JP2006165770A - デジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明のデジタルカメラは、動画撮影と静止画撮影が可能なデジタルカメラにおいて、第1制御部、および第2制御部を備える。第1制御部は、第1開始信号の入力に応じて動画のバッファリングを開始し、第1開始信号の解除に応じてバッファリング中の動画を保存せずに解除する。第2制御部は、第2開始信号の入力に応じて静止画の撮影および保存記録を実施し、かつ第2開始信号に同期してバッファリング中の動画を保存記録する。
【選択図】 図2
Description
例えば、特許文献1のデジタルカメラは、レリーズ釦の半押しによって動画撮影を開始し、半押し解除により動画撮影を終了して記録媒体に動画ファイルを保存する。
また、特許文献1のデジタルカメラは、半押し状態から全押し状態に移行した場合には、動画撮影を終了すると共に、静止画撮影を実施する。この場合、動画ファイルと静止画ファイルとは、関連付け情報と共に、個別のファイルとして記録媒体に保存される。
本発明のデジタルカメラは、動画撮影と静止画撮影が可能なデジタルカメラにおいて、第1制御部、および第2制御部を備える。
第1制御部は、第1開始信号の入力に応じて動画のバッファリングを開始し、第1開始信号の解除に応じてバッファリング中の動画を保存せずに解除する。
第2制御部は、第2開始信号の入力に応じて静止画の撮影および保存記録を実施し、かつ第2開始信号に同期してバッファリング中の動画を保存記録する。
なお好ましくは、本発明のデジタルカメラは、レリーズ操作部材を備える。
このレリーズ操作部材は、半押しと全押しの2段階のスイッチ状態を有し、半押しにより第1開始信号を出力し、半押しの解除により第1開始信号を解除し、全押しにより第2開始信号を出力する。
このようなレリーズ操作部材からの信号によって、第1制御部は、半押しに応じて動画のバッファリングを開始し、半押しの解除に応じてバッファリング中の動画を保存せずに解除する。
また、第2制御部は、全押しに応じて静止画の撮影および保存記録を実施し、かつ全押しに同期してバッファリング中の動画を保存記録する。
また好ましくは、本発明のデジタルカメラは、フレーミング判定部を備える。
このフレーミング判定部は、デジタルカメラのフレーミングの安定状態を検出して第1開始信号を出力し、フレーミングの不安定状態を検出して第1開始信号を解除する。
このようなフレーミング判定部からの信号によって、第1制御部は、フレーミングの安定状態に応じて動画のバッファリングを開始し、フレーミングの不安定状態への移行に応じてバッファリング中の動画を保存せずに解除する。
なお好ましくは、本発明のデジタルカメラは、セルフタイマ部を備える。このセルフタイマ部は、セルフタイマの開始操作に応じて第1開始信号を出力し、セルフタイマの解除操作により1開始信号を解除し、セルフタイマの期間経過に応じて第2開始信号を出力する。
このようなセルフタイマ部からの信号によって、第1制御部は、セルフタイマの経時開始に応じて動画のバッファリングを開始し、セルフタイマの解除操作に応じてバッファリング中の動画を保存せずに解除する。また、第2制御部は、セルフタイマの期間経過に応じて静止画の撮影および保存記録を実施し、かつ期間経過に同期してバッファリング中の動画を保存記録する。
また好ましくは、本発明のデジタルカメラは、期間判定部を備える。この期間判定部は、第1開始信号の入力時点から第2開始信号の入力時点までの移行期間を閾値判定し、移行期間が閾値未満の場合には、動画の保存を行わない。
なお好ましくは、明るさ判定部を備える。この明るさ判定部は、撮影される動画の明るさを評価し、動画の明るさが暗いと評価された場合には、動画の保存を行わない。
また好ましくは、明るさ判定部は、動画の明るさが暗いと評価された場合には、動画を保存せずに、動画の音声部分を保存してもよい。
なお好ましくは、本発明のデジタルカメラは、フリーズ動画作成部を備える。このフリーズ動画作成部は、静止画を所定時間再生するフリーズ動画を作成する。第2制御部は、動画/フリーズ動画の再生順に連結編集した動画ファイルを保存記録する。
また好ましくは、撮影準備部を備える。この撮影準備部は、自動露出制御および/または自動焦点制御の撮影準備動作を実施する。第1制御部は、第1開始信号の入力に応じて撮影準備動作を実施し、撮影準備動作後に動画のバッファリングを開始する。
本発明のデジタルカメラは、第1開始信号の入力に応じて動画のバッファリングを開始する。この状態で、静止画撮影を指示する第2開始信号が入力されると、バッファリング中の動画を保存記録する。
したがって、この動作モードにおいては、第1開始信号を解除することで、不要な動画のデータを簡単に廃棄することが可能になる。そのため、不要な動画が記録媒体中に溜まるといった弊害を、適確かつ合理的な撮影動作で回避することが可能になる。
なお、本発明では、レリーズ半押しによって第1開始信号を出力し、半押し解除によって第1開始信号を解除し、レリーズ全押しによって第2開始信号を出力することが好ましい。
この場合、半押し操作の解除によって、バッファリング中の動画を解除することが可能になる。したがって、半押し操作をやり直すたびに、不要な動画が記録媒体中に溜まるといった弊害を、適確かつ合理的な撮影動作で回避することが可能になる。
また、本発明では、フレーミングの安定検出によって第1開始信号を出力し、フレーミングの不安定検出によって第1開始信号を解除してもよい。
通常、静止画の撮影前(つまり第2開始信号の入力前)、ユーザーは構図を決定し、フレーミングが安定する。この状態を契機に動画撮影を開始することにより、静止画撮影の直前の被写体の様子を良好に動画撮影することが可能になる。
このような機能により、レリーズの半押し操作が苦手なユーザーであっても、カメラのフレーミングを安定させるだけで、動画バッファリングを確実に開始することが可能になる。
なお、このフレーミング判定は、カメラやレンズの揺れを検出して行ってもよいし、また、モニタ画像などの動きを検出して行ってもよい。
なお、セルフタイマの経時開始に応じて動画のバッファリングを開始してもよい。この場合、セルフタイマの動作中にデジタルカメラの前で繰り広げられる様々なドラマを、動画として保存記録することが可能になる。
また、第1開始信号から第2開始信号までの移行期間が短いと閾値判定された場合、動画の保存を行わないことが好ましい。この場合、静止画撮影が急いで実施された場合(例えばレリーズ釦の一気押し)に、動画記録をキャンセルすることが可能になる。その結果、瞬間的で意味のない動画が記録媒体中に溜まるといった弊害を、適確かつ合理的な撮影動作で回避することが可能になる。
一方、撮影される動画が暗いと評価される場合、動画の撮影または保存を取り止めることが好ましい。この場合、暗所での閃光撮影前のように、真っ暗な状態で動画を保存することがなくなる。その結果、真っ暗で無意味な動画が記録媒体中に溜まるといった弊害を、適確かつ合理的な撮影動作で回避することが可能になる。
なお、動画が暗いと評価される場合、動画の音声部分を保存してもよい。この場合、音声レベルが所定レベル以上の場合に限って、音声を保存することが更に好ましい。
このような動作により、動画撮影に適さない暗い状態であっても、音声によってその場の臨場感を記録することが可能になる。
また、静止画を所定時間再生するフリーズ動画を作成してもよい。この場合、動画/フリーズ動画をこの再生順に連結編集することにより、動画と静止画を1つのファイルに一元化することができる。この場合、後からこの動画ファイルを再生することにより、動画部分と静止画部分を順番に鑑賞することが可能になる。また、1つのファイルにまとめることによって、記録媒体中のファイル整理が容易になる。
なお、第1開始信号の入力に応じて撮影準備動作を実施し、その撮影準備動作後に動画のバッファリングを開始することが好ましい。この動作シーケンスによれば、撮影準備を完了した良好な被写体像を動画撮影することができる。
[第1実施形態の構成説明]
図1は、第1実施形態の構成を示すブロック図である。
図1において、デジタルカメラ11には、撮影レンズ12が装着される。この撮影レンズ12の像空間には、撮像素子13の受光面が配置される。この撮像素子13は、タイミングジェネレータ22bの出力パルスによって撮像動作が制御される。
このバッファメモリ17は、バス18に接続される。このバス18には、画像処理部19、カードインターフェース20、マイクロプロセッサ22、圧縮伸張部23、画像表示部24、赤目軽減発光部30、閃光発光部31、および音声処理部32が接続される。
また、マイクロプロセッサ22には、スイッチ群22a、レリーズ釦22c、および姿勢センサ22dから信号が入力される。このスイッチ群22aには、メニュー釦、モード操作釦、マルチセレクタ釦、コマンドダイヤルなどが含まれる。
さらに、画像表示部24は、デジタルカメラ11の背面に設けられたモニタ画面25に画像を表示する。
また、音声処理部32にはマイク33が接続される。
第1実施形態は、次のような動作上の特徴を備える。
(1)レリーズ釦22cの半押しによる動画バッファリング
(2)半押し解除による動画バッファリングの削除
(3)レリーズ釦22cの全押しによる動画バッファリングの完了
(4)静止画からフリーズ動画データの作成
(5)カメラ姿勢に対応したフリーズ動画データの画像回転処理
(6)動画データとフリーズ動画データのマージ処理
まず、デジタルカメラ11の主電源が投入されると、マイクロプロセッサ22は、所定の初期設定を経た後、ステップS1に動作を移行する。
マイクロプロセッサ22は、測光処理の結果(例えばVGA画像の信号レベル)に基づいて、このドラフトモード時の露出設定を行う。
ここで、半押し操作を検出しない場合、マイクロプロセッサ22はステップS2に動作を戻す。
一方、半押し操作(第1開始信号の入力)を検出すると、マイクロプロセッサ22はステップS7に動作を移行する。
なお、この静止画撮影の露出値と同等な露出が得られるよう、マイクロプロセッサ22は動画撮影の露出設定も行う。すなわち、マイクロプロセッサ22は、動画撮影の電荷蓄積時間1/30秒の条件で、静止画撮影と同等の露出結果が得られるように絞り値を決定する。このとき、開放絞りにしても露出が不足する場合は、撮像感度の設定(A/D変換部15のゲイン)を上げることで露出不足を補う。一方、最小絞りであっても露出過多となる場合には、電荷蓄積時間を1/100秒に短縮するなどの設定が行われる。
なお、動画撮影の上限時間(例えば3秒間)を超えた場合、マイクロプロセッサ22は、古い動画フレームから順に消去する。この動作により、バッファメモリ17中には、上限時間以下の最新の動画フレームが保持される。
一方、レリーズ釦22cの半押し操作が継続中の場合、マイクロプロセッサ22は、ステップS13に動作を移行する。
もし、全押し操作(第2開始信号の入力)を検出した場合、マイクロプロセッサ22はステップS14に動作を移行する。
一方、全押し操作を検出しない場合、マイクロプロセッサ22はステップS9に動作を戻す。
続いて、マイクロプロセッサ22は、タイミングジェネレータ22bを介して、撮像素子13を全画素読み出しモードで順次駆動し、高解像度の静止画を読み出す。この静止画は、A/D変換部15でデジタル化された後、信号処理部16において欠陥画素補正や階調補正などの処理が施される。
その後、静止画はバッファメモリ17に一旦蓄積され、画像処理部19によって、色補間、色補正、ノイズ除去、および輪郭強調などの画像処理が施される。圧縮伸張部23は、処理済みの静止画を画像圧縮する。
なお、画像処理部19は、赤目の検出箇所に対して自動赤目軽減の信号処置を実施してもよい。さらに、画像処理部19は、静止画の階調を分析して、露光量の少ない画像領域を明るくするように階調補正を実施してもよい。
このように静止画のみに種々の画像処理が行うことにより、画質劣化の目立ちやすい静止画を特に高画質化する。さらに、動画に対する画像処理を省略することによって全体の処理時間短縮を可能にしている。
ここで、静止画が横位置撮影の場合、マイクロプロセッサ22は、図4[A]に示すように、VGAサイズに解像度変換された静止画をそのまま採用する。
一方、静止画が縦位置撮影の場合、画像処理部19は、図4[B]に示すように
VGAサイズ『横640画素×縦480画素』の画像データを回転する。このとき、回転変換後の長辺が、回転変換前の短辺以下の画素数となるように、解像度変換も併せて施され、『横360画素×縦480画素』の画像データを得る。さらに、画像処理部19は、回転変換前のアスペクト比を維持するよう、回転変換後の画像の枠外に所定画像(余白を示す画像など)を付加し、『横640画素×縦480画素』の画像を得る。
例えば、MotionJPEGのフリーズ動画データであれば、VGA静止画の圧縮データを複製して、複数の動画フレームに順次格納すればよい。また、MPEG規格のフリーズ動画データであれば、VGA静止画の圧縮データを複製して複数のIピクチャーに格納し、中間のPピクチャーやBピクチャーには、フレーム間予測差ゼロを示す情報を格納すればよい。
なお、動画の再生装置(あるいは再生プログラム)では、動画1フレーム目の画像をサムネイル画像として表示するソフトもある。そこで、VGA静止画を動画1フレーム目に格納してもよい。この場合、動画再生時にこのVGA静止画が瞬間的(例えば1/30秒)に再生されるが、僅かな時間のため動画鑑賞に支障は少ない。
これらの処理により、動画データを後で取り扱う場合や、デジタルカメラで再生する場合に、希望するデータが探しやすいという利点がある。さらに、静止画と動画を別々に記録する場合に比べて、両データの関連付け情報が不要になるなどの利点がある。
なお、図5に示すように、マイクロプロセッサ22は、メモリカード21内に、一連の編集済み動画データを1つに纏めた動画ファイルを作成してもよい。この動画ファイルは、メモリカード21内に先行して記録済みの動画ファイルに対して、最新の動画ファイルを日付表示などと共に逐次連結することによって作成される。
上述したように、第1実施形態では、静止画を所定期間再生するフリーズ動画データを作成する。このフリーズ動画データであれば、動画専用の再生機器であっても、通常の動画と同様に再生することができる。
次に、別の実施形態について説明する。
第2実施形態の構成は、第1実施形態(図1)と同じため、ここでの説明を省略する。
第2実施形態の特徴は、動画データおよびフリーズ動画データの他に、音声や切り換え効果用画像を付加する点である。
図6は、第2実施形態の動作を説明する流れ図である。以下、図6に示すステップ番号に沿って、これらの動作を説明する。
以上説明したように、第2実施形態では第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、第2実施形態では、フリーズ動画データに、静止画の撮像時点を含む期間の第2音声データを同期再生音として付加する。その結果、フリーズ動画データの再生時に、その撮像時点の音声を再生することが可能になり、フリーズ動画データの臨場感を一段と高めることができる。
(1)シャッタ音を模擬した音声
(2)シャッタの開閉を模した切り換え効果用画像
(3)静止画を閃光撮影した場合には、バルブ球の燃焼音や爆発音
(4)静止画を閃光撮影した場合には、バルブ球の煙を模した切り換え効果用画像
このような特殊効果により、動画データとフリーズ動画データとの切り換え箇所における動から静への変化を効果的に演出することができる。
さらに、第2音声データは、フリーズ動画の再生時間に一致させず、全押し操作から1秒程度に短縮してもよい。この場合には、撮影後にカメラが直ぐにカバンにしまわれた場合などの雑音が録音されることはない。
次に、別の実施形態について説明する。
第3実施形態の構成は、第1実施形態(図1)と同じため、ここでの説明を省略する。
第3実施形態の特徴は、フリーズ動画データ、動画データの順番に連結された動画ファイルを生成する点である。
図7は、第3実施形態の動作を説明する流れ図である。以下、図7に示すステップ番号に沿って、これらの動作を説明する。
一方、レリーズ釦22cの半押し操作が継続中の場合、マイクロプロセッサ22は、ステップS313に動作を移行する。
もし、全押し操作を検出した場合、マイクロプロセッサ22はステップS314に動作を移行する。
一方、全押し操作を検出しない場合、マイクロプロセッサ22はステップS310に動作を戻す。
以上説明したように、第3実施形態では第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、第3実施形態では、フリーズ動画(静止画)と動画の切り換え箇所に、特殊効果(効果音声データおよび切り換え効果用画像)を付加する。例えば、デジタルカメラ11では、下記の特殊効果を選択的に付加することが好ましい。
(1)『スタート!』などの動画スタートを印象付ける音声
(2)映画のカチンコの開閉動作を模した切り換え効果用画像
(3)静止画を閃光撮影した場合には、バルブ球の燃焼音や爆発音
(4)静止画を閃光撮影した場合には、バルブ球の煙を模した切り換え効果用画像
このような特殊効果により、静から動への変化を効果的に演出することができる。
次に、別の実施形態について説明する。
第4実施形態の構成は、第1実施形態(図1)と同じため、ここでの説明を省略する。
第4実施形態の特徴は、複数のフリーズ動画データを連結して、スライド自動再生用の動画ファイルを生成する点である。
図8は、第4実施形態の動作を説明する流れ図である。以下、図8に示すステップ番号に沿って、これらの動作を説明する。
両ファイルの撮影日付が異なっている場合、マイクロプロセッサ22は、撮影日付の変わり目と判断して、ステップS420に動作を移行する。
一方、両ファイルの撮影日付が同じ場合、マイクロプロセッサ22は、ステップS421に動作を移行する。
以上説明したように、第4実施形態では、フリーズ動画データを連結した動画ファイルを作成する。この動画ファイルは、再生機器において通常の動画と同様に再生することによって、スライド自動再生を確実かつ簡単に実現することができる。
次に、別の実施形態について説明する。
第5実施形態の構成は、第1実施形態(図1)と同じため、ここでの説明を省略する。
第5実施形態の特徴は、デジタルカメラ11のフレーミング安定を契機にして、動画バッファリングを実施する点である。
図9は、第5実施形態の動作を説明する流れ図である。以下、図9に示すステップ番号に沿って、これらの動作を説明する。
この総和が閾値未満の場合、マイクロプロセッサ22は、フレーミングが安定していると判別し(第1開始信号の入力)、ステップS37に動作を移行する。
また、総和が閾値以上の場合、マイクロプロセッサ22は、フレーミングが不安定であると判別し、ステップS32に動作を戻す。
なお、フレーミング安定の判定については、VGA画像を例えば255ブロックに分割してブロックごとに平均輝度を求め、この平均輝度のフレーム間変化からフレーミング安定を判定してもよい。または被写体に公知の顔認識技術により人物の顔が検出された場合には、被写体の顔の動きならびに顔の大きさ変化からフレーミング安定を判定してもよい。
もし、全押し操作を検出した場合、マイクロプロセッサ22はステップS44に動作を移行する。
一方、全押し操作を検出しない場合、マイクロプロセッサ22はステップS43に動作を戻し、動画バッファリングを継続する。
その結果、フレーミングが安定している場合、マイクロプロセッサ22は、ステップS39に動作を戻し、動画バッファリングを続ける。
一方、フレーミングが不安定になった場合(第1開始信号の解除)、マイクロプロセッサ22は、ステップS31に動作を戻す。この場合、バッファメモリ17内の動画バッファリングは記録保存されることなく削除される。この削除動作の後、マイクロプロセッサ22は、ステップS32以降の動作を再開する。
以上説明したように、第5実施形態では、フレーミング安定を契機にして動画バッファリングを開始し、フレーミングが不安定になると動画バッファリングを記録せずに削除する。この機能により、レリーズ釦22cの半押し操作が苦手なユーザーであっても、動画バッファリングの開始操作および解除操作を簡単に実施することができる。
また、第5実施形態では被写体の変化の有無で動画の取り込みを開始したが、例えば、照明機能付きのデジタルカメラ(カメラ付き携帯電話など)であれば、照明機能のオン動作に連動して、動画の取り込みを開始してもよい。
次に、別の実施形態について説明する。
第6実施形態の構成は、第1実施形態(図1)と同じため、ここでの説明を省略する。
第6実施形態の特徴は、セルフタイマを契機にして、動画バッファリングを実施する点である。
図10は、第6実施形態の動作を説明する流れ図である。以下、図10に示すステップ番号に沿って、これらの動作を説明する。
このようにセルフタイマの起動を検出すると(第1開始信号の入力)、マイクロプロセッサ22はステップS67に動作を移行する。
一方、セルフタイマの起動を検出しない場合、マイクロプロセッサ22はステップS62に動作を戻す。
一方、セルフタイマが解除された場合(第1開始信号の解除)、マイクロプロセッサ22は、ステップS61に動作を戻す。この場合、バッファメモリ17内の動画バッファリングは記録保存されることなく削除される。この削除動作の後、マイクロプロセッサ22は、ステップS62以降の動作を再開する。
一方、セルフタイマが継続中の場合、マイクロプロセッサ22は、ステップS73に動作を移行する。
セルフタイマの設定時間が経過した場合(第2開始信号の入力)、マイクロプロセッサ22は、ステップS74に動作を移行する。
一方、セルフタイマの設定時間が経過していない場合、マイクロプロセッサ22は、ステップS69に、セルフタイマ期間中の動画バッファリングを継続する。
以上説明したように、第6実施形態では、セルフタイマの経時期間中、動画バッファリングを実施する。この場合、セルフタイマによる静止画撮影の直前に、デジタルカメラの前で繰り広げられる様々なドラマを、動画として保存記録することが可能になる。
また、セルフタイマの途中解除と共に、動画バッファリングを削除するため、不要の動画がメモリカード21内に蓄積されるといった事態を回避することができる。
次に、別の実施形態について説明する。
第7実施形態の構成は、第1実施形態(図1)と同じため、ここでの説明を省略する。
第7実施形態の特徴は、被写体輝度に応じて動画記録をオンオフ制御する点である。
図11は、第7実施形態の動作を説明する流れ図である。以下、図11に示すステップ番号に沿って、これらの動作を説明する。
被写体輝度が第1閾値より高い場合、マイクロプロセッサ22は、動画撮影に適していると判断し、ステップS101に動作を移行する。
一方、被写体輝度が第1閾値以下の場合、マイクロプロセッサ22は、動画撮影に不適切であると判断し、ステップS100に動作を移行する。
一方、レリーズ釦22cの半押し操作が継続中の場合、マイクロプロセッサ22は、ステップS105に動作を移行する。
もし、全押し操作を検出した場合、マイクロプロセッサ22はステップS106に動作を移行する。
一方、全押し操作を検出しない場合、マイクロプロセッサ22はステップS99に動作を戻す。
一方、バッファメモリ17内に動画バッファリングが存在する場合、赤目軽減発光を行わずに、ステップS108に動作を移行する。通常、赤目現象を軽減するためのプリ発光には1秒程度の発光時間を要する。そのため、プリ発光を実施した場合には、動画部分と静止画部分(フリーズ動画データ)との時間間隔が開き、つなぎ目で絵柄が不連続になる。そこで、プリ発光を省くことにより、つなぎ目の絵柄が不連続になることを防止している。
被写体輝度が第2閾値より高い場合、マイクロプロセッサ22は、閃光発光は不要と判断し、ステップS110に動作を移行する。
一方、被写体輝度が第2閾値以下の場合、マイクロプロセッサ22は、閃光発光が必要と判断し、ステップS109に動作を移行する。
ここで、半押し時間が第3閾値よりも短かった場合、マイクロプロセッサ22は、瞬間的な動画データは無効であると判断して、ステップS116に動作を移行する。
一方、半押し時間が第3閾値以上に長い場合、マイクロプロセッサ22は、動画データは有効と判断して、ステップS117に動作を移行する。
なお、第3閾値としては、動画規格における動画データの最小単位GOP(グループオブピクチャー)の最小再生時間に応じて、0.5秒程度に設定することが好ましい。
以上説明したように、第7実施形態では、動画バッファリングの期間が短いと判定された場合、動画データを保存しない。したがって、レリーズ釦22cの一気押しによって、瞬間的で無意味な動画が記録媒体中に溜まるといった弊害を、簡単かつ合理的に回避できる。
次に、別の実施形態について説明する。
第8実施形態の構成は、第1実施形態(図1)と同じため、ここでの説明を省略する。
第8実施形態の特徴は、通常の動画データをデータサイズ優先で比較的に高圧縮率に設定し、フリーズ動画データを画質優先で動画データよりも低圧縮率に設定する点である。
図12は、第8実施形態の動作を説明する流れ図である。以下、図12に示すステップ番号に沿って、これらの動作を説明する。
以上説明したように、第8実施形態では第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、第8実施形態では、動画データとフリーズ動画データの画像圧縮において、両データの特徴に応じて圧縮率を切り換えることにより、視覚的に画質劣化の目立たず、かつ全体の圧縮符号量を少なく抑えた画像記録が実現する。
次に、別の実施形態について説明する。
第9実施形態の構成は、第1実施形態(図1)と同じため、ここでの説明を省略する。
第9実施形態の特徴は、動画データを解像度変換する点である。
図13は、第9実施形態の動作を説明する流れ図である。以下、図13に示すステップ番号に沿って、これらの動作を説明する。
以上説明したように、第9実施形態では第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、第9実施形態では、動画データおよびフリーズ動画データをそれぞれ『横960画素、縦720画素』に解像度変換することにより、ハイビジョンフォーマットの高画質テレビ等での画像鑑賞に適した動画表示および静止画表示を実現することが可能になる。
次に、別の実施形態について説明する。
第10実施形態の構成は、第1実施形態(図1)と同じため、ここでの説明を省略する。
第10実施形態の特徴は、動画データから全押し直前の画像を取得し、フリーズ動画データを作成する点である。
図14は、第10実施形態の動作を説明する流れ図である。以下、図14に示すステップ番号に沿って、これらの動作を説明する。
以上説明したように、第10実施形態では第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、第10実施形態では、全押し直前の動画データからフリーズ動画データを作成する。そのため、高解像度の静止画をサイズ縮小してフリーズ動画データを作成する必要がなく、処理負荷が少ないという利点がある。
次に、上述した実施形態で作成された動画ファイル(動画データとフリーズ動画データを連結したもの)の再生動作について説明する。
図15は、表示画面を示す図(ディスプレー上の中間調画像の写真を含む)である。
このような表示画面は、デジタルカメラ11内の画像表示部24で作成され、デジタルカメラ11に接続された外部モニタに表示される。また、外部コンピュータや動画再生装置が、通信媒体や記録媒体を介して、デジタルカメラ11側で作成されたファイル群を取り込み、図15に示す表示画面の作成および表示を実施してもよい。
図15(1)に示す表示画面には、再生画面100、サムネイル101、操作アイコン102〜104、および撮影日時106が表示される。
再生画面100は、メインの再生画像が表示される。デフォルト状態では、動画ファイルのヘッダーに収められた静止画が表示される。
ユーザーが特に何も操作を行わなければ、ファイル名や撮影日付の順番に従って、新しい動画ファイルが次々に再生される。
サムネイル101には、動画ファイルの静止画がサムネイル表示される。このサムネイル101がフォーカス選択された状態で、逆送りアイコン102や早送りアイコン104を操作すると、サムネイル101の列を左右にスクロールすることができる。この状態で、サムネイル101をクリック選択することにより、再生画面100にクリック選択された静止画が表示される。
このページ送りアイコン202,204をクリック操作することにより、まず、ページ送りのアニメーションが表示され、前後の新しいページが表示される。この新しいページに、撮影日時の順番に沿った新たな静止画が表示される。
なお、デジタルカメラ11を外部モニタに接続して再生する場合、デジタルカメラ11の再生釦の一度押しで動画ファイルを再生し、2度押し(ダブルクリック)で静止画の再生をするようにしても良い。
なお、第7実施形態では、動画データのバッファリング時間が第3閾値よりも短い場合に動画データを記録せず、短時間の動画データの無意味な蓄積を回避している(図7のS115,S116参照)。この機能は、第7実施形態のみに限らず、第1〜第3実施形態、および第5〜第10実施形態で実施することが好ましい。
(1)静止画のみにストロボを照射する。
(2)動画と静止画で感度を変える。静止画と動画とで電荷蓄積時間を変える
(3)動画撮影中には赤目軽減ランプの照射は行わない。
(4)静止画のみにノイズ除去を行う。
(5)静止画の記録解像度がVGAより小さい場合には動画を作成しない。
12 撮影レンズ
13 撮像素子
15 A/D変換部
16 信号処理部
17 バッファメモリ
18 バス
19 画像処理部
20 カードインターフェース
21 メモリカード
22 マイクロプロセッサ
22a スイッチ群
22b タイミングジェネレータ
22c レリーズ釦
22d 姿勢センサ
23 圧縮伸張部
24 画像表示部
25 モニタ画面
30 赤目軽減発光部
31 閃光発光部
32 音声処理部
33 マイク
100 再生画面
Claims (9)
- 動画撮影と静止画撮影が可能なデジタルカメラにおいて、
第1開始信号の入力に応じて動画のバッファリングを開始し、前記第1開始信号の解除に応じてバッファリング中の前記動画を保存せずに解除する第1制御部と、
第2開始信号の入力に応じて静止画の撮影および保存記録を実施し、かつ前記第2開始信号に同期してバッファリング中の前記動画を保存記録する第2制御部と
を備えたことを特徴とするデジタルカメラ。 - 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
半押しと全押しの2段階のスイッチ状態を有し、前記半押しにより前記第1開始信号を出力し、前記半押しの解除により前記第1開始信号を解除し、前記全押しにより前記第2開始信号を出力するレリーズ操作部材を備え、
前記第1制御部は、前記半押しに応じて動画のバッファリングを開始し、前記半押しの解除に応じてバッファリング中の前記動画を保存せずに解除し、
前記第2制御部は、前記全押しに応じて静止画の撮影および保存記録を実施し、かつ前記全押しに同期してバッファリング中の前記動画を保存記録する
ことを特徴とするデジタルカメラ。 - 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
前記デジタルカメラのフレーミングの安定状態を検出して前記第1開始信号を出力し、前記フレーミングの不安定状態を検出して前記第1開始信号を解除するフレーミング判定部を備え、
前記第1制御部は、前記フレーミングの安定状態に応じて動画のバッファリングを開始し、前記フレーミングの不安定状態への移行に応じてバッファリング中の前記動画を保存せずに解除する
ことを特徴とするデジタルカメラ。 - 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
セルフタイマの開始操作に応じて前記第1開始信号を出力し、前記セルフタイマの解除操作により前記1開始信号を解除し、前記セルフタイマの期間経過に応じて前記第2開始信号を出力するセルフタイマ部を備え、
前記第1制御部は、前記セルフタイマの開始に応じて動画のバッファリングを開始し、前記セルフタイマの解除に応じてバッファリング中の前記動画を保存せずに解除し、
前記第2制御部は、前記セルフタイマの期間経過に応じて静止画の撮影および保存記録を実施し、かつ前記期間経過に同期してバッファリング中の前記動画を保存記録する
ことを特徴とするデジタルカメラ。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のデジタルカメラにおいて、
前記第1開始信号の入力時点から前記第2開始信号の入力時点までの移行期間を閾値判定し、前記移行期間が閾値未満の場合には、前記動画を保存しない期間判定部を備えた
ことを特徴とするデジタルカメラ。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のデジタルカメラにおいて、
前記動画の明るさを評価し、前記動画の明るさが暗いと評価された場合には、前記動画を保存しない明るさ判定部を備えた
ことを特徴とするデジタルカメラ。 - 請求項6に記載のデジタルカメラにおいて、
前記明るさ判定部は、前記動画の明るさが暗いと評価された場合には、前記動画を保存せずに、前記動画の音声部分を保存する
ことを特徴とするデジタルカメラ。 - 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のデジタルカメラにおいて、
前記静止画を所定時間再生するフリーズ動画を作成するフリーズ動画作成部を備え、
前記第2制御部は、前記動画/前記フリーズ動画の再生順に連結編集した動画ファイルを保存記録する
ことを特徴とするデジタルカメラ。 - 請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のデジタルカメラにおいて、
自動露出制御および/または自動焦点制御の撮影準備動作を実施する撮影準備部を備え、
前記第1制御部は、前記第1開始信号の入力に応じて前記撮影準備動作を実施し、前記撮影準備動作後に前記動画のバッファリングを開始する
ことを特徴とするデジタルカメラ。
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