JP2004297424A - デジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の記録された静止画と音声とを組み合わせて静止画の音付きスライドショーを手軽に作成することができるデジタルカメラを提供する。
【解決手段】メモリカードに記録されている静止画ファイルの静止画を静止画再生手段で再生させ、再生された静止画をLCDパネルで表示し、静止画選択手段で、表示された複数の静止画の中からスライドショーに使用する静止画を選択する。一方で、記録されている音声ファイルの音声を音声再生手段で再生させ、音声ファイルの音声シーケンスの複数箇所に選択された静止画を挿入手段でそれぞれ挿入し、音声シーケンスに静止画を挿入したスライドショーデータを静止画音声表示手段でLCDパネルに表示させる。
【選択図】 図5
【解決手段】メモリカードに記録されている静止画ファイルの静止画を静止画再生手段で再生させ、再生された静止画をLCDパネルで表示し、静止画選択手段で、表示された複数の静止画の中からスライドショーに使用する静止画を選択する。一方で、記録されている音声ファイルの音声を音声再生手段で再生させ、音声ファイルの音声シーケンスの複数箇所に選択された静止画を挿入手段でそれぞれ挿入し、音声シーケンスに静止画を挿入したスライドショーデータを静止画音声表示手段でLCDパネルに表示させる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像機能及び音響機能を有するデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カメラで撮影された画像からBGM付きスライド(以下、「音付きスライドショー」という)を作成することは、パソコンなどの大型機器で専用のソフトウエアを用いて行われてきた。
【0003】
一方、最近のデジタルカメラは小型化してきており、旅行や出張などに容易に携帯可能であって、ユーザも現に旅行等に手軽に持参している。また、近年のデジタルカメラは音響機能を有したものが数多く出回るようになっている。
【0004】
デジタルカメラで撮影した静止画を音付きスライドショーにして保管しておきたいと思うユーザは多いが、旅行等から帰宅してからパソコンで整理して音付きスライドショーを作成するのは煩わしいというユーザは多く存在し、撮影した静止画を現地や車中など、自宅以外の場所でデジタルカメラ自身で音付きスライドショー化したいというニーズが大きくなってきている。
【0005】
下記特許文献1は、音声録音中に静止画を撮影するデジタルカメラを開示しており、撮影した静止画と過去に記録された音声ファイルとを結合する機能は開示していない。
【0006】
【特許文献1】
特表2001−501416号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の事情を考慮し、複数の記録された静止画と音声とを組み合わせて静止画の音付きスライドショーを手軽に作成することができるデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の本発明は、デジタルカメラであって、
記録されている静止画ファイルの静止画を再生させる静止画再生手段と、
前記再生された静止画を表示する表示部と、
前記表示された複数の静止画の中からスライドショーに使用する静止画を選択する静止画選択手段と、
記録されている音声ファイルの音声を再生させる音声再生手段と、
前記音声ファイルの音声シーケンスの複数箇所に前記選択された静止画をそれぞれ挿入する挿入手段と、
前記音声シーケンスに前記静止画を挿入したスライドショーデータを前記表示部に表示させる静止画音声表示手段と、からなるデジタルカメラ、からなる。
【0009】
請求項1の本発明によれば、記録されている静止画ファイルの静止画を静止画再生手段で再生させ、再生された静止画を表示部で表示し、静止画選択手段で前記表示された複数の静止画の中からスライドショーに使用する静止画を選択する。一方で、記録されている音声ファイルの音声を音声再生手段で再生させ、前記音声ファイルの音声シーケンスの複数箇所に前記選択された静止画を挿入手段でそれぞれ挿入し、前記音声シーケンスに前記静止画を挿入したスライドショーデータを静止画音声表示手段で前記表示部に表示させる。
【0010】
請求項2の本発明は、前記挿入手段は、前記音声シーケンスに、複数の静止画を挿入するためのインデックスを挿入するインデックス挿入手段を有する請求項1のデジタルカメラ、からなる。
【0011】
請求項2の本発明によれば、インデックス挿入手段は前記音声シーケンスに、複数の静止画を挿入するためのインデックスを挿入する。
【0012】
請求項3の本発明は、前記デジタルカメラは、前記音声ファイルの音声シーケンスの複数箇所に前記選択された静止画をそれぞれ挿入したファイルを作成するファイル作成手段と、前記作成したファイルを保存する保存手段と、を有する請求項1のデジタルカメラ、からなる。
【0013】
請求項3の本発明によれば、ファイル作成手段によって前記音声ファイルの音声シーケンスの複数箇所に前記選択された静止画をそれぞれ挿入したファイルが作成され、保存手段によって前記作成したファイルが保存される。
【0014】
請求項4の本発明は、前記挿入手段は、前記音声シーケンスに異なる時間間隔で前記選択された静止画をそれぞれ挿入する請求項1のデジタルカメラ、からなる。
【0015】
請求項4の本発明によれば、前記選択された静止画が前記挿入手段によって前記音声シーケンスに異なる時間間隔でそれぞれ挿入されるため、異なる音声長さに応じて画像が表示される。
【0016】
請求項5の本発明は、前記デジタルカメラは音声入力手段を有し、当該音声入力手段によって入力されて記録された音声ファイルの音声を前記音声再生手段で再生させる請求項1のデジタルカメラ、からなる。
【0017】
請求項5の本発明によれば、デジタルカメラの音声入力手段によって入力されて記録された音声ファイルの音声を前記音声再生手段で再生させるので、デジタルカメラのみで音声の取得が可能である。
【0018】
請求項6の本発明は、デジタルカメラにおいて静止画のスライドショーを作成するスライドショー作成方法であって、
記録されている静止画ファイルの静止画を再生させるステップと、
前記再生された静止画を表示するステップと、
前記表示された複数の静止画の中からスライドショーに使用する静止画を選択するステップと、
記録されている音声ファイルの音声を再生するステップと、
前記音声ファイルの音声シーケンスの複数箇所に前記選択された静止画をそれぞれ挿入して音付きスライドショーを作成するステップと、からなるスライドショー作成方法、からなる。
【0019】
請求項6の本発明によれば、デジタルカメラにおいて、記録されている静止画ファイルの静止画を再生させて表示させ、表示された複数の静止画の中からスライドショーに使用する静止画をユーザの選択操作によって選択する。一方、デジタルカメラにおいて、記録されている音声ファイルの音声を再生し、前記音声ファイルの音声シーケンスの複数箇所に前記選択された静止画をユーザの操作によってそれぞれ挿入して音付きスライドショーを作成する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明の実施の形態に係るデジタルカメラについて詳説する。
【0021】
図1(a)は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ10の正面斜視図、図1(b)はその背面斜視図である。
【0022】
このカメラ10は、音声の記録再生が可能なデジタルカメラであり、カメラ前面には沈胴式の撮影レンズ12、光学ファインダー5、ストロボユニット2、スピーカ孔8が設けられている。撮影レンズ12の後方には撮像素子としてのCCDイメージセンサ(図1中不図示、図2中符号68として記載、以下、CCDという。)が配置され、該CCD68から読み出された画像信号は所定の信号処理を経てデジタル画像データに変換される。
【0023】
カメラ10の上面にはレリーズスイッチ3が設けられている。レリーズスイッチ3は、画像や音声の記録開始を指示する手段であり、動画の録画開始/停止ボタン、録音の開始/停止ボタンとして兼用される。
【0024】
カメラ10の裏面にはマイク孔9、光学ファインダー5、パワー及びモードスイッチ7、選択スイッチ300、バックボタン302、メニュー/OKボタン304、LCDパネル4が設けられている。
【0025】
パワー及びモードスイッチ7は、電源ON/OFF手段であると共に撮影系モードが選択されている場合に、連写、マニュアル撮影、オート撮影、シーンポジション、動画、音声レコーダ、ボイスメモの各モードを選択するための手段である。
【0026】
シーンポジションモードでは、メニュー/OKボタン304によるメニュー操作によって、人物(ポートレート)モード、風景モード、夜景モード、モノクロモードを選択できる。撮影状況に応じてこれらモードを利用することにより、撮影シーンに適した設定が自動的に行われる。
【0027】
音声レコーダモードは、音声のみを記録するモードである。
【0028】
本カメラ10は、静止画の撮影後にその画像と関連付けて音声を記録することができるボイスメモ機能を有している。
【0029】
LCDパネル4は、カラー液晶ディスプレイで構成されており、CCD68を介して取り込まれる画像やメモリカード(図3中符号94として記載)から読み出した再生画像が表示されるとともに、モード情報、電池残量警告、撮影日時、標準撮影可能枚数、再生コマ番号、再生画像サムネイルなどの各種情報も表示される。また、各種のメニュー表示、メニューの選択や各メニューにおける各種設定項目の設定等もLCDパネル4の表示画面を用いて行われる。
【0030】
パワー及びモードスイッチ7は、撮影・録音系モードと再生系モードを選択的に切り換えるための手段である。再生系モードでは、通常の再生モード、スライドショー作成モードを行うことができる。
【0031】
選択スイッチ300は、LCDパネル4に表示された画像コマなどの選択を行なったり、スライドショー用の音声選択を行なったりするためのスイッチである。上下左右に動かして選択対象を定める。スライドショーに使用する画像を選択する際にも使用し、各画像コマのスライド時間の選択の際にも使用する。
【0032】
バックボタン302は、キャンセル操作や前画面に戻る操作をするためのボタンである。
【0033】
メニュー/OKボタン304は、メニューを表示させたり、LCDパネル4に表示させたメニューや画像コマを選択する際の実行ボタンの機能を有する。スライドショーに使用する画像を選択した後に、その画像のスライド表示順位を決定する際の決定ボタンとしても機能し、各画像コマのスライド時間の設定の際の実行ボタンとしても機能する。
【0034】
図2にも示すように、マイク孔9(図1(b))の内側には、マイク11が構成されている。マイク11は、本体が断面円形で末広がり形状のコーン18を有し、コーン18のカメラ10正面側には磁石20が結合され、磁石20のまわりにはコイル22が配設されている。この例ではコーン18の広がり部がカメラ10の背面側に向いた状態で配設されている。コーン18はこの形状に限らず、円板状等でもよい。
【0035】
図2にも示すように、スピーカ孔8(図1(a))の内側には、スピーカ211が構成されている。スピーカ211は、本体が断面円形で末広がり形状のコーン218を有し、コーン218のカメラ10裏面側には磁石220が結合され、磁石220のまわりにはコイル222が配設されている。この例ではコーン218の広がり部がカメラ10の表面側に向いた状態で配設されている。コーン218はこの形状に限らず、円板状等でもよい。
【0036】
図2はカメラ10のブロック図である。
【0037】
撮影レンズ12は、ズームレンズで構成されているが、単焦点レンズを用いてもよい。撮影レンズ12を通過した光は、絞り66によって光量が調節された後、CCD68に入射する。CCD68の受光面には、フォトセンサが平面的に配列されており、撮影レンズ12を介してCCD68の受光面に結像された被写体像は、各フォトセンサによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。なお、CCD68は、シャッターゲートパルスのタイミングによって各フォトセンサの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する、いわゆる電子シャッター機能を有している。
【0038】
各フォトセンサに蓄積された信号電荷は、CCDドライバ70から与えられるパルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出される。CCD68から出力された画像信号は、アナログ処理部72に送られる。アナログ処理部72は、サンプリングホールド回路、色分離回路、ゲイン調整回路等の信号処理回路を含み、このアナログ処理部72において、相関二重サンプリング(CDS)処理並びにR,G,Bの各色信号に色分離処理され、各色信号の信号レベルの調整(プリホワイトバランス処理)が行われる。
【0039】
アナログ処理部72から出力された信号は、A/D変換器74によりデジタル信号に変換された後、内蔵バッファ76を介してRAM78に格納される。CCDドライバ70、アナログ処理部72及びA/D変換器74には、タイミングジェネレータ77からタイミング信号が与えられ、このタイミング信号によって各回路の同期がとられている。
【0040】
RAM78に記憶された画像データは信号処理部80へ送られる。信号処理部80は、輝度・色差信号生成回路、ガンマ補正回路、シャープネス補正回路、コントラスト補正回路、ホワイトバランス補正回路等の画像信号処理回路及び音声信号処理回路を含むデジタルシグナルプロセッサ(DSP)で構成された信号処理手段であり、CPU82からのコマンドに従って画像信号及び音声信号を処理する。信号処理部80に入力された画像データは、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb 信号)に変換されるとともに、ガンマ補正等の所定の処理が施された後、RAM78に格納される。
【0041】
撮影画像を表示出力する場合、RAM78に格納された輝度・色差信号(YC信号と略記する)は、バス84を介してVRAM86に送られる。VRAM86に記憶されたデータはエンコーダ87に送られ、ここでキャラクタジェネレータ88から供給される文字や記号のデータとともに表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換される。
【0042】
エンコーダ87の出力はD/A変換器89を介してアナログ信号に変換された後、LCDパネル4に出力される。こうして、当該画像データの画像内容がLCDパネル4の画面上に表示される。
【0043】
CCD68から出力される画像信号によってRAM78内の画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号がLCDパネル4に供給されることにより、CCD68を介して入力される画像がリアルタイムにLCDパネル4に表示される。撮影者は、LCDパネル4に映し出される画像(スルー画)、或いは光学ファインダー5によって撮影画角を確認できる。
【0044】
パワー及びモードスイッチ7により撮影系モードが選択され、レリーズスイッチ3が押されると撮影開始指示(レリーズON)信号が発せられる。CPU82は、この指示信号の受入に応動して、記録用の画像データの取り込みを開始する。また、CPU82は圧縮伸張回路90にコマンドを送り、これにより圧縮伸張回路90は、RAM78上の画像データをJPEGその他の所定の形式に従って圧縮する。
【0045】
圧縮された画像データは、カードインターフェース92を介してメモリカード94に記録される。本例のカメラ10では、画像データや音声データを保存する手段として、例えばスマートメディア(Solid−State Floppy Disk Card)が適用される。記録メディアの形態はこれに限定されず、PCカード、コンパクトフラッシュ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリスティックなどでもよく、電子的、磁気的、若しくは光学的、又はこれらの組み合わせによる方式に従って読み書き可能な種々の媒体を用いることができる。使用される媒体に応じた信号処理手段とインターフェースが適用される。異種、同種の記録メディアを問わず、複数の媒体を装着可能な構成にしてもよい。また、データを保存する手段は、カメラ本体1に着脱可能なリムーバブルメディアに限らず、カメラ10に内蔵された記録媒体(内部メモリ)であってもよい。
【0046】
パワー及びモードスイッチ7によって撮影系モードでムービーモードが選択されたときには、音声付き動画の記録が可能となり、レリーズスイッチ3の押下によって録画動作がスタートし、もう一度レリーズスイッチ3を押下すると録画動作が停止する。レリーズスイッチ3を押下継続している期間、録画動作を行い、押下解除により録画を停止するようにしてもよい。1回の撮影で記録できる最長時間、画像サイズ、フレームレート及び記録方式などは予め定められており、例えば、1回の撮影で最長約80秒の音声付きムービーを撮影でき、320 ×240 ピクセル、10フレーム/秒、Motion JPEG 形式によってメモリカード94に記録される。
【0047】
パワー及びモードスイッチ7によって再生系モードが選択されると、メモリカード94に記録されている最終のファイル(最後に記録したファイル)が読み出される。最終のファイルが画像ファイルの場合は、その画像ファイル(動画の場合には最初の一コマ)の画像データは、圧縮伸張回路90によって伸張処理され、VRAM86、エンコーダ87、D/A変換器89を介してLCDパネル4に出力される。
【0048】
この一コマ再生時に動画の先頭コマが表示されている状態で、所定の操作キーの押下によって音声付き動画の再生を開始させることができる。
【0049】
最終ファイルが音声ファイルの場合には、LCDパネル4には音声ファイルであることを示す所定の絵柄(例えば、マイクロフォンがデザインされたビットマップ背景画、タイマーがデザインされたビットマップ背景画)が表示される。この表示画面で所定の操作キーの押下によって音声再生を開始させることができる。動画若しくは音声再生中に所定のキーを押すと、再生が中止される。
【0050】
また、所定のキーを操作することにより、順方向又は逆方向にコマ送り(ファイル送り)することができ、コマ送りされた次のファイルがメモリカード94から読み出され、上記と同様にして静止画、動画又は音声が再生される。
【0051】
CPU82は、本カメラシステムを統括制御する制御部である。CPU82は、パワー及びモードスイッチ7、レリーズスイッチ3、選択スイッチ300、バックボタン302、メニュー/OKボタン304の操作による操作部から受入する入力信号に基づいて、対応する回路の動作を制御し、LCDパネル4における表示の制御、ストロボ発光制御、オートフォーカス(AF)制御及び自動露出(AE)制御等を行う。CPU82は、CCD68を介して入力された画像データに基づいて焦点評価演算やAE演算などの各種演算を行い、その演算結果に基づいてレンズ駆動部106を制御して撮影レンズ12を合焦位置に移動させる一方、図示せぬアイリス駆動部を制御して絞り66を適正絞り値に設定するとともにCCD68の電荷蓄積時間を制御する。また、操作部の操作に応じて音声ファイル再生中の音声シーケンスに画像データを挿入する制御も行う。
【0052】
ROM108にはCPU82が処理するプログラム及び制御に必要な各種データ等が格納され、RAM78は画像処理領域の他、CPU82が各種の演算処理等を行う作業用領域を有する。EEPROM(不揮発性メモリ)110には、各種設定情報などが格納される。
【0053】
ストロボ装置120(図1中符号2に相当)は、ストロボ発光部121、ストロボ調光センサ16、コンデンサ122、及びストロボ制御回路124から構成される。ストロボボタンの操作によって、低輝度時にストロボを自動的に発光させる「低輝度自動発光モード」、「赤目軽減モード」、被写体輝度にかかわらずストロボ発光させる「強制発光モード」、又はストロボ発光を禁止させる「発光禁止モード」などの各モードに設定可能である。
【0054】
CPU82は、操作者が選択したストロボモードに応じて、撮影実行時にストロボ制御回路124にコマンドを与える。ストロボ制御回路124は、CPU82から加えられる指令に基づいてコンデンサ122の充電制御やストロボ発光部121(例えば、キセノン管)への放電(発光)タイミングを制御する。
【0055】
ストロボ調光センサ16は、ストロボ発光によって照らされる被写体からの反射光を受光し、受光量に応じた電気信号に変換する受光素子が用いられている。ストロボ調光センサ16の検出信号は図示せぬ積分回路により積算され、積算受光量が所定の適正受光量に達した時にストロボの発光が停止される。
【0056】
カメラ10の電源は、バッテリ126又は電源入力端子に接続される図示せぬACパワーアダプター等の外部電源を用いることができる。バッテリ126等から供給される電力は、DC/DCコンバータを含む電源回路128によって所要の電圧に変換された後、各回路ブロックに電源供給される。
【0057】
音声の記録について説明する。
【0058】
まず、モードスイッチ7を音声レコーダモードに合わせる。レリーズスイッチ3の全押し(S2 ON)で録音を開始し、その後レリーズスイッチ3の半押し(S1 ON)で録音を停止する。録音時、図2において、音声がマイク孔9を通じてマイク11に入力される。マイク11はマイクとしての機能を有し、音声が入力されると、コーン18が振動し、コーン18に結合されている磁石20も振動する。電磁誘導作用により、その磁石20のまわりに配置されているコイル22に電流が流れる。電流は、途中、電流電圧変換器で電圧信号に変換され、アンプ97を経て増幅され、結合コンデンサ99を経て、ローパスフィルタ96にて高周波領域の雑音が除かれ、A/D変換器98でクロック入力があってA/D変換され、パルス符号変調器(PCM)101で符号化される。符号化された音声データは圧縮伸張回路90で専用のコーデックにより圧縮処理され、圧縮処理されたAVIファイルの形式でメモリカード94に記録される。
【0059】
音声の再生について説明する。再生には、通常再生、プレ再生、スライドショー作成用再生がある。
【0060】
再生のプロセスを説明する。
【0061】
メモリカード94から読み出された音声ファイルは、圧縮伸張回路90で専用の伸張コーデックにより伸張処理され、信号処理部80において信号処理化され、復号器100で復号化され、D/A変換器102で電圧信号としてのアナログ信号に変換される。変換された電圧信号はアンプ104で増幅され、途中、電流電圧変換器で電流信号に変換されて、スピーカ211のコイル222に流れる。コイル222に電流が流れると、磁石220が振動し、それに伴い磁石220に結合されているコーン218が振動し、音声を出力する。こうして、スピーカ211から音声として出力される。出力された音声は、スピーカ孔8を通じてカメラ10の前方から発せられる。
【0062】
録音したばかりでメモリカード94にまだ記録されていない音声をプレ再生するときは、録音音声がRAM78に一旦格納されているので、RAM78から音声ファイルを読み出す。
【0063】
スライドショー作成用再生は、基本的には通常再生と同様であるが、後述するように、画像を音声ファイル中に挿入できる再生になる。
【0064】
次に、スライドショーを作成する際の手順である、実際に音声ファイルの進行に合わせて音声ファイルに静止画画像ファイルを挿入する操作を説明する。
【0065】
図3は、音声ファイルに静止画画像ファイルを挿入する際のLCDパネル4上での操作画面を示した図である。
【0066】
図4は、その操作の流れを示すフローチャートである。
【0067】
まず、パワー及びモードスイッチ7を再生系モードに切り換える。再生系モードでは、メニュー/OKボタン304によりスライドショー作成モードを選択する。
【0068】
スライドショー作成モードを選択すると、LCDパネル4上でスライドショー用の音声を選択する画面がでてくる(画面500、ステップ508)。ここでは、メモリカード94に記録されている音声ファイルが3個存在し、選択スイッチ300で「音声3.avi[10.1sec]」を選択し、メニュー/OKボタン304を押して実行させる。音声ファイルは上述のとおり、AVIファイル形式で構成されている。
【0069】
LCDパネル4では、スライドショー用画像選択の画面が表示される(画面502、ステップ510)。各静止画画像ファイルのサムネイル画像が例えば6個表示される。各静止画画像ファイルはJPEG形式で記録されている。ここでは、「001.jpg」、「003.jpg」、「005.jpg」、「006.jpg」の4個の画像を選択したとする。
【0070】
次に、選択した4個の画像のスライド表示順序を決定する(画面504、ステップ512)。メニュー/OKボタン304で、その画像のスライド表示順位を決定する。画面504に示すとおり、「005.jpg」、「001.jpg」、「006.jpg」、「003.jpg」の順にしたとする。
【0071】
選択した各画像のスライド表示時間を設定する(画面506、ステップ514)。すでに選択した音声ファイルは10.1secの長さを有し、1秒毎にスライドショーの時間が選択できる。10.1secの場合は、スライドショー時間を繰り上げ、11secとする。スライド表示時間の設定には、順番が決定した画像を、メニュー/OKボタン304を用いて音声ファイルの音声を流しながら順に音声ファイルに1フレーム/secの単位で挿入していく。ここでは、「005.jpg」を2sec、「001.jpg」を3sec、「006.jpg」を1sec、「003.jpg」を5sec、流すとする。
【0072】
スライドショーに使用する画像が選択され、表示順序が決定され、表示時間も設定されると、スライドショーが出来上がり、出来上がったスライドショーを確認再生する(ステップ516)。すなわち、プレ再生する。プレ再生するときは、作成されたスライドショーの音声及び画像を含むAVIファイルがRAM78に一旦格納されているので、RAM78からこのAVIファイルを読み出す。読み出してプレ再生したら、必要に応じて画像選択し直したり(ステップ510へ戻る)、画像順序を選択し直したり(ステップ512へ戻る)、スライド時間を設定し直したり(ステップ514)する。スライドショーをプレ再生した後は、画像変更のキャンセルを行い、元の画像は上書きしないでそのままの状態にしておく。
【0073】
プレ再生したスライドショーがOKであれば、AVIファイル形式でスライドショーデータをメモリカード94に保存する(ステップ518)。ステップはこれで終了する。
【0074】
上述の例は、任意の時間設定で音声ファイルに静止画画像を挿入する場合である。その概念を図で表すと、図5(a)のようになる。
【0075】
図5(a)は、任意の時間設定で音声ファイルに静止画画像を挿入する場合の概念図である。音声ファイルの音声シーケンスには、複数の静止画画像を挿入できるようにインデックスを異なる秒間隔などで挿入することができ、ROM108にはインデックス挿入用のプログラムが格納されている。ただし、このインデックスも1sec単位で挿入可能である。
【0076】
一方、等しい時間間隔で音声ファイルに静止画画像を挿入することも可能である。図5(b)は、等間隔の時間設定で音声ファイルに静止画画像を挿入する場合の概念図である。この場合、上述のステップ514で、メニュー/OKボタン304により等間隔で時間設定する旨の選択肢を選べば、自動的に等間隔で画像が音声ファイルに挿入される。
【0077】
音声ファイルに画像ファイルが挿入される際のしくみを説明する。
【0078】
図6は、音声ファイルの音声データに画像ファイルの画像データが挿入された場合のAVIファイルの構造を示した図である。
【0079】
同図に示すように、AVIファイルフォーマットの場合、静止画ファイルは先頭にヘッダ情報を有し、続いてChunk の集合である実データが格納され、最後にインデックス(Index )情報が付加されている。
【0080】
ヘッダ情報は、AVIファイル全体のヘッダ情報と、画像データのヘッダ情報と、音声データのヘッダ情報とから成る。
【0081】
実データのChunk には、画像データのChunk と音声データのChunk の二種類がある。音声データのChunk は、例えば、16Chunk 毎に1つの割合程度で挿入されていれば音声として聞こえるのに十分である。
【0082】
本形態の場合、画像データ挿入前のAVIファイルは音声ファイルとして構成され、Chunk が音声データですべて埋められていて音声シーケンスを形成している。音声シーケンスは、複数静止画挿入用にインデックス(静止画挿入用のタイミングマーク)が挿入可能になっている。
【0083】
インデックスが挿入された箇所以降のChunk は、静止画挿入の操作が行われると、音声データから画像データに代えられる。静止画データは、1secにつき1フレームとなっている。Chunk は、1secにつき画像が1フレームとなっており、2secの間、同一の画像を表示させる場合は、同じ画像データを2つのChunk に入れる。
【0084】
上記任意の間隔で静止画を挿入する場合は、1番目の「005.jpg」画像を挿入するためのインデックス1を1番目の音声データChunk の次に挿入する。「005.jpg」画像は、2秒流されるので、「005.jpg」画像を内容とするフレーム番号=1の画像データが2回連続して入れられる。
【0085】
その後、音声データのChunk が1つそのままの状態で存在しており、その音声データのChunk の次に、2番目の「001.jpg」画像を挿入するためのインデックス2が挿入される。「001.jpg」画像は、3秒流されるので、「001.jpg」画像を内容とするフレーム番号=2の画像データが3回連続して入れられる。そしてまた音声データのChunk が1つそのままの状態で存在している。
【0086】
以下、同様の要領でChunk が画像データに置き換えられ、最後の「003.jpg」の画像データのChunk がフレーム番号=4として5回続けて入れられる。
【0087】
ここでは、フレーム番号は音声データのChunk を除いて画像データのChunk の順番で定義されている。
【0088】
AVIファイルの最後に付加されるIndex 情報には、当該AVIファイル中に格納されている全Chunk の種別(画像であるか音声であるかの区別)、位置(オフセット)、及び長さ(LENGTH)がリストされている。
【0089】
例えば、プリント対象となるシーンであるフレーム番号4の画像データのIndex 情報(Index#35) は、Chunk 種別=画像、位置(OFFSET) =0x000AD73E、長さ(LENGTH)=0x0000561C となっている。
【0090】
プリント装置(プリンタ)を使用して、図6の静止画ファイルをプリントする場合、プリント装置はヘッダを読みとばした後、先頭からChunk 数をカウントしながら読みとばしていき、プリント指定ファイル14番目に記載されたファイル番号の画像データに到達した時、プリント対象の画像データを取得する。若しくは、最初にAVIファイルの後部に記録されたIndex 情報から、プリント指定ファイルに記載されたフレーム番号のChunk の位置(及び長さ)を読み取り、実データの当該Chunk にアクセスして、プリント対象の画像データを取得する。
【0091】
その結果、製作されたスライドショーの静止画をプリンタにてプリントできる。
【0092】
なお、等しい時間間隔で音声ファイルに静止画画像を挿入する場合も、上述の例に準じるが、同じChunk 数で画像データを入れることになる。
【0093】
音声ファイルは、デジタルカメラ10で録音して記録したものを用いてもよいし、外部機器で取り込んだ音声データをメモリカード94に記録してそれを用いてもよい。
【0094】
本形態によれば、パソコンなどの大型機器を使用せずにデジタルカメラのみで手軽に音付きスライドショーを作成、保存することができる。
【0095】
また、デジタルカメラに外部機器との通信手段をつなげることで、さまざまな音楽、音声、画像が、デジタルカメラ上で音付きスライドショー化でき、さらに、デジタルカメラで作成、保存した音付きスライドショーデータをAVIファイルごと外部機器に配信することもできる。
【0096】
また、スライドショーに使用する画像を選択してから音声製作することもでき、この場合は、画像に合ったナレーションが挿入できる。
【0097】
また、上述の形態では、AVIファイルを用いて音声データと画像データとを組み合わせたが、これに限られるものでなく、記録されている静止画データを記録されている音声ファイル上に挿入する実行命令をするスクリプトファイルをROM等に格納しておいて、デジタルカメラ内で読み出した音声データと読み出した画像データとを組み合わせてスライドショーデータにすることもできる。
【0098】
【発明の効果】
本発明によれば、デジタルカメラにおいて、音声シーケンスの複数箇所に静止画を挿入した音付きスライドショーデータを容易に作成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラの正面斜視図、(b)はその背面斜視図。
【図2】デジタルカメラの構成を示すブロック図。
【図3】音声ファイルに静止画画像ファイルを挿入する際のLCDパネル上での操作画面を示した図。
【図4】音声ファイルに静止画画像ファイルを挿入する際の操作の流れを示すフローチャート。
【図5】(a)は、任意の時間設定で音声ファイルに静止画画像を挿入する場合の概念図、(b)は、等間隔の時間設定で音声ファイルに静止画画像を挿入する場合の概念図。
【図6】音声ファイルの音声データに画像ファイルの画像データが挿入された場合のAVIファイルの構造を示した図。
【符号の説明】
4…LCDパネル、7…パワー及びモードスイッチ、8…スピーカ孔、9…マイク孔、10…デジタルカメラ、11…マイク、82…CPU、94…メモリカード、108…ROM、211…スピーカ、300…選択スイッチ、302…バックボタン、304…メニュー/OKボタン
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像機能及び音響機能を有するデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カメラで撮影された画像からBGM付きスライド(以下、「音付きスライドショー」という)を作成することは、パソコンなどの大型機器で専用のソフトウエアを用いて行われてきた。
【0003】
一方、最近のデジタルカメラは小型化してきており、旅行や出張などに容易に携帯可能であって、ユーザも現に旅行等に手軽に持参している。また、近年のデジタルカメラは音響機能を有したものが数多く出回るようになっている。
【0004】
デジタルカメラで撮影した静止画を音付きスライドショーにして保管しておきたいと思うユーザは多いが、旅行等から帰宅してからパソコンで整理して音付きスライドショーを作成するのは煩わしいというユーザは多く存在し、撮影した静止画を現地や車中など、自宅以外の場所でデジタルカメラ自身で音付きスライドショー化したいというニーズが大きくなってきている。
【0005】
下記特許文献1は、音声録音中に静止画を撮影するデジタルカメラを開示しており、撮影した静止画と過去に記録された音声ファイルとを結合する機能は開示していない。
【0006】
【特許文献1】
特表2001−501416号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の事情を考慮し、複数の記録された静止画と音声とを組み合わせて静止画の音付きスライドショーを手軽に作成することができるデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の本発明は、デジタルカメラであって、
記録されている静止画ファイルの静止画を再生させる静止画再生手段と、
前記再生された静止画を表示する表示部と、
前記表示された複数の静止画の中からスライドショーに使用する静止画を選択する静止画選択手段と、
記録されている音声ファイルの音声を再生させる音声再生手段と、
前記音声ファイルの音声シーケンスの複数箇所に前記選択された静止画をそれぞれ挿入する挿入手段と、
前記音声シーケンスに前記静止画を挿入したスライドショーデータを前記表示部に表示させる静止画音声表示手段と、からなるデジタルカメラ、からなる。
【0009】
請求項1の本発明によれば、記録されている静止画ファイルの静止画を静止画再生手段で再生させ、再生された静止画を表示部で表示し、静止画選択手段で前記表示された複数の静止画の中からスライドショーに使用する静止画を選択する。一方で、記録されている音声ファイルの音声を音声再生手段で再生させ、前記音声ファイルの音声シーケンスの複数箇所に前記選択された静止画を挿入手段でそれぞれ挿入し、前記音声シーケンスに前記静止画を挿入したスライドショーデータを静止画音声表示手段で前記表示部に表示させる。
【0010】
請求項2の本発明は、前記挿入手段は、前記音声シーケンスに、複数の静止画を挿入するためのインデックスを挿入するインデックス挿入手段を有する請求項1のデジタルカメラ、からなる。
【0011】
請求項2の本発明によれば、インデックス挿入手段は前記音声シーケンスに、複数の静止画を挿入するためのインデックスを挿入する。
【0012】
請求項3の本発明は、前記デジタルカメラは、前記音声ファイルの音声シーケンスの複数箇所に前記選択された静止画をそれぞれ挿入したファイルを作成するファイル作成手段と、前記作成したファイルを保存する保存手段と、を有する請求項1のデジタルカメラ、からなる。
【0013】
請求項3の本発明によれば、ファイル作成手段によって前記音声ファイルの音声シーケンスの複数箇所に前記選択された静止画をそれぞれ挿入したファイルが作成され、保存手段によって前記作成したファイルが保存される。
【0014】
請求項4の本発明は、前記挿入手段は、前記音声シーケンスに異なる時間間隔で前記選択された静止画をそれぞれ挿入する請求項1のデジタルカメラ、からなる。
【0015】
請求項4の本発明によれば、前記選択された静止画が前記挿入手段によって前記音声シーケンスに異なる時間間隔でそれぞれ挿入されるため、異なる音声長さに応じて画像が表示される。
【0016】
請求項5の本発明は、前記デジタルカメラは音声入力手段を有し、当該音声入力手段によって入力されて記録された音声ファイルの音声を前記音声再生手段で再生させる請求項1のデジタルカメラ、からなる。
【0017】
請求項5の本発明によれば、デジタルカメラの音声入力手段によって入力されて記録された音声ファイルの音声を前記音声再生手段で再生させるので、デジタルカメラのみで音声の取得が可能である。
【0018】
請求項6の本発明は、デジタルカメラにおいて静止画のスライドショーを作成するスライドショー作成方法であって、
記録されている静止画ファイルの静止画を再生させるステップと、
前記再生された静止画を表示するステップと、
前記表示された複数の静止画の中からスライドショーに使用する静止画を選択するステップと、
記録されている音声ファイルの音声を再生するステップと、
前記音声ファイルの音声シーケンスの複数箇所に前記選択された静止画をそれぞれ挿入して音付きスライドショーを作成するステップと、からなるスライドショー作成方法、からなる。
【0019】
請求項6の本発明によれば、デジタルカメラにおいて、記録されている静止画ファイルの静止画を再生させて表示させ、表示された複数の静止画の中からスライドショーに使用する静止画をユーザの選択操作によって選択する。一方、デジタルカメラにおいて、記録されている音声ファイルの音声を再生し、前記音声ファイルの音声シーケンスの複数箇所に前記選択された静止画をユーザの操作によってそれぞれ挿入して音付きスライドショーを作成する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明の実施の形態に係るデジタルカメラについて詳説する。
【0021】
図1(a)は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ10の正面斜視図、図1(b)はその背面斜視図である。
【0022】
このカメラ10は、音声の記録再生が可能なデジタルカメラであり、カメラ前面には沈胴式の撮影レンズ12、光学ファインダー5、ストロボユニット2、スピーカ孔8が設けられている。撮影レンズ12の後方には撮像素子としてのCCDイメージセンサ(図1中不図示、図2中符号68として記載、以下、CCDという。)が配置され、該CCD68から読み出された画像信号は所定の信号処理を経てデジタル画像データに変換される。
【0023】
カメラ10の上面にはレリーズスイッチ3が設けられている。レリーズスイッチ3は、画像や音声の記録開始を指示する手段であり、動画の録画開始/停止ボタン、録音の開始/停止ボタンとして兼用される。
【0024】
カメラ10の裏面にはマイク孔9、光学ファインダー5、パワー及びモードスイッチ7、選択スイッチ300、バックボタン302、メニュー/OKボタン304、LCDパネル4が設けられている。
【0025】
パワー及びモードスイッチ7は、電源ON/OFF手段であると共に撮影系モードが選択されている場合に、連写、マニュアル撮影、オート撮影、シーンポジション、動画、音声レコーダ、ボイスメモの各モードを選択するための手段である。
【0026】
シーンポジションモードでは、メニュー/OKボタン304によるメニュー操作によって、人物(ポートレート)モード、風景モード、夜景モード、モノクロモードを選択できる。撮影状況に応じてこれらモードを利用することにより、撮影シーンに適した設定が自動的に行われる。
【0027】
音声レコーダモードは、音声のみを記録するモードである。
【0028】
本カメラ10は、静止画の撮影後にその画像と関連付けて音声を記録することができるボイスメモ機能を有している。
【0029】
LCDパネル4は、カラー液晶ディスプレイで構成されており、CCD68を介して取り込まれる画像やメモリカード(図3中符号94として記載)から読み出した再生画像が表示されるとともに、モード情報、電池残量警告、撮影日時、標準撮影可能枚数、再生コマ番号、再生画像サムネイルなどの各種情報も表示される。また、各種のメニュー表示、メニューの選択や各メニューにおける各種設定項目の設定等もLCDパネル4の表示画面を用いて行われる。
【0030】
パワー及びモードスイッチ7は、撮影・録音系モードと再生系モードを選択的に切り換えるための手段である。再生系モードでは、通常の再生モード、スライドショー作成モードを行うことができる。
【0031】
選択スイッチ300は、LCDパネル4に表示された画像コマなどの選択を行なったり、スライドショー用の音声選択を行なったりするためのスイッチである。上下左右に動かして選択対象を定める。スライドショーに使用する画像を選択する際にも使用し、各画像コマのスライド時間の選択の際にも使用する。
【0032】
バックボタン302は、キャンセル操作や前画面に戻る操作をするためのボタンである。
【0033】
メニュー/OKボタン304は、メニューを表示させたり、LCDパネル4に表示させたメニューや画像コマを選択する際の実行ボタンの機能を有する。スライドショーに使用する画像を選択した後に、その画像のスライド表示順位を決定する際の決定ボタンとしても機能し、各画像コマのスライド時間の設定の際の実行ボタンとしても機能する。
【0034】
図2にも示すように、マイク孔9(図1(b))の内側には、マイク11が構成されている。マイク11は、本体が断面円形で末広がり形状のコーン18を有し、コーン18のカメラ10正面側には磁石20が結合され、磁石20のまわりにはコイル22が配設されている。この例ではコーン18の広がり部がカメラ10の背面側に向いた状態で配設されている。コーン18はこの形状に限らず、円板状等でもよい。
【0035】
図2にも示すように、スピーカ孔8(図1(a))の内側には、スピーカ211が構成されている。スピーカ211は、本体が断面円形で末広がり形状のコーン218を有し、コーン218のカメラ10裏面側には磁石220が結合され、磁石220のまわりにはコイル222が配設されている。この例ではコーン218の広がり部がカメラ10の表面側に向いた状態で配設されている。コーン218はこの形状に限らず、円板状等でもよい。
【0036】
図2はカメラ10のブロック図である。
【0037】
撮影レンズ12は、ズームレンズで構成されているが、単焦点レンズを用いてもよい。撮影レンズ12を通過した光は、絞り66によって光量が調節された後、CCD68に入射する。CCD68の受光面には、フォトセンサが平面的に配列されており、撮影レンズ12を介してCCD68の受光面に結像された被写体像は、各フォトセンサによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。なお、CCD68は、シャッターゲートパルスのタイミングによって各フォトセンサの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する、いわゆる電子シャッター機能を有している。
【0038】
各フォトセンサに蓄積された信号電荷は、CCDドライバ70から与えられるパルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出される。CCD68から出力された画像信号は、アナログ処理部72に送られる。アナログ処理部72は、サンプリングホールド回路、色分離回路、ゲイン調整回路等の信号処理回路を含み、このアナログ処理部72において、相関二重サンプリング(CDS)処理並びにR,G,Bの各色信号に色分離処理され、各色信号の信号レベルの調整(プリホワイトバランス処理)が行われる。
【0039】
アナログ処理部72から出力された信号は、A/D変換器74によりデジタル信号に変換された後、内蔵バッファ76を介してRAM78に格納される。CCDドライバ70、アナログ処理部72及びA/D変換器74には、タイミングジェネレータ77からタイミング信号が与えられ、このタイミング信号によって各回路の同期がとられている。
【0040】
RAM78に記憶された画像データは信号処理部80へ送られる。信号処理部80は、輝度・色差信号生成回路、ガンマ補正回路、シャープネス補正回路、コントラスト補正回路、ホワイトバランス補正回路等の画像信号処理回路及び音声信号処理回路を含むデジタルシグナルプロセッサ(DSP)で構成された信号処理手段であり、CPU82からのコマンドに従って画像信号及び音声信号を処理する。信号処理部80に入力された画像データは、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb 信号)に変換されるとともに、ガンマ補正等の所定の処理が施された後、RAM78に格納される。
【0041】
撮影画像を表示出力する場合、RAM78に格納された輝度・色差信号(YC信号と略記する)は、バス84を介してVRAM86に送られる。VRAM86に記憶されたデータはエンコーダ87に送られ、ここでキャラクタジェネレータ88から供給される文字や記号のデータとともに表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換される。
【0042】
エンコーダ87の出力はD/A変換器89を介してアナログ信号に変換された後、LCDパネル4に出力される。こうして、当該画像データの画像内容がLCDパネル4の画面上に表示される。
【0043】
CCD68から出力される画像信号によってRAM78内の画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号がLCDパネル4に供給されることにより、CCD68を介して入力される画像がリアルタイムにLCDパネル4に表示される。撮影者は、LCDパネル4に映し出される画像(スルー画)、或いは光学ファインダー5によって撮影画角を確認できる。
【0044】
パワー及びモードスイッチ7により撮影系モードが選択され、レリーズスイッチ3が押されると撮影開始指示(レリーズON)信号が発せられる。CPU82は、この指示信号の受入に応動して、記録用の画像データの取り込みを開始する。また、CPU82は圧縮伸張回路90にコマンドを送り、これにより圧縮伸張回路90は、RAM78上の画像データをJPEGその他の所定の形式に従って圧縮する。
【0045】
圧縮された画像データは、カードインターフェース92を介してメモリカード94に記録される。本例のカメラ10では、画像データや音声データを保存する手段として、例えばスマートメディア(Solid−State Floppy Disk Card)が適用される。記録メディアの形態はこれに限定されず、PCカード、コンパクトフラッシュ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリスティックなどでもよく、電子的、磁気的、若しくは光学的、又はこれらの組み合わせによる方式に従って読み書き可能な種々の媒体を用いることができる。使用される媒体に応じた信号処理手段とインターフェースが適用される。異種、同種の記録メディアを問わず、複数の媒体を装着可能な構成にしてもよい。また、データを保存する手段は、カメラ本体1に着脱可能なリムーバブルメディアに限らず、カメラ10に内蔵された記録媒体(内部メモリ)であってもよい。
【0046】
パワー及びモードスイッチ7によって撮影系モードでムービーモードが選択されたときには、音声付き動画の記録が可能となり、レリーズスイッチ3の押下によって録画動作がスタートし、もう一度レリーズスイッチ3を押下すると録画動作が停止する。レリーズスイッチ3を押下継続している期間、録画動作を行い、押下解除により録画を停止するようにしてもよい。1回の撮影で記録できる最長時間、画像サイズ、フレームレート及び記録方式などは予め定められており、例えば、1回の撮影で最長約80秒の音声付きムービーを撮影でき、320 ×240 ピクセル、10フレーム/秒、Motion JPEG 形式によってメモリカード94に記録される。
【0047】
パワー及びモードスイッチ7によって再生系モードが選択されると、メモリカード94に記録されている最終のファイル(最後に記録したファイル)が読み出される。最終のファイルが画像ファイルの場合は、その画像ファイル(動画の場合には最初の一コマ)の画像データは、圧縮伸張回路90によって伸張処理され、VRAM86、エンコーダ87、D/A変換器89を介してLCDパネル4に出力される。
【0048】
この一コマ再生時に動画の先頭コマが表示されている状態で、所定の操作キーの押下によって音声付き動画の再生を開始させることができる。
【0049】
最終ファイルが音声ファイルの場合には、LCDパネル4には音声ファイルであることを示す所定の絵柄(例えば、マイクロフォンがデザインされたビットマップ背景画、タイマーがデザインされたビットマップ背景画)が表示される。この表示画面で所定の操作キーの押下によって音声再生を開始させることができる。動画若しくは音声再生中に所定のキーを押すと、再生が中止される。
【0050】
また、所定のキーを操作することにより、順方向又は逆方向にコマ送り(ファイル送り)することができ、コマ送りされた次のファイルがメモリカード94から読み出され、上記と同様にして静止画、動画又は音声が再生される。
【0051】
CPU82は、本カメラシステムを統括制御する制御部である。CPU82は、パワー及びモードスイッチ7、レリーズスイッチ3、選択スイッチ300、バックボタン302、メニュー/OKボタン304の操作による操作部から受入する入力信号に基づいて、対応する回路の動作を制御し、LCDパネル4における表示の制御、ストロボ発光制御、オートフォーカス(AF)制御及び自動露出(AE)制御等を行う。CPU82は、CCD68を介して入力された画像データに基づいて焦点評価演算やAE演算などの各種演算を行い、その演算結果に基づいてレンズ駆動部106を制御して撮影レンズ12を合焦位置に移動させる一方、図示せぬアイリス駆動部を制御して絞り66を適正絞り値に設定するとともにCCD68の電荷蓄積時間を制御する。また、操作部の操作に応じて音声ファイル再生中の音声シーケンスに画像データを挿入する制御も行う。
【0052】
ROM108にはCPU82が処理するプログラム及び制御に必要な各種データ等が格納され、RAM78は画像処理領域の他、CPU82が各種の演算処理等を行う作業用領域を有する。EEPROM(不揮発性メモリ)110には、各種設定情報などが格納される。
【0053】
ストロボ装置120(図1中符号2に相当)は、ストロボ発光部121、ストロボ調光センサ16、コンデンサ122、及びストロボ制御回路124から構成される。ストロボボタンの操作によって、低輝度時にストロボを自動的に発光させる「低輝度自動発光モード」、「赤目軽減モード」、被写体輝度にかかわらずストロボ発光させる「強制発光モード」、又はストロボ発光を禁止させる「発光禁止モード」などの各モードに設定可能である。
【0054】
CPU82は、操作者が選択したストロボモードに応じて、撮影実行時にストロボ制御回路124にコマンドを与える。ストロボ制御回路124は、CPU82から加えられる指令に基づいてコンデンサ122の充電制御やストロボ発光部121(例えば、キセノン管)への放電(発光)タイミングを制御する。
【0055】
ストロボ調光センサ16は、ストロボ発光によって照らされる被写体からの反射光を受光し、受光量に応じた電気信号に変換する受光素子が用いられている。ストロボ調光センサ16の検出信号は図示せぬ積分回路により積算され、積算受光量が所定の適正受光量に達した時にストロボの発光が停止される。
【0056】
カメラ10の電源は、バッテリ126又は電源入力端子に接続される図示せぬACパワーアダプター等の外部電源を用いることができる。バッテリ126等から供給される電力は、DC/DCコンバータを含む電源回路128によって所要の電圧に変換された後、各回路ブロックに電源供給される。
【0057】
音声の記録について説明する。
【0058】
まず、モードスイッチ7を音声レコーダモードに合わせる。レリーズスイッチ3の全押し(S2 ON)で録音を開始し、その後レリーズスイッチ3の半押し(S1 ON)で録音を停止する。録音時、図2において、音声がマイク孔9を通じてマイク11に入力される。マイク11はマイクとしての機能を有し、音声が入力されると、コーン18が振動し、コーン18に結合されている磁石20も振動する。電磁誘導作用により、その磁石20のまわりに配置されているコイル22に電流が流れる。電流は、途中、電流電圧変換器で電圧信号に変換され、アンプ97を経て増幅され、結合コンデンサ99を経て、ローパスフィルタ96にて高周波領域の雑音が除かれ、A/D変換器98でクロック入力があってA/D変換され、パルス符号変調器(PCM)101で符号化される。符号化された音声データは圧縮伸張回路90で専用のコーデックにより圧縮処理され、圧縮処理されたAVIファイルの形式でメモリカード94に記録される。
【0059】
音声の再生について説明する。再生には、通常再生、プレ再生、スライドショー作成用再生がある。
【0060】
再生のプロセスを説明する。
【0061】
メモリカード94から読み出された音声ファイルは、圧縮伸張回路90で専用の伸張コーデックにより伸張処理され、信号処理部80において信号処理化され、復号器100で復号化され、D/A変換器102で電圧信号としてのアナログ信号に変換される。変換された電圧信号はアンプ104で増幅され、途中、電流電圧変換器で電流信号に変換されて、スピーカ211のコイル222に流れる。コイル222に電流が流れると、磁石220が振動し、それに伴い磁石220に結合されているコーン218が振動し、音声を出力する。こうして、スピーカ211から音声として出力される。出力された音声は、スピーカ孔8を通じてカメラ10の前方から発せられる。
【0062】
録音したばかりでメモリカード94にまだ記録されていない音声をプレ再生するときは、録音音声がRAM78に一旦格納されているので、RAM78から音声ファイルを読み出す。
【0063】
スライドショー作成用再生は、基本的には通常再生と同様であるが、後述するように、画像を音声ファイル中に挿入できる再生になる。
【0064】
次に、スライドショーを作成する際の手順である、実際に音声ファイルの進行に合わせて音声ファイルに静止画画像ファイルを挿入する操作を説明する。
【0065】
図3は、音声ファイルに静止画画像ファイルを挿入する際のLCDパネル4上での操作画面を示した図である。
【0066】
図4は、その操作の流れを示すフローチャートである。
【0067】
まず、パワー及びモードスイッチ7を再生系モードに切り換える。再生系モードでは、メニュー/OKボタン304によりスライドショー作成モードを選択する。
【0068】
スライドショー作成モードを選択すると、LCDパネル4上でスライドショー用の音声を選択する画面がでてくる(画面500、ステップ508)。ここでは、メモリカード94に記録されている音声ファイルが3個存在し、選択スイッチ300で「音声3.avi[10.1sec]」を選択し、メニュー/OKボタン304を押して実行させる。音声ファイルは上述のとおり、AVIファイル形式で構成されている。
【0069】
LCDパネル4では、スライドショー用画像選択の画面が表示される(画面502、ステップ510)。各静止画画像ファイルのサムネイル画像が例えば6個表示される。各静止画画像ファイルはJPEG形式で記録されている。ここでは、「001.jpg」、「003.jpg」、「005.jpg」、「006.jpg」の4個の画像を選択したとする。
【0070】
次に、選択した4個の画像のスライド表示順序を決定する(画面504、ステップ512)。メニュー/OKボタン304で、その画像のスライド表示順位を決定する。画面504に示すとおり、「005.jpg」、「001.jpg」、「006.jpg」、「003.jpg」の順にしたとする。
【0071】
選択した各画像のスライド表示時間を設定する(画面506、ステップ514)。すでに選択した音声ファイルは10.1secの長さを有し、1秒毎にスライドショーの時間が選択できる。10.1secの場合は、スライドショー時間を繰り上げ、11secとする。スライド表示時間の設定には、順番が決定した画像を、メニュー/OKボタン304を用いて音声ファイルの音声を流しながら順に音声ファイルに1フレーム/secの単位で挿入していく。ここでは、「005.jpg」を2sec、「001.jpg」を3sec、「006.jpg」を1sec、「003.jpg」を5sec、流すとする。
【0072】
スライドショーに使用する画像が選択され、表示順序が決定され、表示時間も設定されると、スライドショーが出来上がり、出来上がったスライドショーを確認再生する(ステップ516)。すなわち、プレ再生する。プレ再生するときは、作成されたスライドショーの音声及び画像を含むAVIファイルがRAM78に一旦格納されているので、RAM78からこのAVIファイルを読み出す。読み出してプレ再生したら、必要に応じて画像選択し直したり(ステップ510へ戻る)、画像順序を選択し直したり(ステップ512へ戻る)、スライド時間を設定し直したり(ステップ514)する。スライドショーをプレ再生した後は、画像変更のキャンセルを行い、元の画像は上書きしないでそのままの状態にしておく。
【0073】
プレ再生したスライドショーがOKであれば、AVIファイル形式でスライドショーデータをメモリカード94に保存する(ステップ518)。ステップはこれで終了する。
【0074】
上述の例は、任意の時間設定で音声ファイルに静止画画像を挿入する場合である。その概念を図で表すと、図5(a)のようになる。
【0075】
図5(a)は、任意の時間設定で音声ファイルに静止画画像を挿入する場合の概念図である。音声ファイルの音声シーケンスには、複数の静止画画像を挿入できるようにインデックスを異なる秒間隔などで挿入することができ、ROM108にはインデックス挿入用のプログラムが格納されている。ただし、このインデックスも1sec単位で挿入可能である。
【0076】
一方、等しい時間間隔で音声ファイルに静止画画像を挿入することも可能である。図5(b)は、等間隔の時間設定で音声ファイルに静止画画像を挿入する場合の概念図である。この場合、上述のステップ514で、メニュー/OKボタン304により等間隔で時間設定する旨の選択肢を選べば、自動的に等間隔で画像が音声ファイルに挿入される。
【0077】
音声ファイルに画像ファイルが挿入される際のしくみを説明する。
【0078】
図6は、音声ファイルの音声データに画像ファイルの画像データが挿入された場合のAVIファイルの構造を示した図である。
【0079】
同図に示すように、AVIファイルフォーマットの場合、静止画ファイルは先頭にヘッダ情報を有し、続いてChunk の集合である実データが格納され、最後にインデックス(Index )情報が付加されている。
【0080】
ヘッダ情報は、AVIファイル全体のヘッダ情報と、画像データのヘッダ情報と、音声データのヘッダ情報とから成る。
【0081】
実データのChunk には、画像データのChunk と音声データのChunk の二種類がある。音声データのChunk は、例えば、16Chunk 毎に1つの割合程度で挿入されていれば音声として聞こえるのに十分である。
【0082】
本形態の場合、画像データ挿入前のAVIファイルは音声ファイルとして構成され、Chunk が音声データですべて埋められていて音声シーケンスを形成している。音声シーケンスは、複数静止画挿入用にインデックス(静止画挿入用のタイミングマーク)が挿入可能になっている。
【0083】
インデックスが挿入された箇所以降のChunk は、静止画挿入の操作が行われると、音声データから画像データに代えられる。静止画データは、1secにつき1フレームとなっている。Chunk は、1secにつき画像が1フレームとなっており、2secの間、同一の画像を表示させる場合は、同じ画像データを2つのChunk に入れる。
【0084】
上記任意の間隔で静止画を挿入する場合は、1番目の「005.jpg」画像を挿入するためのインデックス1を1番目の音声データChunk の次に挿入する。「005.jpg」画像は、2秒流されるので、「005.jpg」画像を内容とするフレーム番号=1の画像データが2回連続して入れられる。
【0085】
その後、音声データのChunk が1つそのままの状態で存在しており、その音声データのChunk の次に、2番目の「001.jpg」画像を挿入するためのインデックス2が挿入される。「001.jpg」画像は、3秒流されるので、「001.jpg」画像を内容とするフレーム番号=2の画像データが3回連続して入れられる。そしてまた音声データのChunk が1つそのままの状態で存在している。
【0086】
以下、同様の要領でChunk が画像データに置き換えられ、最後の「003.jpg」の画像データのChunk がフレーム番号=4として5回続けて入れられる。
【0087】
ここでは、フレーム番号は音声データのChunk を除いて画像データのChunk の順番で定義されている。
【0088】
AVIファイルの最後に付加されるIndex 情報には、当該AVIファイル中に格納されている全Chunk の種別(画像であるか音声であるかの区別)、位置(オフセット)、及び長さ(LENGTH)がリストされている。
【0089】
例えば、プリント対象となるシーンであるフレーム番号4の画像データのIndex 情報(Index#35) は、Chunk 種別=画像、位置(OFFSET) =0x000AD73E、長さ(LENGTH)=0x0000561C となっている。
【0090】
プリント装置(プリンタ)を使用して、図6の静止画ファイルをプリントする場合、プリント装置はヘッダを読みとばした後、先頭からChunk 数をカウントしながら読みとばしていき、プリント指定ファイル14番目に記載されたファイル番号の画像データに到達した時、プリント対象の画像データを取得する。若しくは、最初にAVIファイルの後部に記録されたIndex 情報から、プリント指定ファイルに記載されたフレーム番号のChunk の位置(及び長さ)を読み取り、実データの当該Chunk にアクセスして、プリント対象の画像データを取得する。
【0091】
その結果、製作されたスライドショーの静止画をプリンタにてプリントできる。
【0092】
なお、等しい時間間隔で音声ファイルに静止画画像を挿入する場合も、上述の例に準じるが、同じChunk 数で画像データを入れることになる。
【0093】
音声ファイルは、デジタルカメラ10で録音して記録したものを用いてもよいし、外部機器で取り込んだ音声データをメモリカード94に記録してそれを用いてもよい。
【0094】
本形態によれば、パソコンなどの大型機器を使用せずにデジタルカメラのみで手軽に音付きスライドショーを作成、保存することができる。
【0095】
また、デジタルカメラに外部機器との通信手段をつなげることで、さまざまな音楽、音声、画像が、デジタルカメラ上で音付きスライドショー化でき、さらに、デジタルカメラで作成、保存した音付きスライドショーデータをAVIファイルごと外部機器に配信することもできる。
【0096】
また、スライドショーに使用する画像を選択してから音声製作することもでき、この場合は、画像に合ったナレーションが挿入できる。
【0097】
また、上述の形態では、AVIファイルを用いて音声データと画像データとを組み合わせたが、これに限られるものでなく、記録されている静止画データを記録されている音声ファイル上に挿入する実行命令をするスクリプトファイルをROM等に格納しておいて、デジタルカメラ内で読み出した音声データと読み出した画像データとを組み合わせてスライドショーデータにすることもできる。
【0098】
【発明の効果】
本発明によれば、デジタルカメラにおいて、音声シーケンスの複数箇所に静止画を挿入した音付きスライドショーデータを容易に作成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラの正面斜視図、(b)はその背面斜視図。
【図2】デジタルカメラの構成を示すブロック図。
【図3】音声ファイルに静止画画像ファイルを挿入する際のLCDパネル上での操作画面を示した図。
【図4】音声ファイルに静止画画像ファイルを挿入する際の操作の流れを示すフローチャート。
【図5】(a)は、任意の時間設定で音声ファイルに静止画画像を挿入する場合の概念図、(b)は、等間隔の時間設定で音声ファイルに静止画画像を挿入する場合の概念図。
【図6】音声ファイルの音声データに画像ファイルの画像データが挿入された場合のAVIファイルの構造を示した図。
【符号の説明】
4…LCDパネル、7…パワー及びモードスイッチ、8…スピーカ孔、9…マイク孔、10…デジタルカメラ、11…マイク、82…CPU、94…メモリカード、108…ROM、211…スピーカ、300…選択スイッチ、302…バックボタン、304…メニュー/OKボタン
Claims (6)
- デジタルカメラであって、
記録されている静止画ファイルの静止画を再生させる静止画再生手段と、
前記再生された静止画を表示する表示部と、
前記表示された複数の静止画の中からスライドショーに使用する静止画を選択する静止画選択手段と、
記録されている音声ファイルの音声を再生させる音声再生手段と、
前記音声ファイルの音声シーケンスの複数箇所に前記選択された静止画をそれぞれ挿入する挿入手段と、
前記音声シーケンスに前記静止画を挿入したスライドショーデータを前記表示部に表示させる静止画音声表示手段と、からなるデジタルカメラ。 - 前記挿入手段は、前記音声シーケンスに、複数の静止画を挿入するためのインデックスを挿入するインデックス挿入手段を有する請求項1のデジタルカメラ。
- 前記デジタルカメラは、前記音声ファイルの音声シーケンスの複数箇所に前記選択された静止画をそれぞれ挿入したファイルを作成するファイル作成手段と、前記作成したファイルを保存する保存手段と、を有する請求項1のデジタルカメラ。
- 前記挿入手段は、前記音声シーケンスに異なる時間間隔で前記選択された静止画をそれぞれ挿入する請求項1のデジタルカメラ。
- 前記デジタルカメラは音声入力手段を有し、当該音声入力手段によって入力されて記録された音声ファイルの音声を前記音声再生手段で再生させる請求項1のデジタルカメラ。
- デジタルカメラにおいて静止画のスライドショーを作成するスライドショー作成方法であって、
記録されている静止画ファイルの静止画を再生させるステップと、
前記再生された静止画を表示するステップと、
前記表示された複数の静止画の中からスライドショーに使用する静止画を選択するステップと、
記録されている音声ファイルの音声を再生するステップと、
前記音声ファイルの音声シーケンスの複数箇所に前記選択された静止画をそれぞれ挿入して音付きスライドショーを作成するステップと、からなるスライドショー作成方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009516951A (ja) * | 2005-11-21 | 2009-04-23 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | デジタル画像の内容特徴およびメタデータを使って関係したオーディオ随伴物をみつけるシステムおよび方法 |
JP2009272871A (ja) * | 2008-05-07 | 2009-11-19 | Nikon Corp | カメラ |
US8699857B2 (en) | 2007-12-06 | 2014-04-15 | Olympus Imaging Corp. | Reproducer, digital camera, slide show reproduction method, program, image display apparatus, image display method, image reproduction method, and image display program |
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2003
- 2003-03-27 JP JP2003086787A patent/JP2004297424A/ja active Pending
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