成し、メモリカードに保存し(ステップS6)、この動画合成モードを終了する。
【0028】
図7は、本発明の第2実施形態に係るデジタルカメラのブロック構成図である。第1実施形態では、メモリカード25にて配布された合成用動画像データを用いたが、この実施形態のデジタルカメラ31では、テーマパーク内という限られた範囲内でのみ受信できる合成用動画配信サーバから合成用動画像データを無線にて取得し、画像合成を行う様になっている。
【0029】
このため、このデジタルカメラ31は、図1の構成に加えて通信インタフェース18がバス17に接続され、この通信インタフェース18に通信用アンテナ19が接続されている。このアンテナ19を介して取り込まれた合成用動画像データはシステムメモリ6内のワークエリアに一時保存され、画像合成に使用される。
【0030】
図8は、第2実施形態に係るデジタルカメラの動作手順を示すフローチャートである。デジタルカメラ31の所定スイッチ24が投入されて動画合成モードになると(ステップS11)、CPU1はアンテナ19の受信信号を調べ、合成用動画配信サーバが存在するか否かを判定する(ステップS12)。合成用動画配信サーバが存在しない場合にはエラー表示(ステップS13)した後、動画合成モードを終了する。
【0031】
次のステップS14では、CPU1は合成用動画配信サーバに対して低解像度の合成用動画の配信を要求し、この低解像度動画データを取得する。そして、この低解像度の合成用動画をスルー画像に合成し、液晶表示部22にプレビュー表示する(ステップS15)。
【0032】
次にステップS16でレリーズ釦が押下されると、CPU1は、指定コマの高解像度の合成用動画データを合成用動画配信サーバに要求して高解像度の動画データを取得し(ステップS17)、この高解像度の動画をスルー画像に合成してメモリカードに保存し(ステップS18)、動画合成モードを終了する。
【0033】
この第2実施形態では、合成用動画配信サーバはデジタルカメラからの要求に従って合成用動画データを配信したが、合成用動画配信サーバがプレビュー表示用の合成用動画データをストリームで配信している場合がある。図9は、合成用動画配信サーバがプレビュー表示用の合成用動画データをストリームで配信しているときのデジタルカメラの動作手順を示すフローチャートである。
【0034】
デジタルカメラ31の所定スイッチ24が投入されて動画合成モードになると(ステップS21)、CPU1はアンテナ19の受信信号を調べ、合成用動画ストリームサーバが存在するか否かを判定する(ステップS22)。合成用動画ストリームサーバが存在しない場合にはエラー表示(ステップS23)した後、動画合成モードを終了する。
【0035】
次のステップS24では、受信したプレビュー表示用の動画データを取得し、この低解像度の合成用動画をスルー画像に合成し、液晶表示部22にプレビュー表示する。
【0036】
次にステップS25でレリーズ釦が押下されると、CPU1は、指定コマの高解像度の合成用動画データを合成用動画ストリームサーバに要求して高解像度の動画データを取得し(ステップS26)、この高解像度の動画をスルー画像に合成してメモリカードに保存し(ステップS27)、動画合成モードを終了する。
【0037】
この様に、本実施形態によれば、動画データを無線配信されるため、合成用動画データの保存のためのメモリが不要となり、メモリの有効利用が可能となる。また、ユーザの選んだ合成用動画が撮影動画に合成されるため、合成画像の無駄な部分がなくなり、デジタルカメラの使い勝手が向上する。
【0038】
尚、上述した各実施形態では、合成画像の合成位置が指定された場合について説明したが、合成位置についての指定がない場合には、レリーズのタイミングによって合成用動画のコマとスルー画像のコマとの位置関係が決定されるため、レリーズを押して合成結果を見るまでは合成画像がどの様な配置になるのか分からず、却ってエンターテインメント性が向上するという効果がある。
【0039】
また、上述した各実施形態では、合成画像のプレビュー表示をカメラ背面の液晶表示部で行ったが、電子ファインダ内の表示部でプレビュー表示させる構成でもよいことはいうまでもない。
【0040】
更にまた、上述した各実施形態では、撮像画像(スルー画像)に合成用動画を一体に合成した合成画像をメモリに保存する方式を採用したが、スルー画像と合成用動画とを関連付けしてメモリに別々に保存することでもよい。また、合成用動画像データは、キャラクタ画像等ではなく、撮像部2を通して得たスルー画像から切り出した画像とすることでもよい。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、使い勝手が優れ、面白みのある動画を容易に撮影することが可能なデジタルカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るデジタルカメラのブロック構成図である。
【図2】図1のデジタルカメラで撮像された動画に合成する合成用動画データの一例を示す図である。
【図3】図1のデジタルカメラで撮像されたスルー画像の一例を示す図である。
【図4】図1のデジタルカメラで合成された合成画像の一例を示す図である。
【図5】図1に示すメモリカードのファイル構造の一例を示す図である。
【図6】図1に示すデジタルカメラの動作手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態に係るデジタルカメラのブロック構成図である。
【図8】図2に示すデジタルカメラの動作手順を示すフローチャートである。
【図9】図2に示すデジタルカメラの別の動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU
2 撮像部
15 動画再生エンジン
16 画像合成エンジン
25 メモリカード
30,31 デジタルカメラ
19 通信用アンテナ
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像部から得られる動画の撮像画像(以下、スルー画像ともいう。)にメモリ等から読み出した別の動画像を合成して保存することができる画像合成機能付きデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラで撮像した画像データに別の画像データを貼り付けて合成画像を生成する技術として、例えば、特開2002―84457号公報記載のものが知られている。この従来技術では、カメラで撮像した静止画像に、動画を構成する連続静止画を次々と合成し、様々なパターンの合成画像を生成する様になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術に係る画像合成技術は、カメラで撮像した画像データをカメラから取り出してパーソナルコンピュータに読み込ませ、画像合成アプリケーションソフトによって所望の別の画像データと合成するものであり、合成画像を得るのに手間がかかってしまうという問題がある。
【0004】
また、カメラで撮像した後に家などに帰ってからコンピュータ上で画像合成するため、どのような合成画像が得られるかを撮影現場で確認して撮影シーンを選ぶということができず、カメラ撮影の面白さに欠けるという問題もある。
【0005】
本発明の目的は、撮影現場で合成画像の確認ができ、手軽に合成画像を撮影することが可能な画像合成機能付きデジタルカメラを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する画像合成機能付きデジタルカメラは、撮像部と、前記撮像部で撮像される動画像と合成用動画像とを合成して表示する表示部と、レリーズされたときに得られる前記動画像の構成静止画像と前記合成用動画像の構成静止画像とを関連付けてメモリに保存する保存手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
この構成により、電子ファインダやファインダ代わりの表示部で合成画像のプレビュー画像を確認でき、ユーザはレリーズを押すだけで簡単に合成画像が撮影可能となる。
【0008】
好適には、前記合成用動画像は、装着自在の外部メモリカードに格納されていることを特徴とし、あるいは、前記合成用動画像は、前記撮像部で撮像された画像から切り出された画像であることを特徴とし、また、前記合成用動画像は、外部の画像配信サーバから無線送信されてくることを特徴とし、更に、外部の画像配信サーバからリアルタイムにストリーム動画として配信されてくることを特徴とする。この構成により、ユーザが予め自身で合成用動画像を用意する必要はなく、面倒な操作なく合成画像の動画を撮影可能となる。
【0009】
更に好適には、前記表示部に表示する前記合成用動画像は低解像度の画像とし、前記関連付けを行う前記合成用動画像は高解像度の画像とすることを特徴とする。この構成により、合成画像を表示部にプレビュー表示するときの処理負荷が軽減する。
【0010】
更に好適には、前記撮像部から得られる前記動画像の構成静止画像と該構成静止画像に対応する前記合成用動画像の構成静止画像とを1枚の静止画像に合成することで前記関連付けを行うことを特徴とする。この構成により、関連付けが単純となり、メモリに保存された合成画像の読み出しが容易となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像合成機能付きデジタルカメラのブロック構成図である。本実施形態に係る画像合成機能付きデジタルカメラは、静止画の他に動画も撮像可能に構成されており、この例では、撮像した動画に対し、外部メモリ等に予め格納されている別の動画を読み込んで合成し、合成動画像データをメモリ等に保存する様になっている。
【0013】
このデジタルカメラ30は、カメラ全体の制御を司るCPU1と、CCD等の固体撮像素子及びレンズ系でなる撮像部2と、撮像部2からの映像信号を受信して信号処理を行う信号処理部3と、信号処理された映像信号をデジタル信号に変換するA/D変換器4と、フラッシュ制御部5と、システムメモリ6と、制御プログラム等を格納した不揮発性メモリ7と、タイマ8と、時計9と、入出力インタフェース10と、撮像画像をJPEG等の圧縮画像にしたり圧縮画像を伸張する圧縮/伸張部11と、フレームメモリ12と、カードインタフェース13と、オンスクリーンディスプレイ制御部14と、動画再生エンジン15と、画像合成エンジン16と、これらを相互に接続するバス17とを備える。
【0014】
デジタルカメラ30は更に、フラッシュ制御部5によって点灯制御されるフラッシュ発光部21と、カメラ背面等に搭載されファインダ代わりとなる液晶表示部(LCD)22と、オンスクリーンディスプレイ制御部(OSD)14の制御信号によって制御されると共にフレームメモリ12に格納されている画像信号を取り込んで液晶表示部22に画像を表示制御するLCD制御部23と、入出力インタフェース10に接続されカメラ操作や情報表示を行うスイッチ,LED等24と、カードインタフェース13に接続され外部メモリカード25を装着するメモリカードスロット26と、上述した各デバイスに電力供給を行うバッテリ27とを備える。
【0015】
動画再生エンジン15は、撮像部2から取り込まれたスルー画像、例えば1秒30フレームの静止画を動画像として再生し、フレームメモリ12に書き込んで液晶表示部22にプレビュー表示する。また、動画再生エンジン15は、メモリカード25内に格納されている合成用動画像データを読み込んで動画像として再生し、フレームメモリ12に書き込み液晶表示部22に表示する。
【0016】
画像合成エンジン16は、スイッチ24から合成指示入力があったとき、この例では、スルー画像の動画に、合成用動画像データを重ねて合成し、液晶表示部22にプレビュー表示する。
【0017】
合成用動画像データとして複数種類の動画像データが用意されており、その中からスルー画像に適した動画像データをユーザが選択し、デジタルカメラ30のレリーズボタン24が本押しされて撮影が開始されたときは、スルー画像に、選択された動画像データが合成された状態で、あるいは両者間で関連付けが行われた状態で、メモリカード25、あるいは別のメモリカードに格納される。
【0018】
尚、合成画像を液晶表示部22にプレビュー表示するときの合成用動画像データは、プレビュー用として用意された低解像度画像データを用い、レリーズし高解像度で撮影する場合には高解像度の画像データを用いる構成としてもよい。
【0019】
メモリカード25に格納された合成用動画像データは、例えば、人気のあるキャラクタの動画データであり、このメモリカード25は、例えばテーマパーク側が入場者に貸与し、入場者だけが入場中にそのキャラクタの動画と合成した動画を現場で撮影することができるものとする。
【0020】
図2は、メモリカード25に格納された合成用動画像データの一例を示す図であり、実動画データ(図2(a))と、この実動画データと対をなすマスク動画データ(図2(b))と、動画データに関する付加情報(画像サイズ,フレームレート,フレーム数など)と、画像合成に関する付加情報(合成位置指定情報,合成レイヤ指定情報など)とから構成される。
【0021】
図3は、撮像部2を通して得られたスルー画像の一例である。テーマパークのお城を背景に肩車した親子の実動画像を撮像した画像であるが、これだけでは面白みが欠ける。そこで、画像合成エンジン16は、スルー画像に、ユーザ指定の図2(b)のマスク動画データを重ねて取り込み、このマスク動画データの部分に図2(a)の実動画データを填め込むことで、図4に示す様に、架空のキャラクタ画像が重ね合わされた動画像を撮像可能となる。
【0022】
また、どの様なキャラクタを選択したときどの様に映るのかを事前にユーザが知ることができる様に、液晶表示部22に図4の動画像をプレビュー表示させ、ユーザの参考にする。
【0023】
図5は、メモリカード25内のファイル構造図である。画像記録用のDCFフォーマットに加え、合成用動画データファイルを格納する特定のフォルダ(図示する例では、「CLIP」)が用意され、そのフォルダ内に、合成用のマスク動画データ付きの動画ファイル(実動画データや付加情報など)「DSCF001.MCP」が格納されている。
【0024】
図6は、本実施形態に係るデジタルカメラの動作手順を示すフローチャートである。先ず、ユーザのスイッチ24から指定入力に基づいてデジタルカメラ30を動画合成モードとする(ステップS1)。これにより、CPU1はメモリカード25を検索して合成用動画データ(/CLIP/*.MCF)があるか否かを判定する(ステップS2)。合成用動画データがメモリカード25内に存在し無い場合にはエラー表示(ステップS3)した後、動画合成モードを終了する。
【0025】
ステップS2で合成用動画データがメモリカード25内に存在する場合にはステップS4に進み、撮像部2から得られたスルー画像(図3参照)と、メモリカード25内の動画データ(図2参照)とを、動画データの各コマと関連付けられたマスクパターンを利用して低解像度(サムネイルサイズ)で合成し、液晶表示部22にプレビュー表示(図4参照)する。
【0026】
プレビュー画像の合成を行う場合、動画データファイル内に合成位置の指定があるときはスルー画像と合成用動画との合成位置は指定に従う。合成レイヤ指定情報として合成用動画を主要被写体の背後に配置する指定がある場合には、スルー画像から所定閾値以上にピントの合った輪郭部分を求めて主要被写体領域を切り出し、マスクパターンと主要被写体領域との排他的論理和領域や論理積領域から新たなマスクパターンを求め、この新たなマスクパターンを利用して画像合成を行う。
【0027】
次のステップS5でデジタルカメラ30のレリーズ釦が押下されると、レリーズ時のスルー画像の動画の各コマと合成用動画の各コマとを予め設定された解像度で再合成し、メモリカードに保存し(ステップS6)、この動画合成モードを終了する。
【0028】
図7は、本発明の第2実施形態に係るデジタルカメラのブロック構成図である。第1実施形態では、メモリカード25にて配布された合成用動画像データを用いたが、この実施形態のデジタルカメラ31では、テーマパーク内という限られた範囲内でのみ受信できる合成用動画配信サーバから合成用動画像データを無線にて取得し、画像合成を行う様になっている。
【0029】
このため、このデジタルカメラ31は、図1の構成に加えて通信インタフェース18がバス17に接続され、この通信インタフェース18に通信用アンテナ19が接続されている。このアンテナ19を介して取り込まれた合成用動画像データはシステムメモリ6内のワークエリアに一時保存され、画像合成に使用される。
【0030】
図8は、第2実施形態に係るデジタルカメラの動作手順を示すフローチャートである。デジタルカメラ31の所定スイッチ24が投入されて動画合成モードになると(ステップS11)、CPU1はアンテナ19の受信信号を調べ、合成用動画配信サーバが存在するか否かを判定する(ステップS12)。合成用動画配信サーバが存在しない場合にはエラー表示(ステップS13)した後、動画合成モードを終了する。
【0031】
次のステップS14では、CPU1は合成用動画配信サーバに対して低解像度の合成用動画の配信を要求し、この低解像度動画データを取得する。そして、この低解像度の合成用動画をスルー画像に合成し、液晶表示部22にプレビュー表示する(ステップS15)。
【0032】
次にステップS16でレリーズ釦が押下されると、CPU1は、指定コマの高解像度の合成用動画データを合成用動画配信サーバに要求して高解像度の動画データを取得し(ステップS17)、この高解像度の動画をスルー画像に合成してメモリカードに保存し(ステップS18)、動画合成モードを終了する。
【0033】
この第2実施形態では、合成用動画配信サーバはデジタルカメラからの要求に従って合成用動画データを配信したが、合成用動画配信サーバがプレビュー表示用の合成用動画データをストリームで配信している場合がある。図9は、合成用動画配信サーバがプレビュー表示用の合成用動画データをストリームで配信しているときのデジタルカメラの動作手順を示すフローチャートである。
【0034】
デジタルカメラ31の所定スイッチ24が投入されて動画合成モードになると(ステップS21)、CPU1はアンテナ19の受信信号を調べ、合成用動画ストリームサーバが存在するか否かを判定する(ステップS22)。合成用動画ストリームサーバが存在しない場合にはエラー表示(ステップS23)した後、動画合成モードを終了する。
【0035】
次のステップS24では、受信したプレビュー表示用の動画データを取得し、この低解像度の合成用動画をスルー画像に合成し、液晶表示部22にプレビュー表示する。
【0036】
次にステップS25でレリーズ釦が押下されると、CPU1は、指定コマの高解像度の合成用動画データを合成用動画ストリームサーバに要求して高解像度の動画データを取得し(ステップS26)、この高解像度の動画をスルー画像に合成してメモリカードに保存し(ステップS27)、動画合成モードを終了する。
【0037】
この様に、本実施形態によれば、動画データを無線配信されるため、合成用動画データの保存のためのメモリが不要となり、メモリの有効利用が可能となる。また、ユーザの選んだ合成用動画が撮影動画に合成されるため、合成画像の無駄な部分がなくなり、デジタルカメラの使い勝手が向上する。
【0038】
尚、上述した各実施形態では、合成画像の合成位置が指定された場合について説明したが、合成位置についての指定がない場合には、レリーズのタイミングによって合成用動画のコマとスルー画像のコマとの位置関係が決定されるため、レリーズを押して合成結果を見るまでは合成画像がどの様な配置になるのか分からず、却ってエンターテインメント性が向上するという効果がある。
【0039】
また、上述した各実施形態では、合成画像のプレビュー表示をカメラ背面の液晶表示部で行ったが、電子ファインダ内の表示部でプレビュー表示させる構成でもよいことはいうまでもない。
【0040】
更にまた、上述した各実施形態では、撮像画像(スルー画像)に合成用動画を一体に合成した合成画像をメモリに保存する方式を採用したが、スルー画像と合成用動画とを関連付けしてメモリに別々に保存することでもよい。また、合成用動画像データは、キャラクタ画像等ではなく、撮像部2を通して得たスルー画像から切り出した画像とすることでもよい。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、使い勝手が優れ、面白みのある動画を容易に撮影することが可能なデジタルカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るデジタルカメラのブロック構成図である。
【図2】図1のデジタルカメラで撮像された動画に合成する合成用動画データの一例を示す図である。
【図3】図1のデジタルカメラで撮像されたスルー画像の一例を示す図である。
【図4】図1のデジタルカメラで合成された合成画像の一例を示す図である。
【図5】図1に示すメモリカードのファイル構造の一例を示す図である。
【図6】図1に示すデジタルカメラの動作手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態に係るデジタルカメラのブロック構成図である。
【図8】図2に示すデジタルカメラの動作手順を示すフローチャートである。
【図9】図2に示すデジタルカメラの別の動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU
2 撮像部
15 動画再生エンジン
16 画像合成エンジン
25 メモリカード
30,31 デジタルカメラ
19 通信用アンテナ
Claims (7)
- 撮像部と、前記撮像部で撮像される動画像と合成用動画像とを合成して表示する表示部と、レリーズされたときに得られる前記動画像の構成静止画像と前記合成用動画像の構成静止画像とを関連付けてメモリに保存する保存手段とを備えることを特徴とする画像合成機能付きデジタルカメラ。
- 前記合成用動画像は、装着自在の外部メモリカードに格納されていることを特徴とする請求項1に記載の画像合成機能付きデジタルカメラ。
- 前記合成用動画像は、前記撮像部で撮像された画像から切り出された画像であることを特徴とする請求項1に記載の画像合成機能付きデジタルカメラ。
- 前記合成用動画像は、外部の画像配信サーバから無線送信されてくることを特徴とする請求項1に記載の画像合成機能付きデジタルカメラ。
- 前記合成用動画像は、外部の画像配信サーバからリアルタイムにストリーム動画として配信されてくることを特徴とする請求項4に記載の画像合成機能付きデジタルカメラ。
- 前記表示部に表示する前記合成用動画像は低解像度の画像とし、前記関連付けを行う前記合成用動画像は高解像度の画像とすることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像合成機能付きデジタルカメラ。
- 前記撮像部から得られる前記動画像の構成静止画像と該構成静止画像に対応する前記合成用動画像の構成静止画像とを1枚の静止画像に合成することで前記関連付けを行うことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像合成機能付きデジタルカメラ。
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JP2002238273A JP2004080417A (ja) | 2002-08-19 | 2002-08-19 | 画像合成機能付きデジタルカメラ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006211321A (ja) * | 2005-01-28 | 2006-08-10 | Casio Comput Co Ltd | 撮像装置、画像効果付与方法および画像効果付与プログラム |
JP2017079400A (ja) * | 2015-10-20 | 2017-04-27 | キヤノン株式会社 | 表示システム、情報処理方法及びプログラム |
-
2002
- 2002-08-19 JP JP2002238273A patent/JP2004080417A/ja active Pending
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